説明

GPR119活性モジュレーターとしての化合物および組成物

本発明は、化合物、かかる化合物を含む医薬組成物およびGPR119活性に関連する疾患または障害を処置または予防するためのかかる化合物の使用方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2009年10月9日出願の米国仮特許出願番号61/250,424および2010年7月16日出願の米国仮特許出願番号61/365,112に基づく優先権の利益を主張する。これらの出願の開示の全体を、全ての目的について、引用により本明細書に包含させる。
【0002】
発明の背景
発明の分野
本発明は、化合物、かかる化合物を含む医薬組成物およびGPR119活性に関連する疾患または障害を処置または予防するためのかかる化合物の使用方法に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
GPR119は膵臓、小腸、結腸および脂肪組織に主に発現されるGタンパク質共役受容体(GPCR)である。ヒトGPR119受容体の発現プロファイルは、肥満および糖尿病の処置のための標的としてそれらが有用である可能性を示す。本発明の新規化合物はGPR119活性を調節し、それ故、糖尿病、肥満および関連代謝障害のような、しかしこれらに限定されないGPR119関連疾患または障害の処置に有用であることが期待される。
【発明の概要】
【0004】
発明の要約
一つの面において、本発明は、式I:
【化1】

〔式中:
nは0、1、2、3および4から選択され;
は−XS(O)0−24a、−XC(O)OX4a、−XC(O)X4a、−XS(O)0−2OR4a、−XC(O)NR4b4a、−XS(O)0−2C(O)R4a、−XS(O)0−2C(O)OR4a、−XS(O)0−2OC(O)R4aおよび−XS(O)0−2NR4a4bから選択され;ここで、Xは結合、O、NR5a5bおよびC1−4アルキレンから選択され;Xは結合およびC1−4アルキレンから選択され;R4aは水素、ハロ、ヒドロキシ、C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルキル、ヒドロキシ置換C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C6−10アリール、ヘテロアリール、C3−8ヘテロシクロアルキルおよびC3−8シクロアルキルから選択され;ここで、R4aの該アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルは、場合によりヒドロキシ、ハロ、C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルキル、ヒドロキシ置換C1−6アルキル、シアノ置換C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルコキシ、C6−10アリール−C1−4アルコキシおよび−XC(O)OX5cから独立して選択される1〜3個の基で置換されていてよく;ここで、R4bは水素およびC1−6アルキルから選択され;R5aおよびR5bは独立して水素およびC1−6アルキルから選択され;ここで、XおよびXは独立して結合およびC1−4アルキレンから選択され;R5cは水素およびC1−6アルキルから選択され;
は独立して水素、ハロ、ヒドロキシ、C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルキル、ヒドロキシ置換C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルコキシ、−C(O)R、および−C(O)ORから選択され;ここで、Rは水素およびC1−6アルキルから選択され;
20は水素およびメチルから選択され;
およびWは独立して水素、ハロ、シアノ、C1−6アルキルおよび−C(O)ORから選択され;ここで、Rは水素およびC1−6アルキルから選択され;
はCHおよびC(O)から選択されるか;またはYおよびWは一体となって二重結合を形成でき、ここで、WがCであり、YがCHであり;
、Y、YおよびYは独立してNおよびCRから選択され、ここで、Y、Y、YおよびYの少なくとも2個がCRであり;ここで、Rは水素、ハロ、ヒドロキシ、C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルキル、ヒドロキシ置換C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルコキシ、−C(O)R10、および−C(O)OR10から選択され;ここで、R10は水素およびC1−6アルキルから選択され;
はO、CR11a11b、NR11aおよびS(O)0−2から選択され;各R11aおよびR11bは独立して水素およびC1−6アルキルから選択され;ここで、R11aまたはR11bのアルキルは場合によりヒドロキシ、C1−4アルキル、ハロ、ハロ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロ置換C1−4アルコキシおよび−NR12a12bで置換されていてよく;ここで、R12aおよびR12bは独立して水素およびC1−4アルキルから選択され;
は(CR13a13b)1−3から選択され;ここで、R13aおよびR13bは独立して水素、ハロおよびC1−6アルキルから選択され;ここで、R13aまたはR13bのアルキルは場合によりヒドロキシ、C1−4アルキル、ハロ、ハロ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシおよびハロ置換C1−4アルコキシから独立して選択される1〜5個の置換基で置換されていてよく;またはR13aおよびRは、それらが結合している原子と一体となってオキセタン−3−イルを形成し;
はC6−10アリールおよびヘテロアリールから選択され;ここで、Rの該アリールまたはヘテロアリールは、場合より1〜4個のR14基で置換されていてよく;ここで、各R14は独立して水素、C1−6アルキル、ハロ、シアノ、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキルおよびC1−10ヘテロシクロアルキルから選択され;ここで、R14のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびアルコキシは場合によりC1−6アルキル、ハロ、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルキルおよびハロ置換C1−6アルコキシから選択される1〜3個の基で置換されていてよい。〕
の化合物を提供する。
【0005】
第二の面において、本発明は、式Iの化合物またはそのN−オキシド誘導体、個々の異性体および異性体混合物;またはその薬学的に許容される塩を1種以上の適当な添加物と共に含む医薬組成物を提供する。
【0006】
第三の面において、本発明は、動物におけるGPR119活性の調節が疾患の病状および/または症状を予防、阻止または改善できる疾患の処置方法であって、該動物に式Iの化合物またはそのN−オキシド誘導体、個々の異性体もしくは異性体混合物、またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を投与することを含む、方法を提供する。
【0007】
第四の面において、本発明は、動物におけるGPR119活性が疾患の病状および/または症状に関与する疾患の処置用医薬の製造における、式Iの化合物の使用を提供する。
【0008】
第五の面において、本発明は式Iの化合物そのN−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、被保護誘導体、個々の異性体および異性体混合物、およびその薬学的に許容される塩の製造方法を提供する。
【0009】
発明の詳細な記載
定義
基としておよび例えばハロ置換アルキルおよびアルコキシの構造要素としての“アルキル”は、直鎖でも、分枝鎖でも、環状でも、スピロでもよい。C1−6アルコキシはメトキシ、エトキシなどを含む。ハロ置換アルキルはトリフルオロメチル、ペンタフルオロエチルなどを含む。
【0010】
“アリール”は、6〜10個の環炭素原子を含む単環式または縮合二環式芳香環を意味する。例えば、アリールはフェニルまたはナフチル、好ましくはフェニルであり得る。
【0011】
“ヘテロアリール”は、5〜10個の環員を含み、その環員の1個以上がO、N、C(O)、S(O)0−2およびNR25(式中、R25は水素、C1−6アルキルおよび窒素保護基から選択される)から選択されるヘテロ原子または二価基である、不飽和または一部不飽和の環系を意味する。例えば、ヘテロアリールはピリジル、インドリル、インダゾリル、キノキサリニル、キノリニル、ベンゾフラニル、ベンゾピラニル、ベンゾチオピラニル、ベンゾ[1,3]ジオキソール、イミダゾリル、ベンゾ−イミダゾリル、ピリミジニル、フラニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピラゾリル、チエニル、1H−ピリジン−2−オニル、6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリジン−3−イルなどを含む。
【0012】
ヘテロアリールはまたN−オキシド誘導体、例えば、次の構造:
【化2】

のピリジンN−オキシド誘導体も含む。
【0013】
“シクロアルキル”は、指定された数の環原子を含む、飽和または一部不飽和の、単環式、縮合二環式または架橋多環式環を意味する。例えば、C3−10シクロアルキルはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどを含む。
【0014】
式Iの化合物について本明細書で使用する“エナンチオマー”は、置換基の優先度を、原子番号に基づきカーン・インゴルド・プレローグ順位則(CIP)に従い各々指定する規則に従い、RまたはSと表記される各キラル中心を述べる。中心が、4個の中で最も優先度が低い基が観察者から離れるように配向されているならば、観察者にとって二つの可能性がある:残った3個の置換基の優先度が時計回りに下がるならば、それはR(Rectus)と表記され、反時計回りに下がるならばS(Sinister)と表記される。
【0015】
“ヘテロシクロアルキル”は、示す1個以上の環炭素が−O−、−N=、−NR−、−C(O)−、−S−、−S(O)−または−S(O)−(式中、Rは水素、C1−4アルキルまたは窒素保護基であるか、または発明の要約においてR〜Rについて定義される任意の基である)からなる群から選択される基に置き換わっている、本明細書に定義するシクロアルキルを意味する。例えば、本発明の化合物を述べるために本明細書で使用するC3−8ヘテロシクロアルキルは、モルホリノ、ピロリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピペリジニロン、1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デク−8−イル、2−オキソ−ピロリジン−1−イル、2−オキソ−ピペリジン−1−イルなどを含む。
【0016】
GPR119はGタンパク質共役受容体119(GenBank(登録商標) Accession No. AAP72125)を意味し、文献ではRUP3およびGPR116とも呼ばれている。ここで使用する用語GPR119は、GeneBank accession number AY288416に見られるヒト配列、その天然に存在する対立遺伝子変異体、哺乳動物オルソログ、および組み換え変異体を含む。
【0017】
“ハロゲン”(またはハロ)は、好ましくはクロロまたはフルオロを意味するが、ブロモまたはヨードであってもよい。
【0018】
“処置”、“処置する”および“処置し”は、疾患および/またはその随伴症状の改善または軽減を意味する。
【発明を実施するための形態】
【0019】
好ましい態様の記載
本発明は化合物、組成物およびGPR119活性の調節が疾患のを予防、阻止または軽減できる疾患の処置方法を提供し、該方法は、動物に式Iの化合物の治療有効量を投与することを含む。
【0020】
一つの態様において、式Iの化合物を参照して、式Ia:
【化3】

〔式中:
AはC6−10アリールおよびO、SおよびNから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリールから選択され;
nは0、1および2から選択され;
はS(O)0−24a、−C(O)X4aおよび−C(O)OX4aから選択され;ここで、Xは結合およびC1−4アルキレンから選択され;R4aはC1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルキル、C3−8ヘテロシクロアルキルおよびC6−10アリールから選択され;ここで、R4aの該C3−8ヘテロシクロアルキルまたはC6−10アリールは場合によりC1−6アルキルで置換されていてよく;
はハロであり;
20は水素およびメチルから選択され;
はCRおよびNから選択され;ここで、Rは水素およびハロから選択され;
はCHおよびC(O)から選択されるか;またはYおよびWは一体となって二重結合を形成でき、ここで、WがCであり、YがCHであり;
、Y、YおよびYは独立してNおよびCRから選択され;ここで、Y、Y、YおよびYの少なくとも2個はCRであり;ここで、各Rは独立して水素およびハロから選択され;
は(CR13a13b)1−3から選択され;ここで、R13aおよびR13bは独立して水素およびC1−6アルキルから選択され;ここで、R13aまたはR13bのアルキルは場合によりヒドロキシ、C1−4アルキル、ハロ、ハロ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシおよびハロ置換C1−4アルコキシから選択される基で置換されていてよく;
14は水素、C1−6アルキル、ハロ、シアノ、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルキルおよびハロ置換C1−6アルコキシから選択される。〕
の化合物である。
【0021】
他の態様において、nは0、1および2から選択され;Aはフェニル、ピリジニル、チアゾリル、メチルで置換された1H−1,2,4−トリアゾール、ピリミジニルおよびナフチルから選択され;RはS(O)0−24a、−C(O)X4aおよび−C(O)OX4aから選択され;ここで、Xは結合およびメチレンから選択され;R4aはメチル、トリフルオロメチル、t−ブチル、ピラニル、ヒドロキシプロピル、プロピル、t−ブトキシカルボニルで置換されたピペリジニル、ピロリジニルおよびフェニルから選択され;Rはハロであり;WはCHおよびNから選択され;YはCHおよびC(O)から選択されるか;またはYおよびWは一体となって二重結合を形成でき、ここで、WはCであり、YはCHである。
【0022】
他の態様において、Y、Y、YおよびYは独立してNおよびCHから選択され、ここで、Y、Y、YおよびYの少なくとも2個はCRであり;ここで、各Rは独立して水素およびハロから選択され;Yは−CH−、−CH(CH)CH−、−CH(C)−、−CH(CHOH)−および−CH(CH)−から選択され;R14は水素、ハロ、メチル、イソプロピル、t−ブチル、シクロプロピル、ジフルオロエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、メトキシ、ジフルオロメトキシおよびフルオロオキセタニルから選択される。
【0023】
他の態様は、次のものから選択される化合物である:
4−(メチルスルホニル)−1−(5−(1−(4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)ピラジン−2−イル)ピペラジン−2−オン;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)プロピル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
3−クロロ−2−((3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン;
2−((3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(3−フルオロオキセタン−3−イル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
2−(3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)エタノール;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(ナフタレン−2−イルメチル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(ナフタレン−1−イルメチル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
1−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペラジン;
1−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペラジン−2−オン;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン;
1−(4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2,2,2−トリフルオロエタノン;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルスルホニル)ピペリジン;
4−(4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)ピペリジン−1−イルスルホニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(ピペリジン−4−イルスルホニル)ピペリジン;
3−(4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)ピペリジン−1−イルスルホニル)ピロリジン−1−カルボン酸t−ブチル;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(ピロリジン−3−イルスルホニル)ピペリジン;
3−(4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)ピペリジン−1−イルスルホニル)プロパン−1−オール;
2−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−5−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)ピリミジン;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピロリジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(3−メチル−1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
3−((3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−5−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
1−(3−フルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペラジン;
3−tert−ブチル−5−((3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−3−イソプロピル−1,2,4−オキサジアゾール;
3−シクロプロピル−5−((3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
3−((3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−5−イソプロピル−1,2,4−オキサジアゾール;
【0024】
5−((3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−3−(1,1−ジフルオロエチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−((1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル)メチル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
2−((3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)チアゾール;
4−((3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−((1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)メチル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
4−(プロパン−1−スルホニル)−1−{5−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペラジン−2−オン;
4−メタンスルホニル−1−{5−[(1−{[4−(プロパン−2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペラジン−2−オン;
4−メタンスルホニル−1−{5−[(1−{[4−(プロパン−2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピラジン−2−イル}ピペラジン−2−オン;
4−メタンスルホニル−1−{5−[(1−{[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピラジン−2−イル}ピペラジン−2−オン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−メタンスルホニル−1−{5−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピラジン−2−イル}ピペラジン−2−オン;
2−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)−5−[(1−{[4−(プロパン−2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピラジン;
4−メタンスルホニル−1−{5−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペラジン−2−オン;
1−メタンスルホニル−4−{5−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペラジン;
1−(プロパン−1−スルホニル)−4−{5−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペラジン;
2−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)−5−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピラジン;
1−メタンスルホニル−4−{5−[(1−{[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペラジン;
1−メタンスルホニル−4−{4−[(1−{[4−(プロパン−2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}ピペラジン;
1−メタンスルホニル−4−{5−[(1−{[4−(プロパン−2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペラジン;
1−[5−({1−[(4−クロロフェニル)メチル]アゼチジン−3−イル}オキシ)ピリジン−2−イル]−4−メタンスルホニルピペラジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン−2−イル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
【0025】
1−{5−[(1−{[4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピリジン−2−イル}−4−メタンスルホニルピペラジン;
1−メタンスルホニル−4−[5−({1−[(4−メチルフェニル)メチル]アゼチジン−3−イル}オキシ)ピリジン−2−イル]ピペラジン;
1−メタンスルホニル−4−[5−({1−[(4−メトキシフェニル)メチル]アゼチジン−3−イル}オキシ)ピリジン−2−イル]ピペラジン;
4−{5−[(1−{[4−(プロパン−2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピラジン−2−イル}ピペラジン−1−カルボン酸ベンジル;
1−メタンスルホニル−4−{5−[(1−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペラジン;
3−オキソ−4−{5−[(1−{[4−(プロパン−2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペラジン−1−カルボン酸ベンジル;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−(オキサン−4−スルホニル)ピペリジン;
3−(4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}ピペリジン−1−スルホニル)プロパン−1−オール;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(3−フルオロオキセタン−3−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[3−(プロパン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{4−[(1−{[3−(1,1−ジフルオロエチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]−3,5−ジフルオロフェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
1−{3−フルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−4−メタンスルホニルピペラジン;
4−[4−({1−[(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メチル]アゼチジン−3−イル}オキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−(3,5−ジフルオロ−4−{[1−(ナフタレン−2−イルメチル)アゼチジン−3−イル]オキシ}フェニル)−1−メタンスルホニルピペリジン;
1−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−4−メタンスルホニルピペラジン;
2−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)−5−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピリミジン;
【0026】
3−(4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}ピペリジン−1−スルホニル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロピル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−[4−({1−[(5−tert−ブチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メチル]アゼチジン−3−イル}オキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−(4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}ピペリジン−1−スルホニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル;
3−クロロ−2−({3−[2,6−ジフルオロ−4−(1−メタンスルホニルピペリジン−4−イル)フェノキシ]アゼチジン−1−イル}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン;
1−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−4−メタンスルホニルピペラジン−2−オン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[5−(プロパン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[2−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−(ピペリジン−4−スルホニル)ピペリジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−(ピロリジン−3−スルホニル)ピペリジン;
4−(3,5−ジフルオロ−4−{[1−(ナフタレン−1−イルメチル)アゼチジン−3−イル]オキシ}フェニル)−1−メタンスルホニルピペリジン;
1−(4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)−2,2,2−トリフルオロエタン−1−オン;
2−({3−[2,6−ジフルオロ−4−(1−メタンスルホニルピペリジン−4−イル)フェノキシ]アゼチジン−1−イル}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン;および
2−{3−[2,6−ジフルオロ−4−(1−メタンスルホニルピペリジン−4−イル)フェノキシ]アゼチジン−1−イル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エタン−1−オール。
【0027】
他の態様は、式Ib:
【化4】

