説明

駆動装置及びこれを備える画像形成装置

【課題】少なくとも1つの駆動機構に変速手段を設けることで、複数の被回転駆動体が、速度モードに対応して速度を変化させるか、この速度モードに拘わらず速度を一定に保つか、速度モードに対応して速度を変化させるが減速比(あるいは増速比)が違う等の種々の構成でも、1つの駆動源で対応できるようにして、低コスト、省資源の駆動装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】少なくとも2つ速度モードを有する駆動装置において、駆動源1と、これに連結する少なくとも2個の駆動機構2、6と、それに連なり動作する被回転駆動体と、速度モードに対応して、少なくとも1つの駆動機構が速度を切り換える変速手段8を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンタ等の電子写真装置にて使用する速度可変の駆動装置及びこれを具備する画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、複写機、プリンタ等の電子写真装置では、色々な転写紙に画像を転写、定着するために、その紙厚に応じて、転写紙搬送速度及び作像速度(プロセス線速)を変化させて対応する技術を備えることが知られている(例えば、特許文献1乃至3参照)。
かかる技術に関連して、特許文献1には、その速度の変更をモータ等の駆動源自体の速度を変更する方法、また、特許文献2には、駆動源の回転方向の変更で対応する方法、さらに、特許文献3には、駆動連結をギヤで行う方法が開示されている。
ただ、これらの従来技術のいずれもそれぞれの駆動源に連なる被回転駆動体は、それが複数存在する場合でも切り換え前、切り換え後とも同じように増速、あるいは減速する。
【特許文献1】特開平5−265271号公報
【特許文献2】特開2005−54861公報
【特許文献3】特開昭60−165633号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、被回転駆動体の中には、速度の変更を実施してはいけないものもある。例えば、現像装置の中でトナーを攪拌し、さらに現像ローラ近傍までトナーを汲み上げ、現像ローラ表層にトナーを供給する現像パドルなどは、そのトナー供給量が回転数に依存する傾向があり、速度を一定に保つ必要がある。
この場合に、速度が速いと、トナー攪拌時に現像装置内での偏りが生じ、遅いと、トナーを現像ローラに汲み上げる際の汲み上げ量不足によりトナーが現像ローラ表層に十分付着せず、画像に影響する。
そこで、本発明の目的は、上述した実情を考慮して、少なくとも1つの駆動機構に変速手段を設けることで、複数の被回転駆動体が、速度モードに対応して速度を変化させるか、この速度モードに拘わらず速度を一定に保つか、前記速度モードに対応して速度を変化させるが減速比(あるいは増速比)が違う等の種々の構成でも、1つの駆動源で対応できるようにして、低コスト、省資源の駆動装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、少なくとも2つの速度モードを有する駆動装置において、駆動源と、これに連結する少なくとも2個の駆動機構と、該2個の駆動機構に連なり動作する被回転駆動体と、前記各速度モードに対応して、少なくとも1つの駆動機構の速度を切り換える変速手段と、を有する駆動装置を特徴とする。
また請求項2に記載の発明は、前記変速手段は、揺動レバーと、該揺動レバーを動作させる動作手段と、前記揺動レバーに設けられた大きさの違う2個以上のギヤと、前記揺動レバーの支点に設けられ且つ前記揺動レバー上に設けられた前記ギヤの駆動が伝達される駆動伝達部材と、該駆動伝達部材から伝達される駆動力により動作する被回転駆動体と、前記揺動レバー上に設けられた前記ギヤに対向する位置で且つ前記駆動源から駆動が伝達される駆動源側ギヤと、からなり、前記揺動レバーの動作により前記揺動レバー上に設けられた前記ギヤと前記駆動源側ギヤの組み合わせが変わることで速度を変化させる請求項1記載の駆動装置を特徴とする。
また請求項3に記載の発明は、前記駆動伝達部材はギヤであり、前記揺動レバー上に設けられた前記ギヤとの噛み合いによって駆動伝達する駆動伝達部材である請求項1又は2記載の駆動装置を特徴とする。
また請求項4に記載の発明は、前記駆動伝達部材はプーリであり、前記揺動レバー上に設けられた前記ギヤがギヤ/プーリの2段構成でそれぞれの駆動伝達がタイミングベルトによる請求項1又は2記載の駆動装置を特徴とする。
【0005】
また請求項5に記載の発明は、前記動作手段はソレノイドである請求項1乃至4の何れか1項記載の駆動装置を特徴とする。
また請求項6に記載の発明は、前記変速手段は増速機構である請求項1乃至5の何れか1項記載の駆動装置を特徴とする。
また請求項7に記載の発明は、前記変速手段は減速機構である請求項1乃至5の何れか1項記載の駆動装置を特徴とする。
