説明

カード決済装置及びその方法

【課題】カード決済装置に電源を投入するときには、認証機能がなく、カード決済部のプログラムの動作が開始してしまい、悪意者による実信号による回路解析やプログラム解析ができてしまう。
【解決手段】認証部電源とカード決済電源部を互いに独立させ、カード決済装置の操作者がRFIDカードでの認証を完了しなければ、カード決済電源部が入らないようにする。カード決済装置の起動するための許可をもたない装置操作者は、カード決済装置の起動もできないため、盗難時にも回路解析やプログラム解析が困難となり、カード決済装置の偽造も困難とすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クレジットカード等のカードに格納されている情報を取得し、認証情報により上記カードによる決済を行うカード決済装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
個人が所有するクレジットカード、デビットカード等のカードには、他人に知られては困る情報が格納されている。そのため、カード所有者はカードに格納された情報がカード所有者の意図する者以外の者に知られないように注意して使用している。さらに、カード所有者は細心の注意を払って他人によりカードが不正に使用されるのを防止している。最近では、カード決済を行う店舗にて、カード決済装置を改造してスキミング装置、すなわち、読み取ったカード情報を蓄え、その後にその情報に基づいて偽造カードを作る等の犯罪も発生している。このため、カード所有者は、店舗等においてカードで決済を行う場合に、決済の処理を行う店員のカード決済者としての信頼度を自ら判断し、かつ、注意を払った上でカードによる決済を行う必要があった。
【0003】
これに対する先行技術として、(特許文献1)がある。図9は、従来のカード決済装置の機能構成を示す図である。従来のカード決済装置901は、指紋パターンを入力する指紋パターン入力部903と、上記カード決済装置901の使用が許可された者の指紋パターンを記憶(登録)している登録指紋パターン記憶部904と、上記指紋パターン入力部903により入力された指紋パターンが上記登録指紋パターン記憶部904に登録されているかどうかの照合を行う指紋照合部905と、カード情報を入力するカード情報入力部908と、上記カード情報入力部908によるカード入力動作を制御する入力動作制御部906と、上記カード情報入力部908により入力されたカード情報を送信するカード情報送信部907と、上記カード情報送信部907により送信されたカード情報に基づいて上記カードの認証処理を行いその認証結果を送信する情報処理センター902と、上記情報処理センター902により送信された認証情報を受信する認証情報受信部910と、上記認証情報受信部910で受信した認証情報及び上記カード情報入力部908により入力された金額、支払い方法等に基づいて決済処理を行う決済処理部911を備える構成である。
【0004】
以上のように構成されたカード決済装置901において、クレジットカードによる決済を行うために上記カード決済装置901を操作する者(以下、装置操作者とする)は、上記指紋パターン入力部903より装置操作者の指紋パターンを入力し、上記指紋照合部905において上記装置操作者の指紋パターンが上記登録指紋パターン記憶部904に登録されているかどうかの照合が行われ、登録されていれば、上記入力動作制御部906が上記カード情報入力部908からのクレジットカードの情報入力を有効として、上記クレジットカードからの認証情報や、金額等の情報が入力可能となり、クレジットカードを用いた決済を行うことができるようになる。このようにして、従来のカード決済装置901はカード決済時のセキュリティを高めている。
【特許文献1】特開2001−175712号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、カード決済装置には、カード決済時のセキュリティだけでなく、当該装置が盗難にあった場合にもカード決済装置が偽造されないようにセキュリティを高めておく必要がある。さて、カード決済装置を偽造するためには、内蔵されている回路の解析やプログラムの解析が必要である。従来のカード決済装置では、誰でも電源投入ができ、指紋パターン認証を行う前に、プログラムが格納されているフラッシュROM等にアクセスが行われ、カード決済装置のプログラムの実行が開始してしまう。従って、従来のカード決済装置では、誰でも、実際に動作させた状態での回路解析や、プログラム解析ができるので、偽造カード決済装置が製作される可能性が高くなるという課題が発生する。
【0006】
そこで、本発明では、通常の使用時及び盗難時にもセキュリティを向上させることにより、偽造のカード決済装置が製作されないカード決済装置及びその方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような課題を解決するために、第1の発明においては、カードに格納されているカード情報を取り出し、当該取り出したカード情報を情報処理センターに送信し、上記情報処理センターから受信した認証情報に従って上記カードによる決済を実行するカード決済装置において、所定のID情報を記憶するカードから当該ID情報を取り出すリーダライタ部と、前記リーダライタ部に電力を供給するリーダライタ電源部と、上記カード情報による上記決済を実行する決済部と、前記決済部に電力を供給する決済電源部と、前記リーダライタ電源部のための電源スイッチと、所定のID情報を記憶する起動用ID記憶部と、上記取り出されたID情報を前記起動用ID記憶手段に格納されている上記ID情報と照合するID照合部と、上記照合された結果に基づいて前記決済電源部の制御を行う決済電源制御部と、を備え、前記電源スイッチの作動により前記リーダライタ電源部は前記リーダライタ部に電力を供給し、前記ID照合部が上記照合を実行して当該照合が一致した場合に、前記決済電源制御部は、前記決済電源部に前記決済部へ電力を供給させるように構成した。
