説明

β−アミロイド関連疾患の治療のための治療用製剤

被験体におけるアミロイドβ関連疾患を予防または治療するために本方法を用いる。本方法は、それを必要としている被験体に、アミロイドβ関連疾患を予防または治療する有効量の第1の薬剤および、(i)アミロイドβ原線維形成を調節するか、または、アミロイドβ原線維形成に対して予防的もしくは治療的免疫応答を誘発するペプチドまたはペプチド擬態物である、または(ii)アミロイドβ原線維形成を予防または阻害する免疫系調節因子である、第2の薬剤を投与することを含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験体におけるアミロイドβ関連疾患を予防または治療する方法であって、それを必要としている被験体に、アミロイドβ関連疾患を予防または治療する有効量の第1の薬剤、および(i)アミロイドβ原線維形成を調節するか、もしくはアミロイドβ原線維形成に対して予防的もしくは治療的免疫応答を誘発するペプチドもしくはペプチド擬態物である、または(ii)アミロイドβ原線維形成を予防もしくは阻害する免疫系調節因子である、第2の薬剤を投与する段階を含む方法。
【請求項2】
第1の薬剤が、アミロイドβ原線維形成、神経変性、または細胞毒性を予防または阻害する、請求項1記載の方法。
【請求項3】
アミロイドβ関連疾患が、アルツハイマー病、軽度認知障害、軽度から中等度認知障害、血管性痴呆、脳アミロイド血管障害、遺伝性脳出血、老人性痴呆、ダウン症候群、封入体筋炎、加齢性黄斑変性、またはアルツハイマー病に関連する症状である、請求項1記載の方法。
【請求項4】
アルツハイマー病が孤発性(非遺伝性)または家族性(遺伝性)である、請求項3記載の方法。
【請求項5】
アルツハイマー病に関連する症状が、甲状腺機能低下症、脳血管性疾患、心臓血管性疾患、記憶喪失、不安、行動障害、神経症状、または精神症状からなる群より選択される、請求項3記載の方法。
【請求項6】
行動障害が無感動、攻撃、または失禁である、請求項5記載の方法。
【請求項7】
神経症状がハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、後天性免疫不全症、パーキンソン病、失語、失行、失認、ピック病、レヴィー小体を伴う痴呆、筋緊張の変化(altered muscle tone)、発作、感覚喪失、視野欠損、協調不能、歩行障害、一過性脳虚血発作または卒中、一過性敏捷、注意欠陥、頻回の転倒(frequent fall)、失神、神経弛緩薬感受性、正常圧水頭症、硬膜下血腫、脳腫瘍、外傷後脳損傷、または低酸素後損傷である、請求項5記載の方法。
【請求項8】
精神症状が鬱病、妄想、錯覚、幻覚、性障害、体重低下、精神病、睡眠障害、不眠症、行動脱抑制、病識の欠如(poor insight)、自殺念慮、抑鬱気分、被刺激性、快感消失、社会的引きこもり、または過剰な罪悪感である請求項5記載の方法。
【請求項9】
被験体が、アミロイド前駆体タンパク質遺伝子、ApoE遺伝子、またはプレセニリン遺伝子にゲノム変異を有する、請求項1記載の方法。
【請求項10】
被験体がアミロイドβ沈着を有する、請求項1記載の方法。
【請求項11】
被験体がヒトである、請求項1記載の方法。
【請求項12】
アミロイドβが、βアミロイド前駆体タンパク質から生成されたアミロイド形成性ペプチドである請求項1記載の方法。
【請求項13】
βアミロイドが、39〜43個のアミノ酸を有するペプチドである、請求項12記載の方法。
【請求項14】
