説明

ナビゲーション装置及び経路探索システム

【課題】車両のエネルギー補給を行わずにユーザの希望に沿った目的地に至り、出発地まで戻ることが可能な案内経路を探索する。
【解決手段】車両に搭載され、案内経路を探索するナビゲーション装置において、少なくとも目的地を設定するための情報を入力し、車両の駆動用のエネルギー残量を取得し、前記エネルギー残量で移動可能であって、出発地から目的地を経て出発地に戻るドライブコースを探索可能とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置及び経路探索システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の運転者を支援するために、出発地から目的地までの案内経路を探索するナビゲーション装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のナビゲーション装置では、出発地及び目的地に加えて経由地を設定することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−20334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両のユーザがドライブ旅行等に出かける場合には、どの経路を通って目的地に行くのかを計画することになる。
運転の経路の計画に際しては、ある程度の距離を走行しなければドライブコースとしては不適切である一方、大まかな目的地や旅行先でやりたい事は決まっているが実際にどこに行くのかは決まっていなかったり、また、例えば電気自動車などのように充電に長い時間が必要な車両にあっては、車両を駆動するためのエネルギーの補給を旅行中には行いたくなかったりするという要望がある。
そこで、本発明の目的は、車両のエネルギー補給を行わずにユーザの希望に沿った目的地に至り、出発地まで戻ることが可能な案内経路を探索できるナビゲーション装置及び経路探索システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、案内経路を探索するナビゲーション装置において、少なくとも目的地を設定するための情報を入力し、車両の駆動用のエネルギー残量を取得し、前記エネルギー残量、及び前記情報に基づいて、前記エネルギー残量の所定の割合以上を消費し、かつ前記エネルギー残量で走行可能な距離内に収まるように、出発地から前記目的地を経て出発地に戻るドライブコースを探索可能としたことを特徴とする。
上記構成によれば、ナビゲーション装置は、少なくとも目的地を設定するための情報を入力し、車両の駆動用のエネルギー残量を取得し、前記エネルギー残量、及び前記情報に基づいて、前記エネルギー残量の所定の割合以上を消費し、かつ前記エネルギー残量で走行可能な距離内に収まるように、出発地から前記目的地を経て出発地に戻るドライブコースを探索する。
従って、探索されたドライブコースに従って車両を移動する際には、エネルギー補給を行う必要が無く、エネルギー補給に費やされる時間が発生せず、旅行中の時間を有意義に活用できる。また、残っているエネルギーを無駄なく利用しつつ、出発地に確実に戻ることが可能となる。
【0006】
また、ナビゲーション装置は、前記エネルギー残量を考慮せずに外部装置で探索したドライブコース情報を入力し、入力したドライブコース情報を前記エネルギー残量に応じて修正する機能を備えたことを特徴としている。
上記構成によれば、インターネットなどに接続されたパーソナルコンピュータなどの外部装置でエネルギー残量を考慮せずに探索したドライブコース情報を入力できるので、より多様なドライブコースに対応しつつ、取得した車両のエネルギー残量に基づいて実際に移動可能なドライブコースに修正するので、多様なドライブコースに対応しつつ、実際のエネルギー残量で移動可能なドライブコースを設定でき、ユーザの使い勝手が向上する。
【0007】
また、前記目的地を設定するための情報は、前記目的地の種別あるいは前記目的地の方面であるようにしてもよい。
上記構成によれば、ナビゲーション装置は、例えば、遊園地、温泉、景勝地などの目的地の種別あるいは関西方面、○○温泉方面などの目的地の方面に基づいて、目的地が設定されるので、大まかな旅行の目的が定まっていれば、現在のエネルギー残量で出発地まで戻ってくることが可能な目的地を設定して、ドライブコースを設定することができ、旅行計画を立てようとするユーザの使い勝手が向上する。
【0008】
また、本発明は、情報処理端末と経路探索サーバとが通信ネットワークを介して接続された経路探索システムであって、前記情報処理端末は、少なくとも目的地を設定するための情報およびドライブコースの検索対象の車両のエネルギー残量が入力されて、前記通信ネットワークを介して前記経路探索サーバに通知し、前記経路探索サーバは、前記エネルギー残量、及び前記情報に基づいて、前記エネルギー残量の所定の割合以上を消費し、かつ前記エネルギー残量で走行可能な距離内に収まるように、出発地から前記目的地を経て出発地に戻るドライブコースを探索し、ドライブコースデータを前記情報処理端末に通知する、ことを特徴としている。
上記構成によれば、情報処理端末は、少なくとも目的地を設定するための情報およびドライブコースの検索対象の車両のエネルギー残量が入力されて、通信ネットワークを介して経路探索サーバに通知する。
これにより、経路探索サーバは、通知されたエネルギー残量で移動可能であって、出発地から目的地を経て出発地に戻るドライブコースを探索し、ドライブコースデータを情報処理端末に通知する。
上記構成によれば、情報処理端末に通知されたドライブコースデータに対応するドライブコースに従って車両を移動する際には、エネルギー補給を行う必要が無く、エネルギー補給に費やされる時間が発生せず、旅行中の時間を有意義に活用できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、車両のエネルギー補給を行わずにユーザの希望に沿った目的地を設定し、目的地に至り、出発地まで戻ることが可能な案内経路を探索できるナビゲーション装置及び経路探索システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るカーナビゲーション装置の概要構成ブロック図である。
【図2】経路計画モードの設定画面の説明図である。
【図3】経路計画モードにおける出発前探索処理を示すフローチャートである。
【図4】出発前探索処理の探索結果を示す図である。
【図5】経路計画モードにおける走行中処理を示すフローチャートである。
【図6】案内経路を示す図である。
【図7】第2の実施の形態の経路探索システムの構成を示す図である。
【図8】経路計画モードの設定画面の説明図である。
【図9】出発前探索処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳述する。
[1]第1実施形態
図1は、本発明の第1実施形態に係るカーナビゲーション装置の概要構成ブロック図である。
カーナビゲーション装置10(ナビゲーション装置)は、バッテリにより駆動されるモータを動力とする電気自動車(車両)に搭載され、当該電気自動車の経路案内を行うナビゲーション機能や、経路沿いあるいは自車両付近に位置するガソリンスタンド、コンビニエンスストア、観光施設などの施設を検索する施設検索機能を有する装置である。
