説明

パッケージファイル配信システム、パッケージファイル配信システムのパッケージファイル配信方法、パッケージファイル配信サーバ装置、パッケージファイル配信サーバプログラム、パッケージファイル再生端末装置、パッケージファイル再生端末プログラムおよびファイルパッケージ端末装置。

【課題】再生データとDRM情報とインベントリ情報とを一体にしたパッケージファイルを配信し、再生データの再生を制限する。
【解決手段】ファイルパッケージ端末装置200は、再生データ、DRM情報およびインベントリ情報をパッケージ化したパッケージファイル110を生成し、生成したパッケージファイル110をパッケージファイル配信サーバ300に提供する。パッケージファイル配信サーバ300は、ファイルパッケージ端末装置200から提供されたパッケージファイル110を登録する。パッケージファイル配信サーバ300は、パッケージファイル110をパッケージファイル再生端末装置400へ配信する。パッケージファイル再生端末装置400は、パッケージファイル110を再生するユーザとパッケージファイル110をダウンロードしたユーザとが一致する場合にパッケージファイル110に含まれる画像データを再生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、ネットワークで画像データを配信するシステムにおけるパッケージファイル配信システム、パッケージファイル配信システムのパッケージファイル配信方法、パッケージファイル配信サーバ装置、パッケージファイル配信サーバプログラム、パッケージファイル再生端末装置、パッケージファイル再生端末プログラムおよびファイルパッケージ端末装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
音声や動画の送信においては、さまざまな種類のデータや標準的なデータ圧縮方法により圧縮したデータを保持できるコンテナフォーマットが多く用いられている。
WAV、AIFF、AVI、MOV、MPEGはコンテナフォーマットの一例である。
【0003】
また、アクセス情報を収集するためには、WEBページのHTMLにjavascript(登録商標)を埋め込む必要があった。
【0004】
音声、動画、副題、章(チャプター)、字幕、メタデータ(タグ)などをコンテナフォーマットにより圧縮して保持し、さまざまな種類のデータを識別したりまとめたりすることができる。
しかし、文字情報であるインベントリは、コンテナフォーマットで保存された動画などと一体として保持されない。
【0005】
インベントリは動画などとは別のデータベースで管理され、データベースが壊れると動画などとの対応がとれなくなってしまう。つまり、データの維持能率が低い。
この場合、個人情報や特定のキーワードなどのインベントリを特別なアプリケーションを用いて動画などから抽出する必要がある。
【0006】
WMRM(Windows Media Rights Management)(Windowsは登録商標である)のような特定のコンテナフォーマット用の認証があるがその汎用性は低い。
また、静止画用のコンテナフォーマットは存在しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−091990号公報
【特許文献2】特開平7−123392号公報
【特許文献3】特開平11−096237号公報
【特許文献4】再表2002−056220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、例えば、再生データとDRM情報(DRM:Digital Rights Management)とインベントリ情報とを一体にしたパッケージファイルを配信し、再生データの再生を制限できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のパッケージファイル配信システムは、
再生する再生データとユーザの認証に用いるユーザ認証情報とを含んだパッケージファイルを配信するパッケージファイル配信サーバ装置とパッケージファイルに含まれる再生データを再生するパッケージファイル再生端末装置とを有し、
前記パッケージファイル配信サーバ装置は、
複数のパッケージファイルを記憶するパッケージファイル記憶部と、
前記パッケージファイル配信サーバ装置に対するユーザのログインデータとしてサーバログインデータを前記パッケージファイル再生端末装置から受信するサーバログイン処理部と、
配信するパッケージファイルを配信要求ファイルとして指定するパッケージファイル配信要求を前記パッケージファイル再生端末装置から受信する配信要求受信部と、
前記配信要求受信部により受信されたパッケージファイル配信要求に基づいて前記配信要求ファイルを前記パッケージファイル記憶部から入力し、入力した配信要求ファイルに含まれるユーザ認証情報と前記サーバログイン処理部により受信されたサーバログインデータとに基づいて前記配信要求ファイルの配信を許可するか否かを判定する配信許可判定部と、
前記配信許可判定部により配信許可された場合、前記配信要求ファイルと前記サーバログインデータとを含んだ配信ファイルを生成し、生成した配信ファイルを前記パッケージファイル再生端末装置へ配信するパッケージファイル配信部とを備え、
前記パッケージファイル再生端末装置は、
前記サーバログインデータを入力し、入力したサーバログインデータを前記パッケージファイル配信サーバ装置へ送信するサーバログイン部と、
前記パッケージファイル配信要求を前記パッケージファイル配信サーバ装置へ送信し、前記パッケージファイル配信サーバ装置から前記配信ファイルを受信する配信要求部と、
前記配信要求部により受信された配信ファイルを記憶する配信ファイル記憶部と、
前記パッケージファイル再生端末装置に対するユーザのログインデータとして端末ログインデータを入力する端末ログイン処理部と、
再生する配信ファイルを再生要求ファイルとして指定する配信ファイル再生要求を入力する再生要求入力部と、
前記再生要求入力部に入力された配信ファイル再生要求に基づいて前記再生要求ファイルを前記配信ファイル記憶部から入力し、入力した再生要求ファイルに含まれるサーバログインデータと前記端末ログイン処理部に入力された端末ログインデータとに基づいて前記再生要求ファイルの再生を許可するか否かを判定する再生許可判定部と、
前記再生許可判定部により再生許可された場合、前記再生要求ファイルに含まれる再生データを再生する配信ファイル再生部とを備える。
【0010】
前記パッケージファイル配信サーバ装置の前記パッケージファイル配信部は、配信ファイルのコピーを許可するか否かを示すコピー許可情報を含んだ配信ファイルを配信し、
前記パッケージファイル再生端末装置の前記再生許可判定部は、前記再生要求ファイルに含まれるサーバログインデータと前記端末ログイン処理部に入力された前記端末ログインデータとに基づいて前記パッケージファイル配信サーバ装置にログインしたユーザと前記パッケージファイル再生端末装置にログインしたユーザとが同じユーザであるか否かを判定し、同じユーザである場合に前記再生要求ファイルの再生を許可し、異なるユーザである場合に前記再生要求ファイルに含まれるコピー許可情報を参照し、参照したコピー許可情報がコピー許可を示す場合に前記再生要求ファイルの再生を許可し、参照したコピー許可情報がコピー不許可を示す場合に前記再生要求ファイルの再生を許可しない。
【0011】
前記パッケージファイル再生端末装置は、さらに、
前記再生許可判定部により再生許可されなかった場合、前記再生要求ファイルに含まれる再生データを壊す配信ファイル破壊部を備える。
【0012】
パッケージファイルに含まれるユーザ認証情報は、ユーザ認証の要否を示す認証要否情報とユーザ認証を行うユーザ認証装置を指定する認証装置情報とユーザ認証の方法を示す認証方法情報とを含み、
前記配信許可判定部は、前記配信要求ファイルに含まれるユーザ認証情報を参照し、前記認証要否情報がユーザ認証を要することを示す場合に前記認証装置情報に指定されたユーザ認証装置へ前記サーバログインデータと前記認証方法情報とを送信し、前記ユーザ認証装置からユーザを認証許可するか否かを示す認証結果を受信し、受信した認証結果に基づいて前記配信ファイルの配信を許可するか否かを判定する。
【0013】
本発明のパッケージファイル配信方法は、
再生する再生データとユーザの認証に用いるユーザ認証情報とを含んだパッケージファイルを配信するパッケージファイル配信サーバ装置とパッケージファイルに含まれる再生データを再生するパッケージファイル再生端末装置とを有するパッケージファイル配信システムのパッケージファイル配信方法であって、
前記パッケージファイル配信サーバ装置は、複数のパッケージファイルを記憶するパッケージファイル記憶部と、サーバログイン処理部と、配信要求受信部と、配信許可判定部と、パッケージファイル配信部とを備え、
前記サーバログイン処理部が、前記パッケージファイル配信サーバ装置に対するユーザのログインデータとしてサーバログインデータを前記パッケージファイル再生端末装置から受信し、
前記配信要求受信部が、配信するパッケージファイルを配信要求ファイルとして指定するパッケージファイル配信要求を前記パッケージファイル再生端末装置から受信し、
