キナーゼ阻害剤としてのピロロピリジン
式(I)の化合物は、CHK1および/またはCHK2の阻害に有用である。式(I)の化合物ならびにその立体異性体および薬学的に許容される塩を、哺乳動物細胞におけるそのような障害、もしくは関連する病理学的状態の、インビトロ、インサイチュ、およびインビボでの診断、予防、または治療に使用する方法が開示されている。一態様では、本発明は、CHK1および/またはCHK2の阻害剤である化合物に関する。したがって、本発明の化合物は、CHK1および/またはCHK2タンパク質キナーゼの阻害によって治療することができる疾患および状態の治療において有用である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化210】
ならびにその立体異性体、互変異性体、および薬学的に許容される塩から選択される化合物であって、
ここで、Aが、直接結合またはCRaRbから選択され;
R1が、水素、ハロゲン、CN、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルケニル、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、C3〜C6シクロアルキル、4〜6員複素環、フェニル、および5または6員ヘテロアリールから選択され、ここで、前記アルキル、アルケニル、シクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリールは、ハロゲン、CN、CF3、C1〜C3アルキル、−O(C1〜C3アルキル)、およびNRcRdから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており;
R2が、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−NH(C1〜C6アルキル)、飽和または部分不飽和のC3〜C6シクロアルキル、フェニル、飽和または部分不飽和の4〜6員複素環、5または6員ヘテロアリール、8〜10員二環式アリール、8〜10員二環式複素環、および8〜10員二環式ヘテロアリールから選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、フェニル、複素環、ヘテロアリール、およびアリールは、OH、CN、ハロゲン、オキソ(ただし、フェニル、アリール、またはヘテロアリール上にはない)、CF3、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、−SO2Ri、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、NReRf、およびフェニルから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており、ここで、前記フェニルは、OH、CN、ハロゲン、CF3、C1〜C3アルキル、−O(C1〜C3アルキル)、およびNRgRhから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており;
R3およびR4が、水素、またはOH、F、−O(C1〜C3アルキル)、もしくはC3〜C6シクロアルキルで任意に置換されたC1〜C4アルキルから独立して選択されるか、または
R3およびR4が、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;
R5が、水素およびCH3から選択されるか、または
AがCRaRbであり、RaおよびRbが水素であり、R3およびR5が、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;
R6が、水素、F、OH、−OCH3、C1〜C3アルキル、およびシクロプロピルから選択されるか、または
Aが直接結合であり、R6aが水素であり、R3およびR6が、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;
R6aが、水素、F、OH、およびCH3から選択され;
R7が水素であるか、または
AがCRaRbであり、R3およびR7が、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;
Raが水素であるか、または
R4およびRbが存在せず、R3およびRaが、それらが結合する原子とともに5または6員の芳香族環を形成し;
Rbが水素であるかまたは存在せず;
RcおよびRdが、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択されるか、または
RcおよびRdが、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;
ReおよびRfが、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択され;
RgおよびRhが、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択され;
RiがC1〜C3アルキルであり;
pが、0、1、2、または3である、化合物。
【請求項2】
Aが、直接結合またはCRaRbから選択され;
R1が、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、−S(C1〜C6アルキル)、C3〜C6シクロアルキル、5または6員複素環、フェニル、および5または6員ヘテロアリールから選択され、ここで前記アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリールは、ハロゲン、CN、CF3、C1〜C3アルキル、−O(C1〜C3アルキル)、およびNRcRdから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており;
R2が、C1〜C6アルキル、飽和または部分不飽和のC3〜C6シクロアルキル、フェニル、飽和または部分不飽和の5または6員複素環、5または6員ヘテロアリール、8〜10員二環式アリール、8〜10員二環式複素環、および8〜10員二環式ヘテロアリールから選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、フェニル、複素環、ヘテロアリール、およびアリールは、OH、CN、ハロゲン、オキソ(ただし、フェニル、アリール、またはヘテロアリール上にはない)、CF3、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、およびNReRfから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており;
R3およびR4が、水素、またはOH、F、もしくはC3〜C6シクロアルキルで任意に置換されたC1〜C4アルキルから独立して選択されるか、または
R3およびR4が、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;
R5が、水素およびCH3から選択されるか、または
AがCRaRbであり、RaおよびRbが水素であり、R3およびR5が、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;
R6が、水素、F、OH、−OCH3、およびC1〜C3アルキルから選択されるか、または
Aが直接結合であり、R6aが水素であり、R3およびR6が、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;
R6aが、水素、F、OHおよびCH3から選択され;
R7が水素であるか、または
AがCRaRbであり、R3およびR7が、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;
Raが水素であるか、または
R4およびRbが存在せず、R3およびRaが、それらが結合する原子とともに5または6員の芳香族環を形成し;
Rbが水素であるかまたは存在せず;
RcおよびRdが、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択されるか、または
RcおよびRdが、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;
ReおよびRfが、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択され;
pが0、1、2、または3である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
pが0である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
pが1である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項5】
pが2である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項6】
pが3である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項7】
R1が、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、−S(C1〜C6アルキル)、C3〜C6シクロアルキル、5または6員複素環、フェニル、および5または6員ヘテロアリールから選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリールは、ハロゲン、CN、CF3、C1〜C3アルキル、−O(C1〜C3アルキル)、およびNRcRdから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されている、請求項1〜6のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項8】
R1が、ハロゲン、C3〜C6シクロアルキル、およびC1〜C6アルキルから選択され、ここで、前記アルキルは、1つまたは複数のF基で任意に置換されている、請求項1〜7のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項9】
R1が、Br、Cl、F、シクロプロピル、およびCF3から選択される、請求項1〜8のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項10】