カーナビゲーション装置10は、図1に示すように、GPSユニット11と、ジャイロユニット12と、自己が搭載された車両側から車両の走行状態を示す信号が入力されるインタフェース(I/F)部13と、記憶部14と、操作部15と、表示制御部16と、表示部17と、音声出力制御部18と、音声出力部19と、無線ネットワーク制御部20と、VICS(商標登録)(Vehicle Information and Communication System)受信モジュール30と、これら各部を中枢的に制御する制御部21と、を備えている。
【0012】
GPSユニット11は、GPSアンテナ11aを介してGPS衛星からのGPS電波を受信し、GPS電波に重畳されたGPS信号から、車両の現在位置を示す位置座標と進行方向とを演算により取得する。
ジャイロユニット12は、図示しないジャイロセンサーを備え、ジャイロセンサーにより検出した車両の相対的な方位情報を制御部21へ出力するものである。
インタフェース部13には、車両側から車両の走行状態を示す信号として、パーキングブレーキ信号PS及び車速パルス信号SPが入力される。これらの車両の走行状態を示す信号は制御部21に出力され、制御部21では、これらのパーキングブレーキ信号PS及び車速パルス信号SPに基づいて、車両の移動速度や、車両が現在走行中であるか、停止中であるかを判別可能になっている。
また、インタフェース部13には、車両のバッテリの残量に相当するバッテリ電圧を示すバッテリ信号BSが入力され、制御部21では、このバッテリ信号BSに基づいて車両の移動可能距離が算出される。ここで、バッテリBTには、車両を駆動するモータMを駆動するエネルギーとしての電気が蓄えられており、バッテリBTの残量は、車両を駆動するための駆動用エネルギー量に対応している。なお、モータMは、通常は駆動力源として用いられているが、下り坂などにおいては、モータMを発電機として作動させ、運動エネルギーを電気エネルギーに変換してバッテリBTを充電して回収する回生動作あるいは車両のブレーキとして使用する回生ブレーキ動作を行っている。
【0013】
記憶部14は、比較的大きなデータ格納領域を有する記録媒体を有するハードディスクドライブ装置、あるいは、CD/DVDドライブ装置を有して構成されている。この記憶部14には、経路案内のための制御プログラムのほか、地図情報や経路案内に供される表示画像データ等の各種データを格納した経路案内データベースが記憶される経路案内データベース14aを有している。また、経路案内データベース14aには、各種施設及び観光地等の経路案内の目的地及び立寄地点として選択可能なスポットが複数登録されている。上記スポットとしては、ガソリンスタンド、車両のバッテリを充電可能な充電スポット(エネルギー補給スポット)、ショッピングセンター、野球場などの競技場、コンサートホール、デパート、テーマパーク、景勝地、温泉地、宿泊施設、レストランなどの飲食店、パーキング、高速道路のパーキングエリア、サービスエリアなど様々なものが挙げられる。ガソリンスタンド及び充電スポットは、車両を駆動するためのエネルギーとしての燃料或いは電力を補給可能なエネルギー補給スポットである。
【0014】
操作部15は、複数の上記操作ボタン15a1〜15anに加え、さらに、上記表示部17の表示パネル17aの手前側に重ねて配設されたタッチパネル15bを有し、ユーザが表示パネル17aに表示されている各種ボタン表示に対応づけてタッチパネル15bに指などで触れた場合、触れた箇所を示す信号が制御部21に入力される。これにより、制御部21は、表示パネル17aに表示している各種ボタン表示の位置と対比して、ユーザがどのボタンをタッチ操作したかを特定する。
【0015】
表示部17は、上述した表示パネル17aを備え、この表示パネル17aとしては、例えば液晶ディスプレイパネルやEL(Electro Luminescent)ディスプレイパネル等を用いて構成することができる。表示制御部16は、図示しない描画プロセッサーを有し、制御部21から地図情報、ボタン表示等の表示指示を含む描画コマンドを受け取り、この描画コマンドに基づいた表示を行うように表示部17を制御する。
【0016】
音声出力制御部18は、図示しないD/Aコンバータ、アンプ等を備え、経路案内用の音声データ信号をディジタル/アナログ変換し、アンプにより増幅して、スピーカー等により構成される音声出力部19を介して車室内に音声出力する。
無線ネットワーク制御部20は、無線アンテナ59aを備え、図示しないアクセスポイントと無線通信を確立し、アクセスポイントを介して通信ネットワークに接続し、通信ネットワークを介して接続される外部サーバ等の他の装置との間でデータの送受信を制御する。
VICS受信モジュール30は、FMアンテナ30aを介してFM多重放送受信部30bでFM多重放送波を受信し、FM多重放送波に重畳された交通情報を取得して制御部21に出力する。ここで、FM多重放送波に重畳される交通情報は、例えば県単位の交通情報であり、前方数十km〜数百km先の交通情報である。この交通情報は、道路交通情報通信システムセンター(VICSセンタ)が収集、処理、編集した現在の道路交通情報であり、現在の渋滞情報を含んでいる。
【0017】
制御部21は、カーナビゲーション装置10を構成する各部を中枢的に制御するCPU21aと、CPU21aの作業領域として機能し、各種データを一時的に記憶するRAM21cと、CPU21aにより実行される各種制御プログラムおよびデータが不揮発的に記憶されるROM21bとを備え、GPSユニット11とジャイロユニット12との検出結果に基づき車両の現在地及び進行方向を特定し、現在地周辺の地図を表示させる。また、制御部21は、経路案内アプリケーションを実行することにより、目的地あるいは目的地を設定するための情報が入力された場合、目的地までの案内経路あるいは目的地に至り出発地に戻る案内経路を探索し、地図上に表示して目的地まであるいは目的地を経由して出発地に戻る経路案内処理を実行する。
【0018】
本第1実施形態の車両は、バッテリの電力をエネルギー源とする電気自動車であり、ガソリン等の燃料をエネルギー源とする車両に比して、一回のエネルギー補給(充電)で走行可能な航続距離が短くなっている。このため、旅行等で長距離を走行する場合には、目的地までの経路の途中でバッテリに充電する必要が生じるが、バッテリの充電には数十分から数時間かかるのが通常である。
また、ガソリン車両におけるガソリンスタンドに相当する充電スタンドが必ずしも走行経路に沿って存在するとは限らず、使い勝手の観点からは、バッテリに充電することなくユーザの希望に沿った目的地に到達でき、あるいは、目的地に至って出発地に戻ってこられることが望ましい。
そこで、本第1実施形態のカーナビゲーション装置10は、車両の現在のバッテリ残量(駆動用エネルギー量)に応じて目的地を設定し、充電することなくユーザの希望に沿った目的地までの案内経路あるいは目的地に至って出発地に戻るまでの経路を探索可能な計画的旅行モード(経路計画モード)を有している。
以下、計画的旅行モードについて説明する。
【0019】
図2は、計画的旅行モードの設定画面の説明図である。
計画的旅行モードにおいては、表示パネル17aの所定のボタンがタッチ操作されることによって表示部17上に選択ウィンドウW1として表示される。
選択ウィンドウW1中に表示されている旅行日程設定ボタン41、及び、立寄先設定ボタン42が操作されると、旅行日程設定ウィンドウW2及び立寄先設定ウィンドウW3がそれぞれ表示される。
