説明

ヒドロキシル化されたネビボロールを含む薬学的組成物

ヒドロキシル化されたネビボロール代謝産物は、急性投与後に濃度依存的様式で、ヒト内皮細胞調製物からのNO放出を増加させる。さらに、ヒドロキシル化されたネビボロール代謝産物(4−ヒドロキシ−6,6’−ジフルオロ−、4−ヒドロキシ−5−フェノール−6,6’−ジフルオロ−、及び4−ヒドロキシ−8−フェノ−6,6’−ジフルオロ−が挙げられるがこれらに限定されない)は、慢性投与後にヒト内皮細胞におけるNO放出に関する容量を増大させる能力を有する。本発明は、ヒドロキシル化されたネビボロール代謝産物、並びにネビボロール及び/又はネビボロールの少なくとも1つのヒドロキシル化された代謝産物及び/又は心血管疾患を治療するのに使用される少なくとも1つのさらなる化合物、或いはそれらの薬学的に許容可能な塩を含む組成物を提供する。さらに、本発明は、血管疾患により罹患された標的部位へ、治療上有効な量の酸化窒素を放出することが可能であるネビボロールの少なくとも1つのヒドロキシル化された代謝産物を投与することにより、血管疾患を少なくとも治療または防止する方法を提供する。また、本発明は、ネビボロールの少なくとも1つのヒドロキシル化された代謝産物を投与することを含む、片頭痛の少なくとも治療または防止に関する。本発明はまた、併用して代謝症候群障害に、又は代謝症候群障害の単独治療として使用され得る。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒドロキシル置換された、次式で表されるネビボロール代謝産物の少なくとも1つの立体異性体、
【化1】

(式中、3位〜5位、7位、8位及び3’位〜5’位、7’位、8’位の1つ又は複数は、それぞれ独立してヒドロキシル基、又はそれぞれ独立して水素原子である)、又はそれらの薬学的に許容可能な塩、及び薬学的に許容可能なキャリアを含む、薬学的組成物。
【請求項2】
前記ネビボロールの4位は、ヒドロキシル基で置換される、請求項1に記載の薬学的組成物。
【請求項3】
前記ネビボロールの4’位は、ヒドロキシル基で置換される、請求項1に記載の薬学的組成物。
【請求項4】
前記ネビボロールは、4位及び8位、4位及び8’位、4’位及び8位、又は4’位及び8’位にてヒドロキシル基で二置換される、請求項1に記載の薬学的組成物。
【請求項5】
前記ネビボロールの4位及び5’位、又は該ネビボロールの4’位及び5位は、ヒドロキシル基で置換される、請求項1に記載の薬学的組成物。
【請求項6】
少なくとも治療または防止を必要とする患者において、治療上有効な量の請求項1に記載の組成物を投与することを含む、心血管疾患を少なくとも治療または防止する方法。
【請求項7】
前記心血管疾患は、うっ血性心不全、高血圧、肺高血圧、心筋梗塞及び脳梗塞、アテローム性動脈硬化症、アテローム発生、血栓症、虚血性心疾患、血管形成後再狭窄、冠動脈疾患、腎不全、安定狭心症、不安定狭心症及び異型(プリンツメタル型)狭心症、心臓性浮腫、腎機能不全、ネフローゼ性浮腫、肝性浮腫、発作、一過性脳虚血発作、脳血管障害、再狭窄、高血圧における血圧の制御、血小板粘着、血小板凝集、平滑筋細胞増殖、肺水腫、ステントを含む医療用具の使用に関連する血管合併症、医療用具の使用に関連する創傷、肺血栓性塞栓症、脳血栓閉塞症、血栓静脈炎、血小板減少症並びに出血性障害から成る群から選択される、請求項6に記載の心血管疾患を少なくとも治療または防止する方法。
【請求項8】
前記心血管疾患は、うっ血性心不全、高血圧、再狭窄及びアテローム性動脈硬化症から成る群から選択される、請求項7に記載の心血管疾患を少なくとも治療または防止する方法。
【請求項9】
各単位が、薬学的キャリアと関連して所望の治療上の効果を生じるのに必要とされる既定量の該ネビボロール代謝産物を含有する、単位投薬形態でのヒドロキシル化されたネビボロール代謝産物。
【請求項10】
前記組成物は、静脈内に、経口的に、口腔的に、非経口的に、吸入スプレーにより、局所塗布により、又は経皮的に投与される、請求項6に記載の心血管疾患を少なくとも治療または防止する方法。
【請求項11】
ヒドロキシル置換され、次式で表されるネビボロール代謝産物の少なくとも1つの立体異性体、
【化2】

