説明

電気自動車の操作システム及び方法

電気自動車におけるエネルギー使用を管理するためのシステム及び方法。電気自動車の少なくとも1つのバッテリーの充電レベルが受信される。電気自動車の現在位置が受信される。電気自動車の理論最大走行距離が、電気自動車の現在位置及び電気自動車の少なくとも1つのバッテリーの充電レベルに基づき決定される。電気自動車のためのエネルギー計画が作成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 開示された実施形態は概して、電気自動車に関する。特に、開示された実施形態は、電気自動車を操作するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] 電気自動車は、化石燃料の外国資源への依存を低減させ、これらの化石燃料の燃焼に付随する汚染を低減させる可能性を提供する。残念ながら現在のバッテリー技術を使用すると、化石燃料を使用する自動車よりも、電気自動車の走行距離はかなり短く、バッテリーを何時間も再充電する必要がある。それゆえ、電気自動車のドライバーにとって、電気自動車のバッテリーの1回の充電によって提供される走行距離よりも長い走行を計画するのは、相当な時間を費やして電気自動車のバッテリーを再充電することなくしては困難である。さらに、電気自動車の走行距離は、環境的要因(例えば、地形、気温など)、運転スタイル、交通状況などによっても影響されうる。このように、電気自動車のバッテリーの現在の充電量に基づき、電気自動車が目的地に到達できるかどうかを知る方法がないため、電気自動車のドライバーにとっては、走行を計画するのは困難である。これらの欠点により電気自動車は不便で実用的でないものになっている。よって上述の欠点に対処する電気自動車を提供することが非常に望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
[0003] いくつかの実施形態は、少なくとも部分的に電動の自動車におけるエネルギー使用を管理するためのシステム、命令を含むコンピュータ可読記憶媒体、及び、コンピュータで実施される方法を提供する。少なくとも部分的に電動の自動車の少なくとも1つのバッテリーの充電レベルが受信される。少なくとも部分的に電動の自動車の現在位置が受信される。少なくとも部分的に電動の自動車の現在位置、及び、少なくとも部分的に電動の自動車の少なくとも1つのバッテリーの充電レベルに基づき、少なくとも部分的に電動の自動車の理論最大走行距離が決定される。少なくとも部分的に電動の自動車の現在位置を含む地図が、少なくとも部分的に電動の自動車の表示装置に表示される。少なくとも部分的に電動の自動車の最大理論走行距離を示す第1の境界線が地図に表示される。
【0004】
[0004] いくつかの実施形態では、1つ以上の視覚表示が地図上に表示され、少なくとも部分的に電動の自動車の現在位置及び理論最大走行距離に少なくとも部分的に基づき、少なくとも部分的に電動の自動車が第1の境界線の外にある場所には到達不能であることを示す。
【0005】
[0005] いくつかの実施形態では、基準点からの所定の距離である第2の境界線が決定され、所定の距離は、少なくとも部分的に電動の自動車が、基準点から出発しかつ基準点に戻ってくることが可能な最も遠い目的地である。第2の境界線は次いで地図に表示される。
【0006】
[0006] いくつかの実施形態では、基準点は、少なくとも部分的に電動の自動車が、少なくとも部分的に電動の自動車の少なくとも1つのバッテリーを充電するのに最も多くの時間を費やす地点である。
【0007】
[0007] いくつかの実施形態では、基準点は、少なくとも部分的に電動の自動車のユーザの自宅及び少なくとも部分的に電動の自動車のユーザの職場からなる一群から選択される。
【0008】
[0008] いくつかの実施形態では、少なくとも部分的に電動の自動車についてのエネルギー計画が作成される。
【0009】
[0009] いくつかの実施形態では、エネルギー計画は、1つ以上の経路、目的地及び少なくとも1つのバッテリーが整備されうる1つ以上のバッテリーサービスステーションを含む。
【0010】
[0010] いくつかの実施形態では、少なくとも部分的に自動車についてのエネルギー計画は以下のとおり作成される。即ち、少なくとも部分的に電動の自動車が、所定の場所に到達可能かどうか理論最大走行距離に基づき判定される。少なくとも部分的に電動の自動車が所定の場所に到達できないとの判定に応答して、少なくとも部分的に電動の自動車の少なくとも1つのバッテリーが整備されうる、少なくとも部分的に電動の自動車の現在位置の理論最大走行距離内にあるバッテリーサービスステーションが決定される。このバッテリーサービスステーションは、エネルギー計画に加えられる。
【0011】
[0011] いくつかの実施形態では、バッテリーサービスステーションをエネルギー計画に加えた後に、バッテリーステーションにおいて少なくとも部分的に電動の自動車の少なくとも1つのバッテリーを整備する時間が予定される。
【0012】
[0012] いくつかの実施形態では、少なくとも部分的に電動の自動車がバッテリー整備ステーションに到着する予測時間に基づき、バッテリーステーションにおいて少なくとも部分的に電動の自動車の少なくとも1つのバッテリーを整備する時間が予定される。
【0013】
[0013] いくつかの実施形態では、所定の場所は、ユーザの自宅、ユーザの職場及び少なくとも部分的に電動の自動車が充電される場所からなる一群から選択される。
【0014】
[0014] いくつかの実施形態では、少なくとも部分的に電動の自動車が所定の場所に到達できるとの判定に応答して、少なくとも部分的に電動の自動車の少なくとも1つのバッテリーの充電レベルを受信する工程と、少なくとも部分的に電動の自動車の現在位置を受信する工程と、少なくとも部分的に電動の自動車の現在位置及び少なくとも部分的に電動の自動車の少なくとも1つのバッテリーの充電レベルに基づき少なくとも部分的に電動の自動車の理論最大走行距離を決定する工程と、少なくとも部分的に電動の自動車の現在位置を含む地図を表示装置に表示する工程と、少なくとも部分的に電動の自動車の最大理論走行距離を示す第1の境界線を地図に表示する工程とが繰り返される。
【0015】
[0015] いくつかの実施形態では、少なくとも部分的に電動の自動車の現在位置からバッテリーサービスステーションまでの経路が作成され、エネルギー計画に加えられる。
【0016】
[0016] いくつかの実施形態では、バッテリーサービスステーションは、自動車の1つ以上のバッテリーパックを再充電する充電ステーション、自動車の消費されたバッテリーを充電されたバッテリーと取り替えるバッテリー交換ステーション及び上述のバッテリーサービスステーションの組合せからなる一群から選択される。
【0017】
[0017] いくつかの実施形態では、所定の場所は、ユーザが指定した目的地、バッテリーサービスステーション、ユーザのプロファイルに基づき決定された目的地、及び、統合ユーザプロファイルデータに基づき決定される目的地からなる一群から選択される。
【0018】
[0018] いくつかの実施形態では、少なくとも部分的に電動の自動車の理論最大走行距離は、少なくとも1つのバッテリーがバッテリーサービスステーションにおいて整備された後に決定される。その理論最大走行距離に基づき、少なくとも部分的に電動の自動車が所定の場所に到達可能かどうか判定される。少なくとも部分的に電動の自動車が所定の場所に到達できないとの判定に応答して、エネルギー計画にある前のバッテリーサービスステーションの理論最大走行距離内にあり、所定の場所の経路上にある次のバッテリーサービスステーションが決定される。これらの実施形態の上述の工程は、所定の場所に到達可能になるまで繰り返される。
【0019】
[0019] いくつかの実施形態では、少なくとも部分的に電動の自動車の現在位置から目的地までの経路が作成され、この経路は、バッテリーサービスステーションへの立ち寄りをエネルギー計画に含む。この経路はエネルギー計画に加えられる。
【0020】
[0020] いくつかの実施形態では、少なくとも部分的に電動の自動車が所定の場所に到達できるとの判定に応答して、少なくとも部分的に電動の自動車の現在位置から目的地までの経路が作成される。この経路はエネルギー計画に加えられる。
【0021】
[0021] いくつかの実施形態では、理論最大走行距離は、少なくとも部分的に電動の自動車の少なくとも1つのバッテリーの充電レベル、少なくとも部分的に電動の自動車の現在位置、ユーザのプロファイル、少なくとも部分的に電動の自動車の少なくとも1つの電気モータの特性、道路が位置する地形、少なくとも部分的に電動の自動車の速度、上述した要素の組合せに少なくとも部分的に基づく。
【0022】
[0022] いくつかの実施形態では、理論最大走行距離は、余裕安全率を備えるよう調整される。
【0023】
[0023] いくつかの実施形態では、サイレントナビゲーションモードが有効になっているか判定される。サイレントナビゲーションモードが有効でないとの判定に応答して、エネルギー計画に基づく案内が提供される。
【0024】
[0024] いくつかの実施形態では、サイレントナビゲーションモードが有効であるとの判定に応答して、エネルギー計画に基づく案内が無効にされる。
【0025】
[0025] いくつかの実施形態では、案内は、曲がり角ごとの案内(turn-by-turn guidance)を含む。
【0026】
[0026] いくつかの実施形態では、案内は、視覚案内、音声案内及び上述の案内の組合せからなる一群から選択される。
【0027】
[0027] いくつかの実施形態では、少なくとも部分的に電動の自動車の現在位置は、全地球衛星航法システム(global satellite navigation system)から受信される。
【0028】
[0028] いくつかの実施形態では、少なくとも部分的に電動の自動車についてのエネルギー計画が受信される。エネルギー計画に基づく案内が提供される。エネルギー計画が未だ有効であるか定期的に判定される。
【0029】
[0029] いくつかの実施形態では、少なくとも部分的に電動の自動車の少なくとも1つのバッテリーを整備する要求は、少なくとも部分的に電動の自動車から遠隔コンピュータシステムにおいて受信される。要求に応答して、少なくとも部分的に電動の自動車の少なくとも1つのバッテリーを整備するための整備計画が作成される。
【0030】
[0030] いくつかの実施形態では、少なくとも部分的に電動の自動車の少なくとも1つのバッテリーを整備する要求が、サーバに伝達される。要求に応答して、サーバから整備計画が受信される。整備計画は次いで運用される。
【0031】
[0031] いくつかの実施形態では、整備計画は、少なくとも部分的に電動の自動車の少なくとも1つのバッテリーが、少なくとも1つの充電されたバッテリーと交換されることを示す。これらの実施形態では、少なくとも1つのバッテリーと少なくとも1つの充電されたバッテリーとの交換は促進される。
【0032】
[0032] いくつかの実施形態は、エネルギー認識(energy-aware)ナビゲーションサービスを電気自動車に提供するためのシステム、命令を含むコンピュータ可読記憶媒体、及び、コンピュータで実施される方法を提供する。電気自動についてのエネルギー計画が受信される。このエネルギー計画に基づく案内が受信される。定期的に、エネルギー計画が未だ有効であるか判定される。
【0033】
[0033] いくつかの実施形態では、エネルギー計画がもはや有効ではないとの判定に応答して、新しいエネルギー計画が作成され、この新しいエネルギー計画に基づく案内が提供される。
【0034】
[0034] いくつかの実施形態では、エネルギー計画が未だ有効であるとの判定に応答して、このエネルギー計画に基づく案内が継続される。定期的に、エネルギー計画が未だ有効であるか判定される。
【0035】
[0035] いくつかの実施形態では、エネルギー計画が未だ有効であるか以下のとおり判定される。即ち、電気自動車の少なくとも1つのバッテリーの充電レベル及び電気自動車の現在位置が受信される。電気自動車の現在位置及び少なくとも1つのバッテリーの充電レベルに少なくとも部分的に基づき、エネルギー計画におけるウェイポイント(waypoint)に到達可能かどうか判定される。
【0036】
[0036] いくつかの実施形態では、エネルギー計画は1つ以上のウェイポイントを含む。
【0037】
[0037] いくつかの実施形態では、ウェイポイントは、ユーザの自宅、ユーザの職場、電気自動車が充電される場所、ユーザが指定した目的地、バッテリーサービスステーション、ユーザのプロファイルに基づき決定された目的地、及び統合ユーザプロファイルデータに基づき決定される目的地からなる一群から選択される。
【0038】
[0038] いくつかの実施形態では、エネルギー計画におけるウェイポイントに到達したかどうかが判定される。次いでウェイポイントがバッテリーサービスステーションであるかどうか判定される。次いで電気自動車の少なくとも1つのバッテリーが、このバッテリーサービスステーションにおいて整備されたかどうか判定される。電気自動車の少なくとも1つのバッテリーに施された整備についての情報が記録される。
【0039】
[0039] いくつかの実施形態では、少なくとも1つのバッテリーに施された整備についての情報がサーバへ伝達される。
【0040】
[0040] いくつかの実施形態では、案内は、曲がり角ごとの案内を含む。
【0041】
[0041] いくつかの実施形態では、視覚案内、音声案内及び上述の案内の組合せからなる一群から選択される。
【0042】
[0042] いくつかの実施形態は、バッテリーサービスステーションにおいて電気自動車のバッテリーを整備するためのシステム、命令を含むコンピュータ可読記憶媒体、及び、コンピュータで実施される方法を提供する。電気自動車の少なくとも1つのバッテリーを整備する要求が受信される。この要求に応答して、電気自動車の少なくとも1つのバッテリーを整備するための整備計画が作成される。
【0043】
[0043] いくつかの実施形態では、整備計画は、電気自動車に伝達される。
【0044】
[0044] いくつかの実施形態では、整備計画は、バッテリーサービスステーションに伝達される。
【0045】
[0045] いくつかの実施形態では、要求はバッテリーサービスステーションから受信される。
【0046】
[0046] いくつかの実施形態では、要求は電気自動車から受信される。
【0047】
[0047] いくつかの実施形態では、要求は、バッテリーパックについてのバッテリー識別子、バッテリーパックの種類、ユーザ識別子、車両識別子及びバッテリーパックの充電レベルを含む。
【0048】
[0048] いくつかの実施形態では、整備計画は、電気自動車のバッテリーパックを再充電するための充電計画、電気自動車のバッテリーパックを交換するバッテリー交換計画及び上述の計画の組合せからなる一群から選択される。
【0049】
[0049] いくつかの実施形態は、バッテリー整備ステーションにおいて電気自動車のバッテリーを整備するためのシステム、命令を含むコンピュータ可読記憶媒体、及び、コンピュータで実施される方法を提供する。いくつかの実施形態では、電気自動車の少なくとも1つのバッテリーを整備する要求がサーバに伝達される。この要求に応答して、整備計画がサーバから受信される。整備計画は次いで運用される。
【0050】
[0050] いくつかの実施形態では、要求は、バッテリーパックについてのバッテリー識別子、バッテリーパックの種類、ユーザ識別子、車両識別子及びバッテリーパックの充電レベルを含む。
【0051】
[0051] いくつかの実施形態では、バッテリーサービスステーションは、バッテリー交換ステーションであり、以下のとおり整備計画が運用される。即ち、電気自動車の少なくとも1つのバッテリーがバッテリー交換ステーションのプラットフォームによって支持されているかどうか判定される。少なくとも1つのバッテリーが、電気自動車のバッテリーベイから分離されるのを防ぐバッテリーロックが解除される。少なくとも1つのバッテリーは、電気自動車のバッテリーベイから分離される。少なくとも1つの新しいバッテリーが、電気自動車のバッテリーベイに結合される準備ができているかどうか判定される。少なくとも1つの新しいバッテリーが、電気自動車のバッテリーベイに接続される。次いでバッテリーロックが係合される。
【0052】
[0052] いくつかの実施形態では、バッテリーサービスステーションは、充電ステーションであり、以下のとおり整備計画が運用される。電気自動車の少なくとも1つのバッテリーの充電レベルが定期的に判定される。電気自動車の少なくとも1つのバッテリーの充電レベルが定期的に充電ステーションに伝達される。整備計画及び少なくとも1つのバッテリーの充電レベルに少なくとも部分的に基づき、エネルギーを充電ステーションから受取る。
【0053】
[0053] いくつかの実施形態では、使用されたエネルギーの報告が充電ステーションから受信される。
【0054】
[0054] いくつかの実施形態では、報告はサーバに伝達される。
【0055】
[0055] いくつかの実施形態では、充電レベルは、電気自動車のユーザの携帯機器に伝達される。
【0056】
[0056] いくつかの実施形態では、充電レベルはサーバに伝達される。
【0057】
[0057] いくつかの実施形態は、電気自動車に付加価値サービスを提供するためのシステム、命令を含むコンピュータ可読記憶媒体、及び、コンピュータで実施される方法を提供する。選択された検索結果は、電気自動車のユーザから受信される。選択された特定の距離に対する提案が決定される。提案は次いで、電気自動車のユーザインターフェースにおいてユーザに提示される。
【0058】
[0058] いくつかの実施形態では、検索クエリは、POI(point of interest)、住所、製品、サービス及び上述の検索クエリの組合せからなる一群から選択される。
【0059】
[0059] いくつかの実施形態では、提案は、クーポン、販売価格、促進割引、及び上述の提案の組合せからなる一群から選択される。
【0060】
[0060] いくつかの実施形態では、ユーザから選択された検索結果を受取る前に、以下の工程が実行される。電気自動車のユーザからの検索クエリが受信される。検索クエリに基づく検索結果が得られる。検索結果は電気自動車のユーザインターフェースにおいてユーザに提示される。
【0061】
[0061] いくつかの実施形態では、提案を提示した後、追跡情報がサーバに送信される。
【0062】
[0062] いくつかの実施形態では、選択された提案が電気自動車のユーザから受信される。電気自動車についてのエネルギー計画が作成される。このエネルギー計画に基づく案内が提供される。
【0063】
[0063] いくつかの実施形態では、案内は曲がり角ごとの案内を含む。
【0064】
[0064] いくつかの実施形態では、案内は、視覚案内、音声案内及び上述の案内の組合せからなる一群から選択される。
【0065】
[0065] いくつかの実施形態では、選択された提案をユーザから受信した後、追跡情報がサーバに送信される。
【0066】
[0066] いくつかの実施形態では、選択された提案に関連した目的地に電気自動車が到達したかどうか判定される。追跡情報が次いでサーバに送信される。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】[0067] 図1は、いくつかの実施形態に従う、電気自動車ネットワークを示すブロック図である。
【図2】[0068] 図2は、いくつかの実施形態に従う、電気自動車の構成要素を示すブロック図である。
【図3】[0069] 図3は、いくつかの実施形態に従う、電気自動車制御システムを示すブロック図である。
【図4】[0070] 図4は、いくつかの実施形態に従う、電気自動車についてのエネルギー認識ナビゲーションシステムを提供する方法のフロー図である。
【図5】[0071] 図5は、いくつかの実施形態に従う、目的地が特定されている場合に電気自動車についてのエネルギー使用を管理するための方法のフロー図である。
【図6】[0072] 図6は、いくつかの実施形態に従う、電気自動車の現在位置から目的地までのエネルギー計画を作成するための方法のフロー図である。
【図7A】[0073] 図7Aは、いくつかの実施形態に従う、電気自動車のための地図及び経路を表示する例示的な電気自動車のユーザインターフェースを示す図である。
【図7B】[0074] 図7Bは、いくつかの実施形態に従う、電気自動車のための地図及び第1の経路を表示する別の例示的な電気自動車のユーザインターフェースを示す図である。
【図7C】[0075] 図7Cは、いくつかの実施形態に従う、電気自動車のための地図及び第2の経路を表示する図7Bのインターフェースを示す図である。
【図7D】[0076] 図7Dは、いくつかの実施形態に従う、電気自動車のための地図及び目的地を表示する別の例示的な電気自動車のユーザインターフェースを示す図である。
【図7E】[0077] 図7Eは、いくつかの実施形態に従う、電気自動車のための地図及び第1の経路を表示する図7Dのユーザインターフェースを示す図である。
【図7F】[0078] 図7Fは、いくつかの実施形態に従う、電気自動車のための地図及び第2の経路を表示する図7Dのユーザインターフェースを示す図である。
【図7G】[0079] 図7Gは、いくつかの実施形態に従う、電気自動車のための地図及び第3の経路を表示する図7Dのユーザインターフェースを示す図である。
【図7H】[0080] 図7Hは、いくつかの実施形態に従う、電気自動車のための地図及び目的地までの経路を表示する図7Dのユーザインターフェースを示す図である。
【図8】[0081] 図8は、いくつかの実施形態に従う、目的地が選択されていない場合の電気自動車についてのエネルギー使用を管理する方法のフロー図である。
【図9】[0082] 図9は、いくつかの実施形態に従う、電気自動車のための地図及び到達可能な目的地を表示する例示的な電気自動車のユーザインターフェースを示す図である。
【図10】[0083] 図10は、いくつかの実施形態に従う、エネルギー計画を実行するための方法のフロー図である。
【図11】[0084] 図11は、いくつかの実施形態に従う、「サイレントナビゲーション」を提供する方法のフロー図である。
【図12】[0085] 図12は、いくつかの実施形態に従う、電気自動車がバッテリーサービスステーションの範囲外にあるかどうかを判定する方法のフロー図である。
【図13】[0086] 図13は、いくつかの実施形態に従う、電気自動車が走行した経路を監視する方法のフロー図である。
【図14】[0087] 図14は、いくつかの実施形態に従う、電気自動車のバッテリーパックの充電レベルを監視する方法のフロー図である。
【図15】[0088] 図15は、いくつかの実施形態に従う、電気自動車のバッテリーを整備する方法のフロー図である。
【図16】[0089] 図16は、いくつかの実施形態に従う、バッテリー交換ステーションにおいて電気自動車のバッテリーを整備する方法のフロー図である。
【図17】[0090] 図17は、いくつかの実施形態に従う、充電ステーションにおいて電気自動車のバッテリーを整備する方法のフロー図である。
【図18】[0091] 図18は、いくつかの実施形態に従う、公共の充電ステーションにおいて充電される電気自動車のデータ及びエネルギーフローを示すブロック図である。
【図19】[0092] 図19は、いくつかの実施形態に従う、公共の充電ステーションにおいて充電される電気自動車のデータ及びエネルギーフローを示すブロック図である。
【図20】[0093] 図20は、いくつかの実施形態に従う、自宅充電ステーションにおいて充電される電気自動車のデータ及びエネルギーフローを示すブロック図である。
【図21】[0094] 図21は、いくつかの実施形態に従う、自宅充電ステーションにおいて充電される電気自動車のデータ及びエネルギーフローを示すブロック図である。
【図22】[0095] 図22は、いくつかの実施形態に従う、電気自動車に付加価値サービスを提供する方法のフロー図である。[0001] 図面中、同様の符号は対応する部分を示す。
【発明を実施するための形態】
【0068】
電気自動車
[0096] 図1は、いくつかの実施形態に従う電気自動車ネットワーク100のブロック図である。図1に示すとおり、電気自動車ネットワーク100は、1つ以上の電気モータ103、それぞれが1つ以上のバッテリーを含む1つ以上のバッテリーパック104、測位システム105、通信モジュール106、電気自動車制御システム107、1つ以上の充電器108、1つ以上のセンサ109、及び上述の構成要素の組合せを有する少なくとも1つの電気自動車102を含む。
【0069】
