説明

トナーカットリッジおよび画像形成装置

【課題】画像形成装置内で占めるスペースを少なくし、組立が容易で、材料毎のリサイクルが可能なトナーカートリッジ、およびそのトナーカートリッジを用いた画像形成装置を提供する。
【解決手段】このトナーカートリッジ1は、現像装置に供給する未使用トナーを収容する供給ボックス(トナー供給室)2と、供給ボックス2に仕切り壁3を介して取り付けられ、廃トナーが回収されて収容される回収ボックス(トナー回収室)4とを有して構成され、仕切り壁3は、合成樹脂からなる仕切り部材30と、弾性を有する熱可塑性エラストマーからなるシール部材31とから構成され、仕切り部材30およびシール部材31は、2色成型によって成型される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トナーカットリッジおよび画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地球環境保全の観点から資源を有効に利用するため、製品を材料毎に分解してリサイクルすることが要望されている。このような観点から提案された従来の技術として、例えば、特許文献1に記載された現像装置がある。
【0003】
この現像装置は、上フレーム部、下フレーム部、および中フレーム部をネジ止め等によって結合して形成された現像装置本体を有し、この現像装置本体内に、感光体と、現像ローラと、トナーとキャリア(磁性体粒子)からなる現像剤を収容する収容部と、回転によって現像剤を現像ローラに搬送する搬送スクリュウとを各々配設したものである。
【0004】
中フレーム部と上フレーム部および下フレーム部とは、シール部材によってシールされており、中フレーム部は、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene polymer)樹脂、ポリカーボネート等の樹脂材料からなり、2色成型によってシール部材とともに成型される。シール部材は、トナーが付着しにくく、成型後も樹脂材料の中フレームと分離可能なスチレン系、オレフィン系等のフッ素系エラストマーからなる。これにより、従来の手作業によるスポンジ部材の中フレーム部への固定作業を無くすことができ、破棄時に材料ごとに分離が可能となる。
【0005】
また、従来、複写機内で占めるスペースを少なくした供給・回収トナーボトルが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
この供給・回収トナーボトルは、ハウジングの内部を弾性シートによって斜めに仕切ることにより、現像器に供給される使用前トナーが収納される使用前トナー用収納部と、クリーナから回収された回収トナーが収納される回収トナー収納部とを構成している。
【特許文献1】特開2004−170803号公報
【特許文献2】特開昭59−184373号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、画像形成装置内で占めるスペースを少なくし、組立が容易で、材料毎のリサイクルが可能なトナーカートリッジ、およびそのトナーカートリッジを用いた画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下のトナーカートリッジおよび画像形成装置を提供する。
【0009】
[1]一方の端部が閉塞され、他方の端部が開放された筒状を有し、現像装置に供給する未使用トナーを収容するトナー供給室と、一方の端部が閉塞され、他方の端部が開放された筒状を有し、廃トナーが回収されるトナー回収室と、前記トナー供給室および前記トナー回収室の開放端同士を対向させ、それらの前記開放端に接触するように前記開放端間に配置され、樹脂からなる仕切り部材と弾性を有する熱可塑性エラストマーからなるシール部材とが2色成型によって成型された仕切り壁とを備えたトナーカートリッジ。
【0010】
[2]前記仕切り壁の前記シール部材は、前記仕切り部材の両面に前記トナー供給室および前記トナー回収室の前記開放端にそれぞれ接触するシール部を有する前記[1]に記載のトナーカートリッジ。
【0011】
[3]前記仕切り壁の前記仕切り部材は、貫通穴を有し、前記シール部材は、前記貫通穴を通して前記仕切り部材の両側の前記シール部を接続する接続部を備えた前記[2]に記載のトナーカートリッジ。
【0012】
[4]前記仕切り部材は、水素添加スチレン系またはABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene polymer)樹脂から形成され、前記シール部材は、ポリスチレン系の熱可塑性エラストマーから形成された前記[1]に記載のトナーカートリッジ。
