説明

CGRP受容体アンタゴニスト

本発明は、CGRP受容体アンタゴニスト、その医薬組成物、およびそれによるCGRP受容体媒介疾患および状態を治療する方法に関する。本発明は、式Iの化合物またはその医薬的に許容される塩を提供する。これらの化合物は、CGRP受容体のアンタゴニストとして有用であり、そのためにCGRP介在の症状を治療する。本発明は、また、その医薬組成物およびそれによる使用を提供する。さらに本発明は、CGRP受容体に対するリガンド、特にCGRP受容体に対するアンタゴニストとして有用な化合物、その医薬組成物、およびそれらによる使用に関する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物:
【化113】

[式中、
Xは、S、SO、またはSOであり;
は、結合またはNR、O、S、CH、C(O)、もしくはNRC(O)NRであり、ここでRは、水素、C1−C4脂肪族またはC(O)C1−C4脂肪族であり;
は、結合、O、CHO、またはC(O)であり;
環Aは、フェニルまたは4員から7員の複素環もしくはヘテロアリール環、または10員から14員の2環式ヘテロアリール環もしくは複素環であり、ここで前記複素環またはヘテロアリール環は、O、N、またはSから選択される1から4個のヘテロ原子を有し;式中、環Aは、5個までのR置換基で場合により置換されており;
式中、Zは結合であり、Zは結合、NR、O、S、CH、C(O)、またはNRC(O)NRであり;または、
式中、Z、Z、およびRは非存在であり、環Aは芳香族ではなく、環Aは環Bと一緒にスピロ環系を形成し;
は、水素またはC1−C4脂肪族であり;
mは、1から3であり;
nは、1から3であり;但し、m+n≦4であり;
は、アリール、ヘテロアリール、環状脂肪族、C1−C6脂肪族、アリール−C1−C6脂肪族−、ヘテロアリール−C1−C6脂肪族−、ヘテロシクリル−C1−C6脂肪族−または環状脂肪族−C1−C6脂肪族−であり;ここで、Rは5個までのR置換基で場合により置換されており;
は、水素、アリール、ヘテロアリール、C1−C6脂肪族、アリール−C1−C6脂肪族−、ヘテロアリール−C1−C6脂肪族−であり、ここで、Rは、5個までのR置換基で場合により置換されており;
または2つのRは、それらが結合している炭素原子と一緒になって3員から9員の単環式、9員から14員の2環式、または12員から14員の3環式のアリール、ヘテロアリールまたは複素環の環系を形成し、ここで各ヘテロアリール環または複素環は、O、S、およびNから選択される3個までのヘテロ原子を有し;ここで2つのRにより形成される前記環系は、5個までのR置換基で場合により置換されており;
は、非存在、水素、CN、C1−C6脂肪族、ハロ−C1−C6脂肪族、O−C1−C6脂肪族、O−(ハロ−C1−C6脂肪族)、ハロゲン、アリール−C1−C6脂肪族、またはヘテロアリール−C1−C6脂肪族であり;
【化114】