前記配信許可判定部が、前記配信要求受信部により受信されたパッケージファイル配信要求に基づいて前記配信要求ファイルを前記パッケージファイル記憶部から入力し、入力した配信要求ファイルに含まれるユーザ認証情報と前記サーバログイン処理部により受信されたサーバログインデータとに基づいて前記配信要求ファイルの配信を許可するか否かを判定し、
前記パッケージファイル配信部が、前記配信許可判定部により配信許可された場合、前記配信要求ファイルと前記サーバログインデータとを含んだ配信ファイルを生成し、生成した配信ファイルを前記パッケージファイル再生端末装置へ配信し、
前記パッケージファイル再生端末装置は、サーバログイン部と、配信要求部と、配信ファイル記憶部と、端末ログイン処理部と、再生要求入力部と、再生許可判定部と、配信ファイル再生部とを備え、
前記サーバログイン部が、前記サーバログインデータを入力し、入力したサーバログインデータを前記パッケージファイル配信サーバ装置へ送信し、
前記配信要求部が、前記パッケージファイル配信要求を前記パッケージファイル配信サーバ装置へ送信し、前記パッケージファイル配信サーバ装置から前記配信ファイルを受信し、
前記配信ファイル記憶部が、前記配信要求部により受信された配信ファイルを記憶し、
前記端末ログイン処理部が、前記パッケージファイル再生端末装置に対するユーザのログインデータとして端末ログインデータを入力し、
前記再生要求入力部が、再生する配信ファイルを再生要求ファイルとして指定する配信ファイル再生要求を入力し、
前記再生許可判定部が、前記再生要求入力部に入力された配信ファイル再生要求に基づいて前記再生要求ファイルを前記配信ファイル記憶部から入力し、入力した再生要求ファイルに含まれるサーバログインデータと前記端末ログイン処理部に入力された端末ログインデータとに基づいて前記再生要求ファイルの再生を許可するか否かを判定し、
前記配信ファイル再生部が、前記再生許可判定部により再生許可された場合、前記再生要求ファイルに含まれる再生データを再生する。
【0014】
本発明のパッケージファイル配信サーバ装置は、
再生する再生データとユーザの認証に用いるユーザ認証情報とを含んだパッケージファイルをパッケージファイル再生端末装置へ配信するパッケージファイル配信サーバ装置であって、
複数のパッケージファイルを記憶するパッケージファイル記憶部と、
前記パッケージファイル配信サーバ装置に対するユーザのログインデータとしてサーバログインデータを前記パッケージファイル再生端末装置から受信するサーバログイン処理部と、
配信するパッケージファイルを配信要求ファイルとして指定するパッケージファイル配信要求を前記パッケージファイル再生端末装置から受信する配信要求受信部と、
前記配信要求受信部により受信されたパッケージファイル配信要求に基づいて前記配信要求ファイルを前記パッケージファイル記憶部から入力し、入力した配信要求ファイルに含まれるユーザ認証情報と前記サーバログイン処理部により受信されたサーバログインデータとに基づいて前記配信要求ファイルの配信を許可するか否かを判定する配信許可判定部と、
前記配信許可判定部により配信許可された場合、前記配信要求ファイルと前記サーバログインデータとを含んだ配信ファイルを生成し、生成した配信ファイルを前記パッケージファイル再生端末装置へ配信するパッケージファイル配信部とを備える。
【0015】
本発明のパッケージファイル配信サーバプログラムは、
再生する再生データとユーザの認証に用いるユーザ認証情報とを含んだパッケージファイルをパッケージファイル再生端末装置へ配信するパッケージファイル配信サーバ装置のパッケージファイル配信サーバプログラムであって、
前記パッケージファイル配信サーバ装置が、複数のパッケージファイルを記憶するパッケージファイル記憶部を備え、
前記パッケージファイル配信サーバ装置に対するユーザのログインデータとしてサーバログインデータを前記パッケージファイル再生端末装置から受信するサーバ内ログイン処理と、
配信するパッケージファイルを配信要求ファイルとして指定するパッケージファイル配信要求を前記パッケージファイル再生端末装置から受信する配信要求受信処理と、
前記配信要求受信処理で受信したパッケージファイル配信要求に基づいて前記配信要求ファイルを前記パッケージファイル記憶部から入力し、入力した配信要求ファイルに含まれるユーザ認証情報と前記サーバ内ログイン処理で受信したサーバログインデータとに基づいて前記配信要求ファイルの配信を許可するか否かを判定する配信許可判定処理と、
前記配信許可判定処理で配信許可した場合、前記配信要求ファイルと前記サーバログインデータとを含んだ配信ファイルを生成し、生成した配信ファイルを前記パッケージファイル再生端末装置へ配信するパッケージファイル配信処理とをコンピュータに実行させる。
【0016】
本発明のパッケージファイル再生端末装置は、
再生する再生データとユーザの認証に用いるユーザ認証情報とを含んだパッケージファイルをパッケージファイル配信サーバ装置から受信し、受信したパッケージファイルに含まれる再生データを再生するパッケージファイル再生端末装置であって、
前記パッケージファイル配信サーバ装置に対するユーザのログインデータとしてサーバログインデータを入力し、入力したサーバログインデータを前記パッケージファイル配信サーバ装置へ送信するサーバログイン部と、
配信要求するパッケージファイルを配信要求ファイルとして指定するパッケージファイル配信要求を前記パッケージファイル配信サーバ装置へ送信し、前記配信要求ファイルと前記サーバログインデータとを含んだ配信ファイルを前記パッケージファイル配信サーバ装置から受信する配信要求部と、
前記配信要求部により受信された配信ファイルを記憶する配信ファイル記憶部と、
前記パッケージファイル再生端末装置に対するユーザのログインデータとして端末ログインデータを入力する端末ログイン処理部と、
再生する配信ファイルを再生要求ファイルとして指定する配信ファイル再生要求を入力する再生要求入力部と、
前記再生要求入力部に入力された配信ファイル再生要求に基づいて前記再生要求ファイルを前記配信ファイル記憶部から入力し、入力した再生要求ファイルに含まれるサーバログインデータと前記端末ログイン処理部に入力された端末ログインデータとに基づいて前記再生要求ファイルの再生を許可するか否かを判定する再生許可判定部と、
前記再生許可判定部により再生許可された場合、前記再生要求ファイルに含まれる再生データを再生する配信ファイル再生部とを備える。
【0017】
本発明のパッケージファイル再生端末プログラムは、
再生する再生データとユーザの認証に用いるユーザ認証情報とを含んだパッケージファイルをパッケージファイル配信サーバ装置から受信し、受信したパッケージファイルに含まれる再生データを再生するパッケージファイル再生端末装置のパッケージファイル再生端末プログラムであって、
前記パッケージファイル配信サーバ装置に対するユーザのログインデータとしてサーバログインデータを入力し、入力したサーバログインデータを前記パッケージファイル配信サーバ装置へ送信するサーバログイン処理と、
配信要求するパッケージファイルを配信要求ファイルとして指定するパッケージファイル配信要求を前記パッケージファイル配信サーバ装置へ送信し、前記配信要求ファイルと前記サーバログインデータとを含んだ配信ファイルを前記パッケージファイル配信サーバ装置から受信する配信要求処理と、
前記配信要求処理で受信した配信ファイルを記憶する配信ファイル記憶処理と、
前記パッケージファイル再生端末装置に対するユーザのログインデータとして端末ログインデータを入力する端末ログイン処理と、
再生する配信ファイルを再生要求ファイルとして指定する配信ファイル再生要求を入力する再生要求入力処理と、
前記再生要求入力処理で入力した配信ファイル再生要求に基づいて前記再生要求ファイルを前記配信ファイル記憶部から入力し、入力した再生要求ファイルに含まれるサーバログインデータと前記端末ログイン処理部に入力された端末ログインデータとに基づいて前記再生要求ファイルの再生を許可するか否かを判定する再生許可判定処理と、
前記再生許可判定処理で再生許可した場合、前記再生要求ファイルに含まれる再生データを再生する配信ファイル再生処理とをコンピュータに実行させる。
【0018】
本発明のパッケージファイル再生端末装置は、
パッケージファイルに含まれる再生データを再生するパッケージファイル再生端末装置であって、
特定の配信先端末装置に配信されたパッケージファイルであって再生する再生データと再生データのコピーを許可するか否かを示すコピー許可情報と前記配信先端末装置を識別する配信先情報とを含んだパッケージファイルを記憶する記憶部と、
前記パッケージファイルに含まれるコピー許可情報に基づいて前記パッケージファイルがコピーを許可される再生データを含むパッケージファイルであるか否かを判定し、前記パッケージファイルに含まれる配信先情報に基づいて前記パッケージファイルの配信先が自端末装置であるか否かを判定する判定部と、
前記パッケージファイルがコピーを許可される再生データを含む場合と前記パッケージファイルコピーを許可されない再生データを含み前記パッケージの配信先が自端末装置である場合とのいずれかの場合に前記パッケージファイルに含まれる再生データを再生する再生部とを備える。
【0019】
