説明

データ伝送システム

ハブを通過する全てのデータ通信を監視するハブ(1)を備えるデータ追跡システムである。ハブ(1)はオーディオビジュアルデータファイルの記憶装置(2)を備え、更に複数のデータファイルの外部記憶装置(3)にそれぞれのインターネットリンク(4)を介してアクセスすることもできる。地理的テリトリー6内にそれぞれ位置するデータ受信機(5)は、1つ以上の記憶装置(2,3)から選択されたデータファイルを要求するためにそれぞれのインターネットリンク(7)を介してハブ(1)にアクセスすることができる。各受信機5は、選択されたプラットフォームに対応する所望のフォーマットのデータファイルの組み合わせを要求するためにハブ1にアクセスする。この要求に応答して、ハブ1は、要求されたファイルを適切な記憶装置から収集し、それらを識別タグと一緒に単一ファイルに組み合わせ、組み合わされたファイルと識別タグを暗号化して送信する。これらのデータ送信は監視局(8)によりリアルタイムに監視され、この際識別タグからの情報がアカウンティング目的に使用される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にデータ伝送システム、特にデータライブラリからエンドユーザへオーディオビジュアルデータを伝送するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、テレビジョン番組や映画等のオーディオビジュアルデータを消費者に視聴可能にする多くのシステムがある。番組や映画が地上及び衛星テレビジョンネットワークで放送されているのみならず、消費者はこのような番組及び映画の記録をVHSテープ、CD−ビデオ及び最近ではDVDのような多くの形式で買う又は借りることができる。
【0003】
加えて、オーディオビジュアルデータはインターネットを介して直接入手することができる。この場合には、オーディオビジュアルデータは、一般に、ストリーミングオーディオビジュアルデータの形で、例えばAVI又はWMVファイルを用いて伝送される。
【0004】
ライブラリからのオーディオビジュアルデータのオンライン選択を実行し、所望のフォーマットでダウンロードして、選択されたデータをリアルタイムに視聴する又は消費者の選択後の時間に視聴することができるシステムの提供が望まれている。
【発明の概要】
【0005】
従って、本発明の第1の態様によれば、多数のビデオファイルを含むライブラリの形態のデータソースと、ユーザが前記多数のファイルのうちの複数個をダウンロードのために選択できる手段と、選択された複数個のファイルを組み合わせる手段と、組み合わされたファイルをユーザに送信する手段とを具えるビデオデータ伝送システムが提供される。
【0006】
このようなシステムによれば、ユーザにより選択された2つ以上のファイルを組み合わせる作業はユーザではなくシステムによって実行される。これは、ユーザがビデオデータの独自の編集を容易に生成できる便利な装置を提供する。
【0007】
データは好ましくはオーディオビジュアルデータを含む。
【0008】
前記組み合わされたファイルは、オーディオビジュアルデータを要求した正当なユーザのみがそれを視聴可能にするために、送信前に暗号化するのが有利である。更に、ファイルを送信中にリアルタイムに暗号化することによって、ファイルをより高速にユーザに送信することができる。その理由は、送信より前にファイル全体が暗号化されるのを待つ必要がないためである。
【0009】
前記組み合わされた選択ファイルはISOファイルとしてフォーマット化することができ、ユーザは送信されるオーディオビジュアルデータのフォーマットを規定するプラットフォームを選択できることが好ましい。プラットフォームはパーソナルコンピュータ、MP3、テレビジョン、モバイルフォン又はパームトップコンピュータとすることができ、
【0010】
前記送信手段は、データをDVDやMP3のようなポータブル蓄積媒体に蓄積できるフォーマットでユーザに送信するように構成するのが好ましい。
【0011】
本システムはインターネットサーバ内に位置させ、前記送信手段はデータをインターネットを介してユーザに送信するように構成することができる。
【0012】
本発明の第2の態様によれば、1以上のデータソースから導出される複数のデータフィルを複数のグループに配置された複数のデータ受信機に送信する手段と、送信すべきデータファイルに、前記データファイル、前記データソース及び前記データ受信機を含むグループをそれぞれ識別する識別タグを付加する手段と、送信された各データファイルの識別タグから情報を取得して、前記データファイルの送信を追跡する手段とを具えるデータ追跡システムが提供される。
