説明

アクネを治療する医薬品、加齢および日焼けの症状を回復する医薬品、及び、これを用いた方法

損傷することなく、日焼けの影響を回復し、エージングの徴候を回復し、抗スケーリング特性を示し、アクネの治療を可能にすると共に、同時に、患部を日光に晒すことができる、外用薬として使用する化学化合物、およびその利用方法であって、この化合物は、クルクミン、水、アルコール、セルロース、抗炎症剤、カルボマー、ジアゾリニル尿素、トリエタノールアミン、EDTA、および、4.5乃至5.5の間の最適なpHを保持する酸性化合物を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、本発明者らによって2003年11月25日に出願された出願番号10/723,191(発明の名称「アクネを治療するための医薬品」)の一部継続出願である。
【0002】
本発明は、一般的に、皮膚科学の分野に関し、より具体的には、日焼けの影響を回復し、加齢の徴候を回復し、耐傷跡(anti−scarring)特性を示し、アクネ治療を可能にすると同時に、患者が損傷することなく患部を日光にさらすことができる、外用薬としての化合物、および、この化合物を使用する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
アクネは、多形態性の皮膚疾患であり、一般的に、尋常性アクネと呼ばれている。アクネは、ブラックヘッド(blackhead)、ホワイトヘッド(whitehead)、丘疹、膿疱、各種寸法の小結節および傷跡(scar)によって特徴付けられる。この疾患は、毛嚢(hair follicle)に関連し、皮脂腺およびダクトの膨張および感染によって特徴付けられる。皮脂腺は、毛嚢内に引き込まれている腺であり、脂肪、細胞デブリおよびケラチンからなる混合物である皮脂を産生し放出する。通常の毛嚢は、角質として周知である細胞の保護層によって裏打ち(line)されている。
【0004】
皮脂腺が毛嚢と関連して位置しているとき、これは表皮付近で発達中の濾胞(follicle)側からの厚みのある突出部(thickend outpushing)を形成する。これらの皮脂腺中の中心細胞は、細胞質内に油(オイル)滴を形成する。これらの細胞は、皮脂として周知である皮脂腺オイルを分解して放出する。健康な皮膚では、毛管が通る中心通路は、開いており、妨げられることなく皮脂腺によって分泌された皮脂が、皮膚表面に容易に到達することができる。
【0005】
皮脂は、皮脂腺細胞の破壊によって放出される複合液体であり、アクネの発症に実質的に関連している。周囲毛嚢炎(perifolliculitis)は、毛嚢の中身(皮脂)の破裂後、真皮に移行する。これによって、ホワイトヘッドまたはブラックヘッドが皮脂毛嚢の開口部を二次的に塞いでしまう。炎症反応は、結果的に治癒するが、一般的に傷跡が残る。
【0006】
アクネは、十代の若者に非常によくみられる。毛嚢がつまり、皮脂が放出できないとき、細菌が炎症を生じさせ、皮膚表面がしばしば赤らみ、にきびのような見た目となる。角質細胞の過剰層によって毛嚢がつまることは、アクネ障害の発症につながる潜在的な異常である。
【0007】
アクネに対する最も一般的な治療は、過酸化ベンゾイルの局所適用である。過酸化ベンゾイルの目的は、詰まった濾胞に蓄積する細菌を殺すことである。過酸化ベンゾイルを用いるとき、詰まった濾胞のおおよその減少率は、ほとんどの場合15〜22%の範囲である。従って、過酸化ベンゾイルは、濾胞が詰まった状態には有効ではない。アクネの治療の主な効果は、細菌を殺すことで炎症性のニキビを減少できることである。
【0008】
アクネは、皮膚落屑によって毛嚢の穴(orifice)すなわち孔(pore)が詰まることによって生じる炎症性皮膚疾患である。アクネによって生じた詰まった濾胞は、しばしば、面ぼう(comedone)と呼ばれる。この詰まりは、オイル、すなわち皮脂オイルからの皮脂腺分泌物の戻りをせき止めることとなり、これにより、膨張し、次いで、ピチロスポルムオバーレ(Pityosporum ovale)として知られる酵母細胞、および、プロプリオノバクテリウムアクネ(Proprionobacterium acne)すなわちP.アクネとして知られる細菌がコロニーを作る。これらの酵母および細菌は、炎症反応を引き起こす恐れがあり、アクネ様膿瘍(acneform abscess)またはにきびとなる。面ぼう(comedone)を除去する薬剤、すなわち、面ぼう分解(comedolytic)剤で孔の詰まりを取ることによって、アクネの症状は改善する。
【0009】
レチノイン酸は、有効な面ぼう分解剤である。レチノイン酸は、現在、アクネを治療するために使用されている。しかしながら、レチノイン酸ゲルは、ヒリヒリし、皮膚を赤くして鱗状にする。さらに、レチノイン酸ゲルは、患部が日光と反応するので、従って、夜にしか使用できない。レチノイン酸には、アクネ膿瘍から色素沈着および傷跡を減らす効果はない。
