説明

プロテアーゼ阻害剤

本発明は、プロテアーゼ阻害剤、特に、カテプシンSの阻害剤として、およびアテローム性領域における多くの疾患および喘息およびアレルギー反応のような肺疾患の予防に有用な式(I):
【化1】


で示される4−アミノ−アゼパン−3−オンに関する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、一般的には、4−アミノ−アゼパン−3−オンプロテアーゼ阻害剤、特に、カテプシンSの阻害剤の、カテプシンSが関与している疾患の治療、特に、自己免疫疾患の治療または予防;アテローム性領域の形成により生じる病状およびそれに伴う合併症の治療または予防;および治療に関して、MHCクラスII−制限免疫応答、喘息反応の阻害、アレルギー反応の阻害、移植器官および組織に対する免疫応答の阻害またはアテロームにおけるエラスターゼ活性の阻害を必要とする疾患における使用;およびこれらの治療用の新規化合物に関する。
【0002】
(発明の背景)
カテプシンは、システインプロテアーゼのパパインスーパーファミリーの一部である酵素のファミリーの一のメンバーである。カテプシンK、B、H、L、NおよびSが、文献に記載されている。
【0003】
カテプシンは、ヒトを含む動物における、タンパク質分解の正常な生理学的プロセスにおいて、例えば、結合組織の分解において機能する。しかしながら、体内における高レベルのこれらの酵素は、疾患を引き起こす病理学的状況を生じさせ得る。かくして、カテプシンは、限定するものではないが、pneumocystis carinii、trypsanoma cruzi、trypsanoma brucei bruceiおよびCrithidia fusiculataによる感染症;ならびに住血吸虫症、マラリア、腫瘍転移、異染性白質委縮症、筋ジストロフィーおよび筋委縮症を含む、種々の病状に対する病原因子として関与している。1994年3月3日に公開された国際公開番号WO94/04172およびそこに記載されている引用文献を参照。また、1997年5月9日に公開された国際公開番号WO97/16433およびそこに記載されている引用文献を参照。
【0004】
病理学的レベルのカテプシンSが、種々の病状において関与している。例えば、阻害剤で処理されたマウスは、カテプシンSの選択的阻害が喘息および自己免疫疾患の進行に治療的な方法を提供し得ることを示す、軽減された抗体応答を示した。かくして、カテプシンSの選択的阻害は、治療または予防に関して:MHCクラスII−制限免疫応答の阻害;自己免疫疾患状態の治療および/または予防、例えば、関節リウマチ、多発性硬化症、若年発症糖尿病、全身性紅斑性狼瘡、円盤状紅斑性狼瘡、尋常性天疱瘡、類天疱瘡、バセドウ病、重症筋無力症、橋本慢性甲状腺炎、強皮症、皮膚筋炎、アジソン病、悪性貧血、原発性粘液水腫、甲状腺亢進、自己免疫性委縮性胃炎、スティフマン症候群、グッドパスチャー症候群、交感性眼炎、水晶体起因性ブドウ膜炎、自己免疫性溶血性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、特発性白血球減少症、原発性胆汁性肝硬変症、活動性慢性肝炎、特発性肝硬変、潰瘍性大腸炎、シェーグレン症候群、および混合結合組織疾患;喘息反応の阻害;アレルギー反応の阻害;移植器官または組織に対する免疫応答の阻害;アテロームにおけるエラスターゼ活性の阻害;およびアテローム性領域の形成により生じる病状またはそれによる合併症の治療または予防、を必要とする疾患の効果的な治療を提供し得る。
【0005】
本発明者らは、この度、ある種の4−アミノ−アゼパン−3−オン化合物がカテプシンSを阻害し、カテプシンSが関与する疾患の治療に有用であることを見出した。
【0006】
(発明の概要)
本発明の一の目的は、カテプシンSとして知られているプロテアーゼ阻害剤の活性を阻害するための式IまたはIIで示される化合物の使用である。
本発明の他の目的は、下記する式IIで示される新規4−アミノ−アゼパン−3−オンカルボニル化合物を提供することである。
本発明のさらなる目的は、カテプシンSの阻害に関連する症状の治療または予防用の医薬の製造における式IまたはIIで示される化合物の使用である。
【0007】
本発明の他の具体例は、式IIで示される化合物を、単独または医薬上許容される賦形剤との混合物として含む医薬処方およびそれを必要とする哺乳類に、カテプシンSの阻害に関連する症状の予防または治療に効果がある程度にカテプシンSを阻害するのに十分な量で投与することである。
【0008】
特別な態様において、本発明の方法は、特に、自己免疫疾患治療または予防;アテローム性領域の形成により生じる病態およびそれによる合併症;および、治療のために、MHCクラスII−制限免疫応答、喘息反応の阻害、アレルギー反応の阻害、移植器官または組織に対する免疫応答の阻害またはアテロームにおけるエラスターゼ活性の阻害を必要とする疾患の、治療または予防に有用である。
【0009】
(発明の詳細な記載)
本発明は、カテプシンSを阻害する疾患の治療方法であって、有効量の少なくとも1つの式I:
【化1】

