説明

コンテンツ送信装置、コンテンツ受信装置

【課題】
宅内の有線または無線LAN、高品位映像の無線伝送を利用したコンテンツの伝送の際に、伝送経路上に障害が発生し伝送性能が劣化した時でもコンテンツ受信装置では映像品質の劣化を低減できるコンテンツ送信装置、コンテンツ受信装置を提供する。
【解決手段】
ある一定の伝送経路でコンテンツの伝送中に、経路上に障害が発生しその伝送性能が劣化した時に、コンテンツ送信装置はコンテンツ受信装置へ向けて全ての伝送経路にコンテンツデータを送信する。一方コンテンツ受信装置は全ての伝送経路からコンテンツデータを受信し、この中で一番早く到達したコンテンツデータを選択し受信処理を行なう。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツを伝送する際、伝送経路上で障害が発生しても映像品質を劣化させないコンテンツ送信装置、コンテンツ受信装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の無線伝送技術の発展に伴い、HD(High Definition)映像の無線伝送が可能になってきた。高い伝送速度を有する無線LAN(Local Area Network)の規格として2.4GHz帯の電波を用いるIEEE802.11bや更なる伝送速度の高速化を図ったIEEE802.11g、5GHz帯の電波を用いるIEEE802.11aがある。これらの無線LAN規格では映像を十分に扱えるだけの伝送速度を備えており、PCで用いるファイル等のデータ転送以外に、映像を扱う民生機器などに組み込んで、有線ケーブルの配線を不要として映像信号を無線伝送する用途に使用することが考えられる。
【0003】
無線通信では、送受信されるコンテンツのビットレート(例えば、HD映像の時は24Mbps、SD映像の時は8Mbps等)により、帯域を確保して確実にコンテンツを送受信することができるようになる。特許文献1には、サーバに複数のコンテンツデータおよびそれぞれのコンテンツデータに対応するコンテンツデータ送信に必要な無線帯域情報を記憶し、無線端末によりコンテンツデータが選択されるとサーバは必要な無線帯域情報を無線端末に送信し、該無線端末は、これに基づいて無線基地局に対し帯域変更要求を送信し、無線基地局は、要求された帯域に変更して、無線コネクションの帯域変更終了後に無線端末に帯域変更通知を送信し、該帯域変更通知を受信した無線端末は、サーバに対して帯域変更完了通知を送信し、該帯域変更完了通知を受信したサーバは、無線端末に対し該コンテンツデータの送信開始をするように構成するとある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−247131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特開2002−247131号公報によると、無線基地局に対し帯域変更要求を送信し、無線基地局は要求された帯域に変更するとあるが、帯域が混雑していて変更が不可能であった場合、確実にコンテンツを送受信することができる保障はない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このような問題を回避するためには、ある一定の伝送経路でコンテンツの伝送中に、経路上に障害が発生しその伝送性能が劣化した時に、コンテンツ送信装置はコンテンツ受信装置へ向けて全ての伝送経路にコンテンツデータを送信する。一方コンテンツ受信装置は全ての伝送経路からコンテンツデータを受信し、この中で一番早く到達したコンテンツデータを選択し受信処理を行なう。
【発明の効果】
【0007】
宅内の有線または無線LAN、高品位映像の無線伝送を利用したコンテンツの伝送の際に、伝送経路上に障害が発生し伝送性能が劣化しても、映像品質を劣化させない効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明のコンテンツ送信装置およびコンテンツ受信装置の構成を示す図。
【図2】本発明のコンテンツ送信装置の処理フローを示す図。
【図3】本発明のコンテンツ受信装置の処理フローを示す図。
【図4】本発明の伝送経路上を伝送するコンテンツデータの様子を示す図。
【図5】本発明の3つの伝送経路を持つ構成の一例を示す図。
【図6】本発明の第2実施例における伝送経路上を伝送するコンテンツデータの様子を示す図。