【0020】
旅行日程設定ウィンドウW2には、ユーザにより旅行の出発日が入力される出発日入力部51、ユーザにより出発予定時刻(出発希望時刻)が入力される出発予定時刻入力部52、ユーザにより帰宅の予定日が入力される帰宅日入力部53、旅行の出発日における目的地への到着予定時刻(到着希望時刻)が入力される到着予定時刻入力部54及び旅行日程設定ウィンドウW2の表示を消去する消去ボタン55が設けられている。
制御部21は、無線ネットワーク制御部20を介して曜日、季節、時間帯等が考慮され外部サーバに記憶されている過去の渋滞状況を取得し、この渋滞状況と出発日入力部51及び出発予定時刻入力部52に入力された情報とを照らして今後の渋滞予測を行う。また、制御部21は、VICS受信モジュール30が受信した交通情報によっても渋滞予測を行うことができる。
そして、制御部21は、上記渋滞予測に基づいて、出発予定時刻を変更すれば到着予定時刻入力部54に入力された時間に目的地に到着可能と予測される場合は、表示パネル17aにその旨を表示し、出発予定時刻を変更することをユーザに提案する。
【0021】
立寄先設定ウィンドウW3には、充電スポットへ立ち寄るか否かがユーザにより設定される充電スポット設定部56、経由地としての立ち寄り地点が設定される経由地設定部57、目的地の種別あるいは目的地の方面等が目的地を設定するための情報として入力される行き先設定ボタン58及び立ち寄り先設定ウィンドウW3の表示を消去する消去ボタン59が設けられている。
ここで、充電スポット設定部56において、ユーザにより充電スポットへ立ち寄らない設定がなされた場合には、制御部21は、インタフェース部13を介してバッテリBTから車両の駆動用のエネルギー残量に相当するバッテリ信号BSを取得し、バッテリ信号BSに相当するエネルギー残量で移動可能であって、出発地から目的地を経て出発地に戻るドライブコースを探索可能に動作することとなる。
経由地としては、上記スポットの各ジャンルを選択可能であり、例えば、温泉地、飲食店等のジャンルが設定される。また、経由地は、「立ち寄らない」として目的地に直行する設定も可能である。
なお、複数の経由地を設定する場合には、一つの経由地を設定した段階で、次の経由地設定部が新たに表示画面上に表示されるので、上述した経由地の設定と同様に設定することが可能である。
【0022】
表示パネル17aにおいて行き先設定ボタン58がタッチ操作されると、表示部17上には、行き先設定ウィンドウW4が表示され、目的地の種別あるいは目的地の方面等が、ユーザの希望の目的地を探索するための探索条件として入力される。
具体的には、行き先設定ウィンドウW4の目的設定部71において設定可能な、目的地の種別としては、例えば、「自然に触れる」、「文化を楽しむ」、「レジャースポットへ」、「温泉でのんびり」、「グルメ」、「名所を訪ねる」、「ショッピング」等のユーザが目的地に訪れようとする大まかな目的が複数選択可能に設けられている。
目的地の方面については、ユーザがキーワード入力部72に、行きたい地域に対応する地域名(東北方面、甲信越方面、瀬戸内、伊勢方面、石川県・小樽市などの行政区画名)等のキーワードを入力して設定することもできる。
この結果、本第1実施形態のカーナビゲーション装置10では、具体的な目的地情報を入力することなく、ユーザが設定したい目的地が満たす条件を入力することで、一又は複数の目的地候補地が検索されて、ユーザに提示され、その選択が促される。
【0023】
制御部21は、GPSユニット11およびジャイロユニット12の出力に基づいて車両の現在地を取得し、インタフェース部13を介して入力されたバッテリ信号BSに基づいて車両の現在のバッテリ残量を取得するとともに、充電スポット設定部56、経由地設定部57、行き先設定ウィンドウW4の目的設定部71及び行き先設定ウィンドウW4のキーワード入力部72に入力された情報に基づいて、現在地(出発地)から一または複数の目的地候補に至り現在地(出発地)に戻るまでの複数の案内経路を探索する。
ここで、制御部21は、車両の現在のバッテリ残量を考慮した案内経路を探索し、充電スポット設定部56において「充電スポットへ立ち寄らない」が設定されている場合、現在地から車両の現在のバッテリ残量で到達し戻ってくることが可能な目的地候補までの案内経路を探索する。
【0024】
一方、制御部21は、充電スポット設定部56において「充電スポットへ立ち寄る」が設定されている場合、充電スポットで充電した場合のバッテリ残量と現在のバッテリ残量とを合わせた駆動用エネルギー量で到達し出発地である現在地まで戻ってくることが可能な目的地候補までの案内経路を探索する。
制御部21は、ユーザによって行き先設定部58に入力された設定への合致度が高い順に案内経路を特定し、ユーザの希望に沿った複数の目的地候補までの複数の案内経路(例えば、20通りの案内経路)の候補を、表示部17に表示する。すなわち、表示部17には、ユーザの好みに合ように探索された複数の目的地候補までの経路がそれぞれ複数本ずつ表示され、ユーザにいずれの案内経路を選択するのかを促す。
そして、制御部21は、その中からユーザによって選択された一つの案内経路の経路案内を行うこととなる。
【0025】
カーナビゲーション装置10が搭載された電気自動車としての車両は、当該車両を駆動するバッテリに家庭用のコンセントからも充電可能に構成されている。すなわち、ユーザは充電スポット設定部56に「充電スポットへ立ち寄らない」を設定していたとしても、旅行中において宿等に宿泊する場合には、夜間の時間帯等に宿等のコンセントによってバッテリに充電し、翌日の走行のための充電を行うことができる。このように、本実施の形態では、移動の途中に充電しなくとも到達可能であり、かつ、出発地まで再び戻ることが可能な目的地を設定できるため、移動中における充電のための時間のロスを無くすことができ、時間的に効率の良い旅行計画を立てることができる。
また、ユーザが日帰りで旅行する場合においても、移動途中で充電せずに出発地から目的地を経由して再び出発地(例えば、自宅)に到達する案内経路を設定できる。このような構成とすることで、帰宅後に自宅で次回の走行のために充電を行えば良いため、旅行中の充電を避けて、旅行の本来の目的のために時間を費やすことができる。
【0026】
つぎに、カーナビゲーション装置10を用いて、旅行に出発する前の段階で、旅行スケジュールを決定し、移動経路を計画する出発前探索処理について説明する。
図3は、経路計画モードにおける出発前探索処理を示すフローチャートである。図4は、出発前探索処理の探索結果を示す図である。
経路計画モードによって経路案内をする場合、まず、ユーザは、出発前探索処理によって目的地及びこの目的地までの案内経路を決定する。
出発前探索処理では、ユーザは旅行日程設定ウィンドウW2(図2)及び立ち寄り先設定ウィンドウW3(図2)を操作して、探索条件を設定し、入力する(ステップS1)。
図2においては、出発日入力部51に2010/01/11が入力され、出発予定時刻入力部52には午前9時が入力され、到着予定時刻入力部54には午後6時が入力された場合が示されている。また、充電スポット設定部56には「立ち寄らない」が設定され、経由地設定部57には「飲食店」が設定され、行き先設定部58には、「グルメ」、「温泉でのんびり」及び「レジャースポットへ」の3つが設定されているものとする。
【0027】