は、単結合または2重結合であり;但し、それが2重結合の場合は、RおよびRの1つは存在せず;
各Rは、独立して非存在、水素、ハロ、オキソ、C1−C6脂肪族、ハロ−C1−C6脂肪族、−O−C1−C6脂肪族、−O−(ハロ−C1−C6脂肪族)、アリール、アリール−C1−C6脂肪族−、C3−C7環状脂肪族であり;または、
2つのRは、一緒になって場合により置換されたC3−C7環状脂肪族または複素環を形成し、ここで前記複素環は、O、S、およびNから選択される3個までのヘテロ原子を有し;ここで2つのRで形成される前記の環は、5個までのR置換基で場合により置換されており;
式中、R、R、R、R、およびRのそれぞれは、独立してQ−Rであり;
式中、Qは結合であるか、またはQの2つまでの非隣接したメチレン単位が、場合により、独立してCO、CO、COCO、CONR、OCONR、NRNR、NRNRCO、NRCO、NRCO、NRCONR、SO、SO、NRSO、SONR、NRSONR、O、S、またはNRにより置換されているC1−C6脂肪族鎖であり;
式中、Rのそれぞれは、独立してR’、ハロゲン、NO、CN、OR’、SR’、N(R’)、NR’C(O)R’、NR’C(O)N(R’)、NR’COR’、C(O)R’、COR’、OC(O)R’、C(O)N(R’)、OC(O)N(R’)、SOR’、SOR’、SON(R’)、NR’SOR’、NR’SON(R’)、C(O)C(O)R’、またはC(O)CHC(O)R’から独立して選択され;
式中、Rのそれぞれは、水素または場合により0から5個のRのそれぞれにより置換されたC1−6脂肪族基であり;Rのそれぞれは、−R、ハロゲン、−NO、−CN、−OR、−SR、−N(R、−NRCOR、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−CO、−OCOR、−CON(R、−C(=N−CN)、−OCON(R、−SOR、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rから独立して選択され、ここで、Rは水素または非置換のC1−6脂肪族であり;および
式中、R’のそれぞれは、水素、0から5個のRM1のそれぞれにより場合により置換されたC1−6脂肪族基であり;RM1のそれぞれは、−R、ハロゲン、−NO、−CN、−OR、−SR、−N(R、−NRCOR、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−CO、−OCOR、−CON(R、−C(=N−CN)、−OCON(R、−SOR、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rから独立して選択され、ここで、Rは水素または非置換のC1−6脂肪族であり;またはR’は、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0から3個のヘテロ原子を有する、3員から8員の飽和、部分的不飽和、もしくは完全不飽和の単環式環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0から5個のヘテロ原子を有する、8員から12員の飽和、部分的不飽和、もしくは完全不飽和の2環式環系であり、ここで前記の単環式環または2環式環は、0から5個のRのそれぞれにより場合により置換されており;およびRのそれぞれは、0から3個の−RQ1のそれぞれにより場合により置換されている、3員から8員の飽和、部分的不飽和、もしくは完全不飽和の単環式環から独立して選択され、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0から3個のヘテロ原子を有し、またはRは、−R、ハロゲン、=O、=NR、−NO、−CN、−OR、−SR、−N(R、−NRCOR、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−CO、−OCOR、−CON(R、−C(=N−CN)、−OCON(R、−SOR、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rであり、ここで、RとRQ1は水素または非置換のC1−6脂肪族であり;またはRとR’、Rの2つのそれぞれ、またはR’の2つのそれぞれは、それらが結合している原子(複数を含む)と一緒になって3員から12員の飽和、部分的不飽和、もしくは完全不飽和の単環式環または2環式環(これらは窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0から4個のヘテロ原子を有する)を形成し、ここで前記の単環式環または2環式環は、0から5個のRT1のそれぞれにより場合により置換されており;およびRT1のそれぞれは、−R、ハロゲン、=O、=NR、−NO、−CN、−OR、−SR、−N(R、−NRCOR、−NRCON(R、−NRCO、−COR、−CO、−OCOR、−CON(R、−C(=N−CN)、−OCON(R、−SOR、−SO、−SON(R、−NRSO、−NRSON(R、−COCOR、−COCHCOR、−OP(O)(OR、−P(O)(OR、−OP(O)OR、−P(O)OR、−PO(R、または−OPO(Rであり、ここで、Rは水素または非置換のC1−6脂肪族である]の化合物。
【請求項2】
が結合であり、Rが水素であり、Zが結合である請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
が結合であり、Rが水素であり、ZがNR、O、S、CH、C(O)、またはNRC(O)NRである請求項1にに記載の化合物。
【請求項4】
−Rが水素以外であり、Zが結合である請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
−Rが水素以外であり、ZがNR、O、S、CH、C(O)、またはNRC(O)NRである請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
【化115】

