説明

脂肪酸油含有乳剤を封入した多糖類カプセル

外側外殻が、多糖類、例えば、アルギン酸塩を含む新規カプセル。カプセル内には、脂肪酸油混合物と、少なくとも1つの界面活性剤と、を含む乳剤が存在する。好ましい脂肪酸油は、エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2008年9月10日出願の米国出願第12/207,824号(参照することによって全体として本明細書に組み込まれる)に基づく優先権を主張する。
【0002】
本明細書では、アルギン酸カプセル製剤内に、脂肪酸油混合物と少なくとも1つの界面活性剤とを含む、少なくとも1つの油性相を含む新規カプセル、その調製方法、およびその使用について開示される。
【0003】
アルギン酸塩外側表面外殻内にカプセル化された脂肪酸油混合物を含む、少なくとも1つの油性相を含む組成物について開示される。本組成物は、ゼラチンカプセルと比較して、より薄い外殻を有する無継目カプセルであり得、それによって、より多くの量の材料をカプセル化可能となる。したがって、本開示の組成物、すなわち、カプセルは、例えば、異常血漿中脂質レベル、心血管機能、免疫機能、視覚機能、インスリン作用、神経発達、高トリグリセリド血症、心不全、および心筋梗塞後症候群(Ml)を含む、少なくとも1つの健康問題の療法的治療および/または調節のために、対象に投与され得る。
【背景技術】
【0004】
ヒトでは、コレステロールおよびトリグリセリドは、血流中のリポタンパク質複合体の一部であって、超遠心分離法を介して、高比重リポタンパク質(HDL)、中間比重リポタンパク質(IDL)、低比重リポタンパク質(LDL)、および超低比重リポタンパク質(VLDL)分画に分離可能である。コレステロールおよびトリグリセリドは、肝臓内で合成され、VLDL中に取り込まれ、血漿中に放出される。高レベルの総コレステロール(総C)であるLDL-Cおよびアポリポタンパク質B(LDL-CおよびVLDL-Cの膜複合体)は、ヒトアテローム性動脈硬化症と、アテローム性動脈硬化症の発症と関連付けられる、HDL-Cおよびその輸送複合体であるアポリポタンパク質Aレベルの減少を促進する。さらに、ヒトにおける心血管疾患の罹患率および死亡率は、総CおよびLDL-Cのレベルに正比例して、かつHDL-Cのレベルに反比例して変動し得る。加えて、非HDLコレステロールは、高トリグリセリド血症、血管疾患、アテローム性動脈硬化症、および関連病状の重要な指標であることが、研究者らによって認められている。実際、最近、非HDLコレステロールの低下は、NCEPATP IIIにおける治療対象として指定された。
【0005】
オメガ-3脂肪酸は、血漿中脂質レベル、心血管および免疫機能、インスリン作用、神経発達、ならびに視覚機能を調節し得る。また、一般的に、魚油と称される、海産油は、脂質代謝を調節することが認められている、エイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む、オメガ-3脂肪酸源である。また、植物性油および微生物油も、オメガ-3脂肪酸源である。オメガ-3脂肪酸は、心血管疾患、例えば、高血圧症および高トリグリセリド血症の危険因子、ならびに凝固因子VIIリン脂質複合体活性に有益な影響を有し得る。また、オメガ-3脂肪酸は、血清トリグリセリドを低下させ、血清HDLコレステロールを増加させ、収縮期と拡張期血圧および/または脈拍数を減少させ得、かつ血液凝固因子VII-リン脂質複合体の活性を低減させ得る。さらに、オメガ-3脂肪酸は、一般に、重度の副作用をもたらすことなく、十分な許容性を有する。
【0006】
オメガ-3脂肪酸の形態の1つは、例えば、商標名Omacor(登録商標)/Lovaza(商標)/Zodin(登録商標)/Seacor(登録商標)として販売されている、DHAおよびEPAを含有する、魚油由来のオメガ-3長鎖ポリ不飽和脂肪酸の濃縮物である。例えば、米国特許第5,502,077号、第5,656,667号、および第5,698,594号を参照されたい。特に、Lovaza(商標)の1000mgの各カプセルは、少なくとも90%のオメガ-3エチルエステル脂肪酸(84%のEPA/DHA)、すなわち、約465mgのEPA(エイコサペンタエン酸)エチルエステルおよび約375mgのDHA(ドコサヘキサエン酸)エチルエステルを含有する。
【0007】
カプセル、例えば、軟または硬ゼラチンカプセル内への薬物の製剤は、錠剤と関連付けられた問題を解決することが報告されている。最も注目すべきは、酸化および加水分解の影響を受けやすい有効医薬品成分(API)とともにゼラチンカプセルを使用することにより、概して安定性が改善されることである。例として、ビタミンAが挙げられる。これは空気および光中において比較的に不安定であるが、カプセル化されると、所定の温度および湿度条件下で保存および包装された場合、含有物は3年以上の間、有意な有効性の損失を示さない。米国特許出願公開第2004/0224020号は、制御されたコア内で即放性ゼラチンカプセル被膜内に活性剤を含む経口投薬形態について開示している。
【0008】
アルギン酸カプセル製剤についても報告されている。例えば、仏国特許第FR2 745 979号は、動物飼料添加物として、オメガ-3脂肪酸を含むアルギン酸カプセルについて開示している。さらに、例えば、ハンガリー国特許第HU2 030 38号は、アルギン酸塩ゲルを使用した、不飽和脂肪酸、脂肪酸エステル、およびそれらの混合物のカプセル化について開示している。
【0009】
いくつかの参考文献は、オメガ-3脂肪酸を含有する、腸溶性カプセルについて開示している。例えば、米国特許第6,531,150号は、オメガ-3脂肪酸の含有物とゼラチン系被膜層との間に酸または酸性塩を含有する、水溶性ゲルの緩衝層を有する、腸溶性カプセルについて開示している。さらに、例えば、欧州特許出願第EP 1529524号および独国特許出願第DE 19930030号は、キシロースによって被膜されたオメガ-3脂肪酸を含有し、胃液に対する抵抗を提供し、安定性を向上させる、ゼラチンカプセルについて開示している。加えて、Belluzi et al., N. Eng. J. Med., 334(24):1557-60, 1996、およびBelluzi et al., Gastroenterology, 102(4)pt. 2:A542, 1992はそれぞれ、遅延送達のための腸溶性被膜魚油カプセル(PUREPA(登録商標) Tillotts-Pharma)について開示している。
【0010】
上述の一般的説明および以下の発明を実施するための形態は両方とも、例示および説明にすぎず、特許請求の範囲に示される本発明を制限するものではないことを理解されたい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】米国特許出願公開第2004/0224020号
【特許文献2】仏国特許第FR2 745 979号
【特許文献3】ハンガリー国特許第HU2 030 38号
【特許文献4】米国特許第6,531,150号
【特許文献5】欧州特許出願第EP 1529524号
【特許文献6】独国特許出願第DE 19930030号
【非特許文献】
【0012】
【非特許文献1】Belluzi et al., N. Eng. J. Med., 334(24):1557-60, 1996
【非特許文献2】Belluzi et al., Gastroenterology, 102(4)pt. 2:A542, 1992
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0013】
本開示は、少なくとも1つのアルギン酸塩を含む多糖類ゲル膜外側表面外殻を含むカプセルに関し、ここで、外側表面は少なくとも1つの油性相を含む乳剤をカプセル化し、少なくとも1つの油性相は脂肪酸油混合物と少なくとも1つの界面活性剤とを含み、脂肪酸油混合物は、脂肪酸油混合物の少なくとも75重量%のエイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含み、乳剤はマルメロ粘液を含まないことを特徴とする。
【0014】
本開示はさらに、
乳剤の約80重量%乃至約85重量%の少なくとも1つの脂肪酸油混合物(ここで、脂肪酸油混合物は少なくとも90重量%のオメガ-3エチルエステル脂肪酸を含み、脂肪酸油混合物は約80重量%乃至約88重量%のエイコサペンタエン酸エチルエステルおよびドコサヘキサエン酸エチルエステルを含む)と、乳剤の約0.1重量%乃至約3重量%の界面活性剤と、乳剤の約0.1重量%乃至約6重量%のCaCl・2HOと、乳剤の約1重量%乃至約15重量%の水とを含む、カプセル化される水中油型乳剤に関する。
【0015】
本開示はさらに、少なくとも1つのアルギン酸塩を含む多糖類ゲル膜外側表面外殻(ここで、外側表面は少なくとも1つの油性相を含む乳剤をカプセル化し、少なくとも1つの油性相は脂肪酸油混合物と少なくとも1つの界面活性剤とを含み、脂肪酸油混合物は脂肪酸油混合物の少なくとも75重量%のエイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む)と、乳剤の約0.1乃至約3重量%の界面活性剤と、乳剤の約0.1乃至約6重量%のCaCl・2HOと、乳剤の約0.5乃至約5重量%の水とを含み、乳剤はマルメロ粘液を含まない、カプセルに関する。
【0016】
本開示はさらに、対象における少なくとも1つの健康問題を調節する方法であって、カプセルをそれを必要とする対象に投与することを含む方法に関し、該カプセルは、少なくとも1つのアルギン酸塩を含む多糖類ゲル膜外側表面外殻(ここで、外側表面は、少なくとも1つの油性相を含む乳剤をカプセル化し、少なくとも1つの油性相は、脂肪酸油混合物と少なくとも1つの界面活性剤とを含み、脂肪酸油混合物は、脂肪酸油混合物の少なくとも75重量%のエイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む)と、乳剤の約0.1乃至約3重量%の界面活性剤と、乳剤の約0.1乃至約6重量%のCaCl・2HOと、乳剤の約0.5乃至約5重量%の水とを含み、乳剤はマルメロ粘液を含まないことを特徴とし、少なくとも1つの健康問題は、異常血漿中脂質レベル、心血管機能、免疫機能、視覚機能、インスリン作用、神経発達、高トリグリセリド血症、心不全、および心筋梗塞後症候群から選択される。
【0017】
本開示はさらに、少なくとも1つのアルギン酸塩を含む、多糖類ゲル膜外側表面外殻を含むカプセルに関し、ここで、外側表面は少なくとも1つの油性相を含む乳剤をカプセル化し、少なくとも1つの油性相は、脂肪酸油混合物と少なくとも1つの界面活性剤とを含み、脂肪酸油混合物は、脂肪酸油混合物の少なくとも95重量%のエイコサペンタエン酸(EPA)を含み、乳剤はマルメロ粘液を含まない。
【0018】
本開示はさらに、少なくとも1つのアルギン酸塩を含む、多糖類ゲル膜外側表面外殻を含むカプセルに関し、ここで、外側表面は少なくとも1つの油性相を含む乳剤をカプセル化し、少なくとも1つの油性相は、脂肪酸油混合物と少なくとも1つの界面活性剤とを含み、脂肪酸油混合物は、脂肪酸油混合物の75重量%未満のエイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含み、乳剤はマルメロ粘液を含まない。
【0019】
本開示はさらに、カプセル化される水中油型乳剤に関し、該乳剤は、乳剤の約80重量%乃至約85重量%の少なくとも1つの脂肪酸油混合物(ここで、脂肪酸油混合物は75重量%未満のエイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む)と、乳剤の約0.1重量%乃至約3重量%の界面活性剤と、乳剤の約0.1重量%乃至約6重量%のCaCl・2HOと、乳剤の約1重量%乃至約15重量%の水とを含む。
【0020】
本開示はさらに、少なくとも1つのアルギン酸塩を含む多糖類ゲル膜外側表面外殻(ここで、外側表面は少なくとも1つの油性相を含む乳剤をカプセル化し、少なくとも1つの油性相は、脂肪酸油混合物と少なくとも1つの界面活性剤とを含み、脂肪酸油混合物は、脂肪酸油混合物の75重量%未満のエイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む)と、乳剤の約0.1重量%乃至約3重量%の界面活性剤と、乳剤の約0.1重量%乃至約6重量%のCaCl・2HOと、乳剤の約0.1重量%乃至約5重量%の水とを含み、乳剤はマルメロ粘液を含まない、カプセルに関する。
【0021】
本開示はさらに、対象における少なくとも1つの健康問題を調節する方法であって、カプセルをそれを必要とする対象に投与することを含む方法に関し、該カプセルは、少なくとも1つのアルギン酸塩を含む多糖類ゲル膜外側表面外殻(ここで、外側表面は少なくとも1つの油性相を含む乳剤をカプセル化し、少なくとも1つの油性相は、脂肪酸油混合物と少なくとも1つの界面活性剤とを含み、脂肪酸油混合物は、脂肪酸油混合物の75重量%未満のエイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む)と、乳剤の約0.1乃至約3重量%の界面活性剤と、乳剤の約0.1乃至約6重量%のCaCl・2HOと、乳剤の約0.5乃至約5重量%の水とを含み、乳剤はマルメロ粘液を含まないことを特徴とし、少なくとも1つの健康問題は、異常血漿中脂質レベル、心血管機能、免疫機能、視覚機能、インスリン作用、神経発達、高トリグリセリド血症、心不全、および心筋梗塞後症候群から選択される。
【0022】