【0010】
クルクミンゲルは、周知のホスホリラーゼキナーゼ阻害剤であり、本発明者は、乾癬の解決につながるホスホリラーゼキナーゼ阻害剤の使用に関する特許を所有する(米国特許第5,925,376号、Heng)。傷ついた皮膚で、得られるホスホリラーゼキナーゼ活性のブロッキング効果は、抗細胞分裂(抗スケーリング(anti−scaling))特性ならびに抗炎症特性の両方を示す。
【0011】
ホスホリラーゼキナーゼ活性は、リン酸化によってグリコーゲンの分解を刺激し、炎症細胞および乾癬表皮の他の皮膚細胞によって使用されるATP(アデノシン三リン酸)の形態でのエネルギ供給を行う。
【0012】
クルクミンは、安息香酸類似体および金属塩を具える抗菌組成物に関する米国特許第6,294,186号(Beerse et al)において、可能性のある多数の成分のうちの1つとして挙げられている。このBeerse特許の発明は、抗菌組成物の一部としてのクルクミンの使用を部分的にのみしか記載してなく、この特許で開示された組成物がアクネを治療できることについても部分的にしか記載されていない。なお、本発明で記載しているような、クルクミン含有組成物による抗スケーリング、アンチエイジングおよび日焼けの影響の回復についての開示はなく、アクネ治療のための特定の組成物も開示されていない。
【特許文献1】米国特許第6,294,186号
【0013】
従って、本明細書に開示されている組成物は、先行技術に対して新規で改良されたものであり、アクネの治療、抗スケーリング特性、皮膚損傷の回復、エージングの影響の低減、および、患者の皮膚を日光に暴露しながら同時に患者の治療を行うことができること、など予想外の結果が得られる。
【発明の概要】
【0014】
本発明の好適な実施例は、ホスホリラーゼキナーゼを阻害することによって、色素沈着と傷跡を最小限にして、アクネ、火傷および日焼けなどの損傷した皮膚を治すとともに、同時に日光を浴びることができる、皮膚損傷の望ましくない影響を回復させる医薬品組成物を教示しており、この組成物は、クルクミン、水、アルコール、セルロース、抗炎症剤、カルボマー(carbomer)、ジアゾリニル尿素(diazolinyl urea)、トリエタノールアミン、酸性化合物、エチレンジアミンテトラアセチル酸を具える。
【0015】
第2の実施例は、ホスホリラーゼキナーゼを阻害することによって、色素沈着と傷跡を最小限にして、アクネ、火傷および日焼けなど損傷した皮膚を治すとともに、同時に日光を浴びることができる、皮膚損傷の望ましくない影響を回復させる医薬品の調製方法を含み、この方法は、所定量の水、アルコール、セルロース、抗炎症剤、ジアゾリニル尿素、トリエチレンジアミンテトラ酢酸およびカルボマーを十分に混合するステップと、所定量のクルクミンを加えるステップと、得られた混合物のpHを測定するステップと、pHを2乃至10の範囲にするために十分な量の酸を加えるステップと、を具える。
【0016】
第3の実施例は、ホスホリラーゼキナーゼを阻害することによって、色素沈着と傷跡を最小限にして、アクネ、火傷および日焼けなどの損傷した皮膚を治すとともに、同時に日光を浴びることができる、皮膚損傷の望ましくない影響を回復させるように皮膚を治療する方法を含み、この方法は、患者の皮膚に化合物を塗布するステップを具え、更に、前記化合物は、クルクミン、水、アルコール、セルロース、抗炎症剤、カルボマー、ジアゾリニル尿素、トリエタノールアミン、酸性化合物およびエチレンジアミンテトラ酢酸を具える。
【0017】
3つの上記実施例の全ては、組成物のpHを2乃至10の範囲に低下させるために十分な量の酸性剤を加えることによって更に修正可能である。
【0018】
3つの上記実施例の全ては、以下の群、クエン酸、アスコビン酸、アゼライン酸、グリコール酸、酢酸およびヒドロキシ酸から酸酸性化合物を決定することによって更に修正可能である。
【0019】
3つの上記実施例の全ては、以下の群、イソプロピルアルコール、エチルアルコールまたはその他のアルキルアルコールからアルコールを決定することによって更に修正可能である。
【0020】
3つの上記実施例の全ては、アロエベラ(aloe vera)、あるいは、緑茶又は赤ワインのポリフェノールを抗炎症剤として更に決定することによって更に修正可能である。
【0021】
3つの上記実施例の全ては、60乃至85体積%の水、5乃至30体積%のアルコール、0.5乃至10体積%のセルロース、0.1乃至5体積%の尿素、0.5乃至5体積%のカルボマーおよび0.0001乃至10重量%のクルクミンとして化学的組成物を更に決定することによって更に修正可能である。
【0022】
本発明の主な目的は、アクネを引き起こす皮膚の孔の詰まりを取り除くために使用できる化学的組成物を提供することである。
