説明

高流量のGaCl3供給

【課題】蒸気相の高純度三塩化ガリウムを窒化ガリウムの反応器に供給するための装置を提供する。
【解決手段】高圧のキャリヤーガスの供給源;該キャリヤーガスから水分を除去するための精製器;該キャリヤーガスを少なくとも80℃に加熱することができるヒータ;三塩化ガリウムの供給物と、該三塩化ガリウムのレベルより下に出口を備えたディップチューブを有する前記キャリヤーガスのためのバルブ制御された入口と、該キャリヤーガス及びそれに伴われる三塩化ガリウムを取り出すためのバルブ制御された出口とを含む容器;前記三塩化ガリウムを溶融するのに十分加熱することができるヒータ;伴われた三塩化ガリウムを窒化ガリウムのための反応領域に運ぶためのバルブ制御された出口に連結された供給ラインを含む、蒸気相の高純度三塩化ガリウムを窒化ガリウムの反応器に供給するための装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
エレクトロニクス製造産業では、ガリウム含有膜などの化合物半導体に強い関心が持たれている。従来、ガリウム含有化合物は、トリメチルガリウムを用いて合成されている。このような合成は高価でかつ遅い。
【0002】
ガリウム含有化合物の合成における1つの欠点は、ガリウム源、例えば、室温で固体の三塩化ガリウム(GaCl3)に関する供給システムである。固体前駆体に関する通常の蒸気供給システムは、固体状態におけるGaCl3の低蒸気圧のために高流量かつ高純度でGaCl3を供給することに対して提供されていない。
【0003】
このような高流量を供給することができる既存の液体蒸気供給システムは、その低温性能及びより高い温度で加速される塩素化学の高い腐食性のために、溶融した(80℃を超える)GaCl3に適合することができない。
【0004】
既存の固体化学物質の蒸気供給システムは、大部分の固体前駆体が低蒸気圧であるために、より低い流量に関してのみ存在する。米国ペンシルバニア州、アレンタウンのエア・プロダクツ・アンド・ケミカルズ社は、特許文献1において示されるSchumacher商標製品の固体源気化器の提供物を開発した。
【0005】
別の関連する液体蒸気供給システムは、米国ペンシルバニア州、アレンタウンのエア・プロダクツ・アンド・ケミカルズ社によって提供されるGasguard BSGS Trichlorosilaneバブラーモジュール(1999年3月頃)である。
【特許文献1】米国特許出願公開第2005−0039794号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術の容器及び供給システムの欠陥は、エレクトロニクス用途のためのガリウム含有化合物の経済的で高純度の合成を可能にする本発明の三塩化ガリウムの容器及び供給システムによって克服される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、大気圧よりも高い圧力の不活性キャリヤーガスの供給源;該キャリヤーガスから水分を10億分の10(「ppb」)以下、好ましくは5ppb以下まで除去することができる精製器;該キャリヤーガスを少なくとも80℃、好ましくは110℃の温度に加熱することができるヒータ;三塩化ガリウムの供給物と、該三塩化ガリウムのレベルより下に出口を有するディップチューブを形成する前記キャリヤーガスのためのバルブ制御された入口と、該キャリヤーガス及び該キャリヤーガス中に伴われる三塩化ガリウムを取り出すためのバルブ制御された出口とを含む耐腐食性内面を有する容器;該容器を前記三塩化ガリウムを溶融するのに十分加熱することができるヒータ;前記キャリヤーガス及びそれに伴われる三塩化ガリウムを該三塩化ガリウムをガリウム含有化合物に転化するための反応領域に運ぶためのバルブ制御された出口に連結された供給ラインを含む、蒸気相の高純度三塩化ガリウムをガリウム含有化合物を生成するための反応器に供給するための装置である。
【0008】