(式中、3位〜5位、7位、8位及び3’位〜5’位、7’位、8’位の1つ又は複数は、それぞれ独立してヒドロキシル基、又はそれぞれ独立して水素原子である)、又はそれらの薬学的に許容可能な塩、及び少なくとも1つの他の活性剤を含む、薬学的組成物。
【請求項12】
前記他の活性剤の少なくとも1つは心血管剤である、請求項11に記載の薬学的組成物。
【請求項13】
前記心血管剤は、ACE阻害剤、ARB、アドレナリン遮断薬、アドレナリン作動薬、褐色細胞腫用の作用物質、抗不整脈薬、抗血小板剤、抗凝固薬、抗高血圧薬、抗高脂血症剤、抗糖尿病薬、抗炎症剤、カルシウムチャネル遮断薬、CETP阻害剤、COX−2阻害剤、直接トロンビン阻害剤、利尿薬、エンドセリン受容体拮抗薬、HMG Co−Aレダクターゼ阻害剤、強心剤、レンニン阻害剤、血管拡張薬、血管収縮薬、AGE架橋切断薬、AGE形成阻害剤及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項12に記載の薬学的組成物。
【請求項14】
前記心血管剤は、ACE阻害剤、ARB及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項12に記載の薬学的組成物。
【請求項15】
前記心血管剤はACE阻害剤である、請求項14に記載の薬学的組成物。
【請求項16】
前記ACE阻害剤は、アラセプリル、ベナゼプリル、カプトプリル、セロナプリル、シラザプリル、デラプリル、エナラプリル、エナラプリラート、ホシノプリル、イミダプリル、リシノプリル、ペリンドプリル、キナプリル、ラミプリル、ラミプリラート、スピラプリル、テモカプリル、トランドラプリル及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項15に記載の薬学的組成物。
【請求項17】
前記ACE阻害剤は、エナプリル、ラミプリル及びラミプリラート並びにそれらの混合物から成る群から選択される、請求項15に記載の薬学的組成物。
【請求項18】
前記心血管剤はARBである、請求項14に記載の薬学的組成物。
【請求項19】
前記ARBは、カンデサルタン、エプロサルタン、イルベサルタン、ロサルタン、バルサルタン及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項18に記載の薬学的組成物。
【請求項20】
前記心血管剤は、AGE架橋切断薬、AGE形成阻害剤及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項12に記載の薬学的組成物。
【請求項21】
ヒドロキシル置換され、次式で表されるネビボロール代謝産物の少なくとも1つの立体異性体、
【化3】

(式中、3位〜5位、7位、8位及び3’位〜5’位、7’位、8’位の1つ又は複数は、それぞれ独立してヒドロキシル基、又はそれぞれ独立して水素原子である)、又はそれらの薬学的に許容可能な塩、及び1つのみの他の活性剤を含む、組成物。
【請求項22】
前記他の活性剤は心血管剤である、請求項21に記載の組成物。
【請求項23】
前記心血管剤は、ACE阻害剤、ARB、アドレナリン遮断薬、アドレナリン作動薬、褐色細胞腫用の作用物質、抗不整脈薬、抗血小板剤、抗凝固薬、抗高血圧薬、抗高脂血症剤、抗糖尿病薬、抗炎症剤、カルシウムチャネル遮断薬、CETP阻害剤、COX−2阻害剤、直接トロンビン阻害剤、利尿薬、エンドセリン受容体拮抗薬、HMG Co−Aレダクターゼ阻害剤、強心剤、レンニン阻害剤、血管拡張薬、血管収縮薬、AGE架橋切断薬、AGE形成阻害剤及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項22に記載の組成物。
【請求項24】
前記心血管剤は、ACE阻害剤及びARBから成る群から選択される、請求項22に記載の組成物。
【請求項25】
前記心血管剤は、アラセプリル、ベナゼプリル、カプトプリル、セロナプリル、シラザプリル、デラプリル、エナラプリル、エナラプリラート、ホシノプリル、イミダプリル、リシノプリル、ペリンドプリル、キナプリル、ラミプリル、ラミプリラート、スピラプリル、テモカプリル及びトランドラプリルから成る群から選択されるACE阻害剤である、請求項22に記載の組成物。
【請求項26】
前記心血管剤は、カンデルサルタン、エプロサルタン、イルベサルタン、ロサルタン及びバルサルタンから成る群から選択されるARBである、請求項22に記載の組成物。
【請求項27】
前記心血管剤は、AGE架橋切断薬及びAGE形成阻害剤から成る群から選択される、請求項22に記載の組成物。
【請求項28】
ヒドロキシル置換され、次式で表されるネビボロール代謝産物の少なくとも1つの立体異性体、
【化4】

