説明

ドッキングステーション装置

ドッキングステーション装置(140)は、ナビゲーション衛星(100)を取り外し自在に収容するホルダ部(143)を含む。ホルダ部(143)に結合された基部(141)は、ループ、ライン又はトラックを形成するように延出するポール部(170、172)を含むRDSアンテナ装置(188)を備える。RDSアンテナ装置(188)は、ホルダ部(143)と対向して配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば風防ガラス等の表面に装着する基部に結合されたホルダ部を含むタイプのドッキングステーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
GPS(全地球測位システム)信号受信及び処理の機能を含むポータブルナビゲーション装置(PND)等のポータブルコンピュータ装置は公知であり、車両搭載型のナビゲーションシステム又は他の輸送機関のナビゲーションシステムとして広範に採用される。
【0003】
一般に、最新のPNDは、プロセッサと、メモリと、前記メモリ内に格納された地図データとを含む。プロセッサ及びメモリは協働してソフトウェアオペレーティングシステムが確立される実行環境を提供する。そして、制御されるPNDの機能を使用可能にし且つ種々の他の機能を提供するために、1つ以上の更なるソフトウェアプログラムが提供されるのは一般的なことである。
【0004】
一般に、これらの装置は、ユーザが装置と対話し且つ装置を制御できるようにする1つ以上の入力インタフェースと、ユーザに情報を中継する1つ以上の出力インタフェースとを更に含む。出力インタフェースの例示には、画像ディスプレイと、可聴出力用スピーカとを含む。入力インタフェースの例示には、装置のon/off動作又は他の特徴を制御する1つ以上の物理ボタン(ボタンは、必ずしも装置自体になくてもよく、装置が車両に内蔵されている場合はステアリングホイール上にあってもよい)と、ユーザ音声を検出するマイクとを含む。1つの特定の構成において、出力インタフェースディスプレイは、ユーザがディスプレイを介して装置を操作できるようにする入力インタフェースを更に提供するタッチ検出ディスプレイとして(あるいはタッチ検出オーバレイを使用して)構成されてもよい。
【0005】
この種のPNDは、受信され、その後装置の現在位置を判定する位置関連データを含む衛星放送信号が受信されるGPSアンテナを更に含む。
【0006】
この種のPNDは、車両のダッシュボード又は風防ガラス上に搭載されるが、車両無線の車載コンピュータの一部として、あるいは実際には車両自体の制御システムの一部として更に形成されてもよい。ナビゲーション装置は、PDA、メディアプレーヤ又は移動電話等のハンドヘルドシステムの一部であってもよく、これらの場合、ハンドヘルドシステムの標準的な機能は、経路計算及び計算された経路に沿うナビゲーションの双方を実行するように装置上にソフトウェアをインストールすることにより拡張される。
【0007】
PNDに関して、経路が計算されると、ユーザは、オプションとして提案された経路のリストから所望の計算された経路を選択するようにナビゲーション装置と対話する。オプションとして、ユーザは、例えばある特定の経路、道路、位置又は基準が特定の移動に対して回避されるかあるいは必須であることを特定することにより、経路選択処理に介入するかあるいはそれを導く。PNDの経路計算の態様は一方の主機能を形成し、そのような経路に沿うナビゲーションは他方の主機能である。
【0008】
計算された経路に沿うナビゲーションの間、そのようなPNDは、通常、選択された経路に沿ってユーザをその経路の終点、すなわち所望の目的地に案内するための視覚的な及び/又は可聴音による命令を提供する。更にPNDは、通常、表示された地図情報が装置の現在地、すなわち装置が車両搭載型のナビゲーションに使用されている場合にはユーザ又はユーザの車両の現在地を示すように画面上で定期的に更新される地図情報をナビゲーションの間中、画面上に表示する。
【0009】
ユーザがナビゲーションの間に事前に計算された経路から外れる(偶然に又は意図的に)場合に装置が経路を再計算することは知られているが、装置により提供される更に重要な機能は、リアルタイムの交通状態が別の経路の方が好都合であることを指示する場合に自動的に経路を再計算する機能である。装置は、自動的に、あるいはユーザがどんな理由によれ能動的に装置に経路を再計算させる場合、そのような状況を適切に認識できるようになっている。
【0010】
この点に関して、装置は、道路及び交通状態を継続的に監視し、最初に選択した経路と関連付けられた状態が変化したことにより、残りの移動にわたり経路を変更することを提案又は選択する。種々の技術(例えば、移動電話データの交換、固定カメラ、GPS車両の追跡)に基づくリアルタイムの交通監視システムは、交通遅延を識別し且つその情報、を無線データシステム(RDS)−交通メッセージチャネル(TMC)サービス等の通知システムに供給するために使用されている。
【0011】
従って、交通関連情報は、経路を計算し且つユーザを位置に誘導する際に特に有用である。この点に関して、上述したように、いくつかの放送業者によりサポートされたRDS−TMCサービスを使用して交通関連情報を同報通信することは公知である。例えば、英国において公知である1つの交通関連情報サービスは、「Classic fm」として知られ、局に割り当てられた周波数を使用して同報される。当然、種々の周波数が種々の交通関連情報サービスプロバイダにより使用されることは、当業者により理解されるべきである。
【0012】
