説明

ヒートシンク

【課題】放熱効率の向上を図ること。
【解決手段】ヒートシンク1は、ベース基板2と、フィン集合部3と、ヒートパイプ4a、4bと、放熱板5とを有している。フィン集合部3は、ベース基板2上に、ベース基板2に対し垂直方向に複数並べられた複数のフィン3aを有する。ヒートパイプ4a、4bは、それぞれU字状をなし、フィン3aに概ね平行に配置され、ベース基板2の熱をフィン集合部3上に設けられた放熱板5に伝導する。ベース基板2と放熱板5は、各フィン3aに熱的に接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はヒートシンクに関する。
【背景技術】
【0002】
製品の発熱源(CPU(Central Processing Unit)、スイッチング素子等)の放散した熱を外部に逃がすためのヒートシンクが知られている。
製品にヒートシンクが配置する場合、配置するスペースが限られている場合が多い。また、CPUの高速化、スイッチング素子のスイッチの高速化等の原因により、発熱源の発熱量も増大しつつある。
【0003】
従って、限られたスペースにおいて、放熱効率を向上させるための種々の試みが行われている。
その試みの1つとして、ヒートシンクには、熱を効率よくフィンに伝導するためのヒートパイプが設けられている場合がある。
【0004】
図5は、ヒートパイプが配設されたヒートシンクを示す図である。
ヒートシンク90は、2枚の対向したベースプレート91と、両ベースプレート91の間にベースプレート91の対向面に直角に多数並設された板状フィン92とで構成されている。
【0005】
ヒートパイプ93は、図5に示すU字状のものの平行部分94が貫通孔95に嵌入されている。1個の貫通孔95には、両側から2個のヒートパイプ93の平行部分94が嵌入されており、各平行部分94の先端が貫通孔95の中央で接触している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−145354号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図5に示すような構造では、両ベースプレート91間の渡し部分96が本体からはみ出している。しかし、渡し部分96にはフィンが配置されていないため、この部分の放熱スペースが無駄になっているという問題があった。
【0008】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、放熱スペースの効率の向上を図ることができるヒートシンクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、開示のヒートシンクが提供される。このヒートシンクは、ベースと、フィン集合部と、少なくとも1本のヒートパイプと、放熱板とを有している。
フィン集合部は、ベース上に、ベースに対し垂直方向に複数並べられた複数のフィンを有し、ベースと熱的に接続する。
【0010】
放熱板は、フィン集合部上に設けられ、各フィンと熱的に接続する。
ヒートパイプは、U字状をなし、湾曲部がフィンに平行に配置され、ベースの熱を放熱板に伝導する。
【発明の効果】
【0011】
開示のヒートシンクによれば、限られたスペースでの放熱効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施の形態のヒートシンクを示す斜視図である。
【図2】ヒートシンクの分解斜視図である。
【図3】変形例のヒートシンクを示す図である。
【図4】ヒートシンクの応用例を示す図である。
【図5】ヒートパイプが配設されたヒートシンクを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、実施の形態のヒートシンクを、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、実施の形態のヒートシンクを示す斜視図である。
実施の形態のヒートシンク(放熱器)1は、ベース基板(受熱板)2と、フィン集合部3と、ヒートパイプ4a、4bと、放熱板5とを有している。
【0014】
ベース基板2は、長方形状をなしている。
