説明

コネクタ

【課題】目視できない状況でも容易に嵌合でき、耐久性に優れたコネクタを提供する。
【解決手段】ソケット1とプラグ2とを嵌合させて、ソケット1の一方の端部に接続される第1接続線15とプラグ2の一方の端部に接続される第2接続線25との中継を行うコネクタ100は、ソケット1が、円筒形の一方の開口部11aから周方向に沿った少なくとも1箇所を、最深部11bがV字状となるように切り欠いて形成される切欠部113と、開口部11aの周方向に沿った少なくとも1箇所から突出し、先端が略V字状となるように形成された第1案内部111と、円筒形の側面部にプラグ2との嵌合時に係止して掛止めする掛止め部112と、を有し、プラグ2が、切欠部113に挿入嵌合し先端が略V字状で形成された第2案内部211と、ソケット1との嵌合時に掛止め部112と係止するツメ部212と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソケットとプラグとを嵌合させて、ソケットの一方の端部に接続される第1接続線とプラグの一方の端部に接続される第2接続線との中継を行うコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
電気機器等においては、通電用の電源ケーブルや信号伝達用の信号ケーブルが多く用いられる。このような電源ケーブルや信号ケーブルを延長したり信号を他の電気機器に伝達したりする際に、ケーブルとケーブルとを接続するケースがある。このような接続においては、一方のケーブルの一端にソケットを取り付けると共に、他方のケーブルの一端にプラグを取り付けて、ソケットとプラグとを嵌合させて所期の目的を実現するコネクタが広く用いられる。この種のコネクタとして、下記に出典を示す特許文献1−4に記載のものがある。
【0003】
特許文献1に記載のコネクタは、互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングと、当該一対のコネクタハウジングの嵌合動作に伴って両方のコネクタハウジングを嵌合状態にロックするロック手段とを備えて構成される。
【0004】
また、特許文献2に記載の防水コネクタは、リセプタクル側コネクタとプラグ側コネクタとからなる。リセプタクル側コネクタは挿入孔部の開放端側外周部に一体形成された係合部が備えられる。当該係合部は、開放端側外周部と同心状で外周部と所定間隙を有して配設された薄肉でかつ同幅の環状係合体と、外周部と環状係合体の内周面とを互いに連結する支持片とを備えている。また、プラグ側コネクタは挿入孔部内に遊嵌状に挿入される挿入突部を備え、挿入状態で挿入孔部内周面と挿入突部外周面とで圧縮変形されて相互間を液密状にシール可能に、挿入突部の外周部にOリングが抜止保持される。さらに、プラグ側コネクタは環状係合体に抜止状に係止される被係合部を備える。
【0005】
また、特許文献3に記載のコネクタは、円筒状からなる、軸方向に互いに前進させることで同心状に嵌合される一対のコネクタハウジングを有している。そして、いずれか一方のコネクタハウジングに形成された溝と他方のコネクタハウジングに形成されたリブとが嵌合した状態で、一対のコネクタハウジングが周方向の相対回転を規制しつつ、軸方向の嵌合動作を許容されるようになっている位置決め手段を備える。また、溝とリブとが嵌合しない状態で、その両コネクタハウジングを概ね同心状に且つ周方向の相対回転を可能に案内するガイド手段も備えられる。
【0006】
また、特許文献4に記載される嵌合誘導機能付きコネクタは、嵌合する一対のコネクタハウジングのうち、一方のコネクタハウジングに他方のコネクタハウジングを受け入れる套体部が設けられる。そして、当該套体部の上下左右の周壁には、夫々嵌合方向へ向けて拡開した対向する傾斜面を設けると共に、隣り合う当該傾斜面の嵌合方向における端部が相互に近接し、他方のコネクタハウジングの上下左右の外周壁に案内突起を備えて構成される。また、対向する傾斜面の底部に案内突起を受け入れる係止孔が設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平10−162896号公報
【特許文献2】特開平11−135190号公報
【特許文献3】特許第3077696号明細書
【特許文献4】特許第3191909号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載のコネクタが一対のコネクタハウジングを嵌合させる際、互いのコネクタハウジングが備えるロック手段の位置がずれている場合にはロック手段が機能しない。このため、嵌合させる際には目視にてロック手段の位置合わせを行う必要がある。
【0009】
また、特許文献2に記載の防水コネクタがリセプタクル側コネクタとプラグ側コネクタとを嵌合させる際にも、上記特許文献1のロック手段と同様、目視にて位置合わせを行う必要がある。
【0010】