RDSデータ放送を受信するRDS−TMC受信機を備えたPNDは、RDSデータ放送を復号化し、RDSデータ放送に含まれたTMCデータを取り出す。そのような周波数変調(FM)受信機は高感度でなければならない。現在販売されている多くのPNDの場合、RDS−TMC受信機をPNDの入力部に結合するために一方の端部においてアンテナに結合され且つ他方の端部においてコネクタに結合されるRDS−TMCチューナを含むアクセサリーが提供される。
【0013】
上述のアンテナの使用をサポートする上述した種類の装置、例えばTomTom International B.V.により製造及び供給された920 GO modelは、ユーザに、特に交通関連情報を使用して一方の位置から他方の位置にナビゲートできるようにする処理をサポートする。そのような装置は、装置がナビゲートしている目的地までの経路をユーザが知らない場合に非常に有用である。
【0014】
しかし、そのような装置の有効性は、採用されたアンテナ及び/又は関連する回路の有効性に依存する場合もある。この点に関して、アンテナ設計の分野において、多数のアンテナ構造がRDS−TMCデータを受信することに関連して種々の程度の適性を有することが知られている。1つのアンテナ構造は、対称のダイポールアンテナ構造及び非対称のダイポールアンテナ構造等の多くの変形を有するいわゆるダイポールアンテナ構造である。対称及び非対称のダイポールアンテナ構造のワイヤの変形は、第1のポール(pole)及び第2のポールを構成するフレキシブルワイヤ等の一対のワイヤを構成する。対称のアンテナ構造は元々は対称のRF入力回路用に設計され、対称のアンテナ構造は、無線受信機に接続される対をなすケーブルを含む。RFトランスは、対称のアンテナ信号を、無線受信機において適切なRF増幅器回路により増幅される非対称のアンテナ信号に変換するために、無線受信機に用意された。長い時間をかけてこの技術が開発されたように、アンテナポールをアンテナ構造が結合される「ノイズを伴う」電気回路から離間するために、高い周波数及び/又は弱信号に適合するためのいわゆる「給電線」がアンテナの設計に導入された。採用された給電線の1つは、1本の同軸ケーブルの形態であった。しかし、同軸ケーブルは、接地電圧に対して異なるインピーダンスの導体を有する伝送線であるため、「不平衡である」と考えられる。ポールワイヤの対称のインピーダンス(平衡の)を給電線の非対称のインピーダンスと一致させるために、いわゆる「バラン」をポールワイヤと給電線との間に直列に置くことによりポールワイヤのインピーダンスと給電線のインピーダンスとを一致させて、望ましくないコモンモード電流が給電線に流れることによりRFエネルギーを放射するのを緩和することは知られている。
【0015】
上述のいわゆるダイポールアンテナ構造は、アンテナ感度の点に関して変動する結果と共に使用される。ダイポールアンテナの1つの更に公知の実施例において、第1のポール及び第2のポールを構成するワイヤは、効率的に動作するために互いから離れて伸展するように構成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
しかし、許容できるレベルのアンテナ感度を取得するために車両に配置することが厄介な一対のワイヤを伸展及び配置する作業をユーザが負わされるため、比較的に長いワイヤをポールとして使用するのを回避するのが望ましい。さらに、上述のアンテナの感度のレベルは許容できるが、なお、アンテナの感度を向上することは望ましい。
【0017】
この問題を克服するための1つの解決方法は、マウント又はドッキングステーションの筐体、あるいはPND用の同様の付属物にアンテナポールを配置することである。
【0018】
これに関連して、アンテナは、第1の固体平面ポール及び第2の固体平面ポールで形成される。しかし、PNDがドッキングされる場合、ドッキングステーションの筐体内に配置されたアンテナは、PNDと対向し且つPNDに比較的に近接して配設される。
【0019】
上述したように、PNDは、GPSデータに関連する衛星放送信号を受信するGPSアンテナを備える。一般に、GPSアンテナはPNDの筐体内に配置される。しかし、RDS−TMCデータを受信するアンテナの位置は、上述の種々の方法で形成された場合に、運悪く、ドッキングステーション又はマウントに配置されたRDS−TMCアンテナがPNDの内部GPSアンテナに近接するためにGPSアンテナの性能を妨げることにより、GPSアンテナを介して暦(ephemeris)データを受信するのを妨げる。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明の第1の側面によると、ナビゲーション装置を取り外し自在に収容するホルダ部と、ホルダ部に結合され、且つループ、ライン又はトラックを形成するように延出するポール部を含むRDSアンテナ装置を備える基部とを備えるドッキングステーション装置が提供され、RDSアンテナ装置は、ホルダ部と対向して配置される。
【0021】
ナビゲーション装置は、位置を判定するために情報を受信することと関連付けられたアンテナを備えてもよく、アンテナは、ナビゲーション装置がホルダ部により保持されている状態でRDSアンテナ装置と実質的に対向して配置されてもよい。
【0022】
RDSアンテナ装置は、台(carrier)上に配設されてもよい。
RDSアンテナ装置は、第2のポール部を更に含んでもよい。
第2のポール部は、別のループ、ライン又はトラックを形成するように更に延長してもよい。
第2のポール部は、上記台又は別の台上に配設されてもよい。
第1のポール部は半月形状であってもよい。第2のポール部は半月形状であってもよい。
第1のポール部は、実質的にディスク形状を規定するように第2のポール部に隣接して配設されてもよい。
【0023】
上記台及び/又は別の台は、1つ以上の回路基板であってもよい。