〔式中:
AはC6−10アリールおよびN、SおよびOから選択される1〜3個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリールから選択され;nは0、1および2から選択され;RはS(O)0−24aおよび−C(O)OX4aから選択され;ここで、Xは結合およびC1−4アルキレンから選択され;R4aはC1−6アルキルおよびC6−10アリールから選択され;Rはハロであり;WはCRおよびNから選択され;ここで、Rは水素およびハロから選択され;YはCHおよびC(O)から選択され;Y、Y、YおよびYは独立してNおよびCRから選択され、ここでRは水素およびハロから選択され;ここで、Y、Y、YおよびYの少なくとも2個はCRであり;Yは(CR13a13b)1−3から選択され;ここで、R13aおよびR13bは独立して水素およびC1−6アルキルから選択され;R14はC1−6アルキル、ハロ、シアノ、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルキルおよびハロ置換C1−6アルコキシから選択される。〕
の化合物である。
【0028】
さらなる態様において、nは0、1および2から選択され;Aはフェニル、オキサジアゾリル、1H−1,2,4−トリアゾリル、ピラゾリルおよびチアゾリルから選択され;RはS(O)0−24aおよび−C(O)OX4aから選択され;ここで、Xはメチレンであり;R4aはメチル、プロピルおよびフェニルから選択され;Rはハロであり;WはCRおよびNから選択され;ここで、Rは水素およびハロから選択され;YはCHおよびC(O)から選択される。
【0029】
さらなる態様において、Y、Y、YおよびYは独立してNおよびCRから選択され、ここでRは水素およびハロから選択され;ここで、Y、Y、YおよびYの少なくとも2個はCR;Yは−CH−、−CH(CH)CH−および−CH(CH)−から選択されR14はメチル、ハロ、イソプロピル、フルオロイソプロピル、t−ブチル、シクロプロピル、ジフルオロメチル、ジフルオロエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、メトキシおよびジフルオロメトキシから選択される。
【0030】
さらなる態様は、次のものから選択される化合物である:
5−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリジン;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(3−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
5−((4−(5−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イルオキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(4−フルオロ−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((4−(2,3−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((4−(2,5−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−(1−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((4−(2−フルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((4−(3−フルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−((1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
2−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)チアゾール;
4−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−((1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
3−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−5−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−イソプロピル−1,2,4−オキサジアゾール;
【0031】
2−((4−(5−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)ピラジン−2−イルオキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)チアゾール;
5−((4−(4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
5−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−イソプロピル−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(1,1−ジフルオロエチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(ジフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(2−フルオロプロパン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピロリジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)−1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼパン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]メチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{2−フルオロ−4−[(1−{[3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]メチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{3−フルオロ−4−[(1−{[3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]メチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[2−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]メチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;および
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]メチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−4−フルオロ−1−メタンスルホニルピペリジン。
【0032】
さらなる本発明の化合物は、下の実施例および表に詳述する。
【0033】
本発明はまた本発明の化合物、またはその薬学的に許容される塩の全ての適当な同位体化合物も含む。本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩の同位体化合物は、少なくとも1個の原子が、同じ原子番号を有するが、天然で見られる原子質量と異なる原子質量を有する原子で置換されているものと定義する。本発明の化合物およびその薬学的に許容される塩に取り込み得る同位体の例は、水素、炭素、窒素および酸素の同位体、例えばH、H、11C、13C、14C、15N、17O、18O、35S、18F、36Clおよび123Iを含むが、これらに限定されない。本発明の化合物およびその薬学的に許容される塩のある種の同位体化合物、例えば、Hまたは14Cのような放射性同位体が取り込まれているものは、薬物および/または基質の組織分布試験に有用である。具体例として、Hおよび14C同位体をその製造の容易さおよび検出能により使用し得る。他の例として、Hのような同位体での置換は、大きな代謝安定性に起因するある種の治療利益、例えばインビボ半減期延長または必要投与量減少をもたらし得る。本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩の同位体化合物は、一般に、適当な反応材の適当な同位体を使用して慣用法により製造できる。例えば、次の3例で示すとおり重水素化できる:
【化5】