[式中:
【0010】
は:
【化2】

であり;
【0011】
は、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキル、Het−C0−6アルキル、RC(O)−、RC(S)−、RSO−、ROC(O)−、R11NC(O)−、R11NC(S)−、R(R11)NSO−、
【化3】

であり;
【0012】
は、Hまたは置換または非置換C1−6アルキル、C3−7シクロアルキルC0−6アルキル、C4−7シクロアルケニルC0−6アルキル、C5−8ビシクロアルキルC0−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、HetC0−6アルキル、ArC0−6アルキル、Ar−ArC0−6アルキル、Ar−HetC0−6アルキル、Het−ArC0−6アルキルまたはHet−HetC0−6アルキルであり;
およびR’は、結合して、ピロリジン、ピペリジンまたはモルホリン環を形成していてもよく;
は、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキル、Het−C0−6アルキル、RC(O)−、RC(S)−、RSO−、RNSO−、ROC(O)−、R13NC(O)−またはR13NC(S)−であり;
は、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキル、Ar−ArC0−6アルキル、Ar−HetC0−6アルキル、Het−ArC0−6アルキル、Het−HetC0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
は、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
は、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキル、Het−C0−6アルキル、R10C(O)−、R10C(S)−、R10SO−、R10OC(O)−、R1014NC(O)−またはR1014NC(S)−であり;
は、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、HetC0−6アルキルまたはArC0−6アルキルであり;
は、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
10は、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
11は、H、C1−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
12は、H、C1−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
13は、H、C1−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
14は、H、C1−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
R’は、H、C1−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
R’’は、H、C1−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
R’’’は、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
Xは、CH、SまたはOであり;
Zは、C(O)またはCHである]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩、水和物もしくは溶媒和物を、そのまままたは医薬上許容される処方として投与することを含む方法を提供する。
【0013】
本発明は、さらに、式II:
【化4】

[式中:
【0014】
は:
【化5】

であり;
【0015】
は、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキル、Het−C0−6アルキル、RC(O)−、RC(S)−、RSO−、ROC(O)−、R11NC(O)−、R11NC(S)−、R(R11)NSO
【化6】

であり;
【0016】
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−6アルキル、C3−7シクロアルキルC0−6アルキル、C4−7シクロアルケニルC0−6アルキル、C5−8ビシクロアルキルC0−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、HetC0−6アルキル、ArC0−6アルキル、Ar−ArC0−6アルキル、Ar−HetC0−6アルキル、Het−ArC0−6アルキルまたはHet−HetC0−6アルキルであり;
は、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキル、Het−C0−6アルキル、RC(O)−、RC(S)−、RSO−、RNSO−、ROC(O)−、R12NC(O)−またはR12NC(S)−であり;
は、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキル、Ar−ArC0−6アルキル、Ar−HetC0−6アルキル、Het−ArC0−6アルキル、Het−HetC0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
は、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
は、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキル、Het−C0−6アルキル、R10C(O)−、R10C(S)−、R10SO−、R10OC(O)−、R1013NC(O)−またはR1013NC(S)−であり;
は、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、HetC0−6アルキルまたはArC0−6アルキルであり;
は、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
10は、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
11は、H、C1−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
12は、H、C1−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
13は、H、C1−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
R’は、H、C1−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
R’’は、C1−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
Xは、CH、SまたはOであり;
Zは、C(O)またはCHである]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩、水和物もしくは溶媒和物を提供する。
【0017】
式IまたはIIで示される化合物において、Rは、好ましくは、基(a):
【化7】