また、特許文献3に記載のコネクタは、一対のコネクタハウジングを押し付けながら周方向に回転することにより目視不要で嵌合が可能な構成となっている。しかしながら、このような押し付け回転により、コネクタハウジングに余計な応力が加えられることになるので当該応力に耐えうる強度を有するように形成する必要がある。
【0011】
また、特許文献4に記載の嵌合誘導機能付きコネクタは、一方のコネクタハウジングに対して他方のコネクタハウジングがいずれかの方向に最も大きくずれた場合であっても案内可能なように案内突起の長さを長く形成しておく必要がある。このため、一対のコネクタハウジングを適切に嵌合させた場合であっても、コネクタハウジングから案内突起が大きく突出するので、案内突起がコネクタ以外のものに引っ掛かり破損してしまう可能性がある。
【0012】
本発明の目的は、上記問題に鑑み、目視できない状況であっても容易に嵌合でき、耐久性に優れているコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するための本発明に係るコネクタの特徴構成は、ソケットとプラグとを嵌合させて、前記ソケットの一方の端部に接続される第1接続線と前記プラグの一方の端部に接続される第2接続線との中継を行うために、前記ソケットが、円筒形の一方の開口部から周方向に沿った少なくとも1箇所を、最深部がV字状となるように切り欠いて形成される切欠部と、前記開口部の周方向に沿った少なくとも1箇所から突出し、先端が略V字状となるように形成された第1案内部と、前記円筒形の側面部に前記プラグとの嵌合時に係止して掛止めする掛止め部と、を有し、前記プラグが、前記切欠部に挿入嵌合し先端が略V字状で形成された第2案内部と、前記ソケットとの嵌合時に前記掛止め部と係止するツメ部と、を有する点にある。
【0014】
このような特徴構成とすれば、嵌合初期の段階でソケットとプラグとの周方向の向きが合っていない場合でも、ソケットの切欠部とプラグの第2案内部とにより、嵌合途中でソケット及びプラグの周方向の向きが矯正され適切に嵌合させることができる。このため、目視確認できない状況であっても容易に嵌合させることができる。また、上述のように、嵌合途中でソケット及びプラグの周方向の向きが矯正されるので、ソケット及びプラグの嵌合部位を損傷させることがない。このため、耐久性の優れたコネクタを実現することができる。
【0015】
また、前記ツメ部は、前記ソケットと前記プラグとの嵌合方向後ろ側に前記嵌合方向に対して垂直な垂直面を有し、嵌合方向前側に前記嵌合方向後ろ側に傾斜する傾斜面を有して軸方向断面が台形状で形成されてあると好適である。
【0016】
このような構成とすれば、プラグのツメ部がソケットの掛止め部に係止する際、嵌合方向前側の面が嵌合方向後ろ側に傾斜する傾斜面で形成されているので、ツメ部が破損されることがない。また、プラグのツメ部がソケットの掛止め部に係止した場合には、ツメ部の嵌合方向後ろ側の面が嵌合方向に垂直な垂直面で形成されているので、係止が容易に解除され、嵌合が解除されることを防止できる。
【0017】
また、前記プラグ及び前記ソケットの少なくともいずれか一方のツメ部の嵌合方向後ろ側に冶具による解除可能な空間が設けられていると好適である。
【0018】
このような構成とすれば、空間に冶具を挿入してツメ部の係止を容易に解除することが可能となる。
【0019】
また、前記プラグに所定の深さを有する凹部が形成されていると好適である。
【0020】
このような構成とすれば、凹部に例えばマイナスドライバのような細い板状の剛体を挿入し、てこの原理を利用して挿入した点を支点として剛体を引き起こすことにより、ソケットの掛止め部とプラグのツメ部との係止を容易に解除することが可能となる。
【0021】
また、前記プラグに軸心方向に沿ったリブが形成されていると好適である。
【0022】
このような構成とすれば、凹部への冶具の挿入を容易に行うことができる。
【0023】
また、前記第1接続線及び前記第2接続線の少なくともいずれか一方が、芯線と、当該芯線を覆う第1絶縁部と、当該第1絶縁部を更に覆う第2絶縁部との3層構造のケーブルで構成され、前記ケーブルを前記ソケット及び前記プラグの少なくともいずれか一方と接続する際に、前記第1絶縁部と圧入されるケーブルパッキンが用いられると好適である。
【0024】
このような構成とすれば、一旦、配設されたケーブルはケーブルパッキンから抜き取ることはないため、ケーブルとケーブルパッキンとの液密性を長期間にわたって維持することができる。したがって、例えば屋外で使用された場合であっても、ケーブルの芯線を確実に防水することが可能となる。
【0025】
また、前記ケーブルパッキンが、前記ソケットを構成するボディ及び前記プラグを構成するボディの少なくともいずれか一方と、前記ケーブルパッキンを覆って前記ボディに固定されるキャップとの嵌合時に押しつぶされ、夫々の隙間を埋めるように形成されてあると好適である。
【0026】
