説明

速度計測装置および速度計測方法

【課題】 1カ所に監視カメラを設置するだけで道路条件等に柔軟に対応して走行車両の速度計測が可能な速度計測装置および測定方法を提供する。
【解決手段】 ヘッド部1の中に2つのカメラ11A、11Bを各々回転台13A、13Bの上に搭載し、2つのカメラ11A、11B間の撮影方向を調整できるように設置して道路を走行する車両の監視ポイントを自由に設定できる様にする。そして監視ポイント間の走行時間を測定して走行速度を算出することにより道路条件に柔軟に対応する走行車両の速度計測装置が提供できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラ映像を利用した速度計測装置および速度計測方法に関する。
【背景技術】
【0002】
道路を走行する車両の走行速度を計測する方法に道路沿いの離れた2カ所にカメラを設置し、走行車両を映像監視してその撮影区間距離の走行時間を測定する速度計測方法がある(例えば、特許文献1。)。
【0003】
この方法では、2つのカメラが撮影する監視ポイントの映像情報のビデオ信号から特徴抽出を行うことにより監視ポイントを通過する走行車両の映像を自動的に検出し、その検出時刻の差(時間)と監視ポイント間の走行距離から走行速度を測定する。そのため、例えば道路沿いで数10m以上離れた2カ所に設置する2台のカメラが必要である。また、道路混雑状況等に応じて測定区間を変更したくても2台のカメラが固定されているため撮影する監視ポイントを自由に設定変更できない問題もあった。
【0004】
カメラが1台しか設置できない場所では、1台の監視カメラの映像を広角レンズを用いて同一画面上の2カ所の通過時間を測定する方法もあるが、道路幅が狭いところでは、車両が画面両端の位置に表示される様になる。従って表示映像が小さいか、歪むような状態になり、目視の確認が難しいだけでなく映像情報から目標映像を特徴抽出する映像処理に誤差が生じる等の問題があった。
【0005】
また、1台のカメラで撮影した映像の目標車両の形状をパタン認識し、画面上でそのパタンが移動する速度を座標換算して速度を求める方法もあるが、測定精度がパタン認識に依存し、測定誤差が大きい問題がある。
【特許文献1】特開平6−300526号公報(第4頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のカメラ監視システムによる車両の速度計測は、道路沿いで数10m以上離れた2カ所にそれぞれカメラを設置しないと速度測定が出来ない問題、また、道路状況等により、測定区間を随時、自由に変更したい場合も2台のカメラが固定設置されているため柔軟に撮影する監視ポイントを変更できない問題があった。一方、1台のカメラで撮影した映像情報から速度計測を行う方法は測定誤差が大きい問題もある。
【0007】
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、1カ所に監視カメラを設置するだけで道路条件等に柔軟に対応して走行車両の速度計測が可能な速度計測装置および測定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の速度計測装置は、カメラを収容し、道路の近傍に設置されるカメラヘッドと、前記カメラに接続され、前記カメラが撮影した道路の走行車両の映像情報を受信し、映像処理して前記走行車両の走行速度を算出する処理制御手段と、前記映像情報を表示するモニタとを備え、前記カメラが離れた2つの監視ポイントを通過する走行車両の走行速度を計測する速度計測装置において、前記カメラヘッドは、それぞれ回転台に取り付けられた2つのカメラを共通のベースとカバーにより収容し、前記処理制御手段は、各前記カメラの撮影方向の角度を設定する前記回転台の姿勢の制御信号を前記回転台に送信する制御手段と、前記第1、第2のカメラの各映像情報からそれぞれ前記走行車両が前記第1、第2の監視ポイントを通過したことを検出して第1、第2の検出信号を出力する特徴抽出手段と、内蔵するタイマを参照して、前記特徴抽出手段から入力される前記第1の検出信号の検出時刻を前記第2検出信号の検出時刻から減算して前記走行車両の前記第1と第2の監視ポイント間の走行時間を算出するとともに、前記制御手段から入力される前記第1、第2のカメラの各撮影方向の角度と予め内部メモリに記憶された前記カメラヘッドと前記道路との間の距離を読み出して三角測量の原理により前記第1と第2の監視ポイント間の走行距離を算出し、前記算出された走行時間、および前記算出された走行距離とから前記走行車両の走行速度を計測する計測手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
