説明

コンテンツ利用装置及びプログラム

【課題】一定期間の試用を許容し、その試用期限を課金により解除してユーザの利用を許可することにより、コンテンツの販売の促進と不正利用の防止を行う。
【解決手段】保存したコンテンツのアイコンを最初にクリックする際に、コンテンツを使用するための特定情報の設定と、試用期間の設定と、任意の基礎数の生成と、複数の計算式から選択した計算式により利用者解除コードを生成する期限設定部30と、基礎数と選択した計算式の整理番号を組み合わせた番号を販売者に送信し、販売者により基礎数から整理番号で指定された計算式で生成した販売者解除コードを受信して保存し、保存している利用者解除コードと一致した場合に使用期限を解除する解除部50と、利用したコンテンツを暗号化して保存する暗号化部18と、暗号化して保存されたコンテンツを、特定情報により復号化して使用する復号化部16とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配信システムによりユーザに提供されるディジタルコンテンツの利用装置及びプログラムに関し、特に、コンテンツを利用するにあたって、販売を促進しつつ購入者以外の利用者が支払いをすることなくコンテンツを複製して不正に利用することを防止するための装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ソフトウェアは一般的にコピーが容易である。また、これらの不正コピー行為は、頻繁に行われており、これがソフトウェアベンダーの正当な利益を阻んでいることは否定できない。また、近年電子出版物が盛んに出版されるようになってきており、著作権の問題が重要視されるようになり、これらのプログラムやデータの不正コピーを防止することが求められている。
【0003】
このために、音楽や学習ソフトなどコピーが可能なディジタルコンテンツを販売する場合、不正なコピーを防止するために、不正に複製したソフトを利用できなくなるようする方法は、従来から様々な方法が提案されている。
【0004】
例えば、コピーガード機能については、コピーされるとカウントをあげて、所定回数以上コピーすると、プログラムが停止するように作成されている(特許文献1参照)。また、複製ガードとしては、ソフトウェアとともに、特定の暗号キーを発生させるハードウェアとセットで販売する方法や(特許文献2参照)、ディジタルコンテンツがパーソナルコンピュータのような情報端末にロードされた後、そのパーソナルコンピュータのビューアまたはユーザに固有のID情報がそのコンテントの所定位置に埋め込まれる方法(特許文献3参照)等が提案されている。
【0005】
また、コピーは認めたうえで、正規のユーザのみが暗号化されたソフトウェアを利用することができるようにするために,ソフトウェアを暗号化して記録すると共にその復号鍵を所定のユーザ識別情報IDを用いて生成した暗号鍵で暗号化して提供し,IDを有し,復号鍵を生成することができる装置においてのみソフトウェアを復号化して実行を可能とする技術の開示がある(特許文献4参照)。
【0006】
コピーを認め、さらに、一定期間の試用を許可する方法として、コンテンツデータの利用制限情報の他に、データの正規利用の利用開始日時を特定した利用開始日時情報を含んだ方法もある。コンテンツデータを利用する操作が行われると操作時刻が取得され、操作時刻が利用開始日時前である場合には利用制限情報に基づく利用制限をうけるコンテンツデータの試用を許可する。一方、操作時刻が利用開始日時後である場合には、利用制限情報に基づく利用制限を受けることのないコンテンツデータの正規利用を許可する(特許文献5参照)。
【0007】
「マスターパスワード」を設定してコンテンツの複製無意味化方法も提案されている(特許文献6参照)。アプリケーションの初期設定に「マスターパスワード」を用いる方法であり、不正利用者が初期化しようとして個人情報を消去した場合でも初期化が阻止でき、初期化するためには、別途パスワードで管理された入力画面から「マスターパスワード」の入力をすることができる。
【0008】
販売者は予め設定ファイルに「マスターパスワード」を設定し、通信回線を通じてプログラムをダウンロード販売する。購入者は、購入したプログラムを自己のコンピュータで開く最初の時点で、購入者のコンピュータに保存されている購入者の個人情報が、マスターパスワードに代わって設定ファイルに自動的に記録される。その後、購入者がプログラムを開こうとするたびに、コンピュータの個人情報を自動的に参照し、設定ファイルに保存された個人情報と照合し、一致した場合のみアプリケーションを開く。この仕組みにより、購入者にとっては、一度設定すれば、パスワード等を入力することなくアプリケーションを使用できる。一方、他人が不正に自己のコンピュータに複製した場合は、「マスターパスワード」が入れ替わっており、アプリケーションを開くことができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2000−293368公報
【特許文献2】特開平11−27257号公報
【特許文献3】特開2003−8882号公報
【特許文献4】特開平3−83132号公報
【特許文献5】特開2009−217332号公報
