説明

パッケージベース及びその成形方法

【課題】半導体発光デバイスの光線を非共用表面に屈折させ、且つ光線が所定の方向へ調整させ、所定の位置へ集光させるものを同時に実現することができるパッケージベース及びその成形方法を提供する。
【解決手段】パッケージベースの成形方法であって、1つの表面を含む半導体基板を提供するステップと、前記半導体基板の表面にエッチング窓口が形成される第一マスク層を形成し、前記エッチング窓口の1つの側壁の方向と半導体基板の結晶格子の方向との間の傾斜角度が0〜45度或いは45〜90度になるようにするステップと、前記第一マスク層と前記エッチング窓口を通して前記半導体基板に対して異方性エッチング(selected anisotropic etching)を実施して前記半導体基板の上に前記エッチング窓口の1つの側壁の方向に沿う傾斜面を形成するステップと、前記傾斜面にマイクロ屈折構造を形成するステップと、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッケージベース及びその成形方法に関し、特に発光デバイスに使われるパッケージベースとそのパッケージベースの成形方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の光電システムにおいて、常に光線の経過の路線を変化させなければならない。例えば、図1に示すように、発光デバイス11の光線を基板10の非共用表面に屈折させる。従来の光電システムで、発光デバイス11の光線を基板10の非共用表面に屈折させるために、まず45度に傾斜される反射面120を有するガラス部品12を基板10の上に封止させる。次に、前記非共用表面に屈折される光線の経過方向を変化させるために、前記反射面120の上にマイクロレンズ(Micro Lens)13を設置する。
【0003】
上述した部品を有する従来の光電システムを封止させようとすると、高い封止用コストが必要する。即ち、前記発光デバイス11と、ガラス部品12と、マイクロレンズ13と、は、別々に形成する独立的部品(Discrete Element)であり、且つ上述した3つの部品を前記基板10の上に封止させる場合に各々の部品の間の位置を考慮しなければならないので、上述した光電システムの製造コストが高くなり、量産(Mass Production)の可能性が低くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の主な目的は、半導体発光デバイスの光線を非共用表面に屈折させ、且つ光線が所定の方向へ調整させ、所定の位置へ集光させるものを同時に実現することができるパッケージベース及びその成形方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために本発明では、1つの表面を含む半導体基板を提供するステップと、前記半導体基板の表面にエッチング窓口が形成される第一マスク層を形成し、前記エッチング窓口の1つの側壁の方向と半導体基板の結晶格子の方向との間の傾斜角度が0〜45度或いは45〜90度になるようにするステップと、前記第一マスク層と前記エッチング窓口を通して前記半導体基板に対して異方性エッチング(selected anisotropic etching)を実施して前記半導体基板の上に前記エッチング窓口の1つの側壁の方向に沿う傾斜面を形成するステップと、前記傾斜面にマイクロ屈折構造を形成するステップと、を含むパッケージベースの成形方法を提供する。
【0006】
上記課題を解決するために本発明では、半導体基板と、収納部と、マイクロ屈折構造と、を含むパッケージベースを提供する。前記半導体基板は、1つの表面を含む。前記収納部は、複数の傾斜面によって前記半導体の表面に形成されている。前記複数の傾斜面の中で1つの傾斜面と半導体基板の結晶格子の方向との間の傾斜角度が0〜45度或いは45〜90度である。前記マイクロ屈折構造は、前記1つの傾斜面に形成されて、発光デバイスの光線を所定の方向へ調整させ、所定の位置へ集光させる。
【発明の効果】
【0007】
上述したように、発明のパッケージベースの形成方法で製造するパッケージベースは、モノリシックアイシー(Monolithic)を実現し、半導体発光デバイスの光線を非共用表面に屈折させ、且つ光線が所定の方向へ調整させ、所定の位置へ集光させるものを同時に実現することができる。従って、従来の技術で独立的部品(Discrete Element)により光電システムの製造コストが高くなり、量産(Mass Production)の可能性が低くなる問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】従来のパッケージベースを示す図である。
【図2a】本発明の第一実施形態に係るパッケージベースを示す斜視図である。