(式中、3位〜5位、7位、8位及び3’位〜5’位、7’位、8’位の1つ又は複数は、それぞれ独立してヒドロキシル基、又はそれぞれ独立して水素原子である)、又はそれらの薬学的に許容可能な塩、及び少なくとも1つの他の活性剤、並びに薬学的に許容可能なキャリアを含む、薬学的組成物。
【請求項29】
前記他の活性剤の少なくとも1つは心血管剤である請求項28に記載の薬学的組成物。
【請求項30】
前記心血管剤は、ACE阻害剤、ARB、アドレナリン遮断薬、アドレナリン作動薬、褐色細胞腫用の作用物質、抗不整脈薬、抗血小板剤、抗凝固薬、抗高血圧薬、抗高脂血症剤、抗糖尿病薬、抗炎症剤、カルシウムチャネル遮断薬、CETP阻害剤、COX−2阻害剤、直接トロンビン阻害剤、利尿薬、エンドセリン受容体拮抗薬、HMG Co−Aレダクターゼ阻害剤、強心剤、レンニン阻害剤、血管拡張薬、血管収縮薬、AGE架橋切断薬、AGE形成阻害剤及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項29に記載の薬学的組成物。
【請求項31】
前記心血管剤は、ACE阻害剤、ARB及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項29に記載の薬学的組成物。
【請求項32】
前記心血管剤はACE阻害剤である、請求項31に記載の薬学的組成物。
【請求項33】
前記ACE阻害剤は、アラセプリル、ベナゼプリル、カプトプリル、セロナプリル、シラザプリル、デラプリル、エナラプリル、エナラプリラート、ホシノプリル、イミダプリル、リシノプリル、ペリンドプリル、キナプリル、ラミプリル、ラミプリラート、スピラプリル、テモカプリル、トランドラプリル及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項32に記載の薬学的組成物。
【請求項34】
前記ACE阻害剤は、エナプリル、ラミプリル及びラミプリラート並びにそれらの混合物から成る群から選択される、請求項33に記載の薬学的組成物。
【請求項35】
前記心血管剤はARBである、請求項31に記載の薬学的組成物。
【請求項36】
前記ARBは、カンデサルタン、エプロサルタン、イルベサルタン、ロサルタン、バルサルタン及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項35に記載の薬学的組成物。
【請求項37】
前記心血管剤は、AGE架橋切断薬、AGE形成阻害剤及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項29に記載の薬学的組成物。
【請求項38】
治療上安全且つ有効な量のヒドロキシル置換され、次式で表されるネビボロール代謝産物の少なくとも1つの立体異性体、
【化5】

