説明

コンクリート廃材再生装置および再生方法

【課題】 無加熱、乾式で、かつ元の骨材をそのまま得ることができるコンクリート廃材再生装置および再生方法を提供する。
【解決手段】 放射状に固着される複数枚のブレードを有する回転部と、回転部の周囲に設けられる山型の固定衝撃体とを備える破砕手段400と、一方向に回転する円筒形のシェルと、シェルの内部に偏心して配設されシェルと逆方向に回転するローターとを備える磨砕手段700と、微粉を選別するための風力を発生するブロワを備える選別手段900と、を備えるコンクリート廃材再生装置であって、破砕手段400において、コンクリート廃材を衝突作用により一定粒径以下に破砕し、かつ骨材表面のセメントを剥離させ、磨砕手段700において、コンクリート廃材相互の揉み擦り作用により骨材表面のセメントをさらに剥離させ、かつ骨材を整粒し、選別手段900において、粗骨材、細骨材、セメントおよび微粉を選別する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート廃材を骨材として再生する装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ビルや橋梁などのコンクリート建築物を解体した際には、大量のコンクリート廃材が発生する。コンクリートは、セメントに骨材である砂や砂利を混ぜて水で練ったものであり、これらの骨材は再利用されることが望ましい。一般に、これらのコンクリート廃材は破砕機によって粒径40mm以下に破砕され、RC40とよばれる再生骨材として道路の路盤材などに使用される。しかし、コンクリート廃材を破砕しただけでは、得られた骨材の表面にセメントが付着しており、再びコンクリートの骨材として用いても強度に劣り、路盤材と比較してより高い強度を要するビルなどの構造材として用いることはできなかった。路盤材としての需要にも限度があり、とくに近年、高度経済成長期に建設されたコンクリート建築物がその耐用年数を迎え、次々に解体されていることから、大量に発生するコンクリート廃材の再利用方法の確立が課題となっている。
【0003】
コンクリート廃材を有効に再利用するためには、骨材からセメントをできる限り分離し、さらに粗骨材(粒径がおおよそ5mm以上のもの)と細骨材(粒径がおおよそ5mm以下のもの)とに選別する必要がある。破砕処理の時間を長くしたり、その装置の能力を高くしたりすれば、セメントの分離率は高められるが、骨材そのものも粉砕され、歩留まりは低下する。また、セメントは加熱により脆くなることから、破砕処理の前後に加熱処理を行う方法もあるが、加熱することで骨材の結晶構造が変化して強度が低下する可能性があり、また、大量のコンクリート廃材を加熱するには大規模な設備が必要となり、費用が高くなる点も問題である。
【0004】
そこで、文献1および文献2において、骨材そのものを過粉砕せず、かつ加熱することなく骨材からセメントを分離するコンクリート廃材の処理方法が提案されている。これらはいずれも、コンクリート廃材に対して複数回の破砕(磨鉱)処理を行い、骨材からセメント(モルタル)を分離し、粗骨材と細骨材とに選別するものである。
【特許文献1】特開2006−306679号公報
【特許文献2】特開2004−41859号公報
【0005】
しかしながら、文献1の発明は、二つの磨鉱機がコンクリート廃材とともに水を導入する湿式のものであり、また比重選別装置も水槽内にコンクリート廃材を投入するものである。このように水を用いる方法では、セメントから六価クロムが溶出し、排水処理にかかる費用が高くなるという問題がある。また、文献2の発明は、水を導入しない乾式のものであり、過粉砕させないことを目的としているものの、破砕作用を伴うボールミルを用いているため、元の骨材がある程度粉砕されてしまうことは避けられない。