説明

ナビゲーション装置のためのバディシステム

ナビゲーションシステムのためのバディシステムが開示される。このバディシステムによって、ナビゲーションデバイスのユーザは、他のナビゲーションデバイスのユーザを選択された範囲内で見つけることができる。バディシステムは、また、共通の特徴に従ってグループ化された複数のナビゲーション装置からコンパイルされたバディリストを含む。この特徴としては、ナビゲーション装置のユーザ間の関係やナビゲーションの位置などが挙げられる。ナビゲーションシステムは、識別と地理的位置にしたがってバディリストにリストされる。それらナビゲーションシステムは、バディリストを格納しており、選択されたバディへ向かうようにナビゲートすることができる。更に、バディシステムによって、一つのナビゲーションシステムは、テキスト及び音声メッセージを介して、他のシステムと通信することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、35U.S.C.§119の下、2006年3月8日出願の英国特許出願第0604709.6号、2006年3月8日出願の英国特許出願第0604708.8号、2006年3月8日出願の英国特許出願第0604704.7号、及び2006年3月8日出願の英国特許出願第0604706.2号の優先権を主張するものであり、これらの全ての内容をここに合体する。
【0002】
本発明はナビゲーションシステムに関し、特にナビゲーションシステムのためのバディシステム(buddy system)、ナビゲーションシステムでバディシステムを駆動させる構成、バディシステムを動作させるように設定したナビゲーションシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
ここで、ナビゲーションシステムとは、ユーザが現在位置から目的位置まで進むことを可能にする装置を表現している。ナビゲーションシステムは、現在位置から目的位置までの適切なルートを示すように矢印などの目印が配された地図表示の形態のユーザ出力を提供する。地図は例えば、適切な衛星、GPS及び/又はインターネット接続によって求められた現在位置に基づいて更新され得る。地図の更新と共に目印も更新されて、現在位置と目的位置の間のルートに沿って適切な次のステップが表示される。あるいは、地図の更新は時間によって行われてもよい。他に、ユーザ出力は、地図表示と関連させた音声、または地図表示と関連されていない音声による案内を含んでもよい。通常用いられるような音声案内により次に来る交差点での特定の方向転換を案内し得る。
【0004】
ナビゲーションシステムは内部メモリと通信する内部プロセッサ、通信手段、電源、及び表示部分を具備し得る。プロセッサは上記した地図表示やユーザ出力を生成するソフトウェア又は他のプログラミングを備える。内部メモリはプロセスで描画される地図データを含み得る。更に、プロセッサは通信手段を介してサーバとリモート通信できる。サーバは、標準の直通通信及び/又は無線通信である通信手段を持つ専用又は非専用サーバであり得る。
【0005】
ナビゲーションシステムは、更に、タッチ画面、ボタン、音声起動、などによりユーザ入力を受け取る。プロセッサは、更に、ユーザ入力を受け取り、GPS等を使って現在位置を計算し、メモリから取得した地図の上で現在位置を表示するようにプログラムされ得る。更に、目的位置が入力されると、プロセッサは、現在位置から目的位置までの選択された及び/または最適なルートを判断し、地図表示の更新と連動して音声案内により最適なルートを案内するなどのようにプログラムし得る。
【0006】
現在、色々な形式のナビゲーションシステムが提案されている。個人向けのナビゲーション装置の一形式としては、可搬型であること、または携帯可能及び/又は自動車、船、飛行機などの乗り物に内装され得る形式であることが挙げられる。ナビゲーションシステムの多数の機能の中でユーザが現在位置から目的位置(次のガソリンスタンド、お気に入りのレストランなど)までユーザをナビゲーションする機能がある。そのような目的位置は、地理的に静的であって、通常の場合、前もって分かっている。例えばユーザは、自分のナビゲーション装置に、出かける前にお気に入りのバー(Bar)を前もってプログラムしておくことが可能である。そうすると自動車でバーに向かっている時、ユーザがバーの名前又は位置を入力することでナビゲーションできるようになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ナビゲーションシステムにおいて共通に欠落している機能性は、移動する目的位置までナビゲーションする機能である。更に、欠落しているもう一つの機能は、他のナビゲーションシステムのユーザの位置を特定する機能である。そのような機能が「私の妻はどこですか?」、「私の同僚はどこですか?」、又「私の友人はどこですか?」などの大事な質問に答えるために役に立つ。そのような質問は、友人に会う又は家族に合うといったような個人的な状況だけではなく、本社で運搬車又はタクシーなどで出かけている同僚の位置を調べるなどの職業的な状況でも大事になっている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上述した未解決の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、他のナビゲーションシステムユーザの位置の特定し、他のナビゲーションシステムユーザへのナビゲーション、及び/又は他のナビゲーションシステムユーザとの通信を可能とすることである。本願においては、この目的を達成するための本システムをバディシステム(buddy system)と呼ぶことにする。従って、本発明はバディシステム、バディシステムを提供するシステム、及びバディシステムに作用するようにプログラム或いは他の方法で構成されたナビゲーションシステムに関する。
【0009】
バディシステムとは一つのナビゲーションシステムが選択した他のナビゲーションシステムの位置を特定できるシステムである。そのバディシステムは予め定められた共通性にしたがってナビゲーションシステムのユーザを選ぶ機能を提供する。例えば、バディシステムは、一人のユーザが、ある位置にいる他のナビゲーションシステムのユーザまたは仲間(以下、バディ(buddy)という)、即ち地点x或いはその周辺にいる全てのバディを見つけることを可能にする。地点xに関するバディの位置は変化してもよい。更に、バディシステムは、特定の職能組織に属しているユーザの位置を取得する機能を提供する。例えば町にある選択された(或いは全ての)タクシーの位置を取得すること、又は場所に関係なく運送中の選択された(或いは全ての)トラックの位置を取得することなどが挙げられる。またバディの位置は、友達、家族に限定されてもよい。例えば、自分の子供の位置を取得できることなどが挙げられる。バディのグループ化は、もちろんオーバーラップしてもよく、上記のうちの複数を含む。これらのグループ化及び他のグループ化について以下に説明する。