第1の薬剤が、βアミロイド原線維形成を予防または阻害するか;βアミロイドペプチドが、可溶性オリゴマー形態または原線維状態で、細胞表面に結合または接着して細胞損傷または毒性を引き起こすことを防止するか;アミロイド誘発細胞毒性または小神経膠細胞活性化を遮断するか;アミロイド誘発神経毒性を遮断するか;βアミロイド凝集、原線維形成、または沈着の速度または量を低下させるか;アミロイドβ原線維形成または沈着の速度を遅延させるか;アミロイドβ沈着の程度を低下させるか;アミロイドβ原線維形成を阻害、低下、または予防するか;アミロイドβ誘発炎症を阻害するか;脳からのアミロイドβの除去を増強させるか;脳脊髄液もしくは脳と血漿の間におけるアミロイドβの平衡を変化させ、かつ非処理被験体における平衡分布に対して脳内のアミロイドβの量を減少させるか;アミロイド沈着を有する被験体におけるアミロイドの沈着を逆行または促進させるか;アミロイド沈着を有する被験体において斑の除去を促進するまたは沈着を遅らせるか;非処理被験体に対して被験体の脳内のアミロイドβ濃度を低下させるか;脳内に貫入するか;可溶性アミロイドを非原線維状態に維持するか;非処理被験体に対して被験体の脳からの可溶性アミロイドの除去の速度を増加させるか;あるいはアミロイドβと細胞表面構成成分との相互作用を阻害または低下させる、請求項1記載の方法。
【請求項15】
第1の薬剤が、置換または非置換アルキルスルホン酸、置換または非置換アルキル硫酸、置換または非置換アルキルチオスルホン酸、置換または非置換アルキルチオ硫酸、置換または非置換低級アルキルスルホン酸、(置換もしくは非置換アミノ)置換アルキルスルホン酸、(置換もしくは非置換アミノ)置換低級アルキルスルホン酸、置換または非置換直鎖アルキルスルホン酸、置換または非置換シクロアルキルスルホン酸、置換または非置換分枝鎖アルキルスルホン酸、またはそのエステルもしくはアミドであり、薬学的に許容されるそれらの塩を含む、請求項1記載の方法。
【請求項16】
アミノ置換基が式-NRaRbで示され、式中、RaおよびRbは各々独立して水素、アルキル基、アリール基、またはヘテロ環基であるか、またはRaおよびRbはそれらが結合している窒素原子と一緒になって環内に3〜8個の原子を有するヘテロ環部分を形成する、請求項15記載の方法。
【請求項17】
ヘテロ環部分がピペリジニルまたはピロリジニル基を含む、請求項16記載の方法。
【請求項18】
アミノ置換基がアルキルアミノまたはジアルキルアミノ基を含む、請求項15記載の方法。
【請求項19】
アルキルスルホン酸が、少なくとも式-SO3Hまたは-SO3-X(式中、Xは生理学的pHにおいて陽イオン基である)の基で置換されたアルキル基を含む、請求項15記載の方法。
【請求項20】
陽イオン基が水素原子、ナトリウム原子、またはアミノ基である、請求項19記載の方法。
【請求項21】
アルキルスルホン酸が、直鎖もしくは分枝鎖アルキルまたはシクロアルキル基、または式-NH2、-SO3H、-OSO3H、-CN、-NO2、-F、-Cl、-Br、-I、-CH2OCH3、-OCH3、-SH、-SCH3、-OH、または-CO2Hの基で置換されている、請求項15記載の方法。
【請求項22】
アルキルスルホン酸が、ハロゲノ、トリフルオロメチル、ニトロ、シアノ、C1-C6アルキル、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、C1-C6アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、C1-C6アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、C1-C6アルキルカルボニル、C1-C6アルコキシカルボニル、C1-C6アルコキシ、C1-C6アルキルチオ、アリールチオ、ヘテロ環、アラルキル、およびアリール基からなる群より選択される置換基で置換されている、請求項15記載の方法。
【請求項23】
第1の薬剤が、下記構造を有する化合物または化合物の混合物である、請求項15記載の方法:

式中、Yは-NRaRbまたは-SO3-X、nは1〜5の整数、かつXは水素または陽イオン基である。
【請求項24】
第1の薬剤が、下記構造の一つを有する化合物もしくは化合物の混合物、または薬学的に許容されるその塩である、請求項23記載の方法。

【請求項25】
第1の薬剤が、3-アミノ-1-プロパンスルホン酸または薬学的に許容されるその塩である、請求項15記載の方法。
【請求項26】
第1および第2の薬剤が一緒に単一の薬学的組成物として被験体に投与される、請求項1記載の方法。
【請求項27】
第1および第2の薬剤が順次投与される、請求項1記載の方法。
【請求項28】