(式中、3位〜5位、7位、8位及び3’位〜5’位、7’位、8’位の1つ又は複数は、それぞれ独立してヒドロキシル基、又はそれぞれ独立して水素原子である)、又はそれらの薬学的に許容可能な塩、及び前記状態を治療するのに十分である混合物を形成するための少なくとも1つの他の活性剤を、被験体へ投与することを含む、心血管障害を少なくとも治療または防止する方法。
【請求項39】
前記少なくとも1つの他の活性剤は心血管剤である、請求項38に記載の心血管障害を少なくとも治療または防止する方法。
【請求項40】
前記心血管剤は、ACE阻害剤、ARB、アドレナリン遮断薬、アドレナリン作動薬、褐色細胞腫用の作用物質、抗不整脈薬、抗血小板剤、抗凝固薬、抗高血圧薬、抗高脂血症剤、抗糖尿病薬、抗炎症剤、カルシウムチャネル遮断薬、CETP阻害剤、COX−2阻害剤、直接トロンビン阻害剤、利尿薬、エンドセリン受容体拮抗薬、HMG Co−Aレダクターゼ阻害剤、強心剤、レンニン阻害剤、血管拡張薬、血管収縮薬、AGE架橋切断薬、AGE形成阻害剤及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項39に記載の心血管障害を少なくとも治療または防止する方法。
【請求項41】
前記心血管障害は、うっ血性心不全、高血圧、肺高血圧、心筋梗塞及び脳梗塞、アテローム性動脈硬化症、アテローム発生、血栓症、虚血性心疾患、血管形成後再狭窄、冠動脈疾患、腎不全、安定狭心症、不安定狭心症及び異型(プリンツメタル型)狭心症、心臓性浮腫、腎機能不全、ネフローゼ性浮腫、肝性浮腫、発作、一過性脳虚血発作、脳血管障害、再狭窄、高血圧における血圧の制御、血小板粘着、血小板凝集、平滑筋細胞増殖、肺水腫、ステントを含む医療用具の使用に関連する血管合併症、医療用具の使用に関連する創傷、肺血栓性塞栓症、脳血栓閉塞症、血栓静脈炎、血小板減少症並びに出血性障害から成る群から選択される請求項38に記載の血管疾患を少なくとも治療または防止する方法。
【請求項42】
前記心血管剤は、ACE阻害剤、ARB及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項40に記載の心血管障害を少なくとも治療または防止する方法。
【請求項43】
前記心血管剤はACE阻害剤である、請求項42に記載の心血管障害を少なくとも治療または防止する方法。
【請求項44】
前記心血管剤はARBである、請求項42に記載の心血管障害を少なくとも治療または防止する方法。
【請求項45】
前記心血管剤は、AGE架橋切断薬、AGE形成阻害剤及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項40に記載の心血管障害を少なくとも治療または防止する方法。
【請求項46】
前記組成物は、薬学的キットを含む、請求項28に記載の薬学的組成物。
【請求項47】
前記心血管剤は血管拡張薬である、請求項12に記載の薬学的組成物。
【請求項48】
前記血管拡張薬は、イソソルビドジニトレート、イソソルビドモノニトレート及びヒドララジン化合物並びにそれらの混合物から成る群から選択される、請求項47に記載の薬学的組成物。
【請求項49】
前記他の活性剤の少なくとも1つはフラボノイドである、請求項11に記載の薬学的組成物。
【請求項50】
前記フラボノイドは、(−)−エピカテキン、(+)−カテキン、プロシアニジンB、ケルセチン脱水物、タキシフォリン及びリスベラトロール並びにそれらの混合物から成る群から選択される、請求項49に記載の薬学的組成物。
【請求項51】
前記少なくとも1つの他の活性剤は、フラボノイド、カルテノイド、スルホニル尿素並びにナイアシン及び関連誘導体、並びにそれらの混合物から成る群から選択される、請求項11に記載の薬学的組成物。
【請求項52】
少なくとも1つの活性剤はカロテノイドである、請求項51に記載の薬学的組成物。
【請求項53】
前記カロテノイドは、アスタキサンチン、ゼアキサンチン、ルテイン、リコペン、ベータ−カロテン及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項52に記載の薬学的組成物。
【請求項54】
前記少なくとも1つの他の活性剤はスルホニル尿素である、請求項51に記載の薬学的組成物。
【請求項55】
前記スルホニル尿素は、アセトヘキサミド、DiaBeta、グリベンクラミド、グリクラジド、グリピジド、グリコピラミド、クロルプロパミド、トラザミド、トルブタミド、グリメピリド、トルブタミド類似体及びメグリチニド類似体並びにそれらの混合物から成る群から選択される、請求項54に記載の薬学的組成物。
【請求項56】
前記心血管剤は血管拡張薬である、請求項39に記載の心血管障害を少なくとも治療または防止する方法。
【請求項57】
前記血管拡張薬は、イソソルビドジニトレート、イソソルビドモノニトレート、イソソルビドモノニトレート及びヒドララジン化合物並びにそれらの混合物から成る群から選択される、請求項56に記載の薬学的組成物。
【請求項58】
前記ヒドララジン化合物は、ブドララジン、カドララジン、ジヒドララジン、エンドラジン、ヒドララジン、ピルドララジン及びトドララジン又はそれらの薬学的に許容可能な塩、及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項57に記載の心血管障害を少なくとも治療または防止する方法。
【請求項59】
前記少なくとも1つの他の活性剤はフラボノイドである、請求項38に記載の心血管障害を少なくとも治療または防止する方法。
【請求項60】
前記フラボノイドは、(−)−エピカテキン、(+)−カテキン、プロシアニジンB、ケルセチン脱水物、タキシフォリン及びリスベラトロール並びにそれらの混合物から成る群から選択される、請求項59に記載の心血管障害を少なくとも治療または防止する方法。
【請求項61】
前記少なくとも1つの他の活性剤は、フラボノイド、カルテノイド、スルホニル尿素並びにナイアシン及び関連誘導体、並びにそれらの混合物から成る群から選択される、請求項38に記載の心血管障害を少なくとも治療または防止する方法。
【請求項62】
治療上安全且つ有効な量のヒドロキシル置換され、次式で表されるネビボロール代謝産物の少なくとも1つの立体異性体、
【化6】