【0034】
薬理学および有用性
本発明の化合物はGPR119活性を阻害し、それ故に、GPR119活性が疾患の病状および/または症状に関与する疾患または障害の処置に有用である。本発明は、さらに、GPR119活性が疾患の病状および/または症状に関与する疾患または障害の処置用医薬の製造に使用するための本発明の化合物も提供する。
【0035】
II型糖尿病をもたらす病因は、高血糖シグナルに応答した標的組織でのインスリンシグナル伝達の障害と、膵臓のインスリン産生細胞で適当な程度のインスリンの分泌がされないことである。後者を処置するための現在の治療は、内在性インスリン貯蔵の放出を起こすためのβ細胞ATP感受性カリウムチャネル阻害剤、または外来性インスリンの投与を含む。これらのいずれも、適確な血糖値の正常化を達成せず、両方とも低血糖を含むリスクがある。これらの理由のために、グルコース依存性作用で機能する薬剤、すなわちグルコースシグナル伝達の増強剤の開発に極めて関心がもたれている。この態様で機能する生理学的シグナル伝達系は十分に特徴付けされており、腸ペプチド類GLP−l、GIPおよびPACAPを含む。これらのホルモンは、その同族Gタンパク質共役受容体を介して作用し、膵臓β細胞でのcAMPの産生を刺激する。増加したcAMPは、空腹時または摂食前状態のインスリン放出を刺激するようには見えない。しかしながら、ATP感受性カリウムチャネル、電位感受性カリウムチャネルおよび開口分泌機構を含む、cAMPシグナル伝達の一連の生化学的標的は、食後グルコース刺激に対するインスリン分泌応答が顕著に増加するように修飾される。従って、新規な、同等に機能するGPR119を含むβ細胞GPCRのアゴニストはまた内在性インスリンの放出も刺激し、その結果、II型糖尿病における正常血糖を促進する。例えばGLP−l刺激の結果としてのcAMP増加がβ細胞増殖を促進し、β細胞死を阻止し、それ故に、島の大きさを増進することも確立されている。β細胞量の増進効果は、インスリン産生が不十分であるII型糖尿病、およびβ細胞が不適切な自己免疫応答により破壊されるI型糖尿病の両方に有益であることが期待される。
【0036】
GPR119を含むいくつかのβ細胞GPCRはまた視床下部にも存在し、そこでそれは空腹感、満腹感を調節し、摂食量を減少させ、体重およびエネルギー消費を調節または減少させる。それ故に、視床下部回路網内の機能を考慮して、これらの受容体のアゴニストまたはインバースアゴニストは空腹感を鎮め、満腹感を増進し、これによって体重を調節する。
【0037】
代謝性疾患は他の生理学的系に悪影響を与えることも十分に確立されている。それ故に、しばしば複数疾患状態(例えば“症候群X”におけるI型糖尿病、II型糖尿病、不適切な糖耐性、インスリン抵抗性、高血糖、高脂血症、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、脂質異常症、肥満または心血管疾患)または明らかに糖尿病に二次性に起こる二次的疾患(例えば腎臓疾患、末梢ニューロパシー)が共発症する。それ故に、糖尿病状態の有効な処置は、ひいてはかかる相互接続した疾患状態に有益であると予測される。
【0038】
本発明の一態様は、個体における代謝性疾患および/または代謝関連障害の処置方法であって、かかる処置を必要とする個体に本発明の化合物またはその医薬組成物の治療有効量を投与することを含む、方法である。代謝性疾患および代謝関連障害は、高脂血症、1型糖尿病、2型真性糖尿病、特発性1型糖尿病(Ib型)、成人潜在性自己免疫性糖尿病(LADA)、早発性2型糖尿病(EOD)、若年発症非定型糖尿病(YOAD)、若年発症成人型糖尿病(MODY)、栄養不良関連糖尿病、妊娠糖尿病、冠動脈心疾患、虚血性卒中、血管形成術後の再狭窄、末梢血管疾患、間欠性跛行、心筋梗塞(例えば壊死およびアポトーシス)、脂質異常症、食後脂肪血症、耐糖能障害の状態(IGT)、空腹時血漿グルコース障害状態、代謝性アシドーシス、ケトン症、関節炎、肥満、骨粗鬆症、高血圧、鬱血性心不全、左室肥大、末梢動脈疾患、糖尿病性網膜症、黄斑変性症、白内障、糖尿病性腎症、糸球体硬化症、慢性腎不全、糖尿病性ニューロパシー、代謝症候群、症候群X、月経前緊張症、冠動脈心疾患、狭心症、血栓症、アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞、一過性脳虚血発作、卒中、血管再狭窄、高血糖、高インスリン血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、インスリン抵抗性、グルコース代謝障害、耐糖能障害状態、空腹時血漿グルコース障害状態、肥満、勃起不全、皮膚および結合組織障害、足潰瘍および潰瘍性大腸炎、内皮機能不全および血管伸展性障害から選択されるが、これらに限定されない。
【0039】
本発明の一つの態様はGIPおよびPPYのレベル上昇に由来するGPR119活性モジュレーターの治療利益である。例えば、神経保護、学習および記憶、発作および末梢ニューロパシー。
【0040】
GLP−1およびGLP−1受容体アゴニストは神経変性疾患および他の神経障害に有効であることが示されている。GLP−1およびエキセンディン−4は神経突起伸長を刺激し、PC12細胞における増殖因子離脱後の細胞生存を亢進することが示されている。神経変性の齧歯類モデルにおいて、GLP−1およびエキセンディン−4は前脳基底核におけるコリン作動性マーカー活性を回復させる。GLP−1およびエキセンディン−4の中枢点滴はまたマウスにおけるアミロイド−βペプチドのレベルを減少させ、培養PC12細胞におけるアミロイド前駆体タンパク質量を減少させる。GLP−1受容体アゴニストはラットにおける学習を増強し、GLP−1受容体ノックアウトマウスは学習行動の不全を示すことが示されている。ノックアウトマウスはまたGLP−1受容体アゴニスト投与により予防できるカイニン酸誘発発作に対する感受性の増加も示す。GLP−1およびエキセンディン−4はまた、末梢感覚性ニューロパシーの実験モデルであるピリドキシン誘発末梢神経変性の処置における有効性も示されている。
【0041】
グルコース依存性インスリン分泌性ポリペプチド(GIP)はまた海馬前駆細胞の増殖および感覚運動協調および記憶認識の増強に効果を有することも示されている。
【0042】
本発明の一つの態様はGPR119活性モジュレーターの治療利益である。例えば、GLP−2および短腸症候群(SBS)。動物における数種の試験および臨床試験から、GLP−2が腸管順応に重要な役割を有する栄養性ホルモンであることが示されている。細胞増殖、アポトーシス、および栄養吸収の制御におけるその役割は十分に報告されている。短腸症候群は、小腸一部の疾患または外科的摘出(例えばクローン病)の結果としての栄養素、水およびビタミン類の吸収障害として特徴付けられる。腸管順応を改善する治療がこの疾患の処置に有益であると考えられる。事実、SBS患者における第II相試験では、GLP−2アナログであるテデュグルチド(teduglutide)が水分および栄養吸収を中程度に改善させることが示されている。
【0043】
本発明の一つの態様において、GIPおよびPPYのレベル上昇に由来するGPR119活性モジュレーターの治療利益がある。例えば、GLP−1、GIPおよび骨粗鬆症。GLP−1は、マウスC−細胞株(CA−77)におけるカルシトニンおよびカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)の分泌および発現を増加させることが示されている。カルシトニンは破骨細胞による骨吸収を阻害し、骨格骨のミネラル化を促進する。骨粗鬆症は、骨密度の減少により特徴付けられる疾患であり、故に、GLP−1が誘発するカルシトニンの増加は、治療上有益であるはずである。
【0044】
GIPは、コラーゲンI型mRNAを含む骨芽細胞における新骨形成のマーカーの上方制御および骨密度増加に関与することが報告されている。GLP−1と同様、GIPもまた骨吸収を阻害することが示されている。
【0045】
本発明の一つの態様は、GIPおよびPPYのレベル上昇に由来するGPR119活性モジュレーターの治療利益である。例えば、PPYおよび胃排出。島の膵臓ポリペプチド(PP)細胞に存在するGPR119は、PPYの分泌と関連付けられている。PPYは、胃排出および消化器運動性の調節を含む多様な生理学的過程に広範な作用を有することが報告されている。これらの作用は、消化過程および栄養素取り込みを遅延させ、それにより血糖値の食後上昇を予防する。PPYは、視床下部摂食調節ペプチド類の発現を変えることにより、食物摂取量を抑制できる。PP過発現マウスは、食物摂取量および胃排出速度が減少した、痩せの表現型を示した。
【0046】
前記によって、本発明は、さらに、処置を必要とする対象における、上に記載した疾患または障害のいずれかの症状(symptamology)を予防または軽減する方法であって、該対象に式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩の治療有効量(下の“投与および医薬組成物”参照)を投与することを含む、方法を提供する。上記の使用のいずれについても、必要投与量は投与方式、処置する特定の状態および所望の効果により変わる。
【0047】
投与および医薬組成物
一般に、本発明の化合物は、当分野で既知の一般的で、許容される方式のいずれかを介して、単独で、または1種以上の治療剤と組み合わせて治療有効量で投与される。治療有効量は疾患の重症度、対象の年齢および相対的健康状態、使用する化合物の効力および他の因子により広範に変わり得る。一般に、満足のいく結果が、約0.03〜2.5mg/kg体重の1日量を投与したときに全身的に得られることが示される。大型哺乳動物、例えばヒトにおける指示される1日投与量は、約0.5mg〜約100mgの範囲であり、好都合には、例えば1日4回までの分割量でまたは遅延形態で投与する。経口投与用の適当な単位投与形態は約1〜50mgの有効成分を含む。
【0048】
本発明の化合物を、医薬組成物として任意の簡便な経路により、特に経腸的に、例えば、経口で、例えば、錠剤またはカプセル剤の形で、または非経腸的に、例えば、注射溶液または懸濁液の形で、局所的に、例えば、ローション剤、ゲル剤、軟膏剤またはクリーム剤の形で、または経鼻的にまたは坐薬形態で投与できる。遊離形または薬学的に許容される塩形態の本発明の化合物を少なくとも1個の薬学的に許容される担体または希釈剤と共に含む医薬組成物は、混合、造粒またはコーティング法による慣用の手段により製造できる。例えば、経口組成物は、有効成分をa)希釈剤、例えば、ラクトース、デキストロース、スクロース、マンニトール、ソルビトール、セルロースおよび/またはグリシン;b)滑剤、例えば、シリカ、タルク、ステアリン酸、そのマグネシウム塩またはカルシウム塩および/またはポリエチレングリコール;錠剤についてはまたc)結合剤、例えば、ケイ酸アルミニウム・マグネシウム、デンプンペースト、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロースおよびまたはポリビニルピロリドン;所望によりd)崩壊剤、例えば、デンプン類、寒天、アルギン酸またはそのナトリウム塩、または起沸性混合物;および/またはe)吸収剤、着色剤、香味剤および甘味剤と共に含む錠剤またはゼラチンカプセル剤であり得る。注射用組成物は、等張水溶液または懸濁液であり得て、坐薬は脂肪エマルジョンまたは懸濁液から製造できる。本組成物は滅菌してよくおよび/またはアジュバント、例えば防腐剤、安定化剤、湿潤剤または乳化剤、溶解促進剤、浸透圧調整用塩および/または緩衝剤を含んでよい。加えて、それらはまた他の治療的に価値ある物質も含んでよい。経皮適用に適当な製剤は、本発明の化合物の有効量を担体と共に含む。担体は、宿主の皮膚の通過を助けるための吸収性の薬理学的に許容される溶媒を含み得る。例えば、経皮デバイスは、裏打ち部材、化合物を所望により担体と共に含む貯蔵部、場合により化合物の宿主皮膚への、制御され、かつ予定された速度での長期間にわたる送達をするための速度制御バリア、および該デバイスを皮膚に固定するための手段を含むバンデージの形態である。マトリックス経皮製剤も使用できる。例えば、皮膚および眼への局所適用に適当な製剤は、好ましくは当分野で既知の水溶液、軟膏剤、クリーム剤またはゲル剤である。これらは可溶化剤、安定化剤、張性増加剤、緩衝剤および防腐剤を含み得る。
【0049】
本発明の化合物は、治療有効量を1種以上の治療剤と組み合わせて投与できる(組合せ剤(pharmaceutical combination))。
【0050】
例えば、抗肥満剤、食欲低下剤、食欲抑制剤および関連薬剤と相乗効果が起こり得る。食事療法および/または運動も相乗効果を有し得る。抗肥満剤は、アポリポタンパク質−B分泌/ミクロソームトリグリセリド輸送タンパク質(apo−B/MTP)阻害剤、MCR−4アゴニスト、コレシストキニン(cholescystokinin)−A(CCK−A)アゴニスト、セロトニンおよびノルエピネフリン再取り込み阻害剤(例えば、シブトラミン)、交感神経刺激剤、β3アドレナリン受容体アゴニスト、ドーパミンアゴニスト(例えば、ブロモクリプチン)、メラニン細胞刺激ホルモン受容体アナログ、カンナビノイド1受容体アンタゴニスト(例えば、WO2006/047516に化合物開示の化合物)、メラニン凝集ホルモンアンタゴニスト、レプトン類(OBタンパク質)、レプチンアナログ、レプチン受容体アゴニスト、ガラニンアンタゴニスト、リパーゼ阻害剤(例えばテトラヒドロリプスタチン、すなわち、オーリスタット)、食欲低下剤(例えばボンベシンアゴニスト)、ニューロペプチド−Yアンタゴニスト、甲状腺ホルモン様剤、デヒドロエピアンドロステロンまたはそのアナログ、グルココルチコイド受容体アゴニストまたはアンタゴニスト、オレキシン受容体アンタゴニスト、ウロコルチン結合タンパク質アンタゴニスト、グルカゴン様ペプチド−1受容体アゴニスト、毛様体神経栄養因子受容体(例えばAxokineTM)、ヒトアグーチ関連タンパク質(AGRP)、グレリン受容体アンタゴニスト、ヒスタミン3受容体アンタゴニストまたはリバースアゴニスト、ニューロメジンU受容体アゴニスト、ノルアドレナリン食欲低下剤(例えば、フェンテルミン、マジンドールなど)および食欲抑制剤(例えば、ブプロピオン)を含むが、これらに限定されない。
【0051】
本発明の化合物を他の治療剤と組み合わせて投与するとき、併用化合物の投与量は、当然、用いる併用剤のタイプ、用いる特定の薬剤、処置する状態などにより変わる。
【0052】
組合せ製剤または医薬組成物は、上に定義した本発明の化合物またはその薬理学的に許容される塩および次のものから選択される少なくとも1種の有効成分を含む:
a) 抗糖尿病剤、例えばインスリン、インスリン誘導体および摸倣剤;インスリン分泌促進物質、例えばスルホニルウレア類、例えば、グリピジド、グリブリドおよびアマリール;インスリン分泌性スルホニルウレア受容体リガンド類、例えばメグリチナイド、例えば、ナテグリニドおよびレパグリニド;インスリン増感剤、例えばタンパク質チロシンホスファターゼ−1B(PTP−1B)阻害剤、例えばPTP-112;GSK3(グリコーゲンシンターゼキナーゼ−3)阻害剤、例えばSB-517955、SB-4195052、SB-216763、NN-57-05441およびNN-57-05445;RXRリガンド類、例えばGW-0791およびAGN-194204;ナトリウム依存性グルコース共輸送体阻害剤、例えばT-1095;グリコーゲンホスホリラーゼA阻害剤、例えばBAY R3401;ビグアナイド類、例えばメトホルミン;アルファ−グルコシダーゼ阻害剤、例えばアカルボース;GLP−1(グルカゴン様ペプチド−1)、GLP−1アナログ、例えばエキセンディン−4およびGLP−1摸倣剤;DPPIV(ジペプチジルペプチダーゼIV)阻害剤、例えばDPP728、LAF237(ビルダグリプチン − WO00/34241の実施例1)、MK-0431、サクサグリプチン、GSK23A;AGEブレーカー;チアゾリドン誘導体(グリタゾン)、例えばピオグリタゾン、ロシグリタゾン、または特許出願WO03/043985に実施例4の化合物19として記載されている(R)−1−{4−[5−メチル−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−オキサゾール−4−イルメトキシ]−ベンゼンスルホニル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸、非グリタゾン型PPARガンマアゴニスト、例えばGI−262570;ジアシルグリセロールアセチルトランスフェラーゼ(DGAT)阻害剤、例えばWO2005044250、WO2005013907、WO2004094618およびWO2004047755に開示のもの;
【0053】
b) 脂質低下剤、例えば3−ヒドロキシ−3−メチル−グルタリルコエンザイムA(HMG−CoA)レダクターゼ阻害剤、例えば、ロバスタチンおよび関連化合物、例えば米国特許4,231,938に開示のもの、ピタバスタチン、シンバスタチンおよび関連化合物、例えば米国特許4,448,784および4,450,171に開示のもの、プラバスタチンおよび関連化合物、例えば米国特許4,346,227に開示のもの、セリバスタチン、メバスタチンおよび関連化合物、例えば米国特許3,983,140に開示のもの、ベロスタチン(velostatin)、フルバスタチン、ダルバスタチン(dalvastatin)、アトルバスタチン、ロスバスタチンおよび米国特許5,753,675に開示のもの関連スタチン化合物、リバスタチン(rivastatin)、米国特許4,613,610に開示のメバロノラクトン誘導体のピラゾールアナログ、PCT出願WO86/03488に開示のメバロノラクトン誘導体のインデンアナログ、米国特許4,647,576に開示の6−[2−(置換−ピロール−1−イル)−アルキル)ピラン−2−オン類およびその誘導体、Searle's SC-45355(3−置換ペンタンジオン酸誘導体)ジクロロアセテート、PCT出願WO86/07054に開示のメバロノラクトンのイミダゾールアナログ、フランス特許2,596,393に開示の3−カルボキシ−2−ヒドロキシ−プロパン−ホスホン酸誘導体、欧州特許出願0221025に開示の2,3−二置換ピロール、フランおよびチオフェン誘導体、米国特許4,686,237に開示のメバロノラクトンのナフチルアナログ、例えば米国特許4,499,289に開示の、オクタヒドロナフタレン類、欧州特許出願0,142,146A2に開示のメビノリン(ロバスタチン)のケトアナログ、および米国特許5,506,219および5,691,322に開示のキノリン(quintoline)およびピリジン誘導体。加えて、ここに使用するのに適当なHMG CoAレダクターゼの阻害に有用なホスフィン酸化合物がGB2205837に開示されている;スクアレンシンターゼ阻害剤;FXR(ファルネソイドX受容体)およびLXR(肝臓X受容体)リガンド;コレスチラミン;フィブラート;ニコチン酸およびアスピリン;
【0054】
c) 抗肥満剤または食欲抑制剤、例えばCB1活性モジュレーター、メラノコルチン受容体(MC4R)アゴニスト、メラニン凝集ホルモン受容体(MCHR)アンタゴニスト、成長ホルモン分泌促進物質受容体(GHSR)アンタゴニスト、ガラニン受容体モジュレーター、オレキシンアンタゴニスト、CCKアゴニスト、GLP−1アゴニスト、および他のプレプログルカゴン由来ペプチド;NPY1またはNPY5アンタゴニスト(antagonsist)、NPY2およびNPY4モジュレーター、副腎皮質刺激ホルモン放出因子アゴニスト、ヒスタミン受容体−3(H3)モジュレーター、aP2阻害剤、PPARガンマモジュレーター、PPARデルタモジュレーター、アセチル−CoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害剤(inihibitors)、11−β−HSD−1阻害剤、アディポネクチン受容体モジュレーター;ベータ3アドレナリンアゴニスト、例えばAJ9677(武田/大日本)、L750355(Merck)、またはCP331648(Pfizer)または米国特許5,541,204、5,770,615、5、491,134、5,776,983および5,488,064に開示の他の既知ベータ3アゴニスト、甲状腺受容体ベータモジュレーター、例えばWO97/21993に開示の甲状腺受容体リガンド(U. Cal SF)、WO99/00353(KaroBio)およびGB98/284425(KaroBio)、WO2005011655に開示のSCD−1阻害剤、リパーゼ阻害剤、例えばオーリスタットまたはATL−962(Alizyme)、セロトニン受容体アゴニスト、(例えば、BVT-933(Biovitrum))、モノアミン再取り込み阻害剤または放出剤、例えばフェンフルラミン、デキスフェンフルラミン、フルボキサミン、フルオキセチン、パロキセチン、セルトラリン、クロルフェンテルミン、クロホレックス、クロルテルミン、ピシロレキス、シブトラミン、デキサンフェタミン、フェンテルミン、フェニルプロパノールアミンまたはマジンドール、食欲低下剤、例えばトピラメート(Johnson & Johnson)、CNTF(毛様体神経栄養因子)/Axokine(登録商標)(Regeneron)、BDNF(脳由来神経栄養因子)、レプチンおよびレプチン受容体モジュレーター、フェンテルミン、レプチン、ブロモクリプチン、デキサンフェタミン、アンフェタミン、フェンフルラミン、デキスフェンフルラミン、シブトラミン、オーリスタット、デキスフェンフルラミン、マジンドール、フェンテルミン、フェンジメトラジン、ジエチルプロピオン、フルオキセチン、ブプロピオン、トピラメート、ジエチルプロピオン、ベンズフェタミン、フェニルプロパノールアミンまたはエコピパム(ecopipam)、エフェドリン、シュードエフェドリン;
【0055】
d) 抗高血圧剤、例えばループ利尿剤、例えばエタクリン酸、フロセミドおよびトルセミド;利尿剤、例えばチアジド誘導体、クロロチアジド(chlorithiazide)、ヒドロクロロチアジド、アミロライド;アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、例えばベナゼプリル、カプトプリル、エナラプリル、フォシノプリル、リシノプリル、モエキシプリル、ペリノドプリル(perinodopril)、キナプリル(quintapril)、ラミプリルおよびトランドラプリル;Na−K−ATPase膜ポンプ阻害剤、例えばジゴキシン;中性エンドペプチダーゼ(NEP)阻害剤、例えばチオルファン、terteo−チオルファン、SQ29072;ECE阻害剤、例えばSLV306;ACE/NEP阻害剤、例えばオマパトリラート、サムパトリラート(sampatrilat)およびファシドトリル;アンギオテンシンIIアンタゴニスト、例えばカンデサルタン、エプロサルタン、イルベサルタン、ロサルタン、テルミサルタンおよびバルサルタン、特にバルサルタン;レニン阻害剤、例えばアリスキレン、テルラキレン(terlakiren)、ジテキレン(ditekiren)、RO 66-1132、RO-66-1168;ベータ−アドレナリン受容体ブロッカー、例えばアセブトロール、アテノロール、ベタキソロール、ビソプロロール、メトプロロール、ナドロール、プロプラノロール、ソタロールおよびチモロール;変力剤、例えばジゴキシン、ドブタミンおよびミルリノン;カルシウムチャネルブロッカー、例えばアムロジピン、ベプリジル、ジルチアゼム、フェロジピン、ニカルジピン、ニモジピン、ニフェジピン、ニソルジピンおよびベラパミル;アルドステロン受容体アンタゴニスト;アルドステロンシンターゼ阻害剤;およびデュアルET/AIIアンタゴニスト、例えばWO00/01389に開示のもの;
【0056】
e) HDL増加性化合物;
【0057】
f) コレステロール吸収モジュレーター、例えばZetia(登録商標)およびKT6-971;
【0058】
g) Apo−A1アナログおよび摸倣剤;
【0059】
h) トロンビン阻害剤、例えばキシメラガトラン;
【0060】
i)アルドステロン阻害剤、例えばアナストロゾール(anastrazole)、ファドロゾール、エプレレノン;
【0061】
j) 血小板凝集阻害剤、例えばアスピリン、硫酸クロピドグレル;
【0062】
k) エストロゲン、テストステロン、選択的エストロゲン受容体モジュレーター、選択的アンドロゲン受容体モジュレーター;
【0063】
l) 化学療法剤、例えばアロマターゼ阻害剤、例えばフェマーラ、抗エストロゲン類、トポイソメラーゼI阻害剤、トポイソメラーゼII阻害剤、微小管活性化剤、アルキル化剤、抗新生物代謝拮抗剤、プラチン化合物、タンパク質キナーゼ活性を減少させる化合物、例えばPDGF受容体チロシンキナーゼ阻害剤、好ましくは欧州特許出願EP−A−0564409に実施例21として記載のイマチニブ({N−{5−[4−(4−メチル−ピペラジノ−メチル)−ベンゾイルアミド]−2−メチルフェニル}−4−(3−ピリジル)−2−ピリミジン−アミン})または特許出願WO04/005281に実施例92として記載の4−メチル−N−[3−(4−メチル−イミダゾール−1−イル)−5−トリフルオロメチル−フェニル]−3−(4−ピリジン−3−イル−ピリミジン−2−イルアミノ)−ベンズアミド;
【0064】
m) 5−HT受容体と相互作用する薬剤および/または5−HT受容体と相互作用する薬剤、例えば、米国特許5510353に実施例13として記載のテガセロド、マレイン酸水素テガセロド、シサプリド、シランセトロン(cilansetron);
【0065】
n) タバコ濫用を処置する薬剤、例えば、ニコチン受容体部分的アゴニスト、次亜塩素酸ブプロピオン(商品名Zyban(登録商標)としても既知)およびニコチン代替治療剤;
【0066】
o) 勃起不全処置剤、例えば、ドーパミン作用性薬剤、例えばアポモルヒネ)、ADD/ADHD剤(例えば、Ritalin(登録商標)、Strattera(登録商標)、Concerta(登録商標)およびAdderall(登録商標));
【0067】
p) アルコール中毒処置剤、例えばオピオイドアンタゴニスト(例えば、ナルトレキソン(商品名ReVia(登録商標)としても既知)およびナルメフェン)、ジスルフィラム(商品名Antabuse(登録商標)としても既知)、およびアカンプロセート(商品名Campral(登録商標)としても既知))。加えて、アルコール離脱症状軽減剤、例えばベンゾジアゼピン類、ベータ−ブロッカー、クロニジン、カルバマゼピン、プレガバリン、およびギャバペンチン(Neurontin(登録商標))も併用してよい;
【0068】
q) 抗炎症剤(例えば、COX−2阻害剤);抗鬱剤(例えば、塩酸フルオキセチン(Prozac(登録商標)));認知改善剤(例えば、塩酸ドネペジル(Aircept(登録商標))および他のアセチルコリンエステラーゼ阻害剤);神経保護剤(例えば、メマンチン);抗精神病剤(例えば、ジプラシドン(Geodon(登録商標))、リスペリドン(Risperdal(登録商標))、およびオランザピン(Zyprexa(登録商標)))のような他の有用な薬剤;
または、いずれの場合も、その薬学的に許容される塩。
【0069】
本発明はまた、a)遊離形または薬学的に許容される塩形態の、ここに開示する本発明の化合物である第一剤、およびb)少なくとも1種の併用剤を含む組合せ剤、例えばキットも提供する。キットはその投与用の指示を含んでよい。
【0070】
ここで使用する用語“共投与”または“組合せ投与”などは、選択した複数治療剤の一患者への投与を包含し、これらの薬剤が必ずしも同じ投与経路でまたは同時に投与されるものではない処置レジメンを含むことを意図する。
【0071】
ここで使用する用語“組合せ剤”は、1種を超える有効成分の混合または組合せに由来する製品を意味し、これらの有効成分が固定されたおよび固定されていない両方の組合せを含む。用語“固定された組合せ”は、複数有効成分、例えば式Iの化合物および併用剤が、両方とも、一患者に同時に一体製剤または薬物の形態で投与されることを意味する。用語“固定されていない組合せ”は、複数有効成分、例えば式Iの化合物および併用剤を、両方とも一患者に別個の製剤として、同時に、一緒にまたは特定の時間的制約なく逐次的に投与することを意味し、ここで、かかる投与が患者体内で2化合物の治療有効レベルを提供する。後者はまたカクテル療法、例えば3種以上の有効成分の投与にも適用される。
【0072】
本発明の化合物の製造方法
本発明はまた本発明の化合物の製造方法も含む。記載する反応において、反応性官能基、例えばヒドロキシ基、アミノ基、イミノ基、チオ基またはカルボキシ基を、これらの基が最終生成物において望まれるとき、反応への望まない参加を避けるために保護する必要があるかもしれない。通常の保護基を標準実務に従い使用できる(例えば、T.W. Greene and P. G. M. Wuts in “Protective Groups in Organic Chemistry”, John Wiley and Sons, 1991参照)。
【0073】
次のスキームにおいて、本発明の化合物の数種の製造方法を説明する。当業者には、これらの方法が代表例であって、本発明の化合物の全ての製造方法を包含するものではないことは明らかである。スキーム中の基は式Iにおいて記載する通りである。
【0074】
【化6】