【0013】
[5]前記トナー供給室は、閉塞された前記一方の端部に設けられた軸受けと、前記未使用トナーが前記現像装置に供給される排出口とを有し、前記仕切り壁は、前記トナー供給室の前記軸受けに対向する位置に設けられた軸受けを有し、さらに、前記トナー供給室の前記軸受けと前記仕切り壁の前記軸受けによって回転可能に支持され、前記トナー供給室に収容された前記未使用トナーを攪拌するとともに前記排出口に搬送するトナー攪拌搬送部材を備えた前記[1]に記載のトナーカートリッジ。
【0014】
[6]前記トナー供給室および前記トナー回収室は、角筒状を有する前記[1]に記載のトナーカートリッジ。
【0015】
[7」前記[1]乃至[6]のいずれか1つに記載のトナーカートリッジと、前記トナーカートリッジが着脱可能に装着され、感光体に形成された静電潜像を、前記トナーカートリッジの前記トナー供給室から供給された前記未使用トナーで現像してトナー像を形成する現像装置と、前記感光体に形成された前記トナー像が記録媒体に転写された後に前記感光体に残留する前記廃トナーを除去して前記トナーカートリッジの前記トナー回収室に回収する回収部とを備えた画像形成装置。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に係るトナーカートリッジによれば、画像形成装置内で占めるスペースを少なくし、組立が容易で、材料毎のリサイクルが可能となる。
【0017】
請求項2に係るトナーカートリッジによれば、シール部を仕切り部材の片方の面に設けた場合と比較して廃トナーのトナー供給室への混入をより一層防ぐことができる。
【0018】
請求項3に係るトナーカートリッジによれば、貫通穴を有していない場合と比較して仕切り部材とシール部材との接合が強固になる。
【0019】
請求項4に係るトナーカートリッジによれば、2色成型によって仕切り部材およびシール部材を成型可能であって、材料毎のリサイクル時に仕切り部材とシール部材との分離が容易になる。
【0020】
請求項5に係るトナーカートリッジによれば、トナー攪拌搬送部材の支持構造における部品点数を少なくすることができる。
【0021】
請求項6に係るトナーカートリッジによれば、画像形成装置の小型化が可能になる。
【0022】
請求項7に係る画像形成装置によれば、トナーカートリッジの画像形成装置内で占めるスペースを少なくし、組立が容易で、材料毎のリサイクルが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1は、本発明の実施の形態に係るトナーカートリッジの概略の構成を示し、図1(a)は、断面図、図1(b)は、要部正面図である。
【0024】
このトナーカートリッジ1は、図1(a)に示すように、後述する現像装置に供給する未使用トナーを収容する供給ボックス(トナー供給室)2と、供給ボックス2に仕切り壁3を介して取り付けられ、現像装置により感光体に供給されたトナーが記録媒体に転写した後に感光体に残留した廃トナーが回収されて収容される回収ボックス(トナー回収室)4とを有して構成されている。なお、現像剤として、トナーおよびキャリア(磁性体粒子)からなるものを用い、それを供給ボックスに収容してもよい。
【0025】
また、トナーカートリッジ1は、オーガ軸50に羽根51が螺旋状に設けられたオーガ5を供給ボックス2内に配設している。オーガ軸50の供給ボックス2から外部に露出する部分には、大ギヤ7Bが固定されており、モータ6の軸に固定された小ギヤ7Aを介して大ギヤ7Bにモータ6の回転力が伝達されるように構成されている。なお、オーガ5は、螺旋状に設けた羽根51の代わりに、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等からなる複数の送り板をオーガ軸50の周囲に軸方向に傾斜して取り付けたものでもよい。
【0026】
(供給ボックス)
供給ボックス2は、四角筒状を有する筒部2aと、筒部2aの一方の端部を閉塞する閉塞部2bと、筒部2aの他方の端部が開放された連結部2cとから構成されている。なお、筒部2aは、六角筒状等の他の角筒状でもよい。
【0027】
また、供給ボックス2は、オーガ5の回転によって未使用トナーを排出する排出口20を筒部2aに有し、オーガ軸50を回転可能に支持する、外側に凸状に形成された軸受け部21を閉塞部2bに有し、回収ボックス4に係止する係合穴22を連結部2cに有している。筒部2aは、閉塞部2b側の径よりも連結部2c側の径が大きくなるように抜き勾配を有する。連結部2cは、内側に段差部23を有し、その段差部23の側面23aを仕切り壁3の後述するシール部に接触する面にしている。そして連結部2cの内径は、回収ボックス4の後述する連結部の外径よりも僅かに大きいサイズを有する。