ステップS1において、ユーザによる探索条件の設定が完了すると、制御部21はインタフェース部13を介してバッテリ信号BSを取得し、車両における現在のバッテリの残量を確認する(ステップS2)。
次いで、制御部21は、ステップS1で経由地が設定されているか否かを判別する(ステップS3)。
ステップS3の判別において、経由地が設定されていない場合は(ステップS3:No)、制御部21は、ステップS5の処理に移行する。
また、ステップS3の判別において、経由地が設定されている場合は(ステップS3:Yes)、この経由地を記憶し(ステップS4)、ステップS1で充電スポットへの立ち寄りが設定されているか否かを判別する(ステップS5)。
【0028】
ステップS5の判別において、充電スポットへの立ち寄りが設定されている場合には(ステップS5:Yes)、制御部21は、充電スポット、目的地候補及び当該目的地候補に至り出発地に再び戻る案内経路を探索する(ステップS6)。
この場合において、制御部21は、目的地候補に至り出発地に再び戻る案内経路の途中で充電スポットに立ち寄って充電を行うことを考慮し、充電スポットに立ち寄らないで目的地候補に至り出発地に再び戻る場合と比較して、ユーザが設定し、入力した探索条件を満たす範囲内で、より遠くに位置する目的地候補に至り出発地に再び戻る案内経路を探索する。
また、制御部21は、ステップS1で設定、入力された探索条件、ステップS2で取得したバッテリBTの残量及び車両の現在地(出発地)に基づいて、ユーザの希望に沿った目的地候補に至り再び出発地に戻るための複数の案内経路を探索する。
【0029】
この場合において、バッテリBTの電気エネルギーは、車両の駆動のみならず、照明やエアコンなどにも供給されるので、時間帯や季節などに応じて同一の経路であっても、消費エネルギーが大きく異なるので、それらも考慮して探索を行うことが好ましい。
また、電気自動車の場合には、同一の道路であっても、例えば、山道を登っている場合と、下っている場合では、エネルギー消費量が大きく違ったり、距離的には遠くても、下り坂や平坦な道路が多いなどエネルギー消費量が小さい道路があったりするので、経路案内データベース14aに消費エネルギーに関する情報が含まれている場合には、それらの点も考慮して案内経路を探索するのが好ましい。
【0030】
ステップS5の判別において、充電スポットへの立ち寄りが設定されていない場合(ステップS5:No)、制御部21は、ステップS1で設定された入力された探索条件、ステップS2で取得したバッテリの残量及びGPSユニット11およびジャイロユニット12の出力に基づいて得られた車両の出発地である現在地P(図4参照)に基づいて、充電スポットで充電せずに現在のバッテリ残量で現在地Pから到達可能であり、かつ、ユーザの希望に沿った目的地候補に至るとともに、再び出発地に戻る複数の案内経路を探索し、図4に示すように、表示パネル17aに表示する(ステップS7)。
【0031】
図4においては、3つの案内経路が示されている。
具体的には、第1の案内経路R1は、ステップS1で設定、入力された探索条件に従って、「グルメ」に対応したレストランE1を経由地として「温泉でのんびり」に対応した温泉宿H1を目的地候補とし、その案内経路は、往路R11及び復路R12として提示されている。なお、この12の案内経路においては、往路R11および復路R12はその一部(出発地から所定距離までの経路および目的地候補から所定距離までの経路)が同一経路となっている。
【0032】
また、第2の案内経路R2は、ステップS1で設定、入力された探索条件に従って、「グルメ」に対応したレストランE2を経由地として「温泉でのんびり」に対応した温泉宿H2を目的地候補とし、その案内経路は、往路R21及び復路R22として提示されている。なお、この第2の案内経路においては、往路R21および復路R22はその一部(出発地から所定距離までの経路)が同一経路となっている。
また、第3の案内経路R3は、ステップS1で設定、入力された探索条件に従って、「グルメ」に対応したレストランE3を経由地として「レジャースポットへ」に対応したテーマパークT1を目的地候補とし、その案内経路は、往路R31および復路R32として提示されている。なお、この第3の案内経路においては、往路R31および復路R32は同一経路となっている。
【0033】
制御部21は、ステップS7において、現在のバッテリ残量の60%〜80%を消費することで到達可能なスポット及び経路を各目的地候補及び各案内経路として選択する。すなわち、案内経路R1、R2、R3は、現在のバッテリ残量の60%〜80%を消費する目的地が設定された案内経路である。
このように、現在のバッテリ残量の60%以上を消費する案内経路が探索されるため、出発地(例えば、現在地P)から近すぎず、ある程度の長い距離以上をドライブ走行でき、旅行気分を得ることが可能な目的地候補を探索することができる。
さらに、現在のバッテリ残量の80%を超えて消費しない、バッテリ残量(エネルギー残量)に余裕を持たせた案内経路(遠すぎない案内経路)が探索されるため、バッテリ残量に余裕を持たせることができ、例えば、渋滞等の影響で予定よりもバッテリを消費した場合においてもバッテリの残量が空になることを防止できる。
これらの場合において、現在のバッテリ残量の消費比率(上述の例の場合、60〜80%)の値は、下限を、目的地候補が近すぎて、ある程度の長い距離以上をドライブ走行できないで、旅行気分を得ることができない場合に相当する値とし、上限を、バッテリ残量(エネルギー残量)に余裕を持たせた状態で、目的地候補に至り再び出発地に確実に戻れるような場合に相当する値とすれば適宜設定が可能である。
本構成では、バッテリ残量、及び上述の目的地を設定するための情報に基づいて、前記エネルギー残量の所定の割合以上を消費し、かつ前記エネルギー残量で走行可能な距離内に収まるように、ドライブコースが設定される。
【0034】
ステップS6又はステップS7において各案内経路が探索されると、制御部21は、無線ネットワーク制御部20を介し上記外部サーバにアクセスするか、或いは、VICS受信モジュール30の交通情報を得ることによって、各案内経路R1、R2、R3において、通過予定時間帯に渋滞が発生するか否かの渋滞予測を行う(ステップS8)。
ステップS8の判別において、各案内経路の少なくともいずれかにおいて渋滞の発生を予測した場合(ステップS8:Yes)、制御部21は、出発時刻を出発予定時刻入力部52に入力された出発時刻から変更することで、対応する案内経路の渋滞を回避可能か否かを判別する(ステップS9)。
【0035】
ステップS9の判別において、制御部21は、出発時刻を変更しても渋滞を回避不能と判別した場合(ステップS9:No)、ステップS13に移行する。
一方、ステップS9の判別において、出発時刻を変更することで渋滞を回避可能と判別した場合(ステップS9:Yes)、制御部21は、対応する案内経路において出発時刻の変更を提案する案内を表示パネル17aに表示する(ステップS10)。
【0036】
ここで、表示パネル17aには、変更後の出発時間が表示されるとともに、ユーザが出発時間の変更を承認するか否かを入力可能な図示しないボタンが表示される。具体的には、例えば、午前9時の出発予定を午前10時に遅くすることで渋滞が解消されることが予測される場合には、出発時間の午前10時への変更を提案する案内を表示パネル17aに表示する。