R1が、水素、Br、Cl、F、CN、CF3、メチル、エチル、イソプロピル、プロパ−1−エン−2−イル、−OCH2CH3、−OCH2CH2OCH3、−SCH3、−SCH2CH3、−SCH(CH3)2、シクロプロピル、フェニル、および6−メチルピリジン−3−イルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
R2が、C1〜C6アルキル、飽和または部分不飽和のC3〜C6シクロアルキル、フェニル、飽和または部分不飽和の5または6員複素環、5または6員ヘテロアリール、8〜10員二環式アリール、8〜10員二環式複素環、および8〜10員二環式ヘテロアリールから選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、フェニル、複素環、ヘテロアリール、およびアリールは、OH、CN、ハロゲン、オキソ(ただし、フェニル、アリール、またはヘテロアリール上にはない)、CF3、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、およびNReRfから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されている、請求項1〜9のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項12】
R2が、C1〜C6アルキル、飽和C3〜C6シクロアルキル、フェニル、飽和または部分不飽和の5または6員複素環、5または6員ヘテロアリール、および8〜10員二環式ヘテロアリールから選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、フェニル、複素環、およびヘテロアリールは、ハロゲン、オキソ(ただし、フェニルまたはヘテロアリール上にはない)、CF3、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、またはC3〜C6シクロアルキルで任意に置換されている、請求項1〜9のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項13】
R2が、イソプロピル、tert−ブチル、イソブチル、シクロプロピルメチル、−CH(CH2CH3)2、−CH2OCH3、−CH(CH3)OCH3、−CH2CH2OCH3、−CH(シクロプロピル)CF3、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、フェニル、3−メチルフェニル、4−フルオロフェニル、3−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、2−フルオロ−5−メチルフェニル、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル、1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル、モルホリン−2−イル、ピラゾール−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、2−メチルオキサゾール−4−イル、5−メチルイソキサゾール−3−イル、2−メチルチアゾール−4−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、6−メトキシ−ピリジン−2−イル、3−メチルピリジン−2−イル、5−クロロ−ピリジン−2−イル、5−メチルピリジン−2−イル、2−メチルピリジン−3−イル、5−メチルピリジン−3−イル、5−クロロピリジン−3−イル、6−メチルピリジン−3−イル、ピリミジン−2−イル、ピラジン−2−イル、5−メチルピラジン−2−イルおよびキノキサリン−2−イルから選択される、請求項1〜9のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項14】
R2が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、イソブチル、シクロプロピルメチル、−CH2CF3、−CH(CH2CH3)2、−CH2OH、−CH2OCH3、−CH2OCH2CH3、−CH(CH3)OCH3、−CH2CH2OCH3、−CH(CH3)OH、−C(CH3)2OH、−CH2CN、−CH2CH2F、−C(CH3)2F、−CH(CH3)CH2CH3、−CH2OCH(CH3)2、−CH(CH3)OCH(CH3)2、−CH2SO2CH3、−CH(CH3)フェニル、−CH2(フェニル)、−OCH2CH3、−NH(CH2CH3)、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル、1−(メトキシ)シクロプロピル、2,2−ジフルオロシクロプロピル、1−メチルシクロプロピル、2−フェニルシクロプロピル、2,2−ジメチルシクロプロピル、フェニル、3−メチルフェニル、4−フルオロフェニル、3−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、2−フルオロ−5−メチルフェニル、3−メチルオキセタン−3−イル、アゼチジン−1−イル、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル、1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル、1−イソプロピル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル、1−(シクロプロピルメチル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル、モルホリン−2−イル、ピロリジン−1−イル、5−オキソピロリジン−2−イル、ピラゾール−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、2−メチルオキサゾール−4−イル、5−メチルイソキサゾール−3−イル、2−メチルチアゾール−4−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、6−メトキシ−ピリジン−2−イル、3−メチルピリジン−2−イル、5−クロロ−ピリジン−2−イル、5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル、2−メチルピリジン−3−イル、5−メチルピリジン−3−イル、5−クロロピリジン−3−イル、6−メチルピリジン−3−イル、ピリミジン−2−イル、5−エチルピリミジン−2−イル、ピラジン−2−イル、5−メチルピラジン−2−イル、およびキノキサリン−2−イルから選択される、請求項1または10に請求された化合物。
【請求項15】
Aが直接結合である、請求項1〜14のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項16】
AがCRaRbである、請求項1〜15のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項17】
R3が、水素、またはOH、F、もしくはC3〜C6シクロアルキルで任意に置換されたC1〜C4アルキルから選択される、請求項1〜16のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項18】
R3が、水素、メチル、イソプロピル、イソブチル、CH2CH2OH、およびシクロプロピルメチルから選択される、請求項1〜17のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項19】
R3が、水素、メチル、エチル、イソプロピル、イソブチル、CH2CH2OH、CH2CH2OCH3、CH2CH2F、およびシクロプロピルメチルから選択される、請求項1、10、または14のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項20】
R4が、水素、またはOH、F、もしくはC3〜C6シクロアルキルで任意に置換されたC1〜C4アルキルから選択される、請求項1〜19のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項21】
R4が、水素およびメチルから選択される、請求項1〜20のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項22】
R4およびRbが存在せず、R3およびRaが、それらが結合する原子とともに5または6員の芳香族環を形成する、請求項1〜16のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項23】
R4およびRbが存在せず、R3およびRaが、それらが結合する原子とともに6員芳香族環を形成する、請求項1〜16または22のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項24】
R5が、水素およびCH3から選択される、請求項1〜23のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項25】
AがCRaRbであり、RaおよびRbが水素であり、R3およびR5が、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成する、請求項1〜16のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項26】
R6が、水素、F、OH、−OCH3、およびC1〜C3アルキルから選択される、請求項1〜25のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項27】
R6が水素である、請求項1〜26のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項28】
Aが直接結合であり、R6aが水素であり、R3およびR6が、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成する、請求項1〜16のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項29】
R6が、水素、F、−OCH3、メチル、およびシクロプロピルから選択される、請求項1、10、14、または19のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項30】
R7が水素である、請求項1〜29のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項31】
