説明

ナビゲーション装置

【課題】検索された施設の中からユーザの希望予算に適合した適切な施設を表示することができるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】ユーザが希望する予算の範囲を設定し、所定の検索条件で施設を検索し、検索された施設のリスト61f〜61jを表示モニタ16に表示させ、施設の利用料金データを含む施設データに基づいて、ユーザが希望する予算の範囲内の施設をドルマークなどの目印を付した状態でリスト61f〜61jの上位に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設の検索を行うナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両の現在地に近いものから検索された施設をリストとして表示するナビゲーション装置が知られている(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−175567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
検索された施設に行っても施設の利用料金の関係でその施設を使用できない場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明のナビゲーション装置は、地図に関する情報と、施設の位置および利用料金の情報とを含む地図データを記憶するデータ記憶手段と、ユーザが希望する予算の範囲を決定する予算範囲決定手段と、所定の検索条件で施設を検索する施設検索手段と、施設検索手段により検索された施設のうち、利用料金が予算の範囲に適合した施設を強調した施設一覧を表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、検索された施設の中から、ユーザの希望予算に適合した施設を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施形態におけるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態における施設データを説明するための図である。
【図3】本発明の一実施形態における予算設定画面を説明するための図である。
【図4】本発明の一実施形態における検索条件設定操作を説明するための図である。
【図5】本発明の一実施形態における検索結果表示画面を説明するための図である。
【図6】本発明の一実施形態における経路誘導画面を説明するための図である。
【図7】本発明の一実施形態における検索された施設への経路誘導処理を説明するためのフローチャート図である。
【図8】本発明の一実施形態における検索された施設への経路誘導処理を説明するためのフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1を参照して、本発明の一実施形態によるナビゲーション装置1の構成を示す。このナビゲーション装置1は、施設検索を行い、検索された施設を表示モニタ16でリスト表示することができる。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、入力装置17、スピーカ18、タッチパネル19および記憶部20を備えている。
【0009】
制御回路11は、マイクロプロセッサおよびその周辺回路からなる。この制御回路11は、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。制御回路11は、記憶部20に記憶された地図データに基づいて所定の経路探索処理を行い、その処理結果を経路として表示モニタ16に表示させる。また、制御回路11はタイマ11aを有し、時刻を計測することができる。
【0010】
現在地検出装置14は、車両の現在地を検出する装置である。現在地検出装置14は、ジャイロセンサ14a、車速センサ14b、GPS(Global Positioning System)センサ14cなどからなる。ジャイロセンサ14aは、車両の進行方向を検出し、車速センサ14bは車速を検出する。GPSセンサ14cは、GPS衛星から送信されるGPS信号に基づいて現在地を検出する。現在地検出装置14は、これらの装置14a〜14cが検出した情報を使用して車両の現在地を検出する。ナビゲーション装置1は、現在地検出装置14により検出された車両の現在地に基づいて、地図の表示範囲などを決定する。また、ナビゲーション装置1は地図上に現在地を表示する。
【0011】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示させるための画像データを格納する。この画像データは、地図描画用データや各種の図形データからなり、記憶部20に記憶された地図データに基づいて適宜生成される。ナビゲーション装置1は、このようにして生成された画像データを用いることによって表示モニタ16に地図などを表示することができる。
【0012】
