説明

電気自動車用表示装置及び表示方法

【課題】電気自動車の走行可能範囲を正確に表示する。
【解決手段】自車両の位置と当該自車両に搭載されたバッテリの残容量を取得する情報取得機能と、所定のメッシュが定義された読み込み可能な地図情報を参照し、前記自車両の位置を基準として処理の対象となる対象メッシュを順次設定するメッシュ設定機能と、自車両の内部及び/又は外部から取得した前記メッシュの走行に要する消費電力に影響を与える消費電力情報に基づいて、前記メッシュ設定手段により設定された対象メッシュの電力消費レベルを算出する電力消費レベル算出機能と算出された対象メッシュの電力消費レベルと自車両のバッテリの残容量又はこのバッテリ残容量に応じた走行可能距離とに基づいて、自車両が対象メッシュを走行可能であるか否かを判断する判断機能と自車両が走行可能な対象メッシュを走行可能範囲として表示させる表示機能とを有する電気自動車用表示装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気自動車の走行可能範囲を表示する電気自動車用表示装置及び表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電気自動車のバッテリの残容量に応じた走行可能範囲を表示する表示装置に関し、現在位置を中心とした円によって自車両の走行可能範囲を表示する技術が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−85397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の表示手法では、位置ごとに異なる道路勾配や渋滞状況を消費電力に影響を与える要素として考慮する場合には、走行可能範囲を正確に表現することができないという問題があった。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、道路勾配や渋滞状況といった位置ごとに消費電力に与える影響の異なる要素を考慮する場合であっても、走行可能範囲を正確に表現できる電気自動車用表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、電気自動車用表示装置及び表示方法に関し、地図上に予め定義されたメッシュを走行する場合に要する消費電力情報を自車両の内部及び/又は外部から取得し、この消費電力情報に基づいて処理の対象となる対象メッシュの電力消費レベルを算出し、算出された対象メッシュの電力消費レベルと、車両のバッテリの残容量又はこのバッテリ残容量に応じた走行可能距離とに基づいて、自車両が対象メッシュを走行可能であるか否かを判断し、自車両が走行可能であると判断された対象メッシュを走行可能範囲として表示することにより上記課題を解決する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、各メッシュの電力消費レベルに基づいて走行可能と判断されたメッシュを走行可能範囲として表示することにより、メッシュ単位で走行可能範囲を示すことができるので、道路勾配や渋滞状況といった位置ごと消費電力に与える影響が異なる要素を考慮した場合であっても、走行可能範囲を正確に表現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明に係る本実施形態の表示装置100を含む車載装置1のブロック構成図である。
【図2A】本実施形態に係る表示装置100のメッシュのサイズを説明するための図である。
【図2B】本発明に係る本実施形態の表示装置100のメッシュの方位を説明するための図である。
【図3】本実施形態の走行可能距離と処理開始時の対象メッシュのサイズとが対応づけられた情報の一例を示す図である。
【図4】本実施形態に係る各メッシュの各方位に対応づけられた電力消費レベルの一例を示す図である。
【図5】本実施形態に係る各メッシュの各方位に対応づけられた電力消費レベルの他の例を示す図である。
【図6】走行可能距離を求める観点から定義され、電力消費レベルに対応づけられた係数の一例を示す図である。
【図7】本実施形態に係る表示装置100の動作手順を説明するためのフローチャート図である。
【図8】本実施形態の処理を説明するための第1の図である。
【図9】本実施形態の処理を説明するための第2の図である。
【図10】本実施形態の処理を説明するための第3の図である。
【図11】本実施形態の処理を説明するための第4の図である。
【図12】本実施形態の走行可能範囲の表示例を示す図である。
【図13】本実施形態の走行可能範囲の他の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に基づいて、電気自動車に搭載された本実施形態に係る表示装置100について説明する。
【0010】
図1は、本実施形態に係る表示装置100を含む車載装置1のブロック構成図である。図1に示すように、本実施形態の車載装置1は、表示装置100の他に、ナビゲーション装置200と車両コントローラ300とバッテリ装置400と各種電装品500と各種センサ600とを備えている。これらの各装置はCAN(Controller Area Network)その他の車載LANによって接続され、相互に情報の授受を行うことができる。