AがCRaRbであり、R3およびR7が、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成する、請求項1〜16のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項32】
請求項1に定義されており、かつ本明細書中の実施例1〜184のいずれか1つの中で命名されている式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩。
【請求項33】
請求項1〜32のいずれか1項に請求された化合物、および薬学的に許容される担体または賦形剤を含む、薬学的組成物。
【請求項34】
CHK1によって調節される疾患または障害を予防または治療する方法であって、そのような治療を必要とする哺乳動物に、有効量の請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項35】
前記疾患が癌である、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
DNA損傷剤も投与する、請求項34または35に記載の方法。
【請求項37】
前記DNA損傷剤が、ゲムシタビン、イリノテカン、テモゾロミド、カペシタビン、カンプトテシン、シスプラチン、アラ−C、および5−FUからなる群から選択される、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
癌を予防または治療する方法であって、そのような治療を必要とする哺乳動物に、有効量の請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物を、単独でまたは抗癌特性を有する1つまたは複数の追加の化合物と組み合わせて投与することを含む方法。
【請求項39】
前記追加の化合物がDNA損傷剤である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記DNA損傷剤が、ゲムシタビン、イリノテカン、テモゾロミド、カペシタビン、カンプトテシン、シスプラチン、アラ−C、および5−FUからなる群から選択される、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
哺乳動物における過剰増殖性疾患を治療する方法であって、治療有効量の請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物を哺乳動物に投与することを含む方法。
【請求項42】
前記過剰増殖性疾患が癌である、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
DNA損傷剤も投与する、請求項41および42に記載の方法。
【請求項44】
前記DNA損傷剤が、ゲムシタビン、イリノテカン、テモゾロミド、カペシタビン、カンプトテシン、シスプラチン、アラ−C、および5−FUからなる群から選択される、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
治療で使用するための請求項1〜32のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項46】
前記治療がDNA損傷剤の投与も含む、請求項45に記載の化合物。
【請求項47】
前記DNA損傷剤が、ゲムシタビン、イリノテカン、テモゾロミド、カペシタビン、カンプトテシン、シスプラチン、アラ−C、および5−FUからなる群から選択される、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
過剰増殖性疾患の治療で使用するための請求項1〜32のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項49】
前記過剰増殖性疾患が癌である、請求項48に記載の化合物。
【請求項50】
前記治療がDNA損傷剤の投与も含む、請求項48および49に記載の化合物。
【請求項51】
前記DNA損傷剤が、ゲムシタビン、イリノテカン、テモゾロミド、カペシタビン、カンプトテシン、シスプラチン、アラ−C、および5−FUからなる群から選択される、請求項50に記載の化合物。
【請求項52】
過剰増殖性疾患を治療するための医薬品の製造における請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項53】
前記過剰増殖性疾患が癌である、請求項52に記載の使用。
【請求項54】
前記治療がDNA損傷剤の使用も含む、請求項52または53に記載の使用。
【請求項55】
前記DNA損傷剤が、ゲムシタビン、イリノテカン、テモゾロミド、カペシタビン、カンプトテシン、シスプラチン、アラ−C、および5−FUからなる群から選択される、請求項54に記載の使用。
【請求項56】
癌治療を受けている患者の治療においてCHK1阻害剤として使用するための医薬品の製造における、請求項1〜32のいずれか1項に請求された化合物の使用。
【請求項57】
前記治療がDNA損傷剤の使用も含む、請求項56に記載の使用。
【請求項58】
前記DNA損傷剤が、ゲムシタビン、イリノテカン、テモゾロミド、カペシタビン、カンプトテシン、シスプラチン、アラ−C、および5−FUからなる群から選択される、請求項57に記載の使用。
【請求項59】
過剰増殖性疾患の治療における請求項1〜32のいずれか1項に請求された化合物を含む薬学的組成物。
【請求項60】
癌の治療で使用するための請求項1〜32のいずれか1項に請求された化合物を含む薬学的組成物。
【請求項61】
式I(または10、11、15、もしくは18)の化合物を調製するための方法であって、
(a)式9
【化211】
(式中、R1bは、ハロゲン、CF3、および−O(C1〜C6アルキル)であり、ここで、前記アルキルは、ハロゲン、CN、CF3、C1〜C3アルキル、−O(C1〜C3アルキル)、およびNRcRdから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されていてもよく;R2は、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−NH(C1〜C6アルキル)、飽和または部分不飽和のC3〜C6シクロアルキル、フェニル、飽和または部分不飽和の4〜6員複素環、5または6員ヘテロアリール、8〜10員二環式アリール、8〜10員二環式複素環、および8〜10員二環式ヘテロアリールから選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、フェニル、複素環、ヘテロアリール、およびアリールは、OH、CN、ハロゲン、オキソ(ただし、フェニル、アリール、またはヘテロアリール上にはない)、CF3、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、−SO2Ri、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、NReRf、およびフェニルから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており、ここで、前記フェニルは、OH、CN、ハロゲン、CF3、C1〜C3アルキル、−O(C1〜C3アルキル)、およびNRgRhから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており;RcおよびRdは、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択されるか、またはRcおよびRdは、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;ReおよびRfは、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択され;RgおよびRhは、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択され;RiはC1〜C3アルキルである)の化合物を、
式:
【化212】
(式中、Aは、直接結合またはCRaRbから選択され;R3は、水素、またはOH、F、−O(C1〜C3アルキル)、もしくはC3〜C6シクロアルキルで任意に置換されたC1〜C4アルキルから選択され;R5は、水素およびCH3から選択されるか、またはAはCRaRbであり、RaおよびRbは水素であり、R3およびR5は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;R6は、水素、F、OH、−OCH3、C1〜C3アルキル、およびシクロプロピルから選択されるか、またはAは直接結合であり、R6aは水素であり、R3およびR6は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;R6aは、水素、F、OH、およびCH3から選択され;R7は水素であるか、またはAはCRaRbであり、R3およびR7は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;Raは水素であるか、またはR4およびRbは存在せず、R3およびRaは、それらが結合する原子とともに芳香族5または6員環を形成し;Rbは水素であるかまたは存在せず;pは、0、1、2、または3であり;PGは保護基(例えば、Boc、CBz、ベンジル、またはR4(式中、R4は、水素、またはOH、F、−O(C1〜C3アルキル)、もしくはC3〜C6シクロアルキルで任意に置換されたC1〜C4アルキルから選択されるか、あるいはR3およびR4は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成する)である)を有する適当に置換されたアミンと、標準的なSNAr反応条件下で反応させて、式10:
【化213】
の化合物を調製することと、
(b)式10:
【化214】