ベース基板2には、2本の溝部21、22が、ベース基板2の辺2aに平行に所定の間隔で設けられている。溝部21に、ヒートパイプ4aの一部が半田を介して接触している。溝部22に、ヒートパイプ4bの一部が半田を介して接触している。
【0015】
また、ベース基板2のフィン集合部3が配置されている側と反対側が、グリスやサーマルシート等の熱伝導部材を介して、発熱源(図示せず)に接触している。
なお、発熱源としては、例えば、CPU等の半導体チップや、スイッチング素子や、抵抗素子、並びにこれらを備える半導体パッケージ等が挙げられる。
【0016】
また、ベース基板2の構成材料としては、例えば、銅やアルミニウム等が挙げられる。
ベース基板2をアルミニウムで作成した場合には、ベース基板2内に熱拡散用のヒートパイプ(ヒートパイプ4a、4bとは別個のヒートパイプ)が埋め込まれていてもよい。
【0017】
ベース基板2上には、半田を介してフィン集合部3が配置されている。
フィン集合部3は、複数のフィン3aを有している。各フィン3aは、板状をなしており、ベース基板2に対し、垂直方向に複数並べられている。これら各フィン3aは、それぞれ他のフィン3aとの間に所定の間隙を有し、他のフィン3aと平行になるように規則的に並べられている。
【0018】
また、各フィン3aは、各フィンの辺の長手方向が、ベース基板2の長手方向に沿って並べられている。
フィン集合部3の長さ(フィン3aの長手方向の長さ)は、フィン集合部3の幅よりも長い。
【0019】
なお、フィン3aの構成材料としては、例えば、アルミニウムや銅が挙げられる。
なお、図1には図示していないが、例えば、各フィン3aそれぞれに、他のフィン3aと接続するための係合部が設けられており、この係合部によって、各フィン3aが他のフィン3aと接続されていてもよい。
【0020】
フィン集合部3内には、ヒートパイプ4a、4bが、配置されている。
放熱板5は、フィン集合部3の上面の大部分を覆うようにベース基板2に対向して設けられている。このように、ヒートシンク1は、フィン集合部3がベース基板2と放熱板5により挟み込まれる構造(いわゆるサンドイッチ構造)をなしている。
【0021】
なお、図1では、放熱板5は、長手方向の長さが、フィン集合部3の上面の長手方向の長さより若干短くなっている。
放熱板5とフィン集合部3およびヒートパイプ4a、4bは、熱的に接続されている。
【0022】
この放熱板5は、ヒートパイプ4a、4bから伝導した熱をフィン集合部3の各フィン3aに熱を伝導する役割を有する他に、空気に直接放熱する役割も有している。
また、放熱板5の構成材料としては、例えば、銅やアルミニウム等が挙げられる。
【0023】
放熱板5をアルミニウムで作成した場合には、放熱板5内に熱拡散用のヒートパイプ(ヒートパイプ4a、4bとは別個のヒートパイプ)が埋め込まれていてもよい。
図2は、ヒートシンクの分解斜視図である。
【0024】
ヒートパイプ4a、4bは、それぞれ、銅等の金属でできたU字状の本体を有している。本体は、管状をなしている。U字の先端は閉じており、内部が気密に保たれている。また、本体の内壁には、多孔性物質を有するウィック(WICK)や、細かい溝(グルーブ)が配置されている。
【0025】
この内部には少量の液体(作動液)が封入されている。作動液としては、例えば、純水やアンモニア、代替フロン等が挙げられる。
なお、ヒートパイプ4a、4bの断面形状は、特に限定されず、円形状でもよいし、楕円形状でもよいし、扁平状でもよい。扁平状の場合、加工が容易となる。また、扁平状の場合、ベース基板2および放熱板5の厚さを薄くすることができるため、ヒートシンク1の小型化が図れる。
【0026】
ところで、フィン集合部3の一部のフィン3aは、その一部がヒートパイプ4aの湾曲部41およびヒートパイプ4bの湾曲部42の形状に応じて切り欠かれた切り欠き部31を有している。換言すれば、これら切り欠き部31を有するフィン3aは、長手方向の長さが、他のフィン3aより短くなっている。
【0027】
図1に示すように、ヒートパイプ4a、4bは、辺2aに沿って設けられた矢印Aの基端側から見て(正面視で)、湾曲部41、42がベース基板2に垂直になるように配置されている。すなわち、ヒートパイプ4a、4bの湾曲部41、42は、フィン3aに平行に配置されている。