【図2b】図2aのパッケージベースのD―D'線に沿う断面図である。
【図2c】図2aのパッケージベースのE―E'線に沿う断面図である。
【図3a】本発明のパッケージベースの形成方法を示す工程図である。
【図3b】本発明のパッケージベースの形成方法を示す工程図である。
【図3c】本発明のパッケージベースの形成方法を示す工程図である。
【図3d】本発明のパッケージベースの形成方法を示す工程図である。
【図3e】本発明のパッケージベースの形成方法を示す工程図である。
【図3f】本発明のパッケージベースの形成方法を示す工程図である。
【図3g】本発明のパッケージベースの形成方法を示す工程図である。
【図3h】本発明のパッケージベースの形成方法を示す工程図である。
【図3i】本発明のパッケージベースの形成方法を示す工程図である。
【図3j】本発明のパッケージベースの形成方法を示す工程図である。
【図4】本発明のパッケージベースに使われるマイクロ屈折構造の一実施形態を示す図である。
【図5】本発明のパッケージベースに使われるマイクロ屈折構造の他の一実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図2aは、本発明の第一実施形態に係るパッケージベースを示す斜視図であり、図2bは、図2aのパッケージベースでD―D'線に沿う断面図であり、図2cは、図2aのパッケージベースでE―E'線に沿う断面図である。図2のパッケージベース2は、光学記憶装置のピックアップレンズ、発光ダイオード、レーザダイオードなどの半導体発光デバイス200に使われる。
【0010】
図2aに示すように、本実施形態のパッケージベース2は、半導体基板20と、収納部21と、マイクロ屈折構造22と、を含む。前記半導体基板20は、ダイヤモンドクリスタル構造を有し、且つ1つの表面201を含むシリコン基板である。本実施形態の半導体基板20の表面201は、{100}の同価の結晶格子を有する表面である。前記収納部21は、D―D'線の両側に形成される複数の傾斜面211と、E―E'線の両側に形成される複数の傾斜面211によって形成される凹形収納部である。D―D'線の両側に形成される複数の傾斜面211と、半導体基板20の{100}の同価の結晶格子の方向と、の間に所定の傾斜角度が形成される。前記所定の傾斜角度は、0〜45度或いは45〜90度である。本実施形態で、好ましくは22度の傾斜角度を選んで使う。
【0011】
図2bに示す傾斜面211は、{100}の同価の結晶格子を有する前記半導体基板20の表面201に形成されている。図2bにおいて、前記傾斜面211と、{100}の同価の結晶格子を有する表面201と、の間の傾斜角度は45度である。図2cに示す傾斜面211は、{100}の同価の結晶格子を有する前記半導体基板20の表面201に形成されている。図2bにおいて、前記傾斜面211と、{100}の同価の結晶格子を有する表面201と、の間の傾斜角度は45度である。他の実施形態で、実の需要に従って45度でないほかの傾斜角度を選んでもよい。
【0012】
前記マイクロ屈折構造22は、D―D'線の両側に形成される複数の傾斜面211の中の1つの傾斜面211に形成されている。前記半導体発光デバイス200の光線が所定の傾斜面211に形成されているマイクロ屈折構造22に照射されると、マイクロ屈折構造22により非共用表面に屈折されるだけでなく、光線が所定の方向へ調整され、所定の位置へ集光される。即ち、本実施形態のパッケージベース2により、モノリシックアイシー(Monolithic)を実現し、且つ半導体発光デバイス200の光線を非共用表面に屈折させ、且つ光線が所定の方向へ調整させ、所定の位置へ集光させるものを同時に実現することができる。
【0013】
図3a〜図3jは、本発明のパッケージベースの形成方法を示す工程図である。本発明のパッケージベースの形成方法は、半導体の形成工程に使われる。説明を簡単にするために、図2に示される一部の符号を参照しながら本発明のパッケージベースの形成方法を説明する。以下、図面の順に従って本発明のパッケージベースの形成方法を説明する。
【0014】
まず、図3aに示すように、{100}の同価の結晶格子を有する半導体基板20を提供する。次に、図3bに示すように、前記半導体基板20の表面201の上に、窒化ケイ素から構成されるマスク層2011を形成する。次に、図3cに示すように、前記マスク層2011の上にフォトレジスト2012を形成する。次に、図3dに示すように、所定のデザインが形成される露光用マスク(図に示さない)を介して前記フォトレジスト2012の上に所定のデザイン2001を形成する。次に、図3eに示すように、前記デザイン2001を通して反応性イオンエッチング (Reactive Ion Etching、RIE)で前記マスク層2011をエッチングして、エッチング窓口2013を形成する。
