説明

IP電話交換機およびIP電話交換機間ローミング方法

【課題】ディジタルインタフェース(共通チャネル形信号方式)等を局間に施設することなく交換機間のローミングを実現するIP交換機間ローミング方法を提供する。
【解決手段】インターネットを介してパケットの送受信を行う通信制御部と、通信制御部に接続され、通信制御部からのインターネットで使用されるプロトコルの呼制御信号を送受信して分析または制御するプロトコル制御部と、プロトコル制御部に接続され、移動端末及びプロトコル制御部からの呼制御信号を送受信し制御する呼制御部と、呼制御部および移動端末基地局に接続され、移動端末基地局からの呼制御信号を送受信し分析または制御し、呼制御部に呼制御信号を送信する移動端末基地局制御部と、自圏内に存在する他交換機に属する移動端末情報を有するローミングデータ管理部とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,IP(Internet Protocol)電話交換機間のローミング方法に関するものであり、特に、IPネットワーク上でVoIP(Voice over Internet Protocol)呼制御プロトコルにSIP(Session Initiation Protocol)を用いた電話交換機機能を提供する呼制御サーバ間のローミング付加サービスに適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、PBX(Private Branch eXchange)やIP電話交換サーバでは、TTC(The Telecommunication Technology Committee:社団法人 情報通信委員会)標準JJ−20.60私設総合サービス(PBX間ローミング付加サービス)に開示される様に局間(各交換装置の間)の通信方式は、PBX間ディジタルインタフェース(共通チャネル形信号方式)で実現されている。
【0003】
図8は、従来のPBXにおけるPBX間ローミング付加サービスを提供するためのシステムを示す。PBX間にPBX間ディジタルインタフェース(共通チャネル形信号方式)を施設し、PBX8に収容されるPHS(Personal Handyphone System)がPBX9に移動した場合のPBX間ローミング付加サービスを実現している。
【0004】
具体的には、東京拠点の内線PHS3が横浜拠点に移動すると(1)、PBX8とPBX9の間でPBX間ディジタルインタフェース(共通チャネル形信号方式)を介しPHS位置情報の交換が行われる(2)。その結果、PBX8では内線PHS3(内線番号:5000番)がPBX9に在圏していることを認識し、また、PBX9ではPBX8の内線PHS(内線番号:5000番)が自局に在圏していることを認識する(3)。そして、PBX8に収容される内線から内線PHS(内線番号:5000番)を呼び出した場合、PBX8の内線PHS情報をもとにPBX間ディジタルインタフェース(共通チャネル形信号方式)を介してPHSを追いかけてPBX9に在圏しているPHS(内線番号:5000番)を呼び出すことができる(4)。
【0005】
図9は、IP電話交換サーバ間でPBX間ローミング付加サービスを提供する場合のシステム構成を示す。このシステムでは、東京拠点の内線PHSが横浜拠点に移動すると(1)、IP電話交換サーバ1が管理するIP対応遠隔回線ユニット10とIP電話交換サーバ2が管理するIP対応遠隔回線ユニット11の間のPBX間ディジタルインタフェース(共通チャネル形信号方式)を介しPHS位置情報の交換が行われる(2)。この結果、IP電話交換サーバ1では、内線PHS(内線番号:5000番)がIP電話交換サーバ2に在圏していることを認識し、また、IP電話交換サーバ2ではIP電話交換サーバ1の内線PHS(内線番号:5000番)が自局に在圏していることを認識する(3)。そして、IP電話交換サーバ1に収容される内線から内線PHS(内線番号:5000番)を呼び出した場合、IP電話交換サーバ1の内線PHS情報をもとにディジタルインタフェース(共通チャネル形信号方式)を介してPHSを追いかけIP電話交換サーバ2に在圏しているPHS(内線番号:5000番)を呼び出すことができる(4)。
【非特許文献1】TTC標準JJ−20.60私設総合サービス網(PBX間ローミング付加サービス)−PBX間信号プロトコル仕様
【非特許文献2】TTC標準JT−Q931−aPBX間ディジタルインタフェース(共通チャネル形信号方式)−レイヤ3仕様