また、別の実施例においてボールミルの代わりにロッドスクラバーを用いており、揉み擦りによる磨鉱作用を用いたとの記載があるが、シェルの回転によりロッドが持ち上げられ、落下する構造である以上、こちらも元の骨材がある程度粉砕されてしまうことは否めない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事情を鑑みたものであり、無加熱、乾式で、かつ元の骨材をそのまま得ることができるコンクリート廃材再生装置および再生方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のうち請求項1の発明は、コンクリート廃材から粗骨材および細骨材を再生するコンクリート廃材再生装置であって、回転部と、該回転部の上部および側部に前記回転部と離間して設けられる山型の固定衝撃体と、を備え、前記回転部が、水平回転軸と、該水平回転軸に取り付けられた円盤状の後側板と、該後側板に対向して配置され、中心部に開口部を有する円盤状の前側板と、前記後側板および前記前側板との間に、放射状に固着される複数枚のブレードと、を具備する破砕手段と、一方向に回転する円筒形のシェルと、該シェルの内部に偏心して配設され、該シェルと逆方向に回転するローターと、前記シェルの内面に形成される山型のライナーと、前記ローターの表面に形成される凹凸状のエッジと、を備える磨砕手段と、微粉を選別するための風力を発生するブロワを備える選別手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、請求項2の発明は、コンクリート廃材から粗骨材および細骨材を再生するコンクリート廃材再生方法であって、回転部と、該回転部の上部および側部に前記回転部と離間して設けられる山型の固定衝撃体と、を備え、前記回転部が、水平回転軸と、該水平回転軸に取り付けられた円盤状の後側板と、該後側板に対向して配置され、中心部に開口部を有する円盤状の前側板と、前記後側板および前記前側板との間に、放射状に固着される複数枚のブレードと、を具備する破砕手段により、投入されたコンクリート廃材を一定粒径以下に破砕し、かつ骨材表面に付着しているセメントの一部を剥離させる破砕工程と、一方向に回転する円筒形のシェルと、該シェルの内部に偏心して配設され、該シェルと逆方向に回転するローターと、前記シェルの内面に形成される山型のライナーと、前記ローターの表面に形成される凹凸状のエッジと、を備える磨砕手段により、前記破砕工程によって一定粒径以下に破砕されたコンクリート廃材について、相互の揉み擦り作用により骨材表面に付着しているセメントをさらに剥離させる磨砕工程と、微粉を選別するための風力を発生するブロワを備える選別手段により、微粉を除去するとともに、コンクリート廃材を細骨材とセメントとに選別する選別工程と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、破砕手段および磨砕手段による二度の処理によって、コンクリート廃材を、極めて効率的に元の粗骨材および細骨材へと再生することができる。この際、加熱を必要としないので、骨材そのものを劣化させることがない。また、水を導入しない乾式のものであるので、排水処理も必要ない。破砕手段は、投入されたコンクリート廃材を、ブレードと固定衝撃体に衝突させることで一定粒径以下に破砕するものであるが、回転部の回転速度を調整することにより過粉砕を防ぐことができる。また、回転部が、円盤状の前側板および後側板にブレードを固着しただけのものであるので、コンクリート廃材が一か所に滞留することがなく、捻転や摩滅の作用を受けないので、微粉の発生を少量に抑制できる。一方、磨砕手段においては、コンクリート廃材相互の揉み擦り作用により、粗骨材および細骨材の表面に付着したセメントが剥離され、さらに、衝突作用や棒材との混合落下による破砕では困難であった整粒が可能となり、コンクリート廃材の角が丸められ、川砂利と同等の品質を得ることができる。また、選別手段は、風力により微粉を選別するものであり、高い精度で余分な微粉を選別することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明のコンクリート廃材再生装置の具体的な構成について、各図面に基づいて説明する。本発明のコンクリート廃材再生装置は、図1に示すように、原石ホッパー100と、ジョークラッシャー200と、第一磁選機300と、破砕手段400と、第二磁選機500と、第一スクリーン600と、磨砕手段700と、第二スクリーン800と、選別手段900と、を備える。
【0011】