【0023】
本発明のさらに別の目的は、ホスホリラーゼキナーゼを阻害することによって、色素沈着と傷跡を最小限にして、アクネ、火傷および日焼けした皮膚など損傷した皮膚を回復させる、皮膚損傷の望ましくない影響を回復する化学的組成物を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0024】
クルクミンは、本発明の混合物における活性成分である。その純粋な形状では、クルクミンは皮膚を介して吸収されない。本発明は、効率的に皮膚を介したクルクミンの吸収を可能にする製剤(formulation)を提供する。
【0025】
クルクミンは、酵素すなわちホスホリラーゼキナーゼ(PhK)の天然の阻害剤である。PhKは、グリコーゲンを分解することで得られるATP(アデノシン三リン酸)の形態でエネルギを提供することに関与しており、多くの細胞プロセスにエネルギを付与する。しばしば、上記炎症経路は、赤み、スケーリング(scaling)、色素沈着および傷跡など、見苦しい皮膚の様子となる。PhK活性をクルクミンゲルで阻害することによって、見苦しい皮膚の変容は改善される。
【0026】
本発明は、クルクミン、アルコール(イソプロピルアルコールを使用でき、エチルアルコール又は別のアルコールも使用できる)、アロエベラなど抗炎症剤、セルロース、カルボマー、ジアゾリニル尿素、トリエタノールアミン、EDTA、酸(クエン酸、アスコビン酸、アゼライン酸、グリコール酸、酢酸またはヒドロキシ酸)および水の混合物である化合物の塗布に関する。この混合物によって形成されるアルコール性ゲルは、角質の「ドライアウト状態(dried out state)」を保持し、これによって、角質を密な状態に保持する。
【0027】
本発明のゲルタイプの組成物は、種々の量の種々の成分を含有しながら、形成可能である。しかしながら、全ての組成物は、酸性化合物と、さらに、表皮の角質細胞内に保持される接合物質を分解する酵素の活性を刺激する因子と、を具え、これによって、濾胞の詰まりを取り除く。酸性化合物は、クエン酸、アスコビン酸、アゼライン酸、グリコール酸、酢酸およびヒドロキシ酸からなる群から選択される。ゲルは、所定量の水、アルコール、セルロース、アロエベラなど抗炎症剤、ジアゾリニル尿素、トリエチレンジアミンテトラ酢酸、および、カルボマーをとともに組み合わせてこれらを完全に混合することによって製剤化される。
【0028】
次いで、クルクミンを加え、さらに完全に混合する。次いで、この物質のpHを測定し記録する。一般的に、pHは7付近である。さらに、酸の1つである(クエン酸が一般的には好ましい)最終的な薬品を、ゲル全体のpHが4.5乃至5.5(5が好ましい)の範囲内になるまで加える。濾胞の詰まりを取り除くための酵素を刺激する相乗反応が、1日あたり、150,000I.Uから500,000I.U.(好ましくは300,000I.U.)の投与量で、経口投与される高投与量のビタミンAと組み合わせることで得られる。
【0029】
本発明のゲルに関する一般的な組成物は、60乃至85体積%の水、5乃至30体積%のアルコール、0.5乃至10体積%のセルロース、0.1乃至5体積%の尿素および0.5乃至5体積%のカルボマーである。クルクミンの量は、0.0001乃至10体積%である。クエン酸の量は、約pH5に達するのに必要な濃度に相関している。
【0030】
皮膚の第1の層として使用されるとき、本発明の組成物は、第2層としてトップに塗布されるときのクリーム、化粧品、日焼け止め剤、湿潤剤(moisturizer)など局所的調製の湿潤効果から濾胞を保護する。これは、アクネを患う個人が、孔を詰まらせずに日焼け止めや化粧品を使用することができる唯一の方法である。
【0031】
さらに、組成物中の適正なpH、すなわち、pHが5付近で、本発明は、面ぼう分解(comedolytic)特性を保持することが観察される。すなわち、本発明の化合物は、面ぼうを除去することによって濾胞の詰まりを取り除く。
【0032】
面ぼう(comedone)は数百から数千の角質層の複数層からなるので、通常、皮膚表面に排出される脂腺からの皮脂が通る毛嚢の開通性を侵害する。角質層は、通常、「デスモグレイン」と呼ばれる細胞間物質によって「ともに接着」され、デスモグレインは、角質層同士の「接着剤」として機能する。デスモグレイン又は角質への結合が分裂した場合、角質層は互いに分離(detach)する。組成物のpHを変化させることによって、角質層を分離(break down)できることが実験的に示されている。このことは、pH5で活性化されるプロテアーゼ酵素の活性を介して起こると考えられている。活性化されると、プロテアーゼは、デスモグレイン、または、角質細胞への結合を分解し、これにより、角質細胞が互いに分かれて分離する。
【0033】
