説明

通信装置のための利得制御

【課題】異なる動作周波数および温度をサポートできるだけではなく、動作のマルチメディアモードもサポートでき、簡略な校正手順でサポートできる通信装置を提供する。
【解決手段】利得制御のためのシステムおよび技法は、パラメータの値に応じて複数の利得曲線の1つにより表される利得を有する増幅器で信号を増幅することであって、該信号がパラメータ値の第1の値で増幅されるものと、パラメータ値の第1の値の関数として所定の利得曲線上の点に対応する利得制御信号を調整し、増幅器に調整された利得制御信号を適用することによってパラメータ値の第2の値について増幅器の利得曲線に関係する所定の利得曲線から増幅された信号の利得を制御することとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信システムに関し、さらに詳細には通信装置の利得を制御するためのシステムおよび技法に関する。
【背景技術】
【0002】
通信システムは、通常2台または3台以上の通信装置間の情報の交換をサポートする。これらの通信装置は、通常、通信媒体と接続するためのアナログフロントエンドおよび情報を操作するためのデジタルプロセッサを含む。通信装置の種類に応じて、アナログフロントエンドは送信機、受信機、あるいは両方とともに設計されてよい。送信機の機能は自由空間の中への伝送のために信号を変調し、アップコンバートし、増幅することである。受信機の機能は、雑音および干渉が存在する場合に信号を検出し、それがデジタルプロセッサによって表示または使用できるように検出された信号の増幅、ダウンコンバート、および復調を行うことである。
【0003】
受信機は、通常、当分野において一般的には自動利得制御(AGC)と呼ばれている利得制御を含む。受信機のAGC機能の目的の1つは、一連の信号入力変動で一定の出力を維持することである。これは通常受信機からの出力を平均化し、この平均を受信機の利得の制御にフィードバックするAGCで達成される。
【0004】
移動無線応用では、AGC機能は、基地局に近い携帯電話ユーザが該基地局から遠い携帯電話ユーザを妨害するのを防ぐために可動式送信機で利用されてもよい。AGC機能は平均受信機出力をフィードバックし、受信機と歩調を合わせて送信機の利得を制御することにより携帯電話で実行される。このようにして、携帯電話が基地局のさらに近くに移動し、受信電力を増す場合に、AGCは受信機および送信機の利得を比例して削減する。この結果、携帯電話ユーザが基地局に近づくにつれて、可動式送信機の電力は比例して低くなる。この電力制御技法が、多くの場合開ループ制御と呼ばれる。
【0005】
受信機および送信機の非線形利得特性は、AGCが最適に動作するのを妨げる可能性がある。したがって、受信機および送信機でのこれらの非線形性を補償する方法として多くの場合リニアライザがAGCで使用される。リニアライザは任意の数の様式で実現できる。1つの一般的な技法は、受信機または送信機の非線形利得特性を補償する利得制御信号に平均受信機電力を変換するためにメモリに記憶されている「ルックアップ」テーブルを使用することを伴う。「ルックアップ」テーブルの内容は校正手順の間に決定される。該校正手順は、受信機に対する入力が異なる周波数と温度の変動について特定された動作範囲にわたって掃引されるため、通常、AGCループが閉じられた状態で受信機からの平均出力を追跡調査することを必要とする。
【0006】
通信装置の商業的な実行可能性を維持するために、製造者は、多くの場合、労働資源に対する需要を削減する簡略な校正手順のために懸命に努力する。残念なことに、この手順は多くの場合、AGCの精度要件を満たす絶対最小数の動作周波数および温度で実行される校正手順を決定付ける。相対的に簡略な校正手順の潜在的な欠点は、マルチメディア通信装置を市場に導入するにつれてより顕著になる。一例として、レガシー音声装置と新規のデータサービスの両方をサポートするマルチメディア通信装置はそれぞれに別個の校正手順を必要とする可能性がある。
【0007】
したがって、異なる動作周波数および温度をサポートできるだけではなく、動作のマルチメディアモードもサポートできる簡略な校正手順でサポートできる通信装置に対するニーズがある。
【発明の概要】
【0008】
本発明の一態様では、利得制御の方法は、パラメータの値に応じて複数の利得曲線の1つで表される利得を有する増幅器で信号を増幅することであって、該信号がパラメータ値の第1の値で増幅されるものと、パラメータ値の第1の値の関数として所定の利得曲線上の点に対応する利得制御信号を調整し、増幅器に調整された利得制御信号を適用することによってパラメータ値の第2の値について増幅器の利得曲線に関する所定の利得曲線から増幅された信号の利得を制御することを含む。
【0009】
本発明のさらなる態様では、装置は、パラメータの値に応じて複数の利得曲線の1つにより表される利得を有する増幅器と、パラメータ値の第2の値の関数として所定の利得曲線の上の点に対応する利得制御信号を調整し、調整された利得制御信号を増幅器に適用することによりパラメータ値の第1の値について増幅器の利得曲線に関する所定の利得曲線から増幅器の利得を制御するように構成された利得制御とを含む。
【0010】
本発明のさらなる態様では、コンピュータ読み取り可能媒体が、パラメータの値に応じて複数の利得曲線の1つにより表される利得を有する増幅器の利得を制御する方法を具現化し、該方法はパラメータ値の第1の値について増幅器の利得曲線に関する所定の利得曲線を記憶することと、パラメータ値の第2の値の関数として所定の利得曲線上の点に対応する利得制御信号を調整することと、調整された利得制御信号を増幅器に適用することとを含む。
【0011】
本発明のさらなる態様では、装置は、パラメータの値に応じて複数の利得曲線の1つにより表される利得を有する、信号を増幅するための増幅器手段と、パラメータ値の第2の値の関数として所定の利得曲線上の点に対応する利得制御信号を調整し、調整された利得制御信号を増幅器に適用することによりパラメータ値の第1の値のための増幅器手段の利得曲線に関して所定の利得曲線から増幅器の利得を制御するための利得制御手段とを含む。
【0012】
本発明のさらなる態様では、装置は受信機パラメータの値に応じて複数の受信機利得曲線の1つにより表される利得を有する受信機と、送信機パラメータの値に応じて複数の送信機利得曲線の1つにより表される利得を有する送信機と、受信機パラメータ値の第2の値の関数として所定の利得曲線上の点に対応する受信機利得制御信号を調整し、受信機に調整された受信機利得制御信号を適用することによって受信機パラメータ値の第1の値について受信機の受信機利得曲線に関して所定の受信機利得曲線から受信機の利得を制御するように構成された利得制御とを含み、該利得制御は送信機パラメータ値の第2の値の関数として所定の送信機利得曲線上の点に対応する送信機利得制御信号を調整し、送信機に調整された送信機利得制御信号を適用することによって送信機パラメータ値の第1の値について送信機の送信機利得曲線に関して所定の送信機利得曲線から送信機の利得を制御するようにさらに構成されている。
【0013】
本発明の他の態様が、本発明の例示的な実施形態だけが単に例証によって図示され、説明される以下の詳細な説明から当業者に容易に明らかになるであろうことが理解される。理解されるように、本発明は他の異なる実施形態を可能にし、そのいくつかの詳細は、すべて本発明から逸脱することなく多様な点で変型を可能とする。したがって、図面および説明は、制限的としてではなく本質的に例証となるとして見なされるべきである。
【0014】
本発明の態様は、類似する参照番号が類似する要素を指す添付図面中において制限としてではなく例証によって描かれている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】利得制御を有する例示的なアナログフロントエンドの機能ブロック図である。
【図2】複数のリニアライザを有する例示的な利得制御の機能ブロック図である。
【図3】例示的なアナログフロントエンドでの増幅器の非線形利得特性および増幅器の非線形性を補償するための例示的な所定の利得曲線のグラフ表示である。
【図4】図2の利得制御で使用するための例示的なリニアライザの機能ブロック図である。
【図5】図4のリニアライザで使用するための例示的なコアリニアライザの機能ブロック図である。