【0075】
式Ibの化合物は、反応スキームIにおいて、式1の化合物(式中、Xはクロライド、ブロマイド、アイオダイド、トリフラート、ノナフラートなどである)と、式2の化合物(式中、LGは脱離基、例えばアリール−またはアルキルスルホン酸エステル、ハライドまたは当業者に周知の他の適当な基である)を、適当な溶媒、例えばDMSO、DMF、テトラヒドロフランなどの中、適当な塩基、例えばKOtBu、CsCO、NaHなどの存在下、高温、例えば100℃で反応させて、式3の中間体を得る。次いで、式4の化合物を式3の化合物と当分野で既知のPdまたはCu法を使用してカップリングさせ得る(例えば、Shafir, A, Buchwald, S. F.; J. Am Chem. Soc. 2006, 128, 8742およびその中に引用された文献、ならびにHartwig, J. F. Handbook of Organopalladium Chemistry for Organic Synthesis, Negishi, E., Ed., Wiley-Interscience: Weinheim, 2002)。このスキームにおいて、R、RおよびRと命名される基は、式Iにおいて定義した基の保護されたものであり、これをこのスキームの反応終了後、または途中で脱保護および操作して最終化合物とし得ると解釈すべきである。
【0076】
【化7】

【0077】
式Icの化合物は、反応スキームIIのとおり、式5の化合物(式中、PGは保護基、例えばBoc、Cbz、Fmoc、t−ブチル、ベンジルなどである)を、当分野で既知の方法により脱保護し(例えばWuts, P. G. M., Greene, T. W. Greene's Protective Groups in Organic Synthesis, Fourth Edition, Wiley-Interscience: Hoboken, 2007およびその中に引用された文献)、式6の中間体を得ることにより製造できる。次いで、式7の化合物を、式6の化合物で、適当な還元剤、例えばナトリウムトリアセトキシボロハイドライド、ナトリウムシアノボロハイドライド、水素化ホウ素ナトリウムなどを、溶媒、例えばDMF、ジクロロエタン、テトラヒドロフランなどの中、塩基、例えばトリエチルアミンなどの存在下または非存在下に使用して還元的アミノ化して、式Icの化合物を得ることができる。このスキームにおいて、Aで示される基は、式Iにおいて定義した基の保護されたものであり、これをこのスキームの反応終了後、または途中で脱保護および後処理をして最終化合物とされると理解される。
【0078】
【化8】

【0079】
式Idの化合物は、反応スキームIIIのとおり、式8の化合物(式中、Xはクロライド、ブロマイド、アイオダイド、トリフラート、ノナフラートなどである)と式9の化合物(式中、B(OR)はボロン酸またはボロン酸エステル、例えばボロン酸ピナコールエステルなどである)を、当分野で既知のPd法を使用して反応させ、式10の中間体を得ることにより製造できる。次いで、式10の化合物を還元して、式11のピペリジン中間体を得ることができる。式11の化合物をさらに官能化して、式Idの化合物を得ることができる。このスキームにおいて、Bで示される基は、式Iにおいて定義した基の保護されたものであり、これをこのスキームの反応終了後、または途中で脱保護および後処理して最終化合物とされると理解される。
【0080】
本発明の化合物の合成の詳細な記載は、下の実施例に示す。
【0081】
本発明の化合物の製造の付加的工程
本発明の化合物は、遊離塩基形態の化合物と薬学的に許容される無機または有機酸の反応により、薬学的に許容される酸付加塩として製造できる。あるいは、本発明の化合物の薬学的に許容される塩基付加塩は、遊離酸形態の化合物と薬学的に許容される無機または有機塩基の反応により製造できる。あるいは、塩形態の本発明の化合物を、出発物質または中間体の塩を使用して製造できる。
【0082】
遊離酸または遊離塩基形態の本発明の化合物を、それぞれ対応する塩基付加塩または酸付加塩形態から製造できる。例えば酸付加塩形態の本発明の化合物を、適当な塩基(例えば、水酸化アンモニウム溶液、水酸化ナトリウムなど)で処理することにより対応する遊離塩基に変換できる。塩基付加塩形態の本発明の化合物を、適当な酸(例えば、塩酸など)での処理により対応する遊離酸に変換できる。
【0083】
酸化されていない形態の本発明の化合物を、本発明の化合物のN−オキシドから、還元剤(例えば、硫黄、二酸化硫黄、トリフェニルホスフィン、リチウムボロハイドライド、水素化ホウ素ナトリウムなど)で、適当な不活性有機溶媒(例えばアセトニトリル、エタノール、ジオキサン水溶液など)中、0〜80℃で処理することにより製造できる。
【0084】
本発明の化合物のプロドラッグ誘導体は、当業者に既知の方法により製造できる(例えば、さらなる詳細についてはSaulnier et al., (1994), Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters, Vol. 4, p. 1985参照)。例えば、適当なプロドラッグを、誘導体化されていない本発明の化合物と、適当なカルバミル化剤(例えば、1,1−アシルオキシアルキルカルバノクロリダート、炭酸パラ−ニトロフェニルなど)と反応させることにより製造できる。
【0085】
本発明の化合物の被保護誘導体は、当業者に既知の手段により製造できる。保護基およびの形成およびその除去に適用可能な技術の詳細な記載は、T. W. Greene, “Protecting Groups in Organic Chemistry”, 3rd edition, John Wiley and Sons, Inc., 1999に見ることができる。
【0086】
本発明の化合物は、好都合には、または本発明の過程中に、溶媒和物(例えば、水和物)として製造できる。本発明の化合物の水和物は、好都合には、水溶液/有機溶媒混合物から、有機溶媒、例えばジオキシン、テトラヒドロフランまたはメタノールを使用した際血漿により製造できる。
【0087】
本発明の化合物は、化合物のラセミ混合物を光学活性分割剤と反応させてジアステレオ異性化合物の対を形成させ、ジアステレオマーを分離し、光学的に純粋なエナンチオマーを回収することにより、その個々の立体異性体として製造できる。エナンチオマーの分割は、本発明の化合物の共有結合するジアステレオマー誘導体を使用しても実施できるか、解離可能な複合体(例えば、結晶性ジアステレオマー塩)が好ましい。ジアステレオマーは異なる物理特性(例えば、融点、沸点、溶解度、反応性など)を有し、これらの差異を利用して容易に分割できる。ジアステレオマーはクロマトグラフィーにより、または好ましくは、溶解度の差異に基づく分離/分割技術により分離できる。次いで、光学的に純粋なエナンチオマーを、ラセミ化をもたらさない任意の実際的手段により分割剤と共に回収する。化合物の立体異性体のそのラセミ混合物からの分割に適用可能技術の詳細な記載は、Jean Jacques, Andre Collet, Samuel H. Wilen, “Enantiomers, Racemates and Resolutions”, John Wiley And Sons, Inc., 1981に見ることができる。
【0088】
要約すると、式Icの化合物は次の事項を含む方法により製造できる:
(a) 反応スキームI、IIおよびIIIの方法;および
(b) 場合により本発明の化合物の薬学的に許容される塩への変換;
(c) 場合により塩形態の本発明の化合物の非塩形態への変換;
(d) 場合により酸化されていない形態の本発明の化合物の薬学的に許容されるN−オキシドへの変換;
(e) 場合によりN−オキシド形態の本発明の化合物のその非酸化形態への変換;
(f) 場合により異性体混合物から本発明の化合物の個々の異性体の分離;
(g) 場合により本発明の非誘導体化化合物の薬学的に許容されるプロドラッグ誘導体への変換;および
(h) 場合によりプロドラッグ誘導体の本発明化合物の非誘導体化形態への変換。
【0089】
出発物質の製造が特に記載されていない場合、その化合物は既知であるかまたは当分野で既知の方法または下の実施例に開示に従って製造できる。
【0090】
上記の変換が本発明の化合物の単なる代表的製造方法であって、他の既知の方法も同様に使用できることが当業者の認識である。
【実施例】
【0091】
本発明を、次の本発明の化合物およびその中間体の製造を説明する実施例によりさらに例示するが、本発明を限定するものではない。
【0092】
構成部分の合成:
BB1:
4−(1−フルオロシクロブチル)ベンズアルデヒド
【化9】

工程A:冷却している(−78℃)、1−ブロモ−4−(ジメトキシメチル)ベンゼンBB1a(693mg、3mmol)の無水テトラヒドロフラン(10mL)溶液にn−BuLi(ヘキサン中2.5M、1.32mL、3.3mmol)を添加し、混合物を、窒素雰囲気下、45分間撹拌する。オキセタン−3−オン(216mg、3mmol)の無水テトラヒドロフラン(2mL)を添加し、冷却浴を除く。反応混合物を2時間撹拌し、飽和NHCl(5mL)を添加し、混合物をさらに15分間撹拌する。テトラヒドロフランを蒸発させ、水を添加し、混合物を酢酸エチル(4×)で抽出する。合わせた有機相を乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮する。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル勾配)による精製により、1−(4−(ジメトキシメチル)フェニル)シクロブタノールBB1bを白色結晶として得る:1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = 7.60 (m, 2H), 7.40 (m, 2H), 6.37 (s, 1H), 5.39 (s, 1H), 4.76 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 4.67 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 3.24 (s, 6H)。
【0093】
工程B:冷却している(−78℃)、BB1b(112mg、0.5mmol)の無水ジクロロメタン溶液に、DAST(79μL、0.6mmol)を添加し、混合物を90分間、−78℃、そして30分間、0℃で撹拌する。反応混合物を飽和NHClで反応停止させ、水で希釈し、ジクロロメタン(3×)で抽出する。合わせた有機相を乾燥させ(NaSO)、濃縮し、粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル勾配)で精製して、4−(1−フルオロシクロブチル)ベンズアルデヒドBB1を白色固体として得る:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 10.06 (s, 1H), 7.97 (m, 2H), 7.78 (m, 2H), 5.16 (m, 2H), 4.86 (m, 2H)。
【0094】
BB2:
5−(クロロメチル)−3−(2−フルオロプロパン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール
【化10】

工程A:アセトンシアノヒドリンBB2a(457μL、5mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液を−78℃に冷却し、Deoxo-Fluor(トルエン中50%、1.38mL、7.5mmol)を添加する。反応混合物を室温まで温め、一夜撹拌する。混合物を重炭酸ナトリウム水溶液で反応停止させ、混合物をジクロロメタン(7×)で抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮して、2−フルオロ−2−メチルプロパンニトリルBB2bを得る:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 1.76 (d, J = 20.8 Hz)。本化合物を精製せずに使用する。
【0095】
工程B:BB2b(100mg、1.1mmol)のエタノール(0.5mL)およびヒドロキシルアミン(50%水溶液、184μL、3mmol)中の溶液を室温で一夜撹拌する。水を除去し、残留物をトルエン(3×)と共蒸発させて、(Z)−2−フルオロ−N’−ヒドロキシ−2−メチルプロパンイミドアミドBB2c。本生成物を精製せずに使用する。
【0096】
工程C:BB2c(114mg、0.9mmol)およびクロロ酢酸無水物(171mg、1mmol)の酢酸(0.5mL)溶液を120℃で一夜加熱する。反応混合物を室温に冷却し、水を添加し、混合物をジクロロメタン(3×)で抽出する。合わせた有機相を炭酸ナトリウム水溶液(2x)および塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮して、5−(クロロメチル)−3−(2−フルオロプロパン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾールBB2:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 4.70 (s, 2H), 1.81 (d, J = 21.6 Hz, 6H);19F-NMR (376.46 MHz, CDCl3) δ = -140.32。
【0097】
BB3
5−(クロロメチル)−3−(1,1−ジフルオロエチル)−1,2,4−オキサジアゾール
【化11】

工程A:2,2−ジフルオロプロパンニトリルBB3a(273mg、3mmol)のエタノール(0.6mL)溶液を0℃に冷却し、ヒドロキシルアミン(50%水溶液、276μL、4.5mmol)を添加する。反応混合物を室温で一夜撹拌する。水を除去し、粗物質をトルエン(3×)と共蒸発させて、(Z)−2,2−ジフルオロ−N’−ヒドロキシプロパンイミドアミドBB3bを得る:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 8.09 (bs, 1H), 4.81 (bs, 2H), 1.81 (t, J = 18.9 Hz, 3H);MS計算値 C3H6F2N2O ([M+H]+):125.0, 実測値:125.1。本生成物を精製せずに使用する。
【0098】
工程B:BB3b(117mg、0.94mmol)およびクロロアセチルクロライド(150μL、1.89mmol)のトルエン(5mL)溶液を110℃で一夜加熱する。溶媒を蒸発させ、粗物質をジクロロメタンに溶解し、水(2×)、炭酸ナトリウム(2×)および塩水で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮して、5−(クロロメチル)−3−(1,1−ジフルオロエチル)−1,2,4−オキサジアゾールBB3を油状物として得る:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 4.75 (s, 2H), 2.10 (t, J =18.7 Hz, 3H);19F-NMR (376.46 MHz, CDCl3) δ = -91.57。本生成物を精製せずに使用する。
【0099】
BB4
5−(クロロメチル)−1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール
【化12】

工程A:1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−カルボン酸BB4a(837mg、4.3mmol)を無水テトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、LiAlH(2.16mLのテトラヒドロフラン中2.0M溶液、4.3mmol)を滴下し、rtで1時間撹拌する。混合物を1N HClの滴下により反応停止させ、飽和NaHCOの添加により塩基性とし、EtOAc(3×)で抽出する。有機層を合わせ、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮して、(1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル)メタノールBB4bを透明油状物として得る。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 6.46 (s, 1H), 4.69 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 3.95 (s, 3H);MS計算値 C6H8F3N2O ([M+H]+):181.0, 実測値:181.1。
【0100】
工程B:アルコールBB4b(696mg、3.86mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、ジイソプロピルエチルアミン(1.34mL、7.73mmol)およびメタンスルホニルクロライド(330mg、4.25mmol)を添加し、rtで3時間撹拌する。混合物を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン勾配)で精製して、5−(クロロメチル)−1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾールBB4を黄色油状物として得る:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 6.54 (s, 1H), 4.59 (s, 2H), 3.97 (s, 3H);MS計算値 C6H7ClF3N2 ([M+H]+):199.0, 実測値:199.1。
【0101】
実施例A1
1−(5−(1−(4−イソプロピルベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)ピリジン−2−イル)−4−(メチルスルホニル)ピペラジン
【化13】

