説明

FALPタンパク質

インスリンへの応答を示す新規の脂肪組織の低分子量タンパク質(FALPs)が、記載されている。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
肥満、肥満関連症状、そしてGLUT4の転移及びホルモンの分泌を含む脂肪細胞の細胞内の輸送経路に関する症状、インスリン耐性、タイプII型糖尿病、高血圧、異状脂肪血症、並びに/或いはインスリン耐性及び/又は症候群Xに対するその他の症状を、FALPの発現又は活性の下限調節により治療する方法。
【請求項2】
薬剤と組成物とを接触させることを含む、FALPの調節に有効な薬剤(agents)をスクリーニングし、そしてその薬剤(agent)に応答したFALPの活性又は発現の変化を検出する方法。
【請求項3】
FALPポリペプチドをコードする単離されたポリヌクレオチド又はFALPポリペプチドをコードする配列に相補的な単離されたポリヌクレオチド。
【請求項4】
細胞中のポリヌクレオチドの発現を高めるプロモータや他の配列に作用可能に結合された請求項3記載のポリヌクレオチド。
【請求項5】
FALPポリペプチド又はその断片を発現できる組み換え型ベクター。
【請求項6】
組み換え型FALPポリヌクレオチドを含み、バクテリア、真核細胞、哺乳動物又はヒトの細胞を含むがそれに限定されない細胞。
【請求項7】
ポリペプチドを発現する条件下で、組み換え型FALPポリヌクレオチドを含む細胞を培養し、FALPたんぱく質、ペプチド、又は融合たんぱく質を生成する方法。
【請求項8】
単離された実質的に純粋な合成の、又は組み換え型のFALPポリペプチド、又はその免疫原又は機能的な断片又はバリアント。
【請求項9】
配列番号11、配列番号14、配列番号17、及び配列番号20からなる群から選択されるアミノ酸配列を有する請求項8記載のポリペプチド。
【請求項10】
配列番号11、配列番号14、配列番号17、及び配列番号20からなる群から選択されるアミノ酸から、保存的変異により相違するアミノ酸配列を有し、それが基準配列と少なくとも60%同一で、そして/又はそれが、天然に存在する全長のFALPポリペプチドと免疫的に交差反応する単離されたポリペプチド。
【請求項11】
配列番号11、配列番号14、配列番号17、及び配列番号20からなる群から選択されるアミノ酸から、保存的変異により相違するアミノ酸配列を有し、それが基準配列と少なくとも80%同一で、そして/又はそれが、天然に存在する全長のFALPポリペプチドと免疫的な交差反応による単離されたポリペプチド。
【請求項12】
配列番号11、配列番号14、配列番号17、及び配列番号20からなる群から選択されるアミノ酸から、保存的変異により相違するアミノ酸配列を有し、それが基準配列と少なくとも90%同一であり、そして/又はそれが、天然に存在する全長のFALPポリペプチドと免疫的に交差反応する単離されたポリペプチド。
【請求項13】
融合タンパク質であるFALPポリペプチド又はその免疫原の又は機能としての断片。
【請求項14】
本発明のFALPポリペプチドに特異的に結合する単離された抗体又は抗体の断片。
【請求項15】
モノクロナールである請求項14記載の抗体。
【請求項16】
少なくとも約108M-1の親和性で結合される請求項14又は15記載の抗体。
【請求項17】
ヒト又はヒト様に生成された請求項14記載の抗体。
【請求項18】
請求項14記載の抗体を分泌できる単離された細胞又はハイブリドーマ。
【請求項19】
試料中のFALP遺伝子産生物を検出する方法において、
(a)遺伝子産生物を特異的に結合するプローブ又はプライマーとその試料とを接触させ、そこではプローブ又はプライマー、及び遺伝子産生物が複合体を形成し、そしてその複合体の生成物を検出する工程、あるいは(b)ここでは前記遺伝子産生物がポリヌクレオチドである生物試料中の遺伝子産生物を特異的に増幅させ、そして増幅した産生物を検出する工程、すなわちここで生成する複合体又は存在する増幅産生物が、存在する生物的試料のFALP遺伝子産生物と相関関連がある、
ことを特徴とする検出する方法。
【請求項20】
遺伝子産生物がポリペプチドで、そしてプローブが抗体である請求項19記載の方法。
【請求項21】
遺伝子産生物がRNAで、そしてプローブ又はプライマーがポリヌクレオチドである請求項19記載の方法。
【請求項22】