[式中:
は、好ましくは、置換または非置換C3−7シクロアルキルC0−6アルキル、C4−7シクロアルケニルC0−6アルキル、C5−8ビシクロアルキルC0−6アルキル、Ar−ArC0−6アルキル、Ar−HetC0−6アルキル、Het−ArC0−6アルキルまたはHet−HetC0−6アルキルである]
である。
【0018】
より好ましくは、Rは、置換または非置換C5−7シクロアルキルC1−2アルキル、C4−5シクロアルケニルC1−2アルキル、C5−8ビシクロアルキルC1−2アルキルまたはAr−HetC0−6アルキルである。
最も好ましくは、Rは、シクロペンチルメチル、シクロペンチルエチル、シクロペンテニルメチル、シクロペンテニルエチル、シクロヘキシルメチル、4−メチルシクロヘキシルメチル、2−シクロヘキシルプロプ−1−イル、シクロヘキシルエチル、シクロヘプチルメチル、7,7−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−1イルメチルまたはインドール−2−イルメチルである。
【0019】
は、RC(O)−またはRSO−であり、ここに、Rは、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−ArC0−6アルキル、Ar−HetC0−6アルキル、Het−ArC0−6アルキルまたはHet−HetC0−6アルキルである。
【0020】
より好ましくは、Rは:
非置換または置換フラニル、特に、フラン−2−イルまたはフラン−3−イルまたはアルキル−置換フラニル、例えば2−メチルフラン−3−イル、2,4−ジメチルフラン−3−イルまたはアリール置換フラニル、さらにより特別には、5−フェニルフラン−2−イル、5−(2−クロロフェニル)フラン−2−イル、5−(3−クロロフェニル)フラン−2−イル、5−(4−クロロフェニル)フラン−2−イル、5−(4−フルオロフェニル)フラン−2−イル、5−(4−ヒドロキシフェニル)フラン−2−イル、5−(3−トリフルオロメチルフェニル)フラン−2−イル、5−(4−トリフルオロメチルフェニル)フラン−2−イル、5−(3−トリフルオロメチルフェニル)フラン−2−イル、5−(4−メチルフェニル)フラン−2−イル、5−(4−アセチルフェニル)フラン−2−イルまたは5−トリフルオロメチルフラン−2−イル;
【0021】
非置換または置換テトラヒドロフラニル、特に、テトラヒドロフラン−2−イルまたはテトラヒドロフラン−3−イル;
非置換または置換モルホリニル;
非置換または置換ピロリル、特に、ピロール−2−イル;
非置換または置換ピペラジニル、特に、ピペリジン−1−イルまたは4−アルキルピペラジニル、例えば、4−メチルピペリジン−1−イル;
非置換または置換ピラゾリル、特に、1H−ピラゾール−2−イル、1H−ピラゾール−4−イル、1−もしくは2−メチル−2H−ピラゾール−2−イルまたは1−もしくは2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル;
非置換または置換イソオキサゾリル、特に、イソオキサゾール−5−イル、3−メチルイソオキサゾール−4−イル、5−メチルイソオキサゾール−3−イル、5−メチルイソオキサゾール−4−イルまたは3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル;
非置換または置換チアゾリル、特に、チアゾール−2−イル、2−メチルチアゾール−2−イル、2,4−ジメチルチアゾール−5−イル、2−(2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル)チアゾール−4−イルまたは4−メチル−2−フェニルチアゾール−5−イル;
【0022】
非置換またはC1−2アルキル置換ピラゾロ[5,1−c]トリアジニル、特に、4,7−ジメチルピラゾロ[5,1−c]トリアジン−3−イル;
非置換または置換ピラゾリル、特に、2−メチル−2H−ピラゾール−2−イルを含むアルキル−置換ピラゾリル;
1−2アルキル置換ピラゾロ[5,1−c]ピリミジニル、特に、2,7−ジメチルピラゾール[5,1−c]ピリミジン−6−イル;
非置換またはアリール−置換トリアゾゾリル、特に、3−フェニル−3H−{1,2,3]トリアゾール−3−イルを含むフェニル−置換トリアゾール;
非置換または置換ピラジニル、特に、ピラジン−2−イルおよび5−メチルピラジン−2−イル;
非置換または置換イミダゾリル、特に、1−H−イミダゾール−2−イル、1−メチル−1H−イミダゾール−4−イルまたは1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル;
【0023】
ベンゾフラニル、特に、ベンゾフラン−2−イル、より特別には、C1−6アルコキシ置換ベンゾフラニル、特に、5,6−ジメトキシベンゾフラン−2−イル、より特別には、Het−C0−6アルキル−ベンゾフラン−2−イル、特に、5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)ベンゾフラン−2−イル;
チオフェニル、特に、チオフェン−3−イルおよびチオフェン−2−イル、より特別には、Het−C0−6アルキルチオフェニル;特に、5−ピリジン−2−イルチオフェン−2−イル、より特別には、C1−6アルキルチオフェニル、特に、5−メチルチオフェン−イルまたは3−メチルチオフェン−2−イル;より特別には、C1−6アルコキシチオフェニル、特に、3−エトキシチオフェン−2−イル;
フロ[3,2−b]−ピリジン−2−イル、特に、3−メチルフロ[3,2−b]ピリジン−2−イル;
フェニル、特に、アルキル−置換フェニル、ハロゲン−置換フェニル、トリハロアルキル−置換フェニル、アルコキシ−置換フェニルまたはアセトキシ−置換フェニル、特に、4−メチルフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、2−クロロフェニル、4−フルオロフェニル、4−ヒドロキシフェニルまたは4−アセチルフェニル;
非置換または置換ピリジニル、特に、ピリジン−2−イル;
シクロブチルまたはシクロペンチル;
非置換または置換、例えば、チエノ[3,2−b]チオフェネイル、特に、チエノ[3,2−b]チオフェン−2−イルまたは5−イソオキサゾール−3−イルチオフェン−2−イルである。
【0024】
基(a)において、R’は、好ましくは、H、C1−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり、好ましくは、Hである。
【0025】
式IおよびIIで示される化合物において、Rは、好ましくは、RSOまたはC1−6アルキルである。RがC1−6アルキルである場合、C1−6アルキルは、好ましくは、プロピルである。Rは、最も好ましくは、RSOである。
は、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり、好ましくは、Het−C0−6アルキル、より好ましくは、ピリジニルまたは1−オキシ−ピリジニルである。RがRSOである場合、Rは、さらにより好ましくは、ピリジン−2−イルまたは1−オキシ−ピリジン−2−イルである。最も好ましくは、Rはピリジン−2−イルである。
【0026】
式IまたはIIで示される最も好ましい化合物は、式中:
が基(a):
【化8】