これにより、ユーザは、表示された変更後の出発時間を承認する場合には、承認する旨のボタン操作を行うこととなる。この結果、ユーザは、表示パネル17aに表示された変更後の出発時間に出発することで、渋滞を回避できる可能性が高くなり、スムーズに移動できて、発進停止の繰り返しや、エアコンの長時間使用等の渋滞によるバッテリの余分な消費を避けることが可能となる。
【0037】
次に、制御部21は、ステップS10で表示した出発時間の変更がユーザに承認されたか否かを判別する(ステップS11)。
ステップS11の判別において、出発時間の変更が承認された場合(ステップS11:Yes)、出発時間を変更することで渋滞を回避したとして、新たに可能になった目的地候補及び対応する案内経路があれば、これを加え(ステップS12)、その後、上記新たに可能になった目的地候補に対応する案内経路を案内経路R1、R2、R3に加えて表示パネル17aに表示する(ステップS13)。
目的地及び案内経路の確定は、ユーザが希望の案内経路を表示パネル17aで選択することで行われ、希望の目的地及び案内経路が無い場合は、ユーザは希望の目的地及び案内経路が無いことを入力する図示しないボタンを操作する。
【0038】
ステップS8の判別において、各案内経路のいずれにおいても、渋滞が予測されない場合(ステップS8:No)、制御部21は、案内経路R1、R2、R3を表示パネル17aに表示する(ステップS13)。
【0039】
続いて、制御部21は、ユーザによって目的地及び案内経路が選択されたか否かを判別する(ステップS14)。
ステップS14の判別において、目的地及び案内経路が選択されていれば(ステップS14:Yes)、制御部21は、目的地及び案内経路を確定し、後述する走行中処理に移行して経路案内を開始し(ステップS15)、処理を終了する。
また、ステップS14の判別において、目的地及び案内経路が選択されなかった場合(ステップS14:No)、制御部21は、目的地及び案内経路を再探索し(ステップS16)、ステップS13に移行して他の目的地候補及び案内経路の候補を表示する。なお、ステップS16の処理において、で再探索する場合、経由地設定部57及び行き先設定部58等の探索条件の変更が可能な表示を表示パネル17aに表示しても良い。
【0040】
図5は、経路計画モードにおける走行中処理を示すフローチャートである。図6は、走行中の案内経路を示す図である。
本第1実施形態では、ステップS14の処理において、温泉宿H2を含む案内経路R2が経路案内を実行する目的地及び案内経路として選択されている。案内経路R2においては、充電スポットに「立ち寄らない」が選択されているため、当初の案内経路R2には充電スポットへの立ち寄りは含まれていない。
【0041】
制御部21は、案内経路R2に従って音声及び画面表示により経路案内を行うとともに、案内経路R2を車両が移動中の任意の現在地P2において、現在のバッテリ残量を取得し(ステップS31)、続いて、取得したバッテリ残量と目的地又は案内経路上の充電スポットまでの案内経路の距離とを比較し、目的地又は案内経路上の充電スポットまでに次の充電が必要か否かを判別する(ステップS32)。
これは、渋滞等の影響によって予定よりもバッテリの電力を大きく消費してしまい、充電しなければ目的地である温泉宿H2に到達できないと想定される場合には、バッテリに充電を行う必要があるからである。
【0042】
ステップS32の判別において、充電が必要でないと判別した場合(ステップS32:No)、制御部21は、ステップS31に再び処理を移行し、バッテリ残量を取得するとともに、案内経路R2の経路案内を継続する。経路案内に基づく走行中において、ステップ31及びステップ32の処理は、例えば、1秒毎に繰り返して行われる。
ステップS32の判別において、充電が必要であると判別した場合(ステップS32:Yes)、制御部21は、経由地が設定されているか否かを判別する(ステップS33)。
ステップS33の判別において、経由地が設定されていれば(ステップs33:Yes)、制御部21は、経由地に立ち寄らなければ充電が不要か否かを判別する(ステップS34)。
【0043】
そして、ステップS34の判別において、経由地に立ち寄らなければ充電が不要であると判別した場合には(ステップS34:Yes)、制御部21は、経由地に立ち寄らなければ充電が不要であることを表示パネル17aに表示してユーザに通知する(ステップS35)。このステップ35の処理において、表示パネル17aに、経由地に立ち寄るか否かを尋ねる図示しないボタンが表示され、ユーザがこのボタンを操作することで、経由地に立ち寄るか否かが制御部21に入力される。
これにより、制御部21は、ユーザが経由地に立ち寄るか否かを指示するボタン操作がなされたか否かを判別する(ステップS36)。
【0044】
ステップS36の判別において、経由地に立ち寄らない場合には(ステップS36:No)、制御部21は、経由地に立ち寄らずに目的地に直行する案内経路を再探索し、際探索後の案内経路によって経路案内を行う(ステップS37)。
【0045】
具体的には、制御部21は、ステップS33の処理によって経由地としてのレストランE2が設定されていることを判別し、ステップS34でレストランE2に立ち寄らなければ充電が不要であると判別し、ステップ36でユーザがレストランE2に立ち寄らないとの決定をしたことを判別した場合、制御部21は、案内経路R21に代えてステップ37においてレストランE2に立ち寄らずに温泉宿H2に直行する案内経路R4を探索し、案内経路R4に従って経路案内を行う。案内経路R4は案内経路R2よりも温泉宿H2までの走行距離が短くなる経路であり、ユーザはバッテリに充電することなく温泉宿H2に到達することができる。このように、レストランE2に立ち寄らなければ充電することなく温泉宿H2に到達できると判断し、ユーザがそれに同意した場合、制御部21が温泉宿H2に直行する案内経路R4を探索するため、充電をできるだけ避けて目的地に到達することができる。以上の説明は、目的地に至るまでの経路を変更する場合であったが、目的地に至り再び出発地に戻る場合の経路であっても同様に適用が可能である。
【0046】
経由地に立ち寄らなければ充電不要であるが、ユーザが経由地に立ち寄る決定をしたことを判別した場合には(ステップS36:Yes)、制御部21は、充電スポットに立ち寄る案内経路に変更する(ステップS38)。
具体的には、レストランE2に立ち寄らなければ充電不要であることを通知したが、ユーザがレストランE2に立ち寄ることを選択した場合、制御部21は、現在地P2の近くの充電スポットCに立ち寄った後にレストランE2を経由し、温泉宿H2に到達する案内経路R5を探索し、案内経路R5に従って経路案内を行う。
【0047】
また、経由地に立ち寄らないとしても充電が必要であると判別した場合(ステップS34:No)、制御部21は処理をステップS38に移行し、案内経路R21を充電スポットCに立ち寄る案内経路R5に変更する。
また、ステップS33の判別において、経由地の設定がされていない場合(ステップS33:No)には、制御部21は、充電の必要があるので、充電スポットCを含むいずれかの充電スポットを経由する案内経路に案内経路を変更する(ステップS38)。
具体的には、例えば、制御部21は、充電スポットCを経由して温泉宿H2に到達する案内経路R5(図6参照)に案内経路を変更する。
【0048】
その後、制御部21は、目的地である温泉宿H2に到着したか否かを判別する(ステップS39)。
ステップS39の判別において、目的地である温泉宿H2に到着していない場合(ステップS39:No)、ステップS31に処理を移行し、温泉宿H2に到着した場合(ステップS39:Yes)、処理を終了する。
