説明

電子機器、その制御方法、及び制御プログラム、並びに記録媒体

【課題】無線通信アクセスポイントとの接続状態及び動作状態を的確に告知するとともに、消費電力を低減する。
【解決手段】MFP103は無線通信装置を有し、この無線通信装置によって、無線通信アクセスポイントAPを介して、他の機器と通信可能であり、その消費電力を低減させる省エネモードが選択可能である。MFPはAPと接続された状態であることを告知するLEDを有している。そして、MFPは予め規定された周期に応じた時間が経過すると、無線通信装置を省エネモードから復帰させる。MFPは無線通信装置が省エネモードであると、LEDを間欠的に消灯し、無線通信装置が省エネモードから復帰する際LEDを消灯する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信装置を有する電子機器、その制御方法、及び制御プログラム、並びに記録媒体に関し、特に、無線アクセスポイントとの接続状態を告知するとともに、その消費電力を低減することのできる電子機器、その制御方法、及び制御プログラム、並びに記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、無線通信を用いたローカルエリアネットワーク(LAN)、所謂無線LANの普及が進んでいる。無線LANにおいては、端末装置(例えば、電子機器)等が備える無線通信装置とネットワークとを接続する際には、所謂無線通信アクセスポイントを介してネットワークと接続を行っている。
【0003】
このような無線LANにおいては、有線LANと異なって、単にケーブルの接続状態を確認するだけでは、無線通信装置とネットワークとが正常に接続されているか否かの確認を行うことは困難である。
【0004】
このため、無線LANにおいて無線通信装置の接続状態及び動作状態を告知するために、例えば、LED等のランプを点灯させて接続状態等の告知を行うようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
一方、近年の省エネルギー(以下、省エネと呼ぶ)の高まりに起因して、無線通信装置においても電力消費を抑える技術に対するニーズが高まっている。このため、非動作時において、無線通信装置を低消費電力状態(所謂省エネモード)とするようにしたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特願平3−263090号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、無線通信装置において、その接続状態及び動作状態を表示するランプは表示中(つまり、点灯中)においては、当然のことながら電力が消費されている。また、無線通信装置で用いられる高周波回路は、一般にその電力消費が大きく、省エネモードにおいては、ランプ及び高周波回路が消費する電力を無視することができない。
【0008】
このため、省エネモードの際には、ランプを含めてその消費電流(又は消費電力)を低減させる必要があり、さらには、省エネモードにおいても接続状態の確認を的確に行えるようにする必要がある。
【0009】
本発明の目的は、無線通信装置の接続状態及び動作状態を的確に告知するとともに、消費電力を低減することのできる電子機器、その制御方法、及び制御プログラム、並びに記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するため、本発明による電子機器は、無線通信装置を有し、該無線通信装置によって、無線通信アクセスポイントを介して、他の機器と通信可能であり、その消費電力を低減させる省エネモードが選択可能な電子機器であって、前記無線通信アクセスポイントからは予め規定された周期で無線標識信号が送信されており、前記無線通信アクセスポイントと接続された状態であることを告知する告知手段と、前記予め規定された周期に応じた時間が経過すると、前記無線通信装置を前記省エネモードから復帰させる省エネモード制御手段と、前記無線通信装置が前記省エネモードであると、前記告知手段を間欠的に無効とし、前記無線通信装置が前記省エネモードから復帰する際、前記告知手段を無効とする有効・無効化手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、無線通信アクセスポイントと無線通信装置との接続状態及び無線通信装置の動作状態を的確に、ユーザーに告知することができるばかりでなく、消費電力を低減することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明による無線通信装置の一例が用いられる印刷システムの一例を示す図である。
【図2】図1に示すPCの構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図3は図1に示すMFPに備えられたリーダ部の一例を示す図である。
【図4】図1に示すMFPに備えられたプリント部の構成の一例を示す図である。
【図5】図1に示すMFPの制御系を説明するためのブロック図である。
【図6】図5に示すWLANを詳細に示すブロック図である。
【図7】図5に示す操作部パネルを詳細に示すブロック図である。
【図8】図5に示すプリンタコントローラ及びWLANの動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図9】図8に示す動作を行った際の消費電流の変化を示す図である。