【0013】
このようなシステムは、データのソースと該データの受信機のテリトリーとを関連させることができる。従って、このシステムはデータ利用に関する統計情報を収集するのに特に有利であり、例えば異なるグループのユーザに所定のデータを送信する権利がそれぞれ異なる主体に所有されているときに有利である。
【0014】
従って、識別タグは、更に、データ受信機を含むグループに対するデータファイルのグループ権利者を識別するものとし、システムは、更に、各データファイルの各送信に対価を指定する手段と、各グループ権利者と関連する各自の記憶部に、得られた対価を累算する手段とを備えるものとするのが好ましい。
【0015】
このシステムは、更に、選択されたグループ内のデータ受信機への選択されたデータファイルの送信を禁止する手段を備えるのが有利である。これにより、データの権利者はデータを受信できるグループを選択する立場になることができる。
【0016】
データファイルは複数の可能なフォーマットの一つで有効に送信することができるようにし、選択されたデータファイルが、異なるフォーマットの少なくとも一つフォーマットで、選択されたグループ内のデータ受信機へ送信されることを禁止する手段を設けるのが有用である。このようにすると、データ権利者は異なるグループの受信機に対して使用できるフォーマットを決めることができる。
【0017】
この場合には、送信は既定の日時より前だけ禁止されるように構成することができる。
【0018】
受信機のグループはそれぞれ異なるテリトリー内にあるものとすることができる。
【0019】
このシステムは、更に、送信前にタグつきデータファイルを暗号化する手段を備えるのが好ましい。
【0020】
複数のデータファイルをサーバ内に一緒に位置させることができ、この場合には送信手段はデータをインターネットを介して送信するように構成することができる。
【0021】
各データファイルはオーディオビジュアルデータの形態にすることができる。
【0022】
本発明の第3の態様によれば、複数のデータソースから導出されるデータを蓄積するデータ記憶手段と、蓄積されたデータから選択されたデータに対する複数のデータ受信機からの要求を受信する手段と、選択されたデータを要求中のデータ受信機に送信する手段と、各データ送信について、該データが導出されたデータソースの識別子及び該データ受信機の少なくとも一つの特性を含む情報を取得して、該データ送信の配給をリアルタイムに監視可能にする手段とを備えるデータ伝送システムが提供される。
【0023】
このような構成は、データ自体を蓄積するハブ又はサテライトデータソースからのデータを受信するとともにデータトラヒックを監視するように構成されたハブの形態にすることができる。データ要求がハブを通過するように構成することによって、システム内のデータ送信の配給を制御することができる。
【0024】
データ受信機の特性は、データ受信機が位置するテリトリーを含むものとするのが有利であり、また、特に受信機の主体を含むものとすることができる。
【0025】
このシステムは、更に、データをデータ受信機への送信前に暗号化する手段を備えるのが好ましい。
【0026】
このシステムはそれ自体が複数のデータソースを備え、これらのデータソースの1つ以上がデータ受信機としても作用するものとし得る。この場合には、これらの受信機により要求されたデータはシステム内の他の場所に蓄積される。
【0027】
このシステムを中心ハブとして具体化する代わりに、情報を取得する手段はそれぞれのデータソースに近接して位置する複数の部分を具えることもできる。
【0028】
このシステムはデータ受信機も備えることができ、前記データ記憶手段はこれらのデータ受信機から遠く離れて位置させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の第1の実施例によるデータ伝送システムの全体構成を示す。
【図2】第1の実施例のデータ伝送システムのいくつかの用途を示す。
【図3】本発明の第2の実施例によるデータ追跡システムの基本ユニットを概略的に示す。
【図4】システムのエンドユーザに使用可能なメニューオプションを示す。
【図5】本発明の好適実施例によるシステムのコンポーネント間の関係を示す。
【図6】本発明の他の好適実施例によるシステムのコンポーネント間の関係を示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明の好適実施例を図面を参照して以下に説明する。
【0031】