本発明のパッケージファイル再生端末プログラムは、
特定の配信先端末装置に配信されたパッケージファイルであって再生する再生データと再生データのコピーを許可するか否かを示すコピー許可情報と前記配信先端末装置を識別する配信先情報とを含んだパッケージファイルを記憶する記憶部を備えるパッケージファイル再生端末装置のパッケージファイル再生端末プログラムであって、
前記パッケージファイルに含まれるコピー許可情報に基づいて前記パッケージファイルがコピーを許可される再生データを含むパッケージファイルであるか否かを判定し、前記パッケージファイルに含まれる配信先情報に基づいて前記パッケージファイルの配信先が自端末装置であるか否かを判定する判定処理と、
前記パッケージファイルがコピーを許可される再生データを含む場合と前記パッケージファイルコピーを許可されない再生データを含み前記パッケージの配信先が自端末装置である場合とのいずれかの場合に前記パッケージファイルに含まれる再生データを再生する再生処理とをコンピュータに実行させる。
【0020】
本発明のファイルパッケージ端末装置は、
再生する再生データと再生データのDRM(Digital Rights Management)情報と再生データのインベントリ情報とを含んだデータとしてパッケージファイルを生成するパッケージファイル生成部を備える。
【0021】
前記DRM情報はユーザの認証に用いるユーザ認証情報とパッケージファイルのコピーを許可するか否かを示すコピー許可情報とを含む。
【0022】
前記ユーザ認証情報はユーザ認証の要否を示す認証要否情報とユーザ認証を行うユーザ認証装置を指定する認証装置情報とユーザ認証の方法を示す認証方法情報とを含む。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、例えば、再生データとDRM情報(ユーザ認証情報、コピー許可情報、サーバログインデータ)とインベントリ情報とを一体にしたパッケージファイルを配信し、再生データの再生を制限することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】実施の形態1における画像配信システム100の構成図。
【図2】実施の形態1におけるファイルパッケージ端末装置200の機能構成図。
【図3】実施の形態1におけるパッケージファイル配信サーバ装置300の機能構成図。
【図4】実施の形態1におけるパッケージファイル再生端末装置400の機能構成図。
【図5】実施の形態1におけるパッケージファイル登録処理を示すフローチャート。
【図6】実施の形態1におけるパッケージファイル110の構成図。
【図7】実施の形態1におけるパッケージファイル配信処理を示すフローチャート。
【図8】実施の形態1におけるパッケージファイル再生処理を示すフローチャート。
【図9】実施の形態1における画像配信システム100のハードウェア資源の一例を示す図。
【図10】実施の形態2における画像配信システム100の画像配信方法の概要図。
【図11】実施の形態2におけるパッケージファイル110の再生条件を示す表。
【発明を実施するための形態】
【0025】
実施の形態1.
画像データを含んだパッケージファイルを配信し、パッケージファイルが配信された端末装置で画像データを再生する画像配信システムについて説明する。
画像データは再生データの一例である。画像データの代わりに音声データや文書データなどを再生データとしてパッケージファイルに含めても構わない。
【0026】
図1は、実施の形態1における画像配信システム100の構成図である。
実施の形態1における画像配信システム100の構成について、図1に基づいて以下に説明する。
【0027】
画像配信システム100(パッケージファイル配信システムの一例)は、ファイルパッケージ端末装置200、パッケージファイル配信サーバ装置300およびパッケージファイル再生端末装置400を備える。
ファイルパッケージ端末装置200、パッケージファイル配信サーバ装置300およびパッケージファイル再生端末装置400はネットワーク101を介して通信を行う。
【0028】
ファイルパッケージ端末装置200は、画像データを含んだパッケージファイル110を生成し、生成したパッケージファイル110をパッケージファイル配信サーバ装置300に提供する。
パッケージファイル配信サーバ装置300は、ファイルパッケージ端末装置200から提供されたパッケージファイル110を登録する。
【0029】
パッケージファイル配信サーバ装置300は、パッケージファイル110をパッケージファイル再生端末装置400へ配信する。
パッケージファイル再生端末装置400は、パッケージファイル110を再生するユーザとパッケージファイル110をダウンロードしたユーザとが一致する場合にパッケージファイル110に含まれる画像データを再生する。
【0030】
図2は、実施の形態1におけるファイルパッケージ端末装置200の機能構成図である。
実施の形態1におけるファイルパッケージ端末装置200の機能構成について、図2に基づいて以下に説明する。
【0031】
ファイルパッケージ端末装置200は、パッケージファイル生成部210、パッケージファイル圧縮部220およびパッケージファイル送信部230を備える。
【0032】
パッケージファイル生成部210は、画像データ(再生データの一例)、DRM情報およびインベントリ情報を含んだデータをパッケージファイル110として生成する。
DRM情報は、ユーザの認証に用いるユーザ認証情報(後述する「許可認証データ」)と、パッケージファイルのコピーを許可するか否かを示すコピー許可情報(後述する「複製許可データ」)とを含む。
ユーザ認証情報は、ユーザ認証の要否を示す認証要否情報(後述する「閲覧許可の有無」)と、ユーザ認証を行うユーザ認証装置を指定する認証装置情報(後述する「許可確認先」)と、ユーザ認証の方法を示す認証方法情報(後述する「許可確認方法」)とを含む。
【0033】
パッケージファイル圧縮部220は、パッケージファイル110を圧縮する。
【0034】
パッケージファイル送信部230は、圧縮したパッケージファイル110をパッケージファイル配信サーバ装置300へ送信する。
【0035】
図3は、実施の形態1におけるパッケージファイル配信サーバ装置300の機能構成図である。
実施の形態1におけるパッケージファイル配信サーバ装置300の機能構成について、図3に基づいて以下に説明する。
【0036】
パッケージファイル配信サーバ装置300は、ファイル受信・保存部310、アクセス処理部320、パッケージファイルアクセス部330、ログイン照会部331、パッケージファイル配信部332、パッケージファイル記憶部390およびログイン情報記憶部391を備える。
【0037】
ファイル受信・保存部310は、ファイルパッケージ端末装置200からパッケージファイル110を受信し、受信したパッケージファイル110をパッケージファイル記憶部390に記憶する。
【0038】
アクセス処理部320(サーバログイン処理部の一例)は、パッケージファイル配信サーバ装置300に対するユーザのログインデータとしてサーバログインデータ(後述する「配信ログインID」)をパッケージファイル再生端末装置400から受信する。
アクセス処理部320は、受信したサーバログインデータとログイン情報記憶部391に記憶されている登録ユーザデータとに基づいてユーザのログインを許可するか否かを判定する。
【0039】
パッケージファイルアクセス部330(配信要求受信部の一例)は、配信するパッケージファイル110を配信要求ファイルとして指定するパッケージファイル配信要求をパッケージファイル再生端末装置400から受信する。
【0040】
ログイン照会部331(配信許可判定部の一例)は、パッケージファイル配信要求に基づいて配信要求ファイルをパッケージファイル記憶部390から入力する。
ログイン照会部331は、配信要求ファイルに含まれるユーザ認証情報とアクセス処理部320が受信したサーバログインデータとに基づいて、配信要求ファイルの配信を許可するか否かを判定する。
例えば、ログイン照会部331は、配信要求ファイルに含まれるユーザ認証情報を参照し、認証要否情報がユーザ認証を要することを示す場合に認証装置情報に指定されたユーザ認証装置へサーバログインデータと認証方法情報とを送信する。ログイン照会部331は、ユーザ認証装置からユーザを認証許可するか否かを示す認証結果を受信し、受信した認証結果に基づいて配信ファイルの配信を許可するか否かを判定する。
【0041】
パッケージファイル配信部332(パッケージファイル配信部の一例)は、ログイン照会部331により配信許可された場合、配信要求ファイルとサーバログインデータとを含んだ配信ファイルを生成する。
パッケージファイル配信部332は、生成した配信ファイルをパッケージファイル再生端末装置400へ配信する。
【0042】
パッケージファイル記憶部390は、ファイルパッケージ端末装置200から提供された複数のパッケージファイル110を記憶する。
【0043】
ログイン情報記憶部391は、パッケージファイル配信サーバ装置300の利用を許可される複数のユーザそれぞれのデータを登録ユーザデータとして記憶する。
【0044】
図4は、実施の形態1におけるパッケージファイル再生端末装置400の機能構成図である。