【0015】
次に、図3fに示すように、残るフォトレジスト201を除去して、残ったマスク層2011を露出させる。次に、残るマスク層2011を介して異方性エッチング(selected anisotropic etching)方法で半導体基板20をエッチングして前記半導体基板20の上に複数の傾斜面212から構成される収納部21を形成する。前記異方性エッチングを実施する場合、前記半導体基板20を異方性エッチング液に入れてエッチングを実施する。前記異方性エッチング液は、水酸化カリウム、水、イソプロピルアルコール(isopropyl alcohol)を所定の比率に混合して形成することができる。異方性エッチング液の各組成物の比率は、エッチングスピードにより調節する。前記半導体基板20を異方性エッチング液に入れてエッチングを実施する場合、前記異方性エッチング液を60〜95摂氏度に加熱する。前記異方性エッチング液を過熱する場合に生じる気泡が傾斜面に付着されて傾斜面の平面度が悪くなることを防ぐために、前記半導体基板20をエッチングする場合異方性エッチング液を連続に撹拌するものがよい。
【0016】
次に、図3gに示すように、残るマスク層2011を除去し後、複数の傾斜面の中の1つの傾斜面212に対して電子束編入工程(Ebeam writer)を実施する。電子束編入工程を実施する前に選択した所定の傾斜面212が電子束の方向に垂直するように固定しなければならない。即ち、図3gにおいて、選択した所定の傾斜面212と電子束の方向が垂直するように半導体基板20を傾斜に固定する。次に、図3hに示すように、複数の傾斜面の中で、光学反射面になる1つの傾斜面212の(説明を簡単にするために図3gで選択される傾斜面を選択して説明する)上にマスク層2014を形成する。次に、図3iに示すように、電子束編入工程を使って前記マスク層2014の上に複数のエッチング窓口2015を形成する。次に、図3jに示すように、前記複数のエッチング窓口2015を通して反応性イオンエッチング (Reactive Ion Etching、RIE)で前記傾斜面212の上に複数の凹部構造221を有するマイクロ屈折構造22を形成する。最後、残るマスク層2011を除去すると、図2a〜図2cに示すようなパッケージベース2が形成される。
【0017】
上述した本発明のパッケージベースの形成方法において、{100}の同価の結晶格子を有する半導体基板20を使い、D―D'線の両側に形成される複数の傾斜面211と半導体基板20の{100}の同価の結晶格子の方向との間に所定の傾斜角度が45度になることを避け、結晶状態が安定である{111}の同価の結晶格子を有する半導体基板20が多く生じて傾斜面212(光学反射面)の表面度が悪くことを防ぐ。即ち、本実施形態で、D―D'線の両側に形成される複数の傾斜面211と半導体基板20の{100}の同価の結晶格子の方向との間に傾斜角度を0〜45度或いは45〜90度にして、光学反射面になる傾斜面212の表面度が悪くことを防ぐ。D―D'線の両側に形成される複数の傾斜面211と半導体基板20の{100}の同価の結晶格子の方向との間に傾斜角度が0度或いは90度に接近すればするほど、光学反射面になる傾斜面212の表面度がますますよくなり、前記傾斜面212と45どの傾斜面の誤差がますます大きくなる。D―D'線の両側に形成される複数の傾斜面211と半導体基板20の{100}の同価の結晶格子の方向との間に傾斜角度が45度に接近すればするほど、光学反射面になる傾斜面212の表面度がますます悪くなり、前記傾斜面212と45どの傾斜面の誤差がますます小さくなる。実験をした結果、前記半導体基板20の表面201と光学反射面になる前記傾斜面212との間の角度が45+/−1度である場合、D―D'線の両側に形成される複数の傾斜面211と半導体基板20の{100}の同価の結晶格子の方向との間に傾斜角度を22〜45度或いは45〜68度にすることがよい。本実施形態で、{100}の同価の結晶格子を有する半導体基板20を使いたが、他の実施形態で{110}の同価の結晶格子を有する半導体基板を使ってもよい。この場合、異方性エッチング(selected anisotropic etching)方法により形成される複数の傾斜面は、{110}の同価の結晶格子を有する半導体基板の上に形成される。
【0018】
図4は、本発明のパッケージベースに使われるマイクロ屈折構造の一実施形態を示す図である。図4に示すように、本実施形態のマイクロ屈折部22は、円形に形成されている。円形に形成される前記マイクロ屈折部22は、複数の複数の凹部構造221を含む。前記半導体発光デバイス200の光線2000が円形に形成されるマイクロ屈折構造22の傾斜面211に照射されると、半導体発光デバイス200の光線2000がマイクロ屈折構造22により非共用表面に屈折されるだけでなく、光線が所定の方向へ調整され、所定の位置へ集光される。