(式中、R1bは、ハロゲン、CF3、−O(C1〜C6アルキル)であり、ここで、前記アルキルは、ハロゲン、CN、CF3、C1〜C3アルキル、−O(C1〜C3アルキル)、およびNRcRdから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されていてもよく;R2は、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−NH(C1〜C6アルキル)、飽和または部分不飽和のC3〜C6シクロアルキル、フェニル、飽和または部分不飽和の4〜6員複素環、5または6員ヘテロアリール、8〜10員二環式アリール、8〜10員二環式複素環、および8〜10員二環式ヘテロアリールから選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、フェニル、複素環、ヘテロアリール、およびアリールは、OH、CN、ハロゲン、オキソ(ただし、フェニル、アリール、またはヘテロアリール上にはない)、CF3、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、−SO2Ri、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、NReRf、およびフェニルから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており、ここで、前記フェニルは、OH、CN、ハロゲン、CF3、C1〜C3アルキル、−O(C1〜C3アルキル)、およびNRgRhから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており;RcおよびRdは、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択されるか、またはRcおよびRdは、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;ReおよびRfは、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択され;RgおよびRhは、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択され;RiはC1〜C3アルキルであり;Aは、直接結合またはCRaRbから選択され;R3は、水素、またはOH、F、−O(C1〜C3アルキル)、もしくはC3〜C6シクロアルキルで任意に置換されたC1〜C4アルキルから選択され;R5は、水素およびCH3から選択されるか、またはAはCRaRbであり、RaおよびRbは水素であり、R3およびR5は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;R6は、水素、F、OH、−OCH3、C1〜C3アルキル、およびシクロプロピルから選択されるか、またはAは直接結合であり、R6aは水素であり、R3およびR6は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;R6aは、水素、F、OH、およびCH3から選択され;R7は水素であるか、またはAはCRaRbであり、R3およびR7は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;Raは水素であるか、またはR4およびRbは存在せず、R3およびRaは、それらが結合する原子とともに芳香族5または6員環を形成し;Rbは水素であるかまたは存在せず;pは、0、1、2、または3である)の化合物をアルキル化して、式11:
【化215】
(式中、 R4aはC1〜C4アルキルである)の化合物を提供することと、
(c)式12:
【化216】
(式中、R1aは、ハロゲンまたはOHであり;R2は、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−NH(C1〜C6アルキル)、飽和または部分不飽和のC3〜C6シクロアルキル、フェニル、飽和または部分不飽和の4〜6員複素環、5または6員ヘテロアリール、8〜10員二環式アリール、8〜10員二環式複素環、および8〜10員二環式ヘテロアリールから選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、フェニル、複素環、ヘテロアリール、およびアリールは、OH、CN、ハロゲン、オキソ(ただし、フェニル、アリール、またはヘテロアリール上にはない)、CF3、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、−SO2Ri、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、NReRf、およびフェニルから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており、ここで、前記フェニルは、OH、CN、ハロゲン、CF3、C1〜C3アルキル、−O(C1〜C3アルキル)、およびNRgRhから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており;ReおよびRfは、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択され;RgおよびRhは、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択され;RiはC1〜C3アルキルであり;Aは、直接結合またはCRaRbから選択され;R3は、水素、またはOH、F、−O(C1〜C3アルキル)、もしくはC3〜C6シクロアルキルで任意に置換されたC1〜C4アルキルから選択され;R5は、水素およびCH3から選択されるか、またはAはCRaRbであり、RaおよびRbは水素であり、R3およびR5は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;R6は、水素、F、OH、−OCH3、C1〜C3アルキル、およびシクロプロピルから選択されるか、またはAは直接結合であり、R6aは水素であり、R3およびR6は、それらが結合する原子とともに5員環を形成し;R6aは、水素、F、OH、およびCH3から選択され;R7は水素であるか、またはAはCRaRbであり、R3およびR7は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;Raは水素であるか、またはR4およびRbは存在せず、R3およびRaは、それらが結合する原子とともに芳香族5または6員環を形成し;Rbは水素であるかまたは存在せず;pは、0、1、2、または3であり;PGは保護基(例えば、tert−ブトキシカルボニル、またはp−メトキシベンジル)の化合物を保護し、
カップリング反応を行ない、
この化合物を脱保護して、式15:
【化217】
(式中、R1cは、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、フェニル、または5もしくは6員ヘテロアリールであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは、ハロゲン、CN、CF3、C1〜C3アルキル、−O(C1〜C3アルキル)、およびNRcRdから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており;RcおよびRdは、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択されるか、またはRcおよびRdは、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成する)の化合物を提供することと、
(d)式16:
【化218】
(式中、R2は、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−NH(C1〜C6アルキル)、飽和または部分不飽和のC3〜C6シクロアルキル、フェニル、飽和または部分不飽和の4〜6員複素環、5または6員ヘテロアリール、8〜10員二環式アリール、8〜10員二環式複素環、および8〜10員二環式ヘテロアリールから選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、フェニル、複素環、ヘテロアリール、およびアリールは、OH、CN、ハロゲン、オキソ(ただし、フェニル、アリール、またはヘテロアリール上にはない)、CF3、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、−SO2Ri、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、NReRf、およびフェニルから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており、ここで、前記フェニルは、OH、CN、ハロゲン、CF3、C1〜C3アルキル、−O(C1〜C3アルキル)、およびNRgRhから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており;ReおよびRfは、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択され;RgおよびRhは、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択され;RiはC1〜C3アルキルであり;Aは、直接結合またはCRaRbから選択され;R3は、水素、またはOH、F、−O(C1〜C3アルキル)、もしくはC3〜C6シクロアルキルで任意に置換されたC1〜C4アルキルから選択され;R5は、水素およびCH3から選択されるか、またはAはCRaRbであり、RaおよびRbは水素であり、R3およびR5は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;R6は、水素、F、OH、−OCH3、C1〜C3アルキル、およびシクロプロピルから選択されるか、またはAは直接結合であり、R6aは水素であり、R3およびR6は、それらが結合する原子とともに5員環を形成し;R6aは、水素、F、OH、およびCH3から選択され;R7は水素であるか、またはAはCRaRbであり、R3およびR7は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;Raは水素であるか、またはR4およびRbは存在せず、R3およびRaは、それらが結合する原子とともに芳香族5または6員環を形成し;Rbは水素であるかまたは存在せず;pは、0、1、2、または3であり;PGは、Boc、CBz、ベンジル、またはR4などの、保護基であり;R4は、水素、またはOH、F、−O(C1〜C3アルキル)、もしくはC3〜C6シクロアルキルで任意に置換されたC1〜C4アルキルから選択されるか、あるいはR3およびR4は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成する)の化合物を官能基化し、
次いで、脱保護して、式18:
【化219】
(式中、R1dは、水素または−S(C1〜C6アルキル)である)の化合物を提供することと、を含む方法を提供する、方法。
【請求項1】
式I:
【化210】
ならびにその立体異性体、互変異性体、および薬学的に許容される塩から選択される化合物であって、
ここで、Aが、直接結合またはCRaRbから選択され;