【0008】
また、第2の発明では、カードに格納されているカード情報を取り出し、当該取り出したカード情報を情報処理センターに送信し、上記情報処理センターから受信した認証情報に従って上記カードによる決済を実行するカード決済装置において、所定のID情報を記憶するカードから当該ID情報を取り出すリーダライタ部と、前記リーダライタ部に電力を供給するリーダライタ電源部と、上記カード情報による上記決済を実行する決済部と、所定のID情報を記憶する起動用ID記憶部と、上記取り出されたID情報を前記起動用ID記憶手段に格納されているID情報と照合するID照合部と、上記照合された結果に基づいて前記決済電源部の制御を行う決済電源制御部と、前記決済部に電力を供給する決済電源部と、を備え、前記ID照合部による照合が一致した状態にて、前記決済電源制御部は、前記決済電源部から前記決済部への電力供給を一旦開始し、かつ、前記ID照合部が周期的に上記ID情報の照合動作を繰り返し、所定時間内にて上記照合が所定回数不一致の場合、前記決済電源制御部は、前記決済電源部に前記決済部へ電力を供給させることを停止させるように構成した。
【0009】
また、第3の発明では、カードに格納されているカード情報を取り出し、当該取り出したカード情報を情報処理センターに送信し、上記情報処理センターから受信した認証情報に従って上記カードによる決済を行うカード決済装置であって、上記カードから情報を読み取るリーダライタ部と、当該リーダライタ部に電力を供給するリーダライタ電源部と、当該リーダライタ電源部のための電源スイッチ部と、上記カード情報による決済を実行する決済部と、当該決済部に電力を供給する決済電源部と、を備えるカード決済装置において、前記電源スイッチの作動により前記リーダライタ部に前記リーダライタ電源部から電力を供給するステップと、上記カードが前記カード決済装置上の所定の位置に配置された状態にて、ID情報を記憶するカードから当該ID情報を取り出し、上記ID情報の照合動作を行うステップと、上記照合が一致した場合、前記決済電源部が前記決済部へ電力を供給するステップと、を有するように構成した。
【0010】
また、第4の発明では、カードに格納されているカード情報を取り出し、当該取り出したカード情報を情報処理センターに送信し、上記情報処理センターから受信した認証情報に従って上記カードによる決済を行うカード決済装置であって、上記カード情報による決済を実行する決済部と、当該決済部に電力を供給する決済電源部と、を備えるカード決済装置において、ID情報を記憶するカードから当該ID情報を取り出し、上記ID情報の照合動作を行うステップと、上記照合が一致した後に、前記決済部への電力供給を一旦開始するステップと、その後の所定時間内にて当該ID情報を取り出し、上記ID情報の照合動作を繰り返すステップと、上記照合が所定回数不一致の場合、前記決済部へ電力を供給することを停止させるステップと、を備えるように構成した。
【発明の効果】
【0011】
以上のように、カード決済装置の起動するための許可をもたない装置操作者は、カード決済装置の起動もできないため、盗難時にも回路解析やプログラム解析が困難となり、カード決済装置の偽造も困難とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明における請求項1の発明では、カードに格納されているカード情報を取り出し、当該取り出したカード情報を情報処理センターに送信し、上記情報処理センターから受信した認証情報に従って上記カードによる決済を実行するカード決済装置において、所定のID情報を記憶するカードから当該ID情報を取り出すリーダライタ部と、前記リーダライタ部に電力を供給するリーダライタ電源部と、上記カード情報による上記決済を実行する決済部と、前記決済部に電力を供給する決済電源部と、前記リーダライタ電源部のための電源スイッチと、所定のID情報を記憶する起動用ID記憶部と、上記取り出されたID情報を前記起動用ID記憶手段に格納されている上記ID情報と照合するID照合部と、上記照合された結果に基づいて前記決済電源部の制御を行う決済電源制御部と、を備え、前記電源スイッチの動作により前記リーダライタ電源部は前記リーダライタ部に電力を供給し、前記ID照合部が上記照合を実行して当該照合が一致した場合に、前記決済電源制御部は、前記決済電源部に前記決済部へ電力を供給させるように構成した。
【0013】
この構成により、ID情報の照合動作にて上記照合が一致の場合、上記決済電源制御部は、上記決済電源部が前記決済部へ初めて電力を供給するために、極めて高いセキュリティ効果を生む。
【0014】
請求項2の発明では、上記カードは、上記ID情報を記憶するID記憶部を有し、前記RFIDリーダライタ部へ周期的に上記ID情報を送信するように構成してある。この構成により、装置側は、周期的に受信したID情報を読み取ることができ、確実にID情報を取得することができる。
【0015】
請求項3の発明では、上記カードは、前記決済部により上記決済が実行された後に当該決済情報を格納する決済情報記憶部を有し、更に、上記決済情報を前記RFIDリーダライタ部により上記カードの決済情報記憶部に格納させる決済処理部を有するように構成した。この構成により、決済後の決済情報を確実にカード側に格納することができる。
【0016】