【0010】
上述のグループ化のために、所定のバディのリスト、即ちバディリスト、が生成される。動作が始まると、そのバディリストのバディの識別及び位置の探索がなされる。また、バディがナビゲーションシステムのユーザでもあるため、バディリストには更にそのナビゲーションシステムの位置も含めることができ、それゆえ、位置が探索されたナビゲーションシステムを用いるバディの地理的位置を含めることができる。ナビゲーションシステムは移動中のユーザによって使用される傾向にあるため、最新の状態を維持するために、バディリストは定期的にリフレッシュ或いは更新される。
【0011】
位置が取得されると、位置を要求したユーザは、一人の又は複数のバディと通信したり、その一人の又は複数のバディの位置まで行きたいという希望を持つであろう。通信はテキスト又は音声で行われることができる。そのため、バディシステムはそのような或いは関連した追加機能も提供するように構成される。
【0012】
バディシステムを利用する本発明のシステムは、一つ又は複数のナビゲーションシステムと通信するための専用のサーバを備える。システムは、周知のクライアントサーバ構造に、バディシステムのための追加的構成及び機能を加えた構成により実現し得る。専用のサーバに加えて或いは専用のサーバに代えて、適切に設計された他のクライアントサーバシステム、即ち、専用及び/又は非専用サーバを使用し得る。
【0013】
更に本発明はバディシステムを使用するナビゲーションシステムにも関する。当該ナビゲーションシステムは、上記の機能性を実現するためのプロセッサを備える。更にナビゲーションシステムは、ユーザとの間で情報交換するための入出力手段を含む。そのような入出力手段は、タッチスクリーン、スピーカ/マイク、ボタン、ライトなどが必要な支持機能とともに、ナビゲーションシステム自身、遠隔に配置された専用のサーバ又は非専用のサーバ、リモートコンピュータ、リモートナビゲーションシステムなどの内部に設けられる。適切にプログラムされたプロセッサにより、ユーザに一連のグラフィカルユーザインターフェースが提供されて所望の機能を手入力可能になる。なお、入力としては、手入力、音声入力などが挙げられる。所望の機能としては、上述したようなバディの位置取得、バディリストの作成、バディへのナビゲーション、バディとの通信などが挙げられる。
【0014】
本発明は、更に上述のバディシステムを実施するための方法に関連する。
【0015】
以上、ナビゲーションシステムの形態に関して説明したが、本発明のバディシステムの適用はナビゲーションシステムに限られるものではない。例えば、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末、携帯電話、及び上記の構成及び機能含むその他のあらゆるデバイスに適用することが可能である。
以下、本出願について、図面を参照して、実施形態により詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
ここで使用される専門用語は特定の実施形態の説明のために限られていて、本発明を制限することを意図するものではない。また、これから使われている単数形「a」「an」「the」は文脈により明らかに違わない限り複数形も含むものである。本出願において「含む」という用語は、記述された特徴、整数、ステップ、オペレーション、エレメント、及び/又は構成要素の存在を表すものであるが、更なる一つまたは複数の特徴、整数、ステップ、オペレーション、エレメント、構成要素、及び/又はそれらのグループの存在や追加を排除するものではない。
【0017】
図によって説明された実施形態の説明を明確にするため、特定の専門用語が使われている。しかしながら、本出願の開示は使用されている特定の専門用語に限定されるものではなく、特定されたエレメントの各々は技術的に同じように動作する全てのエレメントを含むことは理解されるべきである。
【0018】
以下、図面を参照して、本特許出願の実施形態を説明する。図面の中で、複数の図において同一或いは対応する部分を示すために類似の参照番号が使用されている。ここで使用される「及び/又は」という言葉は、対応する項目列の一つ又は複数の項目について、各々又は全ての項目からなる組み合せを含むあらゆる組み合わせを含むことを意味する。
【0019】
以下、本発明が携帯ナビゲーション装置(Portable Navigation Device/PND)に関して説明されているが、本発明はここで説明されている機能を含むあらゆるナビゲーションシステム又はデバイスに応用可能である。
【0020】
図1は、サーバ10と通信する一般的なユーザ14と、タブレットコンピュータ12と、パーソナルナビゲーションデバイス(Personal Navigation Device /PND)16を具備する代表的なクライアントサーバシステム15とを示している。上記のそれぞれの構成はサーバ10との通信18のための、図示してない一般的に知られている通信手段を含む。更に、ユーザとの情報交換のために、それぞれの構成は入出力手段を備えてもよい。そのような入出力手段としては、地図19を表示し、パーソナルナビゲーションデバイス16に適切なユーザコマンドを入力するためのタッチスクリーン17が含まれる。タッチスクリーンは、ユーザコマンドを促すグラフィカルユーザインターフェース(詳細は後述)を表示するためにも使用し得る。他の入出力手段としては、音声コマンドを受信し送信するスピーカ/マイク構成、触知的なプロンプトの受信のためのボタン、及び/又は光ることなどによるプロンプト表示、及び/又は当業者により一般的に知られている入出力などが含まれ得る。本発明は上記のサーバと通信するクライアントの形式(type)又は数に限定されるものではなく、また、上述した一般のユーザ、タブレットコンピュータ及びパーソナルナビゲーションデバイスは一例を示すものであり、これらに限定されるものではない。
【0021】
サーバは複数のバディ13からなるバディリスト11を有する。以下で詳述するように、バディは、識別子及び/又は地理的位置によって選択されて組織化され識別され得る。サーバは専用サーバ又は非専用サーバである。サーバはスタンドアロン型のサーバでもよいし、より大きなネットワークの一部であってもよい。サーバとの通信には当業者に周知の通信手段が用いられ得る。本発明はクライアント・サーバ・アーキテクチャや、クライアント又はサーバのタイプに限定されない。
【0022】