また本発明の速度計測装置の速度計測方法は、カメラを収容し道路の近傍に設置されるカメラヘッドと、前記カメラが撮影した道路上の走行車両の映像情報を受信し、映像処理して前記走行車両の走行速度を算出する処理制御手段と、前記映像情報を表示するモニタとを備え、離れた2つの監視ポイントを通過する前記走行車両の走行速度を計測する速度計測装置の速度計測方法において、1つのベースとカバーからなる前記カメラヘッドに収容され、それぞれが回転台に取り付けられた2つのカメラは、一方が前記第1の監視ポイント、他方が前記第2の監視ポイントを撮影した第1、第2の映像情報を前記処理制御手段に送信し、前記処理制御手段は、制御手段と、特徴抽出手段と、計測手段とを備え、前記制御手段は、各前記カメラの撮影方向の角度を設定する前記回転台の姿勢の制御信号を各前記回転台に送信し、前記第1、第2のカメラから各映像情報を受信した前記特徴抽出手段は、それぞれ前記走行車両が前記第1、第2の監視ポイントを通過したことを検出した場合、前記第1、第2の監視ポイントの第1、第2の検出信号を前記計測手段へ出力し、前記第1の検出信号が入力された前記計測手段は、前記第1の検出信号の検出時刻を前記第2の検出信号の検出時刻から減算して前記走行車両の前記第1と第2の監視ポイント間の走行時間を算出するとともに、前記制御手段から入力される前記第1、第2のカメラの各撮影方向の角度と、予め内部メモリに記憶された前記カメラヘッドと前記道路との間の距離を読み出して三角測量の原理により前記前記第1と第2の監視ポイント間の走行距離を算出し、前記算出された走行時間、および前記算出された走行距離とから前記走行車両の走行速度を算出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、同一容器に、2つのカメラをそれぞれ回転台に取り付けることによって撮影方向をそれぞれ調整できるように収容したカメラヘッドを設置し、道路を走行する車両の監視ポイントを自由に設定できる様にすることによりカメラを1カ所に設置するだけで道路条件に柔軟に対応して速度計測が可能な走行車両の速度計測装置が提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【実施例】
【0012】
図1は、本発明の実施例に係る速度計測装置の全体図である。
【0013】
図1において道路上を走行する走行車両の速度を計測する速度計測装置は、ヘッダ部1と処理制御部2およびモニタ3とから構成される。道路脇等に設置されるヘッダ部1に収容された2台のカメラで撮影された映像情報は、ケーブル等を介して事務所、又は監視センター等に設置される接続先の処理制御部2へ出力される。そして、処理制御部2で映像処理されることによって撮影された走行車両の速度計測が行われる。車両の映像情報と計測された速度データの表示信号等は、処理制御部2からモニタ3へ出力されてその画面上に表示される。また、処理制御部2は、ヘッダ部1へカメラの撮影方向、およびカメラズーム各を制御する制御信号を送信する。
【0014】
図2は、ヘッダ部1の構成を示すブロック図である。図3は、ヘッダ部1の構造の概念図である。以下、図2、図3を参照してヘッダ部1の構成と動作概要を説明する。
図2においてヘッダ部1は、2つの映像情報の系統を有し、一方は、カメラ11Aとレンズ12Aおよびカメラ11Aが取り付けられた回転台13AからなるA系統と、他方は、カメラ11Bとレンズ12Bおよびカメラ11Bが取り付けられた回転台13BからなるB系統である。A、Bの両系統は、各カメラ11A、11Bが撮影した映像情報を処理制御部2へ送信し、処理制御部2からカメラ11A、11Bの撮影方向を設定する回転台11A、11Bの回転を制御する回転制御信号と、レンズ12A、12Bのズーム角を制御するズーム制御信号とを受信する。(以下、A、B両系統で共通の事項については、各構成のA、Bを示す記号を、例えば、カメラ11の様に省略して説明する。)。また、レンズ12は、原則としてズームレンズが用いられるが、固定画角のレンズであっても良い。
【0015】
図3(a)においてヘッダ部1の構成は、図2に示される構成にベース14、カバー15、窓16が加わる。レンズ12を装着するカメラ11を搭載する回転台13は、ベース14に取り付けられる。以上の構成はカバー15で覆われ、各カメラ11は、窓16を介して目標を撮影する。ベース14は、ビル等の建築物又は、鉄塔などの構造物に固定して取り付けられる。
【0016】
回転台13は、旋回駆動機構を備えるものでベース14上に取り付けられ、回転台13上のカメラ11の撮影方向が処理制御部2からの回転制御信号に従って設定される。また、レンズ12にズームレンズが用いられる場合、レンズ12のズーム角は処理制御部2からのズーム制御信号に従って設定される。図3(b)は、後に説明する図3(a)の構成を一部省略した実施形態である。
【0017】
図4は、処理制御部2の構成を示すブロック図である。以下、図4を参照して処理制御部2の構成および動作概要を説明する。
図4において、処理制御部2は、内部バス等でそれぞれが接続された特徴抽出部21A、特徴抽出部21B、計測部22と、制御部23、および表示処理部24、ならびに混合増幅部25とからなる。なお、計測部22は、タイマ221およびメモリ222を備えている。