本発明はまた、水素、窒素、ヘリウム、アルゴン及びそれらの混合物からなる群より選択されるキャリヤーガスを大気圧よりも高い圧力で提供する工程;10ppb以下、好ましくは5ppb以下までの水分の除去に対して選択性のある精製媒体に前記キャリヤーガスを通すことにより該キャリヤーガスを精製する工程;該キャリヤーガスを少なくとも80℃、好ましくは110℃の温度に加熱する工程;該キャリヤーガスを容器中の溶融した三塩化ガリウムの浴に注入して該キャリヤーガスにおいて三塩化ガリウムを伴出する工程;該キャリヤーガスとそれに伴われる三塩化ガリウムを前記容器から取り出し、該キャリヤーガスとそれに伴われる三塩化ガリウムを少なくとも80℃、好ましくは110℃の温度でガリウム含有膜を合成するための反応領域に供給する工程を含む、蒸気相の三塩化ガリウムをガリウム含有化合物を合成するための反応領域に供給するための方法である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の装置及び方法は、高蒸気圧エピタキシー(HVPE)を用いて高流量でかつ高純度のGaCl3蒸気を反応器に供給することによりエピタキシャル反応器において化学気相成長(CVD)のガリウム膜堆積を可能にする。
【0010】
固体前駆体に関する通常の蒸気供給システムは、固体状態におけるGaCl3の低蒸気圧のために高流量かつ高純度でGaCl3を供給することに対して提供されていない。
【0011】
このような高流量を供給することができる既存の液体蒸気供給システムは、その低温性能及びより高い温度で加速される塩素化学の高い腐食性のために、溶融した(80℃を超える)GaCl3に適合することができない。
【0012】
本発明は、以下のようにして実証された。GaCl3の固体前駆体を316LSSのバブラー容器に入れ、その78℃の融点より高い温度に加熱する。この温度及びそれより高い温度で、それは液体であり、遅い流量でバブリングすることができる。
【0013】
その融点(78℃)から最大130℃までGaCl3をさらに加熱し、液体GaCl3の蒸気圧を上げ(GaCl3の130℃での蒸気圧は90Torrである)、バブリングによって高流量(300〜400g/h)を適切に供給する。これらのより高い温度では、5〜15リットル/分の範囲のキャリヤーガス流量によって、望ましい高質量流量であるが、大きな液滴エアロゾルの形態で容器出口から液体を吐き出させる場合のある液体の乱れを防ぐほど十分低い質量流量が得られる。バブリングの際、ばらつきのない物質移動を維持しかつエアロゾルの液滴がしばしば寄与する粒子の問題を避けるには、飽和蒸気のみを許容することができる。
【0014】
本発明の方法は、精製キャリヤーガス(H2、Ar、He又はN2)を用いてGaCl3をバブリングする。超高純度(UHP)精製器は、10億分の10未満、好ましくは10億分の5(ppb)未満まで水分を除去し、(GaCl3中の)塩素と水分が反応することでHClが生成するのを防ぐ。
【0015】
このキャリヤーガスからの水分の除去は、金属バブラーの濡れ表面をHClが攻撃するのを制御する。このような攻撃は、GaCl3前駆体に金属の不純物を与え、腐食損傷を生じさせる場合がある。金属汚染物質は、ガリウム含有膜のエピタキシャル結晶成長を妨げる場合がある。
【0016】
高温におけるHClの腐食速度の増加は、本発明に別の任意選択の特徴の追加をもたらす。フルオロポリマー、フッ化エチレンプロピレン(「FEP」)、ポリテトラフルオロエチレン(「ETFE」)又はPFA(ポリテトラフルオロエチレンのコポリマー又は誘導体、以下まとめてポリテトラフルオロエチレンと称する)の保護コーティングを、金属又は合金、即ち、ステンレス鋼(SS)のバブラー内側の接液面に形成して、当該SSの接液面から金属不純物が与えられるのをより良く防ぐことができる。このコーティングはまた、水分が誤って導入された場合に金属又は合金の容器に対する腐食を抑制する。
【0017】
容器、バルブ、配管及びフィッティングは、電解研磨された316Lステンレス鋼(「SS」)であることが好ましい。316L SSのバルブは、高い操作温度に耐え、塩素の攻撃に抵抗するために特別なPFAシートを利用することが好ましい。これらの部材はまた、ハステロイ、例えば、ハステロイB−2合金、ハステロイB−3合金、例えば、ハステロイC−22合金、ニッケル又はモネルであることもできる。ハステロイB−3合金は、Ni−65wt%、Mo−28.5wt%、Cr−1.5wt%、Fe−1.5wt%、Co−3wt%、W−3wt%、Mn−3wt%、Al−0.5wt%、Ti−0.2wt%、Si−0.1wt%、及びC−0.01wt%の組成を有する。ハステロイC−22合金は、Ni−56wt%、Mo−13wt%、Cr−22wt%、Fe−3wt%、Co−2.5wt%、W−3wt%、Mn−0.5wt%、V−0.35wt%、Si−0.08wt%、及びC−0.01wt%の組成を有する。あるいはまた、酸化ケイ素(「シリカ」)でコーティングされた金属を用いて腐食を減少させることもできる。シリカは、非晶質シリカ、例えば、米国ペンシルバニア州、ベレフォンテのRestekから入手可能なSiltekであることができる。非晶質シリカのコーティングは、316Lの電解研磨されたステンレス鋼、ハステロイB−2、ハステロイB−3又はハステロイC−22に適用することが好ましい。別のシリコン耐腐食性コーティングは、316L SSなどの金属にさらに適用された溶融石英である。表1は、関連する耐腐食性合金の組成を示す。