バディリストがリクエストを発生したユーザ(要求者)からある半径の中で込み合う可能性があるので、サーバは利用可能なバディとそれらの現在の位置が掲載されたマスターリストを持つようにしてもよい。従って、以下に詳述するように、ユーザは、バディシステムに登録(サインオン)する時に、自身の現在位置のリリースを許可することを要求される。更に、サーバは、要求者の現在位置を計算し、特定の地理的な半径の円をその現在位置に適用し、他の複数の基準で選択可能なバディから、その円の中にいるバディを選ぶことが可能である。
【0023】
図2a〜cは、本バディシステムをナビゲーションシステム上で動作させる方法を示したフローチャートである。図示された方法は、ユーザとデバイスの間の対話に注目していて、ユーザによる特定の機能の選択を含む。本発明は図示された特定の順番に限定されない。本方法がどんなクラエントでも応用可能なことは理解の上で、パーソナルナビゲーションデバイス(PND)への適用に関して本方法を説明する。以下、説明される方法のステップにおけるアイコンを示すスクリーンショット(画面)を使用しながら、当該方法のステップを説明する。
【0024】
トップメニューは、図1で表示されている地図19を備える。地図上を軽く打つ(tap)ことで、又はPNDに固有の他の方法によって、メインメニューが表示される。本バディシステムはナビゲーションソフトウェアによって提供される基本機能の一部であり、その機能は多数のメインメニューアイコンの一つとして示される。あるいは、バディシステムは、基本機能に追加される追加機能(add-on system)であってもよい。そのような機能は、本願の譲受人であるTOMTOM社よりPLUSと言う名称で提供されている。
【0025】
バディシステムがPNDの一部である場合、まずはじめに、図3に示しているようなアイコンを使ってメインメニューでバディシステムが表示される。図3は、バディ機能をユーザに案内するための、最上位レベルのアイコン300示している。この機能はナビゲーションシステムのためのナビゲーションソフトウェアパッケージの一部であってもよいし、又は既存のパッケージにおけるナビゲーションシステムの強化のための追加機能(add-on)であってもよい。アイコン300の起動によりバディシステムのメニューが現れるようになる。アイコン300の起動は図2a〜2cのフローチャートのスタート20に相当する。
【0026】
第1ステップ22として、バディシステムメニューを表示する前に又はそれと同時に、バディリストの要求がPNDによってサーバに送られる。
【0027】
バディリストは、ナビゲーションデバイスユーザのグループで構成されていて、そのグループ化は、ユーザによって事前に設定された関係に基づいている。バディストは、ユーザの名前及び/又はユーザの現在位置を有する。以下、バディリストについて説明する。バディリストが中央サーバで保守されていて定期的に更新される。以下で詳しく説明されるように、ユーザは自身のPNDに保存されているバディリストを選択的に更新することができる。上述したバディの異なるカテゴリ或いはグルーピングは、ユーザと友人の関係(例:家族、会社、など)に基づいてもよいし、ランダム(例:他のバディシステムを使用する誰でも)であってもよい。バディリストは、更に、現在の位置もしくは選択された位置に対する選択された半径のような、地理的な位置によって制限されてもよい。
【0028】
ステップ24では、サーバは要求されたバディリストをPNDに送信する。
【0029】
ステップ26では、PNDはバディリストのローカルなシャドウ/ワーキングリスト(shadow/working list)を作成する。
【0030】
ステップ28において、サーバは、クラエントの要求を登録する。以上のステップはユーザの関与とは無関係に自動的に行われる。
【0031】
続いて、2つのバディシステムメニューのうちの第1番目のメニューにおいて、クエリがアイコンとして表示される。絵特徴及び対応するテキストデータはアプリケーションによって変わるものであり、示されている図は一例に過ぎない。第1番目のバディシステムメニュー400が図4に示されている。メニューには以下のフローチャートに関連して説明されるクエリに対応した複数のアイコンが表示される。
【0032】
図2aのステップ30では、ユーザに対して、その名前と位置を他のバディリストに載せて良いのか又は匿名を希望するのか、質問する。図4のアイコン440はそのクエリに相当する。ユーザが匿名を希望したならば、他のユーザにはそのユーザがデバイスをOFFにしているように表示される。更にアイコン440は、ユーザの位置と識別が隠されていることを示すように変更されてもよい。例えば、図4に示されているようにアイコンの上に×を示すことが挙げられる。ユーザの利用不可(unavailability)は、状況設定/利用不可メッセージ(Set-Status/unavailable message)をユーザのPNDからサーバへ送ることで設定される。サーバから送られてきた返事は適切に処理される。
【0033】
ユーザがリストに自身の名前を載せる場合(34)には、ステップ36で、しかるべきバディリスト又はサーバに保存されているリストが当該ユーザ情報で更新される。これは、PNDからサーバへ状況設定/利用可メッセージ(Set-Status/available messaeg)を送信することで行われる。サーバから返送された結果は、以下に詳細に説明されるように処理される。その後、第1のバディシステムメニュー400が図4のようにユーザに表示される。
【0034】
上記に加えて、ユーザが、デバイスの識別の代わりに特定の名前を使用することを希望するかどうが質問されてもよい。ユーザがこれを希望した場合、サーバはユーザが個人的に選んだ名前を保存する。更にまた、サーバから要求されたバディリストが空である場合、「自分の位置を隠すアイコン(hide your position icon)」が薄い表示(dimmed)になる。
【0035】
第1バディシステムメニューによって、更に、ガイドツアー(38)(アイコン432)、バディの位置をマップに表示する機能(40)(アイコン434)、(バディリストの)更新(42)(アイコン436)、新しいバディをバディリストに追加(44)(アイコン438)、第2バディシステムメニューに移行(46)(アイコン438)、及び、完了(48)(アイコン440)が選択機能としてユーザに提供されている。更にまた、第1バディシステムメニュー400には、現在の時刻442と、最終更新の時刻444と2つのバディシステムメニューのうちのどれが表示されているかを示す表示446が表示されている。
【0036】
図2aに戻り、ガイドツアーオプション(38)が選択されたら(50)、PNDユーザにバディシステムのガイドツアーが提供される(52)。ガイドツアーは、画像と音声(言葉)によるユーザへのフィードバックを含むマルチメディアで構成され得る。更に、ガイドツアーは対話式で教育的であってもよい。ガイドツアーの実装と運用のために必要なソフトウェアは、ナビゲーションシステムにローカルに保存されてもよいし、又は、サーバ等にリモートに保存されてユーザのアクセスに応じてダウンロードできるようにされてもよい。ツアーの詳細は設計的な事項である。
