説明

通信チャネル選択方法およびデバイス

通信端末(10)および通信端末から遠隔の相手へ通信リンクを開設する方法であって、本方法は遠隔の相手のアドレス番号入力を検知するステップを含む。アドレス番号入力を検知して、端末からの通信リンク設定に使用可能な種々の通信チャネルを表す複数の選択可能項目(152乃至157)を端末のディスプレイ15上に提示する。ナビゲーションツール(141)を使用して、音声呼(152)からメッセージ送信(153)へのように選択通信チャネルを変更することができ、その後選択通信チャネルを使用して通信リンクの設定を進めることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信アドレスにより定義する遠隔の相手との通信に種々の通信チャネルを使用できる通信端末、およびそのような遠隔の相手との通信リンクの開設方法に関する。端末はディスプレイおよび入力インタフェースを含むユーザインタフェースを包含する。そして、端末は、通信番号の入力の検知に応じて選択可能通信チャネルのセットを表示するように構成される。本発明は、以上により音声ダイヤルおよびテキストメッセージ送信の双方など、多かれ少なかれ一定の相手との通信に異なる通信チャネルを頻繁に使用するユーザによる取り扱いに関して利点を提供する。
【背景技術】
【0002】
以前の通信方法およびデバイスは電報およびその後の電話など1つのタイプの通信チャネルに専用であった。携帯電話機はそもそも音声ダイヤリングのために開発され、使用された。第2世代移動通信により、短いテキストメッセージ、所謂SMS(Short Message Service、ショート・メッセージ・サービス)の送信の可能性がもたらされた。SMSは一般に長さ100乃至160字以内の短メッセージを携帯電話機から送信することを可能にする。SMSはGSM(Global System for Mobile communications、移動通信グローバルシステム)において導入され、後に全ての他のディジタルに基づく移動通信システムによりサポートされた。後に、MMS(Multimedia Messaging Service、マルチメディア・メッセージ送信・サービス)と呼ばれる、進化した伝送サービスがもたらされ、グラフィックス、ビデオクリップスおよび音響ファイルの携帯電話機による送信を可能にした。3GPPプロジェクトの一部として開発されたMMS電話機は一般にSMSに対して下位互換性を有する。
【0003】
今日、移動通信システムの多くのユーザは正に音声ダイヤリングの場合のようにテキストメッセージ送信にその携帯電話機を使用する。一方、大部分の携帯電話機のユーザインタフェースはなお主としてダイヤリングに使用するように構成され、携帯電話機が待ち受け状態にある場合、テキストメッセージを開始するには幾つかの操作を要する。典型的には、電話番号をユーザ入力インタフェースにより入力するか、または電話機におけるコンタクトリストから引出せば、通常の通話通信リンクが発呼コマンドの実行に基づき設定されることになる。他方、ユーザがテキストメッセージの送信を行いたい場合には、この通信チャネルをまず選択しなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、複数の異なる通信チャネルを経る通信が可能な通信端末における、通信セッション開始のためのより能率的な解決策を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の実施形態は、第1の通信端末から第2の通信端末への通信リンクの開設方法に関係し、
前記第2の通信端末の通信アドレスを表すアドレス番号の前記第1の通信端末における入力を検知するステップと、
アドレス番号の入力の検知に応じて、種々の通信チャネルを表す複数の選択可能項目を前記第1の通信端末のディスプレイ上に提示するステップとを含む。
【0006】
また、実施形態は、複数の通信チャネルのうちの選択された1つを通じて第2の通信端末へ通信リンクを設定するステップを含む。
【0007】
実施形態は、複数の通信チャネルの1つを選択するコマンド入力を検知するステップを含む。
【0008】
また、実施形態は、複数の選択可能項目を個別のアイコンとして提示するステップを含む。
【0009】
また、実施形態は、第1の通信端末のユーザ入力インタフェースが持つナビゲーションツールの操作の検出によりコマンド入力を検知するステップを含む。
【0010】
また、実施形態は、
通信開始選択肢を前記ディスプレイ上に提示するステップと、
前記通信開始選択肢の起動の検知に応じて前記通信リンクを開設するステップとを含む。
【0011】
また、実施形態は、選択通信チャネルに適合するフォーマットで通信開始選択肢を提示するステップを含む。
【0012】
また、実施形態は、
第1の通信端末のユーザ入力インタフェースが持つソフトキーに隣接する通信開始選択肢を提示するステップと、
ソフトキーの起動に応じて通信リンクを開設するステップとを含む。
【0013】
また、実施形態は、選択された通信チャネルに対応する、提示された選択可能項目をハイライトすることにより選択された通信チャネルを示すステップを含む。
【0014】
また、実施形態は、通信チャネルを選択するコマンド入力の検知に応じて、複数の選択可能項目のうちの選択された通信チャンネルに対応する項目のみを提示することにより、選択された通信チャネルを示すステップを含む。
【0015】
また、実施形態は、
事前に設定されたデフォルトの通信チャネルに関する情報を取り出すステップと、
提示された選択可能項目のうち、前記デフォルトの通信チャンネルに対応する項目を最初にハイライトすることにより前記デフォルトの通信チャネルを示すステップとを含む。
【0016】
また、実施形態では、種々の通信チャネルは音声呼、ビデオ呼、テキストメッセージ送信、写真メッセージ送信および電子メールのグループ内の任意の2つのタイプを含む。
【0017】
また、実施形態は、選択通信チャネルがテキストメッセージ送信チャネルである場合、テキスト入力フィールドをディスプレイ上に提示するステップを含む。
【0018】
また、実施形態は、選択通信チャネルがメッセージ送信チャネルである場合、第1の通信端末のメモリからデータを取り出し、第2の通信端末宛てメッセージに取り出したデータを含めるのに選択可能なデータ取得選択肢を提示するステップを含む。
【0019】
実施形態は、通信リンクを設定するべきさらなる通信端末の通信アドレスを追加するのに選択可能な受信者追加選択肢を提示するステップを含む。
【0020】
また、実施形態は、