請求項4の発明では、カードに格納されているカード情報を取り出し、当該取り出したカード情報を情報処理センターに送信し、上記情報処理センターから受信した認証情報に従って上記カードによる決済を実行するカード決済装置において、所定のID情報を記憶するカードから当該ID情報を取り出すリーダライタ部と、前記リーダライタ部に電力を供給するリーダライタ電源部と、上記カード情報による上記決済を実行する決済部と、所定のID情報を記憶する起動用ID記憶部と、上記取り出されたID情報を前記起動用ID記憶手段に格納されている上記ID情報と照合するID照合部と、上記照合された結果に基づいて前記決済電源部の制御を行う決済電源制御部と、前記決済部に電力を供給する決済電源部と、を備え、前記ID照合部による照合が一致した状態にて、前記決済電源制御部は、前記決済電源部から前記決済部への電力供給を一旦開始し、かつ、前記ID照合部が周期的に上記ID情報の照合動作を繰り返し、所定時間内にて上記照合が所定回数不一致の場合、前記決済電源制御部は、前記決済電源部に前記決済部へ電力を供給させることを停止させるように構成した。この構成により、ID照合部による照合が一致した後に、決済電源制御部は、決済電源部への電力供給を一旦開始する為に、その後、決済電源部が決済部へ電力を即座に供給することができ、更に、所定時間内にて上記照合が所定回数不一致の場合、決済電源制御部は、決済電源部が前記決済部へ電力を供給することを停止させることにより、決済部の決済処理ができなくなり、極めて高いセキュリティ効果を生む。
【0017】
請求項5の発明では、上記カードは、上記ID情報を記憶するID記憶部を有し、前記RFIDリーダライタ部へ周期的に上記ID情報を送信するように構成した。この構成により、装置側は、周期的に受信したID情報を読み取ることができ、確実にID情報を取得することができる。
【0018】
請求項6の発明では、上記カードは、前記決済部により上記決済が実行された後、当該決済情報を格納する決済情報記憶部を有し、更に、上記決済情報を前記RFIDリーダライタ部により上記カードの決済情報記憶部に格納させる決済処理部を有するように構成した。この構成により、決済後の決済情報を確実にカード側に格納することができる。
【0019】
請求項7の発明では、カードに格納されているカード情報を取り出し、当該取り出したカード情報を情報処理センターに送信し、上記情報処理センターから受信した認証情報に従って上記カードによる決済を行うカード決済装置であって、上記カードから情報を読み取るリーダライタ部と、当該リーダライタ部に電力を供給するリーダライタ電源部と、当該リーダライタ電源部のための電源スイッチ部と、上記カード情報による決済を実行する決済部と、当該決済部に電力を供給する決済電源部と、を備えるカード決済装置において、前記電源スイッチの作動により前記リーダライタ部に前記リーダライタ電源部から電力を供給するステップと、上記カードが前記カード決済装置上の所定の位置に配置された状態にて、ID情報を記憶するカードから当該ID情報を取り出し、上記ID情報の照合動作を行うステップと、上記照合が一致した場合、前記決済電源部が前記決済部へ電力を供給するステップと、を有するように構成した。この構成により、カードから確実にカード情報を取得し、所定時間内にて上記照合が不一致の場合、前記決済電源制御部は、前記決済電源部が前記決済部へ電力を供給することができず、決済部の決済処理ができない状態が続き、極めて高いセキュリティ効果を生む。
【0020】
請求項8の発明では、上記カードは、上記ID情報を記憶するID記憶部を有し、前記RFIDリーダライタ部へ周期的に上記ID情報を送信するように構成した。この構成により、装置側は、周期的に受信したID情報を読み取ることができ、確実にID情報を取得することができる。
【0021】
請求項9の発明では、上記カードは、前記決済部により上記決済が実行された後、当該決済情報を格納する決済情報記憶部を有し、更に、上記決済情報を前記RFIDリーダライタ部により上記カードの決済情報記憶部に格納させるステップを有するように構成した。この構成により、決済後の決済情報を確実にカード側に格納することができる。
【0022】
請求項10の発明では、カードに格納されているカード情報を取り出し、当該取り出したカード情報を情報処理センターに送信し、上記情報処理センターから受信した認証情報に従って上記カードによる決済を行うカード決済装置であって、上記カード情報による決済を実行する決済部と、当該決済部に電力を供給する決済電源部と、を備えるカード決済装置において、ID情報を記憶するカードから当該カードに接触せずに当該ID情報を取り出し、上記ID情報の照合動作を行うステップと、上記照合が一致した後に、前記決済部への電力供給を一旦開始するステップと、その後の所定時間内にて当該ID情報を取り出し、上記ID情報の照合動作を繰り返すステップと、上記照合が所定回数不一致の場合、前記決済部へ電力を供給することを停止させるステップと、を備えるように構成した。この構成により、ID照合部による照合が一致した後に、決済電源制御部は、決済電源部に前記決済部への電力供給を一旦開始する為に、その後、決済電源部が決済部へ電力を即座に供給することができ、更に、所定時間内にて上記照合が所定回数不一致の場合、決済電源制御部は、決済電源部が前記決済部へ電力を供給することを停止させることにより、決済部の決済処理ができなくなり、極めて高いセキュリティ効果を生む。
【0023】
請求項11の発明では、上記カードは、上記ID情報を記憶するID記憶部を有し、前記RFIDリーダライタ部へ周期的に上記ID情報を送信するように構成した。この構成により、装置側は、周期的に受信したID情報を読み取ることができ、確実にID情報を取得することができる。
【0024】
請求項12の発明では、上記カードは、前記決済部により上記決済が実行された後、当該決済情報を格納する決済情報記憶部を有し、更に、上記決済情報を前記RFIDリーダライタ部により上記カードの決済情報記憶部に格納させる決済処理部を有するように構成した。この構成により、決済後の決済情報を確実にカード側に格納することができる。
