説明

エッチング装置及びそれを用いた半導体装置の製造方法

本発明は、エッチング終了後のウエハ基板に照射面積0.00001cm〜1cmの強度またはエネルギーが時間的に変調された電子線を照射する手段と、該電子線照射によるウエハ基板に励起する基板電流強度または音波強度の該電子線とウエハ基板面の相対角度依存性を検出する手段、その検出手段によりエッチング結果、特にコンタクトホール形成の開口性および形状の良否を判定し、後続するウエハに対するエッチング処理の停止指示、エッチング処理条件の修正指示あるいは処理条件の自動修正を行う手段とを有することを特徴とするエッチング装置を提供するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、各種半導体記憶素子、MPUおよびシステムLSIに代表される半導体装置を製造するための半導体製造装置およびその装置を用いた半導体装置の製造方法に関する。特に、半導体基板表面の各種材料をリソグフィー技術により描画されたパターンに従いエッチング処理を行うエッチング装置およびそれを用いた半導体装置の製造方法に関するものである。
【背景技術】
エッチング処理では、パターニングされた寸法に忠実に従い加工しなければならない。また絶縁膜層のコンタクトホール加工では、アスペクト比15以上で開口径φ0.13マイクロメートル以下の深孔を確実かつ安定に開口(下地材料の確実な露出および下地開口部寸法の確保)する必要がある。しかし、要求される寸法精度や加工の難易度は年々高まっており、従来の抜き取り検査による評価およびその評価結果に伴うエッチング条件の修正では、歩留まり向上や装置稼働率向上が困難となりつつある。また近年では半導体装置の製造も、少量多品種化してきており、従来の少品種大量生産時に比べ無駄にするウエハ数を極端に少なくすることが求められる。
従来のエッチングでは、エッチング装置にエッチング結果の良否を判定する手段は付属しておらず、例えばH.Nishiyama et.al.,Proc.SPIE Vol.4344,p12,2001に記載されているような走査電子顕微鏡式評価装置等、別な装置にてエッチング処理後の一部のウエハを抜取りにて評価をしていた。
また、特開2000−174077号公報に記載のように、照射する電子線のスポットを大きくすることで複数のコンタクトホールに一括照射し、エッチングによる平均的な開口具合を評価する方法が知られている。
前述した走査電子顕微鏡式評価装置では、コンタクトホールの開口不良は評価できるが、形状に関する情報を得ることは困難であり、形状不良に伴う不良発生を検知できない。
H.Nishiyama et.al.,Proc.SPIE Vol.4344,p12,2001に記載の技術によれば、例えば、コンタクトホールの評価等ではウエハ基板全面の個々のコンタクトホールを全数評価し、開口不良の発生を評価するため評価時間が数時間もかかり、また評価装置も非常に高額である。さらに評価時間が長いことから不良が発見されてもその時点で既に複数のウエハが同一な処理にてエッチングされており、大量の不良ウエハを発生させてしまう。
特開2000−174077号公報に記載された方法では、検査時間が短縮され、また装置も比較的安価とできる特徴を有する。しかし、開口具合のみの評価で形状情報が得られない。また、電子線照射に伴う基板電流評価のみのため、コンタクトホールの下地状態(絶縁性、多層配線時の上層部など)によっては測定困難な場合があった。
【発明の開示】
本発明の目的は半導体装置の製造歩留まり向上を図るのに適したエッチング装置を提供することにある。
本発明の他の目的は半導体装置の製造歩留まり向上を図る半導体装置の製造方法を提供することにある。
本発明では、ドライエッチングを行うためのエッチング装置に、ドライエッチング処理後のウエハ基板の被エッチング部にウエハ基板上部からウエハ基板表面の法線方向より電子線を照射する手段と、該電子線照射手段による電子線の電子線密度または電子線エネルギーのいずれか一方を時間的に変調する手段と、該電子線照射により該シリコン基板に誘起する電流または音波を検出する手段と、該電子線照射手段と該シリコン基板面上の相対位置を制御する手段と、電子線照射手段から照射される電子線とウエハ基板面の相対角度を制御する手段と、エッチング後に該電子線照射による基板電流量または音波を測定し、正常なエッチング時の基板電流値または音波と比較することでエッチング処理の良否を判定し、後に続く他のウエハ基板のエッチング処理に対して、警告またはエッチング処理の停止またはエッチング条件の修正指示を与える手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、大幅に検査機能の小型化と簡略化が図れ、コンタクトホールエッチングの評価を高速に行うことが可能となり、検査に関わるコストの大幅低減と後続するウエハ処理に対して瞬時にエッチング処理の停止または処理条件の修正指示を与えることが可能となり、不良ウエハの大幅低減が可能となる。
また、変調電子線を用いること、および電子線とウエハ基板面の角度制御機構による基板電流または音波の該角度依存性評価を行うことにより、常に安定し、再現性の良い評価が得られる。