本開示はさらに、少なくとも1つのアルギン酸塩を含む、多糖類ゲル膜外側表面外殻を含むカプセルに関し、ここで、外側表面は少なくとも1つの油性相を含む乳剤をカプセル化し、少なくとも1つの油性相は油と少なくとも1つの界面活性剤とを含み、乳剤はマルメロ粘液を含まない。さらに、本開示は、乳剤の約80重量%乃至約85重量%の油と、乳剤の約0.1重量%乃至約3重量%の界面活性剤と、乳剤の約0.1重量%乃至約6重量%のCaCl・2HOと、乳剤の約1重量%乃至約15重量%の水とを含む、カプセル化される水中油型乳剤に関する。また、本開示は、少なくとも1つのアルギン酸塩を含む多糖類ゲル膜外側表面外殻(ここで、外側表面は少なくとも1つの油性相を含む乳剤をカプセル化し、少なくとも1つの油性相は、油と少なくとも1つの界面活性剤とを含む)と、乳剤の約0.1重量%乃至約3重量%の界面活性剤と、乳剤の約0.1重量%乃至約6重量%のCaCl・2HOと、乳剤の約0.1重量%乃至約5重量%の水とを含み、乳剤はマルメロ粘液を含まない、カプセルに関する。加えて、本開示は、それを必要とする対象における少なくとも1つの健康問題を調節する方法であって、該方法は、少なくとも1つのアルギン酸塩を含む多糖類ゲル膜外側表面外殻(ここで、外側表面は少なくとも1つの油性相を含む乳剤をカプセル化し、少なくとも1つの油性相は、油と少なくとも1つの界面活性剤とを含む)と、乳剤の約0.1乃至約3重量%の界面活性剤と、乳剤の約0.1乃至約6重量%のCaCl・2HOと、乳剤の約0.5乃至約5重量%の水とを含み、乳剤はマルメロ粘液を含まないカプセルを対象に投与することを含み、少なくとも1つの健康問題は、異常血漿中脂質レベル、心血管機能、免疫機能、視覚機能、インスリン作用、神経発達、高トリグリセリド血症、心不全、および心筋梗塞後症候群から選択される。油は、不飽和油、モノ不飽和油、ポリ不飽和油、および飽和油から選択され得る。さらに、医薬品または栄養補助剤が、油中に懸濁、分散、または溶解していてもよい。また、具体的な油に関連する本発明は、本開示の説明全体を通して列挙される要素を包含することが想定される。本開示は、脂肪酸混合物および/または油を包含する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1a】図1(a)は、オスのミニブタにおける、Omacor(登録商標)とK85EEを含む本開示の組成物の単回経口投与後のEPAおよびDHAの平均血漿濃度対時間曲線をグラフとして示す。具体的には、2g(2カプセル)の経口服用後の平均EPA血漿濃度を示す。
【図1b】図1(b)は、オスのミニブタにおける、Omacor(登録商標)とK85EEを含む本開示の組成物の単回経口投与後のEPAおよびDHAの平均血漿濃度対時間曲線をグラフとして示す。具体的には、2g(2カプセル)の経口服用後の平均DHA血漿濃度を示す。
【図1c】図1(c)は、オスのミニブタにおける、Omacor(登録商標)とK85EEを含む本開示の組成物の単回経口投与後のEPAおよびDHAの平均血漿濃度対時間曲線をグラフとして示す。具体的には、4g(4カプセル)の経口服用後の平均EPA血漿濃度を示す。
【図1d】図1(d)は、オスのミニブタにおける、Omacor(登録商標)とK85EEを含む本開示の組成物の単回経口投与後のEPAおよびDHAの平均血漿濃度対時間曲線をグラフとして示す。具体的には、4g(4カプセル)の経口服用後の平均DHA血漿濃度を示す。
【図2】図2は、アルギン酸とゼラチンカプセル内のEPAおよびDHAの可溶性をグラフとして示す。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本開示の特定の側面は、以下に詳述される。本出願で使用され、本明細書で明確化される用語および定義は、本開示内における意味を表すものと意図される。本明細書に言及され上記に参照される特許および科学文献は、参照することによって本明細書に組み込まれる。参照することによって本明細書に組み込まれる用語および/または定義と矛盾する場合、本明細書に提供される用語および定義が、優先する。
【0025】
単数形「a」、「an」、および「the」は、別途文脈によって明示されない限り、複数参照も含む。
【0026】
本明細書使用される場合、用語「オメガ-3脂肪酸」は、天然および合成オメガ-3脂肪酸、ならびに薬学的に許容可能なエステル、遊離酸、トリグリセリド、誘導体、複合体(例えば、Zalogaらの米国特許出願公開第2004/0254357号、およびHorrobinらの米国特許第6,245,811号(それぞれ、参照することによって本明細書に組み込まれる)を参照)、前駆体、塩、およびそれらの混合物を含む。オメガ-3脂肪酸油の例として、オメガ-3ポリ不飽和長鎖脂肪酸、例えば、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)、α-リノレン酸(ALA);ヘネイコサペンタエン酸(HPA);ドコサペンタエン酸(DPA);エイコサテトラエン酸;およびオクタデカテトラエン酸;およびオメガ-3脂肪酸とグリセロールのエステル、例えば、モノ-、ジ-、およびトリグリセリド;ならびにオメガ-3脂肪酸と第1級、第2級および/または第3級アルコールのエステル、例えば、脂肪酸メチルエステルおよび脂肪酸エチルエステルが挙げられるが、それらに限定されない。さらに、例えば、オメガ-3脂肪酸油は、長鎖脂肪酸、例えば、EPAおよびDHA、それらのトリグリセリド(TG)、それらのエチルエステル(EE)、および/またはそれらの混合物である。オメガ-3脂肪酸、それらのエステル、トリグリセリド、誘導体、複合体、前駆体、塩、および/またはそれらの混合物は、それらの純形態において、および/または油成分、例えば、海産油(例えば、魚油および精製魚油濃縮物)、微生物油、ならびに植物性油として、使用可能である。
【0027】
本開示の脂肪酸油混合物は、オメガ-3脂肪酸、例えば、EPAおよびDHAを含む。油混合物は、α-リノレン酸、ヘネイコサペンタエン酸、ドコサペンタエン酸、エイコサテトラエン酸、ならびにオクタデカテトラエン酸から選択される、EPAおよびDHA以外の少なくとも1つの他のオメガ-3脂肪酸をさらに含み得る。本開示によって包含される、さらなるオメガ-3脂肪酸およびそれらの混合物の例として、European Pharamacopoeia Omega-3 Ethyl Ester 90に定義されるオメガ-3脂肪酸と、例えば、European Pharamacopoeia Omega-3 Triglycerides、European Pharamacopoeia Omega-3 acid Ethyl Esters 60、またはオメガ-3酸に豊富な魚油に関する研究論文に定義される精製海産油が挙げられる。
【0028】
異なる脂肪酸混合物(例えば、トリグリセリド(TG)、エチルエステル(EE)、遊離脂肪酸形態(FA)の形態において、および/またはリン脂質としてであり得る)を含む、本開示に好適なオメガ-3脂肪酸の市販の例として、Incromega(商標) オメガ-3海産油濃縮物、例えば、Incromega(商標) TG7010 SR、Incromega(商標) E7010 SR、Incromega(商標) TG6015、Incromega(商標) EPA500TG SR、Incromega(商標) E400200 SR、Incromega(商標) E4010、Incromega(商標) DHA700TG SR、Incromega(商標) DHA700E SR、Incromega(商標) DHA500TG SR、Incromega(商標) TG3322 SR、Incromega(商標) E3322 SR、Incromega(商標) TG3322、Incromega(商標) E3322、Incromega(商標) Trio TG/EE(Croda International PLC, Yorkshire, England);EPAX6000FA、EPAX5000TG、EPAX4510TG、EPAX2050TG、EPAX7010EE、EPAX5500EE、EPAX5500TG、EPAX5000EE、EPAX5000TG、EPAX6000EE、EPAX6000TG、EPAX6000FA、EPAX6500EE、EPAX6500TG、EPAX4510TG、EPAX1050TG、EPAX2050TG、EPAX 701 OTG、EPAX7010EE、EPAX6015TG/EE、EPAX4020TG、およびEPAX4020EE(EPAXは、ノルウェー国企業であるAustevoll Seafood ASAの完全所有子会社である);Omacor(登録商標)/Lovaza(商標)/Zodin(登録商標)/Seacor(登録商標)最終医薬品、K85EE、およびAGP103(Pronova BioPharma Norge AS);MEG-3(登録商標) EPA/DHA魚油濃縮物(Ocean Nutrition Canada);DHA FNO「Functional Nutritional Oil」および DHA CL「Clear Liquid」(Lonza);Superba(商標) Krill Oil(Aker);Martek社製 DHAを含むオメガ-3生成物;Neptune社製オキアミ油(Neptune);Mollers社製タラ肝油生成物および抗逆流魚油濃縮物(TG);Lysi社製オメガ-3魚油;Seven Seas Triomega(登録商標)タラ肝油混成物(Seven Seas);Fri Flyt Omega-3(Vエステルalens);ならびにEpadel(Mochida)が挙げられるが、それらに限定されない。
【0029】
さらなる油として、一般的に、長鎖トリグリセリドとして知られる、トリグリセリド植物油、例えば、ヒマシ油、コーン油、綿実油、オリーブ油、ピーナッツ油、紅花油、ゴマ油、大豆油、水素化大豆油、および水素化植物油;中鎖トリグリセリド、例えば、ココナッツ油またはヤシ種油、モノグリセリド、ジグリセリド、およびトリグリセリド由来のものが挙げられる。混合グリセリドに加え、プロピレングリコールのエステル、例えば、プロピレングリコールのカプリル酸/カプリン酸の混合ジエステル、飽和ココナッツとパーム核油由来カプリル、リノール、コハク、またはカプリン脂肪酸グリセリン、あるいはプロピレングリコールのエステル、および脂肪酸と脂肪アルコールとの間に形成されるエステル、例えば、カプリン酸またはカプリル酸とグリセロールとの間に形成されるエステル等、他の油も存在する。本発明の範囲内の油は、天然由来の乳化剤を含むものである。そのような油の1つは、レシチンを含有する、大豆油である。レシチンは、脂肪および油が多い生成物中の乳化剤として、食品製造において有用である。本発明の範囲内の好ましい油は、液体であるもの、または、例えば、20℃乃至95℃の範囲内の温度で、液化可能なものである。
【0030】
本開示による脂肪酸油混合物は、動物性油または非動物性油に由来する、あるいはその成分であり得る。本開示のいくつかの実施形態では、オメガ-3脂肪酸の混合物は、海産油、植物性油、および微生物油から選択される、少なくとも1つの油に由来し得る。海産油は、例えば、魚油、オキアミ油、および魚由来の脂質組成物を含む。植物性油は、例えば、亜麻仁油、菜種油、カラシ種油、および大豆油を含む、。微生物油は、例えば、Martek社製生成物を含む。油混合物は、少なくとも1つのオメガ-6脂肪酸をさらに含み得る。
【0031】
本開示のいくつかの実施形態では、脂肪酸、例えば、オメガ-3脂肪酸は、アルキルエステル等、エステル化される。それらのアルキルエステルとして、エチル、メチル、プロピル、およびブチルエステル、およびそれらの混合物を含み得るが、それらに限定されない。少なくとも一実施形態では、オメガ-3脂肪酸は、遊離脂肪酸(FA)の形態として存在する。
【0032】
別の実施形態によると、脂肪酸は、モノ-、ジ-、およびトリグリセリドから選択される。別の実施形態では、脂肪酸は、リン脂質の形である。
【0033】
いくつかの実施形態では、脂肪酸油混合物および/または油性相は、有効医薬品成分(API)としての役割を果たすことが可能である。いくつかの実施形態では、油混合物は、香味油、食品、および/または食品添加物を含み得る。また、油混合物は、油可溶性有効成分の担体であり得、油可溶性有効成分は、別の医薬品、栄養剤、香味料、香料、または食品を含む。
【0034】
油自体は、食品等の有効成分、または医薬、栄養補助、動物用有効成分であることが可能である、もしくは食品、あるいは医薬、栄養補助、または動物用活性剤等の有効成分の担体であることが可能である。油が、食品、あるいは医薬、栄養補助、または物用活性剤等の有効成分の担体として使用される場合、食品、あるいは医薬、栄養補助、または動物用活性剤等の有効成分は、油中に溶解される、もしくは油中に分散可能である。油は、例えば、医薬、動物用、栄養補助、および食品産業における使用のためのカプセル化形態において有用性が認められる、任意の油または油の組み合わせから選択され得る。好適な油としては、魚、動物、植物、微生物、またはそれらの抽出物を含む、海洋および非海洋源由来油;合成または他の手段によって導出される化学化合物、あるいはそれらの製剤である油;もしくは脂肪酸、エステル、塩、またはそれらの誘導体である油が挙げられるが、それらに限定されない。
【0035】
本開示の少なくとも一実施形態では、カプセルは、海産油、例えば、魚油を含む。
【0036】
本明細書使用される場合、用語「アルギン酸塩」は、アルギン酸および/またはその薬学的に許容可能な塩を含み、概して、(1-4)-結合β-D-マンヌロン酸(M)と、そのC-5エピマーα-L-グルロン酸(G)残基を含むコポリマーと称される。本明細書の開示に好適なアルギン酸塩の非限定的例は、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、およびアルミニウムのアルギン酸塩を含む。一実施形態では、アルギン酸塩は、全部または部分的に、M-アルギン酸塩を含む。別の実施形態では、アルギン酸塩は、全部または部分的に、G-アルギン酸塩を含む。別の実施形態では、アルギン酸塩は、M-アルギン酸塩とG-アルギン酸塩との組み合わせを含む。少なくとも一実施形態では、アルギン酸塩は、少なくとも30重量%のG-アルギン酸塩含有量を有する。他の実施形態では、アルギン酸塩は、約40重量%乃至約80重量%の範囲のG-アルギン酸塩含有量を有する。少なくとも一実施形態では、アルギン酸塩は、外殻の総重量に対して、約1重量%乃至約80重量%で含まれる。本開示の少なくとも一実施形態では、アルギン酸塩は、M-アルギン酸塩、G-アルギン酸塩、またはそれらの組み合わせを含む。少なくとも一実施形態では、カプセルの外側表面外殻を構成するアルギン酸塩は、M-アルギン酸塩を含む。