また、探索条件の設定で充電スポット設定部56に「立ち寄る」が設定されている場合において、ステップS32で充電が必要と判別されて、ステップS38で充電スポットに立ち寄る経路に変更し、もともと案内経路上に予定されていた充電スポットに着いたときに十分なバッテリ残量があると判別され、充電が必要なくなるような場合には、経由する充電スポットを変更するように案内経路を再探索する。
【0049】
以上説明したように、本発明を適用した第1実施形態によれば、ユーザの設定した目的地候補の探索条件である「グルメ」、「温泉でのんびり」及び「レジャースポットへ」の範囲内で、車両の現在のバッテリ残量で移動可能な温泉宿H1、H2及びテーマパークT1までの案内経路R1、R2、R3を制御部21が探索するため、車両の充電を行わずにユーザの希望に合った目的地まで到達し、再び出発地に戻ることができる案内経路を探索することができる。
これにより、長時間を要する車両の充電を行わずに、行くことが可能な案内経路を簡単に得ることができ、充電を気にせずに、時間を有効に活用することが可能な旅行の計画を容易に立てることができる。
【0050】
また、車両の充電を行わずに経由地(上述の例の場合、レストランE1、E2、E3)を経由して、ユーザの希望に合った目的地まで到達できる各案内経路(上述の例の場合、案内経路R1、R2、R3)を探索できる。
また、ユーザが選択した案内経路(上述の例の場合、案内経路R2)に従って車両が移動中に、現在のバッテリ残量では不足すると判断した場合には、制御部21がいずれかの充電スポットに立ち寄る案内経路(上述の例の場合、充電スポットCに立ち寄る案内経路R5)を提案するため、車両のバッテリ残量を使い果たしてしまうことを防止できる。
【0051】
さらに、案内経路に含まれる経由地(上述の例の場合、レストランE2)を経由しなければ充電スポットに立ち寄る必要がない場合に、当該経由地に立ち寄らずに目的地(上述の例の場合、温泉宿H2)に案内する案内経路(上述の例の場合、案内経路R4)を制御部21が提案するため、充電を行うことなくユーザの希望に沿った目的地に到達でき、充電に時間を割かれることなく、有効に時間を活用することができる。
【0052】
なお、上記第1の実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記第1実施形態に限定されるものではない。
以上の説明では、カーナビゲーション装置10は電気自動車に搭載されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、内燃機関を動力源とする車両にカーナビゲーション装置10が搭載され、制御部21が内燃機関の現在の残燃料(駆動用エネルギー量)を取得し、この残燃料で移動可能な目的地までの案内経路を探索するように構成することも可能である。
【0053】
[2]第2実施形態]
以下、図7〜図9を参照して、本発明を適用した第2実施形態について説明する。この第2実施形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同一の符号を付すものとする。
本第2実施形態は、第1実施形態がカーナビゲーション装置で行っていた経路探索を外部の経路探索サーバ71で実行し、ユーザが車両の現在のバッテリ残量及び出発地を探索条件として入力して案内経路の探索を行わせ、得られた複数の目的地候補をユーザが選択し、選択した目的地候補に対応する案内経路をダウンロードして、カーナビゲーション装置に転送して経路案内を行う点が異なっている。
【0054】
図7は、第2の実施の形態の経路探索システム70の構成を示す図である。
経路探索システム70は、ユーザが入力した経路探索条件(経路探索に必要な情報)に基づいて推奨する経路の探索を行う経路探索サーバ71と、この経路探索サーバ71にインターネットなどの通信ネットワーク72を介して接続される複数のパーソナルコンピュータ端末73と、を備えて構成されている。
さらに経路探索サーバ71には、通信ネットワーク72を介して、渋滞情報を提供する渋滞情報サーバ74が接続されている。
【0055】
この場合において、通信ネットワーク72は、インターネットであり、複数のパーソナルコンピュータ端末73および渋滞情報サーバの双方が経路探索サーバ71に接続可能な場合を図示しているが、経路探索サーバ74と、渋滞情報サーバ74とは、電気通信事業者により設置された専用線、公衆交換電話網、衛星通信回線、移動体通信回線等の各種通信回線で構成するようにすることも可能である。
ここで、渋滞情報サーバ74は、渋滞情報データベース74Aを備え、渋滞情報データベース74Aには、曜日、季節、時間帯等が考慮された過去の渋滞情報、及び、現在の渋滞情報が記憶されている。
ユーザは、通信ネットワーク72を介してパーソナルコンピュータ端末73の入力部(キーボード、マウスなど)から経路探索条件を入力して、経路探索サーバ71に送信する。
この場合において、経路探索サーバ71は、あらかじめユーザが指定した目的地に至る経路に限らず、ユーザが指定した経路探索条件に沿った(あるいは合致した)目的地を設定して、指定された出発地から当該目的地に至り再び出発地に戻る経路あるいは指定された出発地から当該設定した目的地に至る経路についても探索できるようになっている。
【0056】
このため、経路探索サーバ71は、経路探索データベース71Aを有しており、この経路探索データベース71Aには、地図情報や経路探索に供される表示画像データ等の各種データを格納されている。また、経路探索データベース71Aには、各種施設及び観光地等の経路案内の目的地及び立ち寄り地点として選択可能なスポットが複数登録されている。
したがって、例えば、ユーザが「出発地は東京都目黒区三田、○○を経由地として通り、目的地は東北地方の日帰り可能な温泉地」などのように経路探索条件を指定すれば、経路探索サーバ71は、当該経路探索条件に合致する目的地候補を複数提示してくれ、いずれかの目的地候補をユーザが選択することにより、当該選択した目的地候補に至る経路を提示し、当該経路に相当する経路データをダウンロードすることが可能となる。
これにより、経路探索サーバ71は、経路探索プログラムを動作させ、ユーザにより指定された目的地候補に対応する経路データを通信ネットワーク72を介してパーソナルコンピュータ端末73に送信する。
この結果、パーソナルコンピュータ端末73は、あらかじめインストールされた経路探索処理プログラムにしたがって、ダウンロードされた経路データに基づいて図示しないディスプレイの表示画面に経路表示を行う。
そして、ユーザは、表示された経路表示に問題がない場合には、メモリカードなどの記録媒体に経路データをダウンロードして、車載機器で経路案内が利用可能な状態とする。
【0057】
以下、より詳細な動作について説明する。
図8は、第2の実施の形態における経路計画モードの設定画面の説明図である。
パーソナルコンピュータ端末73から経路探索サーバ71にアクセスすることで、図8に示すように、パーソナルコンピュータ端末73のディスプレイ(表示部)には、選択ウィンドウW1が表示され、選択ウィンドウW1を操作することで旅行日程設定ウィンドウW2、及び、立ち寄り先設定ウィンドウW3が表示される。
【0058】