【非特許文献3】RFC3261 Session Initiation Protocol (SIP)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の方法でPBX間ローミング付加サービスを実現するためには、PBX間ディジタルインタフェース(共通チャネル形信号方式)を局間に施設することが必須になってしまうという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決するため、本発明は、インターネットを介してパケットの送受信を行う通信制御部と、通信制御部に接続され、通信制御部からのインターネットで使用されるプロトコルの呼制御信号を送受信して分析または制御するプロトコル制御部と、プロトコル制御部に接続され、移動端末及びプロトコル制御部からの呼制御信号を送受信し制御する呼制御部と、呼制御部および移動端末基地局に接続され、移動端末基地局からの呼制御信号を送受信し分析または制御し、呼制御部に呼制御信号を送信する移動端末基地局制御部と、自圏内に存在する他交換機に属する移動端末情報を有するローミングデータ管理部とを有するものである。
【0008】
また、インターネットを介して接続されるIP電話交換機間のローミング方法において、第1のIP電話交換機に在圏する移動端末が第2のIP電話交換機の圏内へ移動するに際し、第1のIP電話交換機と第2のIP電話交換機間でインターネットを介して移動端末の位置情報の交換を行い、第1のIP電話交換機は移動端末が第2のIP電話交換機に在圏していることおよび第2のIP電話交換機が自圏内に移動端末が在圏していることを認識し、第1のIP電話交換機に収容されている電話端末が移動端末へ発呼する際に位置情報を用いて発呼するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、交換機間に特別の情報伝送手段を施設せずにローミング付加サービスを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明によるIP電話交換機間ローミング方法の実施形態を図面を参照しながら説明する。
【0011】
(1)実施形態の構成
図1は実施形態のシステム構成を示す図であり、IP電話交換サーバ1/2、PHS3、電話端末4、VoIP網5およびPHS基地局6/7を有する。
図2はIP電話交換サーバ1および2の内部構成を示す図である。IP電話交換サーバ1はローミングデータ管理部101、呼制御部102、SIP制御部103およびIP通信制御部104を有する。
【0012】
ローミングデータ管理部101はローミング情報データベースを有し、HLR(ホーム ロケーション レジスタ)情報を蓄積する。HLR情報は、ローミング(位置)登録時、ホーム局(IP電話交換サーバ1)で移動先の情報を記録するデータであり、ビジター局(IP電話交換サーバ2)の局番号、移動するPHSの内線番号、認証情報、その他の内線加入者情報、ビジター局で割り付けた仮内線番号等を有する。そして、ローミングしているPHS に着信があるとホーム局では、HLRの情報を元にビジター局へPHSの情報を自動転送する。
【0013】
呼制御部102は、SIP制御部103からのレイヤ4呼制御信号を送受信し制御する。
【0014】
SIP制御部103は、IP通信制御部104からのSIP呼制御信号を送受信し分析・制御する。本実施形態では特に、SIPプロトコルではテキストベースの「X」で始まる拡張パラメータを使用することで非標準であるデータフィールドを付与することができることを利用してIP電話交換サーバ間でローミングに関わる情報を通知する。具体的には以下に示すように拡張パラメータにローミング情報を設定する。
ローミング発番号情報:X−Roaming−Cgpn
ローミング着番号情報: X−Roaming−Cdpn
ローミングファシリティ情報: X−Roaming−Facility
【0015】
IP通信制御部104は、VoIP網5を介してIPパケットの送受信を行い、信号がSIP信号の場合、SIP制御部103に信号を転送する。
【0016】
IP電話交換サーバ2はローミングデータ管理部201、呼制御部202、SIP制御部203、IP通信制御部204およびPHS基地局制御部205を有する。
【0017】
ローミングデータ管理部201はローミング情報データベースを有し、VLR(ビジタ ロケーション レジスタ)情報を蓄積する。VLRはローミング(位置)登録時、ビジター局で割り付けられるデータである。 例えば、ホーム局の局番号、内線番号、認証鍵等が含まれる。
【0018】
呼制御部202は、PHS基地局制御部205及びSIP制御部203からのレイヤ4呼制御信号を送受信し制御する。
【0019】