【図10】図5に示すプリンタコントローラにおけるLEDの点灯制御を説明するためのフローチャートであり、(a)はMFPの起動時に実行される処理を説明するためのフローチャート、(b)はWLANが低消費電力状態になった後の処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態による無線通信装置の一例について図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本発明による無線通信装置の一例が用いられる印刷システムの一例を示す図である。
【0015】
図1を参照して、図示の印刷システムは、中継局である無線通信アクセスポイント(以下、APと呼ぶ)101、情報処理装置(例えば、パーソナルコンピュータ(PC))102、及び複合型印刷機(MFP、つまり電子機器)103を有している。そして、PC102及びMFP103は無線通信装置(図1に示さず)を備えており、PC102及びMFP103はAP101を介して相互に無線通信を行う。
【0016】
MFP103は、イメージスキャン、プリント、及びコピー等の複数の機能を有しており、例えば、PC102で指示された印刷ジョブ等に応じてMFP103は印刷ジョブ等を実行する。そして、MFP102は、印刷ジョブ等の実行の結果得られた印刷データに応じて、MFP103はプリントを実行する。また、MFP103は、印刷ジョブ等の実行の結果得られた印刷データを、AP101を介してPC102に送信することもある。
【0017】
なお、図示の例では、PC102は、一台のみ示されているが、実際には、複数のPC102がAP101に接続されている。また、MFP103は複数備えられるようにしてもよい。PC102は各種アプリケーションプログラムを用いて、各種データの表示及び加工等を行う。そして、前述のように、PC102はAP101を介してMFP103と無線通信を行って、相互にデータの送受を行う。
【0018】
図2は、図1に示すPC102の構成の一例を示すブロック図である。
【0019】
図2を参照して、図示のPC102には、モニター205、USBデバイス208、マウス210、キーボード(KB)211、及びプリンター103Aが接続されている。PC102は、CPU201を有し、CPU201には、メモリコントローラ202が接続されている。そして、このメモリコントローラ202には、グラフィックコントローラ204、メインメモリ203、及びI/O(入出力)コントローラ206が接続されている。
【0020】
図示のように、前述のモニター205はグラフィックコントローラ204に接続されている。また、USBデバイス208、マウス210、KB211、及びプリンタ103AはそれぞれUSBI/F、マウスI/F、KB/IF、及びIEEE1284I/FによってI/Oコントローラ206に接続されている。さらに、I/Oコントローラ206には、IDE(Integrated Device Electronics)I/F、FDDI/Fを介してHDD207及びFDD209が接続されている。加えて、I/Oコントローラ206には、PCIバスを介して複数のPCIスロット212〜214が接続されるとともに、ROMI/Fを介してBIOSROM215が接続されている。そして、I/Oコントローラ206には、無線通信装置(無線LAN)216が接続されている。
【0021】
CPU201はBIOS(Basic Input/Output System)ROM215又はHDDに保存された制御プログラム等に応じて、PC102全体の制御を行う。
【0022】
メモリコントローラ202は、CPU201の制御下において、メインメモリ203に対する読み書き制御を行うとともに、グラフィックコントローラ204及びI/O(入出力)コントローラ206の制御を行う。メモリコントローラ202はI/Oコントローラ206を介して、例えば、HDD207に格納された各種プログラムを読み出して、メインメモリ203に保存する。そして、CPU201はメインメモリ203に保存された各種プログラム(アプリケーションを含む)を実行する。
【0023】
さらに、メインメモリ203は、CPU201が動作する際の作業領域として用いられ、例えば、メインメモリ203には処理対象のデータが記憶されるとともに、出力データが一時記憶される。
【0024】
グラフィックコントローラ204はユーザーインターフェースとして機能し、文字、図形、及び画像等の表示データをモニター205に表示して、ユーザーに必要な情報を告知する。なお、グラフィックコントローラ204は、グラフィックメモリ(図示せず)を有しており、グラフィックコントローラ204はグラフィックメモリ204に表示対象の表示データを一旦記憶して、モニター205に表示する。
【0025】
I/Oコントローラ206は、例えば、HDD207、FDD209、及びUSBデバイス208の読み書き制御の読み書き制御を行うとともに、マウス210、KB211、及びプリンター103Aの入出力制御を行う。
【0026】
さらに、I/Oコントローラ206は、PCI(Peripheral Component Interconnect)スロット212〜214が接続されるPCIバスの制御及びBIOSROMの読み書き制御等を行う。加えて、I/Oコントローラ206は、AP101に対する物理的なインターフェースとして機能し、インターネット接続ための制御プロトコルを実行する。
【0027】
HDD(ハードディスクドライブ)207は、I/OコントローラにIDEインターフェース(IDE I/F)によって接続されている。図示の例では、HDD207には、OS(オペレイティングシステム)及びアプリケーションプログラムが記憶されている。
【0028】
さらに、HDD207には、プリンター103A等の入出力機器を制御するためのドライバープログラムが記録されるとともに、プログラムの実行に必要なデータや及びユーザーが作成した各種データが記憶されている。
