説明

ナビゲーション装置、配信装置

【課題】車両に搭載されたナビゲーション装置において、地域ごとに適切なタイミングで地図データを更新する。
【解決手段】ナビゲーション装置は、記録された地図データに更新がある場合、更新対象地域を設定し(ステップS50)、その更新対象地域を、手動更新地域または自動更新地域のいずれかに分類する(ステップS60)。こうして分類された更新対象地域のうち手動更新地域について、更新確認画面を表示して(ステップS80)ユーザに更新の可否を問い合わせ、その問い合わせに対するユーザの回答に応じて、地図データを更新するか否かを決定する(ステップS90)。そして、手動更新地域のうち、ステップS90で更新すると決定された手動更新地域と、自動更新地域とについて、更新地図データをダウンロードし(ステップS100)、地図データを更新する(ステップS110)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用のナビゲーション装置と、ナビゲーション装置へデータを配信する配信装置とに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、無線通信により最新の地図データをダウンロードして地図データを更新するナビゲーション装置が知られている。たとえば、特許文献1には、「詳細表示後更新」、「概形表示後更新」または「確認なしで更新」のいずれかの更新モードをユーザに選択させ、選択された更新モードに応じて地図データを更新するナビゲーション装置が開示されている。このナビゲーション装置は、「詳細表示後更新」または「概形表示後更新」の更新モードが選択された場合、更新内容を表示した後、ユーザにより確認操作が行われたら地図を更新する。一方、「確認なしで更新」の更新モードが選択された場合、更新内容を表示せず、即座に地図の更新を行う。
【0003】
【特許文献1】特開2006−126683号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されるナビゲーション装置において、地図データの更新対象地域が多数ある場合、ユーザは全ての更新対象地域について更新モードをいちいち選択しなければならず、手間がかかるという問題が生じる。このような問題に鑑みて、地域ごとに適切なタイミングで地図データを更新できるようにすることが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明によるナビゲーション装置は、地図データの更新対象地域を設定する設定手段と、設定手段により設定された更新対象地域を、手動更新地域または自動更新地域のいずれかに分類する分類手段と、手動更新地域について、ユーザに更新の可否を問い合わせ、その問い合わせに対するユーザの回答に応じて地図データを更新するか否かを決定する更新決定手段と、手動更新地域のうち、更新決定手段により更新すると決定された手動更新地域と、自動更新地域とについて、地図データを更新する更新手段とを備える。
請求項2の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、自車両の位置を検出する位置検出手段をさらに備え、分類手段は、位置検出手段により検出された自車両の位置から更新対象地域までの距離に基づいて、更新対象地域を分類するものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載のナビゲーション装置において、分類手段は、自車両の位置から更新対象地域までの距離が所定のしきい値未満である場合は、更新対象地域を手動更新地域に分類し、自車両の位置から更新対象地域までの距離がしきい値以上である場合は、更新対象地域を自動更新地域に分類するものである。
請求項4の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、自車両の位置を検出する位置検出手段と、自車両の目的地を設定する目的地設定手段とをさらに備え、分類手段は、位置検出手段により検出された自車両の位置に対する更新対象地域と目的地との位置関係に基づいて、更新対象地域を分類するものである。
請求項5の発明は、請求項4に記載のナビゲーション装置において、分類手段は、更新対象地域が自車両の位置に対して目的地よりも手前側にある場合は、更新対象地域を手動更新地域に分類し、更新対象地域が自車両の位置に対して目的地よりも向こう側にある場合は、更新対象地域を自動更新地域に分類するものである。
請求項6の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、地図データに基づいて所定範囲の地図を表示手段に表示させる地図表示制御手段をさらに備え、分類手段は、更新対象地域が上記所定範囲内にある場合は、更新対象地域を手動更新地域に分類し、更新対象地域が上記所定範囲外にある場合は、更新対象地域を自動更新地域に分類するものである。
請求項7の発明は、請求項1〜6いずれか一項に記載のナビゲーション装置において、更新手段は、更新決定手段により更新しないと決定された手動更新地域について、自車両がその地域を通過した後に地図データを更新するものである。
