説明

表示制御装置、表示制御方法、表示制御プログラムおよび記録媒体

【課題】検索結果の一覧を文字数が一致した順に表示すること。
【解決手段】受付部102によって受け付けられた文字列に基づいて、検索部103によって、データベースからデータを検索する。つぎに、文字列文字数検出部104によって、文字列の文字数を検出し、名称文字数検出部105によって、検索されたデータの名称の文字数を検出する。つぎに、判断部106によって、文字列の文字数と、データの名称の文字数と、の差を判断する。そして、制御部108によって、表示部101を制御して、文字列の文字数と、データの名称の文字数と、の差が小さいと判断された順に、データの名称の一覧を表示して、一連の処理を終了する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、検索結果の一覧を文字数が一致した順に表示する表示制御装置、表示制御方法、表示制御プログラムおよび記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、上述した表示制御装置、表示制御方法、表示制御プログラムおよび記録媒体には限られない。
【背景技術】
【0002】
従来、入力された登録地点の読みを所定の文字列に変換し、変換された文字列を含む名称の登録地点を、登録地点情報として各登録地点の読みに関する情報を格納する情報記憶部に記憶された登録地点から検索する。そして、検索された登録地点を表示部にリスト表示するナビゲーション装置が提案されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−111141号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、50音入力による検索が容易となるが、検索結果としての登録地点のリスト表示が、入力した文字数に関わらず50音の読み順に表示される。したがって、たとえば入力された文字列に対して、部分一致および完全一致によって検索した場合、検索結果を50音順にリスト表示すると、入力された文字列と完全一致する検索結果が、リストの先頭に表示されないという問題がある。このため、利用者は、入力された文字列と最も近いと思われる完全一致の検索結果を見つけるのが困難であるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる表示制御装置は、それぞれに名称が付された複数のデータを含むデータベースから、入力された文字列に基づいて検索された前記データの名称の一覧を、検索結果として表示部に表示する表示制御装置において、前記文字列の入力を受け付ける受付手段と、前記受付手段によって受け付けられた前記文字列に基づいて、前記データベースから前記データを検索する検索手段と、前記受付手段によって受け付けられた前記文字列の文字数を検出する文字列文字数検出手段と、前記検索手段によって検索された前記データの名称の文字数を検出する名称文字数検出手段と、前記文字列文字数検出手段によって検出された前記文字列の文字数と、前記名称文字数検出手段によって検出された前記データの名称の文字数と、の差を判断する判断手段と、前記表示部を制御して、前記判断手段によって前記文字列の文字数と、前記データの名称の文字数と、の差が小さいと判断された順に、前記データの名称の一覧を表示する制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
また、請求項7の発明にかかる表示制御方法は、それぞれに名称が付された複数のデータを含むデータベースから、入力された文字列に基づいて検索された前記データの名称の一覧を、検索結果として表示部に表示する表示制御装置における表示制御方法において、前記文字列の入力を受け付ける受付工程と、前記受付工程によって受け付けられた前記文字列に基づいて、前記データを検索する検索工程と、前記受付工程によって受け付けられた前記文字列の文字数を検出する文字列文字数検出工程と、前記検索工程によって検索された前記データの名称の文字数を検出する名称文字数検出工程と、前記文字列文字数検出工程によって検出された前記文字列の文字数と、前記名称文字数検出工程によって検出された前記データの名称の文字数と、の差を判断する判断工程と、前記表示部を制御して、前記判断工程によって前記文字列の文字数と、前記データの名称の文字数と、の差が小さいと判断された順に、前記データの名称の一覧を表示する制御工程と、を含むことを特徴とする。
【0007】
また、請求項8の発明にかかる表示制御プログラムは、請求項7に記載の表示制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0008】
また、請求項9の発明にかかる記録媒体は、請求項8に記載の表示制御プログラムをコンピュータに読み取り可能な状態で記録したことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施の形態にかかる表示制御装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】表示制御装置の表示制御処理手順を示すフローチャートである。
【図3】本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】ナビゲーション装置の処理の内容を示すフローチャートである。
【図5】検索結果リストの表示の一例について示す説明図である。
【図6】検索結果リストの表示の他の一例について示す説明図である。
【図7】検索結果リストの表示の他の一例について示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる表示制御装置、表示制御方法、表示制御プログラムおよび記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