【0037】
クエリの発生及び/又は選択肢は、例えば、タッチ入力が可能なPNDのディスプレイ上の画面のアイコンを押すことにより操作される。それ以外のユーザ入力としては、音声駆動、ボタン、などが含まれる。
【0038】
また図2aでは、バディ表示のオプション(40)が選択されたら(54)、地図表示(500、図5)がPND画面に表示される(55)。この地図表示では、(サーバが認識している)正確な現在の位置をハイライトされた印で示すことにより、注目されている特定のバディの位置が表示される。なお、ここで表示されるバディに対して、ユーザが位置取得を依頼したことを通知するステップが追加されてもよい。例として、図1でPND上で地図が描かれている。
【0039】
図5では、例として、アムステルダムの地図の上で注目されているバディ502の位置を表示する地図表示500が描かれている(504)。地図表示は、検索504と、オプション506と、完了508とを含む他の機能を有しており、これらについては以下で詳しく説明される。
【0040】
また図2aの、「今すぐ更新」のオプション(42)(アイコン436、図4)は実際には次の二つの選択肢で構成されている。すなわち1)今すぐ更新のオプション、及び、2)更新又はバディの更新のオプション、である。あるいは、バディの更新のオプションは、(ステップ74のように)別個のクエリ又はアイコンとして提示されてもよい。「今すぐ更新」のオプション42又は「バディ更新」のオプション(74)がそれぞれ選択されると(56と58)、サーバは、リフレッシュメッセージ(refresh message)により、受信したバディリスト上の各個人の識別と位置を更新することを要求される(60と62)。プロセス62については以下で詳しく説明される。サーバから返送された結果が処理され、第1メニュー画面又はバディリストがPNDのディスプレイに表示され、ユーザに提示される。「今すぐ更新」のオプション42により、バディリストの全てのバディの現在の状況と、最新の認識された地理的位置(利用可能(available)の場合)がサーバによって取得される。
【0041】
図6には典型的なバディリスト600が示されている。図示されているように、バディリストは、メールアドレス604とアイコン606で識別される複数のバディ602を備えている。本発明に関して更に、それぞれのバディの特徴がそれぞれの特定のアイコンの違いで表されている。種々の異なるバディアイコンが図7に描かれている。バディリスト600は更に時間表示608と、タイトル610と、三つの選択肢:検索612、更新614、キャンセル616を含んでいる。検索オプション612は、一般に知られている検索技術を使ってバディリストから特定のバディを検索する機能をユーザに提供する。更新機能614は、起動されると、ユーザPND又はサーバで発生したバディに利用可能な最新情報を使ってバディリストを更新する。キャンセル機能616は、バディリストを閉じて、第1のバディメニュー又はPNDのメインメニューに戻す。
【0042】
図7aから7eまでバディアイコン一つ一つが描かれている。より容易な識別のために、アイコンは色分けされてもよい。第1のバディアイコン702は、バディの状況が「利用可能」でかつ現在位置が最新であることを示している。“現在”とは15分以内に更新された位置を示している。あるいは、“現在”に関して別の定義を用いてもよい。バディが現在位置の状態であり、利用可能であるので、そのバディの位置は、地図の上で表示される(例えば、図5の502)。
【0043】
第2のバディアイコン704は、現在位置が最新ではないが利用可能であることを表わしている。言い換えれば、位置が知られていても位置情報が新鮮ではないことを示している。新鮮ではない位置情報とは位置を更新してから時間が15分から60分まで経過した情報を表している。もちろん、他の定義を用いても良い。以上のようなバディは地図の上で表示され得る。
【0044】
第3のバディアイコン706は、バディの状態は「利用可能」であるが位置が古いこと、すなわち、60分を超えて経過した位置情報であることを表している。ここでも時間制限はアプリケーションにより変わり得る。以上のようなバディは地図の上で表示され得る。
【0045】
第4のバディアイコン708はバディが利用可能ではなくサーバがバディリストへの追加に関して応答待ちしているバディであることを表示している。このバディは、バディになるリクエストに対してまだ返事をしてない状況である。従って、このようなバディ、すなわち潜在的なバディは、バディリストの上でのみ表示される。
【0046】
第五のバディアイコン710はバディになることを拒否したため、そのバディが「利用不可」であり位置も決定されないことを示している。更に、そのバディは、そのユーザをバディリストから削除している可能性もある。
【0047】
サーバはデータベースから情報を取得して、当該技術分野で知られている処理に加えて、その情報を維持することを行う。バディ更新のオプション(74)によりサーバはプッシュチャネルなど使って一人のバディの現在位置を返信するように連続的に要求する。以下のやりとりが発行時のバディの状態に基づいて発生する。更新は、バディリスト画面のオプション614から開始させることも可能である。
【0048】
バディの状況が利用不可/不知(unavailable/unknown)の場合、「TOMTOM BUDDIES、<名前>はPLUSユーザではありません。」ようなメッセージがユーザに表示される。ここで、PLUSとは本願の譲受人であるTOMTOMから入手可能な、ナビゲーションシステムのための強化されたサービスであり、そのサービスは上記のバディシステムを含むものである。これ以外の言葉を使って、要求されたバディがバディシステムのメンバーではないことを示すようにしてもよい。
【0049】
バディの状況が利用不可/削除(unavailable/deleted)の場合(即ち、そのバディが、バディリストから削除された場合)、「TOMTOM BUDDIES、<名前>はバディリストからあなたを削除しています」ようなメッセージが表示される。
【0050】
バディの状況が利用不可/招待中(unavailable/invited)から利用可能に変わった場合(即ち、バディになるというユーザの招待をそのバディが許可した場合)「TOMTOM BUDDIES、<名前>はあなたのバディになることに同意しました。」のようなメッセージがユーザに対して表示される。
【0051】
バディの状況が利用不可/招待中から利用不可/拒否(unavailable/declined)に変わった場合(即ち、バディになるというユーザの招待をそのバディが拒否した場合)、「TOMTOM BUDDIES、<名前>はあなたのバディになることを拒否しました。」のようなメッセージがユーザに対して表示される。