【0018】
【表1】

【0019】
容器、入口、出口、バルブ及び供給ラインの構成材料のための種々の合金に関する試験を、当該合金を三塩化ガリウムにさらすことで行った。結果は下表2に一覧にされ、ハステロイC−22が測定可能な最も低い腐食を示したことを表している。データは、三塩化ガリウムとの接触前後の合金試験片(試料)の質量を比較し、試験片にさらされた三塩化ガリウムと三塩化ガリウムにさらした後に試験片と接触した洗浄水の両方を分析することにより収集した。しかしながら、ハステロイB−2及びB−3合金が最も揮発性の低い腐食副生成物を生成し、それゆえ、より少ない金属不純物を有するガリウム膜を生成したと予測される。図2に示される合計の副生成物の比較は、幾つかの合金試験片と接触した後のガス状三塩化ガリウム中に見出された腐食副生成物と、合金試験片が三塩化ガリウムにさらされた後の幾つかの合金試験片と接触した洗浄水中に見出された腐食副生成物とを合わせたものである。
【0020】
【表2】

【0021】
【表3】

【0022】
バブラーは、金属汚染物質からのより多くの保護を必要とする用途のために任意選択で形成されたPFAライナーとともに利用可能である。この場合、すべてのバルブは、316L SSからすべてパーフルオロポリマー、例えば、Teflon PFA(本体及びシート)バルブに切り替えられる。
【0023】
本発明は、図面に関してさらに説明される。アルゴン、ヘリウム、水素、窒素又はそれらの混合物を含む高純度の不活性キャリヤーガスが、キャリヤーガス供給10において大気圧よりも高い圧力で提供される。キャリヤーガスは、バルブ12、如何なる水分も10ppb、好ましくは5ppb未満まで除去する精製器14、及び粒子、特には不注意にも精製器14において生成する場合のある粒子を除去するフィルター16を通って5〜15リットル/分の流量で投与される。キャリヤーガスは、十分純度が高い場合には、任意選択で精製器又はフィルターをバイパスすることができる。キャリヤーガス流は、マスフローコントローラー18を通って測定及び計量される。
【0024】
キャリヤーガスは、ライン20を通って三塩化ガリウムの容器26を収容する断熱されたシェル24に供給される。キャリヤーガスのラインは、1つ又は複数の正弦曲線のベンド22によって構成され、個別に加熱することができる熱交換面を形成するか、又は図に示すように容器26のためのヒータ40から熱を受け取る。
【0025】
加熱されたキャリヤーガスは、バルブ36を通って供給され、容器26のバルブのある入口としてのディップチューブ32を通って容器26に入る。ディップチューブの出口は、溶融した三塩化ガリウム28の表面より下にあり、三塩化ガリウム28はそうでなければ室温で固体であるのをヒータ40によって78℃の融点よりも高い温度に加熱することで液相に維持される。ヒータ40は容器26を取り囲むことができる。
【0026】
ディップチューブ出口32から投与されるキャリヤーガスは、溶融した液体の三塩化ガリウムを通って「バブリング」し、バルブ38で制御されるバルブ付き出口34を通して取り出すために蒸気相において三塩化ガリウムを伴出するので、容器26は「バブラー」とも称される。ヒータ40は典型的なヒータコントローラー42によって制御される。
【0027】
三塩化ガリウムで飽和したキャリヤーガスは、三塩化ガリウムを運ぶ内側ライン46と、内側ライン46とともに環状空間48を形成する外側ライン44とを有する同軸ラインである供給ライン44において容器26から取り出され、このような環状空間は、加熱された雰囲気(好ましくは不活性窒素)が環状空間を占め、容器26からバルブ50を通ってガリウム含有化合物の反応器52へ投与されるキャリヤーガスと三塩化ガリウムの高温を維持してターゲット54上にガリウム含有化合物の製品を形成することを可能にする。
【0028】