このような構成とすれば、更に液密性を高めることが可能となる。また、ケーブルパッキンがボディとキャップとで圧入されるので、コンタクトをボディに挿入する際にスムーズに行うことができる。このため、挿入しきった際に起こるランスの感触によって、ユーザが適切に挿入できたか否かの確認を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】コネクタを模式的に示す上方斜視図である。
【図2】ソケットの展開図である。
【図3】プラグの展開図である。
【図4】嵌合方向と直交する方向から第2案内部が正面となるように第2ボディを示す図である。
【図5】ソケットとプラグとの嵌合について示す図である。
【図6】ソケットとプラグとの嵌合状態における断面を模式的に示す図である。
【図7】ソケットとプラグとの嵌合を解除について示す図である。
【図8】その他の実施形態のプラグについて示す図である。
【図9】リングを用いた場合の接続について示す図である。
【図10】その他の実施形態に係るケーブルパッキンを用いた接続を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るコネクタ100を模式的に示した上方斜視図である。本コネクタ100は、ソケット1とプラグ2とを備えて構成される。当該コネクタ100によれば、ソケット1とプラグ2とを嵌合させて、ソケット1の一方の端部に接続される第1接続線15とプラグ2の一方の端部に接続される第2接続線25との中継を行うことが可能である。以下、このようなコネクタ100に関して説明する。なお、本実施形態においては、第1接続線15は第1ケーブル15であるとして説明し、第2接続線25は第2ケーブル25であるとして説明する。
【0029】
図2はソケット1の構造を理解し易くするためにソケット1を展開した図である。ソケット1は第1ボディ11、第1コンタクト12、第1キャップ13、第1ケーブルパッキン14から構成され、ソケット1の一方の端部に第1ケーブル15が接続される。
【0030】
第1ボディ11は円筒形状からなり、切欠部113と第1案内部111と掛止め部112とが形成される。切欠部113は、円筒形の一方の開口部11aから周方向に沿った少なくとも1箇所を、最深部11bがV字状となるように切り欠いて形成される。一方の開口部11aとは、図2に示されるように第1ケーブル15が接続される端部とは反対側の端部であり、プラグ2と嵌合する側の端部である。切欠部113は少なくとも1つ形成されると良いが、本実施形態では2つであるとして説明する。したがって、切欠部113は開口部11aから周方向に沿った2箇所が切り欠かれて形成される。図2では上方斜視図であるため切欠部113は1つしか視認できないが、他方の切欠部113は第1ボディ11の軸心を挟んで対向する側に形成される。また、切欠部113は切り欠いた最深部11bがV字状となるように形成される。このV字状は完全なV字状でなくても良く、例えば最深部11bが丸みをおびて形成されていても良い。すなわち、略V字状であれば良い。
【0031】
第1案内部111は、開口部11aの周方向に沿った少なくとも1箇所から突出し、先端が略V字状となるように形成される。ここで、上述のように本実施形態では、切欠部113は第1ボディ11の周方向に沿って2つ形成される。本実施形態では、第1案内部111は周方向に沿って2つの切欠部113の間に夫々1つずつ形成される。第1案内部111は突出した先端が略V字状となるように形成される。このV字状は完全なV字状でなくても良く、例えば先端が丸みを帯びて形成されていても良い。すなわち、略V字状であれば良い。
【0032】
掛止め部112は、円筒形の側面部にプラグ2との嵌合時に係止して掛止めする。特に掛止め部112は、図2に示されるように円筒形の側面部のうち、第1案内部111の嵌合方向手前の領域を所定の形状でくり抜いて形成される。ここで、掛止め部112はソケット1とプラグ2とが嵌合された場合に、後述するプラグ2が備えるツメ部212と係止して掛止めする。したがって、所定の形状とはツメ部212と係止可能な形状を意味する。
【0033】
第1コンタクト12は導電可能な金属で形成される。第1コンタクト12の一方の端部12aは、後述するプラグ2が備える第2コンタクト22と嵌合可能な形状で形成される。また、第1コンタクト12の他方の端部12bは、第1ケーブル15の芯線15aと接続可能な形状で形成される。第1ケーブル15の芯線15aを第1コンタクト12の端部12bで挟持し(図6参照)、更には、かしめることにより、芯線15aが第1コンタクト12から抜けないようにすることが可能である。詳細は後述するが、第1ケーブル15をソケット1と接続する際には、当該第1ケーブル15の第1絶縁部15bと圧入される第1ケーブルパッキン14が用いられる。
【0034】