請求項8の発明による配信装置は、車両に搭載されたナビゲーション装置において記録された地図データを更新するための更新地図データをナビゲーション装置へ配信する配信装置であって、地図データの更新対象地域を設定する設定手段と、設定手段により設定された更新対象地域を、手動更新地域または自動更新地域のいずれかに分類する分類手段と、手動更新地域のうち、ユーザの操作に応じてナビゲーション装置により更新すると決定された手動更新地域と、自動更新地域とについて、更新地図データを配信する配信手段とを備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、地域ごとに適切なタイミングで地図データを更新することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
−第1の実施の形態−
本発明の一実施の形態によるナビゲーションシステムの構成を図1に示す。このシステムは、車両100に搭載されているナビゲーション装置1および通信端末2と、通信回線網3と、配信サーバ4とによって構成される。なお、ナビゲーション装置1と通信端末2は、有線あるいは無線接続によって接続されている。
【0008】
ナビゲーション装置1は、配信サーバ4に対して地図データに更新があるか否かの問い合わせを行い、更新がある場合は、その更新対象地域についての更新地図データを配信サーバ4からダウンロードする。このとき、配信サーバ4から配信された更新地図データが通信端末2により受信され、通信端末2からナビゲーション装置1へ出力される。こうしてダウンロードされた更新地図データに基づいて、ナビゲーション装置1は地図データを最新の内容に更新する。なお、このときナビゲーション装置1において実行される処理の内容については、後で詳しく説明する。
【0009】
通信端末2は、ナビゲーション装置1の制御により、必要に応じて通信回線網3と無線接続を行う。通信回線網3には、配信サーバ4が接続されている。すなわちナビゲーション装置1は、通信端末2と通信回線網3を介して配信サーバ4に接続する。通信端末2と通信回線網3が無線接続する際には、通信回線網3が有する不図示の無線基地局が用いられる。この無線基地局は、その周囲の所定の通信エリア内にある通信端末2と無線通信することが可能であり、全国各地に散在している。なお、通信端末2は、たとえば携帯電話などである。また、通信回線網3は、たとえば携帯電話回線網やインターネットなどにより構築される。
【0010】
配信サーバ4は、全国各地の最新の地図データを記憶している。ナビゲーション装置1から前述のように地図データの更新の問い合わせがあると、配信サーバ4は、その問い合わせに応じて、更新対象地域の情報をナビゲーション装置1へ送信する。さらに、ナビゲーション装置1によりいずれかの更新対象地域について更新地図データのダウンロードが要求されると、配信サーバ4は、そのダウンロード要求に応じて更新地図データをナビゲーション装置1へ配信する。なお、この際に配信サーバ4において実行される具体的な処理の内容については、後で詳しく説明する。
【0011】
次にナビゲーション装置1の構成について説明する。図2は、ナビゲーション装置1の構成を示すブロック図である。図2のブロック図において、ナビゲーション装置1は、制御部10、振動ジャイロ11、車速センサ12、ハードディスク(HDD)13、GPS(Global Positioning System)受信部14、表示モニタ15および入力装置16を備えている。
【0012】
制御部10は、マイクロプロセッサや各種周辺回路、RAM、ROM等によって構成されており、HDD13に記録されている制御プログラムや地図データに基づいて、各種の処理を実行する。この制御部10により、自車両すなわち車両100を目的地まで案内するための様々な処理が実行される。たとえば、目的地を設定する際の目的地の探索処理、設定された目的地までの推奨経路の探索処理、車両100の現在位置の検出処理、各種の画像表示処理、ルート案内時の音声出力処理などが実行される。制御部10には通信端末2が接続されており、制御部10によって通信端末2を制御することで、ナビゲーション装置1から図1の配信サーバ4に対して更新地図データのダウンロードが要求される。このダウンロード要求に応じて配信サーバ4から配信される更新地図データは、通信端末2を経由して制御部10へ出力される。
【0013】
振動ジャイロ11は、車両100の角速度を検出するためのセンサである。車速センサ12は、車両100の車速を検出するためのセンサである。これらのセンサを用いて車両100の運動状態を所定の時間間隔ごとに検出することにより、車両位置の移動量が求められ、それによって車両100の現在位置が検出される。
【0014】
HDD13は不揮発性の記録媒体であり、制御部10において上記のような処理を実行するための制御プログラムや地図データなどが記録されている。なお、地図データにおいて、各道路は所定の道路区間ごとに分割されて表される。この道路区間のそれぞれは、リンクと呼ばれる。すなわち、地図データにおいて、各道路は複数のリンクにより構成されている。このリンクのそれぞれには、車両が通過するときの所要時間に関するリンクコストと呼ばれる値が設定されている。リンク同士を接続している点はノードと呼ばれる。ノードのそれぞれは、地図の座標を用いて表現された位置情報を有している。このノードの位置情報に基づいて、地図上に表される各道路の位置や形状が決定される。
【0015】