【図6】レガシー音声装置を有するHDR通信装置を採用するマルチメディア応用のための例示的なアナログフロントエンドの機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
添付図面に関連して後述される詳細な説明は本発明の例示的な実施形態の説明として意図され、本発明を実践できる実施形態だけを表すことを目的としていない。本説明を通して使用される用語「例示的」は「例、事例、または実例としての役割を果たす」ことを意味し、必ずしも好適あるいは他の実施形態より有利と解釈されるべきではない。詳細な説明は、本発明の完全な理解を与える目的のために特定の詳細を含む。しかしながら、本発明がこれらの特定の詳細なしに実践されてよいことは当業者には明らかとなるであろう。いくつかの事例では、周知の構造および装置が、本発明の概念を分かりにくくすることを回避するためにブロック図形式で図示されている。
【0017】
通信装置の例示的な実施形態では、増幅器の非線形特性を補償する所定の利得曲線が固定された動作温度および周波数での校正手順を通して計算できる。該所定の利得曲線は、次に、動作周波数および温度の関数として増幅器の出力に関する所定の利得曲線上の点を調整することによって、増幅器のための利得制御信号を計算するために使用できる。増幅器はスタンドアロン増幅器である、あるいは代わりに受信機または送信機を構成する1台または複数台の増幅器である場合がある。この概念は、さらに、増幅器の出力に関する所定の曲線上の点が運転のモードに従って調整されるマルチメディア装置をサポートするために拡張できる。
【0018】
これらの利得制御技法の多様な態様は、CDMA通信システムとの関連で説明されるであろうが、当業者は、これらの利得制御技法が同様に多様な他の通信環境においての使用に適していることを理解するであろう。したがって、CDMA通信システムに対する参照は、このような発明の態様が多岐に渡る応用を有するという理解をもって本発明の発明の態様を描くことだけを目的とする。
【0019】
CDMAはスペクトル拡散通信に基づいた変調多元接続方式である。CDMA通信システムでは、多数の信号が同じ周波数スペクトルを共用し、その結果、ユーザ容量を増加させる。これは、搬送波を変調し、それにより信号波形のスペクトルを拡散する異なった擬似雑音(PN)符号とともに各信号を送信することにより達成される。送信された信号は、対応するPN符号を使用し、所望される信号のスペクトルを逆拡散する相関器によって受信機内で分離される。そのPN符号が一致しない所望されない信号は帯域幅で逆拡散されず、雑音だけをもたらす。
【0020】
図1は、移動CDMA通信装置などの加入者局で使用するための例示的なアナログフロントエンドの機能ブロック図である。代わりに、アナログフロントエンドは基地局で使用できる。アナログフロントエンドは送信モードまたは受信モードのどちらかで動作できる。送信モードでは、送信機102は基地局(図示されていない)への逆方向リンク伝送のためにデュプレクサ106を通してアンテナ104に結合できる。逆方向リンクは、加入者局から基地局への伝送を指す。受信モードでは、デュプレクサ106はアンテナ104により獲得される順方向リンク伝送を受信機108に向ける。順方向リンクは基地局から加入者局への伝送を指す。デュプレクサ106の位置は、当分野で周知の手段によって制御できる。受信機の出力は、AGC109を通して送信機と受信機の利得を制御するためにフィードバックされる。記載された例示的な実施形態では、AGC109は温度および周波数の変動に反応する。マルチメディア応用では、AGC109は音声またはデータの応用などの様々な動作モードをサポートするように適応できる。図解の目的のため、AGC技法は逆方向リンクに関して説明されるであろうが、当業者が容易に理解するように、これらのAGC技法は順方向リンクに等しく適用可能である。
【0021】
記載された例示的な実施形態では、受信機108はヘテロダイン複合体(I−Q)アーキテクチャに基づくことができる。説明を容易にするために、例示的な受信機108は、別々のI(同相の)チャネルおよびQ(直角位相)チャネルを参照せずに機能上説明されている。可変利得RF減衰器110は、二重の低雑音増幅器112aと112b(LNA)と組み合わされて、受信機108全体で良好な利得分散を提供するために使用できる。受信機の少なくとも1つの実施形態では、LNAはバイパス能力を備えることができる。画像拒否フィルタ114は、画像雑音を拒否するためにLNA112aと112bの間に配置できる。デジタル/アナログ変換器(DAC)116は、デジタルRF利得制御信号を、可変RF減衰器110の減衰レベルを制御するためのアナログ信号に変換するためにAGC109の出力で使用できる。AGC109は、さらに、LNA制御信号を介してLNA112aと112bの一方または両方を迂回するように構成できる。
【0022】
LNA112bからの出力は、それが局部発振器(LO)(図示されていない)によって生成する基準信号と混合されるIFミキサ118に結合できる。IFミキサ118の出力に配置された帯域フィルタ120は中間周波数(IF)、つまり受信された伝送信号と基準信号の間のビート周波数を選択するために使用できる。帯域フィルタ120からのIF出力は、ベースバンドミキサ124によってLOからの第2の基準信号と混合される前に、IF可変利得増幅器(VGA)122に提供できる。ベースバンドミキサ124の出力に配置された低域フィルタ126は、混合された信号のベースバンド成分をアナログ/デジタル変換器(ADC)128に送るために使用できる。ADC128からのデジタルベースバンド信号は、それが短いPN符号で直角復調され、ウォルシュ符号によりデカバー(decover)され、長いPN符号を使用してデスクランブルされ、順方向誤り訂正で復号できるプロセッサ(図示されていない)に提供できる。第2のDAC130は、デジタルIF利得制御信号をIF VGA122の利得を制御するためのアナログ信号に変換するためにAGC109の出力で使用できる。
【0023】
ADC128からのデジタルベースバンド信号はAGC109を駆動するために使用することもできる。代わりに、デジタルベースバンド信号はプロセッサ内のレーキ(rake)受信機(図示されていない)に提供できる。レーキ受信機は複数の復調要素(フィンガ)およびサーチャとともに構成できる。サーチャは強力なマルチパス到着を識別し、識別されたオフセットで復調するためにフィンガを割り当てる。次に、最善のフィンガのための復調されたデジタルベースバンド信号がAGC109を駆動するために使用できる。
【0024】
記載された例示的な実施形態では、送信機102は直接変換アーキテクチャを使用する。代わりに、送信機102は1つまたは複数のIF段階と設計できる。送信機102は、長いPN符号で拡散され、短いPN符号で直角変調された複数のウォルシュチャネルを受信するために実現できる。ベースバンドフィルタ132は、直角変調された信号のバンド成分の中から拒否するために、およびパルス整形のために使用できる。濾波された信号は、それが搬送波波形の上に変調されるRFミキサ134に提供できる。変調された搬送波波形は次に送信機VGA136に、最終的にはアンテナ104を通した自由空間への伝送のために電力増幅器138に結合できる。帯域フィルタ(図示されていない)は、アンテナ104を通した伝送の前に望まれていない周波数を除外するために電力増幅器138の後に配置されてよい。電力増幅器138は、送信機電力が、送信機VGA136が逆方向リンク伝送をサポートできるほど十分に低いのであれば、電力増幅器138をパワーダウンし、迂回する能力を有する4つのドライバ状態をサポートするように構成できる。AGC109は、電力増幅器138の状態および送信機VGA136の利得を制御するように構成できる。第3のDAC140は、デジタル送信機利得制御信号を、送信機VGA136の利得を制御するためのアナログ信号に変換するために使用できる。
【0025】