FALPを含む組成物と試験化合物を接触させ、そして試験化合物の存在時に生ずるが、存在しない時に生じないという生物的影響を評価することにより、FALP活性の調節剤を同定する方法であって、ここで生物的影響を誘発する試験化合物が、FALP活性の調節剤として同定されることを特長とする方法。
【請求項23】
FALPを含む組成物が、FALPポリペプチドを発現する細胞である請求項22記載の方法。
【請求項24】
FALPを含む組成物が、組み換え型FALPポリペプチドを発現する細胞である請求項22記載の方法。
【請求項25】
FALPを含む組成物が、FALPポリペプチドを発現する細胞であり、そして生物的影響は、インスリンにより惹起されるFALPポリペプチドの再分配である請求項22記載の方法。
【請求項26】
FALPを含む組成物が、FALPポリペプチドを発現する3T3 L1の脂肪細胞であり、そして生物的影響が、インスリンにより惹起されるFALPポリペプチドの再分配である請求項25記載の方法。
【請求項27】
医薬として使用するためのFALP活性の調節剤を生成することにより医薬的組成物を作成する方法。
【請求項28】
医薬として使用するためのFALP活性の調節剤を生成することにより医薬組成物を作成するための方法において、ここで前記調節剤が、請求項22記載の方法により同定されることを特徴とする方法。
【請求項29】
FALP介在の疾患及び症状を治療するため有効な化合物を、その化合物がFALP遺伝子産生物と相互作用するかどうかを決定することにより、同定するための方法。
【請求項30】
FALP遺伝子産生物がポリペプチドで、そして相互作用が、生化学的又は物理的手段により決定されることを特徴とする請求項29記載の方法。
【請求項31】
哺乳動物の細胞又は組織中で、FALPの活性又は発現を減少又は増大させることにより、或いは哺乳動物へFALP活性の調節剤を投与することにより、哺乳動物における肥満、肥満に関連した症状、及びGLUT4の転移及びホルモン分泌などの脂肪細胞の細胞内の輸送経路に関連した症状、インスリン耐性、II型糖尿病、高血圧、異常脂質血症、並びに/あるいはインスリン耐性及び/又はシンドロームXに関連した他の症状などを含むがそれに限定されないFALP介在の症状を治療する方法。
【請求項32】
肥満、肥満関連症状、及びGLUT4の転移及びホルモン分泌などの脂肪細胞の細胞内の輸送経路に関連した症状、インスリン耐性、II型糖尿病、高血圧、異常脂質血症、並びに/或いはインスリン耐性、及び/又はシンドロームXに関連した他の症状などの治療への適した薬物の調製における何らかの医薬的に受け入れ可能な賦形剤、希釈剤、担体、補活性剤などと共にFALP遺伝子産生物の使用。
【請求項33】
FALP遺伝子産生物が、FALPポリペプチド又はその免疫原としての又は機能的断片又はバリアントである請求項32記載の使用。
【請求項34】
FALPポリペプチドが、ここに記載された1つと同一性を有するアミノ酸配列を有する請求項33記載の使用。
【請求項35】
肥満、肥満関連症状、及びGLUT4の転移及びホルモン分泌などの脂肪細胞の細胞内の輸送経路に関連した症状、インスリン耐性、II型糖尿病、高血圧、異常脂質血症、並びに/或いはインスリン耐性及び/又はシンドロームXに関連した他の症状などの治療への適した医薬物の調製における何らかの医薬的に受け入れ可能な賦形剤、希釈剤、担体、補活性剤などと共にFALPポリペプチドをコードする単離されたポリヌクレオチド、或いはコード配列に相補的な単離されたポリヌクレオチドの使用。
【請求項36】
FALPポリヌクレオチドをターゲッテング又はハイブリットできる、抗センス、トリプレックス、リポザイム、又はRNA-iポリヌクレオチドから成る群から選択されるポリヌクレオチド。
【請求項37】
ポリヌクレオチドが、抗センス、トリプレックス、リボザイム、又はRNA-Iポリヌクレオチドである請求項35記載の使用。
【請求項38】
肥満、肥満関連症状、及びGLUT4の転移及びホルモン分泌などの脂肪細胞の細胞内の輸送経路に関連した症状、インスリン耐性、II型糖尿病、高血圧、異常脂質血症、並びに/あるいはインスリン耐性及び/又はシンドロームXに関連した他の症状などの治療への適切な医薬物の調製において、医薬的に受け入れ可能な賦形剤、希釈剤、担体、補活性剤などと共に2のFALPポリペプチドをターゲテング又はハイブリドできる抗センス、トリプレックス、リポザイム又はRNA-iポリヌクレオチドから成る群から選択される抑制的ポリヌクレオチドの使用。