HDD13に記録された地図データは、配信サーバ4から配信される更新地図データにより、所定の地域単位で更新することができる。すなわち、いずれかの更新対象地域について更新地図データが配信サーバ4から配信されると、その更新地図データに基づいて、HDD13に記録された地図データが部分的に更新される。なお、更新対象地域の最新の地図データをまとめて配信サーバ4から配信することで、ナビゲーション装置1はその更新対象地域の地図データを全て書き換えるようにしてもよい。あるいは、最新の地図データにおいて変更された部分の差分データを配信サーバ4から配信することで、ナビゲーション装置1はその更新対象地域の地図データのうち変更される部分のみを書き換えるようにしてもよい。
【0016】
なお、上記ではナビゲーション装置1において地図データがHDD13に記録されている例を説明したが、これらをHDD以外の記録媒体に記録することとしてもよい。たとえば、CD−ROMやDVD−ROM、メモリーカードなどに記録された地図データを用いることができる。すなわち、本実施の形態によるナビゲーション装置では、どのような記録媒体を用いてこれらのデータを記録してもよい。
【0017】
GPS受信部14は、GPS衛星から送信されるGPS信号を受信して制御部10へ出力する。GPS信号には、車両100の位置と現在時刻を求めるための情報として、そのGPS信号を送信したGPS衛星の位置と送信時刻に関する情報が含まれている。したがって、所定数以上のGPS衛星からGPS信号を受信することにより、これらの情報に基づいて車両100の現在位置と現在時刻を算出することができる。このGPS受信部14と、前述の振動ジャイロ11および車速センサ12により、車両100の現在地が検出される。
【0018】
表示モニタ15は、ナビゲーション装置1において様々な画面表示を行うための装置であり、液晶ディスプレイ等を用いて構成される。この表示モニタ15により、地図画面の表示などが行われる。表示モニタ15に表示される画面の内容は、制御部10が行う画面表示制御によって決定される。表示モニタ15は、たとえば車両100のダッシュボード上やインストルメントパネル内など、ユーザが見やすいような位置に設置されている。
【0019】
入力装置16は、ナビゲーション装置1を動作させるための様々な入力操作をユーザが行うための装置であり、各種の入力スイッチ類を有している。ユーザは入力装置16を操作することにより、たとえば、目的地に設定したい施設や地点の名称等を入力したり、予め登録された登録地の中から目的地を選択したり、地図を任意の方向にスクロールしたりすることができる。この入力装置16は、操作パネルやリモコンなどによって実現することができる。あるいは、表示モニタ15と一体化されたタッチパネルにより入力装置16を実現してもよい。
【0020】
ユーザが入力装置16を操作して目的地を設定すると、ナビゲーション装置1は、地図データにおいて設定された前述のリンクコストに基づいて、たとえばリンクコストの合計が最小となる目的地までの経路を探索し、その経路を推奨経路として設定する。こうして設定された推奨経路は、他の道路と区別可能な表示形態により地図上に示される。その後ナビゲーション装置1は、現在地周辺の地図を表示し、設定された推奨経路に従って車両100を目的地まで誘導する。
【0021】
次に、ナビゲーション装置1が地図データを更新するときの様子を図3および4により説明する。図3は、地図上に設定される更新対象地域の例を示している。この図3において、符号20は自車両の現在位置を示す自車位置マークを示している。
【0022】
ユーザの操作により目的地が設定され、その目的地までの推奨経路が前述のようにして設定されると、ナビゲーション装置1は、配信サーバ4に対して、この推奨経路を含む各地図メッシュについて地図データの更新の問い合わせを行う。このとき、ナビゲーション装置1は配信サーバ4に対して、現在HDD13に記録されている地図データが最新のものであるか否かを配信サーバ4が地図メッシュ単位で判断するための情報を送信する。たとえば、地図メッシュごとに設定された地図データのバージョンなどを送信する。なお、地図データには、地図メッシュと呼ばれる領域が所定の大きさ、たとえば約10km四方の大きさで予め設定されている。ナビゲーション装置1は、この地図メッシュ単位で地図データの更新の問い合わせを行う。
【0023】
上記のようにしてナビゲーション装置1から更新の問い合わせを行った結果、たとえば符合21および22に示す地図メッシュについて、HDD13に記録されている地図データが最新でないと配信サーバ4が判断したとする。この場合、配信サーバ4は、地図メッシュ21および22を更新対象地域として、その更新対象地域21および22の情報をナビゲーション装置1へ送信する。
【0024】
ナビゲーション装置1は、配信サーバ4から更新対象地域21および22の情報を受信すると、その情報に基づいて更新対象地域21および22を設定する。なお、更新対象地域21および22は、表示モニタ15において表示される地図上には表示しなくてよい。さらに、設定した更新対象地域21および22のそれぞれを、ユーザによる更新の確認が行われた後に地図データを更新する手動更新地域、またはユーザによる更新の確認なしで地図データを更新する自動更新地域のいずれかに分類する。
【0025】
上記の更新対象地域の分類は、自車位置から当該更新対象地域までの距離に基づいて、次のようにして行われる。自車位置から当該更新対象地域までの距離が所定のしきい値、たとえば20km未満である場合は、その更新対象地域を手動更新地域に分類する。すなわち、自車位置からの距離が比較的近い更新対象地域については、自車両がその地域を走行中に地図データが更新されることで、そのとき画面上に表示されている地図の内容が突然変わってしまわないようにするため、手動更新地域に分類する。一方、自車位置から当該更新対象地域までの距離が所定のしきい値以上である場合は、その更新対象地域を自動更新地域に分類する。すなわち、自車位置からの距離が比較的遠い更新対象地域については、自車両がその地域を走行する前に地図データの更新を完了させるため、自動更新地域に分類する。