例示的なAGC109の機能ブロック図は、高データ速度(HDR)CDMA通信システムと関連して図2に図示されている。HDR通信システムは、通常、「第3世代パートナーシッププロジェクト」と呼ばれるコンソーシアムにより普及されている2000年10月27日、「cdma2000高速パケットデータ、エアインタフェース規格(cdma2000 High Rate Packet Data Air Interface Specification)」3GPP2 C.S0024バージョン2などのような1つまたは複数の規格に準拠するように設計されている。このようなHDR通信の例は、1997年11月3日に出願された「高速パケットデータ伝送のための方法および装置(Method and Apparatus for High Rate Packet Data Transmission)」と題される米国特許出願第08/963,386号に開示されている。前述された規格および特許出願の内容は参照によりここに組み込まれる。当業者が理解するであろうように、全体を通して説明されたAGCの発明の概念は他の通信装置に等しく適用可能である。
【0026】
記載された例示的な実施形態では、AGCは受信機からの出力を測定し、送信機と受信機両方の利得を制御するためにフィードバックを提供するために使用できる。フィードバック信号は、受信機の測定された出力をAGC設定点と比較することによって生成できる。受信機の測定された出力がAGC設定点より下の場合には、送信機および受信機に提供されるフィードバック信号はそれぞれ利得を増加するために使用できる。逆に、受信機の測定された出力が設定点を超える場合には、送信機および受信機に提供されるフィードバック信号はそれぞれ利得を減少するために使用できる。
【0027】
図2を参照すると、アナログフロントエンド内の受信機から、あるいはプロセッサ内のレーキ受信機からのデジタルベースバンド信号がエネルギー推定器202に結合できる。エネルギー推定器202は、ゲート制御されるパイロットバーストの間に(I+Q)値を蓄積することによって受信機の出力を計算する。HDR通信システムでは、基地局は、通常ゲート制御されたパイロット信号を順方向リンク上で送信する。全体を通して説明される発明のAGC技法を採用する他の通信システムでは、蓄積の期間は性能を最適化するために当業者により容易に確かめることができる。それから、AGC設定点は、減算器206によってエネルギー推定器202から計算された出力から減算できる。AGC設定点と計算された出力の間の結果として生じる差異は、AGC設定点からの受信機の出力の誤差を表す。エラー信号は、乗算器208によってAGC利得とスケーリングされる。スケーリングされたエラー信号は、次に1つまたは複数のパイロットバーストで平均化するためにAGCアキュムレータ210に提供できる。少なくとも1つの実施形態では、AGCアキュムレータ210は最大しきい値および最小しきい値で飽和する。スケーリングされたエラー信号の結果として生じる平均は「AGC値」と呼ばれ、受信機および送信機の利得を制御するために使用される。
【0028】
LNA状態機械212は、受信機内の2台のフロントエンドLNAのどちらが受信機の平均出力、つまりAGC値に応じて迂回されるのかを決定するために使用できる。AGC値が増加するにつれて、LNA状態機械(state machine)212は、次々にLNAを消すまたは迂回するために使用できる。この手法を用いると、1または両方のLNAが消された状態で必要とされる減衰は少なくなるため、受信機内の可変利得RF減衰器の動的な範囲をさらに狭くすることができる。逆に、受信機の平均出力が減少するにつれて、LNA状態機械212は次々にLNAを受信機信号経路の中に切り替え直すために使用できる。
【0029】
RF減衰制御214は、受信機内の可変利得RF減衰器の減衰レベルを制御するために使用できる。RF減衰器制御214の減衰特性は、特定の応用および全体的な設計パラメータに応じて多様な形式を取ってよい。例証として、RF減衰器制御214は最小AGC値以下のゼロ減衰を提供するように構成できる。AGC値がこの最小しきい値を上回ると、減衰のレベルは、AGC値が最大に達するまでAGC値と直線的に増加できる。RF減衰制御214の減衰特性は、この最大に達した後に相対的に平坦な応答で構成できる。
【0030】
1または両方のLNAが受信機内で消される場合には、IF VGAの利得は受信機定数の総利得を維持するために増加されなければならない。これは、LNAオフセットで受信機内のIF VGAの利得を制御するAGC値を調整することにより達成できる。LNAオフセットはLNA状態機械212の状態の関数である。同様に、可変利得RF減衰の減衰が増加する場合、受信機内のIF VGAの利得を制御するAGC値はRF減衰器オフセットによってさらに調整されなければならない。これらの調整は、図2に図示されるように減算器216と218で実現できる。減算器216と218は、受信機内のIF VGAの利得がAGCからのIF利得制御信号とともに反比例して変化するAGC構成で使用できる。減算器216と218からのIF利得制御信号、およびRF減衰器制御214からのRF利得制御信号はそれらのそれぞれのリニアライザ220と222に提供できる。
【0031】
リニアライザは、受信機の非線形性のためにRFとIFの利得制御の両方を補償するために使用できる。リニアライザは特定の設計基準に応じて多岐に渡る方法で実現できる。少なくとも1つの実施形態では、リニアライザは所定の利得曲線を記憶するメモリを備えることができる。図3は、このような所定の利得曲線を示す。受信機の実際の利得曲線は曲線302によって示されている。メモリは、所定の利得曲線を記憶するために使用でき、受信機のための実際の利得曲線の逆数となることができる校正を通して取得できる。所定の利得曲線は曲線304によって示される。メモリに記憶される所定の利得曲線304がAGC値に適用されると、曲線306によって示されるように、受信機の出力と可変利得RF減衰器およびIF VGAのための利得制御の間の線形関係性が生じる。
【0032】
受信機の実際の利得曲線は、通常、温度および搬送周波数の関数として変化するであろう。少なくとも1つの実施形態では、多様な温度および周波数で線形化された利得制御を提供するために任意の数の所定の利得曲線をメモリに記憶できる。曲線の数に応じて、この手法はかなりのメモリを消費することがあるであろう。代わりに、リニアライザは温度および周波数補償のある単一の所定の利得曲線で実現できる。図4は、この概念を採用する例示的なリニアライザの機能ブロック図である。リニアライザは、基準周波数および温度での所定の利得曲線を記憶するためにコアリニアライザ402を含む。周波数補償は、演算子404を用いて、x軸、つまり水平軸に沿って所定の曲線上の点にオフセットを適用することによって達成できる。演算子は、数学的な関数を実行する任意のハードウェアまたはソフトウェアである。例証として、記載された例示的なリニアライザでは、演算子404は加算器である。演算子404の出力は所定の利得曲線上のデータ点を読み出すためにコアリニアライザ402に提供できる。演算子404の出力は、第2の演算子406にも提供できる。第2の演算子406は、温度変動を補償するために所定の利得の傾きを相殺するために使用できる。演算はスケーリング関数を用いて実行でき、したがって第2の演算子406は乗算器で実現できる。第3の演算子408は、さらに温度変動を補償するために、y軸つまり垂直軸でコアリニアライザおよび第2の演算子の出力をオフセットと結合するために使用できる。記載された例示的なリニアライザでは、第3の演算子408は加算器となる場合がある。第3の演算子408の出力は受信機に適用されるデジタル利得制御信号である。
【0033】
コアリニアライザは、特定の応用および全体的な設計制限に応じて多岐に渡る様式で実現できる。少なくとも1つの実施形態では、コアリニアライザはAGC値ごとにデジタルRFまたはIF利得制御値を用いてメモリ内で実現できる。このようにして、AGC値入力が16ビット幅であり、利得制御信号も16ビット幅である場合には、64K×16メモリが必要とされるだろう。代わりに、メモリ要件は、線形補間回路とともにメモリを使用することにより同じ解像度を維持する一方で大幅に削減できる。図5はこの概念を採用する例示的なコアリニアライザの機能ブロック図である。図示された例示的な実施形態では、AGC値の最上位ビット(MSB)が最下位ビット(LSB)を切り捨てることによってメモリ502に適用される。当業者は、AGC値から切り捨て、メモリ消費と処理の複雑度の間の性能の二律背反の釣り合いを最適に取るためにLSBの数を容易に確かめることができるであろう。メモリ502への入力で適用された切り捨てられたAGC値に応じて、所定の利得曲線からの2つの値が線形補間回路504に出力される。第1の値は切り捨てられたAGC値入力のためのデジタル利得制御信号を表し、補間プロセスのための最小値を設定する。第2の値は次に最も高い切り捨てられたAGC値のためのデジタル利得制御信号を表し、補間プロセスのための最大値を設定する。線形補間回路504は、メモリ502からの2つの値により画定される境界の間で正しいデジタル利得制御信号を補間する。