(実施の形態)
(表示制御装置の機能的構成)
まず、この発明の実施の形態にかかる表示制御装置100の機能的構成について説明する。図1は、本実施の形態にかかる表示制御装置の機能的構成を示すブロック図である。
【0012】
図1において、表示制御装置100は、表示部101と、受付部102と、検索部103と、文字列文字数検出部104と、名称文字数検出部105と、判断部106と、文字列位置検出部107と、制御部108と、を備えている。表示制御装置100は、それぞれに名称が付された複数のデータを含むデータベースから、入力された文字列に基づいて検索されたデータの名称の一覧を、検索結果として表示部101に表示する。表示部101は、検索結果を表示する表示画面を備えている。
【0013】
受付部102は、文字列の入力を受け付ける。受付部102は、あらかじめ設定された語句の利用者による選択を受け付けてもよいし、利用者によってキーボードなどを操作することにより入力を受け付けた文字の連なりでもよい。
【0014】
検索部103は、受付部102によって受け付けられた文字列に基づいて、データベースからデータを検索する。検索部103は、受付部102によって受け付けられた文字列と同音かつ同意味で表記の異なる文字列に基づいて、データベースからデータを検索する。すなわち、検索部103は、表記ゆれによって表記が異なる文字列に基づいても、データベースからデータを検索する。具体的には、検索部103は、長音記号「ー」の有無や、「バ」と「ヴァ」の違いなどを考慮して、データベースからデータを検索する。
【0015】
文字列文字数検出部104は、受付部102によって受け付けられた文字列の文字数を検出する。また、文字列文字数検出部104は、文字列の読みの文字数を検出する。
【0016】
名称文字数検出部105は、検索部103によって検索されたデータの名称の文字数を検出する。また、名称文字数検出部105は、データの名称の読みの文字数を検出する。さらに、名称文字数検出部105は、検索部103によって検索されたデータの名称に付加情報が含まれる場合、付加情報に対しては、文字数として検出しなくてもよい。ここで、付加情報とは、たとえばデータの名称の後に括弧書きなどによって、データの名称に付加して説明が加えられた情報である。
【0017】
判断部106は、文字列文字数検出部104によって検出された文字列の文字数と、名称文字数検出部105によって検出されたデータの名称の文字数と、の差を判断する。また、判断部106は、文字列文字数検出部104によって検出された文字列の読みの文字数と、名称文字数検出部105によって検出されたデータの名称の読みの文字数と、の差を判断する。なお、判断部106は、検索部103によって表記ゆれを考慮して検索されたデータについては、そのままの文字列で文字数を判断する。さらに、促音や拗音等はそのまま1文字として判断する(例えば「とうきょう」は5文字)。
【0018】
文字列位置検出部107は、検索部103によって検索されたデータの名称における、受付部102によって受け付けられた文字列の位置を検出する。文字列位置検出部107は、具体的には、たとえば、文字列の文字数より、データの名称の文字数が多い場合、データの名称のうちの何文字目から文字列が始まるのかを検出する。
【0019】
制御部108は、表示部101を制御して、判断部106によって文字列の文字数と、データの名称の文字数と、の差が小さいと判断された順に、データの名称の一覧を表示する。すなわち、制御部108は、文字列の文字数と、データの名称の文字数と、が同じ場合、検索結果の先頭にこのデータの名称を表示する。また、制御部108は、表示部101を制御して、判断部106によって文字列の読みの文字数とデータの名称の読みの文字数との差が小さいと判断された順に、データの名称の一覧を表示する。
【0020】
さらに、制御部108は、表示部101を制御して、文字列位置検出部107によって検出されたデータの名称における文字列の位置が先頭に近い順に、データの名称の一覧を表示してもよい。この場合、制御部108は、表示部101を制御して、文字列位置検出部107によって検出されたデータの名称における文字列の位置が先頭以外の場合、文字列の位置が同じデータの名称に関しては、50音順に、データの名称の一覧を表示してもよい。
【0021】
(表示制御装置の表示制御処理手順)
つぎに、表示制御装置100の表示制御処理手順について説明する。図2は、表示制御装置の表示制御処理手順を示すフローチャートである。図2のフローチャートにおいて、まず、受付部102によって文字列の入力を受け付けるまで待機する(ステップS201:Noのループ)。
【0022】
ステップS201において文字列の入力を受け付けた場合(ステップS201:Yes)、検索部103によって、ステップS201において受け付けられた文字列に基づいて、データベースからデータを検索する(ステップS202)。
【0023】
つぎに、文字列文字数検出部104によって、ステップS201において受け付けられた文字列の文字数を検出する(ステップS203)。さらに、名称文字数検出部105によって、ステップS203において検索されたデータの名称の文字数を検出する(ステップS204)。なお、ステップS204においては、ステップS203において検索されたデータの名称に付加情報が含まれる場合、付加情報に対しては、文字数として検出しなくてもよい。
【0024】
つぎに、判断部106によって、ステップS203において検出された文字列の文字数と、ステップS204において検出されたデータの名称の文字数と、の差を判断する(ステップS205)。
【0025】