【特許文献6】特開2010−054792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、このような従来の方法では、多くはパスワードもしくは暗号鍵を使用しており、パスワードが知られてしまえば他人が複製して不正に使用することが可能となっていた。不正に使用するとは、正規に課金されずに使用料を支払わず、あるいは許可を得ずにアプリケーションソフトを使用することをいい、ここでは、必ずしもアプリケーションソフトやコンテンツデータが複製されることに限定しているわけではない。
【0011】
特開2010−054792号公報に開示した方法においても、購入者がアプリケーションソフトをダウンロードし、コンピュータにインストールした後に、アプリケーションのアイコンをクリックしてプログラムを開こうとしなければ、複製無意味化手段は動作しないという問題があった。
【0012】
即ち、ダウンロードしたプログラムを開く際に、プログラム内に存在する複製無意味化手段が、アプリケーション設定ファイルのMyNameデータは、マスターパスワードが設定されているから、一致すれば次に個人情報と入れ替えて、アプリケーションを開く。ところがクリックしてアプリケーションを開こうとしなければ、マスターパスワードを個人情報と入れ替えるという動作が機能せず、ダウンロードした状態で他のコンピュータにいくらでも複製して使用することができてしまった。
【0013】
通常、アプリケーションソフトは転送時間短縮のため圧縮してサーバに保存し、ダウンロードした後に解凍される。そして例えばReadMe等の注意書きを読んでから、アプリケーションファイルのアイコンをクリックしてプログラムを開く。この段階で、マスターパスワードが個人情報と入れ替わる。
【0014】
このため、ダウンロードした直後の圧縮データの段階で、あるいは解凍したデータとした段階で、アイコンをクリックしないデータを複製し、不特定多数の他人に譲渡したり、複製させたり、あるいは不正に複製されたりしても、自由にアプリケーションソフトを利用できることになる。
【0015】
このような場合にあっても課金されればよいが、従来の一般的な手順は、クレジットカード等で代金を決済してから、コンテンツのダウンロード及びコンピュータへのインストールが可能となるために、複製は、課金された1つのコンテンツデータに対して行われるので、不特定多数が何ら支払いせず自由に利用可能となっていた。
【0016】
本発明は、販売促進のために、ダウンロードされた音楽ファイルやアプリケーションソフト等のコンテンツデータのコピーを自由に行えることを認める前提で、さらに一定期間の試用を許容し、その試用期限を課金により解除してユーザの利用を許可することにより、販売の促進と不正利用の防止を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記問題を解決するために、本発明によるコンテンツ利用装置は、暗号化されたコンテンツを保存するコンテンツ保存部と、保存したコンテンツのアイコンを最初にクリックする際に、コンテンツを使用するための特定情報の設定と、試用期間の設定と、任意の基礎数の生成と、基礎数から複数の計算式から選択した計算式により利用者解除コードを生成する期限設定部と、計算式には整理番号が付されて、基礎数と選択した計算式の整理番号を組み合わせた組み合わせ番号を販売者に送信し、販売者により基礎数から整理番号で指定された計算式で生成した販売者解除コードを受信して保存し、保存している利用者解除コードと一致した場合に使用期限を解除する解除部と、初回は出荷時に設定された鍵で復号化し、次回から利用したコンテンツを特定情報により暗号化して保存する暗号化部と、暗号化して保存された前記コンテンツを、特定情報により復号化して使用する復号化部とを備えたことを特徴とする。
【0018】
特定情報、及び試用期間、利用者解除コードは暗号化し、また、組み合わせ番号、及び販売者解除コードは平文で、コンテンツファイル内にコンテンツと共に保存し、コンテンツファイル内の情報の有無及び保存内容を参照しながら、利用者の使用機器、及び、初回、試用期限内、試用期限後、代金決済後の各利用段階に応じて、コンテンツの利用を制限する。
【0019】
基礎数と選択された計算式の整理番号を組み合わせた組み合わせ番号を販売者側に通知し、販売者側が、組み合わせ番号を基礎数と計算式の整理番号に分離し、基礎数を整理番号の計算式で計算する。
【0020】
特定情報は、コンテンツを使用するための情報であり、装置固有の装置名、ユーザ名、又はMACアドレスである。また、ユーザの生体情報を特定情報としてもよく、生体情報には、指紋、静脈や虹彩がある。
【0021】
期限設定部には、乱数発生部と基礎数保存部と解除コード生成部とを備え、乱数発生部によりランダムな数字を発生させて基礎数として基礎数保存部に保存し、基礎数と解除コードを生成する複数の計算式から任意の計算式を選択して利用者解除コードを生成し、利用者解除コードは、暗号化されて保存し、基礎数と選択した計算式に付された整理番号は組み合わせ番号として平文で保存される。
【0022】
試用期限経過後は、クレジットカード番号の入力画面、又は販売者解除コードの入力画面のみが表示される。
【0023】
また、本発明はコンテンツの利用プログラムを提供する。
【0024】