【0029】
図示のUSBデバイス208とはUSBインターフェースに接続可能な入出力機器を総称しており、ユーザーは必要に応じて各種入出力機器をUSBインターフェース接続して使用する。これら入出力機器には、例えば、キーボード、マウス(ポインティングデバイス)、イメージリーダ、デジタルカメラ、フィルムスキャナー、プリンター、CDROMドライブ、DVDドライブ、拡張HDD、外付けFDD、及びICカード等がある。
【0030】
FDD209には、脱着可能な記憶媒体であるフロッピー(登録商標)ディスクが挿入され、FDD209によってフロッピー(登録商標)ディスクに対してデータの書き込み及び読み出しが行われる。なお、マウス120等のポインティングデバイス210を、CPU201、つまり、OSの制御下で、モニター205と協調して用いるようにすれば、ユーザーはPC102と会話的なインターフェースをとることが可能となる。
【0031】
ユーザーは、KB211を用いて、PC102に対して各種文字コードを入力することができる。前述のように、PCIスロット212〜214は、PCIバスを介してI/Oコントローラ206と接続される。PCIスロット212〜214には種々の機能を追加するためのプリント基板等が装着され、PCIバスを介してプリント基板に対して各種データが読み書きされる。
【0032】
BIOSROM215には、最下層である低機能のI/O制御プログラムが記憶されており、CPU201はメモリコントローラ202及びI/Oコントローラ206を介してBIOSROM215に記録されたプログラムを読み出すことができる。また、BOISROM215には、所謂初期プログラムが格納され、この初期プログラムによって電源投入後にPC102が起動される。
【0033】
図示のPC102は、前述のように、無線通信装置(無線LAN)216を有しており、この無線LAN(WLAN)216は、例えば、I/Oコントローラ206の制御下において、AP101と無線LANを介して通信を行う。つまり、PC102はWLAN216を介してAP101に各種データを送信することができる。また、WLAN216はAP101から各種データを受信して、I/Oコントローラ206に渡す。
【0034】
I/Oコントローラ206はAP101に対して物理的なインターフェースとして機能し、インターネット接続のための制御プロトコルのうち最下層の部分を実行する。なお、上位の接続プロトコルに関しては、HDD207に記憶された制御プログラムに応じて、CPU201が実行する。
【0035】
MFP103(図1)は原稿上の画像を読み取ってデジタルデータに変換するリーダ部と記録紙に画像を形成するプリント部とを有している。図3は図1に示すMFP103に備えられたリーダ部の一例を示す図である。
【0036】
図3を参照して、リーダ部(以下、イメージリーダともいう)301は、原稿台302を有しており、この原稿台302は、例えば、硝子等の透明材料で形成されている。そして、原稿台302上に載置された原稿316は原稿押え303によって原稿台302に密接される。
【0037】
原稿押え303は、蝶番304によって蝶番304を回転中心としてイメージリーダ301に回転可能に保持されている。なお、図3においては、原稿316は原稿台302から浮いているように示されているが、実際には原稿台302に密着している。
【0038】
原稿台302に置かれた原稿316には、光源313から光が照射され、その反射光が反射ミラー312、310、309を介して、経路315(破線で示す)に沿ってCCD(Charge Coupled Device)307に伝えられる。この際、レンズ314によって反射光はCCD306上に結像する。
【0039】
図示の例では、CCD307は一度に1ライン分の画像を読み取ることができる。図示のCCD307はプリント基板306上に搭載されており、このプリント基板306には画像処理部(図示せず)が備えられている。CCD307は受光光に応じたアナログ画像信号を画像処理部に与える。このアナログ画像信号は画像処理部でデジタル画像信号に変換され、インターフェースコネクタ305を介して、後述するプリント部に送られる。
【0040】
ここで、反射ミラー309及び310は、第1の可動部308に固定されている。そして、第1の可動部308は、駆動モータ(図示せず)にギアを介して接続され、原稿の副走査方向に沿って移動可能となっている。また、反射ミラー312は、光源(例えば、キセノンランプ)313とともに、第2の可動部311に固定されている。
【0041】
第2可動部311も駆動モータに別のギアを介して接続され、第1の可動部と同様に副走査方向に沿って移動可能となっている。第1の可動部308の移動速度は、第2の可動部311の移動速度の半分に設定され、これによって、経路315の距離が一定に保たれる。
【0042】
第1及び第2の可動部308及び311は原稿の一ラインを読み取った後、副走査方向に沿って移動しつつ、連続的にラインを読み取って1枚の原稿を読み取る。
【0043】
図4は、図1に示すMFP103に備えられたプリント部の構成の一例を示す図である。
【0044】
図4を参照して、プリント部401はプリントエンジンを備えており、当該プリントエンジンは電子写真プロセスを用いて画像形成を行う。図示の例では、プリントエンジンは色毎の感光ドラム411〜414を有しており、所謂4連タンデム方式を用いている。
【0045】