【0025】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1を図面に沿って説明する。
【0026】
図1は、本発明の実施の形態1のカード決済装置における全体外観図である。図1に示すように、実施の形態1のカード決済装置101は、RFIDカード102と、上記RFIDカード102のID情報を読み取るRFIDリーダライタユニット103と、カード情報を読み取るカードリーダユニット105と、ID情報の照合の結果に関する情報及びカードによる決済の結果情報等を表示する表示ユニット106と、料金及び支払方法等を入力する入力ユニット107と、カード売上票またはカードによる決済の結果情報等の印刷を行うプリンタユニット104を備えている。
【0027】
本実施の形態1において、RFIDカード102は、図1に示すように、上記RFIDリーダライタユニット103に乗せるような状態で使用するものとし、上記RFIDカード102は、上記RFIDリーダライタユニット103に手動で挿入して使用し、排出するときも手動で行う。勿論、RFIDカード102の挿入や排出を自動で行うようにすることも可能である。
【0028】
図8は、本発明の実施の形態1におけるカード決済装置の決済システムの一例を示す図である。図8に示すように、決済システムは、カード決済装置101のほか、情報処理センター801と、ネットワーク802と、カード会社803を含むものから構成される。カード決済装置101と情報処理センター801とは、カード決済に必要な情報の交換を行い、さらに、情報処理センター801は、ネットワーク802を介して、各カード会社803に接続されており、各カード会社803のホストコンピュータとオンラインによるアクセスが可能である。
【0029】
つぎに、カード決済装置101のハードウェア構成について説明する。図7は、本発明の実施の形態1のカード決済装置における回路構成ブロック図である。図7に示すように、本発明のカード決済装置101は、決済ユニット701とRFIDユニット712の2つの独立したユニットから構成され、決済ユニット701は、決済ユニット701全体の処理を制御するCPU703と、クレジットカード等のカード情報を読み取るカードリーダユニット105と、料金及び支払方法等を入力する入力ユニット107と、カード売上票またはカードによる決済の結果情報等の印刷を行うプリンタユニット104と、ID情報の照合の結果に関する情報及びカードによる決済の結果情報等を表示する表示ユニット106と、カード決済を行うためのプログラムを格納しているROM711と、上記CPU703のワークエリアとして使用されるDRAM等のRAM709と、カードによる決済の結果情報等を記録するフラッシュROM710と、決済ユニット701へ電源を供給する決済ユニット電源回路705から構成される。
【0030】
RFIDユニット712は、上記RFIDユニット712全体の処理を制御するCPU702と、RFIDカードよりID情報を入力してID照合を行うこと及びカードによる決済の結果情報をRFIDカードへ送信するRFIDリーダライタユニット103と、RFIDカードとのID認証を行うためのプログラムを格納しているROM708と、上記CPU702のワークエリアとして使用されるDRAM若しくはSRAM等のRAM706と、カード決済装置の電源起動用IDを記録するフラッシュROM707と、上記RFIDユニット712へ電源を供給するRFIDユニット電源回路704から構成される。
【0031】
図7に示すように、RFIDユニット712にだけ電源が供給されて、CPU702がRFIDカード102とのID認証を行うためのプログラムをアクセスしても、決済ユニット701は、RFIDユニット712から完全に独立したハードウェア構成としているため、CPU701がカード決済を行うためのプログラムをROM711へアクセスすることはない。
【0032】
つぎに、カード決済装置101の機能的構成について説明する。図2は、本発明の実施の形態1のカード決済装置における機能構成ブロック図である。図2に示すように、本実施の形態のカード決済装置101は、装置操作者のIDを記憶しているID記憶部203と、カード決済に関する情報を記憶する決済情報記憶部204を備えるRFIDカード102と、決済部223として、クレジットカード等のカードに格納されている情報を入力するカード情報入力部218と、上記カード情報入力部218により入力されたカード情報を情報処理センター224に送信するカード情報送信部215と、上記カード情報送信部215による上記カード情報の送信に基づく上記情報処理センター224からの認証情報を受信する認証情報受信部216と、上記認証情報受信部216からの認証情報及び上記カード情報入力部218から入力された料金、支払方法に基づいて決済処理を行う決済処理部217と、上記決済処理部217からのカード決済に関する情報を表示する表示部219と、上記決済処理部217からのカード決済に関する情報を記憶するカード決済情報記憶部220を備える。
【0033】
RFID部222として、カード決済装置101の電源を起動することが許可されたIDを記憶する起動用ID記憶部206と、RFIDカード102よりID情報を入力すること及びカードによる決済の結果情報をRFIDカード102へ送信するRFIDリーダライタ部(リーダライタ部)205と、RFIDリーダライタ部205により入力されたID情報を上記起動用ID記憶部206に登録されているIDと照合するID照合部207と、ID照合部207により照合された結果に基づいてカード決済装置101の電源制御を行う決済電源制御部208を備える。
