説明

アミノシリコーン含有洗剤組成物及びその使用方法

本開示は、アミノシリコーンと、1つ以上のアニオン性界面活性剤と、1つ以上の付着助剤とを含有する、布地ケア、ヘアケア、及びスキンケア組成物等の清浄化及び/又は処理組成物に関する。開示される組成物は、改善されたレオロジー及び性能を有する。開示される組成物は、例えば、布地柔軟化及び/又はしわ防止の利益を含む1つ以上の布地ケアの利益を提供することができる。また、前記組成物を作製及び使用する方法も開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、布地、毛髪、皮膚等の表面を処理するためのアミノシリコーンを含む清浄化及び/又は処理組成物、並びにその製造及び使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
消費者は、洗濯洗剤、シャンプー、ボディーソープ等の清浄化及び/又は処理組成物製品が、清浄化に加えて更なる利益をもたらすことを非常に望んでいる。布地の場合、このような利益としては、以下のうちの1つ以上を含む場合がある。摩耗耐性、しわ除去及び/又は防止、毛玉防止、縮み防止、静電気防止、防しわ、布地の柔軟性及び/又は感触、布地の形状保持、抑泡、洗浄又はすすぎにおける残留物減少、及び/又は手触り若しくは質感の改善。毛髪及び皮膚の場合、このような利益としては、以下のうちの1つ以上を含む場合がある。静電気及び/又は静電気による「飛散」低減、摩擦低減及び/又は濡れた状態での梳毛の容易性、縮れ毛低減、光沢及び/又は艶、滑らかさ、及び/又は感触。
【0003】
シリコーン含有組成物は既に記載されているが(例えば、米国特許第6,451,749号、同第3,972,131号、同第4,994,593号、同第6,303,565号、及び欧州特許288137号を参照)、シリコーンを含有する清浄化及び/又は処理組成物消費者製品は、一般的に、消費者が許容可能な粘度及び流動性を有する製品を得るために複雑な加工を必要とする。これは、一般的に、シリコーンは粘性が高くかつ非水溶性であるので、水を含む組成物に直接添加したときに容易に分散しないという事実に起因する。このように、シリコーンは、一般的に、消費者用布地処理組成物に組み込む前に、製造プロセス中に剪断力に供して均一な粒径を有するエマルションを作製しなければならない。これは、乳化剤及び高剪断加工機器の助けを借りてシリコーンを乳化する追加工程を必要とする。シリコーン液滴は、製剤の上部に浮かぶ傾向があり、それによって製剤の分離を引き起こすので、典型的に、液体製剤中のシリコーンを安定化させるために構造剤等の加工助剤が必要とされる。このような分離は、審美的魅力を低下させ、場合によっては、製品をその意図する目的のために用いることができなくなる。前述の課題に加えて、シリコーン含有製品は、一般的に、布地、皮膚、及び毛髪等の表面に対するシリコーンの付着を改善するために付着助剤も必要とする。カチオン性付着助剤ポリマーが用いられることが多いが、これらポリマーは、カチオン性ポリマーと液体組成物のアニオン性ミセルとの相互作用の結果として製剤に問題を引き起こすことが多い。この相互作用は、製品を「粘着質」にする恐れがあるので、使用が非常に困難かつ厄介になる場合がある。残念なことに、更なる製品の変換に必要な任意の更なる成分及び高価な機器の使用は、製造コストを増大させ、最終的には、消費者に負担を与える。
【0004】
更に、望ましい粘度及び流動性を有する布地、毛髪及び皮膚用の清浄化及び/又は処理組成物製品等の安定で手頃な価格の消費者製品が依然として必要とされている。本明細書に開示される組成物及び方法は、前述の要求のうちの1つ以上を解決し、特定の態様では、低濃度の外部構造剤を含むか又は外部構造剤を含まず、更にクリーミング及び相分離を引き起こさない形態のアミノシリコーンを含有し、乳化前の中間工程を必要とすることなく流体としてアミノシリコーンを直接組み込む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、アミノシリコーンを含む布地ケア、ヘアケア、及びスキンケア組成物等の清浄化及び/又は処理組成物、並びにその製造及び使用方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの実施形態では、本開示は、アミノシリコーンと、付着助剤ポリマーと、アニオン性界面活性剤と、任意の脂肪酸と、任意の1つ以上の補助成分と、を含む布地ケア、ヘアケア、又はスキンケア組成物であって、液体洗濯洗剤又は身体清浄化組成物(例えば、シャンプー又はボディーソープ)である組成物を提供する。これらの実施形態によれば、アミノシリコーンは、式Iに係る構造を有する。
[RSiO1/2[(RSi(X−Z)O2/2[RSiO2/2[RSiO3/2 (式I)
式中、R、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、OH、C〜C20アルキル、C〜C20置換アルキル、C〜C20アリール、C〜C20置換アリール、アルキルアリール、C〜C20アルコキシ、及びこれらの組み合わせから選択され、Xは、2〜12個の炭素原子を含む二価アルキレンラジカルであるか、又は独立して−(CH−、−CH−CH(OH)−CH−;
【化1】