RDSアンテナ装置は、ダイポールアンテナであってもよい。
ループ、ライン又はトラックを形成するアンテナ部材は、厚さ約35μm〜約1.5mm、例えば厚さ約0.5mm〜約1.5mmであってもよい。
RDSアンテナ装置は、位置を判定するために情報を受信することと関連付けられたアンテナと対向して配置されてもよく、RDSアンテナ装置は、前記アンテナから間隔をおいて配置されてもよい。
基部はRDSアンテナを収容する空胴を含んでもよく、基部の空胴はホルダ部から間隔をおいて配置されてもよい。
位置を判定するために情報を受信することと関連付けられたアンテナは、グローバルナビゲーション衛星システムの信号受信アンテナであってもよい。
ポール部は容量性であってもよい。
【発明の効果】
【0024】
従って、アンテナ感度を改善できるアンテナ装置、例えばポール延長部がないダイポールアンテナと比較して感度を3倍向上できるアンテナ装置を提供することが可能である。また、ダイポールアンテナは、マウント又はドッキングステーション装置内にぴったりと配置されるほど十分に小さく、RF信号、特にTMCデータを搬送するために使用される周波数において同報されるRF信号を受信することに関して性能を少なくとも維持する。更に、ユーザは、一対の比較的に長いポールワイヤを車両内に延長及び配置する重荷を負わされない。従って、ドッキングステーションを搭載することに対する柔軟性が改善される。更にアンテナ装置は、アンテナ装置と対向し且つアンテナ装置に近接して配置されたGPSアンテナ等の衛星放送受信アンテナの動作を妨げない。装置により提供された改善された性能により、ユーザの煩わしさと装置が故障しているか否かに関して製造業者、販売業者及び/又は小売業者に対して行われる偽の問合せの例を更に減少する。
【0025】
これらの実施形態の利点は以下において述べられる。これらの実施形態の各々の更なる詳細及び特徴は、添付の従属請求項及び以下の詳細な説明において明確にされる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
添付の図面を参照して、本発明の少なくとも1つの実施形態を、単なる例として説明する。
【図1】ナビゲーション装置の構成要素を示す概略図である。
【図2】図1のナビゲーション装置に採用されたアーキテクチャスタックを示す概略図である。
【図3】アンテナ装置の一部が図1のナビゲーション装置に配設され且つ結合されるマウント及び/又はドッキングステーションを示す概略図である。
【図4】使用時の図3のドッキングステーション又はマウントを示す概略図である。
【図5】図3のドッキングステーション又はマウントの外観部分をより詳細に示す概略図である。
【図6】図5のドッキングステーション又はマウントの部分を示す断面図である。
【図7】本発明の一実施形態の一部を構成する図3のアンテナ装置により採用されたダイポールアンテナを示す概略図である。
【図8】本発明の別の実施形態の一部を構成する図3のアンテナ装置により採用された別のダイポールアンテナを示す概略図である。
【図9】図7又は図8のアンテナ用のポール延長部を含む概略図である。
【図10】図9の概略図に代わる別の実施形態を示す概略図である。
【図11】図9の概略図に代わる更に別の実施形態を示す概略図である。
【図12】図9のアンテナ装置を採用するアンテナ構成装置を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下の説明中、同一の図中符号は同一の部分を識別するために使用される。次に、特にPNDを参照して、本発明の実施形態を説明する。しかし、本発明の教示はPNDに限定されず、あらゆる種類の処理装置にも適用可能である。この点に関して、処理装置は、経路計画及びナビゲーション機能性を提供するようにポータブル方式又は移動方式でナビゲーションソフトウェアを実行するように構成される必要はない。しかし、本明細書において説明されたナビゲーションに関連した例示の状況において、ナビゲーション装置は、ナビゲーション装置がPND、自動車等の車両、あるいは実際には経路計画及びナビゲーションソフトウェアを実行するポータブルパーソナルコンピュータ(PC)、移動電話又はPDA等のポータブルコンピュータリソースとして具体化されるかに関係なく、あらゆる種類の経路計画及びナビゲーション装置を含む(これらに限定されない)ことを意図することが理解されるべきである。
【0028】
上述したように、ユーザが一方の地点から他方の地点へのナビゲート方法に関する命令を要求しているのではなく、交通等に関する情報を提供されることのみを希望する状況においても本明細書の教示が有用であることは以下から更に明らかとなるだろう。そのような状況において、ユーザにより選択された「目的地」の位置はユーザがナビゲートを開始したい位置に対応する出発地を有する必要はないため、本明細書において「目的地」の位置又は実際には「目的地」ビューを参照することは、経路の生成が必須であること、「目的地」への移動が行われなければならないこと又は実際には目的地の存在が対応する出発地を示す必要があることを意味すると解釈されるべきではない。
【0029】
図1を参照すると、ナビゲーション装置100は筐体(不図示)内に配置される。ナビゲーション装置100は、GPSアンテナ/受信機等であってもよいGPS受信装置102を備えるか接続部104を介してGPS受信装置102に結合される。位置を判定するための情報を受信することに関連付けられたアンテナ及び図中符号102により示された受信機は概略図では組み合わされているが、アンテナ及び受信機は別個に配置された構成要素であってもよく、且つアンテナはGPSパッチアンテナ又はヘリカルアンテナ等であってもよいことが理解されるべきである。
【0030】