コンピュータに、暗号化されたコンテンツを保存するコンテンツ保存ステップと、保存したコンテンツのアイコンを最初にクリックする際に、コンテンツを使用するための特定情報の設定と、試用期間の設定と、任意の基礎数の生成と、基礎数から複数の計算式から選択した計算式により利用者解除コードを生成する期限設定ステップと、計算式には整理番号が付されて、基礎数と選択した計算式の整理番号を組み合わせた組み合わせ番号を販売者に送信し、販売者により基礎数から整理番号で指定された計算式で生成した販売者解除コードを受信して保存し、保存している利用者解除コードと一致した場合に使用期限を解除する解除ステップと、利用したコンテンツを暗号化して保存する暗号化ステップと、暗号化して保存された前記コンテンツを、特定情報により復号化して使用する復号化ステップとを実行させることを特徴とする。
【0025】
特定情報、及び試用期間、利用者解除コードは暗号化し、また、組み合わせ番号、及び販売者解除コードは平文で、コンテンツファイル内にコンテンツと共に保存し、コンテンツファイル内の情報の有無及び保存内容を参照しながら、利用者の使用機器、及び、初回、試用期限内、試用期限後、代金決済後の各利用段階に応じて、コンテンツの利用を制限する。
【0026】
基礎数と選択された計算式の整理番号を組み合わせた組み合わせ番号を販売者側に通知し、販売者側が、組み合わせ番号を基礎数と計算式の整理番号に分離し、基礎数を整理番号の計算式で計算する
特定情報は、コンテンツを使用するための情報であり、装置固有の装置名、ユーザ名、又はMACアドレスである。また、ユーザの生体情報を特定情報としてもよく、生体情報には、指紋、静脈や虹彩がある。
【0027】
期限設定ステップには、乱数発生ステップと基礎数保存ステップと解除コード生成部とを備え、乱数発生部によりランダムな数字を発生させて基礎数として保存し、基礎数と解除コードを生成する複数の計算式から任意の計算式を選択して利用者解除コードを生成し、利用者解除コードは、暗号化されて保存し、基礎数と選択した計算式に付された整理番号は組み合わせ番号として平文で保存される。
【0028】
試用期限経過後は、クレジットカード番号の入力画面、又は販売者解除コードの入力画面のみが表示される。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、利用される機器の特定情報により機器を固定し、コンテンツの試用期限が経過すれば試用不可能となり、試用期限解除コードを個別に生成し、さらにコンテンツを暗号化・復号化して使用することを一体として機能させ、ダウンロード後に課金を行うことができる。
【0030】
このため、コンテンツの自由なコピーを認めて販売を促進し、試用期間内にコンテンツの購入手続きをすることにより、販売者から期限解除コードが送信され、購入したユーザの使用している機器のみで利用することになり、不正使用を防止して確実な課金ができる効果を生ずる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明によるコンテンツの不正利用防止装置のブロック図
【図2】コンテンツ利用装置でコンテンツを使用する場合に保存されるファイル情報テーブル
【図3】コンテンツ利用装置において、コンテンツを最初に起動させたときの動作を説明するフローチャート
【図4】図2に示したコンテンツ利用装置において、試用期限内と試用期限での動作を説明するフローチャート
【図5】図2に示したコンテンツ利用装置において、期限解除後の動作を説明するフローチャート
【図6】解除コード入力画面の例
【図7】図3〜5のフローチャートをプログラムとして実現するためのハードウェア構成
【図8】携帯電話のブロック図
【図9】通信回線を利用してコンテンツをダウンロードする場合のネットワークシステム
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の実施形態を図1〜6により説明する。
【0033】
図1は、本発明によるコンテンツ利用装置10の構成を示すブロック図である。コンテンツ利用装置10は、受信部12により、インターネット等によりコンテンツをダウンロードし、コンテンツの販売者が管理するサーバ(図示せず)からの情報を受信することができる。コンテンツ利用装置10からの信号は、送信部24からコンテンツの販売者が管理するサーバに送信される。
【0034】
コンテンツ保存部14には、利用するコンテンツを保存する。コンテンツは、暗号化されたデータとして保存され、アプリケーションソフトウェアとともに、音楽や映像等の基本的なデータや、例えば学習プログラムであれば問題や解答あるいはヒント等の基本データが保存される。コンテンツはインターネットを通じてダウンロードする場合に限らず、CD(Compact Disk)や他の記憶媒体からのダウンロードにより保存することもできる。
【0035】
保存されたコンテンツはインストールされ、アプリケーションのアイコンをクリックすることにより、復号化部16で復号化してソフトウェアが実行され、表示部20に表示される。この表示部20は液晶ディスプレイ等の表示画面であり、画面を見ながら入力部22で入力操作を行い、アプリケーションの利用を行う。入力部22は、具体的にはキーボードやマウスを使用する。
【0036】
本発明は、販売を促進しながら利用者の購買意欲を刺激して確実な課金を行うことを目的としたものであり、この特徴は期限設定部30と解除部50での機能で実現される。
【0037】
期限設定部30は、特定情報設定部32、試用期限設定部34、乱数発生部36、基礎数保存部38と解除コード生成部40とから成っている。特定情報設定部32は、装置名やMACアドレス等の装置固有の情報を記憶し保存する。ここで、装置名は、パーソナルコンピュータ等で用いられているコンピュータ名に相当する装置固有の名称を意味し、ユーザがその装置に付した名称である。