プリントエンジンは、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、及びブラック(K)のトナーカートリッジ402〜405を有している。これらトナーカートリッジ401〜405はそれぞれ感光ドラム411〜414及びトナー・廃トナー収容部が一体化されたものであり、プリントエンジンに脱着可能となっている。
【0046】
後述する画像形成信号がリーダユニット406〜409に入力され、画像形成信号に応じて、リーダユニット406〜409に備えられたレーザーダイオードが点灯制御されてその出力強度が変調させられる。これによって、レーザーダイオードから発せられるレーザービームの強弱が変化する。
【0047】
レーザービームは、スキャニングミラーおよびf−θレンズ等の光学系(図示せず)を介して感光ドラム411〜414に、軌跡419に沿って照射される。そして、感光ドラム411〜414はその表面を一の端から他端へと走査される。
【0048】
図示の感光ドラム411〜414は、回転機構(図示せず)によって回転駆動され、レーザービームによって感光ドラム411〜414上に静電潜像が形成される。そして、感光ドラム411〜414上の静電潜像が現像されて、可視画像(トナー像)とされる。この結果、感光ドラム411〜414上には各色のトナー像が形成される。
【0049】
給紙ユニット420には用紙が複数枚積み重ねられて収容されている。給紙ユニット420内の用紙は給紙機構(図示せず)によって1枚ずつピックアップされて、用紙搬送ベルト415に供給される。
【0050】
用紙搬送ベルト415は、ローラー416及び417によって回転駆動され、給紙ユニット420からの用紙が搬送ベルト415上に供給される。そして、搬送ベルト415の移動に伴って、用紙が搬送ベルト415上を搬送されて、各色の感光ドラム411〜414に順次到達する。用紙には感光ドラム411〜414から順次トナー像が転写されて、用紙上にカラー画像(カラートナー像)が形成される。
【0051】
図中、用紙が最上部に到達すると、用紙上のカラー画像は定着ユニット(図示せず)によって加熱・定着される。そして、用紙は排紙ローラー418によって外部に出力される。
【0052】
図5は、図1に示すMFP103の制御系を説明するためのブロック図である。
【0053】
図5を参照すると、MFP103は無線通信装置(無線LAN525)を有し、この無線LAN(WLAN)525によって、AP101を介して、PC102(他の機器)と通信可能である。そして、MFP103はその消費電力を低減させる低消費電力状態(省エネモード)が選択可能である。
【0054】
リーダ部301は、CPU501、ROM502、RAM503、画像処理部505、モータコントローラ506、及びプリント部インターフェース(PIF)507を有している。これらCPU501、ROM502、RAM503、画像処理部505、モータコントローラ506、及びPIF507はシステムバス504によって相互に接続されている。そして、画像処理部505にはCCD307が接続されている。なお、図示の制御系は、図3に示すプリント回路基板306上に形成されている。
【0055】
CPU501は、ROM502に格納されたプログラムによってリーダ部301全体を制御するとともに、CCD307から得られた画像データを処理する。さらに、CPU501はプリント部401とのインターフェースを制御する。RAM502はプログラム実行の際のワーク領域として用いられるとともに、画像データ、及び処理中のデータ、処理済みデータ(出力データ)等が記憶される。
【0056】
前述したように、画像処理部505は、CCD307からアナログ画像信号を受け、アナログ画像信号に含まれる輝度信号をプリント部401で印刷可能な濃度データに変換する。さらに、画像処理部505は、多階調で入力された画像信号をプリント部401で処理可能なディザデータに変換する。
【0057】
モータコントローラ506は、図3で説明した第1及び第2の可動部308及び311を駆動する駆動モータを制御する。PIF507は、プリント部401に接続され、プリント部401とのインターフェースを司るプリンターインターフェース部である。そして、PIF507は、CPU501の制御下でプリント部401に画像データを転送する。
【0058】
プリント部401は、プリンタコントローラ520を有している。プリンタコントローラ520は、CPU508、RAM509、BIOSROM510、IPL(Initial Program Loader)ROM511、リアルタイムクロック部(RTC)512、リーダ部インターフェース(RIF)514、印刷部I/F515、メモリコントローラ(MC)516、HDDI/F517、及びWLANI/F519を有している。そして、これらCPU508、RAM509、BIOSROM510、IPLROM511、RTC512、RIF514、印刷部I/F515、MC516、HDDI/F517、及びWLANI/F519はシステムバス513によって相互に接続されている。
【0059】
RIF514はPIF507に接続され、印刷部I/F515にはプリントエンジン521が接続されている。また、MC516、HDDI/F517、及びWLANI/F519には、それぞれ外部メモリ523、HDD524、及び無線通信装置(WLAN)525が接続されている。なお、図示のように、システムバス513には、操作パネル522が接続されている。
【0060】
CPU508は、BIOSROM510及びHDD524に記憶された制御プログラムに基づいてプリンタコントローラ520全体の制御を司る。なお、CPU508は、外部メモリ523に記憶された制御プログラム等に基づいて制御を行うようにしてもよい。
【0061】
さらに、CPU508は、BIOSROM510、IPLROM511、及びHDD524に記憶されているプログラムに基づいて、次の制御を実行する。