及びこれらの混合物(式中、sは、平均して約2〜約10である)からなる群より選択され、Zは、
【化2】

(式中、Rは、H、C〜C20アルキル、C〜C20置換アルキル、及びこれらの組み合わせから選択される)からなる群より選択され、kは、平均して約3〜約20であり、mは、平均して約100〜約2,000であり、nは、n=j+2であるように、平均して約2〜約10であり、jは、平均して約0〜約10である。
【0007】
別の実施形態では、本開示は、本明細書に記載される様々な実施形態に係る組成物と表面とを接触させる工程を含む、布地、毛髪又は皮膚表面に利益を提供する方法を提供する。
【0008】
本開示の更に他の実施形態は、本明細書に記載される様々な実施形態に係る布地ケア、ヘアケア又はスキンケア組成物を含む物品を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
定義
本明細書で使用するとき、用語「清浄化及び/又は処理組成物」は、布地、硬質表面、並びに布地及びホームケアの分野における任意の他の表面、並びにヒトの皮膚及び毛髪に加えて非ヒトの皮膚及び毛髪を含む皮膚又は毛髪等の生物学的表面を処理するための製品を含む。このような組成物の例としては、顆粒又は粉末形態の汎用又は「重質」洗浄剤、特に清浄化洗剤;液体、ゲル、又はペースト形態の汎用洗浄剤;液体のきめ細かい繊維用洗剤;手洗い用食器洗浄剤又は軽質食器洗浄剤、特に泡立ちのよいタイプのもの;すすぎ添加剤、液体清浄化及び消毒剤、液体、固体、及び/又は乾燥機用シート形態であってもよい柔軟化及び/又はフレッシュニング製品を含む布地コンディショニング製品を含む布地コンディショニング製品;並びに漂白添加剤及び「染み用スティック」又は前処理型等の清浄化補助剤、乾燥機添加用シート、乾燥及び湿潤拭き取り用品、並びにパッド、不織布基材、スポンジ等の基材に添加された製品;並びにスプレー及びミスト、シャンプー及びヘアコンディショナー、並びにボディーソープ及び固形石鹸を含んでもよい。このような製品の全ては標準形態又は濃縮形態であり得、又は特定の態様では、このような製品は非水性であるような程度にまで更に高度に濃縮された形態であり得る。本明細書で使用するとき、用語「布地ケア組成物」は、洗濯洗剤、洗浄剤、すすぎ剤(固体、顆粒、粉末、液体、重質液体(HDL)、ゲル、ペースト、及び単位用量製剤を含む)、並びに布地清浄化補助剤等の上に記載されたものを含む、洗濯洗剤等の布地を清浄化、処理、又はケアするよう設計された清浄化又は処理組成物を意味する。本明細書で使用するとき、用語「ヘアケア組成物」は、ヒト及び動物の両方に使用することを意図するシャンプー、コンディショナー、リンス剤、及び洗い流さないトリートメント等の毛髪を清浄化、処理、又はケアするよう設計された清浄化又は処理組成物を意味する。本明細書で使用するとき、用語「スキンケア組成物」は、ヒト及び動物の両方に使用することを意図する、固形石鹸、ボディーソープ、ひげ剃り用調製品、及びひげ剃り後用トリートメント、及び洗い流さないトリートメント等の皮膚を清浄化、処理又はケアするよう設計された清浄化又は処理組成物を意味する。
【0010】
本明細書で使用するとき、「a」及び「an」のような冠詞は、特許請求の範囲で使用されるときには、1つ以上の請求又は記載されるものを意味するものと理解される。
【0011】
本明細書で使用するとき、用語「添加剤」は、処理された生地に利益を付与するために、清浄化及び/又は処理組成物とは別々に(但し、清浄化及び/又は処理組成物の前、後、又は同時にを含む)使用することができる組成物又は物質を意味する。
【0012】
本明細書で使用するとき、用語「アミン当量」は、本明細書に開示される方法を用いて測定したとき、アミノシリコーン中に存在するアミンの量を指す。
【0013】
「カチオン性ポリマー」という用語は、正味のカチオン性電荷を持つポリマーを指す。アミン基又は他のプロトン化可能基を含むポリマーが、用語「カチオン性ポリマー」に含まれ、ここで前記ポリマーは、目的の用途のpHでプロトン化される。本明細書で使用するとき、用語「ポリマー」は、ホモポリマー、コポリマー、又はターポリマー、及び4種以上のモノマーを含むポリマーを含む。
【0014】
本明細書で使用するとき、用語「流体」は、液体、ゲル、ペースト及びガスの製品形態を含む。
【0015】
本明細書で使用するとき、「含む/挙げられる/包含する(include)」、「含む/挙げられる/包含する(includes)」及び「含んでいる/挙げられる/包含している(including)」という言葉は、非限定的であることを意味する。
【0016】
本明細書で使用するとき、用語「部位(situs)」には、紙製品、布地、衣類、硬質表面、毛髪、及び皮膚を含む。
【0017】
本明細書で使用するとき、ある成分を「実質的に含まない」とは、いかなる量の前記成分も組成物中に意図的に加えられないことを意味する。
【0018】
本明細書で使用するとき、用語「外部」構造化剤とは、液体又はゲル又はペースト等の流体の粘度を増大させる等、レオロジーの変化を提供することを主要な機能として有する物質である。外部構造化剤は、それ自体がかつ単独で、任意の有意な布地洗浄又は布地ケアの利益を提供する場合も有り、しない場合もある。
【0019】
本明細書で使用するとき、「液体清浄化及び/又は処理組成物」とは、「注ぐことが可能な液体」、「ゲル」、「クリーム」、及びこれらの組み合わせの群から選択される形態である組成物を指す。
【0020】
本明細書で定義するとき、「注ぐことが可能な液体」とは、25℃、及び20秒−1の剪断速度で約2000mPas未満の粘度を有する液体を指す。いくつかの実施形態では、注ぐことが可能な液体の粘度は、25℃、20秒−1の剪断速度で約200〜約1000mPasの範囲であってもよい。いくつかの実施形態では、注ぐことが可能な液体の粘度は、25℃、20秒−1の剪断速度で約200〜約500mPasの範囲であってもよい。
【0021】
本明細書で使用するとき、用語「破断時間」は、伸長レオロジーの尺度であり、本明細書に記載される方法を用いて測定するとき、組成物の繊維糸の直径がゼロになる点である。この用語は、製品の「曳糸性」の指標である。
【0022】
本明細書で定義するとき、「ゲル」とは、25℃及び20秒−1の剪断速度で約2000mPasを超える粘度を有する透明な又は半透明な液体を指す。いくつかの実施形態では、ゲルの粘度は、25℃及び20秒−1の剪断速度で約3000〜約10,000mPasの範囲であってもよく、25℃、0.1秒−1の剪断速度で約5000mPasを超えてもよい。
【0023】
「クリーム」及び「ペースト」は互換的に使用され、本明細書で定義するとき、25℃及び20秒−1の剪断速度で約2000mPasを超える粘度を有する不透明な液体組成物を指す。いくつかの実施形態では、クリームの粘度は、25℃、20秒−1の剪断速度で約3000〜約10,000mPasの範囲であってもよく、又は25℃、0.1秒−1の剪断速度で約5000mPasを超えてもよい。
【0024】
本明細書で使用する時、材料又は組成物の「有効量」とは、意図される目的、例えば、所望のレベルの布地ケアの利益又はヘアケアの利益を基材に付与することを達成するのに必要とされる量である。
【0025】
本明細書で定義されるとき、「単位用量」又は「使用用量」は、単回使用に好適な清浄化及び/又は処理組成物の量を意味する。例えば、「単位用量」は、約0.05g〜約100g、10g〜約60g、又は約20g〜約40g等の、洗濯の1回の負荷量を処理するのに好適な布地ケア組成物の量である。例えば、単回使用に好適なヘアケア組成物の量は、毛髪の長さ、毛髪の多さ、存在する汚れの量、シャンプー組成物中の界面活性剤の濃度等の様々な要因に依存する。一般的に、有効量は、使用1回あたり約1〜約40グラム、好ましくは約5g〜約20gである。
【0026】
特に指示しない限り、成分又は組成物の濃度は全て、当該成分又は組成物の活性部分に関するものであり、このような成分又は組成物の市販の供給源に存在し得る不純物、例えば残留溶媒又は副生成物は除外される。
【0027】
百分率及び比率は全て、特に指示しない限り、重量で計算される。百分率及び比率は全て、特に指示しない限り、組成物全体を基準にして計算される。
【0028】
本明細書全体にわたって記載されるあらゆる最大数値限定は、それより小さいあらゆる数値限定を、そのような小さい数値限定が本明細書に明示的に記載されたものとして包含すると理解されるべきである。本明細書全体を通じて記載される最小数値限定は、それより大きいあらゆる数値限定を、そのような大きい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように含む。本明細書全体を通じて記載される数値範囲は、そのようなより広い数値範囲内に入るそれよりも狭いあらゆる数値範囲を、そのようなより狭い数値範囲が全て本明細書に明確に記載されているかのように含む。
【0029】
出願人らは、選択されたアミノシリコーンポリマーを有効な清浄化に必要な濃度の界面活性剤を含む組成物に組み込むと、改善されたレオロジーを有し、かつ外部構造剤又は複雑な製造工程の必要性が最小化された組成物が得られることを見出した。更に、出願人らは、本明細書に記載されるアミノシリコーンを組み込むと、液体洗濯洗剤の曳糸性が低下することを見出した。更に、出願人らは、本明細書に記載されるアミノシリコーンポリマーが、当該技術分野において公知である他のシリコーン及びアミノシリコーンと比べて改善されたシリコーン送達をもたらし得ることを見出した。したがって、本明細書に記載される組成物及び方法は、布地、毛髪、皮膚等の表面上にシリコーンが有効に付着しないという問題、並びにシリコーン含有剤を使用するためのコスト、及びアニオン性界面活性剤を含有する液体清浄化及び/又は処理組成物中にカチオン性付着助剤ポリマーを組み込むによって引き起こされる洗剤の好ましくないレオロジーに関連する問題を解決する。
【0030】
アミノシリコーン、付着助剤ポリマー、及びアニオン性界面活性剤を含む布地ケア組成物、ヘアケア組成物等の清浄化及び/又は処理組成物を開示する。組成物は、任意に、本明細書に記載される脂肪酸又は他の補助成分を含んでもよい。
【0031】
清浄化及び/又は処理組成物は、組成物の重量によって、約0.01%〜約10%、約0.3%〜約6%、又は約1%〜約5%の、式Iの構造を有するアミノシリコーンを含んでもよい。
[RSiO1/2[(RSi(X−Z)O2/2[RSiO2/2[RSiO3/2 (式I)
式中、
i)R、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、C〜C20アルキル、C〜C20置換アルキル、C〜C20アリール、C〜C20置換アリール、アルキルアリール、C〜C20アルコキシ及びこれらの組み合わせから選択してもよく、
ii)Xは、2〜12個の炭素原子を含む二価アルキレンラジカルを含むか、又は独立して−(CH−;−CH−CH(OH)−CH−、
【化3】