第2の通信端末の前記通信アドレス関連情報を取り出すステップと、
取り出した情報を前記ディスプレイ上に提示するステップとを含む。
【0021】
また、実施形態は、
第2の通信端末との通信に使用可能な選択可能通信チャネル関係情報を取り出取り出すステップと、
使用可能通信チャネルに選択可能項目のみを提示するステップとを含む。
【0022】
実施形態では、取り出した情報は第2の通信端末を持つユーザの特定データを含む。
【0023】
実施形態では、取り出した情報は第2の通信端末を持つユーザの写真を含む。
【0024】
実施形態では、入力アドレス番号は通信アドレスである。
【0025】
実施形態では、入力アドレス番号は通信アドレスの蓄積されたスピードダイヤル番号である。
【0026】
また、実施形態は、
入力されたスピードダイヤル番号を使用してメモリから通信アドレスを取り出すステップと、
通信アドレスを前記ディスプレイ上に提示するステップとを含む。
【0027】
また、第2の実施形態は通信端末に関係し、通信端末は、
通信リンクを経て信号を送信する送受信デバイスを含む通信コントローラと、
ディスプレイおよび入力インタフェースを含むユーザインタフェースと、
第2の通信端末の通信アドレスを表すアドレス番号の入力を検知する入力検出デバイスと、
アドレス番号の入力の検知に応じて、種々の通信チャネルを表す複数の選択可能項目をディスプレイ上に提示するディスプレイ制御デバイスと含む。
【0028】
また、実施形態では、複数の通信チャネルのうちの選択された1つを通じて第2の通信端末への通信リンクを設定するように、通信コントローラを構成する。
【0029】
また、実施形態では、前記通信チャネルの1つを選択するコマンド入力を検知するように、入力検出デバイスを構成する。
【0030】
実施形態では、複数の選択可能項目を個別のアイコンとして提示するように、ディスプレイ制御デバイスを構成する。
【0031】
実施形態では入力インタフェースは、
ナビゲーションツールを含み、ナビゲーションツールの操作の検出によりコマンド入力を検知するように、入力検出デバイスを構成する。
【0032】
また、実施形態では、入力インタフェースにより選択可能な通信開始選択肢をディスプレイ上に提示するようにディスプレイ制御デバイスが構成され、通信開始選択肢の起動(activation)を検知する入力検出デバイスに応じて、通信設定デバイスは通信リンクの設定を起動するようにする。
【0033】
実施形態では、選択通信チャネルに適合するフォーマットで通信開始選択肢を提示するように、ディスプレイ制御デバイスが構成される。
【0034】
実施形態では、ユーザ入力インタフェースのソフトキーに隣接する通信開始選択肢を提示するように、ディスプレイ制御デバイスが構成され、ソフトキーの操作に応じて通信設定デバイスは通信リンクの設定を起動するようにする。
【0035】
実施形態では、ディスプレイ上に、選択された通信チャンネルに対応する提示された選択可能項目をハイライトすることにより、選択された通信チャネルを示すように、ディスプレイ制御デバイスが構成される。
【0036】
実施形態において、ディスプレイ制御デバイスは、通信チャネルを選択するコマンド入力を検知する入力検出デバイスに応じて、複数の選択可能項目のうちの選択された通信チャンネルに対応する選択可能項目のみを提示することにより選択された通信チャネルを示す。
【0037】
実施形態において、通信端末は、
設定メモリ、および
プリセットされたデフォルトの通信チャネルに関する情報を前記設定メモリから取り出すように動作可能なデータ取り出し機構を含み、
ディスプレイ制御デバイスは、アドレス番号入力を検知する入力検出デバイスに応じて、ディスプレイ上にデフォルトの通信チャネルに対応する、提示された選択可能項目をハイライトすることにより、デフォルトの通信を示す。
【0038】
実施形態において、種々の通信チャネルは音声呼、ビデオ呼、テキストメッセージ送信、写真メッセージ送信および電子メールのグループ内の任意の2つのタイプを含む。
【0039】
実施形態では、選択通信チャネルがテキストメッセージ送信チャネルである場合、テキスト入力フィールドをディスプレイ上に提示するように、ディスプレイ制御デバイスを構成する。
【0040】
実施形態では通信端末は、
メッセージデータメモリ、および
データ取り出し機構を含み、選択通信チャネルがメッセージ送信チャネルである場合、データ取得選択肢を提示するように、ディスプレイ制御デバイスを構成し、データ取得選択肢の稼動に感応する入力検出デバイスに応じて、第2の通信端末宛のメッセージにデータを含めるためにメッセージデータメモリのブラウジングを開始するように、データ取り出し機構は動作可能である。
【0041】
実施形態では通信端末は、
通信アドレスメモリ、および
データ取り出し機構を含み、受信者追加選択肢を提示するように、ディスプレイ制御デバイスを構成し、受信者追加選択肢の稼動に感応する入力検出デバイスに応じて、通信リンクを設定すべきさらなる通信端末の通信アドレスを追加するために通信アドレスメモリのブラウジングを開始するように、データ取り出し機構は動作可能である。
【0042】
実施形態では通信端末は、
通信アドレスメモリ、および
第2の通信端末の通信アドレス関連情報を取り出すように構成し、取り出した情報をディスプレイ上に提示するディスプレイ制御デバイスに接続するデータ取り出し機構を含む。
【0043】
実施形態では、第2の通信端末との通信に使用可能な選択可能通信チャネル関係情報を取り出すように、データ取り出し機構を構成し、使用可能な通信チャネルに選択可能な項目のみを提示するように、ディスプレイ制御デバイスを構成する。
【0044】
実施形態では、取り出した情報は第2の通信端末を持つユーザの特定情報を含む。
【0045】
実施形態では、取り出した情報は第2の通信端末を持つユーザの写真を含む。
【0046】
実施形態では、入力アドレス番号は通信アドレスである。
【0047】
実施形態では通信端末は、
スピードダイヤル番号メモリ、および
そのスピードダイヤル番号形式のアドレス番号入力に応じて、スピードダイヤル番号にリンクする通信アドレスを取り出すように構成するデータ取り出し機構を含む。
【0048】
実施形態では、スピードダイヤル番号にリンクする通信アドレスをディスプレイ上に提示するように、ディスプレイ制御デバイスを構成する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0049】
添付する図面は本発明のさらなる理解をもたらすために包含し、本願に組み込み、その一部を構成し、本発明の幾つかの実施形態を説明する。