【0028】
供給ボックス2は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂からなり、射出成形等により形成される。
【0029】
(仕切り壁)
仕切り壁3は、合成樹脂からなる仕切り部材30と、弾性を有する熱可塑性エラストマーからなるシール部材31とから構成され、供給ボックス2の連結部2cの内側に配置される。仕切り部材30およびシール部材31は、2色成型によって成型される。2色成型では、仕切り部材30を射出成型等によって形成した後、仕切り部材30の表面にシール部材31を射出成型等によって形成する。
【0030】
仕切り部材30は、板状部30aと、板状部30aから回収ボックス4側に凸状に形成され、オーガ軸50を回転可能に支持する軸受け部30bとを備え、2色成型によってシール部材31とともに成型可能で、リサイクル時にシール部材31を仕切り部材30から分離可能な材料から形成される。このような材料として、例えば、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂(ABS:Acrylonitrile Butadiene Styrene polymer)、ポリオレフィン樹脂、ポリカーボネイト等を用いることができる。
【0031】
シール部材31は、仕切り部材30の両面に設けられた供給側シール部31aおよび回収側シール部31bと、シール部31a,31b間を接続する接続部31cとから構成されている。シール部材31は、弾性を有し、トナーが付着しにくく、2色成型によって仕切り部材30とともに成型可能で、リサイクル時に仕切り部材30から分離可能な材料から形成される。このような材料として、例えば、ポリエステル系、ポリオレフィン系、ポリスチレン系、水素添加スチレン系等の熱可塑性エラストマーを用いることができる。シール部31a,31bのそれぞれの厚さは、例えば、1〜3mmのものが用いられ、トナーカートリッジ1の組立後のそれぞれの圧縮変形量は、例えば、0.2〜1mmとなるように設定されている。
【0032】
また、シール部材31は、シール部31a,31bの平坦性を向上させるため、ウェルドラインの近傍にオーバーフロー部を設けて形成するのが好ましく、また、表面にゲート痕を形成しないようにするため、タブゲートを介してシール部材31を形成するのが好ましい。
【0033】
(回収ボックス)
回収ボックス4は、四角筒状を有する筒部4aと、筒部4aの一方の端部を閉塞する閉塞部4bと、筒部4aの他方の端部が開放された連結部4cとから構成されている。連結部4cの開放側の端面42を仕切り壁3の回収側シール部31bに接触する面にしている。なお、筒部4aは、六角筒状等の他の角筒状でもよい。
【0034】
また、回収ボックス4は、廃トナーが回収される回収口40を閉塞部4bに有し、供給ボックス2の係合穴22に係止する係止爪41を連結部4cに有している。筒部4aは、閉塞部4bの径側よりも連結部4c側の径が大きくなるように抜き勾配を有する。連結部4cの開放側の端面42を仕切り壁3の回収側シール部31bに接触する面にしている。そして、連結部4cの外径は、供給ボックス2の連結部4cの内径よりも僅かに小さいサイズを有する。係止爪41には、開放端側に傾斜面41aを設け、回収ボックス4の連結部4cを供給ボックス2の連結部2の内側に挿入し易い構成としている。
【0035】
回収ボックス4は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂からなり、射出成形等により形成される。
【0036】
図2(a)は、仕切り壁の図1のA方向から見た平面図、図2(b)は、(a)のB−B線断面図である。
【0037】
仕切り部材30は、上記の板状部30aと、上記の軸受け部30bと、シール部31a,31bよりも内側に形成された貫通穴30cとを有する。板状部30aは、回収ボックス4の連結部4cの外径にほぼ等しい外径を有し、供給ボックス2の連結部2cの内側に配置される。
【0038】
シール部材31は、仕切り部材30の供給ボックス2側の面に接合された上記の供給側シール部31aと、仕切り部材30の回収ボックス4側の面に接合された上記の回収側シール部31bと、仕切り部材30の貫通穴30cを通して供給側シール部31aと回収側シール部31bとを接続する接続部31cとを備える。
【0039】
(トナーカートリッジの組立方法)
