説明

パターン形成方法、感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、レジスト膜、電子デバイスの製造方法及び電子デバイス

【課題】ラインウィズスラフネス等のラフネス性能、局所的なパターン寸法の均一性、及び露光ラチチュードに優れ、パターンサイズの現像時間依存性が小さく、かつ現像により形成されるパターン部の膜厚低下、いわゆる膜べりを抑制できるパターン形成方法、それに用いられる感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、及びレジスト膜、電子デバイスの製造方法、及び電子デバイスを提供する。
【解決手段】(ア)下記一般式(I)又は(II)で表される繰り返し単位(a1)を樹脂(P)中の全繰り返し単位に対して20モル%以上有する樹脂(P)、及び活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化合物(B)を含有する感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物によって膜を形成する工程、(イ)膜を露光する工程、及び(ウ)露光された膜を、有機溶剤を含む現像液を用いて現像してネガ型のパターンを形成する工程を有するパターン形成方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(ア)下記一般式(I)又は(II)で表される繰り返し単位(a1)を樹脂(P)中の全繰り返し単位に対して20モル%以上有する樹脂(P)、及び活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化合物(B)を含有する感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物によって膜を形成する工程、
(イ)該膜を露光する工程、及び
(ウ)該露光された膜を、有機溶剤を含む現像液を用いて現像してネガ型のパターンを形成する工程
を有するパターン形成方法。
【化1】


上記一般式(I)及び(II)中、
及びXは、各々独立にポリマー主鎖を構成する重合単位構造を表す。
Raは、(n+1)価の脂環式炭化水素基を表す。
Raは、(p×2+1)価の脂環式炭化水素基を表す。
11、L12、L21及びL22は、各々独立に単結合又は2価の連結基を表す。
Rb及びRbは、各々独立に水素原子又は1価の有機基を表す。
n及びpは、各々独立に1以上の整数を表す。
mは0〜2の整数を表す。
oは0又は1を表す。
は下記群(a)〜(c)から選択される(m+1)価の極性基を表す。
は下記群(b)及び(c)から選択される(o+2)価の極性基を表す。
群(a):カルボキシル基(−COOH)、シアノ基(−CN)、ニトロ基(−NO)及びアルデヒド基(−CHO)よりなる1価の極性基の群
群(b):ケト基(−CO−)、カーボネート基(−O−CO−O−)、カルボン酸無水物基(−CO−O−CO−)、スルフィニル基(−SO−)、スルホニル基(−SO−)及びスルホネート基(−SO−O−)よりなる2価の極性基の群
群(c):アミノ基(−N<)、アミド基(−CO−N<)、スルホンアミド基(−SO−N<)、下記式で表されるイミド基、及び
【化2】


下記式で表されるスルホンイミド基
【化3】


よりなる3価の極性基の群
ただし、Yがケト基のとき、Rbがアルコキシ基となることはなく、Yがケト基のとき、2価の連結基L22が酸素原子となることはない。
【請求項2】
前記一般式(I)又は(II)におけるX及びXが、各々独立に(メタ)アクリレートに由来する重合単位構造である、請求項1に記載のパターン形成方法。
【請求項3】
前記一般式(I)又は(II)における脂環式炭化水素基Ra又はRaが炭素数7以上の多環式炭化水素基である、請求項1又は2に記載のパターン形成方法。
【請求項4】
前記一般式(I)におけるYがカルボキシル基である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
【請求項5】
前記一般式(I)又は(II)で表される繰り返し単位の含有量が、前記樹脂(P)中の全繰り返し単位に対して25〜70モル%である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
【請求項6】
前記樹脂(P)が、更に、下記一般式(III)又は(IV)で表される繰り返し単位のうちの少なくとも1種を含有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
【化4】


上記一般式(III)中、
は、水素原子、アルキル基、シアノ基又はハロゲン原子を表す。
〜Rは、各々独立に、鎖状アルキル基を表す。
上記一般式(IV)中、
Xaは、水素原子、アルキル基、シアノ基又はハロゲン原子を表す。
Ry〜Ryは、各々独立に、鎖状アルキル基を表す。
Zは、(n’+1)価の、環員としてヘテロ原子を有していてもよい多環式炭化水素構造を有する連結基を表す。Zは、多環を構成する原子団としてのエステル結合を含有していてもよい。
及びLは、各々独立に、単結合又は2価の連結基を表す。
n’は1〜3の整数を表す。
n’が2又は3のとき、複数のL、複数のRy、複数のRy、及び、複数のRyは、各々、同一であっても異なっていてもよい。
【請求項7】
前記一般式(III)及び(IV)で表される繰り返し単位の含有量の総和が、前記樹脂(P)中の全繰り返し単位に対して50モル%以上である、請求項6に記載のパターン形成方法。
【請求項8】
前記化合物(B)が、活性光線又は放射線の照射により下記一般式(V)又は(VI)で表される有機酸を発生する化合物である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
【化5】


上記一般式中、
Xfは、各々独立に、フッ素原子、又は、少なくとも1つのフッ素原子で置換されたアルキル基を表す。
11及びR12は、各々独立に、水素原子、フッ素原子、又は、アルキル基を表す。
Lは、各々独立に、2価の連結基を表す。
Cyは、環状の有機基を表す。
Rfは、フッ素原子を含んだ基である。
xは、1〜20の整数を表す。
yは、0〜10の整数を表す。
zは、0〜10の整数を表す。
【請求項9】
前記感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物が、活性光線又は放射線の照射により塩基性が低下する、塩基性化合物又はアンモニウム塩化合物(C)を更に含有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
【請求項10】
前記感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物が、フッ素原子及び珪素原子の少なくともいずれかを有する疎水性樹脂を更に含有する、請求項1〜9のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
【請求項11】
前記現像液が、ケトン系溶剤、エステル系溶剤、アルコール系溶剤、アミド系溶剤及びエーテル系溶剤からなる群より選択される少なくとも1種類の有機溶剤を含有する現像液である、請求項1〜10のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
【請求項12】
露光が液浸露光である、請求項1〜11のいずれか1項に記載のパターン形成方法。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1項に記載のパターン形成方法に供せられる感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物。
【請求項14】
請求項13に記載の感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物により形成されるレジスト膜。
【請求項15】
請求項1〜12のいずれか1項に記載のパターン形成方法を含む、電子デバイスの製造方法。
【請求項16】
請求項15に記載の電子デバイスの製造方法により製造された電子デバイス。

【公開番号】特開2013−47790(P2013−47790A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−158041(P2012−158041)
【出願日】平成24年7月13日(2012.7.13)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】