【0026】
以上説明したような方法により、ナビゲーション装置1は、たとえば更新対象地域21を手動更新地域に分類し、更新対象地域22を自動更新地域に分類する。このとき、ナビゲーション装置1は、手動更新地域に分類した更新対象地域21について、地図データの更新を行うか否かをユーザに問い合わせ、その問い合わせに対するユーザの回答を確認するための更新確認画面を表示モニタ15に表示する。
【0027】
図4は、表示モニタ15において表示される更新確認画面の例を示している。図4の更新確認画面では、手動更新地域に分類された更新対象地域21について、地図データを更新するか否かを問い合わせるための確認ウィンドウ23が表示されている。この確認ウィンドウ23において、ユーザが入力装置16の操作により「はい」を選択すると、ナビゲーション装置1は、更新対象地域21の更新地図データをダウンロードして、その地図データを更新する。一方、確認ウィンドウ23において、ユーザが入力装置16の操作により「いいえ」を選択すると、ナビゲーション装置1は、更新対象地域21の更新地図データをダウンロードせずに、地図データを更新しない。
【0028】
以上説明したように、ナビゲーション装置1は、更新確認画面を表示することで、手動更新地域に分類された更新対象地域21についてユーザに更新の可否を問い合わせ、その問い合わせに対するユーザの回答に応じて、地図データを更新するか否かを決定する。そして、更新すると決定した場合は、配信サーバ4から更新地図データをダウンロードして地図データの更新を行う。なお、自動更新地域に分類された更新対象地域22については、このような問い合わせをすることなく、配信サーバ4から更新地図データをダウンロードして地図データを更新する。
【0029】
以上説明したような処理において、ナビゲーション装置1と配信サーバ4によりそれぞれ実行されるフローチャートを図5に示す。図5(a)のフローチャートは、ユーザが入力装置16の操作により目的地の設定を指示したときに、ナビゲーション装置1の制御部10において実行される。一方、図5(b)のフローチャートは、配信サーバ4において常時実行される。
【0030】
先にナビゲーション装置1が実行する図5(a)のフローチャートについて説明する。ステップS10において、制御部10は、自車位置すなわち車両100の現在位置を検出する。ステップS20において、制御部10は、車両100の目的地を設定する。ステップS30において、制御部10は、ステップS10で検出した自車位置から、ステップS20で設定した目的地までの推奨経路を前述のようにして探索し、探索された推奨経路を地図上に設定する。
【0031】
ステップS40において、制御部10は、ステップS30で設定した推奨経路を含む各地図メッシュについて、地図データの更新の問い合わせを配信サーバ4に対して行う。この問い合わせに応じて、後で説明する図5(b)のステップS210の処理により更新対象地域情報が配信サーバ4から送信されると、その更新対象地域情報が通信端末2によって受信され、制御部10へ出力される。すると、制御部10は、次のステップS50において、通信端末2から出力された更新対象地域情報に基づいて更新対象地域を設定する。これにより、図3の更新対象地域21および22が設定される。
【0032】
ステップS60において、制御部10は、ステップS50で設定した更新対象地域21および22のそれぞれを、手動更新地域または自動更新地域のいずれかに分類する。ここでは、ステップS10で検出した自車位置から当該更新対象地域までの距離に基づいて、前述のような方法により分類を行う。これにより、たとえば更新対象地域21が手動更新地域に設定され、更新対象地域22が自動更新地域に設定される。
【0033】
ステップS70において、制御部10は、ステップS60でいずれかの更新対象地域が手動更新地域に分類されたか否かを判定する。いずれか少なくとも一つの更新対象地域が手動更新地域に分類された場合は、ステップS80へ進む。一方、いずれの更新対象地域も手動更新地域に分類されなかった場合、すなわち全ての更新対象地域が自動更新地域に分類された場合は、ステップS100へ進む。
【0034】
ステップS80において、制御部10は、ステップS60で分類された手動更新地域について、図4のような更新確認画面を表示モニタ15に表示する。ステップS90において、制御部10は、ステップS80で表示した更新確認画面におけるユーザの操作に基づいて、地図データを更新する手動更新地域を決定する。すなわち、ユーザが確認ウィンドウ23で「はい」を選択することにより更新を指示した手動更新地域については、地図データの更新を行うこととする。一方、ユーザが確認ウィンドウ23で「いいえ」を選択することにより非更新を指示した手動更新地域については、地図データの更新を行わないこととする。
【0035】
ステップS100において、制御部10は、ステップS50で設定された更新対象地域のうち、実際に地図データの更新を行う地域について、更新地図データを配信サーバ4からダウンロードする。ここで実際に地図データの更新を行う地域とは、ステップS60で自動更新地域に分類された更新対象地域と、ステップS60で手動更新地域に分類された更新対象地域のうち、更新確認画面においてユーザに更新を指示された地域である。制御部10は、これらの地域について、更新地図データのダウンロード要求を配信サーバ4に対して行う。このダウンロード要求に応じて、後で説明する図5(b)のステップS230の処理により更新地図データが配信サーバ4から配信されると、その更新地図データが通信端末2によって受信され、制御部10へ出力される。このようにして、更新地図データをダウンロードする。