また請求項8に記載の発明は、前記駆動源は、2速以上の速度モードに対応し、速度を変更し、前記変速手段を有する駆動機構はその変速手段を用い、速度モードに拘わらず一定の速度を被回転駆動体に伝達する請求項1乃至7のいずれか1項記載の駆動装置を特徴とする。
また請求項9に記載の発明は、前記駆動源は、2速以上の速度モードに拘わらず速度が一定で、前記変速装置を有する駆動機構はその変速手段を用い、速度モードに対応して速度を変更し、被回転駆動体に伝達する請求項1乃至7のいずれか1項記載の駆動装置を特徴とする。
【0006】
また請求項10に記載の発明は、感光体上に書き込み装置により潜像を形成し、その潜像が現像装置でトナーにより現像され、給紙部から搬送された転写紙に転写部でトナー像を転写し、定着部で定着する画像形成装置において、請求項8又は9記載の駆動装置を備えている画像形成装置を特徴とする。
また請求項11に記載の発明は、前記駆動装置の一方の駆動機構に連なる被回転駆動体が現像装置の現像ローラであり、もう一方の駆動機構に連なる被回転駆動体が前記現像装置のトナー攪拌、汲み上げ用の現像パドルである請求項10に記載の画像形成装置を特徴とする。
【0007】
また請求項12に記載の発明は、少なくとも2つの速度モードを有する駆動装置において、1つの駆動源と、これに連結する少なくとも2個の駆動機構と、該2個の駆動機構に連なり動作する被回転駆動体と、前記各速度モードに対応して、前記駆動機構の少なくとも1つの駆動機構の速度を2段階以上に切り換える変速手段と、該変速手段を切り換える変速切り換え手段と、を有する駆動装置を特徴とする。
また請求項13に記載の発明は、前記変速手段は減速比の異なる2つ以上の駆動伝達手段と、該駆動伝達手段から伝達される駆動力を前記被回転駆動体に伝達する駆動伝達部材と、前記駆動伝達手段及び前記駆動伝達部材が設けられる回転体とからなる請求項12記載の駆動装置を特徴とする。
また請求項14に記載の発明は、前記駆動伝達手段が前記回転体の外周近傍に設けられており、前記駆動伝達手段と前記駆動源又は駆動源側の駆動手段との連結が、前記回転体の回転中心と前記駆動源又は駆動源側の駆動手段の回転中心とを結ぶ線上又はその近傍で行なわれる請求項13記載の駆動装置を特徴とする。
また請求項15に記載の発明は、前記駆動伝達部材は、前記回転体の中心に設けられた1つのギヤとそれと一体で回転する軸とから構成されており、前記ギヤに前記回転体に設けられた前記駆動伝達手段が連結される請求項13又は14記載の駆動装置を特徴とする。
【0008】
また請求項16に記載の発明は、前記駆動伝達手段は、減速あるいは増速機能を有する2段ギヤとアイドラギヤとの組み合わせからなるギヤ列で構成されており、前記2段ギヤが前記回転体の外周近傍で駆動源又は駆動源側の駆動手段との連結されている請求項13乃至15のいずれか1項記載の駆動装置を特徴とする。
また請求項17に記載の発明は、前記駆動伝達手段は、減速あるいは増速機能を有する2段ギヤとアイドラギヤとの組み合わせからなるギヤ列で構成されており、前記アイドラギヤが前記回転体の外周近傍で駆動源又は駆動源側の駆動手段との連結されている請求項13乃至15のいずれか1項記載の駆動装置を特徴とする。
また請求項18に記載の発明は、前記回転体の側面形状がギヤ形状で構成されており、前記ギヤに前記変速切り換え手段が噛み合うように構成されている請求項13乃至17のいずれか1項記載の駆動装置を特徴とする。
また請求項19に記載の発明は、前記変速切り替え手段は前記回転体の側面に形成されたギヤに噛み合うウォームギヤとこのウォームギヤを駆動する請求項18記載の駆動装置を特徴とする。
【0009】
また請求項20に記載の発明は、前記減速比の異なる2つ以上の駆動手段の減速比が増速である請求項13乃至19のいずれか1項記載の駆動装置を特徴とする。
また請求項21に記載の発明は、前記減速比の異なる2つ以上の駆動手段の減速比が減速である請求項13乃至19のいずれか1項記載の駆動装置を特徴とする。
また請求項22に記載の発明は、前記減速比の異なる2つ以上の駆動手段の減速比が増速、減速、及び等速の組み合わせである請求項13乃至19のいずれか1項記載の駆動装置を特徴とする。
また請求項23に記載の発明は、感光体上に書き込み装置により潜像を形成し、その潜像が現像装置でトナーにより現像され、給紙部から搬送された転写紙に転写部でトナー像を転写し、定着部で定着する画像形成装置において、請求項20乃至22のいずれか1項記載の駆動装置を備える画像形成装置を特徴とする。
また請求項24に記載の発明は、一方の駆動機構に連なる被回転駆動体が現像装置の現像ローラであり、もう一方の駆動機構に連なる被回転駆動体が前記現像装置のトナー攪拌、汲み上げ用の現像パドルである請求項23記載の画像形成装置を特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、駆動源と複数の被回転駆動体が連なる駆動機構を含む、少なくとも2速以上の速度モードを有する駆動装置において、少なくとも1つの駆動機構に変速手段を設けることで、上記速度モードに対応し速度を変化させる被回転駆動体、上記速度モードに拘わらず速度を一定に保つ被回転駆動体、速度モードに対応し速度を変化させるが減速比(あるいは増速比)が違う被回転駆動体等、色々な被回転駆動体でも、1つの駆動源で対応できる駆動装置及びこれを備えた画像形成装置を、低コスト、省資源で提供することができる。