が、単結合である請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
【化116】

が、単結合であり、Rの両方ともが水素である請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
が存在する場合、C1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル−または−O−C1−C6アルキルである請求項1から7のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項9】
が存在する場合、フッ素、メチル、エチル、n−プロピル、CF、CHF、OMeまたはOEtである請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
少なくとも1つのRが、C1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル−または−O−C1−C6アルキルである請求項1から6のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
少なくとも1つのRが、フッ素、メチル、エチル、n−プロピル、CF、CHF、OMeまたはOEtである請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
一方のRが水素であり、他方のRがC1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル−または−O−C1−C6アルキルである請求項1から8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
一方のRが水素であり、他方のRがフッ素、メチル、エチル、n−プロピル、CF、CHF、OMeまたはOEtである請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
が、1つ以上のハロ、OH、−C1−C4アルコキシ、−C1−C4アルコキシカルボニル、またはジ−(C1−C4アルキル)アミノ−で場合により置換されたC1−C6脂肪族である請求項1から13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、3,3−ジメチル−ブチル、3−メチル−ブチル、2−メチル−プロピル、2−メトキシ−エチル、3−エトキシプロピル、1−(メトキシカルボニル)−3−メチル−ブチル、1−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−ブチル、アリル、アセテニル、2−(ジエチルアミノ)エチル、1−メチル−2−メトキシ−エチル、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロ−プロピル、または2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−プロピルである請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、3,3−ジメチル−ブチル、3−メチル−ブチルまたは2−メチル−プロピルである請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
が、C3−C8環状脂肪族またはC3−C8環状脂肪族置換C1−C6脂肪族−である請求項1から13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
が、C3−C6シクロアルキルまたはC3−C6シクロアルキル置換C1−C6アルキル−である請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
が、シクロプロピル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル−、シクロプロピルメチル−、またはシクロヘキシルエチル−である請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
が、ピリジル(C1−C6)−アルキル−、テトラヒドロフラニル(C1−C6アルキル)−、またはN−(C1−C4アルキル)−ピロリジニル−(C1−C6アルキル)−である請求項1から13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項21】
が、テトラヒドロフラン−2−イル−メチル−、ピリジン−3−イル−メチル−、ピリジン−4−イル−エチル−、ピリジン−2−イル−エチル−、ピリジン−4−イル−メチル−、1H−インダゾール−5−イル、または2−(N−メチル)−ピロリジン−2−イル−エチル−である請求項20に記載の化合物。
【請求項22】
が、ハロゲンまたはN、O、もしくはSから選択される1から3個のヘテロ原子を有する5員もしくは6員の複素環から独立して選択される5個までのR置換基で場合により置換された、フェニルまたは(フェニル)置換C1−C6脂肪族−である請求項1から13のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項23】
が、フェニル、2,6−ジフルオロフェニル、ベンジル、4−フルオロフェニルメチル−、4−モルホリノフェニル−、2−ピペリジニルフェニル−またはフェニルエチル−である請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
一方のRが水素であり、他方のRがC1−C6脂肪族、フェニル、ハロゲン、C3−C6環状脂肪族または4員から7員の複素環から独立して選択される5個までのR置換基で場合により置換されている、アリール環またはヘテロアリール環であり、ここで前記の複素環は3個までのR置換基で場合により置換されており、ここで前記のヘテロアリールまたは複素環は、N、O、またはSから選択される3個までのヘテロ原子を有する請求項1から23のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項25】
一方のRが水素であり、他方のRがハロゲンまたは4員から7員の複素環から独立して選択される2個までのR置換基を有する、フェニルまたはピリジルであり、ここで前記の複素環は、2個までのR置換基で場合により置換されており、ここで前記の複素環は、N、O、またはSから選択される3個までのヘテロ原子を有する請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
一方のRが水素であり、他方のRが2位で4員から7員の複素環および3位でハロゲンにより置換されたフェニルである請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
一方のRが水素であり、他方のRがフェニル、またはピペラジン、4−メチル−ピペラジン−1−イル、4−エチル−ピペラジン−1イル、4−プロピル−ピペラジン−1イル、4−ブチル−ピペラジン−1イル、4−イソプロピル−ピペラジン−1イル、4−t−ブチルピペラジン−1イル、4−シクロプロピルピペラジン−1−イル、4−t−ブトキシカルボニル−ピペラジン−1−イル、4−ヒドロキシ−ピペリジニル、4−エトキシカルボニル−ピペリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、1−H−ピラゾール−1−イル、イミダゾール−1−イル、ピロリジン−1−イル、3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル、4−(ピペリジン−1−イル)ピペリジン、ピリジル(1−メチルピペリジン−4−イル)ピペラジン−1−イル、または1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イルで置換されたフェニルである請求項24に記載の化合物。
【請求項28】
一方のRが水素であり、他方のRがピリジル、またはピペラジン、4−メチル−ピペラジン−1−イル、4−エチル−ピペラジン−1イル、4−プロピル−ピペラジン−1イル、4−ブチル−ピペラジン−1イル、4−イソプロピル−ピペラジン−1イル、4−t−ブチルピペラジン−1イル、4−シクロプロピルピペラジン−1−イル、4−t−ブトキシカルボニル−ピペラジン−1−イル、4−ヒドロキシ−ピペリジニル、4−エトキシカルボニル−ピペリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、1−H−ピラゾール−1−イル、イミダゾール−1−イル、ピロリジン−1−イル、3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル、4−(ピペリジン−1−イル)ピペリジン、ピリジル(1−メチルピペリジン−4−イル)ピペラジン−1−イル、または1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イルで置換されたピリジルである請求項24に記載の化合物。
【請求項29】
一方のRが水素であり、他方のRがC1−C6脂肪族、シアノ、ハロゲン、ハロ−C1−C6脂肪族−、アリール−C1−C6脂肪族−、ヘテロアリール−C1−C6脂肪族−、アラルキルオキシ、ジ(C1−C6脂肪族)アミノ−、−O−C1−C6脂肪族、−S(O)−C1−C6脂肪族、または−S(O)−C1−C6脂肪族から独立して選択される1つ以上の置換基で場合により置換されている、フェニルまたはヘテロアリールである請求項1から23のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項30】
一方のRが水素であり、他方のRがC3−C7環状脂肪族または5個までのR置換基で場合により置換され、O、N、またはSから選択される3個までのヘテロ原子を有するヘテロ環状脂肪族環であり、ここで前記の環は、1つ以上のフェニルまたはヘテロアリール環と場合により縮合している請求項1から23のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項31】
前記Rがシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、テトラヒドロ−2H−チオピラニル、9H−フルオレン−9−イルまたはピペリジニルから選択される請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
2つのRが、それらが結合している炭素原子と一緒になって3員から9員の単環式の、9員から14員の2環式の、または12員から14員の3環式のアリール、ヘテロアリールまたは複素環式の環系を形成し、ここで各ヘテロアリールまたは複素環はO、S、およびNから選択される3個までのヘテロ原子を有し;ここで2つのRで形成される前記環系は、場合により5個までのR置換基で置換されている請求項1から23のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項33】
前記環系が、9H−フルオレン−9−イル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロヘキセニル、ピペリジニル、または1−ベンジル−ピペリジン−4−イルから選択される請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
前記化合物が、式I−A:
【化117】

(式中、
環Aは、炭素原子Cを介して前記ピペリジン環を有するスピロ環系を形成する4員から7員の複素環であり、式中、環Aは5個までのR置換基で場合により置換されているフェニル環またはヘテロアリール環と場合により縮合しており;
式中、前記環Aは、窒素環原子に加えて、O、N、またはSから選択される2個までのさらなる環ヘテロ原子を有し;および
式中、環Aは、オキソ基に加えて、5個までのR置換基で場合により置換されている)である請求項1に記載の化合物。
【請求項35】
【化118】