【0062】
(1)WLAN525から得られた情報に基づいて、操作部パネル522に対して接続状態を表すリンクLEDのオフを指示する。
【0063】
(2)操作部パネル522に対して接続状態を表すリンクLEDのオンを指示する。
【0064】
(3)プリンタコントローラ520を低電力状態(省電力モードともいう)に移行させる。
【0065】
(4)プリンタコントローラ520を低電力状態から復帰させる。
【0066】
RAM509はCPU508の主メモリ及びワークエリア等として用いられる。なお、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができる。
【0067】
また、RAM509には、リーダ部301から送られる入力画像データが一旦格納されるとともに、RAM509はプリンター動作時における出力情報展開領域、環境データ格納領域、及びNVRAM等として用いられる。CPU508は、印刷部I/F515を介してプリントエンジン521に画像データを出力して、プリントエンジン521によって画像形成を実行する。
【0068】
BIOSROM510には、主に入出力の初期化及び入出力に係る基本的な制御を行うための制御プログラム等が記憶されている。IPLROM511は、例えば、HDD524に記憶されているプログラムをRAM509上に読み出して、制御を移す機能を有している。そして、スナップショットを記憶媒体からRAM509に読み出す際において、IPLROM511が用いられる。RTC512は、時間を計測して記憶する。
【0069】
RIF514はリーダ部301から入力画像データを受信するとともに、リーダ部に対して514に対して制御情報を送信する。MC516は外部メモリ523を制御するメモリコントローラである。外部メモリ523は、オプションとして接続され、読み書き可能なメモリである。そして、外部メモリ523には、例えば、フォントデ−タ、エミュレ−ションプログラム、フォームデ−タ等が記憶される。
【0070】
なお、外部メモリ523は1個に限らず、複数備えるようにしてもよい。この際には、内蔵フォントに加えてオプションフォントカード又は言語系の異なるプリンター制御言語を解釈するプログラムを格納した外部メモリ等が接続される。
【0071】
HDD524には、CPU508が実行するプログラム、リーダ部301からの画像データ、PC102(図1)からの印刷データ、各種制御情報、及びデータファイル等が記憶される。なお、データファイルは他のPCや他のMFPからも読み出し可能である。
【0072】
CPU508は、WLANI/F519を介してWLAN525を制御する。WLANI/F519から出力された出力信号はWLAN524を介して無線通信によってAP101に送られる。これによって、プリンタコントローラ520は、他の複写装置、プリンター、及びホストコンピュータと通信を行うことができる。図示の例では、WLAN525は、WLANインターフェースカードであり、AP101と接続するための物理層及び低レベルの通信プロトコルを処理する機能を有している。なお、図示しないNVRAMを有して、操作パネル522からのプリンタモード設定情報を記憶するようにしてよい。
【0073】
図6は、図5に示すWLAN525を詳細に示すブロック図である。
【0074】
図6を参照すると、WLAN525は、システムI/F601、CPU602、ROM603、RAM604、タイマー(タイマー手段)605、及びRF(高周波)部606を有している。そして、システムI/F601によってWLAN525はWLANI/F519に接続され、RF部606にはアンテナ607が接続されている。
【0075】
図示の例では、CPU602は次の制御を実行する。
【0076】
(1)CPU602はWLAN525の電力制御を行う。CPU602は図示の各ブロックに対して部分的な電力制御を行う。そして、CPU602は消費電力が大きいRF部606については、必要な時以外に動作させない。なお、CPU602自体も機能を停止することが可能である。例えば、後述するビーコン信号(無線標識信号)の受信待ちの状態においては、タイマー605のみが動作状態となる。
【0077】
(2)CPU602はWLANI/F519に対して、WLAN525が動作状態に入ることを通知する。
【0078】
(3)CPU602はWLAN525を低消費電力状態(省エネモード)から回復させる。
【0079】
ROM603には、CPU602の制御プログラム及び各種データが記憶される。RAM604は、制御プログラムを実行する際に必要となる各種データの記憶領域及び送受されるデータの一時的な格納領域として用いられる。タイマー605は、時間を計測して、予め規定した時間に達すると、CPU602にタイムアウト通知を行う。ここでは、後述するように、AP101から定期的に(予め規定された周期で)送信されるビーコン信号が到達する直前に、タイマー605はタイムアウトしてCPU602にタイムアウト通知を行う。そして、このタイムアウト通知に応じて、CPU602は、後述する動作を開始する。
【0080】
図7は、図5に示す操作部パネル522を詳細に示すブロック図である。
【0081】
図7を参照して、操作パネル522は、バスI/F701、CPU702、ROM703、RAM704、LED駆動回路705、及びLED(接続状態表示部)706を有している。このLED706は、WLAN525とAP101との接続状態表示を行う。そして、バスI/F701、CPU702、ROM703、RAM704、LED駆動回路705、及びLED706はバス707によって相互に接続されている。また、操作パネル522はバスI/F701によってシステムバス513に接続される。
