説明

配線体の接続構造、配線体、電子装置及び電子装置の製造方法

【課題】電子部品を搭載して構成される複数の配線体を組み合わせて構成される電子装置において、放熱性能が高く、また、各配線体の組み付けを容易に行うことができるとともに不良品を容易に交換することができる配線体の接続構造を提供する。
【解決手段】複数の配線体1を接続する配線体の接続構造100であって、上記配線体は、熱伝導性を有する金属板2と、上記金属板に接着剤を介して積層されたフレキシブルプリント配線板3と、上記フレキシブルプリント配線板に搭載された電子部品9とを備え、上記金属板の少なくとも一側縁部から上記フレキシブルプリント配線板の一部を延出させて形成した第1の接続部10を設ける一方、上記金属板の少なくとも他側縁部に、隣接して配置された配線体の上記第1の接続部と接続される第2の接続部13を設けるとともに、上記金属板を連結する金属板連結手段5,6,14を備えて構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、配線体の接続構造等に関する。詳しくは、複数の配線体から構成される電子装置における配線体の接続構造、配線体、電子装置及び電子装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、液晶ディスプレイのバックライトとして使用される照明装置は、複数個の発光素子を搭載した発光ブロックを、液晶パネルの裏面側に縦方向及び横方向に複数個配列して構成されている。上記構成を採用することにより、上記照明装置を容易に製造することができるとともに、一部の発光素子等に不良品が混じっている場合に容易に交換することが可能となる。
【0003】
上記発光素子は発熱量が大きいため、金属基板上に上記発光素子を搭載するとともに、シャーシ上に複数個の発光ブロックを着脱可能に配列して固定し、隣接する各発光ブロック上の給電回路を、ケーブルを介して接続することにより、上記照明装置が製造される。
【0004】
【特許文献1】特開2009−181883号
【特許文献2】WO2009/016853号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の照明装置の製造手法においては、複数の発光ブロック間の回路を電気的に接続するために、別途ケーブルをハンダ等によって隣接する金属基板間に掛け渡し状に接続しなければならない。このため、製造工程が増加するばかりでなく、ケーブルの接続作業が面倒である。
【0006】
また、発光ブロックに不良品が混ざっている場合、はんだを溶融させて上記ケーブルを取り外す必要がある。このため、発光ブロックの交換作業も面倒である。
【0007】
本願発明は、バックライト照明装置等のように、電子部品が搭載された複数の配線体を組み合わせて構成される電子装置において、放熱性能が高く、また、各配線体の組み付けを容易に行うことができるとともに、不良品を容易に交換することができる配線体の接続構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願の請求項1に記載した発明は、複数の配線体を接続する配線体の接続構造であって、上記配線体は、熱伝導性を有する金属板と、上記金属板に接着剤を介して積層されたフレキシブルプリント配線板と、上記フレキシブルプリント配線板に搭載された電子部品とを備え、上記金属板の少なくとも一側縁部から上記フレキシブルプリント配線板の一部を延出させて形成した第1の接続部を設ける一方、上記金属板の少なくとも他側縁部に、隣接して配置された配線体の上記第1の接続部と接続される第2の接続部を設けるとともに、上記金属板を連結する金属板連結手段を備えて構成したものである。
【0009】
上記金属板の種類は特に限定されることはない。たとえば、アルミニウム等から形成された金属板を採用することができる。上記フレキシブルプリント配線板も特に限定されることはない。片面に回路が形成された片面フレキシブルプリント配線のみならず、両面フレキシブルプリント配線板を採用することができる。
【0010】
上記金属板の上に、上記フレキシブルプリント配線板が接着剤を介して積層される。上記接着剤の種類も特に限定されることはなく、たとえば、エポキシ樹脂系の熱硬化性樹脂を主成分とする接着剤を採用することができる。
【0011】
本願発明では、上記金属板の少なくとも一側縁部から上記フレキシブルプリント配線板の一部を延出させることにより第1の接続部が設けられる。すなわち、上記金属板の縁部から延出する上記第1の接続部が、上記フレキシブルプリント配線板と一体的に形成される。上記第1の接続部の延出量は、配線体の配置間隔等によって決定することができる。
【0012】
上記金属板の少なくとも他側縁部には第2の接続部が設けられる。そして、隣接して配置される配線体の上記第1の接続部と上記第2の接続部とを接続することにより、隣接する配線板の回路が接続される。
【0013】