【0034】
また、電源部221として、電源スイッチ213と、カード決済装置101の各部へ電源を供給する主電源部214と、決済部223へ電源を供給する決済電源部210と、RFID部222へ電源を供給するRFID電源部212と、電源スイッチ213の入切に基づいて上記RFID部222への電源供給の入切を行うRFID電源入切部(リーダライタ電源入切部)211と、決済電源制御部208からの制御信号に基づいて決済部223への電源供給の入切を行う決済電源入切部209を備える。
【0035】
RFID電源入切部211は、電源スイッチ213が入のときRFID電源部(リーダライタ電源部)212を「入」にしてRFID部222へ電源供給を開始させ、電源スイッチ213が切のときRFID電源部212を「切」にしてRFID部222への電源供給を停止させる。そして、RFID部222への電源供給が開始されることで、図7におけるCPU702がROM708へのアクセスを開始して、RFIDユニット712のプログラムの動作も開始する。決済電源制御部208は、ID照合部207においてRFIDカードより入力されたIDと起動用IDとして予め登録されていたIDが一致したとき決済電源部210を入にするための制御信号を発生させ、IDが一致しないとき決済電源部210を切にするための制御信号を発生させる。
【0036】
決済電源入切部209は、決済電源制御部208で決済電源部210を入にするために発生した制御信号により、決済電源部210を「入」にして決済部223へ電源供給を開始させ、決済電源制御部208で決済電源部210を切にするために発生した制御信号により、決済電源部210を「切」にして決済部223への電源供給を停止させる。そして、決済部223への電源供給が開始されることで、図7におけるCPU703がROM711へのアクセスを開始して、決済ユニット701のプログラムの動作も開始する。
【0037】
この構成により、カード決済装置101の電源起動を許可されたIDが記憶されているRFIDカード102を所有している者だけが、カード決済装置101の電源起動を行うことができ、かつ、決済ユニット701のプログラムを動作させることができるので、もしカード決済装置が盗難にあったとしても、カード決済装置の電源起動とプログラムも動作しないため、回路分析やプログラム分析を行うことを困難とすることができる。
【0038】
RFIDリーダライタ部205は、RFIDカード202よりID情報を入力するだけでなく、決済処理部217で行ったカードによる決済の結果情報を上記RFIDカード202へ送信する機能も備える。RFIDカード102においては、RFIDリーダライタ部205から送信されたカードによる決済の結果情報を決済情報記憶部204に記憶する。これにより、カード決済装置101による決済の結果情報、例えば決済日時やカードによる決済回数などをRFIDカード102に記憶させておくことができ、後日、カードによる決済の結果情報の履歴を調べるときに、RFIDカード102を使用することができる。
【0039】
つぎに、実施の形態1のカード決済装置における処理動作について説明する。図3は、本発明の実施の形態1のカード決済装置における処理の手順を示すフローチャートである。図3に示すように、まず、電源スイッチ213を入にすると(ステップS301)、RFID電源部212が「入」となり(ステップS302)、RFIDカード102が挿入されるのを待つ(ステップS303)。RFIDカード102の挿入が完了した場合(ステップS303肯定)は、RFIDカード102からID情報を入力し(ステップS304)、入力されたIDが、起動用IDとして予め登録されているIDと一致するか否かを判断する(ステップS305)。ステップS305において、入力されたIDが起動用IDとして登録されたIDと一致しない場合(ステップS305否定)は、別のRFIDカード102の挿入を待つべくステップS303へ移行する。
【0040】
一方、ステップS305において、入力されたIDが起動用IDとして登録されたIDと一致した場合(ステップS305肯定)は、決済電源部210が「入」となり(ステップS306)、カード情報入力部218が入力待ち状態となる(ステップS307)。カード情報の入力が完了した場合(ステップS307肯定)は、カード情報入力部218はカード情報送信部215へ送り、上記カード情報送信部215は上記カード情報を情報処理センター224へ送信する(ステップS308)。
【0041】
情報処理センター224は、カード情報送信部215により送信されたカード情報等に基づいてカードの認証処理を行い、認証情報を認証情報受信部216に送信する(ステップS309)。認証情報受信部216は情報処理センター224が送信した認証情報を受信する(ステップS310)。認証情報受信部216は、認証情報を決済処理部217へ送り、上記決済処理部217は認証情報に基づいてカードによる決済を行う(ステップS311)。
【0042】
決済処理部217はカードによる決済の結果を表示部219に送り、表示部219はカードによる決済の結果を表示する(ステップS312)。また、決済処理部217は上記カードによる決済の結果を図1に示すプリンタユニット104からカード売上票として印刷し(ステップS313)、カードによる決済の結果をカード決済情報記憶部220に記憶する(ステップS314)。
【0043】
さらに、決済処理部217はカードによる決済の結果をRFIDリーダライタ部205へ送り、上記RFIDリーダライタ部205は上記決済の結果をRFIDカード102へ送信し(ステップS315)、RFIDカード102は受信した決済の結果を決済情報記憶部204に記憶する(ステップS316)。そして、カード情報送信部215は情報処理センター224へ上記カードによる決済の結果を送信し(ステップS317)、RFIDカード102を排出する(ステップS318)ことですべての処理を終了する。ここで、引き続きカード決済を行う場合には、RFIDカード102を排出することなく、継続してカード決済を行うことも可能である。