そして、制御部108によって、表示部101を制御して、ステップS205において文字列の文字数と、データの名称の文字数と、の差が小さいと判断された順に、データの名称の一覧を表示して(ステップS206)、一連の処理を終了する。
【0026】
なお、図2のフローチャートにおいては、ステップS203において文字列の読みの文字数を検出し、ステップS204においてデータの名称の読みの文字数を検出してもよい。そして、ステップS205においては、文字列の読みの文字数と、データの名称の読みの文字数と、の差を判断してもよい。さらに、ステップS206においては、ステップS205において文字列の読みの文字数とデータの名称の読みの文字数と、の差が小さいと判断された順に、データの名称の一覧を表示してもよい。
【0027】
また、図2のフローチャートにおいては、ステップS202において、文字列と同音かつ同意味で表記の異なる文字列に基づいて、データベースからデータを検索してもよい。この場合、ステップS204においては、表記の異なる文字列を、そのままの文字数で判断する。
【0028】
また、図2のフローチャートにおいては、ステップS204においてデータの名称の文字数を検出した後に、文字列位置検出部107によって、データの名称における、ステップS201において受け付けられた文字列の位置を検出してもよい。この場合、ステップS206においては、文字列の文字数と、データの名称の文字数と、の差が小さいと判断された順、かつデータの名称における文字列の位置が先頭に近い順に、データの名称の一覧を表示してもよい。さらに、データの名称における文字列の位置が先頭以外の場合、文字列の位置が同じデータの名称に関しては、50音順に、データの名称の一覧を表示してもよい。
【0029】
上述したように、本実施の形態の表示制御装置100によれば、受付部102によって受け付けられた文字列に基づいて、検索部103によってそれぞれに名称が付された複数のデータを含むデータベースからデータを検索し、さらに、受付部102によって受け付けられた文字列の文字数を文字列文字数検出部104によって検出し、検索部103によって検索されたデータの名称の文字数を名称文字数検出部105によって検出することができる。また、判断部106によって、文字列の文字数と、データの名称の文字数と、の差を判断し、制御部108によって、表示部101を制御して、文字列の文字数と、データの名称の文字数と、の差が小さいと判断された順に、データの名称の一覧を表示することができる。したがって、入力された文字列と文字数の近い順に検索結果をリスト表示することができる。このため、たとえば入力された文字列に対して、データベースから部分一致および完全一致によってデータ検索した場合、入力された文字列と完全一致する検索結果をリストの先頭に表示することができる。これによって、利用者は、入力された文字列と最も一致していると思われる検索結果をリストから容易に見つけることができる。
【0030】
また、本実施の形態の表示制御装置100によれば、文字列文字数検出部104によって、文字列の読みの文字数を検出し、名称文字数検出部105によって、データの名称の読みの文字数を検出することができる。また、判断部106によって、文字列の読みの文字数と、データの名称の読みの文字数と、の差を判断し、制御部108によって、表示部101を制御して、文字列の読みの文字数とデータの名称の読みの文字数との差が小さいと判断された順に、データの名称の一覧を表示することができる。したがって、入力された文字列の読みと、読みの文字数の近い順に検索結果をリスト表示することができる。このため、利用者は、検索したいデータの漢字などがわからず、読みによって検索する場合にも、入力された文字列と最も一致していると思われる検索結果をリストから容易に見つけることができる。
【0031】
また、本実施の形態の表示制御装置100によれば、検索部103によって検索されたデータの名称に付加情報が含まれる場合、名称文字数検出部105によって、付加情報に対しては、文字数として検出しないことができる。したがって、たとえば検索されたデータの名称に括弧書きなどで付加された情報に対しては、文字数を検出しないことができる。これによって、利用者は、入力された文字列に一致していると思われる検索結果をリストの後方に表示されることを防ぐことができる。
【0032】
また、本実施の形態の表示制御装置100によれば、受付部102によって受け付けられた文字列と同音かつ同意味で表記の異なる文字列に基づいて、検索部103によってデータベースからデータを検索することができる。したがって、入力された文字列の表記ゆれを考慮した検索をおこなうことができる。これによって、利用者は、検索したいデータの表記を誤って入力した場合にも、検索したいデータに最も一致していると思われる検索結果を検索することができ、かつリストから容易に見つけることができる。
【0033】
また、本実施の形態の表示制御装置100によれば、検索部103によって検索されたデータの名称における、受付部102によって受け付けられた文字列の位置を文字列位置検出部107によって検出することができる。そして、制御部108によって、表示部101を制御して、文字列位置検出部107によって検出されたデータの名称における文字列の位置が先頭に近い順に、データの名称の一覧を表示することができる。これによって、利用者は、入力した文字列に一致している可能性が高い検索結果を、リストから容易に見つけることができる。
【0034】
また、本実施の形態の表示制御装置100によれば、制御部108によって、表示部101を制御して、文字列位置検出部107によって検出されたデータの名称における文字列の位置が先頭以外の場合、文字列の位置が同じデータの名称に関しては、50音順に、データの名称の一覧を表示することができる。したがって、入力された文字列と一致している可能性の低い検索結果を50音順に表示することができる。これによって、利用者は、入力した文字列と一致している可能性の低い検索結果に関しては、従来と同様に50音順に並べさせることができるので、リストから所望のデータを検索するのが容易となる。