第1および第2の薬剤の少なくとも一方が被験体に経口投与される、請求項1記載の方法。
【請求項29】
第2の薬剤が、アミロイドβ原線維形成を低下または阻害するペプチドまたはペプチド擬態物化合物である、請求項1記載の方法。
【請求項30】
ペプチドが、疎水性アミノ酸を含み、アミロイドβペプチドの疎水性領域に結合し、したがってβアミロイド原線維形成を遮断する、請求項29記載の方法。
【請求項31】
ペプチドが、アミロイド原線維形成を遮断するそのペプチドの能力を増強する一つまたは複数の修飾基を含む、請求項30記載の方法。
【請求項32】
ペプチドが全D体ペプチド(all D peptide)である、請求項1記載の方法。
【請求項33】
ペプチドまたはペプチド擬態物が、アミロイドβ原線維形成に対する予防的または治療的免疫応答を誘発するために投与され、方法がアジュバントを投与する段階をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項34】
免疫系調節因子が、抗体、抗体断片、T細胞、B細胞、NK細胞、NKT細胞、樹状細胞、マクロファージ、好塩基球、単核細胞、および補体経路の成分からなる群より選択される、請求項1記載の方法。
【請求項35】
第3の薬剤を投与する段階をさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項36】
第3の薬剤が、アドレナリン作動薬、抗アドレナリン作動薬、抗アンドロゲン、抗狭心症薬、抗不安薬、抗痙攣薬、抗鬱薬、抗癲癇薬、抗高脂血症薬、抗高リポタンパク質血症薬、抗高血圧薬、抗炎症薬、抗強迫症薬、抗パーキンソン症薬、抗精神病薬、副腎皮質ステロイド;副腎皮質抑制剤;アルドステロンアンタゴニスト;アミノ酸;タンパク質同化ステロイド;興奮薬;アンドロゲン;血中グルコース調節因子;心臓保護薬;心臓血管薬;コリン作用性アゴニストまたはアンタゴニスト;コリンエステラーゼ不活性化薬または阻害薬;認知アジュバントまたは増強薬;ドーパミン作動薬;酵素阻害薬;エストロゲン、遊離酸素ラジカルスカベンジャー;GABAアゴニスト;グルタミン酸塩アンタゴニスト;ホルモン;低コレステロール血症薬;低脂血症薬;低血圧薬;免疫化薬;免疫刺激薬;モノアミン酸化酵素阻害剤、神経保護薬;NMDAアンタゴニスト;AMPAアンタゴニスト、競合的または非競合的NMDAアンタゴニスト;オピオイドアンタゴニスト;カリウムチャンネル開口薬;非ホルモン性ステロール誘導体;卒中後および頭部外傷後治療薬;プロスタグランジン;向精神薬;弛緩薬;鎮静薬;催眠鎮静薬;選択的アデノシンアンタゴニスト;セロトニンアンタゴニスト:セロトニン阻害薬;選択的セロトニン取り込み阻害薬;セロトニン受容体アンタゴニスト;ナトリウムおよびカルシウムチャンネル遮断薬;ステロイド;刺激薬;および甲状腺ホルモンまたは阻害薬からなる群より選択される、請求項35記載の方法。
【請求項37】
被験体の脳脊髄液中のアミロイドβまたはタウの濃度が、非処理被験体または処理被験体の処理前における脳脊髄液中の濃度と比べて変化する、請求項1記載の方法。
【請求項38】
被験体の血漿中におけるアミロイドβペプチドレベルを、非処理被験体または処理被験体の処理前における血漿中レベルと比べて調節する、請求項1記載の方法。
【請求項39】
被験体の脳脊髄液中におけるアミロイドβペプチドレベルを、非処理被験体または処理被験体の処理前におけるレベルと比べて低下させる、請求項1記載の方法。
【請求項40】
被験体におけるアミロイドβ関連疾患を予防または治療する方法であって、それを必要としている被験体に、有効量の3-アミノ-1-プロパンスルホン酸、および、(i)アミロイドβ原線維形成を調節するか、もしくはアミロイドβ原線維形成に対して予防的もしくは治療的免疫応答を誘発するペプチドもしくはペプチド擬態物である、または(ii)アミロイドβ原線維形成を予防もしくは阻害する免疫系調節因子である、第2の薬剤を投与する段階を含む方法。
【請求項41】