【0038】
試用期限設定部34は、コンテンツを最初に利用する場合に、アイコンをクリックしてアプリケーションソフト実行するときにその日の日付を取得して、フリーにアプリケーションが利用できる試用日数、例えば7日であれば、取得した日付に7日を加えた日付を試用期限として保存する。
【0039】
乱数発生部36では、初めてアプリケーションを実行する際に乱数を発生させ、基礎数として基礎数保存部38に保存する。
【0040】
解除コード生成部40では、基礎数保存部38に保存された基礎数から、任意の計算式により解除コードが生成される。計算式は例えば加減乗除による計算式であり、整理番号を付して複数の計算式が解除コード生成部に設定されている。複数の計算式は、利用者には開示されておらず、その中から選択された計算式の整理番号と基礎数が組み合わされて組み合わせ番号として設定ファイルに保存される。この組み合わせ番号の送信は、コンテンツ利用装置10に組み合わせ番号送信部として備え、利用者が購入手続を希望する際に送信部24を介して自動的に行う。
【0041】
組み合わせ番号は、利用者が購入手続の際に入力したクレジットカード番号とともに販売者の管理するサーバで受信され、代金決済処理が行われた後、利用者から送信されてきた組み合わせ番号から基礎数と計算式の整理番号で、利用者のコンテンツ利用装置10で生成された利用者解除コードと同じ販売者解除コードを生成し、利用者側に送付される。
【0042】
整理番号の付いた計算式は、コンテンツ利用装置10と同じ計算式であり、基礎数と整理番号により、利用者解除コードと同じコードの販売者解除コードが生成される。
【0043】
解除部50は、コンテンツ利用装置10で生成された利用者解除コードと販売者の管理するサーバから送られてきた販売者解除コードを保存する解除コード保存部52、コンテンツ利用装置10を使用しているその日の日付を取得する日付取得部54と、比較部56から成っている。
【0044】
解除部50では、まず販売者解除コードの有無を確認し、販売者解除コードが無ければ、本日日付を取得して日付取得部54に保存する。試用期限設定部34に保存されている試用期限と日付取得部54に保存されている日付を比較して、期限切れの場合は、コンテンツの利用を禁止して、ファイルを展開せず、表示部20には利用者に購入手続を促す画面のみが表示できるようにする。
【0045】
販売者解除コードの有無を確認し、販売者解除コードがあれば、暗号化して保存されている利用者解除コードを復号化し、販売者解除コードと比較する。利用者解除コードと販売者解除コードが一致すれば、ファイルを全面的に展開する。利用者解除コードと販売者解除コードが一致しない場合は、期限切れの場合と同様に、コンテンツの利用を禁止して、ファイルを展開せず、表示部20には利用者に購入手続きを促す画面のみが表示できるようにする。
【0046】
以上、コンテンツ利用装置の構成と機能を説明したが、これらの動作は、制御部60によりコントロールされる。
【0047】
図2は、コンテンツ利用装置10における作業用情報保存ファイルを示した情報テーブル70である。これらの作業用の保存情報は、設定ファイル名をつけて管理されている。図2において、設定ファイルSF1は特定情報設定部32に対応しており、特定情報としてMACアドレスが暗号文にして保存される。設定ファイルSF2は試用期限設定部34に対応しており、コンテンツが最初に開かれた初回作動の日付が取得され、これに試用期間分の時間が加算されて試用期限として暗号化して保存されている。設定ファイルSF3は基礎数保存部38に対応し、乱数発生部36で生成された基礎数が、選択された計算式の整理番号と組み合わされて、組み合わせ番号として平文で保存されている。
【0048】
設定ファイルSF4と設定ファイルSF5は解除コード保存部52に対応しており、設定ファイルSF4にはコンテンツ利用装置10で生成された利用者解除コードが暗号化して保存され、設定ファイルSF5には、販売者が利用者の支払いを確認した後に送付した販売者解除コードが平文で保存されている。
【0049】
図3〜5は、コンテンツ利用装置10の詳細な動作機能を説明するフローチャートである。コンテンツはダウンロードされてコンテンツ保存部14に保存されインストールされている。この状態では、まだ動作が行われていないので、設定ファイルSF1〜SF5には何も情報が保存されていない。
【0050】
図3は、コンテンツをダウンロードしてインストールした後、最初にアプリケーションのアイコンをクリックした場合のフローである。まず、アイコンをクリックする(S1)と、設定ファイルSF1に情報があるかどうかを判断する(S2)。設定ファイルSF1に情報が無い場合は、装置のMACアドレスを取得して(S3)、取得したMACアドレスを暗号化部18で暗号化して設定ファイルSF1に保存する(S4)。次に、初回作動の日付(本日日付)を取得する。日付の取得は、例えば、インターネットを介して公的機関からの標準時間を取得する。そして、予め定めてある試用期間、例えば7日を、取得した日付に加算して試用期限とし、暗号化部18で暗号化して設定ファイルSF2に保存する(S6)。
【0051】