が単結合であり、Rが存在する場合は、水素である請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
【化119】

が単結合であり、RがC1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル−、または−O−C1−C6アルキルである請求項34に記載の化合物。
【請求項37】
が存在する場合、フッ素、メチル、エチル、n−プロピル、CF、CHF、OMeまたはOEtである請求項36に記載の化合物。
【請求項38】
少なくとも1つのRが、C1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル−または−O−C1−C6アルキルである請求項34から37のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項39】
少なくとも1つのRが、フッ素、メチル、エチル、n−プロピル、CF、CHF、OMeまたはOEtである請求項38に記載の化合物。
【請求項40】
【化120】

が単結合であり、一方のRが水素であり、他方のRがC1−C6アルキル、ハロ−C1−C6アルキル−または−O−C1−C6アルキルである請求項37に記載の化合物。
【請求項41】
一方のRが水素であり、他方のRがフッ素、メチル、エチル、n−プロピル、CF、CHF、OMeまたはOEtである請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
【化121】

が単結合であり、各Rが水素である請求項37のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項43】
が、1つ以上のハロ、OH、C1−C4アルコキシ、C1−C4アルコキシカルボニル、またはジ−(C1−C4アルキル)アミノ−で場合により置換されたC1−C6脂肪族である請求項34から42のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項44】
が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、3,3−ジメチル−ブチル、3−メチル−ブチル、2−メチル−プロピル、2−メトキシ−エチル、3−エトキシプロピル、1−(メトキシカルボニル)−3−メチル−ブチル、1−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−ブチル、アリル、アセテニル、2−(ジエチルアミノ)エチル、1−メチル−2−メトキシ−エチル、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロ−プロピル、または2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−プロピルである請求項43記載の化合物。
【請求項45】
が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、3,3−ジメチル−ブチル、3−メチル−ブチルまたは2−メチル−プロピルである請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
が、C3−C8環状脂肪族またはC3−C8環状脂肪族置換C1−C6脂肪族−である請求項34から42のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項47】
が、C3−C6シクロアルキルまたはC3−C6シクロアルキル置換C1−C6アルキル−である請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
が、シクロプロピル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル−、シクロプロピルメチル−またはシクロヘキシルエチル−である請求項47に記載の化合物。
【請求項49】
が、ピリジル(C1−C6)アルキル−、テトラヒドロフラニル(C1−C6アルキル)−、またはN−(C1−C4アルキル)−ピロリジニル−(C1−C6アルキル)−である請求項34から42のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項50】
が、テトラヒドロフラン−2−イル−メチル−、ピリジン−3−イル−メチル−、ピリジン−4−イル−エチル−、ピリジン−2−イル−エチル−、ピリジン−4−イル−メチル−、1H−インダゾール−5−イル、または2−(N−メチル)−ピロリジン−2−イル−エチル−である請求項49に記載の化合物。
【請求項51】
が、ハロゲンまたはN、O、もしくはSから選択される1から3個のヘテロ原子を有する5員から6員の複素環から独立して選択される5個までのR置換基で場合により置換された、フェニルまたは(フェニル)置換C1−C6脂肪族である請求項34から42のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項52】
が、フェニル、2,6−ジフルオロフェニル、ベンジル、4−フルオロフェニルメチル−、4−モルホリノフェニル、2−ピペリジニルフェニル−またはフェニルエチル−である請求項51に記載の化合物。
【請求項53】
【化122】