この装置及び方法は、三塩化ガリウムを300〜400g/hの流量で以って110℃〜140℃で反応器52中のガリウム含有化合物の反応領域に供給することを可能にし、それは高純度のガリウム含有化合物の経済的な生成にとって望ましい。
【0029】
本発明は幾つかの典型的な実施態様を参照して説明されたが、本発明の完全な範囲は特許請求の範囲によって確定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】ガリウム含有化合物の合成に関して高純度かつ高流量でGaCl3を供給するための本発明の実施態様の概略図である。
【図2】三塩化ガリウムにさらされ、その後、水で洗浄された種々の金属合金に関する腐食副生成物の合計のグラフである。
【符号の説明】
【0031】
10 キャリヤーガス供給
12、36、38、50 バルブ
14 精製器
16 フィルター
18 マスフローコントローラー
20 ライン
22 ベンド
24 シェル
26 容器
28 溶融した三塩化ガリウム
32 ディップチューブ
34 出口
40 ヒータ
42 ヒータコントローラー
44 外側ライン
46 内側ライン
48 環状空間
52 反応器
54 ターゲット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
大気圧よりも高い圧力の不活性キャリヤーガスの供給源;
該キャリヤーガスを少なくとも80℃の温度に加熱することができるヒータ;
三塩化ガリウムの供給物と、該三塩化ガリウムのレベルより下に出口を有するディップチューブを形成する前記キャリヤーガスのためのバルブ制御された入口と、該キャリヤーガス及び該キャリヤーガス中に伴われる三塩化ガリウムを取り出すためのバルブ制御された出口とを含む耐腐食性内面を有する容器;
該容器を前記三塩化ガリウムを溶融するのに十分加熱することができるヒータ;
前記キャリヤーガス及びそれに伴われる三塩化ガリウムを該三塩化ガリウムをガリウム含有製品に転化するための反応領域に運ぶためのバルブ制御された出口に連結された供給ライン
を含む、蒸気相の高純度三塩化ガリウムをガリウム含有製品を生成するための反応器に供給するための装置。
【請求項2】
前記キャリヤーガスから水分を10ppb以下まで除去することができる精製器を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記キャリヤーガスを加熱することができるヒータと前記容器を加熱することができるヒータが1つのヒータである、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記キャリヤーガスの供給源がマスフローコントローラーを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記キャリヤーガスの供給源が前記精製器の下流にフィルターを有する、請求項2に記載の装置。
【請求項6】
前記容器が断熱された外部シェル中にある、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記キャリヤーガスの供給源が、該キャリヤーガスを加熱することができるヒータに隣接するキャリヤーガスを加熱するのに十分な熱交換面を提供するために正弦曲線のベンドによって構成されるキャリヤーガスラインを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記供給ラインが、前記キャリヤーガス及びそれに伴われる三塩化ガリウムを運ぶ内側ラインと、加熱媒体を含有する環状空間を提供する外側同軸ラインとを有する同軸ラインである、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記容器が、ステンレス鋼、ハステロイ、ハステロイB−2、ハステロイB−3、ハステロイC−22、ニッケル、モネル、インコネル686、及びそれらの混合物からなる群より選択された金属から構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記供給ラインが、ステンレス鋼、ハステロイ、ハステロイB−2、ハステロイB−3、ハステロイC−22、ニッケル、モネル、インコネル686、及びそれらの混合物からなる群より選択された金属から構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
