説明

シート用クッション材の製造方法およびシート用クッション材

【課題】 アンテナ電極を備えたシートのクッション材を低コストで提供する。
【解決手段】 熱可塑性エラストマーに強磁性の導電体微粒子を混合した所定形状の電極用シートの表面に強磁性の導電体微粒子を付着させてアンテナ電極21を形成し、成形金型31のキャビティ面34に設けた磁石35にアンテナ電極21を磁着させ、成形金型31内に注入したウレタン樹脂原液40を発泡させることでアンテナ電極21を一体に有するクッション材22を成形する。これにより均一な厚さのアンテナ電極21を備えたクッション材22を低コストで製造することができ、しかもクッション材22の表面にボイド(空洞)が発生することがない。またアンテナ電極21がクッション材22に強固に一体化されてクッション材22の変形に対するアンテナ電極21の追従性が高まるため、アンテナ電極21の剥がれが防止されるだけでなく、乗員がシートに着座した際の感触を良好にすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発泡ウレタン樹脂製のクッション材の表面に導電体よりなるアンテナ電極を一体に形成したシート用クッション材と、そのシート用クッション材の製造方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
車両のシートに乗員が着座したこと、あるいはシートに着座した乗員の体格を検知すべく、PETやPENの絶縁シート上に銀ペーストやカーボンを含む導電インクを印刷して所定形状に切断した導電体皮膜(アンテナ電極)を、ホットメルトフィルムやアクリル系両面テープを用いてシートのクッション材の表面に貼り付けた乗員検知センサが、下記特許文献1により公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−318503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来のものは、導電体皮膜の製造工程の工程数が多く、また導電体皮膜を所定形状に切断する際に端材が発生するためにコストが増加する問題があった。また導電体皮膜をシートのクッション材に貼り付ける際に、その位置決め作業が面倒であるという問題があった。
【0005】
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、アンテナ電極を備えたシートのクッション材を低コストで提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、発泡ウレタン樹脂製のクッション材の表面に導電体よりなるアンテナ電極を一体に形成するシート用クッション材の製造方法であって、樹脂に強磁性の導電体微粒子を混合して所定形状の電極用シートを形成する第1工程と、前記電極用シートの表面に強磁性の導電体微粒子を付着させて前記アンテナ電極を形成する第2工程と、成形金型のキャビティ面に設けた磁石に前記アンテナ電極を磁着させる第3工程と、前記成形金型内に注入したウレタン樹脂原液を発泡させることで、前記アンテナ電極を一体に有する前記クッション材を成形する第4工程とを含むことを特徴とするシート用クッション材の製造方法が提案される。
【0007】
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記樹脂が熱可塑性エラストマーであることを特徴とするシート用クッション材の製造方法が提案される。
【0008】
また請求項3に記載された発明によれば、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記導電体微粒子がステンレス鋼製であることを特徴とするシート用クッション材の製造方法が提案される。
【0009】
また請求項4に記載された発明によれば、発泡ウレタン樹脂製のクッション材の表面に導電体よりなるアンテナ電極を一体に形成したシート用クッション材であって、前記アンテナ電極は、熱可塑性エラストマーよりなる樹脂に強磁性の導電体微粒子を混合した所定形状の電極用シートの表面に強磁性の導電体微粒子を付着させて構成され、前記クッション材の表面に一体に埋め込まれることを特徴とするシート用クッション材が提案される。
【0010】
また請求項5に記載された発明によれば、請求項4の構成に加えて、前記導電体微粒子がステンレス鋼製であることを特徴とするシート用クッション材が提案される。
【0011】