が単結合であり、一方のRが水素であり、他方のRがC1−C6脂肪族、フェニル、ハロゲン、C3−C6環状脂肪族または4員から7員の複素環から独立して選択される5個までのR置換基で場合により置換された、アリールまたはヘテロアリール環であり、ここで前記複素環が3個までのR置換基で場合により置換されており、前記ヘテロアリール環または複素環がN、O、またはSから選択される3個までのヘテロ原子を有する請求項43から52のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項54】
一方のRが水素であり、他方のRがハロゲンまたは2個までのR置換基を有する4員から7員の複素環から独立して選択される2個までのR置換基を有する、フェニルまたはピリジルであり、ここで前記の複素環は、N、O、またはSから選択される3個までのヘテロ原子を有する請求項53に記載の化合物。
【請求項55】
一方のRが水素であり、他方のRが2位で4員から7員の複素環および3位でハロゲンにより置換されたフェニルである請求項54に記載の化合物。
【請求項56】
一方のRが水素であり、他方のRがフェニル、またはピペラジン、4−メチル−ピペラジン−1−イル、4−エチル−ピペラジン−1イル、4−プロピル−ピペラジン−1イル、4−ブチル−ピペラジン−1イル、4−イソプロピル−ピペラジン−1イル、4−t−ブチルピペラジン−1イル、4−シクロプロピルピペラジン−1−イル、4−t−ブトキシカルボニル−ピペラジン−1−イル、4−ヒドロキシ−ピペリジニル、4−エトキシカルボニル−ピペリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、1−H−ピラゾール−1−イル、イミダゾール−1−イル、ピロリジン−1−イル、3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル、4−(ピペリジン−1−イル)ピペリジン、ピリジル(1−メチルピペリジン−4−イル)ピペラジン−1−イル、または1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イルで置換されたフェニルである請求項54に記載の化合物。
【請求項57】
一方のRが水素であり、他方のRがピリジル、またはピペラジン、4−メチル−ピペラジン−1−イル、4−エチル−ピペラジン−1イル、4−プロピル−ピペラジン−1イル、4−ブチル−ピペラジン−1イル、4−イソプロピル−ピペラジン−1イル、4−t−ブチルピペラジン−1イル、4−シクロプロピルピペラジン−1−イル、4−t−ブトキシカルボニル−ピペラジン−1−イル、4−ヒドロキシ−ピペリジニル、4−エトキシカルボニル−ピペリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、1−H−ピラゾール−1−イル、イミダゾール−1−イル、ピロリジン−1−イル、3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル、4−(ピペリジン−1−イル)ピペリジン、ピリジル(1−メチルピペリジン−4−イル)ピペラジン−1−イル、1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イルで置換されたピリジルである請求項54に記載の化合物。
【請求項58】
一方のRが水素であり、他方のRがC1−C6脂肪族、シアノ、ハロゲン、ハロ−C1−C6脂肪族−、アリール−C1−C6脂肪族−、ヘテロアリール−C1−C6脂肪族−、アラルキルオキシ、ジ(C1−C6脂肪族)アミノ−、−O−C1−C6脂肪族、−S(O)−C1−C6脂肪族、または−S(O)−C1−C6脂肪族から独立して選択される1つ以上の置換基で場合により置換されている、フェニルまたはヘテロアリールである請求項34から52のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項59】
少なくとも1つのRが水素であり、他方のRがC3−C7環状脂肪族または5個までのR置換基で場合により置換され、O、N、またはSから選択される3個までのヘテロ原子を有するヘテロ環状脂肪族環であり、ここで前記の環は、1つ以上のフェニルまたはヘテロアリール環と場合により縮合している請求項34から52のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項60】
前記Rがシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、テトラヒドロ−2H−チオピラニル、9H−フルオレン−9−イルまたはピペリジニルから選択される請求項59に記載の化合物。
【請求項61】
【化123】

が単結合であり、2つのRが、それらが結合している炭素原子と一緒になって3員から9員の単環式の、9員から14員の2環式の、または12員から14員の3環式のアリール、ヘテロアリールまたは複素環式の環系を形成し、ここで各ヘテロアリールまたは複素環はO、S、およびNから選択される3個までのヘテロ原子を有し;2つのRで形成される前記環系は、場合により5個までのR置換基で置換されている請求項34から52のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項62】
前記環系が、9H−フルオレン−9−イル、テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル、テトラヒドロ−2H−チオピラン−4−イル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロヘキセニル、ピペリジニル、または1−ベンジル−ピペリジン−4−イルから選択される請求項61に記載の化合物。
【請求項63】
環Aが、
【化124】

【化125】

(式中、
pは、0から2であり;
qは、0から2であり;但し、p+q≦2であり;
およびWの各々は、NR、O、S、SO、SO、C(R、または=CR(pまたはqが2であるとき)から独立して選択され;
は、−C(R、=C(R)−、=N−、または−N(R)−であり;
は非存在であるか、または−C(R、=C(R)−、=N−、または−N(R)−から選択され;但し、WおよびWの両方は、同時に=N−または−N(R)−ではなく;
環B1は、5個までのR置換基で場合により置換されているフェニルまたは5員から6員のヘテロアリール環であり;および
は、請求項34で定義した通りである)から選択される請求項34から62のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項64】
環Aが、式A−iを有する請求項63に記載の化合物。
【請求項65】
環Aが、式A−iiを有する請求項63に記載の化合物。
【請求項66】
環Aが、式A−iiiを有する請求項63に記載の化合物。
【請求項67】
環Aが、式A−ivを有する請求項63に記載の化合物。
【請求項68】
とWの両方が、=C(R)である請求項64または66に記載の化合物。
【請求項69】
が、=C(R)−であり、Wが、=N−である請求項64または66に記載の化合物。
【請求項70】
pが0であり、qが0である請求項63から69のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項71】
pが1であり、qが0である請求項63から69のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項72】
pが0であり、qが2である請求項63から69のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項73】
がNRである請求項63から72のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項74】
がOである請求項63から72のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項75】
がC(Rである請求項63から72のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項76】
がC(Rであり、Rが水素である請求項63から72のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項77】
がNRである請求項63から72のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項78】
がOである請求項63から72のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項79】
がC(Rである請求項63から72のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項80】
がC(Rであり、Rが水素である請求項63から72のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項81】
pが2であり、WがC(R−C(Rまたは−CR=CR−である請求項63から72のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項82】
qが2であり、WがC(R−C(Rまたは−CR=CR−である請求項63から72のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項83】
環Aが、
【化126】

(式中、前記の環は、4個までのR置換基で場合により置換されている)から選択される請求項63に記載の化合物。
【請求項84】
環Aが、
【化127】

(式中、前記の環は、4個までのR置換基で場合により置換されている)から選択される請求項63に記載の化合物。
【請求項85】
環Aが、
【化128】

(式中、前記の環は、4個までのR置換基で場合により置換されている)から選択される請求項63に記載の化合物。
【請求項86】
環Aが、
【化129】

(式中、前記の環は、4個までのR置換基で場合により置換されている)から選択される請求項63に記載の化合物。
【請求項87】
前記化合物が、式I−B:
【化130】