実施の形態1におけるパッケージファイル再生端末装置400の機能構成について、図4に基づいて以下に説明する。
【0045】
パッケージファイル再生端末装置400は、パッケージファイル配信サーバアクセス部410、パッケージファイル配信要求部420、パッケージファイル受信部421、パッケージファイル再生部430、DRM情報確認部431および端末記憶部490を備える。
【0046】
パッケージファイル配信サーバアクセス部410(サーバログイン部の一例)は、パッケージファイル配信サーバ装置300に対するユーザのログインデータとしてサーバログインデータを入力する。
パッケージファイル配信サーバアクセス部410は、入力したサーバログインデータをパッケージファイル配信サーバ装置300へ送信する。
【0047】
パッケージファイル配信要求部420(配信要求部の一例)は、配信要求するパッケージファイルを配信要求ファイルとして指定するパッケージファイル配信要求をパッケージファイル配信サーバ装置300へ送信する。
【0048】
パッケージファイル受信部421(配信要求部の一例)は、配信要求ファイルとサーバログインデータとを含んだ配信ファイルをパッケージファイル配信サーバ装置300から受信する。
【0049】
パッケージファイル再生部430(端末ログイン処理部の一例)は、パッケージファイル再生端末装置400に対するユーザのログインデータとして端末ログインデータ(後述する「再生ログインID」)を入力する。
パッケージファイル再生部430(再生要求入力部の一例)は、再生する配信ファイルを再生要求ファイルとして指定する配信ファイル再生要求を入力する。
パッケージファイル再生部430(配信ファイル再生部の一例)は、DRM情報確認部431により再生許可された場合、再生要求ファイルに含まれる画像データ(再生データの一例)を再生する。
【0050】
DRM情報確認部431(再生許可判定部の一例)は、配信ファイル再生要求に基づいて再生要求ファイルを端末記憶部490から入力する。
DRM情報確認部431は、入力した再生要求ファイルに含まれるサーバログインデータと端末処理ログイン部440に入力された端末ログインデータとに基づいて再生要求ファイルの再生を許可するか否かを判定する。
例えば、DRM情報確認部431は、サーバログインデータと端末ログインデータとに基づいてパッケージファイル配信サーバ装置300にログインしたユーザとパッケージファイル再生端末装置400にログインしたユーザとが同じユーザであるか否かを判定する。DRM情報確認部431は、同じユーザである場合に再生要求ファイルの再生を許可する。DRM情報確認部431は、異なるユーザである場合に再生要求ファイルに含まれるコピー許可情報を参照し、参照したコピー許可情報がコピー許可を示す場合に再生要求ファイルの再生を許可する。DRM情報確認部431は、参照したコピー許可情報がコピー不許可を示す場合に再生要求ファイルの再生を許可しない。
【0051】
端末記憶部490(配信ファイル記憶部の一例)は、パッケージファイル受信部421により受信された配信ファイルを記憶する。
【0052】
次に、画像配信システム100の画像配信方法(パッケージファイル配信方法の一例)として、パッケージファイル登録処理、パッケージファイル配信処理およびパッケージファイル再生処理を説明する。
【0053】
図5は、実施の形態1におけるパッケージファイル登録処理を示すフローチャートである。
実施の形態1におけるパッケージファイル登録処理について、図5に基づいて以下に説明する。
【0054】
S110において、パッケージファイル生成部210は、画像データとDRM情報とインベントリ情報とをパッケージ化したパッケージファイル110を生成する。
【0055】
例えば、パッケージファイル提供者は、パッケージ化する画像データ、DRM情報およびインベントリ情報を入力装置(例えば、キーボード、マウス)を用いてファイルパッケージ端末装置200に対して指定する。
パッケージファイル生成部210は、パッケージファイル生成者の指定に基づいてパッケージファイル110を生成する。
【0056】
図6は、実施の形態1におけるパッケージファイル110の構成図である。
図6に示すように、パッケージファイル110はインベントリ情報111、DRM情報112および画像データ113を一体にしたファイルである。
【0057】
インベントリ情報111は、画像データ113の生成時刻や生成者など、画像データ113に関する情報を示す。インベントリ情報111は画像データ113を再生するユーザによって参照される。
【0058】
DRM情報112は、画像データ113の著作権に関する情報である。
DRM情報112は、許可認証データや複製許可データを含む。
【0059】
許可認証データは「閲覧許可の有無」「許可確認先」「許可確認方法」を情報として含む。
閲覧許可の有無は、画像データ113の閲覧許可が必要か否かを示す情報である。
許可確認先は、閲覧許可を確認する装置(例えば、ユーザ認証装置)を示す情報である。
許可確認方法は、年齢や権限などユーザを確認する項目を示す情報である。
【0060】
複製許可データは、画像データ113の複製を許可するか否かを示す。
【0061】
パッケージファイル110は、パッケージIDによって識別されるものとする。
【0062】
図5に戻り、パッケージファイル登録処理の説明を続ける。
【0063】
S110の後、S120に進む。
【0064】
S120において、パッケージファイル圧縮部220は、S110で生成されたパッケージファイル110を所定の圧縮方法で圧縮する。
圧縮されたパッケージファイル110は、以降で説明するパッケージファイル配信処理、パッケージファイル再生処理において適宜に解凍される。例えば、パッケージファイル110は画像データ113の再生時に解凍される。以下、解凍についての説明を省略する。
S120の後、S130に進む。
【0065】
S130において、パッケージファイル送信部230は、S120で圧縮されたパッケージファイル110をパッケージファイル配信サーバ装置300へ送信する。
パッケージファイル配信サーバ装置300のファイル受信・保存部310は、パッケージファイル110を受信し、受信したパッケージファイル110をパッケージファイル記憶部390に登録する。
S130により、パッケージファイル登録処理は終了する。
【0066】
図7は、実施の形態1におけるパッケージファイル配信処理を示すフローチャートである。
実施の形態1におけるパッケージファイル配信処理について、図7に基づいて以下に説明する。
【0067】
S210において、パッケージファイル配信サーバ装置300のアクセス処理部320は、画像配信サービス用のログインデータをパッケージファイル再生端末装置400から受信し、画像配信サービスに対するユーザのログイン処理を行う。
以下、S210で受信した画像配信サービス用のログインデータを「配信ログインデータ」という。
【0068】
例えば、パッケージファイル再生端末装置400のパッケージファイル配信サーバアクセス部410は画像配信サービスのログイン画面(WEBページ)を表示装置に表示し、ユーザは入力装置を用いてログイン画面に自分のユーザIDおよびパスワードを入力する。
パッケージファイル配信サーバアクセス部410は、ログイン画面に入力されたユーザIDとパスワードとを配信ログインデータとしてパッケージファイル配信サーバ装置300へ送信する。パッケージファイル配信サーバ装置300のアクセス処理部320は、配信ログインデータを受信する。
アクセス処理部320は、ログイン情報記憶部391に登録されている複数の登録ユーザデータを検索する。登録ユーザデータは、画像配信サービスに登録されたユーザのユーザIDやパスワードなどを示す。
アクセス処理部320は、配信ログインデータに含まれるユーザIDおよびパスワードがいずれかの登録ユーザデータと一致した場合、画像配信サービスへのログインを許可し、配信要求画面を返信する。パッケージファイル配信サーバアクセス部410は配信要求画面を表示する。
アクセス処理部320は、配信ログインデータに含まれるユーザIDおよびパスワードがいずれの登録ユーザデータとも一致しない場合、画像配信サービスへのログインを却下し、ログインエラー画面を返信する。パッケージファイル配信サーバアクセス部410はログインエラー画面を表示する。この場合、ユーザは、ログイン画面に戻ってユーザIDおよびパスワードを入力し直し、画像配信サービスへのログインを再度試みる。
【0069】
S210で画像配信サービスへのログインが許可された後、S220に進む。
【0070】
S220において、パッケージファイル配信サーバ装置300のパッケージファイルアクセス部330は、パッケージファイル配信要求をパッケージファイル再生端末装置400から受信する。
パッケージファイル配信要求とは、ユーザがダウンロードしたいパッケージファイル110(以下、「配信要求ファイル」という)を指定したデータである。
【0071】
例えば、パッケージファイル再生端末装置400のパッケージファイル配信要求部420は配信要求画面を表示する。配信要求画面とは、パッケージファイル配信サーバ装置300から配信されるパッケージファイル110のパッケージIDを一覧にした画面である。ユーザはダウンロードしたいパッケージファイル110を配信要求画面の一覧から選択する。