次に、乱数発生部36で乱数を発生させて基礎数を生成する(S7)。さらに、生成した基礎数に任意の加減乗除から成る計算式で処理して、利用者解除コードを生成して(S8),設定ファイルSF4に暗号化して保存する(S10)。
【0052】
なお、生成した基礎数は、解除コード生成過程で使用された任意の計算式の整理番号と組み合わされて、組み合わせ番号として平文で設定ファイルSF3に保存される(S9)。組み合わせ番号は公開されるために暗号化の必要はない。
【0053】
最後に、インストールされたコンテンツのファイルを復号化部16で復号化して全てのメニューを開いて、ユーザが利用できるようにする(S11)。
【0054】
最初の動作により設定ファイルSF1〜4に情報が保存されているために、次回からは、アイコンをクリックして(S1)動作を開始すると、設定ファイルSF1に情報があるから、ステップS2から、図4に示したフローへと移る。
【0055】
設定ファイルSF1に情報があると、MACアドレスを取得して(S12)から、設定ファイルSF1に保存されている情報を復号化して、初回の動作で取得していたMACアドレスと比較する。2つのMACアドレスが一致しない場合は、初回にインストールした装置と異なることになるため、アプリケーションを終了する(S20)。
【0056】
2つのMACアドレスが一致した場合は、設定ファイルSF5に情報があるかどうかを確認する(S14)。設定ファイルSF5には、利用者が支払いを済ませて試用期限を解除した場合に販売者から送られてくる販売者解除コードが保存されるから、まだ支払いが無い場合、即ち購入していない場合は、設定ファイルSF5には情報が無い。
【0057】
設定ファイルSF5に情報が無い場合は、本日日付を取得する(S15)。取得した本日日付が、設定ファイルSF2に保存されている試用期間日以前かどうかを判断して(S16)、試用期間内であれば、設定ファイルSF3にある組み合わせ番号を呼び出す(S17)。組み合わせ番号は、基礎数と計算式の整理番号からなり、基礎数が「8290」で、計算式の整理番号が「101」であれば、組み合わせ番号として「1018290」を得る。
【0058】
計算式は数種用意されており、それぞれに整理番号が付されているから、計算式の整理番号を指定すれば、どの計算式が使用されたか識別できる。そして、利用者が購入手続をするために、画面に決済手続の案内を表示する(S18)。
【0059】
利用者がコンテンツの購入を希望する場合には、図6に示した決済手続用画面のツールメニュー84から決済手続メニュー88をクリックして、クレジットカード番号入力欄90と送信ボタン94を表示させ、クレジットカード番号入力欄90に利用者のクレジットカード番号を入力し、画面上の送信ボタン94をクリックする。送信ボタン94がクリックされると、送信部24により、入力されたクレジットカード番号と共に、組み合わせ番号を販売管理者のサーバに送信する。
【0060】
そして、取得した本日日付が試用期限内であれば、ファイルを復号化して、全てのメニューを開いて利用開始となる(S19)。
【0061】
設定ファイルSF5に情報がある場合(S14)は、利用者の支払い処理が終了しており、販売者から販売者解除コードが利用者に送信されている。そして受信部12により受信され、設定ファイルSF5に販売者解除コードが保存してある状態だから、次のステップとして、設定ファイルSF4の暗号化された情報を復号化して、設定ファイルSF5の情報と比較する(S21)。設定ファイルSF4に保存されている情報と設定ファイルSF5に保存されている情報が一致すれば、ファイルを復号化して全部を開くことにより利用者が利用可能となる(S23)。一致しない場合は不正な利用とみなして、アプリケーションを終了する(S22)。
【0062】
図5は、ダウンロードしてインストールしたコンテンツを利用している期間が、試用期限を越えた場合、即ち、取得した本日日付が試用期限を越えていた場合に試用期限を解除するためのフローである。
【0063】
取得した本日日付が試用期限を越えていた場合は(S16)、設定ファイルSF3にある組み合わせ番号を呼び出し(S24)、決済手続の案内画面を表示する(S25)。利用者がコンテンツの購入を希望する場合には、図6に示した決済手続用画面のツールメニュー84から決済手続メニュー88をクリックして、クレジットカード番号入力欄90と送信ボタン94を表示させ、クレジットカード番号入力欄90に利用者のクレジットカード番号を入力し(S27)、画面上の送信ボタン94をクリックする(S28)。
【0064】
送信ボタン94がクリックされると、送信部24が、SF3に保存している組み合わせ番号を、入力されたクレジットカード番号と共に、販売管理者のサーバに送信する。販売管理者のサーバは、送信されたクレジットカード番号で代金決済処理を行い、送信された組み合わせ番号で販売者解除コードを生成し、利用者に返信する。返信された販売者解除コードは、受信部12で受信され、平文のままで設定ファイルSF5に保存される(S29)。
【0065】
これにより、ユーザがコンテンツを購入しての利用が可能となり、以降、自由にコンテンツを利用することができる。
【0066】
図6は、決済手続き用画面でのクレジットカード番号用の入力画面80の例である。試用期限が経過している場合には画面内にはメニューバー82のみが表示されている。このメニューバーからツール84をクリックし、さらに決済手続88のメニューをクリックしてクレジットカード用入力欄90を表示させる。メッセージ92によりクレジットカード番号入力の案内をする。購入希望者は、クレジットカード番号を入力した後、送信ボタン94をクリックする。ツール84には決済用の様々なメニュー、例えば設定変更86等があり、決済手続きを行う。