であり;
【0027】
が、RSOであり;
が、シクロペンチルメチル、シクロペンチルエチル、シクロペンテニルメチル、シクロペンテニルエチル、シクロヘキシルメチル、4−メチルシクロヘキシルメチル、2−シクロヘキシルプロプ−1−イル、シクロヘキシルエチル、シクロヘプチルメチル、7,7−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−1イルメチルまたはインドール−2−イルメチルであり;
が、RC(O)またはRSOであり;
【0028】
が、5−フェニルフラン−2−イル、5−(2−クロロフェニル)フラン−2−イル、5−(3−クロロフェニル)フラン−2−イル、5−(4−クロロフェニル)フラン−2−イル、5−(4−フルオロフェニル)フラン−2−イル、5−(4−ヒドロキシフェニル)フラン−2−イル、5−(3−トリフルオロメチルフェニル)フラン−2−イル、5−(4−トリフルオロメチルフェニル)フラン−2−イル、5−(3−トリフルオロメチルフェニル)フラン−2−イル、5−(4−メチルフェニル)フラン−2−イル、5−(4−アセチルフェニル)フラン−2−イルまたは5−トリフルオロメチルフラン−2−イル;
テトラヒドロフラン−2−イルまたはテトラヒドロフラン−3−イル
N−モルホリニル;
ピロール−2−イル;
ピペリジン−1−イルまたは4−アルキルピペラジニル、例えば、4−メチルピペリジン−1−イル;
1H−ピラゾール−2−イル、1H−ピラゾール−4−イル、1−もしくは2−メチル−2H−ピラゾール−2−イルまたは1−もしくは2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル;
イソオキサゾール−5−イル、3−メチルイソオキサゾール−4−イル、5−メチルイソオキサゾール−3−イル、5−メチルイソオキサゾール−4−イルまたは3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル;
チアゾール−2−イル、2−メチルチアゾール−2−イル、2,4−ジメチルチアゾール−5−イル、2−(2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル)チアゾール−4−イルまたは4−メチル−2−フェニルチアゾール−5−イル;
4,7−ジメチルピラゾロ[5,1−c]トリアジン−3−イル;
2−メチル−2H−ピラゾール−2−イル;
2,7−ジメチルピラゾール[5,1−c]ピリミジン−6−イル;
3−フェニル−3H−{1,2,3]トリアゾール−3−イル;
【0029】
ピラジン−2−イルまたは5−メチルピラジン−2−イル;
1−H−イミダゾール−2−イル、1−メチル−1H−イミダゾール−4−イルまたは1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル;
ベンゾフラン−2−イル、5,6−ジメトキシベンゾフラン−2−イル、5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)ベンゾフラン−2−イル;
チオフェン−3−イル、チオフェン−2−イル、5−ピリジン−2−イルチオフェン−2−イル、5−メチルチオフェン−イルまたは3−メチルチオフェン−2−イルまたは3−エトキシチオフェン−2−イル;
フロ[3,2−b]−ピリジン−2−イルまたは3−メチルフロ[3,2−b]ピリジン−2−イル;
フェニル、4−メチルフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、2−クロロフェニル、4−フルオロフェニル、4−ヒドロキシフェニルまたは4−アセチルフェニル;
ピリジン−2−イル;
チエノ[3,2−b]チオフェン−2−イルまたは5−イソオキサゾール−3−イルチオフェン−2−イル
が、ピリジン−2−イルまたは1−オキシ−ピリジン−2−イル、好ましくは、ピリジン−2−イルであり;
R’が、Hであり;
R’’が、Hであり;
式Iにおいて、R’’’がC1−6アルキルである、
化合物である。
【0030】
R’’’は、好ましくは、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチルおよびヘキシル、より特別には、メチルであるか;あるいは好ましくは、5−、6−または7−C1−6アルキル、特に、5−、6−または7−メチル、−エチル、−プロピル、−ブチル、−ペンチルまたは−ヘキシル、より特別には、5−、6−または7−メチルであり;より好ましくは、6−または7−C1−6アルキル、特に、6−または7−メチル、−エチル、−プロピル、−ブチル、−ペンチルおよび−ヘキシル、より特別には、6−または7−メチルであり;さらにより好ましくは、式Iにおいて、式Ia:
【化9】