尚、実施の形態の金型磁石35は本発明の磁石に対応し、実施の形態の熱可塑性ウレタンエラストマー41は本発明の樹脂あるいは熱可塑性エラストマーに対応する。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の構成によれば、第1工程で樹脂に強磁性の導電体微粒子を混合して所定形状の電極用シートを形成し、第2工程で電極用シートの表面に強磁性の導電体微粒子を付着させてアンテナ電極を形成し、第3工程で成形金型のキャビティ面に設けた磁石にアンテナ電極を磁着させ、第4工程で成形金型内に注入したウレタン樹脂原液を発泡させることでアンテナ電極を一体に有するクッション材を成形するので、均一な厚さのアンテナ電極を形成することができるだけでなく、クッション材の表面にボイド(空洞)が発生することがない。またアンテナ電極を絶縁シート上に印刷する工程、アンテナ電極をクッション材に貼り付ける工程、アンテナ電極をクッション材に対して位置決めする工程が不要になり、かつ絶縁シート、接着剤、両面テープ等が不要になって製造コストを節減することができる。またアンテナ電極2がクッション材に強固に一体化されてクッション材の変形に対するアンテナ電極の追従性が高まるため、アンテナ電極の剥がれや破断が防止され、しかも乗員がシートに着座した際の感触を良好にすることができる。またウレタン樹脂原液を注入および発泡する際に、導電体微粒子が磁石に磁着してアンテナ電極の位置が規制されるため、アンテナ電極の位置精度が向上する。しかも所定形状の電極用シートを形成するときに発生した端材を集めれば電極用シートとして再利用できるので、廃棄物の発生を最小限に抑えることができる。
【0013】
また請求項2の構成によれば、低温でも柔軟性がある熱可塑性エラストマーを樹脂として用いたので、アンテナ電極がクッション材の変形に良好に追従して一層破断し難くなる。
【0014】
また請求項3の構成によれば、導電体微粒子がステンレス鋼製であるので、乗員の発する水分(水蒸気)によってアンテナ電極が錆びるのを防止して耐久性を高めることができる。
【0015】
また請求項4の構成によれば、熱可塑性エラストマーよりなる樹脂に強磁性の導電体微粒子を混合した所定形状の電極用シートの表面に強磁性の導電体微粒子を付着させて構成したアンテナ電極をクッション材の表面に一体に埋め込んだので、均一な厚さのアンテナ電極を形成することができるだけでなく、クッション材の表面にボイド(空洞)が発生することがない。またアンテナ電極を絶縁シート上に印刷する工程、アンテナ電極をクッション材に貼り付ける工程、アンテナ電極をクッション材に対して位置決めする工程が不要になり、かつ絶縁シート、接着剤、両面テープ等が不要になって製造コストを節減することができる。またアンテナ電極がクッション材に強固に一体化されてクッション材の変形に対するアンテナ電極の追従性が高まるため、アンテナ電極の剥がれや破断が防止され、しかも乗員がシートに着座した際の感触を良好にすることができる。また所定形状の電極用シートを形成するときに発生した端材を集めれば電極用シートとして再利用できるので、廃棄物の発生を最小限に抑えることができる。
【0016】
また請求項5の構成によれば、導電体微粒子がステンレス鋼製であるので、乗員の発する水分(水蒸気)によってアンテナ電極が錆びるのを防止して耐久性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】車両のシートの斜視図。
【図2】乗員検知ユニットの構造を示す図。
【図3】クッション材の製造工程を示す図(その1)。
【図4】クッション材の製造工程を示す図(その2)。
【図5】導電体微粒子としての各種材料の適否を示す図。
【図6】実施例および比較例を対比する図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図1〜図6に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0019】
図1および図2に示すように、車両のシート11は、シートクッション12と、シートバック13と、ヘッドレスト14と、乗員を検知する乗員検知ユニット15とから構成される。
【0020】
乗員検知ユニット15は、一端が接地部16に接地された高周波発振回路よりなる電界発生手段17の他端に、電界発生手段17の出力電流Iを電圧に変換する電流モニター抵抗18の一端と増幅器19とを接続して構成された電界出力部20を備える。また乗員検知ユニット15は、導電性の金属シートよりなる複数枚(実施の形態では6枚)のアンテナ電極21…を備える。横長の帯状に形成されたアンテナ電極21…は、シート11に着座した乗員の背中が当たるシートバック13の表皮に覆われた発泡ウレタン樹脂製のクッション材22の前面に、上下方向に複数段に整列して配置される。電流モニター抵抗18の他端は増幅器19に接続されるともに、複数枚のアンテナ電極21…に所定時間毎に順番に接続される。
【0021】
シート11に乗員が着座しておらず、従って電流モニター抵抗18の他端に接続されたアンテナ電極21…に誘電体である人体23が接近していないとき、アンテナ電極21…から放出される電界により発生する出力電流Iの値は、アンテナ電極21…と接地部16との距離および空気の誘電率(ε≒1)に応じた極めて小さなものとなる。その結果、電流モニター抵抗18の両端に発生する電圧、即ち増幅器19の出力も小さくなる。一方、水分(水蒸気)を発することで空気に比べて大きな誘電率(ε≒80)を持つ人体23がシート11に着座すると、アンテナ電極21…および人体23の距離と、アンテナ電極21…に対向する人体23の面積とに応じた大きな出力電流Iが電流モニター抵抗18に流れ、電流モニター抵抗18の両端に発生する電圧、つまり増幅器19の出力も大きくなる。
【0022】