【実施例】
【0035】
以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、たとえば、車両(四輪車、二輪車を含む)などの移動体に搭載されるナビゲーション装置によって、本発明の表示制御装置を実施した場合の一例について説明する。本実施例においては、たとえばナビゲーション装置に記録されている地図データに関連付けられた機能データから、施設に関するデータを検索し、検索された施設の名称をリストとして表示する場合について説明する。なお、本実施例にかかるデータベースは、複数のデータが含まれるデータベースであれば、機能データでなくてもよい。また、この場合、自宅などに設置されたPC(パーソナル・コンピュータ)などによって本発明の表示制御装置を実施してもよい。
【0036】
(ナビゲーション装置のハードウェア構成)
つぎに、本実施例にかかるナビゲーション装置300のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図3において、ナビゲーション装置300は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、磁気ディスクドライブ304と、磁気ディスク305と、光ディスクドライブ306と、光ディスク307と、音声I/F(インターフェース)308と、マイク309と、スピーカ310と、入力デバイス311と、映像I/F312と、ディスプレイ313と、通信I/F314と、GPSユニット315と、各種センサ316と、カメラ317と、を備えている。各構成部301〜317は、バス320によってそれぞれ接続されている。
【0037】
まず、CPU301は、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラム、データ更新プログラム、表記ゆれ検索プログラム、文字数検出プログラム、文字数判断プログラム、文字列位置検出プログラムなどのプログラムを記録している。また、RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。すなわち、CPU301は、RAM303をワークエリアとして使用しながら、ROM302に記録された各種プログラムを実行することによって、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。
【0038】
表記ゆれ検索プログラムは、利用者から入力を受け付けた文字列(以下、「検索文字列」とする)の表記ゆれ(以下、「表記ゆれ文字列」)に基づいて、機能データから施設に関するデータを検索させる。表記ゆれ検索プログラムは、具体的には、たとえば長音記号「ー」などの有無や「バ」と「ヴァ」との違いなどを考慮して、機能データから施設に関するデータを検索させる。
【0039】
文字数検出プログラムは、利用者から入力を受け付けた検索文字列の文字数、および検索文字列によって機能データから検索された施設の名称の文字数を検出させる。また、文字数検出プログラムは、検索文字列の読みの文字数および施設の名称の読みの文字数を検出させてもよい。さらに、文字数検出プログラムは、表記ゆれ検索プログラムによって、検索文字列の表記ゆれに基づいて、施設に関するデータが検索された場合、施設に関するデータに含まれる表記ゆれ文字列を、そのままの文字数として検出させる。
【0040】
文字数判断プログラムは、文字数検出プログラムを実行することにより検出された検索文字列の文字数と、この検索文字列によって検索された施設の名称の文字数と、の差を判断させる。文字数判断プログラムは、具体的には、たとえば検索文字列の文字数と、施設の名称の文字数と、が同じか否かを判断させる。そして、検索文字列の文字数と、施設の名称の文字数と、が異なると判断された場合、検索文字列の文字数と、施設の名称の文字数と、の差が何文字かを判断させる。
【0041】
文字列位置検出プログラムは、文字数判断プログラムを実行することにより、施設の名称の文字数が、検索文字列の文字数より多いと判断された場合、施設の名称における検索文字列の位置を検出させる。文字列位置検出プログラムは、具体的には、たとえば施設の名称において、検索文字列が何文字目から始まるかを検出させる。
【0042】
磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御にしたがって磁気ディスク305に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク305は、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク305としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
【0043】
また、光ディスクドライブ306は、CPU301の制御にしたがって光ディスク307に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御にしたがってデータが読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク307は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。着脱可能な記録媒体として、光ディスク307のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
【0044】