【0052】
バディの状況が招待中/招待への返事(invited/reply-to-invitation)の場合(即ち、バディがユーザにバディになることを要求した場合)、「TOMTOM BUDDIES、<名前>はあなたがバディになるよう招待しています。」ようなメッセージが表示される。そして、「承認/拒否」のため2つのボタンも表示される。ユーザが「承認」を選んだ場合、招待の返事/承認のメッセージ(Reply-to-Invitation/accepted message)がサーバに送られる。ユーザが「拒否」を選んだ場合、招待への返事/拒否のメッセージ(Reply-to-Invitation/declined message)がサーバに送られる。
【0053】
サーバでは、招待への返事/承認のメッセージ(Reply-to-Invitation/accepted message)を受け取った場合には、招待しているバディのバディリストにおける承認中のバディの状態が、利用不可/招待中から利用可能に変更され、招待を受け入れたバディのバディリストへにおいて、その承認したバディの状態が招待中/招待の返事から利用可能に変更される。また、招待の返事/拒否のメッセージを受け取った場合は、招待をしているバディのバディリストにおいて拒否してきたバディの状態が利用不可/拒否に変更され、招待を送っているユーザは、拒否を行ったバディのバディリストから削除され、バディのローカルリストが更新される。
【0054】
バディリストの更新はユーザが設定した時間遅延に従って自動的に行うことができる。遅延の設定はバディ設定(buddy preference)の変更(64)を実行した時に手入力で行うことができる。変更したい場合(66)、ユーザには図8で示される更新画面800が提示される。図8に示されるように、ユーザにはバディリストの自動更新モードであることを示すテキスト802が表示され、自動更新モードが選択されている場合にチェックボックス801がチェックされる。更に、更新画面800は時間表示804とタイトル806の表示を含む。また、ユーザには、機能を終了して第1バディシステムメニューに戻すための選択肢(了解、808)が提供されている。チェックボックス801がチェックされてない場合には、ユーザには第2の更新画面が表示される。第2の画面には、図9に示されるように、選択された更新時間遅延を「分」で入力(907)することを可能にする数値エディタ900を含んでいる。数値エディタ900には更にバック機能902、第1バディシステム画面に戻るキャンセル機能904、第1変更画面に戻す了解機能906がある。第1の更新画面と同様に、第2の更新画面にも時間表示908とタイトル910が含まれている。
【0055】
また図2aに戻り、新しいバディを招待する機能(44)が選ばれたら(58)、ユーザがバディを特定して、ユーザに指定されたバディリストに当該特定したバディの追加を依頼するメッセージがサーバに送られる(62)。バディリストのための新しいバディの識別のために、図10に示すような標準的なアルファベットエディタ画面1000がユーザに提供される。このエディタ画面1000は、キャンセル1010と了解1012の選択とともに、英数字文字を含む。新しいバディが電子メールアドレス1014又は他の識別方法で特定可能である。追加の操作のため、招待メッセージがPNDからサーバに送られて、サーバからもらった返事が処理される。その後、バディ又は第1メニューが再び表示される。上述した画面と同様に、アルファベットエディタ画面は時間表示1016とタイトル1018を含む。
【0056】
サーバ側において、指定されたユーザが存在するかどうかが調べられ、更に利用可能又は既知であるかが調べられる。ユーザの状況が利用可能を示す場合は、ユーザは、招待中/招待への返事(invited/reply-to-invitation)のステップ使ってバディリストに追加される。指定されたバディには、メッセージ通知の手段によって招待が通知される。メッセージ通知は、ユーザによってパーソナライズされたもの、又は、前もってメモリに用意されているテキストを自動的に送信することを、このステップの一部として含む。もしバディが未知であれば、バディの状態が利用不可/未知(unavailable/unknown)になってユーザに通知される。ユーザが利用不可である場合、バディの状態が利用不可/招待中(unavailable/invited)となり、ユーザに通知される。バディが利用可能である場合、そのバディの状態が利用可能になる。
【0057】
サーバはまた更に、特定されたバディと連絡を取り、上記ユーザの指定されたバディリストへの加入(位置情報含めたまたは位置情報含まない)の許可を依頼する。あるいは、上述のことが特定されたバディの確認もしくは入力無しに実行されてもよい。
【0058】
また図2aに戻り、ユーザが選択により(48)バディシステムを終了する(66)ことにした場合、バディシステムを終了し(68)、地図表示又はPNDのメインメニューに戻る。
【0059】
次のメニュー(40)に進むことが選択された場合(62)、1番目のメニューが2番目のメニューで置き換えられ、以下に説明される追加機能が表示される。1番目のメニューと同様に、2番目のメニューのクエリの各々が同時に一画面に表示される。プログラミング、画面の大きさなどによって表示されるクエリの数が決められてもよい。本発明は、ある時点で画面に表示されるクエリ数に限定されない。
【0060】
オプション(46)で、ユーザが次のバディシステムメニューに進むことに決めた場合(70)、図11に示されるような第2のバディシステムメニュー1100がユーザに提示される。図11は図2aで説明しているステップに対応するアイコンを表示している。
【0061】
また図2aに戻り、ユーザには、(第2のバディシステムメニュー1100のアイコンにより)以下のような一連のクエリ或いはオプションが提供される。即ち、バディにメッセージを送る(78)(アイコン1102)、バディ設定変更(64)(アイコン1110)、バディの削除(72)(アイコン1104)、バディ更新(74)(アイコン1108)、メッセージを読む(76)(アイコン:1106)などである。更に、ユーザには前のメニューに戻る(80)(アイコン1112)と終了(81)(アイコン1114)が提供されている。
【0062】
バディにメッセージを送信する機能(78)が選ばれた場合(82)、バディへのメッセージ送信サブ/メニュー画面1200がユーザに表示される。その画面は図12に示すとおりである。プロセスは図2bの84に続いている。ユーザには以下を含むいくつかのオプション或いはクエリが提示される。即ち、バディへのメッセージの送信(88)(アイコン1204)、バディへの位置送信(90)(アイコン1202)、バディにあなたの位置を送信(92)(アイコン1206)、終了86(アイコン1208)である。