工程A:3−ヒドロキシアゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルA1a(2g、11.5mmol)のジクロロメタン(0.5M、23mL)溶液をエチルジイソプロピルアミン(3mL、17.5mmol)で処理し、混合物を0℃に冷却する。メタンスルホニルクロライド(0.99mL、12.7mmol)を滴下し、混合物を室温で6時間撹拌する。混合物をジクロロメタンで希釈し、1M HCl、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮して、3−(メチルスルホニルオキシ)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルA1bを油状物として得て、それは静置により固化する:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 5.25-5.19 (m, 1H), 4.30 (ddd, J = 10.4, 6.4, 1.2 Hz, 2H), 4.12 (ddd, J = 10.4, 4.0, 1.2 Hz, 2H), 3.09 (s, 3H), 1.46 (s, 9H);MS計算値 C9H18NO5S ([M+H]+):252.1, 実測値:252.2。本生成物を精製せずに使用する。
【0102】
工程B:2−ブロモ−5−ヒドロキシピリジン(1g、5.75mmol)のジメチルスルホキシド(20mL)溶液をカリウムtert−ブトキシド(839mg、7.48mmol)で処理し、混合物を室温で20分間撹拌する。中間体A1b(1.73g、6.88mmol)のジメチルスルホキシド(10mL)溶液を滴下し、混合物を100℃で3日間撹拌する。混合物を室温に冷却し、水で希釈し、酢酸エチル(3×)で抽出する。合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮する。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン勾配)で精製して、3−(6−ブロモピリジン−3−イルオキシ)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルA1cを薄黄色固体として得る:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 7.92 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.00 (dd, J = 8.4, 2.8 Hz, 1H), 4.94-4.88 (m, 1H), 4.33 (ddd, J = 9.6, 6.4, 0.8 Hz, 2H), 4.02 (ddd, J = 10.0, 4.0, 0.8 Hz, 2H), 1.47 (s, 9H);MS計算値 C13H18BrN2O3 ([M+H]+):329.0, 実測値:329.1。
【0103】
工程C:中間体A1c(900mg、2.73mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(75mg、0.08mmol)、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(142mg、0.24mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(394mg、4.1mmol)およびピペラジン−1−カルボン酸ベンジル(723mg、3.28mmol)を仕込んだマイクロ波バイアルを密閉し、排気し、窒素下に置き、トルエン(7mL)で処理する。得られた混合物を100℃で4時間加熱する。混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄する。水相を酢酸エチルで再抽出する。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮し、粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン勾配)で精製して、4−(5−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イルオキシ)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸ベンジルA1dを薄黄色固体として得る:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 7.76 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.40-7.32 (m, 5H), 7.08 (dd, J = 9.2, 3.2 Hz, 1H), 6.66 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.19 (s, 2H), 4.86-4.81 (m, 1H), 4.28 (dd, J = 10.4, 6.4 Hz, 2H), 4.00 (dd, J = 10.4, 4.0 Hz, 2H), 3.66-3.63 (m, 4H), 3.46-3.43 (m, 4H), 1.47 (s, 9H);MS計算値 C25H33N4O5 ([M+H]+):469.2, 実測値:469.2。
【0104】
工程D:中間体A1d(1.03g、2.2mmol)のメタノール(20mL)溶液にパラジウム炭素(10%、103mg)を添加する。混合物を水素で飽和させ、水素化分解(1気圧)に4時間付す。さらにパラジウム炭素(10%、103mg)を添加し、混合物を水素雰囲気下にさらに4時間撹拌する。混合物をセライトで濾過し、メタノールで洗浄する。溶媒を蒸発させて、3−(6−(ピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イルオキシ)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルA1eを濃油状物として得て、それは時間とともに固化する:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 9.82 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.15 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.82-4.75 (m, 1H), 4.21 (dd, J = 9.6, 6.4 Hz, 2H), 3.90 (dd, J = 9.6, 3.6 Hz, 2H), 3.82 (m, 4H), 3.32 (m, 4H), 1.37 (s, 9H);MS計算値 C17H27N4O3 ([M+H]+):335.2, 実測値:335.2。
【0105】
工程E:中間体A1e(115mg、0.34mmol)のジクロロメタン(dichlorometane)(2mL)溶液をトリエチルアミン(0.1mL、0.72mmol)、メタンスルホニルクロライド(29.3μL、0.38mmol)のジクロロメタン(0.1mL)溶液で処理する。混合物を一夜撹拌し、トリフルオロ酢酸(1mL)で処理し、室温でさらに3時間撹拌する。混合物をシリカ結合トス酸樹脂(0.66mmol/g、1.55g、1.02mmol)上に充填し、メタノール/ジクロロメタンで徹底的に洗浄する。濾液を廃棄し、所望の化合物をメタノール中2Mアンモニアで溶出する。溶媒を真空で濃縮して、1−(5−(アゼチジン−3−イルオキシ)ピリジン−2−イル)−4−(メチルスルホニル)ピペラジンA1fを薄黄色固体として得る:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 7.79 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.09 (dd, J = 8.8, 2.8 Hz, 1H), 6.69 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 4.96 (quint, J = 6.0 Hz, 1H), 3.95-3.91 (m, 2H), 3.84-3.80 (m, 2H), 3.59-3.56 (m, 4H), 3.37-3.34 (m, 4H), 2.83 (s, 3H);MS計算値 C13H21N4O3S ([M+H]+):313.1, 実測値:313.0。
【0106】
工程F:中間体A1f(10mg、0.032mmol)のジクロロエタン(0.5mL)溶液に、4−イソプロピルベンズアルデヒド(7.3μL、0.048mmol)、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(7.5mg、0.035mmol)および酢酸(2μL、0.035mmol)を添加する。混合物を室温で一夜撹拌し、シリカ結合トシルヒドラジン(0.93mmol/g、103mg、0.096mmol)を添加し、混合物をマイクロ波照射(100℃、5分間)に付す。混合物を濾過し、溶媒を真空で蒸発させる。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール勾配)で精製して、表題化合物(実施例A1)を得る:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 7.72 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.14-7.09 (m, 5H), 6.99 (dd, J = 9.2, 2.8 Hz, 1H), 6.57 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 4.67 (quint, J = 5.6 Hz, 1H), 3.74-3.70 (m, 2H), 3.59 (s, 2H), 3.48-3.45 (m, 4H), 3.27-3.24 (m, 4H), 3.10-3.06 (m, 2H), 2.82 (quint, J = 7.2 Hz, 1H), 2.73 (s, 3H), 1.17 (d, J = 6.8 Hz, 6H);MS計算値 C23H33N4O3S ([M+H]+):445.2, 実測値:445.2。
【0107】
実施例A2
4−(5−(1−(4−イソプロピルベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)ピリジン−2−イル)−3−オキソピペラジン−1−カルボン酸ベンジル
【化14】

工程A:中間体A1c(200mg、0.61mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(17mg、0.19mmol)、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(32mg、0.055mmol)、炭酸セシウム(594mg、1.82mmol)および3−オキソピペラジン−1−カルボン酸ベンジル(157mg、0.67mmol)を仕込んだマイクロ波バイアルを密閉し、排気し、窒素下に置き、ジオキサン(3.3mL)で処理する。得られた混合物を120℃で4時間加熱する。混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄する。水相を酢酸エチルで再抽出する。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮し、粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン勾配)で精製して、4−(5−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イルオキシ)ピリジン−2−イル)−3−オキソピペラジン−1−カルボン酸ベンジルA2aを明黄色油状物として得る:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 7.96 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.89-7.82 (m, 1H), 7.41-7.35 (m, 5H), 7.13 (dd, J = 8.8, 3.2 Hz, 1H), 5.21 (s, 2H), 4.95-4.89 (m, 1H), 4.36 (s, 2H), 4.34-4.31 (m, 2H), 4.10-4.07 (m, 2H), 4.05-4.01 (m, 2H), 4.86-4.83 (m, 2H), 1.47 (s, 9H);MS計算値 C25H31N4O6 ([M+H]+):483.2, 実測値:483.3。
【0108】
工程B:中間体A2a(51mg、0.106mmol)のジクロロメタン(0.3mL)溶液をトリフルオロ酢酸(0.3mL)で処理し、混合物を室温で5時間撹拌する。溶媒を蒸発させ、粗物質をジクロロメタンで希釈し、シリカ結合カーボネート樹脂を通す。樹脂をジクロロメタン/メタノールで徹底的に洗浄する。溶媒を蒸発させ、粗物質をテトラヒドロフランに溶解し、4−イソプロピルベンズアルデヒド(16μL、0.106mmol)およびマクロ多孔性トリアセトキシボロハイドライド(2.31mmol/g、76.2mg、0.176mmol)で処理し、混合物を室温で一夜撹拌する。混合物を濾過し、溶媒を真空で蒸発させる。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン勾配)で精製して、表題化合物(実施例A2)を得る:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 7.98 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.83-7.74 (m, 1H), 7.41-7.35 (m, 5H), 7.24-7.19 (m, 4H), 7.13 (dd, J = 9.2, 3.2 Hz, 1H), 5.20 (s, 2H), 4.85 (quint, J = 5.6 Hz, 1H), 4.35 (s, 2H), 4.08-4.05 (m, 2H), 3.85-3.80 (m, 4H), 3.68 (s, 1H), 3.21-3.17 (m, 2H), 3.91 (septet, J = 6.8 Hz, 1H), 1.26 (d, J = 7.2 Hz, 6H);MS計算値 C30H35N4O4 ([M+H]+):515.3, 実測値:515.2。
【0109】
実施例A3
4−(メチルスルホニル)−1−(5−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)ピリジン−2−イル)ピペラジン−2−オン
【化15】

工程A:5−ブロモピラジン−2−オール(2g、11.4mmol)のジメチルスルホキシド(40mL)溶液をカリウムtert−ブトキシド(1.67g、14.9mmol)で処理し、混合物を室温で20分間撹拌する。中間体A1b(3.45g、13.7mmol)のジメチルスルホキシド(20mL)溶液を滴下し、混合物を100℃で3日間撹拌する。混合物を室温に冷却し、水で希釈し、酢酸エチル(3×)で抽出する。合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮する。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン勾配)で精製して、3−(5−ブロモピラジン−2−イルオキシ)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルA3aを白色固体として得る:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 8.09 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 5.23-5.17 (m, 1H), 4.25 (ddd, J = 10.0, 6.8, 0.8 Hz, 2H), 3.93-3.89 (m, 2H), 1.38 (s, 9H);MS計算値 C12H17BrN3O3 ([M+H]+):330.0, 実測値:330.0。
【0110】
工程B:中間体A3a(323mg、0.98mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(26.9mg、0.03mmol)、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(50.9mg、0.088mmol)、炭酸セシウム(956mg、2.93mmol)および3−オキソピペラジン−1−カルボン酸ベンジル(252mg、1.07mmol)を仕込んだマイクロ波バイアルを密閉し、排気し、窒素下に置き、ジオキサン(5.4mL)で処理する。得られた混合物を120℃で4時間加熱する。混合物を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄する。水相を酢酸エチルで再抽出する。合わせた有機物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮し、粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン勾配)で精製して、4−(5−(1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−3−イルオキシ)ピラジン−2−イル)−3−オキソピペラジン−1−カルボン酸ベンジルA3bを薄橙色固体として得る:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 8.72 (br s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.41-7.34 (m, 5H), 5.36-5.30 (m, 1H), 5.21 (s, 2H), 4.38 (s, 2H), 4.36-4.33 (m, 2H), 4.04-3.98 (m, 4H), 3.89-3.86 (m, 2H), 1.47 (s, 9H);MS計算値 C24H30N5O6 ([M+H]+):484.2, 実測値:484.0。
【0111】
工程C:中間体A3b(615g、1.27mmol)のメタノール(26mL)溶液にパラジウム炭素(10%、62mg)を添加する。混合物を水素で飽和させ、水素化分解(1気圧)に4時間付す。さらにパラジウム炭素(10%、62mg)を添加し、混合物を水素雰囲気下にさらに4時間撹拌する。混合物をセライトで濾過し、メタノールで洗浄する。溶媒を蒸発させて、3−(5−(2−オキソピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イルオキシ)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルA3cを濃油状物として得る:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 8.72 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.10 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 5.36-5.31 (m, 1H), 4.36 (ddd, J = 10.0, 6.4, 1.2 Hz, 2H), 4.01 (dd, J = 10.0, 4.4 Hz, 2H), 3.93 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.75 (s, 2H), 3.26 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.47 (s, 9H);MS計算値 C16H24N5O4 ([M+H]+):350.2, 実測値:350.2。
【0112】
工程D:中間体A3c(349mg、1mmol)のジクロロメタン(dichlorometane)(8mL)溶液をトリエチルアミン(0.29mL、2.08mmol)、メタンスルホニルクロライド(85.1μL、1.1mmol)のジクロロメタン(0.2mL)溶液で処理する。混合物を一夜撹拌し、沈殿を濾過して、3−(5−(4−(メチルスルホニル)−2−オキソピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イルオキシ)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルA3dを白色固体として得る。母液をジクロロメタンで希釈し、飽和炭酸ナトリウムで洗浄する。水相をジクロロメタンで再抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮して、さらにA3dを薄黄色固体として得る:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 8.71 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 5.37-5.31 (m, 1H), 4.36 (ddd, J = 10.0, 6.4, 0.8 Hz, 2H), 4.16 (s, 2H), 4.13-4.10 (m, 2H), 4.01 (dd, J = 10.4, 4.0 Hz, 2H), 3.71-3.68 (m, 2H), 2.96 (s, 3H), 1.47 (s, 9H);MS計算値 C17H26N5O6S ([M+H]+):428.2, 実測値:428.2。本化合物を精製せずに使用する。
【0113】
工程E:中間体A3d(59mg、0.14mmol)のジクロロメタン(2mL)溶液をトリフルオロ酢酸(0.9mL)で処理し、室温で4時間撹拌する。溶媒を蒸発させ、粗物質をクロロホルム、トルエンおよびメタノールと数回共蒸発させる。粗物質の1/3をトリエチルアミン(22μL、0.164mmol)、4−トリフルオロメチルベンズアルデヒド(17μL、0.124mmol)、マクロ多孔性トリアセトキシボロハイドライド(2.31mmol/g、88mg、0.205mmol)、ジメチルホルムアミド(2ml)で処理し、一夜撹拌する。溶液を濾過し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン勾配)で精製して、表題化合物(実施例A3)を得る:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 8.65 (d, J = 1.6Hz, 1H), 8.07 (d, J = 1.6Hz, 1H), 7.62 (d, J = 8.0Hz, 2H), 7.47 (d, J = 8.0Hz, 2H), 5.34 (quint, J = 5.6Hz, 1H), 4.12- 4.06 (m, 6H), 3.95 (br s, 2H), 3.68-3.65 (m, 2H), 3.51-3.44 (m, 2H), 2.93 (s, 3H);19F NMR (376.46 MHz, CDCl3) δ = -62.61;MS計算値 C20H23F3N5O4S ([M+H]+):486.1, 実測値:486.1。
【0114】
実施例A4
4−(メチルスルホニル)−1−(5−(1−(4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)ピラジン−2−イル)ピペラジン−2−オン
【化16】

工程A:中間体A3a(3g、9.1mmol)のジクロロメタン(15mL)懸濁液を0℃に冷却し、トリフルオロ酢酸(5mL)で処理する。混合物を0℃で20分間撹拌し、室温に温め、7時間撹拌する。溶媒を除去し、粗物質をトルエン(1×)およびメタノール(1×)と共蒸発させて、2−(アゼチジン−3−イルオキシ)−5−ブロモピラジントリフルオロ酢酸塩A4aを得る:MS計算値 C7H9BrN3O ([M+H]+):230.0, 実測値:230.0。本化合物を精製せずに使用する。
【0115】
工程B:中間体A4aの1,2−ジクロロエタン(40mL)溶液を0℃に冷却し、エチルジイソプロピルアミン(4.76mL、27.3mmol)で処理する。浴を除去し、混合物を4−トリフルオロメトキシベンズアルデヒド(1.95mL、13.6mmol)およびナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(4.06g、18.2mmol)で処理する。混合物を2時間撹拌し、重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、ジクロロメタン(3×)で抽出する。合わせた有機相を水、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮し、粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン勾配)で精製して、2−ブロモ−5−(1−(4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)ピラジンA4bを白色固体として得る:MS計算値 C15H14BrF3N3O2 ([M+H]+):404.0, 実測値:404.0。
【0116】
工程C:中間体A4b(2.84g、7.03mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(322mg、0.35mmol)、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(407mg、0.70mmol)、炭酸セシウム(6.87g、21.1mmol)および3−オキソピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.69g、8.43mmol)の混合物を排気し、窒素下に置き、ジオキサン(35mL)で処理する。得られた混合物を120℃で3時間加熱する。混合物をセライトで濾過し、真空で濃縮する。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン勾配)で精製して、3−オキソ−4−(5−(1−(4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)ピラジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルA4cを得る:MS計算値 C24H29F3N5O5 ([M+H]+):524.2, 実測値:524.0。
【0117】
工程D:中間体A4c(2.16mg、4.13mmol)のジクロロメタン(20mL)溶液をトリフルオロ酢酸(10mL)で処理し、室温で15分間撹拌する。溶媒を蒸発させる。粗物質をジクロロメタンに溶解し、重炭酸ナトリウム水溶液で処理してpH8〜9にし、相を分離する。水層をジクロロメタン(2×)で抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮して、1−(5−(1−(4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)ピラジン−2−イル)ピペラジン−2−オンA4dを得る:MS計算値 C19H21F3N5O3 ([M+H]+):424.1, 実測値:4242.1。本生成物を精製せずに使用する。
【0118】
工程E:中間体A4dのジクロロメタン(dichlorometane)(40mL)溶液をエチルジイソプロピルアミン(1.1mL、6.2mmol)、メタンスルホニルクロライド(0.5mL、6.2mmol)で処理する。混合物を1時間撹拌し、水で反応停止させ、ジクロロメタン(3×)で抽出する。合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮する。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン勾配)で精製して、表題化合物(実施例A4)を得る:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 8.63 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.16 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 5.28 (quint, J = 5.6 Hz, 1H), 4.12 (s, 2H), 4.08-4.06 (m, 2H), 3.84-3.80 (m, 2H), 3.70 (s, 2H), 3.67-3.65 (m, 2H), 3.22-3.19 (m, 2H), 2.92 (s, 3H);19F-NMR (376.46 MHz, CDCl3) δ = -57.87;MS計算値 C20H23F3N5O5S ([M+H]+):502.1, 実測値:502.1。
【0119】
実施例A5
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジンine
【化17】