磁気ディスク305および光ディスク307に記録される情報の一例としては、地図データや機能データが挙げられる。地図データは、建物、河川、地表面などの地物(フィーチャ)をあらわす背景データと、道路の形状をあらわす道路形状データとを含んでおり、地区ごとに分けられた複数のデータファイルによって構成されている。
【0045】
道路形状データは、さらに交通条件データを有する。交通条件データには、たとえば、各ノードについて、信号や横断歩道などの有無、高速道路の出入り口やジャンクションの有無、各リンクについての長さ(距離)、道幅、進行方向、道路種別(高速道路、有料道路、一般道路など)などの情報が含まれている。
【0046】
機能データは、地図データに関連付けられて記録されており、地図上の施設の形状をあらわす3次元データ、当該施設の説明をあらわす文字データ、その他地図データ以外の各種のデータである。地図データや機能データは、地区ごとあるいは機能ごとにブロック分けされた状態で記録されている。具体的には、たとえば、地図データは、各々が、表示画面に表示された地図において所定の地区をあらわすように、地区ごとにブロック分けすることができる状態で記録されている。また、たとえば、機能データは、各々が、1つの機能を実現するように、機能ごとに複数にブロック分けすることができる状態で記録されている。
【0047】
また、機能データは、上述した3次元データや文字データに加えて、経路探索、所要時間の算出、経路誘導などを実現するプログラムデータなどの機能を実現するためのデータである。地図データおよび機能データは、それぞれ、地区ごとあるいは機能ごとに分けられた複数のデータファイルによって構成されている。
【0048】
なお、ナビゲーション装置300は、図示を省略するが、フラッシュメモリを備えていてもよい。フラッシュメモリは、書き換え自在な不揮発性半導体メモリであり、CPU301の制御にしたがってデータの読み取り/書き込みをおこなう。フラッシュメモリには、たとえば、NAND型フラッシュメモリやNOR型フラッシュメモリなどを用いることができる。フラッシュメモリに記録される情報の一例としては、上述した映像情報や音声情報、文字情報または地図情報や機能データなどが挙げられる。また、フラッシュメモリは、ROM302としての機能を有していてもよい。すなわち、フラッシュメモリは、上述の各プログラムを記録していてもよい。
【0049】
音声I/F308は、音声入力用のマイク309および音声出力用のスピーカ310に接続される。マイク309に受音された音声は、音声I/F308内でA/D変換される。マイク309は、たとえば、車両のサンバイザー付近に設置され、その数は単数でも複数でもよい。スピーカ310からは、所定の音声信号を音声I/F308内でD/A変換した音声が出力される。なお、マイク309から入力された音声は、音声データとして磁気ディスク305あるいは光ディスク307に記録可能である。
【0050】
入力デバイス311は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス311は、リモコン、キーボード、タッチパネルのうちいずれか1つの形態によって実現されてもよいが、複数の形態によって実現することも可能である。
【0051】
映像I/F312は、ディスプレイ313に接続される。映像I/F312は、具体的には、たとえば、ディスプレイ313全体を制御するグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいてディスプレイ313を制御する制御ICなどによって構成される。
【0052】
ディスプレイ313には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。ディスプレイ313には、上述した地図データが、2次元または3次元に描画される。ディスプレイ313に表示された地図データには、ナビゲーション装置300を搭載した車両の現在位置をあらわすマークなどを重ねて表示することができる。車両の現在位置は、CPU301によって算出される。
【0053】
ディスプレイ313としては、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを用いることができる。ディスプレイ313は、たとえば、車両のダッシュボード付近に設置される。ディスプレイ313は、車両のダッシュボード付近のほか、車両の後部座席周辺などに設置するなどして、車両において複数設置されていてもよい。
【0054】
通信I/F314は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置300とCPU301とのインターフェースとして機能する。通信I/F314は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とCPU301とのインターフェースとしても機能する。
【0055】
通信網には、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などがある。具体的には、通信I/F314は、たとえば、FMチューナー、VICS(Vehicle Information and Communication System)/ビーコンレシーバ、無線ナビゲーション装置およびその他のナビゲーション装置によって構成され、VICSセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路交通情報を取得する。なお、VICSは登録商標である。また、通信I/F314は、たとえば、DSRC(Dedicated Short Range Communication)を用いた場合は、路側に設置された無線装置と双方向の無線通信をおこなう車載無線装置によって構成され、交通情報や地図情報など各種情報を取得する。なお、DSRCの具体例としては、ETC(ノンストップ自動料金支払いシステム)が挙げられる。