【図7】本発明のコンテンツ受信装置において伝送経路を選択した回数の統計を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態を図を用いて説明する。
【実施例1】
【0010】
図1は第一実施の形態であるコンテンツ送信装置100およびコンテンツ受信装置200の構成の例を示したものである。コンテンツ送信装置100において、101はコンテンツ受信装置200へ向けて送信するコンテンツの伝送経路を制御するコンテンツ送信制御回路、102は伝送経路1または伝送経路2、或いはその両方の伝送状態を監視する伝送経路監視回路、103はパソコンなどのネットワーク機器を接続するLAN端子、104はアンテナ(図示せず)等から取得したコンテンツを蓄積するコンテンツ蓄積回路である。
【0011】
コンテンツ受信装置200において、201はコンテンツ送信装置100からコンテンツを受信する際、伝送経路を選択しコンテンツの受信処理を行なうコンテンツ受信制御回路、202は伝送経路1または伝送経路2、或いはその両方の伝送状態を監視する伝送経路監視回路、203はパソコンなどのネットワーク機器を接続するLAN端子である。
【0012】
本実施例では、液晶テレビやプラズマテレビにコンテンツ受信装置200が内蔵されているものとする。なお、コンテンツ受信装置200は外付けでも構わない。300は無線送信機、400は無線受信機であり、コンテンツ送信装置100がコンテンツ受信装置200へコンテンツを伝送する際、無線で伝送することができる装置である。無線送信機300と無線受信機400との無線伝送には、例えばZeroWireやWHDI(Wireless Home Digital Interface)、WirelessHD等の高品位映像を送受信する規格を用いる。
【0013】
無線送信機300とコンテンツ送信装置100、および無線受信装置400とコンテンツ受信装置200とは、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)ケーブルで接続される。500と600はアクセスポイントであり、ルータ700を経由して無線接続される。
【0014】
コンテンツ送信装置100からコンテンツ受信装置200へ向けてコンテンツを伝送する際には、コンテンツ送信装置100に接続された無線送信機300から無線受信機400経由でコンテンツ受信装置200へ高品位映像を送受信する規格を用いた伝送経路1と、LAN端子103に接続されたアクセスポイント600、ルータ700、アクセスポイント500を経由してLAN端子203にWLAN(Wireless LAN)を使用した伝送経路2の2つの経路が存在する。
【0015】
本実施例の特徴は、伝送経路1において高品位映像を送受信しコンテンツ受信装置200で視聴している最中に障害が発生し、伝送経路監視回路102において伝送性能に劣化が生じたことを検知した場合、コンテンツ送信制御回路101は伝送経路1に対して伝送しているコンテンツを伝送経路2に対しても伝送する。
【0016】
コンテンツ受信制御回路201は、伝送経路1経由で伝送されたコンテンツと伝送経路2経由で伝送されたコンテンツのうち、より早く到達した経路からのコンテンツを取得し、これを処理することで、コンテンツ受信装置200における画像品質の劣化を低減するものである。
【0017】
本実施例について更に詳しく説明する。
図2はコンテンツ送信装置100の処理のフローの例を示す図である。コンテンツ送信装置100はコンテンツ受信装置200へ向けて、伝送経路1を使用してコンテンツの伝送(S100)を行なう。伝送経路1を使用してコンテンツの伝送を行なっている最中に、人間が伝送経路1上に立ち止まったり、ソファー等の障害物により伝送経路1の電波が遮蔽されることにより電波障害が発生(S101)すると、該伝送経路1の状態を監視していた伝送経路監視回路102は、状態の変化を検知(S102)し、コンテンツ送信制御回路101へ通知(S103)する。
【0018】
伝送経路監視回路102による伝送経路1の状態の監視は、ビットレートの変化、データエラー率,ビットエラー率,データ送信遅延時間、送信電波強度等があるが、本実施例では特に限定しない。伝送経路監視回路102より通知を受信したコンテンツ送信制御回路101は、全ての伝送経路を経由してコンテンツ受信装置200へ向けて制御開始信号を発信(S104)する。これにより、コンテンツ受信装置200はコンテンツ送信装置100から全ての伝送経路を経由してコンテンツが伝送されることを認識する。