[0097] いくつかの実施形態では、1つ以上の電気モータ103は、電気自動車102の1つ以上の車輪を駆動する。これらの実施形態では、1つ以上の電気モータ103は、電気自動車102に電気的かつ機械的に接続された1つ以上のバッテリーパック104からエネルギーを受取る。電気自動車102の1つ以上のバッテリーパック104は、ユーザ110の自宅において充電することができる。あるいは、1つ以上のバッテリーパック104は、バッテリーサービスネットワーク132内にあるバッテリーサービスステーション134(例えば、バッテリーサービスステーション134−1〜134−N)において、サービス(例えば、交換及び/又は充電など)されてもよい。バッテリーサービスステーション134は、1つ以上のバッテリーパック104を充電するための充電ステーション、1つ以上のバッテリーパック104を交換するためのバッテリー交換ステーションなどを含みうる(例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願第12/428,932を参照)。例えば、電気自動車102の1つ以上のバッテリーパック104は、私有地(例えば、ユーザ110の自宅)又は公有地(例えば、駐車場、路上駐車場など)に位置しうる、1つ以上の充電ステーションにおいて充電されうる。さらに、いくつかの実施形態では、電気自動車102の1つ以上のバッテリーパック104は、バッテリーサービスネットワーク132内にある1つ以上のバッテリー交換ステーションにおいて、充電されたバッテリーパックと交換されうる。このように、ユーザが電気自動車102の1つ以上のバッテリーパック104の1回の充電による走行距離を越える距離を走行する場合に、消費された(又は部分的に消費された)バッテリーパックを充電されたバッテリーパックと交換することができるため、ユーザは、バッテリーパックが再充電されるのを待つことなく、走行を継続することができる。「バッテリーサービスステーション」という用語(例えば、バッテリーサービスステーション134)は、本明細書では、電気自動車の消費された(又は、部分的に消費された)バッテリーパックを充電されたバッテリーパックと交換するバッテリー交換ステーション及び/又は電気自動車のバッテリーパックにエネルギーを供給する充電ステーションを意味する。さらに、「充電スポット」という用語も、本明細書では、「充電ステーション」を意味して使用されうる。
【0070】
[0098] いくつかの実施形態では、電気自動車102は、通信モジュール106、通信ネットワーク120及び制御センタ130を介して、バッテリーサービスステーション134と通信する。いくつかの実施形態では、電気自動車102の1つ以上のバッテリーパック104がバッテリーサービスステーションによって整備されている間に、電気自動車102は、通信ネットワーク120を介してバッテリーサービスステーション134−1と通信する。いくつかの実施形態では、電気自動車102の1つ以上のバッテリーパック104がバッテリーサービスステーションにおいて整備(例えば、交換又は充電)されている間に、電気自動車102は、バッテリーサービスステーション134と直接通信する。例えば、電気自動車102は、ローカルネットワーク122(例えば、有線又は無線)を介してバッテリーサービスステーション134−1と通信しうる。
【0071】
[0099] 通信ネットワーク120は、コンピューティングノード同士を接続することができる有線又は無線の任意の種類の通信ネットワークを含みうる。これは、ローカルエリアネットワーク、広域ネットワーク又はネットワークの組合せを含むがこれらに限定されない。いくつかの実施形態では、通信ネットワーク120は、セルラーネットワーク、Wi−Fiネットワーク、WiMAXネットワーク、EDGEネットワーク、GPRSネットワーク、EV−DOネットワーク、RTTネットワーク、HSPAネットワーク、UTMSネットワーク、Flash−OFDMネットワーク、iBurstネットワーク、及び、上述のネットワークの組合せを含む、無線データネットワークである。いくつかの実施形態では、通信ネットワーク120は、インターネットを含む。
【0072】
[00100] いくつかの実施形態では、電気自動車102は、測位システム105を含む。測位システム105は、衛星測位システム、無線塔測位システム、Wi−Fi測位システム及び上述の測位システムの組み合わせを含みうる。測位システム105は、測位ネットワーク150から受信する情報に基づき、電気自動車102の地理的位置を決定するために使用される。測位ネットワーク150は、全地球衛星航法システム(例えば、GPS、GLONASS、Galileoなど)における衛星のネットワーク、ローカル測位システム(例えば、超音波測位、レーザ測位などを使用する)におけるビーコンネットワーク、無線タワーネットワーク、Wi−Fi基地局のネットワーク、及び上述の測位ネットワークの組合せを含みうる。さらに、測位システム105は、電気自動車の現在の地理的位置と目的地との間の経路及び/又は案内(例えば、曲がり角ごとの案内、地点ごとの案内(point-by-point guide)など)を作成するナビゲーションシステムを含みうる。
【0073】
[00101] いくつかの実施形態では、電気自動車102は、通信ネットワーク(例えば、通信ネットワーク120)を介して制御センタ130(例えば、サービスプロバイダ)及び/又は他の通信装置と通信するために使用される、ハードウェア及びソフトウェアを含む、通信モジュール106を含む。
【0074】
[00102] いくつかの実施形態では、電気自動車102は、電気自動車制御システム107を含む。電気自動車制御システム107は、エネルギー認識ナビゲーション、エネルギー管理、付加価値サービス、アカウント管理、バッテリー整備管理及び上述のサービスの組合せを含むサービスを提供しうる。これらのサービスを以下に詳細に記述する。
【0075】
[00103] いくつかの実施形態では、電気自動車制御システム107は、電気自動車102の現在状況についての情報をユーザ110の携帯機器112(例えば、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、ラップトップコンピュータなど)に提供する。例えば、状況情報は、充電が完了したかなどの1つ以上のバッテリーパック104の現在充電レベルを含みうる。この状況情報はまた、車載表示スクリーンを介して提供される。
【0076】
[00104] いくつかの実施形態では、電気自動車102は、1つ以上のバッテリーパック104を充電するよう構成された1つ以上の充電器108を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の充電器108は、導電結合(例えば、直接電気接続など)を介してエネルギー源からエネルギーを受取るコンダクティブ充電器である。いくつかの実施形態では、1つ以上の充電器108は、誘導結合を介してエネルギー源からエネルギーを受取るインダクティブ充電器である。いくつかの実施形態では、電気自動車102は1つ以上の充電器を含まない。これらの実施形態では、充電ステーションが1つ以上の充電器を含む。
【0077】
[00105] いくつかの実施形態では、電気自動車102は、1つ以上のセンサ109を含む。1つ以上のセンサ109は、機械センサ(例えば、加速度計、圧力センサなど)、電磁センサ(例えば、磁気計、電圧センサ、電流センサなど)、光学センサ(例えば、光、赤外線、紫外線など)、音響センサ、温度センサなどを含みうる。いくつかの実施形態では、1つ以上のセンサ109は、1つ以上のバッテリーパック104が機械的及び/又は電気的に電気自動車102に結合されているかどうかを検知するために使用される。いくつかの実施形態では、1つ以上のセンサ109は、充電機構(例えば、充電コードなど)が機械的及び/又は電気的に電気自動車102に結合されているかどうかを検知するために使用される。
【0078】
[00106] いくつかの実施形態では、制御センタ130は、通信ネットワーク120を介して電気自動車102に、好適な(例えば、電気自動車の最大理論走行距離内にある、適確な種類のバッテリーパックを有する、など)サービスステーションのリスト及び個別の状況情報を定期的に提供する。バッテリーサービスステーションの状況は、個別のバッテリーサービスステーションの使用中である充電ステーションの数と、個別のバッテリーサービスステーションの使用可能な好適な充電ステーションの数と、個別の充電ステーションにおいて充電している個別の自動車の充電完了までの予測時間と、個別のバッテリーサービスステーションの使用中である好適なバッテリー交換ベイの数と、個別のバッテリーサービスステーションにおいて使用可能な好適なバッテリー交換ベイの数と、個別のバッテリーサービスステーションにおける好適な充電されたバッテリーパックの数と、個別のバッテリーサービスステーションにおける消費されたバッテリーパックの数と、個別のバッテリーサービスステーションにおいて使用可能なバッテリーパックの種類と、個別の消費されたバッテリーパックが再充電されるまでの予測時間と、個別の交換ベイが使用可能になるまでの予測時間と、バッテリーサービスステーションの場所と、バッテリー交換回数と、上述の状況の組合せとを含みうる。
【0079】
[00107] いくつかの実施形態では、制御センタ130はまた、バッテリーサービスステーションへのアクセスを電気自動車102に提供する。例えば、制御センタ130は、ユーザ110のアカウントが、ユーザ110が充電ステーションからエネルギーを受取ることを可能にするかどうかを判定した後、1つ以上のバッテリーパック104を再充電するためにエネルギーを供給するよう、充電ステーションに指示を与えうる。同様に、制御センタ130は、ユーザ110のアカウントが、ユーザ110がバッテリー交換ステーションから新しいバッテリーパックを受取ることを可能にする(例えば、ユーザ110のアカウントが会費納入済みである)かどうかを判定した後、バッテリー交換プロセスを開始するよう、バッテリー交換ステーションに指示を与えうる。さらに、制御センタ130は、バッテリー交換ステーション及び/又は充電ステーションでの時間を予約することができる。制御センタ130は、通信ネットワーク120を介して電気自動車102及びバッテリーサービスネットワーク132内にあるバッテリーサービスステーション134(例えば、充電ステーション、バッテリー交換ステーションなど)にクエリを送信することによって、電気自動車及び/又はバッテリーサービスステーションについての情報を得る。例えば、制御センタ130は、電気自動車の地理的位置及び電気自動車102の1つ以上のバッテリーパック104の状況を判定するために電気自動車102にクエリを行うことができる。同様に、制御センタ130は、バッテリーサービスステーション134の状況を判定するためにバッテリーサービスステーション134にクエリを行うことができる。制御センタ130はまた、通信ネットワーク120を介して電気自動車102及びバッテリーサービスステーション134に対して情報及び/又は命令を送信しうる。例えば、制御センタ130は、ユーザ110のアカウントの状況、バッテリーサービスステーションの場所、及び/又はバッテリーサービスステーションの状況についての情報を送信しうる。
【0080】
[00108] いくつかの実施形態では、バッテリーサービスステーション134は、通信ネットワーク120を介して(例えば、通信ネットワーク120を使用する有線又は無線接続を介して)状況情報を制御センタ130に対して直接提供する。いくつかの実施形態では、バッテリーサービスネットワーク132は、バッテリーサービスステーション134のそれぞれをバッテリーサービスネットワーク132の1つ以上のサーバに結合する別個の通信ネットワーク(例えば、バッテリーサービスネットワーク132への有線又は無線接続を介する)を含む。これらの実施形態では、バッテリーサービスステーション134は、バッテリーサービスネットワークの1つ以上のサーバに対して状況情報を提供し、バッテリーサービスネットワークの1つ以上のサーバはその後、通信ネットワーク120を介して制御センタ130にこの状況情報を伝達する。
【0081】
[00109]いくつかの実施形態では、バッテリーサービスステーション134と制御センタ130との間で伝達された情報は、実時間で伝達される。いくつかの実施形態では、バッテリーサービスステーション134と制御センタ130との間で伝達された情報は、定期的に伝達される。
【0082】
[00110] 図2は、いくつかの実施形態に従う電気自動車102の構成要素を示すブロック図である。電気自動車102は、バッテリー管理システム(BMS)206、測位システム105、電気自動車制御システム107、通信モジュール106、センサモジュール212、1つ以上の電気モータ103、制御装置又はエンジン制御ユニット(ECU)214、1つ以上の充電器108、1つ以上のバッテリーパック104、バッテリーパックロックモジュール202、ユーザインターフェース210、1つ以上のバッテリーパックロック204、1つ以上のセンサ109、及び上述の構成要素の組合せを含む。個別のブロックが示されているが、これらのブロックは別個にされ又は組み合わせられても良いことに留意されたい。
【0083】
[00111] いくつかの実施形態では、BMS206、測位システム105、電気自動車制御システム107、通信モジュール106、センサモジュール212、1つ以上の電気モータ103、制御装置/ECU214、1つ以上の充電器108、バッテリーパックロックモジュール202、及びユーザインターフェース210は全て、バス230を介して互いに通信する。いくつかの実施形態では、バス230は、制御エリアネットワークバス(CANバス)である。いくつかの実施形態では、これらの構成要素のサブセットは、別個の接続(例えば、別のバス、直接接続、ワイヤレス接続など)を介して互いに通信する。いくつかの実施形態では、1つ以上のバッテリーパック104は、別個の接続(例えば、別のバス、直接接続、ワイヤレス接続など)を介してBMS206と通信する。いくつかの実施形態では、バッテリーパックロックモジュール202は、別個の接続(例えば、別のバス、直接接続、ワイヤレス接続など)を介して1つ以上のバッテリーパックロック204と通信する。いくつかの実施形態では、センサモジュール212は、別個の接続(例えば、別のバス、直接接続、ワイヤレス接続など)を介して1つ以上のセンサ109と通信する。
【0084】
[00112] いくつかの実施形態では、BMS206は、1つ以上のバッテリーパック104の1つ以上のバッテリーの動作の管理及び/又はこの状態を監視するよう構成された回路を含む。この回路は、1つ以上のバッテリーパック104の状態を監視するよう構成された状態監視回路(例えば、電圧計、電流計、温度センサなど)を含みうる。例えば、状態監視回路は、1つ以上のバッテリーパック104の現在の電圧出力、電流引き込み及び/又は温度を測定しうる。回路はまた、1つ以上のプロセッサ、メモリ及び通信インターフェースも含みうる。通信インターフェースは、データ及び/又は命令をバス230上の他の構成要素に対して送信及びこれらから受信するよう構成されうる。BMS206のメモリは、1つ以上のバッテリーパックの動作を管理し、この状態を監視するプログラム、モジュール、データ構造又はこれらのサブセットを含みうる。このプログラム及び/又はモジュールは、BMS206のメモリに記憶されることができ、BMS206の1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、本明細書に記載する工程を実行するための一連の命令に対応する。BMS206の1つ以上のプロセッサは、状態監視回路から状態データを受信し、状態データに特定の操作を実行し、1つ以上のバッテリーパック104の状態を判定するよう構成されうる。例えば、BMS206の1つ以上のプロセッサは、BMS206のメモリに記憶された命令を実行し、状態監視回路から受信した状態データに基づき1つ以上のバッテリーパック104の現在充電レベルを判定することができる。BMS206の1つ以上のプロセッサはまた、バス230上の他の構成要素からの命令を受信し、かつ、受信した命令及び1つ以上のバッテリーパック104から受信したデータに基づき、1つ以上のバッテリーパック104に特定の操作を実行するようにも構成されうる。例えば、BMS206の1つ以上のプロセッサは、バス230を介して制御装置/ECU214から命令を受信し、1つ以上のバッテリーパック104が通常の動作状態で動作しているかを判定しうる。BMS206の1つ以上のプロセッサは、その後、この測定を行うため、かつ、動作が通常の動作状態でない場合には特定の動作を行うためにBMS206のメモリに記憶された命令を実行しうる(例えば、1つ以上のバッテリーパック104からの電流引き込みを減少する)。
【0085】
[00113] いくつかの実施形態では、測位システム105は、測位ネットワーク(例えば、図1における測位ネットワーク150)から信号を受信し、受信した信号に基づき電気自動車102の現在位置を判定するよう構成された回路を含む。この回路は、アンテナ(例えば、個別又は集積)、信号増幅回路、信号処理回路などを含みうる。回路はまた、1つ以上のプロセッサ、メモリ、及び通信インターフェースも含みうる。通信インターフェースは、データ及び/命令をバス230上の他の構成要素に送信及びこれから受信するよう構成されうる。測位システム105のメモリは、測位ネットワークから受信した信号に基づき、電気自動車102の現在位置を判定するプログラム、モジュール及びデータ構造及びこれらのサブセットを含みうる。プログラム及び/又はモジュールは、測位システム105のメモリに記憶されることができ、測位システム105の1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、本明細書に記載される工程を実行するための一連の命令に対応する。例えば、測位システム105は、複数の全地球航法衛星から全地球測位信号を受信しうる。測位システム105のプロセッサはその後、測位システム105のメモリに記憶されたプログラムを実行し、受信した信号に基づき、電気自動車102の位置を算出しうる。測位システム105のプロセッサはその後、測位システム105の通信インターフェースを使用し、バス230を介して電気自動車102の他の構成要素に算出した位置を伝達しうる。
【0086】
[00114] 電気自動車制御システム107は、以下に、図3−22に関してより詳細に説明する。
【0087】
[00115] いくつかの実施形態では、通信モジュール106は、データ及び/又は命令を、電気自動車102の他の外部装置に送信するか及び/又はこれから受信するよう構成された回路を含む。回路は、アンテナ(例えば、個別又は集積)、信号増幅回路、信号処理回路などを含みうる。回路はまた、1つ以上のプロセッサ、メモリ、及び通信インターフェースも含みうる。通信インターフェースは、データ及び/命令をバス230上の他の構成要素に送信及びこれから受信するよう構成されうる。通信モジュール106のメモリは、データ及び/又は命令を電気自動車102の外部装置に対して送信及び/又はこれから受信するプログラム、モジュール及びデータ構造並びにこれらのサブセットを含みうる。プログラム及び/又はモジュールは、通信モジュール106のメモリに記憶されることができ、通信モジュール106の1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、本明細書に記載される工程を実行するための一連の命令に対応する。例えば、通信モジュール106は、バス230を介してBMS206からのバッテリー状況を示すデータを受信しうる。通信モジュール106はその後、通信モジュール106のメモリに記憶されたプログラムを実行し、バッテリー状態を示すデータをパケット化し、電気自動車102の外部装置(例えば、図1の制御センタ130など)に伝達しうる。いくつかの実施形態では、バッテリーパックのバッテリー状態は、バッテリーパックに一意的な識別子、バッテリーパックの製造者、バッテリーパックのモデル番号、バッテリーパックの充電レベル、バッテリーパックの経年数、バッテリーパックの充電/放電サイクルの数、及び上述の状態の組合せを含む。
【0088】
[00116] いくつかの実施形態では、センサモジュール212は、1つ以上のセンサ109から、センサ信号を受信し、受信した信号を前処理(例えば、信号をアナログからデジタル形式に変換する、増幅する、フィルターするなど)するよう構成された回路を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上のセンサ109は、機械センサ(例えば、加速度計、圧力センサ、ギア位置センサ、ハンドブレーキ位置センサ、ドアロックセンサ、空調センサ又は他車両センサなど)、電磁センサ(例えば、磁気計、電圧センサ、電流センサなど)、光学センサ(例えば、光、赤外線、紫外線など)、音響センサ、温度センサなどを含む。回路は、信号増幅回路、信号処理回路などを含みうる。回路はまた、1つ以上のプロセッサ、メモリ及び通信インターフェースも含む。通信インターフェースは、データ及び/命令をバス230上の他の構成要素又は1つ以上のセンサ109に送信及びこれから受信するよう構成されうる。センサモジュール212のメモリは、1つ以上のセンサ109から受信した信号を前処理するプログラム、モジュール及びデータ構造及びこれらのサブセットを含みうる。プログラム及び/又はモジュールは、センサモジュール212のメモリに記憶されることができ、センサモジュール212の1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、本明細書に記載される工程を実行するための一連の命令に対応する。例えば、センサモジュール212は、電気自動車102の温度センサから温度信号を受信しうる。センサモジュール212の回路はその後、信号を増幅及び/又はフィルターしうる。センサモジュール212のプロセッサはまた、センサモジュール212のメモリに記憶された命令を実行し、特定の操作(例えば、移動平均の算出、温度データの記憶など)を実行する。センサモジュール212のプロセッサはその後、センサモジュールの通信インターフェースを使用し、特定の操作の結果をバス230上の他の構成要素に伝達しうる。
【0089】
[00117] いくつかの実施形態では、制御装置/ECU214は、1つ以上の電気モータ103の動作を管理し、その状態を監視するよう構成された回路を含む。回路は、1つ以上のプロセッサ、メモリ及び通信インターフェースを含む。通信インターフェースは、データ及び/命令をバス230上の他の構成要素に送信及びこれから受信するよう構成されうる。制御装置/ECU214のメモリは、1つ以上の電気モータ103の動作を管理し、その状態を監視するプログラム、モジュール及びデータ構造及びこれらのサブセットを含みうる。プログラム及び/又はモジュールは、制御装置/ECU214のメモリに記憶されることができ、制御装置/ECU214の1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、本明細書に記載される工程を実行するための一連の命令に対応する。例えば、制御装置/ECU214の1つ以上のプロセッサは、バス230を介して1つ以上のセンサ109(例えば、スロットル位置センサなど)から多様なセンサ測定値を受信しうる。制御装置/ECU214の1つ以上のプロセッサは、その後、制御装置/ECU214のメモリに記憶された命令を実行し、受信されたセンサ測定値(例えば、スロットル位置)に基づき、1つ以上の電気モータ103の速度を監視し調整しうる。
【0090】
[00118] いくつかの実施形態では、1つ以上の充電器108は、エネルギーをエネルギー源から受け取り、1つ以上のバッテリーパック104にエネルギーが移動するようエネルギーを調節及び/又は変換するよう構成された回路を含む。回路はまた、1つ以上のプロセッサ、メモリ及び通信インターフェースも含みうる。通信インターフェースは、データ及び/命令をバス230上の他の構成要素に送信及びこれから受信するよう構成されうる。1つ以上の充電器108のメモリは、充電プロセスを管理及び/又は監視するプログラム、モジュール及びデータ構造及びこれらのサブセットを含みうる。プログラム及び/又はモジュールは、1つ以上の充電器108のメモリに記憶されることができ、1つ以上の充電器108の1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、本明細書に記載される工程を実行するための一連の命令に対応する。例えば、1つ以上の充電器108の1つ以上のプロセッサは、バス230を介してBMS206から、1つ以上のバッテリーパック104がほとんど完全に充電されたことを示すデータを受信しうる。受信したデータに応答して、1つ以上の充電器108のプロセッサは、1つ以上の充電器108のメモリに記憶されたプログラムを実行し、エネルギー移動を調節し、1つ以上のバッテリーパック104が完全に充電されたときに、1つ以上のバッテリーパック104が過充電されるのを防ぐために、充電プロセスを終了しうる。