工程A:マイクロ波バイアル中、ピリジン−4−イルボロン酸(160mg、1.3mmol)、5−ブロモ−1,3−ジフルオロ−2−メトキシベンゼンA5a(223mg、1mmol)およびPd(PPh)(58mg、0.05mmol)の混合物をジメチルホルムアミド(3mL)に溶解/懸濁する。混合物に炭酸セシウム(978mg、3mmol)および水(3mL)を添加する。バイアルを密閉し、マイクロ波照射(150℃、15分間)に付す。混合物をシリンジフィルターで濾過し、酢酸エチルで洗浄する。水を添加し、混合物を酢酸エチル(4×)で抽出する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮する。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン勾配)で精製して、4−(3,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピリジンA5bを白色固体として得る:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.69 (d, J = 6 Hz, 2 H), 7.44 (d, J = 6 Hz, 2H), 7.22 (d, J = 9.6 Hz, 2H), 4.09 (s, 3H);MS計算値 C12H10F2NO ([M+H]+):222.1, 実測値:222.1。
【0120】
工程B:中間体A5b(10g、45.2mmol)の酢酸(500ml)およびトリフルオロ酢酸(10ml)中の溶液に酸化白金(2g、8.8mmol)を添加し、混合物を水素雰囲気下、7時間撹拌する。触媒をセライトで濾過し、酢酸で洗浄し、減圧下濃縮する。残った内容物をエタノール/トルエンと共蒸発させて、4−(3,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)ピペリジンA5cを白色粉末として得る:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 6.80-6.73 (m, 2H), 3.97 (s, 3H), 3.53-3.50 (m, 2H), 3.04-2.95 (m, 2H), 2.72-2.68 (quint, J = 8.0 Hz, 1H), 2.04-2.00 (m, 4H);19F-NMR (376.46 MHz, CDCl3) δ = -127.70;MS計算値 C12H16F2NO ([M+H]+):228.1, 実測値:228.1。
【0121】
工程C:中間体A5c(13g、38.1mmol)のジクロロメタン(120ml)溶液に、トリエチルアミン(16ml、115mmol)を添加する。フラスコを0℃に冷却し、メタンスルホニルクロライド(3.6ml、46mmol)を添加し、15分間撹拌し、フラスコを23℃に温め、さらに15分間撹拌する。飽和重炭酸ナトリウム水溶液(40ml)を添加し、有機層を分離する。有機層を水、0.1M HCl、水、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させる。溶媒を蒸発させ、粗物質をトルエンから再結晶させて、4−(3,5−ジフルオロ−4−メトキシフェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジンA5dを白色粉末として得る:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 6.77-6.71 (m, 2H), 3.97-3.91 (m, 5H), 2.81 (s, 3H), 2.78-2.71 (m, 2H), 2.57-2.49 (m, 1H), 1.95-1.91 (m, 2H), 1.80-1.70 (m, 2H);19F-NMR (376.46 MHz, CDCl3) δ = -128.28;MS計算値 C13H18F2NO3S ([M+H]+):306.1, 実測値:306.1。
【0122】
工程D:中間体A5d(10.3g、33.7mmol)のジクロロメタン(150ml)溶液に、0℃で、三臭化ホウ素(3.9ml、40.44mmol)のジクロロメタン(20ml)溶液を添加し、混合物を15分間撹拌する。室温に温め、1時間撹拌後、さらに三臭化ホウ素(0.5ml、5mmol)を添加し、混合物を15分間撹拌する。反応物をメタノールで反応停止させ、混合物を真空で濃縮する。酢酸エチルを添加し、有機層を水、飽和重炭酸ナトリウム水溶液および塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、真空で濃縮して、2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノールA5eを白色固体として得る:1H-NMR (400 MHz, D6-DMSO) δ = 9.93 (s, 1H), 7.00-6.93 (m, 2H), 3.65-3.62 (m, 2H), 2.89 (s, 3H), 2.79-2.73 (m, 2H), 2.59-2.52 (m, 1H), 1.84-1.81 (m, 2H), 1.66-1.56 (m, 2H);19F-NMR (376.46 MHz, D6-DMSO) δ = -132.39;MS計算値 C12H16F2NO3S ([M+H]+):292.1, 実測値:292.1。
【0123】
工程E:中間体A5e(2.04g、7.0mmol)のジメチルスルホキシド(40mL)溶液をカリウムtertブトキシド(1.26g、11.2mmol)で処理し、混合物を室温で20分間撹拌する。固体4−(メチルスルホニルオキシ)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(2.93g、10.5mmol)を添加し、混合物を100℃で15時間撹拌する。混合物を室温に冷却し、水で希釈し、1時間撹拌し、沈殿を濾過し、水で洗浄し、乾燥させる。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン勾配)で精製して、4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルA5fを白色固体として得る:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 6.75 (m, 2H), 4.30 (m, 1H), 3.94 (m, 2H), 3.76 (ddd, J = 13.4, 7.1, 3.8 Hz, 2H), 3.27 (ddd, J = 13.6, 7.8, 3.9 Hz, 2H), 2.82 (s, 3H), 2.75 (m, 2H), 2.54 (tt, J = 14.2, 3.6 Hz, 1H), 1.84-1.94 (m, 4H), 1.70-1.80 (m, 4H), 1.46 (s, 9H);19F-NMR (376.46 MHz, CDCl3) δ = -126.55;MS計算値 C22H32F2N2NaO5S ([M+Na]+):497.2, 実測値:497.1。
【0124】
工程F:中間体A5f(2.04g、4.30mmol)のジクロロメタン(40mL)溶液をトリフルオロ酢酸(20mL)で処理し、室温で15時間撹拌する。溶媒を蒸発させ、残った内容物をジクロロメタンと2回共蒸発させ、r酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、4−(3,5−ジフルオロ−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジントリフルオロ酢酸塩A5gを白色結晶化合物として得る。MS計算値 C17H25F2N2O3S ([M+H]+):375.2, 実測値:375.1。
【0125】
工程G:中間体A5g(47mg、0.132mmol)および4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(20μL)のジクロロメタン(2mL)溶液をナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(83mg、0.39mmol)で処理する。混合物を室温で16時間撹拌し、重炭酸ナトリウム水溶液で処理し、15分間撹拌し、ジクロロメタン(×3)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させる。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン勾配)で精製して、表題化合物(実施例A5)を白色固体として得る。H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = 7.68 (m, 2H), 7.54 (m, 2H), 7.09 (m, 2H), 4.11 (m, 1H), 3.65 (m, 2H), 3.56 (s, 2H), 2.89 (s, 3H), 2.76 (m, 2H), 2.56-2.70 (m, 3H), 2.19 (m, 2H), 1.86 (m, 4H), 1.58-1.73 (m, 4H);MS計算値 C25H30F5N2O3S ([M+H]+):533.2, 実測値:533.2。
【0126】
実施例A6
2−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−5−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)ピラジン
【化18】

工程A:3−ヒドロキシアゼチジンヒドロクロライドA6a(1.4g、14.8mmol)および4−トリフルオロメチルベンズアルデヒド(1.98mL、14.8mmol)のジクロロエタン(50mL)溶液をエチルジイソプロピルアミン(2.56mL、14.8mmol)で処理し、80℃で1時間加熱する。混合物を室温に冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(6.2g、29.6mmol)を添加し、混合物を室温で16時間撹拌する。反応物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液(50mL)で処理し、ジクロロメタン(3×20mL)で抽出する。有機物を単離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮する。残留物をジクロロメタン(100mL)に溶解し、0℃に冷却し、エチルジイソプロピルアミン(3.3mL、19.2mmol)およびメタンスルホニルクロライド(1.5mL、19.2mmol)で処理する。混合物を室温で1時間撹拌し、飽和重炭酸ナトリウム(50mL)で希釈し、分離する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール勾配)で精製して、1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルメタンスルホン酸塩A6bを得る:1H-NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 7.51 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.32 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.04 (m, 1H), 3.69 (m, 2H), 3.67 (s, 2H), 3.22 (m, 2H), 2.95 (s, 3H);MS計算値 C12H15F3NO3S ([M+H]+):310.1, 実測値:310.1。
【0127】
工程B:中間体A6b(530mg、1.71mmol)、5−ブロモピラジン−2−オール(298mg、1.71mmol)、炭酸セシウム(1.1g、3.42mmol)およびアセトニトリル(10mL)を仕込んだ20mLバイアルを80℃で12時間加熱する。反応物を濾過し、真空で濃縮し、粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン勾配)で精製して、2−ブロモ−5−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)ピラジンA6cを無色油状物として得る:1H-NMR (CDCl3, 400 MHz) δ 8.15 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.05 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.43 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.24 (m, 1H), 3.83 (m, 2H), 3.77 (s, 2H), 3.21 (m, 2H);MS計算値 C15H14BrF3N3O ([M+H]+):388.0, 実測値:388.0。
【0128】
工程C:中間体A6c(228mg、0.59mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(11mg、0.012mmol)、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(20mg、0.035mmol)およびピペラジン−1−カルボン酸ベンジル(136μL、0.704mmol)を仕込んだ20mLバイアルを乾燥トルエン(20mL)で処理し、窒素を15分間通気し、ナトリウムtert−ブトキシド(85mg、0.88mmol)で処理し、100℃で12時間加熱する。反応物を室温に冷却し、水、酢酸エチルで希釈する。有機物を分離し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、蒸発させ、粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール勾配)で精製して、4−(5−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)ピラジン−2−イル)ピペラジン−1−カルボン酸ベンジルA6dを得る:MS計算値 C27H29F3N5O3 ([M+H]+):528.2, 実測値:528.2。
【0129】
工程D:中間体A6d(253mg、0.48mmol)のメタノール(10mL)溶液にパラジウム炭素(5%、50mg)を添加する。混合物を水素で飽和させ、水素化分解(1気圧)に一夜付す。混合物をセライトで濾過し、メタノールで洗浄する。溶媒を蒸発させ、残留物をジクロロメタンに溶解し、エチルジイソプロピルアミン(106μL、0.62mmol)で処理し、0℃に冷却する(氷/水浴)。反応物をメタンスルホニルクロライド(30μL、0.37mmol)で処理し、2時間撹拌する。反応物を濃縮し、逆相HPLC(水/アセトニトリル勾配)で精製して、表題化合物(実施例A6)を得る:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.81 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.52 (m, 3H), 7.38 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.12 (m, 1H), 3.85 (m, 2H), 3.76 (s, 2H), 3.47 (m, 4H), 3.29 (m, 4H), 3.20 (m, 2H), 2.75 (s, 3H);MS計算値 C20H25F3N5O3S ([M+H]+):472.2, 実測値:472.2。
【0130】
実施例A7
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン(piperidineine)
【化19】

工程A:中間体A5e(3.19g、11.0mmol)のジメチルスルホキシド(44mL)溶液をカリウムtert−ブトキシド(1.6g、14.3mmol)で処理し、混合物を室温で20分間撹拌する。中間体A1b(3.30g、13.2mmol)のジメチルスルホキシド(22mL)溶液を滴下し、混合物を100℃で3日間撹拌する。混合物を室温に冷却し、水で希釈し、酢酸エチル(3×)で抽出する。合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮する。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン勾配)で精製して、3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルA7aを白色固体として得る:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 6.78-6.73 (m, 2H), 4.91-4.861 (m,1H), 4.21-4.17 (m, 2H), 4.11-4.08 (m, 2H), 3.95-3.91 (m, 2H), 2.81 (s, 3H), 2.78-2.71 (m, 2H), 2.58-2.51 (m, 1H), 1.98-1.91 (m, 2H), 1.79-1.69 (m, 2H), 1.44 (s, 9H);19F-NMR (376.46 MHz, CDCl3) δ = -127.66;MS計算値 C20H28F2N2O5S ([M+H]+):447.1, 実測値:447.1。
【0131】
工程B:中間体A7a(125mg、0.280mmol)のジクロロメタン(2ml)溶液をトリフルオロ酢酸(1ml)で処理し、室温で1.5時間撹拌する。溶媒を蒸発させ、残った内容物をトルエンおよびメタノールと共蒸発させて、4−(4−(アゼチジン−3−イルオキシ)−3,5−ジフルオロフェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジンA7bを黄色ガム状物として得る。MS計算値 C15H21F2N2O3S ([M+H]+):347.1, 実測値:347.1。本化合物を精製せずに使用する。
【0132】
工程C:中間体A7b(33mg、0.072mmol)のジメチルホルムアミド(1.5mL)溶液を4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(19μL、0.142mmol)、トリエチルアミン(40μL、0.285mmol)およびマクロ多孔性ナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(2.31mmol/g、102mg、0.237mmol)で処理する。混合物を室温で16時間撹拌し、HPLCフィルターで濾過し、溶媒を真空で蒸発させる。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン勾配)で精製して、表題化合物(実施例A7)を白色固体として得る。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 7.56 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.40 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.76-6.70 (m, 2H), 4.77 (quint, J = 5.6 Hz, 1H), 3.94-3.90 (m, 2H), 3.74-3.70 (m, 4H), 3.27-3.23 (m, 2H), 2.81 (s, 3H), 2.77-2.70 (m, 2H), 2.56-2.49 (m, 1H), 1.93-1.90 (m, 2H), 1.78-1.68 (m, 2H);19F-NMR (376.46 MHz, CDCl3) δ = -62.64, -127.60;MS計算値 C23H26F5N2O3S ([M+H]+):505.1, 実測値:505.1。
【0133】
適当な出発物質を使用して上の実施例A1−A7に記載の方法を繰り返し、表1に示す次の式Iの化合物を得る:
【表1】

【表2】

【0134】
【表3】

【表4】

【0135】
【表5】

【表6】

【0136】
【表7】

【表8】

【0137】
【表9】

【表10】

【0138】
【表11】

【表12】

【表13】

【0139】
実施例B1
5−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール
【化20】

経路A. 工程A:A5g(977mg、2mmol)のN−メチルピロリドン(7mL)溶液に5−(クロロメチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール(410mg、2.2mmol、次の文献法に従い得た:Go, Atsushi;Usui, Yoshihiro;Ikeda, Kaoru;Endo, Keiji(1985)、JP 60149573 A)のN−メチルピロリドン(3mL)およびジイソプロピルエチルアミン(1.04mL、6mmol)中の溶液を添加する。反応混合物を60℃で3時間加熱し、冷却し、水で希釈する。混合物を酢酸エチル(3×)で抽出し、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮する。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル勾配)で精製して、表題化合物(実施例B1)を白色固体として得る:1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = 7.09 (m, 2H), 4.11 (m, 1H), 4.07 (s, 2H), 3.65 (m, 2H), 2.89 (s, 3H), 2.78 (m, 4H), 2.62 (m, 1H), 2.41 (m, 2H), 1.86 (m, 4H), 1.65 (m, 4H);MS計算値 C21H26F5N4O4S ([M+H]+):525.2, 実測値:525.1。
【0140】
経路B. 工程B:A5g(567mg、1mmol)のN−メチルピロリドン(3mL)溶液をトリエチルアミン(696μL、5mmol)で処理し、10分間撹拌する。2−ブロモ酢酸メチル(85μL、0.9mmol)を添加し、混合物を室温で30分間撹拌する。水を添加し、生成物を酢酸エチル(3×)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮する。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル勾配)で精製して、2−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)酢酸メチルB1aを白色固体として得る:1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = 7.09 (m, 2H), 4.06 (m, 1H), 3.65 (m, 2H), 3.60 (s, 3H), 3.23 (s, 2H), 2.89 (s, 3H), 2.75 (m, 4H), 2.62 (m, 1H), 2.34 (m, 2H), 1.85 (m, 4H), 1.59-1.69 (m, 4H);MS計算値 C20H29F2N2O5S ([M+H]+):447.2, 実測値:447.2。
【0141】
工程C:トリフルオロ−N’−ヒドロキシアセトイミドアミド(26mg、0.2mmol、Brown, Henry C.; Wetzel, Charles R. J. Org. Chem. (1965), 30(11), 3734-8に記載の方法により得た)の無水ジオキサン(2mL)溶液に水素化ナトリウム(鉱油中60%、8mg、0.2mmol)を添加し、60℃で1時間撹拌する。得られたスラリーを中間体B1a(45mg、0.1mmol)のジオキサン(0.7mL)溶液および活性化モレキュラー・シーブ(4Å、100mg)で処理し、混合物を100℃で一夜撹拌する。重炭酸ナトリウム水溶液を添加する。混合物をジクロロメタン(3×)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮する。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル勾配)で精製して、表題化合物(実施例B1)を白色固体として得る。1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = 7.09 (m, 2H), 4.11 (m, 1H), 4.07 (s, 2H), 3.65 (m, 2H), 2.89 (s, 3H), 2.78 (m, 4H), 2.62 (m, 1H), 2.41 (m, 2H), 1.86 (m, 4H), 1.65 (m, 4H);MS計算値 C21H26F5N4O4S ([M+H]+):525.2, 実測値:525.1。
【0142】
実施例B2
5−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(2−フルオロプロパン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール
【化21】

A5g(98mg、0.2mmol)のN−メチルピロリドン(1mL)溶液にBB2(398mg、2.2mmol)のN−メチルピロリドン(1mL)およびジイソプロピルエチルアミン(0.104mL、0.6mmol)溶液を添加する。反応混合物を40℃で2時間および60℃で1時間加熱する。混合物を室温に冷却し、水で希釈し、酢酸エチル(3×)で抽出する。合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮する。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル勾配)で精製して、表題化合物(実施例B2)を白色固体として得る:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 6.74 (m, 2H), 4.21 (m, 1H), 3.93 (m, 2H), 3.90 (s, 2H), 2.87 (m, 2H), 2.82 (s, 3H), 2.74 (m, 2H), 2.46-2.57 (m, 3H), 1.88-2.02 (m, 6H), 1.81 (d, J = 21.6 Hz, 6H),1.75 (m, 2H);19F-NMR (376.46 MHz, CDCl3) δ =-126.44, -140.17;MS計算値 C23H32F3N4O4S ([M+H]+):517.2, 実測値:517.2。
【0143】
実施例B3
5−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(1,1−ジフルオロエチル)−1,2,4−オキサジアゾール
【化22】