立ち寄り先設定ウィンドウW3には、充電スポット設定部56及び行き先設定部58に加えて、電気自動自動車の現在のバッテリ残量を入力するバッテリ残量入力ボタン60、及び、車両の出発地を入力する出発地入力ボタン61が設けられている。ここで、バッテリ残量の入力に際しては、車種やバッテリの種類等の情報を事前に入力しておき、バッテリの全容量に対する現在のバッテリ残量の割合がパーセント表示で入力される。また、現在のバッテリ残量とは、車両の出発時点のバッテリ残量を差し、例えば、出発前に充電する予定であれば、充電後のバッテリ残量を入力しても良い。
【0059】
出発地は、出発地入力ボタン61を操作して、ユーザが出発地の住所、電話番号、郵便番号等を入力することで特定される。また、出発地は、パーソナルコンピュータ端末73の表示部に地図を表示させ、当該地図上の地点をユーザが選択することで選択できるようにしても良い。
また、充電スポット設定部56には「立ち寄らない」が設定され、経由地設定部57には「飲食店」が設定されている。
立ち寄り先設定ウィンドウW3が表示された状態で、表示パネル17aにおいて行き先設定ボタン58がタッチ操作されると、表示部17上には、行き先設定ウィンドウW4が表示され、目的地の種別あるいは目的地の方面等が、ユーザの希望の目的地を探索するための探索条件として入力される。
具体的には、行き先設定ウィンドウW4の目的設定部71において設定可能な、目的地の種別としては、例えば、「自然に触れる」、「文化を楽しむ」、「レジャースポットへ」、「温泉でのんびり」、「グルメ」、「名所を訪ねる」、「ショッピング」等が複数選択可能に設けられている。
目的地の方面については、ユーザがキーワード入力部72に、行きたい地域に対応する地域名等のキーワード(図8では、「東北地方」)を入力して設定することもできる。
この結果、本第1実施形態のカーナビゲーション装置10によれば、具体的な目的地情報を入力することなく、ユーザが設定したい目的地が満たす条件を入力することで、一又は複数の目的地候補地が検索されて、ユーザに提示され、その選択が促されることとなる。
また、立ち寄り先設定ウィンドウW3が表示された状態で、表示パネル17aにおいてバッテリ残量入力ボタン60がタッチ操作されると、表示部17上には、図示しないバッテリ残量入力ウィンドウが表示され、バッテリ残量をパーセンテージなどで入力する。
この場合において、車種により、バッテリ残量が同じでも走行可能距離が異なることとなるので、あらかじめ車種を登録しておくか、あるいは、バッテリ残量入力ウィンドウ中で車種を入力する欄を設けるようにすればよい。
さらに、立ち寄り先設定ウィンドウW3が表示された状態で、表示パネル17aにおいて出発地入力ボタン61がタッチ操作されると、表示部17上には、図示しない出発地入力ウィンドウが表示され、出発地を段階的な選択(例えば、東京都→目黒区→三田→…)あるいは直接入力(例えば、「東京都目黒区三田」)して入力する。あるいは出発地入力ウィンドウ中に地図表示を行い、地図上の地点をマウスでクリックなどすることにより指定するように構成することも可能である。
【0060】
図9は、第2の実施の形態における出発前探索処理を示すフローチャートである。
まず、第1実施形態のステップS1における各種探索条件の設定に加えて、ユーザによって、バッテリ残量入力ボタンの操作により車両の現在のバッテリ残量が入力され、出発地入力ボタンの操作によりに出発地が入力される(ステップS41)。
次いで、経路探索サーバ71は、ステップS41の処理において、経由地が設定されたか否かを判別する(ステップS43)。
ステップS43の判別において、経由地が設定されていない場合には(ステップS43:No)、経路探索サーバ71は、処理をステップS45に移行する。
また、ステップS43の判別において、経由地が設定されている場合には(ステップS43:Yes)、この経由地を一旦記憶し(ステップS44)、ステップS41の処理において、充電スポットへの立ち寄りが設定されたか否かを判別する(ステップS45)。
【0061】
ステップS45の判別において、充電スポットへの立ち寄りが設定されている場合には(ステップS45:Yes)、経路探索サーバ71は、充電スポットを含む目的地及び案内経路を探索する(ステップS46)。経路探索サーバ71は、ステップS41の各探索条件に基づいて、ユーザの希望に合った各目的地に案内する複数の案内経路を探索する。
【0062】
ステップS45の判別において、充電スポットへの立ち寄りが設定されていない場合には(ステップS45:No)、経路探索サーバ71は、ステップS41の処理で設定された探索条件に基づいて、充電スポットで充電せずに現在のバッテリ残量で現在地Pから到達可能であり、かつ、ユーザの希望に沿った目的地候補に至るとともに、再び出発地に戻る複数の案内経路を探索してパーソナルコンピュータ端末73に経路データとして送信し、パーソナルコンピュータ端末73は、受信した経路データに基づいて、これら案内経路を表示部に表示する(ステップS47)。具体的には、第1実施形態で、図4に示したような画面(例えば、案内経路R1、R2、R3が表示された画面)が表示されることとなる。
この場合においても、第1実施形態と同様に、ステップS41の探索条件で指定された、バッテリ残量の60%〜80%の消費範囲内で到達可能なスポット及び経路を各目的地及び各案内経路として選択している。
【0063】
ステップS46又はステップS47において各案内経路を探索すると、経路探索サーバ71は、渋滞情報サーバ74に通信ネットワーク72を介してアクセスして時間帯毎の渋滞情報(渋滞予測情報)を取得し、渋滞予測を行って各案内経路R1、R2、R3を実際に移動するであろう時間帯に渋滞が発生するか否かの判別を行う(ステップS48)。
ステップS48の判別において、渋滞情報サーバからの渋滞情報に基づいて各案内経路の少なくともいずれかにおいて渋滞の発生が予測される場合には(ステップS48:Yes)、経路探索サーバ71は、出発時刻を出発予定時刻入力部52に入力された出発時刻から変更することで、対応する案内経路の渋滞を回避可能か否かを判別する(ステップS49)。
【0064】
ステップS49の判別において、出発時刻を変更することで渋滞を回避可能と判別した場合には(ステップS49:Yes)、経路探索サーバ71は、対応する案内経路において出発時刻を変更を提案する案内をパーソナルコンピュータ端末73に送信し、パーソナルコンピュータ端末73は、この案内を表示部に表示する(ステップS50)。ここで、パーソナルコンピュータ端末73の表示部には、変更後の出発時間が表示されるとともに、ユーザが出発時間の変更を承認するか否かを入力可能なボタン(不図示)が表示される。
【0065】
次に、経路探索サーバ71は、出発時間の変更を承認するか否かを入力可能なボタンが操作されて、ステップS50で表示した出発時間の変更がユーザに承認されたか否かを判別する(ステップS51)。
ステップS51の判別において、出発時間の変更が承認された場合には(ステップS51:Yes)、出発時間を変更することで渋滞を回避した結果、新たに可能になった目的地及び案内経路(不図示)があればこの目的地及び案内経路を目的地候補に加えるように再経路探索を行い、新たな経路探索結果をパーソナルコンピュータ端末73に送信する(ステップS52)。
【0066】
これにより、パーソナルコンピュータ端末73は、経路探索サーバ71により通知され、新たに可能になった目的地及び案内経路を案内経路に加えて表示部に表示する(ステップS53)。