【0011】
本実施形態に係る表示装置100は、同図に示すように、ディスプレイ20に走行可能範囲を表示させる処理を実行するためのプログラムが格納されたROM(Read Only Memory )12と、このROM12に格納されたプログラムを実行することで、表示装置100として機能させる動作回路としてのCPU(Central Processing Unit)11と、アクセス可能な記憶装置として機能するRAM(Random Access Memory)13とを備えている。
【0012】
本実施形態に係る表示装置100の制御装置10は、情報取得機能とメッシュ設定機能と電力消費レベル算出機能と判断機能と表示機能とを備えている。表示装置100の制御装置10は、上記機能を実現するためのソフトウェアと、上述したハードウェアの協働により各機能を実行することができる。
【0013】
以下に、この制御装置10が実現する各機能についてそれぞれ説明する。
【0014】
まず、第一の機能として、制御装置10の情報取得機能について説明する。制御装置10は、所定のタイミングにおける自車両の位置と自車両に搭載されたバッテリの残容量を取得する情報取得機能を備えている。バッテリの残容量等を取得するタイミングは特に限定されず、予め定義された所定周期のタイミングでもよいし、ユーザから所定の操作情報が入力されたときのタイミングでもよい。制御装置10は、自車両の位置をナビゲーション装置200の現在位置検知装置201から取得し、バッテリの残容量をバッテリ装置400から直接又は車両コントローラ300を介して取得することができる。なお、バッテリ残容量は後述する走行可能距離の算出や走行可能範囲の判断に用いられる。
【0015】
第二の機能として、制御装置10のメッシュ設定機能について説明する。制御装置10は、所定のメッシュや方位が定義された読み込み可能な地図情報を参照し、自車両の位置を基準として処理の対象となる対象メッシュを順次設定するメッシュ設定機能を備えている。
【0016】
本実施形態において、制御装置10はナビゲーション装置200に記憶された地図情報203を読み込むが、制御装置10に記憶させた地図情報203を読み込んでもよい。この地図情報203には、予め所定単位のメッシュと方位が定義されている。本実施形態の地図情報203のメッシュの定義の一例を図2Aに、地図情報の方位の定義の一例を2Bに示す。図2Aに示すように、地図情報203においては、サイズの小さい方から1.25×1.25kmの正方形のメッシュ、2.5×2.5kmの正方形のメッシュ、5×5kmの正方形のメッシュ、及び10×10kmの正方形のメッシュが階層的に定義されている。また、本実施形態の地図情報203においては、図2Bに示すように、南方位(1)、南西方位(2)、西方位(3)、北西方位(4)、北方位(5)、北東方位(6)、東方位(7)、南東方位(8)の8方位が予め定義されている。なお、メッシュのサイズ及び方位は、これらに限定されることなく任意に定義することが可能である。
【0017】
また、制御装置10は、自車両が含まれるメッシュに隣接し、自車両の走行方向側において接するメッシュを、最初に走行可否の判断処理が実行される第1対象メッシュとして設定する。次に、第1対象メッシュに隣接するメッシュを次に処理する第2対象メッシュとして設定する。次に、第2(n)対象メッシュに隣接するメッシュを次に処理する第3(n+1)対象メッシュとして設定する。自車両が含まれるメッシュに隣接するメッシュについて処理が終わったら、処理が終わったメッシュに隣接するメッシュについて設定処理を繰り返す。このように、自車両から離隔する方向に沿って、距離を拡大させながら対象メッシュを順次設定する。
【0018】
さらに、制御装置10は、第1対象メッシュを設定する際に、メッシュのサイズを特定する。具体的に、制御装置10は、図3に示すような、バッテリ残容量に応じた車両の走行可能距離とメッシュのサイズとの対応情報を参照し、バッテリ残容量に応じた車両の走行可能距離に基づいてメッシュのサイズを決定する。この処理において、制御装置10はバッテリ残容量をバッテリ装置400から直接又は車両コントローラ300を介して取得するとともに、エネルギー消費率(走行距離/電力)を車両コントローラ300から取得し、これらに基づいてバッテリ残容量に応じた走行可能距離を算出する。そして、制御装置10は、決定されたサイズのメッシュであって、自車両を含むメッシュを処理が最初に実行される第1対象メッシュとして設定し、次に、自車両を含むメッシュに隣接するメッシュを次に処理する第2対象メッシュとして設定する。さらに、上述した手法により順次対象メッシュを設定することができる。なお、本例ではバッテリ残容量に応じた自車両の走行可能距離に基づいてメッシュのサイズを決定する機能を説明するが、自車両のバッテリの残容量とメッシュのサイズとの対応情報を準備し、取得したバッテリ残容量に基づいてメッシュのサイズを決定することも可能である。