第1ケーブルパッキン14はソケット1を構成する第1ボディ11と第1キャップ13との嵌合に用いられる。第1ケーブルパッキン14は一方の端部に小孔部141が形成され、他方の端部に大孔部142が形成される。小孔部141の内径は第1ケーブル15の芯線15aを被覆する第1絶縁部15bの外径よりも小さく形成される。すなわち、第1ケーブルパッキン14は第1絶縁部15bの径方向外側面と小孔部141の径方向内側面とで圧入される。このため、小孔部141に第1絶縁部15bを挿通させた場合に、液密可能に封じることができる(図6参照)。また、更に液密性を高めるために、大孔部142の内径を第1絶縁部15bの外側を更に被覆する第2絶縁部15cの外径よりも小さく形成しても良い。すなわち、第1ケーブルパッキン14は第2絶縁部15cの径方向外側面と大孔部142の径方向内側面とで圧入するように形成しても良いし、大孔部142の径方向外側面と第1ボディ11の径方向内側面とで圧入するように形成しても良い。もちろん、同等の径とすることも大きくすることも可能である。そして、第1ケーブルパッキン14は第1ボディ11と第1キャップ13とを嵌合する際に圧縮される。すなわち、第1ケーブルパッキン14は大孔部142の嵌合方向後ろ側の面と第1キャップ13の嵌合方向前側の面とで圧入するように形成される。したがって、第1ボディ11と第1キャップ13とを嵌合する場合に(嵌合時に)、第1ケーブルパッキン14が押しつぶされながら夫々の隙間を埋めることが可能となる。
【0035】
第1キャップ13は第1ケーブル15を挟持する第1コンタクト12と、第1ケーブルパッキン14とを覆って第1ボディ11に固定する。係る場合、第1ボディ11に備えられるキャップ固定用ツメ11cが、第1キャップ13の側面に形成された孔部13aに係止するように固定すると好適である。
【0036】
第1ケーブル15は、芯線15aと、当該芯線15aを覆う第1絶縁部15bと、当該第1絶縁部15bを更に覆う第2絶縁部15cとの3層構造で形成される。芯線15aは、導電可能な金属から形成される。このような構造でソケット1は構成される。
【0037】
図3はプラグ2の構造を理解し易くするためにプラグ2を展開した図である。プラグ2は第2ボディ21、第2コンタクト22、第2キャップ23、第2ケーブルパッキン24、パッキン26から構成され、第2ケーブル25が接続される。
【0038】
第2ボディ21は円筒形状からなり、第2案内部211とツメ部212とが形成される。第2案内部211は、切欠部113に挿入嵌合し先端が略V字状で形成される。この第2案内部211は最深部がV字状で形成された切欠部113と嵌合可能な形状で形成される。ここで、上述のように本実施形態では、切欠部113は2つであるとして説明している。したがって、第2案内部211も2つ形成される。第2案内部211は切欠部113と同様に夫々の第2案内部211が第2ボディ21の軸心を挟んで互いに対向するように形成される。なお、第2案内部211は、上述の第1案内部111と同様に完全なV字状でなくても良く、略V字状であれば良い。もちろん、丸みを帯びて形成されていても良い。
【0039】
ツメ部212は、ソケット1との嵌合時に掛止め部112と係止する。ツメ部212はソケット1とプラグ2とを嵌合させる際に、容易にその嵌合が抜けないように掛止め部112と係止可能な位置に設けられる。このため、ソケット1の掛止め部112とプラグ2のツメ部212とが係止状態となった場合には、容易にソケット1とプラグ2との嵌合を抜けにくくすることが可能となる。
【0040】
第2コンタクト22は導電可能な金属で形成される。第2コンタクト22の一方の端部22aは、ソケット1が備える第1コンタクト12と嵌合可能な形状で形成される。また、第2コンタクト22の他方の端部22bは、第2ケーブル25の芯線25aと接続可能な形状で形成される。第2ケーブル25の芯線25aを第2コンタクト22の端部22bで挟持し(図6参照)、更には、かしめることにより、芯線25aが第2コンタクト22から抜けないようにすることが可能である。詳細は後述するが、第2ケーブル25をプラグ2と接続する際には、当該第2ケーブル25の第1絶縁部25bと圧入される第2ケーブルパッキン24が用いられる。
【0041】
第2ケーブルパッキン24はプラグ2を構成する第2ボディ21と第2キャップ23との嵌合に用いられる。第2ケーブルパッキン24は一方の端部に小孔部241が形成され、他方の端部に大孔部242が形成される。小孔部241の内径は第2ケーブル25の芯線25aを被覆する第1絶縁部25bの外径よりも小さく形成される。すなわち、第2ケーブルパッキン24は第1絶縁部25bの径方向外側面と小孔部241の径方向内側面とで圧入される。このため、小孔部241に第1絶縁部25bを挿通させた場合に液密可能に封じることができる(図6参照)。また、更に液密性を高めるために、大孔部242の内径を第1絶縁部25bの外側を更に被覆する第2絶縁部25cの外径よりも小さく形成しても良い。すなわち、第2ケーブルパッキン24は第2絶縁部25cの径方向外側面と大孔部242の径方向内側面とで圧入するように形成しても良いし、大孔部242の径方向外側面と第2ボディ21の径方向内側面とで圧入するように形成しても良い。もちろん、同等の径とすることも大きくすることも可能である。そして、第2ケーブルパッキン24は第2ボディ21と第2キャップ23とを嵌合する際に圧縮される。すなわち、第2ケーブルパッキン24は大孔部242の嵌合方向後ろ側の面と第2キャップ23の嵌合方向前側の面とで圧入するように形成される。したがって、第2ボディ21と第2キャップ23とを嵌合する場合に(嵌合時に)、第2ケーブルパッキン24が押しつぶされながら夫々の隙間を埋めることが可能となる。