以上のように構成されたトナーカートリッジ1を組み立てるには、例えば、次のように行われる。供給ボックス2の軸受け部21にオーガ軸50の一方の端部を挿入し、供給ボックス2内にオーガ5を配置する。次に、オーガ軸50の他方の端部が仕切り壁3の軸受け部30bに挿入されるように仕切り壁3を供給ボックス2の連結部2c内に配置する。次に、回収ボックス4の連結部4cを供給ボックス2の連結部2cの内側に差し込むと、回収ボックス4の連結部4c全体が内側に弾性変形するとともに、係止爪41が内側に弾性変形し、供給ボックス2の連結部2cが外側に弾性変形する。回収ボックス4を更に奥へ押し込むと、係止爪41が復帰して係合穴22に係止する。オーガ軸50の供給ボックス2から露出している部分に大ギヤ7Bを取り付ける。このようにしてトナーカートリッジ1が組み立てられる。
【0040】
(リサイクル時)
図3は、仕切り壁3を材料毎に分離する様子を示す断面図である。同図は、図2(b)に対応する図である。仕切り壁3を材料毎にリサイクルする場合は、図3に示すように、シール部材31の一対のシール部30a,30bのうち、例えば、供給側シール部31aを仕切り部材30から引き離す。すると、供給側シール部31aは、接続部31cで切断され、これにより、シール部材31を仕切り部材30から分離することができる。その後、仕切り部材30およびシール部材31は、材料毎にリサイクルされる。
【0041】
(画像形成装置の構成)
図4は、本実施の形態に係るトナーカートリッジが適用された画像形成装置の概略の構成を示す図である。この画像形成装置100は、感光体101と、感光体101の表面を帯電させる帯電器102と、帯電された感光体101を露光して表面に静電潜像を形成する露光光学系103と、感光体101に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像装置104と、感光体101の表面に紙等の記録媒体Pを転写部材により押し当てることにより、記録媒体Pの表面にトナー像を転写して画像を形成する転写器105と、感光体101の表面に残留するトナー等をクリーニングブレード106により除去してトナーカートリッジ1に回収するクリーニング器(回収部)107と、記録媒体Pの表面に転写された画像を熱、圧力等により定着する定着器109とを有して構成されている。本実施の形態に係るトナーカートリッジ1は、上記現像装置104に着脱可能に設けられている。
【0042】
(画像形成装置の動作)
次に、画像形成装置100の動作について説明する。現像装置104には、トナーカートリッジ1の供給ボックス2から排出口20を介してトナーが供給されている。露光光学系103が、帯電器102によって帯電された感光体101の表面に、画像データに応じた静電潜像を形成する。次に、現像装置104は、感光体101に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する。転写器105は、感光体101の表面のトナー像を記録媒体Pに転写して画像を形成する。定着器109は、記録媒体Pの表面に転写された画像を定着する。
【0043】
一方、クリーニング器107は、クリーニングブレード106により感光体101の表面に残留するトナー等を除去してトナーカートリッジ1に回収する。トナーカートリッジ1の供給ボックス2内のトナーの量が所定の量以下になると、トナーカートリッジ1の交換時期となり、ユーザまたはサービス員によってトナーカートリッジ1が交換される。
【0044】
図5(a)、(b)は、仕切り壁3のシール部材31の変形例を示す断面図である。同図は、図2(b)に対応する図である。シール部材31は、図5(a)に示すように、供給側シール部31aを有していない構成でもよい。また、シール部材31は、図5(b)に示すように、回収側シール部31bを有していない構成でもよい。
【実施例1】
【0045】
次に、本発明の実施例について説明する。仕切り部材30とシール部材31の材料の組合せについて検討した結果を表1に示す。表1中、○、△、×の印は、仕切り部材30とシール部材31の接合強度の大きさを示し、○印は、接合強度が最も大きく、×印が接合強度が最も小さく、×印は、両者の中間の接合強度を示している。
【表1】

【0046】
表1中、△印で示す組合せが、2色成型の成型性(仕切り部材30とシール部材31の接合性)と、材料毎の分離が容易な分離性を有する点で好ましい。従って、2色成型の成型性と分離性を考慮するならば、仕切り部材30は、ABSを用い、シール部材31は、ポリスチレン系または水素添加スチレン系の熱可塑性エラストマーを用いるのが好ましい。
