説明

ジョブ移動可能な画像処理装置ならびに画像処理実行するプログラム

【課題】 複写機が多人数で共有されるような環境では、ユーザが印刷ジョブを送信したとして、処理待ちのジョブが多数あった場合には、長時間待たなければならない。
【解決手段】 実行前(処理待ちの状態)のジョブをリムーバブルメディアに入れて他の装置に移動し、代替処理させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は装置内にもつ、画像処理の実行単位であるジョブを制御する画像出力装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
画像処理装置ではネットワークに接続可能で様々な画像の入出力やそれに必要な画像処理を実行可能な、MFP(Multi-Function Peripheral)が登場し、オフィス環境において、複数のユーザが複数のMFPを共有して使用する環境が一般的になってきた。
【特許文献1】特開2004-318432号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前述のようにネットワークでMFPを複数ユーザで共有するような使われ方が一般的になる一方で、ジョブの実行が長時間にわたり他のジョブに待たされる問題が発生している。解決策として機械に投入されているジョブの状況を予め確認してから投入する、あるいはジョブの優先度を変更するといったものが考案されているが、実際に待たされると気づくのはユーザが機械の前に出力結果を取りに行った時が多く、予め状況を確認してからのジョブ投入は運用として難しく、また、ジョブの優先度設定することもマルチユーザの環境では設定が難しいあるいは実行中のジョブを追い越せない等という問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は
外部より入力された画像情報を画像データとして入力する画像入力手段と、
画像データを機器外部に出力する画像出力手段と、
画像入力手段により入力された画像出力手段への画像出力要求を機器内でジョブとして認識し、記憶媒体に蓄積するジョブ記憶蓄積手段と、
リムーバブルな記憶媒体を接続可能なリムバーブルメディアI/F手段と、前記リムーバブルな記憶媒体中にデータの書き込み、及びデータの読み出しが可能なリムーバブルメディアリード・ライト手段と、
前記リムーバブルメディアI/F手段と、前記リムーバブルメディアリード・ライト手段を介して、前記ジョブ記憶蓄積手段からリムーバブルメディアに前記ジョブを移動する第1のジョブ移動手段と、
前記リムーバブルメディアから前記ジョブ記憶蓄積手段にジョブを移動する第2のジョブ移動手段とを具備し、
ユーザからの要求にしたがって実行中ではないジョブを前記ジョブ第1、及び第2のジョブ移動手段により移動可能な画像入出力装置
を提供するものである。
【発明の効果】
【0005】
装置の前で装置内のジョブの実行状況を確認できると共に近くの装置の稼動状況を画像処理装置の前で確認し、状況をみて臨機応変にユーザがジョブを投入しなおすことでユーザの利便さを大幅に向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
(実施例1)
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳説する。
【0007】
図1は本発明に係る電子部品としてのコントローラ部が搭載された画像入出力装置(データ処理装置)の一実施の形態を示すブロック構成図であって、該画像入出力装置1は、LAN(Local Area Network)400にてのホストコンピュータ(本実施の形態では第一、第二のホストコンピュータ3,4)に接続されている。
【0008】
即ち、上記画像入出力システム(装置)1は、画像データの読取処理を行うリーダ部2と、画像データの出力処理を行うプリンタ部6と、画像データの入出力操作を行うキーボード、及び画像データや各種機能の表示などを行う液晶パネルを備えた操作部7と、制御プログラムや画像データ等が予め書き込まれたハードディスクドライブ8を装着し、これら各構成要素に接続されて該構成要素に接続されて該構成要素を制御する単一の電子部品からなるコントローラ部110とから構成されている。
【0009】
さらにリーダ部2は原稿用紙を搬送する原稿給紙ユニット(部)10と、原稿画像を光学的に読み取って電気信号としての画像データに変換するスキャナ部11とを有し、プリンタ部6は記録用紙を収容する複数段の給紙カセットを備えた給紙ユニット(部)12と画像データを記録用紙に転写、定着するマーキングユニット(部)13と印字された記録用紙にソート処理やステイプル処理を施して、外部に排出する排紙ユニット(部)14とを有している。
【0010】
図2はリーダ部2及びプリンタ部6の詳細を示す内部構造であって、リーダ部5はプリンタ部6に載置されている。
【0011】
そして、リーダ部2では、原稿給送ユニット10に積層された原稿用紙がその積層順にしたがって、先頭から順次1枚ずつプラテンガラス15上に給送され、スキャナユニット11で所定の読取動作が終了した後、該読み取られた原稿用紙はプラテンガラス15上から原稿給送ユニット10に排出される。