【0042】
第2キャップ23は、第2ケーブル25を挟持する第2コンタクト22と、第2ケーブルパッキン24とを覆って第2ボディ21に固定する。係る場合、第2ボディ21に備えられるキャップ固定用ツメ21cが、第2キャップ23の側面に形成された孔部23aに係止するように固定すると好適である。
【0043】
第2ケーブル25は、芯線25aと、当該芯線25aを覆う第1絶縁部25bと、当該第1絶縁部25bを更に覆う第2絶縁部25cとの3層構造で形成される。芯線25aは、導電可能に金属から形成される。
【0044】
パッキン26は、第2ボディ21の周囲に備えられ、ソケット1とプラグ2との嵌合時に圧縮されてソケット1とプラグ2の隙間を埋める。第2ボディ21の周囲とは、第2ボディ21の外周部である。ソケット1とプラグ2との嵌合時には、パッキン26が第2ボディ21の外周部と第1ボディ11の内周部との隙間を埋めるように機能するため、第1コンタクト12と第2コンタクト22と液密可能に嵌合させることが可能となる。このような構造でプラグ2は構成される。なお、パッキン26はオーリングとすることも可能である。
【0045】
図4(a)は嵌合方向と直交する方向から第2案内部211が正面となるように第2ボディ21を示した図であり、図4(b)は図4(a)を第2ボディ21の軸心方向に沿って90度回転した場合の図である。第2ボディ21の側面部には2つのツメ部212が備えられる。ツメ部212の1つ212aは、ソケット1とプラグ2との嵌合方向後ろ側に嵌合方向に対して垂直な垂直面51を有し、嵌合方向前側に嵌合方向後ろ側に傾斜する傾斜面52を有して軸方向断面が台形状で形成される。
【0046】
嵌合方向後ろ側とは第2ケーブル25が接続される側である。したがって、垂直面51はツメ部212aが有する面のうち、第2ケーブル25が接続される側の面である。また、垂直面51は嵌合方向に対して直交するように形成される。なお、嵌合方向に対して垂直とは垂直だけに限定されるものではない。垂直から例えば数度程度ずれるように形成することも当然に可能である。
【0047】
また、嵌合方向前側とはソケット1と嵌合する側である。したがって、傾斜面52はツメ部212aが有する面のうち、ソケット1と嵌合する側の面である。また、傾斜面52は嵌合方向後ろ側に傾斜するように形成される。すなわち、第2ボディ21の軸心方向と平行な側面部と傾斜する傾斜面52とのなす角度θが、90度より大きく180度より小さい範囲となるように形成される。ツメ部212aはこのような面を有し、図4(a)に示されるようにプラグ2の軸方向に沿った軸方向断面が台形となるように形成される。
【0048】
また、ツメ部212の他の1つ212bはソケット1とプラグ2との嵌合方向後ろ側に嵌合方向に対して嵌合方向前側に傾斜する傾斜面53を有し、嵌合方向前側に嵌合方向後ろ側に傾斜する傾斜面54を有して軸方向断面が台形状で形成される。そして、ツメ部212bは図4(a)に示されるように軸方向断面が台形となるように形成される。
【0049】
プラグ2は、図4(b)に示されるようにツメ部212の1つ212aの嵌合方向後ろ側に、所定の深さを有する凹部214が形成される(図7参照)。また、プラグ2には少なくとも凹部214の幅よりも小さい間隔を有して、プラグ2の軸心方向に沿って2つのリブ215が形成される。この凹部214とリブ215とは、第1ボディ11の掛止め部112と第2ボディ21のツメ部212aとの係止状態を解除する際に用いられる(詳細は後述する)。
【0050】
次に、ソケット1とプラグ2との嵌合について図5を用いて説明する。図5(a)はソケット1にプラグ2を嵌合させる際の初期段階を示した図である。図5(a)に示されるように、嵌合初期において周方向の位置がずれている場合であってもプラグ2を嵌合奥側に進入させることにより、第1ボディ11が備える第1案内部111と、第2ボディ21が備える第2案内部211との夫々が当接する面の向きに応じて、図5(b)に示されるようにプラグ2の周方向の位置が嵌合所期の位置に矯正される。そして、更に、プラグ2を嵌合奥側に進入させることにより、図5(c)に示されるようにプラグ2の周方向の位置が矯正され、ソケット1とプラグ2との嵌合が完了する。係る場合、第1ボディ11の掛止め部112に、第2ボディ21のツメ部212aが係止して掛止めされる。
【0051】
ここで、図6は、ソケット1とプラグ2とが嵌合した際の断面を模式的に示した図である。図6に示されるように、ソケット1とプラグ2とを嵌合させた際にはパッキン26が圧縮応力により押しつぶされて第1ボディ11と第2ボディ21との隙間を適切に埋めることが可能となる。このため、ソケット1とプラグ2とが嵌合する部位を液密的に嵌合させることが可能となる。
