説明

ネガ型平版印刷版原版及びそれを用いる平版印刷方法

【課題】現像処理工程を行うことなく、機上現像可能なネガ型平版印刷版原版、及びそのネガ型平版印刷版原版を使用する平版印刷方法を提供する。水溶性樹脂を有する水溶液により現像可能なネガ型平版印刷版原版、及びそのネガ型平版印刷版原版を使用する平版印刷方法を提供する。UVインキ(紫外線硬化インキ)を用いた印刷を行っても、非画像部細線再現性に優れたネガ型平版印刷版原版を提供する。また、細線再現性および耐刷性を良好に両立させ、かつ機上現像時のカス発生が抑制されたネガ型平版印刷版原版を提供する。
【解決手段】親水性支持体上に、親水性基及び側鎖に尿素結合を有する高分子化合物を含有する光重合性層を有することを特徴とするネガ型平版印刷版原版;該ネガ型平版印刷版原版を用いた平版印刷方法。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
親水性支持体上に、親水性基及び側鎖に尿素結合を有する高分子化合物を含有する光重合性層を有することを特徴とするネガ型平版印刷版原版。
【請求項2】
該高分子化合物が、下記一般式(I)で示される側鎖に尿素結合を有するモノマーから誘導される単位を有することを特徴とする請求項1記載のネガ型平版印刷版原版。
【化1】


(上記式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、又はカルボキシル基、もしくはその塩を表し、R3は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、又はアリール基を表す。R4及びR5は、それぞれ独立に水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基を表す。Xは2価の連結基を表す。)
【請求項3】
該親水性基が、下記一般式(II)で示されるアルキレンオキサイド構造であることを特徴とする請求項1又は2に記載のネガ型平版印刷版原版。
【化2】


(上記式中、Rは水素原子又はメチル基を表し、aは1、3又は5であり、lは1〜9の整数を表す。)
【請求項4】
該高分子化合物が側鎖にエチレン性不飽和結合を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のネガ型平版印刷版原版。
【請求項5】
該光重合層が、増感色素、重合開始剤及び重合性モノマーを含有することを特徴する請求項1〜4のいずれか一項に記載のネガ型平版印刷版原版。
【請求項6】
該光重合層が、赤外線吸収剤、重合開始剤及び重合性モノマーを含有することを特徴する請求項1〜4のいずれか一項に記載のネガ型平版印刷版原版。
【請求項7】
該光重合層が、マイクロカプセル又はミクロゲルを含有することを特徴する請求項1〜6のいずれか一項に記載のネガ型平版印刷版原版。
【請求項8】
該光重合層において、該親水性基及び側鎖に尿素結合を有する高分子化合物を含むバインダーポリマーと重合性モノマーとの質量比が、3/2〜1/3であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のネガ型平版印刷版原版。
【請求項9】
親水性支持体と該光重合層の間に、親水性支持体吸着性基および付加重合可能なエチレン性二重結合を有する化合物を含有する下塗り層を有することを特徴とする請求項1〜8記載のいずれか一項にネガ型平版印刷版原版。
【請求項10】
該光重合層が印刷インキ及び/又は湿し水により除去可能であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のネガ型平版印刷版原版。
【請求項11】
該印刷インキがUVインキであることを特徴とする請求項10に記載のネガ型平版印刷版原版。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一項に記載のネガ型平版印刷版原版を、印刷機に装着し、レーザーで画像様に露光した後、又は、レーザーで画像様に露光した後、印刷機に装着し、該ネガ型平版印刷版原版に印刷インキ及び/又は湿し水を供給して、光重合層の未露光部分を除去し、印刷する平版印刷方法。
【請求項13】
該印刷インキがUVインキである、請求項12に記載の平版印刷方法。
【請求項14】
該光重合層が水溶性樹脂を有する水溶液により除去可能であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のネガ型平版印刷版原版。
【請求項15】
該光重合層が、pHが8.5〜10.8の範囲内である水溶性樹脂を有する水溶液により除去可能である、請求項1〜9及び14のいずれか一項に記載のネガ型平版印刷版原版。
【請求項16】
該光重合層が、pHが8.5〜10.8の範囲内で、炭酸イオン、炭酸水素イオン及び水溶性樹脂を有する水溶液により除去可能である、請求項1〜9及び14のいずれか一項に記載のネガ型平版印刷版原版。
【請求項17】
前記親水性基が酸基である、請求項1〜9、及び14〜16のいずれか一項に記載の平版印刷版原版。
【請求項18】
前記酸基がカルボキシル基である、請求項17に記載の平版印刷版原版。
【請求項19】
請求項1〜9及び14〜18のいずれか一項に記載のネガ型平版印刷版原版を、レーザーで画像様に露光した後、水溶性樹脂を有する水溶液を接触させブラシで擦る現像処理を施して光重合層の未露光部分を除去し、印刷機に装着し、次いで該ネガ型平版印刷版原版に印刷インキ及び/又は湿し水を供給して印刷する平版印刷方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2009−255495(P2009−255495A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−221175(P2008−221175)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】