【0019】
図5は、本発明のパッケージベースに使われるマイクロ屈折構造の他の一実施形態を示す図である。図5に示すように、本実施形態のマイクロ屈折部22は、楕円形に形成されている。マイクロ屈折部を有する本発明のパッケージベースは、半導体発光デバイスの光線を大角度に屈折させるので、主に乱視画像誤差である光学離軸画像誤差が生じる。前記光学離軸画像誤差が生じるものは、子午軸方向の屈折力(Refraction Power)と水平軸方向の屈折力が異なるためである。本実施形態において、楕円形のマイクロ屈折部32を使って2ディメンションに不同な屈折力を提供するので、傾斜角度が45度である傾斜面311(光学反射面)の屈折によって生じる光学離軸画像誤差を避けることができる。
【0020】
上述した実施形態において、前記マイクロ屈折部22、32は、従来の反射式凹面鏡と同じな作用を起こす。前記反射式凹面鏡の彎曲半径或いは非球面パラメーターにより、光学焦点の大きさ、画像誤差、公差の容認度が決められる。設計する時の凹面鏡のパラメーターと光線の波長により、凹面鏡の同位相位置を定義することができる。隣接する同位相位置の間には、1つの波長と同じな距離が形成されてる。前記同位相位置の整数部分を除去すると、反射式凹面鏡と完全に同じなマイクロ屈折部22、32を得ることができる。図4と図5に示す複数の凹部構造221、321において、隣接する2つの凹部構造の間の距離が同じである。隣接する2つの凹部構造の間の各距離は、発光デバイスの波長と形成される光学画像のパラメーターが変わることに従って変動する。
【0021】
図4には、マイクロ屈折部22が円形に形成され、図5には、マイクロ屈折部32が楕円形に形成されているが、他の実施形態で、マイクロ屈折構造をラスター形などのような形状に形成して、光線を分離する分光部品に使うことができる。上述した実施形態で、複数の傾斜面の中の1つの傾斜面212に対して電子束編入工程(Ebeam writer)と反応性イオンエッチングを実施して複数の凹部構造を形成したが、他の実施形態で他の実施形態を使ってもよい。例えば、プラスチック重合膜(plastic polymeric film)の上にマイクロ屈折構造を形成した後、前記プラスチック重合膜を傾斜面に貼って所定のマイクロ屈折構造を形成するか、直接に光線を所定の方向へ調整させるか所定の位置へ集光させることができるマイクロ屈折部品を使うことができる。
【0022】
上述したように、本発明のパッケージベースの形成方法に製造されるパッケージベースは、モノリシックアイシー(Monolithic)を実現し、半導体発光デバイスの光線を非共用表面に屈折させ、且つ光線が所定の方向へ調整させ、所定の位置へ集光させるものを同時に実現することができる。従って、従来の技術で独立的部品(Discrete Element)により光電システムの製造コストが高くなり、量産(Mass Production)の可能性が低くなる問題を解決することができる。
【符号の説明】
【0023】
10 基板
11 発光デバイス
12 ガラス部品
13 マイクロレンズ
120 反射面
2 パッケージベース
20 半導体基板
21 収納部
22 マイクロ屈折構造
201 表面
211 傾斜面
200 半導体発光デバイス
2011、2014 マスク層
2012 フォトレジスト
2001 露光用マスク
2013、2015 エッチング窓口
221 凹部構造
2000 光線
32 マイクロ屈折構造
311 傾斜面
321 凹部構造

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージベースの成形方法において、
1つの表面を含む半導体基板を提供するステップと、
前記半導体基板の表面にエッチング窓口が形成される第一マスク層を形成し、前記エッチング窓口の1つの側壁の方向と半導体基板の結晶格子の方向との間の傾斜角度が0〜45度或いは45〜90度になるようにするステップと、
前記第一マスク層と前記エッチング窓口を通して前記半導体基板に対して異方性エッチング(selected anisotropic etching)を実施して前記半導体基板の上に前記エッチング窓口の1つの側壁の方向に沿う傾斜面を形成するステップと、
前記傾斜面にマイクロ屈折構造を形成するステップと、を含むことを特徴とするパッケージベースの成形方法。
【請求項2】
前記半導体基板の表面は、{100}の同価の結晶格子を有する表面であり、前記エッチング窓口の1つの側壁の方向と結晶格子の方向との間に一定の傾斜角度が形成され、前記エッチング窓口の1つの側壁の方向に沿って前記半導体基板に対して異方性エッチング(selected anisotropic etching)を実施して、半導体基板の上に{100}の同価の結晶格子を有する傾斜面を形成するか、或いは