タッチパネル19は、表示モニタ16の表面に積層される透明のタッチスイッチであり、表示モニタ16に表示される画像はタッチパネル19を透過して表示される。表示モニタ16に表示されたボタンやメニュー画面の項目などをユーザが指などで押圧すると、タッチパネル19が押圧される。タッチパネル19は、押圧位置に応じた信号をタッチパネルコントロール部110に出力する。タッチパネルコントロール部110はタッチパネル19から出力された信号に基づいてタッチパネル19の押圧位置を算出し、その算出結果を制御回路11に出力する。そして、制御回路11は、押圧された各種ボタンやメニューに定義された処理が実行されるように制御を行う。
【0013】
記憶部20は、表示モニタ16に地図を表示するための地図データやナビゲーション装置1の設定を記憶する書き込み可能な不揮発性の記憶装置であり、たとえば、ハードディスクなどからなる。
【0014】
地図データは、地図表示用データ、経路探索用データ、施設データなどを含む。地図表示用データおよび経路探索用データには、道路のリンク情報およびノード情報が含まれている。地図表示用データは、広域から詳細まで複数の縮尺の地図データを有し、ユーザの要求にしたがって、表示地図の縮尺を変更することができる。
【0015】
施設データは、図2に示すように、施設のカテゴリ毎に分類されており、施設のカテゴリ毎に、施設に関する情報が記憶されている。施設に関する情報として、施設を識別するための施設ID21、施設の名称22、複数の時間帯における利用料金23〜25、施設の位置座標26、施設の住所27および施設の電話番号28が格納されている。図2では、複数の時間帯における利用料金23〜25の例として、ファーストフード店における朝食の時間帯(午前6時〜午前11時)の利用料金23、昼食の時間帯(午前12時〜午後3時)の利用料金24、および夕食の時間帯(午後5時〜午後10時)の利用料金25を示している。なお、時間帯の数は三つに限定されず、一つ以上であればよい。
【0016】
たとえば、施設のカテゴリ「ファーストフード」では、施設ID21が「002−001」である施設について以下の情報が格納されている。施設の名称22は、「AAAA」であり、朝食の時間帯(午前6時〜午前11時)の利用料金23は「$4」である。昼食の時間帯(午前12時〜午後3時)の利用料金24は「$5」であり、夕食の時間帯(午後5時〜午後10時)の利用料金25は「$7」である。施設の位置座標26は「X1,Y1」であり、施設の住所27は「ABCD」であり、施設の電話番号28は「012345」である。
【0017】
なお、地図データは、DVD−ROMやCD−ROMなどから読み出してもよい。
【0018】
表示モニタ16は、車両の現在地周辺の地図やメニュー画面などの各種情報を表示する。入力装置17は、ユーザが各種コマンドの設定などするための操作キーを有し、操作パネル上のボタンスイッチなどによって実現される。スピーカ18は、ユーザに操作案内したり、経路誘導したりするための音声を出力する。
【0019】
ユーザは、表示モニタ16の画面の指示やスピーカ18からの音声指示にしたがって入力装置17やタッチパネル19を操作することにより、目的地を設定することができる。
【0020】
目的地がユーザによって設定されると、現在地に経路探索の開始点が設定され、目的地に経路探索の終了点が設定される。そして、開始点から終了点までの経路演算を所定のアルゴリズムに基づいて行う。このようにして求められた経路は、表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、ほかの道路とは区別して表示モニタ16に表示される。これにより、ユーザは地図上の探索された経路を表示モニタ16上で認識することができる。また、ナビゲーション装置1は、探索された経路にしたがって車両が走行できるように、ユーザに対して画面や音声などによる進行指示を行い、車両を経路誘導する。
【0021】
図3を参照して、ユーザの希望予算を入力する予算設定画面を説明する。ナビゲーション装置1に希望予算を入力する場合は、不図示のメニュー画面から「予算設定」を選択する。その結果、図3に示すように予算設定画面30が表示モニタ16に表示される。予算設定画面30には、朝食31a、昼食31bおよび夕食31cについて、予算の下限値、予算の上限値を入力する入力欄が表示される。ユーザは、入力装置17を操作して、予算の下限値、予算の上限値を入力する。図3の予算設定画面30では、朝食31aの予算が10ドル以下であり、昼食31bの予算が12ドル以上、20ドル以下であり、夕食31cの予算が25ドル以上である。図2の例であれば、朝食は「AAAA」および「BBBB」の利用料金が希望予算の範囲内である。また、昼食は「CCCC」および「DDDD」の利用料金が希望予算の範囲内である。同様に夕食は、「DDDD」の利用料金が希望予算の範囲内である。入力されたユーザの希望予算は、記憶部20に記憶される。
【0022】