【0028】
また、ヒートパイプ4aの湾曲部41、42は、フィン3aに挟まれるように配置されており、挟まれたフィン3aとは風が通るために2mm程度の隙間を設けている。
また、ヒートパイプ4aの直線部43、45、および、ヒートパイプ4bの直線部44、46は、それぞれフィン3aの長手方向に沿って配置されている。
【0029】
このようなヒートシンク1は、組み立てられた状態で、切り欠き部31を有するフィン3aの長手方向の端部32に、ヒートパイプ4a、4bの直線部の先端部が位置するようになっている。
【0030】
また、切り欠き部31を有するフィン3aの長手方向の端部に、ヒートパイプ4bの直線部44、46の先端部が位置するようになっている。
次に、切り欠き部31を設けることによるフィン3aの枚数の実質的な減少分を説明する。
【0031】
一例として、フィン3aの厚さが0.5mmであり、各フィン3aが2mm間隔で配置されており、ヒートパイプ4a、4bの径がφ6であり、曲率半径が15mmであり、直線部43、44、45、46の長さが60mmである場合を考える。
【0032】
なお、前述の通り、ヒートパイプ内部は微細構造をもつため、その曲げ半径にも限界があり、φ6のヒートパイプでは曲率半径は、15mm程度が限界である。また、曲率半径はヒートパイプの中心線で測る。
【0033】
切り欠き部31が設けられるフィン3aの枚数は、ヒートパイプ4a、4bの径によって決定される。
上記の場合、ヒートパイプ4a、4bをフィン集合部3の内部に配置する場合、切り欠くフィン3aの枚数は、10mm(φ6+隙間2mm×2)/2(mm)=5枚である。従って、ヒートパイプ4a、4bそれぞれに対し5枚の合計10枚である。
【0034】
また、切り欠き部31の面積は、湾曲部41、42の曲率半径によって決定される。
上記の場合、1枚のフィン3aの切り欠き部31の、フィン3a全体に対する面積は、約25%程度である。
【0035】
従って、一部のフィン3aを切り欠くことによるフィン集合部3全体のフィン3aの枚数の減少枚数は、10(枚)×25(%)=2.5枚となる。
これに対して図5では、湾曲部96の幅は18mm(曲率半径15mm+φ6/2mm)であり、片側につき約7枚(18mm/(隙間2mm+厚さ0.5mm))のフィンが実装できないことになる。
【0036】
つまり、従来例では7枚のフィンが実装できないが、本発明では2.5枚分のフィンが減少するだけである。
なお、ヒートパイプの本数が多くなればこの差は縮まるが、一般にヒートシンクに用いられる本数は2本程度である。
【0037】
次に、ヒートシンク1の放熱の仕組みを説明する。
ヒートシンク1を使用する場合には、ベース基板2のほぼ中央部に、発熱源が接触するように、ヒートシンク1を配置する。
【0038】
まず、発熱源からの熱がベース基板2に伝導する。
ベース基板2に伝わった熱の一部は、溝部21からヒートパイプ4aの直線部45に伝わる。また、溝部22からヒートパイプ4bの直線部46に伝わる。また、熱の一部は、直接フィン3aに伝わる。
【0039】
ヒートパイプ4a、4bの作動液に熱が伝わると、作動液の温度が上昇し、気化する。気化した蒸気は、湾曲部41、42を伝わりヒートパイプ4a、4bの直線部43、44にも移動する。
【0040】
次に、移動した蒸気は、フィン集合部(低温部)3によって冷やされ液化する。詳しくは、直線部43に移動した蒸気は、半田を介して接続されている放熱板5およびフィン3aに熱が伝導することにより凝縮する。
【0041】
液化した作動液は内壁を伝い、毛細管現象によって直線部45、46に戻る。
次に、ヒートシンク1の製造方法の一例を説明する。
まず、溝部21、22が形成されたベース基板2を用意する。
【0042】
また、フィン3aを前述した係合部等によって互いに接続し、フィン集合部3を作成する。
次に、ベース基板2および放熱板5にクリーム半田を塗布してフィン集合部3に重ね合わせる。このとき、ベース基板2の溝部21、22および放熱板5の溝部51、52にもクリーム半田を塗布する。
【0043】
そして、ベース基板2の溝部21にヒートパイプ4aの直線部45を奥まで差し込み、放熱板5の溝部51にヒートパイプ4aの直線部43を奥まで差し込む。また、ベース基板2の溝部22にヒートパイプ4bの直線部46を奥まで差し込み、放熱板5の溝部52にヒートパイプ4bの直線部44を奥まで差し込む。