【0012】
また、上記スキャナユニット11では、原稿用紙がプラテンガラス15上に搬送されてくるとランプ16が点灯し、次いで光学ユニット17の移動を開始させ、読み取り位置で固定する。 光学ユニット17は搬送される原稿用紙を下方から照射し、走査する。そして、原稿用紙からの反射光は、複数のミラー18−20、及びレンズ21を介してCCDイメージセンサー(以下、単に「CCD」と記す)22へと導かれ、走査された原稿画像はCCD22によって読み取られる。そして、CCD22で読み取られた画像データは、所定の処理が施された後、コントローラユニット110(図2では図示省略)に転送される。
【0013】
あるいは、原稿プラテン上に載置された原稿を同様にランプ16を点灯し、次いで光学ユニット17の移動を開始させ、原稿用紙を下方から照射し、走査することで、走査された原稿画像をCCD22によって読み取ることが可能である。
【0014】
以上の手順で送出されたリーダからの画像データは、コネクタ56を介してコントローラ部110に送出される。
【0015】
次いで、プリント部6では、コントローラ部110から出力された画像データに対応するレーザ光が、レーザドライバ23により駆動されるレーザ発行部24から発行され、該レーザ光はマーキング部13の感光ドラム25にはレーザ光に応じた静電潜像が形成され、現像器26により前記静電潜像の部分に現像罪が付着する。
【0016】
一方、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、給紙部12(給紙カセット12a,12b)から記録用紙が給紙されて転写部27に搬送され、感光ドラム25に付着している現像剤を記録用紙に転写する。画像データが転写された記録用紙は定着部28に搬送され、定着部28における加熱・加圧処理により画像データが記録紙に定着される。
【0017】
そして、画像データを記録用紙に片面記録する場合は、定着部28を通過した記録用紙が排出ローラ29によってそのまま排紙ユニット14に排出され、排紙ユニット14は排出された記録用紙を束ねて記録用紙の仕分けを行い、また、仕分けされた記録用紙のステイプル処理を行う。
【0018】
また、画像データを記録用紙に両面記録する場合は、排出ローラ29まで記録用紙を搬送した後、該は移出ローラ29の回転方向を逆転させ、フラッパ30によって再給紙搬送路31へと導かれ、該再給紙搬送路31に導かれた記録用紙は上述と同様にして転写部27に搬送される。
【0019】
コントローラ部110は、上述したように単一の電子部品で構成され、リーダ部2読み取った画像データをコードに変換し、LAN400を介して第一及び第二のホストコンピュータ3、4に送信するスキャナ機能、及びホストコンピュータ3、4からLAN2を介して受信したコードデータを画像データに変換し、プリンタ部6に出力するプリンタ機能、その他の機能ブロックを有している。
【0020】
図3はコントローラ部110の詳細を示すブロック図である。
【0021】
すなわち、メインコントローラ32は、CPU33とバスコントローラ34と後述する各種コントローラ回路を含む機能ブロックとを内蔵すると共に、ROMI/F35を介してROM36と接続され、DRAMI/F37を介してDRAM38と接続され、コーデックI/F39を介してコーデック40と接続され、また、ネットワークI/F41を介してネットワークコントローラ42と接続されている。
【0022】
ROM36は、メインコントローラ32のCPU33で実行される各種制御プログラムや演算データが確認されている。DRAM38は、CPU33が動作するための作業領域や画像データを蓄積するための領域として使用される。コーデック40はDRAM38に蓄積されたラスターイメージデータをMH/MR/MMR/JBIGなどの周知の圧縮方式で圧縮し、また圧縮されたデータをラスターイメージに伸長する。また、コーデック40にはSRAM43が接続されており、該SRAM43は前記コーデック40の一時的な作業領域として使用される。
【0023】
ネットワークコントローラ42は、ネットワーク44を介してLAN2との間で所定の制御動作を行う。
【0024】
また、前記メインコントローラ32はスキャナバス45を介してスキャナI/F46に接続され、プリンタバス47を介してプリンタI/F48に接続され、さらにPCIバス等の汎用高速バス49を介して拡張ボードを接続するための拡張コネクタ50及び入出力制御部(I/O制御部)51に接続されている。
【0025】
I/O制御部51はリーダ部2やプリンタ部6との間で制御コマンドを送受信するための調歩同期式のシリアル通信コントローラ52が2チャンネル装備されており、該シリアル通信コントローラ52はI/Oバス53を介してスキャナI/F46及びプリンタI/F48に接続されている。
【0026】