SIP制御部203は、IP通信制御部204からのSIP呼制御信号を送受信し分析・制御する。SIP制御部203同様、SIPプロトコルではテキストベースの「X」で始まる拡張パラメータを使用することで非標準であるデータフィールドを付与することができることを利用してIP電話交換サーバ間でローミングに関わる情報を通知する。
【0020】
IP通信制御部204は、VoIP網5を介してIPパケットの送受信を行い、信号がSIP信号の場合、SIP制御部203に信号を転送する。
【0021】
PHS基地局制御部205は、PHS基地局からのPHS呼制御信号を送受信し分析・制御する。
【0022】
(2)実施形態の動作
以下、実施形態のIP電話交換機間のローミング方法の動作を、図3〜図7を用いて説明する。
【0023】
図3は、IP電話交換サーバにて実現するPBX間ローミング付加サービスの動作の概略を示す図である。
【0024】
まず、東京拠点の内線PHS3が横浜拠点に移動し(1)、IP電話交換サーバ1とIP電話交換サーバ2の間のIPネットワーク上でVoIP呼制御プロトコルにSIPを用いた通信にてPHS位置情報の交換が行われる(2)。(2)の結果、IP電話交換サーバ1では内線PHS:5000番がIP電話交換サーバ2に在圏していることを認識(HLR情報)し、またIP電話交換サーバ2ではIP電話交換サーバ1の内線PHS:5000番が自局に在圏していることを認識(VLR情報)する(3)。そして、IP電話交換サーバ1に収容される内線から内線PHS:5000番を呼び出した場合、HLR情報をもとにVoIP呼制御プロトコルにSIPを用いた通信を介してPHSを追いかけIP電話交換サーバ2に在圏しているPHS:5000番を呼び出すことができる。
【0025】
次に本実施形態のローミング動作の標準機能について説明する。
ローミング動作の標準機能は、ローミング位置登録、ローミング着信、ローミング終了およびローミング情報問合せ、から成る。
ローミング位置登録では、SIPプロトコルのメッセージの内、「INVITE」、「200OK」および「INFO」を使用する。自局(PBX等)収容でない移動PHSからの位置登録を受けた場合に、このPHSを収容する局に対し、認証情報等を要求する。結果として該当PHSを収容する局ではこのPHSが他局にローミングしていることを認識し、その局の情報を保持する。また、位置登録を受けた局では他局PHSがローミングしてきていることを認識し、そのPHSを収容している局とPHSの情報を保持する。
【0026】
図4は、IP電話交換サーバ1、IP電話交換サーバ2および基地局7/移動PHS3間における、IP電話交換サーバ2から発呼を行う場合のSIPメッセージのやり取りの一例を示す図である。本実施形態のローミング位置登録では、IP電話交換サーバ2からIP電話交換サーバ1へのINVITEメッセージ送出に際しての処理(A)、IP電話交換サーバ1からIP電話交換サーバ2への200OKメッセージ送出に際しての処理(B)および電話交換サーバ2からIP電話交換サーバ1へのINFOメッセージ送出に際しての処理(C)について特徴を有する。
【0027】
処理(A)では、IP電話交換サーバ2は、他局PHSからのSETUPメッセージにて位置登録要求を受信すると、INVITEメッセージの拡張パラメータ「X」パラメータに「ローミング開始要求」を付与し、このPHSを管理するIP電話交換サーバ1に通知する。拡張パラメータとしては、ローミング発番号情報:X−Roaming−Cgpn、ローミング着番号情報: X−Roaming−Cdpnおよびローミングファシリティ情報: X−Roaming−Facilityを用いる。
【0028】
処理(B)では、「ローミング開始要求」を受信したIP電話交換サーバ1は、200OKメッセージの拡張パラメータ「X」パラメータに「ローミング開始応答」を付与したメッセージをIP電話交換サーバ2返送する。拡張パラメータとしては、ローミングファシリティ情報: X−Roaming−Facilityを用いる。
【0029】
処理(C)では、「ローミング開始応答」を受信したIP電話交換サーバ2はINFOメッセージの拡張パラメータ「X」パラメータに「位置登録要求」を付与したメッセージをIP電話交換サーバ1に返送する。拡張パラメータとしては、ローミングファシリティ情報: X−Roaming−Facilityを用いる。
【0030】
ローミング着信では、SIPプロトコルのメッセージの内、「INVITE」および「200OK」を使用し、ローミング中のPHSを収容する局(PBX等)で該当PHSに着信があった場合に、そのPHSが在圏する局まで追いかけて着信させる。PHS収容局や在圏する局が保持する移動PHSの情報はローミング位置登録時の情報である。