【0019】
加えて、制御装置10は、順次メッシュを設定する際にサイズを変更する機能を備えている。具体的に、制御装置10は、後述する制御装置10の判断機能により自車両が対象メッシュを走行できないと判断された場合は、対象メッシュのサイズよりも小さいサイズのメッシュを選択し、直前に処理が完了した対象メッシュに隣接する(メッシュ又は直前に処理が完了した対象メッシュに最も近いメッシュ)を順次対象メッシュとして設定することができる。
【0020】
さらにまた、制御装置10は、メッシュを所定方位に走行可能であるか否かの処理を行う対象として、メッシュのみならずメッシュ内に定義された方位を設定することができる。つまり、制御装置10は、自車両がメッシュを走行可能であるか否かについて、方位ごとに判断をすることができる。具体的に、制御装置10は、上述した対象メッシュの設定に際し、自車両の位置を基準としつつ車両のバッテリ残容量又はこのバッテリ残容量に応じた走行可能距離に基づいて処理の対象となる対象メッシュと対象方位を順次設定することができる。
【0021】
第三の機能として、制御装置10の電力消費レベル算出機能について説明する。制御装置10は、自車両の内部及び/又は外部から取得したメッシュの走行に要する消費電力情報に基づいて、メッシュ設定手段により設定された対象メッシュの電力消費レベルを算出する。上述したメッシュ設定機能により対象メッシュの方位が設定された場合には、制御装置10は、メッシュの方位毎に定義又は算出された消費電力情報に基づいて、上述したメッシュ設定機能により設定された対象メッシュの対象方位における電力消費レベルを算出する。つまり、制御装置10は、対象メッシュの対象方位ごとに電力消費レベルを算出することができる。
【0022】
この電力消費レベルは、消費電力情報に基づいて算出される。本実施形態においては、図4に示すように、メッシュIDと各メッシュにおける方位と、道路勾配や渋滞状況などの消費電力情報に基づいて予め算出された電力消費レベルとを対応づけた情報を予め制御装置10内に記憶させることができる。
【0023】
ちなみに、消費電力情報は、対象メッシュ又は対象メッシュの対象方位を走行する場合に要する消費電力量に関する情報である。本実施形態における消費電力情報は、メッシュに含まれる道路の距離(方位ごとの道路の距離)に加えて、メッシュに含まれる道路の傾斜に基づく道路勾配、メッシュに含まれる道路の平均速度に基づく渋滞状況、メッシュに含まれる道路の環境(信号機、踏切、停止線などの一時停止地点の数)などの要素を考慮して定義されている。予め消費電力情報を定義する場合には、過去に収集された情報に基づく道路の距離、道路勾配、渋滞状況などから定義することができる。なお、予め制御装置10内に記憶される消費電力情報は、時間の経過によって変化しない固定的な要素に基づいて定義されることが好ましい。
【0024】
このように定義された消費電力情報に基づいて対象メッシュの電力消費レベルを算出することにより、位置に応じて異なる道路勾配や渋滞状況などの要素を考慮して、所定のメッシュを走行する場合又は所定のメッシュを所定方位に走行する場合における消費電力レベルを求めることができる。
【0025】
また、道路勾配や渋滞状況などの消費電力情報は、予め記憶するの
ではなく、リアルタイムの情報に基づいて求めることも可能である。ここで、逐次取得される情報に基づいて道路勾配及び渋滞状況から消費電力情報を求める手法を説明する。
【0026】
まず、取得した道路勾配を考慮した消費電力情報を求める手法について説明する。道路勾配の取得手法は特に限定されず、地図情報に記憶された道路勾配は2地点の高度に基づいて算出するほか、自車両の姿勢センサ2012により計測された対象方位に沿う車両の傾きに基づいて算出してもよいし、自車両の高度計2011により検出された2地点の高さに基づいて算出してもよい。また、車両の外部に設けられたITS(Intelligent Transportation Systems):高度道路交通システムを介して取得した、他車両から提供された対象メッシュに含まれる対象方位に沿う2地点の高度情報に基づいて道路勾配を算出することもできる。ITSから取得した情報を用いる場合は、複数の情報の平均値を用いることにより偏りの無い道路勾配を算出することができる。取得した道路勾配を用いて消費電力情報を求める手法も特に限定されないが、道路勾配と消費電力情報との関係は予め対応づけておくことが好ましい。例えば、本実施形態では、道路勾配に相当する2地点間の高度差が+300m以上である場合は消費電力情報が5、高度差が100〜300mである場合は消費電力情報が4、−100m〜+100mである場合は消費電力情報が3、−100〜−300である場合は消費電力情報が2、−300mを超える場合は消費電力情報が1などとし、高度差に応じた消費電力情報を定義している。制御装置10は、この高度差に応じた消費電力情報に基づいて、道路勾配を考慮した消費電力情報を求めることができる。
【0027】