【0091】
[00119] いくつかの実施形態では、バッテリーパックロックモジュール202は、1つ以上のバッテリーパック104が、電気自動車102のフレーム又はシャーシに結合/分離するよう、1つ以上のバッテリーパックロック204に係合及び/又は解除するよう構成された回路を含む。回路はまた、1つ以上のプロセッサ、メモリ及び通信インターフェースも含みうる。通信インターフェースは、データ及び/命令をバス230上の他の構成要素に送信及びこれから受信するよう構成されうる。1つ以上のバッテリーパックロックモジュール202のメモリは、1つ以上のバッテリーパック104が電気自動車102のシャーシに係合/解除を管理するプログラム、モジュール及びデータ構造及びこれらのサブセットを含みうる。プログラム及び/又はモジュールは、バッテリーパックロックモジュール202のメモリに記憶されることができ、バッテリーパックロックモジュール202の1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、本明細書に記載される工程を実行するための一連の命令に対応する。例えば、電気自動車制御システム107は、1つ以上のバッテリーパック104の1つ以上のバッテリーパックロック204を解除するよう、バッテリーパックロックモジュール202に指示する命令をバッテリーパックロックモジュール202にバス230を介して送信しうる。バッテリーパックロックモジュール202の1つ以上のプロセッサはその後、バッテリーパックロックモジュール202のメモリに記憶された命令を実行し、1つ以上のバッテリーパックロック204を開放する動作(例えば、1つ以上のバッテリーパックロック204に結合されたモータに、モータがロックを開放するような信号を送信するなど)を実行する。
【0092】
[00120] いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース210は、入力及び出力装置を含む。例えば、入力装置は、マウス、キーボード、タッチパッド、ロータリージョイスティック若しくはノブ、タッチスクリーンディスプレイ、マイク、音声認識及び/又は命令システムなどを含み、出力装置は、ディスプレイスクリーン、タッチスクリーンディスプレイ、ヘッドアップディスプレイ、ダッシュボードインジケータ、音声スピーカ、音声合成システムなど及び入力装置を含みうる。ユーザインターフェース210は、データ及び/命令をバス230上の他の構成要素に送信するか又はこれから受信しうる。
【0093】
[00121] いくつかの実施形態では、電気自動車102の上述の構成要素のサブセットは、電気自動車制御システム107と組み合わせてもよい。例えば、測位システム105、通信モジュール106、センサモジュール212、バッテリーパックロックモジュール202及びユーザインターフェース210は、電気自動車制御システム107に含まれてもよい。
【0094】
[00122] 図3は、いくつかの実施形態に従う、電気自動車制御システム107を示すブロック図である。電気自動車制御システム107は、典型的には、1つ以上の処理装置(CPU)302、1つ以上のネットワーク又は他の通信インターフェース304(例えば、アンテナ、I/Oインターフェースなど)、メモリ310、及びこれらの構成要素を相互に接続するための1つ以上の通信バス309(例えば、図2のバス230など)を含む。通信バス309は、システムコンポーネント間を相互に接続し、これらの間の通信を制御するための回路(チップセットとも呼ばれる)を含みうる。電気自動車制御システム107は、随意に、表示装置306、入力装置308(例えば、マウス、キーボード、タッチパッド、タッチスクリーン、マイクなど)及びスピーカを備えるユーザインターフェース305を含みうる。メモリ310は、DRAM、SRAM、DDR RAMのような高速ランダムアクセスメモリ又は他のランダムアクセスソリッドステートの記憶装置を含み、かつ、1つ以上の磁気ディスク記憶装置、光学ディスク記憶装置、フラッシュメモリ装置のような不揮発性メモリ又はその他の不揮発性ソリッドステート記憶装置を含みうる。メモリ310は、随意に、CPU302の遠隔に位置する1つ以上の記憶装置を含みうる。メモリ310は、コンピュータ可読記憶媒体を備える。いくつかの実施形態では、メモリ310は、以下のプログラム、モジュール及びデータ構造又はこれらのサブセットを記憶する。
・多様な基本システムサービスを処理するための及びハードウェア依存のタスクを実行するためのプロシージャを含むオペレーティングシステム312(例えば、Windows(登録商標)、Linuxなど)
・1つ以上の通信ネットワークインターフェース304を介して(有線又は無線で)、電気自動車制御システム107を、電気自動車のバス(例えば、電気自動車102のバス230など)、他のコンピュータ若しくは装置、及び/又は、インターネット、他の広域ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、メトロポリタンエリアネットワークなどの1つ以上の通信ネットワークに接続するために使用される通信モジュール314
・ユーザから入力装置308を介して命令を受信し、表示装置306上に表示されるユーザインターフェースオブジェクトを作成するユーザインターフェースモジュール316
・電気自動車102を一意的に識別する車両識別子318
・本明細書に記載されるとおり、電気自動車のバス(例えば、図2におけるバス230)上のBMS(例えば、図2におけるBMS206)からバッテリー状況データを受信し、電気自動車のバッテリーパックの動作を管理するようBMSに命令を送信するBMSモジュール320
・本明細書に記載されるとおり、電気自動車のバス上の測位システム(例えば、図1における測位システム105)から現在位置324を含む測位データを受信し、特定の操作を実行する測位モジュール322
・電気自動車のバス上のセンサモジュール(例えば、図2におけるセンサモジュール212)からセンサ信号を受信するセンサモジュール326
・本明細書に記載されるとおり、電気自動車のバス上の電気自動車の電気モータの動作を調整する制御装置/ECUに対して、センサモジュール326から受信したセンサ信号、BMSモジュール320から受信したバッテリー状況データ、エネルギー管理モジュール340から受信した命令又はこれらのサブセットに少なくとも部分的に基づく命令を送信する制御装置/ECUモジュール328
・本明細書に記載されるとおり、電気自動車のバッテリーパックに施されたバッテリー整備工程(例えば、1つ以上のバッテリーパック104を充電するためにエネルギーを受取る要求を充電ステーションに送信する、バッテリーパックロックモジュール202に1つ以上のバッテリーパック104を開放するよう命令するなど)を監視及び管理し、かつ随意に電気自動車とバッテリーサービスステーション、制御センタ、及び/又は他の装置との通信の間に使用されるハンドシェイキング、暗号化機能を含むバッテリー整備モジュール330
・本明細書に記載されるとおり、BMS320から受信したバッテリー状況データ、測位モジュール322から受信した測位データ、ユーザが選択したか又は電気自動車のユーザのプロファイル352に少なくとも部分的に基づき決定された目的地334、局地的条件(例えば、交通状況、天候、道路状況など)、バッテリーサービスステーションデータベース364に含まれるデータ(例えば、バッテリーサービスステーションの地理的位置、バッテリーサービスステーションの状況など)及び/又はこれらのサブセットに少なくとも部分的に基づきナビゲーションサービスを提供し、かつ、目的地334及び現在位置324に基づき経路336を決定し、目的地、経路、バッテリーサービスステーションなどのグラフィック描写を電気自動車102の表示装置(例えば、表示装置306)上に表示された地図338上に表示するエネルギー認識ナビゲーションモジュール332
・本明細書に記載されるとおり、BMS320から受信したバッテリー状況データ、測位モジュール322から受信した測位データ、目的地334、バッテリーサービスステーションデータベース364に含まれるデータ、電気自動車のユーザのプロファイル352、エネルギー計画342及び/又はこれらのサブセットに少なくとも部分的に基づき、制御装置/ECUモジュール328を介して電気自動車の制御装置/ECUに命令を提供するエネルギー管理モジュール340
・本明細書に記載されるとおり、BMS320から受信したバッテリー状況データ、測位モジュール322から受信した測位データ、電気自動車のユーザが選択した目的地360、バッテリーサービスステーションデータベース364に含まれるデータ、電気自動車のユーザのプロファイル352及び/又はこれらのサブセットに少なくとも部分的に基づき付加価値サービスを提供する付加価値サービスモジュール344
・電気自動車102のユーザについての情報を管理し、電気自動車102のユーザを一意的に識別するユーザ識別子348、ユーザアカウントの状況(例えば、有効、失効、取り消し、資金不足、など)を示すアカウントデータ350、プロファイル352(例えば、ユーザ識別子、運転履歴、運転スタイル(例えば、ユーザは停止から急に加速する、停止からゆっくり加速する、速く運転する、ゆっくり運転するなど)、目的地についての歴史的情報及び/又はユーザが訪れたPOI、ユーザが走行した経路、ユーザに関連付けられた1つ以上の基準点など)及び/又はこれらのサブセットを含むユーザアカウントモジュール346
・電気自動車制御システム107のデータベースとインターフェースで接続するデータベースモジュール354
・バッテリーパックについての識別子、及び/又は電気自動車102のバッテリーパックの状況についての履歴的情報を含むバッテリー状況データベース356
・目的地360(例えば、住所など)及び/又はPOI362(例えば、ランドマーク、企業など)を含む電気自動車の地理的位置データベース358、及び
・バッテリーサービスステーションの場所366及び/又は状況情報368を含むバッテリーサービスステーションデータベース364
【0095】
[00123] いくつかの実施形態では、地理的位置データベース358は、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332に含まれている。いくつかの実施形態では、バッテリーサービスステーションデータベース364は、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332に含まれている。いくつかの実施形態では、バッテリーサービスステーションデータベース364は、地理的位置データベース358に含まれている。いくつかの実施形態では、バッテリー状況データベース356は、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332に含まれている。
【0096】
[00124] 上述で特定した要素のそれぞれは、上述の記憶装置の1つ以上において記憶されることができ、上述の機能を実行するための一連の命令に対応する。一連の命令は、1つ以上のプロセッサ(例えば、CPU302)によって実行することができる。上述で特定したモジュール又はプログラム(すなわち、一連の命令)は、別体のソフトウェアプログラム、プロシージャ又はモジュールとして実施される必要はなく、それゆえ、多様な実施形態においてこれらのモジュールの多様なサブセットが組み合わせられるかその他再構成されうる。いくつかの実施形態では、上述で特定したモジュール又はプログラムのそれぞれは、ディスクリート回路を使用して実施される。いくつかの実施形態では、上述で特定したモジュール又はプログラムのサブセットは、対応するディスクリート回路を使用して実施される。いくつかの実施形態では、メモリ310は、上述で特定したモジュール及びデータ構造のサブセットを記憶しうる。さらに、メモリ310は、上に記載されていない追加のモジュール及びデータ構造を記憶しうる。
【0097】
[00125] 図3は、「電気自動車制御システム」を示しているが、図3は、本明細書に記載する実施形態の構造上のスキームというよりも、電気自動車制御システムに存在しうる多様な特徴の機能的記述であることを意図している。個別に示すアイテムは、実際には、かつ当業者には理解されるとおり、組み合わせることができ、いくつかのアイテムは別個にすることができる。例えば、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、エネルギー管理モジュール340と組み合わせてもよい。
【0098】
エネルギー管理
[00126] 上述のとおり、電気自動車の理論最大走行距離は、多数の要因に依存しうる。例えば、電気自動車のバッテリーパックの充電レベル及び電気自動車の電気モータの平均エネルギー消費に単に基づき計算することは十分でない場合がある。環境的条件(例えば、天候、地形など)及び交通などの外部状況は、電気自動車の理論最大走行距離に著しく影響を与えうる。例えば、極端な気温は、電気自動車のバッテリーパックの性能を低減しうる。同様に、交通渋滞又は緩慢な交通状況は、電気自動車が動作している総時間を長引かせうる。さらに、電気自動車の速度は、電気自動車の理論最大走行距離に影響しうる。例えば、風の抵抗を克服するために必要なエネルギーは、電気自動車の速度が上昇するにつれ増加し、よって、電気モータを駆動するのに利用可能な充電量が減少する。さらに、バッテリーパックはそれぞれ挙動が異なる。例えば、古いバッテリーパック(例えば、多数の充電/放電サイクルを経たもの)は、新しいバッテリーパックと同じ距離を提供しないことがある。
【0099】
[00127] 以下に記載する実施形態は、上述の要因の少なくともいくつかに対処する電気自動車において使用するエネルギーの管理のためのエネルギー管理システムを提供する。例えば、エネルギー管理モジュール340及び/又はエネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、以下に記載するエネルギー管理工程を行いうる。
【0100】
[00128] いくつかの実施形態では、エネルギー管理システムは、従来のナビゲーションシステムの機能性を補足する。いくつかの実施形態では、経路案内を提供するのに加えて、エネルギー管理システムは、電気自動車のバッテリーパックの充電レベルに関する情報及び/又はバッテリーサービスステーションの場所並びに利用可能性に関する情報を提供する。例えば、エネルギー管理モジュール340は、この情報を従来のナビゲーションシステムに提供する。
【0101】
[00129] いくつかの実施形態では、エネルギー管理システムは、電気自動車内のスタンドアロンの構成要素でありうる。これらの実施形態では、エネルギー管理システムは、エネルギー管理能力を備えるナビゲーションシステム(例えば、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332など)を含みうる。
【0102】
[00130] 図4は、いくつかの実施形態に従う、電気自動車にエネルギー認識ナビゲーションサービスを提供するための方法400のフロー図である。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、エネルギー計画が存在するかどうかを判定する(402)。
【0103】
[00131] エネルギー計画が存在する場合(404;Yes)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、エネルギー計画を実行する(406)。いくつかの実施形態では、エネルギー計画は、電気自動車の現在位置から1つ以上の目的地/ウェイポイントまでの曲がり角ごとの及び/又は地点ごとのナビゲーション計画(例えば、経路計画)を含む。いくつかの実施形態では、目的地/ウェイポイントは、バッテリーサービスステーション(例えば、充電ステーション、バッテリー交換ステーションなど)を含む。いくつかの実施形態では、エネルギー計画は、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332によって作成される。エネルギー計画は、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332によって使用され、ユーザに経路案内を提供する。ステップ406は、図10に関連してより詳細に記載されることに留意されたい。
【0104】
[00132] エネルギー計画の実行中、電気自動車のユーザを変更できることに留意されたい。例えば、長い走行において、旅程の一部は第1のユーザが電気自動車のドライバーであってよく、残りの旅程は第2のユーザが電気自動車のドライバーであってよい。いくつかの実施形態では、エネルギー計画の実行中にユーザの変更があった場合、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、エネルギー計画をリセットし再計算する(例えば、自動車を運転しているユーザのプロファイルに基づくなど)。その場合、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、ユーザのプリファランス及び/又は運転スタイルの相違を把握している。
【0105】
[00133]いくつかの実施形態では、エネルギー計画の実行中にユーザの変更があった場合、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、新しいユーザが既存のエネルギー計画の使用の継続を望むかどうか判定するために、新しいユーザにクエリを行う。新しいユーザが既存のエネルギー計画の使用を望む場合、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、既存のエネルギー計画の実行を継続する。そうでなければ、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、エネルギー計画をリセットし再計算する。
【0106】
[00134] いくつかの実施形態では、エネルギー計画の実行中にユーザの変更があった場合、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、既存のエネルギー計画の実行を継続する。これらの実施形態では、新しいユーザが新しいエネルギー計画の作成を望む場合、新しいユーザは、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332にそうするよう指示しなくてはならない。
【0107】
[00135] いくつかの実施形態では、エネルギー計画が存在しない場合(404;No)エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、1つ以上の目的地が電気自動車のユーザによって特定されているかを判定する(408)。ユーザが1つ以上の目的地を特定している場合(410;Yes)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、この目的地を使用してエネルギー計画を作成する(412)。ステップ412は、図5に関連してより詳細に記載されることに留意されたい。
【0108】
[00136] いくつかの実施形態では、ユーザが1つ以上の目的地を特定していない場合(410;No)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、ユーザに対して予想目的地を表示する(414)。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車のユーザインターフェースに表示される地図上に予想目的地を表示する。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車のユーザインターフェースにおいて、予想目的地をリストとして表示する。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、予想目的地を過去の運転履歴(例えば、ユーザのための近隣の目的地)、近隣のPOIなどに基づき決定する。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、予想目的地をランク付けされた順序で地図上に表示する。例えば、予想目的地は、電気自動車102のユーザインターフェースに表示されるリスト上にランク付けられた順序で表示されうる。一方、予想目的地は、地図上に表示されることができ、視覚表示(例えば、色、数字、様々なサイズのアイコンなど)が予想目的地と共に表示され、予想目的地のランク付けられた順序を示す。いくつかの実施形態では、予想目的地のランク付けられた順序は、電気自動車の現在位置からの距離、それぞれの目的地にユーザが訪れた回数、それぞれの目的地でユーザが費やした時間、目的地のユーザが指定したランク、又はこれらの組合せに基づき決定される。例えば、ユーザの自宅住所及び勤務先住所は通常、予想目的地のリストの高ランクにランク付けされる。これらの実施形態では、情報はユーザのプロファイル352から得られる。
【0109】
[00137] いくつかの実施形態では、ユーザのプロファイルに基づき予想目的地を決定するのに加えて、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、複数のユーザからの統合データを使用する。例えば、統合データは、複数のユーザがそれぞれの目的地に訪れた回数、それぞれの目的地で複数のユーザが費やした時間、目的地のユーザのランク、又はこれらの組合せを含みうる。
【0110】
[00138] 電気自動車のユーザは、予想目的地の1つ以上を選択してよい(が、必要ではない)。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、ユーザが予想目的地の1つ以上を選択したかどうかを判定する(416)。ユーザが予想目的地の1つ以上を選択した場合(418;Yes)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、その予想目的地を使用してエネルギー計画を作成する(412)。ユーザが予想目的地の1つ以上を選択していない場合(418;No)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、基準点に基づきエネルギーの使用を監視する(420)。いくつかの実施形態では、基準点は、ランク付けられた目的地のリストのなかで最も可能性の高い予想目的地である。ステップ(420)は、図8に関連してより詳細に記載されることに留意されたい。
【0111】
[00139] 図5は、いくつかの実施形態に従う図4のステップ412をさらに説明するフロー図である。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、1つ以上のウェイポイント又は目的地を受信する(502)。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車のユーザから複数の目的地を受信する。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、ユーザのプロファイル352に基づき複数の目的地を決定する。例えば、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、ユーザの予想目的地を決定するために、プロファイル352に記憶された履歴的情報、日付、曜日、時刻又はこれらのサブセットを使用しうる。
【0112】
[00140] いくつかの実施形態では、電気自動車102を運転する前に、電気自動車制御システム107はユーザを識別する。例えば、電気自動車制御システム107は、ユーザを一意的な識別子(例えば、個人識別番号、ユーザ名及びパスワード、電気自動車102の鍵に含まれた識別子、無線周波数認識(radio frequency identification)カードに含まれた識別子、スマートカードに含まれる識別子など)によって識別しうる。
【0113】
[00141] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車の現在位置を判定する。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、測位モジュール322から受信した測位データに基づき現在位置を判定する。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車のバッテリーパックの現在充電レベルを判定する(506)。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車のバッテリーパックの現在充電レベルをBMSモジュール320から受信したバッテリー状況データに基づき判定する。