【0034】
線形補間回路(interpolator)504は、多岐に渡る様式で実現することが可能で、当業者は特定の設計基準を満たす線形補間回路を容易に構築することができるであろう。しかしながら、完全の利益のために、例示的な線形補間回路が説明されるであろう。この例示的な線形補間回路では、メモリからの最小値は加算器506に適用される。次にゼロと、最大値と最小値の間の差異との間の値が計算され、加算器506に適用され、補間されたデジタル利得制御信号を決定する。これは、減算器508を用いて最大値から最小値を減算することによって達成できる。結果として生じる差異はスケーリング演算のために乗算機510に提供できる。スケーリング演算(scaling operation)はAGC値を5ビット、シフトアップし、ゲート512を用いて0xFFFFHEXとのAND演算を実行することによって実行できる。ゲート512からの16個のLSBは、次に乗算器510で16ビットの差異値で乗算できる。乗算器510からの32ビットの結果として生じるプロダクト(product)の16個のLSBは、加算器506によってメモリ502から最小値に加えられる適切な補間値に達するために切り捨てることができる。加算器506の出力は、受信機からの推定出力に伴ない直線的に変化するデジタル利得制御信号を提供する。
【0035】
図2に戻ると、送信機VGAの利得は2つの電力ループによって制御できる。開ループ制御224は、AGCアキュムレータ210からのAGC値に基づき最適な逆方向リンク伝送電力の推定値を生成するために使用できる。開ループ推定値は経路損失、基地局ローディングの影響、およびフェージングおよびシャドウイングなどの環境上誘発される現象などのシステムパラメータを補償するために当分野で周知の手段により計算できる。
【0036】
第2の電力制御ループは閉ループ制御226である。閉ループ制御226は、基地局で所望される信号対雑音比(SNR)を達成するために開ループ推定値を補正する機能を有している。これは、基地局で逆方向リンク伝送電力を測定し、逆方向リンク伝送電力を調整するために加入者局にフィードバックを提供することによって達成できる。フィードバック信号は、基地局での測定された逆方向リンク伝送電力を電力制御設定点と比較することにより生成される逆方向電力制御(RPC)コマンドの形式を取ることがある。測定された逆方向リンク伝送電力が設定点を下回る場合は、RPCアップコマンドが加入者局に提供され、逆方向リンク伝送電力を増加する。測定された逆方向リンク伝送電力が設定点を上回ると、RPCダウンコマンドが加入者局に提供され、逆方向リンク伝送電力を減少させる。閉ループ制御はCDMA通信システムでは周知である。加算器228は、閉ループ制御226の出力と開ループ推定値の結果を結合するために使用できる。
【0037】
電力増幅器状態機械230は、送信機内の電力増幅器のドライバ状態を制御するために使用できる。例証として、電力増幅器は4つのドライバ段階の1つまたは複数を入れる、および消すことによって4つの異なる動作電力レベルで構成できる。電力増幅器状態機械230は、開ループと閉ループの組み合わされた計算の関数として次々と個々のドライバ段階を入れるまたは消すために使用できる。少なくとも1つの実施形態では、電力増幅器は、送信機VGAが伝送電力要件をサポートできるように送信機電力が十分に低い場合には完全に迂回し、パワーダウンする機能を含む。この手法を用いると、送信機VGAでの電力需要は電力増幅器の電力レベルを増加することによって削減できる。
【0038】
電力増幅器のドライバ状態が変化するときはいつも、それは、等しく、反対の方法で送信機VGAの利得を調整することにより補償されなければならない送信機信号経路に利得または減衰のステップを導入する。これは、電力増幅器オフセットで送信機内の送信機VGAの利得を制御する組み合わされた閉ループと開ループの計算を調整することにより達成できる。電力増幅器オフセットは電力増幅器状態機械230の状態の関数である。この調整は、図2に示されるように減算器232で実現できる。
【0039】
送信機VGAリニアライザ234は、AGCの非線形性のために減算器232から結果として生じる電力制御値を補償するために使用できる。送信機VGAリニアライザ234は、図3から図5に関連して前述されたリニアライザに類似するリニアライザで実現できる。
【0040】
全体を通して説明されるリニアライザ概念はマルチメディア適用をサポートするために拡張できる。この手法は、既存のレガシー音声装置の中に新しいデータサービスを統合するときに特に魅力的である可能性がある。例証として、リニアライザ概念は、既存のCDMAセルラー電話に統合されたHDR通信システムにさらにロバストな(robust)通信装置を提供するために使用できる。既存のCDMAセルラー電話は、ともに本発明の譲受人に譲渡され、参照によりここに組み込まれる「衛星または地上中継器を使用するスペクトル拡散多元接続通信システム(Spread Spectrum Multiple Access Communication System Using Satellite or Terrestrial Repeaters)」と題される米国特許第4,901,307号および「CDMAセルラー電話システムにおいて波形を生成するためのシステムおよび方法(System and Method for Generating Waveforms in a CDMA Cellular Telephone System)」と題される米国特許第5,103,459号に記載された方法で実現できる。
【0041】
レガシー音声装置とともにHDR通信装置を採用するマルチメディア応用のための例示的なアナログフロントエンドの機能ブロック図は、図6に示されている。アナログフロントエンドは、送信機102または受信機108のどちらかをアンテナ104に結合するデュプレクサ106を含む。送信機102および受信機108の動作は、図1に関連して説明される動作に同一であり、したがってここではHDR通信装置およびレガシー音声装置が同じ送信機102および受信機108を共用するという点を除き、反復されない。
【0042】
説明された例示的なマルチメディア応用では、HDR通信装置およびレガシー音声装置はそれぞれ自身のAGCを有している。HDR通信装置602用のAGC(HDR AGC)は、HDRモードで動作しているときにアナログフロントエンドを制御し、レガシー音声装置604用のAGC(音声AGC)は、音声モードで動作しているときにアナログフロントエンドを制御する。商品化のために、レガシー音声装置内の既存の音声AGC604が活用されることが構想される。過去のCDMAセルラー電話で活用されたレガシー音声装置は、通常、ハードウェアで実現されるAGCを含む。ハードウェアインプリメンテーション(implementation)は、AGCがレガシー音声装置で動作する速度を考えると非常に実用的な手法である。しかしながら、当業者が理解するように、レガシー音声装置用のAGCは、全体を通して説明される発明の概念から逸脱することなく任意の方法で実現できる。マイクロプロセッサは、新しい所定の利得曲線を計算し、周波数および温度の変動に応じて送信機または受信機の非線形動作を補償し、ハードウェアにリニアライザを再ロードするために使用される。
【0043】
HDR AGC602は、先に詳述されたような温度および周波数の補償付きのデジタル信号プロセッサ(DSP)で実現できる。DSPはHDR AGCの効率的なインプリメンテーションであるが、それはDSPでのロードを不必要に増加するであろうため、通常HDRのAGCより32倍早く動作するレガシー音声内のAGCを実現するためには非実用的な方法である。レーキ受信機は通常DSPで実現されるため、このAGC構成は、AGCを駆動する最善のフィンガを選択しつつ、フィンガ単位に基づきエネルギー推定をサポートするために容易に適応できる。
【0044】