及びこれらの混合物(式中、sは、平均して約2〜約10である)からなる群より選択され、
iii)Zは、
【化4】

(式中、Rは、H、C〜C20アルキル、C〜C20置換アルキル、及びこれらの組み合わせからなる群より選択してもよい)からなる群より選択してもよく、
iv)kは、平均して約3〜約20、又は約5〜約18であってもよく、
v)mは、平均して約100〜約2,000、又は約150〜約1,000であってもよく、
vi)nは、平均して約2〜約10、又は約2〜約4、又は2であってもよく、
vii)jは、平均して、約0〜約10、又は約0〜4、又は0であってもよい。
【0032】
1つの態様では、
i)Rは、それぞれ独立して、H、OH、メチル、C〜C20アルコキシ、及びこれらの組み合わせから選択してもよく、
ii)R、R及びRは、メチル基であってもよく、
iii)Zは、
【化5】

(式中、Rは、H、C〜C20アルキル、及びこれらの組み合わせからなる群より選択してもよい)から選択してもよく、
iv)Xは、独立して−(CH−、−CH−CH(OH)−CH−、
【化6】

及びこれらの混合物(式中、sは、平均して約2〜約6である)からなる群より選択され、
v)kは、平均して約3〜約20、又は約5〜約18であってもよく、
vi)mは、平均して約150〜約1,000であってもよく、
vii)nは、n=j+2であるように、平均して約2〜約6、又は2であってもよく、
viii)jは、約0〜約4、あるいは0であってもよい。
【0033】
本明細書で使用するとき、専門用語SiO「n」/2は、酸素原子とケイ素原子との比を表す。例えば、SiO1/2は、1つの酸素が2つのSi原子間で共有されていることを意味する。同様に、SiO2/2は、2つの酸素原子が2つのSi原子の間で共有されていることを意味し、SiO3/2は、3つの酸素原子が2つのSi原子の間で共有されていることを意味する。
【0034】
別の態様では、アミノシリコーンは、約500g/モル〜約4000g/モル、又は約600g/モル〜約2000g/モル、又は更には約1000g/モル〜約3000g/モルのアミン当量を有してもよい。
【0035】
1つの態様では、アミノシリコーンの少なくとも約70%、又は少なくとも約80%、又は少なくとも約90%は、約0.010マイクロメートル〜約5マイクロメートル、又は約0.05マイクロメートル〜約2マイクロメートルの粒径を有する。
【0036】
1つの態様では、組成物は、非アミノ官能化シリコーンを更に含む。非アミノ官能化シリコーン成分は、揮発性、不揮発性シリコーン、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。非アミノ官能化シリコーンは、シリコーン流体コンディショニング剤を含んでもよく、またシリコーン流体の付着効率を改善するか又は毛髪の光沢度を高めるために樹脂等の他の成分を含んでもよい。
【0037】
付着助剤−1つの態様では、清浄化及び/又は処理組成物は、約0.01%〜約10%、約0.05〜約5%、又は約0.15〜約3%の付着助剤を含んでもよい。好適な付着助剤は、例えば、米国特許出願第12/080,358号に開示されている。
【0038】
1つの態様では、付着助剤は、カチオン性又は両性ポリマーであってもよい。1つの態様では、付着助剤は、カチオン性ポリマーであってもよい。一般にカチオン性ポリマー及びその製造方法は、文献において知られている。1つの態様では、カチオン性ポリマーは、組成物の意図する用途のpHにて、約0.005〜約23、約0.01〜約12、又は約0.1〜約7ミリ当量/gのカチオン電荷密度を有してもよい。電荷密度が組成物のpHに依存するアミン含有ポリマーの場合、電荷密度は製品の目的の用途のpHで測定される。かかるpHは、一般的に約2〜約11、より一般的には約2.5〜約9.5である。電荷密度は、繰り返し単位当たりの正味電荷数を、繰り返し単位の分子量で除することにより計算される。正電荷は、ポリマーの骨格鎖上及び/又はポリマーの側鎖上に位置してもよい。
【0039】
好適なカチオン性ポリマーの1つの群としては、国際公開第00/56849号及び米国特許第6,642,200号に開示されているもの等の、好適な反応開始剤又は触媒を用いるエチレン性不飽和モノマーの重合により生成されるものが挙げられる。
【0040】
好適なポリマーは、カチオン性又は両性多糖、ポリエチレンイミン及びその誘導体、並びにN,N−ジアルキルアミノアルキルアクリレート、N,N−ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、N,N−ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド、N,N−ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド、四級化N,Nジアルキルアミノアルキルアクリレート四級化N,N−ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、四級化N,N−ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド、四級化N,N−ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド、メタクリロアミドプロピル−ペンタメチル−1,3−プロピレン−2−オール−アンモニウムジクロリド、N,N,N,N’,N’,N”,N”−ヘプタメチル−N”−3−(1−オキソ−2−メチル−2−プロペニル)アミノプロピル−9−オキソ−8−アゾ−デカン−1,4,10−トリアンモニウムトリクロリド、ビニルアミン及びその誘導体、アリルアミン及びその誘導体、ビニルイミダゾール、四級化ビニルイミダゾール及びジアリルジアルキルアンモニウムクロリド及びこれらの組み合わせからなる群より選択される1つ以上のカチオン性モノマー、及び任意に、アクリルアミド、N,N−ジアルキルアクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジアルキルメタクリルアミド、C〜C12アルキルアクリレート、C〜C12ヒドロキシアルキルアクリレート、ポリアルキレングリコールアクリレート、C〜C12アルキルメタクリレート、C〜C12ヒドロキシアルキルメタクリレート、ポリアルキレングリコールメタクリレート、酢酸ビニル、ビニルアルコール、ビニルホルムアミド、ビニルアセトアミド、ビニルアルキルエーテル、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、ビニルカプロラクタム及び誘導体、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、アクリルアミドプロピルメタンスルホン酸(AMPS)及びこれらの塩からなる群より選択される第2のモノマーを重合されることによって作製される合成ポリマーからなる群より選択されてもよい。ポリマーは任意に、分岐及び架橋モノマーを使用することにより、分岐状であってもよく、又は架橋されていてもよい。分岐及び架橋モノマーとしては、エチレングリコールジアクリレートジビニルベンゼン、及びブタジエンが挙げられる。本明細書において有用である好適なポリエチレンイニンは、BASF,AG,Lugwigschaefen,Germanyにより商標名Lupasol(登録商標)として販売されている。
【0041】
別の態様では、処理組成物は、ポリマーが正味の正電荷を有する限り、両性付着助剤ポリマーを含んでもよい。上記ポリマーは、約0.05〜約18ミリ当量/gのカチオン電荷密度を有してもよい。
【0042】