スキャナI/F48は、第一の調歩同期シリアルI/F54及び第一のビデオI/F55を介してスキャナコネクタ56に接続され、さらに該スキャナコネクタ56はリーダ部2のスキャナユニット11に接続されている。そして、スキャナI/F46はスキャナ部11から受信した画像データに対し所望の2値化処理や、主走査方向及び/又は副走査方向の変倍処理を行い、またスキャナ部11から送られてきたビデオ信号に基づいて制御信号を生成し、スキャナバス45を介してメインコントローラ32に転送する。
【0027】
また、プリンタI/F48は、第2の調歩同期シリアルI/F57及び第2のビデオI/F58を介してプリンタコネクタ59に接続され、さらに該プリンタコネクタ59はプリンタ部6のマーキングユニット13に接続されている。そして、プリンタI/F48はメインコントローラ32から出力された画像データにスムージング処理を施して該画像データをマーキングユニット13に出力し、さらにマーキングユニット13から送られたビデオ信号に基づいて、生成された制御信号をプリンタバス47に出力する。
【0028】
そして、CPU33は、ROM36からROMI/F35を介して読み込まれた制御プログラムに基づいて動作し、例えば、第1及び第2のホストコンピュータ3、4から受信したPDL(ページ記述言語)データを解釈し、ラスターイメージデータに展開処理を行う。
【0029】
また、バスコントローラ34は、スキャナI/F46プリンタI/F48、その他拡張コネクタ50等に接続された外部機器から入出力されるデータ転送を制御するものであり、バス競合時のアービトレーション(調停)やDMAデータ転送の制御を行う。即ち、例えば、上述したDRAM38とコーデック40との間のデータ転送や、スキャナ部5からDRAM38へのデータ転送、DRAM38からマーキングユニット13へのデータ転送等は、バスコントローラ34によって制御され、DMA転送される。
【0030】
また、I/O制御部51は、LCDコントローラ60及びキー入力I/F761を介してパネルI/F62は操作部7に接続されている。また、前記I/O制御部51は不揮発性メモリとしてのEEPROM66に接続され、またE−IDEコネクタ63を介してハードディスクドライブ8に接続され、さらに、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存するリアルタイムクロックモジュール64に接続されている。尚、リアルタイムクロックモジュール64はバックアップ用電池65に接続されて該バックアップ用電池65によりバックアップされている。
【0031】
図4はメインコントローラ32の内部詳細を示すブロック構成図である。
【0032】
バスコントローラ34は、4×4の64ビットクロスバススイッチで構成され、64ビットのプロセッサバス(Pバス)67を介してCPU33に接続され、またメモリ専用のローカルバス(Mバス)68を介してキャッシュメモリ69aを備えたメモリコントローラ69に接続されている。尚、メモリコントローラ69はROM36やDRAM38などのメモリ類と接続され、これらのメモリ類の動作を制御する。
【0033】
さらに、該バスコントローラ34はグラフィックスバス(Gバス)70を介してGバスアービタ71及びスキャン・プリンタコントローラ72と接続され、また入出力バス(Bバス)73を介して、Bバスアービター74、Gバスアービタ71、インタラプトコントローラ、及び各種機能ブロック(電力管理ユニット76、UARTなどのシリアルI/Fコントローラ77、USB(Universal Serial Bus)コントローラ78、IEEE1284等のパラレルI/Fコントローラ79、LANコントローラ80汎用入出力コントローラ81、Bバス73と外部バスであるPCIバスとの間でI/F動作を司るPCIバスI/F82、及びスキャナ・プリンタコントローラ72)と接続されている。
【0034】
Bバスアービタ74はBバス73を協調制御するアービトレーションであり、Bバス73のバス使用要求を受け付け、調停の後、使用許可が選択された一つのマスタに与えられ、これにより同時に2つ以上のマスタがバスアクセスを行うのを禁止している。尚、アービトレーション方式は3段階の優先権を有し、それぞれの優先権に複数のマスタが割り当てられる。
【0035】
インタラプトコントローラ75は、上述した各機能ブロック及びコントローラユニット110の外部からインタラプトを集積し、CPU33がサポートするコントローラ類72、77−82及びノンマスカブルインタラプト(NMI)に再配分する。
【0036】
電力管理ユニット76は機能ブロック毎に電力を管理し、さらに1チップで構成されている電子部品としてコントローラユニット110の消費電力量の監視を行う。すなわち、コントローラユニット110は、CPU33を内蔵した大規模なASIC(特定用途向けIC)で構成されており、このため全ての機能ブロックが同時に動作すると大量の熱を発生して、コントローラ部110自体が破壊されてしまう虞がある。
【0037】
そこで、このような事態を防止するために各に機能ブロック毎に消費電力を管理し、各機能ブロックの消費電力量はパワーマネージメントレベルとして電力管理ユニット76に集積される。そして、該電力管理ユニット76では各機能ブロックの消費電力量を合計し、該消費電力量が限界消費電力を超えないように各機能ブロックの消費電力量を一括して、監視する。