【0114】
[00142] いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車のユーザのプロファイル352を得る(508)。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、ユーザのプロファイル352を制御センタ130から得る。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、プロファイル352を電気自動車制御システム107のユーザアカウントモジュール346から得る。いくつかの実施形態では、ユーザのプロファイル352は、制御センタから従前に得られたものである。
【0115】
[00143] いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、道路状況を得る(510)。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、道路状況を制御センタから得る。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、道路状況を第3者プロバイダから得る。いくつかの実施形態では、道路状況は、道路の速度制限、現在及び将来の天気予報、地形情報(例えば、勾配、道路の種類など)及びその道路の現在及び過去の交通状況を含む。
【0116】
[00144] いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車の1つ以上のバッテリーパックについてのバッテリー履歴を得る(512)。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、バッテリー状況データベース356からバッテリー履歴を得る。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、制御センタからバッテリー履歴を得る。
【0117】
[00145] ステップ504〜512は、任意の順序で実行されてよいことに留意されたい。
【0118】
[00146] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、電気自動車の理論最大走行距離を決定する(514)。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車の理論最大走行距離を、BMSモジュール320から受信したバッテリー状況データ(例えば、充電レベルなど)、バッテリー履歴(例えば、バッテリーパックの充電/放電サイクルの数、バッテリーパックの径年数など)、測位モジュール322から受信した測位データ、プロファイル352、電気モータの特性(例えば、電力消費量など)、道路状況(例えば、道路が位置する地形の種類、天候、交通状況、速度制限など)、電気自動車の特定の速度(例えば、それぞれの道路の速度制限を越えない速度、平均速度など)、時刻、曜日又はこれらのサブセットに少なくとも部分的に基づき決定する。いくつかの実施形態では、電気自動車の理論最大走行距離は、余裕安全率(例えば、余裕度10%)を含む。この余裕安全率は、電気自動車の運転中に起こりうる予期できない状況(例えば、交通渋滞、バッテリーパックの故障など)に備えるために使用される。いくつかの実施形態では、余裕安全率は、バッテリーパックの充電レベル及び最も近くにあるバッテリーサービスステーションまでの距離に動的に基づき決定される。
【0119】
[00147] いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車のユーザインターフェースにおいて、電気自動車の理論最大走行距離を、電気自動車の現在位置を含む地図上に表示する。図7Aは、電気自動車102の現在位置及び目的地706を含む地図701を表示する電気自動車102の例示的なユーザインターフェースを示す。視覚表示(例えば、陰影、色など)が使用され、理論最大走行距離704の外にある目的地は到達不能であることを示す。理論最大走行距離704内の目的地は、バッテリーパックの現在の充電レベルで到達可能である。
【0120】
[00148] 再び図5を参照すると、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、複数の目的地から未処理の目的地を選択し(516)、理論最大走行距離に基づきその目的地が現在位置から到達可能かどうかを判定する(518)。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、(例えば、地理的位置データベース358からの)道路データを使用し、目的地が現在位置から到達可能かどうか(すなわち、電気自動車102が目的地に着くのにバッテリーパックの充電レベルが十分かどうか)を判定することに留意されたい。このように、判定は、現在位置を中心とした単一の固定半径の理論最大走行距離(例えば、円状)に基づくのではなく、実際の経路に基づいて行われる。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、現在位置から目的地までの経路を計算することと、経路の運転距離を計算することと、現在位置から目的地が到達可能かどうか判定するために運転距離と理論最大走行距離を比較することとによって、目的地が現在位置から到達可能かどうかを判定する。
【0121】
[00149] ある場合には、目的地は到達可能である(例えば、図7Aにおける、目的地706は、理論最大走行距離704内にある)。目的地が到達可能である場合(520;Yes)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、現在位置から目的地までの経路(例えば、図7Aにおける経路708)を作成する(522)。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、この経路をエネルギー計画に加え(524)、目的地を現在位置として設定する(526)。いくつかの実施形態では、目的地を現在位置として設定した後、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車が目的地に到達するのに必要なエネルギー量を予測し、電気自動車のバッテリーパックの目的地における(例えば、電気自動車が目的地に到達した後の)予測充電レベルを算出する。目的地を現在位置として設定することで、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車が次の目的地(もしあれば)に到達することができるかどうか計算することができる。
【0122】
[00150] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、目的地を処理済としてマークする(528)。
【0123】
[00151] ある場合には、バッテリーパックをまず整備しない限り、目的地は、到達不能である(例えば、図7Bにおいて、目的地711は理論最大走行距離704の外にある)。目的地が到達不能である場合(520;No)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、好適なバッテリーサービスステーションへの立ち寄りを含む、現在位置から目的地までのエネルギー計画を作成する(530)。このステップは、以下に図6及び図7B〜7Hに関連してより詳細に記載される。エネルギー計画を作成した後、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、目的地を処理済としてマークする(528)。
【0124】
[00152] 目的地を処理済としてマークした後、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、未処理の目的地が他にあるかどうか判定する(532)。他に未処理の目的地がある場合(534;Yes)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、ステップ516に戻る。未処理の目的地がない場合(534;No)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、図4のステップ406に進む。
【0125】
[00153] いくつかの実施形態では、電気自動車のユーザがエネルギー計画を取り消す場合、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、図8の工程を行う。
【0126】
[00154] 図6は、いくつかの実施形態に従う、図5のステップ530をさらに説明するフロー図である。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、現在位置の理論最大走行距離内にある好適なバッテリーサービスステーションを判定する(602)。好適なバッテリーサービスステーションとは、現在位置の理論最大走行距離内にあり、電気自動車のバッテリーパックを整備することができる(例えば、バッテリーパックの交換のための使用可能なバッテリーベイを有する、バッテリーパックを充電するための使用可能な充電ステーションを有する、電気自動車と互換性がある種類のバッテリーパックを有する、互換性のあるバッテリーパックが充電されている、など)バッテリーサービスステーションである。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、現在位置の理論最大走行距離内のバッテリーサービスステーションを判定するためバッテリーサービスステーションデータベース364にクエリを行う。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、バッテリーサービスステーションの状況についての更新された情報を制御センタ(例えば、図1における制御センタ130)から受信する。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、この情報をバッテリーサービスステーションデータベース364に記憶しうる。これらの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車のバッテリーパックを整備する空間的余裕と時間を有するバッテリーサービスステーションのみを含む。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、(例えば、地理的位置データベース358からの)道路データを使用し、現在位置の理論最大走行距離内にあるバッテリーサービスステーションを判定する。例えば、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はまず、電気自動車の現在位置から道路を介して到達しうる目的地までの経路を決定しうる。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、決定した経路及びバッテリーサービスステーションデータベース364に記憶されたデータに基づき、バッテリーサービスステーションを判定しうる。このように、バッテリーサービスステーションは、現在位置を中心とした半径の理論最大走行距離(例えば、円状)内にあるバッテリーサービスステーションではない。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332まず、現在位置から目的地までの経路を決定する。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、決定された経路からの特定の距離(例えば、決定された経路から5マイル以内)にあるバッテリーサービスステーションを判定する。いくつかの実施形態では、経路は、統合道路区分に基づき決定される。いくつかの実施形態では、統合道路区分は、複数の区部のうちそれぞれの区分の道路状況(例えば、交通状況、速度制限、地形の種類、標高など)が平均化されている複数の道路区分を含む。その際、おおよその経路が素早く計算され実時間で更新されうる。
【0127】
[00155] いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車のユーザインターフェースにおいて好適なバッテリーサービスステーションを表示する。例えば、図7Bを参照して、好適なバッテリーサービスステーションは、理論最大走行距離704(例えば、地図701上の陰影されていない領域)内にあるバッテリーサービスステーションを含む。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、視覚表示を使用して、目的地までの経路沿いにある好適なバッテリーサービスステーションを示す。例えば、目的地までの経路沿いにあるバッテリーサービスステーションが、強調表示されうる。
【0128】
[00156] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、(現在位置の理論最大走行距離内にあり、目的地までの経路沿いにある)好適なバッテリーサービスステーションを選択する(604)。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、プロファイル352(例えば、ユーザのプリファランス、ユーザの運転履歴、ユーザが以前に使用したバッテリーサービスステーションなどを含む)及び/又はユーザが指定したバッテリーサービスステーションに基づき、バッテリーサービスステーションを選択する。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、ユーザに好適なバッテリーサービスステーションを選択させる。
【0129】
[00157] いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、選択されたバッテリーサービスステーションが電気自動車のバッテリーを整備できるか確認する。例えば、バッテリーサービスステーションがバッテリー交換ステーションである場合、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、バッテリー交換ステーションが電気自動車と互換性のあるバッテリーパックを有すること及び電気自動車のバッテリーパックを交換するための使用可能なバッテリー交換ベイを有することを確認する。同様に、バッテリーサービスステーションが充電ステーションである場合、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、充電ステーションが電気自動車のバッテリーパックを充電するために使用可能であることを確認する。
【0130】
[00158] いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、選択されたバッテリーサービスステーションにおいて電気自動車が整備される時間を予定する(606)。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、選択されたバッテリーサービスステーションへの電気自動車の到達予測時間に基づき、選択されたバッテリーサービスステーションでの時間を予定する。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はまた、電気自動車のために、バッテリー及びバッテリー交換プラットフォームを予約する。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、1つ以上の通信インターフェース304を使用し、選択されたバッテリーサービスステーションと通信し、選択されたバッテリーサービスステーションでの時間を予約する。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、1つ以上の通信インターフェース304を使用し、制御センタと通信し、選択されたバッテリーサービスステーションでの時間を予約する。これらの実施形態では、制御センタはその後、予約を選択されたバッテリーサービスステーションに伝達する。
【0131】
[00159] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、選択されたバッテリーサービスステーションをウェイポイントとしてウェイポイントリストに追加する(608)。ウェイポイントリストはその後、経路の案内(例えば、曲がり角ごとの案内など)を提供するためにエネルギー認識ナビゲーションモジュール332によって使用されうる。ウェイポイントはまた、ユーザの自宅、ユーザの職場、電気自動車が充電された場所、ユーザが指定した目的地、ユーザのプロファイルに基づき決定された目的地、及び統合ユーザプロファイルデータに基づき決定された目的地も含みうることに留意されたい。
【0132】
[00160] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、バッテリーパックが整備された後、電気自動車の理論最大走行距離を決定する(610)。上述のとおり、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車の理論最大走行距離を、バッテリーパックを交換又は再充電した後のバッテリー状況、バッテリー履歴、測位モジュール322から受信した測位データ、プロファイル352、電気モータの特性、道路状況、電気自動車の特定の速度、時刻、曜日又はこれらのサブセットに少なくとも部分的に基づき決定する。ここでも、電気自動車の理論最大走行距離は、余裕安全率(例えば、余裕度20%)を含みうる。この余裕安全率は、電気自動車の運転中に起こりうる予期できない状況(例えば、交通渋滞、バッテリーパックの故障など)に備えるために使用される。バッテリー整備は、充電ステーションにおける充電サービス及び/又はバッテリー交換ステーションにおけるバッテリー交換サービスを含みうる。
【0133】
[00161] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、バッテリーパックが整備された後に目的地が到達可能かどうか判定する(612)。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、まず選択されたバッテリーサービスステーションから目的地までの経路を決定すること、その後、経路の距離が理論最大走行距離内であるかどうかを判定することによってこの判定行う。
【0134】
[00162] バッテリーパックが整備された後に目的地が到達不能である場合(614:No)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、(例えば、上述のとおり)選択されたバッテリーサービスステーションからの理論最大走行距離内にある好適なバッテリーサービスステーションを判定する(616)。
【0135】
[00163] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、以前に選択されたバッテリーサービスステーションの理論最大走行距離内にあり目的地までの経路にある新しい好適なバッテリーサービスステーションを選択する(618)。上述のとおり、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、プロファイル352(例えば、ユーザのプリファランス、ユーザの運転履歴、ユーザが以前に使用したバッテリーサービスステーションなどを含む)及び/又はユーザが指定したバッテリーサービスステーションに基づき新しい好適なバッテリーサービスステーションを選択しうる。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、好適なバッテリーサービスステーションをユーザに選択させる。
【0136】
[00164] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、ステップ606に戻る。
【0137】
[00165]バッテリーパックが整備された後に目的地が到達可能である場合(614;Yes)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、現在位置からウェイポイントリストにある第1のバッテリーサービスステーションを判定する(620)。
【0138】
[00166] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、経路をエネルギー計画に加える(622)。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、ウェイポイントリストに他にバッテリーサービスステーションがあるか判定する(624)。ウェイポイントリストに他にバッテリーサービスステーションがある場合(626;Yes)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、以前のバッテリーサービスステーションから、ウェイポイントリストの次のバッテリーサービスステーションまでの経路を決定する(628)。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、ステップ622に戻る。ウェイポイントリストに他にバッテリーサービスステーションがない場合(626;No)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、最後のバッテリーサービスステーションから目的地までの経路を決定し(630)、この経路をエネルギー計画に追加する(632)。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、図5のステップ528へ進む。
【0139】
[00167] 図6において記載されたプロセスのいくつかの例が図7B〜7Hを参照して記載される。図7B〜7Cは、電気自動車102のユーザが、電気自動車の理論最大走行距離704外の目的地711を指定した場合を示す。この場合、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車102のバッテリーパックが充電されたバッテリーパックと交換されるバッテリー交換ステーション712を選択し、時間を予定する。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、バッテリー交換ステーション712をウェイポイント713としてウェイポイントリストに加える。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、バッテリーパックが交換された後に電気自動車102の理論最大走行距離を決定し、電気自動車102が目的地711に到達できるかどうか判定する。図7Cに示すとおり、目的地711は、理論最大走行距離内にある(すなわち、理論最大走行距離は、地図701に表示される全ての目的地を含む)。このようにして、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、目的地711がバッテリー交換ステーション712から到達可能であることを判定する。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、ウェイポイントリストを反復し、経路714及び721を作成する。
【0140】
[00168] 図7D〜7Hにおいて、電気自動車102のユーザは、到達するまでに複数回バッテリー交換ステーションに立ち寄る必要がある目的地732(例えば、カリフォルニア州サクラメント)を指定している。図7D〜7Hにおいて示される地図731は、電気自動車702の現在位置及び目的地732の両方を含む。図7Eに示すとおり、電気自動車102の理論最大走行距離は、地図731上の陰影付きの領域によって境界が示されている。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、バッテリー交換ステーション741−1及び744が電気自動車102の現在位置から到達可能であることを判定する。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、バッテリー交換ステーション741−1を選択し、ここでの時間を予定する(例えば、ユーザプロファイルに基づくか又はユーザの入力を介して、など)。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、バッテリー交換ステーション741−1をウェイポイント742−1としてウェイポイントリストに加える。
【0141】