本願発明では、フレキシブルプリント配線板の一部を金属板から延出させて構成される接続部を介して、隣接する配線体の回路が接続される。このため、別途ケーブルを溶接等する必要がなくなり、製造工程を削減することができる。また、上記フレキシブルプリント配線板は柔軟性が高いため、フレキシブルプリント配線板の回路を傷めることなく、第1の接続部と第2の接続部とを容易に接続し、あるいは離脱させることができる。
【0014】
しかも、上記フレキシブルプリント配線板は、金属板の表面に接着剤を介して積層されているため、電子装置から発生する熱を効率よく放熱することができる。
【0015】
上記第2の接続部を設ける位置及び形態は特に限定されることはない。たとえば、請求項2に記載した発明のように、上記第2の接続部を上記金属板の他側縁部の内側に、すなわち、フレキシブルプリント配線板の金属板に対する積層部分に形成することができる。
【0016】
また、請求項3に記載した発明のように、第2の接続部を上記金属板の他側縁部から上記フレキシブルプリント配線板の一部を延出させて形成することもできる。すなわち、隣接する配線体から延出する接続部同士を接続できるように構成することもできる。
【0017】
上記金属板の連結手段は、上記複数の配線体を一体的に連結できるものであれば特に限定されることはない。たとえば、請求項4に記載した発明のように、上記金属板連結手段を、各金属板に一体形成されるとともに隣接する金属板同士を互いに連結できる嵌合部を備えて構成することができる。この構成を採用した場合、隣接する配線体同士を順次連結することにより、複数の配線体を一体的に連結した電子装置を構成することができる。
【0018】
また、請求項5に記載した発明のように、上記金属板連結手段を、列状配置された複数の金属板に掛け渡し状に設けられる連結部材を備えて構成することができる。この場合、隣接する配線体同士は直接連結されておらず、上記連結部材を介して複数の配線体が連結されることになる。
【0019】
上記金属板は、フレキシブルプリント配線板と別途に加工することができるため、寸法や形状の自由度が高い。このため、種々の連結手段を採用することができる。
【0020】
請求項6に記載した発明のように、上記連結手段を、ネジ手段を備えて構成することができる。上記ネジ手段は、隣接する上記金属板同士を連結し、あるいは、各金属板を上記連結部材に対して連結するために設けられる。なお、ネジ手段に代えて、金属板の弾性を利用して連結するように構成することもできる。
【0021】
上記第1の接続部と上記第2の接続部は、着脱可能に接続できるものであれば特に限定されることはない。たとえば、加熱により着脱できる導電性接着剤を用いて接続することができる。
【0022】
また、請求項7に記載した発明のように、上記第1の接続部と上記第2の接続部とを、互いに接続されるコネクタ部材を備えて構成することができる。この構成を採用することにより、上記第1の接続部と上記第2の接続部とを、接着剤を用いることなく容易に接続できるとともに、取り外すことができる。
【0023】
また、請求項8に記載した発明のように、上記第1の接続部を、フレキシブルプリント配線板に形成された配線を露出して形成された接続電極部と、上記接続電極部形成部位の裏面に積層された補強部材とを備えて構成するとともに、上記第2の接続部を、上記接続電極部を挿入できるコネクタ部材を備えて構成することができる。上記接続電極部を上記コネクタ部材に挿入することにより、上記第1の接続部と上記第2の接続部とを着脱可能に接続することができる。
【0024】
本願発明に係る配線体の接続構造は、種々の電子装置に適用することができる。たとえば、請求項11に記載した発明のように、上記電子部品として発光素子を採用し、液晶パネル等の照明装置を構成することができる。
【0025】
請求項12に記載した発明は、複数の配線体を連結して構成される電子装置の製造方法であって、連結手段を有する金属板を準備する金属板準備工程と、第1の接続部と第2の接続部とを備え、上記第1の接続部と上記第2の接続部の少なくとも一方が、上記金属板の一側縁部から延出するように形成されたフレキシブルプリント配線板を準備するフレキシブルプリント配線板準備工程と、上記金属板に、接着剤を介して上記フレキシブルプリント配線板を積層するフレキシブルプリント配線板積層工程と、上記フレキシブルプリント配線板上に電子部品を搭載する電子部品搭載工程と、上記工程を経て形成された複数の配線体を、上記連結手段を介して連結する金属板連結工程と、隣接して配置される各配線体の上記第1の接続部と上記第2の接続部を接続するフレキシブルプリント配線板接続工程とを含んで構成されるものである。
【0026】
上記金属板準備工程を行う手法は特に限定されることはない。たとえば、切削等の機械加工、プレス板金加工、その他の種々の加工を採用することができる。上記フレキシブルプリント配線板準備工程も、既知の手法を採用することができる。
【0027】
上記フレキシブルプリント配線板積層工程は、熱硬化性接着剤を用いて、フレキシブルプリント配線板を、上記金属板に熱圧着することにより行うことができる。また、接着剤として、粘着剤を採用することもできる。