複数の速度モードを有する駆動装置であり、駆動源と複数の被駆動体が連なる駆動伝達手段を含む駆動装置において、少なくとも1つの駆動手段に変速手段を設けることで、複数の被駆動体が上記速度モードに対応し速度を変化させるもの、上記速度モードに拘わらず速度を一定に保つもの、速度モードに対応し速度を変化させるが減速比(あるいは増速比)が違うもの等色々なものでも1つの駆動源で対応できるようにすることで、その変速手段に回転体上に2つ以上の減速比の違う駆動手段を配置し、その回転中心、及び外周近傍で変速手段の下流もしくは上流の駆動手段に連結し、回転体を回転させることで速度を切り換えることで2速以上の回転速度に対応できる駆動装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明による減速手段を用いた駆動装置の第1の実施の形態を示す概略斜視図である。図2は図1の駆動装置を通常の状態で示す正面図である。図3は図1の駆動装置を減速の状態で示す正面図である。図4は図1の駆動装置を示す平面図である。
図1乃至図4を参照して、この駆動装置Aは変速手段が減速機構(減速手段)として設けてある場合を示している。駆動源(モータ)1の出力軸には2系統の駆動機構が連結されている。
第1の駆動機構2は、モータ1の回転駆動力をギヤ3、ギヤ4と連結していき、ギヤ4の同軸で回転する第1のカップリング軸5を回転させ、それにより第1の被回転駆動体(図示せず)を回転させる。第1の駆動機構2は変速手段を持たない駆動機構である。
第2の駆動機構6ではモータ1の回転駆動力が駆動源側ギヤ7、減速手段8と伝達され、第2のカップリング軸9により第2の被回転駆動体(図示せず)を回転させる。減速手段8は、揺動レバー10とこの揺動レバー10に設けられた駆動伝達手段13、第1ギヤ11、第2ギヤ12、揺動レバー10を動作させるためのリンク14、ソレノイド15から構成されている。
【0012】
通常時(図2)では、ソレノイド15が揺動レバー10を引き上げ、それにより第1ギヤ11がギヤ7と噛み合う。第1ギヤ11は1段ギヤのためギヤ7の周速をそのまま駆動伝達手段13に伝達し、この駆動伝達手段13と同軸で回転する第2のカップリング軸9により第2の被回転駆動体を回転させることになる。
減速時(図3)では、ソレノイド15が揺動レバー10を引き下げ、第2ギヤ12がギヤ7、駆動伝達手段13と噛み合う。すなわち、第2ギヤ12は2段ギヤであり、この第2ギヤ12の大歯車12aがモータ側のギヤ7と噛み合い、小歯車12bが出力側の駆動伝達手段13と噛み合う。
これによりギヤ7の周速は減速されて駆動伝達手段13に伝達される。減速比はそれぞれの歯数の設定で決められる。このように、減速手段8の駆動連結をギヤ連結で行うことで、複雑な構成とすることなく、低コスト、省資源の上記駆動装置を提供することができる。
なお、第2ギヤ12の小歯車12b、駆動伝達手段13をタイミングプーリ(図示せず)にし、その間をタイミングベルト(図示せず)で連結しても同じ効果となる。その際には第1ギヤ11を2段にし、駆動伝達手段13と連結する側をタイミングプーリ(図示せず)とし、同じくタイミングベルト(図示せず)で連結する必要がある。
【0013】
このように、減速手段8の駆動連結をプーリとタイミングベルトによる連結で行うことによっても、複雑な構成とすることなく、低コスト、省資源の駆動装置を提供することができる。
上述したように、減速手段8を揺動レバー10と、この揺動レバー10を動作させるソレノイド(動作手段)15と、揺動レバー10に設けられた2個以上の第1、第2ギヤ11、12及び駆動伝達手段13とそれに連結しているギヤ7で、それらのギヤの組み合わせを変えることで、複雑な構成とすることなく、低コスト、省資源の駆動装置を提供することができる。
変速手段を減速手段8とすることで、速度モードに対応し速度を変化させる被回転駆動体、速度モードに拘わらず速度を一定に保つ被回転駆動体、速度モードに対応し速度を変化させるが減速比(あるいは増速比)が違う被回転駆動体等、色々な被回転駆動体でも、1つのモータ1で対応できるようにすることで、低コスト、省資源の駆動装置を提供することができる。
【0014】
図5は本発明による減速手段を用いた駆動装置の第2の実施の形態を示す概略斜視図である。図6は図5の駆動装置を通常の状態で示す正面図である。図7は図5の駆動装置を減速の状態で示す正面図である。図8は図5の駆動装置を示す平面図である。
図5乃至図8を参照して、この駆動装置Aは変速手段が増速機構(増速手段)として設けてある場合を示している。モータ1の出力軸には2系統の駆動機構が連結されている。
第1の駆動機構2は、第1の実施の形態と同様に、モータ1の回転駆動力をギヤ3、ギヤ4と連結していき、ギヤ4の同軸で回転する第1のカップリング軸5を回転させ、それにより第1の被回転駆動体(図示せず)を回転させる。第1の駆動機構2は変速手段を持たない駆動機構である。