【0037】
一実施形態では、外殻内のアルギン酸塩は、(a)MおよびG含有量の重量に基づいて、50重量%-62重量%のM含有量を有し、(b)60rpmおよびスピンドル#1において、Brookfield LV粘度計を使用して、20℃の3.5%の水溶液中にアルギン酸単価金属イオンとして測定される場合、35-80cpsの粘度を有する、アルギン酸多価金属イオンである。
【0038】
少なくとも一実施形態では、アルギン酸外殻は、対象への投与に応じて、オメガ-3脂肪酸の徐放性送達を達成する。
【0039】
本開示のいくつかの実施形態では、アルギン酸外殻は、着色剤、安定剤、甘味剤、可塑剤、および/または硬化剤をさらに含む。
【0040】
少なくとも一実施形態では、アルギン酸外殻は、総外殻重量に対して、約10重量%乃至約80重量%の可塑剤を含む。
【0041】
カプセル外殻を構成するポリマーとして想定される他のポリマーとしては、ポリエステル、ポリアクリレート、ポリシアノアクリレート、多糖類、ポリエチレングリコール、およびそれらの混合物が挙げられる。他のポリマーとして、例えば、ゼラチン、アルギン酸カルボキシメチルセルロース、カラギーナン、ペクチン、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アセトフタル酸セルロース、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アクリル酸メチルコポリマー(Eudragit(登録商標) L and S)、メタクリル酸ジメチルアミノエチルコポリマー(Eudragit E)、メタクリル酸トリメチルアンモニウムエチルコポリマー(例えば、Eudragit(登録商標) RL and RS)、乳酸とグリコール酸のポリマーおよびコポリマー、ならびにそれらの混合物が挙げられる。一実施形態では、ポリマーは、可塑剤添加物、例えば、クエン酸トリエチル、フタル酸ブチル、およびそれらの混合物を含むが、それらに限定されない。随意に、他の添加物、例えば、流体化剤、例えば、タルクが、カプセル化プロセス、を改良および/または促進するために導入され得る。
【0042】
本開示のカプセルは、少なくとも1つの非有効医薬品成分(また、本明細書では、概して、「賦形剤」としても知られる)を含み得る。非有効成分は、安全、便利、および/または別様に使用が許容可能となり得るように、有効成分を適用可能かつ有効調製剤に可溶化、懸濁、濃化、希釈、乳化、安定化、保存、保護、着色、着香、および/または適応し得る。少なくとも1つの非有効成分は、コロイド状二酸化ケイ素、クロスポビドン、ラクトース一水和物、レシチン、微結晶性セルロース、ポリビニルアルコール、ポビドン、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリルフマル酸ナトリウム、タルク、二酸化チタン、およびキサンタンガムから選択され得る。
【0043】
界面活性剤は、例えば、酢酸グリセロールおよびアセチル化グリセロール脂肪酸エステル、例えば、アセチン、ジアセチン、トリアセチン、および/またはそれらの混合物から選択され得る。好適なアセチル化グリセロール脂肪酸エステルは、アセチル化モノグリセリド、アセチル化ジグリセリド、およびそれらの混合物を含むが、それらに限定されない。
【0044】
加えて、界面活性剤は、グリセロール脂肪酸エステル、例えば、約6-22の炭素原子の脂肪酸成分を含むものから選択され得る。グリセロール脂肪酸エステルは、モノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリド、および/またはそれらの混合物から選択され得る。好適なグリセロール脂肪酸エステルとして、モノグリセリド、ジグリセリド、約6-12の炭素を有する脂肪酸を有する中鎖トリグリセリド、およびそれらの混合物が挙げられるが、それらに限定されない。Capmul(登録商標) MCM(中鎖モノおよびジグリセリド)は、1つの例である。
【0045】
本開示による界面活性剤は、プロピレングリコールエステルから選択され得る。例えば、プロピレングリコールエステルとして、炭酸プロピレン、プロピレングリコールモノアセタート、プロピレングリコールジアセタート、プロピレングリコール脂肪酸エステル、アセチル化プロピレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸モノエステル、プロピレングリコール脂肪酸ジエステル、およびそれらの混合物が挙げられるが、それらに限定されない。脂肪酸は、例えば、約6-22の炭素原子を含み得る。プロピレングリコールエステルの例として、プロピレングリコールモノカプリラート(Capryol(登録商標))、プロピレングリコールジカプリラート、プロピレングリコールジカプラート、プロピレングリコールジカプリラート/ジカプラート、およびそれらの混合物が挙げられるが、それらに限定されない。
【0046】
本開示による界面活性剤は、エチレングリコールエステル、例えば、モノエチレングリコールモノアセタート、ジエチレングリコールエステル、ポリエチレングリコールエステル、およびそれらの混合物から選択され得る。さらなる例として、エチレングリコールモノアセタート、エチレングリコールジアセタート、エチレングリコール脂肪酸モノエステル、エチレングリコール脂肪酸ジエステル、およびそれらの混合物が挙げられる。加えて、エチレングリコールエステルは、ポリエチレングリコール脂肪酸モノエステル、ポリエチレングリコール脂肪酸ジエステル、およびそれらの混合物から選択され得る。エチレングリコールエステルは、ポリエチレングリコールとトリグリセリドのエステル交換、植物性油、および/またはそれらの混合物から得られ得、例えば、Labrafil(登録商標)およびLabrasol(登録商標)として市販されているものを含む。ポリオキシエチレン-ソルビタン-脂肪酸エステル(また、ポリソルベート、例えば、ポリソルベート20、ポリソルベート40、およびポリソルベート80とも呼ばれる)、例えば、4乃至25のアルキレン部分、例えば、Tween(登録商標)、例えば、Tween(登録商標) 80、Tween(登録商標) 40、およびTween(登録商標) 20を含む、モノラウリル、トリラウリル、パルミチル、ステアリル、およびオレイルエステルである。本開示で使用され得る、界面活性剤のさらなる例として、Crillet、例えば、Crillet 4およびCrillet 1、Span 20、ならびにCrill 1が挙げられる。本開示の少なくとも一実施形態では、界面活性剤は、ポリソルベート20、ポリソルベート40、およびポリソルベート80から選択される。
【0047】
好適な界面活性剤の別の群として、プロピレングリコールモノカプリラート、長鎖脂肪酸のグリセロールとポリエチレングリコールエステルの混合物、ポリエトキシル化ヒマシ油、ノニルフェノールエトキシレート(Tergitol(登録商標))、グリセロールエステル、オレオイルマクロゴールグリセリド、プロピレングリコールモノラウレート、プロピレングリコールジカプリラート/ジカプラート、ポリエチレン-ポリプロピレングリコールコポリマー、およびポリオキシエチレンソルビタンモノオレアートが挙げられる。さらなる例として、Poloxamer 188、PIuronic/Lutrol F68、Brij 96V、Cremophor EL、Etocas 35 HV、Cremophor RH 40、HCO-40、Croduret 40 LD、Cremophor RH 60、HCO-60、およびSolutol HS-15が挙げられる。
【0048】
好適な界面活性剤の別の群として、リン脂質、例えば、大豆レシチン、卵レシチン、ジオレオイルフォスファチジルコリン、ジステアロイルホスファチジルグリセロール、PEG化リン脂質、およびジミリストイルホスファチジルコリンが挙げられる。
【0049】
使用され得る親水性溶媒として、水混和性アルコール、例えば、無水エタノールおよび/またはグリセロールを含む、アルコールが挙げられるが、それらに限定されない。他のアルコールとして、グリコール、例えば、酸化物、例えば、エチレン酸化物から得ることが可能な任意のグリコール、例えば、1,2-プロピレングリコールが挙げられる。他の非限定的例として、ポリオール、例えば、ポリアルキレングリコール、例えば、ポリ(C2-3)アルキレングリコールが挙げられる。非限定的例の1つは、ポリエチレングリコールである。親水性成分は、N-アルキルピロリドン、例えば、N-(C1-14アルキル)ピロリドン、例えば、N-メチルピロリドン、クエン酸トリ(C1-4アルキル)、例えば、クエン酸トリエチル、硝酸ジメチル、(C5-13)アルカン酸、例えば、カプリル酸、および/または炭酸プロピレンを含み得るが、それらに限定されない。親水性溶媒は、主要または単独成分、例えば、アルコール、例えば、C1-4-アルコール、例えば、エタノールを含み得る、あるいは代替として、共成分、例えば、部分的低級エーテルまたは低級アルカノールから選択され得る。好適な部分的エーテルとしては、例えば、Transcutol(登録商標)(化学式C-[O-(CH-OHを有する)、Glycofurol(登録商標)(また、テトラヒドロフルフリルアルコールポリエチレングリコールエーテルとしても知られる)、または低級アルカノール、例えば、エタノール、例えば、酢酸グリセロールおよびアセチル化グリセロール脂肪酸エステルが挙げられる。
【0050】
本開示のいくつかの実施形態では、カプセルは、脂肪酸油混合物水と、少なくとも1つの界面活性剤と、を含む、少なくとも1つの油性相をカプセル化する。いくつかの実施形態では、油性相は、乳剤、例えば、水中油型乳剤、油中水型乳剤、または水中油中水型乳剤を含む。
【0051】
少なくとも1つの油性相は、オメガ-6脂肪酸をさらに含み得る。オメガ-6脂肪酸の例として、レノイン酸、ガンマ-レノイン酸、およびアラキドン酸が挙げられるが、それらに限定されない。
【0052】
本開示のいくつかの実施形態によると、乳剤は、乳剤の少なくとも30重量%の油混合物、例えば、乳剤の少なくとも35重量%、少なくとも40重量%、少なくとも45重量%、少なくとも50重量%、少なくとも55重量%、少なくとも60重量、少なくとも65重量%、少なくとも70重量%、少なくとも75重量%、少なくとも80重量%、少なくとも85重量%、少なくとも90重量%、またはさらに少なくとも95重量%の油混合物を含む。例えば、いくつかの実施形態では、乳剤は、乳剤の約75重量%乃至約90重量%の油混合物、例えば、乳剤の約80重量%乃至約85重量%の油混合物、乳剤の8重量5%乃至約90重量%の油混合物を含む。
【0053】
いくつかの実施形態では、脂肪酸油混合物は、脂肪酸油混合物の少なくとも70重量%のオメガ-3脂肪酸、例えば、脂肪酸油混合物の少なくとも75重量%、少なくとも80重量%、少なくとも90重量%、またはさらに約95重量%を含む。少なくとも一実施形態では、脂肪酸油混合物は、脂肪酸油混合物の約90重量%乃至95重量%のオメガ-3脂肪酸を含む医薬油混合物である。少なくとも一実施形態では、脂肪酸油混合物は、脂肪酸油混合物の少なくとも80重量%のオメガ-3脂肪酸を含む。
【0054】
脂肪酸油混合物は、例えば、EPA、DHA、DPA、HPA、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。EPA、DHA、DPA、およびHPAは、例えば、エチルエステル、遊離脂肪酸、およびトリグリセリドから選択される形態として、相互に独立して得る。少なくとも一実施形態では、脂肪酸油混合物は、α-リノレン酸、ヘネイコサペンタエン酸、ドコサペンタエン酸、エイコサテトラエン酸、およびオクタデカテトラエン酸から選択される、EPAおよびDHA以外の少なくとも1つのオメガ-3脂肪酸をさらに含む。
【0055】
いくつかの実施形態では、EPAおよびDHAの合計は、脂肪酸油混合物の70重量%超、例えば、脂肪酸油混合物の75重量%超、80重量%超、85重量%超、90重量%超、またはさらに95重量%超を含む。例えば、いくつかの実施形態では、EPAおよびDHAの合計は、脂肪酸油混合物の約70%乃至約95重量%、例えば、脂肪酸油混合物の約75%乃至約90重量%、例えば、約80乃至約88重量%で含まれる。少なくとも一実施形態では、脂肪酸油混合物は、脂肪酸油混合物の少なくとも80重量%のEPAおよびDHAを含む。少なくとも一実施形態では、EPAおよびDHAの合計は、脂肪酸油混合物の約84重量%で含まれる。
【0056】
本開示のいくつかの実施形態では、EPA:DHAの重量比は、約1:10乃至10:1、約1:8乃至8:1、約1:6乃至6:1、約1:5乃至5:1、約1:4乃至4:1、約1:3乃至3.1、または約1.2乃至2:1の範囲である。少なくとも一実施形態では、EPA:DHAの重量比は、約1:2乃至2:1の範囲である。少なくとも一実施形態では、EPA:DHAの重量比は、約1:1乃至2:1の範囲である。少なくとも一実施形態では、EPA:DHAの重量比は、約1.2乃至1.3の範囲である。
【0057】
本開示のいくつかの実施形態では、カプセルは、医薬製剤であって、EPAおよびDHAの合計は、脂肪酸油混合物の少なくとも75重量%、例えば、脂肪酸油混合物の80重量%、85重量%、90重量%、95重量%、またはその間の任意の数値を含む。いくつかの実施形態では、例えば、EPAおよびDHAの合計は、脂肪酸油混合物の約75重量%乃至約95重量%、例えば、脂肪酸油混合物の約75重量%乃至約90重量%、脂肪酸油混合物の約75重量%乃至約85重量%、脂肪酸油混合物の約75重量%乃至約80重量%、脂肪酸油混合物の約80重量%乃至約95重量%、脂肪酸油混合物の約80重量%乃至約90重量%、脂肪酸油混合物の約80重量%乃至約85重量%、脂肪酸油混合物の約85重量%乃至約95重量%、脂肪酸油混合物の約85重量%乃至約90重量%、さらに、例えば、脂肪酸油混合物の約90重量%乃至約95重量%、またはその間の任意の数値を含む。少なくとも一実施形態では、EPAおよびDHAの合計は、脂肪酸油混合物の約80重量%乃至約85重量%、例えば、84重量%で含まれる。