従って、複数枚のアンテナ電極21…に所定時間毎に順番に接続される増幅器19の出力パターンを乗員検知判定部24で解析することにより、シート11に着座した乗員の有無や乗員の体格を検知することができる。
【0023】
次に、図3〜図6に基づいて、アンテナ電極21…を備えるクッション材22の製造方法を説明する。
【0024】
図3(A)に示すように、熱可塑性エラストマーの一種である熱可塑性ウレタンエラストマー41(例えば、大日精化工業(株)製のレザミンP880−LV)に導電体微粒子37を混合したものを圧延し、アンテナ電極21…の厚さに等しいシート素材42を形成する。続いて、図3(B)に示すように、前記シート素材42をアンテナ電極21…の形状である短冊状に裁断し、アンテナ電極21の中間製品である熱可塑性ウレタンエラストマー41および導電体微粒子37の混合物よりなる電極用シート21′…を形成する。続いて、図3(C)に示すように、短冊状の電極用シート21′…の片面に導電体微粒子37を散布し、ローラや平板を押し付けて電極用シート21′…の表面に圧着することでアンテナ電極21…を形成する。
【0025】
導電体微粒子37(例えば、JFEテクノリサーチ(株)製のX−SMF530AE−EP)は導電性および磁着性(強磁性)を有する400系ステンレスの短繊維からなり、個々の導電体微粒子37の径は10〜15μm、長さは50〜500μmであって屈曲した形状を有している。屈曲した形状の導電体微粒子37は電極用シート21′…の表面に強固に食い込み、脱落しないように固定される。
【0026】
図4(A)に示すように、クッション材22を成形する非磁性体製(例えば、アルミニウム製)の成形金型31は上型32および下型33を備えており、アンテナ電極21…の位置に対応する下型33のキャビティ面34に、複数のフェライト系の金型磁石35…が面一になるように設けられる。
【0027】
図4(B)に示すように、成形金型31の下型33から上型32を分離し、下型33のキャビティ面34の金型磁石35…にアンテナ電極21…の導電体微粒子37を付着させた面を磁着させる。
【0028】
続いて、図4(C)に示すように、下型33の内部にウレタン樹脂原液40を注入した後、図4(D)に示すように、下型33を上型32に型締めしてウレタン樹脂原液40を発泡させることでクッション材22を成形する。このようにして成形されたクッション材22の表面には、アンテナ電極21…が埋め込まれるように一体に形成される。尚、ウレタン樹脂原液40としては、例えば、イソシアネート(三井化学のレジンプレミックスとポリオール)が使用可能である。
【0029】
以上のように、本実施の形態によれば、下型33に設けた金型磁石35…にアンテナ電極21…を磁着させた状態で成形金型31内でウレタン樹脂原液40を発泡させるだけで、アンテナ電極21…を一体に備えたクッション材22を成形することができるので、PETやPENの絶縁シート上に銀ペーストやカーボンを含む導電インクを印刷したものを所定形状に切断してアンテナ電極を製造したり、そのアンテナ電極をクッション材の表面に位置決めしてホットメルトフィルムやアクリル系両面テープで貼り付けたりする工程が不要になり、絶縁シート、接着剤、両面テープ等の廃止および工程数の減少による製造コストの大幅な削減が可能になる。しかもシート素材42から電極用シート21′を短冊状に切断する際に発生した端材42′(図3(B)参照)は、一纏めにすることで電極用シート21′の材料として再利用することができ、これにより更なるコストダウンを図るとともに廃棄物の発生を最小限に抑えることができる。
【0030】
また熱可塑性ウレタンエラストマー41はウレタン樹脂原液40と同じウレタン系材料であるため、ウレタン樹脂原液40が発泡・固化する際に両者は強固に一体化され、クッション材22が変形してもアンテナ電極21…は剥がれたり破断したりすることなく追従することが可能となり、アンテナ電極21…の導電性、耐久性およびシート11の座り心地を確保することができる。
【0031】
また熱可塑性ウレタンエラストマー41自体が導電性を有しており、かつ導電体微粒子37は屈曲した短繊維状であって相互に絡み合うことで電気的導通が確実なものとなるため、少ない量の導電体微粒子37でアンテナ電極21…の感度が保証される。しかも乗員の着座によりアンテナ電極21…が変形しても、導電体微粒子37同士の絡み合いでアンテナ電極21…が破断するのを防止し、導電体微粒子37間の導通を確実に維持することができる。更に、ウレタン樹脂原液40が発泡した際にアンテナ電極21…が金型磁石35…に移動不能に磁着されているため、クッション材22の表面にボイド(空洞)が発生するのを防止できる。
【0032】
また導電体微粒子37はステンレス鋼製であって表面が酸化皮膜で覆われているため、人体23が発する水分が作用しても錆び難くなって耐久性が確保される。
【0033】
図5には導電体微粒子37の材料としての400系ステンレス、300系ステンレス、Au、Al、Cu、Cの特性が示される。400系ステンレス以外の材料は磁着性を具備しないため、アンテナ電極21…を下型33のキャビティ面34に固定することができない。よって、導電体微粒子37の材料としては、導電性および磁着性を具備する400系ステンレスが適切である。
【0034】