パッケージファイル配信要求部420は選択されたパッケージファイル110を配信要求ファイルとして指定したパッケージファイル配信要求を送信し、アクセス処理部320はパッケージファイル配信要求を受信する。
【0072】
S220の後、S230に進む。
【0073】
S230において、ログイン照会部331は、パッケージファイル配信要求に指定された配信要求ファイルをパッケージファイル記憶部390から取得する。
ログイン照会部331は、配信要求ファイルのDRM情報112に含まれる許可認証データに基づいて、配信許可するか否かを判定する。
【0074】
例えば、ログイン照会部331は、許可認証データが「閲覧許可無し」を示し場合、配信許可する。
また、ログイン照会部331は、許可認証データが「閲覧許可有り」を示す場合、配信ログインデータのユーザIDと許可認証データに含まれる「許可確認方法」とを含んだユーザ認証要求をユーザ認証装置へ送信する。ユーザ認証装置は許可認証データに「許可確認先」として指定される。
ユーザ認証装置は、登録ユーザ毎にユーザIDに対応付けて年齢や種別(無料ユーザ、有料ユーザ)などの属性情報を記憶している。
ユーザ認証装置は、ユーザ認証要求に含まれるユーザIDに対応する登録ユーザの属性情報と「許可確認方法」とに基づいて配信許可するか否かを判定する。例えば、登録ユーザの年齢が20歳であり、「許可確認方法」が“18歳以上”で年齢制限していれば配信を許可する。また、登録ユーザの種別が“無料ユーザ”であり、「許可確認方法」が無料ユーザを制限していれば配信を却下する。
ユーザ認証装置は判定結果を返信し、ログイン照会部331はユーザ認証装置の判定結果を使用する。
【0075】
S230で認証許可された後、S240に進む。
S230で認証許可されなかった場合、パッケージファイル配信部332は配信エラー画面を返信し、パッケージファイル再生端末装置400のパッケージファイル配信要求部420は配信エラー画面を表示する。この場合、ユーザは配信要求画面に戻り、パッケージファイル110を指定し直す。
【0076】
S240において、パッケージファイル配信部332は配信ログインデータのユーザIDを配信要求ファイルのDRM情報112に追加する。以下、DRM情報112に追加されたユーザIDを「配信ログインID」という。
パッケージファイル配信部332は配信ログインIDを追加した配信要求ファイルをパッケージファイル再生端末装置400へ送信する。
パッケージファイル再生端末装置400のパッケージファイル受信部421は配信要求ファイルを受信し、受信した配信要求ファイル(パッケージファイル110)を端末記憶部490に記憶する。
S240により、パッケージファイル配信処理は終了する。
【0077】
図8は、実施の形態1におけるパッケージファイル再生処理を示すフローチャートである。
実施の形態1におけるパッケージファイル再生処理について、図8に基づいて以下に説明する。
【0078】
S310において、パッケージファイル再生端末装置400のパッケージファイル再生部430は、ユーザが再生したいパッケージファイル110のパッケージIDと画像配信サービス用のユーザIDとを入力する。
【0079】
例えば、ユーザは、パッケージファイル110を再生するためにパッケージファイル再生部430を起動する。
パッケージファイル再生部430はユーザIDを入力するログイン画面を表示し、ユーザはログイン画面に画像配信サービス用のユーザIDを入力する。
パッケージファイル再生部430は端末記憶部490に記憶されているパッケージファイル110を一覧にして表示し、ユーザは一覧の中からパッケージファイル110(パッケージID)を選択する。
【0080】
ユーザが先にパッケージファイル110を指定し、パッケージファイル110が指定されたときにパッケージファイル再生部430が起動し、その後にパッケージファイル再生部430がログイン画面でユーザIDを要求しても構わない。
【0081】
以下、S310で入力されたユーザIDを「再生ログインID」という。
また、S310で指定されたパッケージファイル110を「再生要求ファイル」という。
【0082】
S310の後、S320に進む。
【0083】
S320において、DRM情報確認部431は再生要求ファイルを端末記憶部490から取得し、再生要求ファイルの再生を許可するか否かを以下のように判定する。
【0084】
DRM情報確認部431は、再生ログインIDと再生要求ファイルのDRM情報112に含まれる配信ログインIDとを比較する。
再生ログインIDと配信ログインIDとが一致する場合、DRM情報確認部431は再生要求ファイルの再生を許可する。
再生ログインIDと配信ログインIDとが一致しない場合、DRM情報確認部431は再生要求ファイルのDRM情報112に含まれる複製許可データを参照する。
複製許可データが“複製許可”を示す場合、DRM情報確認部431は再生要求ファイルの再生を許可する。
複製許可データが“複製許可”を示さない場合、DRM情報確認部431は再生要求ファイルの再生を許可しない。“複製許可”を示さない場合とは、複製許可データが“複製不許可”を示す場合、DRM情報112に複製許可データが含まれない場合、複製許可データが“複製許可”と“複製不許可”とのいずれでもない規定外の値を示す場合などである。DRM情報112が改ざんされ、DRM情報112に複製許可データが含まれない場合や複製許可データが規定外の値を示す場合が考えられるためである。
【0085】
S320の後、S321に進む。
【0086】
S321において再生許可の場合(YES)、S330に進む。
S321において再生不許可の場合(NO)、パッケージファイル再生部430が再生エラー画面を表示し、パッケージファイル再生処理は終了する。このとき、再生要求ファイルを破壊して画像データ113を再生できなくしても構わない。
【0087】
S330において、パッケージファイル再生部430は再生要求ファイルに含まれる画像データ113を表示装置に表示する。
S330により、パッケージファイル再生処理は終了する。
【0088】
上記した画像配信方法により、例えば、パッケージファイル110の再生を以下のように制限することができる。
パッケージファイル110のDRM情報112に許可認証方法として“18歳以上”を設定し、複製許可データとして“複製不許可”を設定すれば、18歳以上のユーザに配信した画像データ113が18歳未満のユーザによって再生されることを防ぐことができる。
パッケージファイル110のDRM情報112に複製許可データとして“複製許可”を設定すれば、パッケージファイル再生端末装置400を使用する複数のユーザが画像データ113を再生することができる。
【0089】
図9は、実施の形態1における画像配信システム100のハードウェア資源の一例を示す図である。
図9において、ファイルパッケージ端末装置200、パッケージファイル配信サーバ装置300およびパッケージファイル再生端末装置400は、CPU911(Central・Processing・Unit)(マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信ボード915、表示装置901、キーボード902、マウス903、ドライブ装置904、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。ドライブ装置904は、FD(Flexible・Disk・Drive)、CD(Compact Disc)、DVD(Digital・Versatile・Disc)などの記憶媒体を読み書きする装置である。
【0090】
通信ボード915は、有線または無線で、LAN(Local Area Network)、インターネット、電話回線などの通信網に接続している。
【0091】
磁気ディスク装置920には、OS921(オペレーティングシステム)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。
【0092】
プログラム群923には、実施の形態において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが含まれる。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。すなわち、プログラムは、「〜部」としてコンピュータを機能させるものであり、また「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
【0093】
ファイル群924には、実施の形態において説明する「〜部」で使用される各種データ(入力、出力、判定結果、計算結果、処理結果など)が含まれる。
【0094】
実施の形態において構成図およびフローチャートに含まれている矢印は主としてデータや信号の入出力を示す。
【0095】
実施の形態において「〜部」として説明するものは「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。すなわち、「〜部」として説明するものは、ファームウェア、ソフトウェア、ハードウェアまたはこれらの組み合わせのいずれで実装されても構わない。
【0096】
実施の形態2.