図4を参照して施設検索の操作を説明する。施設検索を行う場合は、不図示のメニュー画面から「施設検索」を選択する。その結果、図4(a)に示すように施設検索の方法を選択するためのメニュー画面である、施設検索方法選択画面40が表示モニタ16に表示される。施設検索方法選択画面40には、施設検索の方法を示した項目41a〜41eが表示される。ユーザはこれらの項目41a〜41eの中からひとつの項目を押圧することによって施設検索の方法を選択することができる。
【0023】
項目41aは、施設のカテゴリから検索する項目である。項目41bは、施設の名称から検索する項目である。項目41cは、施設の住所から検索する項目である。項目41dは、施設の電話番号から検索する項目である。項目41eは、現在地の周辺から施設を検索する項目である。施設のカテゴリから施設検索を行う場合は、ユーザは項目41aを押圧する。
【0024】
ユーザが図4(a)の項目41aを押圧すると、図4(b)に示すカテゴリ選択画面50が表示モニタ16に表示される。カテゴリ選択画面50は、施設検索を行うときの検索条件となる施設のカテゴリを選択するためのメニュー画面である。以下、このメニュー画面50をカテゴリ選択画面と呼ぶ。カテゴリ選択画面50には、施設のカテゴリを示した項目51a〜51hが表示される。ユーザは、これらの項目51a〜51hの中からひとつの項目を押圧することによって検索条件のカテゴリを選択することができる。そして、ユーザによって選択されたカテゴリの施設が検索される。
【0025】
項目51aはファーストフードの項目である。項目51bはガソリンスタンドの項目である。項目51cはホテルの項目である。項目51dはコンビニエンスストアの項目である。項目51eは銀行の項目である。項目51fはスーパーマーケットの項目である。項目51gはサービスエリアの項目である。項目51hは公園の項目である。ファーストフードの施設を検索する場合は、ユーザは項目51aを押圧する。
【0026】
図5は、施設の検索結果を示す検索結果表示画面60を説明するための図である。施設の検索が終了すると、検索結果表示画面60が表示モニタ16に表示される。検索結果表示画面60には、検索された施設61a〜61eが、その施設61a〜61eと現在地との間の距離とともにリストとして表示される。施設61a〜61eと現在地との間の距離が小さい施設ほどリストの上位に表示される。
【0027】
また、検索結果表示画面60には、距離ボタン62とアルファベット順ボタン63と予算ボタン64とが表示される。ユーザが距離ボタン62を押圧すると、施設61a〜61eと現在地との間の距離が小さい施設ほど、検索された施設がリストの上位に表示されるようになる。ユーザがアルファベット順ボタン63を押圧すると、検索された施設はアルファベット順にリストとして表示されるようになる。ユーザが予算ボタン64を押圧すると、図5(b)に示すように、検索された施設61f〜61jが、その施設61f〜61jと現在地との間の距離ともにリストとして表示される。このとき、利用料金が図3の予算設定画面30で設定された予算の下限値以上かつ上限値以下の範囲内にある施設をリストの上位に表示する。また、利用料金が予算の範囲内の施設にはドルマークが表示される。
【0028】
検索結果表示画面60に表示された施設の中の1つの施設をユーザが押圧すると、押圧された施設を目的地とし、現在地を出発地として経路探索が行われる。経路探索が終了すると、図6に示すように、現在地周辺の地図70が表示モニタ16に表示され、経路誘導が開始される。地図70には、車両の現在地を示す自車マーク71および探索された経路72が表示される。
【0029】
次に、図7および図8のフローチャートを参照して、本発明の一実施形態における検索された施設への経路誘導処理を説明する。図7および図8の処理は、施設検索の検索条件が設定されるとスタートするプログラムにより、制御回路11において実行される。
【0030】
ステップS101では、施設データを使用して設定された検索条件で施設を検索する。ステップS102では、現在地検出装置14を使用して車両の現在地を検出する。ステップS103では、検索された施設の位置座標26を施設データから取得した後、検索された施設と現在地との間の距離を算出する。
【0031】
ステップS104では、現在地からの距離が小さい施設から、検索された施設をソートする。ステップS105では、検索された施設とその施設の現在地からの距離とを、ステップS104でソートされた順序に並べ、表示モニタ16に検索結果表示画面としてリスト表示する。ステップS106では、タッチパネルコントロール部110によって算出されたタッチパネル19の押圧位置に基づいて、リスト表示された施設がユーザのタッチパネル19の押圧によって選択されたか否かを判定する。リスト表示された施設が選択された場合はステップS106が肯定判定され、ステップS107へ進む。選択されていない場合は、ステップS106が否定判定され、図7のステップS201へ進む。
【0032】