【0063】
バディへのメッセージの送信(88)(図12、アイコン1204)が選ばれた場合(98)、ユーザのPNDは、選択されたバディにメッセージを送信する(104)。このメッセージは、テキスト、音声、画像、或いはそれらいくつかの組み合わせなどを具備しており、サーバを介して、又はピアツーピアで送られる。そのメッセージは、更に、以前にサーバに保存されているメッセージであり、PND上でのユーザの依頼により送信されてもよい。以下、交換される一般的なメッセージについて詳細に説明する。
【0064】
バディへの位置の送信(90)が選ばれた場合(96)、ユーザが選択した地理的位置が送信対象のバディ(106)に上記メッセージと同じように送信される。図13ではメッセージ1300の例が示されている。メッセージは、当該位置に関して、選択された地理的位置を識別する文字列1302とGPS位置1304を備える。このメッセージは更に、ナビゲーションをメニューに進めるオプション1306と、PNDのメイン地図又はメインメニューに戻るオプション1308との2つのオプションを備えている。メッセージは、更に時刻1310と、送信者とその人の電話番号を表示するタイトル1312を含んでいる。
【0065】
以上のようなメッセージが送られるにはバディは利用可能な状態でなければならない。従って、そのようなメッセージが送られるバディのリストは、PNDによってそのような利用可能な状態のバディのみとなるように予め制限されてもよい。さらにこの選択肢に関連して、「バディへの位置送信画面」を表示してもよい。この、バディへの位置送信画面は、位置取得のためGPSアイコンを含む。そのGPSアイコンを選択すると、位置メニュー画面が表示される。この位置メニュー画面を介して、位置が選択又は入力され得る。一つの可能な位置は、そのユーザの現在の位置である。ユーザによって位置が選択され、入力されると、位置送信メッセージ(Send-Position message)がサーバに送られる。そのメッセージには、予め定められた説明文又はユーザが入力した個人の文が含まれ得る。サーバから戻ってきた返事が処理され、第1のメニューがユーザに表示される。
【0066】
バディのナビゲーションデバイスで送られた地理的位置が受信されると、その地理的位置がテキスト又は地図の上での位置として表示される。ユーザの選択した地理的な位置又は住所は、表示されたアルファベットから英数字でタイプすること、表示された地図の上で指示すること、或いは他の入力手段によって作成され得る。こうして入力された位置は、メッセージに変換されて、サーバを通してまたは直接バディのナビゲーションシステムに送信される。
【0067】
ステップ92のようにユーザがバディの現在位置の送信(94)を選択した場合は、PNDから当該バディの現在位置に対するリクエストがサーバに送られる(108)。サーバが当該バディの位置に対応するレコード(リフレッシュされたバディリストで利用可能なものとして、或いは自動的に取得又はそのバディから許可をもらって取得)を見つけ、PNDに送信する。PNDは、その位置をテキストまたは地図の上の点として表示する。バディを表す地図の例を図5に示した。
【0068】
キャンセルオプション(86)が選ばれたら(100)、処理は102へ進み、前のメニューに戻る。あるいは、処理を終了に進めるようにしてもよい。
【0069】
図2aに戻り、バディ設定変更オプション64(アイコン1110)が選ばれたら(110)、バディ設定変更画面(上で説明した)がPNDの画面に表示される(84)。その画面において、サーバからのバディリストの自動更新の選択肢がユーザに提供される。更新は、上述したような、現在のバディについて再度バディのナビゲーションシステムから取得された現在の位置の更新と、現在のバディの名前(即ち、現在、ナビゲーションシステムを起動していてバディリストに参加することに同意しているバディ)の更新とを含む。追加した、自動更新されたバディリスト画面において、ユーザに毎分の更新間隔を設定するための選択肢が提供される。毎分の回数としては、1から99までが設定できる。その時間間隔を入力する手段として1−9までの数値が、キャンセル、完了、前のメニューに戻る(下で説明されている)といった選択肢と共に提供される。バディリストの更新において、適切なバディリストに含まれるようにするため、PNDは、ユーザの現在の識別と地理的な位置をサーバに送る。
【0070】
バディ削除オプション(72)(アイコン1104)が選ばれたら(114)、ユーザには削除の確認を要求するテキストが表示される。このテキストとしては、「<名前>を本当に削除しても良いですか?」を用い得る。あるいは、設計の事項として他のテキストを用いることもできる。ユーザには、更に「はい(YES)」及び「いいえ(NO)」の選択肢が提供される。そのようなオプションにはボタン、アイコン、音声駆動手段などを用いることができる。ユーザがYESを選んだら、バディのローカルリスト(PND内又はリモートに保存されている)から削除対象のバディが削除されて、バディ削除メッセージ(Delete-Buddy message)がサーバに送られ、サーバによって返された結果が処理される。サーバでは削除対象のバディがユーザのバディリストから除去され、削除されたバディの状態が利用不可/削除済み(unavailable/deleted)に設定され、そのバディリストがPNDの表示画面に表示される。同様に、当該ユーザは、上記削除されたバディに属するバディリストから削除される。
【0071】
バディの位置更新オプション74(アイコン1108)が選ばれた場合(58)、利用可能な状態である全てのバディが特定され、位置獲得メッセージ(Get-Position message)がユーザのPNDからサーバに送られる。獲得するべき位置は、利用可能な状態であるバディの位置となる(62)。サーバから返された結果がPNDで処理され、第1のバディメニューがユーザに表示される。サーバでは、位置が更新されている注目されたバディの状態が「利用可能」であるならば、そのバディに対して位置供与メッセージ(Give-Position message)が送られて(例えばPushにより)、バディは自身の現在位置を返す。サーバにおけるバディの位置が更に更新される。
【0072】
メッセージを読むオプション(76)(アイコン1106)に従って、ユーザがメッセージを読む(118)ことを選択すると、ユーザにテキストメッセージが表示される(120)。テキストメッセージ(120)は、後に図13で説明するように、ユーザの位置と識別を備える。ステップ120で表示されたメッセージによって、ユーザには図2cのフローチャートによって記述される追加オプションステップ122が提供される。
【0073】