【0058】
いくつかの実施形態では、脂肪酸油混合物は、脂肪酸油混合物の少なくとも90重量%のEPA、例えば、脂肪酸油混合物の少なくとも95重量%のEPAを含む。少なくとも一実施形態では、カプセルは、医薬製剤であであって、脂肪酸油混合物は、脂肪酸油混合物の少なくとも95重量%のEPAを含む。
【0059】
他の実施形態では、カプセルは、食品または栄養補助食品であであって、EPAおよびDHAの合計は、脂肪酸油混合物の75重量%未満を含む。いくつかの実施形態では、例えば、EPAおよびDHAの合計は、脂肪酸油混合物の70重量%未満、65重量%未満、60重量%未満、55重量%未満、50重量%未満、4重量5%未満、4重量0%未満、またはさらに35重量%未満を含む。いくつかの実施形態では、EPAおよびDHAの合計は、脂肪酸油混合物の約30重量%乃至約75重量%、例えば、脂肪酸油混合物の約30重量%乃至約70重量%、脂肪酸油混合物の約30重量%乃至約65重量%、脂肪酸油混合物の約30重量%乃至約55重量%、脂肪酸油混合物の約30重量%乃至約50重量%、脂肪酸油混合物の約30重量%乃至約45重量%、脂肪酸油混合物の約30重量%乃至約40重量%、さらに、例えば、脂肪酸油混合物の約30%重量乃至約35重量%で含まれる。例えば、いくつかの実施形態では、EPAおよびDHAの合計は、脂肪酸油混合物の70重量%、65重量%、60重量%、55重量%、50重量%、45重量%、40重量%、35重量%、30重量%、またはその間の任意の数値を含む。さらなる実施形態では、EPAおよびDHAの合計は、脂肪酸油混合物の約30重量%乃至約35重量%、約35重量%乃至約40重量%、約40重量%乃至約45重量%、約45重量%乃至約50重量%、約50重量%乃至約55重量%、約60重量%乃至約65重量%、約65重量%乃至約70重量%、さらに、約70重量%乃至約75重量%で含まれる。少なくとも一実施形態では、EPAおよびDHAは、脂肪酸油混合物の約35重量%乃至約75重量%、約40重量%乃至約70重量%のEPAおよびDHA、脂肪酸油混合物の約40重量%乃至約65重量%のEPAおよびDHA、脂肪酸油混合物の約40重量%乃至約60重量%のEPAおよびDHA、脂肪酸油混合物の約40重量%乃至約55重量%のEPAおよびDHA、脂肪酸油混合物の約50重量%乃至約55重量%のEPAおよびDHAの範囲の量で存在する。乳剤は、乳剤の約0.05重量%乃至約25重量%、例えば、乳剤の約0.1重量%乃至約20重量%、例えば、約0.1%乃至約15重量%の水を含み得る。水は、精製され得る。カプセル化される水中油型乳剤は、例えば、乳剤の約0.5重量%乃至約20重量%の水、例えば、乳剤の約1重量%乃至約15%の水、またはさらに乳剤の約1重量%乃至約10重量%の水を含み得る。いくつかの実施形態では、カプセル化後の乳剤は、乳剤の約0.05重量%乃至約10重量%の水、例えば、乳剤の約0.1重量%乃至約7重量%の水、またはさらに乳剤の約0.5重量%乃至約5重量%の水を含む。
【0060】
乳剤は、乳剤の約0.1重量%乃至約5重量%の界面活性剤、例えば、乳剤の約0.1重量%乃至約4重量%、例えば、乳剤の約0.1重量%乃至約3重量%を含み得る。
【0061】
乳剤は、乳剤の約0.1重量%乃至約10重量%、例えば、乳剤の約0.1重量%乃至約8重量%、例えば、乳剤の約0.1重量%乃至約6重量%の少なくとも1つのゲル化剤を含み得る。少なくとも一実施形態では、ゲル化剤は、塩化カルシウム二水和物(CaCl・2HO)である。
【0062】
乳剤は、少なくとも1つの抗酸化物質をさらに含み得る。本開示による、抗酸化物質の非限定的例として、α-トコフェロール(ビタミンE)およびカルシウム2ナトリウムEDTAが挙げられる。少なくとも一実施形態では、乳剤は、抗酸化物質およびゲル化剤から選択される、少なくとも1つの成分を含む。
【0063】
本開示の少なくとも一実施形態では、カプセルは、無継目である。少なくとも一実施形態では、カプセルは、マルメロ粘液を含まない。
【0064】
少なくとも一実施形態では、カプセルは、多糖類ゲル膜外側表面外殻と、随意に、ゲル膜上の被膜と、を含む。多糖類ゲル膜は、イオン性であり得る。いくつかの実施形態では、多糖類ゲル膜は、1つ以上の二次フィルム形成要素をさらに含む。例示的二次フィルム形成要素としては、酢酸フタル酸セルロース、酢酸コハク酸セルロース、フタル酸メチルセルロース、フタル酸エチルヒドロキシセルロース、酢酸フタル酸ポリビニル、酢酸酪酸ポリビニル、酢酸ビニル−マレイン酸無水物コポリマー、スチレン-マレイン酸モノ-エステルコポリマー、アクリル酸メチル-メタクリル酸コポリマー、メタクリル酸塩-メタクリル酸-アクリル酸オクチルコポリマー、アルギン酸プロピレングリコール、ポリビニルアルコール、カラギーナン、ペクチン、キトサン、グアーガム、アカシアゴム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、澱粉、およびマルトデキストリンが挙げられる。
【0065】
本開示のいくつかの実施形態では、無継目カプセルを含む多糖類ゲル膜は、アルギン酸塩、アルギン酸プロピレングリコール、およびペクチンのうちの少なくとも1つを含むイオン性ゲル膜である。アルギン酸塩、アルギン酸プロピレングリコール、およびペクチンのうちの少なくとも1つは、医薬的に容認可能な塩の形態として存在し得、その非限定的例として、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、またはアルミニウムの塩が挙げられる。本開示無継目カプセルのイオン性多糖類は、約20,000ダルトン乃至約500,000ダルトン、例えば、約50,000ダルトン乃至約500,000ダルトン、または約100,000ダルトン乃至約500,000ダルトン、または約150,000ダルトン乃至約500,000ダルトン、または約150,000ダルトン乃至約300,000ダルトン、または約20,000ダルトン乃至約200,000ダルトン、または約20,000ダルトン乃至約100,000ダルトン、または約30,000ダルトン乃至約80,000ダルトン、または約30,000ダルトン乃至約60,000ダルトン、またはさらに約30,000ダルトン乃至約40,000ダルトンの範囲の重量(平均分子量)を有する、アルギン酸塩を含み得る。本開示のいくつかの実施形態では、イオン性多糖類は、2つのアルギン酸塩成分の混合物、例えば、(i)約30,000ダルトン乃至約40,000ダルトンの範囲の重量(平均分子量)を有するアルギン酸塩と、(ii)約150,000ダルトン乃至約500,000ダルトンの範囲の重量(平均分子量)を有するアルギン酸塩の混合物を含む。いくつかの実施形態では、(i)と(ii)の比率((i):(ii))は、約0.1乃至約20、例えば、約1乃至約16の範囲であり得る。
【0066】
本開示カプセルは、球形または球形以外の形状であり得る。例えば、本開示のいくつかの実施形態では、カプセルは、長方形、楕円形、または円筒形である。カプセルは、湿潤または乾燥状態であり得る。
【0067】
本開示カプセルのアルギン酸外殻を構成する多糖類ゲル膜の厚さは、約0.01ミリメートル(mm)乃至約50ミリメートルの範囲であり得る。多糖類ゲルフィルムは、湿潤または乾燥状態であり得る。いくつかの実施形態では、多糖類ゲルフィルムの厚さは、約0.3ミリメートル乃至約4ミリメートルの範囲である。いくつかの実施形態では、多糖類ゲルフィルムの厚さは、約0.04ミリメートル乃至約0.5ミリメートルの範囲である。いくつかの実施形態では、外殻の厚さは、約0.01mm乃至約5mm、例えば、約0.03mm乃至約1mm、約0.05mm乃至約0.5mm、約0.05mm乃至約0.2mm、約0.05mm乃至約0.17mm、またはさらに約0.05mm乃至約0.15mmの範囲である。
【0068】
本開示によるカプセルは、約0.5ミリメートル乃至約50ミリメートル、例えば、約1ミリメートル乃至約40ミリメートルの範囲の湿潤カプセル直径を有し得、ゲル膜は、約0.1ミリメートル乃至約5ミリメートル、例えば、約0.3ミリメートル乃至約4ミリメートルの範囲の厚さを有する。
【0069】
いくつかの実施形態では、カプセルは、乾燥され、ゲル膜は、乾燥されたカプセルの最大10重量%を構成する、外側表面上の乾燥多糖類ゲルフィルムを含む。いくつかの実施形態では、乾燥カプセルは、約0.5ミリメートル乃至約35ミリメートルの範囲の直径を有し、乾燥多糖類ゲルフィルムは、約0.01ミリメートル乃至約5ミリメートルの範囲の厚さを有する。いくつかの実施形態では、乾燥多糖類ゲルフィルムの厚さは、約0.04ミリメートル乃至約0.5ミリメートルの範囲である。
【0070】
いくつかの実施形態では、カプセルは、オメガ-3脂肪酸を含む約0.400g乃至約1.300gの油混合物を含む。例えば、いくつかの実施形態では、カプセルは、約0.400g乃至約0.800gの油混合物、例えば、約0.500g乃至約0.700gの油混合物、例えば、約0.600g乃至約0.650gの油混合物、または約0.500g乃至約0.550gの油混合物を含む。いくつかの実施形態では、カプセルは、約0.650gの油混合物を含む。いくつかの実施形態では、カプセルは、約0.550gの油混合物を含む。少なくとも一実施形態では、カプセルは、約0.600gの油混合物を含む。他の実施形態では、カプセルは、約0.800g乃至約1.300gの油混合物、例えば、約1.000g乃至約1.200gの油混合物、例えば、約1.100g乃至約1.250gの油混合物を含む。少なくとも一実施形態では、カプセルは、約1.150gの油混合物を含む。少なくとも一実施形態では、カプセルは、約1.200gの油混合物を含む。
【0071】
本開示によると、オメガ-3脂肪酸は、約0.100g乃至約10.000g、例えば、約0.250g乃至約5.000gおよび約0.400g乃至約2.000gを含む、約0.500g乃至約8.000gの範囲の総カプセル重量を有するカプセルとして、それを必要とする対象に投与され得る。単位用量形態では、オメガ-3脂肪酸を含むカプセルは、例えば、約0.100g乃至約4.000g、例えば、約1.000g乃至約4.000g、さらに、例えば、2.000gおよび/または4.000gの単位用量の範囲の総カプセル重量を含み得る。少なくとも一実施形態では、カプセルは、約0.400g乃至約2.000g、例えば、約0.400g乃至約1.740g、例えば、約0.420g乃至約1.680gの範囲の単位用量として、対象に投与される。
【0072】
オメガ-3脂肪酸の1日投与量は、1乃至10の用量として、例えば、1日1乃至4回、例えば、1日1回、2回、3回、または4回、さらに、例えば、1日1回、2回、または3回投与され得る。投与は、ある用量のオメガ-3脂肪酸を対象に提供する、経口または任意の他の形態の投与であり得る。
【0073】
一実施形態では、本開示の製剤は、有効成分の有効性を向上させることを可能にし、一方または両方が、先行技術における製剤と比較して、従来のそのままの濃度の用量として投与され得る。一実施形態では、本開示の製剤は、先行技術における製剤と比較して、オメガ-3脂肪酸の用量を減量可能にする一方、依然として、各有効成分の有効性を維持する、またはさらに向上させ得る。
【0074】
少なくとも一実施形態によると、水中油型乳剤は、経口投与のためのカプセル、例えば、無継目カプセル内にカプセル化される。また、無継目カプセルは、概して、ソフトゲルとしても知られ得る。
【0075】
本開示の無継目カプセルは、例えば、第WO 2003/084516号に開示される方法であって、(a)油と、水と、乳化剤と、水可溶性単価金属塩、多価金属塩、および酸のうちの少なくとも1つと、を含む、乳剤を調製するステップであって、油は、乳剤の少なくとも50重量%量として存在する、ステップと、(b)少なくとも1つのイオン性多糖類から構成される水性ゲル化浴に、乳剤の少なくとも一部を添加し、それによって、多糖類ゲル膜内に乳剤の少なくとも一部をカプセル化するステップと、随意に、(c)結果として得られるカプセルを乾燥させるステップと、を含む、方法によって調製され得る。水性ゲル化浴は、ゲル化浴の3重量%乃至4重量%の量のアルギン酸塩を含み得る。また、ゲル化浴は、単価金属塩、例えば、ゲル化浴の0.1重量%乃至0.5重量%の量の塩化ナトリウムを含み得る。次いで、カプセルは、水と、グリセロールと、非結晶化可塑剤と、を含む、水性可塑剤溶液中で処理される前に、水で洗浄され得、非結晶化可塑剤とグリセロールの重量比は、約1:1乃至約8:1である。次いで、カプセルは、乾燥可能となる。
【0076】
本開示の一実施形態では、少なくとも1つの多価金属塩は、塩化カルシウム(CaCl)であって、少なくとも1つのイオン性多糖類は、アルギン酸塩である。少なくとも一実施形態では、アルギン酸塩は、全部または部分的に、M-アルギン酸塩である。少なくとも一実施形態では、アルギン酸塩は、全部または部分的に、G-アルギン酸塩を含む。少なくとも一実施形態では、アルギン酸塩は、M-アルギン酸塩とG-アルギン酸塩の混合物を含む。
【0077】
アルギン酸カプセル内にオメガ-3脂肪酸油を有することの利点は、ゼラチンカプセルと比較して、無継目アルギン酸カプセルの平均フィルム厚さが、ゼラチンフィルムよりも有意に薄い、例えば、20%超、または25%超、または30%超、または50%超、または80%超、またはさらに85%超と薄いため、有効成分として、増加量のオメガ-3脂肪酸を含むという有利な状況にあり得る。
【0078】