[式中:R’’’は、C1−6アルキルであり、特にメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチルおよびヘキシルからなる群から選択される]
に示されるようにcis−7−C1−6アルキルであり;最も好ましくは、R’’’がメチルである式Iaで示されるように、cis−7−メチルである。
【0031】
式IIの好ましい置換基に関しては、Rを除いて、式Iで示される好ましい化合物のものと同様である。Rに関しては、好ましい基は、シクロペンチルメチル、[1−メチルシクロペンチル]メチル、シクロペンチルエチル、シクロペント−1−エニルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロヘプチルメチル、[4−メチルシクロヘキシル]メチル、[1−メチルシクロヘキシル]メチルおよび[2−7,7−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−1−イル]エチルである。これらの好ましい化合物、特に、式IIで示される他の化合物も同様に、カテプシンS酵素に対して、カテプシンK酵素のこれらの阻害と比較して高い選択性を有する。カテプシンSのKに対するカテプシンKに関するK比(KCatK/KCatS)として示す場合、これらの新規化合物は、4またはそれ以上の比を(所定のアッセイにおいて)示す。アッセイは下記する。
【0032】
調製方法
一般式Iaで示される化合物は、スキーム1〜7に記載のものと類似の方法により調製することができる。カルボベンジルオキシ−D−アラニノール(Cbz−D−アラニノール)1を、最初に、ヨウ化物に変換し、ついで、銅(I)触媒と一緒に、アリルグリニャールあるいは同様のアリル有機金属試薬と反応させる。ついで、アミンを、ヨウ化アリルでアルキル化する。ついで、グラブス触媒を用いて閉環転位により、アゼピン環3を形成する。アルケンをエポキシ化し、ついで、ジアステレオマーで分離し、副生成物のエポキシドをアジ化ナトリウムで開環して、中間体アジドアルコール5を得る。アジド5を還元して、アミン6を得る。
【0033】
【化10】

【0034】
市販のシクロペンタンカルボン酸メチルを、LDAおよびヨウドメタンでメチル化して、8(スキーム2)を得る。このエステルをLiOHで加水分解し、ついで、塩化オキサリルで処理し、酸塩化物9を得る。続いて、ジアゾメタンおよび安息香酸銀でウォルフ転位させて、エステル11を得る。このエステルを還元し、ついで、デス−マーティンペルヨウジナンで酸化して、アルデヒド13を得る。ついで、KCNおよび(NH)COで処理し、ついで、NaOHで加水分解し、遊離アミンをそのBOCカルバメートとして保護して、アミノ酸15を得る。
【0035】
【化11】

【0036】
アミン6を、二炭酸ジ−tert−ブチルで保護して、N−Boc誘導体16(スキーム3)を得ることができる。ベンジルオキシカルボニル保護基の除去を、触媒、例えば10%のPd/Cの存在下で16を水素ガスで処理することにより行って、アミン17を得ることができる。アミン17をスルホニルクロライド、例えば2−ピリジンスルホニルクロライドで、塩基、例えばN−メチルモルホリンまたはトリエチルアミンの存在下で処理することにより、スルホンアミド誘導体18を得ることができる。tert−ブトキシカルボニル保護基を、酸、例えば塩酸で除去して、中間体19を得ることができる。19を酸、例えばN−Boc−(1−メチル)シクロヘキシルアラニンと、当該分野で公知のカップリング剤、例えばHBTUまたはポリマー担持EDCの存在下、カップリングさせることにより、アルコール中間体20を得る。tert−ブトキシカルボニル保護基を酸性条件下で除去してアミン21を得る。21を酸、例えばフラン−2−カルボン酸と、HBTUまたはポリマー支持EDC触媒の存在下、カップリングさせて、アルコール22を得る。アルコール22を、当該分野で公知の酸化剤、例えばDMSOおよびトリエチルアミン中のピリジン三酸化硫黄複合体またはデス−マーティンペルヨウジナンで酸化して、ケトン23を得ることができる。
【0037】
【化12】

【0038】
フラン−2−カルボン酸{(S)−2−[1−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミドの個々のジアステレオマー、23aおよび23bは、スキーム4に記載のように調製することができる。ジアステレオマーの混合物を、HPLCにより分離して、化合物23aおよび23bを得る。
【0039】
【化13】

【0040】
別法として、式1aで示される化合物は、スキーム5と類似の方法により調製することができる。かくして、1,4−ペンタジエン−3−オールを、クメンヒドロペルオキシドおよびD−(−)−酒石酸ジイソプロピルを用いて、Sharplessエポキシ化条件下でエポキシ化した。得られた二級アルコールに、ミツノブ条件下、フタルイミドを挿入し、エポキシド26を得た。このエポキシドをピリジン−2−スルホン酸アリルアミドで、DBUの存在下で開環し、続いて、グラブス触媒を用いて、閉環転位して、アルケン28を得た。オレフィンを、炭素担持パラジウムで水素化し、フタルイミド保護基を、ヒドラジンで除去し、アミン30を得た。ついで、アミンを用いて、(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸にカップリングさせて、中間体31を得た。続いて、tert−ブトキシカルボニル保護基を除去し、カルボン酸とカップリングさせ、C3二級アルコールをケトンに酸化して、32を得た。
【0041】
【化14】