[00169] 図7Fに示すとおり、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、バッテリーパックが交換された後で電気自動車102の理論最大走行距離を決定し、電気自動車102がバッテリー交換ステーション741−1から目的地732に到達可能かどうか判定する。目的地732は、まだ到達不能であるから、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、バッテリー交換ステーション741−1からの理論最大走行距離内にあるバッテリー交換ステーション741−2を選択し、そこでの時間を予定する。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、バッテリー交換ステーション741−2をウェイポイント742−2としてウェイポイントリストに加える。
【0142】
[00170] 図7Gに示すとおり、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、バッテリーパックが交換された後で電気自動車102の理論最大走行距離を決定し、電気自動車102がバッテリー交換ステーション741−2から目的地732に到達可能かどうか判定する。目的地732はいまや到達可能であるから、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車102の現在位置からバッテリー交換ステーション741−1までの経路743−1、バッテリー交換ステーション741−1からバッテリー交換ステーション741−2までの経路743−2、及びバッテリー交換ステーション741−2から目的地732までの経路743−3を決定する。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、これらの経路をエネルギー計画に加える。
【0143】
[00171] 図7Hは、電気自動車の現在位置から目的地732までの経路を示す。図7Hはまた、経路からはずれている目的地であって到達可能なものも示す。計画された経路を外れる到達可能な目的地に走行することをユーザが決定した場合、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、エネルギー計画を監視し、エネルギー計画がいまだ実行可能であるか決定する。エネルギー計画がもはや実行可能でない場合、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は図6に記載のプロセスを繰り返す。
【0144】
[00172] 図7A〜7Hにおいては、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はバッテリー交換ステーションを選択したことに留意されたい。しかしながら、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、充電ステーション、バッテリー交換ステーション及びこれらの組合せを選択してエネルギー計画を作成しうる。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、ユーザにバッテリーサービスステーションを選択するよう依頼する。
【0145】
[00173] いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車のユーザインターフェースに表示される地図(例えば、地図701、地図731など)を、電気自動車の現在位置、電気自動車のバッテリーパックの充電レベル、好適なバッテリーサービスステーションに基づき定期的に更新する(例えば、バッテリーパックの充電レベル及びバッテリーサービスステーションの更新された状況などに基づく)。
【0146】
[00174] 図8は、いくつかの実施形態に従い図4のステップ420をさらに説明するフロー図である。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車の現在位置を判定する(802)。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、測位モジュール322から受信した測位データに基づき現在位置を判定する。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車のバッテリーパックの現在充電レベルを判定する(804)。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車のバッテリーパックの充電レベルをBMSモジュール320から受信したバッテリー状況データに基づき判定する。
【0147】
[00175] いくつかの実施形態では、上述のとおり(例えば、図5のステップ508)エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車のユーザのプロファイル352を得る(806)。
【0148】
[00176] いくつかの実施形態では、上述のとおり(例えば、図5のステップ510)エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、道路状況を得る(808)。
【0149】
[00177] いくつかの実施形態では、上述のとおり(例えば、図5のステップ512)エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車の1つ以上のバッテリーパックについてのバッテリー履歴を得る(810)。
【0150】
[00178] ステップ802〜810は任意の順序で実行してもよいことに留意されたい。
【0151】
[00179] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、現在位置が基準点から特定の距離(例えば、以下に記載されるとおり、引き返し不能地点(point-of-no-return)によって境界を示される領域内)にあるかどうかを判定する(812)。いくつかの実施形態では、基準点は、電気自動車が充電するのに最も時間を費やす地点(例えば、ユーザの自宅又は職場など)である。いくつかの実施形態では、特定の距離は、1つ以上のバッテリーパックの判定された充電レベルに基づく電気自動車の理論最大走行距離の特定の割合(例えば、50%)である。
【0152】
[00180] 電気自動車が基準点から特定の距離内にある場合(814;Yes)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、特定の時間を待機し(816)、その後ステップ802に戻る。
【0153】
[00181] いくつかの実施形態に従う、電気自動車102のための地図901及び到達可能な目的地を表示する電気自動車102の例示的なユーザインターフェース900を示す図9に注目する。電気自動車102の現在位置及び基準点904は地図901に表示されている。この場合、基準点904は、理論最大走行距離906内にある。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はまた、電気自動車が行って基準点904に戻ってくることが可能なもっとも遠い目的地を示す引き返し不能地点908を計算する。電気自動車102が引き返し不能地点908を越えて走行した場合、電気自動車のバッテリーパックは、整備されなくてはならない(例えば、交換されるか又は充電される)。
【0154】
[00182] 再び図8を参照すると、電気自動車が基準点から特定の距離内にない場合(814;No)、(例えば、図5のステップ514に関連して上述したとおり)エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車の理論最大走行距離を決定する(818)。
【0155】
[00183] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、(例えば、上述したとおり)電気自動車の現在位置の理論最大走行距離内にある好適なバッテリーサービスステーション(例えば、図9におけるバッテリー交換ステーション910及び充電ステーション912)を決定する(820)。
【0156】
[00184] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、警告を発生する(822)。警告は、音声警告(例えば、音、声など)又は視覚警告(例えば、テキストなど)であってよい。警告は、ユーザインターフェース305によって提供されうる(例えば、表示、スピーカなどによって)。
【0157】
[00185] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、バッテリーサービスステーションを選択するようユーザインターフェース305を介してユーザを促す(824)。催促は、ユーザインターフェース(例えば、図2のユーザインターフェース210、図3のユーザインターフェース305など)を介した音声催促又は視覚催促であってよい。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、ユーザがバッテリーサービスステーションを選択したかどうか判定する(826)。
【0158】
[00186] ユーザがバッテリーサービスステーションを選択した場合(828;Yes)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、(例えば、図6のステップ606に関連して上述したとおり)選択されたバッテリーサービスステーションにおける時間を予定し(836)、電気自動車の現在位置から選択されたバッテリーサービスステーションまでの経路を作成し(838)、この経路をエネルギー計画に加える(840)。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、図4のステップ406へ進む。
【0159】
[00187] ユーザがバッテリーサービスステーションを選択しなかった場合(828;No)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、バッテリーサービスステーションを選択する催促をユーザが特定の回数以上無視したかどうかを判定する(例えば、3回目の後)(830)。
【0160】
[00188] バッテリーサービスステーションを選択する催促をユーザが特定の回数以上無視した場合(832;Yes)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、好適なバッテリーサービスステーションを選択し(834)、ステップ836へ進む。バッテリーサービスステーションの選択は、プロファイル352及び/又はユーザの一群から得た統合ユーザプロファイルデータに基づきうる。このように、特定の回数以上ユーザが催促を無視した場合、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、ユーザのためにバッテリーサービスステーションを選択し、選択されたバッテリーサービスステーションへのナビゲーションサービスを提供する。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、(例えば、以下に図11に関連して記載されるとおり)ユーザがサイレントナビゲーションモードを特定したかどうかにかかわらず、エネルギー計画を使用して案内を提供する。
【0161】
[00189] バッテリーサービスステーションを選択する催促をユーザが特定の回数を下回る回数無視した場合(832;No)エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、ステップ816へ進む。
【0162】
[00190] 図10は、いくつかの実施形態に従う、図4におけるステップ406をさらに説明するフロー図である。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、エネルギー計画におけるウェイポイントを選択する(1002)。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332がエネルギー計画の実行を開始するとき、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、エネルギー計画における第1のウェイポイントを選択する。その後の反復の間、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、エネルギー計画における次のウェイポイントを選択する。
【0163】
[00191] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、エネルギー計画において経路を使用して選択したウェイポイントまでの案内を提供する(1004)。いくつかの実施形態では、電気自動車が経路から外れた場合、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車の現在位置及び選択されたウェイポイントに基づき新しい経路を作成し、この新しい経路に基づき案内を提供する。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、音声案内(例えば、声など)を提供する。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、視覚案内(例えば、地図、テキストなど)を提供する。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、音声案内及び視覚案内の両方を提供する。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後随意に、特定の時間待機する(1006)。
【0164】
[00192] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、選択されたウェイポイントが到達されたかどうか判定する(1008)。選択されたウェイポイントが到達されていない場合(1010;No)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、上述のとおり、電気自動車の現在位置を判定する(1012)。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、上述のとおり、電気自動車のバッテリーパックの充電レベルを判定する(1014)。
【0165】
[00193] いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、上述のとおり(例えば、図5のステップ508)、電気自動車のユーザのプロファイル352を得る(1016)。
【0166】
[00194] いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332上述のとおり(例えば、図5のステップ510)、道路状況を得る(1018)。
【0167】
[00195] いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、上述のとおり(例えば、図5のステップ512)、電気自動車の1つ以上のバッテリーパックについてのバッテリー履歴を得る(1020)。
【0168】
[00196] ステップ1012〜1020は任意の順序で実行されてよいことに留意されたい。
【0169】
[00197] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、上述のとおり(例えば、図5のステップ514)、電気自動車の理論最大走行距離を判定する(1022)。
【0170】
[00198] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、選択されたウェイポイントが到達可能かどうか判定する(1024)。選択されたウェイポイントが、状況の変化(例えば、交通状況、天候、地形、バッテリーパックの故障、自動車速度など)により、到達不能になる場合もあることに留意されたい。
【0171】
[00199] 選択されたウェイポイントが到達可能な場合(1026;Yes)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、ステップ1004に戻る。選択されたウェイポイントが到達不能である場合(1026;No)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、ウェイポイントが到達不能になったことをユーザに通知し(1028)、エネルギー計画をリセットし(1030)、図4のステップ402に戻り新しいエネルギー計画を作成する。
【0172】
[00200] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、ウェイポイントが到達されたかどうか判定する前に、ウェイポイントが到達可能であるかどうかをまず判定する場合があることに留意されたい。
【0173】
[00201] 選択されたウェイポイントが到達された場合(1010;Yes)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、選択されたウェイポイントがバッテリーサービスステーションであるかどうか判定する(1032)。選択されたウェイポイントがバッテリーサービスステーションである場合(1034;Yes)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車のバッテリーパックがバッテリーサービスステーションで整備されたかどうかを判定する(1036)。電気自動車のバッテリーパックがバッテリーサービスステーションで整備された場合(1038:Yes)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、バッテリーサービスステーションによってバッテリーパックに施された整備についての情報を記録する(1040)。例えば、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、バッテリーパックに施された整備についての情報をバッテリー状況データベース356に記憶しうる。ステップ1040の後若しくはバッテリーパックがバッテリーサービスステーションで整備されなかったという判定(1038;No)の後、又は選択されたウェイポイントがバッテリーサービスステーションでないとの判定(1034;No)の後、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、他にウェイポイントがあるかどうか判定する(1042)。
【0174】
[00202] エネルギー計画に他にウェイポイントがある場合(1044;Yes)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はステップ1002に戻る。エネルギー計画に他にウェイポイントがない場合(例えば、最終目的地に到達した場合)(1044;No)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、特定の動作を実行する(1046)。例えば、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、走行した経路及び経路沿いで行われた停車をプロファイル352及び/又は地理的一データベース358に記録しうる。同様に、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、経路及び/又は目的地を付加価値サービスモジュール344に伝達し、付加価値サービスモジュール344はその後付加価値サービス(例えば、クーポンなど)を提供する。いくつかの実施形態では、目的地が、付加価値サービスモジュール344によって提供された提案及び電気自動車のユーザによって選択された提案に関連する場合(例えば、以下の図22を参照)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、目的地が到達されたことを付加価値サービスモジュール344に通知するため、付加価値サービスモジュール344は追跡情報を制御センタに提供することができる。その際、サービスプロバイダは、選択した提案に関連した計画された目的地に到着するユーザについて、広告収入を受領しうる。
【0175】
[00203] ユーザは車両の運転中にいつもナビゲーションサービスを使用するわけではない。例えば、ユーザは複数の目的地に行くことを望んでいるが、その旅程のある部分だけに曲がり角ごとの案内を必要とする場合がある。それゆえ、ユーザが馴染みのある地域にいる場合、ユーザは、自動車のナビゲーションシステムを使用しないよう選択しうる。しかし、ユーザが馴染みのない地域にいる場合、自動車のナビゲーションシステムを使用するよう選択しうる。それゆえ、いくつかの実施形態は、少なくとも2つのエネルギー管理のモードを提供する。第1のモードでは、電気自動車制御システム(例えば、図3の電気自動車制御システム107)は、電気自動車のユーザから受信した目的地及び/又は電気自動車のユーザのプロファイルに基づき視覚(例えば、地図、テキストなど)及び/又は音声(例えば、声など)の曲がり角ごとの案内を提供する。第2のモードでは、電気自動車制御システムはエネルギー計画を実行するが、曲がり角ごとの案内は提供しない。その際、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、音声及び/又は視覚の曲がり角ごとの案内を提供することなく、エネルギー計画のウェイポイントに向かう電気自動車102の進行を監視することができ、必要であればエネルギー計画を再計算することができる。いくつかの実施形態では、サイレントナビゲーション機能がプロファイル352における優先設定である。いくつかの実施形態では、ユーザはエネルギー計画の実行中、サイレントナビゲーション機能をオン又はオフに切り替える。
【0176】
[00204] サイレントナビゲーションが利用可能ないくつかの実施形態では、ステップ1004は図11に示す工程を含む。図11に示すとおり、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、サイレントナビゲーションが有効であるか判定する(1102)。サイレントナビゲーションが有効でない場合(1104;No)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、エネルギー計画の実行中曲がり角ごとの案内を提供する。サイレントナビゲーションが有効である場合(1104;Yes)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、エネルギー計画の実行中曲がり角ごとの案内を無効にする。ステップ1106及び1108の後、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はステップ1006へ進む。
【0177】
[00205] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332及び/又はエネルギー管理モジュール340がエネルギー管理サービスを提供することができるが、電気自動車はそれでも、目的地に到達不能である場合がある。例えば、バッテリーサービスステーションが非稼動となり、電気自動車の範囲内に他のバッテリーサービスステーションがない場合がある。同様に、電気自動車のバッテリーパックは予期せず故障する場合がある。それゆえ、いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車がバッテリーサービスステーションの範囲外にあるかどうかを判定し、移動式バッテリーサービスステーションに電気自動車のバッテリーを整備するよう要請する。これらの実施形態は図12に関連して記載される。
【0178】
[00296] 図12は、いくつかの実施形態に従う、電気自動車がバッテリーサービスステーションの範囲外にあるかどうか判定する方法1200のフロー図である。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、以下の工程を実行する。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車の現在位置を判定する(1202)。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、測位モジュール322から受信した測位データに基づき現在位置を判定する。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車のバッテリーパックの充電レベルを判定する(1204)。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、BMSモジュール320から受信したバッテリー状況データに基づき電気自動車のバッテリーパックの充電レベルを判定する。
