説明

γ分泌酵素調節物質としての新規置換二環複素環化合物

【化1】


本発明は、式(I)の置換二環複素環化合物に関し、ここでHet、Het、A、A、AおよびAは請求の範囲で定義される意味するところを有する。本発明の化合物はγ分泌酵素調節物質として有用である。本発明はさらに、こうした新規化合物の製造方法、有効成分として前記化合物を含んでなる製薬学的組成物、ならびに医薬品としての前記化合物の使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物
【化1】

若しくはその立体異性体[ここで
Het
式(a−1)、(a−2)、(a−3)、(a−4)若しくは(a−5):
【化2】

を有する5員若しくは6員芳香族複素環であり;
はH若しくはC1−4アルキルであり;
はH、C1−4アルキル若しくはC1−4アルキルオキシC1−4アルキルであり;RはC1−4アルキルであり、
XはO若しくはSであり;
はCH若しくはNであり;
はCH、N、若しくはC1−4アルキルで置換されているCであるが;
但しGおよびGは同時にNでなく;
はCH若しくはNであり;
10aおよびR10bはそれぞれ独立に水素若しくはC1−4アルキルであり;
はCR若しくはNであり;ここでRはH、ハロ若しくはC1−4アルキルオキシであり;
、AおよびAはそれぞれ独立にCH、CF若しくはNであるが;但しA、A、AおよびAの最大2個がNであり;
Hetは、
式(b−1)若しくは(b−2):
【化3】

を有する9員二環芳香族複素環であり;
はCH若しくはNであり;
はCR4a若しくはNであり;
はCH若しくはNであるが;但しZ、ZおよびZの最大1個がNであり;
はCH若しくはNであり;
はCR4b若しくはNであり;
はCH若しくはNであるが;但しY、YおよびYの最大1個がNであり;
4aは、H;ハロ;C1−4アルキルオキシ;シアノ;シクロC3−7アルキル;C1−4アルキルカルボニル;C1−4アルキルオキシカルボニル;またはハロおよびアミノよりなる群からそれぞれ独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基で場合によっては置換されているC1−4アルキルであり;
4bは、H;ハロ;C1−4アルキルオキシ;シアノ;シクロC3−7アルキル;またはハロおよびアミノよりなる群からそれぞれ独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基で場合によっては置換されているC1−4アルキルであり;
は、H;ハロ;シアノ;C1−4アルキルオキシ;C2−6アルケニル;またはC1−4アルキルオキシおよびハロよりなる群からそれぞれ独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基で場合によっては置換されているC1−6アルキルであり;
6aは、1個若しくはそれ以上のハロ置換基で置換されているC2−6アルキル;ピペリジニル、Ar、C1−6アルキルオキシ、テトラヒドロピラニル、シクロC3−7アルキルオキシおよびシクロC3−7アルキルよりなる群からそれぞれ独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基で場合によっては置換されているC1−6アルキル;シクロC3−7アルキル;C1−4アルキルカルボニル;テトラヒドロピラニル;Ar;RN−カルボニル:またはCH−O−Arであり;
6bは、1個若しくはそれ以上のハロ置換基で置換されているC2−6アルキル;ピペリジニル、Ar、C1−6アルキルオキシ、テトラヒドロピラニル、シクロC3−7アルキルオキシおよびシクロC3−7アルキルよりなる群からそれぞれ独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基で場合によっては置換されているC1−6アルキル;シクロC3−7アルキル;1個若しくはそれ以上のハロ置換基で場合によっては置換されている1個若しくはそれ以上のフェニル置換基で置換されているシクロC3−7アルキル;ピペリジニル;モルホリニル;ピロリジニル;NR;テトラヒドロピラニル;O−Ar;C1−6アルキルオキシ;C1−6アルキルチオ;Ar;CH−O−Ar;S−Ar;NCH−Ar;またはNH−Arであり;
ここで各ピペリジニル、モルホリニルおよびピロリジニルは、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C1−4アルキルカルボニル、ハロおよびC1−4アルキルオキシカルボニルよりなる群からそれぞれ独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基で場合によっては置換されていることができ;
ここで各Arは独立に、ハロ、C1−4アルキルオキシ、シアノ、NR、モルホニル、C1−4アルキル、および1個若しくはそれ以上のハロ置換基で置換されているC1−4アルキルよりなる群からそれぞれ独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基で場合によっては置換されているフェニル;ハロ、C1−4アルキルオキシ、シアノ、C1−4アルキル、および1個若しくはそれ以上のハロ置換基で置換されているC1−4アルキルよりなる群からそれぞれ独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基で場合によっては置換されているピリジニル;1個若しくはそれ以上のC1−4アルキル置換基で場合によっては置換されているオキサゾリル;または1個若しくはそれ以上のハロ置換基で場合によっては置換されているチエニルであり;
各Rは独立にH若しくはC1−4アルキルであり;
各Rは独立にH若しくはC1−4アルキルであり;
は、H、ハロ、フェニルおよびC1−4アルキルオキシよりなる群からそれぞれ独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基で場合によっては置換されているC1−6アルキルである]
またはその製薬学的に許容できる付加塩若しくは溶媒和物。
【請求項2】
Hetが式(a−1)、(a−2)、(a−3)若しくは(a−4)を有する5員芳香族複素環であり;
がH若しくはC1−4アルキルであり;
がH若しくはC1−4アルキルであり;
がC1−4アルキルであり;
XがO若しくはSであり;
がCH若しくはNであり;GがCH、N、若しくはC1−4アルキルで置換されているCであるが;
但しGおよびGは同時にNではなく;
がCH若しくはNであり;
がCR若しくはNであり;ここでRがH、ハロ若しくはC1−4アルキルオキシであり;
、AおよびAがそれぞれ独立にCH、CF若しくはNであるが;但しA、A、AおよびAの最大2個がNであり;
Hetが式(b−1)若しくは(b−2):
【化4】