【0044】
この状態で、ベース基板2および放熱板5の位置がずれないように治具(図示せず)で抑える。
その後、炉に入れてクリーム半田を溶かす。半田が硬化することで、ベース基板2、フィン集合部3、ヒートパイプ4a、4b、放熱板5が固着する。
【0045】
これにより、ヒートシンク1を製造することができる。
以上述べたように、ヒートシンク1によれば、フィン3aに概ね平行にヒートパイプ4a、4bを配置した。これにより、ヒートシンク1のフィンの実装効率が上がり放熱効率の向上が図れる。
【0046】
また、フィン3aに切り欠き部31を設け、ヒートパイプ4a、4bの湾曲部41、42をフィン集合部3内に配置した。
これにより、容易な加工でヒートパイプ4a、4bをフィン集合部3内に埋め込むことができる。従って、ヒートシンク1の製造を容易なものとすることができる。
【0047】
具体的には、例えば、図4に示すような、フィンに垂直に挿入されたヒートパイプの湾曲部にフィンを配置しようとすると、ヒートパイプの湾曲部の形状に応じてフィンの穴位置を加工する必要がある。しかし、このような加工は、フィン毎に、異なる形状の加工が必要となる。
【0048】
対して、ヒートシンク1では、長さの異なる2種類のフィン3aを用意すればよい。またフィン3aはそれぞれ矩形であるため、フィン3aの形状の加工も容易である。
また、ヒートパイプ4a、4bの湾曲部41、42がフィン集合部3内に埋め込まれているため、ヒートシンク1を小型化することができ、例えば、装置内にヒートシンク1を配置する場合においても省スペース化を図ることができる。
【0049】
また、フィン3aに概ね平行にヒートパイプ4a、4bを配置することにより、切り欠くフィン3aの枚数および切り欠く面積を少なくすることができる。これにより、放熱効率を向上させることができる。
【0050】
また、ベース基板2に、溝部21、22を設け、ヒートパイプ4a、4bの直線部45、46を、溝部21、22に配置し、放熱板5に、溝部51、52を設け、ヒートパイプ4a、4bの直線部43、44を、溝部51、52に配置した。
【0051】
これにより、フィン集合部3側のヒートパイプ4a、4bの直線部43、44、45、46に対する加工が不要となり、ヒートシンク1を容易に製造することができる。また、製造の際には、ベース基板2の溝部21、22および放熱板5の溝部51、52は、ヒートパイプ4a、4bを挿入するガイドの役割も果たす。
【0052】
なお、本実施の形態では、各フィン3aはベース基板2の長手方向に並べた。しかし各フィン3aはベース基板2の短手方向に並べてもよい。この場合、ヒートパイプもフィンに平行に、短手方向に配置される。
【0053】
なお、本実施の形態では、ヒートパイプの個数は2つとした。しかし、これに限らず、1つまたは3つ以上でもよい。
また、本実施の形態では、ヒートパイプ4a、4bは、正面視で、湾曲部41、42がベース基板2に垂直になるように配置した。しかし、これに限らず、正面視で、湾曲部41、42がベース基板2に垂直な方向から所定角度傾斜して設けられていてもよい。
【0054】
また、本実施の形態では、ヒートパイプ4a、4bの直線部43、44、45、46は、フィンに平行に配置しているが熱拡散の観点から、これを斜め状に配置してもよい。
<変形例>
図3は、変形例のヒートシンクを示す図である。
【0055】
ヒートシンク1aは、ヒートパイプ4a、4bの直線部43、44を熱拡散効率の向上のため外に広げて配置した例である。直線部43、44は、それぞれ、各フィン3aの長手方向に対し、所定角度傾斜して配置されている。そして図3に示すように、放熱板5aには溝部を設けず、直線部43、44は放熱板5a上面に接触させて更に半田付けしてもよい。
【0056】
また、本実施の形態では、ベース基板2および放熱板5に溝部21、22、51、52を設け、設けた溝部21、22、51、52にヒートパイプ4a、4bを配置するようにした。しかし、これに限らず、例えば、ベース基板2および放熱板5に貫通孔を開けてそこにヒートパイプ4a、4bを埋め込むようにしてもよい。その際、貫通孔とヒートパイプ4a、4bとの間に半田を設けるようにしてもよい。