(式中、3位〜5位、7位、8位及び3’位〜5’位、7’位、8’位の1つ又は複数は、それぞれ独立してヒドロキシル基、又はそれぞれ独立して水素原子である)、又はそれらの薬学的に許容可能な塩、及びNO放出を改善するのに十分である混合物を形成するための少なくとも1つの他の心血管剤を、黒人患者へ投与することを含む、改善を必要とする黒人患者においてNO放出を改善する方法。
【請求項63】
前記少なくとも1つの他の心血管剤は、ACE阻害剤、ARB、アドレナリン遮断薬、アドレナリン作動薬、褐色細胞腫用の作用物質、抗不整脈薬、抗血小板剤、抗凝固薬、抗高血圧薬、抗高脂血症剤、抗糖尿病薬、抗炎症剤、カルシウムチャネル遮断薬、CETP阻害剤、COX−2阻害剤、直接トロンビン阻害剤、利尿薬、エンドセリン受容体拮抗薬、HMG Co−Aレダクターゼ阻害剤、強心剤、レンニン阻害剤、血管拡張薬、血管収縮薬、AGE架橋切断薬、AGE形成阻害剤及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項62に記載の改善を必要とする黒人患者においてNO放出を改善する方法。
【請求項64】
前記少なくとも1つの他の心血管剤は血管拡張薬である、請求項63に記載の改善を必要とする黒人患者においてNO放出を改善する方法。
【請求項65】
前記血管拡張薬は、イソソルビドジニトレート、イソソルビドモノニトレート及びヒドララジン化合物並びにそれらの混合物から成る群から選択される、請求項64に記載の改善を必要とする黒人患者においてNO放出を改善する方法。
【請求項66】
前記ヒドララジン化合物は、ブドララジン、カドララジン、ジヒドララジン、エンドラジン、ヒドララジン、ピドララジン及びトドララジン又はそれらの薬学的に許容可能な塩、及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項65に記載の改善を必要とする黒人患者においてNO放出を改善する方法。
【請求項67】
(i)ヒドロキシル置換され、次式で表されるネビボロール代謝産物の少なくとも1つの立体異性体、
【化7】