次に、取得した渋滞状況を考慮した消費電力情報を求める手法について説明する。渋滞状況の取得手法は特に限定されず、自車両の車両コントローラ300から逐次取得される車速に基づいて算出してもよいし、車両の外部に設けられたVICS(Vehicle Information and Communication System):道路交通情報通信システムを介して取得された対象メッシュに含まれる対象方位に沿う道路の渋滞状況(車速、通過所要時間など)に基づいて算出することもできる。取得した渋滞状況に基づいて消費電力情報を求める手法も特に限定されないが、渋滞状況と消費電力情報との関係を予め対応づけておくことが好ましい。例えば、本実施形態では、渋滞状況に相当する車両の平均車速が10km/h未満である場合は消費電力情報が3、車両の平均車速が10〜20km/h未満である場合は消費電力情報が2、車両の平均車速が20km/h以上である場合は消費電力情報が1などとし、車両の平均車速に応じた消費電力情報を定義している。制御装置10は、この渋滞状況(平均速度)に応じた消費電力情報に基づいて、渋滞状況を考慮した消費電力情報を求めることができる。
【0028】
また、さらに精度の高い電力消費レベルを算出する観点から、図5に示すように、本実施形態の消費電力情報には、位置ごとに異なる道路勾配や渋滞状況といった第1要素に加えて、時間の経過によって変化するバッテリの劣化状況などの変動的な第2要素を含ませることができる。例えば、図5に示すように、バッテリの劣化状況(製造からの経過期間、SOC値、インピーダンス値、充放電のサイクル数など)、電装品(ライトのオンオフ、オン時間などの使用状況、オーディオのオンオフ、オン時間などの使用状況、ワイパーのオンオフ、オン時間などの使用状況)、エアーコンディショナーの使用状況(オンオフ、使用時間、強度)、車乗員数、又は積載重量のうち何れか一つ以上に基づいて消費電力情報を定義することができる。これらの自車両の情報は、図1に示す車両コントローラ300を介して車載のバッテリ装置400(バッテリコントローラ)、各種電装品500(照明装置、オーディオ装置、ナビゲーション装置、ワイパー、エアーコンディショナー)、各種電装品500のアクチュエータに電力を供給するECU(Electronic Control Unit)及び/又は各種センサ(乗員センサ、重量センサ)600から取得することができる。
【0029】
そして、制御装置10は、消費電力情報に基づいて対象メッシュの電力消費レベルを算出する。電力消費レベルの算出手法は特に限定されず、予め導出式を定義しておいてもよいし、対応情報を定義しておいてもよい。本実施形態の制御装置10は、道路勾配から求められた消費電力情報と渋滞状況から求められた消費電力情報とを乗じて、電力消費レベルを算出する。
【0030】
上述した変動的な要素である第2要素については、消費電力情報を算出するための重みづけ係数として定義してもよい。制御装置10は、各第2要素の重みづけ係数を、道路勾配や渋滞状況など消費電力に与える影響が大きい第1要素から算出された消費電力情報に乗じることにより現在の自車両の状況が考慮された消費電力情報を、ひいては電力消費レベルを算出することができる。
【0031】
第四の機能として、制御装置10の判断機能について説明する。制御装置10は、算出された対象メッシュの電力消費レベルと、車両のバッテリの残容量又はこのバッテリ残容量に応じた走行可能距離とに基づいて、自車両が対象メッシュを走行可能であるか否かを判断する。
【0032】
まず、制御装置10は、算出された電力消費レベルに基づいて、対象メッシュを通過する又は対象メッシュを対象方位に通過する場合の走行距離を算出する。制御装置10は、電力消費レベルから走行距離を導出するために定義された係数を記憶している。具体的には図6に示すように、制御装置10は電力消費レベルと距離換算用の係数とを対応づけた情報を記憶している。制御装置10は、上述した電力消費レベル算出機能により算出された電力消費レベルに対応する係数を乗じて電力消費レベルに応じた走行距離を算出する。
【0033】
他方、制御装置10は、情報取得機能により取得されたバッテリの残容量と、車両コントローラ300から取得された自車両のエネルギー消費率(燃費)とに基づいて、自車両のバッテリの残容量に応じた走行可能距離を算出する。
【0034】
そして、制御装置10は、対象メッシュの電力消費レベルに走行距離と、自車両のバッテリ残容量に応じた走行可能距離とを比較し、自車両の走行可能距離が対象メッシュの走行距離よりも大きい値である場合には、自車両は対象メッシュを走行できると判断する。他方、制御装置10は、自車両の走行可能距離が対象メッシュの走行距離よりも小さい値である場合には、自車両は対象メッシュを走行できないと判断する。
【0035】
また、電力消費レベルが対象メッシュの対象方位ごとに算出された場合には、制御装置10は、算出された対象メッシュの電力消費レベルと、車両のバッテリの残容量又はそのバッテリ残容量に応じた走行可能距離とに基づいて、自車両が対象方位に沿って対象メッシュを走行できるか否かを判断する。判断手法は、上述の対象メッシュにおけるものと共通である。