図1を参照すると、コンテンツサービスプロバイダの形態のオーディオビジュアルデータソースは、オーディオビジュアルデータファイルのライブラリを含む記憶装置を含み、更に、外部インターネットリンクを介して他のオーディオビジュアルデータのライブラリへアクセスすることができる。
【0032】
データ受信機又はユーザは、同様にパーソナルコンピュータとコンテンツサービスプロバイダとの間のインターネットリンクを介して、パーソナルコンピュータによって利用可能なオーディオビジュアルファイルのリストにアクセスすることができる。
【0033】
利用可能なファイルのリストから、ユーザは少なくとも2つの異なるファイルを選択し、コンテンツサービスプロバイダにこれらのファイルに対してダウンロード要求を提出すると同時に、これらのファイルに対する所望のフォーマット及びプラットフォームを指示する。
【0034】
ダウンロード要求の受信時に、コンテンツサービスプロバイダは要求されたオーディオビジュアルファイルを所望のフォーマットで収集し、ユーザへの送信のために単一の組み合わせISO又はWMVファイルを生成する。送信前に、データのソース及びユーザが位置するテリトリーを識別するタグをファイルに付加する。ファイルは、アナログコンテンツ保護及びRipGuard(登録商標)の名で市販のコンテンツ保護の組み合わせのような専用の偽造防止手段を用いて保護され、次いでユーザのみがファイルを解読できるように、送信中にユーザの公開鍵を用いてリアルタイムに暗号化される。
【0035】
ユーザはコンテンツサービスプロバイダからファイルを受信すると、そのフィルをディジタル汎用ディスク(正式にはディジタルビデオディスク(DVD)として知られている)に家庭用のDVDプレーヤで蓄積し、次いでその後このデータを読み出すことができる。しかし、ユーザがこのファイルの追加のコピーを他のDVDに作製することは偽造防止手段によって有効に阻止される。
【0036】
図1に示すように、ユーザは、オーディオビジュアルファイルをパーソナルコンピュータのスクリーン上に直接表示するのに適した形で送信するように要求することもできる。
【0037】
ユーザに必要とされるハードウェアは標準のパーソナルコンピュータと、標準のDVDバーナー及びプレーヤのみであることが理解されよう。必要とされるソフトウェアは、ユーザがデータ伝送システムの加入者になるとき、インターネットからダウンロードされる。
【0038】
本発明のこの態様の主な特徴は、コンテンツサービスプロバイダが、ユーザからの要求に応答してオーディオビジュアルファイルの全編集を生成し、生成された全編集を、ユーザがそれをリアルタイムで見ることができる又は将来の使用のために保存することができるフォーマットでユーザに送信する。各ファイルはショートクリップ又は長編映画の抜粋の形を取ることができる。
【0039】
図2は、ユーザがオーディオビジュアルデータの視聴のために使用を希望することができる他のプラットフォーム、例えばモバイルフォン(携帯電話)を示す。この図から明らかなように、オーディオビジュアルデータはコンテンツサービスプロバイダ内にオリジナルDVDの形態で蓄積することができる。
【0040】
図3を参照すると、本発明のデータ追跡システムの好適実施例は、通過する全てのデータ通信を監視する中心ハブ1を含む。ハブ1はオーディオビジュアルデータファイルの記憶装置2を含むが、複数のオーディオビジュアルデータファイルの外部記憶装置3にそれぞれのインターネットリンク4を介してアクセスすることもできる。データ受信機又はユーザ5は、国、国のグループ又は大陸のような複数の地理的テリトリー6内にそれぞれ位置し、それぞれのインターネットリンク7を介してハブ1にアクセスできるように構成される。
【0041】
各ユーザ5は、システムのウェブサイト上のリストから選択したオーディオビジュアルデータファイルの組み合わせに対する要求を送るためにハブ1にアクセスする。この要求は、ユーザにより要求されるデータのフォーマット、例えばビジュアルフィールドのアスペクト比(例えば4:3又は16:9)の指示及びデータに適したプラットフォーム、例えばユーザのパーソナルコンピュータのモニタ上でのリアルタイム視聴、要求データの受信時にユーザが作製したDVD上での視聴、又はパームトップコンピュータ又は電話のようなモバイルデバイス上での視聴の指示を含む。これに応答して、ハブ1は、所望のファイルが格納されている場合に、要求された適切にフォーマット化されたファイルをそれぞれのソースから収集し、それらを識別タグと一緒に所望のプラットフォームに適した単一ファイルに組み合わせ、組み合わされたファイルと識別タグを暗号化段を通して送信し、暗号化段において組み合わされたファイルと識別タグをユーザと関連する公開鍵を用いて暗号化して当該ユーザのみがファイルを解読可能にする。