【請求項39】
ポリヌクレオチドが、抗センス又はトリプレックスのポリヌクレオチドである請求項38記載の使用。
【請求項40】
肥満、肥満関連症状、及びGLUT4の転移及びホルモン分泌などの脂肪細胞の細胞内の輸送経路に関連した症状、インスリン耐性、II型糖尿病、高血圧、異常脂質血症、並びに/或いはインスリン耐性及び/又はシンドロームXに関連した他の症状などの治療への適切な医薬物の調製において、何か医薬的に受け入れ可能な賦形剤、希釈剤、担体、補活性剤などと共にFALPに特異的に結合可能な抗体又は抗体の断片又は結合断片の使用。
【請求項41】
肥満、肥満関連症状、及びGLUT4の転移及びホルモン分泌などの脂肪細胞の細胞内の輸送経路に関連した症状、インスリン耐性、II型糖尿病、高血圧、異常脂質血症、並びに/或いはインスリン耐性及び/又はシンドロームXに関連した他の症状などの治療への適切な医薬物の調製に、医薬的に受け入れ可能ないずれかの賦形剤、希釈剤、担体、補活性剤などと共にFALP活性の調節剤の使用。
【請求項42】
肥満、肥満関連症状、及びGLUT4の転移及びホルモン分泌などの脂肪細胞の細胞内の輸送経路に関連した症状、インスリン耐性、II型糖尿病、高血圧、異常脂質血症、並びに/或いはインスリン耐性及び/又はシンドロームXに関連した他の症状などの治療での使用において、その他の有効な投与単位の材料又は材料群(賦形剤、補活性剤、希釈剤のいずれか、及び/又は投与量単位にて定義された容器)を伴う製造における、FALP遺伝子産物の有効量の使用。
【請求項43】
FALP遺伝子産生物が、FALPポリペプチド又は免疫原、又は機能的な断片、或いはそのバリアントである請求項40記載の使用。
【請求項44】
肥満、肥満関連症状、及びGLUT4の転移及びホルモン分泌などの脂肪細胞の細胞内の輸送経路に関連した症状、インスリン耐性、II型糖尿病、高血圧、異常脂質血症、並びに/或いはインスリン耐性及び/又はシンドロームXに関連した他の症状への治療における使用のため有効な投与の単位量として、他の材料又は材料群(賦形剤、補活性剤、希釈剤のいずれか、及び/又は投与量の単位で定義された容器)を伴う製造における、FALP活性調節剤の有効量の使用。
【請求項45】
FALP遺伝子産生物、そして/又はFALP活性の調節剤を含む容器;FALP活性の調節剤を使用する指示、及び/又は肥満、肥満関連症状、及びGLUT4の転移及びホルモン分泌などの脂肪細胞の細胞内の輸送経路に関連した症状、インスリン耐性、II型糖尿病、高血圧、異常脂質血症、並びに/或いはインスリン耐性及び/又はシンドロームXに関連した他の症状などの治療における使用のための有効なFALP活性の調節剤を含む製造物。
【請求項46】
肥満、肥満関連症状、及びGLUT4の転移、及びホルモン分泌などの脂肪細胞の細胞内の輸送経路に関連した症状、インスリン耐性、II型糖尿病、高血圧、異常脂質血症、並びに/或いはインスリン耐性、及び/又はシンドロームXに関連した他の症状などの治療における有効な投与量単位であり、前記投与量単位が、任意の適切な医薬的に受け入れ可能な賦形剤、希釈剤、担体、補活性剤と共にFALP遺伝子産生物及び/又はFALP活性の調節剤の有効量、そして/又は前記有効量のための何れか適切な容器であることを特徴とする投与量単位。
【請求項47】
FALPを調節する請求項22記載の方法の生成物。
【請求項48】
FALP免疫アッセイ。
【請求項49】
FALPプローブ。
【請求項50】
FALPプライマー。
【請求項51】
FALPクローニング・ベクター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2006−502697(P2006−502697A)
【公表日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−573025(P2003−573025)
【出願日】平成15年3月3日(2003.3.3)
【国際出願番号】PCT/NZ2003/000039
【国際公開番号】WO2003/074559
【国際公開日】平成15年9月12日(2003.9.12)
【出願人】(501487003)プロテミックス コーポレイション リミティド (5)
【Fターム(参考)】