アルギン酸カプセルは、ゼラチンカプセルに勝るいくつかの効果をもたらし得る。例えば、アルギン酸カプセルは、ゼラチンカプセルよりも温度安定性かつ湿度安定性であり得る。さらに、アルギン酸カプセルは、ゼラチンカプセルのように、牛海綿状脳症(SSE)の試験を必要とせず、アルギン酸カプセルは、胃食道逆流症候群、例えば、げっぷを軽減させ得る。加えて、アルギン酸カプセルは、より薄いカプセル壁によって、より小型であり得る。より薄い壁は、同一カプセルサイズに対して、充填体積の増加を可能にし得る。増加した充填体積は、対象が、所与の用量に対して、1日当たりに必要とされるカプセル数が少なくなるように、カプセル当たりの用量を多くし得る。アルギン酸カプセルは、嚥下をより容易にし、ともに粘着しないように、低粘性であり得る。また、カプセルは、外見上透明かつ無色であって、患者に対する知覚を改善し得る。
【0079】
アルギン酸カプセルは、増加した充填体積を有し、より多量のカプセルの単位体積当たりの用量を可能にし得る。カプセルの充填体積は、ゼラチンカプセルと比較して、約20%、または約25%、またはさらに約30%増加し得る。したがって、同一治療を達成するために、より少ない数のアルギン酸カプセルが、対象に投与され得る(例えば、4つのゼラチンカプセルの代わりに、3つのアルギン酸カプセルの投与)。また、より大型のゼラチンカプセルと同一用量を有する、より小型のカプセルを生産可能である。より小型のサイズは、カプセルがより容易に嚥下可能であることから、患者コンプライアンスを向上させ得る。より多量のカプセルの単位体積当たりの用量は、有効医薬品成分(API)の所与の用量に到達するように摂取する必要がある、カプセルの数を減少させ得る。本明細書の開示によると、APIは、概して、油混合物、例えば、海産油、例えば、魚油、オキアミ油、および魚由来脂質組成物、植物性油、および微生物油由来のもの、ならびに海産油、植物性油、および微生物油を含むオメガ-3脂肪酸を含み得る。本開示カプセルは、海産油、植物性油、および微生物油に加え、他の有効医薬品成分を含み得る。いくつかの実施形態では、カプセルは、海産油またはカプセル外殻内にマイクロカプセル化される、少なくとも1つの他の有効医薬品成分をさらに含み得る。
【0080】
本開示カプセルは、大量摂取活動分子、酸感受性活動分子、胃の炎症をもたらす活動分子、または酸素感受性活動分子に好適であり得る。
【0081】
本開示の単一アルギン酸カプセルは、同一サイズのゼラチンカプセルの量より少量または多量の油混合物(例えば、APIまたは栄養補助油濃縮物)を含み得る。例えば、本開示カプセルは、同一サイズのゼラチンカプセルと比較して、約0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、またはさらに2倍の量の油混合物を含みを含み得る。少なくとも一実施形態では、単一アルギン酸カプセルは、約0.400g乃至約0.440gの油混合物を含む。別の実施形態では、単一アルギン酸カプセルは、約0.800g乃至約0.880gの油混合物を含む。さらに別の実施形態では、単一アルギン酸カプセルは、約0.480g乃至約0.520gの油混合物を含む。別の実施形態では、単一アルギン酸カプセルは、約0.980g乃至約1.020gの油混合物を含む。別の実施形態では、単一アルギン酸カプセルは、約1.200g乃至約1.400gの油混合物を含む。別の実施形態では、単一アルギン酸カプセルは、約1.680gの油混合物を含む。別の実施形態では、単一アルギン酸カプセルは、約1.740gの油混合物を含む。
【0082】
本明細書に開示される、カプセル、無継目カプセル、および/またはマイクロカプセルの調製は、文献に記載の方法のいずれかに従って実行され得る。限定ではなく、説明として、カプセルを得るための異なるプロセスは、以下のカテゴリーにグループ化され得る。
【0083】
A)単純液滴形成法
好適な溶媒中において、ポリマー溶液およびポリマーの可能性として考えられる添加物を調製する。カプセル化される薬物を溶液中に懸濁させ、薬物結晶上にポリマーを堆積させるように、ポリマーの非溶媒を添加する。そのようなプロセスの例は、例えば、第ES 2009346号、第EP 0052510号、および第EP 0346879号に見出すことが可能である。
【0084】
B)複合液滴形成法
複合液滴形成法は、反対の電荷を有する2つのコロイド間の相互作用に基づくものであって、カプセル化される薬物の粒子上に堆積される不溶性複合体を発生させ、薬物を単離する膜を形成する。そのようなプロセスの例は、例えば、第GB 1393805号に見出すことが可能である。
【0085】
C)二重乳剤法
カプセル化される薬物を水またはいくつかの他の共補助剤の溶液中に溶解し、好適な溶媒、例えば、ジクロロメタン中のポリマーおよび添加物の溶液内で乳化される。順に、結果として得られた乳剤が、水または乳化剤の水溶液、例えば、ポリビニルアルコール中に乳化される。本第2の乳剤がもたらされると、ポリマーおよび可塑剤が溶解した溶媒は、蒸発または抽出によって排除される。結果として得られたマイクロカプセルは、濾過または蒸発によって、直接得られる。また、これらのプロセスの例も、特許文書、例えば、第US 4,652,441号に見出すことが可能である。
【0086】
D)単純乳剤法
カプセル化される薬物、ポリマー、および添加物は、好適な溶媒中にともに溶解される。本溶液は、水または乳化剤溶液、例えば、ポリビニルアルコール中に乳化され、有機溶媒は、蒸発または抽出によって排除される。結果として得られたマイクロカプセルは、濾過または乾燥によって正常な状態に戻される。また、これらのプロセスの例も、例えば、第US 5,445,832号に見出すことが可能である。
【0087】
E)溶媒蒸発方法
カプセル化される薬物、ポリマー、および添加物は、好適な溶媒中にともに溶解される。本溶液は、蒸発され、結果として得られた残渣は、好適なサイズに微粉末化される。また、本プロセスの例も、例えば、第GB 2,209,937号に見出すことが可能である。
【0088】
上述の方法は、継続的処理およびバッチサイズの柔軟性を提供し得る。本開示カプセルは、低酸素条件下で製造され、製造プロセスの際、オメガ-3脂肪酸および/または追加有効医薬品成分の酸化を抑制し得る。
【0089】
少なくとも1つの脂肪酸油混合物を含む本開示によるカプセルは、療法的治療のために、対象に投与され得る。カプセルは、それを必要とする対象に投与され、少なくとも1つの健康問題、例えば、異常血漿中脂質レベル、心血管機能、免疫機能、視覚機能、インスリン作用、神経発達、高トリグリセリド血症、心不全、および心筋梗塞後症候群を調節し得る。
【0090】
以下の実施例は、本開示を例証することを意図するが、しかしながら、事実上限定されるものではない。当業者が、本明細書に提供される開示と一致する、本発明のさらなる実施形態を企図するであろうことを理解されたい。
【実施例】
【0091】
実施例1:カプセルの調製
以下を組み合わせることによって、水中油型乳剤を調製した。
約85%のLovaza(商標)(約800-880mg)
0.2-1.2重量%のポリソルベート40
2-6重量%のCaCl・2HO(ゲル化塩)
4-15重量%の水
0.01-2のカルシウムナトリウムEDTA
【0092】
ノズルを通して、乳剤を押出して、分画に切断し、次いで、ゲル化浴中に滴下した。ゲル化浴は、約3.5重量%のアルギン酸ナトリウムと、水と、NaClと、を含む。約20分間、ゲル化を行った。結果として得られたカプセルを精製水中で4時間洗浄し、水と、約4重量%のグリセリンと、12.5重量%の非結晶化ソルビトール溶液(Polysorb-85/70/00)と、を含む水性可塑剤溶液中に放置した。次いで、カプセルを乾燥させた。
【0093】
実施例2:吸収
2つのアルギン酸組成物(M-アルギン酸塩およびG-アルギン酸塩)中のn-3脂肪酸(EPAおよびDHA)の生物学的到達性(腸管吸収の潜在的利用能)に関して、ゼラチン製剤(Omacor(登録商標))と比較検討した(生物学的到達性とは、腸管吸収のために潜在的に利用可能な化合物の割合として定義される)。脂質の場合、ミセル相中の生成物が、吸収に利用可能であると考えられる。
【0094】
空腹状態のシミュレーション条件下、胃および小腸の動的胃腸モデルの通過実験を行った。実験の際、栄養素の消化(率)および吸収動態または機能性成分の安定性および活性の優れた洞察を与えるために、経時的に、GI管の異なる部位から試料を採取した。
【0095】
以下の組成物の試験を行った。
(1)ゼラチンカプセル(Omacor(登録商標))内包K85EE;1000mg;
(2)(a)MおよびG含有量の重量に基づいて、50重量%-62重量%のM含有量と、(b)60rpmおよびスピンドル#1において、Brookfield LV粘度計を使用して、20℃の3.5%の水溶液中アルギン酸単価金属イオン(例えば、アルギン酸ナトリウム)として測定される場合、35-80cpsの粘度と、を有する、高M-アルギン酸カプセル(「M-アルギン酸塩」すなわち、アルギン酸多価金属イオン)内包K85EE;1000mg;
(3)高G-アルギン酸カプセル(「G-アルギン酸塩」)内包K85EE;1000mg。
【0096】
Omacor(登録商標)(組成物1)は、市販のものであって、組成物(2)および(3)は、実施例1に従って調製した。胃小腸管内の連続的動的条件をシミュレートする、胃および小腸の動的多区画システムにおいて、例えば、体温、pH曲線、電解質の濃度、胃および小腸内の酵素の活性、腸管の異なる部分内の胆汁塩の濃度(ミセルの生成のため)、ならびに胃および小腸のGI含有物の通過動態の研究を行った。
【0097】
健康なヒトの成人の上部胃腸管において、平均生理学的条件のシミュレーション下、摂食状態および空腹状態条件の実験を行った。これらの条件として、特に、胃内容排出および腸管通過時間の動態、胃および腸管pH値、ならびに分泌物の組成および活性を含んだ。生物学的到達性は、摂取の割合(2カプセル)として表した。
【0098】
専用濾過システムを使用して、脂質消化の生成物およびミセル内に取り込まれた脂溶性化合物を除去した。中空ファイバ半透過性膜システムを介して、モデルの空腸および回腸区画から、形成されたミセルを継続的に濾過した。除去した成分を収集し、脂肪酸、コレステロール、および脂肪可溶性栄養素/化合物の生物学的到達性の割合を判定した。
【0099】
空腹状態条件下、全3種類のカプセルからのEPAおよびDHAの放出および生物学的到達性は、低かった。M-アルギン酸塩およびゼラチンカプセル化物内の生物学的到達性は、摂取の約2-3%であった。生物学的到達性は、食事による摂食状態条件下、増加した(M-アルギン酸カプセルの場合、約20%、およびゼラチンカプセルの場合、約35%)。空腸に送達されるEPAおよびDHAの量(十二指腸送達の割合)に対して補正される場合、EPAおよびDHAの生物学的到達性は、ゼラチンカプセルと比較して、M-アルギン酸カプセル内において、より高いことが認められた。
【0100】
M-アルギン酸カプセルは、リン酸緩衝剤中におけるように、シミュレーション(リン酸塩がない場合)において、同時に開放しなかった。G-アルギン酸カプセルの場合、空腹または摂食状態条件下、上部GI管の通過の際、EPAおよびDHAは、放出されず、生物学的に到達可能とならなかった。GI管内では、リン酸塩は、主に、食事に由来し、膵臓および胆汁分泌からのものは少量である。
【0101】
実施例3:単回投与薬物動態
ヒト消化系を表す動物モデル(ミニブタ;5-6ヶ月齢)において、本開示による組成物の生物学的利用能を検討した。2つの用量レベル:2g(=2カプセル;「低用量」)および4g(=4カプセル;「高用量」)において、動物に経口投薬を行った。最初に、2gのOmacor(登録商標)を全動物に投与し、翌週、2gのK85EEアルギン酸カプセル(実施例1および2に記載の組成物2)を投与した。続いて、これは、高用量群(4g)に対して、第3週および第4週に、これを繰り返した。投薬前、投薬後1、2、4、6、8、10、12、16、24、および36週目に、血液採取を行った。
【0102】
各血漿試料において、EPAおよびDHA濃度に加えて、コレステロール、トリグリセリド、およびHDLレベルの判定を行った。高用量群では、投薬前および投薬後24時間において、さらなるパラメータ集合の判定を行った。すなわち、血小板数(Plt)、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALAT)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(ASAT)、ビリルビン(Tbil)、プロトロンビン時間(PTT)、フィブリノゲン(Fib)、および活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)である。EPAおよびDHAに対して、薬物動態分析を行い、以下のパラメータを求めるデータが算出された。すなわち、最大到達血漿濃度(Cmax)、投薬後最大濃度到達時間(Tmax)、終末相半減期(T1/2)、分布容積(V)、総クリアランス(Cl)、無限大に外挿される濃度-時間曲線下の面積(AUC0-∞)、および最終測定時間帯に外挿される濃度-時間曲線下の面積(AUC0-tn)である。
【0103】
低用量群では、K85EEアルギン酸カプセルは、Omacor(登録商標)と比較して、より高いEPAおよびDHAの摂取を示した。例えば、図1(a)および1(b)を参照されたい。EPAの場合、K85EEアルギン酸カプセルのCmaxは、27.7mg/L、Omacor(登録商標)の場合、22.3mg/Lであった。Tmaxに関しては、K85EEアルギン酸カプセルは、Omacor(登録商標)より後に観察された(すなわち、それぞれ、21時間対9.5時間)。DHAの場合、K85EEアルギン酸カプセルのCmaxは、18.6mg/L、Omacor(登録商標)の場合、14.1mg/Lであった。両製剤間のTmaxは、類似していた(6.5時間)。K85EEアルギン酸塩のAUC0-tnは、平均的に、Omacor(登録商標)と比較して、EPAの場合、1.6倍高く、DHAの場合、1.9倍高いことが認められた。