(式中、
環Aは、5個までのR置換基で場合により置換されているフェニル環またはヘテロアリール環と場合により縮合している4員から7員の複素環であり;
式中、前記環Aは、窒素環原子に加えて、O、N、またはSから選択される2個までのさらなる環ヘテロ原子を有し;および
式中、環Aは、オキソ基に加えて、5個までのR置換基で場合により置換されている)である請求項1に記載の化合物。
【請求項88】
が、1つ以上のハロ、OH、C1−C4アルコキシ、C1−C4アルコキシカルボニル、またはジ−(C1−C4アルキル)アミノ−で場合により置換されているC1−C6脂肪族である請求項87に記載の化合物。
【請求項89】
が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、3,3−ジメチル−ブチル、3−メチル−ブチル、2−メチル−プロピル、2−メトキシ−エチル、3−エトキシプロピル、1−(メトキシカルボニル)−3−メチル−ブチル、1−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−ブチル、アリル、アセテニル、2−(ジエチルアミノ)エチル、1−メチル−2−メトキシ−エチル、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−プロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロ−プロピル、または2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−プロピルである請求項88に記載の化合物。
【請求項90】
が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t−ブチル、3,3−ジメチル−ブチル、3−メチル−ブチルまたは2−メチル−プロピルである請求項89に記載の化合物。
【請求項91】
が、C3−C8環状脂肪族またはC3−C8環状脂肪族置換C1−C6脂肪族−である請求項87に記載の化合物。
【請求項92】
が、C3−C6シクロアルキルまたはC3−C6シクロアルキル置換C1−C6アルキル−である請求項87に記載の化合物。
【請求項93】
が、シクロプロピル、シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル−、シクロプロピルメチル−、またはシクロヘキシルエチル−である請求項92に記載の化合物。
【請求項94】
が、ピリジル(C1−C6)アルキル−、テトラヒドロフラニル(C1−C6アルキル)−、またはN−(C1−C4アルキル)−ピロリジニル−(C1−C6アルキル)−である請求項87に記載の化合物。
【請求項95】
が、テトラヒドロフラン−2−イル−メチル−、ピリジン−3−イル−メチル−、ピリジン−4−イル−エチル−、ピリジン−2−イル−エチル−、ピリジン−4−イル−メチル−、1H−インダゾール−5−イル、または2−(N−メチル)−ピロリジン−2−イル−エチル−である請求項94に記載の化合物。
【請求項96】
が、ハロゲンまたはN、O、またはSから選択される1から3個のヘテロ原子を有する5員もしくは6員の複素環から独立して選択される5個までのR置換基で場合により置換された、フェニルまたは(フェニル)置換C1−C6脂肪族である請求項87に記載の化合物。
【請求項97】
が、フェニル、2,6−ジフルオロフェニル、ベンジル、4−フルオロフェニルメチル−、4−モルホリノフェニル−、2−ピペリジニルフェニル−またはフェニルエチル−である請求項96に記載の化合物。
【請求項98】
が、C1−C6脂肪族、フェニル、ハロゲン、C3−C6環状脂肪族または4員から7員の複素環から独立して選択される5個までのR置換基で場合により置換された、アリールまたはヘテロアリール環であり、ここで該複素環は、3個までのR置換基で場合により置換され、該ヘテロアリール環または複素環は、N、O、またはSから選択される3個までのヘテロ原子を有する請求項87から97のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項99】
が、ハロゲンまたは4員から7員の複素環から独立して選択される2個までのR置換基を有する、フェニルまたはピリジルであり、ここで前記の複素環は、2個までのR置換基で場合により置換されており、前記の複素環は、N、O、またはSから選択される3個までのヘテロ原子を有する請求項98に記載の化合物。
【請求項100】
が、2位で4員から7員の複素環および3位でハロゲンにより置換されたフェニルである請求項99に記載の化合物。
【請求項101】
が、ピリジル、フェニル、またはピペラジン、4−メチル−ピペラジン−1−イル、4−エチル−ピペラジン−1イル、4−プロピル−ピペラジン−1イル、4−ブチル−ピペラジン−1イル、4−イソプロピル−ピペラジン−1イル、4−t−ブチルピペラジン−1イル、4−シクロプロピルピペラジン−1−イル、4−t−ブトキシカルボニル−ピペラジン−1−イル、4−ヒドロキシ−ピペリジニル、4−エトキシカルボニル−ピペリジン−1−イル、モルホリン−4−イル、1−H−ピラゾール−1−イル、イミダゾール−1−イル、ピロリジン−1−イル、3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル、4−(ピペリジン−1−イル)ピペリジン、ピリジル(1−メチルピペリジン−4−イル)ピペラジン−1−イル、または1−(2,2,2−トリフルオロエチル)ピペラジン−1−イルで置換されたフェニルである請求項99に記載の化合物。
【請求項102】
が、C1−C6脂肪族、シアノ、ハロ、ハロ−C1−C6脂肪族−、アリール−C1−C6脂肪族−、ヘテロアリール−C1−C6脂肪族−、アラルキルオキシ、ジ(C1−C6脂肪族)アミノ−、−O−C1−C6脂肪族、−S(O)−C1−C6脂肪族、または−S(O)−C1−C6脂肪族から独立して選択される1つ以上の置換基で場合により置換された、フェニルまたはヘテロアリールである請求項87から97のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項103】
が、C3−C7環状脂肪族環または5個までのR置換基で場合により置換され、O、N、またはSから選択される3個までのヘテロ原子を有するヘテロ環状脂肪族環であり、ここで前記の環は、1つ以上のフェニルまたはヘテロアリール環と場合により縮合している請求項87から97のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項104】
前記Rが、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、テトラヒドロ−2H−チオピラニル、9H−フルオレン−9−イルまたはピペリジニルから選択される請求項103に記載の化合物。
【請求項105】
環Aが、
【化131】