ナビゲーション装置100は、例えば入力装置108及び表示画面110等の表示装置に結合されているプロセッサ106を備える処理リソースを含む。本明細書では単一の入力装置108を参照するが、入力装置108が情報を入力するために利用されたキーボード装置、音声入力装置、タッチパネル及び/又は他のあらゆる既知の入力装置を含むあらゆる数の入力装置を示すことは、当業者により理解されるべきである。同様に、表示画面110は、液晶ディスプレイ(LCD)等のあらゆる種類の表示画面を含んでもよい。
【0031】
一構成において、入力装置108の一側面は、ユーザが表示画面110の一部分に触れるだけで複数の表示選択のうちの1つを選択したりあるいは複数の仮想ボタン又は「ソフト」ボタンのうちの1つを起動したりできるように、タッチパネル画面を介した情報の入力(直接入力、メニュー選択等を介した)及び情報の表示の双方を可能にするタッチパッド又はタッチスクリーン入力を含む、入力と表示が一体化された装置を提供するようにタッチパネルと表示画面110は統合される。この点に関して、プロセッサ106は、タッチスクリーンと共に動作するグラフィカルユーザインタフェース(GUI)をサポートする。
【0032】
ナビゲーション装置100において、プロセッサ106は、接続部112を介して入力装置108に動作可能に接続され且つ入力装置108から入力情報を受信でき、それぞれ、出力接続部116を介して表示画面110及び出力接続部118を介して可聴音出力装置(例えば、スピーカ)等の出力装置114のうちの少なくとも1つに動作可能に接続される。出力装置114がナビゲーション装置100のユーザに対して可聴音情報を生成できるため、上述したように、入力装置108は入力音声コマンドを受信するマイク及びソフトウェアを含むことが同等に理解されるべきである。また、ナビゲーション装置100は、オーディオ入出力装置等の他のあらゆる入力装置及び/又は他のあらゆる出力装置を更に含む。
【0033】
プロセッサ106は、接続部122を介して例えばランダムアクセスメモリ(RAM)及びフラッシュメモリ等のデジタルメモリを含むメモリリソース120に動作可能に接続され、接続部126を介して入出力(I/O)ポート124に対して情報を送受信するように更に構成される。ここで、I/Oポート124は、ナビゲーション装置100の外部のI/O装置128に接続可能である。
【0034】
外部I/O装置128は、イヤホン等の外部リスニング装置を含むがそれに限定されない。更にI/O装置128への接続は、イヤホン又はヘッドホン及び/あるいは移動電話に接続する、ハンズフリー動作及び/又は音声起動動作のカーステレオユニット等の他のあらゆる外部装置への有線又は無線接続であってもよい。移動電話接続は、ナビゲーション装置100とインターネット又は他のあらゆるネットワーク等との間でデータ接続を確立するために、且つ/あるいはインターネット又は他のいくつかのネットワーク等を介してサーバへの接続を確立するために使用される。
【0035】
ナビゲーション装置100は、必要に応じて、上述した移動電話、PDA及び/又は移動電話技術等の通信装置(不図示)を介して「移動」のネットワークハードウェア又は電気通信ネットワークとのデータセッションを確立できる。ナビゲーション装置100は、移動通信装置とのデジタル接続、例えば公知のBlutooth技術を介したデジタル接続を確立する。その後、ネットワークサービスプロバイダを介して、移動通信装置は、サーバ(不図示)とネットワーク接続(インターネット等を介した)を確立する。従って、「モバイル」ネットワーク接続は、ナビゲーション装置100(単独で及び/又は車両に搭載されて移動するため、移動装置であってもよく且つ多くの場合移動装置である)とサーバとの間で確立され、「リアルタイム」のあるいは少なくとも非常に「最新」の情報のためのゲートウェイを提供する。
【0036】
この例において、ナビゲーション装置100は、交通関連データを受信するために、接続部127を介してプロセッサ106に動作可能に結合された入力ポート125を更に含む。
【0037】
当然、図1において概略的に示された電子ユニットが従来の方法で1つ以上の電源(不図示)により電力供給されることは、当業者により理解されるだろう。当業者により更に理解されるように、図1において示されたユニットの種々の構成が考えられる。例えば図1において示された構成要素は、有線及び/又は無線接続等を介して互いに通信してもよい。従って、本明細書において説明されたナビゲーション装置100は、ポータブルナビゲーション装置100又はハンドヘルドナビゲーション装置100であってもよい。
【0038】
尚、上述したナビゲーション装置100のブロック図は、ナビゲーション装置100の全ての構成要素を含まず、多くの例示的な構成要素のみを示す。
【0039】
図2を参照すると、メモリリソース120は、アプリケーションソフトウェア134(上述の経路計画及びナビゲーション機能のうちのいくつか又は全てを実現する)が動作する環境を提供する機能ハードウェア構成要素130による実行のために、メモリリソース120からのオペレーティングシステム132をロードするため、プロセッサ106により実行されるブートローダプログラム(不図示)を格納する。オペレーティングシステム132は、機能ハードウェア構成要素130を制御するように働き、アプリケーションソフトウェア134と機能ハードウェア構成要素130との間に常駐する。アプリケーションソフトウェア134は、ナビゲーション装置100の基本的な機能、例えば地図表示、経路計画、ナビゲーション機能及びそれらと関連付けられた他のあらゆる機能をサポートするGUIを含む動作環境を提供する。この例において、アプリケーションソフトウェア134の部分は、交通関連データを受信し且つ処理する交通データ処理モジュール136を含み、地図情報と統合された交通情報をユーザに提供する。そのような機能はそれ自体が本明細書において説明した実施形態の中核ではないため、説明を簡潔且つ明確にするために交通データ処理モジュール136の更なる詳細は本明細書において説明しない。