【0018】
ヘッド部1のカメラ11A、11Bから受信した映像情報(カメラビデオ信号)は、特徴抽出部21A、21B、および混合増幅部25へ入力される。
【0019】
特徴抽出部21A、21BはA、B系統の映像情報を処理するもので、各カメラ11A、11Bから受信するカメラビデオ信号から目標の走行車両を検出した時、検出信号を内部バスを介して計測部22へ出力する。計測部22は、この検出信号とタイマ221を参照して、2つの検出信号が入力された時刻の差と各カメラ11が撮影する監視ポイント間の距離から走行車両の速度を算出することにより生成した速度データを内部バスを介して表示処理部24へ出力する。
【0020】
表示処理部24は、入力された速度データ等から更に監視に必要な文字やマークを表示する表示信号を生成して混合増幅部25へ出力する。混合増幅部25は、入力されたカメラ11A、11Bからのカメラビデオ信号と表示処理部24からの表示信号とを混合した監視ビデオ信号にしてモニタ3に送信する。
【0021】
制御部23は、回転台13A、13Bの姿勢を制御し、各カメラ11A、11Bの撮影方向を設定する制御信号を回転台13A、13Bへ送信する。この制御信号は、計測部22へも内部バスを介して計測部22へ出力され、後述の様に監視ポイント間の距離を算出するための撮影方向の角度データとして利用される。
【0022】
なお、回転台の姿勢の制御に対応して回転台から姿勢のモニタ信号が制御部23に送信される場合は、制御信号の代わりにモニタ信号が計測部22へ出力されてもよい。
【0023】
また、制御部23はレンズ12A、12Bのズーム角を設定する信号をレンズ12A、12Bへ送信する。回転台の姿勢、およびズーム角は、デフォルト値のほか、モニタ3の画面を監視する操作員により制御部23に付属する図示されないキーボタン、マウス等のポインタで所望の、姿勢およびズーム角に設定される。
【0024】
図5は、本発明における速度計測装置の速度測定の原理を示す図、図6は、本発明の実施例における撮影映像のモニタ画面の表示例である。
以下、図1〜図6を参照して、速度計測装置の各構成の動作について説明する。
【0025】
図5(a)において、カメラ11Aは、道路の監視ポイントP1、カメラ11Bは、監視ポイントP1を撮影し、走行車両5は、右手のP1から左手のP2に向かって走行している。図5(b)は、処理制御部2の計測部22に特徴抽出部21A、21Bから入力される検出信号pa、pbのタイミングを示す図である。また、図6は、モニタ3に表示される各カメラ11A、11Bが撮影した映像の表示画面である。
【0026】
図6において、モニタ3上の画面の右側が時刻t1にカメラ11Aが撮影した映像、左側が時刻t2にカメラ11Bの撮影した映像が表示された例である。また、カメラ11Aが撮影している画面中央の位置P1とカメラ11Bが撮影している画面中央の位置P2との間の距離Lは既知であり、例えば100mであるとする。
【0027】
走行車両5が、時刻t1にP1を通過した時、処理制御部2の特徴抽出部21Aは、カメラ11Aからの映像情報から、例えば、画面中央部分での映像コントラストの変化を検出して車両5が通過したことを検出する。
【0028】
図7は、特徴抽出部21A、21B(以下共通の事項については、特徴抽出部21と称する。)の内部構成の機能ブロック図である。
図7において特徴抽出部21は、ゲート部211、コントラスト検出部212、色判定部213、および形状抽出部214とから構成される。
【0029】
ゲート部211は、映像情報から、例えば、画面中央部分の様にモニタ画面上の特定な部位のビデオ信号のみを取り出す処理をゲートを設定して行う。このビデオ信号を取り出す処理は、例えば、水平走査線で所定の画面(映像)位置に相当するタイミングがゲートとして設定され、そのタイミング内でビデオ信号を抽出する様に行われる。
【0030】
コントラスト検出部212は、ゲート211が取り出したビデオ信号の信号レベルを測定する。そして、背景が一様な場合には信号レベルは一定であることから振幅変化、即ちコントラストに変化があれば、車両等がゲート内を通過していると判定して検出信号を生成して計測部22へ出力する。そして、計測部22は、タイマ221を参照して図5(b)の検出信号paが入力された検出時刻t1(以下単に時刻と称する)をメモリ222に書き込み記憶する。
【0031】
色判定部213は、ゲート内でコントラストと同様にビデオ信号の色成分を測定し、それまで一様であった背景色の色成分が変化すれば、その新たな色は背景色ではなく目標色であると判断して色判定信号を計測部22へ出力する。この目標色は、後で説明するように監視ポイントを通過した車両を特定する情報として使用される。
【0032】
形状抽出部214は、後述する車両の形状情報を抽出して出力するもので、例えば、車両のエッジ部分を検出してその輪郭データを形状情報として出力する。