A5g(968mg、2mmol)のN−メチルピロリドン(7mL)溶液にBB3(398mg、2.2mmol)のN−メチルピロリドン(3mL)およびジイソプロピルエチルアミン(1.02mL、6mmol)溶液を添加する。反応混合物を60℃で1時間加熱する。さらにBB3(72mg、0.39mmol)のN−メチルピロリドン(0.2mL)溶液を添加し、混合物を60℃で30分間撹拌する。混合物を室温に冷却し、水で希釈し、酢酸エチル(3×)で抽出する。合わせた有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮する。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル勾配)で精製して、表題化合物(実施例B3)を白色固体として得る:1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 6.74 (m, 2H), 4.21 (m, 1H), 3.94 (m, 4H), 2.88 (m, 2H), 2.82 (s, 3H), 2.74 (m, 2H), 2.48-2.57 (m, 3H), 2.08 (t, J = 18.6 Hz, 3H), 1.88-2.02 (m, 6H), 1.75 (m, 2H);19F-NMR (376.46 MHz, CDCl3) δ = -91.45,-126.47;MS計算値 C22H29F4N4O4S ([M+H]+):521.2, 実測値:521.2。
【0144】
実施例B4
5−((4−(5−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イルオキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール
【化23】

工程A:5−ブロモピラジン−2−オールB4a(525mg、3mmol)、4−(メチルスルホニルオキシ)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(1.117g、4mmol)、18−クラウン−6(79mg、0.3mmol)、KCO(829mg、6mmol)のブタン−2−オン(19mL)中の混合物を130℃で15分間マイクロ波照射に付す。固体を濾別し、酢酸エチルで洗浄し、フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル勾配)で精製して、4−(5−ブロモピラジン−2−イルオキシ)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルB4bを白色固体として得る:MS計算値 C14H21BrN3O3 ([M+H]+):358.1, 実測値:358.1。
【0145】
工程B:中間体B4b(179mg、0.5mmol)、ピペラジン(112mg、1.3mmol)、Pd(Oac)(2.2mg、0.01mmol)、BINAP(10mg、0.015mmol)のトルエン(2mL)中の混合物をアルゴンで通気し、80℃で2時間加熱する。水を添加し、混合物を酢酸エチル(3×)で抽出し、乾燥させ(NaSO)、濃縮して、4−(5−(ピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イルオキシ)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルB4cを得る:MS計算値 C18H30N5O3 ([M+H]+):364.2, 実測値:364.2。本生成物を精製せずに使用する。
【0146】
工程C:中間体B4cのメシル化を、実施例A4、工程Eに記載のとおりに行い、4−(5−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イルオキシ)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルB4dを得る:1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = 7.85 (d, J =1.4 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 5.03 (m, 1H), 3.76 (m, 2H), 3.53 (m, 4H), 3.37 (m, 4H), 3.27 (m, 2H), 2.82 (s, 3H), 1.94 (m, 2H), 1.70 (m, 2H), 1.47 (s, 9H);MS計算値 C19H31N5O5S ([M+H]+):442.2, 実測値:442.2。
【0147】
工程D:中間体B4dの脱保護を実施例A5、工程Fに記載のとおりに行い、2−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−5−(ピペリジン−4−イルオキシ)ピラジントリフルオロ酢酸塩B4eを得る:MS計算値 C14H24N5O3S ([M+H]+):342.2, 実測値:342.1。
【0148】
工程E:表題化合物(実施例D1)を実施例B1、工程Aに記載の方法を使用して得る:1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = 7.85 (d, J =1.4 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 4.92 (m, 1H), 3.99 (s, 2H), 3.53 (m, 4H), 3.36 (m, 4H), 2.87 (m, 2H), 2.82 (s, 3H), 2.57 (m, 2H), 2.06 (m, 2H), 1.87 (m, 2H);19F-NMR (376.46 MHz, CDCl3) δ = -65.94;MS計算値 C18H25F3N7O4S ([M+H]+):492.2, 実測値:492.1。
【0149】
適当な出発物質を使用して上の実施例B1−B4に記載の方法を繰り返し、表2に示す次の式Iの化合物を得る:
【表14】

【表15】

【0150】
【表16】

【表17】

【0151】
【表18】

【表19】

【0152】
【表20】

【0153】
実施例C1
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピロリジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン
【化24】

工程A:(R,S)−ピロリジン−3−オールC1a(87mg、1mmol)および4−(トリフルオロメチル)ベンズアルデヒド(134μL)のジクロロメタン(10mL)溶液をナトリウムトリアセトキシボロハイドライド(424mg、2mmol)で処理する。混合物を室温で16時間撹拌し、重炭酸ナトリウム水溶液で処理し、15分間撹拌する。混合物をジクロロメタン(3×)で抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空で濃縮する。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル勾配)で精製して、1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピロリジン−3−オールC1bを得る:1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = 7.57 (m, 2H), 7.45 (m, 2H), 4.35 (m, 1H), 3.68 (s, 2H), 2.87 (td, J = 8.6, 5.0 Hz, 1H), 2.67 (m, 1H), 2.54 (dd, J = 10.0, 5.1 Hz, 1H), 2.31 (td, J = 8.9, 6.2 Hz, 1H), 2.20 (m, 1H), 1.76 (m, 1H);MS計算値 C12H15F3NOS ([M+H]+):246.1, 実測値:246.1。
【0154】
工程B:トリフェニルホスフィン(39mg、0.15mmol)のテトラヒドロフラン(0.5mL)溶液にアジドカルボン酸ジイソプロピル(108μL、0.105mmol)を添加する。反応混合物を0℃に冷却し、中間体A5e(29mg、0.1mmol)および中間体C1b(32mg、0.13mmol)のテトラヒドロフラン(0.5mL)溶液を添加する。浴を離し、混合物を室温で一夜撹拌する。混合物を濃縮し、粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル勾配)で精製して、表題化合物(実施例C1)を白色固体として得る:1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ = 7.57 (m, 2H), 7.48 (m, 2H), 6.73 (m, 2H), 4.82 (m, 1H), 3.93 (m, 2H), 3.78 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 3.71 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 2.81-2.89 (m, 6H), 2.74 (m, 2H), 2.49-2.60 (m, 2H), 2.07-2.22 (m, 2H), 1.93 (m, 2H), 1.74 (m, 2H);MS計算値 C24H28F5N2O3S ([M+H]+):519.2, 実測値:519.2。
【0155】
適当な出発物質を使用して上の実施例C1、次の化合物に記載の方法を繰り返し、表3に示す次の化合物を得る。光延カップリング(実施例C3の工程B)をトルエン中、95℃で行う。
【表21】

【0156】
実施例D1
5−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(4−フルオロ−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール
【化25】

工程A:4−ヒドロキシピペリジンD1a(50mg、0.5mmol)のジクロロメタン(15mL)溶液を5−(クロロメチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール(70mg、0.4mmol、次の文献法に従い得た:Go, Atsushi;Usui, Yoshihiro;Ikeda, Kaoru;Endo, Keiji(1985), JP 60149573 A)およびジイソプロピルエチルアミン(0.11mL、1.2mmol)で処理する。混合物を一夜室温で撹拌し、水、飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空で濃縮して、1−((3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−オールD1bを油状物として得る:1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 5.25-5.19 (m, 1H), 4.30 (ddd, J = 10.4, 6.4, 1.2 Hz, 2H), 4.12 (ddd, J = 10.4, 4.0, 1.2 Hz, 2H), 3.09 (s, 3H), 1.46 (s, 9H);LCMS計算値 C9H13F3N3O2+ ([M+H]+):252.1, 実測値:252.1。本生成物を精製せずに使用する。
【0157】
工程B:4−ブロモ−2,6−ジフルオロフェノールD1c(5.0g、24mmol)をジクロロメタン(50mL)に溶解し、イミダゾール(2.28g、33.5mmol)で処理する。無色溶液を、撹拌しながら、tert−ブチルクロロジメチルシラン(4g、26mmol)で少しずつ処理する。混合物を室温で一夜撹拌する。混合物を水(150mL)で希釈し、ジクロロメタンで抽出する。有機相を飽和NHCl溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空で濃縮する。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル勾配)で精製して、(4−ブロモ−2,6−ジフルオロフェノキシ)(tert−ブチル)ジメチルシランD1dを透明油状物として得る。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 7.05 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 1.00 (s, 9H), 0.19 (s, 6H);MSスペクトルは得られなかった。
【0158】
工程C:4−ブロモ−2,6−ジフルオロフェノキシ)(tert−ブチル)ジメチルシランD1d(1.0g、3.1mmol)を、窒素下、乾燥テトラヒドロフラン(30mL)に溶解する。溶液を−78℃に冷却し、n−ブチルリチウム(トルエン中2.6M溶液;1.44mL、3.7mmol)で処理する。混合物を−78℃で15分間、0℃で30分間撹拌する。混合物を再び−78℃に冷却し、4−オキソピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(0.68g、3.4mmol)の10mL乾燥テトラヒドロフラン溶液で処理する。混合物を−78℃で10分間、室温で30分間撹拌する。混合物を飽和NHCl水溶液(15mL)で洗浄し、EtOAc(2×)で抽出する。合わせた有機相を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空で濃縮する。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル勾配)で精製して、4−(4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3,5−ジフルオロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルD1eを無色油状物として得る。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 6.97 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 4.03 (br. s, 2H), 3.19 (br. t, J = 11Hz, 2H), 1.90 (br. t, J = 11 Hz, 2H), 1.68 (d, J = 12.5 Hz, 2H), 1.58 (s, 1H), 1.48 (s, 9H), 1.01 (s, 9H), 0.19 (s, 6H);19F-NMR (376 MHz, CDCl3) δ = -127.94;LCMS計算値 C22H36F2NO4Si+ ([M+H]+):444.1, 実測値:443.9。
【0159】
工程D:4−(4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3,5−ジフルオロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルD1e(1.0g、2.25mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液をテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライドのテトラヒドロフラン溶液(1.0M;3mL、1.33mmol)で処理する。混合物を室温で4時間撹拌する。濃縮およびフラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル勾配)による精製により、4−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルD1fを油状物として得る。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 7.01 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 4.03 (br. s, 2H), 3.19 (br. t, J = 11Hz, 2H), 1.89 (br. t, J = 11 Hz, 2H), 1.67 (d, J = 12.5 Hz, 2H), 1.58 (s, 1H), 1.48 (s, 9H);19F-NMR (376 MHz, CDCl3) δ = -134.41。MSスペクトルは得られなかった。
【0160】
工程E:プラスチック容器中、4−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルD1f(0.4g、1.2mmol)のジクロロメタン(10mL)溶液をDAST(0.31mL、2.4mmol)で室温で処理する。混合物を30分間撹拌し、飽和NHCl水溶液(3mL)で処理する。混合物をジクロロメタンで抽出し、飽和NaHCO水溶液で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空で濃縮して、4−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−4−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルD1gを油状物として得る。1H-NMR (400 MHz, CDCl3) δ = 7.01 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 4.03 (br. s, 2H), 3.19 (br. s, 2H), 1.88 td, J = 13.3, 4.8 Hz, 2H), 1.66 (dq, J = 14.1, 2.2 Hz, 2H), 1.47 (s, 9H);19F-NMR (376 MHz, CDCl3) δ = -134.1 (2F), -161.9 (1F). LCMS計算値 C16H21F3NO3+ ([M+H]+):332.1, 実測値:331.8。本生成物を精製せずに使用する。
【0161】
工程F:4−(3,5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)−4−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルD1gのジクロロメタン(1mL)溶液をトリフェニルホスフィン(48mg、0.2mmol)およびアゾジカルボン酸ジエチル(30mg、0.2mmol)のジクロロメタン(2mL)中の混合物に添加し、1−((3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−オールD1b(40mg、0.15mmol)を添加する。混合物を室温で一夜撹拌する。濃縮およびフラッシュクロマトグラフィー精製(ヘキサン/酢酸エチル勾配)により、4−(3,5−ジフルオロ−4−((1−((3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルD1hを油状物として得る。19F-NMR (376 MHz, CDCl3) δ = -65.96 (3F), -126.00 (2F). LCMS計算値 C25H32F5N4O5+ ([M+H]+):563.2, 実測値:562.7。
【0162】
工程G:上の工程Eと同じ方法を使用し、中間体D1hから出発して、4−(3,5−ジフルオロ−4−((1−((3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−4−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルD1iを透明油状物として得る。LCMS計算値 C25H31F6N4O4+ ([M+H]+):565.2, 実測値:565.2。
【0163】
工程H:4−(3,5−ジフルオロ−4−((1−((3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イル)オキシ)フェニル)−4−フルオロピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルD1iのジクロロメタン(5mL)溶液をジオキサン中塩化水素(4M溶液;0.1mL、0.4mL)で処理する。混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮して、5−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(4−フルオロピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾールD1j(塩酸塩)を油状物として得る。LCMS計算値 C20H23F6N4O2+ ([M+H]+):465.2, 実測値:465.2。
【0164】
工程I:5−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(4−フルオロピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾールD1j(塩酸塩)のジクロロメタン(5mL)溶液を、0℃で、エチルジイソプロピルアミン(0.03mL、0.3mmol)および固体メタンスルホン酸無水物(20mg、0.1mmol)で処理する。1時間後、混合物を0℃で飽和NaHCOで処理し、ジクロロメタンで抽出する。有機相をNaSOで乾燥させ、真空で濃縮する。粗物質を逆相HPLC(アセトニトリル/水勾配)で精製して、表題化合物(実施例D1)を得る:1H-NMR (400 MHz, CD3CN) δ = 6.90 (d, J = 9.6 Hz, 2H), 4.04 (septet, J = 4.0 Hz, 1H), 3.79 (s, 2H), 3.52-3.47 (m, 2H), 2.69-2.40 (m, 2H), 2.64 (s, 3H), 2.29-2.23 (m, 2H), 2.05-1.90 (m, 2H), 1.89-1.81 (m, 2H), 1.64-1.56 (m, 2H), 1.10-0.97 (m, 2H);19F-NMR (376 MHz, CD3CN) δ = -67.09 (3F), -127.52 (2F), -160.74 (1F). LCMS計算値 C21H25F6N4O4S+ ([M+H]+):543.2, 実測値:543.2。
【0165】
生物学的アッセイ
安定細胞株の産生
Flp-In-CHO細胞(Invitrogen, Cat.# R758-07)を10%胎児ウシ血清、1%抗生物質混合物および2mM L−グルタミンを添加したハムのF12培地に維持する。細胞を、製造者の指示に従い、Fugene6(Roche)を使用する、pcDNA5/FRTベクターおよびpOG44ベクター(1:9)中にヒトGPR119を含むDNA混合物でトランスフェクトする。48時間後、培地を400μg/ml ヒグロマイシンBを添加した培地に変え、安定にトランスフェクトされた細胞の選択を開始する。
【0166】
安定細胞株での環状AMPアッセイ
本発明の化合物の活性を試験するために、Flp-In-CHO-hGPR119細胞を回収し、3%脱脂胎児ウシ血清添加DMEMに再懸濁する。4μlの細胞を15,000細胞/ウェルの密度で384ウェルプレートに播種する。IBMX(3−イソブチル−1−メチル−キサンチン)を細胞に最終濃縮1mMで添加し、その後500nlの試験化合物を添加する。細胞を37℃で30分間インキュベートする。当量(20μl)のHTRF試薬、抗cAMP−CryptateおよびcAMP−XL665を細胞に添加する。プレートを室温で1時間インキュベートし、製造者の指示に従いHTRFリーダーで読む。
【0167】
遊離形または薬学的に許容される塩形態の式Iの化合物は、細胞内cAMPレベルの濃縮依存的増加を生じる。本発明の化合物は、1×10−5〜1×10−10M、好ましくは500nM未満、より好ましくは100nM未満のEC50を示す。
【0168】
例えば、本発明の化合物は、次の表のEC50を示す:
【表22】

【表23】

【表24】

【表25】

【0169】
ここに記載する実施例および態様は説明の目的のためのみであると解釈すべきであり、それに照らした種々の修飾または改変が当業者には示唆され、本発明のおよび添付する特許請求の範囲の精神および範囲内である。ここに引用する全ての刊行物、特許および特許出願は、引用より全ての目的のためにここに包含させる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