【0028】
上記電子部品は、ハンダリフロー処理によってフレキシブルプリント配線板に搭載することができる。なお、上記フレキシブルプリント配線板積層工程と上記電子部品搭載工程は、いずれを先に行ってもよい。
【0029】
上記金属板連結工程は、連結手段の構成に応じて行うことができる。たとえば、隣接する配線体を接続するように構成した場合、請求項13に記載した発明のように、隣接する金属板を、上記連結手段を介して互いに連結することにより、金属板連結工程を行うことができる。
【0030】
また、複数の配線体を保持できる連結部材を採用する場合には、請求項14に記載した発明のように、上記金属板連結工程をおいて、複数の金属板に掛け渡し状に設けられる連結部材に対して、各金属板を連結することにより行うことができる。
【0031】
上記金属板連結工程は、ネジ手段を締め付けることにより行うこともできるし、金属板等の弾性を利用して連結することもできる。
【発明の効果】
【0032】
電子部品から発生する熱を効率よく放熱することができるとともに、複数の配線体を容易に接続し、また、取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本願発明の第1の実施形態を示す図であり、金属板にフレキシブルプリント配線板を積層した状態を示す断面図である。
【図2】図1に示す配線体に、電子部品を搭載するとともに、コネクタ部材を設けた状態を示す断面図である。
【図3】図2に示す配線体を複数連結した接続構造を示す断面図である。
【図4】図3に示す接続構造の要部の拡大平面図である。
【図5】本願発明の第2の実施形態を示す図であり、金属板にフレキシブルプリント配線板を積層した状態を示す断面図である。
【図6】図5に示す配線体に、電子部品を搭載するとともに、第2の接続部を構成するコネクタ部材を設けた状態を示す断面図である。
【図7】図6に示す配線体を複数連結した接続構造を示す断面図である。
【図8】図7に示す接続構造の要部の拡大平面図である。
【図9】第3の実施形態に係る連結手段を備える接続構造の要部断面図である。
【図10】第4の実施形態に係る配線体の接続構造を示す平面図である。
【図11】図10におけるXI−XI線に沿う断面図である。
【図12】図10におけるXII−XII線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本願発明の実施形態を図に基づいて説明する。
【0035】
図1から図4に、本願発明の第1の実施形態に係る配線体1及びその接続構造100を示す。
【0036】
図1は、金属板2の表面に接着剤4を介してフレキシブルプリント配線板3を積層した状態を示す断面図である。
【0037】
上記金属板2は、平面視矩形状に形成されているとともに、一側の上部を所定幅にわたって切除することにより段付き状の第1の連結部5が形成されている。また、他側の下部を所定幅で切除することにより段付き状の第2の連結部6が形成されている。上記第1の連結部5と上記第2の連結部6は、ほぼ同じ厚み及び幅を有し、上下に重ね合わせることにより、配線体1を平面に沿って連結できるように構成されている。また、上記第1の連結部5には、ネジ通挿孔7が形成されているとともに、上記第2の連結部6には、上記ネジ通挿孔7に対応する位置に、ネジ孔8が形成されている。
【0038】
上記フレキシブルプリント配線板3には、電子部品をハンダリフロー処理によって搭載できる図示しない回路が形成されており、図2に示すように、複数の電子部品9が搭載される。本実施形態では、上記電子部品9として、発光ダイオードを用いた発光素子が搭載されており、複数の配線体1を配列して組み付けることにより、液晶パネルの照明装置が形成されるように構成されている。
【0039】
上記フレキシブルプリント配線板3の一側には、上記金属板2の上面縁部から延出する第1の接続部10が形成されており、この第1の接続部10の先端下面に第1のコネクタ部材11が接続されている。一方、上記フレキシブルプリント配線板3の他側上面には、第2のコネクタ部材12が接続されて、第2の接続部13が形成されている。
【0040】
図3に示すように、複数の配線体1が、上記第1の連結部5と上記第2の連結部6とを重ね合わせるようにして配列されるとともに、上記ネジ通挿孔7に通挿されたネジ14を、上記ネジ孔8に螺合させることにより、上記第1の連結部5と上記第2の連結部6とが連結される。また、上記第1のコネクタ部材11と上記第2のコネクタ部材12とを接続することにより、隣接して配置されるフレキシブルプリント配線板3,3の回路が接続されて、配線体の接続構造100が形成される。
【0041】
本実施形態においては、隣接する金属板2,2が、上記第1の連結部5、上記第2の連結部6及びネジ14を介して着脱可能に連結されている。また、隣接するフレシキブルプリント配線板3,3が、上記第1の接続部10及び上記第2の接続部13を介して、着脱可能に接続されている。このため、一部の配線体の電子部品に不良があった場合にも、上記配線体1の単位で容易に取り替えることが可能となる。