別の態様では、付着助剤は、カチオン性多糖類、ポリエチレンイミン及びその誘導体、ポリ(アクリルアミド−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(アクリルアミド−メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(アクリルアミド−コ−N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート)及びその四級化誘導体、ポリ(アクリルアミド−コ−N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート)及びその四級化誘導体、ポリ(ヒドロキシエチルアクリレート−コ−ジメチルアミノエチルメタクリレート)、ポリ(ヒドロキシプロピルアクリレート−コ−ジメチルアミノエチルメタクリレート)、ポリ(ヒドロキシプロピルアクリレート−コ−メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(アクリルアミド−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド−コ−アクリル酸)、ポリ(アクリルアミド−メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド−コ−アクリル酸)、ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(ビニルピロリドン−コ−ジメチルアミノエチルメタクリレート)、ポリ(エチルメタクリレート−コ−四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート)、ポリ(エチルメタクリレート−コ−オレイルメタクリレート−コ−ジエチルアミノエチルメタクリレート)、ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド−コ−アクリル酸)、ポリ(ビニルピロリドン−コ−四級化ビニルイミダゾール)及びポリ(アクリルアミド−コ−メタクリルアミドプロピル−ペンタメチル−1,3−プロピレン−2−オール−アンモニウムジクロリド)からなる群から選択することができ、好適な付着助剤としては、化粧品成分の国際命名法により命名したときポリクオタニウム−1、ポリクオタニウム−5、ポリクオタニウム−6、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−8、ポリクオタニウム−11、ポリクオタニウム−14、ポリクオタニウム−22、ポリクオタニウム−28、ポリクオタニウム−30、ポリクオタニウム−32、及びポリクオタニウム−33が挙げられる。
【0043】
1つの態様では、付着助剤は、ポリエチレンイミン又はポリエチレンイミン誘導体を含んでもよい。別の態様では、付着助剤は、カチオン性アクリル系ポリマーを含んでもよい。更なる態様では、付着助剤は、カチオン性ポリアクリルアミドを含んでもよい。別の態様では、付着助剤は、ポリアクリルアミド及びポリメタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムカチオンを含むポリマーを含んでもよい。別の態様では、付着助剤は、ポリ(アクリルアミド−N−ジメチルアミノエチルアクリレート)及び/又はその四級化誘導体を含んでもよい。この態様では、付着助剤は、BTC Specialty Chemicals,a BASF Group,Florham Park,N.J.から入手可能な、商標名Sedipur(登録商標)として販売されているものであってもよい。更なる態様では、付着助剤は、ポリ(アクリルアミド−コ−メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)を含んでもよい。別の態様では、付着助剤は、Ciba Specialty Chemicals,a BASF group,Florham Park,N.J.から入手可能な商標名Rheovis(登録商標)CDEとして販売されているもの、又は米国特許出願公開第2006/0252668号に開示されているもの等の非アクリルアミド系ポリマーを含んでもよい。
【0044】
別の態様では、付着助剤は、カチオン性又は両性多糖類からなる群から選択することができる。1つの態様では、付着助剤は、カチオン性及び両性セルロースエーテル、カチオン性又は両性ガラクトマンナン、カチオン性グアーガム、カチオン性又は両性デンプン、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されてもよい。
【0045】
好適なカチオン性ポリマーの別の群としては、例えば、アミン及びオリゴアミンとエピクロロヒドリンとの反応生成物であるアルキルアミン−エピクロロヒドリンポリマー、例えば、米国特許第6,642,200号及び同第6,551,986号に列挙されているポリマーを挙げることができる。例としては、Clariant,Basel,Switzerlandから商標名Cartafix(登録商標)CB及びCartafix(登録商標)TSFとして入手可能な、ジメチルアミン−エピクロロヒドリン−エチレンジアミンが挙げられる。
【0046】
好適な合成カチオン性ポリマーの別の群としては、ポリアルキレンポリアミンとポリカルボン酸とのポリアミドアミン−エピクロロヒドリン(PAE)樹脂を挙げることができる。最も一般的なPAE樹脂は、エピクロロヒドリンと後続反応される、ジエチレントリアミンとアジピン酸との縮合生成物である。これらは、商品名Kymene(商標)としてWilmington DEのHercules Inc.から、又は商品名Luresin(商標)としてBASF AG(Ludwigshafen,Germany)から入手可能である。これらのポリマーは、L.L.Chan編、「Wet Strength resins and their applications」(TAPPI Press(1994))に記載されている。
【0047】
カチオン性ポリマーは、周囲条件下でポリマー全体が中性であるように、アニオンを中和する電荷を含んでもよい。好適な対イオンの非限定的な例としては(使用中に生じるアニオン性種に加えて)、塩化物イオン、臭化物イオン、硫酸イオン、硫酸メチルイオン、スルホン酸イオン、メチルスルホン酸イオン、炭酸イオン、重炭酸イオン、ホルマートイオン、アセタートイオン、クエン酸イオン、硝酸イオン、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0048】
ポリマーの重量平均分子量は、RI検出を用いてポリエチレンオキシド標準物質に対してサイズ排除クロマトグラフィーにより測定したとき、約500〜約5,000,000、又は約1,000〜約2,000,000、又は約2,500〜約1,500,000ダルトンであってもよい。1つの態様では、カチオン性ポリマーのMWは、約500〜約37,500ダルトンであってもよい。
【0049】
アニオン性界面活性剤−本発明の液体清浄化及び/又は処理組成物は、約1重量%〜約80重量%、又は約5重量%〜約50重量%のアニオン性界面活性剤を含んでもよい。有用なアニオン性界面活性剤は、それら自体が、いくつか異なる種類の界面活性剤であってもよい。アニオン性界面活性剤の使用としては、米国特許第3,664,961号、同第3,919,678号、同第4,222,905号、同第4,239,659号、同第4,285,841号、同第6,136,769号、同第6,020,303号、同第6,060,443号、並びに国際公開第99/05243号、同第99/05242号、同第99/05082号、同第99/05084号、同第99/05241号、同第99/07656号、同第00/23549号、及び同第00/23548号に記載されているものが含まれる。例えば、高級脂肪酸の水溶性塩、すなわち「石鹸」は、本組成物において有用なアニオン性界面活性剤である。非限定例には、約8〜約24個の炭素原子又は約12〜約18個の炭素原子を含有する高級脂肪酸のナトリウム、カリウム、アンモニウム、及びアルキロールアンモニウム塩等のアルカリ金属石鹸が挙げられる。石鹸は、脂肪及び油の直接鹸化によって、又は遊離脂肪酸の中和によって製造することができる。いくつかの実施形態では、ココヤシ油及び獣脂から誘導される脂肪酸の混合物のナトリウム塩及びカリウム塩、すなわち、ナトリウム又はカリウム獣脂及びココヤシ石鹸、が使用される。
【0050】
1つの態様では、清浄化及び/又は処理組成物は、C〜C22脂肪酸又はその塩、C11〜C18アルキルベンゼンスルホネート、C10〜C20分岐鎖及びランダムアルキルサルフェート、C10〜C18アルキルエトキシサルフェート(式中、xは1〜30である)、中鎖分岐鎖アルキルサルフェート、中鎖分岐鎖アルキルアルコキシサルフェート、1〜5個のエトキシ単位を含むC10〜C18アルキルアルコキシカルボキシレート、変性アルキルベンゼンスルホネート、C12〜C20メチルエステルスルホネート、C10〜C18 α−オレフィンスルホネート、C〜C20スルホスクシネート、並びにこれらの組み合わせからなる群から選択されるアニオン性界面活性剤を含んでもよい。
【0051】
本明細書に用いるのに好適な、更なる石鹸以外のアニオン性界面活性剤としては、その分子構造内に約10〜約20個の炭素原子を含有するアルキル基とスルホン酸又は硫酸エステル基とを有する有機イオウ反応生成物のアルカリ金属及びアンモニウム塩等の水溶性塩が挙げられる。(用語「アルキル」には、アシル基のアルキル部分が含まれる。)この群の合成界面活性剤の非限定例としては、a)アルキル硫酸ナトリウム、アルキル硫酸カリウム、及びアルキル硫酸アンモニウム、特に、タロー又はココヤシ油のグリセリドの還元によって生成されるもの等の高級アルコール(C〜C18炭素原子)を硫酸化することによって得られるもの、b)アルキルポリエトキシレート硫酸ナトリウム、アルキルポリエトキシレート硫酸カリウム、及びアルキルポリエトキシレート硫酸アンモニウム、特に、アルキル基が10〜22個、又は12〜18個の炭素原子を含有し、かつポリエトキシレート鎖が1〜15個、又は1〜6個のエトキシレート部分を含有するもの、並びに、c)アルキル基が直鎖若しくは分岐構造において約9〜約15個の炭素原子を含有するアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム及びアルキルベンゼンスルホン酸カリウム、例えば、米国特許第2,220,099号及び同第2,477,383号に記載されている種類のものが含まれる。いくつかの態様では、アルキル基の平均炭素原子数が約11〜13個であってもよい直鎖アルキルベンゼンスルホネート(C11〜C13 LASと略される)が使用される。有用である更なるアニオン性界面活性剤としては、アルカンスルホネート、オレフィンスルホネート、脂肪酸エステルスルホネート、特にメチルエステルスルホネート、アルキルホスホネート、アルキルエーテルホスホネート、サルコシネート、タウレート、アルキルエーテルカルボキシレート、脂肪酸イソチオネート、及びスルホスクシネート等が挙げられるが、これらに限定されない。