【0042】
識別タグは、オーディオビジュアルデータファイルのソースを識別する情報、ユーザ5及びユーザ5のテリトリー6の識別子を含む。識別タグで識別されるデータファイルのソースはデータファイルが蓄積されている位置と必ずしも同じではなく、データファイルの権利所有者を指示する。
【0043】
ハブ1からユーザ5への各データ送信はハブ1内の監視局8で監視され、識別タグ内の情報は、(a)各ユーザによりダウンロードされるファイルの番号及びタイプ及び(b)各テリトリー内のユーザに送信される各データソースからのファイルの番号及びタイプ、を計算するアカウントシステムを生成するために使用される。後者は所定のデータファイルの送信権が地域的である場合、即ち送信権の所有権がデータファイルが送信されるテリトリーに依存する場合に有用である。
【0044】
例えば、フィルムクリップの形態のオーディオビジュアルデータのソースはドイツ国内のユーザにより要求され得る。所定の主体がドイツ国内の特定のフィルムクリップに対する配給権を有する場合、当権利主体がドイツ国内におけるこのフィルムクリップの利用に対する対価を適切に受けることができるようにこのフィルムクリップのデータ送信を監視する必要がある。
【0045】
監視局は、データの権利所有者及び地域配給権所有者のような当事者が更新された累積データ送信をいつでも算定できるように、データ送信をリアルタイムに監視している。
【0046】
上記システムの動作において、データソースのベンダは複数の異なるオーディオビジュアルレコードの版権を販売業者に許諾することを提案する。これを達成するために、ベンダは関連するデータをコンピュータ端末のモジュールに入力することによって所定のレコードに対するオファーを生成する。このデータは、(a)このレコードをダウンロードできる利用可能国、(b)このレコードに使用可能なフォーマット、例えば35mmフィルム、フィルムリール、DVDマスタ、VCDマスタ、(c)オファーの開始日、(d)ライセンスの期間及び(e)ライセンスの性質(独占的か、非独占的か、ホールドバックか)を指定する。加えて、オファーは、各利用可能国について、ベンダが販売業者にボーナスとして支払う用意がある売り上げのパーセンテージを指定する。
【0047】
オファーは、いつでもベンダがコンピュータ端末の同じモジュールにアクセスすることによって修正又は削除することができる。
【0048】
次に、販売業者がベンダのオファーを見て、利用可能なレコードのライセンス契約を結ぶことができる。
【0049】
消費者のコンピュータ端末は、オーディオビジュアルコンテンツを視聴するための種々のオプション:例えば「ダウンロード・トゥ・レント(貸出型)」、「ストリームムービー」、「DVDオンザフライ」及び「ダウンロード・トゥ・オウン(所有型)」:を消費者に選択可能にする制御パネルを表示する。これらのオプションは図4に示されている。これらのオプションの1つ以上によって各映画又は番組を消費者が利用できる。
【0050】
上記のシステムのコンポーネント間の関係は図5及び図6に示されている。
【0051】
「ダウンロード・トゥ・レント」オプションは以下のオプションに更に分割される。
(a)バックアップ又はリストアを許可するかどうか;コンテンツをメディアキャリヤにコピーする、例えばDVDに焼き付けることを許可するかどうか;
(b)コンテンツをメディアキャリヤ上にコピーできる最大回数;
(c)コンテンツをP2Pネットワークを用いて再生できるかどうか;
(d)コンテンツをコピーできるかどうか;コンテンツを消費者がコピーできる最大回数;
(e)コピープロセスのための目標デバイスに対する制限;
(f)コンテンツを再生できるかどうか;
(g)コンテンツを視聴できる最大回数;
(h)開始日又は満了日要件を克服するためにコンピュータのクロックを調整するコンピュータの機能をディセーブルするかどうか;
(i)ライセンスが有効になる開始日;
(j)ライセンスの満了日;
(k)コンテンツの最初の再生後にライセンスが満了する時間
(l)必要とされる最低クライアントSDKバージョン;
(m)必要とされる最低クライアントセキュリティレベル;
【0052】
更に、各レコードは1つ以上のキーワードと関連し、このキーワードはダウンロードするレコードをサーチするとき消費者の助けになる。
【0053】
システムは、レコードの抜粋又は「予告編」を消費者に無料ダウンロードで利用可能にすることもできる。
【0054】