【0050】
添付する本発明の実施形態を示す図面を参照して、本発明の実施形態を以後より完全に説明することにする。とはいえ本発明は多くの異なる形態で実施することができ、本明細書で明らかにする実施形態に限られると解釈すべきではない。むしろ、本開示が徹底し、完全であろうようにこれらの実施形態を提供し、当業者に本発明の範囲を十分に知らせるであろう。一貫して、同じ数字は同じ要素を参照する。
【0051】
本明細書で使用する用語は特定の実施形態のみを説明することを目的とし、本発明を制限しようとすることを意図しない。本明細書で使用するように、コンテキストにより明確に他のように指示しない限り、単数形「不定冠詞a」、「不定冠詞an」および「定冠詞」は複数形をも含むと考える。用語「包含する」、「包含している」、「含む」および/または「含んでいる」は、本明細書で使用する場合記載する特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/または以上のグループの存在または追加を排除しないことがさらに理解されよう。
【0052】
他に定義しない限り、本明細書で使用する(技術的および科学的用語を含む)全ての用語は本発明が属する技術における通常の当業者が共通に理解するのと同じ意味を持つ。本明細書で使用する用語は本明細書および関連技術のコンテキストにおけるその意味と一致する意味を持つと解釈すべきであり、本明細書において明白にそう定義しない限り、理想化するか、または過度に形式的な意味に解釈されないであろうことがさらに理解されるであろう。
【0053】
本発明の実施形態に従う方法、装置(システム)および/またはコンピュータプログラム製品のブロック図および/またはフローチャート例図を参照して、本発明を以下に説明する。ブロック図および/またはフローチャート例図の幾つかのブロック、およびブロック図および/またはフローチャート例図のブロックの組み合わせをコンピュータプログラム命令により実装することができることが理解される。これらのコンピュータプログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータおよび/またはマシーンを作成するその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供し、コンピュータおよび/またはその他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサにより実行する命令が、ブロック図および/またはフローチャートのブロック(単数および/または複数)において指定する機能および/または動作を実装する手段を作成するようにすることができる。
【0054】
これらのコンピュータプログラム命令を、またコンピュータの可読メモリに蓄積することができ、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータ処理装置が特定の方法で機能するように指令することができ、コンピュータの可読メモリに蓄積する命令がブロック図および/またはフローチャートのブロック(単数および/または複数)において指定する機能/動作を実装する命令を含む製品を作成するようにすることができる。
【0055】
コンピュータプログラム命令をまたコンピュータまたはその他のプログラム可能なデータ処理装置にロードし、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータ処理装置において実行する一連の動作ステップがコンピュータを実装する処理を作成するようにし、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータ処理装置において実行する命令が、ブロック図および/またはフローチャートのブロック(単数および/または複数)において指定する機能/動作を実装するステップを提供するようにすることができる。
【0056】
従って、本発明をハードウェアおよび/または(ファームウェア、内在ソフトウェア、マイクロコード、などを含む)ソフトウェアにおいて実施することができる。その上、命令実行システムにより、または命令実行システムと接続して使用する媒体において実施するコンピュータの使用可能なまたはコンピュータの可読プログラムコードを有するコンピュータの使用可能なまたはコンピュータの可読蓄積媒体におけるコンピュータプログラム製品の形態を、本発明は取ることができる。本書類のコンテキストでは、コンピュータの使用可能なまたはコンピュータの可読媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスにより、または命令実行システム、装置、またはデバイスと接続して使用するプログラムを含む、蓄積する、通信する、伝播するかまたは伝送することができる任意の媒体でありうる。
【0057】
コンピュータの使用可能なまたはコンピュータの可読媒体は、例えば以下に制限しないが、電子、磁気、光、電磁気、赤外線、または半導体システム、装置、デバイス、または伝播媒体でありうる。コンピュータの可読媒体に関するさらに特定の(全てを尽くすリストではない)例は、次の1つまたは複数の配線を有する電気的接続、携帯型コンピュータディスケット、ランダム・アクセス・メモリ(random access memory、RAM)、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、消去可能で、プログラム可能な読み取り専用メモリ(erasable programmable read-only memory、EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、および携帯型コンパクトディスク読み取り専用メモリ(compactdisk read-only memory、CD−ROM)を含むであろう。プログラムを例えば紙またはその他の媒体の光学的走査により電子的に捕捉し、次いで必要であればコンパイル、インタプリート、または適するようにその他の方法で処理し、次いでコンピュータのメモリに蓄積することができるので、コンピュータの使用可能なまたはコンピュータの可読媒体はプログラムを印刷する紙、または別の適する媒体でさえありうることに留意されたい。
【0058】