【0036】
ステップS110において、制御部10は、ステップS100でダウンロードされた更新地図データに基づいて、HDD13に記録された地図データを更新する。これにより、自動更新地域と、手動更新地域のうちユーザの指示に応じて更新すると決定された手動更新地域とについて、地図データの更新が行われる。ステップS110を実行したら、制御部10は、図5(a)のフローチャートを終了する。このようにして、ナビゲーション装置1の処理が実行される。
【0037】
次に配信サーバ4が実行する図5(b)のフローチャートについて説明する。ステップS200において、配信サーバ4は、ナビゲーション装置1から地図データの更新の問い合わせがあったか否かを判定する。ナビゲーション装置1においてステップS40の処理が実行されることにより、地図データの更新の問い合わせが行われた場合はステップS210へ進み、問い合わせがない場合はステップS220へ進む。
【0038】
ステップS210において、配信サーバ4は、ナビゲーション装置1からの問い合わせに応じて、地図データに変更部分がある地域の情報を更新対象地域情報としてナビゲーション装置1へ送信する。このとき前述のように、配信サーバ4は、ナビゲーション装置1から送信された地図データのバージョンなどの情報に基づいて、現在HDD13に記録されている地図データが最新のものであるか否かを地図メッシュ単位で判断する。その結果、いずれかの地図メッシュについて最新ではない地図データがHDD13に記録されていると判断した場合は、その地図メッシュを更新対象地域に設定して、更新対象地域情報を送信する。
【0039】
ステップS220において、配信サーバ4は、ナビゲーション装置1から更新地図データのダウンロード要求があったか否かを判定する。ナビゲーション装置1においてステップS100の処理が実行されることにより、いずれかの更新対象地域について更新地図データのダウンロード要求が行われたら、配信サーバ4は次のステップS230へ進む。
【0040】
ステップS230において、配信サーバ4は、ナビゲーション装置1からのダウンロード要求に応じて、そのダウンロード要求で指定された更新対象地域の更新地図データをナビゲーション装置1へ配信する。こうして配信サーバ4から配信された更新地図データがナビゲーション装置1においてダウンロードされることにより、ナビゲーション装置1のHDD13に記録された地図データが最新の内容に更新される。
【0041】
ステップS230を実行したら、配信サーバ4は、ステップS200へ戻って前述のような処理を繰り返す。一方、ステップS220において、いずれの更新対象地域についても更新地図データのダウンロード要求がなかったと判定した場合、配信サーバ4は、ステップS230を実行せずにステップS200へ戻る。
【0042】
以上説明した第1の実施の形態によれば、次の作用効果を奏する。
(1)ナビゲーション装置1は、制御部10の処理により、HDD13に記録された地図データの更新対象地域を設定し(ステップS50)、その更新対象地域を、手動更新地域または自動更新地域のいずれかに分類する(ステップS60)。こうして分類された更新対象地域のうち、手動更新地域について、更新確認画面を表示する(ステップS80)ことによりユーザに更新の可否を問い合わせ、その問い合わせに対するユーザの回答に応じて、地図データを更新するか否かを決定する(ステップS90)。そして、手動更新地域のうち、ステップS90で更新すると決定された手動更新地域と、自動更新地域とについて、更新地図データをダウンロードし(ステップS100)、地図データを更新する(ステップS110)。このようにしたので、地域ごとに適切なタイミングで地図データを更新することができる。
【0043】
(2)ナビゲーション装置1は、自車両の位置を検出する(ステップS10)。ステップS60では、こうして検出された自車両の位置から更新対象地域までの距離に基づいて、更新対象地域を分類する。すなわち、自車両の位置から更新対象地域までの距離が所定のしきい値未満である場合は、その更新対象地域を手動更新地域に分類し、自車両の位置から更新対象地域までの距離がしきい値以上である場合は、その更新対象地域を自動更新地域に分類することとした。このようにしたので、自車位置からの距離が比較的近い更新対象地域については、自車両がその地域を走行中に地図データが更新され、画面上に表示されている地図の内容が突然変わってしまうのを防ぐことができる。また、自車位置からの距離が比較的遠い更新対象地域については、自車両がその地域を走行する前に地図データの更新を完了させることができる。
【0044】
なお、以上説明した実施の形態において、手動更新地域と自動更新地域の分類を次のようにして行うこともできる。たとえば、自車両の位置に対する更新対象地域と目的地との位置関係に基づいて、当該更新対象地域を手動更新地域または自動更新地域のいずれかに分類する。すなわち、図5のステップS10で検出された自車位置に対して、更新対象地域がステップS20で設定された目的地よりも手前側にある場合は、ステップS60において、その更新対象地域を手動更新地域に分類する。一方、更新対象地域が自車位置に対して目的地よりも向こう側にある場合は、ステップS60において、その更新対象地域を自動更新地域に分類する。このようにしても、上記と同様の効果が得られる。