さらに、形状異状に対する情報も得ることができ、コンタクトホールの開口性不良だけでなく形状不良に関してもエッチング処理の停止または処理条件の修正、さらにはエッチング処理条件の自動修正を行うことができ、より高い歩留まりと装置稼働率を得ることが可能となる。
そしてさらに、本発明はエッチング結果の評価手段をエッチング装置のロードロック室または搬装室または専用に設けられた真空評価室に設置することを特徴とする。
かかる発明によれば、ウエハ基板の真空中での搬装途中で評価を行うことが可能となり、エッチング装置および評価装置からのウエハの大気開放、真空排気を含む出し入れの時間を短縮することが可能となる。したがって、評価を含むエッチング処理時間を大幅に短縮することが可能となる。
さらに、大気開放なしで評価まで終了するため、次世代の真空一貫処理によるプロセスのモジュール処理化への適用も可能となる。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明におけるエッチング結果を評価するための装置の基本構成図である。
図2は本発明の原理説明図である。
図3は本発明の他の原理説明図である。
図4は電子線照射に伴うウエハ基板電流または音波の電子線とウエハ基板面相対角度依存性における正常エッチング時、開口不良時の比較を示す特性図である。
図5は本発明の第2の検出原理説明図である。
図6は本発明の他の第2の検出原理説明図である。
図7は本発明におけるエッチング結果の形状異常検出原理説明図である。
図8は電子線照射に伴うウエハ基板電流または音波の電子線とウエハ基板面相対角度依存性における正常エッチング時、開口不良時および形状異常時の比較を示す特性図である。
図9はウエハ面内における評価点の説明図である。
図10は本発明におけるエッチング装置内でのエッチング結果の検査部の平面図である。
図11は本発明における自動修正の説明図である。
図12は本発明が適用される半導体装置の製造過程を示す断面図である。
図13は本発明が適用される半導体装置の他の製造過程を示す断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【実施例1】
本発明の実施の形態を図1に示す。図1は本発明の実施の形態におけるエッチング処理後のウエハ基板のエッチング結果を評価する部分を特に説明する図である。ここでのエッチング処理はプラズマを用いたドライエッチング処理を言う。
本実施の形態では、ウエハ基板設置機構1上にウエハ基板2が設置されており、該ウエハ基板2上部に電子線照射機構3が配置されている。電子線照射機構3は加速電極4、電子銃5、アパーチャー6、偏向電極7で構成される。また電子銃5および加速電極4間には加速電圧変調機構9および加速電源10が接続されており、加速電源10により印加される電圧で電子線8が放出され、かつ加速電圧変調機構9により電子線のエネルギーが時間的に変調される構造となっている。さらに電子線8は偏向電圧電源11により偏向電極7に印加される電圧により偏向され、ウエハ基板面垂直方向に対して電子線の入射角度を制御できる構造となっている。ウエハ基板設置機構には、電流検出機構(または音波検出機構)13が設置されており、電子線照射に伴うウエハ基板に誘起される基板電流(または音波)をウエハ基板2の裏面より検出する構造となっている。電流検出機構(または音波検出機構)13により検出されたウエハ基板電流(または音波)は検査結果解析機構14にて解析され、その結果に伴いエッチング結果の良否が判定され後続するエッチングの停止指示、エッチング処理条件の修正指示、またはエッチング処理条件の自動修正が行われる。また、電子線照射機構3には移動機構12が設置されており、電子線8をウエハ基板2面の任意の位置に照射でき、ウエハ基板全面にて検査が可能な構造となっている。
次に、図1の実施の形態における実際の具体的動作を説明する。図1の実施の形態では、電子銃5から放出する電子線のエネルギーは加速電源10の電圧を5kVとし、さらに加速電圧変調機構9により電子線8のエネルギーを1kHzの周期で変調した。電子線8のウエハ基板2への照射スポット径はアパーチャー6により制御される。本実施の形態では照射径0.5mm(照射面積:0.00196cm)とした。電子線照射に伴う基板電流を検出する場合における、電子線がウエハ基板上に形成されたコンタクトホールに照射された場合の状態説明図を図2及び図3に示す。図2は正常なエッチングが行われた場合のコンタクトホールに電子線照射が行われた状態を示す概略図である。図3は開口不良を起こしたエッチング結果に電子線照射が行われた状態を示す概略図である。
まず、正常なエッチング状態に電子線を照射した場合について説明する。
図2に示すように、ウエハ基板16上の絶縁膜15にエッチング処理により形成させたコンタクトホール17に電子線18を照射するとコンタクトホール底に到達した電子線によりキャリア19が誘起される。この誘起されたキャリアの量に対応する基板電流20が基板16の裏面に到達する。基板裏面に到達した電流はウエハ基板16の電流検出機構により検出される。図4に示すように、正常なエッチングの場合には、電流検出機構により検出された基板電流の角度依存性は“A”となる。図4では偏向電極7に電圧を印加し、電子線8のウエハ基板面への入射角度を変えた場合における測定結果を示している。また、基板電流の測定は加速電圧変調機構9により変調された電子線8のエネルギーの変化に同調させて検出することで感度を向上させている。