第3の駆動機構16ではモータの回転駆動力を駆動源側ギヤ17、増速手段18と伝達され、第3のカップリング軸19により第3の被回転駆動体(図示せず)を回転させる。
増速手段18は、揺動レバー20、この揺動レバー20に設けられた駆動伝達手段23、第1ギヤ21、第2ギヤ22、揺動レバー20を動作させるためのリンク24、及びソレノイド25から構成されている。
【0015】
通常時(図6)では、ソレノイド25が揺動レバー20を引き上げ、それにより第1ギヤ21がギヤ17と噛み合う。第1ギヤ21は1段ギヤのためギヤ17の周速をそのまま駆動伝達手段23に伝達し、この駆動伝達手段23と同軸で回転する第3のカップリング軸19により第3の被回転駆動体を回転させることになる。
増速時(図7)では、ソレノイド25が揺動レバー20を引き下げ、第2ギヤ22がギヤ17、駆動伝達手段23と噛み合う。すなわち、第2ギヤ22は2段ギヤであり、第2ギヤ22の小歯車22bが駆動源側のギヤ17と噛み合い、大歯車22aが出力側の駆動伝達手段23と噛み合う。
これによりギヤ17の周速は増速されて駆動伝達手段23に伝達される。増速比はそれぞれの歯数の設定で決められる。このように、増速手段18の駆動連結をギヤ連結で行うことで、複雑な構成とすることなく、低コスト、省資源の上記駆動装置を提供することができる。
なお、第2ギヤ22の大歯車22a、駆動伝達手段23をタイミングプーリ(図示せず)にし、その間をタイミングベルト(図示せず)で連結しても同じ効果となる。その際には第1ギヤ21を2段にし、駆動伝達手段23と連結する側をタイミングプーリ(図示せず)とし、同じくタイミングベルト(図示せず)で連結する必要がある。
【0016】
このように、増速手段18の駆動連結をプーリとタイミングベルトによる連結で行うことによっても、複雑な構成とすることなく、低コスト、省資源の駆動装置を提供することができる。
上述したように、この第2の実施の形態においても、増速手段18を揺動レバー20と、この揺動レバー20を動作させるソレノイド25と、揺動レバー20に設けられた2個以上の第1、第2ギヤ21、22、駆動伝達手段23とそれに連結しているギヤ17で、それらのギヤの組み合わせを変えることで、複雑な構成とすることなく、低コスト、省資源の上記駆動装置を提供することができる。
変速手段を増速手段18とすることで、複数の被回転駆動体が、上記速度モードに対応し速度を変化させる被回転駆動体、上記速度モードにかかわらず速度を一定に保つ被回転駆動体、速度モードに対応し速度を変化させるが減速比(あるいは増速比)が違う被回転駆動体等、色々な被回転駆動体でも、1つのモータ1で対応できるようにすることで、低コスト、省資源の駆動装置を提供することができる。
【0017】
図9は速度モードと、その際のモータの状態と、各種被回転駆動体とその際の変速手段の要不要を表にして示す図である。まず、被回転駆動体(a)は速度モードに合わせて速度を変える例とする。この場合、速度モード1(通常速)の場合は、当然変速手段は不要となる。
次に、速度モード2(例えば、半速)において、この時、モータ1(図1)の速度も速度モードに合わせて変化させる場合、モータ1との速度比は速度モード1の場合と同じでよいので、変速手段は不要となる。
モータ1の速度が速度モード1と同じ速度で一定に保たれている場合は、被回転駆動体(a)の速度を減速手段8によって、変更(減速)する必要がある。従って、減速機構(減速手段)8(図1)が必要となる(図1乃至図4の第1の実施の形態における第2の被回転駆動体にあたる)。
【0018】
次に、被回転駆動体(b)は速度モードによらず一定速とする。速度モード1(通常速)の場合は(a)と同じく変速は不要である。次に、速度モード2(例えば、半速)の場合において、モータ1の速度も速度モードに合わせて変化させる場合、被回転駆動体(b)の速度を変更(増速)する必要があり、増速手段18(図5)は必要となる(図5乃至図8の第2の実施の形態における第3の被回転駆動体にあたる)。モータ1の速度は速度モード1と同じ速度で一定に保たれている場合は、変速手段不要となる。
次に、被回転駆動体(c)は速度モードに合わせて速度を変えるが速度比が違う例とする。この場合、速度モード1(通常速)の場合は、当然、変速手段は不要となる。次に、速度モード2(例えば、半速)において、モータ1(図1)の速度も速度モードに合わせて変化させる場合、モータ1との速度比が違うので、やはり変速手段が必要である。
【0019】
モータ1よりもさらに速度を落とす必要がある場合には減速手段8が必要となる(図1乃至図4の第1の実施の形態における第2の被回転駆動体にあたる)。モータ1ほど速度を落とさなくてよい場合には、増速手段18が必要となる(図5乃至図8の第3の被回転駆動体にあたる)。
モータ1の速度は速度モード1と同じ速度で一定に保たれている場合でも、その際のモータ1と被回転駆動体(c)との速度比が速度モード1と違う場合には変速手段が必要となる。本発明は、このような駆動装置を1つのモータで動作させるために変速手段を使用することを目的としている。