【0104】
また、高用量群は、EPAおよびDHAのK85EEアルギン酸カプセルの場合、Omacor(登録商標)と比較して、より高い摂取量を示した。例えば、図1(c)および1(d)を参照されたい。EPAの場合、K85EEアルギン酸カプセルのCmaxは、71.7mg/L、Omacor(登録商標)の場合、25.53mg/Lであった。Tmaxに関しては、K85EEアルギン酸カプセルは、Omacor(登録商標)より早かった(すなわち、それぞれ、11.5時間対23時間)。DHAの場合、K85EEアルギン酸カプセルのCmaxは、42.4mg/L、Omacor(登録商標)の場合、17.5mg/Lであった。K85EEアルギン酸カプセルのTmaxは、Omacor(登録商標)の17.5時間に対して、4.5時間であった。K85EEアルギン酸塩のAUCo-tnは、平均的に、Omacor(登録商標)と比較して、EPAの場合、1.5倍高く、DHAの場合、1.7倍高いことが認められた。結果は、図1(a)-(d)に示される。
【0105】
以下のパラメータ:Cmax、Tmax、AUC0-tn、AUC0-∞、およびT1/2に関しては、各用量群内の動物間の高変動性のため、高用量群と低用量群との間に統計的差異は認められなかった。Omacor(登録商標)およびK85EEアルギン酸カプセルの投薬後、全用量群において、血漿中のコレステロールおよびHDLの量に減少が認められた。トリグリセリド濃度の差異は、それほど顕著ではなかった。
【0106】
K85EEアルギン酸カプセルは、両用量群において、Omacor(登録商標)より高い生物学的利用能を示した。2gの場合、EPAの生物学的利用能は、Omacor(登録商標)と比較して、約1.6倍高く、DHAの場合、1.9倍、高かった。AUCの幾何平均に基づいて算出される場合、K85EEアルギン酸カプセルの相対的生物学的利用能は、さらに高く、すなわち、Omacor(登録商標)と比較して、両EPAおよびDHAの両方に対して、2.5倍であった。4gの経口用量の場合、EPAの生物学的利用能は、Omacor(登録商標)と比較して、1.5倍高く、DHAの場合、1.7倍高かった。
【0107】
本データは、Omacor(登録商標)と比較して、K85EEアルギン酸カプセルからのEPAおよびDHAの生物学的利用能が向上したことを支持する。
【0108】
実施例4:単位用量投与
カプセル化される油混合組成物の例
【表1】

【0109】
【表2】

【0110】
対象への投与のために、実施例1の手順に従って、無継目アルギン酸カプセルを調製した。カプセルは、表1に示されるように、異なる単位用量で調製した。
【表3】

【0111】
算出されたカプセルのさらなる例は、実施例4(f)-4(i)に記載され、表2に示される。
【0112】
実施例4(f)
有効医薬品成分(「API」)は、エステル形態として存在する、EPAおよびDHAを含む脂肪酸油混合物(K85EEまたはAGP103)とした。カプセルは、0.504gのEPA+DHAと、0.600gの総油混合物重量、および0.720gの総カプセル重量から構成した。カプセルは、比較のゼラチンカプセルのEPA+DHAの約0.6倍の量から構成された(表2参照)。
【0113】
実施例4(g)
有効医薬品成分は、エステル形態として存在する、EPAおよびDHAを含む脂肪酸油混合物(K85EEまたはAGP103)とした。カプセルは、から構成した0.840gのEPA+DHAと、1.000gの総油混合物重量、および1.150gの総カプセル重量から構成した。したがって、カプセルは、比較のゼラチンカプセルのEPA+DHAの約同一量(約1倍量)から構成された。
【0114】
実施例4(h)
有効医薬品成分は、エステル形態として存在する、EPAおよびDHAを含む脂肪酸油混合物(K85EEまたはAGP103)とした。カプセルは、0.420gのEPA+DHAと、0.500gの総油混合物および0.600gの総カプセル重量から構成した。したがって、カプセルは、比較のゼラチンカプセルのEPA+DHAの約0.5倍の量から構成された。
【0115】
実施例4(i)
有効医薬品成分は、エステル形態として存在する、EPAおよびDHAを含む脂肪酸油混合物(K85EEまたはAGP103)とした。カプセルは、1.008gのEPA+DHAと、1.200gの総油混合物および1.380gの総カプセル重量から構成した。したがって、カプセルは、比較のゼラチンカプセルのEPA+DHAの約1.2倍の量から構成された。
【0116】
【表4】

【0117】
実施例5a)アルギン酸カプセル
【表5】

【0118】
実施例5b)K85EE(またはAGP103)アルギン酸カプセル
【表6】

【0119】
上述の表中に提示される、界面活性剤と油混合物の量との間の同一%関係は、他の投薬形態を設計するためにも使用可能であることを理解されたい。
【0120】
実施例6:可溶性
以下のように、アルギン酸およびゼラチンカプセル内のEPAおよびDHAの可溶性の試験を行った。
【0121】
方法
アルギン酸カプセル(バッチ番号080520-1):375mgは、ドコサヘキサエン酸EE(DHA-EE)であって、463mgは、エイコサペンタエン酸EE(EPA-EE)である、KE-85 EEを含有。
【0122】
Omacorカプセル(バッチ番号6923441):375mgは、ドコサヘキサエン酸EE(DHA-EE)であって、463mgは、エイコサペンタエン酸EE(EPA-EE)である、KE-85 EEを含有。
胆汁塩:ブタ胆汁抽出物(Sigma B8631ロット番号037K0196):グリシンと、ヒオデオキシコール酸および他の胆汁塩のタウリン複合体と、を含有。
レシチン:リン脂質(LIPOID AG社製 LIPOID S PC)
トリズママレアート:Sigma Aldrich(T3128)
オレイン酸:Fluka 75096(ロット番号1333648 51107P25)
モノオレイン:Danisco社製RyIo MG19 Pharma(バッチ4010380689)
装置:LC Agilent Technologies 1200系
カラム:Agilent社製EclipseXDB C18(2.1X150mm、5μm)
カラム温度:30℃
移動相:A:水(0.1%の酢酸)、B:MeCN(0.1%の酢酸)
勾配:0から8分:70%のB乃至100%のB、8から15分:100%のB、16から16分:100%のB乃至70%のB、16から20分:70%のB。
流速:0.5ml/分
UV@210nM
注入量:5μl
稼働時間:20分
摂食状態媒体中の可溶化
【0123】
本研究の目的は、1時間の空腹状態媒体中の異なるカプセルの事前処理後、摂食状態媒体中のKE85-EEのアルギン酸カプセル製剤の分解に対する遅延時間を比較することであった。さらに、摂食状態媒体中の異なる製剤のKE85-EEの可溶化速度に続いて、ミセル相からの試料のHPLC分析を行った。
【0124】
溶解実験は、標準的溶解機器(Erweka DT70、USP 2)を用いて行った。
【0125】
空腹状態媒体の初期組成は、表1に示され、可溶化媒体の混合後の最終組成は、表3に示される。
【0126】
実験はすべて、以下の設定で行った。撹拌速度:200RPM、温度:37.5℃、空腹状態媒体の最終体積:100ml、および摂食状態媒体の最終体積:500ml。
【0127】
個々の溶解容器内の用量:可溶化研究のために、KE 85-EE(最終濃度「合計」1676μg/ml)を含有する、アルギン酸またはゼラチンのカプセル1つを使用した。
【0128】
【表7】

【0129】
【表8】

【0130】
【表9】

【0131】
異なるカプセルを用いた溶解実験
アルギン酸塩:溶解媒体1(100ml)に対して、30分間、37.5℃に平衡化し、100RPMで撹拌し、K85-EEを含有するアルギン酸カプセル1つを添加した。1時間、媒体1中でアルギン酸カプセルを撹拌した。60分後、媒体1(カプセルを含有する100ml)(t=0)を、90分間37℃に予平衡化された媒体2(400ml)に添加した。2つの媒体の混合後、可能な限り速く、1N水酸化ナトリウムによって、混合媒体のpHをpH6.5に調節した。カプセルの分解後、視覚検査を行い、分解までの時間を記録した。カプセルの分解後、以下の時点において、試料(2ml)を採取した。10、30、60、90、120、150、225分。採取直後、試料を超高速で遠心分離し、HPLCによって、ミセル相内のK85-EE8の濃度を判定した。ミセル相からの試料は、アセトニトリル1:2で希釈し、分析前に、7分間、10000rpmで遠心分離した。N=6。
【0132】
ゼラチン:37.5°Cに平衡化された溶解媒体1(100ml)を、1時間、100RPMで撹拌した。1時間後、1時間37°Cに予平衡化された媒体2(400ml)に、媒体1(100ml)を添加した。混合媒体のpHは、2つの媒体の混合後、可能な限り速く、1N水酸化ナトリウムによって、pH6.5に調節した。7mgのポリソルベート-40(Tween-40)を、3つの容器に添加した。1時間、混合物を撹拌後、ゼラチンカプセル(t=0)1つを、容器のそれぞれに添加した。カプセルの分解後、視覚検査を行い、分解までの時間を記録した。カプセルの分解後、以下の時間点:15、60、120、180分において、試料(2ml)を採取した。
【0133】
結果
ゼラチンカプセルの可溶化曲線は、図2に示される。視覚検査から、カプセルはすべて、摂食状態媒体に添加後、2分未満で分解したことが分かる。アルギン酸カプセルの可溶化曲線は、図に示される。視覚検査から、カプセルは、摂食状態媒体に添加後、70分未満で分解したことが分かる。
【0134】
KE85-EEの異なる製剤の比較
全く同一実験条件下で評価した個々の製剤を比較し、要約データを図に描写する。グラフから、アルギン酸カプセルは、カプセルの分解後、可溶化プロセスにおて、ゼラチンカプセルと比較して異なる挙動を示すことが明白である。アルギン酸塩を含む製剤中のKE85-EEの可溶化速度は、ゼラチン製剤中のKE85-EEの可溶化速度より遥かに速い。高Mアルギン酸カプセルからのKE85-EEの可溶化の時間は、ゼラチンカプセルのKE85-EEの可溶化までの時間より早く到達するであろうが、分解までの時間は、高Mアルギン酸は、ゼラチンカプセルより長い。
【0135】
実施例以外、または別様に指示される場合、明細書および請求項において使用される、成分の量、反応条件、分析測定等を表す数字はすべて、全事例において、用語「約」によって、修飾されるものと理解されたい。故に、それとは反対の指示がない限り、明細書および添付の請求項に規定の数値パラメータは、本開示によって得ようとされる所望の特性に応じて、変動し得る近似値である。最低限でも、請求分の範囲に匹敵する原理の用途を限定するものとしてではなく、各数値パラメータは、有効桁の数字および通常の丸め手法に照らして解釈されたい。
【0136】
本開示の広義の範囲を規定する数値範囲およびパラメータは、近似値ではあるが、別途示されない限り、具体的例に規定される数値は、可能な限り正確に報告される。しかしながら、いずれの数値も、本質的に、それらそれぞれの試験測定において認められた標準偏差から必然的に生じるある程度の誤差を含有する。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのアルギン酸塩を含む、多糖類ゲル膜外側表面外殻を含むカプセルであって、
外側表面は、少なくとも1つの油性相を含む乳剤をカプセル化し、
少なくとも1つの油性相は、脂肪酸油混合物と、少なくとも1つの界面活性剤と、を含み、
脂肪酸油混合物は、脂肪酸油混合物の少なくとも75重量%のエイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含み、
乳剤は、マルメロ粘液を含まない、
カプセル。
【請求項2】
EPAおよびDHAは、エチルエステル、遊離脂肪酸、およびトリグリセリドから選択される形である、請求項1に記載のカプセル。
【請求項3】
脂肪酸油混合物は、海産油、植物性油、および微生物油から選択される油のうちの少なくとも1つに由来する、請求項1に記載のカプセル。
【請求項4】
脂肪酸油混合物は、脂肪酸油混合物の少なくとも80重量%のオメガ-3脂肪酸を含む、請求項1に記載のカプセル。
【請求項5】
脂肪酸油混合物は、α-リノレン酸、ヘネイコサペンタエン酸、ドコサペンタエン酸、エイコサテトラエン酸、およびオクタデカテトラエン酸から選択される、EPAおよびDHA以外の少なくとも1つのオメガ-3脂肪酸をさらに含む、請求項1に記載のカプセル。
【請求項6】
EPAおよびDHA以外の少なくとも1つのオメガ-3脂肪酸は、エチルエステル、遊離脂肪酸、およびトリグリセリドから選択される形である、請求項5に記載のカプセル。
【請求項7】
少なくとも1つの油性相は、オメガ-6脂肪酸をさらに含み、乳剤は、抗酸化物質およびゲル化剤から選択される、少なくとも1つの成分をさらに含む、請求項1に記載のカプセル。
【請求項8】
脂肪酸油混合物は、脂肪酸油混合物の少なくとも80重量%のEPAおよびDHAを含む、請求項1に記載のカプセル。
【請求項9】
乳剤は、それぞれ、前記少なくとも1つの乳剤の総重量に対して、約0.1重量%乃至約3重量%の界面活性剤と、約0.1重量%乃至約6重量%のゲル化塩と、をさらに含む、請求項1に記載のカプセル。
【請求項10】
界面活性剤は、酢酸グリセロール、グリセロール脂肪酸エステル、アセチル化グリセロール脂肪酸エステル、プロピレングリコールエステル、エチレングリコールエステル、プロピレングリコールモノカプリラート、長鎖脂肪酸のグリセロールとポリエチレングリコールエステルの混合物、ポリエトキシル化ヒマシ油、ノニルフェノールエトキシレート、オレオイルマクロゴールグリセリド、プロピレングリコールモノラウレート、プロピレングリコールジカプリラート/ジカプラート、ポリエチレン-ポリプロピレングリコールコポリマー、ポリオキシエチレン-ソルビタン-脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート、およびリン脂質から選択される、請求項1に記載のカプセル。