【0031】
図5は、IP電話交換サーバ1、IP電話交換サーバ2および基地局7/移動PHS3間の、IP電話交換サーバ1から発呼を行う場合のSIPメッセージのやり取りの一例を示す図である。本実施形態のローミング着信では、IP電話交換サーバ1からIP電話交換サーバ2へのINVITEメッセージ送信に伴う処理(D)およびIP電話交換サーバ1からINVITEメッセージを受信したIP電話交換サーバ2の処理(E)に特徴を有する。
【0032】
処理(D)では、IP電話交換サーバ1に収容される内線端末からローミング中のPHSに対して発信する。そして、IP電話交換サーバ1は該当PHSがIP電話交換サーバ2に在圏しているので、SIPプロトコル回線を使用してINVITEメッセージに拡張パラメータ「X」パラメータに「ローミング着信」を付与して発信する。拡張パラメータとしては、ローミング発番号情報:X−Roaming−Cgpn、ローミング着番号情報: X−Roaming−Cdpnおよびローミングファシリティ情報: X−Roaming−Facilityを用いる。
【0033】
処理(E)では、IP電話交換サーバ2は、INVITEメッセージに拡張パラメータ「X」パラメータがあり「ローミング着信」を示すパラメータが含まれていると自局に在圏しているPHSへの着信であることを認識し、該当PHSへ着信させる。これ以降ローミング着信処理を行う。
【0034】
ローミング終了では、SIPプロトコルのメッセージの内、「INVITE」を使用し、ローミング中のPHSが再び移動し在圏していた局(PBX等)から移動した場合、このPHSを収容する局から在圏していた局に対して該当PHSがいなくなったことを通知する。
【0035】
図6は、IP電話交換サーバ1とIP電話交換サーバ2間における、IP電話交換サーバ1から発呼を行う場合のSIPメッセージのやり取りの一例を示す図である。本実施形態のローミング終了では、IP電話交換サーバ1からIP電話交換サーバ2へのINVITEメッセージ送信に伴う処理(F)およびIP電話交換サーバ1からINVITEメッセージを受信したIP電話交換サーバ2の処理(G)に特徴を有する。
【0036】
処理(F)では、IP電話交換サーバ1は、自局収容のPHSが他局にローミングしていることの確認、及び他局からのPHSが自局にローミングしていることの確認を行うためINVITEメッセージの拡張パラメータ「X」パラメータに「情報問合要求」を付与し通知する。拡張パラメータとしては、ローミング発番号情報:X−Roaming−Cgpn、ローミング着番号情報: X−Roaming−Cdpnおよびローミングファシリティ情報: X−Roaming−Facilityを用いる。
【0037】
処理(G)では、INVITEメッセージの拡張パラメータ「X」パラメータに「ローミング終了」があった場合、該当PHSが自局にローミングしているという情報を削除する処理を行う。
【0038】
ローミング情報問合せでは、SIPプロトコルのメッセージの内、「INVITE」および「200OK」を使用し、PHSが収容されている局(PBX等)と移動したPHSが在圏している局の間でローミング中のPHSの情報を問い合わせる。
【0039】
図7は、IP電話交換サーバ1とIP電話交換サーバ2間における、IP電話交換サーバ1から発呼を行う場合のSIPメッセージのやり取りの一例を示す図である。本実施形態のローミング情報問合せでは、IP電話交換サーバ1からIP電話交換サーバ2へのINVITEメッセージ送信に伴う処理(H)およびIP電話交換サーバ2から200OKメッセージを送出する際の処理(I)に特徴を有する。
【0040】
処理(H)では、IP電話交換サーバ1は、自局収容のPHSが他局にローミングしていることの確認、及び他局からのPHSが自局にローミングしていることの確認を行うためINVITEメッセージの拡張パラメータ「X」パラメータに「情報問合要求」を付与し通知する。拡張パラメータとしては、ローミング発番号情報:X−Roaming−Cgpn、ローミング着番号情報: X−Roaming−Cdpnおよびローミングファシリティ情報: X−Roaming−Facilityを用いる。
【0041】
処理(I)では、INVITEメッセージの拡張パラメータ「X」パラメータに「情報問合要求」があった場合、自局及び他局のローミング情報をチェックし200OKメッセージの拡張パラメータ「X」パラメータに「情報問合応答」を結果として通知する。拡張パラメータとしては、ローミングファシリティ情報: X−Roaming−Facilityを用いる。