そこで、モータ1は速度モードにより速度を変更し、速度を一定に保ちたい被回転駆動体、及び減速比(あるいは増速比)の違う被回転駆動体の駆動機構に変速手段を用いることで、色々な被回転駆動に対し1つのモータで対応できるようにすることで、低コスト、省資源の駆動装置を提供することができる。
また、モータは速度モードに拘わらず一定で、速度モードにより速度を変化させる被回転駆動体、速度モードに対応し速度を変化させるが減速比(あるいは増速比)が違う被回転駆動体の駆動機構に変速手段を用いることで、色々な被回転駆動に対し1つのモータで対応できるようにすることで、低コスト、省資源の駆動装置を提供することができた。
【0020】
図10は本発明による駆動装置の第3の実施の形態を増速の状態で示す正面図である。図11は図10の第3の実施の形態を増速の状態で示す概略斜視図である。図12は本発明による駆動装置の第3の実施の形態を等速時の状態で示す正面図である。図13は図12の第3の実施の形態を等速時の状態で示す概略斜視図である。図14は本発明による駆動装置の第3の実施の形態を減速時の状態で示す正面図である。図15は図14の第3の実施の形態を減速時の状態で示す概略斜視図である。
図10乃至図15を参照して、駆動源であるモータ1の出力軸に2系統の駆動機構が連結されている。第1の駆動機構2は、モータ1の回転駆動力を第1ギヤ3、第2ギヤ4と連結していき、第2ギヤ4の同軸で回転する第1のカップリング軸5を回転させ、それにより被回転駆動体a(図示せず)を回転させる。第1の駆動機構2は変速手段を持たない駆動機構である。
もう1つの第2の駆動機構6ではモータ1の回転駆動力を、第3ギヤ7を介し、第4ギヤ(増速ギヤ)52、第5ギヤ(等速ギヤ)53もしくは第6ギヤ(減速ギヤ)54に連結ポイント50で伝達する。
【0021】
これらの図では上述したように、第4ギヤ52=増速ギヤ、第5ギヤ53=等速ギヤ、第6ギヤ54=減速ギヤとなっている。第4乃至第6ギヤ52〜54は回転体46の外周近傍に配置され、この回転体46の回転中心に設けた第7ギヤ47とそれぞれアイドラギヤ48を介し単独で連結されている。
回転体46の回転中心には、1つのギヤ47とそれと一体で回転する軸が配置され、ギヤ47には回転体46上に配置された2つ以上の駆動手段が連結されていることで、安価で簡易な構成の目的の駆動装置を提供することができる。
回転体46上に設けられた2つ以上の減速比の違う駆動手段が2段ギヤによる減速あるいは増速とアイドラギヤ48の組み合わせによるギヤ列で、2段ギヤを外周近傍の他の駆動手段との連結ギヤとして配置することで、安価で簡易な構成の駆動装置を提供することができる。
回転体46上に設けられた2つ以上の減速比の違う駆動手段が2段ギヤによる減速あるいは増速とアイドラギヤ48の組み合わせによるギヤ列で、アイドラギヤ48を外周近傍の他の駆動手段との連結ギヤとして配置することで安価で簡易な構成の駆動装置を提供することができる。
【0022】
第7ギヤ47と一体で回転する第4のカップリング軸55により、被回転駆動体b(図示せず)に駆動を伝達する。また、回転体46の外周は、ギヤ形状をしており、ウォームギヤを出力軸とするモータ49と噛み合い、このモータ49により回転体46は回転を停止する。
回転体46の外形形状がギヤの歯形状となっており、それに変速手段の切り換え手段を連結し、回転体46を回転させることで変速切り換え手段としたことで、安価で簡易な構成の駆動装置を提供することができる。
変速切り換え手段が、ウォームギヤを有するモータ49で、このウォームギヤを回転体46の外形の歯形に噛み合わせることで、安価で簡易な構成の駆動装置を提供することができる。
第4乃至第6ギヤ52〜54は回転体46の回転中心と連結ポイント50を結んだ長さを半径とする円弧51上にそれぞれのギヤ52〜54の外周がくるように配置されている。
そのため、回転体46が回転することで、第3ギヤ7に噛み合うギヤは、第4ギヤ52(図10)→第5ギヤ53(図12)→第6ギヤ54(図14)と移動して、減速比の関係で第7ギヤ47の回転数を変化させることができる。
【0023】
変速機構を増速機構とすることで、複数の被回転駆動体が上記速度モードに対応して速度を変化させるもの、上記速度モードに拘わらず速度を一定に保つもの、速度モードに対応して速度を変化させるが減速比(あるいは増速比)が違うもの等色々なものでも、1つの駆動源で対応できるようにすることで、低コスト、省資源の駆動装置を提供することができる。
変速機構を減速機構とすることで、複数の被回転駆動体が上記速度モードに対応して速度を変化させるもの、上記速度モードに拘わらず速度を一定に保つもの、速度モードに対応して速度を変化させるが減速比(あるいは増速比)が違うもの等色々なものでも、1つの駆動源で対応できるようにすることで、低コスト、省資源の駆動装置を提供することができる。
