説明

ヒトマスト細胞発現膜タンパク質

本発明は、プリン受容体様ポリペプチドGPR91、マスト細胞中でのそれの発現、並びに、アレルギー性及び非アレルギー性喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、アレルギー性鼻炎、アナフィラキシー、アレルギー性胃腸疾患、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、並びに他のアレルギー性、自己免疫性及び炎症性疾患を包含するマスト細胞媒介性疾患の診断及び/又は治療へのそれの使用に関する。本発明はまた、GPR91受容体のアゴニスト及び/又はアンタゴニストのスクリーニング方法を包含する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
a. 配列番号2のアミノ酸配列をコードする核酸配列を含むトランスフェクト細胞を調製し;
b. GPR91受容体活性を変調する能力を測定することが求められている少なくとも1つの化合物にトランスフェクト細胞を接触させ;
c. 該受容体の活性を変調する化合物について前記細胞をモニターする
ことを含む、GPR91受容体活性を変調する化合物をスクリーニングする方法。
【請求項2】
前記細胞が安定的にトランスフェクトされる請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記細胞が一過的にトランスフェクトされる請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記細胞がマスト細胞である請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記化合物がアゴニストである請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記化合物がアンタゴニストである請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記化合物が抗体である請求項1記載の方法。
【請求項8】
カルシウム流動の量がモニターされる請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記工程(a)で用いられる細胞がレポータータンパク質をコードするDNAをさらに含み、前記DNAがGPR91応答性の転写要素と動作的に連結している請求項1記載の方法。
【請求項10】
前記受容体タンパク質のシグナル伝達活性を阻害する能力を測定することが求められている漸増する濃度の少なくとも1つの化合物の存在下で前記工程(b)が行なわれる請求項8記載の方法。
【請求項11】
前記工程(c)が、前記細胞中で前記化合物の濃度の関数としてレポータータンパク質の発現レベルをモニターすることにより、前記化合物のシグナル伝達活性を阻害する能力を示すことを含む、請求項9記載の方法。
【請求項12】
前記GPR91応答性の転写要素がcAMP応答性の転写要素である請求項8記載の方法。
【請求項13】
(a)GPR91受容体を発現する細胞を候補化合物と接触させ、(b)細胞応答を分析し、及び(c)該細胞応答を候補化合物の非存在下でもたらされる標準の細胞応答と比較することを含む方法であって、それによって、標準よりも増大した細胞応答により前記化合物がアゴニストであることが示され、標準よりも減少した細胞応答により前記化合物がアンタゴニストであることが示される、GPR91活性のアゴニスト又はアンタゴニストをスクリーニングする方法。
【請求項14】
請求項1又は請求項13の方法によって同定された化合物。
【請求項15】
治療が必要な患者に対し、マスト細胞媒介性疾病を調節するのに十分な量のGPR91受容体調節因子を投与することを含む、マスト細胞媒介性疾病の予防及び/又は治療方法。
【請求項16】
前記GPR91受容体調節因子がGPR91アゴニストである請求項15記載の方法。
【請求項17】
前記GPR91受容体調節因子がGPR91アンタゴニストである請求項15記載の方法。
【請求項18】
前記マスト細胞媒介性疾病がアレルギー性喘息である請求項15記載の方法。
【請求項19】
前記アゴニストが抗体である請求項15記載の方法。
【請求項20】
a. マスト細胞媒介性の疾患を有している疑いのある哺乳動物から試料を得て;
b. 前記試料を検出可能な量の抗GPR91抗体と共にインキュベートし;
c. 結合した抗体の量を測定し;
d. 疑いのある試料中の結合した抗体の量を健常なコントロールと比較する
ことを含む、哺乳動物におけるマスト細胞媒介性の疾患の診断方法。
【請求項21】
抗GPR91抗体を含む、GPR91に関連する疾病又は疾患の診断用キット。
【請求項22】
マスト細胞を殺傷するためのエフェクター機能を有する抗GPR91抗体を投与することを含む、マスト細胞媒介性疾病の予防及び/又は治療方法。
【請求項23】
前記エフェクター機能が抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)である請求項22記載の方法。
【請求項24】
マスト細胞中でアポトーシスを誘導するためのアポトーシス誘導成分と結合させた抗GPR91抗体を投与することを含む、マスト細胞媒介性疾病の予防及び/又は治療方法。
【請求項25】
前記アポトーシス誘導成分がBax-α, Bak, Bcl-Xs, Bad, Bid, Bik, Erk, 及びBokから選ばれるBcl-2ファミリーのプロアポトーシスメンバーである請求項24記載の方法。

【公表番号】特表2007−526747(P2007−526747A)
【公表日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−517621(P2006−517621)
【出願日】平成16年6月25日(2004.6.25)
【国際出願番号】PCT/US2004/020296
【国際公開番号】WO2005/010152
【国際公開日】平成17年2月3日(2005.2.3)
【出願人】(505102016)タノックス インコーポレーテッド (9)
【Fターム(参考)】