図6に示されているマルチメディア応用の例示的な実施形態では、単一校正手順はレガシー音声装置のための校正手順に基づいて音声AGC602内のハードウェアリニアライザをロードするために使用できる。音声AGC602内のハードウェアリニアライザにロードされる所定の利得曲線は、次にソフトウェアによって再フォーマットされ、装置の製造メーカーには明白な方法でHDR AGC604内のDSPリニアライザの中にロードできる。この手法は、同時にレガシー音声装置のための既存の校正手順の便利さおよび親しみを装置製造メーカーに提供する一方で、HDR通信装置とレガシー音声装置の両方をサポートするためにただ1つの校正手順だけが必要とされるために、装置の製造メーカーにとっては特に魅力的である場合がある。
【0045】
図6を参照すると、受信機108からのデジタルベースバンド信号は、音声AGC602とHDR AGC604の両方に送ることができる。AGC602と604の両方とも送信機102および受信機108のための利得制御信号を発生するであろう。適切な利得制御信号は、マルチメディア応用が音声モードを動作しているのか、あるいはHDRモードを動作しているのかを示す共通選択信号に基づいてマルチプレクサ606によって選択できる。
【0046】
当業者は、ここに開示されている実施形態に関連して説明される多様な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムが電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、あるいは両方の組み合わせとして実現されてよいことを理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換可能性を明確に描くために、多様な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路およびアルゴリズムは一般にそれらの機能性という点で前述されてきた。このような機能性がハードウェアとして実現されるのか、あるいはソフトウェアとして実現されるのかは、特定の応用および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。熟練工は、特定の応用ごとに変化する方法で説明される機能性を実現してよいが、このような実現の決定は、本発明の範囲からの逸脱を引き起こすとして解釈されるべきではない。
【0047】
ここに開示されている実施形態に関連して説明される多様な例示的な論理ブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または他のプログラマブルロジックデバイス、離散ゲートまたはトランジスタロジック、離散ハードウェア構成要素、あるいはここに説明される機能を実行するように設計されたその任意の組み合わせとともに実現または実行されてよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよいが、代案ではプロセッサは任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラまたは状態機械であってよい。プロセッサは、例えば、DSPとマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアとともに1台または複数台のマイクロプロセッサ、または任意の他のこのような構成などのコンピューティング装置の組み合わせとして実現されてもよい。
【0048】
ここに開示されている実施形態と関連して説明される方法またはアルゴリズムはハードウェアで、プロセッサで実行されるソフトウェアモジュールで、あるいは2つの組み合わせで直接的に実現されてよい。ソフトウェアモジュールはRAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当分野で既知の任意の他の形式の記憶媒体に存してもよい。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体からの情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合される。代案では、記憶媒体はプロセッサに一体化されてよい。プロセッサおよび記憶媒体はASICに存してもよい。ASICはユーザ端末に存してもよい。代案では、プロセッサおよび記憶媒体はユーザ端末内の離散構成要素として存してもよい。
【0049】
開示された実施形態の前記説明は、当業者が本発明を製造または使用できるようにするために提供される。これらの実施形態に対する多様な変型は当業者に容易に明らかになり、ここに定義される一般的な原則は本発明の精神または範囲から逸脱することなく他の実施形態に適用されてもよい。このようにして、本発明はここに示された実施形態に制限されるのではなく、ここに開示されている原則および新規特徴と一貫した最も広い範囲を与えられることを意図する。
【0050】
本明細書は本発明の特定の実施形態を説明するが、当業者は本発明の概念から逸脱することなく本発明の変型を考案できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パラメータの値に応じて複数の利得曲線の1つにより表される利得を有する増幅器で信号を増幅することであって、前記信号がパラメータ値の第1の値で増幅されるものと、 前記パラメータ値の第1の値の関数として所定の利得曲線上の点に対応する利得制御信号を調整し、前記増幅器に調整された利得制御信号を適用することによって前記パラメータ値の第2の値について増幅器の利得曲線に関して所定の利得曲線から増幅された信号の利得を制御することと、
を備える、利得制御の方法。
【請求項2】
前記利得曲線のそれぞれは非線形であり、前記所定の利得曲線はパラメータ値の第2の値について非線形利得曲線を補償するように構成されている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記利得制御信号は、前記パラメータ値の第1の値での増幅器の非線形利得を補償するために調整される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記パラメータは受信信号の周波数を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記パラメータは前記増幅器の温度を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記所定の利得曲線はメモリに記憶されている、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記増幅器は受信機を備え、前記利得制御信号の調整は、前記受信機からの増幅された信号の電力を推定することと、メモリをアドレス指定するために前記パラメータ値の第1の値の関数として推定された電力を調整することとを備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記増幅器は送信機を備え、前記方法は受信機で受信された信号を増幅することをさらに備え、前記利得制御信号の調整は、前記受信機から増幅された信号の電力を推定することと、メモリをアドレス指定するために前記パラメータ値の第1の値の関数として推定された電力を調整することとを備える、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記利得制御信号の調整は、前記パラメータ値の第1の値の関数としてメモリ内の利得制御信号を調整することを備える、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記利得制御信号は、前記所定の利得曲線上の2つの点の間で補間することにより決定される、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記増幅器の利得曲線のそれぞれは第2のパラメータの値にさらに依存し、前記信号は前記第2のパラメータ値の内の1つで増幅され、前記所定の利得曲線はさらに前記第2のパラメータ値の第2の値に関係し、前記利得制御信号の調整はさらに前記第2のパラメータ値の第1の値の関数として利得制御信号を調整することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記パラメータは前記受信信号の周波数を含み、前記第2のパラメータは前記増幅器の温度を