アミロイドβ関連疾患を予防または治療する第1の薬剤、および(i)アミロイドβ原線維形成を調節するか、もしくはアミロイドβ原線維形成に対して予防的もしくは治療的免疫応答を誘発するペプチドもしくはペプチド擬態物である、または(ii)アミロイドβ原線維形成を予防もしくは阻害する免疫系調節因子である第2の薬剤を含む、被験体を治療するための薬学的組成物。
【請求項42】
第1の薬剤が、アミロイドβ原線維形成、神経変性、または細胞毒性を予防または阻害する、請求項41記載の薬学的組成物。
【請求項43】
第1の薬剤および第2の薬剤が、消費者への販売または送達のための別々の容器に包装された、請求項41記載の薬学的組成物。
【請求項44】
第1の薬剤および第2の薬剤が、液状の薬学的に許容される担体中に溶解されるか、またはカプセルまたはピル内に均質混合物として存在する、請求項41記載の薬学的組成物。
【請求項45】
第1の薬剤または第2の薬剤のいずれかの、大脳での生物学的利用能を増加させる化合物をさらに含む、請求項41記載の薬学的組成物。
【請求項46】
アミロイドβ関連疾患が、アルツハイマー病、軽度認知障害、軽度から中等度認知障害、血管性痴呆、脳アミロイド血管障害、遺伝性脳出血、老人性痴呆、ダウン症候群、封入体筋炎、加齢性黄斑変性、またはアルツハイマー病に関連する症状である、請求項41記載の薬学的組成物。
【請求項47】
アルツハイマー病が孤発性(非遺伝性)または家族性(遺伝性)である、請求項46記載の薬学的組成物。
【請求項48】
アルツハイマー病に関連する症状が、甲状腺機能低下症、脳血管性疾患、心臓血管性疾患、記憶喪失、不安、行動障害、神経症状、または精神症状からなる群より選択される、請求項46記載の薬学的組成物。
【請求項49】
行動障害が無感動、攻撃、または失禁である、請求項48記載の薬学的組成物。
【請求項50】
神経症状がハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症、後天性免疫不全症、パーキンソン病、失語、失行、失認、ピック病、レヴィー小体を伴う痴呆、筋緊張の変化、発作、感覚喪失、視野欠損、協調不能、歩行障害、一過性脳虚血発作または卒中、一過性敏捷、注意欠陥、頻回の転倒、失神、神経弛緩薬感受性、正常圧水頭症、硬膜下血腫、脳腫瘍、外傷後脳損傷、または低酸素後損傷である、請求項48記載の薬学的組成物。
【請求項51】
精神症状が鬱病、妄想、錯覚、幻覚、性障害、体重低下、精神病、睡眠障害、不眠症、行動脱抑制、病識の欠如(poor insight)、自殺念慮、抑鬱気分、被刺激性、快感消失、社会的引きこもり、または過剰な罪悪感である、請求項48記載の薬学的組成物。
【請求項52】
被験体が、アミロイド前駆体タンパク質遺伝子、ApoE遺伝子、またはプレセニリン遺伝子にゲノム変異を有する、請求項41記載の薬学的組成物。
【請求項53】
被験体がアミロイドβ沈着を有する、請求項41記載の薬学的組成物。
【請求項54】
被験体がヒトである、請求項41記載の薬学的組成物。
【請求項55】
アミロイドβが、βアミロイド前駆体タンパク質から生成されたアミロイド形成性ペプチドである、請求項41記載の薬学的組成物。
【請求項56】
βアミロイドが、39〜43個のアミノ酸を有するペプチドである、請求項55記載の薬学的組成物。
【請求項57】
第1の薬剤が、βアミロイド原線維形成を予防または阻害するか;βアミロイドペプチドが、可溶性オリゴマー形態または原線維状態で、細胞表面に結合または接着して細胞損傷または毒性を引き起こすことを防止するか;アミロイド誘発細胞毒性または小神経膠細胞活性化を遮断するか;アミロイド誘発神経毒性を遮断するか;βアミロイド凝集、原線維形成または沈着の速度または量を低下させるか;アミロイドβ原線維形成または沈着の速度を遅延させるか;アミロイドβ沈着の程度を低下させるか;アミロイドβ原線維形成を阻害、低下、または予防するか;アミロイドβ誘発炎症を阻害するか;脳からのアミロイドβの除去を増強させるか;脳脊髄液もしくは脳と血漿の間におけるアミロイドβの平衡を変化させ、かつ非処理被験体における平衡分布に対して脳内のアミロイドβの量を減少させるか;アミロイド沈着を有する被験体におけるアミロイドの沈着を逆行または促進させるか;アミロイド沈着を有する被験体において斑の除去を促進するまたは沈着を遅らせるか;非処理被験体に対して被験体の脳内のアミロイドβ濃度を低下させるか;脳内に貫入するか;可溶性アミロイドを非原線維状態に維持するか;非処理被験体に対して被験体の脳からの可溶性アミロイドの除去の速度を増加させるか;あるいはアミロイドβと細胞表面構成成分との相互作用を阻害または低下させる、請求項41記載の薬学的組成物。