前記半導体基板の表面は、{110}の同価の結晶格子を有する表面であり、前記エッチング窓口の1つの側壁の方向と結晶格子の方向との間に一定の傾斜角度が形成され、前記エッチング窓口の1つの側壁の方向に沿って前記半導体基板に対して異方性エッチング(selected anisotropic etching)を実施して、半導体基板の上に{100}の同価の結晶格子を有する傾斜面を形成することを特徴とする請求項1の記載のパッケージベースの成形方法。
【請求項3】
前記半導体基板は、ダイヤモンドクリスタル構造を有するシリコン基板であることを特徴とする請求項1の記載のパッケージベースの成形方法。
【請求項4】
前記半導体基板の表面と光学反射面になる傾斜面との間の角度が45+/−1度である場合、その傾斜面と半導体基板の{100}の同価の結晶格子の方向との間に傾斜角度を22〜45度或いは45〜68度にすることを特徴とする請求項1の記載のパッケージベースの成形方法。
【請求項5】
異方性エッチングを実施する場合、前記半導体基板を水酸化カリウム、水、イソプロピルアルコール(isopropyl alcohol)が所定の比率に混合して形成される異方性エッチング液に入れてエッチングを実施し、
異方性エッチングを実施する時に前記異方性エッチング液を60〜95摂氏度に加熱し、前異方性エッチング液を過熱する時に生じる気泡が傾斜面に付着されて傾斜面の平面度が悪くなることを防ぐために、異方性エッチング液を連続に撹拌することを特徴とする請求項1の記載のパッケージベースの成形方法。
【請求項6】
傾斜面にマイクロ屈折構造を形成する前記ステップは、異方性エッチングにより複数の凹部構造を形成したが、プラスチック重合膜(plastic polymeric film)の上にマイクロ屈折構造を形成した後、前記プラスチック重合膜を傾斜面に貼って所定のマイクロ屈折構造を形成することができることを特徴とする請求項1の記載のパッケージベースの成形方法。
【請求項7】
1つの表面を含む半導体基板と、
複数の傾斜面によって前記半導体の表面に形成され、1つの傾斜面と半導体基板の結晶格子の方向との間の傾斜角度が0〜45度或いは45〜90度である収納部と、
前記1つの傾斜面に形成されて、発光デバイスの光線を所定の方向へ調整させ、所定の位置へ集光させるマイクロ屈折構造と、を含むことを特徴とすることを特徴とする請求項1の記載のパッケージベース。
【請求項8】
前記半導体基板の表面は、{100}の同価の結晶格子を有する表面であり、前記収納部を構成する複数の傾斜面は、{110}の同価の結晶格子を有する面であるか、或いは
前記半導体基板の表面は、{110}の同価の結晶格子を有する表面であり、前記収納部を構成する複数の傾斜面は、{100}の同価の結晶格子を有する面であることを特徴とする請求項7の記載のパッケージベース。
【請求項9】
前記複数の傾斜面と前記半導体基板の表面との間の傾斜角度が45度であることを特徴とする請求項7の記載のパッケージベース。
【請求項10】
前記マイクロ屈折構造の外形が円形或いは楕円形であり、複数の凹部構造或いは1つのラスター構造を含むことを特徴とする請求項7の記載のパッケージベース。

【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図3d】
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【図3e】
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【図3f】
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【図3g】
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【図3h】
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【図3i】
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【図3j】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−49562(P2011−49562A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−190582(P2010−190582)
【出願日】平成22年8月27日(2010.8.27)
【出願人】(504007741)國立中央大學 (28)
【Fターム(参考)】