【0044】
以上説明したように、本実施の形態1によれば、カード決済装置の電源起動を許可されたIDを記憶したRFIDカードを所有している者だけが、カード決済装置の電源起動をすることができる。
【0045】
(実施の形態2)
実施の形態2におけるカード決済装置401の全体外観図、カード決済装置401を含んだ決済システムの一例及びカード決済装置401のハードウェア構成を示す図は実施の形態1と同様であるので、その説明は省略する。実施の形態2におけるカード決済装置401の機能的構成について説明する。図4は、本発明の実施の形態2のカード決済装置における機能構成を示す図である。なお、図4において、実施の形態1の構成と同様のものについては、同一の符号を付してその説明を省略する。図4に示すように、本発明のカード決済装置401は、RFID部422として、ある決められた時間を計測するタイマ部425と、RFIDカード202との認証に失敗した回数を計測する認証失敗カウント部426と、上記タイマ部425に基づきRFIDカード102よりID情報を入力すること及びカードによる決済の結果情報をRFIDカード102へ送信するRFIDリーダライタ部(リーダライタ部)405と、ID照合部207により照合された結果及び上記認証失敗カウント部426でカウントされた回数に基づいてカード決済装置401の電源制御を行う決済電源制御部408を備える。
【0046】
タイマ部425は、ある決められた時間(例えば5秒間など)を計測し、さらに上記決められた時間ごとに、RFIDリーダライタ部405に対してRFIDカード102からID情報を取り出し入力させる制御信号を発生させる。RFIDリーダライタ部405は、決済処理部217で行ったカードによる決済の結果情報を上記RFIDカード102へ送信すること及び上記タイマ部425によりある決められた時間ごとに発生する制御信号に基づきRFIDカード202からID情報を取り出し入力する。これにより、ある決められた時間ごとに、RFIDカード102のID情報と起動用IDとして予め登録されているIDとの照合をID照合部207にて行うことができる。
【0047】
認証失敗カウント部426は、ID照合部207においてRFIDカード202より入力されたIDと起動用ID記憶部に予め登録されていたIDが一致しないとき認証失敗回数をカウントアップし、一致したとき認証失敗回数を零にクリアする。決済電源制御部408は、ID照合部207においてRFIDカード102より入力されたIDと予め登録されていたIDが一致したとき決済電源部210を入にするための制御信号を発生させ、認証失敗カウント部426の認証失敗回数がある決められた数値(たとえば2回など)を超えたとき決済電源部210を切にするための制御信号を発生させる。
【0048】
これにより、ID照合部207で、RFIDカード102のID情報と起動用IDとして予め登録されているIDとの認証が、ある決められた回数連続して失敗したときに、決済電源部210を切にすることができる。
【0049】
つぎに、実施の形態2のカード決済装置における処理動作について説明する。図5は、本発明の実施の形態2のカード決済装置における処理の手順を示すフローチャートである。図5に示すように、まず、電源スイッチ213を入にすると(ステップS501)、RFID電源部212が入となり(ステップS502)、RFIDカード102が挿入されるのを待つ(ステップS503)。RFIDカード102の挿入が完了した場合(ステップS503肯定)は、RFIDカード102からID情報を入力し(ステップS504)、入力されたIDが、起動用IDとして予め登録されているIDと一致するか否かを判断する(ステップS505)。
【0050】
ステップS505において、入力されたIDが起動用IDとして登録されたIDと一致しない場合(ステップS505否定)は、別のRFIDカード202の挿入を待つべくステップS503へ移行する。一方ステップS505において、入力されたIDが起動用IDとして登録されたIDと一致した場合(ステップS505肯定)は、決済電源部210が入となり(ステップS506)、タイマ部425の計測がスタートする(ステップS507)。
【0051】
タイマ部425がある決められた時間の計測が完了すると(ステップS508)、RFIDカード102よりID情報を入力し(ステップS509)、入力されたIDが、起動用IDとして予め登録されているIDと一致するか否かを判断する(ステップS510)。ステップS510において、入力されたIDが起動用IDとして登録されたIDと一致しない場合(ステップS510否定)は、認証失敗回数をカウントアップし(ステップS511)、さらに認証失敗回数がある決められた数値を超えたか否かを判断し(ステップS512)、ステップS512において認証失敗回数が上記数値を超えていなければ(ステップS512否定)、タイマ部425が次回のある決められた時間の計測が完了するのを待つべくステップS508へ移行し、ステップS512において認証失敗回数が上記数値を超えていた場合(ステップS512肯定)は、決済電源部212を切とし(ステップS513)、別のRFIDカード102の挿入を待つべくステップS503へ移行する。
【0052】