(式中、3位〜5位、7位、8位及び3’位〜5’位、7’位、8’位の1つ又は複数は、それぞれ独立してヒドロキシル基、又はそれぞれ独立して水素原子である)、又はそれらの薬学的に許容可能な塩、
(ii)少なくとも1つのヒドララジン化合物又はそれらの薬学的に許容可能な塩、
(iii)イソソルビドジニトレートとイソソルビドモノニトレートの少なくとも1つ、
(iv)任意選択で、ジギタリス化合物、利尿化合物、カリウム、アンギオテンシン変換酵素阻害剤、ベータ−アドレナリン遮断薬、コレステロール低下薬、カルシウムチャネル遮断薬、アンギオテンシンII受容体拮抗薬及びエンドセリン拮抗薬から成る群から選択される1つ又は複数の化合物、
のそれぞれを治療上有効な量、黒人患者へ投与することを含む、黒人患者において心血管疾患に関連する死亡率を低減させる方法。
【請求項68】
前記心血管障害は、うっ血性心不全、高血圧、肺高血圧、心筋梗塞及び脳梗塞、アテローム性動脈硬化症、アテローム発生、血栓症、虚血性心疾患、血管形成後再狭窄、冠動脈疾患、腎不全、安定狭心症、不安定狭心症及び異型(プリンツメタル型)狭心症、心臓性浮腫、腎機能不全、ネフローゼ性浮腫、肝性浮腫、発作、一過性脳虚血発作、脳血管障害、再狭窄、高血圧における血圧の制御、血小板粘着、血小板凝集、平滑筋細胞増殖、肺水腫、医療用具の使用に関連する血管合併症、医療用具の使用に関連する創傷、肺血栓性塞栓症、脳血栓閉塞症、血栓静脈炎、血小板減少症並びに出血性障害から成る群から選択される、請求項67に記載の黒人患者において心血管疾患に関連する死亡率を低減させる方法。
【請求項69】
前記心血管障害は高血圧である、請求項68に記載の黒人患者において心血管疾患に関連する死亡率を低減させる方法。
【請求項70】
前記ヒドララジン化合物は、ブドララジン、カドララジン、ジヒドララジン、エンドラジン、ヒドララジン、ピドララジン及びトドララジン又はそれらの薬学的に許容可能な塩、及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項69に記載の黒人患者において心血管疾患に関連する死亡率を低減させる方法。
【請求項71】
前記ネビボロールは、1日当たり約1mg〜1日当たり約10mgの量で投与される、請求項67に記載の黒人患者において心血管疾患に関連する死亡率を低減させる方法。
【請求項72】
(i)ヒドロキシル置換され、次式で表されるネビボロール代謝産物の少なくとも1つの立体異性体、
【化8】

(式中、3位〜5位、7位、8位及び3’位〜5’位、7’位、8’位の1つ又は複数は、それぞれ独立してヒドロキシル基、又はそれぞれ独立して水素原子である)、又はそれらの薬学的に許容可能な塩、
(ii)少なくとも1つのヒドララジン化合物又はそれらの薬学的に許容可能な塩、
(iii)イソソルビドジニトレート及び/又はイソソルビドモノニトレートの少なくとも1つ、
(iv)任意選択で、ジギタリス化合物、利尿化合物、カリウム、アンギオテンシン変換酵素阻害剤、ベータ−アドレナリン遮断薬、コレステロール低下薬、カルシウムチャネル遮断薬、アンギオテンシンII受容体拮抗薬及びエンドセリン拮抗薬から成る群から選択される1つ又は複数の化合物、
のそれぞれを、安全且つ治療上有効な量、黒人患者へ投与することを含む、改善を必要とする黒人患者においてNPO放出を改善する方法。
【請求項73】
前記ヒドララジン化合物は、ブドララジン、カドララジン、ジヒドララジン、エンドラジン、ヒドララジン、ピドララジン及びトドララジン又はそれらの薬学的に許容可能な塩、及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項72に記載の改善を必要とする黒人患者においてNPO放出を改善する方法。
【請求項74】
前記ヒドララジン化合物は塩酸ヒドララジンである、請求項73に記載の改善を必要とする黒人患者においてNO放出を改善する方法。
【請求項75】
(i)ヒドロキシル置換され、次式で表されるネビボロール代謝産物の少なくとも1つの立体異性体、
【化9】

(式中、3位〜5位、7位、8位及び3’位〜5’位、7’位、8’位の1つ又は複数は、それぞれ独立してヒドロキシル基、又はそれぞれ独立して水素原子である)、又はそれらの薬学的に許容可能な塩、
(ii)少なくとも1つのヒドララジン化合物又はそれらの薬学的に許容可能な塩、
(iii)イソソルビドジニトレート及び/又はイソソルビドモノニトレートの少なくとも1つ、
(iv)任意選択で、ジギタリス化合物、利尿化合物、カリウム、アンギオテンシン変換酵素阻害剤、ベータ−アドレナリン遮断薬、コレステロール低下薬、カルシウムチャネル遮断薬、アンギオテンシンII受容体拮抗薬及びエンドセリン拮抗薬から成る群から選択される1つ又は複数の化合物、
のそれぞれを、安全且つ治療上有効な量、該黒人患者へ投与することを含む、改善を必要とする黒人患者において運動耐容を改善する方法又は生活の質を改善する方法。
【請求項76】
前記ヒドララジン化合物は、ブドララジン、カドララジン、ジヒドララジン、エンドラジン、塩酸ヒドララジン、ピドララジン及びトドララジン又はそれらの薬学的に許容可能な塩、及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項75に記載の改善を必要とする黒人患者において運動耐容を改善する方法又は生活の質を改善する方法。
【請求項77】
前記ヒドララジン化合物は塩酸ヒドララジンである、請求項76に記載の改善を必要とする黒人患者において運動耐容を改善する方法又は生活の質を改善する方法。
【請求項78】
1日当たり約1mg〜1日当たり約10mgの量の、ヒドロキシル置換され、次式で表されるネビボロール代謝産物の少なくとも1つの立体異性体、
【化10】