【0038】
Gバスアービタ71は中央アービトレーション方式によりGバス70を協調制御しており、各バスマスタに対して専用の要求信号と許可信号とを有する。尚、バスマスタへの優先権の付与方式として、全てのバスマスタを同じ優先権として、公平にバス権を付与する公平アービトレーションモードといずれか一つのバスマスタに対して優先的にバスを使用させる優先アービトレーションモードのいずれかを指定することができる。
【0039】
上述のような構成の画像入出力装置を例に挙げ、本発明の具体的な実施例を
図5の概念図と、図6-図10の操作部画面、 図11-13のフローチャートを用いて具体的に説明する。
【0040】
まず本発明では図5-1に示すような画像入出力システム1と同等の機能を有するMFPがネットワーク上に2台以上接続されている環境が前提となる。
【0041】
図5-1ではMFP1にPC3からPDLプリントジョブ(ジョブC)が投入された様子が図示されている。MPF1には既にジョブAとジョブBを受け付けているのでジョブCをMFP1が管理するジョブの待ち行列(キュー)の一番後ろに登録する。この状態ではMFP1はジョブAとジョブBの実行が終了しないとジョブCを受け付けることが出来ない。
【0042】
このような状態の場合、予めユーザが同一LAN上のMFP2にジョブが投入されていないことを確認している場合にはMFP2にジョブを投入することで結果を早く得ることが可能であるが、ジョブの状態は随時変化することに加え、MFPが紙無しや、トナー(インク)無しなどの異常な状態になった場合にはジョブの終了するまでの実行時間が変化するため、ある程度、時間が経過した後の装置の状況では、ジョブ投入前のユーザの判断が効率面から妥当ではなかったということが起こりえる。
【0043】
仮に図5-1の状態でMFP2のジョブのキューにジョブが5つ溜まっていた場合、ユーザは2つのジョブが溜まっているMPF1の方がジョブの実行完了が早いと考えジョブをMPF1へ投入する。(図中(2))。しかし、MFP1ジョブAの実行途中に途中に紙詰まりや紙無しが頻発し、この間にMFP2はジョブを全て実行完了し、キューが空になった。((2)‘)
図5-2に示すように、ユーザは出力結果を得るために装置の前に行ったときに、自分のジョブ(ジョブC)が終了しておらず、かつMFP2で実行しているジョブが無いことを確認できるため、この時点でリムーバブルなメモリ装置にジョブCを移動し((3))、リムーバブルなメモリ装置により、MFP2にジョブを移動((4))することでMFP2にてジョブを実行させる((5))。
【0044】
上記のような形でMFP1からMFP2にジョブを移動することで効率的にMFPを使用することができるが、このときの、MFPの動作について以下に詳細に説明する。
【0045】
ネットワーク経由のジョブ投入やPDLプリントジョブ実行処理については本発明には直接関係無いので説明は省略する。
【0046】
MFP1およびMFP2にリムーバブルな記憶媒体であるUSBメモリが挿入されたときの処理について図11を用いて説明する。
【0047】
USBメモリは拡張コネクタ50に接続可能で、USB(Universal Serial Bus)コントローラ78を経由してCPU33に制御される。
【0048】
STEP1101でUSBメモリが拡張コネクタ50に接続されるとUSBコントローラ78を経由して、必要なネゴシエーションを行い、STEP1102でCPU33は操作部7にLCDコントローラ60及びパネルI/F62経由で操作部7に図6に示すようにUSBメモリが挿入された旨を表示するように要求する。操作部7は要求された画面を表示し、処理を終了する。
【0049】
次にUSBメモリが挿入された状態でジョブを移動する手順について図12及び13を用いて説明する。
【0050】
本実施例では図7に示すようなMFPで受け付けたジョブの状況を表示する画面を経由して、ジョブを移動することとする。
【0051】
CPU33はSTEP1201図6に示す画面にて、ジョブ状況画面ボタンが押されたことを検出し、STEP1202に処理を移行する。STEP1202ではUSBメモリの接続状態を確認しSTEP1203に処理を移行する。STEP1203でUSBメモリが挿入されていれば処理をSTEP1204に移行し、図7に示すようなジョブ移動ボタンを表示するようにCPU33は操作部7要求して処理を終了する。STEP1203でUSBメモリが検知されなかった場合には処理をSTEP1205に移し、ジョブ状況の画面のみを表示して処理を終了する。
【0052】
次にジョブを実際に移動するサイの処理について説明する。ジョブの移動はMFPからUSBメモリに移動するケース、またUSBメモリからMFPに移動するケースであっても以下に説明するフローは変わらない。
【0053】
CPU33はSTEP1301において、STEP1204で表示したジョブ移動ボタンが押されたことを検知し、処理をSTEP1302に移行する。
【0054】
CPU33はSTEP1302で図8に示すようなジョブ移動ポップアップの表示を行った後に処理をSTEP1303に移行し、USBメモリの接続を確認する。USBメモリがささっていない場合にはSTEP1304でユーザにその旨を表示して処理を終了する。