【0040】
図3を参照すると、ナビゲーション装置100は、この例において、ドッキングステーション140に配設されることができ、ドッキングステーション又はマウント140は、例えば吸着カップ144を使用して車両のダッシュボード又は窓に固着されることができる基部141と、アーム142により基部141に結合されたホルダ部143とを備える。この例において、基部141及びアーム142は一体化される。例えばナビゲーション装置100は、ナビゲーション装置100をホルダ部143にスナップ接続することにより、ドッキングステーション140のホルダ部143とドッキングされるかあるいはドッキングステーション140のホルダ部143に接続される。ナビゲーション装置100は、アーム142とホルダ部143との間のボール及びソケット接続により、アーム142の周りを更に回転できる。ナビゲーション装置100とドッキングステーション140との接続を解放するために、ナビゲーション装置100上にボタンが備えられ且つ押下可能にされる。あるいは、ナビゲーション装置100をドッキングステーションに結合し且つドッキングステーションから分離する他の同等の適切な構成が提供されてもよい。
【0041】
図4を参照すると、ナビゲーション装置100は、この例において、自動車等の車両に配置され、ドッキングステーション140に接続される。ドッキングステーション140はシガレットライタアダプタ(CLA)150につなげられ、CLA150は、車両のいわゆるシガー又はシガレットライタ(不図示)に差し込まれる。CLA150を車両のシガレットライタに結合することにより、バッテリ152により提供された12Vの直流(DC)電源を適切に変換した後で、この例においてはドッキングステーション140を介してナビゲーション装置100に電力供給するために車両のバッテリ152を使用できる。バッテリ152及びCLA150の双方は、一般には車両の車台又は車体である車両により提供された接地153に結合される。
【0042】
一実施形態において、ドッキングステーション140は、アンテナ装置(図4においては不図示)の一部であるポール延長部156が結合されるポール延長ポート154を含む。この点に関して、ポール延長部156は、入力ポート154に結合するためのジャックプラグ等の結合コネクタ(不図示)を備え、コネクタはドッキングステーション140の筐体に配置されたチューナ(図4においては不図示)に結合される。しかし、以下の例では、ポール延長部156は、ユーザが取り外せないようにアンテナ装置の一部に結合される。ポール延長部156が、例えばきちんとした突起物又は装置の周りにポール延長部156を巻きつけることにより収容され且つ収容された状態で使用されることは、当業者により更に理解されるべきである。
【0043】
図5を参照すると、ドッキングステーション140は、内部にRDS−TMC受信装置が配設される筐体160を備える。RDS受信装置は、チューナ(図5においては不図示)と、アンテナ構成装置(図5においては不図示)の一部とを備える。アンテナ構成装置は、ポール延長部156を含むアンテナ装置を備える。従って、ドッキングステーション又はマウント140は、アンテナ構成装置の少なくとも一部を備える。この例において、ドッキングステーション又はマウント140は、ポール延長部156の実質的な部分は別として全てのアンテナ構成装置を備える。
【0044】
図6を参照すると、ドッキングステーション140の筐体160は、ホルダ部143から間隔をおいて配置され且つ筐体160の内部取付け部166に同軸に結合される吸着カップ164により閉じられる空胴162を規定する。プリント回路基板168は、吸着カップ164に面して、筐体160内に配設される。プリント回路基板168は、この例において、ディスク形状であり、第1のポール部(図6においては不図示)及び第2のポール部(図6においては更に不図示)を含むアンテナ装置を支持する。この例において、ポール延長部156は、プリント回路板168にはんだ付けすることにより第2のポールに結合される。ポール延長部156は、開口部170を介して筐体160から延出する。示されるように、ポール延長部156は、実質的に筐体160の外部に存在する。
【0045】
図7を参照すると、第1のポール部170及び第2のポール部172は、プリント回路基板168等の台上に配設される。従って、第1のポール部170及び第2のポール部172は、平面又は薄い層である。この例において、第1のポール部170は第1のループを形成するように延出し、第2のポール部172は第2のループを形成するように延出する。台はディスク形状のものとして本明細書において説明されているが、第1のポール部170が第1の半月形状の台等の第1の台の部分上にあり、第2のポール部172が第2の半月形状の台等の第2の台の部分上にあることは、当業者により理解されるべきである。第1及び第2の半月形状の台の部分は、要望に応じて略ディスクのような形状を形成するように構成される。しかし、第1及び第2の台の部分は、全ての応用例に対して半月形状でなくてもよい。
【0046】
図8を参照すると、別の一例において、第1のポール部170は第1の単一のライン又はトラック(track)として形成され、第2のポール部172は第2の単一のライン又はトラックとして形成される。要望に応じて、ライン又はトラックは、ミアンダ(meander)アンテナパターンを仮定するように形成されてもよい。
【0047】
