説明

VCAM−1発現を阻害する化合物および方法

【課題】血管細胞吸着分子VCAM−1発現阻害のための心臓血管性ならびに炎症性疾患を含むVCAM−1により媒介される疾病治療のための方法、ならびに組成物を提供する。
【解決手段】一般式(II)


「Ra,Rb,Rc,Rdはアルキル、アリール、Zは水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、炭水化物基、−C(O)−R基を示す。」の化合物および薬剤として許容される塩、およびの薬剤組成物を使用する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(II)の化合物であって、
【化1】

、R、RおよびRはそれぞれ独立に、分子の望ましい特性に悪影響を及ぼさない水素、置換されたものでもよい直鎖、分枝または環状アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アルカリル、置換アルカリル、アラルキルまたは置換アラルキルを含む任意の基であり;
、R、RおよびR基の置換は水素、ハロゲン、アルキル、ニトロ、アミノ、ハロアルキル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルおよびアシルオキシからなる基から選択される;
Zは水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アリール、アラルキル、アルカリル、ヘテロアリール、ヘテロアラルキル、炭水化物基、−(CH)−R、−C(O)−R、および−C(O)−(CH−Rからなる群から選択され、(a)R、R、RおよびRがそれぞれt−ブチルの場合、Zは水素ではありえず、(b)R、R、RおよびRがそれぞれt−ブチルの場合、Zはコハク酸残基でありえず;
はアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アルコキシ、置換アルコキシ、アルコキシアルキル、置換アルコキシアルキル、NH、NHR、NR、モノ−またはポリヒドロキシ置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アシルオキシ、置換アシルオキシ、COOH、COOR、−CH(OH)R、ヒドロキシ、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)NRからなる基から選択され;
はアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アルコキシ、置換アルキルオキシ、アルコキシアルキル、置換アルコキシアルキル、NH、NHR、NR、モノ−またはポリヒドロキシ置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリールからなる基から選択され;
はアルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、アルコキシ、置換アルキルオキシ、アルコキシアルキル、置換アルコキシアルキル、NH、NHR、NR、モノ−またはポリヒドロキシ置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、アシルオキシ、置換アシルオキシ、COOH、COOR、−CH(OH)R、ヒドロキシ、O−リン酸、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)NRからなる群から選択され;
または、別の実施形態では、R、RおよびRはそれぞれ独立に、C(O)−スペーサー−SOH(スペーサーは上記で定義したもの、C(O)−スペーサー−SOM(Mはナトリウムなど薬剤として許容される塩を形成するために使用される金属)、C(O)−スペーサー−PO、C(O)−スペーサー−PO、C(O)−スペーサー−POHM、C(O)−スペーサー−POH、C(O)−スペーサー−POM、SOM、−PO、−PO、−POHM、環状リン酸、ポリヒドロキシアルキル、炭水化物基、C(O)−スペーサー−[O(C1−3アルキル)を含むがそれだけに限らない、化合物の水溶性を改善する置換基とすることができ、nは上記で定義されたものであり、pは1、2、または3、−[O(C1−3アルキル)、カルボキシ低級アルキル、低級アルキルカルボニル低級アルキル、N,N−ジアルキルアミノ低級アルキル、ピリジル低級アルキル、イミダゾリル低級アルキル、モルフォリニル低級アルキル、ピロリジニル低級アルキル、チアゾリニル低級アルキル、ピペリジニル低級アルキル、モルフォリニル低ヒドロキシアルキル、N−ピリル、ピペラジニル低級アルキル、N−アルキルピペラジニル低級アルキル、トリアゾリル低級アルキル、テトラゾリル低級アルキル、テトラゾリルアミノ低級アルキル、またはチアゾリル低級アルキルである、
化合物または薬剤として許容されるその塩。
【請求項2】
、R、RおよびRがそれぞれ独立に水素または直鎖、分枝または環状C1−10アルキルであり;Zは水素、アルキル、置換アルキル、アルケニル、置換アルケニル、アルキニル、置換アルキニル、炭水化物基、−(CH)−R−、−C(O)−R、−C(O)−(CH−Rおよび薬剤として許容されるその塩からなる群から選択され、(a)R、R、RおよびRがそれぞれt−ブチルの場合、Zは水素ではありえず、(b)R、R、RおよびRそれぞれがt−ブチルの場合、Zはコハク酸残基でありえない、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式(II)の化合物からなる群から選択される請求項2の化合物または薬剤として許容されるその塩であって、
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=4−ニトロフェニル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=CO−(5−ニトロフラン−2−イル);
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=3−カルボキシプロピル;
=1−メチルエチル、R=t−ブチル、R=t−メチル、およびR=メチル;Z=4−アミノブチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=4−アミノブチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=3−ヒドロキシプロパノイル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=t−ブチルカルボニルオキシメチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=H、およびR=H;Z=4−アミノブチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=H、およびR=H;Z=3−カルボキシプロピル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=カルボキシメチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=2−(CONH)エタノイル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=CO−アミノメチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=CO−(2−カルボキシエチル);
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=CO−(2−メトキシカルボニルエチル);
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=CO−アミノメチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=CO−3−カルボキシプロピル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=3−カルボキシプロピル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=CO−2−カルボキシエチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=CO−アンモニウムメチル(クロリド);