パッケージファイルが配信先の端末装置から別の端末装置にコピーされ、コピー先の端末装置で画像データが再生される場合について説明する。
【0097】
図10は、実施の形態2における画像配信システム100の概要図である。
実施の形態2における画像配信システム100について、図10に基づいて以下に説明する。
【0098】
まず、画像配信システム100の構成について説明する。
【0099】
画像配信システム100の構成は実施の形態1(図1参照)と同様である。但し、ネットワーク101には2台のパッケージファイル再生端末装置400A・Bが接続されている。
ファイルパッケージ端末装置200とパッケージファイル配信サーバ装置300との機能構成は、実施の形態1(図2、図3参照)と同じである。
【0100】
パッケージファイル再生端末装置400A・Bは、実施の形態1で説明した構成(図4参照)に加えて、パッケージファイル破壊部432を備える。
但し、パッケージファイル110のコピー先であるパッケージファイル再生端末装置400Bは、パッケージファイル配信サーバアクセス部410、パッケージファイル配信要求部420およびパッケージファイル受信部421を備えなくても構わない。
パッケージファイル破壊部432については後述する。
【0101】
次に、画像配信システム100の画像配信方法について説明する。
【0102】
パッケージファイル配信サーバ装置300は、パッケージファイル110を配信するとき、パッケージファイル110のDRM情報112に配信ログインIDの他に「配信先装置ID」を追加する(図7、S250)。
配信先装置IDとは、配信先のパッケージファイル再生端末装置400Aを識別する装置ID(例えば、MACアドレス)である。例えば、パッケージファイル再生端末装置400Aの装置IDは、ユーザが画像配信サービスにログインするときに配信ログインデータと共にパッケージファイル配信サーバ装置300へ通知される。
【0103】
ここで、パッケージファイル再生端末装置400Aに配信されたパッケージファイル110がパッケージファイル再生端末装置400Bにコピーされたものとする。
例えば、パッケージファイル110はネットワーク101を介した通信により又は記憶媒体(例えば、CD−ROM)を用いてパッケージファイル再生端末装置400A・B間でコピーされる。
【0104】
パッケージファイル再生端末装置400BのDRM情報確認部431は、パッケージファイル110を再生するユーザとパッケージファイル110をダウンロードしたユーザとが異なり、パッケージファイル110がコピー制限されている場合、パッケージファイル110の再生を許可しない(図8、S320)。
【0105】
パッケージファイル破壊部432は、パッケージファイル再生端末装置400Bの装置IDとパッケージファイル110のDRM情報112に含まれる配信先装置ID(パッケージファイル再生端末装置400Aの装置ID)とが異なるため、パッケージファイル110を破壊する。
パッケージファイル110の破壊(破棄)とは、パッケージファイル110の消去(削除)、パッケージファイル110内の画像データ113の削除や書き換えなど、パッケージファイル110内の画像データ113を再生できなくすることである。
【0106】
図11は、実施の形態2におけるパッケージファイル110の再生条件を示す表である。
実施の形態2におけるパッケージファイル110の再生条件について、図11に基づいて以下に説明する。
配信ログインIDと再生ログインIDとが一致する場合、DRM情報確認部431は画像データ113の再生を許可する(項番1〜4)。
DRM情報112内の複製許可データが“複製許可”を示す場合、DRM情報確認部431は画像データ113の再生を許可する(項番5,6)。
DRM情報112内の複製許可データが“複製許可”を示さない場合、DRM情報確認部431は画像データ113の再生を許可しない(項番7)。
DRM情報112内の複製許可データが“複製許可”を示さず、自再生端末装置の端末IDとDRM情報112内の配信先装置IDとが一致しない場合、パッケージファイル破壊部432はパッケージファイル110を破壊する(項番8)。
【0107】
項番4や項番7の再生条件において、複製許可データが“複製不許可”であることを理由にDRM情報確認部431が画像データ113の再生を却下し、パッケージファイル破壊部432がパッケージファイル110を破壊しても構わない。
項番7の再生条件において、自再生端末装置と配信先装置とが一致することを理由に画像データ113の再生を許可しても構わない。
【0108】
図11の再生条件により、例えば、パッケージファイル110の再生を以下のように制限することができる。
パッケージファイル110のDRM情報112に許可確認方法として“有料ユーザ”を設定し、複製許可データとして“複製不許可”を設定すれば、有料で配信した画像データ113が端末装置間で不正にコピーされても、画像データ113のコピーは破壊され利用できない。
【0109】
実施の形態1,2において、例えば、以下のようなパッケージファイル配信システムについて説明した。
【0110】
パッケージファイル配信システム(画像配信システム100)は、ファイルパッケージ端末装置200、パッケージファイル配信サーバ装置300およびパッケージファイル再生端末装置400を有する。
ファイルパッケージ端末装置200は、パッケージファイル生成部210とパッケージファイル圧縮部220とを備える。
パッケージファイル生成部210は、文書・画像ファイル(画像データ113)に対応したインベントリ情報及びDRM情報を、文書・画像ファイルと一体にパッケージ化したファイル(パッケージファイル110)に記録する。
パッケージファイル圧縮部220は、許可認証データ(閲覧許可の有無、許可確認方法、許可確認先)をパッケージファイル110に埋め込みファイル圧縮を行う。
パッケージファイル配信サーバ装置300は、ログイン照会部331とパッケージファイル配信部332とを備える。
ログイン照会部331は、ファイル要求したユーザのログインID(配信ログインID)を照合し、パッケージファイル110の配信を許可する。
パッケージファイル配信部332は、画像配信要求に対応するパッケージファイル110を、ログイン照会部331で許可されたIDのパッケージファイル再生端末装置400へ送信する。
パッケージファイル再生端末装置400は、DRM情報確認部431とパッケージファイル破壊部432とパッケージファイル再生部430とを備える。
DRM情報確認部431は、パッケージファイルからDRM情報112を抽出し、抽出したDRM情報112の中の複製許可データを抽出する。複製許可データが抽出できない場合(複製不許可)、DRM情報確認部431はDRM情報112が不正に変更されたと判断し、そのDRM情報112を抽出したパッケージファイル110を特定する。
パッケージファイル破壊部432は、DRM情報確認部431が特定したパッケージファイル110の中の文書・画像ファイルを抽出し、抽出した文書・画像ファイルを破壊する。
パッケージファイル再生部430は、DRM情報確認部431で不正に変更されたと判断されなかった場合には、パッケージファイル110から文書・画像ファイルを抽出する。パッケージファイル再生部430は抽出した文書・画像ファイルをJPEG、MPEG、AVI、TXT等のフォーマットに変換した後、再生を行う。
【0111】
パッケージファイル配信システムは、例えば、以下のような効果を奏する。
【0112】
画像、動画のコンテナファイルをインベントリ、DRM情報を含んだパッケージとして格納・保存することで、不正コピー防止ができる。
文書をパッケージ化する際に属性情報を文書本体と一緒に保存可能となり、文書の開示制限や特徴抽出が可能になる。
圧縮時に閲覧許可の有無、許可確認方法、許可確認先を指定することで無条件の閲覧を禁止することが出来、アクセスログ収集のページタグとしても利用可能である。
ファイル単位で認証の対象となることから、細切れのデータや破壊されたデータであっても、関連付けをすることにより、同一ファイルとしての認証が可能である。
DRM情報を破壊、改ざん等をして、画像のコピーを行う者に対して、文書・画像ファイルとDRM情報をパッケージ化している。そして、DRM情報が抽出されて変更された場合に不正処理と判断し、元のDRM情報に関連付けられている文書・画像ファイルを特定し、その文書・画像ファイルを破壊する。
文書・画像ファイルの破壊は、文書・画像ファイルの個々のデータを消去したり、ランダムなデータを書き加える等により、元の画像データとは異なるデータファイルにすることで行う。これにより、画像のコピーができないようにする。
【0113】
画像、動画のコンテナファイルをインベントリ、DRM情報を含んだパッケージとして格納・保存することで、文書の維持能率を向上させる。
データベースはインベントリ情報からの抽出情報で作成可能なため、応用範囲を広げることが出来る。
DRM情報は不正コピー防止の他に個人情報、社外秘情報の隠蔽処理にも利用可能である。
文書をパッケージ化する際のオプションとして、個人情報や文書属性情報の生成を付加することで、属性情報を文書本体と一緒に保存可能となり、文書の開示制限や特徴抽出が可能になる。
圧縮時に閲覧許可の有無、許可確認方法、許可確認先を指定することで無条件の閲覧を禁止することが出来、アクセスログ収集のページタグとしても利用可能である。
【符号の説明】