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記所定の利得曲線はメモリに記憶されている、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記増幅器は受信機を備え、前記利得制御信号の調整は前記受信機からの増幅された信号の電力を推定することと、前記メモリをアドレス指定するために前記パラメータ値の第1の値の関数として推定された電力を調整することと、前記アドレスに対応する所定の利得曲線からの利得制御信号を前記メモリから読み取ることと、前記第2のパラメータ値の第1の値の関数として前記アドレスを調整することと、前記第2のパラメータ値の第1の値および調整されたアドレスの関数として前記メモリから読み取られた利得制御信号を調整することとを備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記増幅器は送信機を備え、前記方法は受信機を用いて受信信号を増幅することをさらに備え、前記利得制御信号の調整は、さらに前記受信機からの増幅された信号の電力を推定することと、前記メモリをアドレス指定するためにパラメータ値の第1の値の関数として推定された電力を調整することと、前記アドレスに対応する所定の利得曲線からの利得制御信号を前記メモリから読み取ることと、前記第2のパラメータ値の第1の値の関数として前記アドレスを調整することと、前記第2のパラメータ値の第1の値および調整されたアドレスの関数として前記メモリから読み取られた利得制御信号を調整することとを備える、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記利得制御信号は、前記所定の利得曲線上の2つの点の間で補間することによって決定される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記所定の利得曲線を第1のメモリから第2のメモリにコピーすることをさらに備え、前記利得制御信号は前記第2のメモリからの所定の利得曲線上の点に対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
パラメータの値に応じて複数の利得曲線の1つにより表される利得を有する増幅器と、 前記パラメータ値の第2の値の関数として所定の利得曲線上の点に対応する利得制御信号を調整し、前記増幅器に調整された利得制御信号を適用することによって、前記パラメータ値の第1の値について増幅器の利得曲線に関する所定の利得曲線から増幅器の利得を制御するように構成された利得制御と、
を備える装置。
【請求項19】
前記パラメータは、前記増幅器によって増幅される信号の周波数を含む、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記パラメータは、前記増幅器の温度を含む、請求項18に記載の装置。
【請求項21】
前記利得曲線のそれぞれは非線形であり、前記所定の利得曲線は前記パラメータ値の第1の値について非線形利得曲線を補償するように構成されている、請求項18に記載の装置。
【請求項22】
前記利得制御は、前記パラメータ値の第2の値で増幅器の非線形利得を補償するために前記利得制御信号を調整するようにさらに構成されている、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記利得制御は、前記所定の利得曲線を記憶するように構成されたメモリを備える、請求項18に記載の装置。
【請求項24】
前記利得制御は、前記所定の利得曲線上の2つの点から前記利得制御信号を決定するように構成された補間回路をさらに備える、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記増幅器は受信機を備え、前記利得制御はさらに前記受信機から出力される電力を推定するように構成された電力推定器と、メモリをアドレス指定するために前記パラメータ値の第2の値の関数として前記推定された電力を調整するように構成された演算子とをさらに備える、請求項23に記載の装置。
【請求項26】
請求項23に記載の装置はさらに受信機を備え、前記増幅器は送信機を備え、前記利得制御はさらに前記受信機から出力される電力を推定するように構成された電力推定器と、メモリをアドレス指定するために前記パラメータ値の第2の値の関数として前記推定された電力を調整するように構成された演算子とを備える。
【請求項27】
前記演算子は加算器を備える、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記利得制御はさらに前記パラメータ値の第2の値の関数として前記利得制御信号を調整するように構成されたコンバイナを備える、請求項23に記載の装置。
【請求項29】
前記演算子は加算器を備える、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記増幅器の利得曲線のそれぞれは、第2のパラメータの値に依存し、前記所定の利得曲線はさらに前記第2のパラメータ値の第1の値に関係し、前記利得制御は前記第2のパラメータ値の第2の値の関数として前記利得制御信号を調整する、請求項18に記載の装置。
【請求項31】
前記パラメータは前記増幅器により増幅される信号の周波数を含み、前記第2のパラメータは前記増幅器の温度を含む、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記利得制御は、前記所定の利得曲線を記憶するように構成されたメモリをさらに備える、請求項30に記載の装置。
【請求項33】
前記利得制御は、前記所定の利得曲線の上の2つの点から前記利得制御信号を決定するように構成された補間回路をさらに備える、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記増幅器は受信機を備え、前記利得制御は前記受信機から出力される電力を推定するように構成された電力推定器と、前記メモリをアドレス指定するために前記パラメータ値の第2の値の関数として前記推定された電力を調整するように構成された第1の演算子と、前記第2のパラメータ値の第2の値の関数として前記アドレスを調整するように構成された第2の演算子と、前記調整されたアドレスの関数として前記第2のパラメータ値の第2の値の関数として前記メモリから前記利得制御信号を調整するように構成された第3の演算子とをさらに備える、請求項32に記載の装置。
【請求項35】
請求項32に記載の装置はさらに受信機を備え、前記増幅器は送信機を備え、前記利得制御は前記受信機から出力される電力を推定するように構成された電力推定器と、前記メモリをアドレス指定するために前記パラメータ値の第2の値の関数として前記推定された電力を調整するように構成された第1の演算子と、前記第2のパラメータ値の第2の値の関数として前記アドレスを調整するように構成された第2の演算子と、前記調整されたアドレスの関数として前記第2のパラメータ値の第2の値の関数としてメモリから前記利得制御信号を調整するように構成された第3の演算子とをさらに備える。
【請求項36】
前記第1の演算子および第3の演算子はそれぞれ加算器を備え、前記第2の演算子は乗算器を備える、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
請求項18に記載の装置は前記所定の利得曲線を記憶するように構成された第1のメモリをさらに備え、前記利得制御は第2のメモリを備え、前記利得制御は前記第1のメモリから前記第2のメモリに前記所定の利得曲線をコピーするようにさらに構成されており、前記利得制御信号は前記第2のメモリから前記所定の利得曲線上の点に対応する。
【請求項38】
パラメータの値に応じて複数の利得曲線の1つにより表される利得を有する増幅器の利得を制御する方法を具現化するコンピュータ読み取り可能媒体であって、前記方法は、 前記パラメータ値の第1の値について前記増幅器の利得曲線に関する所定の利得曲線を記憶することと、
前記パラメータ値の第2の値の関数として前記所定の利得曲線上の点に対応する利得制御信号を調整することと、
前記増幅器に調整された利得制御信号を適用することと、
を備える。
【請求項39】
前記利得曲線のそれぞれは非線形であり、前記所定の利得曲線は前記パラメータ値の第1の値について非線形利得曲線を補償するように構成されている、請求項38に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項40】