【0033】
車両5は、続いてP2を時刻t2に通過すると、計測部22は、特徴抽出部21Bから時刻t2に検出信号pbが入力され、タイマ221を参照してその通過時間Δt(ここでは1秒とする)を時刻t1と時刻t2の差から求める。そして走行車両の走行速度を距離Lを通過時間Δtで除して算出する。ここでは、距離100mを1秒で通過したので、車両速度を時速36kmであると計測する。この計測された速度データは、表示処理部24に出力され、そこで所定の速度データの表示信号に変換された後にモニタ3へ送信されて画面に表示される。
【0034】
以上は、2台のカメラを用いて速度を測定する速度測定の原理であるが、本発明では、更にカメラ11Aと11Bを旋回可能な回転台13A、13Bに載せて、撮影方向を変えることによって監視ポイントP1,P2の間の距離Lを自由に設定することを可能としている。従って、本実施例では、監視ポイントP1、P2、および距離Lの設定を変更することにより走行速度を、道路状況の変化に対応して計測することが可能になる。また従来は、2台のカメラの位置が固定されており、撮影方向手前に、障害物が生じると監視不能になるが本発明の実施例では、支障のない方向に撮影方向が変更出来るので監視や速度測定が出来る。
【0035】
図8は、カメラ11A、11Bの撮影方向の角度設定を説明した図である。
図8において、カメラ11A、12Bが設置位置の正面、即ち、道路に垂直に向いた状態をそれぞれの回転台13A、13Bの設定角度「0」にして、監視ポイントP0とする。監視ポイントP0、言い換えれば、道路の車両の走行帯と、監視カメラのヘッド部1の取り付け位置までの最短の距離dを予め測定して、計測部22の内部メモリ222に書き込み記憶する。
【0036】
カメラ11Aが監視ポイントP1を撮影する撮影角度は、αAである。そして図7のP0とP1殿間の距離LAは、LA=d×tan(αA)である。また、同様に、カメラ11Bが監視ポイントP2を撮影する撮影角度は、αBである。そして、P0とP2殿間の距離LBは、LB=d×tan(αB)である。そして監視ポイントP1、P2間の距離Lは、L=LA+LBで求められる。
【0037】
従って、監視ポイントP1、P2との間の距離Lを測定しなくても計測部22は、角回転台13A、13Bの撮影方向の角度αAと、αBとを制御部23から入力して距離Lを算出して求めることが出来る。
【0038】
図9は、本実施例における速度計測装置の速度測定の動作手順を示すフローチャートである。
以下、図9のフローチャート、および図1〜図8とを参照して速度計測装置の速度測定の動作手順を説明する。
【0039】
速度計測装置のヘッド部1を設置して、ヘッド部1と道路の走行帯との間の距離「d」を処理制御部2の計測部22の内部メモリ(図示せず)に書き込み初期設定する(ステップs1)。操作員が制御部23のポインタ手段(図示せず)によりモニタ画面を監視して、制御部23カメラ11A、11Bの監視画面を設定する。制御部23は、回転台13A、13Bの撮影角度「αA」、「αB」を計測部22へ出力する。制御部23は、「αA」、「αB」が入力されると、距離「d」メモリ222から読み出して距離LA、LBを算出し、更にその和の距離「L」を算出してメモリ222に書き込み記憶する(ステップs2)。
【0040】
カメラ11A、11Bは、映像情報を特徴抽出部21A、21Bへ出力する(ステップs3)。特徴抽出部21Aは、車両5が監視ポイントP1を通過したことを検出すると検出信号paを計測部22へ出力する(ステップs4)。そして、検出信号が入力された計測部22は、時刻t1にタイマ221を参照して、時刻t1と目標色とをメモリ222に書き込み記憶する(ステップs5)。
【0041】
続いて車両5が時刻t2にP2を通過したことを検出した特徴抽出部21Bから検出信号pbが計測部22へ出力される(ステップs6)。計測部22は、時刻t2をメモリ222に記憶する(ステップs6―1)。そしてタイマ221を参照してその通過時間Δt(ここでは1秒とする)を時刻t1と時刻t2の差から求める(ステップs7)。
【0042】
計測部22は、内部メモリから距離Lを読み出すと共に、距離Lを通過時間Δtで除して走行速度を算出する(ステップs8)。計測部22は、算出した速度データを表示処理部24に出力し、速度データは計測結果を示す表示データに変換されて(ステップs9)走行速度がモニタ3の画面に表示される(ステップs10)。
【0043】
さて、上記の手順による測定方法は、監視ポイントP1とP2の間に1台の走行車両だけが存在する場合には誤測定は生じないが、複数の走行車両が存在して追い越しが行われると誤測定を生じる。そこで、本発明の実施例では、追い越しによる誤測定を以下の様に防いでいる。
【0044】
図10は、複数車両が速度計測区間を走行している場合の走行車両の位置関係を示す図である。