変速機構を増速、減速、等速機構の組み合わせとすることで、上記速度モードに対応し速度を2速以上変化させるもの、上記速度モードに拘わらず速度を一定に保つもの等色々なものでも1つの駆動源で対応できるようにすることで、低コスト、省資源の駆動装置を提供することができる。
上述した第3の実施の形態では、3速(増速、等速及び減速)の変速機構で示したが、回転体46には空きスペースがまだかなりあるため、4速、5速でも対応は可能である。
【0024】
図16は本発明を用いている駆動装置を備える画像形成装置を示す概略図である。この画像形成装置30において、感光体31上には、帯電装置32、書き込み装置33により潜像が形成され、その潜像が現像装置34においてトナーにより現像される。
転写紙は給紙部35より搬送され、レジスト部36でタイミングを取った後転写部37で先のトナー像を転写し、定着部38で定着し、排紙部39から放出される。本画像形成装置30の速度モードは、通常速、半速1、及び半速2を有する。
半速は厚紙モードであり、指定より厚い転写紙を使用する場合で、定着部38での定着性が落ちる。そこで、その定着性を確保するために、搬送速度を通常の約半分の速度に落とし、厚紙の定着部38の通過時間を長くすることで対応する。
さらに、紙厚対応も細かく分類して対応するために、半速1/半速2と分ける。本画像形成装置では、半速モードの場合、先の潜像形成時(帯電、書き込み)よりスピ−ドを落とし、排紙終了までその速度を維持する。
モータと複数の被回転駆動体が連なる駆動機構を含む少なくとも2速以上の速度モードを有する駆動装置は、少なくとも1つの駆動機構に変速手段を設けることで、上記速度モードに対応し速度を変化させる被回転駆動体、上記速度モードに拘わらず速度を一定に保つ被回転駆動体、速度モードに対応し速度を変化させるが減速比(あるいは増速比)が違う被回転駆動体等、色々な被回転駆動体でも、1つのモータで対応できるので、この駆動装置を使用することにより低コスト、省資源の画像形成装置を提供することができる。
【0025】
図17は本発明を用いている駆動装置で動作する現像装置を示す概略斜視図である。図18は感光体と現像装置近傍を示す概略図である。図17及び図18の現像装置4において、この中で被回転駆動体としては、まず、現像ローラ41がある。
現像ローラ41は感光体31上に形成された潜像にトナー42を付着させるためのもので、感光体31の極近傍に配置されている。トナー42を感光体31に付着させるためには、感光体31と現像ローラ41の速度比が重要である。そこで半速モード時、感光体31が減速した場合、同じ速度比を保ちながら現像ローラ41も減速する必要がある。
現像装置4内のもう1つの被回転駆動体は現像パドル43であり、トナー42はこの現像パドル43周辺にあるが、回転することでそれを攪拌し、かつ図18のようにトナー42を現像ローラ41近傍まで汲み上げる機能も有している。但し、トナー42は流動性が非常に高い物質なので、汲み上げに時間が掛かると、現像パドル43の隙間から落下し、現像ローラ41近傍に思うようにトナー42を汲み上げきれない状態となり、それにより現像ローラ41上のトナー42が不足し、感光体上31に十分トナー42が付着せず、正常な画像ができないことになる。
【0026】
従って、現像ローラ41近傍のトナー42を十分に確保するためには、半速時でも現像パドル43の速度を落とさず、通常速度モードと同一にする必要がある。従って、図9で示すところの被回転駆動体(a)は現像ローラ41、被回転駆動体(b)は現像パドル43となる。
なお、現像ローラ41は、その軸上に設けられたカップリング44によって、かつ現像パドル43は、その軸上に設けられたカップリング45によって本発明による駆動装置に連結されかつ回転駆動される。
このように、速度モードに連動して速度を変動する現像ローラ41と、速度モードに連動せず速度一定を保持したい現像パドル43とを同一モータで対応できる駆動装置を具備することで、低コスト、省資源の現像装置を備える画像形成装置を提供することができる。
【0027】
図19は図10乃至図15の本発明の第3の実施の形態の駆動装置と現像ローラ、現像パドルの関係を表で示す図である。図には、第3の実施の形態の駆動装置と現像ローラ41、現像パドル43の関係を示している。駆動源速度を変化させる場合と、駆動源速度を一定にした場合とを示す。
図19において、現像ローラ41が被回転駆動体(a)であり、現像パドル43が被回転駆動体(b)である場合、速度1でギヤ減速、速度2でギヤ等速、速度3でギヤ増速となる。現像ローラ41が被回転駆動体(b)であり、現像パドル43が被回転駆動体(a)である場合、速度1でギヤ増速、速度2でギヤ等速、速度3でギヤ減速となる。
本発明の場合、駆動源速度を一定にし、現像ローラ41の回転速度を変速手段により変化させて対応させることの方が駆動源の回転精度を維持できるため推奨する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明による減速手段を用いた駆動装置の第1の実施の形態を示す概略斜視図である。
【図2】図1の駆動装置を通常の状態で示す正面図である。