【0036】
さらに、制御装置10は、対象メッシュ又は対象メッシュの対象方位の電力消費レベルと自車両のバッテリ残容量とを比較して、自車両が対象メッシュ又は対象メッシュの対象方位を走行可能であるか否かを判断してもよい。電力消費レベルと自車両のバッテリ残容量とを比較する際には、一般的な車両の燃費と自車両の燃費との差を考慮して両者を比較することが好ましい。例えば、一般的な車両の燃費に対する自車両の燃費の比を自車両の燃費を乗じてから電力消費レベルと自車両のバッテリ残容量とを比較してもよいし、自車両のバッテリ残容量に自車両のバッテリの劣化状況(経過期間、充放電サイクル数)等に応じた係数を乗じてから電力消費レベルと自車両のバッテリ残容量とを比較してもよい。
【0037】
最後に、第五の機能として、表示機能について説明する。制御装置10は、自車両が走行可能な対象メッシュを走行可能範囲としてディスプレイ20に表示する。
【0038】
本実施形態では、各メッシュの電力消費レベルに基づいて走行可能と判断されたメッシュを走行可能範囲として表示するので、メッシュ単位で走行可能範囲を示すことができる。この結果、道路勾配や渋滞状況などの消費電力に与える影響が位置ごとに異なる要素や、バッテリの劣化度などの消費電力に与える影響が時間の経過によって異なる要素を考慮しつつも、走行可能範囲を正確に表現することができる。
【0039】
続いて、図7〜図13に基づいて、本実施形態の表示装置1の動作を説明する。
【0040】
図7は、本発明に係る本実施形態の表示装置1の動作手順を示すフローチャート図である。
【0041】
まず、ステップS101において、制御装置10は、自車両の走行可能距離を算出する。制御装置10は、バッテリ装置400から取得した自車両のバッテリの残容量と車両コントローラ300から取得した自車両のエネルギー消費率(燃費)とに基づいて走行可能距離を算出する。
【0042】
ステップS102において、制御装置10は、地図情報203から読み出す処理開始時に用いるメッシュのサイズを決定する。メッシュのサイズは、走行可能距離とメッシュのサイズとを対応づけた対応情報を参照し、走行可能距離に基づいて決定する。本処理例では、最初に処理が実行される第1メッシュのサイズは10×10kmである。
【0043】
続くステップS103において、制御装置10は、対象メッシュを特定する。制御装置10は、所定のメッシュが定義された読み込み可能な地図情報を参照し、自車両を含むメッシュを処理が最初に実行される第1対象メッシュとして設定する。
【0044】
次のステップS104において、制御装置10は、対象メッシュの電力消費レベルを算出する。制御装置10は、自車両の内部及び/又は外部から取得したメッシュの走行に要する消費電力に影響を与える消費電力情報に基づいて、対象メッシュの電力消費レベルを算出する。具体的に、制御装置10は、地図情報203においてメッシュに対応づけられた電力消費レベルや、メッシュに対応づけられた道路勾配及び/又は渋滞状況に基づいて電力消費レベルを算出する。このとき、バッテリの劣化状況など変動的な要素を考慮してもよい。また、消費電力レベルは、自車両の位置を考慮することが好ましい。この場合は、対象メッシュの対象方位ごとに、自車両の位置から対象メッシュ境界までの距離と、対象方位に沿う対象メッシュ内の道路の距離との比に応じて電力消費レベルを求めることが好ましい。
【0045】
図8は、各メッシュに対応づけられたメッシュIDと、電力消費レベルと、電力消費レベルに応じた走行距離を算出するための係数とが対応づけられた情報の一例を示す図である。同図においては便宜のため、ID3,1のメッシュにのみ電力消費レベルと係数とを対応づけたサイズの異なる(小さい)メッシュを示したが、他のメッシュについても同様に階層的にサイズの異なるメッシュが定義されている。
【0046】
ステップS105において、制御装置10は、自車両のバッテリの残容量をバッテリ装置400から取得する。
【0047】
続くステップS106において、制御装置10は、対象メッシュの消費電力レベルに応じた走行距離と、ステップS101で算出した自車両の走行可能距離とを比較して、自車両の走行可能距離が消費電力レベルに応じた走行距離よりも長い場合は、自車両はその対象メッシュを走行可能であると判断し、ステップS107へ進む。走行不可能であると判断した場合はステップS110へ移行する。
【0048】
このステップにおいて、消費電力レベルに応じた走行距離は、対象メッシュについて算出された消費電力レベルに所定の係数を乗じて算出される。この係数は、一般的又は統計的に導かれたエネルギー消費率に基づいて定義されている。
【0049】
さらに、ステップS107において、制御装置10は、自車両を含むメッシュに隣接するメッシュ、つまり直前に処理が実行された対象メッシュに隣接するメッシュを順次対象メッシュとして設定し、設定された対象メッシュの消費電力レベルを算出する。図8に示す例では、自車両を含む中心のメッシュとその周囲のメッシュをあわせた9つのメッシュについて消費電力レベルが算出される。図9には、図8に示す情報に基づいて算出された各メッシュの各方位の走行距離を示す。走行距離は、自車両の位置を基準として方位ごとに算出されている。本例のように、メッシュに含まれる各方位の電力消費レベルを共通とし、電力消費レベルに応じた走行距離を方位ごとに算出することも可能である。