【0042】
また、本実施形態に係る配線体1は、熱伝導性の高いアルミニウムから形成された金属板2の上に、フレキシブルプリント配線板3を積層し、このフレキシブルプリント配線板3に電子部品9を搭載しているため、上記電子部品9から生じる熱を効率よく放熱することができる。
【0043】
さらに、本実施形態によると、隣接する金属板2,2を直接接続する構成を採用しているため、シャーシ等の他の連結部材を用いることなく、複数の配線体1を直接接続することができる。
【0044】
図5〜図8に、本願発明の第2の実施形態を示す。なお、金属板202、連結部205,206及び電子部品209の構成は、第1の実施形態と同様であるので説明は省略する。
【0045】
第2の実施形態では、上記金属板202の一側縁部から延出する接続部210の先端上面の回路を露出させて接続電極部220を設けるとともに、この接続電極部220の裏面側に補強板211を設けて、第1の接続部210を構成している。
【0046】
一方、上記フレキシブルプリント配線板203の他側には、上記接続電極部220を挿入して接続するコネクタ部材212を設けることにより第2の接続部213が形成されている。
【0047】
図7に示すように、隣接する金属板202,202の連結部205,206を第1の実施形態と同様に、ネジ214を用いて連結するとともに、上記接続電極部220を上記コネクタ部材212に嵌入することにより、隣接する配線体同士が連結される。第2の実施形態においても、上記接続電極部220をコネクタ部材212に容易に接続できるとともに、容易に取り外すことができる。このため、不良品が搭載された配線体を容易に交換することができる。
【0048】
図9に、本願発明の第3の実施形態に係る配線体の接続構造を示す。第3の実施形態では、金属板302,302の裏面縁部に、ネジ孔308,308を設けるとともに、隣接する金属板の下面に掛け渡し状に設けられる連結部材320を介して、隣接する金属板302,302が連結されている。
【0049】
また、上記フレキシブルプリント配線板303,303に、上記金属板302,302の両側縁部から延出する第1の接続部310と第2の接続部313を設け、これら接続部に互いに接続できるコネクタ部材311,312が設けられている。これらコネクタ部材311,312を接続することにより、隣接する配線体301,301のフレキシブルプリント配線板303,303の回路を接続することができる。
【0050】
上記構成を採用することにより、金属板の加工が容易となる。また、上記連結部材320の長さを調整することにより、配線体301を所望の間隔で配列することができる。
【0051】
また、各配線体301,301は着脱可能に連結されるため、上述した実施形態と同様に、搭載した電子部品に不良品があった場合、配線体単位で容易に交換することができる。
【0052】
図10〜図12に、本願発明の第4の実施形態を示す。
【0053】
第4の実施形態は、矩形状の配線体401の四方に接続部410,413,410,413を設けるとともに、複数の金属板402に掛け渡し状に設けられる棒状の連結部材420を介して各配線体401を所定間隔で連結保持したものである。なお、各配線体に積層されたフレキシブルプリント配線板403、電子部品409及び各接続部410,413の構成は、第3の実施形態と同様であるので説明は省略する。
【0054】
上記金属板402の四隅には、ネジ孔408が形成されている。一方、上記連結部材420は所定間隔を開けて平行に配置されており、上記ネジ孔408に対応するネジ通挿孔407が形成されている。図11及び図12に示すように、上記ネジ通挿孔407に通挿されたネジ414を上記ネジ孔408に螺合させることにより、各配線体401が、上記連結部材420を介して一定間隔で連結される。
【0055】
各フレキシブルプリント配線板401の四方の縁部には、金属板402の縁部から延出する接続部410,413が設けられている。各接続部410,413には、コネクタ部材411,412が設けられており、対応するコネクタ部材411,412を接続することにより、四方に隣接する配線体の回路を接続することができる。
【0056】
上記構成を採用することにより、多数の配線体を縦横に容易に連結して、電子装置を構成することができる。また、各配線体は、上記連結部材に対して着脱可能に保持されているため、電子部品が不良の場合に、上述した実施形態と同様に、配線体単位で容易に交換することができる。
【0057】
また、各フレキシブルプリント配線板403に種々の回路や電子部品を搭載することが可能となる。たとえば、電子部品409として発光ダイオードを備える発光素子を搭載した場合、上記フレキシブルプリント配線板403に、制御回路を設けて、所要の領域の発光素子に電力を供給するように構成することも可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0058】