【0052】
いくつかの態様では、アニオン性界面活性剤としては、C〜C22アルキルサルフェート、C〜C22アルキルエトキシサルフェート、C〜C22中鎖アルキルサルフェート、C11〜C13アルキルベンゼンスルホネート、C12〜C20メチルエステルスルホネート、C12〜C13脂肪酸石鹸及びこれらの組み合わせを挙げてもよい。
【0053】
1つの態様では、清浄化及び/又は処理組成物は、約0.0%〜約0.3%、約0.01%〜約0.25%、又は約0.1%〜約0.2%の外部構造剤を含んでもよい。あるいは、清浄化及び/又は処理組成物は、外部構造剤を実質的に含まなくてもよい。ここで、出願人らは、組成物が、クリーミング及び相分離を引き起こさず、かつ乳化前の中間工程を必要としない、開示されるアミノシリコーンを含んでもよい液体洗剤組成物等の液体清浄化及び/又は処理組成物であってもよいことを見出した。
【0054】
別の態様では、清浄化及び/又は処理組成物は、ポリグリコールエステル、油状糖誘導体、及びろうエマルションからなる群より選択される柔軟化剤を含んでもよい。
【0055】
別の態様では、清浄化及び/又は処理組成物は、ポリグリコールエステル(PGE)、油状糖誘導体、及びろうエマルションからなる群より選択される柔軟化剤を含んでもよい。好適なPGEとしては、米国特許出願第61/089,080号に開示されているものを含む。好適な油状糖誘導体及びろうエマルションとしては、公開済の米国特許出願公開第2008−0234165 A1号に開示されているものが挙げられる。
【0056】
別の態様では、清浄化及び/又は処理組成物は、染料、外部構造剤、又は乳白剤の非存在下において、最大透過パーセントが約100%である場合、約45%超、約50%超、又は約60%超、又は約70%超の透過パーセントを有し得る。
【0057】
液体洗剤組成物等の清浄化及び/又は処理組成物は、約0.001〜約2秒の粘度破断時間を有することが望ましい。幾つかの態様では、開示される組成物の破断時間は、約0.01秒〜約1秒の範囲であってもよい。別の態様では、清浄化及び/又は処理組成物は、本明細書に開示される方法を用いて測定するとき、約0.01秒〜約3秒、又は約0.01秒〜約2秒の破断時間を有してもよい。
【0058】
別の態様では、清浄化及び/又は処理組成物は、本明細書における試験方法に従って計算したとき、破断時間が約5%〜約90%改善し得る。
【0059】
1つの態様では、組成物は、しわの除去、しわ防止、布地柔軟化、布地の感触の改善、衣類の形状保持、衣類の形状回復、弾力性、アイロンの容易性、芳香の利益、色の改善又は強化、毛玉防止、色の維持、色の再生、質感の維持、又はこれらの組み合わせからなる群より選択される利益を布地に提供する。1つの態様では、利益は、しわ防止の利益である。
【0060】
1つの態様では、組成物は、静電気及び/又は静電気による「飛散」低減、摩擦低減及び/又は濡れた状態での梳毛の容易性、縮れ毛低減、光沢及び/又は艶の増大、滑らかさ、毛髪/皮膚の感触改善、芳香の利益、又はこれらの組み合わせからなる群より選択される利益を毛髪又は皮膚に提供する。
【0061】
本明細書に開示される組成物は、様々な形態をとることができる。1つの態様では、清浄化及び/又は処理組成物は、液体洗剤の形態の布地ケア組成物であってもよい。別の態様では、清浄化及び/又は処理組成物は、洗濯用添加剤の形態であってもよい。1つの態様では、清浄化及び/又は処理組成物は、シャンプー又はボディーソープ又はシャンプー/ボディーソープの二重用途製品であってもよい。1つの態様では、組成物は、添加剤の形態であってもよく、組成物の約0.01重量%〜約50重量%、又は約5重量%〜約30重量%、又は約10重量%〜約15重量%の水を含む濃縮形態であってもよい。1つの態様では、組成物は、顆粒洗剤の形態をとってもよい。更なる態様では、組成物は、単位用量として提供されてもよい。
【0062】
補助物質
以下に例示される補助剤の以下の非限定的な一覧は、本組成物における使用に適している場合があり、特定の態様では、例えば、性能を補助若しくは向上させるために、清浄化される基材を処理するために、又は香料、着色剤、染料等を用いる場合のように組成物の審美性を変化させるために組み込むことが望ましい場合がある。前記補助剤は、出願人の組成物を介して供給される成分に加えてもよい。このような追加成分の正確な性質、及びそれを組み込む濃度は、組成物の物理的形態及び使用されるべき作業の性質に依存する。好適な補助物質としては、界面活性剤、ビルダー、キレート剤、移染防止剤、分散剤、酵素、及び酵素安定剤、触媒物質、漂白活性化剤、ポリマー分散剤、粘土汚れ除去/再付着防止剤、増白剤、抑泡剤、染料、分散粒子、他のコンディショニング活性物質、ふけ防止剤、保湿剤、懸濁化剤、ビタミン、付加香料及び香料送達系、構造弾性化剤、柔軟仕上げ剤、担体、向水性物質、レオロジー改質剤、水加工助剤及び/又は顔料を挙げることができる。下記開示に加えて、このような他の補助剤及び使用量の好適な例は、米国特許第5,576,282号、同第6,306,812 B1号及び同第6,326,348 B1号に見ることができる。
【0063】
各補助成分は、本出願者らの組成物にとって本質的なものではない。したがって、特定の態様では、出願人らの組成物は、以下の補助物質の1つ以上を含有しなくてもよい。漂白活性化剤、界面活性剤、ビルダー、キレート剤、移染防止剤、分散剤、酵素、及び酵素安定剤、触媒金属錯体、ポリマー分散剤、粘土及び汚れ除去/再付着防止剤、増白剤、抑泡剤、染料、分散粒子、他のコンディショニング活性物質、ふけ防止剤、保湿剤、懸濁化剤、ビタミン、付加香料及び香料送達系、構造弾性化剤、柔軟仕上げ剤、担体、向水性物質、加工助剤及び/又は顔料。しかし、1つ以上の補助剤が存在する場合、以下に詳述されるようにこのような1つ以上の補助剤が存在することも可能である。
【0064】
界面活性剤−組成物は、更なる界面活性剤又は界面活性剤系を含んでもよく、前記界面活性剤は、非イオン性及び/又はアニオン性及び/又はカチオン性界面活性剤及び/又は両性及び/又は双極性及び/又は半極性非イオン性界面活性剤から選択されてもよい。界面活性剤は、典型的には洗浄組成物の約0.1重量%から、約1重量%から、又は更には約5重量%から、洗浄組成物の約99.9重量%まで、約80重量%まで、約35重量%まで、又は更には約30重量%までの濃度で存在する。
【0065】
ビルダー−組成物は、1つ以上の洗剤ビルダー又はビルダー系を含んでよい。存在する場合、組成物は典型的には、少なくとも約1重量%のビルダー、又は約5重量%又は10重量%から約80重量%まで、50重量%まで、又は更には30重量%までのこのようなビルダーを含む。ビルダーとしては、ポリホスフェートのアルカリ金属、アンモニウム及びアルカノールアンモニウム塩、アルカリ金属ケイ酸塩、アルカリ土類及びアルカリ金属炭酸塩、アルミノシリケートビルダー、ポリカルボキシレート化合物、エーテルヒドロキシポリカルボキシレート、無水マレイン酸とエチレン又はビニルメチルエーテルとのコポリマー、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン−2,4,6−トリスルホン酸、及びカルボキシメチルオキシコハク酸、エチレンジアミン四酢酸及びニトリロ三酢酸のようなポリ酢酸の種々のアルカリ金属、アンモニウム及び置換アンモニウム塩、並びにメリト酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、及びこれらの可溶性塩のようなポリカルボキシレートを含む。
【0066】
キレート剤−本明細書の組成物はまた、任意で1つ以上の銅、鉄、及び/又はマンガンキレート剤を含有してもよい。使用される場合、キレート剤は、一般に、本明細書の組成物の約0.1重量%〜約15重量%、又は更には本明細書の組成物の約3.0重量%〜約15重量%を構成する。
【0067】