【0055】
STEP1305でCPU33は機器内で受け付けているジョブのリストを図7に示すような形で表示する。ジョブのリストはHDD8に記録されジョブの状態により一定間隔で最新の情報に更新される。
【0056】
STEP1306でCPU33はSTEP1305で表示したジョブリスト内のジョブが選択されたことを検知し、STEP1307に処理を進める。STEP1307ではCPU33は図9に示すようにUSBメモリが引き抜かれないように警告メッセージを表示すると共に、選択されたジョブが機器内のものであれば、実行できないようにジョブを内部的に抑制する。具体的にはHDD8内部のジョブリストに、ジョブが移動される情報を書き込む。CPU33はジョブを実行する際には内部のジョブリストを参照し、ジョブが移動されないことを確認した上でジョブを実行する。
【0057】
選択されたジョブがUSBメモリのものでなければ特にジョブ実行の抑制は行わない。
【0058】
STEP1308でCPU33は図10に示すように、“移動する”ボタンを表示し、STEP1309でボタンが押されるとSTEP1310に処理を移行する。CPU33は選択されたジョブが機器内のものであれば、USBメモリに移動し、USBメモリのものであれば機器内に移動して処理を終了する。
【0059】
ジョブの移動とはジョブを管理する上で必要な情報(ジョブに関する設定やユーザ、投入時間等)を全て移動することであり、MFP1とMFP2ではこれらの情報フォーマットが同一であることが前提となる。
【0060】
MFPに移動されたジョブは全ての情報が移動されることで、CPU33が機器内のジョブとして認識し、実行可能となる。
【0061】
なお、本実施例ではPDLプリントジョブを例に挙げて説明したが、これは一例でありFAX送信やFAX受信プリント、コピーのプリント要求など画像入出力処理装置で実施可能なジョブは全て対象となる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明に係わるデータ処理装置としての画像入出力装置の1実施例形態を示すブロック構成図である。
【図2】画像入出力装置の内部構成図である。
【図3】本発明に係わる電子部品としてのコントローラ部の詳細を示すブロック構成図である。
【図4】メインコントローラの詳細を示すブロック構成図である。
【図5】図5-1及び2は本特許の実施例で想定される実行環境及び処理の流れを説明する模式図です。
【図6】本実施例中の画像入出力装置の操作画面を表示の一例を図示するものである。
【図7】本実施例中の画像入出力装置の操作画面を表示の一例を図示するものである。
【図8】本実施例中の画像入出力装置の操作画面を表示の一例を図示するものである。
【図9】本実施例中の画像入出力装置の操作画面を表示の一例を図示するものである。
【図10】本実施例中の画像入出力装置の操作画面を表示の一例を図示するものである。
【図11】本実施例中でUSBメモリが画像入出力装置に挿入された際の、CPU33の処理について説明するフローチャートである。
【図12】本実施例中でジョブ状況画面が表示された際のPU33の処理について説明するフローチャートである。
【図13】本実施例中でUSBメモリと画像入出力装置の間でジョブを移動する際のCPU33の処理について説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0063】
1 画像入出力システム
2 リーダー部
6 プリンタ部
33 メインコントローラCPU
38 メインコントローラDRAM
40 メインコントローラコーデック
46 スキャナI/F

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された画像データを処理する処理手段と、
前記入力手段により入力され、前記処理手段による処理が実行される前の画像データを選択する選択手段と、
携帯可能な記憶媒体を接続するためインターフェース手段と
前記選択手段により選択された画像データを、前記インターフェース手段を介して接続された前記記憶媒体に格納する格納手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記インターフェース手段を介して、前記記憶媒体に格納された画像データを読み出して入力する読出手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記格納手段は、前記画像データとともに、該画像データに対応付けられた印刷設定を示す情報を、前記記憶媒体に格納することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−105310(P2008−105310A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−291459(P2006−291459)
【出願日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】