【0056】
GPSユニット315は、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在位置を示す情報を出力する。GPSユニット315の出力情報は、後述する各種センサ316の出力値とともに、CPU301による車両の現在位置の算出に際して利用される。現在位置を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。
【0057】
各種センサ316は、車速センサ、加速度センサ、角速度センサなどの、車両の位置や挙動を判断するための情報を出力する。各種センサ316の出力値は、CPU301による車両の現在位置の算出や、速度や方位の変化量の算出に用いられる。
【0058】
カメラ317は、車両内部あるいは外部の映像を撮影する。映像は静止画あるいは動画のどちらでもよく、たとえば、カメラ317によって車両内部の搭乗者の挙動を撮影し、撮影した映像を映像I/F312を介して磁気ディスク305や光ディスク307などの記録媒体に出力する。また、カメラ317によって車両外部の状況を撮影し、撮影した映像を映像I/F312を介して磁気ディスク305や光ディスク307などの記録媒体に出力する。また、カメラ317は、赤外線カメラ機能を有しており、赤外線カメラ機能を用いて撮影された映像情報に基づいて車両内部に存在する物体の表面温度の分布を相対的に比較することができる。また、記録媒体に出力された映像は、上書き記録や保存がおこなわれる。
【0059】
図1に示した表示制御装置100が備える表示部101、受付部102、検索部103、文字列文字数検出部104、名称文字数検出部105、判断部106、文字列位置検出部107、制御部108は、図3に示したナビゲーション装置300におけるROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU301が所定のプログラムを実行し、ナビゲーション装置300における各部を制御することによってその機能を実現する。
【0060】
すなわち、実施例のナビゲーション装置300は、ナビゲーション装置300における記録媒体としてのROM302に記録されている表示制御プログラムを実行することにより、図1に示した表示制御装置100が備える機能を、図2に示した表示制御処理手順で実行することができる。
【0061】
(ナビゲーション装置の処理の内容)
つぎに、ナビゲーション装置300の処理の内容について説明する。図4は、ナビゲーション装置の処理の内容を示すフローチャートである。図4のフローチャートにおいて、まず、利用者による入力デバイス311などの操作により、検索文字列の入力を受け付けるまで待機する(ステップS401:Noのループ)。
【0062】
ステップS401において検索文字列の入力を受け付けた場合(ステップS401:Yes)、ステップS401において受け付けられた検索文字列に基づいて、磁気ディスク305および光ディスク307に記録された機能データから施設に関するデータを検索する(ステップS402)。また、表記ゆれ検索プログラムを実行して、ステップS401において受け付けられた表記ゆれ文字列に基づいて、施設に関するデータを検索する(ステップS403)。
【0063】
そして、文字数検出プログラムを実行して、ステップS401において受け付けられた検索文字列および表記ゆれ文字列(以下、「文字列」とする)の文字数を検出する(ステップS404)。さらに、ステップS402およびステップS403において検出された施設の名称の文字数を検出する(ステップS405)。ステップS405においては、ステップS403において表記ゆれ文字列に基づいて検出された施設に関する情報については、検索された施設の名称に含まれる表記ゆれ文字列を、そのままの文字数として検出する。
【0064】
つぎに、文字数判断プログラムを実行して、ステップS404において検出された文字列の文字数と、ステップS405において検出された施設の名称の文字数と、の差を判断する(ステップS406)。そして、リストの表記順を、ステップS406において判断された判断結果に応じて、文字列の文字数と、施設の名称の文字数と、の差が小さい順に変更する(ステップS407)。
【0065】
また、文字列位置検出プログラムを実行して、施設の名称における文字列の位置を検出する(ステップS408)。そして、リストの表記順を、同じ文字数のなかでステップS408において検出された文字列の位置が先頭に近い順に変更する(ステップS409)。
【0066】
さらに、文字列の位置が先頭か否かを判断して(ステップS410)、文字列の位置が先頭以外であると判断された場合(ステップS410:No)、リストの表記を50音順に変更する(ステップS411)。そして、ディスプレイ313に、表記順の変更された検索結果リストを表示して(ステップS412)、一連の処理を終了する。
【0067】
一方、ステップS410において文字列の位置が先頭であると判断された場合(ステップS410:Yes)、そのままステップS412に進み、ディスプレイ313に、表記順の変更されたリストを表示して、一連の処理を終了する。
【0068】
なお、図4のフローチャートにおいては、ステップS404において文字列の読みの文字数を検出し、ステップS405において施設の名称の読みの文字数を検出してもよい。この場合、ステップS406においては、文字列の読みの文字数と、施設の名称の読みの文字数と、の差を判断し、ステップS407において検索結果リストの表記順を、文字列の読みの文字数と、施設の名称の読みの文字数と、の差が小さい順に変更してもよい。
【0069】
(検索結果リストの表示の一例)