【0042】
以上の実施形態においては、IP電話交換サーバについて適用した例を説明したが、IP−PBX等のVoIP呼制御プロトコルにSIPを実装している装置であれば本発明は適用可能である。
【0043】
(3)実施形態の効果
以上説明した実施形態によれば、SIPメッセージの拡張パラメータであるXパラメータを利用してPBX間ローミング情報を転送することで、IP対応遠隔回線ユニット及びPBX間ディジタルインタフェース(共通チャネル形信号方式)を施設せずにVoIP呼制御プロトコルにSIPを用いることにより PBX間ローミング付加サービスを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】実施形態のスシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態のIP電話交換サーバの詳細構成を示すブロック図である。
【図3】実施形態のスシステムのローミング動作の概略を説明する図である。
【図4】実施形態のローミング位置登録の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】実施形態のローミング着信の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】実施形態のローミング終了の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】実施形態のローミング情報問合せの処理手順を示すフローチャートである。
【図8】従来のPBX間ローミング付加サービスをPBX間で行う場合のスシステム構成を示すブロック図である。
【図9】従来のPBX間ローミング付加サービスをIP電話交換サーバ間で行う場合のスシステム構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0045】
1/2…IP電話交換サーバ、3…PHS、4…電話端末、5…VoIP網、6/7…基地局。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターネットを介してパケットの送受信を行う通信制御部と、
前記通信制御部に接続され、前記通信制御部からのインターネットで使用されるプロトコルの呼制御信号を送受信して分析または制御するプロトコル制御部と、
前記プロトコル制御部に接続され、移動端末及び前記プロトコル制御部からの呼制御信号を送受信し制御する呼制御部と、
前記呼制御部および移動端末基地局に接続され、前記移動端末基地局からの呼制御信号を送受信し分析または制御し、前記呼制御部に前記呼制御信号を送信する移動端末基地局制御部と、
自圏内に存在する他交換機に属する移動端末情報を有するローミングデータ管理部とを有することを特徴とするIP電話交換機。
【請求項2】
インターネットで使用されるプロトコルはSIPプロトコルであることを特徴とする請求項1記載のIP電話交換機。
【請求項3】
プロトコル制御部では、更にSIPプロトコルの拡張パラメータを使用してIP電話交換間でローミング情報を送受信することを特徴とする請求項2記載のIP電話交換機。
【請求項4】
インターネットを介して接続されるIP電話交換機間のローミング方法において、
第1のIP電話交換機に在圏する移動端末が第2のIP電話交換機の圏内へ移動するに際し、前記第1のIP電話交換機と前記第2のIP電話交換機間で前記インターネットを介して前記移動端末の位置情報の交換を行い、
前記第1のIP電話交換機は前記移動端末が前記第2のIP電話交換機に在圏していることおよび前記第2のIP電話交換機が自圏内に前記移動端末が在圏していることを認識し、
前記第1のIP電話交換機に収容されている電話端末が前記移動端末へ発呼する際に前記位置情報を用いて発呼することを特徴とするIP電話交換機間ローミング方法。
【請求項5】
前記位置情報の交換は、SIPプロトコルの拡張パラメータを使用して送受信することを特徴とする請求項4記載のIP電話交換機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−251612(P2007−251612A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−72425(P2006−72425)
【出願日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【出願人】(595125421)沖通信システム株式会社 (131)
【Fターム(参考)】