【0067】
これまで、コンテンツ利用装置の構成とその機能をフローチャートして説明したが、図3〜5に示したフローチャートを、コンテンツ利用プログラムとして作成し、コンピュータにインストールして動作させても同様な機能が実現できる。
【0068】
図7は、コンテンツ利用プログラムで使用することができる情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す。情報処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)102、バスライン132、通信I/F110、メインメモリ112、BIOS(Basic Input Output System)114、パラレルポート126、USBポート128、グラフィック・コントローラ104、I/Oコントローラ116、並びにキーボード及びマウス・アダプタ等130を備える。I/Oコントローラ116には、ハード・ディスク118、光ディスクドライブ122、半導体メモリ120、等の記憶手段を接続することができる。これらの記憶手段を記憶装置として使用することができる。グラフィック・コントローラ104には、表示装置108が接続されている。
【0069】
BIOS114は、情報処理装置100の起動時にCPU102が実行するブートプログラムや、情報処理装置100のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。これにより、コンテンツ利用プログラムで、図1で示した機能構成を有するハードウェアが実現される。
【0070】
光ディスクドライブ122としては、例えば、CD−ROMドライブ、DVD−ROMドライブ、DVD−RAMドライブ、BD(Blu−ray Disk)−ROMドライブ等を使用することができる。この際は各ドライブに対応した光ディスクを使用する必要がある。光ディスク124から光ディスクドライブ122によりプログラムまたはデータを読み取り、I/Oコントローラ116を介してメインメモリ112またはハード・ディスク118に提供することもできる。
【0071】
情報処理装置100に提供される本発明によるプログラムは、光ディスク124、またはメモリーカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。コンピュータプログラムは、I/Oコントローラ116を介して、記録媒体から読み出され、又は通信I/F110を介してダウンロードされることによって、情報処理装置100にインストールされ実行される。プログラムが情報処理装置に働きかけて行わせる動作は、図3から図5において説明した動作と情報処理装置100における動作と同一であるので省略する。
【0072】
以上に示したコンピュータプログラムは、外部の記憶媒体に格納してもよい。記憶媒体としては光ディスク124、またはメモリーカードの他に、MD等の光磁気記録媒体、テープ媒体、を用いることができる。また、専用通信回線やインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハード・ディスクまたは光デスクライブラリー等の記憶装置を記録媒体として使用し、通信回線を介してコンピュータプログラムを情報処理装置100に提供してもよい。
【0073】
情報処理装置100は、携帯電話であってもよく、図8に携帯端末の一例としての携帯電話のハードウェア構成の一例を示す。
【0074】
CPU152、バスライン154、SRAM156、ROM160、拡張メモリ164、外部機器接続部166、表示部158、入力操作部162及び送受信部168を備える。拡張メモリ164は、SDメモリが主に使用されるが、USBメモリ等他の記憶媒体でもよい。拡張メモリ164にコンテンツ利用プログラムをインストールし、表示部158の画面を見ながら、入力操作部162で、操作する。データベースや音声データの格納も拡張メモリ164で行われる。これにより、携帯電話を持ち運び可能なコンテンツ利用装置として使用できる。
【0075】
図9は、インターネット等の通信回線を介して携帯端末によるコンテンツ利用プログラムのダウンロードを行う場合のネットワークシステム180の例を示している。携帯端末182は、入力手段と表示手段等を有し、無線機能によりアクセスポイント184と通信し、インターネット回線等のネットワーク186で接続されたサーバ188と通信できる。携帯端末としては、携帯電話等がある。サーバ188は、コンテンツの販売者が管理し、コンテンツの利用期限の管理、解除コードの発行、支払い確認等を行っている。
【0076】
以上、本発明の実施形態を説明してきたが、上記実施形態に限定されない。例えば、より簡易な実施形態としては、組み合わせ番号とクレジットカード番号を販売管理者に送信する手続を、送信部24ではなく、利用者の手動操作に委ねる方法も考えられる。その場合、この組み合わせ番号は、製品番号として表示部20の画面に表示され、利用者に開示される。
【0077】
そして、利用者がコンテンツ購入を希望すれば、販売者から試用期限解除コードを発行してもらうために、利用者は自ら、開示された組み合わせ番号を、利用者名、メールアドレスとともに販売者に別途送信する。