図10において、車両5がP1を通過した時点で、その前方を車両51が走行し、車両5が監視ポイントP2を通過する迄に車両51を追い越したとする。その場合、車両5が監視ポイントP2を通過した時に、制御処理部2の計測部22では、車両51が車両5よりも先に監視ポイントP1を通過しているので、その速度データは、車両51によりタイマが起動された時刻t1と、次に車両5がp2を通過した時刻t2とから求めた通過時間Δtから算出されることになる。一方、車両51が監視ポイントP2を通過した時に、その速度データは、車両5によりタイマが起動された時刻t1と、次に車両51がp2を通過した時刻t2とから求めた通過時間Δtから算出される。この2つの速度測定は、監視ポイントP1、p2を通過する車両5と車両51の通過時間のΔtの対応関係が一致しないので誤測定である。
【0045】
この追い越しによる誤測定を防ぐ方法として、特徴抽出部21A、21Bが前述の色判定部213を備えている。即ち、図7の色判定部213から出力される色判定信号は、監視ポイントP1、P2を車両が通過した時に特徴抽出部21から出力される検出信号と共に出力され、t1、t2の時刻信号に対応した目標色が計測部22のメモリ222に記憶され、通過した走行車両を特定することが出来る。
【0046】
図11は、監視ポイントP1、P2の走行車両の通過時刻t1、t2と目標色を対応して記憶したメモリ222のテーブルである。
図11は、計測部22が追い越しの判断を行う前の図11(a)のテーブルと、追い越しの判断をして通過時間を正しく算出した後に追い越し車両のデータを削除した図11(b)との2つのテーブルがある。
【0047】
図11(a)において、メモリ222が記憶しているテーブルは、監視ポイントP1の通過時刻「t1」、とその「目標色1」の欄と、監視ポイントP2の通過時刻「t2」とその「目標色2」の欄とから構成される。図10において走行車両が「赤」の車両51、「青」の車両5である場合、テーブル1段目には、「t1」、「目標色1」、「t2」、「目標色2」の欄はそれぞれ、「0.00」、「赤」、「0.70」、「青」、テーブル2段目には、「0.20」、「青」、「1.00」、「赤」が記憶されている。
【0048】
もし、計測部22が単純に通過時刻t1、t2を時系列に処理するだけであれば、「t2:0.7」から「t1:0.00」を差引き、通過時間は「0.7」秒になる。また、「t2:1.0」から「t1:0.20」を差引き、通過時間は「0.8」秒になる。即ち、車両51を追い越した車両5が「0.7」秒で監視ポイントP2、P1間を走行したことになり、追い越された車両51は、「0.8」秒で走行したことになるので正しくない。
【0049】
そこで、計測部2は、通過時間Δtの算出時に時刻t1、t2と対応する「目標色1、2」のデータを読み出して照合する。そして時刻t1、t2の間で「目標色1、2」が一致しない場合、追い越しが行われたと判断して時刻t2に対応する「目標色2」と一致する「目標色1」の時刻t1をメモリから探し出して車両の通過時間の対応を正しくすることにより通過時間Δtを正しく算出することが出来る。
【0050】
図12は、通過時間測定の詳細手順を示すフローチャートである。
図12は、図9におけるステップs7の詳細手順を示し、以下図9、図12により通過時間測定の詳細手順を説明する。車両5が監視ポイントP2を通過すると図9において、計測部22は、特徴抽出部21Bから検出信号と色判定信号とを受信して、時刻「t2:0.70」と「目標色2」(ここでは「青」とする)データをメモリ222に書き込み記憶する(図9のステップs6)。
【0051】
引き続き図12において、計測部22は、メモリ222のテーブルを読み出し、一番先に記憶されている時刻「t1:0.00」の「目標色1」「赤」と、現在書き込み記憶した時刻t2の「目標色2」「青」とを比較する(ステップs71)。そして「目標色1」と「目標色2」が一致しない(ステップs72がNoの場合)ので、メモリ222のテーブルからt2の「目標色2」「青」と対応する時刻「t1:0.20」を探し出す(ステップs73)。そして時刻「t2:0.70」から時刻「t1:0.20」を差引いて0.5秒の通過時間Δtを求める(ステップs74)。また、この引き算を行った時刻「t2:0.70」と時刻「t1:0.20」とをメモリ222のテーブルから削除する(ステップs75)。
【0052】
その後、車両51が監視ポイントP2を通過すると図9において、計測部22は、特徴抽出部21Bから検出信号と色判定信号とを受信して、時刻「t2:1.00」と「目標色2」(ここでは「赤」とする)データをメモリ222に書き込み記憶する(図9のステップs6)。
【0053】