【0052】
また、第1ケーブル15の芯線15aが接続された第1コンタクト12と、第2ケーブル25の芯線25aが接続された第2コンタクト22とが嵌合することにより、第1ケーブル15及び第2ケーブル25が導通可能に接続される。
【0053】
また、図6に示されるように、第1ケーブル15の第1絶縁部15bと第1ケーブルパッキン14の小孔部141との間で液密性が確保され、第1ケーブルパッキン14を第1ボディ11と第1キャップ13とで挟み込むことにより第1ケーブルパッキン14を第1ボディ11と第1キャップ13との間の液密性が確保される。したがって、芯線15aの液密性を確保することが可能となる。また、第1ケーブルパッキン14が第1ボディ11と第1キャップ13とで圧入されているので、第1コンタクト12を第1ボディ11に挿入する際にスムーズに行うことができる。このため、挿入しきった際に起こるランスの感触によって、ユーザが適切に挿入できたか否かの確認を容易に行うことが可能となる。
【0054】
同様に、第2ケーブル25の第1絶縁部25bと第2ケーブルパッキン24の小孔部241との間で液密性が確保され、第2ケーブルパッキン24を第2ボディ21と第2キャップ23とで挟み込むことにより第2ボディ21と第2キャップ23との間の液密性が確保される。したがって、芯線25aの液密性を確保することが可能となる。また、第2ケーブルパッキン24が第2ボディ21と第2キャップ23とで圧入されているので、第2コンタクト22を第2ボディ21に挿入する際にスムーズに行うことができる。このため、挿入しきった際に起こるランスの感触によって、ユーザが適切に挿入できたか否かの確認を容易に行うことが可能となる。
【0055】
次に、ソケット1とプラグ2との嵌合を解除する際の手順について図7を用いて説明する。ソケット1とプラグ2とが嵌合している場合には、図7(a)に示されるように、第1ボディ11の掛止め部112と、第2ボディ21のツメ部212aとが係止して掛止めされている。ソケット1とプラグ2との嵌合を解除する場合には、まず、第1ボディ11の掛止め部112と、第2ボディ21のツメ部212aとが掛止めを解除する必要がある。このため、プラグ2のツメ部212の嵌合方向後ろ側に冶具による解除可能な空間が設けられている。本実施形態では、以下に示すように冶具は剛体Tであり、空間は2つのリブ215の間の第1案内部111と第2ボディ21との隙間であるとして説明する。
【0056】
図7(b)に示されるように、2つのリブ215の間の第1案内部111と第2ボディ21との隙間に例えばマイナスドライバのような細い板状の剛体Tを挿入し、てこの原理を利用して挿入した点を支点として剛体を引き起こすことにより、ソケット1の掛止め部112とプラグ2のツメ部212aとの係止を容易に解除することが可能となる。この状態で、ソケット1とプラグ2とを夫々反対方向に引き合うことにより嵌合を解除することができる。なお、剛体Tはマイナスドライバに限定されるものではない。
【0057】
〔その他の実施形態〕
上記実施形態では、第1ボディ11に形成される切欠部113が2つであるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。切欠部113を1つとすることも可能であるし、3つ以上形成することも可能である。係る場合には、切欠部13の位置に合わせて、第2ボディ21が備える第2案内部211を同じ数だけ形成すると本発明の効果をえることは当然に可能である。
【0058】
上記実施形態では、ソケット1とプラグ2との嵌合が容易に解除されないように、第1ボディ11の掛止め部112に、第2ボディ21のツメ部212aが係止して掛止めが行われるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、ソケット1とプラグ2との嵌合を必要に応じて比較的容易に解除するように構成することも当然に可能である。このような場合には、嵌合方向後ろ側に垂直面51を備えるツメ部212aを形成せずに、図8(a)に示されるように嵌合方向後ろ側に嵌合方向前側に傾斜する傾斜面53を備えるツメ部212bを形成することにより、ソケット1とプラグ2との嵌合を必要に応じて容易に解除することが可能となる。係る場合には、図8(b)に示されるように、2つのリブ215を備えないように第2ボディ21を形成することも当然に可能である。
【0059】
上記実施形態では、ツメ部212のうち、一方のツメ部212aは嵌合方向後ろ側に垂直面51を備え、他方のツメ部212bは嵌合方向前側に傾斜する傾斜面53を備えるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。図示はしないが、全てのツメ部212を嵌合方向後ろ側に嵌合方向に対して垂直な垂直面51を備えて、より嵌合を解除しにくくすることができる。そして、それに嵌合を解除するためにリブ215を設けることも当然に可能である。
【0060】