次に、同様にして開口不良の場合におけるコンタクトホールに電子線を照射した場合の状態を図3に示す。
図3では、コンタクトホール25の一部が孔底部において開口不良28を引き起こしており、その状態で電子線26の照射を受けることでウエハ基板に励起するキャリア27の濃度が図2の場合に比べ低くなっている様子を示している。開口不良28部では孔底の基板面に電子線が到達できないため、キャリア27の誘起が起こりにくくなり図3に示した状態となる。
図3に示した開口不良の場合、電流検出機構30で検出される基板電流29は図4に示すようになる。すなわち、電流検出機構により検出された基板電流の角度依存性は“B”となる。図2の状態の場合に比べ、角度依存性が相似形のまま強度が開口率に対応して減衰した結果となる。図4に示したように、正常なエッチング状態における基板電流と開口不良時の基板電流値を比較することでエッチング結果の良否を判定できる。
また、図4に示すように、基板電流の電子線とウエハ基板面の角度依存性を得て、基板電流のピークを検出することで、常にコンタクトホールに対して垂直方向からの電子線照射を補償することができ、安定した基板電流評価を実施することが可能となる。
【実施例2】
次に、図5及び図6に電子線照射に伴う音波検出によるエッチング結果の良否判定の説明を示す。
図2及び図3のウエハ基板電流を測定する場合には、コンタクトホール底面部とウエハ基板が導通状態である必要があり、また電流検出を行うウエハ基板裏面が導電性の状態(絶縁性の膜が形成されていない状態)である必要がある等の制約がある。この問題を解決する手段が図5及び図6を参照し、説明する音波による検出方法である。図5は図2と同様に正常なエッチング状態に電子線を照射した場合における音波検出の概略図である。図6は図3と同様に開口不良が生じた状態に電子線を照射した場合における音波検出の概略図である。
まず、図5に示すように、電子線照射により、コンタクトホール35の底部に電子線36が到達すると、到達部の温度上昇が生じる。電子線36は図1の説明で記したように、エネルギーが時間的に変調されている。よって、電子線36の到達による温度上昇はこの変調に対応して周期的に起り、コンタクトホール底部の電子線到達部では極微小な膨張と収縮を繰り返すこととなる。この膨張と収縮により音波37が発生し、ウエハ基板34の裏面に到達する。この音波37を音波検出機構38で検出する。
次に、図6の開口不良時の状態を説明する。開口不良44が発生しているコンタクトホール42底には、絶縁膜およびエッチング時に堆積するカーボン系の膜が残留する。電子線照射により発生する音波の根源である熱膨張量は材料により異なるため、開口不良を引き起こしたコンタクトホール底と、正常に開口しているコンタクトホール低では音波の発生量が異なる。結果として、電子線照射に伴う音波検発生量は開口不良時には減少し、図3で示したのと同様な結果が、音波検機構47で検出される。また、図4に示した基板電流の電子線とウエハ基板面の相対角度依存性においても、コンタクトホール底面に到達する電子線による効果という共通のメカニズムのため同様な角度依存性が音波を用いた場合でも得られる。
以上の如くコンタクトホールの開口不良の検出が行われる。
【実施例3】
次に、図7を参照し、コンタクトホールの形状異状の検出方法を説明する。
図7(a)は、正常にエッチングが行えたコンタクトホールに電子線を種々の照射角度を入射させた場合の様子を示す。また、図7(b)はテーパ状に形状異状となったコンタクトホールに図7(a)と同様の電子線照射を行った場合の様子を示す。
図7(a)の場合、電子線照射の角度依存に伴うコンタクトホール底でのキャリア誘起(あるいは音波誘起)は、図8に示すように正常なエッチング時における基板電流の角度依存性“A”となる。開口不良の場合には、正常時の角度依存性“A”とは相似な依存性で強度のみが開口率に従い、減衰した依存性“B”となる。
一方、図7(b)に示す形状異常(テーパ)状態では、個々のコンタクトホール低部の面積が小さくなっていることから、照射する電子線の角度を変化させた場合、コンタクトホール低部に電子線が到達できる角度範囲が小さくなる。その結果、図8に示すように、形状異常時における基板電流の角度依存性“C”に示す結果となる。電子線照射に伴う基板電流または音波の強度変化のみでは開口不良と形状異状とを区別することはできないが、図7、図8より照射する電子線の角度依存性を得ることで開口不良と形状異状区別して検出することが可能となる。図7では説明のため単一なコンタクトホールへの電子線の入射状態を表しているが、実際には図2及び図3あるいは図5及び図6示した説明図と同様に、電子線の照射領域を図1の実施の形態における0.196cmとすることで複数のコンタクトホールに照射し、平均的な情報として得ている。
【実施例4】