を有する9員二環芳香族複素環であり;
がCH若しくはNであり;ZがCR4aであり;ZがCHであり;
がCH若しくはNであり;YがCR4bであり;YがCHであり;
4aが、H;ハロ;C1−4アルキルオキシ;シアノ;または1個若しくはそれ以上のハロ置換基で場合によっては置換されているC1−4アルキルであり;
4bが、H;ハロ;C1−4アルキルオキシ;シアノ;または1個若しくはそれ以上のハロ置換基で場合によっては置換されているC1−4アルキルであり;
が、H;ハロ;シアノ;またはC1−4アルキルオキシおよびハロよりなる群からそれぞれ独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基で場合によっては置換されているC1−6アルキルであり;
6aが、1個若しくはそれ以上のハロ置換基で置換されているC2−6アルキル;ピペリジニル、Ar、C1−6アルキルオキシ、テトラヒドロピラニル、シクロC3−7アルキルオキシおよびシクロC3−7アルキルよりなる群からそれぞれ独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基で場合によっては置換されているC1−6アルキル;シクロC3−7アルキル;テトラヒドロピラニル;Ar;またはCH−O−Arであり;
6bが、1個若しくはそれ以上のハロ置換基で置換されているC2−6アルキル;ピペリジニル、Ar、C1−6アルキルオキシ、テトラヒドロピラニル、シクロC3−7アルキルオキシおよびシクロC3−7アルキルよりなる群からそれぞれ独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基で場合によっては置換されているC1−6アルキル;シクロC3−7アルキル;ピペリジニル;モルホリニル;ピロリジニル;NR;テトラヒドロピラニル;O−Ar;C1−6アルキルオキシ;C1−6アルキルチオ;Ar;CH−O−Ar;S−Ar;NCH−ArまたはNH−Arであり;
ここで各ピペリジニル、モルホリニルおよびピロリジニルは、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C1−4アルキルカルボニル、ハロおよびC1−4アルキルオキシカルボニルよりなる群からそれぞれ独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基で場合によ
っては置換されていることができ;
ここで各Arは独立に、ハロ、C1−4アルキルオキシ、シアノ、NR、モルホリニル、C1−4アルキル、および1個若しくはそれ以上のハロ置換基で置換されているC1−4アルキルよりなる群からそれぞれ独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基で場合によっては置換されているフェニル;またはハロ、C1−4アルキルオキシ、シアノ、C1−4アルキル、および1個若しくはそれ以上のハロ置換基で置換されているC1−4アルキルよりなる群からそれぞれ独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基で場合によっては置換されているピリジニルであり;
各Rが独立にH若しくはC1−4アルキルであり;
各Rが独立にH若しくはC1−4アルキルであり;
がH、ハロ、フェニルおよびC1−4アルキルオキシよりなる群からそれぞれ独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基で場合によっては置換されているC1−6アルキルである、
請求項1に記載の化合物若しくはその立体異性体;
またはその製薬学的に許容できる付加塩若しくは溶媒和物。
【請求項3】
がCR若しくはNであり;ここでRがH、ハロ若しくはC1−4アルキルオキシであり;
、AおよびAがそれぞれ独立にCH若しくはNであるが;但しA、A、AおよびAの最大2個がNであり;
がCR4aであり;
4aが、H;ハロ;シアノ;シクロC3−7アルキル;C1−4アルキルカルボニル;C1−4アルキルオキシカルボニル;またはハロおよびアミノよりなる群からそれぞれ独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基で場合によっては置換されているC1−4アルキルであり;