図1は通信端末の例を示し、本発明はこの場合携帯電話機などの携帯通信端末10の実施形態に適用することができる。本発明の基礎は、通信端末10が少なくとも2つの異なるタイプの通信チャネルを通じて通信することができることである。用語、携帯通信端末は無線局との無線通信のために考え出され得る全ての移動装置を含み、この無線局はまた携帯端末または例えば固定基地局でありうる。従って用語、携帯通信端末は携帯電話機、コミュニケータ、電子オーガナイザ、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistance、パーソナル・ディジタル・アシスタンス)、車両搭載無線通信デバイス等、並びに例えばWLAN(Wireless Local Area Network、無線ローカルエリヤネットワーク)における無線通信のために考えられた携帯ラップトップコンピュータを含む。本発明は、このように通信端末の携帯性に何等関係することはなく、また、端末が無線通信のために作られたものに関係するものでもないことにも留意すべきである。したがって、通信端末はこのように少なくとも2つの異なるタイプの通信チャネルを通じて通信することができる固定有線接続通信端末であってもよい。
【0059】
図1の端末10は、マイクロフォン12の形式のユーザオーディオ入力およびスピーカ13の形式またはイヤフォン(図示せず)への接続形式のユーザオーディオ出力を収容するシャーシまたは収容ケース11を含む。キー、ボタン等のセットは、例えば確立した技術によるダイヤリングに使用することができる入力インタフェース14を構成する。データ出力インタフェースは、好ましくはグラフィック・ユーザ・インタフェースの使用による端末ユーザへの通信情報の提示のために設けられたディスプレイ15を含む。端末は、さらに無線送信機および受信機手段および無線信号を伝達するアンテナ(図示せず)を含む。端末に電力を供給するために、バッテリー(図示せず)は端末10に含まれるか、または端末に取り外し可能に取り付けられるかのいずれかである。図1は最も従来タイプの携帯電話機を示し、これは一体型であり、入力インタフェース14に物理的キーを有する。本発明を適用可能な端末の代替ソリューションとしては、貝殻タイプの電話機、ジャックナイフ風の電話機、スライドカバーまたははじき上げるカバーを持つ電話機、などが挙げられる。さらに、入力インタフェース14はディスプレイ15などのタッチ入力(touch-sensitive)ディスプレイを含むことができる。
【0060】
既述のごとく、携帯電話機はそもそも電話呼をサポートするために開発され、その通りのものであった。時間を経て、益々多くの機能がデバイスに組み込まれ、今日では携帯電話機はただ電話呼のためのものである以上に幾つかのその他のタスクをサポートすることができる。しかしなお今日、電話呼は携帯電話機の主機能であり、しばらくの間はそのように留まるであろう。携帯電話機において番号のタイピングを開始する場合、「電話呼」機能が中心であることはそれ故明らかであり、利用可能な唯一の機能はそのダイヤルされた番号に発呼することである。一方、電話呼を除くその他の通信チャネルを、例えばテキストメッセージを送信するためにユーザは多く使用する。
【0061】
本発明は、他の通信チャネルが幾つかの状況で電話呼と同等に重要であり、それ故携帯電話機の待ち受け画面から容易にアクセスし得るべきであることに基づいて構築される。今日の多くの携帯電話機が持つ待ち受け画面では、ユーザに提供する唯一の機能はタイプした番号に発呼することである。コンタクトまたは番号により別の通信チャネルを通じて通信リンクを開設するためには、ユーザはSMS、MMS、インスタントメッセージ送信、電子メールなどの希望する機能にナビゲートするか、またはコンタクトリストから番号を選択し、そこから機能を選択する必要があろう。この現状技術のソリューションによれば、ユーザはコンタクトリストを搭載するか、またはウィザード型のUIを使用することを強いられ、ユーザは例えばまずメッセージをタイプし、次いで受信者アドレス番号を入力する。
【0062】
本発明の実施形態によれば、通信端末における全ての登録通信チャネルは待ち受け画面への入力番号と組み合わせて提示される。ユーザが番号のタイプを開始すると、種々の通信チャネルを提示し、選択することができるようになる。ユーザは、電話呼の開始に加えて電話番号のタイピング後直ちに、例えばテキストメッセージ、電子メール、ビデオ呼、インスタントメッセージ送信セッションなどを開始することができるようになる。通信チャネルを、例えば個別のテキスト部形式の選択可能項目として、または、さらに好ましくは、各通信チャネルに1つの個々のアイコンとして提示する。好ましくは、デフォルトチャネルとして通常の電話呼が事前に設定される。アドレス番号のタイピングを検知すると、事前選択されているデフォルトチャネルの選択可能項目を次いで提示する。ユーザが、通常の電話呼であるデフォルトチャネルとは別の通信チャネルを好む場合は、デフォルトチャネルを例えばビデオ呼またはテキストメッセージ送信に変更することができる。
【0063】
図1は端末10の可視部を示す。また、図6は端末10の配備されている機能要素を示すブロック図である。なお、これらの機能要素は図6に示すように物理的に分割されている必要はなく、図6のブロック図は端末において実行する機能ステップをより明確に図示することを意味することに留意すべきである。
【0064】
図6に、端末10の制御ユニット60を概略的に示す。制御ユニット60は好ましくは関連するメモリ空間を持つマイクロプロセッサ、オペレーションシステムおよびアプリケーションソフトウェアを含み、端末内サブユニット間の通信およびデータ伝送を扱うように動作可能である。入力検出デバイス61は入力インタフェース14に接続し、アドレス番号入力を検知するように構成される。アドレス番号は番号をタイプする入力インタフェース14を使用するか、または例えば入力インタフェースのナビゲーションツール141を使用して端末に蓄積するコンタクトリストにおける番号を引出すことによる入力でありうる。ディスプレイ制御デバイス62が、グラフィカル・ユーザ・インタフェースによりディスプレイ15上に情報およびイメージを表示するべく提供される。更に、ディスプレイ制御デイス62は、後述するように、アドレス番号入力を検知する入力検出デバイス61に応じて、ディスプレイ15上に情報を提示するように応答する。通信コントローラ63は通信インタフェースを通じて通信信号を送信し、更に受信する通信機デバイスを含んでもよい。端末10が携帯電話機である本実施形態では、通信コントローラ63はディジタル信号符号化および符号化手段並びに無線通信機を含み、アンテナ64を使用して無線により他の相手と通信するように動作可能である。代替ソリューションでは、無線ではなく、有線による結合通信インタフェースおよび電気信号を使用する。送受信信号は回線交換またはパケット交換されてもよい。通信コントローラ63はこのように例えば発呼を開始するか、またはメッセージを送信するように動作可能である。データ取り出し機構65はメモリ66のデータをブラウズするか、または取り出すように動作可能である。データ取り出し機構65およびメモリ66は以下の一般的用語では種々のタイプのデータに関して用いられるが、種々の要素、ソフトウェアおよびデータメモリを種々のタイプの蓄積データに使用することができることを理解すべきである。