目的地及び案内経路の確定は、ユーザが希望の案内経路をパーソナルコンピュータ端末73の入力部を介して、所望の案内経路を指定することで行われる。また、提示された目的地及び案内経路の中に、希望の目的地及び案内経路が無い場合は、ユーザはその旨を経路探索サーバに通知する操作(例えば、希望の目的地及び案内経路が無いことを入力するボタ等の操作)を行う。これにより、経路探索サーバ71は、再探索処理に移行し、以下、探索処理完了時と同様の処理を行うこととなる。
【0067】
ステップS48の判別において、渋滞情報サーバ74からの渋滞情報に基づいて各案内経路のいずれにおいても渋滞の発生が予測されない場合には(ステップS48:No)、経路探索サーバ71は、ステップS53に処理を移行し、検索結果の案内経路(例えば、図4に示した案内経路R1、R2、R3)がパーソナルコンピュータ端末73の表示部に表示される。
また、経路探索サーバ71は、ステップS49の判別において、出発時刻を変更しても渋滞を回避不能と判別した場合には(ステップS49:No)、渋滞情報サーバ74からの渋滞情報に基づいて各案内経路のいずれにおいても渋滞の発生が予測されない場合と同様に、ステップS53に処理を移行し、検索結果の案内経路(例えば、図4に示した案内経路R1、R2、R3)が表示部に表示される。
【0068】
続いて、経路探索サーバ71は、パーソナルコンピュータ端末73を介して、ユーザによって目的地及び案内経路が選択されたか否かを判別する(ステップS54)。
ステップS54の判別において、目的地及び案内経路が選択されていれば(ステップS54:Yes)、目的地及び案内経路を確定し、当該確定した目的地及び案内経路に対応する経路データをパーソナルコンピュータ端末73にダウンロードして、処理を終了する(ステップS55)。
また、経路探索サーバ71は、パーソナルコンピュータ端末73を介して、ユーザによっていずれの目的地及び案内経路も選択されなかった場合(ステップS54:No)、目的地及び案内経路を再探索し(ステップS56)、ステップS53に移行して他の目的地及び案内経路の候補を表示する。
【0069】
なお、ステップS56の再探索処理を行う場合、経由地設定部57、行き先設定及びバッテリ残量入力等の探索条件の変更が可能な旨を表示し、ユーザが行き先設定や探索条件変更を希望する旨の操作を行った場合には、ステップS41の処理に再び移行して、探索条件の再設定を行うように構成することも可能である。
ステップS55の処理で確定された目的地及び案内経路を含む経路データ(ドライブコースデータ)は、パーソナルコンピュータ端末73の記録媒体リーダライタを介してメモリカードなどの記録媒体に記録され、あるいは無線LAN、有線LAN通信回線を介して、直接的に車載のナビゲーション装置に転送され、ナビゲーション装置は、転送された経路データに基づいて経路案内をすることができる。
この場合において、ステップS41で探索条件として入力されたバッテリ残量と、実際の車両のバッテリ残量とが大きく異なり、そのままでは、カーナビゲーション装置側で転送された経路データに基づく経路案内ができないと判別した場合には、その旨を通知し、ユーザの指示の元に、目的地及び案内経路(経由地などを含む)を変更するように構成することも可能である。
【0070】
以上説明したように、本発明の第2実施形態によれば、ユーザがパーソナルコンピュータ端末73及び通信ネットワーク72を介して、経路探索条件を経路探索サーバに対して設定し、経路探索サーバ71は、経路探索データベースを用いて経路探索を行い、車両の充電を行わずにユーザの希望に沿った目的地まで到達し、再び出発地まで戻ってくることが可能な案内経路をその処理能力(処理能力はカーナビゲーション装置より高い)を生かして容易、かつ迅速に探索して、ユーザに経路データをダウンロードさせることができる。これにより、車両に充電しないで目的地まで行って、出発地に帰ってくることが可能な案内経路を簡単に得ることができ、実際に車両で移動中に充電により時間を無駄にすることがなく、有効に時間を利用することが可能な旅行の計画を容易に立てることができる。
【0071】
以上の説明においては、車両の充電を行わずにユーザの希望に沿った目的地まで到達し、再び出発地まで戻ってくる場合について説明したが、同様に車両の充電を行わずにユーザの希望に沿った目的地および当該目的地まで到達する案内経路の探索や、ユーザの希望に添った目的地(日帰り温泉、観光地、名産品・特産品販売店など)を探索し、当該目的地から、実施形態の出発地に代えて第2の目的地(例えば、あらかじめユーザが定めた宿泊地など)まで到達する案内経路の探索を行うように構成することも可能である。
【符号の説明】
【0072】
10 カーナビゲーション装置(ナビゲーション装置)
70 経路探索システム
71 経路探索サーバ
72 通信ネットワーク
73 パーソナルコンピュータ端末(情報処理端末)
C 充電スポット
E1、E2、E3 レストラン(経由地)
H1、H2 温泉宿(目的地候補あるいは目的地)
R1、R2、R3、R4、R5 案内経路
R11、R12、R21、R22、R31、R32 案内経路
T1 テーマパーク(目的地候補あるいは目的地)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
案内経路を探索するナビゲーション装置において、
少なくとも目的地を設定するための情報を入力し、
車両の駆動用のエネルギー残量を取得し、
前記エネルギー残量、及び前記情報に基づいて、前記エネルギー残量の所定の割合以上を消費し、かつ前記エネルギー残量で走行可能な距離内に収まるように、出発地から前記目的地を経て出発地に戻るドライブコースを探索可能としたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
ナビゲーション装置に接続される外部装置で探索したドライブコース情報を入力し、入力したドライブコース情報を前記エネルギー残量に応じて修正する機能を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のナビゲーション装置において、
前記目的地を設定するための情報は、前記目的地の種別あるいは前記目的地の方面を含むことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
情報処理端末と経路探索サーバとが通信ネットワークを介して接続された経路探索システムであって、
前記情報処理端末は、少なくとも目的地を設定するための情報およびドライブコースの検索対象の車両のエネルギー残量が入力されて、前記通信ネットワークを介して前記経路探索サーバに通知し、
前記経路探索サーバは、前記エネルギー残量、及び前記情報に基づいて、前記エネルギー残量の所定の割合以上を消費し、かつ前記エネルギー残量で走行可能な距離内に収まるように、出発地から前記目的地を経て出発地に戻るドライブコースを探索し、ドライブコースデータを前記情報処理端末に通知する、
ことを特徴とする経路探索システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−103141(P2012−103141A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−252473(P2010−252473)
【出願日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】