以上から、本発明は、インターネットによって映画やテレビジョン番組の配給のし方を変えることができるという認識に基づいていることが理解されよう。本発明は、一般の人々が映画やテレビジョン番組のようなオーディオビジュアルコンテンツをインターネットで任意の所望の時間に視聴することが可能になるため、特に販売代理業者、配信業者及び製造業者に有利である。好適実施例では、コンテンツ所有者に、自分の映画やテレビジョン番組をオンランで管理することができる制御パネルを付与する。この制御パネルは、更にコンテンツ所有者は、(a)それらの値段をセットすること、(b)販売したいテリトリーをセット又はブロックすること、(c)3つの権利:(i)コピープロテクション付きDVDダウンロード・トゥ・オウン;(ii)ビデオ・オン・デマンド・ライブストリーミングおよび(iii)ディジタル権利管理(DRM)付きDVDダウンロード・トゥ・レント:のうちの1つ又は全部をセットすることを可能にする。更に、エンドユーザには、制御速度に依存する3つの異なる再生品質の選択機能が付与される。
【0055】
オーディオビジュアルデータの権利の所有者が上記の選択を行うことができるようにするために、これらの選択がコンピュータスクリーンに種々のオプションとして提示される。これにより、コンテンツ所有者は種々のダウンロードオプションの価額を選択すること、コンテンツに関するビブリオグラフィデータ、例えば映画又は番組のジャンル、リリース年月日、プロットの一覧、映画出演者の詳細を入力することができる。加えて、ソフトウェアによってかれらの映画の全てを簡単なビブリオグラフィデータと一緒に表の形で権利所有者に見せることができる。
【0056】
以上本発明を好適実施例について説明したが、添付の請求項によってもっぱら定められる本発明の範囲内において多くの変更が可能であることを理解されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数のビデオファイルを含むライブラリの形態のビデオデータのソースと、
ユーザが前記ファイルの複数個をダウンロードのために選択できる手段と、
選択された複数個のファイルを組み合わせる手段と、
組み合わされたファイルをユーザに送信する手段と、
を具えるデータ伝送システム。
【請求項2】
前記データはオーディオビジュアルデータを含むことを特徴とする請求項1記載のデータ伝送システム。
【請求項3】
前記組み合わされたファイルを送信前に暗号化する手段を更に備えることを特徴とする請求項1又は2記載のデータ伝送システム。
【請求項4】
前記暗号化手段は、送信中にファイルをリアルタイムに暗号化するように構成されていることを特徴とする請求項3記載のデータ伝送システム。
【請求項5】
前記組み合わされた選択ファイルをISOファイルとしてフォーマット化する手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のデータ伝送システム。
【請求項6】
前記組み合わされた選択ファイルをフラックスDVDファイルとしてフォーマット化する手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のデータ伝送システム。
【請求項7】
ユーザが送信されるデータのフォーマットを規定するプラットフォームを選択できる手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のデータ伝送システム。
【請求項8】
前記プラットフォームは、パーソナルコンピュータ、MP3、テレビジョン、モバイルフォン又はパームトップコンピュータから選択されることを特徴とする請求項7記載のデータ伝送システム。
【請求項9】
前記送信手段は、ユーザがデータをポータブル蓄積媒体に蓄積できるフォーマットでデータをユーザに送信するように構成されていることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のデータ伝送システム。
【請求項10】
前記ポータブル蓄積媒体はDVDであることを特徴とする請求項9記載のデータ伝送システム。
【請求項11】
前記ポータブル蓄積媒体はMP3プレーヤであることを特徴とする請求項9記載のデータ伝送システム。
【請求項12】
インターネットサーバ内に配置され、前記送信手段はデータをユーザにインターネットを介して送信するように構成されていることを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載のデータ伝送システム。
【請求項13】
1つ以上のデータソースから導出される複数のデータファイルを複数のグループに配置されたデータ受信機に送信する手段と、
送信すべきデータファイルに、前記データファイル、前記データソース及び前記データ受信機を含むグループをそれぞれ識別する識別タグを付加する手段と、