【0045】
あるいは、表示モニタ15において表示する地図の範囲に基づいて、更新対象地域を手動更新地域または自動更新地域のいずれかに分類することとしてもよい。すなわち、制御部10は、HDD13に記録された地図データに基づいて、所定範囲の地図を表示モニタ15に表示させる。この地図の表示範囲内に更新対象地域がある場合は、ステップS60において、その更新対象地域を手動更新地域に分類する。一方、地図の表示範囲外に更新対象地域がある場合は、その更新対象地域を自動更新地域に分類する。このようにしても、上記と同様の効果が得られる。
【0046】
さらに、ステップS60において地図データを更新しないと決定された手動更新地域については、自車両がその地域を通過した後に、ステップS100およびS110の処理を実行して地図データを更新するようにしてもよい。このようにすれば、表示中の地図に影響を与えることなく、後から地図データを確実に更新することができる。
【0047】
また、上記の実施の形態では、ステップS90において地図データを更新する手動更新地域が決定された後、ステップS100において、実際に地図データの更新を行う地域について更新地図データを配信サーバ4からダウンロードする例を説明した。しかし、ステップS90を実行する前に、更新対象地域の全てについて更新地図データをダウンロードするようにしてもよい。このようにした場合、ステップS110では、ダウンロードされた更新地図データのうち、ステップS90において地図データを更新すると決定された手動更新地域の更新地図データと、自動更新地域の更新地図データとを用いて、地図データの更新を行う。すなわち、ダウンロードされた更新地図データのうち、ステップS90において地図データを更新しないと決定された手動更新地域の更新地図データを除いて、地図データの更新を行う。
【0048】
−第2の実施の形態−
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。上記の第1の実施の形態では、ナビゲーション装置1において地図データを更新するときの更新対象地域を設定し、それを手動更新地域または自動更新地域のいずれかに分類する例を説明した。これに対し、本実施の形態では、これらの処理を配信サーバ4において行う例を説明する。なお、本実施の形態によるナビゲーションシステムの構成は、図1に示す第1の形態によるナビゲーションシステムの構成と同じである。
【0049】
第2の実施の形態において、ナビゲーション装置1と配信サーバ4によりそれぞれ実行されるフローチャートを図6に示す。図6(a)のフローチャートは、ユーザが入力装置16の操作により目的地の設定を指示したときに、ナビゲーション装置1の制御部10において実行される。一方、図6(b)のフローチャートは、配信サーバ4において常時実行される。
【0050】
なお、図6のフローチャートでは、先に説明した第1の実施の形態において実行される図5のフローチャートと同じ内容の処理ステップに対して、同一のステップ番号を付している。この同一ステップ番号が付された処理ステップについては、以下において特に必要のない限り、説明を省略する。
【0051】
ステップS71において、制御部10は、配信サーバ4から手動更新地域情報が送信されたか否かを判定する。この手動更新地域情報は、ステップS40で地図データの更新を問い合わせた地域のうち、どの地域が手動更新地域に分類されたかを表している。後で説明するように、配信サーバ4においてステップS214が実行されることにより、手動更新地域情報が送信される。この場合、手動更新地域情報を通信端末2により受信して、次のステップS80へ進む。一方、配信サーバ4においてステップS214が実行されず、手動更新地域情報が送信されなかった場合は、ステップS92へ進む。
【0052】
ステップS80において、制御部10は、前述のように更新確認画面を表示モニタ15に表示する。ここでは、配信サーバ4から送信された手動更新地域情報に基づいて手動更新地域を判断し、その判断結果に基づいて、図4のような更新確認画面を表示する。この更新確認画面に対するユーザの操作に応じて、前述のようにステップS90の処理により地図データを更新する手動更新地域が決定される。
【0053】
ステップS91において、制御部10は、ステップS90で地図データを更新すると決定された手動更新地域の情報を、ユーザの更新確認結果として配信サーバ4へ送信する。この更新確認結果は、ステップS215において配信サーバ4により受信される。
【0054】
ステップS92において、制御部10は、配信サーバ4から更新地図データが配信されたか否かを判定する。配信サーバ4においてステップS231が実行されることにより、更新地図データが配信された場合は、ステップS101へ進む。一方、配信サーバ4から更新地図データが配信されなかった場合は、地図データを更新しないこととして、図6(a)のフローチャートを終了する。
【0055】
ステップS101において、制御部10は、配信サーバ4から配信された更新地図データを受信する。このとき制御部10は、通信端末2を制御することで、配信された更新地図データを通信端末2に受信させ、その更新地図データを通信端末2から制御部10へ出力させる。ステップS110において地図データの更新を行う際には、こうして受信された更新地図データが用いられる。