【0042】
また、一般式Iaで示される化合物は、スキーム6〜7に示すものと類似の方法により調製することができる。ベンジル−N−アリルカルバメート(33)を、塩基、例えば水素化ナトリウムおよび5−ブロモ−1−ペンテンでアルキル化して、ジエン34(スキーム1)を得る。2ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ベンジリジンルテニウム(IV)ジクロライドをグラブスにより開発されたオレフィン転位触媒で処理して、テトラヒドロアゼピン35を得る。35を当該分野で公知の酸化剤、例えばm−CPBAでエポキシ化して、エポキシド36を得る。求核エポキシド開環反応を、アジ化ナトリウムのような試薬で行って、アジドアルコール37を得、これをアミノアルコール38に、通常の条件、例えばメタノール中の1,3−プロパンジチオールおよびトリエチルアミンまたはTHFおよび水中のトリフェニルホスフィンの条件下で還元することができる。アミン38を、S−Boc−シクロペンチルアラニンで、HBTUおよび4−メチルモルホリンの存在下で処理して、化合物39を得る。tert−ブトキシカルボニル保護基の除去を、39をジオキサン中の塩化水素で処理することにより行ってアミン40を得ることができる。アミン40を2−フロ酸で、HBTUおよび4−メチルモルホリンの存在下で処理して、化合物41を得ることができる。ベンジルオキシカルボニル保護基を、塩化メチレン中のTMSIで処理することにより除去して、アミン42を得ることができる。アミン42を、塩基、例えば炭酸水素ナトリウムの存在下で、スルホニルクロライド、例えば2−ピリジンスルホニルクロライドで処理して、二級アルコール43を得ることができる。アルコール43を通常の酸化剤、例えばDMSOおよびトリエチルアミン中のピリジン三酸化硫黄複合体またはデス−マーティンペルヨウジナンで酸化して、ケトン44を得ることができる。
【0043】
【化15】