次に、図9を参照し、図1における移動機構12によるウエハ基板面の評価方法を示す。本実施の形態は実施例1の移動機構12を詳しく説明するものである。
図9に示すようにウエハ全面を全て評価するのでなく、例えばウエハ中心部1点とウエハエッジ部1点および中心とエッジの中間部1点の計3点程度を評価し、該3点で不良が検出されなければ良品と判断することで必要十分な評価が行える。
図9では3点のみの評価を示しているが、評価点をウエハ面全域における25点程度に増加することで不良検出精度がさらに向上する。しかしながら、25点より多い測定になると評価時間が長くなり、量産性が低下する。このため、25点以下の評価にて良否を判定することで、不良検出精度と量産性の両立が図れる。
本発明では、個々の微細なエッチング構造を評価するのでなく、それら連続する微細構造の平均的でかつ必要最小限な情報からエッチングの結果の良否を判定し、さらにウエハ面内の25点以下の評価で判断することで、評価機構の小型化低コスト化および評価時間の短縮を図ることを特徴としている。
図1乃至図8を参照して説明した実施の形態では、照射する電子線の照射領域を0.196cmとしたが、照射領域を0.00001cm〜1cmの範囲でも同様の効果があることは言うまでもない。照射領域が0.00001cmより小さい場合には、エッチング結果における微細構造の平均的情報を得るのには不十分となり、そして感度も不足する。また、照射領域を0.00001cmより小さくし、測定に十分な強度の電子線を照射するには、電子線を収束させる電子レンズ系が必要となり装置の大型化、高コスト化をまねく。一方、照射領域を1cmより大きくすると、デバイスの連続する構造より照射領域が大きくなる場合が多くなり、正確な情報が得にくくなる。従って、前記した照射領域0.00001cm〜1cmが最適な範囲となる。
図1乃至図8を参照して説明した実施の形態では、照射する電子線の加速電圧5kV(電子線のエネルギー5keV)としたが、100V〜30kV(電子線のエネルギー100eV〜30keV)としも同様の効果がることは言うまでもない。100Vより小さい場合には、基板電流の励起や音波発生が不十分な場合がある。また、コンタクトホールの深さによっては十分孔底に到達できない場合がある。一方、30kVより大きい場合は、電子線の照射によるウエハのダメージや、電子線の透過力が強すぎることによる開口不良の検出感度低下などが生じる。
図1乃至図8を参照して説明した実施の形態では、電子線のエネルギーを時間的に変調する方法である。しかしながら、電子線の強度を変調しても同様の効果がある。電子線の強度を変調する手段としては、チョッパによる電子線の間欠的遮断や、図1の実施の形態におけるアパーチャー6の上部に電子線偏向用の電極を設け、該電子線の偏向によりアパーチャーを通過する電子線強度を変調させる手段がある。
図1乃至図8を参照して説明した実施の形態では、電子線とウエハ基板面の相対角度を制御する手段を図1における偏向電極7としたが、図1における電子線照射機構3またはウエハ基板設置機構1のいずれかを機械的に可動し、電子線とウエハ基板の相対角度を制御しても同様な効果がある。
【実施例5】
図1で示したエッチング結果の評価機構が搭載されたエッチング装置(エッチング室を2室有備えた2チャンバ方式)を図10に示す。
図10において、ウエハ基板、例えば直径が300mm(±0.2mm)のウエハ基板は、ウエハカセット室66より、真空排気されたロードロック室(ウエハ投入側)65を介して、搬送室64中のロボットアーム67にてエッチング室62またはエッチング室63に搬装される。そして、ウエハ基板の主面は所定パターンのプラズマエッチング処理がなされる。エッチング後のウエハ基板は再びロボットアーム67にてロードロック室(ウエハアウト側)68に運ばれる。そして、大気開放後、そのウエハ基板はウエハカセット室66内のウエハカセットに戻される。
この一連のエッチング装置シーケンスの中で、図10に示したロードロック室(ウエハアウト側)68において図1に示した評価機構を配置し、エッチング結果の良否を判定することで、無駄時間を最小限にできる。エッチング結果の良否により、後に続く他のウエハ基板のエッチング処理に対して、警告またはエッチング処理の停止がエッチング処理あるいは搬送室へフィドバックされる。
なお、図1に示した評価機構は、点線図示したように搬送室64内のウエハ出口付近に評価処理部69あるいは専用評価室(評価専用チャンバ)71を配置させてもよい。評価機構を備えたエッチング装置の小型化のためには、その評価機構はロードロック室(ウエハアウト側)68に設置するのがよい。
半導体装置の製造歩留まりを向上及びエッチング装置の稼働率向上を図るためには、エッチングの評価結果は迅速に後続のウエハへフィードバックし、適切なレシピ調整を行うことが重要である。