【請求項11】
界面活性剤は、ポリソルベート20、ポリソルベート40、およびポリソルベート80から選択される、請求項10に記載のカプセル。
【請求項12】
アルギン酸塩は、M-アルギン酸塩、G-アルギン酸塩、またはそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載のカプセル。
【請求項13】
アルギン酸塩は、外殻の総重量に対して、約1重量%乃至約80重量%で含まれる、請求項1に記載のカプセル。
【請求項14】
外殻は、着色剤、安定剤、甘味剤、可塑剤、および硬化剤から選択される、少なくとも1つの添加物をさらに含む、請求項1に記載のカプセル。
【請求項15】
外殻は、総外殻重量に対して、約10重量%乃至約80重量%の可塑剤を含む、請求項14に記載のカプセル。
【請求項16】
外殻の厚さは、約0.01mm乃至約5mmの範囲である、請求項1に記載のカプセル。
【請求項17】
外殻の厚さは、約0.03mm乃至約1mmの範囲である、請求項16に記載のカプセル。
【請求項18】
外殻の厚さは、約0.05mm乃至約0.5mmの範囲である、請求項17に記載のカプセル。
【請求項19】
外殻の厚さは、約0.05mm乃至約0.2mmの範囲である、請求項18に記載のカプセル。
【請求項20】
外殻の厚さは、約0.05mm乃至約0.17mmの範囲である、請求項19に記載のカプセル。
【請求項21】
脂肪酸油混合物は、約0.400g乃至約1.300gの範囲の量で存在する、請求項1に記載のカプセル。
【請求項22】
脂肪酸油混合物は、約0.400g乃至約0.800gの範囲の量で存在する、請求項21に記載のカプセル。
【請求項23】
脂肪酸油混合物は、約0.500g乃至約0.700gの範囲の量で存在する、請求項22に記載のカプセル。
【請求項24】
脂肪酸油混合物は、約0.600gの量で存在する、請求項23に記載のカプセル。
【請求項25】
脂肪酸油混合物は、約0.800g乃至約1.300gの範囲の量で存在する、請求項21に記載のカプセル。
【請求項26】
脂肪酸油混合物は、約1.000g乃至約1.200gの範囲の量で存在する、請求項25に記載のカプセル。
【請求項27】
脂肪酸油混合物は、約1.200gの量で存在する、請求項26に記載のカプセル。
【請求項28】
カプセルは、無継目である、請求項1に記載のカプセル。
【請求項29】
カプセルは、医薬製剤である、請求項1に記載のカプセル。
【請求項30】
EPA:DHA重量比は、1:2乃至2:1の範囲である、請求項1に記載のカプセル。
【請求項31】
EPA:DHA重量比は、1:1乃至2:1の範囲である、請求項30に記載のカプセル。
【請求項32】
EPA:DHA重量比は、約1.2乃至1.3の範囲である、請求項31に記載のカプセル。
【請求項33】
カプセル化される水中油型乳剤であって、
乳剤の約80重量%乃至約85重量%の少なくとも1つの脂肪酸油混合物であって、
脂肪酸油混合物の少なくとも90重量%のオメガ-3エチルエステル脂肪酸を含み、
脂肪酸油混合物の約80重量%乃至約88重量%のエイコサペンタエン酸エチルエステルおよびドコサヘキサエン酸エチルエステルを含む、
脂肪酸油混合物と、
乳剤の約0.1重量%乃至約3重量%の界面活性剤と、
乳剤の約0.1重量%乃至約6重量%のCaCl・2HOと、
乳剤の約1重量%乃至約15重量%の水と、
を含む水中油型乳剤。
【請求項34】
少なくとも1つの脂肪酸油混合物は、海産油、植物性油、および微生物油から選択される、少なくとも1つの油である、請求項33に記載の水中油型乳剤。
【請求項35】
海産油は、魚油である、請求項34に記載の水中油型乳剤。
【請求項36】
少なくとも1つのアルギン酸塩を含む多糖類ゲル膜外側表面外殻であって、
外側表面は、少なくとも1つの油性相を含む乳剤をカプセル化し、
少なくとも1つの油性相は、脂肪酸油混合物と、少なくとも1つの界面活性剤と、を含み、
脂肪酸油混合物は、脂肪酸油混合物の少なくとも75重量%のエイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む、
多糖類ゲル膜外側表面外殻と、
乳剤の約0.1乃至約3重量%の界面活性剤と、
乳剤の約0.1乃至約6重量%のCaCl・2HOと、
乳剤の約0.5乃至約5重量%の水と、
を含み、乳剤は、マルメロ粘液を含まない、
カプセル。
【請求項37】
カプセルは、無継目である、請求項36に記載のカプセル。
【請求項38】
カプセルは、医薬製剤である、請求項36に記載のカプセル。
【請求項39】
それを必要とする対象における少なくとも1つの健康問題を調節する方法であって、
少なくとも1つのアルギン酸塩を含む多糖類ゲル膜外側表面外殻であって、
外側表面は、少なくとも1つの油性相を含む乳剤をカプセル化し、
少なくとも1つの油性相は、脂肪酸油混合物と、少なくとも1つの界面活性剤と、を含み、
脂肪酸油混合物は、脂肪酸油混合物の少なくとも75重量%のエイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む、
多糖類ゲル膜外側表面外殻と、
乳剤の約0.1乃至約3重量%の界面活性剤と、
乳剤の約0.1乃至約6重量%のCaCl・2HOと、
乳剤の約0.5乃至約5重量%の水と、
を含み、
乳剤はマルメロ粘液を含まない、
ことを特徴とするカプセルを対象に投与することを含み、ここで、少なくとも1つの健康問題は、異常血漿中脂質レベル、心血管機能、免疫機能、視覚機能、インスリン作用、神経発達、高トリグリセリド血症、心不全、および心筋梗塞後症候群から選択される、上記方法。
【請求項40】
健康問題は、高トリグリセリド血症、心不全、および心筋梗塞後症候群から選択される、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
界面活性剤は、酢酸グリセロール、グリセロール脂肪酸エステル、アセチル化グリセロール脂肪酸エステル、プロピレングリコールエステル、エチレングリコールエステル、プロピレングリコールモノカプリラート、長鎖脂肪酸のグリセロールとポリエチレングリコールエステルの混合物、ポリエトキシル化ヒマシ油、ノニルフェノールエトキシレート、オレオイルマクロゴールグリセリド、プロピレングリコールモノラウレート、プロピレングリコールジカプリラート/ジカプラート、ポリエチレン-ポリプロピレングリコールコポリマー、ポリオキシエチレン-ソルビタン-脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート、およびリン脂質から選択される、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
界面活性剤は、ポリソルベート20、ポリソルベート40、およびポリソルベート80から選択される、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
カプセルは、総カプセル重量約0.400g乃至約2.000gの範囲の単位用量を含む、請求項39に記載の方法。
【請求項44】
カプセルは、総カプセル重量約0.600g乃至約1.500gの範囲の単位用量を含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
EPAおよびDHAは、エチルエステル、遊離脂肪酸、およびトリグリセリドから選択される形である、請求項39に記載の方法。
【請求項46】
脂肪酸油混合物は、海産油、植物性油、および微生物油から選択される油のうちの少なくとも1つに由来する、請求項39に記載の方法。
【請求項47】
海産油は、魚油である、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
脂肪酸油混合物は、α-リノレン酸、ヘネイコサペンタエン酸、ドコサペンタエン酸、エイコサテトラエン酸、およびオクタデカテトラエン酸から選択される、EPAおよびDHA以外の少なくとも1つのオメガ-3脂肪酸をさらに含む、請求項39に記載の方法。
【請求項49】
EPAおよびDHA以外の少なくとも1つのオメガ-3脂肪酸は、エチルエステル、遊離脂肪酸、およびトリグリセリドから選択される形である、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
少なくとも1つの油性相は、オメガ-6脂肪酸をさらに含み、乳剤は、抗酸化物質およびゲル化剤から選択される、少なくとも1つの成分をさらに含む、請求項39に記載の方法。
【請求項51】
脂肪酸油混合物は、約0.400g乃至約1.300gの範囲の量で存在する、請求項39に記載の方法。
【請求項52】
混合物は、約0.400g乃至約0.800gの範囲の量で存在する、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
混合物は、約0.500g乃至約0.700gの範囲の量で存在する、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
混合物は、約0.600gの量で存在する、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
混合物は、約0.800g乃至約1.300gの範囲の量で存在する、請求項53に記載の方法。
【請求項56】
混合物は、約1.000g乃至約1.200gの範囲の量で存在する、請求項54に記載の方法。
【請求項57】
混合物は、約1.200gの量で存在する、請求項58に記載の方法。
【請求項58】
EPAおよびDHAは、エチルエステル形であって、界面活性剤は、ポリソルベート20およびポリソルベート40から選択される、請求項45に記載の方法。
【請求項59】
カプセルの外側表面外殻を構成するアルギン酸塩は、M-アルギン酸塩を含む、請求項39に記載の方法。
【請求項60】
カプセルは、1日に1回、2回、または3回投与される、請求項39に記載の方法。
【請求項61】
カプセルは、無継目である、請求項39に記載の方法。
【請求項62】
少なくとも1つのアルギン酸塩を含む、多糖類ゲル膜外側表面外殻を含むカプセルであって、
外側表面は、少なくとも1つの油性相を含む乳剤をカプセル化し、
少なくとも1つの油性相は、脂肪酸油混合物と、少なくとも1つの界面活性剤と、を含み、
脂肪酸油混合物は、脂肪酸油混合物の少なくとも95重量%のエイコサペンタエン酸(EPA)を含み、
乳剤は、マルメロ粘液を含まない、
カプセル。
【請求項63】
少なくとも1つのアルギン酸塩を含む、多糖類ゲル膜外側表面外殻を含むカプセルであって、
外側表面は、少なくとも1つの油性相を含む乳剤をカプセル化し、
少なくとも1つの油性相は、脂肪酸油混合物と、少なくとも1つの界面活性剤と、を含み、
脂肪酸油混合物は、脂肪酸油混合物の75重量%未満のエイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含み、
乳剤は、マルメロ粘液を含まない、
カプセル。
【請求項64】
EPAおよびDHAは、エチルエステル、遊離脂肪酸、およびトリグリセリドから選択される形である、請求項63に記載のカプセル。
【請求項65】
脂肪酸油混合物は、海産油、植物性油、および微生物油から選択される油のうちの少なくとも1つに由来する、請求項63に記載のカプセル。
【請求項66】
脂肪酸油混合物は、α-リノレン酸、ヘネイコサペンタエン酸、ドコサペンタエン酸、エイコサテトラエン酸、およびオクタデカテトラエン酸から選択される、EPAおよびDHA以外の少なくとも1つのオメガ-3脂肪酸をさらに含む、請求項63に記載のカプセル。
【請求項67】
EPAおよびDHA以外の少なくとも1つのオメガ-3脂肪酸は、エチルエステル、遊離脂肪酸、およびトリグリセリドから選択される形である、請求項66に記載のカプセル。
【請求項68】
少なくとも1つの油性相は、オメガ-6脂肪酸をさらに含み、乳剤は、抗酸化物質およびゲル化剤から選択される、少なくとも1つの成分をさらに含む、請求項63に記載のカプセル。
【請求項69】
EPAおよびDHAは、脂肪酸油混合物の約35重量%乃至約75重量%、脂肪酸油混合物の約40重量%乃至約70重量%のEPAおよびDHA、脂肪酸油混合物の約40重量%乃至約65重量%のEPAおよびDHA、脂肪酸油混合物の約40重量%乃至約60重量%のEPAおよびDHA、脂肪酸油混合物の約40重量%乃至約55重量%のEPAおよびDHA、または脂肪酸油混合物の約50重量%乃至約55重量%のEPAおよびDHAの範囲の量で存在する、請求項63に記載のカプセル。
【請求項70】
乳剤は、それぞれ、前記少なくとも1つの乳剤の総重量に対して、約0.1重量%乃至約3重量%の界面活性剤と、約0.1重量%乃至約6重量%のゲル化塩と、をさらに含む、請求項63に記載のカプセル。
【請求項71】
界面活性剤は、酢酸グリセロール、グリセロール脂肪酸エステル、アセチル化グリセロール脂肪酸エステル、プロピレングリコールエステル、エチレングリコールエステル、プロピレングリコールモノカプリラート、長鎖脂肪酸のグリセロールとポリエチレングリコールエステルの混合物、ポリエトキシル化ヒマシ油、ノニルフェノールエトキシレート、オレオイルマクロゴールグリセリド、プロピレングリコールモノラウレート、プロピレングリコールジカプリラート/ジカプラート、ポリエチレン-ポリプロピレングリコールコポリマー、ポリオキシエチレン-ソルビタン-脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート、およびリン脂質から選択される、請求項63に記載のカプセル。
【請求項72】
界面活性剤は、ポリソルベート20、ポリソルベート40、およびポリソルベート80から選択される、請求項71に記載のカプセル。
【請求項73】
アルギン酸塩は、M-アルギン酸塩、G-アルギン酸塩、またはそれらの組み合わせを含む、請求項63に記載のカプセル。