(式中、
は、−C(R、C(O)、または=CR−であり;
rは、0から2であり;
は、Nまたは=C−であり;
は、−C(R、=C(R)−、=N−、または−N(R)−であり;
は非存在であるか、または−C(R、=C(R)−、=N−、または−N(R)−から選択され;但し、WおよびWの両方は、同時に=N−または−N(R)−であることはなく;
Yは、C(O)、S(O)またはS(O)であり;および
環B1は、5個までのR置換基で場合により置換されているフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリール環であり;および
【化131A】

は、単結合または2重結合である)から選択される請求項87に記載の化合物。
【請求項106】
が−C(Rである請求項105に記載の化合物。
【請求項107】
が=CR−である請求項105に記載の化合物。
【請求項108】
がC(O)である請求項105に記載の化合物。
【請求項109】
rが0である請求項105から108のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項110】
rが1である請求項105から108のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項111】
rが2である請求項105から108のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項112】
がNである請求項105から111のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項113】
が=C−である請求項105から111のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項114】
YがC(O)である請求項105から113のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項115】
YがS(O)である請求項105から113のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項116】
YがS(O)である請求項105から113のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項117】
環Aが、
【化132】

(式中、前記の環は、4個までのR置換基で場合により置換されている)から選択される請求項105に記載の化合物。
【請求項118】
環Aが、
【化133】

(式中、前記の環は、4個までのR置換基で場合により置換されている)から選択される請求項105に記載の化合物。
【請求項119】
環Aが、C1−C6脂肪族、C1−C6脂肪族−オキシ、C1−C6ハロ脂肪族、CN、ハロゲン、オキソ、場合により置換されたC3−C7環状脂肪族、またはフェニル、フラニル、ピロリル、ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、またはモルホリニルから選択される場合により置換された環から選択される5個までの置換基で場合により置換されている請求項105に記載の化合物。
【請求項120】
において、Qが結合である請求項105から119のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項121】
において、Q−RがQ−R’である請求項105から119のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項122】
Qが存在し、Rが水素である請求項105から119のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項123】
Qが存在し、RがC1−C6脂肪族である請求項105から119のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項124】
Rがメチル、エチル、プロピル、またはブチルである請求項123に記載の化合物。
【請求項125】
R’が水素である請求項121に記載の化合物。
【請求項126】
R’が、ハロ、CN、CF、CHF、OCF、またはOCHFから選択される3個までの置換基で場合により置換されたC1−C8脂肪族基であり、ここで前記C1−C8脂肪族の2つまでのメチレン単位が、−CO−、−CONH(C1−C4アルキル)−、−CO−、−OCO−、−N(C1−C4アルキル)CO−、−O−、−N(C1−C4アルキル)CON(C1−C4アルキル)−、−OCON(C1−C4アルキル)−、−N(C1−C4アルキル)CO−、−S−、−N(C1−C4アルキル)−、−SON(C1−C4アルキル)−、N(C1−C4アルキル)SO−、または−N(C1−C4アルキル)SON(C1−C4アルキル)−で場合により置換されている請求項121に記載の化合物。
【請求項127】
R’が、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0から3個のヘテロ原子を有する3員から8員の飽和、部分的不飽和、もしくは完全不飽和の単環式環であり、ここでR’は、ハロゲン、CN、CF、CHF、OCF、OCHF、またはC1−C6アルキルから選択される3個までの置換基で場合により置換されており、ここで前記C1−C6アルキルの2つまでのメチレン単位は、−CO−、−CONH(C1−C4アルキル)−、−CO−、−OCO−、−N(C1−C4アルキル)CO−、−O−、−N(C1−C4アルキル)CON(C1−C4アルキル)−、−OCON(C1−C4アルキル)−、−N(C1−C4アルキル)CO−、−S−、−N(C1−C4アルキル)−、−SON(C1−C4アルキル)−、N(C1−C4アルキル)SO−、または−N(C1−C4アルキル)SON(C1−C4アルキル)−で場合により置換されている請求項121に記載の化合物。