【0078】
この利用者の支払い処理には、例えば、販売者がWEBサーバに、CGI(Common Gateway Interface)プログラムを設定して、入力フォームを設置する方法がある。入力フォームには、「送金者名(購入者)」、「クレジットカード番号」、「組み合わせ番号」と「メールアドレス」といった入力項目を表示して、電子決済の方法としてセキュリティの高い支払い処理を実行してもよい。
【0079】
販売者のサーバは利用者が所定の金額、即ち、コンテンツの購入料金を支払ったかどうかを確認する。利用者の支払いが確認されれば、販売者のサーバは、利用者が入力した組み合わせ番号から、基礎数と計算式の整理番号を分離し、利用者のコンテンツ利用装置10で生成された利用者解除コードと同じ販売者解除コードを生成し、利用者に別途メールで送信する。利用者は、送付された販売者解除コードを、通常のメールソフトで見て、本アプリケーションの販売者解除コード入力欄に入力する。
【0080】
本アプリケーションは、入力された販売者解除コードを平文で図2の設定ファイルSF5に保存する。その後のコンテンツ開示処理は、図4のS14と同じになる。
【0081】
また、基礎数と計算式の整理番号を組み合わせて、組み合わせ番号を生成する際に、任意の桁数の乱数を発生させて、基礎数の前後に追加しておいてもよい。セキュリティ向上を目的としており、基礎数と解除コードの相関から解除コード生成用の計算式が発覚し難くしている。解除コード生成のときは、追加された乱数は無視される。計算式の代わりに乱数表を用いて、発生させた基礎数S7の一字一字を、異なる文字に置換・変換して、試用期限解除コードを生成する方法も考えられる。
【0082】
同じくセキュリティの向上を目的として、組み合わせ番号を、製品番号やシリアル番号という名称としてもよい。組み合わせ番号が、利用者のパーソナルコンピュータに依存した数列であり、何らかの処理前、操作前の数列であることを推測されないようにするためである。
【0083】
また、設定ファイルの内容は、コンテンツファイルに書き込むこともできる。設定ファイル即ち作業用情報保存ファイルの内容をコンテンツファイル内に書き込んでコンテンツファイルと一体化すれば、設定ファイル込みのコンテンツファイルだけを、配信・販売することもできる。なお、コンテンツファイルは、初回は出荷時に設定された鍵で復号化されるが、この出荷時に設定された鍵を、基礎数と選択した計算式の整理番号を組み合わせた組み合わせ番号を用いて隠蔽して通知すれば、出荷時の鍵を固定化せず、毎回変更することもできる。
【0084】
本発明は、ダウンロードによりインストールして、一定の試用期間は自由に利用できるようにして販売の促進をはかり、支払い確認により解除コードを発行して確実に課金をすることができる。課金は特定機器に対して行うので、自由な譲渡を禁止し不正コピーに対して効果がある。
【0085】
更に本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施例に示した数値、及び数値単位による限定は受けない。
【符号の説明】
【0086】
10:コンテンツ利用装置
12:受信部
14:コンテンツ保存部
16:復号化部
18:暗号化部
20:表示部
22:入力部
24:送信部
30:期限設定部
32:特定情報設定部
34:試用期限設定部
36:乱数発生部
38:基礎数保存部
40:解除コード生成部
50:解除部
52:解除コード保存部
54:日付取得部
56:比較部
60:制御部
70:情報設定ファイル
72:設定ファイル
74:情報内容
76:保存状態
80:クレジットカード番号用の入力画面
82:メニューバー
84:ツール
86:設定変更
88:決済手続
90:クレジットカード用入力欄
92:メッセージ
94:送信ボタン
100:情報処理装置
150:携帯電話のブロック図
180:通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
暗号化されたコンテンツを保存するコンテンツ保存部と、
保存したコンテンツのアイコンを最初にクリックする際に、コンテンツを使用するための特定情報の設定と、試用期間の設定と、任意の基礎数の生成と、前記基礎数から複数の計算式から選択した計算式により利用者解除コードを生成する期限設定部と、
前記計算式には整理番号が付されて、前記基礎数と選択した前記計算式の前記整理番号を組み合わせた組み合わせ番号を販売者に送信し、販売者により前記基礎数から前記整理番号で指定された前記計算式で生成した販売者解除コードを受信して保存し、保存している前記利用者解除コードと一致した場合に使用期限を解除する解除部と、
初回は出荷時に設定された鍵で復号化し、次回から利用したコンテンツを前記特定情報により暗号化して保存する暗号化部と、
暗号化して保存された前記コンテンツを、前記特定情報により復号化して使用する復号化部と、
を備えたことを特徴とするコンテンツ利用装置。
【請求項2】
請求項1に記載の範囲において、
前記特定情報、及び前記試用期間、前記利用者解除コードは暗号化し、また、前記組み合わせ番号、及び前記販売者解除コードは平文で、コンテンツファイル内に前記コンテンツと共に保存し、
前記コンテンツファイル内の情報の有無及び保存内容を参照しながら、利用者の使用機器、及び、初回、試用期限内、試用期限後、代金決済後の各利用段階に応じて、前記コンテンツの利用を制限すること、