引き続き図12において、計測部22は、メモリ222のテーブルを読み出し、一番先に記憶されている時刻「t1:0.00」の「目標色2」「赤」と、現在書き込み記憶した時刻t2の「目標色2」「赤」とを比較する(ステップs71)。そして「目標色2」と「目標色1」とが「赤」で一致する(ステップs72がYesの場合)ので、時刻「t2:1.00」から時刻「t1:0.00」を差引いて1秒の通過時間Δtを求める(ステップs74)。また、この減算を行った時刻「t2:1.00」と時刻「t1:0.00」とをメモリ222のテーブルから削除する(ステップs75)。
【0054】
以上の処理により、本発明の実施例における速度計測装置は、2つの監視ポイントP1、P2を通過する車両の通過時刻の対応が一致するので速度計測区間内で追い越しがあっても正しく走行速度が測定できる。また、監視ポイントP1、P2を通過する走行車両を特定して時刻t1、t2との対応を一致確認するための特徴抽出データとして、上記説明では車両の塗装色を利用したが、この他、車両を特定するその他のプロファイルを用いても良い。例えば、特徴抽出部21がパタン認識により車両の形状、車種を判別するものでも良く、更に塗装色や形状抽出部214が出力する形状情報等複数の特徴抽出データを組み合わせるものであっても良い。
【0055】
このプロファイルの特徴抽出データは、各形状抽出部214が、カメラ1A、1Bそれぞれの撮影された映像情報から走行車両の輪郭やシルエット等を抽出し、計測部22は、その抽出したパタンを比較することによって同じプロファイル(例えば、同じ形状)を探し出す。計測部22のメモリ222には、最初にカメラAからの特徴抽出データ、即ちプロファイルが書き込み記憶され、この記憶されたプロファイルと続いてカメラ1Bから出力されるプロファイルとが対応するようにして時刻t1、t2の関係を選び出せばよい。
【0056】
また、本発明は、操作員がモニタ3の画面を監視する上での利便を備えている。本実施例では、速度計測は上記の様に測定区間に複数の車両が走行しても測定対象の車両を正しく特定できる処理が行われるが、同じ塗装色の同じ車種が複数同時に監視ポイントの間を走行すると見分けが付かない。この場合に備えて、操作員は、モニタ3の画面を監視しているが、両監視ポイントの間を表示するようにして撮影中の車両を途切れることなく監視出来る様にする。そして、誤測定と予想される状況では、操作員が制御部23のボタンスイッチ(図示せず)等から速度計測結果のキャンセル入力を行う。
【0057】
即ち、上記の様な追い越しが発生した場合、また道路の走行状態を2台のカメラの撮影映像が独立、分離した2画面で監視せずに、一方のカメラ11は広角で監視区域の全体を表示し、他方のカメラ11は望遠で片方の監視ポイントをズームアップして監視する。
【0058】
図13は、異なる画角で画面監視、速度計測をする場合のモニタ表示画面の例である。画面右側は、カメラ11Aのレンズ12Aのズーム角を広角で、左側は、カメラ11Bのレンズ12Bを通常(標準)の画角で速度測定をしている。画面右側の「#」で囲まれた区域が、監視ポイントP1、即ち、特徴抽出部21Aが車両の通過を検出する位置で特徴抽出部21Aのゲート処理部211により映像処理される位置である。この「#」区域は、制御部23のポインタ手段(図示せず)により操作員が設定し、ズーム角が標準設定であれば画面中央部分に相当する。この様な監視画面構成にすることにより、速度測定の際に全体監視と部分監視を両立して実施することが出来る。
【0059】
また、制御部23は、両回転台13の姿勢の設定角、即ち、両カメラ11の撮影方向の角度から、ズーム角をモニタ3画面上での両カメラ11の撮影映像の表示画面を設定することも可能である。今、図8において制御部23は、回転台13Aの姿勢からカメラ11A撮影方向の角度を調べ、例えば時計方向に15度と測定する。また、カメラ11Bの撮影方向を回転台13Bから反時計方向に15度と測定し、2つのカメラの間が15度と設定する。続いて、制御部23は、例えば、カメラ11Aのレンズ12Aを画角45度の広角ズームにして正面を向いて撮影する設定を行う。するとカメラ11Aは、監視ポイントP1、P2の両者を同一画面で撮影する一方、カメラ11Bは、監視ポイントP2をズームアップして撮影することが可能になる。
【0060】
この様な画家区を調整して撮影する方法は、両カメラ11が撮影した映像の表示画面が連続し、あたかも1枚の連続した映像の様にする設定すると監視が効果的になる。
【0061】
図14は、2台のカメラが撮影した映像が連続して表示されている画面の例である。
図14は、図8と同一の監視ポイントを撮影しているが、カメラ11A、11Bのレンズ12A、12Bの画角が広角になり2つカメラによる撮影画面が1つの連続した画面状になっている。
【0062】
この様な場合、2つのカメラの撮影方向の間の角度(図8におけるα)が大きいほど、走行車両を常時連続して表示するためにレンズ12のズーム角(図5(a)におけるβA、βB)は大きく設定される。例えば、撮影方向の間の角度αが60度であれば、カメラ11Aは時計方向に15度の方向を撮影し、ズーム角(図5(a)におけるβA)は30度で、カメラ11Bは反時計方向に15度の方向を撮影し、ズーム角(図5(a)におけるβB)も30度であるようにすればよい。