ステップS107では、選択された施設に目的地を設定する。ステップS108では、出発地から目的地までの経路を探索する。ステップS109では、探索された経路を示した現在地周辺の地図を表示モニタ16に表示させ、経路誘導の音声をスピーカ17から出力させ、経路誘導を行う。
【0033】
図8のステップS201では、タッチパネルコントロール部110によって算出されたタッチパネル19の押圧位置に基づいて、検索結果表示画面の予算ボタンが選択されたか否かを判定する。予算ボタンが選択された場合はステップS201が肯定判定され、ステップS202へ進む。予算ボタンが選択されていない場合はステップS201が否定判定され、ステップS208へ進む。
【0034】
ステップS202では、タイマ11aを使用して時刻を計測する。ステップS203では、施設データの朝食の時間帯(午前6時〜午前11時)の利用料金23、昼食の時間帯(午前12時〜午後3時)の利用料金24および夕食の時間帯(午後5時〜午後10時)の利用料金25の中から、ステップS202で計測した時刻に該当する予算を選択し、検索された施設の予算を施設データから読み出す。読み出された施設データは、ソート可能なデータ構造とする。たとえば、連結リストなどの構造とすればよい。
【0035】
ステップS204では、検索された施設を予算の昇順にソートする。ステップS205では、それらのソートされた施設の内、予算が下限値以上かつ上限値以下の施設がリストの上位になるように並び替える。このようにすることにより、ステップS203で検索された施設は、予算が下限値以上かつ上限値以下の施設、下限値未満の施設、上限値より大きい施設の順番に並び替えられる。ステップS206では、並べた順序で施設と、その施設の現在地からの距離とをリスト表示した検索結果表示画面を表示モニタ16に表示させる。ステップS207では、検索結果表示画面に表示された施設の中で予算内の施設にドルマークを表示する。そして、図1のステップS106に戻る。
【0036】
ステップS208では、タッチパネルコントロール部110によって算出されたタッチパネル19の押圧位置に基づいて、検索結果表示画面のアルファベット順ボタンが選択されたか否かを判定する。アルファベット順ボタンが選択された場合はステップS208が肯定判定され、ステップS209へ進む。アルファベット順ボタンが選択されていない場合はステップS208が否定判定され、ステップS211へ進む。
【0037】
ステップS209では、検索された施設を施設の名称のアルファベット順にソートする。ステップS210では、施設と、その施設の現在地からの距離とを、ソートされた順序でリスト表示した検索結果表示画面を表示モニタ16に表示させる。そして、図1のステップS106に戻る。
【0038】
ステップS211では、タッチパネルコントロール部110によって算出されたタッチパネル19の押圧位置に基づいて、検索結果表示画面の距離ボタンが選択されたか否かを判定する。距離ボタンが選択された場合はステップS211が肯定判定され、ステップS104に戻る。距離ボタンが選択されていない場合はステップS211が否定判定され、ステップS201に戻る。
【0039】
以上の実施形態によるナビゲーション装置1は次のような作用効果を奏する。
(1)本実施の形態のナビゲーション装置1は、地図に関する情報、並びに、各施設の位置および施設毎の利用料金に関する情報を含む地図データを記憶する記憶部20を備え、ユーザの希望予算の下限値と上限値を決定し(図3)、所定の検索条件で施設を検索する(図7のステップS101)。そして、施設の利用料金データと予算の範囲に基づいて、利用料金データに対応した施設の予算が下限値以上かつ上限値以下であるものをリストの上位に表示されるように並び替え(図8のステップS204およびS205)、ドルマークを付して表示する(図8のステップS207)。これにより、検索された施設の中からユーザの希望予算に適合した施設を強調して表示することができる。
【0040】
(2)本実施の形態のナビゲーション装置1は、施設の予算を表す利用料金データを時間帯ごとに分けて記憶できる(図2)。また、ユーザの希望予算の下限値と上限値も時間帯ごとに分けて決定する(図3)。そして、タイマ11aが取得した現在時刻に対応した時間帯の施設の予算が当該時間帯の希望予算の下限値以上かつ上限値以下であるものをリストの上位に表示されるように並び替え(図8のステップS204およびS205)、ドルマークを付して表示する(図8のステップS207)。これにより、たとえば朝食、昼食、夕食といったように時間帯によって料金が異なるものに対しても適切に対応できる。
【0041】
(3)本実施の形態のナビゲーション装置1では、施設の予算が希望予算の下限値以上かつ上限値以下の施設を、リストの上位に表示させるようにした(図8のステップS204およびS205)。これにより、ユーザは検索された施設の中からユーザの希望予算に適合した施設を容易に識別できる。
【0042】
(4)本実施の形態のナビゲーション装置1では、施設の予算が希望予算の下限値以上かつ上限値以下の施設に対してドルマークなどの所定の目印を表示する(図8のステップS207)。これにより、ユーザは検索された施設の中からユーザの希望予算に適合した施設を容易に識別できる。