上記実施形態では、ケーブルパッキン14により第1ボディ11と第1ケーブル15との液密性が維持されるとして説明した。これらの液密性を更に向上させることも可能である。係る場合には、図9(a)及び図9(b)に示されるように、第1ケーブル15を挿通させたケーブルパッキン14の小孔部141の外周端にリング40を装着することにより実現できる。図9(b)に示されるように、リング40でケーブルパッキン14の小孔部141の外周端を締め付けることにより、ケーブルパッキン14と第1ケーブル15(特に第1絶縁部15b)との液密性を更に向上させることも当然に可能である。
【0061】
上記実施形態では、第1ケーブル15の第1絶縁部15bと第1ケーブルパッキン14の小孔部141とにより液密性を確保し、第1ケーブルパッキン14を第1ボディ11と第1キャップ13とで挟み込むことにより液密性を確保するとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。第1キャップ13を用いずに構成することも可能である。係る場合には、第1ケーブルパッキン14を第1絶縁部15bの径方向外側面と小孔部141の径方向内側面とで圧入し、また、第2絶縁部15cの径方向外側面と大孔部142の径方向内側面とで圧入し、更に大孔部142の径方向外側面と第1ボディ11の径方向内側面とで圧入すると好適である。このような構成であっても、当然に液密性を確保することが可能である。また、第1ケーブルパッキン14の小孔部141の外径を第1ボディ11の内径と同様にし、小孔部141と第1ボディ11との間の隙間をなくすような形状とすることも可能である。
【0062】
また、第1キャップ13を用いない構成とする場合には、第1ケーブルパッキン14を第1絶縁部15bの径方向外側面と小孔部141の径方向内側面とで圧入し、また、小孔部141の径方向外側面と第1ボディ11の径方向内側面とで圧入可能に第1ケーブルパッキン14の形状を変更することも可能である。すなわち、第1ケーブルパッキン14の小孔部141の外径を第1ボディ11の内径よりも大きく変更すると好適である。このような構成であっても、当然に液密性を確保することが可能である。なお、上記では、第1ボディ11と第1ケーブル15との液密性の確保について上述したが、同様に第2ケーブルパッキン24を用いることにより第2ボディ21と第2ケーブル25との液密性を確保することも当然に可能である。
【0063】
上記実施形態では、第1ケーブル15の第1絶縁部15bと第1ケーブルパッキン14の小孔部141とにより液密性を確保し、第1ケーブルパッキン14を第1ボディ11と第1キャップ13とで挟み込むことにより液密性を確保するとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、図10に示されるように、第1ケーブル15の第2絶縁部15cの外周を、少なくとも当該外周より小さい内径を有する円筒状のケーブルパッキン41で覆うことにより、第1ケーブル15とケーブルパッキン41との液密性を保持することが可能である。すなわち、ケーブルパッキン41を第2絶縁部15cの径方向外側面とケーブルパッキン41の径方向内側面とで圧入することにより、液密性を保持することが可能である。また、ケーブルパッキン41の外径を少なくとも第1ボディ11の内径よりも大きくしておくことにより、第1ボディ11とケーブルパッキン41との液密性を保持することも可能となる。すなわち、ケーブルパッキン41をケーブルパッキン41の径方向外側面と第1ボディ11の径方向内側面とで圧入することにより、液密性を保持することが可能である。したがって、このような構成とすれば、第1キャップ13を用いることなく、第1ボディ11と第1ケーブル15との液密性を確保することが可能となる。なお、第1ボディ11と第1ケーブル15との液密性の確保について上述したが、同様のケーブルパッキン41を用いることにより第2ボディ21と第2ケーブル25との液密性を確保することも当然に可能である。
【0064】
また、図示はしないが、図10に示されるような形態において、第1キャップ13を用いて液密性を高めることも可能である。係る場合には、ケーブルパッキン41をケーブルパッキン41の嵌合方向後ろ側の面と第1キャップ13の嵌合方向前側の面とで圧入するように形成される。したがって、ケーブルパッキン41と第1キャップ13とで液密性を高めることが可能となる。
【0065】
上記実施形態では、第1案内部111及び第2案内部211を略V字状で形成されているとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、第1案内部111及び第2案内部211の少なくともいずれか一方を略V字状ではなく、丸みを持たせた形状(例えばU字状)とすることも当然に可能である。或いは、上述の効果が得られる範囲内において適宜変更可能である。
【0066】