【0050】
ステップS108において、制御装置10は、新たに設定された対象メッシュを自車両が走行可能であるか否かを判断する。判断手法は上述の手法と共通である。もちろん、制御装置10は、前回処理が実行された対象メッシュを走行するために消費される電力容量を差し引いたバッテリ残量に基づいて次の対象メッシュの走行可否を判断する。自車両が新たに設定された対象メッシュを走行できると判断された場合には、ステップS107及びS108の処理を繰り返す。
【0051】
他方、ステップS106,S108において、自車両が対象メッシュを走行できないと判断された場合には、ステップS109へ進む。対象メッシュを走行出来ない場合には、ステップS109において、制御装置10は現在用いているメッシュよりもサイズの小さいメッシュが存在するか否かを判断する。存在する場合には、ステップS110において、対象メッシュのサイズを小さくする。
【0052】
図9に示す例において、自車両がメッシュ(ID3,1)を走行(通過)するためには26.6km(7.0+19.6)を超える距離を走行できなければならない。しかし、自車両のバッテリの残容量に応じた走行可能距離が25kmである本例においては、自車両はメッシュ(ID3,1)を走行(通過)できず、次に隣接するメッシュに到達することができない。このため、図10に示すように、メッシュ(ID3,1)については、メッシュのサイズを10kmから5kmにサイズダウン(小さく)する。
【0053】
そして、ステップS111において、走行できないと判断されてサイズの小さいメッシュが設定されたもののうち自車位置に近いメッシュについて順次電力消費レベルを算出する。
【0054】
さらに、ステップS112において、ステップS108と同様の手法により、サイズダウンされたメッシュを自車両が走行できるか否かを判断する。走行可能であればステップS107以降の処理を繰り返す。他方、走行不可能であると判断された場合には、ステップS109以降の処理を繰り返す。例えば、図11に示すように、サイズの小さい2.5kmのメッシュを設定する。以降の処理は前述のステップS110、S111と共通する。
【0055】
ステップS109において、サイズの小さいメッシュが存在しないと判断された場合は、ステップS113に進み、その対象メッシュは走行不可能であると判断する。走行不可能な対象メッシュが確定すると、走行可能な対象メッシュも確定する。
【0056】
最後に、ステップS1114において、制御装置10は、走行可能な対象メッシュを走行可能範囲として表示するとともに、これと区別できるように、走行不可能な対象メッシュを走行不可能範囲として表示する。
【0057】
図12は、走行可能と判断された対象メッシュに色彩を付して又はハイライトで表示した例である。また、図13は、走行可能と判断された対象メッシュの外縁を表示した例である。このような情報が表示されることにより、ユーザは自車両が走行できる範囲をメッシュ単位で視認することができる。
【0058】
本発明は以上のように構成され、以上のように作用するので、以下の効果を奏する。
【0059】
本発明に係る本実施形態の表示装置100によれば、各メッシュの電力消費レベルに基づいて走行可能と判断されたメッシュを走行可能範囲として表示することにより、メッシュ単位で走行可能範囲を示すことができるので、道路勾配や渋滞状況などの消費電力に与える影響が位置ごとに異なる要素を考慮した場合であっても、走行可能範囲を正確に表現することができる。
【0060】
本発明に係る本実施形態の表示装置100のように、道路勾配や渋滞状況などの位置ごとに異なる要素を考慮すると、自車両からの距離が同じであっても、方位や位置によっては走行(通過)できない場所と走行できる場所が生じる。つまり、自車両が走行できる範囲は、自車両位置を中心とする円などの点対称や線対称の画一的な図形によって正確に表現することはできない。また、自車両からの距離が異なる走行可能範囲を、共通の円内に含めるために円を拡大又は縮小すると走行可能な範囲をユーザが誤解する場合も生じる。これに対し、本実施形態の表示装置100は、メッシュ単位で走行可否を判断し、メッシュ単位で走行可能範囲を示すので、正確な走行可能範囲を表現することができる。
【0061】
また、本発明に係る本実施形態の表示装置100は、処理が最初に実行される第1対象メッシュを設定する際に、地図情報にサイズの異なる複数のメッシュを階層的に定義し、自車両のバッテリの残容量又はこのバッテリ残容量に応じた自車両の走行可能距離に応じて決定したメッシュのサイズを決定するため、走行可能距離に基づいて選択された適切なサイズのメッシュを用いて走行可否を判断できるので、演算負荷を軽減することができる。また、走行可能距離に基づいて選択されたメッシュを用いることにより、走行可能距離に応じた詳細度で走行可能範囲を示すことができる。