【0082】
CPU702は、操作パネル522全体の制御を行う。CPU702は、例えば、次の制御を実行する。
【0083】
(1)プリンタコントローラ520の指示に応答して、CPU702は操作パネル522全体を低消費電力状態に移行させる。この際、後述するように、CPU702はLED駆動回路705を制御して、LED706を点滅状態に維持する。
【0084】
(2)プリンタコントローラ520の指示に応答して、CPU702は、後述するように、LED駆動回路705を制御して、LED706をオン又はオフする。
【0085】
(3)プリンタコントローラ520の指示に応答して、CPU702は操作パネル522全体を低消費電力状態(省エネモード)から回復させる。
【0086】
ROM703には、CPU702で実行される制御プログラム及び各種データが記憶される。RAM704は、CPU702が制御プログラムを実行する際に必要となる各種データの記憶領域として用いられる。LED駆動回路705は、後述するように、操作パネル522が低消費電力状態であっても、LED706のオンオフ状態を維持する。そして、LED(発光ダイオード)706によって、WLAN522とAP101とがリンク状態、つまり、通信可能状態にあることがユーザーに告知される。
【0087】
ところで、AP101からは周期的に(予め規定された周期で)、PC102及びMFP103に所定の無線標識信号(ビーコン信号)が無線通信によって送信される。このビーコン信号には、無線LANの制御に必要な各種情報が含まれている。例えば、ビーコン信号には、ビーコン信号の送信周期を示すビーコン周期情報及びMFP103宛てデータの到着の有無を知らせるデータ到着情報等が含まれている。
【0088】
図8は、図5に示すプリンタコントローラ520及びWLAN525の動作の一例を説明するためのフローチャートである。また、図9は、図8に示す動作を行った際の電流の変化を示す図である。
【0089】
図5〜図9を参照して、WLAN525において、CPU602は、タイマー605からの送られるカウントアップ信号を受けると起動する(ステップS801)。この際、消費電流は、図9に符号Aで示す状態となる。タイマー605は、アンテナ607を介して受信したビーコン周期情報に応じて得られた時間が計時時間として設定される。そして、タイマー605は、ビーコン信号の受信直前(つまり、AP101がビーコン信号を送出する直前)にカウントアップして、前述のカウントアップ信号を送出する。つまり、タイマー606には、ビーコン信号の送出周期に対応した時間よりも僅かに小さい計時時間が設定され、タイマー607は当該計時時間を計時すると、カウントアップ信号を送出することになる。
【0090】
次に、CPU602はシステムI/F601及びWLANI/F519を介して低消費電力状態(省エネモード)下にあるプリンタコントローラ520を起動させる(ステップS802)。この際、消費電流は、図9に符号Bで示す状態となる。これによって、CPU508が動作状態となって、CPU508は操作パネル522にLED消灯信号を送出する。この結果、CPU702はLED駆動回路705を制御してLED706を消灯させる(ステップS803)。この際、LED消灯信号は、WLAN525にも与えられる。消費電流は、図9に符号Cで示す状態となる。
【0091】
CPU602は、LED消灯信号に応答して(つまり、LED706が消灯したタイミングで)、RF部606を含むWLAN525全体の電力を制御して、WLAN525を動作可能な状態とする(ステップS804)。この際、消費電流は、図9に符号Dで示す状態となる。そして、CPU602はAP101(図1)からビーコン信号が受信されたか否かを判定する(ステップS805)。
【0092】
ビーコン信号を受信しないと(ステップS805において、NO)、CPU602はAP101からビーコン信号を受信するまで待機する。一方、ビーコン信号を受信すると(ステップS805において、YES)、CPU602はビーコン信号を解析して、当該MFP103宛て(自己宛)の印刷データ(通信情報)等があるか否かについて判定する(ステップS806)。そして、当該MFP103宛ての印刷データ(通信情報)等があると(ステップS806において、YES)、CPU602は、印刷データ等を受信するための動作に移行する。つまり、CPU602は省エネモードからの復帰動作を終了する。
【0093】
当該MFP103宛ての印刷データ(通信情報)等がないと(ステップS806において、NO)、CPU602は、タイマー605及びCPU602自体を除いて、他の構成部分(特に、RF部606)の動作を停止して、低消費電力状態(省エネモード)に移行する(ステップS807)。この際、消費電流は、図9に符号Eで示す状態となる。
【0094】
そして、CPU602はCPU508に対して、WLAN525が低消費電力状態(省エネモード)に移行した旨を通知する(ステップS808)。当該通知に応答して、CPU508は、後述するように、CPU702に対してLED706を点灯するか又は消灯を維持するかを示すLED制御信号を送る。これによって、CPU702は、LED駆動回路705を制御してLED706を点灯するか又はLED706の消灯を継続する(ステップS809)。LED706が点灯された際には、消費電流は図9に符号Fで示す状態となる。
【0095】