【図3】図1の駆動装置を減速の状態で示す正面図である。
【図4】図1の駆動装置を示す平面図である。
【図5】本発明による減速手段を用いた駆動装置の第2の実施の形態を示す概略斜視図である。
【図6】図5の駆動装置を通常の状態で示す正面図である。
【図7】図5の駆動装置を減速の状態で示す正面図である。
【図8】図5の駆動装置を示す平面図である。
【図9】速度モードと、その際のモータの状態と、各種被回転駆動体とその際の変速手段の要不要を表にして示す図である。
【図10】本発明による駆動装置の第3の実施の形態を増速の状態で示す正面図である。
【図11】図10の第3の実施の形態を増速の状態で示す概略斜視図である。
【図12】本発明による駆動装置の第3の実施の形態を等速時の状態で示す正面図である。
【図13】図12の第3の実施の形態を等速時の状態で示す概略斜視図である。
【図14】本発明による駆動装置の第3の実施の形態を減速時の状態で示す正面図である。
【図15】図14の第3の実施の形態を減速時の状態で示す概略斜視図である。
【図16】本発明を用いている駆動装置を備える画像形成装置を示す概略図である。
【図17】本発明を用いた駆動装置で動作する現像装置を示す概略斜視図である。
【図18】感光体と現像装置近傍を示す概略図である。
【図19】図10乃至図15の本発明の第3の実施の形態の駆動装置と現像ローラ、現像パドルの関係を表で示す図である。
【符号の説明】
【0029】
A…駆動装置、1…モータ、2…第1の駆動機構、3…ギヤ、4…ギヤ、5…第1のカップリング軸、6…第2の駆動機構、7…駆動伝達部材(第3ギヤ)、8…変速手段(減速手段、減速機構)、9…第2のカップリング軸、10…揺動レバー、11…第1ギヤ、12…第2ギヤ、12a…大歯車、12b…小歯車、13…駆動伝達手段、14…リンク、15…動作手段(ソレノイド)、16…第3の駆動機構、17…ギヤ、18…変速手段(増速手段、増速機構)、19…駆動伝達部材(第3のカップリング軸)、20…揺動レバー、21…第1ギヤ、22…第2ギヤ、22a…大歯車、22b…小歯車、23…駆動伝達手段、24…リンク、25…ソレノイド、30…画像形成装置、31…感光体、32…帯電装置、33…書き込み装置、34…現像装置、41…現像ローラ、42…トナー、43…現像パドル、46…回転体、47…駆動伝達手段(第7ギヤ)、48…アイドラギヤ、49…変速切り換え手段(ウォームギヤ付きモータ)、52…駆動伝達手段(第4ギヤ、増速ギヤ)、53…駆動伝達手段(第5ギヤ、等速ギヤ)、54…駆動伝達手段(第6ギヤ、減速ギヤ)、55…駆動伝達部材(第4のカップリング軸)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの速度モードを有する駆動装置において、駆動源と、これに連結する少なくとも2個の駆動機構と、該2個の駆動機構に連なり動作する被回転駆動体と、前記各速度モードに対応して、少なくとも1つの駆動機構の速度を切り換える変速手段と、を有することを特徴とする駆動装置。
【請求項2】
前記変速手段は、揺動レバーと、該揺動レバーを動作させる動作手段と、前記揺動レバーに設けられた大きさの違う2個以上のギヤと、前記揺動レバーの支点に設けられ且つ前記揺動レバー上に設けられた前記ギヤの駆動が伝達される駆動伝達部材と、該駆動伝達部材から伝達される駆動力により動作する被回転駆動体と、前記揺動レバー上に設けられた前記ギヤに対向する位置で且つ前記駆動源から駆動が伝達される駆動源側ギヤと、からなり、前記揺動レバーの動作により前記揺動レバー上に設けられた前記ギヤと前記駆動源側ギヤの組み合わせが変わることで速度を変化させることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
【請求項3】
前記駆動伝達部材はギヤであり、前記揺動レバー上に設けられた前記ギヤとの噛み合いによって駆動伝達する駆動伝達部材であることを特徴とする請求項1又は2記載の駆動装置。
【請求項4】
前記駆動伝達部材はプーリであり、前記揺動レバー上に設けられた前記ギヤがギヤ/プーリの2段構成でそれぞれの駆動伝達がタイミングベルトによることを特徴とする請求項1又は2記載の駆動装置。
【請求項5】
前記動作手段はソレノイドであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の駆動装置。
【請求項6】
前記変速手段は増速機構であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の駆動装置。
【請求項7】
前記変速手段は減速機構であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の駆動装置。
【請求項8】
前記駆動源は、2速以上の速度モードに対応し、速度を変更し、前記変速手段を有する駆動機構はその変速手段を用い、速度モードに拘わらず一定の速度を被回転駆動体に伝達することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の駆動装置。