【0062】
さらに、本発明に係る本実施形態の表示装置100は、自車両が対象メッシュを走行できないと判断された場合は、対象メッシュのサイズを小さいメッシュに変更することにより、走行可能距離の上限に近似してきた場合には細かいメッシュで走行可否を判断することができる。このため、正確かつ詳細な走行可能範囲を示すことができる。
【0063】
本発明に係る本実施形態の表示装置100は、所定のメッシュに所定の方位が定義された読み込み可能な地図情報を参照して対象メッシュと対象方位を順次設定し、自車両の内部及び/又は外部から取得したメッシュの消費電力情報に基づいて対象メッシュの対象方位における電力消費レベルを算出するので、対象メッシュの各方位についての電力消費レベルを得ることができる。同一メッシュであっても道路の環境(傾斜など)が異なることから、方位ごとに電力消費レベルが異なる場合があるが、方位ごとに電力消費レベルを算出することにより、方位ごとの正確な電力消費レベルを得ることができる。
【0064】
そして、方位ごとの電力消費レベルに基づいて、自車両が対象方位に沿って対象メッシュを走行できるか否かを判断し、走行可能な対象メッシュを走行可能範囲として表示するので、方位を考慮した正確な走行可能範囲を示すことができる。
【0065】
本発明に係る本実施形態の表示装置100は、自車両の内部及び/又は外部から対象メッシュに含まれる道路勾配及び/又は対象メッシュに含まれる道路の渋滞状況などの消費電力情報に基づいて、対象メッシュの電力消費レベルを算出するので、メッシュに含まれる道路の状態によって異なる消費電力の影響を考慮した電力消費レベルを算出することができる。同じ距離であっても勾配が異なる道路を走行するための消費電力が異なるため、道路勾配を考慮して電力消費レベルを算出することによりメッシュの面積(道路距離)のみを考慮して電力消費レベルを算出する場合よりも、正確な電力消費レベルを算出することができる。また、同じ距離又は同じ勾配であっても渋滞状況が異なる道路を走行するための消費電力は異なるため、渋滞状況を考慮して電力消費レベルを算出することによりメッシュの面積(道路距離)や道路勾配のみを考慮して電力消費レベルを算出する場合よりも、正確な電力消費レベルを算出することができる。
【0066】
また、本発明に係る本実施形態の表示装置100は、自車両のバッテリの劣化状況、自車両の電装品の使用状況、自車両のエアーコンディショナーの使用状況、自車両の乗員数、及び自車両の積載重量などの消費電力情報に基づいて、対象メッシュの電力消費レベルを算出するので、自車両の状態によって変動する消費電力の影響を考慮した電力消費レベルを算出することができる。バッテリの残容量が同じであっても、バッテリの劣化状況、電装品の使用状況、エアーコンディショナーの使用状況、乗員数、積載重量などによって走行可能距離が異なるため、これらの車両側の状況の変動要因を考慮して電力消費レベルを算出することによりバッテリの残容量のみを考慮して電力消費レベルを算出する場合よりも、正確な電力消費レベルを算出することができる。
【0067】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0068】
すなわち、本明細書では、本発明に係る表示装置の一態様として表示装置100を例にして説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0069】
また、本明細書では、本発明に係る表示装置の一態様として、CPU11、ROM12、RAM13を含む制御装置10及びディスプレイ20を備える表示装置100燃料情報提供装置100を一例として説明するが、これに限定されるものではない。
【0070】
また、本明細書では、本願発明に係る情報取得手段と、メッシュ設定手段と、電力消費レベル算出手段と、判断手段と、表示手段とを有する表示装置の一態様として、情報取得機能と、メッシュ設定機能と、電力消費レベル算出機能と、判断機能と、表示機能とを有する表示装置100を例にして説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0071】
1…車載装置
100…表示装置
10…制御装置
11…CPU
12…ROM
13…RAM
20…ディスプレイ
200…ナビゲーション装置
201…現在位置検出装置
2011…高度計
202…経路探索装置
203…地図情報
204…通信装置
300…車両コントローラ
400…バッテリ装置
500…各種電装品
600…各種センサ
2…情報提供装置
21…ITS(高度道路交通システム)
22…VICS(道路交通情報通信システム)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のタイミングにおける自車両の位置と当該自車両に搭載されたバッテリの残容量を取得する情報取得手段と、
所定のメッシュが定義された読み込み可能な地図情報を参照し、前記自車両の位置を基準として処理の対象となる対象メッシュを順次設定するメッシュ設定手段と、