各送信データファイルの識別タグから情報を取得することによって前記データファイルの送信を追跡する手段と、
を備えることを特徴とするデータ追跡システム。
【請求項14】
前記識別タグは、更に、前記データ受信機を含むグループのための前記データファイルのグループ権利者を識別し、当該システムは、各データファイルの各送信に対価を指定する手段と、各グループ権利者と関連する各自の記憶部に、得られた対価を累積する手段とを更に備えることを特徴とする請求項13記載のデータ追跡システム。
【請求項15】
選択されたデータファイルが選択されたグループ内のデータ受信機へ送信されるのを禁止する手段を更に備えることを特徴とする請求項13又は14記載のデータ追跡システム。
【請求項16】
前記データファイルは複数の異なるフォーマットのうちの一つで送信でき、当該システムは、選択されたデータファイルが、前記複数の異なるフォーマットの少なくとも一つのフォーマットで、選択されたグループ内のデータ受信機へ送信されるのを禁止する手段を更に備えることを特徴とする請求項13から15の何れかに記載のデータ追跡システム。
【請求項17】
前記禁止手段は、前記送信を既定の日時より前だけ禁止するように構成されることを特徴とする請求項15又は16記載のデータ追跡システム。
【請求項18】
前記データ受信機の各グループはそれぞれ異なるテリトリーに位置することを特徴とする請求項14〜17の何れかに記載のデータ追跡システム。
【請求項19】
タグつきデータファイルを送信前に暗号化する手段を更に備えることを特徴とする請求項14〜18の何れかに記載のデータ追跡システム。
【請求項20】
前記複数のデータファイルはサーバ内に一緒に格納されていることを特徴とする請求項14〜19の何れかに記載のデータ追跡システム。
【請求項21】
前記送信手段は前記データファイルをインターネットを介して送信するように構成されていることを特徴とする請求項14〜20の何れかに記載のデータ追跡システム。
【請求項22】
各データファイルはビデオデータを含むことを特徴とする請求項14〜21の何れかに記載のデータ追跡システム。
【請求項23】
前記データファイルはオーディオビジュアルデータを含むことを特徴とする請求項22記載のデータ追跡システム。
【請求項24】
複数のデータソースから導出されるデータを蓄積するデータ記憶手段と、蓄積されたデータから選択されたデータに対する複数のデータ受信機からの要求を受信する手段と、選択されたデータを要求中のデータ受信機に送信する手段と、各データ送信について、該データが導出されたデータソースの識別子及び該データ受信機の少なくとも一つの特性を含む情報を取得して、データ送信配給をリアルタイムに監視可能にする手段とを備えるデータ伝送システム。
【請求項25】
前記データ受信機の特性は、前記データ受信機が位置するテリトリーを含むことを特徴とする請求項24記載のデータ伝送システム。
【請求項26】
前記データ受信機の特性は、前記データ受信機の識別子を含むことを特徴とする請求項24又は25記載のデータ伝送システム。
【請求項27】
前記データをデータ受信機への送信前に暗号化する手段を更に備えることを特徴とする請求項24〜26の何れかに記載のデータ伝送システム。
【請求項28】
複数のデータソースを備えることを特徴とする請求項24〜7の何れかに記載のデータ伝送システム。
【請求項29】
前記データソースの少なくとも1つがデータ受信機としても作用することを特徴とする請求項28記載のデータ伝送システム。
【請求項30】
前記情報を取得する手段はそれぞれのデータソースに近接して位置する複数の部分を具えることを特徴とする請求項28又は29記載のデータ伝送システム。
【請求項31】
複数のデータ受信機を更に備えることを特徴とする請求項24〜30の何れかに記載のデータ伝送システム。
【請求項32】
前記データ記憶手段は前記データ受信機から遠く離れて位置することを特徴とする請求項31記載のデータ伝送システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2010−515992(P2010−515992A)
【公表日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−545223(P2009−545223)
【出願日】平成20年1月8日(2008.1.8)
【国際出願番号】PCT/GB2008/000060
【国際公開番号】WO2008/084222
【国際公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【出願人】(509192961)ダイナミック システムズ リミテッド (1)
【Fターム(参考)】