原石ホッパー100は、コンクリート建築物を解体するなどして発生したコンクリート廃材(砕石)Cを貯留する。また、ジョークラッシャー200は、固定板と、固定板に対して往復運動する可動板の間に砕石を挟み込み、圧縮して破砕する。さらに、第一磁選機300および第二磁選機500は、ベルトコンベア上を移動する砕石から、磁石の力により鉄分を除去する。また、第一スクリーン600および第二スクリーン800は、一般的な振動スクリーンである。さらに、選別手段900は、傾斜したデッキの振動とブロワの風力により、対象を比重の差で選別する比重選別機である。
【0012】
破砕手段400は、図2に示される。(a)は側面図、(b)はA−A線断面を表示した斜視図である。基板450上に、回転部410等が収容される筐体440と、駆動装置460とが備えられる。回転部410は、円盤状の後側板412と、後側板412と同じ大きさの円盤状で、中心部に円形の開口部414を有する前側板413と、後側板412および前側板413の間に放射状に固着される10枚のブレード415と、を具備し、後側板412は水平回転軸411を介して駆動装置460と接続されている。また、筐体440の内側で、回転部410の上部および側部に対向する部分には、回転部410と離間して、山型の固定衝撃体420が設けられる。さらに、回転部410の下部には、複数の通過孔431(図2(b)には一部のみ表示)を有する底板430が設けられる。そして、筐体440の外側には、回転部410の開口部414に対応する位置に投入口470が設けられ、また、基板450の、底板430の下方に当たる位置には、排出口451が設けられる。なお、駆動装置460は、一般的な電動機等からなる。
【0013】
磨砕手段700は、図3に示される。(a)は正面図、(b)は斜視図である。基板750上に、円筒形のシェル710が備えられる。シェル710の表面には凸状のガイドレール735が円周方向に形成され、このガイドレール735が、基板750上に設けられた支持輪730に接して、シェル710が支持されている。また、基板750上にはシェル駆動装置740が設けられ、シェル710を回転駆動させる。さらに、シェル710の内側面には、山型のライナー715が螺旋状に形成されている。また、シェル710の内部には、シェル710の中心に対して偏心した位置に、円筒形状のローター720が設けられる。ローター720はその両端がシェル710の外側で支持され(図3において手前側の支持部は省略している)、ローター駆動装置760により、シェル710とは反対方向に回転駆動される。また、ローター720の表面には凹凸状のエッジ725が形成される。シェル710の一端には、砕石を投入するための投入口770が設けられ、また、シェル710の他端には円環状の調節板780が設けられており、この調節板780を大きくするほど、砕石はシェル710の中に長く滞留し、長時間処理作用を受ける。砕石はシェル710の他端から、基板750に設けられた排出口751を通り、下方へ排出される。なお、シェル駆動装置740およびローター駆動装置760は、一般的な電動機等からなる。
【0014】
次に、本発明のコンクリート廃材再生装置によるコンクリート廃材の処理の流れを説明する。コンクリート建築物を解体するなどして発生したコンクリート廃材(砕石)Cは、まず原石ホッパー100に貯留される。砕石は、一般に300mm〜600mm程度の大きさで、各所の解体現場などから持ち寄られたものであるから、その質はまちまちであり、鉄筋などの不純物も混入している。
【0015】
原石ホッパー100に貯留された砕石は、続いてジョークラッシャー200に投入され破砕される。この破砕は、後続の破砕手段400により処理が可能な程度に砕石を小さくするためのものであり、砕石は100mm〜150mm程度の大きさにまで破砕される。
【0016】
その後、砕石はベルトコンベアにより運ばれる過程で、第一磁選機300により鉄筋などの鉄分1400が除去される。砕石に金属が混入したままでは、再生骨材の品質が低下し、また後続の処理装置に損傷を与えるおそれもあるため、本第一磁選機300により鉄分を除去するものである。
【0017】