が、H;ハロ;C1−4アルキルオキシ;C2−6アルケニル;または1個若しくはそれ以上のC1−4アルキルオキシ置換基で場合によっては置換されているC1−6アルキルであり;
6aが、Ar、C1−6アルキルオキシおよびテトラヒドロピラニルよりなる群からそれぞれ独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基で場合によっては置換されているC1−6アルキル;シクロC3−7アルキル;C1−4アルキルカルボニル;テトラヒドロピラニル;Ar;またはRN−カルボニルであり;
6bが、1個若しくはそれ以上のハロ置換基で置換されているC2−6アルキル;Ar、C1−6アルキルオキシ、テトラヒドロピラニルおよびシクロC3−7アルキルよりなる群からそれぞれ独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基で場合によっては置換されているC1−6アルキル;シクロC3−7アルキル;1個若しくはそれ以上のハロ置換基で場合によっては置換されている1個のフェニルで置換されているシクロC3−7アルキル;未置換ピロリジニル;NR;テトラヒドロピラニル;Ar;またはCH−O−Arであり;
各Arは独立に、ハロ、C1−4アルキルオキシ、C1−4アルキル、および1個若しくはそれ以上のハロ置換基で置換されているC1−4アルキルよりなる群からそれぞれ独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基で場合によっては置換されているフェニル;1個若しくはそれ以上のC1−4アルキル置換基で場合によっては置換されているオキサゾリル;または1個若しくはそれ以上のハロ置換基で場合によっては置換されているチエニルであり;
各Rが独立にC1−4アルキルであり;
各Rが独立にC1−4アルキルであり;
が1個若しくはそれ以上のC1−4アルキルオキシ置換基で場合によっては置換されているC1−6アルキルである、
請求項1に記載の化合物若しくはその立体異性体、
またはその製薬学的に許容できる付加塩若しくは溶媒和物。
【請求項4】
Hetが、式(a−1)、(a−2)、(a−3)若しくは(a−4)を有する5員芳香族複素環であり;
がH若しくはC1−4アルキルであり;
がH若しくはC1−4アルキルであり;
がC1−4アルキルであり;
XがO若しくはSであり;
がCHであり;
がCH、若しくはC1−4アルキルで置換されているCであり;
がCHであり;
がCR若しくはNであり;ここでRがH、ハロ若しくはC1−4アルキルオキシであり;
がCH若しくはNであり;
およびAがCHであり;
Hetが式(b−1)若しくは(b−2)を有する9員二環芳香族複素環であり;
ここでZがCH若しくはNであり;ZがCR4aであり;ZがCHであり;YがCH若しくはNであり;YがCR4bであり;YがCHであり;
4aがH若しくはハロであり;
4bがH、ハロ、または1個若しくはそれ以上のハロ置換基で場合によっては置換されているC1−4アルキルであり;
がH若しくはC1−4アルキルであり;
6aがAr;または1個のArで場合によっては置換されているC1−6アルキルであり;
6bが、Ar;1個若しくはそれ以上のハロ置換基で置換されているC2−6アルキル;1個若しくはそれ以上のAr置換基で場合によっては置換されているC1−6アルキル;またはCH−O−Arであり;
ここで各Arが独立に、ハロ、C1−4アルキルオキシ、C1−4アルキル、および1個若しくはそれ以上のハロ置換基で置換されているC1−4アルキルよりなる群からそれぞれ独立に選択される1個若しくはそれ以上の置換基で場合によっては置換されているフェニルであり;
が、1個若しくはそれ以上のC1−4アルキルオキシ置換基で場合によっては置換されているC1−6アルキルである、
請求項1に記載の化合物若しくはその立体異性体;
またはその製薬学的に許容できる付加塩若しくは溶媒和物。
【請求項5】
Hetが式(a−1)若しくは(a−5)を有する5員若しくは6員芳香族複素環であり;
がH若しくはC1−4アルキルであり;
がH若しくはC1−4アルキルであり;
XがOであり;
10aおよびR10bがそれぞれ独立に水素若しくはC1−4アルキルであり
がCR若しくはNであり;ここでRがC1−4アルキルオキシであり;
、AおよびAがCHであり;