【0019】
コンテンツ送信制御回路101は、伝送するコンテンツにシーケンス番号を付与(S105)して、全ての伝送経路へ向けてコンテンツを送信する。本実施例の場合、伝送経路1と伝送経路2へコンテンツを伝送(S106)する。コンテンツ受信装置200は、シーケンス番号付きのコンテンツを受信し、詳細は後述するが、コンテンツ受信制御回路201でシーケンス番号毎に一番早く到着したコンテンツを採用し、受信処理を行なう。
【0020】
なお、他伝送経路から遅延して届いた同一シーケンス番号を持つコンテンツを受信したときは、当該コンテンツを無視する。ここで、伝送経路1上で電波遮蔽を行なっていた障害物が無くなり電波障害が回復(S107)した時、伝送経路監視回路102はコンテンツ送信制御回路101へ伝送経路1が正常に戻った旨の通知(S108)を行い、該通知を受信したコンテンツ送信制御回路101は、全ての伝送経路を経由してコンテンツ受信装置200へ向けて制御終了信号を発信(S109)し、伝送経路1に対してのみコンテンツを伝送することで、障害が発生する前の状態に戻る。
【0021】
図3にコンテンツ受信装置200の処理フローの例を示す。コンテンツ受信装置200はコンテンツ送信装置100より伝送経路1を使用してコンテンツを受信(S200)している。コンテンツ受信中に障害物による電波が遮蔽されることにより電波障害が発生(S201)した場合、コンテンツ送信装置100より制御開始信号を受信(S202)し、コンテンツ受信制御回路201は、全ての伝送経路からのコンテンツ受け入れ態勢をとる。
【0022】
コンテンツ受信制御回路201は、伝送経路1と伝送経路2からコンテンツを受信(S203)すると、同一シーケンス番号のコンテンツの中から、一番早く到達したコンテンツを選択(S204)し受信処理を行なう。ただし、一番早く到達するコンテンツは、常に同じ伝送経路とは限らないので、コンテンツデータの受信毎に受信する伝送経路が異なることもある。
【0023】
本実施例では、コンテンツデータ受信毎に一番速く到達したコンテンツの受信処理を行なうので、このような問題も対応可能である。電波障害が回復(S205)し、コンテンツ送信装置100より制御終了信号を受信(S206)した時、コンテンツ受信制御回路201は、伝送経路1からのみコンテンツを受信(S207)する。
【0024】
図4に伝送経路上を伝送するコンテンツの様子の一例を示す。801〜807は伝送されるコンテンツデータを901は制御開始信号、902は制御終了信号である。コンテンツデータ801と802は、コンテンツ受信装置200へ向けて伝送経路1を正常に伝送している。電波障害が発生し、コンテンツデータ803に遅延が発生していることを伝送経路監視回路102が検知すると、コンテンツ送信制御回路101は制御開始信号901を全ての伝送経路を経由してコンテンツ受信装置200へ向けて送信し、伝送経路1と伝送経路2の両方にコンテンツデータ804から806を送信する。
【0025】
図4において、コンテンツデータ804から806は伝送経路2が伝送経路1より早くコンテンツ受信装置200に到達するため、コンテンツ受信制御回路201は伝送経路2からコンテンツデータ804から806を選択し受信処理を行なう。なお、伝送経路1から受信するコンテンツデータ804から806は、先に伝送経路2からコンテンツデータの受信処理を行なっているので破棄する。
【0026】
伝送経路監視回路102はコンテンツデータ806の伝送状態を監視し、正常な伝送であることが確認できたならば、コンテンツ送信装置100は全ての伝送経路を経由してコンテンツ受信装置200へ向けて制御終了信号902を送信し、コンテンツデータ807以降は伝送経路1を使用して伝送を行なう。
【0027】
図5は本実施例において3つの伝送経路を使用した場合の一例を示した構成図である。上記説明した伝送経路1、伝送経路2に加えてPLC(Power Line Communications)を経由してコンテンツを伝送する経路である伝送経路3がある場合について説明する。
【0028】
800と900はPLCモデムで、たとえば800がPLCモデム親で900がPLCモデム子である。上記したように伝送経路1で伝送中に電波障害が発生して伝送性能が劣化した時、コンテンツ送信制御回路101は伝送経路2と伝送経路3にコンテンツデータを伝送する。一方コンテンツ受信装置200はコンテンツ受信制御回路201で電波障害が発生した後に伝送経路1と伝送経路2と伝送経路3から同じコンテンツデータを受信し、上記伝送経路の中で一番早く到達したコンテンツデータの受信処理を行なう。