CPU602はタイマー605にビーコン周期情報に基づいて前述の計時時間を設定する(ステップS810)。そして、CPU602は動作を停止して(ステップS811)、タイマー605からカウントアップ信号を受信するまで待つ。この際、消費電流は、図9に符号Gで示す状態となる。また、CPU508はLED制御信号を送出した後、操作パネル522を低消費電力状態に移行して、続いて、CPU508は、プリンタコントローラ520を低消費電力状態に移行させる(ステップS812)。この際、消費電流は図9に符合Hで示す状態となる。
【0096】
この結果、CPU508自体も低消費電力状態に遷移して、WLAN525から信号待ち状態となる。そして、制御はステップS801に移行する。
【0097】
図10は、図5に示すプリンタコントローラ520におけるLED706の点灯制御を説明するためのフローチャートである。そして、図10(a)はMFP103の起動時に実行される処理を説明するためのフローチャートであり、図10(b)はWLAN525が低消費電力状態になった後の処理を説明するためのフローチャートである。
【0098】
まず、図5〜図7及び図10(a)を参照して、MFP103は起動されると、初期化工程を実行する。ここで、CPU508は、始めに内蔵するカウンター(内蔵カウンター:COUNTER)を0に初期化する。そして、CPU508はこの内蔵カウンターによって後述するようにカウントを行う。次に、CPU508は、LEDフラグ(LED_flag)=オフ(OFF)とする。このLED_flagはLED706の点灯状態を示すフラグ(フラグ情報)である。このフラグはCPU508に保持される。つまり、CPU508はフラグ格納手段として機能する。
【0099】
そして、LED_flag=OFFの時には、LED706が消灯状態にあることを示す。また、LED_flag=オン(ON)の時には、LED706が点灯状態にあることを示す。そして、初期化工程においては、CPU508はLED706を消灯させる(ステップS1001)。
【0100】
続いて、図5〜図7及び図10(b)を参照して、上述したように、WLAN525が低消費電力状態になると、CPU508は内蔵カウンター(COUNTER:カウント手段)をインクリメントする(ステップS1002)。そして、CPU508は、内蔵カウンターのカウント時間(COUNTER)が予め規定された最大カウント時間(所定のカウント時間:COUNT_MAX)未満であるか否かについて判定する(ステップS1003)。この所定のカウント時間は、ユーザーによって任意に設定される。
【0101】
カウンターのカウント時間が最大カウント時間よりも小さいと(ステップS1003において、YES)、CPU508は処理を終了する。一方、カウンターのカウント時間が最大カウント時間以上となると(ステップS1003において、NO)、CPU508は、LED_flag=ONであるか否かを調べる(ステップS1004)。
【0102】
LED_flag=OFFであると(ステップS1004において、NO)、CPU508は、LED_flag=ONとして、CPU702に対してLED706を点灯状態とすることを指示するLED制御信号を送る(ステップS1005)。そして、CPU508はカウンター(COUNTER)=0に初期化して(ステップS1006)、処理を終了する。
【0103】
一方、 LED_flag=ONであると(ステップS1004において、YES)、CPU508は、LED_flag=OFFとして、CPU702に対してLED706を消灯状態とすることを指示するLED制御信号を送る(ステップS1007)。そして、CPU508は、ステップS1006に移行して、カウンター(COUNTER)=0に初期化し、処理を終了する。
【0104】
上述のように、本発明の実施の形態によるMFP103においては、AP101からビーコン信号(無線標識信号)が送信される周期(予め規定された周期)に応じた時間が経過すると、WLAN525は省エネモードから復帰する。MFP103は、WLAN525が省エネモードから復帰する際LED706を消灯する。そして、MFPはWLAN525が省エネモードであると、LED706を間欠的に消灯する。このようにして、WLAN525が省エネモードであるか否かに応じてLEDの点灯を制御するようにしたので、WLAN525とAP101との接続状態及びWLAN525の動作状態を的確に、ユーザーに告知することができるばかりでなく、消費電力を低減することができる。
【0105】
なお、上述の説明から明らかなように、CPU702、LED駆動回路705、及びLED706が告知手段として機能する。また、CPU602及びタイマー605が省エネモード制御手段として機能し、CPU602が省エネモード復帰手段として機能する。そして、CPU508が有効・無効化手段として機能する。さらに、CPU602は判定手段としても機能することになる。
【0106】
以上、本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
【0107】
例えば、上記の実施の形態の機能を制御方法として、この制御方法を、MFP103が備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。さらに、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとして、この制御プログラムを、MFP103が備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。この際、制御方法及び制御プログラムは、少なくとも省エネモード制御ステップ及び有効・無効化ステップを有することになる。
【0108】