【0063】
画角調整手段には上記の様な幾つかの方法(モード)があるが、予め画角調整のモードの設定条件と調整手順が制御部23にプログラムとして記憶設定される。そして、画角の設定と回転台の姿勢の設定は、操作員が制御部23のキーボード(図示せず)等のポインタ機能により手動で設定するか、キーボードからどのモードのプログラムを選択するかのコマンドを入力して自動的に設定するかのいずれかによる。
【0064】
また、図3(b)は、本発明の実施例の第2の形態として図3(a)から一部の構成を省略したヘッダ部1の構造例である。図3(b)において、ベース14は、回転台13Aと一体化された構造で旋回するものである。また回転台13Aが更に省略されベース14と回転台13Bのみとなり、カメラ11Aは、直接ベース14に取り付けられ撮影方向が固定され、カメラ11B1台だけが撮影方向を変更できるものであっても良い。これら第2の実施の形態においても、速度測定処理の手順、方法等は前述の第1の実施形態と同様である。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施例に係わる速度計測装置の構成図。
【図2】ヘッダ部の構成を示すブロック図。
【図3】ヘッダ部1の構造の概念図。
【図4】処理制御部2の構成を示すブロック図。
【図5】本発明の実施例に係わる速度計測装置の速度測定の原理を示す図。
【図6】速度計測装置のモニタ画面の表示例。
【図7】特徴抽出部の内部構成の機能ブロック図。
【図8】カメラ2台の撮影方向の角度設定を説明する図。
【図9】本実施例における速度計測装置の速度測定の動作手順を示すフローチャート。
【図10】複数車両が速度計測区間を走行する場合の車両の位置関係を示す図。
【図11】2カ所の監視ポイントでの車両通過時刻と目標色を対応して記憶したメモリのテーブル。
【図12】図9における通過時間測定の詳細手順を示すフローチャート。
【図13】異なる画角で画面監視、速度計測をする場合のモニタ表示画面。
【図14】2台のカメラが撮影した映像が連続して表示されたモニタ画面の例。
【符号の説明】
【0066】
1 ヘッダ部
11A、11B カメラ
12A、12B レンズ
13A、13B 回転台
14 ベース
15 カバー
16 窓
2 処理制御部
21A、21B 特徴抽出部
22 計測部
221 タイマ
222 メモリ
23 制御部
24 表示処理部
25 混合増幅器
3 モニタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラを収容し、道路の近傍に設置されるカメラヘッドと、前記カメラに接続され、前記カメラが撮影した道路の走行車両の映像情報を受信し、映像処理して前記走行車両の走行速度を算出する処理制御手段と、前記映像情報を表示するモニタとを備え、
前記カメラが離れた2つの監視ポイントを通過する走行車両の走行速度を計測する速度計測装置において、
前記カメラヘッドは、
それぞれ回転台に取り付けられた2つのカメラを共通のベースとカバーにより収容し、
前記処理制御手段は、
各前記カメラの撮影方向の角度を設定する前記回転台の姿勢の制御信号を前記回転台に送信する制御手段と、
前記第1、第2のカメラの各映像情報からそれぞれ前記走行車両が前記第1、第2の監視ポイントを通過したことを検出して第1、第2の検出信号を出力する特徴抽出手段と、
内蔵するタイマを参照して、前記特徴抽出手段から入力される前記第1の検出信号の検出時刻を前記第2検出信号の検出時刻から減算して前記走行車両の前記第1と第2の監視ポイント間の走行時間を算出するとともに、前記制御手段から入力される前記第1、第2のカメラの各撮影方向の角度と予め内部メモリに記憶された前記カメラヘッドと前記道路との間の距離を読み出して三角測量の原理により前記第1と第2の監視ポイント間の走行距離を算出し、前記算出された走行時間、および前記算出された走行距離とから前記走行車両の走行速度を計測する計測手段とを具備することを特徴とする速度計測装置。
【請求項2】
前記特徴抽出手段は、
前記各検出信号と共に、前記監視ポイントを通過した前記走行車両を特定する特徴抽出データを出力し、
前記計測手段は、
前記第1、第2の検出信号の前記各検出時刻と各前記特徴抽出データとを組にして内部メモリにテーブルにして記憶し、
第2の監視ポイントを通過した前記走行車両の前記特徴抽出データと一致する特徴抽出データと組である前記第1監視ポイントを通過した検出時刻を前記テーブルから読み出して探し出すことにより同一の前記走行車両の前記第1、第2の検出時刻を特定して走行速度を算出することを特徴とする請求項1に記載の速度計測装置。
【請求項3】
前記特徴抽出データは、
前記走行車両の塗装色であることを特徴とする請求項2記載の速度計測装置。
【請求項4】
前記特徴抽出データは、
前記走行車両の形状、または車種等のプロファイルであることを特徴とする請求項2記載の速度計測装置。