図11は、図10に示したエッチング装置においてフィードバック機能を付加して図示したエッチング装置の全体構成図である。図11に示したエッチング装置は、図1乃至図9を参照し説明したエッチング結果の評価手段および評価方法にて、後続するウエハへの処理停止指示またはエッチング処理条件の修正指示またはエッチング処理条件の自動修正を行う。図11の実施の形態では、エッチング結果の評価をロードロック室(ウエハアウト側)77で行う構成となっている。エッチング室は2室有する2チャンバ方式である。エッチング室72,73にはエッチング処理中のプラズマを観測する発光分光測定器81、82が接続されている。図1乃至図9で説明したエッチング結果の評価結果で不良(開口不良、形状不良)が判定された場合、制御部79にて後続するエッチング処理の停止を指示する。また、制御部79ではエッチング不良発生時のプラズマ発光解析を行い不良の種類(開口不良または形状不良)とを総合的に判断し、後続するウエハ処理の処理条件の修正を指示あるいは自動修正することで、歩留まりおよびエッチング装置の稼働率向上が可能となる。さらに処理条件修正の精度を高める場合には、エッチングシュミレータまたはデータベース80を付加し、エッチング結果の評価結果および発光分光測定器(81、82)による発光分光結果をエッチングシュミレータまたはデータベースと照らし合わせることで高精度な処理条件修正を自動で行う。
処理条件の修正例としては、エッチングガスにAr、C、Oの混合ガスを用いてシリコン酸化膜のコンタクトホールエッチングを行う場合には、開口不良および形状不良ともにOの添加量を増加、Ar流量の増加あるいはC流量の低減等があり、これらの修正を他のエッチング結果(選択比、エッチング速度、エッチング均一性)を損なわないように高精度に行うためにエッチングシュミレータまたはデータベース80が必要となる。
【実施例6】
本実施の形態は、前記実施例5で述べたエッチング装置を用いた半導体装置の製造過程を説明するものである。
図12及び図13に本発明による半導体装置の製造過程の具体例をそれぞれ示す。図12は絶縁膜(具体的にはTEOS膜)に対するHARC(High Aspect Ratio Contact hole)と呼ばれるコンタクトホール形成工程の断面図を示す。HARC形成は孔径0.13μmから将来的には0.1μm以下で深さ2μmと非常に深い孔を形成する必要がある。この時のドライエッチング加工では孔底での開口不良、テーパ形状等による形状不良によりコンタクト不良が発生し、歩留まり低下を引き起こしやすい。また、図13はSAC(セルフアラインコンタクト)と呼ばれるコンタクトホール形成工程の断面図を示す。SAC形成は、ゲート電極89を保護するシリコン窒化膜88をエッチングせずにシリコン酸化膜87をドライエッチングし、シリコン基板86にコンタクトを取る工程である。シリコン窒化膜とシリコン酸化膜の選択性を得るには高度な堆積制御が必要であり、エッチング条件が微妙に変化することでコンタクト部の開口不良あるいはテーパ形状等の形状不良を引き起こす。
しかしながら、このような図12あるいは図13に示したコンタクトホール形成工程に、実施例1あるいは実施例2で述べたエッチング結果の評価方法が適用される。これにより、大幅な歩留まり向上とエッチング装置稼働率向上が可能となる。また、エッチング結果を評価し、補償することからエッチング条件の実質的マージンが拡大、超高精度な加工条件が適用できるようになり、エッチング精度の大幅向上も可能となる。
【産業上の利用可能性】
本発明によれば、半導体装置の製造過程、特に絶縁膜のホール形成工程において有効であり、高速かつ比較的簡便な構成にてエッチング直後にエッチング結果の良否が判定でき、さらに後続するウエハ処理を停止または条件の自動修正が可能となる。これにより半導体装置製造の歩留まり向上とエッチング装置の稼働率向上が可能となり、大幅な製造コスト削減が可能となる。
さらに、本発明によれば、エッチング処理条件のマージンを大幅に拡大できるため、通常では不安定で用いることが出来ない極高精度なエッチング処理条件でも量産に適用できるようになり、半導体装置の性能向上が可能となる。
【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドライエッチング工程を行うためのエッチング装置に、エッチング処理後のウエハ基板の被エッチング部にウエハ基板上部からウエハ基板表面の法線方向より電子線照射手段と、該電子線照射手段による電子線の電子線密度または電子線エネルギーのいずれか一方を時間的に変調する手段と、電子線照射により該シリコン基板に誘起する電流を検出する手段と、該電子線照射手段と該シリコン基板面上の相対位置を制御する手段と、電子線照射手段から照射される電子線とウエハ基板面の相対角度を制御する手段とを備え、エッチング後に該電子線照射による基板電流量を測定し、正常なエッチング時の基板電流値と比較することでエッチング処理の良否を判定し、後に続く他のウエハ基板のエッチング処理に対してフィードバックすることを特徴とするエッチング装置。
【請求項2】
請求の範囲第1項記載のエッチング装置において、前記フィードバックは警告またはエッチング処理の停止またはエッチング条件の修正指示またはエッチング条件の自動修正いずれかを行うことを特徴とするエッチング装置。
【請求項3】
請求の範囲第1項記載のエッチング装置において、前記電子線照射手段による電子線の照射面積0.00001cm以上で1cm以下であることを特徴とするエッチング装置。
【請求項4】