【0065】
本発明に従い配備される通信端末10の機能を次に図1乃至図6を参照して説明することにする。
【0066】
図1で、ユーザは番号をタイプする入力インタフェース14を使用するか、または端末に蓄積するコンタクトリストにおける番号を引出すことによるかのいずれかにより、電話番号+123456789の形式でアドレス番号を入力している。入力アドレス番号はディスプレイ15のタイピング枠151に提示される。ディスプレイ制御デバイス62は、アドレス番号の入力に基づいて、複数の異なる通信チャネルを表す選択可能項目152乃至157をディスプレイ15上に提示するように構成される。選択可能項目152乃至157は単に例であり、電話呼152、テキストメッセージ153、ビデオ呼154、インスタントメッセージ送信155、電子メール156およびMMS157を表す。好ましくは図示するように、選択可能項目をその表す通信チャネルを視覚的に示すように設計されたアイコンにより提示する。加えて、書字説明158を現在注目する項目に対し提示するようにしてもよい。代替ソリューションは、例えば、全ての選択可能項目を平文テキストにより一覧として提示することである。また、好ましい実施形態では、最初の文字がタイプされると直ちに選択可能項目が提示される。別の実施形態では、完全な番号がタイプされた後にのみ選択可能項目が提示される。図1に示す全ての通信チャネルは必要により1つの同じアドレス番号により使用可能ではないが、少なくとも音声呼152、SMS153などのテキストメッセージ送信、ビデオ呼154およびMMS157は全て電話番号を使用してこれらのサービスを扱うことができる携帯電話機に対して設定することができることが注目されよう。一実施形態では、端末10内で使用可能な全ての登録通信チャネルをディスプレイ15上に提示する。別の実施形態では、データ取り出し機構65は、入力アドレス番号を使用してメモリ66に蓄積されたコンタクトリストに入り込み、それにより入力アドレス番号を持つ受信者との通信に使用可能な通信チャネルに関する情報を取り出すように構成される。このように、個人の電話番号をタイプし、それに基づいて端末10がその電話番号を認識し、また例えばそのコンタクトにリンクする電子メール番号があることを確証することが可能であろう。その場合、電子メール項目156もまた提示される。そのコンタクトに結合する電子メールアドレスが見つからなければ、ディスプレイ制御デバイス62は電子メール項目156を提示しないように構成することができる。
【0067】
本発明の一実施形態は、それ故、通信リンクを経て信号を送信する送受信デバイス63と、ディスプレイ15および入力インタフェース14を含むユーザインタフェースと、第2の通信端末の通信アドレスを表すアドレス番号入力を検知するように構成された入力検出デバイス61とを含み、ディスプレイ制御デバイス62を入力検出デバイスに接続し、アドレス番号入力の検知に応じて、種々の通信チャネルを表す複数の選択可能項目152乃至157をディスプレイ上に提示するように構成することを特徴とする通信端末10に関係する。
【0068】
図1は本発明の実施形態によるデフォルト設定を図示する。このデフォルト設定では、音声呼152を通信チャネルが第1の選択であるように事前設定される。アドレス番号入力に基づき選択可能項目152乃至157が提示されるので、選択インジケータ159は選択可能な項目152を明示するようハイライトする。説明する実施形態では、選択インジケータ159は現選択項目を取り囲むフレームである。代替ソリューションとしては、現在選択されていない項目の色を薄くすること、選択項目をその他の項目と比較して大きくすること、またはこれらの効果を組み合わせること等が挙げられる。さらに別の代替では現選択項目のみを提示し、ナビゲーションキー141の操作に基づき、別の選択可能項目を示すようにしてもよい。
【0069】
音声呼は事前選択されたデフォルト設定であるので、この場合発呼コマンドである通信開始選択肢コマンドにより、入力アドレス番号への音声呼通信リンクを設定することができる。図1で、ディスプレイ15上のソフトキーフィールド160にリンクする入力インタフェースのソフトキーボタン142により、これを例示する。この図で、破線フレームは、ソフトキーフィールド160の存在を単に示すものである。したがって、実際の実施形態ではソフトキーフィールド160において与えられるテキストは一般に見ることができるが、境界のフレームは不可視としてもよい。図1では現在音声呼が選択されているので、ソフトキーフィールド160は「発呼(Call)」を示す。ソフトキーボタン142への操作は次いで発呼を起動するであろう。一方、ユーザが別の通信チャネルの使用を望む場合は、そのチャネルを表す別の選択可能項目153乃至157を選択する。典型的には、入力インタフェース14が持つ、ジョイスティック、ジョグボール、矢印キーのセットなどのナビゲーションツール141の使用により、これを実行する。
【0070】
図2で、ユーザはナビゲーションツール141を操作して、代わりにテキストメッセージ送信を選択した。図2に示すように一実施形態では、現選択通信チャネルに対し平文テキストの説明158もディスプレイ15上に付与する。好ましくは、選択項目153へ選択指示器159を動かすナビゲーションツール141の操作に基づき、ソフトキーフィールド160において与えられるテキストもまた「発呼(Call)」から「送信(Send to)」へ変更する。ソフトキーフィールド160に使用する替わりの言葉としては「書く」が挙げられる。これは、この時点では実際のテキストメッセージが入力されていないからである。それ故、ソフトキーボタン142の操作は、ディスプレイ15上へのテキスト入力フィールドの提示のためのトリガとなることが好ましい。図2からの、別の進展は、ディスプレイ15上に提示する選択可能な別の項目を使用してデータ取得選択肢を稼動することであろう。関連ソフトキーボタン143を持つ右のソフトキーフィールド161によりこれを図2に示す。ソフトキーフィールド160と同様に、ソフトキーフィールド161の周りの境界フレームを図において単に示し、その存在を示す。