続いて、砕石は破砕手段400により、破砕処理される。破砕手段400に投入された砕石は、回転するブレード415と、固定衝撃体420とに繰り返し衝突することで破砕されるため、捻転や摩減作用を受けず、微粉等が発生しない。そして、回転部410の回転速度を調整して衝突作用の強さを加減することで、砕石表面の柔らかいセメントのみをある程度剥離させ、硬い骨材をそのままの形で残すことができる。また、破砕手段400の構造上、砕石が滞留する箇所がなく、速やかに排出口451から排出されるため、過粉砕されることがない。
【0018】
破砕手段400により破砕された砕石は、第二磁選機500により再度鉄分1400を除去する処理が行われる。第二磁選機500は、第一磁選機300と同じものであるが、破砕手段400により砕石が細かく破砕された後に再び磁選処理を行うことで、より細かい鉄分まで除去することができる。
【0019】
続いて、砕石は第一スクリーン600により、40mmを基準に選別される。粒径が40mmより大きな砕石は、再び破砕手段400へ送られ、粒径が40mm以下になるまで繰り返し破砕処理される。粒径が40mm以下の砕石は、次の磨砕手段700へ送られる。また、砕石の流路の途中に切替器Sを設け、40mm以下に破砕された砕石をそのまま骨材1000(RC40)として取り出してもよい。
【0020】
第一スクリーン600で40mm以下に選別された砕石は、磨砕手段700により磨砕処理される。磨砕手段700においては、図4に示すように、山型のライナー715を備えるシェル710と、凹凸状のエッジ725を備えるローター720とが反対方向に回転することで、砕石Cをシェル710とローター720の間隙の狭い部分に密集させ、集中的に強い圧力Pが加えられる。また、シェル710に設けられる山型のライナー715と、ローター720に設けられる凹凸状のエッジ725とに、それぞれ砕石Cが噛み込むことで、シェル710の内部で砕石Cが滑ることなく確実に砕石同士の揉み擦り作用が働く。このように、砕石Cに強い圧力Pが加えられ、また砕石Cに含まれる骨材相互の揉み擦り作用が働くことによって、破砕手段400で剥離できなかった骨材表面のセメントが剥離され、さらに骨材の角が丸められ、川砂利と同等の品質を得ることができる。
【0021】
磨砕手段700により磨砕処理された砕石は、第二スクリーン800により20mmおよび5mmを基準に選別される。粒径が20mmより大きな砕石は、再び磨砕手段700へ送られ、粒径が20mm以下になるまで繰り返し磨砕処理される。粒径が5mmより大きく20mm以下の砕石は、粗骨材1100(RC20−05)として取り出される。粒径が5mm以下の砕石は、次の選別手段900へ送られる。
【0022】
第二スクリーン800で5mm以下に選別された砕石は、選別手段900によりさらに選別される。当該砕石は、砂と、セメントと、微粉が混ざったものであるので、ブロワの風力により微粉を吹き飛ばし、デッキの振動により比重の小さいセメントと比重の大きい砂とを選別するものである。微粉は、集塵機950により収集され、セメント1300および砂はそれぞれ取り出される。砂は細骨材1200(RC05)となる。
【0023】
以上のように、コンクリート廃材は、本再生装置によって、粒径20mm〜5mmの粗骨材と、粒径5mm以下の細骨材と、セメントとに選別される。実際に本再生装置によりコンクリート廃材を処理した結果、細骨材の組成比率は、セメント19%、アスファルト1%、骨材80%であった(すべて重量比、以下同じ)。一般的なコンクリートにおいて、細骨材に付着しているセメントは42%程度と見積もられることから(水セメント比が0.5の場合)、付着していたセメントの7割近くを剥離できたことになる。なお、本再生装置のうち、磨砕手段による処理を飛ばして選別された細骨材について、手作業で揉み擦りを行いさらに選別したところ、細骨材の組成比率は、セメント14%、アスファルト1%、骨材85%となった。この揉み擦り処理は、乳鉢を用い、骨材をつぶさないように力を加減しながら20分程度の時間をかけて行ったものであり、骨材をつぶさずにセメントを剥離させる処理としてはこの程度の比率を得るのが限界であると考えられる。よって、本発明の再生装置による処理は、機械による大量処理でありながら、手作業による処理の限界に近い効果を得られるものであり、コンクリート廃材の再生・再利用に大きく貢献するものである。