ドライエッチングを行うためのエッチング装置に、エッチング室、ロードロック室、搬送室を有し、該ロードロック室または該搬送室のいずれか1ヶ所にエッチング処理後のウエハ基板の被エッチング部にウエハ基板上部からウエハ基板表面の法線方向より電子線を照射する手段と、該電子線照射手段による電子線の電子線密度または電子線エネルギーのいずれか一方を時間的に変調する手段と、該電子線照射により該シリコン基板に誘起する電流を検出する手段と、該電子線照射手段と該シリコン基板の相対位置を制御する手段と、電子線照射手段から照射される電子線とウエハ基板面の相対角度を制御する手段とを備え、エッチング後のウエハ基板を大気に出す前に電子線照射を行い該電子線照射によるウエハ基板電流量を測定し、正常なエッチング時の基板電流値と比較することでエッチング処理の良否を判定し、後に続く他のウエハ基板のエッチング処理に対してフィードバックすることを特徴とするエッチング装置。
【請求項5】
請求の範囲第4項記載のエッチング装置において、前記フィードバックは警告またはエッチング処理の停止またはエッチング条件の修正指示またはエッチング条件の自動修正いずれかを行うことを特徴とするエッチング装置。
【請求項6】
請求の範囲第4項記載のエッチング装置において、前記電子線照射手段による電子線の照射面積0.00001cm以上で1cm以下であることを特徴とするエッチング装置。
【請求項7】
ドライエッチングを行うためのエッチング装置に、エッチング室、ロードロック室、搬送室を有し、エッチング処理後のウエハ基板の被エッチング部にウエハ基板上部からウエハ基板表面の法線方向より電子線を照射する手段、該電子線照射手段による電子線の電子線密度または電子線エネルギーのいずれか一方を時間的に変調する手段、該電子線照射により該シリコン基板に誘起する電流を検出する手段、該電子線照射手段と該シリコン基板の相対位置を制御する手段、および電子線照射手段から照射される電子線とウエハ基板面の相対角度を制御する手段とから成る評価室を備え、エッチング後のウエハ基板を大気に出す前に電子線照射を行い該電子線照射によるウエハ基板電流量を測定し、正常なエッチング時の基板電流値と比較することでエッチング処理の良否を判定し、後に続く他のウエハ基板のエッチング処理に対してフィードバックすることを特徴とするエッチング装置。
【請求項8】
請求の範囲第7項記載のエッチング装置において、前記フィードバックは警告またはエッチング処理の停止またはエッチング条件の修正指示またはエッチング条件の自動修正いずれかを行うことを特徴とするエッチング装置。
【請求項9】
請求の範囲第7項記載のエッチング装置において、前記電子線照射手段による電子線の照射面積0.00001cm以上で1cm以下であることを特徴とするエッチング装置。
【請求項10】
ドライエッチングを行うためのエッチング装置に、エッチング処理後のウエハ基板の被エッチング部にウエハ基板上部からウエハ基板表面の法線方向より時間的に強度が変調された電子線を照射する手段と、該電子線照射手段による電子線の電子線密度または電子線エネルギーのいずれか一方を時間的に変調する手段と、該時間的に強度が変調された電子線照射により該シリコン基板に誘起する音波を検出する手段と、該電子線照射手段と該シリコン基板の相対位置を制御する手段と、電子線照射手段から照射される電子線とウエハ基板面の相対角度を制御する手段とを備え、エッチング後に該電子線照射による音波を測定し、正常なエッチング時の音波と比較することでエッチング処理の良否を判定し、後に続く他のウエハ基板のエッチング処理に対してフィードバックすることを特徴とするエッチング装置。
【請求項11】
請求の範囲第10項記載のエッチング装置において、前記フィードバックは警告またはエッチング処理の停止またはエッチング条件の修正指示またはエッチング条件の自動修正いずれかを行うことを特徴とするエッチング装置。
【請求項12】
請求の範囲第10項記載のエッチング装置において、前記電子線照射手段による電子線の照射面積0.00001cm以上で1cm以下であることを特徴とするエッチング装置。
【請求項13】
請求の範囲第1項記載のエッチング装置において、前記電子線照射手段による電子線と前記ウエハ基板面の相対角度制御手段により、電子線照射に伴うウエハ基板電流または音波の角度依存性を取得し、該角度依存による基板電流の最大値あるいは最低値を検出することによりウエハ毎あるいはウエハ上の各任意位置での電子線とウエハ基板表面の相対角度が等しい状態でのウエハ基板電流測定を補償することを特徴とするエッチング装置。
【請求項14】
請求の範囲第1項記載のエッチング装置において、プラズマの発光観測手段を付加し、電子線照射に伴うウエハ基板電流値評価または音波評価からエッチング結果に異状が示された場合に前記発光観測手段からの被測定ウエハ基板のエッチング処理中におけるプラズマの発光変化を参照して、あらかじめ取得してある発光データとエッチング結果のデータベースあるいは発光データの変化に対応させたエッチングモデルシュミレーション結果に従い、自動的に後に続くウエハ基板に対しての処理条件修正案提示または自動修正を行うことを特徴とするエッチング装置。
【請求項15】