ソフトキーフィールド161はテキストメッセージ「さらに(More)」を提示し、その起動は確立された技術による幾つかの異なる選択肢を提示することができる。一実施形態では「さらに」の下における選択肢は、入力アドレス番号宛てメッセージに取り出したデータを含めるためにデータ取り出し機構65を使用してメモリ66から蓄積メッセージデータを取り出すことであろう。このようにして、メッセージ転送機能が提供される。また、好ましくは、取り出したメッセージデータを送信前に変更することができる。使用することができる別の特徴は、通信リンクを設定すべきさらなる受信者の通信アドレスを追加するために選択可能な受信者追加選択肢をディスプレイ15上に提示することである。このように、テキストメッセージ送信の場合、取り出されたテキストメッセージまたは入力されたテキストメッセージを、複数の受信者に送信することができる。典型的にこのような受信者追加選択肢は、またメモリ66に蓄積するコンタクトリストを提示するようにデータ取り出し機構65を起動するソフトキー「さらに(More)」の操作に基づき提示されるメニューから選択することができ、さらなる受信者アドレス番号はメモリ66から選択することができる。蓄積するデータおよび蓄積するアドレス番号の取り出しに関して対応する配備をMMSおよび電子メールに対して行うことができるが、ここでは別の通信端末へ送信する以前のデータの取り出しおよび複数の受信者へのデータの送信が関心事であろう。
【0071】
テキストデータまたはMMSまたは電子メールの場合におけるイメージ、音響ファイルまたはビデオクリップなどのその他のタイプのより進んだデータの取り出しまたは入力後に、通信開始選択肢、即ちソフトキー「送信(Send to)」の操作により通信リンクが設定される。
【0072】
図3は、ディスプレイ15上で選択可能項目152乃至157が回転可能な円に配置される代替レイアウトを概略的に図示する。右または左へのナビゲーションツール141の操作は円状に配置された項目152乃至157を回転させ、例えば、図3の一番先のテキストメッセージを選択するように示す。上述のように、選択指示器をまたフレーム形式で使用する、および/または平文テキストの説明158を提供し、より明確に現選択通信チャネルを示すことができる。
【0073】
図4は本発明のさらに別の実施形態を図示し、メモリ66のコンタクトリストに既に存在するアドレス番号入力は、また当該アドレス番号により定義されるユーザの画像162および/または特定情報163の取り出しを含む。ユーザのデータをメモリ66からデータ取り出し機構65により取り出し、ディスプレイ15上に提示する。上記のように、入力アドレス番号が既に蓄積するコンタクトリストに存在することの検知は、当該受信者への通信リンクの設定に使用可能な通信チャネルに関係する選択可能項目152乃至157のみの提示を含むことができる。例えば、電話番号形式のアドレス番号をタイピングにより入力されたとする。蓄積されているコンタクトリストを透過的に(ユーザに意識させずに)調べるデータ取り出し機構を使用して、その番号が認識される。それにより、入力電話番号を有するユーザにリンクする電子メールアドレスを見つけ、それに基づき当該電話番号への通信リンクの設定に使用可能なその他の項目と共に電子メール項目156をディスプレイ15上に示す。一実施形態によれば、ナビゲーションツール141を操作し、電子メール項目156を選択すると、フィールド151のアドレス番号がコンタクトリストから取り出す電子メールアドレスを示すように変化するように構成され得る。
【0074】
図5は本発明の別の実施形態を図示し、ここでスピードダイヤル機能を端末にプログラムする。この場合4である1文字のアドレス番号をタイピングにより入力し、所定の時間の間に新たな文字が入力されなければ、スピードダイヤル番号メモリ66における対応するスピードダイヤル番号を調べ、メモリ66に蓄積された通信アドレスを取り出すように、データ取り出し機構65を構成する。図5の例ではその際、この場合電話番号である対応通信アドレスを平文テキストでディスプレイ15上に提示する。同時に、入力スピードダイヤル番号に関連するユーザ関係データを取り出し、図4の実施形態の場合と同様に表示する。
【0075】
種々の実施形態において本発明を実現する動作ステップおよび種々のレイアウトによる例により、本発明を説明した。本発明の背後にある基本的考えは、説明した実施形態に共通して通信リンクの設定前に通信チャネルを容易に選択することができるツールをユーザに提供することである。それ故、本発明は2つの基本的ステップを含む通信リンクの開設方式を提供する。
【0076】
第1のステップでは、アドレス番号を入力する。アドレス番号は真の通信アドレスまたはスピードダイヤル番号などの端末によりそのように認識することができる通信アドレスにリンクする番号でありうる。別の変形は、端末ソフトウェアが番号のタイピングを検知してこれらの番号で始まる通信アドレスを調べ、タイピングフィールド151を自動的に埋めるものであり、これは開発済み技術のテキスト入力に対するT9機能と同等である。さらに別の例は、アドレス番号の番号ではなく、コンタクトリストに蓄積するタイトルへの対応文字を入力することである。好ましくはまた番号を検知し、番号を数字キーに加えてポケットコンピュータまたはPDAなどの文字キーにより認識するように構成するこのような実施形態を、標準携帯電話機よりさらに進んだ入力インタフェースを有する端末に使用することができる。
【0077】
アドレス番号が入力されたことを検知すると、選択項目を端末ディスプレイに提示し、通信リンクの設定に使用する通信チャネルのタイプを選択する。種々のタイプの通信チャネルを同じ端末からの通信によく使用する場合、これは特に有益であり、典型的なシナリオは音声呼およびSMS並びにMMSに共に使用する携帯電話機である。ナビゲーションツールを使用して、関心を持つ通信チャネルを選択し、その後に通信リンクを設定することができる。音声呼またはビデオ呼に対する通信リンクの設定は、当該通信アドレス番号に発呼することを含む。メッセージ送信の場合、通信リンクの設定はメッセージデータの入力および問題の通信アドレスへのデータの送信を含むであろう。
【0078】
発明は以上により種々の通信チャネルを扱うことのできる端末を使用する明瞭な通信方法を提供し、通信リンク設定過程の処理は第1の焦点として受信者の選択および次いで簡単な選択による通信チャネルの選択に関して合理化される。本明細書に記載する実施形態に関して種々の修正が予見されるが、本発明の範囲は添付する特許請求の範囲より定義する。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】ディスプレイおよびユーザ入力インタフェースを有し、本発明の実施形態に従い動作するように構成する通信端末を概略的に示す図である。