図13で示されているように、メッセージ1300は、位置1302とバディ識別1304とを備える。ここでは、これらはテキストして表示されている。他のメッセージの形式としては、写真、音声、他のメディアを含む、当業者が想到し得るメッセージ形式が挙げられる。メッセージ1300は、更に、送信者1310の表示を含む。送信者は、名前と電話番号で表現される。図示のように、メッセージ1300は、電話番号+31653354300である送信者Johnnyから送られている(1310)。現在時刻(1312)が表示されてもよい。送信者情報と時間の正確な表示は、設計の選択事項である。あるいは、現在の日時と、個別の送信者の識別などのような他の関連情報が、メッセージ内に表示されてもよい。
【0074】
メッセージ1300において、ユーザがメッセージを終了するオプション(Done)1306が提供されている。「Done」が選ばれると、当該バディシステムを終了し、メイン地図表示又は他の上位の表示に戻る。メッセージ1300において、ユーザには、オプション1308が提供されている。オプション1308が操作されると、図2cのフローチャートに対応する、図14で示されるナビゲーションメニュー1400を表示させる。
【0075】
図2cにおいて、ユーザには複数のオプションが提供されている。即ち、そこへナビゲーションすること(126)(アイコン1402、図14)、地図の上で表示すること(128)(アイコン1404、図14)、お気に入りに追加すること(130)(アイコン1406、図14)及びキャンセル124(アイコン1410、図14)が提供される。上記のオプションが、バディのアドレスの位置と関連して動作する。
【0076】
ユーザがキャンセルオプション(124)によりキャンセルを選んだら(138)、図12に示されているような画面を有する、第2のバデイシステムメニューに手順が戻る(140)。
【0077】
ユーザが、そこにナビゲーションすること126(アイコン1402、図14)を選ぶと(136)、PNDは、特定された地理的位置までのナビゲーションを行なう(132)。最初に、ステップ148で(1500、図15)、特定の到着時刻をユーザに問い合わせる。ユーザが特定の到着時刻(1502、図15)を選んだ場合(166)、バディの位置までのルートがPNDソフトウェアにより計算される。ここで、ルートは、ユーザの希望時刻に到着するように計算される。同じように、ユーザが時刻を指定しなかった(1504)場合には(168)、最適なルートが計算される(156)。これは、本出願の譲受人であるTOMTOMから提供されるNAVICOREのような適切なナビゲーションソフトウエアによって計算され得る、ユーザの現在位置から特定の地理的位置までの最適なルートの決定によってなされる。最適なルートは、音声コマンドなどとともに、ユーザのPNDに表示される。
【0078】
クエリ128の後、ユーザが地図の上に表示されたバディの位置の取得を選ぶと(134)、以前のクエリで受け取ったそのバディの位置をPNDが解読し、図5で描かれているように地図の上でそれを表示(ステップ144)する。表示する前にバディの状態が「利用可能」であることが確認される。状態が「利用可能」であれば、ローカルリストからバディ情報が取り出され、PNDで表示される。図5の502のように、表示の強調のため特有のアイコンを含むようにしてもよい。アイコン508を選択することにより、メイン地図表示またはメインメニューへ戻るための選択肢がユーザに提供される。検索アイコン504を起動することにより、ユーザの現在位置からバディの位置までのルートが計算される。同じように、アイコン506を起動することで、図2c(ステップ122)のナビゲーションメニューオプションをアクセスできる。
【0079】
オプション130によって、ユーザが自分のお気に入りにバディの位置を追加する場合(134)、PNDはその特定の位置をメモリに格納する(146)。これは、図10によって上述した英数字エディタ画面を使用してバディ情報を入力することによりなされる。もし、お気に入りに同じエントリが既に保存されていた場合、図16の画面1600に示されるように既存のエントリに対して上書き保存を行うオプションがユーザに提供される(図2c、クエリ150)。そのようなメッセージは、フラッシュメッセージであってもよい。画面1600は、YES1602とNO1604の選択肢を含む。ユーザが上書き保存することを選んだ場合(154、図2c)、お気に入りのリストのなかで、以前のエントリが新しい位置で上書きされる(156、図2c)。ユーザが上書き保存しないことを選んだ場合(158、図2c)、ステップは終了し、画面1700がユーザに表示され(152、図2c)、現在位置をホーム位置として設定するためのオプションが提供される。画面1700はYES1702とNO1704の選択肢を含む。もしYESオプション1702が選ばれたら(160、図2c)、PNDは現在のホーム位置を画面1700(162、図2c)で示された位置に変える。もしユーザが現在のホーム位置を変えないことに決めたとき(164、図2c)、ユーザは図12に描かれているナビゲーション画面1200に戻される(140、図2c)。
【0080】
キャンセルオプション118が選ばれた場合(アイコン1214、図12)(138)、以前のメニューが表示される(116)か、又は手順が終了される。
【0081】
図2aに戻り、オプション80により、ユーザが前のメニュー83に進むように選択した場合(1112、図11)、図4で示されているように手順は第1バディシステムメニューに戻る(ステップ102)。オプション81により、ユーザが終了85を選ぶと(1114、図11)、手順が終了する。
【0082】
サーバとのメッセージ交換について、以下に説明する。また、サーバで管理されるデータについて概要を説明する。
【0083】
クラエントからサーバに送られる全てのメッセージが以下の要素を含んでいる。即ち、
− 自分自身の状態:利用可能/利用不可。
− 「利用可能」であれば自分の現在位置、他の場合は空。
また、サーバからクラエントに送られる全てのメッセージが以下の要素を含んでいる。即ち、
− バディの項目のリスト。
【0084】