第1及び第2のポール部170、172がループ、ライン又はトラックとして形成されるかに関係なく、第1及び第2のポール部170、172を形成するアンテナ部材のうちの1つ又はその双方の厚さは、約35μm〜約1.5mm厚、例えば約0.5mm〜約1.5mm厚である。これらの寸法は、ループを形成するために使用されたラインを含む。
【0048】
上述した例において、ダイポールアンテナを構成する第1及び第2のポール部170、172は、それらに接続された結合ワイヤ174を有する。
【0049】
ループ、ライン又はトラックとして第1及び第2のポール部170、172を提供することは、アンテナを使用する際のナビゲーション装置100のGPSアンテナの動作を妨げない。この点に関して、ダイポールアンテナのポール部(170、172)からGPSアンテナへの干渉結合は、ナビゲーション装置100が暦データを受信できることを保証するように軽減される。当然、GPSアンテナが衛星放送受信アンテナの単なる一例であり、且つ他の種類の受信アンテナ、例えば他の種類のグローバルナビゲーション衛星システム信号を受信できる受信アンテナとアンテナ装置との互換性が考えられることは、当業者により理解されるべきである。
【0050】
この例において、ポール延長部156は、単軸又は単コアのワイヤ等のフレキシブルワイヤである。ポール延長部156は、アンテナ装置に要求された感度に依存して長さが変動する。図9を参照すると、ポール延長部156は、長さ約20cmであり、RF出力レベル(U)の観点から示すと約250μボルトの感度を与える。これは、アンテナ装置に近接する電界強度に変換すると約50μVm−1(50μV/m)になる。図10を参照すると、別の実施形態において、ポール延長部156は、より短く長さ約10cmであり、約350μVの低下したアンテナ感度(U)を与える。これは、アンテナ装置に近接する電界強度に変換すると約70μVm−1になる。更なる一実施形態(図11)において、ポール延長部156は、ここでも約20cmであるが、第2のポール部172から取り外し自在である。本実施形態において、ポール延長部156は、入力ポート154を介して第2のポール部172に対して取り外し自在に差し込み可能である。第2のポール部172に接続される場合、ポール延長部156は、約250μVのアンテナ感度(U)(又は約50μVm−1のアンテナ装置に近接する電界強度)を再度与える。ポール延長部156が第2のポール部172から切断される場合、アンテナ装置の感度(U)は約750μV(又は約150μVm−1のアンテナ装置に近接する電界強度)になる。
【0051】
第1及び第2のポール部170、172がRDS−TMCデータ受信に対して使用された公知のアンテナ構造に対して長さが短いため、チューナとアンテナ装置との間に低雑音増幅器(LNA)が直列に提供され、この例を本明細書において後で更に詳細に説明する。
【0052】
図9、図10及び図11の実施形態から分かるように、ホルダ部143は基部141と対向して配置される。更にホルダ部143は、例えば5cm以上の距離だけ基部141及び特にRDSアンテナ装置188から間隔をおいて配置される。従って、ナビゲーション装置100がホルダ部143に配設される場合、ナビゲーション装置100及び従ってナビゲーション装置100のGPSアンテナは、RDSアンテナ装置188と実質的に対向して配置され、RDSアンテナ装置188から離れて間隔をおいて配置される。その結果、GPSアンテナに対する相対位置の効果により、アンテナ装置188からGPSアンテナへの干渉結合は更に最小限になる。
【0053】
図12を参照すると、RDS−TMC受信装置180は、アンテナ構成装置184に結合されたTMCチューナ182を備える。チューナ182は、この例において、周波数変調(FM)受信機、特にRDS−TMCチューナである。一例として、適切な受信機はGNS GmbH、Germanyから入手可能である。アンテナ構成装置184は、アンテナ装置188に結合された給電線186を含む。この例において、給電線186は、増幅装置190及びフィルタ192を介してアンテナ装置188に結合される。
【0054】
給電線186は、この例において、第1の端部においてチューナ182に結合されたコア194及びシールド196を有する1本の同軸ケーブルである。1本の同軸ケーブル186のコア194は、第2の端部において第1の抵抗器198の第1の端子及び増幅装置190を構成する低雑音増幅器回路の第2の抵抗器200に結合される。シールド196は、給電線186の第2の端部において接地電圧に結合する。第1の抵抗器198の第2の端子は、低雑音増幅器回路のバイポーラトランジスタ202のコレクタ端子に結合される。第2の抵抗器200の第2の端子は、バイポーラトランジスタ202のベース端子に結合される。バイポーラトランジスタ202のエミッタ端子は、低雑音増幅器回路のインダクタ204を介して接地電圧に結合される。
【0055】
バイポーラトランジスタ202のベース端子は、以下において簡単に説明されるように、オプションとしてコンデンサ206を介して接地電圧に結合され、共振を向上する。バイポーラトランジスタ202のベース端子はコモンモードフィルタ192の第1の端子に更に結合され、コモンモードフィルタ192の第2の端子は接地電圧に結合される。上述したように、第1及び第2のポール部170、172は、RDS−TMCデータを受信するために使用された既知のポール部のサイズに比べて小さい。その結果、アンテナ装置が容量性であるため、コモンモードフィルタ192の第3の端子は、対象の周波数帯域、例えばRDS−TMCデータの受信と関連付けられた周波数帯域に対してアンテナ装置を共振させるために、別のインダクタ208を介して第1のポール部170に結合される。別のインダクタ208のインダクタンス値は、ポール延長部156の長さに依存する。コモンモードフィルタ192の第4の端子は、第2のポール部172及びポール延長部156に結合される。