このプロテアーゼは、好中球などの炎症性細胞、あるいは、毛嚢でコロニーを形成するプロプリオノバクテリウムアクネなどの細菌、又は、ピチロスポルムオバーレなどの脂肪親和性酵母に由来してもよい。通常の濾胞では、アクネ細菌は、角質細胞膜トリグリセリド(pH7)を遊離脂肪酸(pH5)に変換する酵素を放出し、これにより、ヒトまたは細菌のものと考えられる、角質層を分離させる他のプロテアーゼが活性化される。
【0034】
上記機構は、細菌が濾胞の穴の開通性を維持するために必要な細菌の生存特性であってもよい。角質が湿潤剤によって腫大したとき、濾胞を酸性化する能力があるので、細菌によって占有される入手可能な空間が制約される。本発明のクルクミンゲル製剤のアルコール性ゲル組成物は、角質を密な状態に維持し、従って、毛嚢の開口部の開通性を最大限にすることができる。
【0035】
本明細書に記載された例示および実施例は、例示を目的とするものであって、添付の特許請求の範囲を限定するものではない。この開示は、本発明の法則の例証として考慮されるものであって、例示された実施例の発明および/または特許請求の範囲の意図および範囲を限定するものではない。当業者であれば、本発明の特定のアプリケーションに対して本発明を修正できるであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホスホリラーゼキナーゼを阻害することによって、色素沈着および傷跡を最小限にしてアクネ、火傷および日焼けなど損傷した皮膚を治しつつ、同時に日光を浴びることができる、皮膚損傷の望ましくない影響を回復させる医薬品組成物において、
クルクミン;
水;
アルコール;
セルロース;
抗炎症剤;
カルボマー;
ジアゾリニル尿素;
トリエタノールアミン;
酸性化合物;および
エチレンジアミンテトラ酢酸
を具えることを特徴とする組成物。
【請求項2】
加えられる前記酸性剤の量が、組成物のpHを2乃至10の範囲に低下させるのに十分であること特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記酸性化合物が、以下の群、クエン酸、アスコビン酸、アゼライン酸、グリコール酸、酢酸、ヒドロキシ酸、から選択される酸であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記アルコールが、以下の群、イソプロピルアルコール、エチルアルコールまたはその他のアルキルアルコール、から選択されるアルコールであることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記抗炎症剤がアロエベラであることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記組成物が60乃至80体積%の水を含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
前記組成物が5乃至30体積%のアルコールを含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
前記組成物が0.5乃至10体積%のセルロースを含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記組成物が0.1乃至5体積%の尿素を含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
前記組成物が0.5乃至5体積%のカルボマーを含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
前記組成物が0.0001乃至10体積%のクルクミンを含むことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
ホスホリラーゼキナーゼを阻害することによって、色素沈着および傷跡を最小限にしてアクネ、火傷および日焼けなど損傷した皮膚を治しつつ、同時に日光を浴びることができる、損傷の好ましくない影響を回復させる医薬品を調整する方法において、
所定量の水、アルコール、セルロース、抗炎症剤、ジアゾリニル尿素、トリエチレンジアミンテトラ酢酸およびカルボマーを十分に混合するステップと、
所定量のクルクミンを加えるステップと、
得られた混合物のpH値を測定するステップと、
pHが2乃至10の範囲になるように十分な量の酸を加えるステップと、
を具えることを特徴とする医薬品の調製方法。
【請求項13】