【0179】
[00207] いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、上述のとおり(例えば、図5のステップ508)、電気自動車のユーザのプロファイル352を得る(1206)。
【0180】
[00208] いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、上述のとおり(例えば、図5のステップ510)、道路状況を得る(1208)。
【0181】
[00209] いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、上述のとおり(例えば、図5のステップ512)、電気自動車の1つ以上のバッテリーパックについてのバッテリー履歴を得る(1210)。
【0182】
[00210] ステップ1202〜1210は任意の順序で実行されてよいことに留意されたい。
【0183】
[00211] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、(例えば、図5のステップ514に関連して上述されたとおり)電気自動車の理論最大走行距離を判定する(1212)。
【0184】
[00212] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、現在位置の理論最大走行距離内に少なくとも1つのバッテリーサービスステーション又は基準点があるかどう判定する(1214)。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、(例えば、上述のとおり)バッテリーサービスステーションデータベース364にクエリを行い、現在位置の理論最大走行距離内にバッテリーサービスステーションを判定する。
【0185】
[00213] いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車の現在位置の理論最大走行距離内にあるバッテリーサービスステーションを判定する。上述のとおり、バッテリーサービスステーションは、道路を使用する自動車の現在位置の理論最大走行距離内にあるバッテリーサービスステーションのみを含みうる。さらに、バッテリーサービスステーションのうちのバッテリーステーションは、電気自動車のバッテリーパックを整備するのに利用可能なバッテリーサービスステーションのみを含みうる。
【0186】
[00214] 電気自動車の現在位置の理論最大走行距離内に少なくとも1つのバッテリーサービスステーションがある場合(1216;Yes)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、特定の時間待機し(1218)、ステップ1202へ進む。電気自動車の現在位置の理論最大走行距離内に少なくとも1つのバッテリーサービスステーションがない場合(1216;No)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、警報を作成する(1220)。警報は、ユーザインターフェース(例えば、図2のユーザインターフェース210、図3のユーザインターフェース305など)によって提供される音声警報及び/又は視覚警報であってよい。
【0187】
[00215] いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車のバッテリーパックを整備するよう、移動式バッテリーサービスステーションに要請を行う(1222)。例えば、移動式バッテリー整備ステーションは、充電されたバッテリーパックを電気自動車に運ぶことができ、電気自動車の消費したバッテリーパックと充電されたバッテリーパックとを交換することができる。
【0188】
[00216] いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車が走行した経路を監視する。その際、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、プロファイル352を作成するために使用されうるデータを得る。これらの実施形態は、いくつかの実施形態に従う電気自動車が走行した経路を監視する方法1300のフロー図である図13を参照して記載される。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、2つのポイントオブインテレスト(例えば、自宅、企業、ランドマーク、レクレーション地域、庁舎など)の間で走行された経路を監視する(1302)。例えば、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、測位モジュール322から受信した測位データを監視しうる。
【0189】
[00217]エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、2つのPOIの間の移動時間を判定し(1302)、経路及び移動時間を記録する(1306)。例えば、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、経路及び移動時間をプロファイル352に記録しうる。
【0190】
[00218] いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、経路及び移動時間をサーバ(例えば、制御センタ130など)に伝達する。サーバはその後、ユーザについてのデータを統合し、ユーザのプロファイルを作成しうる。同様に、サーバは、ユーザについてのデータを、他のユーザからのデータと統合し、この統合データにおいて電気自動車のユーザらについての統計を蓄積しうる。経路及び移動時間はまた、現在の交通状況を判定するためにも使用されうる。
【0191】
[00219] いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車の現在位置及び電気自動車のバッテリーパックの充電レベルを制御センタ(例えば、図1における制御センタ130)に定期的に伝達する。それに応じて、制御センタはその後、全体的な電力網管理を計画するために電気自動車の現在充電レベル及び位置を監視しうる。例えば、制御センタは、バッテリー整備計画を調整して(例えば、バッテリーパックの再充電率を減らす、電気自動車を他のバッテリーサービスステーションに再予定し、電力網の平衡を保つなどによる)、電力網がバッテリー整備要請で過度に負担とならないようにする。これらの実施形態は図14に関連して記載される。
【0192】
[00220] 図14は、いくつかの実施形態に従う、電気自動車のバッテリーパックの充電レベルを監視するための方法1400のフロー図である。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車のバッテリーパックの現在充電レベルを判定する(1402)。例えば、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、BMSモジュール320から受信したバッテリー状況データに基づきバッテリーパックの充電レベルを判定する。
【0193】
[00221] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、電気自動車の現在位置を判定する(1404)。例えば、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、測位モジュール322から受信した測位データから電気自動車の現在位置を判定しうる。ステップ1402〜1404は任意の順序で実行されてよいことに留意されたい。
【0194】
[00222] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、バッテリーパックの現在充電レベル及び現在位置を制御センタ(例えば、図1の制御センタ130)に伝達する(1406)。いくつかの実施形態では、ユーザのプライバシーの保護のため、電気自動車のバッテリーパックの現在充電レベル及び/又は現在位置は、識別子(例えば、車両識別子、ユーザ識別子、バッテリー識別子など)なしで制御センタに送信される。制御センタはその後、複数の電気自動車の現在位置及び複数の電気自動車のバッテリーパックの現在充電レベルを追跡する。制御センタはその後、この情報を使用してバッテリー整備計画を調整することで、電力網がバッテリー整備要請で過度に負担とならないようにする。
【0195】
[00223] エネルギー認識ナビゲーションモジュール332はその後、特定の時間待機し(1048)、ステップ1402へ進む。
【0196】
バッテリーパックの整備
[00224] 上述のとおり、電気自動車のバッテリーパックは、充電ステーション及び/又はバッテリー交換ステーションによって整備されうる。バッテリー整備工程は、以下に図15〜21に関連して記載される。
【0197】
[00225] 図15は、いくつかの実施形態に従う、電気自動車のバッテリーパックを整備するための方法1500のフロー図である。図15に示すとおり、少なくとも電気自動車のための電気自動車制御システムのバッテリーサービスモジュール1502(例えば、図3のバッテリーサービスモジュール330)、制御センタ1504(例えば、図1の制御センタ130)、及びバッテリーサービスステーション1506(例えば、図1のバッテリーサービスステーション134)が、電気自動車のバッテリーパックを整備する間の工程を実行する。
【0198】
[00226] バッテリーサービスステーション1506に電気自動車が到達したとき、バッテリーサービスモジュール1502は、電気自動車のバッテリーパックを整備するよう要請を制御センタ1504(例えば、制御センタ130)に送信する(1508)。いくつかの実施形態では、要請は、バッテリーパックについてのバッテリー識別子、ユーザ識別子、車両識別子、バッテリーパックの充電レベル、バッテリーパックの種類などを含む識別情報を含む。バッテリーサービスモジュール1502は、有線接続(例えば、バッテリーサービスステーション1506におけるイーサーネット通信)又は無線接続(例えば、ワイファイ、携帯電話、ブルートゥースなど)を介して制御センタ1504と通信しうる。バッテリーサービスモジュール1502は、要請を電気自動車の通信モジュール(例えば、図1の通信モジュール106、図2の通信モジュール106など)に伝達し、通信モジュールはその後要請を制御センタ1504に伝達する。この場合、バッテリーサービスモジュール1502は、電気自動車制御システムの1つ以上の通信モジュール(例えば、1つ以上の通信インターフェース304)を使用して電気自動車の通信モジュールとインターフェースで接続する。あるいは、バッテリーサービスモジュール1502は、電気自動車制御システムの1つ以上の通信インターフェース(例えば、1つ以上の通信インターフェース304)を介して要請を制御センタ1504に伝達しうる。
【0199】
[00227] 制御センタ1504は、バッテリーパックを整備する要請を受信し(1510)、ユーザのアカウント状況を確認する(1512)。例えば、制御センタ1504は、ユーザのアカウントが現在のものでありかつ機能しているか(例えば、ユーザが定期的な加入料を支払っているか、ユーザが臨時の料金を支払っているかなど)を確認する。アカウント状況が確認されない場合(1514;No)、制御センタ1504はユーザにアカウントの属性(例えば、支払情報、加入タイプなど)を更新するか又はユーザが既存のアカウント有していない場合は新しいアカウントを作成するよう促す(1516)。制御センタ1504はその後、ステップ1512に戻る。
【0200】
[00228] アカウント状況が確認された場合(1514;Yes)、制御センタ1504は、バッテリーパックについての整備計画を決定する(1518)。いくつかの実施形態では、制御センタ1504は、電気自動車のバッテリーパックの充電レベル、バッテリーパックの種類、ユーザのアカウントの種類及び/又は状況、電力網の現在状況、他の電気自動車のバッテリーパックの充電レベルなどに少なくとも部分的に基づき、整備計画を決定する。整備計画は、電気自動車のバッテリーパックを再充電するための充電計画、電気自動車のバッテリーパックを交換するためのバッテリー交換計画、及び/又は充電計画とバッテリー交換計画の組合せを含みうる。いくつかの実施形態では、整備計画は、バッテリーサービスステーション及び/又は電気自動車(例えば、図3の電気自動車制御システム107)によって実行される一連の命令を含む。いくつかの実施形態では、整備計画は、電気自動車のバッテリーパックに施される整備についての情報を提供するパラメータを含む。これらのパラメータはその後、バッテリーパック整備プロセスの間、バッテリーサービスステーション及び/又は電気自動車(例えば、図3の電気自動車制御システム107)によって解釈されうる。
【0201】
[00229] いくつかの実施形態では、制御センタ1504は、整備計画をバッテリーサービスステーション1506に送信する(1520)。バッテリーサービスステーション1506は、整備計画を受信する(1522)。いくつかの実施形態では、バッテリーサービスステーション1506は、整備計画を電気自動車制御システムのバッテリーサービスモジュール1502から受信する。バッテリーサービスステーション1506はその後、バッテリー整備を監視及び管理する(1524)。
【0202】
[00230] いくつかの実施形態では、制御センタ1504は、整備計画をバッテリーサービスモジュール1502に送信する(1526)。バッテリーサービスモジュール1502は、整備計画を受信する(1528)。バッテリーサービスモジュール1502はその後、バッテリー整備を監視及び管理する(1530)。例えば、バッテリーサービスモジュール1502は、電気自動車制御システムのBMSモジュール(例えば、図3のBMSモジュール320)から受信したバッテリー状況データを監視しうる。同様に、バッテリーサービスモジュール1502は、バッテリー交換工程の間に、ロックを係合/解除するよう電気自動車のバッテリーパックロックモジュール(例えば、図2のバッテリーパックロックモジュール202)に命令を発しうる。いくつかの実施形態では、バッテリーサービスモジュール1502は、バッテリーサービスステーション1506から整備計画を受信する。
【0203】
[00231] ステップ1530及び1524は、図16〜17に関連してより詳細に記載される。
【0204】
[00232] 図16は、いくつかの実施形態に従う、バッテリー交換ステーション1604において電気自動車のバッテリーパックを整備するための方法1600のフロー図である。図16に示すとおり、少なくとも電気自動車のバッテリーサービスモジュール1602(例えば、図3のバッテリーサービスモジュール330)及びバッテリー交換ステーション1604は、電気自動車のバッテリーを整備する間の工程を実行する。
【0205】
[00233] 電気自動車が、バッテリー交換ステーション1604のバッテリー交換プラットフォームに実質的に整列しているとき、バッテリー交換ステーション1604は、電気自動車のバッテリーパックを支持するようバッテリー交換プラットフォームを上昇させる(1606)。いくつかの実施形態では、バッテリー交換ステーション1604は、電気自動車のバッテリーパックがバッテリー交換プラットフォームによって支持されているか(例えば、圧力センサを使用することで)判定し、バッテリーパックがプラットフォームによって支持されていることを示す信号を電気自動車に伝達する。
【0206】
[00234] いくつかの実施形態では、バッテリー交換ステーション1604は、電気自動車のバッテリーパックのためのロック機構に鍵を挿入して(1616)、電気自動車のバッテリーパックのバッテリーロック(例えば、図2の1つ以上のバッテリーパックロック204)を解除する。いくつかの実施形態では、電気自動車は、2組のバッテリーパックロックを含む。1組のバッテリーパックロックは、バッテリー交換プラットフォームの鍵を使用してロック/ロック解除されうる。別の組のバッテリーパックロックは、バッテリーサービスモジュール1602によって(電気的に)ロック/ロック解除されうる。2組のロックを有することの利点は、1組のロックが意図せずロック解除された場合(例えば、バッテリー整備モジュール1602におけるエラー)に、他方の組のロックが、電気自動車からバッテリーパックが分離されるのを防ぐことである。
【0207】
[00235] バッテリーサービスモジュール1602は、電気自動車のバッテリーパックがバッテリー交換ステーション1604のバッテリー交換プラットフォームによって支持されているか判定する(1608)。バッテリーサービスモジュール1602は、電気自動車のセンサモジュール(例えば、センサモジュール212)から受信したセンサ信号及び/又はバッテリー交換ステーション1604から送信された信号に基づき、この判定を行いうる。例えば、センサモジュールは、電気自動車の圧力センサから、バッテリーパックがバッテリー交換ステーション1604のプラットフォームによって支持されていることを示すセンサ信号を受信しうる。
【0208】
[00236] バッテリーパックがバッテリー交換プラットフォームによって支持されていない場合(1610;No)、バッテリーサービスモジュール330は、特定の時間待機し(1612)、ステップ1608に戻る。あるいは、バッテリーサービスモジュール330は、バッテリー交換ステーション1604の係員に、バッテリー交換プラットフォームがバッテリーパックを支持していないことを通知する。バッテリーサービスモジュール330は、電気自動車制御システムの通信インターフェース(例えば、図3の通信インターフェース304)を介して係員に通知しうる。あるいは、バッテリーサービスモジュール330は、電気自動車の通信モジュール(例えば、図2の通信モジュール106)を介して係員に通知しうる。通知は、有線又は無線接続を介して送信されてもよい。係員はその後、手動でバッテリー交換プラットフォームを上昇させる。
【0209】
[00237] バッテリーパックがバッテリー交換プラットフォームによって支持されている場合(1610;Yes)、バッテリーサービスモジュール1602は、バッテリーパックロックを解除する(1614)。例えば、バッテリーサービスモジュール1602は、電気自動車のバッテリーパックロックモジュール(例えば、図2のバッテリーパックロックモジュール202)にバッテリーパックロック(例えば、図2の1つ以上のバッテリーパックロック204)を解除するよう指示することで、バッテリーパックを電気自動車のシャーシに結合するフックが解除されることを防ぐ。
【0210】
[00238] バッテリーサービスモジュール1602は、バッテリーパックロックが解除されているか判定する(1618)。バッテリーサービスモジュール1602は、電気自動車のセンサモジュール(例えば、センサモジュール212)から受信したセンサ信号に基づきこの判定を行いうる。例えば、センサモジュールは、電気自動車の圧力センサから、バッテリーパックロックが解除されていることを示す信号を受信しうる。
【0211】
[00239] バッテリーパックロックが解除されていない場合(1620;No)、バッテリーサービスモジュール1602は、特定の時間待機し(1622)、ステップ1618へ戻る。あるいは、バッテリーサービスモジュール1602は、(例えば、上述のとおり)バッテリーパックロックが解除されていないことを係員に通知しうる。係員はその後、手動でバッテリーパックロックを解除する。
【0212】
[00240] バッテリーパックロックが解除されている場合(1620;Yes)バッテリーサービスモジュール1602は、電気自動車のバッテリーベイからバッテリーパックを分離する(1624)。例えば、バッテリーサービスモジュール1602は、バッテリーパックをバッテリーベイに結合する機械フックを解除しうる。いくつかの実施形態では、バッテリーサービスモジュール1602は、バッテリーパックが分離されたことをバッテリー交換ステーション1604に通知する。いくつかの実施形態では、バッテリー交換ステーション1604は、バッテリーパックが分離されたことをバッテリー交換プラットフォーム上に位置するセンサ(例えば、バッテリー交換プラットフォーム上のバッテリーパックの重さを検出する圧力センサなど)を使用して検出する。バッテリーサービスモジュール1602はその後、特定の時間待機する(1626)(例えば、バッテリー交換ステーション1604がバッテリーパックを交換するまで待機する)。
【0213】
[00241] バッテリーパックがバッテリーベイから分離された後、バッテリー交換ステーション1604は、バッテリーパックを電気自動車のバッテリーベイから取り外す(1628)。バッテリー交換ステーション1604はその後、消費された(又は部分的に消費された)バッテリーパックを保管施設(例えば、バッテリー交換ステーション1604における)に運ぶ(1630)。バッテリー交換ステーション1604は、新しいバッテリーパックを保管施設から取り出す(1632)。バッテリー交換ステーション1604のバッテリー交換プラットフォームはその後、電気自動車のバッテリーベイにバッテリーパックを挿入する(1634)。いくつかの実施形態では、バッテリー交換ステーション1604は、バッテリーパックが電気自動車のバッテリーベイに結合される準備ができていることを示す信号をバッテリーサービスモジュール1602に送信する。
【0214】
[00242] バッテリーサービスモジュール1602は、バッテリーパックが電気自動車のバッテリーベイに結合される準備ができているかどうか判定する(1636)。いくつかの実施形態では、バッテリーサービスモジュール1602は、センサモジュール212から受信したセンサ信号に基づきこの判定を行う。例えば、電気自動車のバッテリーベイにおける圧力センサは、電気自動車のバッテリーベイにバッテリーパックが挿入されたことを示しうる。いくつかの実施形態では、バッテリーサービスモジュール1602は、バッテリーパックが電気自動車のバッテリーベイに結合される準備ができていることを示す信号をバッテリー交換ステーション1604から受信する。
【0215】
[00243] バッテリーパックがバッテリーベイに結合される準備ができていない場合(1638;No)、バッテリーサービスモジュール1602は、特定の時間待機し(1626)、ステップ1626に戻る。あるいは、バッテリーサービスモジュール1602は、バッテリーパックがバッテリーベイに結合される準備ができていないことを係員に通知しうる(例えば、特定の時間待機した後で)。係員はその後、改善措置をとりうる(たとえば、手動でバッテリーパックを取り出す、手動でバッテリー交換プラットフォームを上昇させる、など)。
【0216】
[00244] バッテリーパックがバッテリーベイに結合される準備ができている場合(1638;Yes)、バッテリーサービスモジュール1602は、電気自動車のバッテリーベイにバッテリーパックを結合させる(1640)。例えば、バッテリーサービスモジュール1602は、バッテリーパックをバッテリーベイのシャーシに結合する機械フックを係合させうる。
【0217】
[00245] バッテリーサービスモジュール1602は、バッテリーパックが電気自動車のバッテリーベイに結合しているかどうか判定する(1642)。例えば、バッテリーサービスモジュール1602は、センサモジュールから受信したセンサ信号に基づきこの判定を行いうる。
【0218】
[00246] バッテリーパックがバッテリーベイに結合していない場合(1644;No)、バッテリーサービスモジュール1602は、特定の時間待機し(1646)、ステップ1642に戻る。あるいは、バッテリーサービスモジュール1602は、バッテリーパックがバッテリーベイに結合されていないことを係員に通知しうる。係員はその後、手動でバッテリーパックをバッテリーベイに結合する。
【0219】
[00247] バッテリーパックがバッテリーベイに結合している場合(1644;Yes)、バッテリーサービスモジュール1602は、バッテリーパックロック(例えば、1つ以上のバッテリーパックロック204)を係合する(1650)。例えば、バッテリーサービスモジュール1602は、電気自動車のバッテリーパックロックモジュール(例えば、図2のバッテリーパックロックモジュール202)にバッテリーパックロック(例えば、図2の1つ以上バッテリーパックロック204)を係合するよう命令して、バッテリーパックを電気自動車のシャーシに結合するフックが解除されるのを防ぎうる。いくつかの実施形態では、バッテリー交換ステーション1604のバッテリー交換プラットフォームはバッテリーパックロックを係合し(1648)、鍵を取り除く。