上記実施形態では、第1接続線15が第1ケーブル15であり、第2接続線25が第2ケーブル25であるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。第1接続線15及び第2接続線25の少なくともいずれか一方が、各種装置が備えるソケット1やプラグ2であっても良い。すなわち、ケーブル対ケーブルの中継を行うコネクタ100でなく、基板対基板の中継を行うコネクタ100であっても良いし、ケーブル対基板の中継を行うコネクタ100であっても良い。係る場合には、基板内に配線される接続パターンが、第1接続線15や第2接続線25に相当する。また、係る場合には、ケーブルパッキン14やケーブルパッキン24を用いずに構成することも可能である。
【0067】
上記実施形態では、リブ215は2つであるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。また、リブ215の幅は、凹部214の幅よりも小さくても大きくても同等でも構わない。
【0068】
上記実施形態では、プラグ2に凹部214を有すると共に、リブ215が形成されるとして説明した。しかしながら、本発明の適用範囲は、これに限定されるものではない。例えば、リブ215を備えない構成とすることも可能であるし、ソケット1に凹部214を設けることも可能である。なお、その際は、ソケット1のツメ部212の嵌合方向後ろ側に位置する箇所を肉薄にするなどして形成すると好適である。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は、ソケットとプラグとを嵌合させて、ソケットの一方の端部に接続される第1接続線とプラグの一方の端部に接続される第2接続線との中継を行うコネクタに利用可能である。
【符号の説明】
【0070】
1:ソケット
2:プラグ
11:第1ボディ
11a:開口部
11b:最深部
13:第1キャップ
13a:孔部
15:第1ケーブル(第1接続線)
15a:芯線
15b:第1絶縁部
15c:第2絶縁部
21:第2ボディ
23:第2キャップ
23a:孔部
25:第2ケーブル(第2接続線)
100:コネクタ
111:第1案内部
112:掛止め部
113:切欠部
211:第2案内部
212:ツメ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソケットとプラグとを嵌合させて、前記ソケットの一方の端部に接続される第1接続線と前記プラグの一方の端部に接続される第2接続線との中継を行うコネクタであって、
前記ソケットが、円筒形の一方の開口部から周方向に沿った少なくとも1箇所を、最深部がV字状となるように切り欠いて形成される切欠部と、前記開口部の周方向に沿った少なくとも1箇所から突出し、先端が略V字状となるように形成された第1案内部と、前記円筒形の側面部に前記プラグとの嵌合時に係止して掛止めする掛止め部と、を有し、
前記プラグが、前記切欠部に挿入嵌合し先端が略V字状で形成された第2案内部と、前記ソケットとの嵌合時に前記掛止め部と係止するツメ部と、を有するコネクタ。
【請求項2】
前記ツメ部は、前記ソケットと前記プラグとの嵌合方向後ろ側に前記嵌合方向に対して垂直な垂直面を有し、嵌合方向前側に前記嵌合方向後ろ側に傾斜する傾斜面を有して軸方向断面が台形状で形成されてある請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記プラグ及び前記ソケットの少なくともいずれか一方のツメ部の嵌合方向後ろ側に冶具による解除可能な空間が設けられている請求項1又は2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記プラグに所定の深さを有する凹部が形成されている請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記プラグに軸心方向に沿ったリブが形成されている請求項4に記載のコネクタ。
【請求項6】
前記第1接続線及び前記第2接続線の少なくともいずれか一方が、芯線と、当該芯線を覆う第1絶縁部と、当該第1絶縁部を更に覆う第2絶縁部との3層構造のケーブルで構成され、
前記ケーブルを前記ソケット及び前記プラグの少なくともいずれか一方と接続する際に、前記第1絶縁部と圧入されるケーブルパッキンが用いられる請求項1から4のいずれか一項に記載のコネクタ。
【請求項7】
前記ケーブルパッキンが、前記ソケットを構成するボディ及び前記プラグを構成するボディの少なくともいずれか一方と、前記ケーブルパッキンを覆って前記ボディに固定されるキャップとの嵌合時に押しつぶされ、夫々の隙間を埋めるように形成されてある請求項6に記載のコネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−165483(P2010−165483A)
【公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−5014(P2009−5014)
【出願日】平成21年1月13日(2009.1.13)
【出願人】(000194918)ホシデン株式会社 (527)
【Fターム(参考)】