【請求項9】
前記駆動源は、2速以上の速度モードに拘わらず速度が一定で、前記変速装置を有する駆動機構はその変速手段を用い、速度モードに対応して速度を変更し、被回転駆動体に伝達することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項記載の駆動装置。
【請求項10】
感光体上に書き込み装置により潜像を形成し、その潜像が現像装置でトナーにより現像され、給紙部から搬送された転写紙に転写部でトナー像を転写し、定着部で定着する画像形成装置において、請求項8又は9記載の駆動装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項11】
前記駆動装置の一方の駆動機構に連なる被回転駆動体が現像装置の現像ローラであり、もう一方の駆動機構に連なる被回転駆動体が前記現像装置のトナー攪拌、汲み上げ用の現像パドルであることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項12】
少なくとも2つの速度モードを有する駆動装置において、1つの駆動源と、これに連結する少なくとも2個の駆動機構と、該2個の駆動機構に連なり動作する被回転駆動体と、前記各速度モードに対応して、前記駆動機構の少なくとも1つの駆動機構の速度を2段階以上に切り換える変速手段と、該変速手段を切り換える変速切り換え手段と、を有することを特徴とする駆動装置。
【請求項13】
前記変速手段は減速比の異なる2つ以上の駆動伝達手段と、該駆動伝達手段から伝達される駆動力を前記被回転駆動体に伝達する駆動伝達部材と、前記駆動伝達手段及び前記駆動伝達部材が設けられる回転体とからなることを特徴とする請求項12記載の駆動装置。
【請求項14】
前記駆動伝達手段が前記回転体の外周近傍に設けられており、前記駆動伝達手段と前記駆動源又は駆動源側の駆動手段との連結が、前記回転体の回転中心と前記駆動源又は駆動源側の駆動手段の回転中心とを結ぶ線上又はその近傍で行なわれることを特徴とする請求項13記載の駆動装置。
【請求項15】
前記駆動伝達部材は、前記回転体の中心に設けられた1つのギヤとそれと一体で回転する軸とから構成されており、前記ギヤに前記回転体に設けられた前記駆動伝達手段が連結されることを特徴とする請求項13又は14記載の駆動装置。
【請求項16】
前記駆動伝達手段は、減速あるいは増速機能を有する2段ギヤとアイドラギヤとの組み合わせからなるギヤ列で構成されており、前記2段ギヤが前記回転体の外周近傍で駆動源又は駆動源側の駆動手段との連結されていることを特徴とする請求項13乃至15のいずれか1項記載の駆動装置。
【請求項17】
前記駆動伝達手段は、減速あるいは増速機能を有する2段ギヤとアイドラギヤとの組み合わせからなるギヤ列で構成されており、前記アイドラギヤが前記回転体の外周近傍で駆動源又は駆動源側の駆動手段との連結されていることを特徴とする請求項13乃至15のいずれか1項記載の駆動装置。
【請求項18】
前記回転体の側面形状がギヤ形状で構成されており、前記ギヤに前記変速切り換え手段が噛み合うように構成されていることを特徴とする請求項13乃至17のいずれか1項記載の駆動装置。
【請求項19】
前記変速切り替え手段は前記回転体の側面に形成されたギヤに噛み合うウォームギヤとこのウォームギヤを駆動することを特徴とする請求項18記載の駆動装置。
【請求項20】
前記減速比の異なる2つ以上の駆動手段の減速比が増速であることを特徴とする請求項13乃至19のいずれか1項記載の駆動装置。
【請求項21】
前記減速比の異なる2つ以上の駆動手段の減速比が減速であることを特徴とする請求項13乃至19のいずれか1項記載の駆動装置。
【請求項22】
前記減速比の異なる2つ以上の駆動手段の減速比が増速、減速、及び等速の組み合わせであることを特徴とする請求項13乃至19のいずれか1項記載の駆動装置。
【請求項23】
感光体上に書き込み装置により潜像を形成し、その潜像が現像装置でトナーにより現像され、給紙部から搬送された転写紙に転写部でトナー像を転写し、定着部で定着する画像形成装置において、請求項20乃至22のいずれか1項記載の駆動装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項24】
一方の駆動機構に連なる被回転駆動体が現像装置の現像ローラであり、もう一方の駆動機構に連なる被回転駆動体が前記現像装置のトナー攪拌、汲み上げ用の現像パドルであることを特徴とする請求項23記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2008−33215(P2008−33215A)
【公開日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−298298(P2006−298298)
【出願日】平成18年11月1日(2006.11.1)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】