また、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種のコンピュータに読み取り可能な記録媒体を介してシステム或いは装置に供給するようにしてもよい。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理ようにしてもよい。
【符号の説明】
【0109】
101 アクセスポイント(AP)
102 パーソナルコンピュータ(PC)
103 マルチファンクションプリンター(MFP)
301 リーダ部
401 プリント部
520 プリンタコントローラ
522 操作パネル
525 WLAN
605 タイマー
706 LED(発光ダイオード)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信装置を有し、該無線通信装置によって、無線通信アクセスポイントを介して、他の機器と通信可能であり、その消費電力を低減させる省エネモードが選択可能な電子機器であって、
前記無線通信アクセスポイントからは予め規定された周期で無線標識信号が送信されており、
前記無線通信アクセスポイントと接続された状態であることを告知する告知手段と、
前記予め規定された周期に応じた時間が経過すると、前記無線通信装置を前記省エネモードから復帰させる省エネモード制御手段と、
前記無線通信装置が前記省エネモードであると、前記告知手段を間欠的に無効とし、前記無線通信装置が前記省エネモードから復帰する際、前記告知手段を無効とする有効・無効化手段とを有することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記省エネモードから復帰した後、前記無線通信装置によって前記無線通信アクセスから前記無線標識信号を受信すると、自己宛の通信情報があるか否かを判定する判定手段を有し、
前記省エネモード制御手段は、前記自己宛の通信情報がないと判定された場合に、前記無線通信装置を前記省エネモードに移行させることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記省エネモード制御手段は、前記予め規定された周期に応じた時間を計時するタイマー手段と、
前記タイマー手段がカウントアップすると前記無線通信装置を前記省エネモードから復帰させる省エネモード復帰手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記告知手段が有効であるか無効であるかを示すフラグ情報を格納するフラグ格納手段と、
前記無線通信装置が前記省エネモードとなると、所定のカウント時間のカウントを開始するカウント手段とを有し、
前記有効・無効化手段は、前記カウント手段のカウント時間が前記所定のカウント時間以上となると、前記フラグ情報が無効を示している際には前記告知手段を有効とし、前記フラグ情報が有効を示している際には前記告知手段を無効として、前記告知手段を間欠的に無効とすることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項5】
前記告知手段は、前記無線通信アクセスポイントとの接続状態を表示するランプを備えていることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の電子機器。
【請求項6】
無線通信装置を有し、該無線通信装置によって、無線通信アクセスポイントを介して、他の機器と通信可能であり、その消費電力を低減させる省エネモードが選択可能な電子機器を制御する制御方法であって、
前記無線通信アクセスポイントからは予め規定された周期で無線標識信号が送信され、
前記電子機器は前記無線通信アクセスポイントと接続された状態であることを告知する告知部を有しており、
前記無線通信装置が前記無線通信アクセスポイントと接続された状態であることを前記告知部で告知する告知ステップと、
前記予め規定された周期に応じた時間が経過すると、前記無線通信装置を前記省エネモードから復帰させる省エネモード制御ステップと、
前記無線通信装置が前記省エネモードであると、前記告知部を間欠的に無効とし、前記無線通信装置が前記省エネモードから復帰する際、前記告知部を無効とする有効・無効化ステップとを有することを特徴とする制御方法。
【請求項7】
無線通信装置を有し、該無線通信装置によって、無線通信アクセスポイントを介して、他の機器と通信可能であり、その消費電力を低減させる省エネモードが選択可能な電子機器を制御するための制御プログラムであって、
前記無線通信アクセスポイントからは予め規定された周期で無線標識信号が送信され、
前記電子機器は前記無線通信アクセスポイントと接続された状態であることを告知する告知部を有しており、
コンピュータに、
前記無線通信装置が前記無線通信アクセスポイントと接続された状態であることを前記告知部で告知する告知ステップと、
前記予め規定された周期に応じた時間が経過すると、前記無線通信装置を前記省エネモードから復帰させる省エネモード制御ステップと、
前記無線通信装置が前記省エネモードであると、前記告知部を間欠的に無効とし、前記無線通信装置が前記省エネモードから復帰する際、前記告知部を無効とする有効・無効化ステップとを実行させることを特徴とする制御プログラム。
【請求項8】
請求項7に記載の制御プログラムが記録されたコンピュータに読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−4638(P2012−4638A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−135022(P2010−135022)
【出願日】平成22年6月14日(2010.6.14)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】