電子部品を搭載した複数の配線体を容易に接続し、また取り外すことができる。このため、一部の電子部品に不良があっても、上記配線体の単位で容易に交換することができる。
【符号の説明】
【0059】
100 配線体の接続構造
1 配線体
2 金属板
3 フレキシブルプリント配線板
5 金属板連結手段
6 金属板連結手段
9 電子部品
10 第1の接続部
12 第2の接続部
14 金属板連結手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の配線体を接続する配線体の接続構造であって、
上記配線体は、熱伝導性を有する金属板と、上記金属板に接着剤を介して積層されたフレキシブルプリント配線板と、上記フレキシブルプリント配線板に搭載された電子部品とを備え、
上記金属板の少なくとも一側縁部から上記フレキシブルプリント配線板の一部を延出させて形成した第1の接続部を設ける一方、
上記金属板の少なくとも他側縁部に、隣接して配置された配線体の上記第1の接続部と接続される第2の接続部を設けるとともに、
上記金属板を連結する金属板連結手段を備えて構成される、配線体の接続構造。
【請求項2】
上記第2の接続部は、上記金属板の他側縁部の内側に形成されている、請求項1に記載の配線体の接続構造。
【請求項3】
上記第2の接続部は、上記金属板の他側縁部から上記フレキシブルプリント配線板の一部を延出させて形成されている、請求項1に記載の配線体の接続構造。
【請求項4】
上記金属板連結手段は、各金属板に一体形成されるとともに隣接する金属板同士を互いに連結できる嵌合部を備えて構成される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の配線体の接続構造。
【請求項5】
上記金属板連結手段は、列状配置された複数の金属板に掛け渡し状に設けられる連結部材を備えて構成される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の配線体の接続構造。
【請求項6】
上記金属板連結手段はネジ手段を備えて構成されている、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の配線体の接続構造。
【請求項7】
上記第1の接続部と上記第2の接続部は、互いに接続されるコネクタ部材を備えて構成されている、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の配線体の接続構造。
【請求項8】
上記第1の接続部は、フレキシブルプリント配線板に形成された配線を露出して形成された接続電極部と、上記接続電極部形成部位の裏面に積層された補強部材とを備えて構成されるとともに、
上記第2の接続部は、上記接続電極部を挿入できるコネクタ部材を備えて構成される、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の配線体の接続構造。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の配線体の接続構造に用いられる配線体。
【請求項10】
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載された配線体の接続構造を備える、電子装置。
【請求項11】
上記電子部品としての発光素子が搭載された、請求項10に記載の照明装置。
【請求項12】
複数の配線体を連結して構成される電子装置の製造方法であって、
連結手段を有する金属板を準備する金属板準備工程と、
第1の接続部と第2の接続部とを備え、上記第1の接続部と上記第2の接続部の少なくとも一方が、上記金属板の一側縁部から延出するように形成されたフレキシブルプリント配線板を準備するフレキシブルプリント配線板準備工程と、
上記金属板に、接着剤を介して上記フレキシブルプリント配線板を積層するフレキシブルプリント配線板積層工程と、
上記フレキシブルプリント配線板上に電子部品を搭載する電子部品搭載工程と、
上記工程を経て形成された複数の配線体を、上記連結手段を介して連結する金属板連結工程と、
隣接して配置される各配線体の上記第1の接続部と上記第2の接続部とを接続するフレキシブルプリント配線板接続工程とを含む、電子装置の製造方法。
【請求項13】
上記金属板連結工程において、隣接する金属板を、上記連結手段を介して互いに連結する、請求項12に記載の電子装置の製造方法。
【請求項14】
上記金属板連結工程において、複数の金属板に掛け渡し状に設けられる連結部材に対して各金属板を連結する、請求項12に記載の電子装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−253213(P2012−253213A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−125056(P2011−125056)
【出願日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】