請求の範囲第10項記載のエッチング装置において、電子線照射手段から放出される電子線とウエハ基板面の相対角度制御手段により、電子線照射に伴う音波の照射電子線とウエハ基板表面の角度依存性を得ることでエッチング結果の形状情報を抽出し、エッチング形状の良否を判定することを特徴とするエッチング装置。
【請求項16】
請求の範囲第1項記載のエッチング装置において、電子線照射によるエッチング結果の良否判定をウエハ面内の25点以下の測定にて行うことを特徴とするエッチング装置
【請求項17】
請求の範囲第1記載のエッチング装置において、電子線照射手段による電子線のエネルギーが100eVから30keVであることを特徴とするエッチング装置。
【請求項18】
請求の範囲第1項記載のエッチング装置において、電子線照射手段による電子線の照射面積を制御する手段が、必要な電子線照射面積に対応して開口したアパーチャー電極であることを特徴とするエッチング装置。
【請求項19】
請求の範囲第1項記載のエッチング装置において、電子線とウエハ基板表面の相対角度を変化させる手段が、電子線照射手段、ウエハ基板設置手段のいずれか一方に設置された可動機構である事を特長とするエッチング装置。
【請求項20】
請求の範囲第1項記載のエッチング装置において、電子線とウエハ基板表面の相対角度を変化させる手段が、電子線の軌道部に設置された電圧印加電極であることを特長とするエッチング装置。
【請求項21】
ドライエッチング工程を含む半導体装置の製造方法であって、該ドライエッチング工程を行うエッチング装置に、エッチング処理後のウエハ基板の被エッチング部にウエハ基板上部からウエハ基板表面の法線方向より電子線を照射する手段と、該電子線照射手段による電子線の電子線密度または電子線エネルギーのいずれか一方を時間的に変調する手段と、該電子線照射により該シリコン基板に誘起する電流を検出する手段と、該電子線照射手段と該シリコン基板面上の相対位置を制御する手段と、電子線照射手段から照射される電子線とウエハ基板面の相対角度を制御する手段とを備え、エッチング後に該電子線照射による基板電流量を測定し、正常なエッチング時の基板電流値と比較することでエッチング処理の良否を判定し、後に続く他のシリコン基板のエッチング処理に対してフィードバックすることを特徴とするエッチング装置。
【請求項22】
請求の範囲第21項記載のエッチング装置において、前記フィードバックは警告またはエッチング処理の停止またはエッチング条件の修正指示またはエッチング条件の自動修正いずれかを行うことを特徴とするエッチング装置。
【請求項23】
請求の範囲第21項記載のエッチング装置において、前記電子線照射手段による電子線の照射面積0.00001cm以上で1cm以下であることを特徴とするエッチング装置。
【請求項24】
エッチング工程を含む半導体装置の製造方法であって、ドライエッチング工程を行うためのエッチング装置に、エッチング処理後のウエハ基板の被エッチング部にウエハ基板上部からウエハ基板表面の法線方向より電子線照射手段と、該電子線照射手段による電子線の電子線密度または電子線エネルギーのいずれか一方を時間的に変調する手段と、電子線照射により該ウエハ基板に誘起する電流を検出する手段と、該電子線照射手段と該ウエハ基板面上の相対位置を制御する手段と、電子線照射手段から照射される電子線とウエハ基板面の相対角度を制御する手段とを備え、エッチング後に該電子線照射による基板電流量を測定し、正常なエッチング時の基板電流値と比較することでエッチング処理の良否を判定し、後に続く他のウエハ基板のエッチング処理に対してフィードバックすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項25】
請求の範囲第24項記載の半導体装置の製造方法において、前記フィードバックは警告またはエッチング処理の停止またはエッチング条件の修正指示またはエッチング条件の自動修正いずれかを行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項26】
請求の範囲第24項記載の半導体装置の製造方法において、前記電子線照射手段による電子線の照射面積0.00001cm以上で1cm以下であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項27】
エッチング工程を含む半導体装置の製造方法であって、ドライエッチングを行うためのエッチング装置に、エッチング室、ロードロック室、搬送室を有し、該ロードロック室または該搬送室のいずれか1ヶ所にエッチング処理後のウエハ基板の被エッチング部にウエハ基板上部からウエハ基板表面の法線方向より電子線を照射する手段と、該電子線照射手段による電子線の電子線密度または電子線エネルギーのいずれか一方を時間的に変調する手段と、該電子線照射により該シリコン基板に誘起する電流を検出する手段と、該電子線照射手段と該シリコン基板の相対位置を制御する手段と、電子線照射手段から照射される電子線とウエハ基板面の相対角度を制御する手段とを備え、エッチング後のウエハ基板を大気に出す前に電子線照射を行い該電子線照射によるウエハ基板電流量を測定し、正常なエッチング時の基板電流値と比較することでエッチング処理の良否を判定し、後に続く他のウエハ基板のエッチング処理に対してフィードバックすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項28】