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=2−ヒドロキシ−2−オキシラニル−エチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=3−ヒドロキシメチルオキシラニ−2−イルメチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=3−(2−ヒドロキシ−2−オキシラニル)エトキシキシラン−2−イルメチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=オキシラニルメチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=2−ヒドロキシ−3−カルボキシメチルアミノプロピル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=2,3,4−トリヒドロキシブチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=2−ヒドロキシ−3−エトキシプロピル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=2,3−ジヒドロキシプロピル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=エチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=2−エトキシカルボニルエテニル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=4−N,N−ジメチルアミノフェネチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=CO−2−カルボキシエチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=CO−2−カルボキシエチル(L−アルギニンエステル);
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=3−メトキシカルボニルプロピル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=2−カルボキシエテニル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=ガラクトピラノシルメチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=3−(N−N−ジエチルアミノ)プロピル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=2−エトキシカルボニルエテニル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=カルボキシメチルアミノカルボニルメチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=1,3−ジカルボキシプロピルアミノカルボニルメチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=2−ヒドロキシ−3−(1,3−ジエトキシカルボニル)プロピルアミノプロピル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=2,3−ジヒドロキシ−4−カルボキシメチルアミノブチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=2−ヒドロキシ−3−(5−アミノ−5−カルボキシ)プロピルアミノプロピル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=4−エチルカルボニルオキシブチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=4−ヒドロキシブチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=グルコピラノシルメチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=CO−3−テトラゾリルプロピル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=3−ヒドロキシプロペニル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=CHCONH−(CH)CH(NH)COOH;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=CHCONHCH(COOet)CHCH(COOet);
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=グルコピラノシルメチル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキサン;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=CO−3−(2−ヒドロキシフェニルオキシホスホキシ)プロピル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=CO−2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=2−ヒドロキシ−3−アセトキシプロピル;
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=2−アセトキシ−3−ヒドロキシプロピル;かつ
=t−ブチル、R=t−ブチル、R=t−ブチル、およびR=t−ブチル;Z=CHCH(OH)CHNH(2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキサンである;
化合物または塩。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか一項に記載の化合物または薬剤として許容されるその塩の有効量および薬剤として許容される担体を含む、VCAM−1の発現によりもたらされる疾患を治療するための薬剤組成物。
【請求項5】
前記疾患が心臓血管性障害である、請求項4に記載の薬剤組成物。
【請求項6】
前記心臓血管性障害がアテローム性動脈硬化、血管形成術後再狭窄、冠状動脈疾患、アンギナ、または小動脈疾患からなる群から選択される、請求項5に記載の薬剤組成物。
【請求項7】
前記疾患が炎症性疾患である、請求項4に記載の薬剤組成物。
【請求項8】
前記炎症性疾患がリュウマチ性関節炎、変形性関節炎、喘息、皮膚炎、多発性硬化症、および乾癬からなる群から選択される、請求項7に記載の薬剤組成物。
【請求項9】
脂質低下剤、血小板凝集阻害剤、抗血栓剤、カルシウム遮断剤、アンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、およびβ遮断剤からなる群から選択される他の心臓血管剤と組み合わせて前記化合物を含む、請求項5に記載の薬剤組成物。
【請求項10】
他の抗炎症剤と組み合わせて前記化合物を含む、請求項7に記載の薬剤組成物。

【公開番号】特開2006−265257(P2006−265257A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−116322(P2006−116322)
【出願日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【分割の表示】特願平10−549502の分割
【原出願日】平成10年5月14日(1998.5.14)
【出願人】(501185903)アセロジエニクス・インコーポレイテツド (8)
【Fターム(参考)】