【0047】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々な変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係るトナーカートリッジの概略の構成を示し、図1(a)は、断面図、図1(b)は、要部正面図である。
【図2】図2(a)は、仕切り壁の図1のA方向から見た平面図、図2(b)は、(a)のB−B線断面図である。
【図3】図3は、仕切り壁を材料毎に分離する様子を示す断面図である。
【図4】図4は、本実施の形態に係るトナーカートリッジが適用された画像形成装置の概略の構成を示す図である。
【図5】図5(a)、(b)は、仕切り壁のシール部材の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0049】
1 トナーカートリッジ
2 供給ボックス
2a 筒部
2b 閉塞部
2c 連結部
3 仕切り壁
4 回収ボックス
4a 筒部
4b 閉塞部
4c 連結部
5 オーガ
6 モータ
7B 大ギヤ
7A 小ギヤ
20 排出口
21 軸受け部
22 係合穴
23 段差部
23a 側面
30 仕切り部材
30a 板状部
30b 軸受け部
30c 貫通穴
31 シール部材
31a 供給側シール部
31b 回収側シール部
31c 接続部
40 回収口
41 係止爪
41a 傾斜面
42 端面
50 オーガ軸
51 羽根
100 画像形成装置
101 感光体
102 帯電器
103 露光光学系
104 現像装置
105 転写器
106 クリーニングブレード
107 クリーニング器
109 定着器
P 記録媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方の端部が閉塞され、他方の端部が開放された筒状を有し、現像装置に供給する未使用トナーを収容するトナー供給室と、
一方の端部が閉塞され、他方の端部が開放された筒状を有し、廃トナーが回収されるトナー回収室と、
前記トナー供給室および前記トナー回収室の開放端同士を対向させ、それらの前記開放端に接触するように前記開放端間に配置され、樹脂からなる仕切り部材と弾性を有する熱可塑性エラストマーからなるシール部材とが2色成型によって成型された仕切り壁とを備えたトナーカートリッジ。
【請求項2】
前記仕切り壁の前記シール部材は、前記仕切り部材の両面に前記トナー供給室および前記トナー回収室の前記開放端にそれぞれ接触するシール部を有する請求項1に記載のトナーカートリッジ。
【請求項3】
前記仕切り壁の前記仕切り部材は、貫通穴を有し、
前記シール部材は、前記貫通穴を通して前記仕切り部材の両側の前記シール部を接続する接続部を備えた請求項2に記載のトナーカートリッジ。
【請求項4】
前記仕切り部材は、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene polymer)樹脂から形成され、
前記シール部材は、水素添加スチレン系またはポリスチレン系の熱可塑性エラストマーから形成された請求項1に記載のトナーカートリッジ。
【請求項5】
前記トナー供給室は、閉塞された前記一方の端部に設けられた軸受けと、前記未使用トナーが前記現像装置に供給される排出口とを有し、
前記仕切り壁は、前記トナー供給室の前記軸受けに対向する位置に設けられた軸受けを有し、
さらに、前記トナー供給室の前記軸受けと前記仕切り壁の前記軸受けによって回転可能に支持され、前記トナー供給室に収容された前記未使用トナーを攪拌するとともに前記排出口に搬送するトナー攪拌搬送部材を備えた請求項1に記載のトナーカートリッジ。
【請求項6】
前記トナー供給室および前記トナー回収室は、角筒状を有する請求項1に記載のトナーカートリッジ。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のトナーカートリッジと、
前記トナーカートリッジが着脱可能に装着され、感光体に形成された静電潜像を、前記トナーカートリッジの前記トナー供給室から供給された前記未使用トナーで現像してトナー像を形成する現像装置と、
前記感光体に形成された前記トナー像が記録媒体に転写された後に前記感光体に残留する前記廃トナーを除去して前記トナーカートリッジの前記トナー回収室に回収する回収部とを備えた画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−3266(P2009−3266A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−165250(P2007−165250)
【出願日】平成19年6月22日(2007.6.22)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】