つぎに、図5を用いて、検索結果リストの表示の一例について説明する。図5は、検索結果リストの表示の一例について示す説明図である。図5においては、検索文字列501が「千葉駅」であり、検索文字列501の文字数502が「3文字」の場合の検索結果リスト510の表示の一例について示している。
【0070】
検索結果リスト510には、施設の名称の文字数が3文字の検索結果511と、施設の名称の文字数が4文字の検索結果512と、施設の名称の文字数が5文字の検索結果513と、施設の名称の文字数が9文字の検索結果514,515と、が一覧として表示されている。また、文字数が9文字の検索結果については、施設の名称における文字列の先頭位置が5文字目の検索結果514と、施設の名称における文字列の先頭位置が6文字目の検索結果515と、に区別されている。
【0071】
検索文字列501の文字数502と、施設の名称の文字数が同じである、施設の名称の文字数が3文字の検索結果511が検索結果リスト510の一番上側に表示されている。そして、検索文字列501の文字数502と、施設の名称の文字数との差が大きくなるに連れて、検索結果リスト510の下側に表示される。また、たとえば、施設の名称の文字数が9文字の検索結果514,515などの、施設の名称の文字数が同じで、施設の名称における文字列の先頭位置が異なる場合、施設の名称における文字列の先頭位置が先頭に近い順に、検索結果リスト510の上側に表示される。すなわち、施設の名称における文字列の先頭位置が5文字目の検索結果514のつぎに、施設の名称における文字列の先頭位置が6文字目の検索結果515が表示される。
【0072】
なお、施設の名称の文字数が3文字の検索結果511に示すように、たとえば括弧書きなどによって表示される施設の名称に付加された付加情報(JRやモノレールなど)は、文字数として検出しなくてもよい。
【0073】
(検索結果リストの表示の他の一例)
つぎに、図6および図7を用いて、検索結果リストの表示の他の一例について説明する。図6および図7は、検索結果リストの表示の他の一例について示す説明図である。図6においては、検索文字列601が「ビクトリア」であり、検索文字列601の文字数602が「5文字」の場合の検索結果リスト610の表示の一例について示している。ここで、検索文字列601の「ビクトリア」に対して、表記ゆれとしては「ヴィクトリア」という文字列(「表記ゆれ文字列」603)が考えられる。表記ゆれ文字列603の文字数604は、「6文字」である。
【0074】
検索結果リスト610には、施設の名称の文字数が5文字の検索結果611と、施設の名称の文字数が6文字の検索結果612と、施設の名称の文字数が8文字の検索結果613と、が一覧として表示されている。ここで、表記ゆれ文字列に基づいて検索された検索結果に対しては、表記ゆれ文字列603の文字数604をそのままの文字数として判断する。したがって、図6に示すように、検索結果リスト610においては、施設の名称が6文字の検索結果611の領域に、たとえば「ヴィクトリア」および「ビクトリアス」を表示する。なお、この際の6文字の表示順として、表記ゆれ文字列(表示ゆれを考慮すれば完全一致する文字列)である「ヴィクトリア」を優先して表示してもよい。
【0075】
また、図7においては、検索文字列701が「ヴィクトリア」であり、検索文字列701の文字数702が「6文字」の場合の検索結果リスト710の表示の一例について示している。この場合、検索文字列701と同じ文字数である検索結果、すなわち施設の名称の文字数が6文字の検索結果711である「ヴィクトリア」が一番上側に表示される。そして、検索文字列701と施設の名称の文字列との差が小さい順に、施設の名称の文字数が5文字の検索結果712である「ビクトリア」、施設の名称の文字数が8文字の検索結果713である「ビクトリアス工業」がこの順に表示される。すなわち、表記ゆれを考慮した場合、検索結果リスト710の表記順は、検索文字列と施設の名称の文字列との差の絶対値が小さい順に変更される。
【0076】
なお、上述したように、本実施例では、判断部106は、表記ゆれを考慮して検索されたデータをそのままの文字数として判断したが、データの名称のうちの検索文字列に対応する部分を、検索文字列の文字数と同じであると判断してもよい。すなわち、上述の例では、「ヴィクトリア」をそのまま6文字の領域に表示させたが、「ヴィ」を「ビ」と同じ1文字として「ヴィクトリア」を5文字と判断してもよい。
【0077】
上述した本実施例のナビゲーション装置300によれば、入力された検索文字列に基づいて、地図データに関連付けられた機能データから施設に関する情報を検索したときに、検索文字列の文字数と、検索された施設の名称の文字数と、の差が小さい順に検索結果リストにおける表記順を変更することができる。また、施設の名称における文字列の位置が先頭に近い順に検索結果リストにおける表記順を変更することができる。これによって、利用者は、所望の施設に一致している可能性が高い検索結果を容易に見つけることができる。
【0078】
また、ナビゲーション装置300によれば、検索文字列の表記ゆれである表記ゆれ文字列に基づいて、施設に関する情報を検索し、表記ゆれ文字列を検索文字列と同じ文字数であると検出することができる。したがって、表記ゆれ文字列に基づいて検索された検索結果に対しても、利用者の所望の施設に一致している可能性が高い検索結果から順に検索結果リストにおける表記順を変更することができる。これによって、利用者は、たとえば検索したい施設の名称が曖昧だった場合などにも、所望の施設に一致している可能性が高い検索結果を容易に見つけることができる。
【0079】
以上説明したように、本発明の表示制御装置、表示制御方法、表示制御プログラムおよび記録媒体によれば、検索結果の一覧を文字数が一致した順に表示することができる。
【0080】