ステップS510において、入力したIDが登録されたIDと一致した場合(ステップS510肯定)は、認証失敗回数を零にクリアし(ステップS514)、カード情報入力部218が入力待ち状態となる(ステップS515)。カード情報の入力が完了した場合(ステップS515肯定)は、カード情報入力部218はカード情報送信部215へ送り、上記カード情報送信部215は上記カード情報を情報処理センター224へ送信する(ステップS516)。情報処理センター224は、カード情報送信部215により送信されたカード情報等に基づいてカードの認証処理を行い、認証情報を認証情報受信部216に送信する(ステップS517)。認証情報受信部216は情報処理センター224が送信した認証情報を受信する(ステップS518)。
【0053】
認証情報受信部216は、認証情報を決済処理部217へ送り、上記決済処理部217は認証情報に基づいてカードによる決済を行う(ステップS519)。決済処理部217はカードによる決済の結果を表示部219に送り、表示部219はカードによる決済の結果を表示する(ステップS520)。また、決済処理部217は上記カードによる決済の結果を図1に示すプリンタユニット104からカード売上票として印刷し(ステップS521)、カードによる決済の結果をカード決済情報記憶部220に記憶する(ステップS522)。さらに、決済処理部217はカードによる決済の結果をRFIDリーダライタ部405へ送り、上記RFIDリーダライタ部405は上記決済の結果をRFIDカード102へ送信し(ステップS523)、RFIDカード202は受信した決済の結果を決済情報記憶部204に記憶する(ステップS524)。
【0054】
そして、カード情報送信部215は情報処理センター224へ上記カードによる決済の結果を送信し(ステップS525)、RFIDカード202を排出する(ステップS526)ことですべての処理を終了する。ここで、引き続きカード決済を行う場合には、RFIDカード102を排出することなく、継続してカード決済を行うことも可能である。
【0055】
以上説明したように、本実施の形態2によれば、ある決められた時間ごとにRFIDカード102のID情報と起動用IDとして予め登録されているIDとの認証を行い、上記ID認証がある決められた回数連続して失敗したときに決済電源部210を「切」にすることができる。これにより、上記ID認証が間欠的に失敗する場合には、決済電源部は「入」の状態を継続できるので、不用意な決済電源部の電源断を防ぐことができる。
【0056】
(実施の形態3)
実施の形態3におけるカード決済装置601を含んだ決済システムの一例及びカード決済装置601のハードウェア構成を示す図は実施の形態1と同様であり、カード決済装置601の機能的構成及びカード決済装置601の処理内容は、実施の形態1もしくは実施の形態2と同様であるので、その説明は省略する。図6は実施の形態3のカード決済装置における外観を示す図である。図6において、実施の形態1の外観と同様のものについては、同一の符号を付してその説明を省略する。図6に示すように、図1と異なるのは、RFIDリーダライタユニット603が、カード決済装置601の中に内蔵し、RFIDカード102の挿入口が、カード決済装置601の前面部に設けられている点である。このように、RFIDリーダライタユニット603をカード決済装置601に内蔵することで、RFIDカード102が悪意者により盗難されることを防止できる。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明のカード決済装置及びその方法は、カード決済装置の起動するための許可をもたない装置操作者はカード決済装置の起動もできないため、盗難時にも回路解析やプログラム解析が困難となり、カード決済装置の偽造も困難とすることができ、セキュリティが要求されるカード決済装置には有用である。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の実施の形態1におけるカード決済装置の全体外観図
【図2】本発明の実施の形態1のカード決済装置における機能構成ブロック図
【図3】本発明の実施の形態1のカード決済装置における処理の手順を示すフローチャート
【図4】本発明の実施の形態2のカード決済装置における機能構成ブロック図
【図5】本発明の実施の形態2のカード決済装置における処理の手順を示すフローチャート
【図6】本発明の実施の形態3のカード決済装置における全体外観図
【図7】本発明の実施の形態1のカード決済装置における回路構成ブロック図
【図8】本発明の実施の形態1におけるカード決済装置の決済システムの一例を示す図
【図9】従来のカード決済装置の機能構成を示す図
【符号の説明】
【0059】
101,401,601 カード決済装置
102 RFIDカード
103,603 RFIDリーダライタユニット
104 プリンタユニット
105 カードリーダユニット
106 表示ユニット
203 ID記憶部
204 決済情報記憶部
206 起動用ID記憶部
207 ID照合部
208 決済電源制御部
209 決済電源入切部
210 決済電源部
211 RFID電源入切部
212 RFID電源部
425 タイマ部
426 認証失敗カウント部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カードに格納されているカード情報を取り出し、当該取り出したカード情報を情報処理センターに送信し、上記情報処理センターから受信した認証情報に従って上記カードによる決済を実行するカード決済装置において、
所定のID情報を記憶するカードから当該ID情報を取り出すリーダライタ部と、
前記リーダライタ部に電力を供給するリーダライタ電源部と、
上記カード情報による上記決済を実行する決済部と、
前記決済部に電力を供給する決済電源部と、
前記リーダライタ電源部のための電源スイッチと、
所定のID情報を記憶する起動用ID記憶部と、
上記取り出されたID情報を前記起動用ID記憶手段に格納されている上記ID情報と照合するID照合部と、