【0056】
上記の実施形態のうちのいずれかにおいて、1本の同軸ケーブル186(給電線)の遠位端(第1の極部170及び第2の極部172に対して)で、1本の同軸ケーブル186のコア194及びシールド196は、それぞれ、チューナ182の別のフィルタの第1の端子及び第2の端子に結合される。しかし、別のフィルタが採用される必要はない。再度コモンモードフィルタ192を参照すると、フィルタ192は、例えばコイル等のコモンモード変圧器、あるいはトロイダルインダクタ又はバイファラチョーク等のコモンモードチョークである。フィルタ192は、筐体160に配置され、コモンモードインピーダンス及び差動モードインピーダンスを有する。フィルタ192のコモンモードインピーダンスは、少なくとも約1kΩである。コモンモードインピーダンスは、約1kΩ〜約4kΩ、例えば約1.5kΩ〜約2.5kΩ、約2kΩ〜約2.3kΩ等である。この例において、フィルタ192は、約2.2kΩのコモンモードインピーダンスを有する。これは、1本のケーブルの本来のコモンモードインピーダンスを大幅に超過している。フィルタ192の差動モードインピーダンスは、約1Ω〜約50Ω、例えば、約1Ω〜約20Ω、約5Ω〜約15Ω等である。この例において、フィルタ192の差動モードインピーダンスは約10Ωである。
【0057】
上記の実施形態のうちのいずれかにおいて、増幅装置190は、1本の同軸ケーブル186の近位端(第1及び第2のポール部170、172に対して)と第1のポール部及び第2の極部170、172との間に直列に提供される。従って、アンテナ構成装置184は「能動的」である。上述の実施形態とは異なる一実施形態において、増幅器190は、コモンモードフィルタ192と第1のポール部及び第2のポール部170、172との間に結合される。この点に関して、コモンモードフィルタ192の第3の端子はRF増幅器回路190の出力部に結合され、増幅装置190の入力部は第1のポール部170に結合される。増幅装置190の接地端子は、コモンモードフィルタ192の第4の端子及び第2のポール部172に結合される。
【0058】
当然、上述の例において、RF増幅器回路は、上述の低雑音増幅器(LNA)等のあらゆる適切なRF増幅器であってもよく、且つInfineon Technologies AG(例えば、部品番号:BFR93)又はNXP Semiconductorsから入手可能なトランジスタ202として動作するRFトランジスタを含んでもよいことが理解されるべきである。RF増幅器190が採用される場合、第1のポール部及び/又は第2のポール部は、図7、図8及び図12において示された短縮された長さ、例えば、それぞれ約50cm未満、例えば20cm未満、上述の例において使用されたように約15cm〜約20cm等である。従って、第1及び第2のポール部170、172は容量性である。その結果、より短いポール部を使用することにより生じる容量効果を補償するために、例えばコイル、1μHのインダクタンスのコイル等の補償インダクタンスを構成する第2のインダクタ208が、フィルタ192の第3の端子と第1の極部170との間又はフィルタ192の第4の端子と第2のポール部172との間に直列に提供される。補償インダクタンス208のインダクタンス値は、極部170、172のそれぞれの長さ及び関連付けられた構造に応じて約250nH〜約1.25μHである。
【0059】
上記の例のいずれかにおいて、ポール延長部156は、ポール延長部156の延長及び構成、並びに/あるいはフロントガラスへの結合を容易にするために取り付けられた「吸盤」あるいは小さな吸着カップ210又は他の適切な結合装置を有する。一般に、吸盤210は、1本のポール延長部156の端部に配設される。
【0060】
本発明の種々の態様及び実施形態を上述したが、本発明の範囲は、本明細書において説明された特定の構成に限定されるのではなく、添付の請求の範囲の範囲内の全ての構成、並びに変形及び変更を含むことが理解されるべきである。
【0061】
例えば、FM信号、特にRDS−TMC信号を受信することに関連して上記の実施形態を説明したが、上記の実施形態が他への応用、例えばTransport Protocol Experts Group (TPEG)データストリーム等のデジタル音声放送(DAB)受信に対して使用されてもよいことは、当業者により理解されるべきである。実際には、アンテナ構成装置がFM音声信号等の音声情報を搬送する信号を受信するために使用されることは、当業者により理解されるべきである。その結果、アンテナ構成装置は、FMラジオアプリケーション、例えば通信装置等の他の電子装置と関連して使用されたFMラジオアプリケーションと組み合わせて使用される。1つの適切な例は、一体型FM受信機を備えるかあるいはFM受信機モジュールに結合された移動電話ハンドセットである。
【0062】
別の例として、ポール延長部156は、第2のポール部172の近位端ではなく第2のポール部172の遠位端(給電線186に対して)に結合される。
【0063】
更なる例として、本明細書において説明された実施形態は、ダイポールアンテナと組み合わせて、あるいは少なくとも取り外し自在に組み合わせてポール延長部156を使用することを示すが、ポール延長部156を使用することが必須ではなく、且つポール延長部156を使用せずにループ、ライン又はトラックから形成されたポール部のみを有するRDSアンテナ装置を含む実施形態が考えられることは、当業者により理解されるべきである。
【0064】
更に、本明細書において説明された特徴はあらゆる適切な方法で組み合わされてもよく、本明細書において説明した実施形態は必要物を全て完備したものとして理解されるべきではなく、且つ一実施形態の特徴は本明細書において説明した1つ以上の他の実施形態の1つ以上の特徴と組み合わされてもよいことが理解されるべきである。