【0056】
次に配信サーバ4が実行する図6(b)のフローチャートについて説明する。ステップS211において、配信サーバ4は、ナビゲーション装置1からの問い合わせに応じて、更新対象地域を設定する。このとき、配信サーバ4は、図5のステップS210で更新対象地域情報を送信する際と同様に、ナビゲーション装置1から送信された地図データのバージョンなどの情報に基づいて、現在HDD13に記録されている地図データが最新のものであるか否かを地図メッシュ単位で判断する。その結果、いずれかの地図メッシュについて最新ではない地図データがHDD13に記録されていると判断した場合は、その地図メッシュを更新対象地域に設定する。
【0057】
ステップS212において、配信サーバ4は、ステップS211で設定した更新対象地域を、手動更新地域または自動更新地域のいずれかに分類する。ここでは、図5のステップS60と同様に、自車位置から当該更新対象地域までの距離に基づいて更新対象地域の分類を行う。あるいは、前述のように、自車位置に対する更新対象地域と目的地との位置関係や、表示モニタ15において表示する地図の範囲などに基づいて、更新対象地域の分類を行うこととしてもよい。なお、ここで更新対象地域の分類を行うために必要な情報、たとえば自車位置の情報や地図の表示範囲の情報などは、ステップS40の問い合わせと共にナビゲーション装置1から配信サーバ4へ送信される。
【0058】
ステップS213において、配信サーバ4は、ステップS212でいずれかの更新対象地域が手動更新地域に分類されたか否かを判定する。いずれか少なくとも一つの更新対象地域が手動更新地域に分類された場合は、ステップS214へ進む。一方、いずれの更新対象地域も手動更新地域に分類されなかった場合、すなわち全ての更新対象地域が自動更新地域に分類された場合は、ステップS231へ進む。
【0059】
ステップS214において、配信サーバ4は、ステップS212で分類された手動更新地域を表す手動更新地域情報をナビゲーション装置1に対して送信する。この手動更新地域情報に基づいて、ナビゲーション装置1は、前述のようにステップS80において更新確認画面を表示する。ステップS215において、配信サーバ4は、ステップS91においてナビゲーション装置1から送信されたユーザの更新確認結果を受信する。
【0060】
ステップS231において、配信サーバ4は、ステップS215で受信した更新確認結果の内容に基づいて、ステップS211で設定された更新対象地域のうち実際に地図データの更新を行う地域について、更新地図データをナビゲーション装置1へ配信する。ここでは、ステップS90においてユーザの操作に応じてナビゲーション装置1により更新すると決定された手動更新地域と、自動更新地域とについて、更新地図データを配信する。こうして配信された更新地図データがナビゲーション装置1においてステップS101で受信されることにより、ステップS110の処理が行われ、ナビゲーション装置1のHDD13に記録された地図データが更新される。
【0061】
以上説明した第2の実施の形態によれば、次の作用効果を奏する。
(1)配信サーバ4は、ナビゲーション装置1においてHDD13に記録された地図データを更新するための更新地図データをナビゲーション装置1へ配信する。このとき、地図データの更新対象地域を設定し(ステップS211)、その更新対象地域を、手動更新地域または自動更新地域のいずれかに分類する(ステップS212)。こうして分類された更新対象地域のうち、ステップS90でユーザの操作に応じてナビゲーション装置1により更新すると決定された手動更新地域と、自動更新地域とについて、更新地図データを配信する(ステップS231)。このようにしたので、更新地図データが配信されたナビゲーション装置1において、地域ごとに適切なタイミングで地図データを更新することができる。
【0062】
なお、上記の各実施の形態では、推奨経路を含む各地図メッシュについて、地図データの更新の有無をナビゲーション装置1から配信サーバ4へ問い合わせ、更新がある場合は、その地図メッシュを更新対象地域に設定する例を説明した。しかし、これ以外の方法により更新対象地域を設定するようにしてもよい。たとえば、自車位置付近の所定範囲内の地域を更新対象地域に設定することができる。あるいは、ユーザが任意に更新対象地域を設定するようにしてもよい。このとき、必ずしも地図メッシュに対応して更新対象地域を設定しなくてよい。他にも、様々な方法による更新対象地域の設定が可能である。
【0063】
以上説明した各実施の形態や変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されない。
【0064】
上記の各実施の形態では、特許請求の範囲に記載された各手段を、ナビゲーション装置1の制御部10が実行する処理、または配信サーバ4が実行する処理によってそれぞれ実現した。すなわち、第1の実施の形態において、ナビゲーション装置1の制御部10は、設定手段、分類手段、更新決定手段、更新手段、位置検出手段、目的地設定手段および地図表示制御手段として動作する。また、第2の実施の形態において、配信サーバ4は、設定手段、分類手段および配信手段として動作する。ただし、発明を解釈する際、上記の実施の形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項との対応関係には何ら限定も拘束もされない。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の一実施形態によるナビゲーションシステムの構成図である。