熱可塑性ウレタンエラストマー41に対する導電体微粒子37の可能な混合割合は5〜80wt%であり、望ましくは10〜70wt%である。導電体微粒子37の混合割合が80wt%以上になると電極用シート21′をシート状に成形し難くなってアンテナ電極21が破断し易くなり、また導電体微粒子37の混合割合が5wt%以下になるとアンテナ電極21が金型磁石35に磁着し難くなる。
【0035】
アンテナ電極21の表面に付着される導電体微粒子37の量は、10cm×10cm当たり、0.5g〜2.5gが適切であり、2.5g以上であるとアンテナ電極21の表面から導電体微粒子37が脱落してしまい、また0.5g以下であるとアンテナ電極21の導電性および磁着生が不充分になってしまう。
【0036】
図6は本発明の比較例1および実施例1〜4を示すものである。これらの比較例および実施例は、何れも前記レザミンP880−LVよりなる熱可塑性ウレタンエラストマ41に前記X−SMF530AE−EPよりなる導電体微粒子37を70wt%混合した電極用シート21′の片面に、同じくX−SMF530AE−EPよりなる導電体微粒子37を付着させたものである。
【0037】
電極用シート21′の10cm×10cm当りの導電体微粒子37をの付着量が最も少ない0.3gである比較例は、その電気抵抗が12KΩと大きいためにアンテナ電極21としては不適切である。実施例1〜4は、電極用シート21′の10cm×10cm当りの導電体微粒子37の付着量がそれぞれ1.3g、0.8g、0.6g、2.0gであり、その電気抵抗がそれぞれ1.5KΩ、3KΩ、1.5KΩ、4KΩと小さいためにアンテナ電極21として適切である。
【0038】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
【0039】
例えば、実施の形態の導電体微粒子37は短繊維状に形成されているが、粒状等の他の形状であっても良い。
【0040】
また実施の形態では樹脂として熱可塑性ウレタンエラストマー41を用いているが、熱可塑性ポリエステルエラストマーや熱可塑性スチレンエラストマーを用いることができる。特に、車両用としては、耐加水分解性に優れ、低温時であっても柔軟で割れ難いポリカーボネート系の熱可塑性ウレタンエラストマー41が好適である。オレフィン系エラストマーはウレタン発泡により接着し難く、塩化ビニル系エラストマーは低温下での屈曲時に割れが発生し易いために不適である。
【符号の説明】
【0041】
21 アンテナ電極
21′ 電極用シート
22 クッション材
31 成形金型
34 キャビティ面
35 金型磁石(磁石)
36 電極用シート
37 導電体微粒子
40 ウレタン樹脂原液
41 熱可塑性ウレタンエラストマー(樹脂、熱可塑性エラストマー)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発泡ウレタン樹脂製のクッション材(22)の表面に導電体よりなるアンテナ電極(21)を一体に形成するシート用クッション材の製造方法であって、
樹脂(41)に強磁性の導電体微粒子(37)を混合して所定形状の電極用シート(21′)を形成する第1工程と、
前記電極用シート(21′)の表面に強磁性の導電体微粒子(37)を付着させて前記アンテナ電極(21)を形成する第2工程と、
成形金型(31)のキャビティ面(34)に設けた磁石(35)に前記アンテナ電極(21)を磁着させる第3工程と、
前記成形金型(31)内に注入したウレタン樹脂原液(40)を発泡させることで、前記アンテナ電極(21)を一体に有する前記クッション材(22)を成形する第4工程と、
を含むことを特徴とするシート用クッション材の製造方法。
【請求項2】
前記樹脂(41)が熱可塑性エラストマーであることを特徴とする、請求項1に記載のシート用クッション材の製造方法。
【請求項3】
前記導電体微粒子(37)がステンレス鋼製であることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のシート用クッション材の製造方法。
【請求項4】
発泡ウレタン樹脂製のクッション材(22)の表面に導電体よりなるアンテナ電極(21)を一体に形成したシート用クッション材であって、
前記アンテナ電極(21)は、熱可塑性エラストマーよりなる樹脂(41)に強磁性の導電体微粒子(37)を混合した所定形状の電極用シート(21′)の表面に強磁性の導電体微粒子(37)を付着させて構成され、前記クッション材(22)の表面に一体に埋め込まれることを特徴とするシート用クッション材。
【請求項5】
前記導電体微粒子(37)がステンレス鋼製であることを特徴とする、請求項4に記載のシート用クッション材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−183686(P2011−183686A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−51783(P2010−51783)
【出願日】平成22年3月9日(2010.3.9)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】