【0065】
尚、上記詳細な説明において説明された実施形態はGPSを示すが、ナビゲーション装置は、GPSの代わりとして(あるいは実際にはGPSに加え)あらゆる種類の位置検出技術を利用してもよい。例えばナビゲーション装置は、欧州Galileoシステム等の他のグローバルナビゲーション衛星システムを使用してもよい。また、ナビゲーション装置は、衛星を用いたものに限定されず、地上ビーコン又は装置が地域を判定できるようにする他のあらゆる種類のシステムを使用して容易に機能してもよい。
【0066】
好適な実施形態はソフトウェアを使用してある特定の機能性を実現するが、その機能性がハードウェアのみで(例えば、1つ以上のASIC(特定用途向け集積回路)を使用して)、あるいは実際にはハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実現されてもよいことは、当業者により更に十分に理解されるだろう。従って、本発明の範囲は、ソフトウェアでのみ実現されることに限定されるものとして解釈されるべきではない。
【0067】
また、最後に、添付の請求の範囲は本明細書において説明された特徴の特定の組合せについて述べるが、本発明の範囲は、以下において請求された特定の組合せに限定されるのではなく、特定の組合せが今回添付の請求の範囲において具体的に列挙されているか否かに関係なく本明細書において開示された特徴又は実施形態のあらゆる組合せを含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーション装置を取り外し自在に収容するホルダ部と;
前記ホルダに結合され、RDS用アンテナ装置を備える基部とを備え、
前記RDS用アンテナ装置はループ、ライン又はトラックを形成するように延出されるポール部を備え、
前記RDSアンテナ装置は、前記ホルダ部と対向して配置される、
ドッキングステーション装置。
【請求項2】
前記ナビゲーション装置は、位置を判定するために情報を受信することと関連付けられたアンテナを備え、前記アンテナは、前記ナビゲーション装置が前記ホルダ部により保持されている場合に前記RDSアンテナ装置と実質的に対向して配置される請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記RDSアンテナ装置は、台の上に配設される請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記RDSアンテナ装置は、第2のポール部を更に含む請求項1乃至3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記第2のポール部は、別のループ、ライン又はトラックを形成するように延出する請求項4記載の装置。
【請求項6】
前記第2のポール部は、前記台又は別の台の上に配設される請求項4又は5に記載の装置。
【請求項7】
第1のポール部は半月形状である請求項1から6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
前記第2のポール部は半月形状である請求項5乃至7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記第1のポール部は、実質的にディスク形状を規定するように前記第2のポール部に隣接して配設される請求項4乃至8のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
前記台及び/又は前記別の台は、1つ以上の回路板である請求項3又は6に記載の装置。
【請求項11】
前記RDSアンテナ装置は、ダイポールアンテナ装置を備える請求項1から10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記ループ、ライン又はトラックを形成するアンテナ部材は、厚さ約35μm〜約1.5mmである請求項1から11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
前記RDSアンテナ装置は、位置を判定するために情報を受信することと関連付けられた前記アンテナと対向して配置され、前記RDSアンテナ装置は、前記アンテナから間隔をおいて配置される請求項1から12のいずれか1項に記載の装置。
【請求項14】
前記基部は前記RDSアンテナを収容する空胴を含み、前記基部の前記空胴は前記ホルダ部から間隔をおいて配置される請求項1から13のいずれか1項に記載の装置。
【請求項15】
位置を判定するために情報を受信することと関連付けられた前記アンテナは、グローバルナビゲーション衛星システムの信号受信アンテナである請求項2記載の装置。
【請求項16】
前記ポール部は容量性である請求項1から15のいずれか1項に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2012−507965(P2012−507965A)
【公表日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−535095(P2011−535095)
【出願日】平成21年11月3日(2009.11.3)
【国際出願番号】PCT/EP2009/064508
【国際公開番号】WO2010/052204
【国際公開日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(307043223)トムトム インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップ (144)
【Fターム(参考)】