【図2】本発明の実施形態に従う通信チャネル選択後の図1の端末が持つ表示を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に従う図1の端末が持つ表示の代替レイアウトを示す図である。
【図4】本発明の実施形態に従う入力アドレス番号関連情報を提示するためのさらに別の形態としての、図1の端末が持つ表示を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に従うスピードダイヤル番号入力に基づく通信アドレス情報を提示するためのさらに別の形態としての、図1の端末が持つ表示を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に従い構成する通信端末を表すブロック図を概略的に示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の通信端末から第2の通信端末へ通信リンクを開設する方法であって、
前記第2の通信端末の通信アドレスを表すアドレス番号の前記第1の通信端末における入力を検知するステップと、
アドレス番号の入力の検知に応じて、種々の通信チャネルを表す複数の選択可能項目を前記第1の通信端末のディスプレイ上に提示するステップとを含む方法。
【請求項2】
前記複数の通信チャネルのうちの選択された1つを通じて前記第2の通信端末へ通信リンクを設定するステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数の通信チャネルの1つを選択するコマンド入力を検知するステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記複数の選択可能項目を個別のアイコンとして提示するステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の通信端末のユーザ入力インタフェースが持つナビゲーションツールの操作の検出により前記コマンド入力を検知するステップを含む請求項3に記載の方法。
【請求項6】
通信開始選択肢を前記ディスプレイ上に提示するステップと、
前記通信開始選択肢の起動の検知に応じて前記通信リンクを開設するステップとを含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記選択通信チャネルに適合するフォーマットで前記通信開始選択肢を提示するステップを含む請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の通信端末のユーザ入力インタフェースが持つソフトキーに隣接する前記通信開始選択肢を提示するステップと、
前記ソフトキーの起動に応じて前記通信リンクを開設するステップとを含む請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記選択された通信チャネルに対応する、提示された選択可能項目をハイライトすることにより前記選択された通信チャネルを示すステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項10】
通信チャネルを選択する前記コマンド入力の検知に応じて、前記複数の選択可能項目のうちの前記選択された通信チャンネルに対応する項目のみを提示することにより、前記選択された通信チャネルを示すステップを含む請求項3に記載の方法。
【請求項11】
事前に設定されたデフォルトの通信チャネルに関する情報を取り出すステップと、
提示された選択可能項目のうち、前記デフォルトの通信チャンネルに対応する項目を最初にハイライトすることにより前記デフォルトの通信チャネルを示すステップとを含む請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記複数の通信チャネルが音声呼、ビデオ呼、テキストメッセージ送信、写真メッセージ送信および電子メールのグループ内の任意の2つのタイプを含む請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記選択通信チャネルがテキストメッセージ送信チャネルである場合、テキスト入力フィールドを前記ディスプレイ上に提示するステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記選択通信チャネルがメッセージ送信チャネルである場合、前記第1の通信端末のメモリからデータを取り出し、前記第2の通信端末宛てメッセージに前記取り出したデータを含めるのに選択可能なデータ取得選択肢を提示するステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項15】
通信リンクを設定するべきさらなる通信端末の通信アドレスを追加するのに選択可能な受信者追加選択肢を提示するステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記第2の通信端末の前記通信アドレス関連情報を取り出すステップと、
前記取り出した情報を前記ディスプレイ上に提示するステップとを含む請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記第2の通信端末との通信に使用可能な選択可能通信チャネル関係情報を取り出すステップと、
前記使用可能通信チャネルに選択可能項目のみを提示するステップとを含む請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記取り出した情報が前記第2の通信端末を持つユーザの特定データを含む請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記取り出した情報が前記第2の通信端末を持つユーザの写真を含む請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記入力アドレス番号が前記通信アドレスである請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記入力アドレス番号が前記通信アドレスのために蓄積されたスピードダイヤル番号である請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記入力されたスピードダイヤル番号を使用してメモリから前記通信アドレスを取り出すステップと、