【請求項74】
アルギン酸塩は、外殻の総重量に対して、約1重量%乃至約80重量%で含まれる、請求項63に記載のカプセル。
【請求項75】
外殻は、着色剤、安定剤、甘味剤、可塑剤、および硬化剤から選択される、少なくとも1つの添加物をさらに含む、請求項63に記載のカプセル。
【請求項76】
外殻は、総外殻重量に対して、約10重量%乃至約80重量%の可塑剤を含む、請求項75に記載のカプセル。
【請求項77】
外殻の厚さは、約0.01mm乃至約5mmの範囲である、請求項63に記載のカプセル。
【請求項78】
外殻の厚さは、約0.03mm乃至約1mmの範囲である、請求項77に記載のカプセル。
【請求項79】
外殻の厚さは、約0.05mm乃至約0.5mmの範囲である、請求項78に記載のカプセル。
【請求項80】
外殻の厚さは、約0.05mm乃至約0.2mmの範囲である、請求項79に記載のカプセル。
【請求項81】
外殻の厚さは、約0.05mm乃至約0.17mmの範囲である、請求項80に記載のカプセル。
【請求項82】
脂肪酸油混合物は、約0.400g乃至約1.300gの範囲の量で存在する、請求項63に記載のカプセル。
【請求項83】
脂肪酸油混合物は、約0.400g乃至約0.800gの範囲の量で存在する、請求項82に記載のカプセル。
【請求項84】
脂肪酸油混合物は、約0.500g乃至約0.700gの範囲の量で存在する、請求項83に記載のカプセル。
【請求項85】
脂肪酸油混合物は、約0.600gの量で存在する、請求項84に記載のカプセル。
【請求項86】
脂肪酸油混合物は、約0.800g乃至約1.300gの範囲の量で存在する、請求項82に記載のカプセル。
【請求項87】
脂肪酸油混合物は、約1.000g乃至約1.200gの範囲の量で存在する、請求項86に記載のカプセル。
【請求項88】
脂肪酸油混合物は、約1.200gの量で存在する、請求項87に記載のカプセル。
【請求項89】
カプセルは、無継目である、請求項63に記載のカプセル。
【請求項90】
カプセルは、食品または栄養補助食品である、請求項63に記載のカプセル。
【請求項91】
EPArDHA重量比は、1:2乃至2:1の範囲である、請求項63に記載のカプセル。
【請求項92】
EPA:DHA重量比は、約1:10乃至10:1、約1:8乃至8:1、約1:6乃至6:1、約1:5乃至5:1、約1:4乃至4:1、約1:3乃至3.1、または約1.2乃至2:1の範囲である、請求項63に記載のカプセル。
【請求項93】
EPA:DHA重量比は、約1.2乃至1.3の範囲である、請求項92に記載のカプセル。
【請求項94】
カプセル化される水中油型乳剤は、
乳剤の約80重量%乃至約85重量%の少なくとも1つの脂肪酸油混合物であって、
脂肪酸油混合物の75重量%未満のエイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む、
脂肪酸油混合物と、
乳剤の約0.1重量%乃至約3重量%の界面活性剤と、
乳剤の約0.1重量%乃至約6重量%のCaCl・2HOと、
乳剤の約1重量%乃至約15重量%の水と、
を含む水中油型乳剤。
【請求項95】
少なくとも1つの脂肪酸油混合物は、海産油、植物性油、および微生物油から選択される、少なくとも1つの油である、請求項94に記載の水中油型乳剤。
【請求項96】
海産油は、魚油である、請求項95に記載の水中油型乳剤。
【請求項97】
少なくとも1つのアルギン酸塩を含む、多糖類ゲル膜外側表面外殻であって、
外側表面は、少なくとも1つの油性相を含む乳剤をカプセル化し、
少なくとも1つの油性相は、脂肪酸油混合物と、少なくとも1つの界面活性剤と、を含み、
脂肪酸油混合物は、脂肪酸油混合物の75重量%未満のエイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む、
多糖類ゲル膜外側表面外殻と、
乳剤の約0.1重量%乃至約3重量%の界面活性剤と、
乳剤の約0.1重量%乃至約6重量%のCaCl・2HOと、
乳剤の約0.1重量%乃至約5重量%の水と、
を含み、乳剤は、マルメロ粘液を含まない、
カプセル。
【請求項98】
カプセルは、無継目である、請求項97に記載のカプセル。
【請求項99】
カプセルは、食品または栄養補助食品である、請求項97に記載のカプセル。
【請求項100】
それを必要とする対象における少なくとも1つの健康問題を調節する方法であって、
少なくとも1つのアルギン酸塩を含む多糖類ゲル膜外側表面外殻であって、
外側表面は、少なくとも1つの油性相を含む乳剤をカプセル化し、
少なくとも1つの油性相は、脂肪酸油混合物と、少なくとも1つの界面活性剤と、を含み、
脂肪酸油混合物は、脂肪酸油混合物の75重量%未満のエイコサペンタエン酸(EPA)およびドコサヘキサエン酸(DHA)を含む、
多糖類ゲル膜外側表面外殻と、
乳剤の約0.1乃至約3重量%の界面活性剤と、
乳剤の約0.1乃至約6重量%のCaCl・2HOと、
乳剤の約0.5乃至約5重量%の水と、
を含み、乳剤はマルメロ粘液を含まない、
ことを特徴とするカプセルを対象に投与することを含み、
ここで、少なくとも1つの健康問題は、異常血漿中脂質レベル、心血管機能、免疫機能、視覚機能、インスリン作用、神経発達、高トリグリセリド血症、心不全、および心筋梗塞後症候群から選択される、上記方法。
【請求項101】
健康問題は、高トリグリセリド血症、心不全、および心筋梗塞後症候群から選択される、請求項100に記載の方法。
【請求項102】
脂肪酸油混合物は、海産油、植物性油、および微生物油から選択される、少なくとも1つの油である、請求項100に記載の方法。
【請求項103】
界面活性剤は、酢酸グリセロール、グリセロール脂肪酸エステル、アセチル化グリセロール脂肪酸エステル、プロピレングリコールエステル、エチレングリコールエステル、プロピレングリコールモノカプリラート、長鎖脂肪酸のグリセロールとポリエチレングリコールエステルの混合物、ポリエトキシル化ヒマシ油、ノニルフェノールエトキシレート、オレオイルマクロゴールグリセリド、プロピレングリコールモノラウレート、プロピレングリコールジカプリラート/ジカプラート、ポリエチレン-ポリプロピレングリコールコポリマー、ポリオキシエチレン-ソルビタン-脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート、およびリン脂質から選択される、請求項100に記載の方法。
【請求項104】
界面活性剤は、ポリソルベート20、ポリソルベート40、およびポリソルベート80から選択される、請求項103に記載の方法。
【請求項105】
カプセルは、総カプセル重量約0.400g乃至約2.000gの範囲の単位用量を含む、請求項100に記載の方法。
【請求項106】
カプセルは、総カプセル重量約0.600g乃至約1.500gの範囲の単位用量を含む、請求項100に記載の方法。
【請求項107】
EPAおよびDHAは、エチルエステル、遊離脂肪酸、およびトリグリセリドから選択される形である、請求項100に記載の方法。
【請求項108】
脂肪酸油混合物は、海産油、植物性油、および微生物油から選択される油のうちの少なくとも1つに由来する、請求項100に記載の方法。
【請求項109】
海産油は、魚油である、請求項108に記載の方法。
【請求項110】
脂肪酸油混合物は、α-リノレン酸、ヘネイコサペンタエン酸、ドコサペンタエン酸、エイコサテトラエン酸、およびオクタデカテトラエン酸から選択される、EPAおよびDHA以外の少なくとも1つのオメガ-3脂肪酸をさらに含む、請求項100に記載の方法。
【請求項111】
EPAおよびDHA以外の少なくとも1つのオメガ-3脂肪酸は、エチルエステル、遊離脂肪酸、およびトリグリセリドから選択される形である、請求項110に記載の方法。
【請求項112】
少なくとも1つの油性相は、オメガ-6脂肪酸をさらに含み、乳剤は、抗酸化物質およびゲル化剤から選択される、少なくとも1つの成分をさらに含む、請求項100に記載の方法。
【請求項113】
脂肪酸油混合物は、約0.400g乃至約1.300gの範囲の量で存在する、請求項100に記載の方法。
【請求項114】
脂肪酸油混合物は、約0.400g乃至約0.800gの範囲の量で存在する、請求項113に記載の方法。
【請求項115】
脂肪酸油混合物は、約0.500g乃至約0.700gの範囲の量で存在する、請求項114に記載の方法。
【請求項116】
脂肪酸油混合物は、約0.600gの量で存在する、請求項115に記載の方法。
【請求項117】
脂肪酸油混合物は、約0.800g乃至約1.300gの範囲の量で存在する、請求項113に記載の方法。
【請求項118】
脂肪酸油混合物は、約1.000g乃至約1.200gの範囲の量で存在する、請求項117に記載の方法。
【請求項119】
混合物は、約1.200gの量で存在する、請求項118に記載の方法。
【請求項120】
EPAおよびDHAは、エチルエステル形であって、界面活性剤は、ポリソルベート20およびポリソルベート40から選択される、請求項107に記載の方法。
【請求項121】
カプセルの外側表面外殻を構成するアルギン酸塩は、M-アルギン酸塩を含む、請求項100に記載の方法。
【請求項122】
カプセルは、1日に1回、2回、または3回投与される、請求項100に記載の方法。
【請求項123】
カプセルは、無継目である、請求項100に記載の方法。
【請求項124】
脂肪酸油混合物は、脂肪酸油混合物の約35重量%乃至約75重量%のEPAおよびDHA、脂肪酸油混合物の約40重量%乃至約70重量%のEPAおよびDHA、脂肪酸油混合物の約40重量%乃至約65重量%のEPAおよびDHA、脂肪酸油混合物の約40重量%乃至約60重量%のEPAおよびDHA、脂肪酸油混合物の約40重量%乃至約55重量%のEPAおよびDHA、または脂肪酸油混合物の約50重量%乃至約55重量%のEPAおよびDHAを含む、請求項97に記載のカプセル。
【請求項125】
EPA:DHA重量比は、約1:10乃至10:1、約1:8乃至8:1、約1:6乃至6:1、約1:5乃至5:1、約1:4乃至4:1、約1:3乃至3.1、または約1.2乃至2:1の範囲である、請求項97に記載のカプセル。
【請求項126】
脂肪酸油混合物は、エチルエステル、遊離脂肪酸、またはトリグリセリド形態に濃縮された魚油である、請求項97に記載のカプセル。
【請求項127】
少なくとも1つのアルギン酸塩を含む、多糖類ゲル膜外側表面外殻を含むカプセルであって、
外側表面は、少なくとも1つの油性相を含む乳剤をカプセル化し、
少なくとも1つの油性相は、油と、少なくとも1つの界面活性剤と、を含み、
乳剤は、マルメロ粘液を含まない、
カプセル。
【請求項128】
カプセル化される水中油型乳剤であって、
乳剤の約80重量%乃至約85重量%の油と、
乳剤の約0.1重量%乃至約3重量%の界面活性剤と、
乳剤の約0.1重量%乃至約6重量%のCaCl・2HOと、
乳剤の約1重量%乃至約15重量%の水と、
を含む水中油型乳剤。
【請求項129】
少なくとも1つのアルギン酸塩を含む、多糖類ゲル膜外側表面外殻であって、
外側表面は、少なくとも1つの油性相を含む乳剤をカプセル化し、
少なくとも1つの油性相は、油と、少なくとも1つの界面活性剤と、を含む、
多糖類ゲル膜外側表面外殻と、
乳剤の約0.1重量%乃至約3重量%の界面活性剤と、
乳剤の約0.1重量%乃至約6重量%のCaCl・2HOと、
乳剤の約0.1重量%乃至約5重量%の水と、
を含み、乳剤は、マルメロ粘液を含まない、
カプセル。
【請求項130】
それを必要とする対象における少なくとも1つの健康問題を調節する方法であって、
少なくとも1つのアルギン酸塩を含む多糖類ゲル膜外側表面外殻であって、
外側表面は、少なくとも1つの油性相を含む乳剤をカプセル化し、
少なくとも1つの油性相は、油と、少なくとも1つの界面活性剤と、を含む、
多糖類ゲル膜外側表面外殻と、
乳剤の約0.1乃至約3重量%の界面活性剤と、
乳剤の約0.1乃至約6重量%のCaCl・2HOと、
乳剤の約0.5乃至約5重量%の水と、
を含み、乳剤はマルメロ粘液を含まない、
ことを特徴とするカプセルを対象に投与することを含み、
ここで、少なくとも1つの健康問題は、異常血漿中脂質レベル、心血管機能、免疫機能、視覚機能、インスリン作用、神経発達、高トリグリセリド血症、心不全、および心筋梗塞後症候群から選択される、上記方法。
【請求項131】
油は、不飽和油、モノ不飽和油、ポリ不飽和油、および飽和油から選択され得る、請求項130に記載の方法。
【請求項132】
油は、不飽和油、モノ不飽和油、ポリ不飽和油、および飽和油から選択され得る、請求項127、128、または129に記載のカプセル。


【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図1d】
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【図2】
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【公表番号】特表2012−502090(P2012−502090A)
【公表日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−526590(P2011−526590)
【出願日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際出願番号】PCT/IB2009/006933
【国際公開番号】WO2010/029433
【国際公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【出願人】(504453362)プロノヴァ・バイオファーマ・ノルゲ・アーエス (10)
【氏名又は名称原語表記】Pronova BioPharma Norge AS
【住所又は居所原語表記】P.O.Box 420, 1327 Lysaker, Norway
【Fターム(参考)】