【請求項58】
第1の薬剤が、置換または非置換アルキルスルホン酸、置換または非置換アルキル硫酸、置換または非置換アルキルチオスルホン酸、置換または非置換アルキルチオ硫酸、置換または非置換低級アルキルスルホン酸、(置換もしくは非置換アミノ)置換アルキルスルホン酸、(置換もしくは非置換アミノ)置換低級アルキルスルホン酸、置換または非置換直鎖アルキルスルホン酸、置換または非置換シクロアルキルスルホン酸、置換または非置換分枝鎖アルキルスルホン酸、またはそのエステルもしくはアミドであり、薬学的に許容されるそれらの塩を含む、請求項41記載の薬学的組成物。
【請求項59】
アミノ置換基が式-NRaRbを有し、式中、RaおよびRbは各々独立して水素、アルキル基、アリール基、またはヘテロ環基であるか、またはRaおよびRbはそれらが結合している窒素原子と一緒になって環内に3〜8個の原子を有するヘテロ環部分を形成する、請求項58記載の薬学的組成物。
【請求項60】
ヘテロ環部分がピペリジニルまたはピロリジニル基を含む、請求項59記載の薬学的組成物。
【請求項61】
アミノ置換基がアルキルアミノまたはジアルキルアミノ基を含む、請求項58記載の薬学的組成物。
【請求項62】
アルキルスルホン酸が、少なくとも式-SO3Hまたは-SO3-X(式中、Xは生理学的pHにおいて陽イオン基である)の基で置換されたアルキル基を含む、請求項58記載の薬学的組成物。
【請求項63】
陽イオン基が水素原子、ナトリウム原子、またはアミノ基である、請求項62記載の薬学的組成物。
【請求項64】
アルキルスルホン酸が、直鎖もしくは分枝鎖アルキルまたはシクロアルキル基、または式-NH2、-SO3H、-OSO3H、-CN、-NO2、-F、-Cl、-Br、-I、-CH2OCH3、-OCH3、-SH、-SCH3、-OH、または-CO2Hの基で置換されている、請求項58記載の薬学的組成物。
【請求項65】
アルキルスルホン酸が、ハロゲノ、トリフルオロメチル、ニトロ、シアノ、C1-C6アルキル、C2-C6アルケニル、C2-C6アルキニル、C1-C6アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、C1-C6アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、C1-C6アルキルカルボニル、C1-C6アルコキシカルボニル、C1-C6アルコキシ、C1-C6アルキルチオ、アリールチオ、ヘテロ環、アラルキル、およびアリール基からなる群より選択される置換基で置換されている、請求項58記載の薬学的組成物。
【請求項66】
第1の薬剤が、下記構造を有する化合物または化合物の混合物である、請求項58記載の薬学的組成物:

式中、Yは-NRaRbまたは-SO3-X、nは1〜5の整数、およびXは水素または陽イオン基である。
【請求項67】
第1の薬剤が、下記構造の一つを有する化合物または化合物の混合物、あるいは薬学的に許容されるその塩である、請求項66記載の薬学的組成物。

【請求項68】
第1の薬剤が、3-アミノ-1-プロパンスルホン酸または薬学的に許容されるその塩である、請求項58記載の薬学的組成物。
【請求項69】
第2の薬剤が、アミロイドβ原線維形成を低下または阻害するペプチドまたはペプチド擬態物化合物である、請求項58記載の薬学的組成物。
【請求項70】
ペプチドが、疎水性アミノ酸を含み、アミロイドβペプチドの疎水性領域に結合し、したがってβアミロイド原線維形成を遮断する、請求項69記載の薬学的組成物。
【請求項71】
ペプチドが、アミロイド原線維形成を遮断するそのペプチドの能力を増強させる一つまたは複数の修飾基を含む、請求項70記載の薬学的組成物。