【0029】
以上、説明したように本発明の実施例では、ある一定の伝送経路でコンテンツの伝送中に、経路上に障害が発生しその伝送性能が劣化した時に、コンテンツ送信装置100はコンテンツ受信装置200へ向けて全ての伝送経路にコンテンツデータを送信する。一方コンテンツ受信装置200は全ての伝送経路からコンテンツデータを受信し、この中で一番早く到達したコンテンツデータを選択し処理を行なう。
【0030】
なお、本実施例では無線伝送について説明してきたが、有線/無線を問わない。また、コンテンツ蓄積回路に蓄積されたコンテンツの伝送について説明してきたが、ライブ映像や、アクトビラ等のインターネットの映像でも構わない。
【0031】
高品位映像を送受信する規格を用いた伝送を行なう無線送信機300と無線受信機400はコンテンツ送信装置100やコンテンツ受信装置200に内蔵されていても構わない。また、無線送信機300はコンテンツ送信装置100を内蔵したセットトップボックスに内蔵されていても構わない。また、無線受信機400はコンテンツ受信装置200を内蔵した液晶テレビやプラズマテレビに内蔵されていても良い。
【0032】
なお、上記障害が発生した際、コンテンツ送信装置は全ての伝送経路にコンテンツを分散させて伝送しても良い。
図6は全ての伝送経路にコンテンツを分散させて送信させた時の伝送経路の状態を示した図の例である。伝送経路監視回路102が伝送経路1上で障害が発生したことを検知した時、コンテンツ送信制御手段101は制御開始信号901を全ての伝送経路を経由してコンテンツ受信装置200へ向けて送信する。その後、コンテンツデータ804と806は伝送経路2へ、コンテンツデータ805と807は伝送経路3へ、伝送経路毎にコンテンツを分散して伝送する。伝送経路1の障害の回復が確認できたら、コンテンツ送信制御回路101は全ての伝送経路を経由してコンテンツ受信装置200へ向けて制御終了信号902を送信して伝送経路1での伝送を再開し、コンテンツデータ809を伝送する。
【0033】
以上のようにコンテンツを分散させることで、特定の伝送経路に負担を掛けることなくコンテンツの伝送が可能となる。また、伝送経路監視回路から伝送経路の状態を受信して、伝送経路に重み付けをして先に伝送されるコンテンツデータを優先的に伝送速度が速い伝送経路で伝送することも可能である。
【実施例2】
【0034】
本実施例の特徴は、ある一定の伝送経路でコンテンツの伝送中に、経路上に障害が発生しその伝送性能が劣化した時にコンテンツ送信装置100は全ての経路に向けてコンテンツデータを送信し、コンテンツ受信装置200は最も早くコンテンツデータを受信処理した伝送経路の選択回数の統計を取り、最も多く選択された伝送経路からのみコンテンツデータを受信するようにする。
【0035】
図7は最も早くコンテンツデータを受信処理した伝送経路の選択回数の統計結果例である。構成は図5に示す3つの伝送経路を使用した場合の一例を示した図である。上記したように伝送経路1において障害が発生した場合、伝送経路1,2,3に向けてコンテンツが伝送される。コンテンツ受信装置200は伝送経路1,2,3のコンテンツを受信し、コンテンツ受信制御手段201によって、伝送経路毎に到達順位の統計を取得する。
【0036】
図7において、伝送経路2が一番受信処理回数が多いので、本実施例ではコンテンツ受信装置200は伝送経路2からのデータのみ受信し、他の伝送経路のデータは無視する。なお、コンテンツ送信装置100へ本通知をすることで、コンテンツ送信装置100は伝送経路2に限定してコンテンツを伝送することができるので、他の伝送経路に対して伝送する無駄を省略することが可能である。
【0037】
以上、実施例を説明してきたが、宅内の有線または無線LAN、高品位映像の無線伝送を利用したコンテンツの伝送の際に、伝送経路上に障害が発生し伝送性能が劣化しても、コンテンツ送信装置が全ての伝送経路に対してコンテンツを伝送、あるいはコンテンツ受信装置からの通知により、特定の伝送経路に対してコンテンツを伝送することで、映像品質を劣化させることがないコンテンツ送信装置、コンテンツ受信装置を提供することができる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