【0220】
[00248] バッテリーサービスモジュール1602は、バッテリーパックロックが係合しているかどうか判定する(1652)。バッテリーサービスモジュール1602は、電気自動車のセンサモジュール(例えば、センサモジュール212)から受信したセンサ信号に基づきこの判定を行いうる。例えば、センサモジュールは、バッテリーパックロックが係合していることを示すセンサ信号を電気自動車上の圧力センサから受信しうる。
【0221】
[00249] バッテリーパックロックが係合していない場合(1654;No)、バッテリーサービスモジュール1602は、特定の時間待機し(1656)、ステップ1652へ戻る。あるいは、バッテリーサービスモジュール1602は、バッテリーパックロックが係合していないことを係員に通知しうる。係員はその後、手動でバッテリーパックロックを係合する。
【0222】
[00250] バッテリーパックロックが係合している場合(1654;Yes)、バッテリーサービスモジュール1602は、と特定の動作を実行して(1660)、バッテリー交換プロセスを完了する。例えば、バッテリーサービスモジュール1602は、新しいバッテリーパックを電気自動車制御システム107に登録しうる。同様に、バッテリーサービスモジュール1602は、新しいバッテリーパックを制御センタ(例えば、図1の制御センタ160)に登録しうる。
【0223】
[00251] バッテリー交換ステーション1604はその後、バッテリー交換プラットフォームを下降させうる(1658)。
【0224】
[00252] 図17は、いくつかの実施形態に従う、充電ステーション1704において電気自動車のバッテリーパックを整備する方法1700のフロー図である。図17に示すとおり、少なくとも電気自動車のバッテリーサービスモジュール1702(例えば、図3のバッテリーサービスモジュール330)及び充電ステーション1704が電気自動車のバッテリーパックを整備する間の工程を実行する。
【0225】
[00253]いくつかの実施形態では、電気自動車のユーザは、充電コードを使用して手動で電気自動車を充電ステーション1704に(機械的かつ電気的に)結合する。いくつかの実施形態では、充電ステーション1704は、自動的に充電コードを電気自動車に(機械的かつ電気的に)結合する。いくつかの実施形態では、電気自動車及び充電ステーション1704は、電気自動車が充電ステーション1704から特定の距離内にある場合、電磁誘導を介して電気的に結合される。
【0226】
[00254] 充電ステーション1704は、充電ステーションが電気的に電気自動車に結合されているかどうか判定する(1722)。いくつかの実施形態では、充電ステーション1704は充電コードのセンサから受信するセンサ信号に基づきこの判定を行う。いくつかの実施形態では、充電ステーション1704は、電気自動車と充電ステーション1704との間で充電コードを介して送信される信号に基づきこの判定を行う。いくつかの実施形態では、充電ステーション1704は、充電ステーション1704と電気自動車間のハンドシェークオペレーションに基づきこの判定を行う。例えば、誘電充電が使用される場合、電気自動車は、電気自動車が充電ステーション1704の存在を検知したことを示す信号を充電ステーション1704に(例えば、無線接続を介して)送信しうる。充電ステーション1704はその後、この検知を確認する。
【0227】
[00255] 充電ステーション1704が電気的に電気自動車に結合されていない場合(1724;No)、充電ステーション1704は、特定の時間待機し(1726)、ステップ1720へ戻る。充電ステーション1704が電気的に電気自動車に結合されている場合(1724;Yes)、充電ステーションは自らを作動可能にする(1728)。その際、充電ステーションは、充電ステーション1704と電気自動車との間の電流フローを可能にする。充電ステーション1704はその後、整備計画(例えば、制御センタ130が提供した整備計画など)に基づき電気自動車のバッテリーパックを充電するようエネルギーを供給する(1730)。
【0228】
[00256] 電気自動車において、バッテリーサービスモジュール1702は、電気自動車のバッテリーパックの充電レベルを判定する(1706)。バッテリー整備モジュール1702は、BMSモジュール(例えば、図3のBMSモジュール320)から受信したバッテリー状況データに基づきこの判定を行いうる。バッテリーサービスモジュール1702はその後、充電レベルを充電ステーション1704に(例えば、無線接続を介して)伝達する(1710)。
【0229】
[00257] いくつかの実施形態では、バッテリーサービスモジュール1702は、電気自動車のユーザにバッテリーパックの充電レベルを通知する(1710)。例えば、バッテリーサービスモジュール1702は、バッテリーパックの充電レベルをユーザの携帯電話に伝達しうる。
【0230】
[00258] バッテリーサービスモジュール1702は、充電が完了したかどうか判定する(1712)。充電が完了していない場合(1714;No)、バッテリーサービスモジュール1702は特定の時間待機し(1716)、ステップ1706に戻る。いくつかの実施形態では、充電が完了した場合、バッテリーサービスモジュール1702は、バッテリーパックを充電するために使用したエネルギーについての報告を受信する(1718)。いくつかの実施形態では、バッテリーサービスモジュール1702は、充電ステーション1704から報告を受信する。いくつかの実施形態では、バッテリーサービスモジュール1702は制御センタから報告を受信する。これらの実施形態では、バッテリー整備モジュール1702は報告を制御センタに伝達する(1720)。
【0231】
[00259] バッテリー整備モジュール1702が充電ステーション1704に充電レベルを伝達した後、充電ステーション1704はバッテリーパックの充電レベルを受信し(1732)、充電プロセスが完了したかどうか判定する(1734)。例えば、充電ステーション1704は、バッテリーサービスモジュール1702から受信したバッテリーパックの充電レベル及び整備計画に少なくとも部分的に基づきこの判定を行いうる。
【0232】
[00260] 充電プロセスが完了していない場合(1736;No)、充電ステーション1704は、充電ステーションが電気自動車に電気的に結合されているかどうか判定する(1738)。ユーザがプラグを抜いたために充電ステーションがもはや電気的に電気自動車に結合されていない場合もあることに留意されたい。充電ステーションが電気自動車に電気的に結合されている場合(1740;Yes)充電ステーション1704は、ステップ1730に戻る。
【0233】
[00261] 充電プロセスが完了した場合(1736;Yes)又は充電ステーション1704が電気自動車に電気的に結合していない場合(1740;No)、充電ステーション1704は、充電ステーションを作動解除する(1742)。例えば、充電ステーション1704は、充電ステーション1704から電気自動車への電流フローを停止しうる。充電ステーション1704はその後、充電プロセス中に使用したエネルギー量を判定する(1744)。いくつかの実施形態では、充電ステーション1704は、使用されたエネルギーを(例えば、有線又は無線接続を介して)制御センタへ伝達する(1746)。いくつかの実施形態では、充電ステーション1704は、充電プロセス中に使用したエネルギー量の報告をバッテリーサービスモジュール1702へ伝達する。
【0234】
[00262] 図18〜21は例示的な充電シナリオを示す。
【0235】
[00263] 図18は、いくつかの実施形態に従う、公共の充電ステーション1806において充電されている電気自動車1802に関するデータ及びエネルギーフローを示すブロック図1800である。図18では、電気自動車1802は、本明細書に記載する電気自動車制御システムを含まない電気自動車である。それゆえ、電気自動車1802は、「ゲスト車両」と呼ばれうる。
【0236】
[00264]いくつかの実施形態では、充電ステーション1806は、配電盤1808に結合されている。配電盤1808は、充電ステーション1806にエネルギーを供給する。配電盤1808はまた、データネットワーク(例えば、有線ネットワーク、無線ネットワークなど)を介して充電ステーション1806と通信する。例えば、充電ステーション1806は、充電ステーション1806の状況情報(例えば、充電ステーションにより使用されているエネルギー量、充電ステーションに結合された自動車の種類など)を配電盤1808に提供しうる。
【0237】
[00265] いくつかの実施形態では、配電盤1808は、発電機1842からエネルギーを供給する電力ネットワーク1840に結合されている。いくつかの実施形態では、発電機1842は、化石燃料発電機、水力発電機、風力発電機、太陽光発電機などを含む。いくつかの実施形態では、配電盤1808は、データネットワーク1820に結合されている。データネットワーク1820は、制御センタ1850(例えば、図1の制御センタ130)及び発電機1842に結合されうる。いくつかの実施形態では、発電機1842は、現在の発電容量、電力網の現在の電力引き出しなどを示すデータを、データネットワーク1820を介して制御センタ1850に提供する。いくつかの実施形態では、制御センタ1850は、エネルギー使用が発電容量を上回らないように、バッテリーサービスステーション(例えば、充電ステーション1806)のエネルギー使用を規制する。いくつかの実施形態では、制御センタ1850は、電気自動車についての整備計画を発電機1842から受信したデータに従い修正する。
【0238】
[00266] いくつかの実施形態では、電気自動車1802が充電ステーション1806−1に到着すると、電気自動車1802のユーザは、識別カード1804を使用して、充電ステーション1806−1からエネルギーを要請する。いくつかの実施形態では、エネルギー要請は、ユーザについての識別子(例えば、アカウント)、電気自動車1802のバッテリーパックの種類、及び所望エネルギー量を含む。充電ステーション1806−1は、エネルギー要請を制御センタ1850にデータネットワーク1820を介して伝達する。制御センタ1850はその後、エネルギー要請及び電力ネットワーク1840の現在状況に基づき整備計画を作成し、この整備計画を充電ステーション1806−1に伝達する。充電ステーション1806−1はその後、電気自動車1802のバッテリーパックの充電を整備計画に基づき管理する。
【0239】
[00267] いくつかの実施形態では、電気自動車1802は充電コードを介して充電ステーション1806−1と通信する。例えば、通信は、SAE J1772通信プロトコルを使用しうる。電気自動車1802は、充電ステーション1806−1が充電プロセスを管理しうるよう、電気自動車1802のバッテリーパックの充電レベルを充電ステーション1806−1に伝達する。
【0240】
[00268] いくつかの実施形態では、電気自動車1802は、ローカル無線ネットワーク(例えば、ブルートゥースネットワーク、Wi−Fiネットワークなど)を介して充電ステーション1806−1と通信する。
【0241】
[00269] 図19は、いくつかの実施形態に従う、公共の充電ステーション1906において充電されている電気自動車1902に関するデータ及びエネルギーフローを示すブロック図1900である。図19では、電気自動車1902は、本明細書中に記載される電気自動車制御システムを含む電気自動車である。
【0242】
[00270] いくつかの実施形態では、充電ステーション1906は、配電盤1908に結合されている。配電盤1908は、エネルギーを充電ステーション1906に供給しうる。いくつかの実施形態では、配電盤1908は、充電ステーション1906とデータネットワーク(例えば、有線ネットワーク、無線ネットワークなど)を介して通信する。例えば、充電ステーション1906は、充電ステーション1906の状況情報(例えば、充電ステーションによって使用されているエネルギー量、充電ステーションに結合されている自動車の種類など)を配電盤1908に提供しうる。
【0243】
[00271] いくつかの実施形態では、配電盤1908は、発電機1942から電力を提供する電力ネットワーク1940に結合されている。いくつかの実施形態では、発電機1942は、化石燃料発電機、水力発電機、風力発電機、太陽光発電機などを含む。いくつかの実施形態では、配電盤1908は、データネットワーク1920に結合されている。データネットワーク1920は、制御センタ1950(例えば、図1の制御センタ130)及び発電機1942に結合されうる。いくつかの実施形態では、発電機1942は、現在の発電容量、電力網の現在の電力引き出しなどを示すデータを、データネットワーク1920を介して制御センタ1950に提供する。いくつかの実施形態では、制御センタ1950は、エネルギー使用が発電容量を上回らないように、バッテリーサービスステーション(例えば、充電ステーション1906)のエネルギー使用を規制する。いくつかの実施形態では、制御センタ1950は、電気自動車についての整備計画を発電機1942から受信したデータに従い修正する。
【0244】
[00272] いくつかの実施形態では、電気自動車1902が充電ステーション1906−1に到着すると、電気自動車1902のユーザは、識別カード1904を使用して、充電ステーション1906−1からエネルギーを要請する。いくつかの実施形態では、エネルギー要請は、ユーザについての識別子(例えば、アカウント)、電気自動車1902のバッテリーパックの種類、及び所望エネルギー量を含む。充電ステーション1906−1は、エネルギー要請を制御センタ1950にデータネットワーク1920を介して伝達する。制御センタ1950はその後、エネルギー要請及び電力ネットワーク1940の現在状況に基づき整備計画を作成し、この整備計画を充電ステーション1906−1に伝達する。充電ステーション1906−1はその後、電気自動車1902のバッテリーパックの充電を整備計画に基づき管理する。
【0245】
[00273]あるいは、電気自動車制御システム(例えば、電気自動車制御システム107)は、エネルギー要請を作成してもよい。電気自動車制御システムは、エネルギー要請を充電ステーション1906−1に伝達し、充電ステーション1906−1はその後、データネットワーク1920を介してエネルギー要請を制御センタ1950へ伝達する。あるいは、電気自動車制御システムは、データネットワーク1920を介してエネルギー要請を制御センタ1950へ伝達する。制御センタ1950はその後、エネルギー要請及び電力ネットワーク1940の現在状況に基づき整備計画を作成し、この整備計画を電気自動車制御システムに伝達する。電気自動車制御システムはその後、整備計画を充電ステーション1906−1に伝達する。充電ステーション1906−1はその後、電気自動車1902のバッテリーパックの充電を整備計画に基づき管理する。
【0246】
[00274] いくつかの実施形態では、電気自動車1902は充電コードを介して充電ステーション1906−1と通信する。例えば、通信は、SAE J1772通信プロトコルを使用しうる。電気自動車1902は、充電ステーション1906−1が充電プロセスを管理しうるよう、電気自動車1902のバッテリーパックの充電レベルを充電ステーション1906−1に伝達する。
【0247】
[00275] いくつかの実施形態では、電気自動車1902は、ローカル無線ネットワーク(例えば、ブルートゥースネットワーク、Wi−Fiネットワークなど)を介して充電ステーション1906−1と通信する。
【0248】
[00276] いくつかの実施形態では、電気自動車制御システムは、充電プロセスを監視し、データネットワーク1920を介してユーザの携帯機器1910に現在充電レベルを伝達する。
【0249】
[00277] 図20は、いくつかの実施形態に従う、自宅充電ステーション2006において充電されている電気自動車2002に関するデータ及びエネルギーフローを示すブロック図2000である。図20では、電気自動車2002は、本明細書中に記載される電気自動車制御システムを含む電気自動車である。
【0250】
[00278] いくつかの実施形態では、自宅充電ステーション2006は、自宅配電盤2008に結合されている。自宅配電盤2008は、エネルギーを自宅充電ステーション2006に供給しうる。
【0251】
[00279] いくつかの実施形態では、自宅配電盤2008は、発電機2042からエネルギーを供給する電力ネットワーク2040と結合している。いくつかの実施形態では、発電機2042は、化石燃料発電機、水力発電機、風力発電機、太陽光発電機などを含む。
【0252】
[00280] いくつかの実施形態では、電気自動車2002は、データネットワーク2020に(例えば、有線接続、無線接続など)結合されている。いくつかの実施形態では、データネットワーク2020は、制御センタ2050(例えば、図1の制御センタ130)及び発電機2042に結合される。発電機2042は、現在の発電容量、電力網の現在の電力引き出しなどを示すデータを、データネットワーク2020を介して制御センタ2050に提供しうる。いくつかの実施形態では、制御センタ2050は、エネルギー使用が発電容量を上回らないように、バッテリーサービスステーション(例えば、自宅充電ステーション2006)のエネルギー使用を規制する。いくつかの実施形態では、制御センタ2050は、電気自動車についての整備計画を発電機2042から受信したデータに従い修正する。
【0253】
[00281] いくつかの実施形態では、電気自動車2002が自宅充電ステーション2006に到着すると、電気自動車制御システムがエネルギー要請を作成する。電気自動車制御システム(例えば、図3の電気自動車制御システム107)は、エネルギー要請をネットワーク2020を介して制御センタ2050へ伝達する。制御センタ2050はその後、エネルギー要請及び電力ネットワーク2040の現在状況に基づき整備計画を作成し、この整備計画を電気自動車制御システムに伝達する。電気自動車制御システムはその後、この整備計画を自宅充電ステーション2006に伝達する。自宅充電ステーション2006はその後、電気自動車2002のバッテリーパックの充電を整備計画に基づき管理する。
【0254】
[00282] いくつかの実施形態では、電気自動車2002は充電コードを介して自宅充電ステーション2006と通信する。例えば、通信は、SAE J1772通信プロトコルを使用しうる。電気自動車2002は、自宅充電ステーション2006が充電プロセスを管理しうるよう、電気自動車2002のバッテリーパックの充電レベルを自宅充電ステーション2006に伝達する。
【0255】
[00283] いくつかの実施形態では、電気自動車2002は、ローカル無線ネットワーク(例えば、ブルートゥースネットワーク、Wi−Fiネットワークなど)を介して自宅充電ステーション2006と通信する。
【0256】
[00284] いくつかの実施形態では、電気自動車制御システムは、充電プロセスを監視し、ネットワーク2020を介してユーザの携帯機器2010に現在充電レベルを伝達する。
【0257】
[00285] 充電プロセスが完了した後、自宅充電ステーション2006は、使用されたエネルギーの報告を電気自動車制御システムに伝達する。電気自動車制御システムはその後、報告を制御センタ2050に伝達する。
【0258】
[00286] 図21は、いくつかの実施形態に従う、自宅充電ステーション2106において充電されている電気自動車2102に関するデータ及びエネルギーフローを示すブロック図2100である。図21では、電気自動車2102は、本明細書中に記載される電気自動車制御システムを含む電気自動車である。
【0259】
[00287] いくつかの実施形態では、自宅充電ステーション2106は、自宅メーター2108に結合されている。自宅メーター2108は、エネルギーを自宅充電ステーション2106に供給しうる。自宅メーター2108はまた、ローカルデータネットワーク(例えば、有線ネットワーク、無線ネットワークなど)を介して自宅充電ステーション2106と通信する。例えば、自宅充電ステーション2106は、自宅充電ステーション2106の状況情報(例えば、充電ステーションにより使用されているエネルギー量、充電ステーションに結合された自動車の種類など)を自宅メーター2108に提供しうる。
【0260】
[00288] いくつかの実施形態では、自宅メーター2108は、電力ネットワーク2140からエネルギーを受取る変圧器2112と結合している。電力ネットワーク2140は、発電機2142からエネルギーを受取る。いくつかの実施形態では、発電機2142は、化石燃料発電機、水力発電機、風力発電機、太陽光発電機などを含む。自宅メーター2108はデータネットワークを介して変圧器2112と通信しうる。
【0261】
[00289] いくつかの実施形態では、電気自動車2102は、データネットワーク2120に(例えば、有線接続、無線接続など)結合されている。いくつかの実施形態では、データネットワーク2120は、制御センタ2150(例えば、図1の制御センタ130)及び発電機2142に結合される。発電機2142は、現在の発電容量、電力網の現在の電力引き出しなどを示すデータを、データネットワーク2120を介して制御センタ2150に提供する。いくつかの実施形態では、制御センタ2150は、エネルギー使用が発電容量を上回らないように、バッテリーサービスステーション(例えば、自宅充電ステーション2106)のエネルギー使用を規制する。いくつかの実施形態では、制御センタ2150は、電気自動車についての整備計画を発電機2142から受信したデータに従い修正する。
【0262】
[00290] いくつかの実施形態では、電気自動車2102が自宅充電ステーション2106に到着すると、電気自動車制御システムがエネルギー要請を作成する。電気自動車制御システムは、ネットワーク2120を介してエネルギー要請を制御センタ2150へ伝達する。いくつかの実施形態では、制御センタ2150は、エネルギー要請及び電力ネットワーク2140の現在状況に基づき整備計画を作成し、この整備計画を公共電力網管理システム2130に伝達する。公共電力網管理システム2130はその後、整備計画を自宅メーター2108に伝達し、自宅メーター2108はその後、整備計画を自宅充電ステーション2106に伝達する。自宅充電ステーション2106はその後、電気自動車2102のバッテリーパックの充電を整備計画に基づき管理する。
【0263】
[00291] いくつかの実施形態では、電気自動車2102は充電コードを介して自宅充電ステーション2106と通信する。例えば、通信は、SAE J1772通信プロトコルを使用しうる。電気自動車2102は、自宅充電ステーション2106が充電プロセスを管理しうるよう、電気自動車2102のバッテリーパックの充電レベルを自宅充電ステーション2106に伝達する。
【0264】
[00292] いくつかの実施形態では、電気自動車2102は、ローカル無線ネットワーク(例えば、ブルートゥースネットワーク、Wi−Fiネットワークなど)を介して自宅充電ステーション2106と通信する。
【0265】
[00293] いくつかの実施形態では、電気自動車制御システムは、充電プロセスを監視し、ユーザの携帯機器2110に現在充電レベルを伝達する。
【0266】
[00294] 充電プロセスが完了した後、自宅充電ステーション2106は、使用されたエネルギーの報告を電気自動車制御システムに伝達する。電気自動車制御システムはその後、報告を制御センタ2150に伝達する。
【0267】
付加価値サービスの提供
[00295] エネルギー管理サービスの提供のほか、電気自動車制御システム107はまた、付加価値サービスモジュール344を介して付加価値サービスを提供しうる。付加価値サービスは、いくつかの実施形態に従う、電気自動車に付加価値サービスを提供する方法2200のフロー図である図22に関連してより詳細に記載される。付加価値サービスモジュール344は、検索クエリを受信する(2202)。検索クエリは、POI(例えば、電気自動車の現在位置から特定の範囲にあるコーヒーショップ)の検索、住所の検索、製品の検索、及び/又はサービスの検索を含みうる。
【0268】
[00296] 付加価値サービスモジュール344は、検索クエリに基づく検索結果を取り出し(2204)、電気自動車のユーザに検索結果を提示する(2206)。いくつかの実施形態では、付加価値サービスモジュール344は、検索結果を電気自動車制御システム107のユーザインターフェース305において提示する。いくつかの実施形態では、付加価値サービスモジュール344は、検索結果を測位システム(例えば、図2の測位システム105)のユーザインターフェースにおいて提示する。いくつかの実施形態では、付加価値サービスモジュール344は、検索結果をユーザインターフェース210において提示する。付加価値サービスモジュール344は、結果の視覚表現(例えば、テキスト、地図など)、結果の音声表現(例えば、声など)又はこれらの組合せを提示しうる。