【0057】
また特に、放熱板5については溝も貫通穴も設けず、ただ直線部43と直線部44とを半田で接続するだけでも効果はある。
また、本実施の形態では、ヒートパイプ4a、4bの湾曲部41、42の全部をフィン集合部3内に配置した。しかし、これに限らず、湾曲部41、42の一部または全部がフィン集合部3外に配置されていてもよい。これにより、フィン3aの切り欠き部31の面積が減少する。
【0058】
<応用例>
以下、放熱のためのファンを使用する場合の例を説明する。
図4は、ヒートシンクの応用例を示す図である。
【0059】
なお、図4に示す応用例では、プリント板や発熱素子の図示を省略している。
図4に示す冷却システム10は、ヒートシンク1と、筐体ベース11と、ファン12とを有している。
【0060】
筐体ベース11は、板状をなす矩形の平坦部111と、平坦部の一方の端部から直角に折れ曲がっている側部112とを有している。
ファン12は、側部112に設置されている。ヒートシンク1とファン12との間は、風量を均一に送るため、一定の間隙が設けられている。
【0061】
ファン12は、側部112に設けられた吸気口(開口部)113から風を取り込みヒートシンク1のフィン3aに方向に風を送る。各フィン3a間の間隙が通風路を形成している。ファン12から送られた風は、この通風路を通り、フィン集合部3のファン12の配置側と反対側から抜ける。
【0062】
このような冷却システム10ではファン12とヒートシンク1の間隙を利用して、湾曲部41、42の一部または全部がフィン集合部3外に配置した場合でも、その湾曲部41、42は、ヒートシンク1とファン12との間に設けた間隙に納まるので、切り欠き部31の切り欠きを無くしたり小さくしたりできる。
【0063】
以上、本発明のヒートシンクを、図示の実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物や工程が付加されていてもよい。
【符号の説明】
【0064】
1、1a ヒートシンク
2 ベース基板
2a 辺
3 フィン集合部
3a フィン
4a、4b ヒートパイプ
5、5a 放熱板
10 冷却システム
11 筐体ベース
12 ファン
21、22、51、52 溝部
31 切り欠き部
32 端部
41、42 湾曲部
43、44、45、46 直線部
111 平坦部
112 側部
113 吸気口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、
前記ベース上に、前記ベースに対し垂直方向に複数並べられた複数のフィンを有するフィン集合部と、
U字状をなし、両直線部が前記フィンに平行に配置され、前記ベースの熱を前記フィンに伝導する少なくとも1本のヒートパイプと、
前記フィン集合部上に設けられ、前記各フィンを熱的に接続する放熱板と、
を有することを特徴とするヒートシンク。
【請求項2】
前記複数のフィンの一部のフィンは、前記ヒートパイプの湾曲部に対応する形状の切り欠き部を有し、
前記ヒートパイプの湾曲部が前記切り欠き部に配置されていることを特徴とする請求項1記載のヒートシンク。
【請求項3】
前記ヒートパイプの直線部は、前記各フィンの長手方向に対し、所定角度傾斜して配置されていることを特徴とする請求項1記載のヒートシンク。
【請求項4】
前記放熱板は、前記ヒートパイプの直線部に対応する溝部を有しており、
前記直線部は、前記溝部に配置されていることを特徴とする請求項1記載のヒートシンク。
【請求項5】
前記ベースは、前記ヒートパイプの直線部に対応する溝部を有しており、
前記直線部は、前記溝部に配置されていることを特徴とする請求項1記載のヒートシンク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−103384(P2011−103384A)
【公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−257925(P2009−257925)
【出願日】平成21年11月11日(2009.11.11)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】