【0114】
100 画像配信システム、101 ネットワーク、110 パッケージファイル、111 インベントリ情報、112 DRM情報、113 画像データ、200 ファイルパッケージ端末装置、210 パッケージファイル生成部、220 パッケージファイル圧縮部、230 パッケージファイル送信部、300 パッケージファイル配信サーバ装置、310 ファイル受信・保存部、320 アクセス処理部、330 パッケージファイルアクセス部、331 ログイン照会部、332 パッケージファイル配信部、390 パッケージファイル記憶部、391 ログイン情報記憶部、400,400A,400B パッケージファイル再生端末装置、410 パッケージファイル配信サーバアクセス部、420 パッケージファイル配信要求部、421 パッケージファイル受信部、430 パッケージファイル再生部、431 DRM情報確認部、432 パッケージファイル破壊部、490 端末記憶部、901 表示装置、902 キーボード、903 マウス、904 ドライブ装置、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信ボード、920 磁気ディスク装置、921 OS、922 ウィンドウシステム、923 プログラム群、924 ファイル群。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
再生する再生データとユーザの認証に用いるユーザ認証情報とを含んだパッケージファイルを配信するパッケージファイル配信サーバ装置とパッケージファイルに含まれる再生データを再生するパッケージファイル再生端末装置とを有するパッケージファイル配信システムにおいて、
前記パッケージファイル配信サーバ装置は、
複数のパッケージファイルを記憶するパッケージファイル記憶部と、
前記パッケージファイル配信サーバ装置に対するユーザのログインデータとしてサーバログインデータを前記パッケージファイル再生端末装置から受信するサーバログイン処理部と、
配信するパッケージファイルを配信要求ファイルとして指定するパッケージファイル配信要求を前記パッケージファイル再生端末装置から受信する配信要求受信部と、
前記配信要求受信部により受信されたパッケージファイル配信要求に基づいて前記配信要求ファイルを前記パッケージファイル記憶部から入力し、入力した配信要求ファイルに含まれるユーザ認証情報と前記サーバログイン処理部により受信されたサーバログインデータとに基づいて前記配信要求ファイルの配信を許可するか否かを判定する配信許可判定部と、
前記配信許可判定部により配信許可された場合、前記配信要求ファイルと前記サーバログインデータとを含んだ配信ファイルを生成し、生成した配信ファイルを前記パッケージファイル再生端末装置へ配信するパッケージファイル配信部とを備え、
前記パッケージファイル再生端末装置は、
前記サーバログインデータを入力し、入力したサーバログインデータを前記パッケージファイル配信サーバ装置へ送信するサーバログイン部と、
前記パッケージファイル配信要求を前記パッケージファイル配信サーバ装置へ送信し、前記パッケージファイル配信サーバ装置から前記配信ファイルを受信する配信要求部と、
前記配信要求部により受信された配信ファイルを記憶する配信ファイル記憶部と、
前記パッケージファイル再生端末装置に対するユーザのログインデータとして端末ログインデータを入力する端末ログイン処理部と、
再生する配信ファイルを再生要求ファイルとして指定する配信ファイル再生要求を入力する再生要求入力部と、
前記再生要求入力部に入力された配信ファイル再生要求に基づいて前記再生要求ファイルを前記配信ファイル記憶部から入力し、入力した再生要求ファイルに含まれるサーバログインデータと前記端末ログイン処理部に入力された端末ログインデータとに基づいて前記再生要求ファイルの再生を許可するか否かを判定する再生許可判定部と、
前記再生許可判定部により再生許可された場合、前記再生要求ファイルに含まれる再生データを再生する配信ファイル再生部とを備える
ことを特徴とするパッケージファイル配信システム。
【請求項2】
前記パッケージファイル配信サーバ装置の前記パッケージファイル配信部は、配信ファイルのコピーを許可するか否かを示すコピー許可情報を含んだ配信ファイルを配信し、
前記パッケージファイル再生端末装置の前記再生許可判定部は、前記再生要求ファイルに含まれるサーバログインデータと前記端末ログイン処理部に入力された前記端末ログインデータとに基づいて前記パッケージファイル配信サーバ装置にログインしたユーザと前記パッケージファイル再生端末装置にログインしたユーザとが同じユーザであるか否かを判定し、同じユーザである場合に前記再生要求ファイルの再生を許可し、異なるユーザである場合に前記再生要求ファイルに含まれるコピー許可情報を参照し、参照したコピー許可情報がコピー許可を示す場合に前記再生要求ファイルの再生を許可し、参照したコピー許可情報がコピー不許可を示す場合に前記再生要求ファイルの再生を許可しない
ことを特徴とする請求項1記載のパッケージファイル配信システム。
【請求項3】
前記パッケージファイル再生端末装置は、さらに、
前記再生許可判定部により再生許可されなかった場合、前記再生要求ファイルに含まれる再生データを壊す配信ファイル破壊部を備える
ことを特徴とする請求項2記載のパッケージファイル配信システム。
【請求項4】
パッケージファイルに含まれるユーザ認証情報は、ユーザ認証の要否を示す認証要否情報とユーザ認証を行うユーザ認証装置を指定する認証装置情報とユーザ認証の方法を示す認証方法情報とを含み、
前記配信許可判定部は、前記配信要求ファイルに含まれるユーザ認証情報を参照し、前記認証要否情報がユーザ認証を要することを示す場合に前記認証装置情報に指定されたユーザ認証装置へ前記サーバログインデータと前記認証方法情報とを送信し、前記ユーザ認証装置からユーザを認証許可するか否かを示す認証結果を受信し、受信した認証結果に基づいて前記配信ファイルの配信を許可するか否かを判定する
ことを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかに記載のパッケージファイル配信システム。
【請求項5】
再生する再生データとユーザの認証に用いるユーザ認証情報とを含んだパッケージファイルを配信するパッケージファイル配信サーバ装置とパッケージファイルに含まれる再生データを再生するパッケージファイル再生端末装置とを有するパッケージファイル配信システムのパッケージファイル配信方法において、
前記パッケージファイル配信サーバ装置は、複数のパッケージファイルを記憶するパッケージファイル記憶部と、サーバログイン処理部と、配信要求受信部と、配信許可判定部と、パッケージファイル配信部とを備え、
前記サーバログイン処理部が、前記パッケージファイル配信サーバ装置に対するユーザのログインデータとしてサーバログインデータを前記パッケージファイル再生端末装置から受信し、
前記配信要求受信部が、配信するパッケージファイルを配信要求ファイルとして指定するパッケージファイル配信要求を前記パッケージファイル再生端末装置から受信し、
前記配信許可判定部が、前記配信要求受信部により受信されたパッケージファイル配信要求に基づいて前記配信要求ファイルを前記パッケージファイル記憶部から入力し、入力した配信要求ファイルに含まれるユーザ認証情報と前記サーバログイン処理部により受信されたサーバログインデータとに基づいて前記配信要求ファイルの配信を許可するか否かを判定し、
前記パッケージファイル配信部が、前記配信許可判定部により配信許可された場合、前記配信要求ファイルと前記サーバログインデータとを含んだ配信ファイルを生成し、生成した配信ファイルを前記パッケージファイル再生端末装置へ配信し、
前記パッケージファイル再生端末装置は、サーバログイン部と、配信要求部と、配信ファイル記憶部と、端末ログイン処理部と、再生要求入力部と、再生許可判定部と、配信ファイル再生部とを備え、
前記サーバログイン部が、前記サーバログインデータを入力し、入力したサーバログインデータを前記パッケージファイル配信サーバ装置へ送信し、
前記配信要求部が、前記パッケージファイル配信要求を前記パッケージファイル配信サーバ装置へ送信し、前記パッケージファイル配信サーバ装置から前記配信ファイルを受信し、
前記配信ファイル記憶部が、前記配信要求部により受信された配信ファイルを記憶し、
前記端末ログイン処理部が、前記パッケージファイル再生端末装置に対するユーザのログインデータとして端末ログインデータを入力し、
前記再生要求入力部が、再生する配信ファイルを再生要求ファイルとして指定する配信ファイル再生要求を入力し、
前記再生許可判定部が、前記再生要求入力部に入力された配信ファイル再生要求に基づいて前記再生要求ファイルを前記配信ファイル記憶部から入力し、入力した再生要求ファイルに含まれるサーバログインデータと前記端末ログイン処理部に入力された端末ログインデータとに基づいて前記再生要求ファイルの再生を許可するか否かを判定し、
前記配信ファイル再生部が、前記再生許可判定部により再生許可された場合、前記再生要求ファイルに含まれる再生データを再生する
ことを特徴とするパッケージファイル配信システムのパッケージファイル配信方法。
【請求項6】
再生する再生データとユーザの認証に用いるユーザ認証情報とを含んだパッケージファイルをパッケージファイル再生端末装置へ配信するパッケージファイル配信サーバ装置において、