【図2】ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図3】地図上に設定される更新対象地域の例を示す図である。
【図4】更新確認画面の例を示す図である。
【図5】第1の実施の形態における処理のフローチャートであり、(a)はナビゲーション装置が実行するフローチャート、(b)は配信サーバが実行するフローチャートをそれぞれ示している。
【図6】第2の実施の形態における処理のフローチャートであり、(a)はナビゲーション装置が実行するフローチャート、(b)は配信サーバが実行するフローチャートをそれぞれ示している。
【符号の説明】
【0066】
1:ナビゲーション装置、2:通信端末、3:通信回線網、4:配信サーバ、
10:制御部、11:振動ジャイロ、12:車速センサ、13:HDD、
14:GPS受信部、15:表示モニタ、16:入力装置、100:車両

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図データの更新対象地域を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された更新対象地域を、手動更新地域または自動更新地域のいずれかに分類する分類手段と、
前記手動更新地域について、ユーザに更新の可否を問い合わせ、その問い合わせに対するユーザの回答に応じて地図データを更新するか否かを決定する更新決定手段と、
前記手動更新地域のうち、前記更新決定手段により更新すると決定された手動更新地域と、前記自動更新地域とについて、前記地図データを更新する更新手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
自車両の位置を検出する位置検出手段をさらに備え、
前記分類手段は、前記位置検出手段により検出された自車両の位置から前記更新対象地域までの距離に基づいて、前記更新対象地域を分類することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項2に記載のナビゲーション装置において、
前記分類手段は、前記自車両の位置から前記更新対象地域までの距離が所定のしきい値未満である場合は、前記更新対象地域を手動更新地域に分類し、前記自車両の位置から前記更新対象地域までの距離が前記しきい値以上である場合は、前記更新対象地域を自動更新地域に分類することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
自車両の位置を検出する位置検出手段と、
自車両の目的地を設定する目的地設定手段とをさらに備え、
前記分類手段は、前記位置検出手段により検出された自車両の位置に対する前記更新対象地域と前記目的地との位置関係に基づいて、前記更新対象地域を分類することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項4に記載のナビゲーション装置において、
前記分類手段は、前記更新対象地域が前記自車両の位置に対して前記目的地よりも手前側にある場合は、前記更新対象地域を手動更新地域に分類し、前記更新対象地域が前記自車両の位置に対して前記目的地よりも向こう側にある場合は、前記更新対象地域を自動更新地域に分類することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記地図データに基づいて所定範囲の地図を表示手段に表示させる地図表示制御手段をさらに備え、
前記分類手段は、前記更新対象地域が前記所定範囲内にある場合は、前記更新対象地域を手動更新地域に分類し、前記更新対象地域が前記所定範囲外にある場合は、前記更新対象地域を自動更新地域に分類することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項1〜6いずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
前記更新手段は、前記更新決定手段により更新しないと決定された手動更新地域について、自車両がその地域を通過した後に前記地図データを更新することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
車両に搭載されたナビゲーション装置において記録された地図データを更新するための更新地図データを前記ナビゲーション装置へ配信する配信装置であって、
前記地図データの更新対象地域を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された更新対象地域を、手動更新地域または自動更新地域のいずれかに分類する分類手段と、
前記手動更新地域のうち、ユーザの操作に応じて前記ナビゲーション装置により更新すると決定された手動更新地域と、前記自動更新地域とについて、前記更新地図データを配信する配信手段とを備えることを特徴とする配信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−92502(P2009−92502A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−263163(P2007−263163)
【出願日】平成19年10月9日(2007.10.9)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】