R1が、水素、ハロゲン、CN、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルケニル、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、C3〜C6シクロアルキル、4〜6員複素環、フェニル、および5または6員ヘテロアリールから選択され、ここで、前記アルキル、アルケニル、シクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリールは、ハロゲン、CN、CF3、C1〜C3アルキル、−O(C1〜C3アルキル)、およびNRcRdから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており;
R2が、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−NH(C1〜C6アルキル)、飽和または部分不飽和のC3〜C6シクロアルキル、フェニル、飽和または部分不飽和の4〜6員複素環、5または6員ヘテロアリール、8〜10員二環式アリール、8〜10員二環式複素環、および8〜10員二環式ヘテロアリールから選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、フェニル、複素環、ヘテロアリール、およびアリールは、OH、CN、ハロゲン、オキソ(ただし、フェニル、アリール、またはヘテロアリール上にはない)、CF3、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、−SO2Ri、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、NReRf、およびフェニルから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており、ここで、前記フェニルは、OH、CN、ハロゲン、CF3、C1〜C3アルキル、−O(C1〜C3アルキル)、およびNRgRhから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており;
R3およびR4が、水素、またはOH、F、−O(C1〜C3アルキル)、もしくはC3〜C6シクロアルキルで任意に置換されたC1〜C4アルキルから独立して選択されるか、または
R3およびR4が、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;
R5が、水素およびCH3から選択されるか、または
AがCRaRbであり、RaおよびRbが水素であり、R3およびR5が、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;
R6が、水素、F、OH、−OCH3、C1〜C3アルキル、およびシクロプロピルから選択されるか、または
Aが直接結合であり、R6aが水素であり、R3およびR6が、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;
R6aが、水素、F、OH、およびCH3から選択され;
R7が水素であるか、または
AがCRaRbであり、R3およびR7が、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;
Raが水素であるか、または
R4およびRbが存在せず、R3およびRaが、それらが結合する原子とともに5または6員の芳香族環を形成し;
Rbが水素であるかまたは存在せず;
RcおよびRdが、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択されるか、または
RcおよびRdが、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;
ReおよびRfが、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択され;
RgおよびRhが、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択され;
RiがC1〜C3アルキルであり;
pが、0、1、2、または3である、化合物。
【請求項2】
Aが、直接結合またはCRaRbから選択され;
R1が、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、−S(C1〜C6アルキル)、C3〜C6シクロアルキル、5または6員複素環、フェニル、および5または6員ヘテロアリールから選択され、ここで前記アルキル、シクロアルキル、複素環、フェニル、またはヘテロアリールは、ハロゲン、CN、CF3、C1〜C3アルキル、−O(C1〜C3アルキル)、およびNRcRdから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており;
R2が、C1〜C6アルキル、飽和または部分不飽和のC3〜C6シクロアルキル、フェニル、飽和または部分不飽和の5または6員複素環、5または6員ヘテロアリール、8〜10員二環式アリール、8〜10員二環式複素環、および8〜10員二環式ヘテロアリールから選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、フェニル、複素環、ヘテロアリール、およびアリールは、OH、CN、ハロゲン、オキソ(ただし、フェニル、アリール、またはヘテロアリール上にはない)、CF3、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、およびNReRfから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており;
R3およびR4が、水素、またはOH、F、もしくはC3〜C6シクロアルキルで任意に置換されたC1〜C4アルキルから独立して選択されるか、または
R3およびR4が、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;
R5が、水素およびCH3から選択されるか、または
AがCRaRbであり、RaおよびRbが水素であり、R3およびR5が、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;
R6が、水素、F、OH、−OCH3、およびC1〜C3アルキルから選択されるか、または
Aが直接結合であり、R6aが水素であり、R3およびR6が、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;
R6aが、水素、F、OHおよびCH3から選択され;
R7が水素であるか、または
AがCRaRbであり、R3およびR7が、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;
Raが水素であるか、または
R4およびRbが存在せず、R3およびRaが、それらが結合する原子とともに5または6員の芳香族環を形成し;
Rbが水素であるかまたは存在せず;
RcおよびRdが、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択されるか、または
RcおよびRdが、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;
ReおよびRfが、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択され;
pが0、1、2、または3である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
pが0である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
pが1である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項5】
pが2である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項6】
pが3である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項7】
R1が、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、−S(C1〜C6アルキル)、C3〜C6シクロアルキル、5または6員複素環、フェニル、および5または6員ヘテロアリールから選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、複素環、アリール、またはヘテロアリールは、ハロゲン、CN、CF3、C1〜C3アルキル、−O(C1〜C3アルキル)、およびNRcRdから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されている、請求項1〜6のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項8】
R1が、ハロゲン、C3〜C6シクロアルキル、およびC1〜C6アルキルから選択され、ここで、前記アルキルは、1つまたは複数のF基で任意に置換されている、請求項1〜7のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項9】
R1が、Br、Cl、F、シクロプロピル、およびCF3から選択される、請求項1〜8のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項10】
R1が、水素、Br、Cl、F、CN、CF3、メチル、エチル、イソプロピル、プロパ−1−エン−2−イル、−OCH2CH3、−OCH2CH2OCH3、−SCH3、−SCH2CH3、−SCH(CH3)2、シクロプロピル、フェニル、および6−メチルピリジン−3−イルから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
R2が、C1〜C6アルキル、飽和または部分不飽和のC3〜C6シクロアルキル、フェニル、飽和または部分不飽和の5または6員複素環、5または6員ヘテロアリール、8〜10員二環式アリール、8〜10員二環式複素環、および8〜10員二環式ヘテロアリールから選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、フェニル、複素環、ヘテロアリール、およびアリールは、OH、CN、ハロゲン、オキソ(ただし、フェニル、アリール、またはヘテロアリール上にはない)、CF3、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、およびNReRfから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されている、請求項1〜9のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項12】