を特徴とするコンテンツ利用装置。
【請求項3】
請求項1に記載の範囲において、
前記基礎数と選択された前記計算式の整理番号を組み合わせた前記組み合わせ番号を販売者側に通知し、販売者側が、前記組み合わせ番号を前記基礎数と前記計算式の整理番号に分離し、前記基礎数を前記整理番号の計算式で計算すること、
を特徴とするコンテンツ利用装置。
【請求項4】
請求項1に記載の範囲において、
前記特定情報は、前記コンテンツをダウンロードしたコンテンツ利用装置の装置名、ユーザ名、またはMACアドレスであること、
を特徴とするコンテンツ利用装置。
【請求項5】
請求項1に記載の範囲において、
前記特定情報は、ユーザの生体情報であること、
を特徴とするコンテンツ利用装置。
【請求項6】
請求項5に記載の範囲において、
前記生体情報は、ユーザの指紋、静脈、虹彩であること、
を特徴とするコンテンツ利用装置。
【請求項7】
請求項1に記載の範囲において、
前記期限設定部には、乱数発生部と基礎数保存部と解除コード生成部とを備え、
前記乱数発生部によりランダムな数字を発生させて基礎数として前記基礎数保存部に保存し、
前記基礎数と解除コードを生成する複数の計算式から任意の計算式を選択して利用者解除コードを生成し、
前記利用者解除コードは、暗号化されて保存し、前記基礎数と選択した計算式に付された整理番号は組み合わせ番号として表示画面に表示すること、
を特徴とするコンテンツ利用装置。
【請求項8】
請求項1に記載の範囲において、
試用期限経過後は、前記販売者解除コードの入力画面、又はクレジットカード番号の入力画面のみが表示されること、
を特徴とするコンテンツ利用装置。
【請求項9】
コンピュータに、
暗号化されたコンテンツを保存するコンテンツ保存ステップと、
保存した前記コンテンツのアイコンを最初にクリックする際に、前記コンテンツを使用するための特定情報の設定と、試用期間の設定と、任意の基礎数の生成と、前記基礎数から複数の計算式から選択した計算式により利用者解除コードを生成する期限設定ステップと、
前記計算式には整理番号が付されて、前記基礎数と選択した前記計算式の前記整理番号を組み合わせた組み合わせ番号を販売者に送信し、販売者により前記基礎数から前記整理番号で指定された計算式で生成した販売者解除コードを受信して保存し、保存している前記利用者解除コードと一致した場合に使用期限を解除する解除ステップと、
利用した前記コンテンツを暗号化して保存する暗号化ステップと、
暗号化して保存された前記コンテンツを、前記特定情報により復号化して使用する復号化ステップと、
を実行させることを特徴とするコンテンツ利用プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載の範囲において、
前記特定情報、及び前記試用期間、前記利用者解除コードは暗号化し、また、前記組み合わせ番号、及び前記販売者解除コードは平文で、コンテンツファイル内に前記コンテンツと共に保存し、
前記コンテンツファイル内の情報の有無及び保存内容を参照しながら、利用者の使用機器、及び、初回、試用期限内、試用期限後、代金決済後の各利用段階に応じて、前記コンテンツの利用を制限すること、
を特徴とするコンテンツ利用プログラム。
【請求項11】
請求項9に記載の範囲において、
前記基礎数と選択された前記計算式の前記整理番号を組み合わせた前記組み合わせ番号を販売者側に通知し、販売者側が、前記組み合わせ番号を前記基礎数と前記計算式の整理番号に分離し、前記基礎数を前記整理番号の計算式で計算すること、
を特徴とするコンテンツ利用プログラム。
【請求項12】
請求項9に記載の範囲において、
前記特定情報は、コンテンツをダウンロードしたコンピュータのコンピュータ名、ユーザ名、またはMACアドレスであること、
を特徴とするコンテンツ利用プログラム。
【請求項13】
請求項9に記載の範囲において、
前記特定情報は、ユーザの生体情報であること、
を特徴とするコンテンツ利用プログラム。
【請求項14】
請求項13に記載の範囲において、
前記生体情報は、ユーザの指紋、静脈、虹彩であること、
を特徴とするコンテンツ利用プログラム。
【請求項15】
請求項9に記載の範囲において、
前記期限設定ステップには、乱数発生ステップと基礎数保存ステップと解除コード生成ステップとを備え、
前記乱数発生ステップによりランダムな数字を発生させて基礎数として保存し、
前記基礎数と解除コードを生成する複数の計算式から任意の計算式を選択して利用者解除コードを生成し、
前記利用者解除コードは、暗号化されて保存し、前記基礎数と選択した計算式に付された整理番号は組み合わせ番号として表示画面に表示すること、
を特徴とするコンテンツ利用プログラム。
【請求項16】
請求項9に記載の範囲において、
試用期限経過後は、前記販売者解除コードの入力画面、又はクレジットカード番号の入力画面のみが表示されること、
を特徴とするコンテンツ利用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−4937(P2012−4937A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−139184(P2010−139184)
【出願日】平成22年6月18日(2010.6.18)
【出願人】(596044125)
【Fターム(参考)】