【請求項5】
前記2台のカメラは異なる画角で撮影し、一方のカメラは広角画角で前記両監視ポイントの区間を画面上に表示可能に撮影し、他方が前記どちらか1つの監視ポイントを撮影することを特徴とする請求項1に記載の速度計測装置。
【請求項6】
前記2台のカメラは、
ズームレンズが取り付けられ、
前記制御部は、前記回転台の姿勢の制御信号から設定される各前記カメラの撮影方向の角度から、前記ズームレンズのズーム角の設定を行うことにより前記カメラのいずれか一方の撮影する映像を前記両監視ポイント区間が常に前記モニタに表示されるように制御することを特徴とする請求項1に記載の速度計測装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記2台のカメラの撮影した映像が前記モニタの画面上で左右連続した1つの映像として表示される様に前記ズームレンズのズーム角の設定を行うことを特徴とする請求項5に記載の速度計測装置。
【請求項8】
前記ベースは、前記カメラのいずれか1つの回転台を兼ねて旋回することを特徴とする請求項1に記載の速度計測装置。
【請求項9】
前記カメラのいずれか1つは、前記回転台が省略され前記ベースに取り付けられ、撮影方向が固定されていることを特徴とする請求項1に記載の速度計測装置。
【請求項10】
カメラを収容し道路の近傍に設置されるカメラヘッドと、前記カメラが撮影した道路上の走行車両の映像情報を受信し、映像処理して前記走行車両の走行速度を算出する処理制御手段と、前記映像情報を表示するモニタとを備え、離れた2つの監視ポイントを通過する前記走行車両の走行速度を計測する速度計測装置の速度計測方法において、
1つのベースとカバーからなる前記カメラヘッドに収容され、それぞれが回転台に取り付けられた2つのカメラは、一方が前記第1の監視ポイント、他方が前記第2の監視ポイントを撮影した第1、第2の映像情報を前記処理制御手段に送信し、
前記処理制御手段は、
制御手段と、特徴抽出手段と、計測手段とを備え、
前記制御手段は、各前記カメラの撮影方向の角度を設定する前記回転台の姿勢の制御信号を各前記回転台に送信し、
前記第1、第2のカメラから各映像情報を受信した前記特徴抽出手段は、それぞれ前記走行車両が前記第1、第2の監視ポイントを通過したことを検出した場合、前記第1、第2の監視ポイントの第1、第2の検出信号を前記計測手段へ出力し、
前記第1の検出信号が入力された前記計測手段は、前記第1の検出信号の検出時刻を前記第2の検出信号の検出時刻から減算して前記走行車両の前記第1と第2の監視ポイント間の走行時間を算出するとともに、前記制御手段から入力される前記第1、第2のカメラの各撮影方向の角度と、予め内部メモリに記憶された前記カメラヘッドと前記道路との間の距離を読み出して三角測量の原理により前記前記第1と第2の監視ポイント間の走行距離を算出し、前記算出された走行時間、および前記算出された走行距離とから前記走行車両の走行速度を算出することを特徴とする速度計測装置の速度計測方法。
【請求項11】
前記特徴抽出手段は、
前記検出信号と共に、前記監視ポイントを通過した前記走行車両を特定する特徴抽出データを出力し、
前記計測手段は、
前記第1、第2の検出信号の各検出時刻と前記特徴抽出データとを組にして内部メモリにテーブルにして記憶し、
第2の監視ポイントを通過した前記走行車両の前記特徴抽出データと一致する特徴抽出データと組である前記第1監視ポイントを通過した検出時刻を前記テーブルから読み出して探し出すことにより前記走行車両の前記第1、第2の検出時刻を特定して走行速度を算出することを特徴とする請求項9に記載の速度計測装置の速度計測方法。
【請求項12】
前記2台のカメラは、
ズームレンズが取り付けられ、
前記制御部は、前記回転台の姿勢の制御信号から設定される各前記カメラの撮影方向の角度から、前記ズームレンズのズーム角の設定を行うことにより前記カメラのいずれか一方の撮影する映像を前記両監視ポイント区間が常に前記モニタに表示されるように制御することを特徴とする請求項9に記載の速度計測装置の速度計測方法。
【請求項13】
前記制御部は、前記2台のカメラの撮影した映像が前記モニタの画面上で左右連続した1つの映像として表示される様に前記ズームレンズのズーム角の設定を行うことを特徴とする請求項11に記載の速度計測装置の速度計測方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−48395(P2006−48395A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−228921(P2004−228921)
【出願日】平成16年8月5日(2004.8.5)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(000220620)東芝テリー株式会社 (116)
【Fターム(参考)】