【請求項128】
R’が、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0から5個のヘテロ原子を有する8員から12員の飽和、部分的不飽和、もしくは完全不飽和の2環式環系であり、ここでR’は、ハロ、CN、CF、CHF、OCF、OCHF、またはC1−C6アルキルから選択される3個までの置換基で場合により置換されており、ここで前記C1−C6アルキルの2つまでのメチレン単位は、−CO−、−CONH(C1−C4アルキル)−、−CO−、−OCO−、−N(C1−C4アルキル)CO−、−O−、−N(C1−C4アルキル)CON(C1−C4アルキル)−、−OCON(C1−C4アルキル)−、−N(C1−C4アルキル)CO−、−S−、−N(C1−C4アルキル)−、−SON(C1−C4アルキル)−、N(C1−C4アルキル)SO−、または−N(C1−C4アルキル)SON(C1−C4アルキル)−で場合により置換されている請求項121に記載の化合物。
【請求項129】
R’の2つのそれぞれは、それらが結合している原子(複数を含む)と一緒になって、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0から4個のヘテロ原子を有する、場合により置換された3員から12員の飽和、部分的不飽和、もしくは完全不飽和の単環式環または2環式環を形成し、ここでR’は、ハロゲン、CN、CF、CHF、OCF、OCHF、またはC1−C6アルキルから選択される3個までの置換基で場合により置換されており、ここで前記C1−C6アルキルの2つまでのメチレン単位は、−CO−、−CONH(C1−C4アルキル)−、−CO−、−OCO−、−N(C1−C4アルキル)CO−、−O−、−N(C1−C4アルキル)CON(C1−C4アルキル)−、−OCON(C1−C4アルキル)−、−N(C1−C4アルキル)CO−、−S−、−N(C1−C4アルキル)−、−SON(C1−C4アルキル)−、N(C1−C4アルキル)SO−、または−N(C1−C4アルキル)SON(C1−C4アルキル)−で場合により置換されている請求項121に記載の化合物。
【請求項130】
表1または表1Aから選択される化合物。
【請求項131】
請求項1から130のいずれか1項に記載の化合物、および医薬的に許容される担体、アジュバント、またはビヒクルを含む医薬組成物。
【請求項132】
さらなる治療剤をさらに含む請求項131記載の医薬組成物。
【請求項133】
請求項1に記載の化合物または前記化合物を含む医薬的に許容される組成物の治療有効量を、それを必要とする被験者に投与することを含む、被験者での以下の1つ以上の状態または疾患のリスクを治療、予防、改善、制御または軽減する方法:頭痛;偏頭痛;群発性頭痛;慢性緊張型頭痛;疼痛;慢性疼痛;神経原性炎症および炎症性疼痛;神経因性疼痛;眼痛;歯痛;糖尿病;インスリン非依存性糖尿病;血管障害;炎症;関節炎;気管支過敏症、喘息;ショック;敗血症;オピエート離脱症候群;モルヒネ耐性;男性および女性の顔面紅潮;アレルギー性皮膚炎;脳炎;脳損傷;癲癇;神経変性疾患;皮膚病;神経性皮膚発赤、バラ色皮膚および紅斑;耳鳴り;炎症性腸疾患、過敏性大腸症候群、または膀胱炎。
【請求項134】
前記方法が、偏頭痛および群発性頭痛を含む頭痛の緊急または予防治療に使用される請求項133記載の方法。
【請求項135】
さらなる薬剤をさらに含む請求項133または請求項134記載の方法。
【請求項136】
前記さらなる薬剤が、抗炎症剤、鎮痛剤、または抗偏頭痛薬から選択される請求項135記載の方法。
【請求項137】
前記さらなる薬剤が、インターロイキン阻害剤、NK−1受容体アンタゴニスト、NMDAアンタゴニスト、NR2Bアンタゴニスト;ブラジキニン−1受容体アンタゴニス;アデノシンA1受容体アゴニスト;ナトリウムチャネル遮断薬、オピエートアゴニスト、リポキシゲナーゼ阻害剤、アルファ受容体アンタゴニスト、アルファ受容体アゴニスト、バニロイド受容体アンタゴニスト、mGluR5アゴニスト、アンタゴニストもしくは増強剤、GABA A受容体モジュレータ、ニコチンアンタゴニストもしくはアゴニスト、ムスカリンアゴニストもしくはアンタゴニスト、選択的セロトニン再取り込み阻害剤、3環系抗うつ剤、ロイコトリエンアンタゴニスト、一酸化窒素の阻害剤または一酸化窒素の合成阻害剤から選択される請求項136記載の方法。
【請求項138】
前記さらなる薬剤が、麦角アルカロイドから選択される請求項135記載の方法。
【請求項139】
前記さらなる薬剤が、β‐アドレナリン作動性アンタゴニスト、MAO阻害剤、カルシウムチャネル遮断薬、抗痙攣剤、アンジオテンシンIIアンタゴニスト、アンジオテンシン変換酵素阻害剤またはボツリヌス毒素タイプAから選択される請求項135記載の方法。
【請求項140】
前記さらなる薬剤が、カフェイン、H2−アンタゴニスト、うっ血除去剤、鎮咳薬、利尿剤などの増強剤;消化管運動促進剤、または鎮静性もしくは非鎮静性抗ヒスタミン剤から選択される請求項135記載の方法。

【公表番号】特表2009−539997(P2009−539997A)
【公表日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−515476(P2009−515476)
【出願日】平成19年6月13日(2007.6.13)
【国際出願番号】PCT/US2007/013896
【国際公開番号】WO2007/146349
【国際公開日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【Fターム(参考)】