上記照合された結果に基づいて前記決済電源部の制御を行う決済電源制御部と、
を備え、
前記電源スイッチの作動により前記リーダライタ電源部は前記リーダライタ部に電力を供給し、前記ID照合部が上記照合を実行して当該照合が一致した場合に、前記決済電源制御部は、前記決済電源部に前記決済部へ電力を供給させることを特徴とするカード決済装置。
【請求項2】
上記カードは、上記ID情報を記憶するID記憶部を有し、前記リーダライタ部へ周期的に上記ID情報を送信することを特徴とする請求項1記載のカード決済装置。
【請求項3】
上記カードは、前記決済部により上記決済が実行された後、当該決済情報を格納する決済情報記憶部を有し、更に、上記決済情報を前記リーダライタ部により上記カードの決済情報記憶部に格納させる決済処理部を有することを特徴とする請求項1記載のカード決済装置。
【請求項4】
カードに格納されているカード情報を取り出し、当該取り出したカード情報を情報処理センターに送信し、上記情報処理センターから受信した認証情報に従って上記カードによる決済を実行するカード決済装置において、
所定のID情報を記憶するカードから当該ID情報を取り出すリーダライタ部と、
前記リーダライタ部に電力を供給するリーダライタ電源部と、
上記カード情報による上記決済を実行する決済部と、
所定のID情報を記憶する起動用ID記憶部と、
上記取り出されたID情報を前記起動用ID記憶手段に格納されている上記ID情報と照合するID照合部と、
上記照合された結果に基づいて前記決済電源部の制御を行う決済電源制御部と、
前記決済部に電力を供給する決済電源部と、を備え、
前記ID照合部による照合が一致した状態にて、前記決済電源制御部は、前記決済電源部から前記決済部への電力供給を一旦開始し、かつ、前記ID照合部が周期的に上記ID情報の照合動作を繰り返し、所定時間内にて上記照合が所定回数不一致の場合、前記決済電源制御部は、前記決済電源部に前記決済部へ電力を供給させることを停止させることを特徴とするカード決済装置。
【請求項5】
上記カードは、上記ID情報を記憶するID記憶部を有し、前記リーダライタ部へ周期的に上記ID情報を送信することを特徴とする請求項4記載のカード決済装置。
【請求項6】
上記カードは、前記決済部により上記決済が実行された後、当該決済情報を格納する決済情報記憶部を有し、更に、上記決済情報を前記リーダライタ部により上記カードの決済情報記憶部に格納させる決済処理部を有することを特徴とする請求項4記載のカード決済装置。
【請求項7】
カードに格納されているカード情報を取り出し、当該取り出したカード情報を情報処理センターに送信し、上記情報処理センターから受信した認証情報に従って上記カードによる決済を行うカード決済装置であって、上記カードから情報を読み取るリーダライタ部と、当該リーダライタ部に電力を供給するリーダライタ電源部と、当該リーダライタ電源部のための電源スイッチ部と、上記カード情報による決済を実行する決済部と、当該決済部に電力を供給する決済電源部と、を備えるカード決済装置において、
前記電源スイッチの作動により前記リーダライタ部に前記リーダライタ電源部から電力を供給するステップと、
上記カードが前記カード決済装置上の所定の位置に配置された状態にて、ID情報を記憶するカードから当該ID情報を取り出し、上記ID情報の照合動作を行うステップと、
上記照合が一致した場合、前記決済電源部が前記決済部へ電力を供給するステップと、を有することを特徴とするカード決済方法。
【請求項8】
上記カードは、上記ID情報を記憶するID記憶部を有し、前記リーダライタ部へ周期的に上記ID情報を送信することを特徴とする請求項1記載のカード決済方法。
【請求項9】
上記カードは、前記決済部により上記決済が実行された後、当該決済情報を格納する決済情報記憶部を有し、更に、上記決済情報を前記RFIDリーダライタ部により上記カードの決済情報記憶部に格納させるステップを有することを特徴とする請求項1記載のカード決済方法。
【請求項10】
カードに格納されているカード情報を取り出し、当該取り出したカード情報を情報処理センターに送信し、上記情報処理センターから受信した認証情報に従って上記カードによる決済を行うカード決済装置であって、上記カード情報による決済を実行する決済部と、当該決済部に電力を供給する決済電源部と、を備えるカード決済装置において、
ID情報を記憶するカードから当該ID情報を取り出し、上記ID情報の照合動作を行うステップと、
上記照合が一致した後に、前記決済部への電力供給を一旦開始するステップと、
その後の所定時間内にて当該ID情報を取り出し、上記ID情報の照合動作を繰り返すステップと、
上記照合が所定回数不一致の場合、前記決済部へ電力を供給することを停止させるステップと、を備えることを特徴とするカード決済方法。
【請求項11】
上記カードは、上記ID情報を記憶するID記憶部を有し、前記リーダライタ部へ周期的に上記ID情報を送信することを特徴とする請求項10記載のカード決済方法。
【請求項12】
上記カードは、前記決済部により上記決済が実行された後、当該決済情報を格納する決済情報記憶部を有し、更に、上記決済情報を前記リーダライタ部により上記カードの決済情報記憶部に格納させる決済処理部を有することを特徴とする請求項10記載のカード決済方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−26027(P2009−26027A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−187920(P2007−187920)
【出願日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】