バディ間には2つの通信パスがある。一つはバディクラエント・サーバ・メッセージ・プロトコルであり、もう一つはテキストメッセージである。バディクラエント・サーバ・メッセージ・プロトコルは、バディ追加(AddBuddy)、バディ削除(RemoveBuddy)、更新(Update)などのリクエストに対応する。サーバから受信されたレスポンスは、アイコンを選ぶ等のユーザのマニュアル操作の結果である。サーバレスポンスにより、クライアントに通知ダイアログが起動されてもよい。テキストメッセージは、普通のテキストで構成されていて、アプリケーションが認識できる位置が含まれる。これらのテキストメッセージは、それらを正しく解釈できないデバイスで受信されても、普通の文字として読める。メッセージは手入力で作成できる。メッセージの元がSMS、サーバメッセージ又はバディメッセージであってもかまわない。テキストメッセージの到着は視覚の通知により表現される(AFAIK これは一般のメッセージ機能である)。サーバは、ユーザがバディになる招待を受けたら(即ち、AddBuddyメッセージを受けたとき)、あらかじめ準備されたテキストメッセージを送る。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】図1は、一つのナビゲーションシステムが他のナビゲーションシステムの位置をクイアリーする方法を表示しバディシステムの瞬間を示す図である。
【図2a】、
【図2b】、
【図2c】図2a〜図2cは、本バディシステムがナビゲーションシステムの上で作用する方法を表示するフローチャートである。
【図3】、
【図4】、
【図5】、
【図6】、
【図7a】、
【図7b】、
【図7c】、
【図7d】、
【図7e】、
【図8】、
【図9】、
【図10】、
【図11】、
【図12】、
【図13】、
【図14】、
【図15】、
【図16】、
【図17】図3〜図17は、本バディシステムがナビゲーションシステムの上で作用するユーザに表示される画面表示を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つのナビゲーションデバイスとの間でバディリストを通信する手段を含むサーバ。
【請求項2】
前記バディリストは、少なくとも一つのナビゲーションデバイスの名前と位置を含む請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記バディリストは、少なくとも一つの選択特徴を有する少なくとも一つのナビゲーションデバイスを備える請求項2に記載のサーバ。
【請求項4】
前記特徴によってレコードを、グループ化する手段、更新する手段及び格納する手段の少なくとも1つを更に備える請求項3に記載のサーバ。
【請求項5】
前記特徴は、少なくとも位置と、興味と、活動と、職業と、個人間の関係とのうちの1つを備える請求項4に記載のサーバ。
【請求項6】
少なくとも一つのナビゲーションデバイスからリクエストを受信し、当該リクエストに応じて前記バディリストを通信する手段を更に備える請求項1乃至5のいずれか1項に記載のサーバ。
【請求項7】
少なくとも一つのナビゲーションデバイスに対して位置と識別を照会する手段を備える請求項4に記載のサーバ。
【請求項8】
前記更新する手段は、さらに前記現在位置の情報に従って前記バディリストを更新する手段を備える請求項7に記載のサーバ。
【請求項9】
少なくとも2つのナビゲーションデバイスの間での通信を可能とする通信手段をさらに備える請求項1乃至8のいずれか1項に記載のサーバ。
【請求項10】
共通の特徴に従ってグループ化された複数のナビゲーションデバイスを備える少なくとも一つのバディリストと、
少なくとも一人のバティと前記ナビゲーションデバイスの間で通信をする手段とを備えるナビゲーションシステムにおけるバディシステム。
【請求項11】
前記ナビゲーションデバイスが名前と地理的な位置によって前記バディリストにリストされている請求項10に記載のナビゲーションシステムにおけるバディシステム。
【請求項12】
前記地理的な位置は、前記ナビゲーションデバイスによって提供される請求項11に記載のナビゲーションシステムにおけるバディシステム。
【請求項13】
バディシステムメッセージを送信、受信する通信手段を備えるナビゲーションデバイス。
【請求項14】
前記メッセージは、少なくとも一つのナビゲーションデバイスとサーバの間で通信される請求項11に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項15】
前記メッセージは、バディリストをナビゲーションデバイスに送信することをサーバに要求するリクエストを含む請求項11に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項16】
前記バディリストは、名前と地理的位置で識別される複数のナビゲーションデバイスを備える請求項13に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項17】
現在位置から前記地理的な位置までのナビゲーション指示を出力する手段をさらに備える請求項14に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項18】
前記指示は、音声指示と、地図の背景に描かれる視覚的指示の少なくとも一つを含む請求項17に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項19】
選択されたバディリストの中にリストされているナビゲーションシステムのうちのどれが、選択された地理的位置から所定の半径内に存在するかを判断する手段を更に備える請求項13に記載のナビゲーションデバイス。
【請求項20】
選択されたバディリストにリストされ、選択された地理的位置から所定の半径以内に存在する前記ナビゲーションデバイスを表示する手段と、前記バディリストを編集する手段とをさらに備える請求項19に記載のナビゲーションデバイス。

【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b】
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【図7c】
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【図7d】
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【図7e】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公表番号】特表2009−531654(P2009−531654A)
【公表日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−557676(P2008−557676)
【出願日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際出願番号】PCT/EP2007/002080
【国際公開番号】WO2007/101703
【国際公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【出願人】(307043223)トムトム インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップ (144)
【Fターム(参考)】