〔式中:
nは0、1、2、3および4から選択され;
は−XS(O)0−24a、−XC(O)OX4a、−XC(O)X4a、−XS(O)0−2OR4a、−XC(O)NR4b4a、−XS(O)0−2C(O)R4a、−XS(O)0−2C(O)OR4a、−XS(O)0−2OC(O)R4aおよび−XS(O)0−2NR4a4bから選択され;ここで、Xは結合、O、NR5a5bおよびC1−4アルキレンから選択され;Xは結合およびC1−4アルキレンから選択され;R4aは水素、ハロ、ヒドロキシ、C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルキル、ヒドロキシ置換C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C6−10アリール、ヘテロアリール、C3−8ヘテロシクロアルキルおよびC3−8シクロアルキルから選択され;ここで、R4aの該アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルは、場合によりヒドロキシ、ハロ、C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルキル、ヒドロキシ置換C1−6アルキル、シアノ置換C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルコキシ、C6−10アリール−C1−4アルコキシおよび−XC(O)OX5cから独立して選択される1〜3個の基で置換されていてよく;ここで、R4bは水素およびC1−6アルキルから選択され;およびR5aおよびR5bは独立して水素およびC1−6アルキルから選択され;ここで、XおよびXは独立して結合およびC1−4アルキレンから選択され;R5cは水素およびC1−6アルキルから選択され;
は独立して水素、ハロ、ヒドロキシ、C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルキル、ヒドロキシ置換C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルコキシ、−C(O)R、および−C(O)ORから選択され;ここで、Rは水素およびC1−6アルキルから選択され;
20は水素およびメチルから選択され;
およびWは独立して水素、ハロ、シアノ、C1−6アルキルおよび−C(O)ORから選択され;ここで、Rは水素およびC1−6アルキルから選択され;
はCHおよびC(O)から選択されるか;またはYおよびWは一体となって二重結合を形成でき、ここで、WがCであり、YがCHであり;
、Y、YおよびYは独立してNおよびCRから選択され、ここで、Y、Y、YおよびYの少なくとも2個はCRであり;ここで、Rは水素、ハロ、ヒドロキシ、C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルキル、ヒドロキシ置換C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルコキシ、−C(O)R10、および−C(O)OR10から選択され;ここで、R10は水素およびC1−6アルキルから選択され;
はO、CR11a11b、NR11aおよびS(O)0−2から選択され;各R11aおよびR11bは独立して水素およびC1−6アルキルから選択され;ここで、R11aまたはR11bのアルキルは場合によりヒドロキシ、C1−4アルキル、ハロ、ハロ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロ置換C1−4アルコキシおよび−NR12a12bで置換されていてよく;ここで、R12aおよびR12bは独立して水素およびC1−4アルキルから選択され;
は(CR13a13b)1−3から選択され;ここで、R13aおよびR13bは独立して水素、ハロおよびC1−6アルキルから選択され;ここで、R13aまたはR13bのアルキルは場合によりヒドロキシ、C1−4アルキル、ハロ、ハロ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシおよびハロ置換C1−4アルコキシから独立して選択される1〜5個の置換基で置換されていてよく;またはR13aおよびRは、それらが結合している原子と一体となってオキセタン−3−イルを形成し;
はC6−10アリールおよびヘテロアリールから選択され;ここで、Rの該アリールまたはヘテロアリールは、場合より1〜4個のR14基で置換されていてよく;ここで、各R14は独立して水素、C1−6アルキル、ハロ、シアノ、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルコキシ、C3−8シクロアルキルおよびC1−10ヘテロシクロアルキルから選択され;ここで、R14のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびアルコキシは場合によりC1−6アルキル、ハロ、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルキルおよびハロ置換C1−6アルコキシから選択される1〜3個の基で置換されていてよい。〕
の化合物およびその薬学的に許容される塩から選択される、化合物。
【請求項2】
式Ia:
【化2】

〔式中:
AはC6−10アリールおよび5〜6員ヘテロアリールから選択され;
nは0、1および2から選択され;
はS(O)0−24a、−C(O)X4aおよび−C(O)OX4aから選択され;ここで、Xは結合およびC1−4アルキレンから選択され;R4aはC1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルキル、C3−8ヘテロシクロアルキルおよびC6−10アリールから選択され;ここで、R4aの該C3−8ヘテロシクロアルキルまたはC6−10アリールは場合によりC1−6アルキルで置換されていてよく;
はハロであり;
20は水素およびメチルから選択され;
はCRおよびNから選択され;ここで、Rは水素およびハロから選択され;
はCHおよびC(O)から選択されるか;またはYおよびWは一体となって二重結合を形成でき、ここで、WがCであり、YがCHであり;
、Y、YおよびYは独立してNおよびCRから選択され;ここで、Y、Y、YおよびYの少なくとも2個はCRであり;ここで、各Rは独立して水素およびハロから選択され;
は(CR13a13b)1−3から選択され;ここで、R13aおよびR13bは独立して水素およびC1−6アルキルから選択され;ここで、R13aまたはR13bのアルキルは場合によりヒドロキシ、C1−4アルキル、ハロ、ハロ置換C1−4アルキル、C1−4アルコキシおよびハロ置換C1−4アルコキシから選択される基で置換されていてよく;
14は水素、C1−6アルキル、ハロ、シアノ、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルキルおよびハロ置換C1−6アルコキシから選択される。〕
の化合物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
nが0、1および2から選択され;Aがフェニル、ピリジニル、チアゾリル、メチルで置換された1H−1,2,4−トリアゾール、ピリミジニルおよびナフチルから選択され;RがS(O)0−24a、−C(O)X4aおよび−C(O)OX4aから選択され;ここで、Xが結合およびメチレンから選択され;R4aがメチル、トリフルオロメチル、t−ブチル、ピラニル、ヒドロキシプロピル、プロピル、t−ブトキシカルボニルで置換されたピペリジニル、ピロリジニルおよびフェニルから選択され;Rがハロであり;WがCHおよびNから選択され;YがCHおよびC(O)から選択されるか;またはYおよびWが一体となって二重結合を形成でき、ここで、WがCであり、YがCHである、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
、Y、YおよびYが独立してNおよびCHから選択され、ここで、Y、Y、YおよびYの少なくとも2個がCRであり;ここで、各Rが独立して水素およびハロから選択され;Yが−CH−、−CH(CH)CH−、−CH(C)−、−CH(CHOH)−および−CH(CH)−から選択され;R14が水素、ハロ、メチル、イソプロピル、t−ブチル、シクロプロピル、ジフルオロエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、メトキシ、ジフルオロメトキシおよびフルオロオキセタニルから選択される、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
次のものから選択される、請求項1に記載の化合物:
4−(メチルスルホニル)−1−(5−(1−(4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)ピラジン−2−イル)ピペラジン−2−オン;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(1−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)プロピル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
3−クロロ−2−((3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン;
2−((3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(3−フルオロオキセタン−3−イル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
2−(3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)エタノール;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(ナフタレン−2−イルメチル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(ナフタレン−1−イルメチル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
1−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペラジン;
1−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペラジン−2−オン;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン;
1−(4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−イル)−2,2,2−トリフルオロエタノン;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルスルホニル)ピペリジン;
4−(4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)ピペリジン−1−イルスルホニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(ピペリジン−4−イルスルホニル)ピペリジン;
3−(4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)ピペリジン−1−イルスルホニル)ピロリジン−1−カルボン酸t−ブチル;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(ピロリジン−3−イルスルホニル)ピペリジン;
3−(4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)ピペリジン−1−イルスルホニル)プロパン−1−オール;
2−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−5−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)ピリミジン;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピロリジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(3−メチル−1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
3−((3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−5−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
1−(3−フルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−4−(メチルスルホニル)ピペラジン;
3−tert−ブチル−5−((3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−3−イソプロピル−1,2,4−オキサジアゾール;
3−シクロプロピル−5−((3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
3−((3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−5−イソプロピル−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−3−(1,1−ジフルオロエチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−((1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル)メチル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
2−((3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)チアゾール;
4−((3−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)アゼチジン−1−イル)メチル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−((1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)メチル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
4−(プロパン−1−スルホニル)−1−{5−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペラジン−2−オン;
4−メタンスルホニル−1−{5−[(1−{[4−(プロパン−2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペラジン−2−オン;
4−メタンスルホニル−1−{5−[(1−{[4−(プロパン−2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピラジン−2−イル}ピペラジン−2−オン;
4−メタンスルホニル−1−{5−[(1−{[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピラジン−2−イル}ピペラジン−2−オン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−メタンスルホニル−1−{5−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピラジン−2−イル}ピペラジン−2−オン;
2−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)−5−[(1−{[4−(プロパン−2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピラジン;
4−メタンスルホニル−1−{5−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペラジン−2−オン;
1−メタンスルホニル−4−{5−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペラジン;
1−(プロパン−1−スルホニル)−4−{5−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペラジン;
2−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)−5−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピラジン;
1−メタンスルホニル−4−{5−[(1−{[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペラジン;
1−メタンスルホニル−4−{4−[(1−{[4−(プロパン−2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}ピペラジン;
1−メタンスルホニル−4−{5−[(1−{[4−(プロパン−2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペラジン;
1−[5−({1−[(4−クロロフェニル)メチル]アゼチジン−3−イル}オキシ)ピリジン−2−イル]−4−メタンスルホニルピペラジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロパン−2−イル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
1−{5−[(1−{[4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピリジン−2−イル}−4−メタンスルホニルピペラジン;
1−メタンスルホニル−4−[5−({1−[(4−メチルフェニル)メチル]アゼチジン−3−イル}オキシ)ピリジン−2−イル]ピペラジン;
1−メタンスルホニル−4−[5−({1−[(4−メトキシフェニル)メチル]アゼチジン−3−イル}オキシ)ピリジン−2−イル]ピペラジン;
4−{5−[(1−{[4−(プロパン−2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピラジン−2−イル}ピペラジン−1−カルボン酸ベンジル;
1−メタンスルホニル−4−{5−[(1−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペラジン;
3−オキソ−4−{5−[(1−{[4−(プロパン−2−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピリジン−2−イル}ピペラジン−1−カルボン酸ベンジル;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−(オキサン−4−スルホニル)ピペリジン;
3−(4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}ピペリジン−1−スルホニル)プロパン−1−オール;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(3−フルオロオキセタン−3−イル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[3−(プロパン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{4−[(1−{[3−(1,1−ジフルオロエチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]−3,5−ジフルオロフェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
1−{3−フルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−4−メタンスルホニルピペラジン;
4−[4−({1−[(3−シクロプロピル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メチル]アゼチジン−3−イル}オキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−(3,5−ジフルオロ−4−{[1−(ナフタレン−2−イルメチル)アゼチジン−3−イル]オキシ}フェニル)−1−メタンスルホニルピペリジン;
1−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−4−メタンスルホニルピペラジン;
2−(4−メタンスルホニルピペラジン−1−イル)−5−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]ピリミジン;
3−(4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}ピペリジン−1−スルホニル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]プロピル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−[4−({1−[(5−tert−ブチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メチル]アゼチジン−3−イル}オキシ)−3,5−ジフルオロフェニル]−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−(4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}ピペリジン−1−スルホニル)ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチル;
3−クロロ−2−({3−[2,6−ジフルオロ−4−(1−メタンスルホニルピペリジン−4−イル)フェノキシ]アゼチジン−1−イル}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリジン;
1−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−4−メタンスルホニルピペラジン−2−オン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[5−(プロパン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[2−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−(ピペリジン−4−スルホニル)ピペリジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1−(ピロリジン−3−スルホニル)ピペリジン;
4−(3,5−ジフルオロ−4−{[1−(ナフタレン−1−イルメチル)アゼチジン−3−イル]オキシ}フェニル)−1−メタンスルホニルピペリジン;
1−(4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}アゼチジン−3−イル)オキシ]フェニル}−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)−2,2,2−トリフルオロエタン−1−オン;
2−({3−[2,6−ジフルオロ−4−(1−メタンスルホニルピペリジン−4−イル)フェノキシ]アゼチジン−1−イル}メチル)−5−(トリフルオロメチル)ピリミジン;および
2−{3−[2,6−ジフルオロ−4−(1−メタンスルホニルピペリジン−4−イル)フェノキシ]アゼチジン−1−イル}−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エタン−1−オール。
【請求項6】
式Ib:
【化3】

〔式中:
AはC6−10アリールおよび5〜6員ヘテロアリールから選択され;
nは0、1および2から選択され;
はS(O)0−24aおよび−C(O)OX4aから選択され;ここで、Xは結合およびC1−4アルキレンから選択され;R4aはC1−6アルキルおよびC6−10アリールから選択され;
はハロであり;
はCRおよびNから選択され;ここで、Rは水素およびハロから選択され;
はCHおよびC(O)から選択され;
、Y、YおよびYは独立してNおよびCRから選択され、ここで、Rは水素およびハロから選択され;ここで、Y、Y、YおよびYの少なくとも2個はCRであり;
は(CR13a13b)1−3から選択され;ここで、R13aおよびR13bは独立して水素およびC1−6アルキルから選択され;
14はC1−6アルキル、ハロ、シアノ、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルキルおよびハロ置換C1−6アルコキシから選択される。〕
の化合物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
nが0、1および2から選択され;Aがフェニル、オキサジアゾリル、1H−1,2,4−トリアゾール、ピラゾリルおよびチアゾリルから選択され;RがS(O)0−24aおよび−C(O)OX4aから選択され;ここで、Xはメチレンであり;R4aがメチル、プロピルおよびフェニルから選択され;Rがハロであり;WがCRおよびNから選択され;ここで、Rが水素およびハロから選択され;YがCHおよびC(O)から選択される、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
、Y、YおよびYが独立してNおよびCRから選択され、ここで、Rが水素およびハロから選択され;ここで、Y、Y、YおよびYの少なくとも2個がCRであり;Yが−CH−、−CH(CH)CH−および−CH(CH)−から選択され;R14がメチル、ハロ、イソプロピル、フルオロイソプロピル、t−ブチル、シクロプロピル、ジフルオロメチル、ジフルオロエチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、メトキシおよびジフルオロメトキシから選択される、請求項4に記載の化合物。
【請求項9】
次のものから選択される、請求項4に記載の化合物:
5−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−2−(トリフルオロメチル)ピリジン;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(3−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
5−((4−(5−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)ピラジン−2−イルオキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(4−フルオロ−1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((4−(2,3−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((4−(2,5−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−(1−(4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)エチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((4−(2−フルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((4−(3−フルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−((1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
2−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)チアゾール;
4−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−((1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)メチル)ピペリジン−4−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
3−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−5−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−イソプロピル−1,2,4−オキサジアゾール;
2−((4−(5−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)ピラジン−2−イルオキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−4−(トリフルオロメチル)チアゾール;
5−((4−(4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼチジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
5−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−イソプロピル−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(1,1−ジフルオロエチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(ジフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール;
5−((4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)ピペリジン−1−イル)メチル)−3−(2−フルオロプロパン−2−イル)−1,2,4−オキサジアゾール;
4−(3,5−ジフルオロ−4−(1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)ピロリジン−3−イルオキシ)フェニル)−1−(メチルスルホニル)ピペリジン;
4−(2,6−ジフルオロ−4−(1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル)フェノキシ)−1−(4−(トリフルオロメチル)ベンジル)アゼパン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[4−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−2−イル]メチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{2−フルオロ−4−[(1−{[3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]メチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{3−フルオロ−4−[(1−{[3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]メチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[2−(トリフルオロメチル)−1,3−チアゾール−4−イル]メチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[1−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−5−イル]メチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−1−メタンスルホニルピペリジン;および
4−{3,5−ジフルオロ−4−[(1−{[3−(トリフルオロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル]メチル}ピペリジン−4−イル)オキシ]フェニル}−4−フルオロ−1−メタンスルホニルピペリジン。
【請求項10】
請求項1に記載の化合物の治療有効量を薬学的に許容される添加物と共に含む、医薬組成物。
【請求項11】
GPR119活性を調節する方法であって、それを必要とする系または対象に、請求項1に記載の化合物または薬学的に許容される塩またはその医薬組成物の治療有効量を投与し、それにより該GPR119活性を調節することを含む、方法。
【請求項12】
請求項1に記載の化合物を直接GPR119と接触させる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
接触がインビトロまたはインビボで起こる、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
GPR119活性の調節が疾患または状態の病状および/または症状を予防、阻止または改善できる疾患または状態の処置方法であって、対象に請求項1に記載の化合物または薬学的に許容される塩またはその医薬組成物の治療有効量を投与することを含む、方法。
【請求項15】
該疾患または状態が肥満、1型糖尿病、2型真性糖尿病、高脂血症、特発性1型糖尿病、成人潜在性自己免疫性糖尿病、早発性2型糖尿病、若年発症非定型糖尿病、若年発症成人型糖尿病、栄養不良関連糖尿病および妊娠糖尿病から選択される、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
該疾患または状態が冠動脈心疾患、虚血性卒中、血管形成術後の再狭窄、末梢血管疾患、間欠性跛行、心筋梗塞、脂質異常症、食後脂肪血症、耐糖能障害状態、空腹時血漿グルコース障害状態、代謝性アシドーシス、ケトン症、関節炎、骨粗鬆症、高血圧、鬱血性心不全、左室肥大、末梢動脈疾患、糖尿病性網膜症、黄斑変性症、白内障、糖尿病性腎症、糸球体硬化症、慢性腎不全、糖尿病性ニューロパシー、代謝症候群、症候群X、月経前緊張症、冠動脈心疾患、狭心症、血栓症、アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞、一過性脳虚血発作、卒中、血管再狭窄、高血糖、高インスリン血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、インスリン抵抗性、グルコース代謝障害、耐糖能障害状態、空腹時血漿グルコース障害状態、肥満、勃起不全、皮膚および結合組織障害、足潰瘍および潰瘍性大腸炎、内皮機能不全および血管伸展性障害から選択される、請求項14に記載の方法。

【公表番号】特表2013−507366(P2013−507366A)
【公表日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−533226(P2012−533226)
【出願日】平成22年10月1日(2010.10.1)
【国際出願番号】PCT/US2010/051186
【国際公開番号】WO2011/044001
【国際公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(503261524)アイアールエム・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (158)
【氏名又は名称原語表記】IRM,LLC
【Fターム(参考)】