移染防止剤−組成物は、1つ以上の移染防止剤を含み得る。好適なポリマー移染防止剤としては、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンN−オキシドポリマー、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールとのコポリマー、ポリビニルオキサゾリドン及びポリビニルイミダゾール、又はそれらの混合物が挙げられる。本明細書の組成物中に存在する場合、移染防止剤は、組成物の約0.0001重量%から、約0.01重量%から、約0.05重量%から、組成物の約10重量%まで、約2重量%まで、又は更には約1重量%までの濃度で存在する。
【0068】
分散剤−組成物は、分散剤を含んでもよい。好適な水溶性有機材料は、ポリカルボン酸が2個以下の炭素原子によって互いに離れている少なくとも2個のカルボキシル基を含み得るホモポリマー又はコポリマーの酸又はこれらの塩である。
【0069】
酵素−組成物は、清浄化性能及び/又は他の利益を提供する1つ以上の洗剤酵素を含んでもよい。好適な酵素の例としては、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、ケラタナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ、及びアミラーゼ、又はこれらの混合物が挙げられる。洗剤で使用するための典型的な組み合わせは、例えば、アミラーゼと併用されるプロテアーゼ、リパーゼ、クチナーゼ、及び/又はセルラーゼ等の従来の適用可能な酵素のカクテルである。
【0070】
酵素安定剤−組成物、例えば洗剤において使用するための酵素は、様々な技術によって安定化可能である本明細書に用いられる酵素は、カルシウムイオン及び/又はマグネシウムイオンを酵素に供給する、最終組成物中のカルシウム及び/又はマグネシウムイオンの水溶性供給源の存在によって安定化させることができる。
【0071】
触媒性金属錯体−出願人らによる組成物は、洗剤で使用するための触媒性金属錯体を含んでもよい。金属含有漂白触媒の1つの種類は、銅、鉄、チタン、ルテニウム、タングステン、モリブデン、又はマンガンのカチオンのような、限定された漂白触媒活性の遷移金属カチオン、亜鉛又はアルミニウムのカチオンのような、漂白触媒活性をほとんど又は全くもたない補助金属カチオン、並びに触媒金属及び補助金属のカチオンに対して限定された安定度定数を有する金属イオン封鎖剤、特にエチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)及びそれらの水溶性の塩を含む触媒系である。このような触媒は、米国特許第4,430,243号に記載されている。所望する場合、本明細書の組成物はマンガン化合物を用いて触媒可能である。このような化合物及び使用濃度は当該技術分野で周知であり、例えば、米国特許第5,576,282号に開示されているマンガン系触媒を含む。本明細書において有用なコバルト漂白触媒は既知であり、例えば、米国特許第5,597,936号及び同第5,595,967号に記載されている。このようなコバルト触媒は、既知の手順、例えば、米国特許第5,597,936号、及び同第5,595,967号において教示されているような手順によって容易に作製される。また、本明細書における組成物も、「MRL」と略されるマクロポリ環状硬質配位子の遷移金属錯体を適切に含んでもよい。実際には、限定するためではないが、本明細書における組成物及び方法は、水性洗浄媒体中において少なくとも約1億分率の有益剤MRL種を提供するように調整することができ、約0.005ppm〜約25ppm、約0.05ppm〜約10ppm、更には約0.1ppm〜約5ppmのMRLを洗浄液に提供することができる。本遷移金属漂白剤触媒中の好適な遷移金属としては、マンガン、鉄、及びクロムが挙げられる。本明細書における好適なMRLは、架橋した特定の種類の超剛性配位子、例えば、5,12−ジエチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.6.2]ヘキサデカンである。好適な遷移金属MRLは、既知の手順、例えば、国際公開第00/32601号及び米国特許第6,225,464号に教示されているような手順によって容易に作製することができる。
【0072】
清浄化及び/又は処理組成物を含む物品
別の態様では、本明細書に記載される布地組成物を含む物品が開示される。別の態様では、本明細書に記載されるヘアケア又はスキンケア組成物を含む物品が開示される。
【0073】
製造方法
限定するものではないが、本開示の清浄化及び/又は処理組成物等の洗浄組成物は、配合者により選択される任意の方法によって好適な形態に製剤化及び調製可能であり、その非限定的な例は、米国特許第5,879,584号、同第5,691,297号、同第5,574,005号、同第5,569,645号、同第5,565,422号、同第5,516,448号、同第5,489,392号、及び同第5,486,303号に記載されている。
【0074】
1つの態様では、本明細書に開示されている洗剤組成物は、成分をいずれかの好都合な順番で組み合わせることによって、及び得られた成分の組み合わせを混合、例えば攪拌して相安定性洗剤組成物を形成することによって調製することができる。1つの態様では、液体成分、例えば非イオン性界面活性剤、非界面活性液体担体及び他の任意の液体成分の少なくとも大部分、又は更には実質的に全てを含有する液体マトリクスを形成してもよく、この液体成分はこの液体の組み合わせに剪断攪拌力を付与することにより完全に混合される。例えば、機械的攪拌機による高速攪拌を用いてもよい。
【0075】
使用方法
本明細書に開示される清浄化及び/又は処理組成物を用いて、本明細書に記載されるような布地、毛髪、皮膚、又は他の部位を清浄化又は処理することができる。典型的には、布地、毛髪、皮膚、又は他の部位の少なくとも一部を、未希釈形態又は液体、例えば洗浄液で希釈された、前述の組成物の実施形態と接触させ、次いで、任意に、前記布地、毛髪、皮膚、又は他の部位の洗浄及び/又はすすぎを行ってもよい。1つの態様では、任意に、布地、毛髪、皮膚、又は他の部位を洗浄及び/又はすすぎ、前述の洗剤組成物の実施形態と接触させ、次いで、任意に洗浄及び/又はすすぎを行う。本開示の目的について、「洗浄」は、擦ること及び機械的攪拌することが挙げられるが、これらに限定されない。布地、毛髪、皮膚、又は他の部位は、洗濯、洗浄、又は処理することができる大部分の任意の物質を含んでもよい。
【0076】
本明細書に開示されるヘアケア及びスキンケア組成物を用いて、毛髪及び/又は皮膚を清浄化又は処理することができる。毛髪及び/又は皮膚を処理する方法は、a)毛髪及び/又は皮膚をコンディショニングシャンプー及び/又はボディーソープ組成物と接触させる工程であって、前記シャンプー及び/又ボディーソープがアミノシリコーンを含有する工程と、b)前記組成物を毛髪及び/又は皮膚からすすぐ工程と、を含む。
【0077】
本明細書で開示されている布地ケア組成物を使用して、布地の洗濯で使用される水性洗浄溶液を形成することができる。一般に、有効量のこのような組成物を、例えば従来の布地洗濯自動洗濯機内の水に添加して、このような水性洗濯溶液を形成する。次いで、このように形成された水性洗浄溶液を、1つの態様では攪拌下で、洗濯される布地と接触させる。本明細書に開示される液体洗剤組成物等の組成物の有効量を水に添加して、約250〜約7,000ppm、又は約500〜約3,000ppmの布地ケア組成物を含み得る水性洗濯溶液を形成してもよい。1つの態様では、布地ケア組成物は、洗濯添加剤として、前処理組成物として、及び/又は後処理組成物として使用されてもよい。
【0078】
試験方法
透過性の測定:透過性は、SpectraMax M5マイクロプレートリーダーを用いて650nmの波長で測定される。1cmの経路長を用いる。
【0079】
粘度の測定:粘度は、約25℃で、製造業者が提案する作動条件を用いて、TA Instruments(New Castle,DE)によって製造される、TA Instruments AR1000コーン及びプレート粘度計を用いて測定される。
【0080】
伸長レオロジーの測定:伸長レオロジーは、Haake CaBER 1伸長レオメータを用いて測定される。少量のサンプル(25μL)を、初期高さ1mmの2つの平行な板(直径6mm)の間に定置する。次いで、有効粘度2.7e−1mm/sで最終高さ6.5mmまでプレートを上方に移動させることによって、流体を急速に引っ張りひずみに曝露する。サンプル速度は、300Hzであり、ストライク時間を20.00msに、ストライク距離を5.41mmに設定する。報告される破断時間(秒)は、糸の直径がゼロになる点である。3つの読み取りの平均を報告する。
【0081】
アミン当量の測定:1:1トルエン/IPA混合物に対象のアミノシリコーンを溶解させ、pH=7の終点まで自動滴定器を用いて0.1N塩酸溶液で滴定することによってアミン当量を測定する。アミン当量は、アミン1モルあたりのシリコーンの分子量として計算され、以下の等式によって計算される。
【数1】