複数のパッケージファイルを記憶するパッケージファイル記憶部と、
前記パッケージファイル配信サーバ装置に対するユーザのログインデータとしてサーバログインデータを前記パッケージファイル再生端末装置から受信するサーバログイン処理部と、
配信するパッケージファイルを配信要求ファイルとして指定するパッケージファイル配信要求を前記パッケージファイル再生端末装置から受信する配信要求受信部と、
前記配信要求受信部により受信されたパッケージファイル配信要求に基づいて前記配信要求ファイルを前記パッケージファイル記憶部から入力し、入力した配信要求ファイルに含まれるユーザ認証情報と前記サーバログイン処理部により受信されたサーバログインデータとに基づいて前記配信要求ファイルの配信を許可するか否かを判定する配信許可判定部と、
前記配信許可判定部により配信許可された場合、前記配信要求ファイルと前記サーバログインデータとを含んだ配信ファイルを生成し、生成した配信ファイルを前記パッケージファイル再生端末装置へ配信するパッケージファイル配信部と
を備えることを特徴とするパッケージファイル配信サーバ装置。
【請求項7】
再生する再生データとユーザの認証に用いるユーザ認証情報とを含んだパッケージファイルをパッケージファイル再生端末装置へ配信するパッケージファイル配信サーバ装置のパッケージファイル配信サーバプログラムにおいて、
前記パッケージファイル配信サーバ装置が、複数のパッケージファイルを記憶するパッケージファイル記憶部を備え、
前記パッケージファイル配信サーバ装置に対するユーザのログインデータとしてサーバログインデータを前記パッケージファイル再生端末装置から受信するサーバ内ログイン処理と、
配信するパッケージファイルを配信要求ファイルとして指定するパッケージファイル配信要求を前記パッケージファイル再生端末装置から受信する配信要求受信処理と、
前記配信要求受信処理で受信したパッケージファイル配信要求に基づいて前記配信要求ファイルを前記パッケージファイル記憶部から入力し、入力した配信要求ファイルに含まれるユーザ認証情報と前記サーバ内ログイン処理で受信したサーバログインデータとに基づいて前記配信要求ファイルの配信を許可するか否かを判定する配信許可判定処理と、
前記配信許可判定処理で配信許可した場合、前記配信要求ファイルと前記サーバログインデータとを含んだ配信ファイルを生成し、生成した配信ファイルを前記パッケージファイル再生端末装置へ配信するパッケージファイル配信処理と
をコンピュータに実行させるパッケージファイル配信サーバプログラム。
【請求項8】
再生する再生データとユーザの認証に用いるユーザ認証情報とを含んだパッケージファイルをパッケージファイル配信サーバ装置から受信し、受信したパッケージファイルに含まれる再生データを再生するパッケージファイル再生端末装置において、
前記パッケージファイル配信サーバ装置に対するユーザのログインデータとしてサーバログインデータを入力し、入力したサーバログインデータを前記パッケージファイル配信サーバ装置へ送信するサーバログイン部と、
配信要求するパッケージファイルを配信要求ファイルとして指定するパッケージファイル配信要求を前記パッケージファイル配信サーバ装置へ送信し、前記配信要求ファイルと前記サーバログインデータとを含んだ配信ファイルを前記パッケージファイル配信サーバ装置から受信する配信要求部と、
前記配信要求部により受信された配信ファイルを記憶する配信ファイル記憶部と、
前記パッケージファイル再生端末装置に対するユーザのログインデータとして端末ログインデータを入力する端末ログイン処理部と、
再生する配信ファイルを再生要求ファイルとして指定する配信ファイル再生要求を入力する再生要求入力部と、
前記再生要求入力部に入力された配信ファイル再生要求に基づいて前記再生要求ファイルを前記配信ファイル記憶部から入力し、入力した再生要求ファイルに含まれるサーバログインデータと前記端末ログイン処理部に入力された端末ログインデータとに基づいて前記再生要求ファイルの再生を許可するか否かを判定する再生許可判定部と、
前記再生許可判定部により再生許可された場合、前記再生要求ファイルに含まれる再生データを再生する配信ファイル再生部と
を備えることを特徴とするパッケージファイル再生端末装置。
【請求項9】
再生する再生データとユーザの認証に用いるユーザ認証情報とを含んだパッケージファイルをパッケージファイル配信サーバ装置から受信し、受信したパッケージファイルに含まれる再生データを再生するパッケージファイル再生端末装置のパッケージファイル再生端末プログラムにおいて、
前記パッケージファイル配信サーバ装置に対するユーザのログインデータとしてサーバログインデータを入力し、入力したサーバログインデータを前記パッケージファイル配信サーバ装置へ送信するサーバログイン処理と、
配信要求するパッケージファイルを配信要求ファイルとして指定するパッケージファイル配信要求を前記パッケージファイル配信サーバ装置へ送信し、前記配信要求ファイルと前記サーバログインデータとを含んだ配信ファイルを前記パッケージファイル配信サーバ装置から受信する配信要求処理と、
前記配信要求処理で受信した配信ファイルを記憶する配信ファイル記憶処理と、
前記パッケージファイル再生端末装置に対するユーザのログインデータとして端末ログインデータを入力する端末ログイン処理と、
再生する配信ファイルを再生要求ファイルとして指定する配信ファイル再生要求を入力する再生要求入力処理と、
前記再生要求入力処理で入力した配信ファイル再生要求に基づいて前記再生要求ファイルを前記配信ファイル記憶部から入力し、入力した再生要求ファイルに含まれるサーバログインデータと前記端末ログイン処理部に入力された端末ログインデータとに基づいて前記再生要求ファイルの再生を許可するか否かを判定する再生許可判定処理と、
前記再生許可判定処理で再生許可した場合、前記再生要求ファイルに含まれる再生データを再生する配信ファイル再生処理と
をコンピュータに実行させるパッケージファイル再生端末プログラム。
【請求項10】
パッケージファイルに含まれる再生データを再生するパッケージファイル再生端末装置において、
特定の配信先端末装置に配信されたパッケージファイルであって再生する再生データと再生データのコピーを許可するか否かを示すコピー許可情報と前記配信先端末装置を識別する配信先情報とを含んだパッケージファイルを記憶する記憶部と、
前記パッケージファイルに含まれるコピー許可情報に基づいて前記パッケージファイルがコピーを許可される再生データを含むパッケージファイルであるか否かを判定し、前記パッケージファイルに含まれる配信先情報に基づいて前記パッケージファイルの配信先が自端末装置であるか否かを判定する判定部と、
前記パッケージファイルがコピーを許可される再生データを含む場合と前記パッケージファイルコピーを許可されない再生データを含み前記パッケージの配信先が自端末装置である場合とのいずれかの場合に前記パッケージファイルに含まれる再生データを再生する再生部と
を備えたことを特徴とするパッケージファイル再生端末装置。
【請求項11】
特定の配信先端末装置に配信されたパッケージファイルであって再生する再生データと再生データのコピーを許可するか否かを示すコピー許可情報と前記配信先端末装置を識別する配信先情報とを含んだパッケージファイルを記憶する記憶部を備えるパッケージファイル再生端末装置のパッケージファイル再生端末プログラムにおいて、
前記パッケージファイルに含まれるコピー許可情報に基づいて前記パッケージファイルがコピーを許可される再生データを含むパッケージファイルであるか否かを判定し、前記パッケージファイルに含まれる配信先情報に基づいて前記パッケージファイルの配信先が自端末装置であるか否かを判定する判定処理と、
前記パッケージファイルがコピーを許可される再生データを含む場合と前記パッケージファイルコピーを許可されない再生データを含み前記パッケージの配信先が自端末装置である場合とのいずれかの場合に前記パッケージファイルに含まれる再生データを再生する再生処理と
をコンピュータに実行させるパッケージファイル再生端末プログラム。
【請求項12】
再生する再生データと再生データのDRM(Digital Rights Management)情報と再生データのインベントリ情報とを含んだデータとしてパッケージファイルを生成するパッケージファイル生成部を備えたことを特徴とするファイルパッケージ端末装置。
【請求項13】
前記DRM情報はユーザの認証に用いるユーザ認証情報とパッケージファイルのコピーを許可するか否かを示すコピー許可情報とを含むことを特徴とする請求項12記載のファイルパッケージ端末装置。
【請求項14】
前記ユーザ認証情報はユーザ認証の要否を示す認証要否情報とユーザ認証を行うユーザ認証装置を指定する認証装置情報とユーザ認証の方法を示す認証方法情報とを含むことを特徴とする請求項13記載のファイルパッケージ端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−209840(P2011−209840A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−74850(P2010−74850)
【出願日】平成22年3月29日(2010.3.29)
【出願人】(591102095)三菱スペース・ソフトウエア株式会社 (148)
【Fターム(参考)】