前記自車両の内部及び/又は外部から取得した前記メッシュの走行に要する消費電力に影響を与える消費電力情報に基づいて、前記メッシュ設定手段により設定された対象メッシュの電力消費レベルを算出する電力消費レベル算出手段と、
前記算出された対象メッシュの電力消費レベルと、前記自車両のバッテリの残容量又は当該バッテリ残容量に応じた走行可能距離とに基づいて、前記自車両が前記対象メッシュを走行可能であるか否かを判断する判断手段と、
前記自車両が走行可能であると判断された対象メッシュを走行可能範囲として表示する表示手段と、を有する電気自動車用表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の電気自動車用表示装置において、
前記地図情報は、サイズの異なる複数のメッシュが階層的に定義されており、
前記メッシュ設定手段は、前記自車両のバッテリの残容量又は当該バッテリ残容量に応じた前記自車両の走行可能距離と前記メッシュのサイズとが予め対応づけられた対応情報を参照し、前記自車両のバッテリの残容量又は当該バッテリ残容量に応じた前記自車両の走行可能距離に基基づいてメッシュのサイズを決定するとともに、前記自車両を含むメッシュを処理が最初に実行される対象メッシュとして設定することを特徴とする電気自動車用表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の電気自動車用表示装置において、
前記メッシュ設定手段は、前記判断手段により前記自車両が前記対象メッシュを走行することができないと判断された場合は、前記対象メッシュのサイズよりも小さいサイズのメッシュであって、処理が実行された対象メッシュに隣接するメッシュを順次対象メッシュとして設定することを特徴とする電気自動車用表示装置。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか一項に記載の電気自動車用表示装置において、
前記メッシュ設定手段は、所定のメッシュに所定の方位が定義された読み込み可能な地図情報を参照し、前記自車両の位置を基準としつつ前記自車両のバッテリ残容量又は当該バッテリ残容量に応じた走行可能距離に基づいて処理の対象となる対象メッシュと対象方位を順次設定し、
電力消費レベル算出手段は、前記自車両の内部及び/又は外部から取得した前記メッシュの消費電力情報に基づいて、前記メッシュ設定手段により設定された対象メッシュの対象方位における電力消費レベルを算出することを特徴とする電気自動車用表示装置。
【請求項5】
請求項4に記載の電気自動車用表示装置において、
前記判断手段は、前記算出された対象メッシュの電力消費レベルと、前記自車両のバッテリの残容量又は当該バッテリ残容量に応じた走行可能距離とに基づいて、前記自車両が前記対象方位に沿って前記対象メッシュを走行できるか否かを判断し、
前記表示手段は、前記自車両が走行可能な対象メッシュを走行可能範囲として表示することを特徴とする電気自動車用表示装置。
【請求項6】
請求項1〜5の何れか一項に記載の電気自動車用表示装置において、
前記電力消費レベル算出手段は、前記自車両の内部及び/又は外部から前記対象メッシュに含まれる道路勾配及び/又は前記対象メッシュに含まれる道路の渋滞状況を含む消費電力情報を取得し、前記取得した前記消費電力情報に基づいて、前記メッシュ設定手段により設定された対象メッシュの電力消費レベルを算出することを特徴とする電気自動車用表示装置。
【請求項7】
請求項6に記載の電気自動車用表示装置において、
前記消費電力情報には、前記自車両のバッテリの劣化状況、前記自車両の電装品の使用状況、前記自車両のエアーコンディショナーの使用状況、前記自車両の乗員数、及び前記自車両の積載重量のうちの何れか一つ以上がさらに含まれることを特徴とする電気自動車用表示装置。
【請求項8】
所定のメッシュが定義された読み込み可能な地図情報を参照し、取得した自車両の位置を基準として処理の対象となる対象メッシュを順次設定するステップと、
前記自車両の内部及び/又は外部から取得した前記メッシュの走行に要する消費電力に影響を与える消費電力情報に基づいて、前記設定された対象メッシュの電力消費レベルを算出するステップと、
前記算出された対象メッシュの電力消費レベルと、取得した自車両のバッテリの残容量又は当該バッテリ残容量に応じた走行可能距離とに基づいて、前記自車両が前記対象メッシュを走行可能であるか否かを判断するステップと、
前記自車両が走行可能であると判断された対象メッシュを走行可能範囲として表示するステップと、を有する電気自動車用の表示方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−217509(P2011−217509A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−82907(P2010−82907)
【出願日】平成22年3月31日(2010.3.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】