【0043】
以上の実施の形態のナビゲーション装置1を次のように変形することができる。
(1)宿泊施設など、時間帯で異なる価格情報を有する施設であれば、本発明は、ファーストフードなどの食事を提供する施設に限定されない。
【0044】
(2)1日の予算内で施設の検索を行うようにしてもよい。この場合、まず、1日の予算を設定する。そして、その日に使った費用(食事代以外も含む)の総額を算出する。ETC(Electronic Toll Collection System)カード決済なら、ナビゲーション装置1が自動的に合算できる。1日の予算が1日に使用した総額よりも大きい場合は、1日の予算から使用した総額を差し引いた残高で利用できる施設をリストの上位に並び替え、ドルマークなどの目印を付した状態で表示する。なお、1日の予算のほかに時間帯ごとの食事の予算をさらに設定してもよく、それらの合計に基づいて1日の予算を算出してもよい。また、週単位、月単位の予算を設定できるようにしてもよい。
【0045】
(3)検索された施設の中で、設定された予算の範囲内の施設のみを、現在地からの距離の順序で並べて検索結果画面に表示するようにしてもよい。また、検索された施設の中で、設定された範囲内の予算の施設を、アルファベットの順序で並べて検索結果画面に表示するようにしてもよい。
【0046】
(4)施設を並べる順序は、名称順であれば、アルファベット順に限定されない。たとえば、50音順で施設を並べるようにしてもよい。
【0047】
(5)予算の範囲内の施設であることがわかれば、表示する目印はドルマークに限定されない。
【0048】
実施形態と変形例の一つ、もしくは複数を組み合わせることも可能である。変形例同士をどのように組み合わせることも可能である。
【0049】
以上の説明はあくまで一例であり、発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではない。
【符号の説明】
【0050】
1 ナビゲーション装置
11 制御回路
11a タイマ
14 現在地検出装置
16 表示モニタ
17 入力装置
18 スピーカ
19 タッチパネル
20 記憶部
30 予算設定画面
40 施設検索方法選択画面
50 カテゴリ選択画面
60 検索結果表示画面
70 現在地周辺の地図
110 タッチパネルコントロール部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図に関する情報と、施設の位置および利用料金の情報とを含む地図データを記憶するデータ記憶手段と、
ユーザが希望する予算の範囲を決定する予算範囲決定手段と、
所定の検索条件で前記施設を検索する施設検索手段と、
前記施設検索手段により検索された施設のうち、前記利用料金が前記予算の範囲に適合した施設を強調した施設一覧を表示する表示手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記データ記憶手段は、複数の時間帯にそれぞれ対応した利用料金の情報を複数記憶し、
前記予算範囲決定手段は、前記複数の時間帯に対応する前記予算の範囲を複数決定し、
前記表示手段は、前記施設検索手段により検索された施設のうち、現在時刻に対応した時間帯の前記利用料金が前記予算の範囲に含まれる施設を強調した施設一覧を表示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のナビゲーション装置において、
前記表示手段は、前記施設検索手段により検索された施設のうち、前記利用料金が前記予算の範囲に含まれる施設を前記施設一覧の上位に表示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載のナビゲーション装置において、
前記表示手段は、前記施設検索手段により検索された施設のうち、前記利用料金が前記予算の範囲に含まれる施設を、前記予算の範囲内の利用料金であることを示す目印と共に前記施設一覧に表示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載のナビゲーション装置において、
1日を通してユーザが支払った金銭の総額を記憶する金銭記憶手段をさらに備え、
前記予算範囲決定手段は、1日の希望予算を決定し、
前記表示手段は、前記希望予算から前記金銭記憶手段に記憶されている金銭の総額を減算した差額を算出し、前記施設検索手段により検索された施設のうち、前記利用料金が前記差額以下の施設を強調した施設一覧を表示することを特徴とするナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−133434(P2011−133434A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−295235(P2009−295235)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】