R2が、C1〜C6アルキル、飽和C3〜C6シクロアルキル、フェニル、飽和または部分不飽和の5または6員複素環、5または6員ヘテロアリール、および8〜10員二環式ヘテロアリールから選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、フェニル、複素環、およびヘテロアリールは、ハロゲン、オキソ(ただし、フェニルまたはヘテロアリール上にはない)、CF3、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、またはC3〜C6シクロアルキルで任意に置換されている、請求項1〜9のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項13】
R2が、イソプロピル、tert−ブチル、イソブチル、シクロプロピルメチル、−CH(CH2CH3)2、−CH2OCH3、−CH(CH3)OCH3、−CH2CH2OCH3、−CH(シクロプロピル)CF3、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、フェニル、3−メチルフェニル、4−フルオロフェニル、3−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、2−フルオロ−5−メチルフェニル、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル、1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル、モルホリン−2−イル、ピラゾール−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、2−メチルオキサゾール−4−イル、5−メチルイソキサゾール−3−イル、2−メチルチアゾール−4−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、6−メトキシ−ピリジン−2−イル、3−メチルピリジン−2−イル、5−クロロ−ピリジン−2−イル、5−メチルピリジン−2−イル、2−メチルピリジン−3−イル、5−メチルピリジン−3−イル、5−クロロピリジン−3−イル、6−メチルピリジン−3−イル、ピリミジン−2−イル、ピラジン−2−イル、5−メチルピラジン−2−イルおよびキノキサリン−2−イルから選択される、請求項1〜9のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項14】
R2が、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、イソブチル、シクロプロピルメチル、−CH2CF3、−CH(CH2CH3)2、−CH2OH、−CH2OCH3、−CH2OCH2CH3、−CH(CH3)OCH3、−CH2CH2OCH3、−CH(CH3)OH、−C(CH3)2OH、−CH2CN、−CH2CH2F、−C(CH3)2F、−CH(CH3)CH2CH3、−CH2OCH(CH3)2、−CH(CH3)OCH(CH3)2、−CH2SO2CH3、−CH(CH3)フェニル、−CH2(フェニル)、−OCH2CH3、−NH(CH2CH3)、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、1−(トリフルオロメチル)シクロプロピル、1−(メトキシ)シクロプロピル、2,2−ジフルオロシクロプロピル、1−メチルシクロプロピル、2−フェニルシクロプロピル、2,2−ジメチルシクロプロピル、フェニル、3−メチルフェニル、4−フルオロフェニル、3−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、2−フルオロ−5−メチルフェニル、3−メチルオキセタン−3−イル、アゼチジン−1−イル、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリジン−3−イル、1−メチル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル、1−イソプロピル−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル、1−(シクロプロピルメチル)−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリダジン−3−イル、モルホリン−2−イル、ピロリジン−1−イル、5−オキソピロリジン−2−イル、ピラゾール−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル、2−メチルオキサゾール−4−イル、5−メチルイソキサゾール−3−イル、2−メチルチアゾール−4−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、6−メトキシ−ピリジン−2−イル、3−メチルピリジン−2−イル、5−クロロ−ピリジン−2−イル、5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル、2−メチルピリジン−3−イル、5−メチルピリジン−3−イル、5−クロロピリジン−3−イル、6−メチルピリジン−3−イル、ピリミジン−2−イル、5−エチルピリミジン−2−イル、ピラジン−2−イル、5−メチルピラジン−2−イル、およびキノキサリン−2−イルから選択される、請求項1または10に請求された化合物。
【請求項15】
Aが直接結合である、請求項1〜14のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項16】
AがCRaRbである、請求項1〜15のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項17】
R3が、水素、またはOH、F、もしくはC3〜C6シクロアルキルで任意に置換されたC1〜C4アルキルから選択される、請求項1〜16のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項18】
R3が、水素、メチル、イソプロピル、イソブチル、CH2CH2OH、およびシクロプロピルメチルから選択される、請求項1〜17のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項19】
R3が、水素、メチル、エチル、イソプロピル、イソブチル、CH2CH2OH、CH2CH2OCH3、CH2CH2F、およびシクロプロピルメチルから選択される、請求項1、10、または14のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項20】
R4が、水素、またはOH、F、もしくはC3〜C6シクロアルキルで任意に置換されたC1〜C4アルキルから選択される、請求項1〜19のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項21】
R4が、水素およびメチルから選択される、請求項1〜20のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項22】
R4およびRbが存在せず、R3およびRaが、それらが結合する原子とともに5または6員の芳香族環を形成する、請求項1〜16のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項23】
R4およびRbが存在せず、R3およびRaが、それらが結合する原子とともに6員芳香族環を形成する、請求項1〜16または22のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項24】
R5が、水素およびCH3から選択される、請求項1〜23のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項25】
AがCRaRbであり、RaおよびRbが水素であり、R3およびR5が、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成する、請求項1〜16のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項26】
R6が、水素、F、OH、−OCH3、およびC1〜C3アルキルから選択される、請求項1〜25のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項27】
R6が水素である、請求項1〜26のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項28】
Aが直接結合であり、R6aが水素であり、R3およびR6が、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成する、請求項1〜16のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項29】
R6が、水素、F、−OCH3、メチル、およびシクロプロピルから選択される、請求項1、10、14、または19のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項30】
R7が水素である、請求項1〜29のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項31】
AがCRaRbであり、R3およびR7が、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成する、請求項1〜16のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項32】
請求項1に定義されており、かつ本明細書中の実施例1〜184のいずれか1つの中で命名されている式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩。
【請求項33】
請求項1〜32のいずれか1項に請求された化合物、および薬学的に許容される担体または賦形剤を含む、薬学的組成物。
【請求項34】
CHK1によって調節される疾患または障害を予防または治療する方法であって、そのような治療を必要とする哺乳動物に、有効量の請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項35】