バルブ付きの入口、バルブ付きの出口、並びにこのような入口及び出口におけるバルブが、ステンレス鋼、ハステロイ、ハステロイB−2、ハステロイB−3、ハステロイC−22、ニッケル、モネル、インコネル686、及びそれらの混合物からなる群より選択された金属から構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記バルブがフルオロポリマーのシートを有する、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記容器がフルオロポリマーの内側ライナーを有する、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
前記容器及び供給ラインが前記三塩化ガリウムと接触する内面を有し、これらの面が金属塩化物の不動態化層を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
バルブ付きの入口、バルブ付きの出口、並びにこのような入口及び出口におけるバルブが前記三塩化ガリウムと接触する内面を有し、これらの面が金属塩化物の不動態化層を有する、請求項11に記載の装置。
【請求項16】
前記容器及び供給ラインが前記三塩化ガリウムと接触する内面を有し、これらの面がシリコン含有化合物の不動態化層を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項17】
バルブ付きの入口、バルブ付きの出口、並びにこのような入口及び出口におけるバルブが前記三塩化ガリウムと接触する内面を有し、これらの面がシリコン含有化合物の不動態化層を有する、請求項11に記載の装置。
【請求項18】
水素、窒素、ヘリウム、アルゴン及びそれらの混合物からなる群より選択されるキャリヤーガスを大気圧よりも高い圧力で提供する工程;
該キャリヤーガスを少なくとも80℃の温度に加熱する工程;
該キャリヤーガスを容器中の溶融した三塩化ガリウムの浴に注入して該キャリヤーガスにおいて三塩化ガリウムを伴出する工程;
該キャリヤーガスとそれに伴われる三塩化ガリウムを前記容器から取り出し、該キャリヤーガスとそれに伴われる三塩化ガリウムを少なくとも80℃の温度で供給ラインを通してガリウム含有製品を合成するための反応領域に供給する工程
を含む、蒸気相の三塩化ガリウムをガリウム含有製品を合成するための反応領域に供給するための方法。
【請求項19】
10ppb以下までの水分の除去に対して選択性のある精製媒体に前記キャリヤーガスを通すことにより該キャリヤーガスを精製する工程を含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記キャリヤーガスが5〜15リットル/分の流量で流される、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記三塩化ガリウムが300〜400g/hの流量で前記反応領域に供給される、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記容器中の前記三塩化ガリウムが110℃〜140℃の範囲の温度に加熱される、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記容器及び供給ラインが前記三塩化ガリウムと接触する内面を有し、これらの面が三塩化ガリウムを伴ったガスを供給する前に塩素化ガスを該容器及び供給ラインに流すことにより不動態化される、請求項18に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−60536(P2008−60536A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−153047(P2007−153047)
【出願日】平成19年6月8日(2007.6.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TEFLON
【出願人】(591035368)エア プロダクツ アンド ケミカルズ インコーポレイテッド (452)
【氏名又は名称原語表記】AIR PRODUCTS AND CHEMICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】7201 Hamilton Boulevard, Allentown, Pennsylvania 18195−1501, USA
【Fターム(参考)】