前記利得制御信号は前記パラメータ値の第2の値で前記増幅器の非線形利得を補償するように調整される、請求項39に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項41】
前記パラメータは増幅される信号の周波数を含む、請求項38に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項42】
前記パラメータは前記増幅器の温度を含む、請求項38に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項43】
前記所定の利得曲線はメモリに記憶される、請求項38に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項44】
前記増幅器は受信機を備え、前記利得制御信号の調整は、前記受信機から出力される電力を推定することと、前記メモリをアドレス指定するために前記パラメータ値の第2の値の関数として前記推定された電力を調整することとを備える、請求項43に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項45】
前記増幅器は送信機を備え、前記方法は受信機を用いて受信された信号を増幅することをさらに備え、前記利得制御信号の調整は、前記受信機から出力される電力を推定することと、前記メモリをアドレス指定するために前記パラメータ値の第2の値の関数として前記推定された電力を調整することとを備える、請求項43に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項46】
前記利得制御信号の調整は、前記パラメータ値の第2の値の関数として前記利得制御信号を調整することを備える、請求項43に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項47】
前記利得制御信号は前記所定の利得曲線上の2つの点の間で補間することにより決定される、請求項43に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項48】
前記増幅器の利得曲線のそれぞれはさらに第2のパラメータの値に依存し、前記所定の利得曲線はさらに前記第2のパラメータ値の第1の値に関係し、前記利得制御信号の調整はさらに前記第2のパラメータ値の第2の値の関数として前記利得制御信号を調整することを備える、請求項38に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項49】
前記パラメータは前記増幅器によって増幅される信号の周波数を含み、前記第2のパラメータは前記増幅器の温度を含む、請求項48に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項50】
前記所定の利得曲線はメモリに記憶されている、請求項48に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項51】
前記増幅器は受信機を備え、前記利得制御信号の調整はさらに前記受信機から出力される電力を推定することと、前記メモリをアドレス指定するために前記パラメータ値の第2の値の関数として前記推定された電力を調整することと、前記アドレスに対応する所定の利得曲線からの利得制御信号を前記メモリから読み取ることと、前記第2のパラメータ値の第2の値の関数として前記アドレスを調整することと、前記第2のパラメータ値の第2の値および調整されたアドレスの関数として前記メモリから読み取られた利得制御信号を調整することとをさらに備える、請求項50に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項52】
前記増幅器は送信機を備え、前記方法は受信機を用いて受信された信号を増幅することをさらに備え、前記利得制御信号の調整はさらに前記受信機から出力される電力を推定することと、前記メモリをアドレス指定するために前記パラメータ値の第2の値の関数として前記推定された電力を調整することと、前記アドレスに対応する所定の利得曲線からの利得制御信号を前記メモリから読み取ることと、前記第2のパラメータ値の第2の値の関数として前記アドレスを調整することと、前記第2のパラメータ値の第2の値および調整されたアドレスの関数として前記メモリから読み取られた利得制御信号を調整することとを備える、請求項50に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項53】
前記利得制御信号は前記所定の利得曲線上の2つの点の間で補間することにより決定される、請求項50に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項54】
前記方法は、第1のメモリから第2のメモリに前記所定の利得曲線をコピーすることをさらに備え、前記利得制御信号は前記第2のメモリからの前記所定の利得曲線上の点に対応する、請求項38に記載のコンピュータ読み取り可能媒体。
【請求項55】
信号を増幅するための増幅器手段であって、パラメータの値に応じて複数の利得曲線の1つにより表される利得を有する増幅器手段と、
前記パラメータ値の第2の値の関数として所定の利得曲線上の点に対応する利得制御信号を調整し、前記増幅器に調整された利得制御信号を適用することによって前記パラメータ値の第1の値について前記増幅器手段の利得曲線に関する所定の利得曲線から前記増幅器の利得を制御するための利得制御手段と、
を備える装置。
【請求項56】
前記パラメータは前記受信された信号の周波数を含む、請求項55に記載の装置。
【請求項57】
前記パラメータは前記増幅器手段の温度を含む、請求項55に記載の装置。
【請求項58】
前記利得曲線のそれぞれは非線形であり、前記所定の利得曲線は前記パラメータ値の第1の値について非線形利得曲線を補償するように構成されている、請求項55に記載の装置。
【請求項59】
前記利得制御手段信号発生器は、前記パラメータ値の第2の値で前記増幅器手段の非線形利得を補償するために前記利得制御信号を調整するようにさらに構成されている、請求項58に記載の装置。
【請求項60】
前記利得制御手段は、前記所定の利得曲線を記憶するためのメモリ手段を備える、請求項55に記載の装置。
【請求項61】
前記利得制御手段は、前記利得制御信号を決定するために前記所定の利得曲線上の2つの点の間で補間するための手段をさらに備える、請求項60に記載の装置。
【請求項62】
前記増幅器手段は受信機を備え、前記利得制御手段は前記受信機から出力される電力を推定するための手段と、前記メモリ手段をアドレス指定するために前記パラメータ値の第2の値の関数として前記推定された電力を調整するための手段とをさらに備える、請求項60に記載の装置。
【請求項63】
請求項60に記載の装置はさらに受信機を備え、前記増幅器手段は送信機を備え、前記利得制御手段はさらに前記受信機から出力される電力を推定するための手段と、前記メモリ手段をアドレス指定するために前記パラメータ値の第2の値の関数として前記推定された電力を調整するための手段とを備える。
【請求項64】
前記利得制御手段は、さらに前記パラメータ値の第2の値の関数として前記メモリからの利得制御信号を調整するための手段を備える、請求項60に記載の装置。
【請求項65】
前記増幅器手段の利得曲線のそれぞれはさらに第2のパラメータの値に依存し、前記所定の利得曲線はさらに前記第2のパラメータ値の第1の値に関係し、前記利得制御手段は前記第2のパラメータ値の第2の値の関数として前記利得制御信号を調整する、請求項55に記載の装置。
【請求項66】
前記パラメータは前記増幅器手段により増幅される信号の周波数を含み、前記第2のパラメータは前記増幅器手段の温度を含む、請求項65に記載の装置。
【請求項67】
前記利得制御手段は前記所定の利得曲線を記憶するためのメモリ手段をさらに備える、請求項65に記載の装置。
【請求項68】
前記利得制御手段は、前記利得制御信号を決定するために前記所定の利得曲線の上の2つの点の間で補間するための手段をさらに備える、請求項67に記載の装置。
【請求項69】