前記アルコールが、以下の群:イソプロピルアルコール、エチルアルコールまたはその他のアルキルアルコール、から選択されるアルコールであることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記酸性剤が、以下の群:クエン酸、アスコビン酸、アゼライン酸、グリコール酸、酢酸、ヒドロキシ酸、から選択される酸であることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記抗炎症剤がアロエベラであることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記組成物が、60乃至80体積%の水を含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記組成物が、5乃至30体積%のアルコールを含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記組成物が、0.5乃至10体積%のセルロースを含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記組成物が、0.1乃至5体積%の尿素を含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記組成物が、0.5乃至5体積%のカルボマーを含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項21】
前記組成物が0.0001乃至10体積%のクルクミンを含むことを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項22】
ホスホリラーゼキナーゼを阻害することによって、色素沈着及び傷跡を最小限にしてアクネ、火傷および日焼けなどの損傷した皮膚を治すと共に、同時に、日光を浴びることができる、皮膚損傷の望ましくない影響を回復させる皮膚を治療する方法において、
患者の皮膚に化合物を塗布するステップを具え、
更に、前記化合物が、
クルクミン、
水、
アルコール、
セルロース、
抗炎症剤、
カルボマー、
ジアゾリニル尿素、
トリエタノールアミン、
酸性化合物、および、
エチレンジアミンテトラ酢酸
を具えることを特徴とする方法。
【請求項23】
加えられる前記酸性剤の量が、前記組成物のpHを2乃至10の範囲に低下させるのに十分であることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記酸性化合物が、以下の群:クエン酸、アスコビン酸、アゼライン酸、グリコール酸、酢酸、ヒドロキシ酸、から選択される酸であることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記アルコールが、イソプロピルアルコール、エチルアルコールまたはその他のアルキルアルコール、から選択されるアルコールであることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記組成物が、患者の皮膚に、0.0001乃至10重量%の濃度で塗布されることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項27】
前記抗炎症剤がアロエベラであることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項28】
前記組成物が、60乃至80体積%の水を含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項29】
前記組成物が、5乃至30体積%のアルコールを含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項30】
前記組成物が、0.5乃至10体積%のアルコールを含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項31】
前記組成物が、0.1乃至5体積%の尿素を含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項32】
前記組成物が、0.5乃至5体積%のカルボマーを含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項33】
前記組成物が、0.0001乃至10体積%のクルクミンを含むことを特徴とする請求項22に記載の方法。

【公表番号】特表2010−502700(P2010−502700A)
【公表日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−527348(P2009−527348)
【出願日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際出願番号】PCT/US2007/017374
【国際公開番号】WO2008/030308
【国際公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願人】(509059790)
【Fターム(参考)】