【0024】
本発明のコンクリート廃材再生装置および再生方法は、上記の実施形態に限定されるものではなく、各構成要素は、同等の効果を発揮する限りにおいて異なるものに置き換えられる。また、構成要素の一部を省略するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明のコンクリート廃材再生装置の模式図。
【図2】破砕手段を示す側面図および斜視図。
【図3】磨砕手段を示す正面図および斜視図。
【図4】磨砕手段の作用を説明する模式図。
【符号の説明】
【0026】
400 破砕手段
410 回転部
411 水平回転軸
412 後側板
413 前側板
414 開口部
415 ブレード
420 固定衝撃体
700 磨砕手段
710 シェル
715 ライナー
720 ローター
725 エッジ
900 選別手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンクリート廃材から粗骨材および細骨材を再生するコンクリート廃材再生装置であって、
回転部(410)と、該回転部(410)の上部および側部に前記回転部(410)と離間して設けられる山型の固定衝撃体(420)と、を備え、前記回転部(410)が、水平回転軸(411)と、該水平回転軸(411)に取り付けられた円盤状の後側板(412)と、該後側板(412)に対向して配置され、中心部に開口部(414)を有する円盤状の前側板(413)と、前記後側板(412)および前記前側板(413)との間に、放射状に固着される複数枚のブレード(415)と、を具備する破砕手段(400)と、
一方向に回転する円筒形のシェル(710)と、該シェル(710)の内部に偏心して配設され、該シェル(710)と逆方向に回転するローター(720)と、前記シェル(710)の内面に形成される山型のライナー(715)と、前記ローター(720)の表面に形成される凹凸状のエッジ(725)と、を備える磨砕手段(700)と、
微粉を選別するための風力を発生するブロワを備える選別手段(900)と、
を備えることを特徴とするコンクリート廃材再生装置。
【請求項2】
コンクリート廃材から粗骨材および細骨材を再生するコンクリート廃材再生方法であって、
回転部(410)と、該回転部(410)の上部および側部に前記回転部(410)と離間して設けられる山型の固定衝撃体(420)と、を備え、前記回転部(410)が、水平回転軸(411)と、該水平回転軸(411)に取り付けられた円盤状の後側板(412)と、該後側板(412)に対向して配置され、中心部に開口部(414)を有する円盤状の前側板(413)と、前記後側板(412)および前記前側板(413)との間に、放射状に固着される複数枚のブレード(415)と、を具備する破砕手段(400)により、投入されたコンクリート廃材を一定粒径以下に破砕し、かつ骨材表面に付着しているセメントの一部を剥離させる破砕工程と、
一方向に回転する円筒形のシェル(710)と、該シェル(710)の内部に偏心して配設され、該シェル(710)と逆方向に回転するローター(720)と、前記シェル(710)の内面に形成される山型のライナー(715)と、前記ローター(720)の表面に形成される凹凸状のエッジ(725)と、を備える磨砕手段(700)により、前記破砕工程によって一定粒径以下に破砕されたコンクリート廃材について、相互の揉み擦り作用により骨材表面に付着しているセメントをさらに剥離させる磨砕工程と、
微粉を選別するための風力を発生するブロワを備える選別手段(900)により、微粉を除去するとともに、コンクリート廃材を細骨材とセメントとに選別する選別工程と、
を備えることを特徴とするコンクリート廃材再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−606(P2009−606A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−162669(P2007−162669)
【出願日】平成19年6月20日(2007.6.20)
【出願人】(507206239)エマックス高柳株式会社 (1)
【Fターム(参考)】