前記増幅器手段は受信機を備え、前記利得制御手段は前記受信機から出力される電力を推定するための手段と、前記メモリ手段をアドレス指定するために前記パラメータ値の第2の値の関数として前記推定された電力を調整するための手段と、前記第2のパラメータ値の第2の値の関数として前記アドレスを調整するための手段と、前記調整されたアドレスの関数として前記第2のパラメータ値の第2の値の関数としてメモリからの利得制御信号を調整するための手段とを備える、請求項65に記載の装置。
【請求項70】
請求項65に記載の装置はさらに受信機を備え、前記増幅器手段は送信機を備え、前記利得制御手段は前記受信機から出力される電力を推定するための手段と、前記メモリ手段をアドレス指定するためにパラメータ値の第2の値の関数として前記推定された電力を調整するための手段と、前記第2のパラメータ値の第2の値の関数として前記アドレスを調整するための手段と、前記調整されたアドレスの関数として前記第2のパラメータ値の第2の値の関数としてメモリから利得制御信号を調整するための手段とを備える。
【請求項71】
請求項55に記載の装置は前記所定の利得曲線を記憶するための第1のメモリ手段をさらに備え、前記利得制御手段は第2のメモリ手段と、前記第1のメモリ手段から前記第2のメモリに前記所定の利得曲線をコピーするための手段を備え、前記利得制御信号は前記第2のメモリ手段から前記所定の利得曲線上の点に対応する。
【請求項72】
受信機パラメータの値に応じて複数の受信機利得曲線の内の1つにより表される利得を有する受信機と、
送信機パラメータの値に応じて複数の送信機利得曲線の内の1つにより表される利得を有する送信機と、
前記受信機パラメータ値の第2の値の関数として所定の利得曲線上の点に対応する受信機利得制御信号を調整し、前記受信機に調整された受信機利得制御信号を適用することによって前記受信機パラメータ値の第1の値について受信機の受信機利得曲線に関係する所定の受信機利得曲線から前記受信機の利得を制御するように構成されており、前記送信機パラメータ値の第2の値の関数として所定の送信機利得曲線上の点に対応する送信機利得制御信号を調整し、前記送信機に調整された送信機利得制御信号を適用することによって前記送信機パラメータ値の第1の値について送信機の送信機利得曲線に関係する所定の送信機利得曲線から前記送信機の利得を制御するようにさらに構成された利得制御と、
を備える装置。
【請求項73】
前記受信機パラメータは前記受信機により増幅される信号の周波数を含み、前記送信機パラメータは前記送信機により増幅される信号の周波数を含む、請求項72に記載の装置。
【請求項74】
前記受信機パラメータは前記受信機の温度を含み、前記送信機パラメータは前記送信機の温度を含む、請求項72に記載の装置。
【請求項75】
前記受信機利得曲線と送信機利得曲線のそれぞれは非線形であり、前記所定の受信機利得曲線は前記受信機パラメータ値の第1の値について非線形受信機利得曲線を補償するように構成されており、前記所定の送信機利得曲線は前記送信機パラメータ値の第1の値について非線形送信機利得曲線を補償するように構成されている、請求項72に記載の装置。
【請求項76】
前記利得制御は、前記受信機パラメータ値の第2の値で受信機の非線形利得を補償するために前記受信機利得制御信号を調整し、前記送信機パラメータ値の第2の値で送信機の非線形利得を補償するために前記送信機利得制御信号を調整するようにさらに構成されている、請求項75に記載の装置。
【請求項77】
前記利得制御は前記受信機から出力される電力を推定するように構成された電力推定器と、前記所定の受信機利得曲線と送信機利得曲線を記憶するように構成されたメモリとを備え、それぞれの所定の利得曲線からの受信機利得制御信号および送信機利得制御信号の調整は前記推定された電力の関数である、請求項72に記載の装置。
【請求項78】
前記メモリは前記所定の受信機利得曲線を記憶するように構成された受信機メモリと、前記所定の送信機利得曲線を記憶するように構成された送信機メモリとを備える、請求項77に記載の装置。
【請求項79】
前記利得制御は、受信機メモリから前記所定の受信機利得曲線上の2つの点からの前記受信機利得制御信号を決定するように構成された受信機補間回路と、送信機メモリから前記所定の送信機利得曲線上の2つの点から前記送信機利得制御信号を決定するように構成された送信機補間回路とをさらに備える、請求項78に記載の装置。
【請求項80】
前記受信機の受信機利得曲線のそれぞれは第2の受信機パラメータの値にさらに依存し、前記所定の受信機利得曲線は前記第2の受信機パラメータ値の第1の値にさらに関係し、前記利得制御は前記第2の受信機パラメータ値の第2の値の関数として前記受信機利得制御信号を調整し、前記送信機の送信機利得曲線のそれぞれは前記第2の送信機パラメータの値にさらに依存し、前記所定の送信機利得曲線は前記第2の送信機パラメータ値の第1の値にさらに関係し、前記利得制御は前記第2の送信機パラメータ値の第2の値の関数として前記送信機利得制御信号を調整する、請求項72に記載の装置。
【請求項81】
前記受信機パラメータは前記受信機によって増幅される信号の周波数を含み、前記送信機パラメータは前記送信機により増幅される信号の周波数を含み、前記第2の受信機パラメータは前記受信機の温度を含み、前記第2の送信機パラメータは前記送信機の温度を含む、請求項80に記載の装置。
【請求項82】
前記利得制御は前記受信機から出力される電力を推定するように構成された電力推定器と、前記受信機の所定の利得曲線および送信機の所定の利得曲線を記憶するように構成されたメモリとを備え、それぞれの所定の利得曲線からの受信機利得制御信号および送信機利得制御信号の調整は前記推定された電力の関数である、請求項80に記載の装置。
【請求項83】
前記メモリは前記所定の受信機利得曲線を記憶するように構成された受信機メモリと、前記所定の送信機利得曲線を記憶するように構成された送信機メモリとを備える、請求項82に記載の装置。
【請求項84】
前記利得制御は、前記受信機メモリをアドレス指定するために前記受信機パラメータ値の第2の値の関数として前記推定された電力を調整するように構成された第1の演算子と、前記第2の受信機パラメータ値の第2の値の関数として前記受信機メモリに対するアドレスを調整するように構成された第2の演算子と、前記受信機メモリに対する調整されたアドレスの関数として前記第2の受信機パラメータ値の第2の値の関数として前記受信機メモリから前記受信機利得制御信号を調整するように構成された第3の演算子と、前記送信機メモリをアドレス指定するために前記送信機パラメータ値の第2の値の関数として前記推定された電力を調整するように構成された第4の演算子と、前記第2の送信機パラメータ値の第2の値の関数として前記送信機メモリに対するアドレスを調整するように構成された第5の演算子と、前記送信機メモリに対する調整されたアドレスの関数として前記第2の送信機パラメータ値の第2の値の関数として前記送信機メモリから前記送信機利得制御信号を調整するように構成された第6の演算子とをさらに備える、請求項83に記載の装置。
【請求項85】
前記第1、第3、第4および第6の演算子はそれぞれ加算器を備え、前記第2および第5の演算子はそれぞれ増幅器を備える、請求項84に記載の装置。
【請求項86】
前記所定の受信機利得曲線および送信機利得曲線を記憶するように構成された第1のメモリをさらに備え、前記利得制御は第2のメモリを備え、前記利得制御は前記第1のメモリから前記第2のメモリへ前記所定の受信機利得曲線および送信機利得曲線をコピーするようにさらに構成されており、前記受信機利得制御信号および送信機利得制御信号はそれぞれ前記第2のメモリからのそれぞれの所定の利得曲線上の点に対応する、請求項72に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−231491(P2012−231491A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−134942(P2012−134942)
【出願日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【分割の表示】特願2003−581349(P2003−581349)の分割
【原出願日】平成15年3月26日(2003.3.26)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】