【0269】
[00297] 電気自動車のユーザはその後、検索結果の1つを選択しうる。付加価値サービスモジュール344は、選択された検索結果を受信する(2208)。選択された検索結果は目的地となりうる。付加価値サービスモジュール344はその後、選択された検索結果から特定の距離内の提案を決定する(2210)。例えば、提案は、クーポン、セール、販促割引などを含む。
【0270】
[00298] 付加価値サービスモジュール344はその後、ユーザに提案を提示する(2212)。ここでも、付加価値サービスモジュール344は、提案の視覚表現(例えば、テキスト、地図など)、提案の音声表現(例えば、声など)又はこれらの組合せを提示しうる。
【0271】
[00299] いくつかの実施形態では、付加価値サービスモジュール344は、ユーザに提示された提案の追跡情報を制御センタ(例えば、図1の制御センタ130)に送信する。その際、サービスプロバイダは、提案を表示することについて広告収入を受領しうる。いくつかの実施形態では、サービスプロバイダは、制御センタを運営する事業体と同一である。
【0272】
[00300] 付加価値サービスモジュール344は、ユーザが提案を選択したかどうかを判定する(2216)。ユーザが提案を選択した場合(2218;Yes)、付加価値サービスモジュール344は、選択した提案を受信する(2220)。いくつかの実施形態では、付加価値サービスモジュール344は、選択された提案の追跡情報を制御センタに送信する(2222)。その際、サービスプロバイダは、「クリックスルー」を作成することについて広告収入を受領しうる。エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、選択された検索結果を目的地として設定し(2224)、図4のステップ402へ進む。選択された提案は、目的地と関連付けられうる。この場合、選択された提案と関連付けられた目的地が使用される。目的地が提案と関連付けられない場合、選択された検索結果と関連付けられた目的地が使用されうる。いくつかの実施形態では、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、選択された提案に関連付けられた場所に最も近い(かつ利用可能な)充電ステーションまでのエネルギー計画を作成する。例えば、選択された提案がコーヒーショップにおけるコーヒーの割引であった場合、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、このコーヒーショップの近くにある駐車場に位置する充電ステーションまでのエネルギー計画を作成しうる。
【0273】
[00301] 提案が選択されていない場合(2218;No)、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、選択された検索結果を目的地として設定し(例えば、選択された検索結果に関連付けられた目的地)(2224)、図4のステップ402に進む。
【0274】
[00302] いくつかの実施形態では、ユーザが提案に関連付けられた目的地に到達すると、エネルギー認識ナビゲーションモジュール332は、ユーザが目的地に到達したことを示す追跡情報を制御センタに送信する。その際、サービスプロバイダは、目的地に到着するこのユーザについて広告収入を受領しうる。いくつかの実施形態では、サービスプロバイダは、ユーザが提案に関連付けられたビジネスにおいて買い物をした場合に広告収入を受領する。
【0275】
[00303] 本明細書に記載の方法は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、1つ以上のコンピュータシステムの1つ以上のプロセッサによって実行可能である命令によって統制されうる。図4〜6、8及び10〜22に示す工程のそれぞれは、コンピュータメモリ又はコンピュータ可読記憶媒体に記憶される命令に対応する。コンピュータ可読記憶媒体は、磁気若しくは光学ディスク記憶装置、フラッシュメモリなどのソリッドステート記憶装置又は他の不揮発性記憶装置を含みうる。コンピュータ可読記憶媒体に記憶されたコンピュータ可読命令は、ソースコード、アセンブリ言語コード、オブジェクトコード、又は1つ以上のプロセッサによって解釈される他の命令フォーマットである。
【0276】
[00304] 上述の記載は、特定の実施形態を参照し例示目的で記載されている。しかしながら、上述の説明的記載は、本発明を開示した正確な形式を完全網羅するか又は本発明をこれらに限定するよう意図していない。上述の教示に照らして多数の修正及び変形が可能である。実施形態は、本発明の原理及びその実際の適用を最もよく説明するよう選択され記述されており、それにより当業者が本発明及び意図する特定の使用法に適するよう多様に修正された多様な実施形態を最もよく利用することが可能になる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも部分的に電動の自動車のエネルギー使用を管理する、コンピュータで実施される方法であって、
前記少なくとも部分的に電動の自動車のコンピュータシステムにおいて、前記コンピュータシステムが、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプログラムを記憶するメモリと、表示装置とを備え、前記1つ以上のプロセッサが前記1つ以上のプログラムを実行して、
前記少なくとも部分的に電動の自動車の少なくとも1つのバッテリーの充電レベルを受信する工程と、
前記少なくとも部分的に電動の自動車の現在位置を受信する工程と、
前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記現在位置及び前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記少なくとも1つのバッテリーの前記充電レベルに基づき、前記少なくとも部分的に電動の自動車の理論最大走行距離を決定する工程と、
前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記現在位置を含む地図を前記表示装置に表示する工程と、
前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記理論最大走行距離を示す第1の境界を前記地図上に表示する工程と
を行うコンピュータシステムを備える、方法。
【請求項2】
前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記現在位置及び前記理論最大走行距離に少なくとも部分的に基づき、前記少なくとも部分的に電動の自動車が前記第1の境界の外にある場所に到達不能であることを示す1つ以上の視覚表示を前記地図上に表示すること
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
基準点からの所定の距離である第2の境界を決定することであって、前記所定の距離は、前記少なくとも部分的に電動の自動車が前記基準点に行ってかつ戻ってくることができる最も遠い目的地である、決定することと、
前記第2の境界を前記地図上に表示することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記基準点が、前記少なくとも部分的に電動の自動車が、前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記少なくとも1つのバッテリーを充電するのに最も多くの時間を費やす地点である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記基準点が、前記少なくとも部分的に電動の自動車のユーザの自宅及び前記少なくとも部分的に電動の自動車のユーザの職場からなる一群から選択される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも部分的に電動の自動車のためのエネルギー計画を作成することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記エネルギー計画が、
1つ以上の経路と、
目的地と、
前記少なくとも1つのバッテリーが整備されうる、1つ以上のバッテリー整備ステーションと
を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも部分的に電動の自動車のための前記エネルギー計画の作成が、
前記理論最大走行距離に基づき、前記少なくとも部分的に電動の自動車が所定の場所に到達可能かどうか判定することと、
前記少なくとも部分的に電動の自動車が前記所定の場所に到達不能であるとの判定に応答して、
前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記少なくとも1つのバッテリーが整備されうる、前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記理論最大走行距離内のバッテリーサービスステーションを判定することと、
前記バッテリーサービスステーションを前記エネルギー計画に加えることと
を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
バッテリーサービスステーションを前記エネルギー計画に加えた後、前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記少なくとも1つのバッテリーを整備するための前記バッテリーサービスステーションでの時間を予定することをさらに備える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記少なくとも1つのバッテリーを整備するための前記バッテリーサービスステーションでの時間を予定することが、前記少なくとも部分的に電動の自動車が前記バッテリーサービスステーションに到達する予測時間に基づき、前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記少なくとも1つのバッテリーを整備するための前記バッテリーサービスステーションでの時間を予定することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記所定の場所が、
前記ユーザの自宅と、
前記ユーザの職場と、
前記少なくとも部分的に電動の自動車が充電される場所と、
からなる一群から選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも部分的に電動の自動車が前記所定の場所に到達可能であるとの判定に応答して、請求項1の工程を繰り返す、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記現在位置から前記バッテリー整備ステーションまでの経路を作成することと、
前記経路を前記エネルギー計画に加えることと、
をさらに備える請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記バッテリーサービスステーションが、
前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記少なくとも1つのバッテリーを再充電する充電ステーションと、
消費されたバッテリーを充電されたバッテリーと取り替えるバッテリー交換ステーションと、
上述のバッテリーサービスステーションの任意の組合せと、からなる一群から選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
前記所定の場所が、
ユーザが指定した目的地と、
バッテリーサービスステーションと、
ユーザプロファイルに基づき決定した目的地と、
統合ユーザプロファイルデータに基づき決定された目的地と、からなる一群から選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つのバッテリーが前記バッテリーサービスステーションにおいて整備された後、前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記理論最大走行距離を決定することと、
前記理論最大走行距離に基づき、前記少なくとも部分的に電動の自動車が前記所定の場所に到達可能かどうか判定することと、
前記少なくとも部分的に電動の自動車が前記所定の場所に到達不能であるとの判定に応答して、
前記エネルギー計画における前のバッテリーサービスステーションの理論最大走行距離内にある次のバッテリーサービスステーション及び前記所定の場所への経路を決定すること及び
前記次のバッテリーサービスステーションを前記エネルギー計画に加えることと、
前記所定の場所が到達可能になるまで、請求項16の工程を繰り返すことと、
をさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記現在位置から前記目的地までの経路を作成することであって、前記経路が前記エネルギー計画における前記バッテリーサービスステーションへの立ち寄りを含む、作成することと、
前記経路を前記エネルギー計画に加えることと
をさらに備える、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも部分的に電動の自動車が前記目的地に到達可能であるとの判定に応答して、
前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記現在位置から前記目的地までの経路を作成することと、
前記経路を前記エネルギー計画に加えることと
をさらに備える請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記理論最大走行距離が、
前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記少なくとも1つのバッテリーの前記充電レベルと、
前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記現在位置と、
前記ユーザのプロファイルと、
前記少なくとも部分的に電動の自動車の少なくとも1つの電気モータの特性と、
道路が位置する地形の種類と、
前記少なくとも部分的に電動の自動車の速度と、
上述の要素の任意の組合せと、
に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記理論最大走行距離が、余裕安全率を提供するよう調整される、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
サイレントナビゲーションモードが有効であるか判定することと、
前記サイレントナビゲーションモードが有効でないとの判定に応答して、前記エネルギー計画に基づく案内を提供することと
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記サイレントナビゲーションモードが有効であるとの判定に応答して、前記に基づく案内を無効にすることをさらに備える、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記案内が、曲がり角ごとの案内を含む、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記案内が、
視覚案内と、
音声案内と、
上述の案内の任意の組合せと、からなる一群から選択される、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記現在位置を受信することが、前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記現在位置を全地球衛星航法システムから受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記少なくとも部分的に電動の自動車のためのエネルギー計画を受信することと、
前記エネルギー計画に基づき案内を提供することと、
前記エネルギー計画が未だ有効であるか定期的に判定することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
前記少なくとも部分的に電動の自動車から遠隔にあるコンピュータシステムにおいて、前記コンピュータシステムが、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプログラムを記憶するメモリとを備え、前記1つ以上のプロセッサが前記1つ以上のプログラムを実行して、
前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記少なくとも1つのバッテリーを整備する要請を受信することと、
前記要請に応答して、前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記少なくとも1つのバッテリーを整備する整備計画を作成することと、
を行うコンピュータシステムを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記少なくとも1つのバッテリーを整備する要請をサーバに伝達することと、
前記要請に応答して、前記サーバから整備計画を受信することと、
前記整備計画を運用することと、
をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項29】
前記整備計画が前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記少なくとも1つのバッテリーが少なくとも1つの充電されたバッテリーと交換されることを示し、前記少なくとも1つのバッテリーを前記少なくとも1つの充電されたバッテリーと交換することを促進することをさらに備える、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
少なくとも部分的に電動の自動車のエネルギー使用を管理するためのシステムであって、
1つ以上のプロセッサと、
メモリと、
前記メモリに記憶された1つ以上のプログラムであって、
前記少なくとも部分的に電動の自動車の少なくとも1つのバッテリーの充電レベルを受信する命令と、
前記少なくとも部分的に電動の自動車の現在位置を受信する命令と、
前記少なくとも部分的に電動の自動車の理論最大走行距離を、前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記現在位置及び前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記少なくとも1つのバッテリーの前記充電レベルに基づき決定する命令とを含むプログラムと
を備えるシステム。
【請求項31】
コンピュータによって実行されるよう構成された1つ以上のプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記1つ以上のプログラムが、
前記少なくとも部分的に電動の自動車の少なくとも1つのバッテリーの充電レベルを受信する命令と、
前記少なくとも部分的に電動の自動車の現在位置を受信する命令と、
前記少なくとも部分的に電動の自動車の理論最大走行距離を、前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記現在位置及び前記少なくとも部分的に電動の自動車の前記少なくとも1つのバッテリーの前記充電レベルに基づき決定する命令とを含む、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項32】
電気自動車に付加価値サービスを提供するためのコンピュータによって実施される方法であって、
電動の自動車のコンピュータシステムにおいて、前記コンピュータシステムが、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプログラムを記憶するメモリとを備え、前記1つ以上のプロセッサが前記1つ以上のプログラムを実行して、
前記電気自動車のユーザから選択された検索結果を受信する工程と、
前記選択から特定の距離に対する提案を決定する工程と、
前記電気自動車のユーザインターフェースにおいて前記提案を提示する工程と
を実行する1つ以上のプロセッサを含む、コンピュータシステムを備える方法。
【請求項33】
検索クエリが、
ポイントオブインテレストと、
住所と、
製品と、
サービスと、
上述の検索クエリの任意の組合せからなる一群から選択される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
提案が、
クーポンと、
販売価格と、
促進割引と、
上述の提案の任意の組合せとからなる一群から選択される、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記ユーザから前記選択された検索結果を受信する前に、
前記電気自動車のユーザから検索クエリを受信することと、
前記検索クエリに基づき検索結果を取り出すことと、
前記電気自動車の前記ユーザインターフェースにおいて前記検索結果を提示することと
をさらに備える、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
前記提案を提示した後、追跡情報をサーバに送信することをさらに備える、請求項32に記載の方法。
【請求項37】
前記電気自動車の前記ユーザから選択された提案を受信することと、
前記電気自動車のためにエネルギー計画を作成することと、
前記エネルギー計画に基づき案内を提供することと
をさらに備える、請求項32に記載の方法。
【請求項38】
前記案内が、曲がり角ごとの案内を含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記案内が、
視覚案内と、
音声案内と、
上述の案内の任意の組合せとからなる一群から選択される、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
前記ユーザから前記選択された提案を受信した後、追跡情報を前記サーバに送信することをさらに備える、請求項37に記載の方法。
【請求項41】
前記電気自動車が、前記選択された提案に関連付けられた目的地に到達したことを判定することと、
追跡情報を前記サーバに送信することと
をさらに備える、請求項32に記載の方法。
【請求項42】
付加価値サービスを電気自動車に提供するシステムであって、
1つ以上のプロセッサと、
メモリと、
前記メモリに記憶された1つ以上のプログラムとを備え、
前記1つ以上のプログラムが、
前記電気自動車のユーザから選択された検索結果を受信する命令と、
前記選択から特定の距離に対する提案を決定する命令と、
前記電気自動車のユーザインターフェースにおいて前記提案を前記ユーザに提示する命令とを含む、システム。
【請求項43】
コンピュータによって実行されるよう構成された1つ以上のプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記1つ以上のプログラムが、
前記電気自動車のユーザから選択された検索結果を受信する命令と、
前記選択から特定の距離に対する提案を決定する命令と、
前記電気自動車のユーザインターフェースにおいて前記提案を前記ユーザに提示する命令とを含む、コンピュータ可読記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図7F】
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【図7G】
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【図7H】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公表番号】特表2012−503468(P2012−503468A)
【公表日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−527904(P2011−527904)
【出願日】平成21年9月15日(2009.9.15)
【国際出願番号】PCT/US2009/057029
【国際公開番号】WO2010/033517
【国際公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(509058335)ベター プレイス ,ゲーエムベーハー (7)
【Fターム(参考)】