【0044】
【化16】

【0045】
本発明の有用性
式IおよびIIで示される化合物は、カテプシンSの阻害剤として有用である。本発明は、病理学的レベルのカテプシンSにより引き起こされる疾患の治療方法であって、該治療を必要とする動物、特に哺乳類、最も特別にはヒトに、治療的に有効な量の本発明の化合物を含むカテプシンSの阻害剤を投与することを含む方法を提供する。
【0046】
本発明は、特に、以下のカテプシンSが関与する疾患の治療方法を提供する:
自己免疫疾患状態、例えば関節リウマチ、多発性硬化症、若年発症糖尿病、全身性紅斑性狼瘡、円盤状紅斑性狼瘡、尋常性天疱瘡、類天疱瘡、バセドウ病、重症筋無力症、橋本慢性甲状腺炎、強皮症、皮膚筋炎、アジソン病、悪性貧血、原発性粘液水腫、甲状腺亢進、自己免疫性委縮性胃炎、スティフマン症候群、グッドパスチャー症候群、交感性眼炎、水晶体起因性ブドウ膜炎、自己免疫性溶血性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、特発性白血球減少症、原発性胆汁性肝硬変症、活動性慢性肝炎、特発性肝硬変、潰瘍性大腸炎、シェーグレン症候群および混合結合組織疾患治療および/または予防;および
アテローム領域の形成により生じる病状および/または合併症の治療および/または予防。
【0047】
治療に関して:
MHCクラスII−制限免疫応答の阻害;
喘息反応の阻害;
アレルギー反応、例えばアレルギー性鼻炎またはアトピー性皮膚炎の阻害;
移植器官または組織に対する免疫応答の阻害;および
アテロームにおけるエラスターゼ活性の阻害;
を必要とする疾患。
【0048】
本方法は、1つまたはそれ以上の式IまたはIIで示される化合物の、単独または他の治療剤と組み合わせての使用を意図する。
【0049】
急性の治療に関して、式IまたはIIで示される化合物の非経口投与が好ましい。水中または標準セイライン中の5%デキストロース中の化合物または適当な賦形剤との同様の処方の静脈内注射が最も効果的であるが、筋肉内ボーラス注射もまた有用である。典型的には、非経口投与量は、カテプシンSを阻害するのに十分な血漿中の薬剤の濃度を維持する方法で、約0.01〜約100mg/kg;好ましくは、0.1〜20mg/kgだろう。化合物は、約0.4〜約400mg/kg/日の1日の総投与量となるようなレベルで、1日1〜4回投与される。治療的に有効な化合物の正確な量およびかかる化合物の最もよい投与経路は、薬剤の血中レベルと、治療効果を得るに必要な濃度を比較することにより、当業者に容易に決定される。
【0050】
また、式IまたはIIで示される化合物は、薬剤濃度が、骨吸収を阻害するのに十分であるか、あるいは本明細書に記載の他の治療効果を達成するのに十分であるような方法で患者に経口的に投与することができる。典型的には、本発明の化合物を含有する医薬組成物は、患者の症状に適合した方法で、約0.1〜約50mg/kgの経口投与量で投与される。好ましくは、経口投与量は、約0.5〜約20mg/kgだろう。
【0051】
式IまたはIIで示される化合物を本発明の方法に従って投与する場合、許容されない毒性効果は期待されない。
【0052】
生物学的アッセイ
本発明の方法において用いられる化合物を、いくつかの生物学的アッセイの1つで試験して、所定の薬理効果を発揮するのに必要な化合物の濃度を決定することができる。
【0053】
カテプシンSタンパク分解触媒活性の測定
カテプシンSに関するすべてのアッセイを、ヒト組換え酵素を用いて行った。速度定数の決定のための標準的アッセイ条件には、蛍光発生ペプチド基質、典型的には、Ac−Lys−Gln−Lys−Leu−Arg−AMCを用い、10mMのシステインおよび5mMのEDTAを含有する50mMのMes(pH6.5)中で測定した。貯蔵基質溶液を、10%のDMSO中の10mMの濃度で調製し、アッセイにおいて30μMの最終基質濃度とした。すべてのアッセイは6%のDMSOを含有していた。すべてのアッセイは30℃で行った。生成物の蛍光(360nmで励起、460nmで発光)をPerceptive Biosystems Cytofluor II蛍光プレートリーダーまたはTecan Spectraflour Plusプレートリーダーでモニターした。AMC生成物の形成後20〜30分にわたって生成物の生成進行曲線を得た。
【0054】
カテプシンKタンパク分解触媒活性の測定
カテプシンKに関するすべてのアッセイを、ヒト組換え酵素を用いて行った。速度定数の決定のための標準的アッセイ条件には、蛍光発生ペプチド基質、典型的には、Cbz−Phe−Arg−AMCを用い、20mMのシステインおよび5mMのEDTAを含有する100mMのMes(pH5.5)中で測定した。貯蔵基質溶液を、DMSO中の10mMの濃度で調製し、アッセイにおいて20μMの最終基質濃度とした。すべてのアッセイは10%のDMSOを含有していた。すべてのアッセイは30℃で行った。生成物の蛍光(360nmで励起、460nmで発光)をPerceptive Biosystems Cytofluor II蛍光プレートリーダーまたはTecan Spectraflour Plusプレートリーダーでモニターした。AMC生成物の形成後20〜30分にわたって生成物の生成進行曲線を得た。
【0055】
カテプシンLタンパク分解触媒活性の測定
カテプシンLに関するすべてのアッセイを、Enzyme Systems Productsから購入した、ヒト肝臓カテプシンLを用いて行った。標準的なアッセイ条件は、最終基質濃度が5.0μMであること以外は、カテプシンKと同じである。
【0056】
阻害研究
進行曲線法を用いて、可能性ある阻害剤を評価した。アッセイは、種々の濃度の試験化合物の存在下で行った。酵素を阻害剤および基質の緩衝溶液に添加することにより反応を開始した。阻害剤の存在下での進行曲線の形態に応じて2つの方法のうちの1つによりデータ分析を行った。進行曲線が直線であるこれらの化合物に関しては、見かけの阻害定数(Ki,app)を、等式1(Brandt et al., Biochemitsry, 1989, 28, 140):
v=VA/[K(1+I/Ki,app)+A] (1)
[式中、vは反応速度、Vは最大反応速度,Aは基質濃度、Kはミカエリス定数、Iは阻害剤濃度である]
に従って計算した。
【0057】
進行曲線が時間依存阻害の下方に屈曲している特徴を示すこれらの化合物は、等式2:
[AMC]=vsst+(v0−vss)[1−exp(−kobst)]/kobs (2)
[式中、[AMC]は時間tにわたって形成された生成物濃度であり、vは初反応速度であり、vssは最終的な定常状態の速度である]
に従って、個々のセットからのデータを分析してkobsを得た。ついで、kobsに関する値を、阻害剤濃度の直線関数として分析して、見かけの二次速度定数(kobs/阻害剤濃度またはkobs/[I])を得て、時間依存性阻害を記載した。この動的処理の完全な議論は、(Morrison et al., Adv. Enzymol. Relat. Areas Mol. Biol., 1988, 61, 201)に十分に記載されている。
【0058】
一般
核磁気共鳴スペクトルは、400MHzで、Bruker AC 400分光計を用いて記録した。CDClは重クロロホルムであり、DMSO−dは、ヘキサ重水素ジメチルスルホキシドであり、CDODはテトラ重水素メタノールである。化学シフトは、内部標準テトラメチルシランから低磁場への100万あたりの部分(δ)で記録する。NMRデータに関する略号は以下の通り:s=シングレット、d=ダブレット、t=トリプレット、q=カルテット、m=マルチプレット、dd=ダブレットダブレット、dt=ダブレットトリプレット、app=見かけ、br=ブロード。Jは、ヘルツで測定したNMRカップリング定数を示す。連続波赤外(IR)スペクトルを、Perkin−Elmer 683赤外分光計で記録し、フーリエ変換赤外(FTIR)スペクトルを、Nicolet Impact 400 D赤外分光計で記録した。IRおよびFTIRスペクトルを、トランスミッションモードで記録し、バンド位置を、波数の逆数(cm−1)で示す。質量スペクトルを、高速原子衝撃(FAB)またはエレクトロスプレイ(ES)イオン化法を用い、VG 70FE、 PE Syx API IIIまたはVG ZAB HF装置のいずれかで測定した。元素分析を、Perkin−Elmer 240C元素分析計を用いて得た。融点を、Thomas−Hoover融点装置で測定し、修正していない。すべての温度は摂氏である。
【0059】
AnaltechシリカゲルGFおよびE.Merckシリカゲル60F−254薄層プレートを、薄層クロマトグラフィーに用いた。フラッシュおよび重力クロマトグラフィーは、E.Merck Kieselgel 60(230−400メッシュ)シリカゲルで行った。
【0060】
示した場合、ある種の物質は、Aldrich Chemical Co., Milwaukee, Wisconsin, Chemical Dynamics Corp., South Plainfield, New JerseyおよびAdvanced Chemtech, Louisville, Kentuckyから購入した。
【0061】
実施例
以下の合成実施例において、温度は摂氏(℃)である。特記しない限り、すべての出発物質は、市販品であった。さらに検討することなく、当業者は、上の記載を用いて、本発明を最大限に活用することができると考えられる。これらの実施例は、本発明を説明するものであって、その範囲を限定するものではない。本発明者が保有するものに関しては請求の範囲において言及する。
【0062】
実施例1
1Aの調製:モルホリン4−カルボン酸{(S)−2−[1−メチルシクロペンチル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
【化17】