請求の範囲第27項記載のエッチング装置において、前記フィードバックは警告またはエッチング処理の停止またはエッチング条件の修正指示またはエッチング条件の自動修正いずれかを行うことを特徴とするエッチング装置。
【請求項29】
請求の範囲第27項記載のエッチング装置において、前記電子線照射手段による電子線の照射面積0.00001cm以上で1cm以下であることを特徴とするエッチング装置。
【請求項30】
エッチング工程を含む半導体装置の製造方法であって、ドライエッチングを行うためのエッチング装置に、エッチング室、ロードロック室、搬送室を有し、エッチング処理後のウエハ基板の被エッチング部にウエハ基板上部からウエハ基板表面の法線方向より電子線を照射する手段、該電子線照射手段による電子線の電子線密度または電子線エネルギーのいずれか一方を時間的に変調する手段、該電子線照射により該シリコン基板に誘起する電流を検出する手段、該電子線照射手段と該シリコン基板の相対位置を制御する手段、および電子線照射手段から照射される電子線とウエハ基板面の相対角度を制御する手段とから成る評価室を備え、エッチング後のウエハ基板を大気に出す前に電子線照射を行い該電子線照射によるウエハ基板電流量を測定し、正常なエッチング時の基板電流値と比較することでエッチング処理の良否を判定し、後に続く他のウエハ基板のエッチング処理に対してフィードバックすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項31】
請求の範囲第30項記載の半導体装置の製造方法において、前記フィードバックは瞥告またはエッチング処理の停止またはエッチング条件の修正指示またはエッチング条件の自動修正いずれかを行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項32】
請求の範囲第30項記載の半導体装置の製造方法において、前記電子線照射手段による電子線の照射面積0.00001cm以上で1cm以下であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項33】
エッチング工程を含む半導体装置の製造方法であって、ドライエッチングを行うためのエッチング装置に、エッチング処理後のウエハ基板の被エッチング部にウエハ基板上部からウエハ基板表面の法線方向より時間的に強度が変調された電子線を照射する手段と、該電子線照射手段による電子線の電子線密度または電子線エネルギーのいずれか一方を時間的に変調する手段と、該時間的に強度が変調された電子線照射により該シリコジ基板に誘起する音波を検出する手段と、該電子線照射手段と該シリコン基板の相対位置を制御する手段と、電子線照射手段から照射される電子線とウエハ基板面の相対角度を制御する手段とを備え、エッチング後に該電子線照射による音波を測定し、正常なエッチング時の音波と比較することでエッチング処理の良否を判定し、後に続く他のウエハ基板のエッチング処理に対してフィードバックすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項34】
請求の範囲第33項記載の半導体装置の製造方法において、前記フィードバックは警告またはエッチング処理の停止またはエッチング条件の修正指示またはエッチング条件の自動修正いずれかを行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項35】
請求の範囲第33項記載の半導体装置の製造方法において、前記電子線照射手段による電子線の照射面積0.00001cm以上で1cm以下であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項36】
請求の範囲第30項記載の半導体装置の製造方法において、前記エッチング工程はウエハ基板表面の絶縁膜にコンタクトホールを複数形成するためのエッチングであり、コンタクトホール形成部への電子線照射に伴うウエハ基板電流値からコンタクトホールの開口具合の良否を判定することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項37】
請求の範囲第30項記載の半導体装置の製造方法において、電子線照射によるエッチング結果の良否判定をウエハ面内の25点以下の測定にて行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。

【国際公開番号】WO2004/036639
【国際公開日】平成16年4月29日(2004.4.29)
【発行日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−544717(P2004−544717)
【国際出願番号】PCT/JP2002/010845
【国際出願日】平成14年10月18日(2002.10.18)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】