前記疾患が癌である、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
DNA損傷剤も投与する、請求項34または35に記載の方法。
【請求項37】
前記DNA損傷剤が、ゲムシタビン、イリノテカン、テモゾロミド、カペシタビン、カンプトテシン、シスプラチン、アラ−C、および5−FUからなる群から選択される、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
癌を予防または治療する方法であって、そのような治療を必要とする哺乳動物に、有効量の請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物を、単独でまたは抗癌特性を有する1つまたは複数の追加の化合物と組み合わせて投与することを含む方法。
【請求項39】
前記追加の化合物がDNA損傷剤である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記DNA損傷剤が、ゲムシタビン、イリノテカン、テモゾロミド、カペシタビン、カンプトテシン、シスプラチン、アラ−C、および5−FUからなる群から選択される、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
哺乳動物における過剰増殖性疾患を治療する方法であって、治療有効量の請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物を哺乳動物に投与することを含む方法。
【請求項42】
前記過剰増殖性疾患が癌である、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
DNA損傷剤も投与する、請求項41および42に記載の方法。
【請求項44】
前記DNA損傷剤が、ゲムシタビン、イリノテカン、テモゾロミド、カペシタビン、カンプトテシン、シスプラチン、アラ−C、および5−FUからなる群から選択される、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
治療で使用するための請求項1〜32のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項46】
前記治療がDNA損傷剤の投与も含む、請求項45に記載の化合物。
【請求項47】
前記DNA損傷剤が、ゲムシタビン、イリノテカン、テモゾロミド、カペシタビン、カンプトテシン、シスプラチン、アラ−C、および5−FUからなる群から選択される、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
過剰増殖性疾患の治療で使用するための請求項1〜32のいずれか1項に請求された化合物。
【請求項49】
前記過剰増殖性疾患が癌である、請求項48に記載の化合物。
【請求項50】
前記治療がDNA損傷剤の投与も含む、請求項48および49に記載の化合物。
【請求項51】
前記DNA損傷剤が、ゲムシタビン、イリノテカン、テモゾロミド、カペシタビン、カンプトテシン、シスプラチン、アラ−C、および5−FUからなる群から選択される、請求項50に記載の化合物。
【請求項52】
過剰増殖性疾患を治療するための医薬品の製造における請求項1〜32のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項53】
前記過剰増殖性疾患が癌である、請求項52に記載の使用。
【請求項54】
前記治療がDNA損傷剤の使用も含む、請求項52または53に記載の使用。
【請求項55】
前記DNA損傷剤が、ゲムシタビン、イリノテカン、テモゾロミド、カペシタビン、カンプトテシン、シスプラチン、アラ−C、および5−FUからなる群から選択される、請求項54に記載の使用。
【請求項56】
癌治療を受けている患者の治療においてCHK1阻害剤として使用するための医薬品の製造における、請求項1〜32のいずれか1項に請求された化合物の使用。
【請求項57】
前記治療がDNA損傷剤の使用も含む、請求項56に記載の使用。
【請求項58】
前記DNA損傷剤が、ゲムシタビン、イリノテカン、テモゾロミド、カペシタビン、カンプトテシン、シスプラチン、アラ−C、および5−FUからなる群から選択される、請求項57に記載の使用。
【請求項59】
過剰増殖性疾患の治療における請求項1〜32のいずれか1項に請求された化合物を含む薬学的組成物。
【請求項60】
癌の治療で使用するための請求項1〜32のいずれか1項に請求された化合物を含む薬学的組成物。
【請求項61】
式I(または10、11、15、もしくは18)の化合物を調製するための方法であって、
(a)式9
【化211】
(式中、R1bは、ハロゲン、CF3、および−O(C1〜C6アルキル)であり、ここで、前記アルキルは、ハロゲン、CN、CF3、C1〜C3アルキル、−O(C1〜C3アルキル)、およびNRcRdから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されていてもよく;R2は、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−NH(C1〜C6アルキル)、飽和または部分不飽和のC3〜C6シクロアルキル、フェニル、飽和または部分不飽和の4〜6員複素環、5または6員ヘテロアリール、8〜10員二環式アリール、8〜10員二環式複素環、および8〜10員二環式ヘテロアリールから選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、フェニル、複素環、ヘテロアリール、およびアリールは、OH、CN、ハロゲン、オキソ(ただし、フェニル、アリール、またはヘテロアリール上にはない)、CF3、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、−SO2Ri、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、NReRf、およびフェニルから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており、ここで、前記フェニルは、OH、CN、ハロゲン、CF3、C1〜C3アルキル、−O(C1〜C3アルキル)、およびNRgRhから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており;RcおよびRdは、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択されるか、またはRcおよびRdは、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;ReおよびRfは、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択され;RgおよびRhは、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択され;RiはC1〜C3アルキルである)の化合物を、
式:
【化212】
(式中、Aは、直接結合またはCRaRbから選択され;R3は、水素、またはOH、F、−O(C1〜C3アルキル)、もしくはC3〜C6シクロアルキルで任意に置換されたC1〜C4アルキルから選択され;R5は、水素およびCH3から選択されるか、またはAはCRaRbであり、RaおよびRbは水素であり、R3およびR5は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;R6は、水素、F、OH、−OCH3、C1〜C3アルキル、およびシクロプロピルから選択されるか、またはAは直接結合であり、R6aは水素であり、R3およびR6は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;R6aは、水素、F、OH、およびCH3から選択され;R7は水素であるか、またはAはCRaRbであり、R3およびR7は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;Raは水素であるか、またはR4およびRbは存在せず、R3およびRaは、それらが結合する原子とともに芳香族5または6員環を形成し;Rbは水素であるかまたは存在せず;pは、0、1、2、または3であり;PGは保護基(例えば、Boc、CBz、ベンジル、またはR4(式中、R4は、水素、またはOH、F、−O(C1〜C3アルキル)、もしくはC3〜C6シクロアルキルで任意に置換されたC1〜C4アルキルから選択されるか、あるいはR3およびR4は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成する)である)を有する適当に置換されたアミンと、標準的なSNAr反応条件下で反応させて、式10:
【化213】
の化合物を調製することと、
(b)式10:
【化214】
(式中、R1bは、ハロゲン、CF3、−O(C1〜C6アルキル)であり、ここで、前記アルキルは、ハロゲン、CN、CF3、C1〜C3アルキル、−O(C1〜C3アルキル)、およびNRcRdから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されていてもよく;R2は、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−NH(C1〜C6アルキル)、飽和または部分不飽和のC3〜C6シクロアルキル、フェニル、飽和または部分不飽和の4〜6員複素環、5または6員ヘテロアリール、8〜10員二環式アリール、8〜10員二環式複素環、および8〜10員二環式ヘテロアリールから選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、フェニル、複素環、ヘテロアリール、およびアリールは、OH、CN、ハロゲン、オキソ(ただし、フェニル、アリール、またはヘテロアリール上にはない)、CF3、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、−SO2Ri、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、NReRf、およびフェニルから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており、ここで、前記フェニルは、OH、CN、ハロゲン、CF3、C1〜C3アルキル、−O(C1〜C3アルキル)、およびNRgRhから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており;RcおよびRdは、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択されるか、またはRcおよびRdは、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;ReおよびRfは、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択され;RgおよびRhは、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択され;RiはC1〜C3アルキルであり;Aは、直接結合またはCRaRbから選択され;R3は、水素、またはOH、F、−O(C1〜C3アルキル)、もしくはC3〜C6シクロアルキルで任意に置換されたC1〜C4アルキルから選択され;R5は、水素およびCH3から選択されるか、またはAはCRaRbであり、RaおよびRbは水素であり、R3およびR5は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;R6は、水素、F、OH、−OCH3、C1〜C3アルキル、およびシクロプロピルから選択されるか、またはAは直接結合であり、R6aは水素であり、R3およびR6は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;R6aは、水素、F、OH、およびCH3から選択され;R7は水素であるか、またはAはCRaRbであり、R3およびR7は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;Raは水素であるか、またはR4およびRbは存在せず、R3およびRaは、それらが結合する原子とともに芳香族5または6員環を形成し;Rbは水素であるかまたは存在せず;pは、0、1、2、または3である)の化合物をアルキル化して、式11:
【化215】
(式中、 R4aはC1〜C4アルキルである)の化合物を提供することと、
(c)式12:
【化216】
(式中、R1aは、ハロゲンまたはOHであり;R2は、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−NH(C1〜C6アルキル)、飽和または部分不飽和のC3〜C6シクロアルキル、フェニル、飽和または部分不飽和の4〜6員複素環、5または6員ヘテロアリール、8〜10員二環式アリール、8〜10員二環式複素環、および8〜10員二環式ヘテロアリールから選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、フェニル、複素環、ヘテロアリール、およびアリールは、OH、CN、ハロゲン、オキソ(ただし、フェニル、アリール、またはヘテロアリール上にはない)、CF3、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、−SO2Ri、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、NReRf、およびフェニルから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており、ここで、前記フェニルは、OH、CN、ハロゲン、CF3、C1〜C3アルキル、−O(C1〜C3アルキル)、およびNRgRhから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており;ReおよびRfは、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択され;RgおよびRhは、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択され;RiはC1〜C3アルキルであり;Aは、直接結合またはCRaRbから選択され;R3は、水素、またはOH、F、−O(C1〜C3アルキル)、もしくはC3〜C6シクロアルキルで任意に置換されたC1〜C4アルキルから選択され;R5は、水素およびCH3から選択されるか、またはAはCRaRbであり、RaおよびRbは水素であり、R3およびR5は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;R6は、水素、F、OH、−OCH3、C1〜C3アルキル、およびシクロプロピルから選択されるか、またはAは直接結合であり、R6aは水素であり、R3およびR6は、それらが結合する原子とともに5員環を形成し;R6aは、水素、F、OH、およびCH3から選択され;R7は水素であるか、またはAはCRaRbであり、R3およびR7は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;Raは水素であるか、またはR4およびRbは存在せず、R3およびRaは、それらが結合する原子とともに芳香族5または6員環を形成し;Rbは水素であるかまたは存在せず;pは、0、1、2、または3であり;PGは保護基(例えば、tert−ブトキシカルボニル、またはp−メトキシベンジル)の化合物を保護し、
カップリング反応を行ない、
この化合物を脱保護して、式15:
【化217】
(式中、R1cは、C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、フェニル、または5もしくは6員ヘテロアリールであり、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、フェニル、またはヘテロアリールは、ハロゲン、CN、CF3、C1〜C3アルキル、−O(C1〜C3アルキル)、およびNRcRdから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており;RcおよびRdは、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択されるか、またはRcおよびRdは、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成する)の化合物を提供することと、
(d)式16:
【化218】
(式中、R2は、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−NH(C1〜C6アルキル)、飽和または部分不飽和のC3〜C6シクロアルキル、フェニル、飽和または部分不飽和の4〜6員複素環、5または6員ヘテロアリール、8〜10員二環式アリール、8〜10員二環式複素環、および8〜10員二環式ヘテロアリールから選択され、ここで、前記アルキル、シクロアルキル、フェニル、複素環、ヘテロアリール、およびアリールは、OH、CN、ハロゲン、オキソ(ただし、フェニル、アリール、またはヘテロアリール上にはない)、CF3、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、−SO2Ri、C1〜C6アルキル、−O(C1〜C6アルキル)、−S(C1〜C6アルキル)、NReRf、およびフェニルから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており、ここで、前記フェニルは、OH、CN、ハロゲン、CF3、C1〜C3アルキル、−O(C1〜C3アルキル)、およびNRgRhから選択される1つまたは複数の基で任意に置換されており;ReおよびRfは、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択され;RgおよびRhは、水素およびC1〜C3アルキルから独立して選択され;RiはC1〜C3アルキルであり;Aは、直接結合またはCRaRbから選択され;R3は、水素、またはOH、F、−O(C1〜C3アルキル)、もしくはC3〜C6シクロアルキルで任意に置換されたC1〜C4アルキルから選択され;R5は、水素およびCH3から選択されるか、またはAはCRaRbであり、RaおよびRbは水素であり、R3およびR5は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;R6は、水素、F、OH、−OCH3、C1〜C3アルキル、およびシクロプロピルから選択されるか、またはAは直接結合であり、R6aは水素であり、R3およびR6は、それらが結合する原子とともに5員環を形成し;R6aは、水素、F、OH、およびCH3から選択され;R7は水素であるか、またはAはCRaRbであり、R3およびR7は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成し;Raは水素であるか、またはR4およびRbは存在せず、R3およびRaは、それらが結合する原子とともに芳香族5または6員環を形成し;Rbは水素であるかまたは存在せず;pは、0、1、2、または3であり;PGは、Boc、CBz、ベンジル、またはR4などの、保護基であり;R4は、水素、またはOH、F、−O(C1〜C3アルキル)、もしくはC3〜C6シクロアルキルで任意に置換されたC1〜C4アルキルから選択されるか、あるいはR3およびR4は、それらが結合する原子とともに5または6員環を形成する)の化合物を官能基化し、
次いで、脱保護して、式18:
【化219】
(式中、R1dは、水素または−S(C1〜C6アルキル)である)の化合物を提供することと、を含む方法を提供する、方法。
【公表番号】特表2011−520896(P2011−520896A)
【公表日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−509628(P2011−509628)
【出願日】平成21年5月13日(2009.5.13)
【国際出願番号】PCT/US2009/043691
【国際公開番号】WO2009/140320
【国際公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【出願人】(504344509)アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド (87)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月13日(2009.5.13)
【国際出願番号】PCT/US2009/043691
【国際公開番号】WO2009/140320
【国際公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【出願人】(504344509)アレイ バイオファーマ、インコーポレイテッド (87)
【Fターム(参考)】
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