前記通信アドレスを前記ディスプレイ上に提示するステップとを含む請求項21に記載の方法。
【請求項23】
通信リンクを経て信号を送信する送受信デバイスを含む通信コントローラと、
ディスプレイおよび入力インタフェースを含むユーザインタフェースと、
第2の通信端末の通信アドレスを表すアドレス番号の入力を検知する入力検出デバイスと、
アドレス番号の入力の検知に応じて、種々の通信チャネルを表す複数の選択可能項目を前記ディスプレイ上に提示するディスプレイ制御デバイスと含む通信端末。
【請求項24】
前記通信コントローラは、前記複数の通信チャネルのうちの選択された1つを通じて前記第2の通信端末へ通信リンクを設定する請求項23に記載の通信端末。
【請求項25】
前記入力検出デバイスは、前記通信チャネルの1つを選択するコマンド入力を検知する請求項23に記載の通信端末。
【請求項26】
前記ディスプレイ制御デバイスは、前記複数の選択可能項目を個別のアイコンとして提示する請求項23に記載の通信端末。
【請求項27】
前記入力インタフェースが、ナビゲーションツールを含み、
前記入力検出デバイスは、前記ナビゲーションツールへの操作の検出により前記コマンド入力を検知する請求項25に記載の通信端末。
【請求項28】
前記ディスプレイ制御デバイスは、前記入力インタフェースにより選択可能な通信開始選択肢を前記ディスプレイ上に提示し、前記通信設定デバイスは、前記通信開始選択肢への操作を検知する前記入力検出デバイスに応じて、前記通信設定デバイスが通信リンクの設定を起動するようにする請求項23に記載の通信端末。
【請求項29】
前記ディスプレイ制御デバイスは、前記選択通信チャネルに適合するフォーマットで前記通信開始選択肢を提示する請求項28に記載の通信端末。
【請求項30】
前記ディスプレイ制御デバイスは、前記ユーザ入力インタフェースのソフトキーに隣接する前記通信開始選択肢を提示し、前記通信設定デバイスは、前記ソフトキーの操作に応じて、通信リンクの設定を起動する請求項28に記載の通信端末。
【請求項31】
前記ディスプレイ制御デバイスは、前記ディスプレイ上に前記選択された通信チャンネルに対応する提示された選択可能項目をハイライトすることにより、前記選択された通信チャネルを示す請求項23に記載の通信端末。
【請求項32】
前記ディスプレイ制御デバイスは、通信チャネルを選択する前記コマンド入力を検知する前記入力検出デバイスに応じて、前記複数の選択可能項目のうちの前記選択された通信チャンネルに対応する選択可能項目のみを提示することにより前記選択された通信チャネルを示す請求項25に記載の通信端末。
【請求項33】
設定メモリ、および
プリセットされたデフォルトの通信チャネルに関する情報を前記設定メモリから取り出すように動作可能なデータ取り出し機構を含み、
前記ディスプレイ制御デバイスは、アドレス番号入力を検知する前記入力検出デバイスに応じて、前記ディスプレイ上に前記デフォルトの通信チャネルに対応する、提示された選択可能項目をハイライトすることにより、前記デフォルトの通信を示す請求項23に記載の通信端末。
【請求項34】
前記複数の通信チャネルが音声呼、ビデオ呼、テキストメッセージ送信、写真メッセージ送信および電子メールのグループ内の任意の2つのタイプを含む請求項23に記載の通信端末。
【請求項35】
前記ディスプレイ制御デバイスは、前記選択された通信チャネルがテキストメッセージ送信チャネルである場合、テキスト入力フィールドを前記ディスプレイ上に提示する請求項23に記載の通信端末。
【請求項36】
メッセージデータメモリ、および
データ取り出し機構を含み、
前記ディスプレイ制御デバイスは、前記選択通信チャネルがメッセージ送信チャネルである場合にはデータ取得選択肢を提示し、
前記データ取り出し機構は、前記データ取得選択肢の起動を検知する前記入力検出デバイスに応じて、前記第2の通信端末宛のメッセージにデータを含めるために前記メッセージデータメモリのブラウジングを開始するように動作可能である、請求項23に記載の通信端末。
【請求項37】
通信アドレスメモリ、および
データ取り出し機構を含み、
前記ディスプレイ制御デバイスは、受信者追加選択肢を提示し、
前記データ取り出し機構は、前記受信者追加選択肢の起動を検知する前記入力検出デバイスに応じて、通信リンクを設定すべきさらなる通信端末の通信アドレスを追加するために前記通信アドレスメモリのブラウジングを開始するように動作可能である、請求項23に記載の通信端末。
【請求項38】
通信アドレスメモリ、および
前記第2の通信端末の前記通信アドレス関連情報を取り出し、前記取り出した情報を前記ディスプレイに提示するために前記ディスプレイ制御デバイスに接続されているデータ取り出し機構を含む請求項23に記載の通信端末。
【請求項39】
前記データ取り出し機構は、前記第2の通信端末との通信に使用可能な選択可能通信チャネルの関係情報を取り出し、前記ディスプレイ制御デバイスは、前記使用可能な通信チャネルに選択可能な項目のみを提示する請求項38に記載の通信端末。
【請求項40】
前記取り出した情報が前記第2の通信端末を持つユーザに関する特定情報を含む請求項38に記載の通信端末。
【請求項41】
前記取り出した情報が前記第2の通信端末を持つユーザの写真を含む請求項38に記載の通信端末。
【請求項42】
前記入力アドレス番号が前記通信アドレスである請求項23に記載の通信端末。
【請求項43】
スピードダイヤル番号メモリ、および
スピードダイヤル番号の形式でのアドレス番号入力に応じて、スピードダイヤル番号にリンクする通信アドレスを取り出すデータ取り出し機構を含む請求項23に記載の通信端末。
【請求項44】
前記スピードダイヤル番号にリンクする前記通信アドレスを前記ディスプレイ上に提示するように、前記ディスプレイ制御デバイスを構成する請求項43に記載の通信端末。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公表番号】特表2009−517903(P2009−517903A)
【公表日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−541721(P2008−541721)
【出願日】平成18年11月20日(2006.11.20)
【国際出願番号】PCT/EP2006/068684
【国際公開番号】WO2007/060147
【国際公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】