Hetが式(b−1)若しくは(b−2)を有する9員二環芳香族複素環であり;
およびZがCHであり;
がCR4aであり;R4aがH若しくはハロ;とりわけハロ;より具体的にはフルオロであり;
およびYがCHであり;
がCR4bであり;R4bがH若しくはC1−4アルキルオキシ;とりわけH若しく
はメトキシであり;
がH若しくはメチルであり;
6aがC1−6アルキルであり;
6bが1個若しくはそれ以上のハロ置換基で場合によっては置換されているフェニルであり;
がC1−6アルキルである、
請求項1に記載の化合物若しくはその立体異性体;
またはその製薬学的に許容できる付加塩若しくは溶媒和物。
【請求項6】
Hetが式(a−1)を有する、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
Hetが式(b−2)を有する、請求項5に記載の化合物。
【請求項8】
化合物が、
いかなる立体化学異性体または製薬学的に許容できる付加塩若しくは溶媒和物も包含する、
2−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチルエチル)−N−[6−(2−メチル−5−オキサゾリル)−3−ピリジニル]−1H−ベンズイミダゾル−4−アミン、
6−フルオロ−N−[3−メトキシ−4−(4−メチル−5−オキサゾリル)フェニル]−2−(2−メチルプロピル)−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−アミン.HCl、
2−(4−フルオロフェニル)−6−メトキシ−N−[3−メトキシ−4−(2−メチル−5−オキサゾリル)フェニル]−1−メチル−1H−ベンズイミダゾル−4−アミン、2−(4−フルオロフェニル)−N−[3−メトキシ−4−(4−メチル−5−オキサゾリル)フェニル]−1−メチル−1H−ベンズイミダゾル−4−アミン、若しくは
2−(4−フルオロフェニル)−N−[3−メトキシ−4−(2−メチル−4−ピリジニル)フェニル]−1−(1−メチルエチル)−1H−ベンズイミダゾル−4−アミン、
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
化合物が
2−(4−フルオロフェニル)−1−(1−メチルエチル)−N−[6−(2−メチル−5−オキサゾリル)−3−ピリジニル]−1H−ベンズイミダゾル−4−アミン
である、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
製薬学的に許容できる担体、および有効成分として請求項1ないし9のいずれか1つに記載の化合物の治療的有効量を含んでなる製薬学的組成物。
【請求項11】
医薬品としての使用のための請求項1ないし9のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項12】
アルツハイマー病、外傷性脳損傷、軽度認知障害、老化、認知症、レビー小体を伴う認知症、脳アミロイド血管症、多発脳梗塞性認知症、ダウン症候群、パーキンソン病に伴う認知症およびβアミロイドを伴う認知症から選択される疾患若しくは状態の処置若しくは予防のための請求項1ないし9のいずれか1つに記載の化合物。
【請求項13】
疾患がアルツハイマー病である、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
γ分泌酵素活性の調節のための医薬品の製造のための請求項1ないし9のいずれかに記載の化合物の使用。

【公表番号】特表2012−516870(P2012−516870A)
【公表日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−548663(P2011−548663)
【出願日】平成22年2月2日(2010.2.2)
【国際出願番号】PCT/EP2010/051244
【国際公開番号】WO2010/089292
【国際公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【出願人】(511069080)ジヤンセン・フアーマシユーチカルズ・インコーポレーテツド (6)
【氏名又は名称原語表記】Janssen Pharmaceuticals,Inc.
【Fターム(参考)】