【請求項72】
ペプチドが全D体ペプチドである、請求項58記載の薬学的組成物。
【請求項73】
ペプチドまたはペプチド擬態物が、アミロイドβ原線維形成に対する予防的または治療的免疫応答を誘発するために投与され、かつ組成物がアジュバントをさらに含む、請求項58記載の薬学的組成物。
【請求項74】
免疫系調節因子が、抗体、抗体断片、T細胞、B細胞、NK細胞、NKT細胞、樹状細胞、マクロファージ、好塩基球、単核細胞、および補体経路の成分からなる群より選択される、請求項58記載の薬学的組成物。
【請求項75】
第3の薬剤をさらに含む、請求項58記載の薬学的組成物。
【請求項76】
第3の薬剤が、アドレナリン作動薬、抗アドレナリン作動薬、抗アンドロゲン、抗狭心症薬、抗不安薬、抗痙攣薬、抗鬱薬、抗癲癇薬、抗高脂血症薬、抗高リポタンパク質血症薬、抗高血圧薬、抗炎症薬、抗強迫症薬、抗パーキンソン症薬、抗精神病薬、副腎皮質ステロイド;副腎皮質抑制剤;アルドステロンアンタゴニスト;アミノ酸;タンパク質同化ステロイド;興奮薬;アンドロゲン;血中グルコース調節因子;心臓保護薬;心臓血管薬;コリン作用性アゴニストまたはアンタゴニスト;コリンエステラーゼ不活性化薬または阻害薬;認知アジュバントまたは増強薬;ドーパミン作動薬;酵素阻害薬;エストロゲン、遊離酸素ラジカルスカベンジャー;GABAアゴニスト;グルタミン酸塩アンタゴニスト;ホルモン;低コレステロール血症薬;低脂血症薬;低血圧薬;免疫化薬;免疫刺激薬;モノアミン酸化酵素阻害剤、神経保護薬;NMDAアンタゴニスト;AMPAアンタゴニスト、競合的または非競合的NMDAアンタゴニスト;オピオイドアンタゴニスト;カリウムチャンネル開口薬;非ホルモン性ステロール誘導体;卒中後および頭部外傷後治療薬;プロスタグランジン;向精神薬;弛緩薬;鎮静薬;催眠鎮静薬;選択的アデノシンアンタゴニスト;セロトニンアンタゴニスト:セロトニン阻害薬;選択的セロトニン取り込み阻害薬;セロトニン受容体アンタゴニスト;ナトリウムおよびカルシウムチャンネル遮断薬;ステロイド;刺激薬;および甲状腺ホルモンまたは阻害薬からなる群より選択される、請求項75記載の薬学的組成物。
【請求項77】
有効量の3-アミノ-1-プロパンスルホン酸、および(i)アミロイドβ原線維形成を調節するか、もしくはアミロイドβ原線維形成に対して予防的もしくは治療的免疫応答を誘発するペプチドもしくはペプチド擬態物である、または(ii)アミロイドβ原線維形成を予防もしくは阻害する免疫系調節因子である、第2の薬剤を含む、薬学的組成物。
【請求項78】
アミロイドβ関連疾患を予防または治療する第1の薬剤、および(i)アミロイドβ原線維形成を調節するか、もしくはアミロイドβ原線維形成に対して予防的もしくは治療的免疫応答を誘発するペプチドもしくはペプチド擬態物である、または(ii)アミロイドβ原線維形成を予防もしくは阻害する免疫系調節因子である、第2の薬剤を含むキット。
【請求項79】
アミロイドβ疾患を治療または予防するための薬学的組成物の調製における第1の薬剤および第2の薬剤の使用であって、第1の薬剤がアミロイドβ関連疾患を予防または治療し、第2の薬剤が(i)アミロイドβ原線維形成を調節するか、もしくはアミロイドβ原線維形成に対して予防的もしくは治療的免疫応答を誘発するペプチドもしくはペプチド擬態物である、または(ii)アミロイドβ原線維形成を予防もしくは阻害する免疫系調節因子である使用。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2006−525226(P2006−525226A)
【公表日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−509680(P2005−509680)
【出願日】平成15年12月24日(2003.12.24)
【国際出願番号】PCT/CA2003/002021
【国際公開番号】WO2004/058239
【国際公開日】平成16年7月15日(2004.7.15)
【出願人】(505240385)ニューロケム (インターナショナル) リミテッド (1)
【Fターム(参考)】