【0082】
破断時間の改善割合の測定:破断時間の改善割合は、以下の等式を用いて計算される:
100(Bd−Bs)/(Bd−Bo)
式中、Bdは、付着助剤ポリマーのみを含む(シリコーンを含まない)参照2組成物の破断時間であり、Bsは、シリコーン及び付着助剤ポリマーの両方を含むサンプルの破断時間であり、Boは、シリコーン又は付着助剤を含有しない参照1組成物の破断時間である。
【実施例】
【0083】
【表1】

【表2】

【0084】
表IIは、参照製剤及び本開示に係る実施例の透過パーセント及び破断時間の測定値を示す。
【表3】

【0085】
アクリルアミドとメタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドとのコポリマーを含む付着助剤を有する液体洗剤布地ケア組成物は、列記される成分を表IIIに示される比率で混合することによって調製されてもよい。
【表4】

【0086】
透過パーセント及び破断時間を、表IIIの製剤について測定した。参照4は、破断時間0.75秒の陰性対照である。開示されるアミノシリコーンを含有する実施例6は、参照4と比べて改善された破断時間を有する。
【表5】

【0087】
他の実施形態に従って、表Vに記載される配合を有する液体洗剤製剤を調製した。アミノシリコーンを含まない比較製剤も調製した。本明細書に記載されるアミノシリコーンを含む又は含まない製剤の破断時間を測定し、表VIに示す。破断時間の短さは、製剤が曳糸性の低さに対応する。
【表6】

【表7】

Shell Chemicals(Houston,TX)から入手可能。
Degussa Corporation(Hopewell,VA)から入手可能。
Shell Chemicals(Houston,TX)から入手可能。
The Procter & Gamble Company(Cincinnati,OH)から入手可能。
Genencor International(South San Francisco,CA)から入手可能。
Ciba Specialty Chemicals(High Point,NC)から入手可能。
商品名LUTENSIT(登録商標)として販売、BASF(Ludwigshafen,Germany)から入手可能、国際公開第01/05874号に記載。
Nalco Chemicals(Naperville,IL)から入手可能。
Shin−Etsu Silicones,Akron OHから入手可能なアミノ官能化シリコーン、X22−8699−2、X22−8699−5S、X22−8699−3S、KF−861、X−22−3908A基剤、X22−8699−S及びKF−873;DC1664は、Dow Corning Corporation,Midland,MIから入手可能な粘度60,000センチストロークのポリジメチルシロキサンである。
10 ExxonMobil Chemical Company(Houston,TX 77079−1398から入手可能。
11 Rohm and Haas Company,Inc.,(Spring House,PA 19477)から入手可能。
12 Cognis Corporation,Care Chemicals(Ambler,PA 19002)から入手可能。
【0088】
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく制限されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」として開示された寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
【0089】
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は出願書類を含め、本明細書において引用される全ての文献は、明示的に除外ないしは制限されない限り、その全体を参考として本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、それが本明細書において開示され請求されるいずれかの発明に関する先行技術であること、又はそれが単独で若しくは他のいかなる参照とのいかなる組み合わせにおいても、このような発明を教示する、提案する、又は開示することを認めるものではない。更に、本書における用語のいずれかの意味又は定義が、参考として組み込まれた文献における同一の用語のいずれかの意味又は定義と相反する限りにおいて、本書においてその用語に与えられた定義又は意味が適用されるものとする。
【0090】
本発明の特定の実施形態が例示され、記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を、添付の「特許請求の範囲」で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
清浄化及び/又は処理組成物であって、
a.式Iの構造を有するアミノシリコーン、
[RSiO1/2[(RSi(X−Z)O2/2[RSiO2/2[RSiO3/2 (式I)
(式中、
i.式中、R、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、OH、C〜C20アルキル、C〜C20置換アルキル、C〜C20アリール、C〜C20置換アリール、アルキルアリール、C〜C20アルコキシ、及びこれらの組み合わせから選択され、好ましくは、Rは、それぞれ独立して、H、OH、メチル、C〜C20アルコキシ、及びこれらの組み合わせから選択され、好ましくは、R、R及びRはメチル基であり、
ii.Xは、2〜12個の炭素原子を含む二価アルキレンラジカルであるか、又は独立して−(CH)s−;−CH−CH(OH)−CH−;
【化1】

及びこれらの混合物(式中、sは、平均して2〜10であり、好ましくはsは、平均して2〜6である)からなる群より選択され、
iii.Zは、
【化2】

(式中、Rは、H、C〜C20アルキル、C〜C20置換アルキル、及びこれらの組み合わせから選択され、好ましくは、Rは、H、C〜C20アルキル及びこれらの組み合わせからなる群より選択される)からなる群より選択され、
iv.kは、平均して3〜20であり、
v.mは、平均して100〜2,000であり、好ましくは、mは、平均して150〜1,000であり;
vi.nは、n=j+2であるように平均して2〜10であり、好ましくは、nは、n=j+2であるように平均して2〜6であり、
vii.jは、平均して0〜10であり、好ましくは、jは、平均して0〜4である)
b.付着助剤ポリマー、
c.アニオン性界面活性剤、好ましくは、C〜C22脂肪酸又はその塩、C11〜C18アルキルベンゼンスルホネート、C10〜C20分枝鎖及びランダムアルキルサルフェート、C10〜C18アルキルエトキシサルフェート(式中、xは1〜30を含む)、中鎖分岐鎖アルキルサルフェート、中鎖分岐鎖アルキルアルコキシサルフェート、1〜5個のエトキシ単位を含むC10〜C18アルキルアルコキシカルボキシレート、変性アルキルベンゼンスルホネート、C12〜C20メチルエステルスルホネート、C10〜C18α−オレフィンスルホネート、C〜C20スルホスクシネート、並びにこれらの組み合わせからなる群から選択される物質を含むアニオン性界面活性剤、
d.任意の脂肪酸、及び
e.任意の補助成分、を含む清浄化及び/又は処理組成物。
【請求項2】
前記アミノシリコーンが、組成物の0.01重量%〜10重量%の量で存在する、請求項1に記載の清浄化及び/又は処理組成物。
【請求項3】
前記アミノシリコーンが、500g/モル〜4000g/モルのアミン当量を有する、請求項1又は2に記載の清浄化及び/又は処理組成物。
【請求項4】
染料、外部構造剤、又は乳白剤の非存在下で45%〜100%の透過率を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の清浄化及び/又は処理組成物。
【請求項5】
破断時間が0.01〜3秒である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の清浄化及び/又は処理組成物。
【請求項6】
5%〜90%の破断時間改善パラメータ/破断時間低下を有する、請求項5に記載の清浄化及び/又は処理組成物。
【請求項7】
前記アミノシリコーンの少なくとも70%が、0.010マイクロメートル〜5マイクロメートルの粒径を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の清浄化及び/又は処理組成物。
【請求項8】
前記付着助剤が、0.005ミリ当量/g〜23ミリ当量/gのカチオン性電荷密度を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の清浄化及び/又は処理組成物。
【請求項9】
前記付着助剤が、カチオン性多糖、ポリエチレンイミン及びその誘導体からなる群より選択されるカチオン性又は両性ポリマー、並びにN,N−ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、N,N−ジアルキルアミノアルキルアクリレート、N,N−ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド、N,N−ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド、四級化N,N−ジアルキルアミノアルキルメタクリレート、四級化N,N−ジアルキルアミノアルキルアクリレート、四級化N,N−ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド、四級化N,N−ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド、ビニルアミン及びその誘導体、アリルアミン及びその誘導体、ビニルイミダゾール、四級化ビニルイミダゾール及びジアリルジアルキルアンモニウムクロリド及びこれらの組み合わせからなる群より選択されるカチオン性モノマーを含む合成ポリマーを含み、好ましくは、前記付着助剤ポリマーが、カチオン性多糖、ポリエチレンイミン及びその誘導体、ポリ(アクリルアミド−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(アクリルアミド−メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(アクリルアミド−コ−N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート)及びその四級化誘導体、ポリ(アクリルアミド−コ−N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート)及びその四級化誘導体、ポリ(ヒドロキシエチルアクリレート−コ−ジメチルアミノエチルメタクリレート)、ポリ(ヒドロキシプロピルアクリレート−コ−ジメチルアミノエチルメタクリレート)、ポリ(ヒドロキシプロピルアクリレート−コ−メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(アクリルアミド−コ−ジアリルジメチルアンモニウムクロリド−コ−アクリル酸)、ポリ(アクリルアミド−メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド−コ−アクリル酸)、ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド)、ポリ(ビニルピロリドン−コ−ジメチルアミノエチルメタクリレート)、ポリ(エチルメタクリレート−コ−四級化ジメチルアミノエチルメタクリレート)、ポリ(エチルメタクリレート−コ−オレイルメタクリレート−コ−ジエチルアミノエチルメタクリレート)、ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロリド−コ−アクリル酸)、ポリ(ビニルピロリドン−コ−四級化ビニルイミダゾール)及びポリ(アクリルアミド−コ−メタクリロアミドプロピル−ペンタメチル−1,3−プロピレン−2−オール−アンモニウムジクロリド)からなる群より選択される物質を含み、より好ましくは、前記付着助剤ポリマーが、ポリ(アクリルアミド−メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド)を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の清浄化及び/又は処理組成物。
【請求項10】
布地を請求項1に記載の清浄化及び/又は処理組成物と接触させる工程を含む、布地に利益を提供する方法。

【公表番号】特表2012−530841(P2012−530841A)
【公表日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−517884(P2012−517884)
【出願日】平成22年6月30日(2010.6.30)
【国際出願番号】PCT/US2010/040567
【国際公開番号】WO2011/002864
【国際公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】