宅内の有線または無線LAN、高品位映像の無線伝送を利用したコンテンツの伝送の際に、伝送経路上に障害が発生し伝送性能が劣化しても、映像品質を劣化させないコンテンツ送信装置、コンテンツ受信装置を提供することができる。
【符号の説明】
【0039】
100 コンテンツ送信装置
101 コンテンツ送信制御回路
102、202 伝送経路監視回路
103、203 LAN端子
104 コンテンツ蓄積回路
200 コンテンツ受信装置
201 コンテンツ受信制御回路
300 無線送信機
400 無線受信機
500、600 アクセスポイント
700 ルータ
801〜809 コンテンツデータ
901 制御開始信号
902 制御終了信号
1000 PLCモデム親
1100 PLCモデム子
S100〜S110 コンテンツ送信装置の処理フロー
S200〜S207 コンテンツ受信装置の処理フロー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ受信装置へ向けて少なくとも2つ以上のコンテンツ伝送経路を有し、
コンテンツデータを蓄積するコンテンツ蓄積手段と、
前記コンテンツ伝送経路の経路状態を監視する伝送経路監視手段と、
前記コンテンツ蓄積手段のコンテンツデータをコンテンツ伝送経路に出力するコンテンツ送信制御手段とを具備し、
前記コンテンツ送信制御手段は、第1のコンテンツ伝送経路でコンテンツ受信装置へ向けてコンテンツの伝送中に、前記伝送経路監視手段から前記第1のコンテンツ伝送経路に障害が発生した内容の通知を受信した場合に、コンテンツ受信装置への複数のコンテンツ伝送経路へ向けてコンテンツを送信することを特徴とするコンテンツ送信装置。
【請求項2】
請求項1記載のコンテンツ送信装置において、
コンテンツ送信制御手段は、コンテンツ受信装置への複数のコンテンツ伝送経路へ向けてコンテンツを送信する際、シーケンス番号を付加してコンテンツを送信することを特徴とするコンテンツ送信装置。
【請求項3】
請求項1記載のコンテンツ送信装置において、
前記コンテンツ送信制御手段は、コンテンツ受信装置へ向けて複数のコンテンツ伝送経路にコンテンツを送信することを通知する制御信号を送信することを特徴としたコンテンツ送信装置。
【請求項4】
請求項1記載のコンテンツ送信装置において、
前記コンテンツ送信制御手段は、複数のコンテンツ伝送経路に対して分散してコンテンツを送信することを特徴としたコンテンツ送信装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のコンテンツ送信装置において、
前記伝送経路監視手段は、ビットレート、データエラー率、ビットエラー率、データ送信遅延時間、送信電波強度の少なくとも1つの変化により前記第1のコンテンツ伝送経路に障害が発生したことを検知し、上記コンテンツ送信制御手段へ通知することを特徴としたコンテンツ送信装置。
【請求項6】
コンテンツ送信装置からコンテンツを受信する少なくとも2つ以上のコンテンツ伝送経路を有し、
前記コンテンツ伝送経路の経路状態を監視する伝送経路監視手段と、
前記コンテンツ伝送経路よりコンテンツを受信するコンテンツ送信制御手段とを具備し、
前記コンテンツ受信制御手段は、第1のコンテンツ伝送経路でコンテンツ送信装置からコンテンツを受信中に、前記伝送経路監視手段から前記第1のコンテンツ伝送経路に障害が発生した内容の通知を受信した場合に、複数のコンテンツ伝送経路からコンテンツを受信することを特徴とするコンテンツ受信装置。
【請求項7】
請求項6記載のコンテンツ受信装置において、
前記コンテンツ受信制御手段は、複数のコンテンツ伝送経路から受信したコンテンツの中で、前記コンテンツ受信制御手段に一番早く到達したデータを受信処理することを特徴としたコンテンツ受信装置。
【請求項8】
請求項7記載のコンテンツ受信装置において、
前記コンテンツ受信制御手段は、受信したコンテンツに対してコンテンツ伝送経路毎に到達順位の統計を取得し、到達順位の上位回数が最も多いコンテンツ伝送経路からのみコンテンツ受信処理を行なうことを特徴としたコンテンツ受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−278799(P2010−278799A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−129802(P2009−129802)
【出願日】平成21年5月29日(2009.5.29)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】