(式中、3位〜5位、7位、8位及び3’位〜5’位、7’位、8’位の1つ又は複数は、それぞれ独立してヒドロキシル基、又はそれぞれ独立して水素原子である)、又はそれらの薬学的に許容可能な塩、並びに安全且つ治療上有効な量の少なくとも1つの他の心血管剤を、該黒人患者へ投与することを含む、改善を必要とする黒人患者においてNO放出を改善する方法。
【請求項79】
前記心血管剤は、イソソルビドジニトレート、イソソルビドモノニトレート、ヒドララジン化合物及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項78に記載の改善を必要とする黒人患者においてNO放出を改善する方法。
【請求項80】
1日当たり約1mg〜1日当たり約10mgの量のヒドロキシル置換され、次式で表されるネビボロール代謝産物の少なくとも1つの立体異性体、
【化11】

(式中、3位〜5位、7位、8位及び3’位〜5’位、7’位、8’位の1つ又は複数は、それぞれ独立してヒドロキシル基、又はそれぞれ独立して水素原子である)、又はそれらの薬学的に許容可能な塩、並びに安全且つ治療上有効な量のイソソルビドジニトレート、イソソルビドモノニトレート、ヒドララジン化合物及びそれらの混合物から成る群から選択される少なくとも1つの他の心血管剤を、患者へ投与することを含む、心血管疾患の少なくとも治療または防止に関する方法。
【請求項81】
(i)1日当たり約1mg〜1日当たり約10mgの量のヒドロキシル置換され、次式で表されるネビボロール代謝産物の少なくとも1つの立体異性体、
【化12】

(式中、3位〜5位、7位、8位及び3’位〜5’位、7’位、8’位の1つ又は複数は、それぞれ独立してヒドロキシル基、又はそれぞれ独立して水素原子である)、又はそれらの薬学的に許容可能な塩、
(ii)安全且つ治療上有効な量の少なくとも1つの心血管剤、
(iii)任意選択で、ジギタリス化合物、利尿化合物、カリウム、アンギオテンシン変換酵素阻害剤、ベータ−アドレナリン遮断薬、コレステロール低下薬、カルシウムチャネル遮断薬、アンギオテンシンII受容体拮抗薬及びエンドセリン拮抗薬から成る群から選択される安全且つ治療上有効な量の1つ又は複数の化合物、
のそれぞれを、治療上有効な量、該黒人患者へ投与することを含む、改善を必要とする黒人患者において運動耐容を改善する方法又は生活の質を改善する方法。
【請求項82】
前記心血管剤は、ACE阻害剤、ARB、アドレナリン遮断薬、アドレナリン作動薬、褐色細胞腫用の作用物質、抗不整脈薬、抗血小板剤、抗凝固薬、抗高血圧薬、抗高脂血症剤、抗糖尿病薬、抗炎症剤、カルシウムチャネル遮断薬、CETP阻害剤、COX−2阻害剤、直接トロンビン阻害剤、利尿薬、エンドセリン受容体拮抗薬、HMG Co−Aレダクターゼ阻害剤、強心剤、レンニン阻害剤、血管拡張薬、血管収縮薬、AGE架橋切断薬、AGE形成阻害剤及びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項81に記載の改善を必要とする黒人患者において運動耐容を改善する方法又は生活の質を改善する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18a】
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【図18b】
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【公表番号】特表2008−528626(P2008−528626A)
【公表日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−553331(P2007−553331)
【出願日】平成18年1月30日(2006.1.30)
【国際出願番号】PCT/US2006/003252
【国際公開番号】WO2006/083779
【国際公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【出願人】(507257183)マイラン ラボラトリーズ インク. (3)
【Fターム(参考)】