なお、本実施の形態で説明した表示制御方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータ、ワークステーション、携帯端末装置(携帯電話)などのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【符号の説明】
【0081】
100 表示制御装置
101 表示部
102 受付部
103 検索部
104 文字列文字数検出部
105 名称文字数検出部
106 判断部
107 文字列位置検出部
108 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれに名称が付された複数のデータを含むデータベースから、入力された文字列に基づいて検索された前記データの名称の一覧を、検索結果として表示部に表示する表示制御装置において、
前記文字列の入力を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって受け付けられた前記文字列に基づいて、前記データベースから前記データを検索する検索手段と、
前記受付手段によって受け付けられた前記文字列の文字数を検出する文字列文字数検出手段と、
前記検索手段によって検索された前記データの名称の文字数を検出する名称文字数検出手段と、
前記文字列文字数検出手段によって検出された前記文字列の文字数と、前記名称文字数検出手段によって検出された前記データの名称の文字数と、の差を判断する判断手段と、
前記表示部を制御して、前記判断手段によって前記文字列の文字数と、前記データの名称の文字数と、の差が小さいと判断された順に、前記データの名称の一覧を表示する制御手段と、
を備えることを特徴とする表示制御装置。
【請求項2】
前記文字列文字数検出手段は、前記文字列の読みの文字数を検出し、
前記名称文字数検出手段は、前記データの名称の読みの文字数を検出し、
前記判断手段は、前記文字列文字数検出手段によって検出された前記文字列の読みの文字数と、前記名称文字数検出手段によって検出された前記データの名称の読みの文字数と、の差を判断し、
前記制御手段は、前記表示部を制御して、前記判断手段によって前記文字列の読みの文字数と前記データの名称の読みの文字数と、の差が小さいと判断された順に、前記データの名称の一覧を表示することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
【請求項3】
前記名称文字数検出手段は、前記検索手段によって検索された前記データの名称に付加情報が含まれる場合、前記付加情報に対しては、文字数として検出しないことを特徴とする請求項1または2に記載の表示制御装置。
【請求項4】
前記検索手段は、前記受付手段によって受け付けられた前記文字列と同音かつ同意味で表記の異なる文字列に基づいて、前記データベースから前記データを検索することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の表示制御装置。
【請求項5】
前記検索手段によって検索された前記データの名称における、前記受付手段によって受け付けられた前記文字列の位置を検出する文字列位置検出手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記表示部を制御して、前記文字列位置検出手段によって検出された前記データの名称における前記文字列の位置が先頭に近い順に、当該データの名称の一覧を表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の表示制御装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記表示部を制御して、前記文字列位置検出手段によって検出された前記データの名称における前記文字列の位置が先頭以外の場合、前記文字列の位置が同じ前記データの名称に関しては、50音順に、当該データの名称の一覧を表示することを特徴とする請求項5に記載の表示制御装置。
【請求項7】
それぞれに名称が付された複数のデータを含むデータベースから、入力された文字列に基づいて検索された前記データの名称の一覧を、検索結果として表示部に表示する表示制御装置における表示制御方法において、
前記文字列の入力を受け付ける受付工程と、
前記受付工程によって受け付けられた前記文字列に基づいて、前記データを検索する検索工程と、
前記受付工程によって受け付けられた前記文字列の文字数を検出する文字列文字数検出工程と、
前記検索工程によって検索された前記データの名称の文字数を検出する名称文字数検出工程と、
前記文字列文字数検出工程によって検出された前記文字列の文字数と、前記名称文字数検出工程によって検出された前記データの名称の文字数と、の差を判断する判断工程と、
前記表示部を制御して、前記判断工程によって前記文字列の文字数と、前記データの名称の文字数と、の差が小さいと判断された順に、前記データの名称の一覧を表示する制御工程と、
を含むことを特徴とする表示制御方法。
【請求項8】
請求項7に記載の表示制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とする表示制御プログラム。
【請求項9】
請求項8に記載の表示制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−257417(P2010−257417A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−109861(P2009−109861)
【出願日】平成21年4月28日(2009.4.28)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】