1Bの調製:モルホリン4−カルボン酸{(L)−2−[1−メチルシクロペンチル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
【化18】

【0063】
1a)メチルシクロペンタンカルボン酸1−メチル
ブチルリチウム(1.6M、48.75mL、78mmol)を、テトラヒドロフラン(12mL)中のジイソプロピルアミン(7.88g、44.5mmol)の撹拌溶液に−78℃で滴下した。この溶液を室温に加温して、ブタンの蒸発を確実にし、ついで、−78℃に再び冷却した。テトラヒドロフラン(100mL)中のシクロペンタンカルボン酸メチル(10.0g、78mmol)を、反応混合物に−78℃で加えた。添加した後、反応混合物を、30分間0℃に加温した。−78℃に冷却した後、テトラヒドロフラン(30mL)中のヨウドメタン(11.1g、78mmol)を加えた。添加した後、反応混合物を室温に加温し、18時間撹拌した。塩化アンモニウム溶液(飽和)を加え、懸濁液をエーテル(3×)で抽出した。合した有機相を、水、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(5%の酢酸エチル:ヘキサン)に付して、5.3gの標題化合物を得た:H NMR:(CDCL)δ3.7(s,3H),2.10(s,3H),1.28−1.70(m,8H)。
【0064】
1b)1−メチルシクロペンタンカルボン酸
メタノール中の実施例1a(5.3g)の化合物の溶液に、水酸化リチウム(15.68g、0.4mol)を加えた。反応物を室温にて18時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮した。溶液を、10%のHClの溶液でpH=1に調節し、酢酸エチルで抽出した。合した有機相を水、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、5.0gの標題化合物を得た:H NMR:(CDCL)δ2.10(s,3H),1.26−1.73(m,8H)。
【0065】
1c)1−メチルシクロペンタンカルボニルクロライド
CHCl中の実施例1bの化合物(5.0g、38.5mmol)および塩化オキサリル(3.6mL)の溶液に、0.2mLのDMFを加えた。混合物を、一晩室温にて撹拌した。溶媒を減圧下で除去して、5.0g(粗)の標題化合物を得、これをさらに精製することなく次の工程に直接用いた。
【0066】
1d)1−ジアゾメチル−1−メチル−シクロペンタン
トリエチルアミン(6.12mL、43.94mmol)を、CHCN(25mL)およびTHF(25mL)の混合物中の実施例1c(5.0g、33.8mmol)の1−メチルシクロペンタンカルボニルクロライドおよびジアゾメタン(1.47g、35mmol)の溶液に0℃で加えた。添加が完了した後、反応混合物を20時間室温に加温した。溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣をNaHCO(飽和)溶液で洗浄し、エーテル(3×)で抽出した。合した有機層を、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、4.0gの標題化合物を得た:IR:N=N2112.29(cm−1)。
【0067】
1e)(1−メチル−シクロペンチル)−酢酸メチルエステル
メタノール(106mL)中の実施例1dの標題化合物(4.0g、25.8mmol)の溶液に、トリエチルアミン(13.8mL)中の4mLの安息香酸銀(1.07g)を加えた。添加した後、反応混合物を、室温にて2時間撹拌させ、これを濾過して、固体を除去した。濾液を減圧下で蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(20%の酢酸エチル:ヘキサン)に付して、1.8gの標題化合物を得た:H NMR:(CDCl)δ3.70(s,3H),2.27(s,2H),2.02(s,3H),1.21−1.60(m,8H)。
【0068】
1f)(1−メチル−シクロペンチル)−エタノール
THF中の水素化アルミニウムリチウム(24.73mL、23mmol)の撹拌溶液に、実施例1eの化合物標題化合物(1.8g、11.5mmol)をゆっくりと加えた。添加した後、混合物を還流温度で2時間撹拌し、その間0℃に冷却した。ベンゼン(45mL)、水(1.77mL)(非常にゆっくりと加えた)およびフッ化ナトリウム(3.14g)を加え、0℃で1時間撹拌し、懸濁液を濾過して固体を除去した。濾液を減圧下で蒸発させて、標題化合物(1.2g)を得た:H NMR:(CDCl)δ3.74(m,2H),1.2−1.6(m,13H)。
【0069】
1g)(1−メチル−シクロペンチル)−アセトアルデヒド
CHCl(20mL)中の(1−メチル−シクロペンチル)−エタノール(実施例1f、1.2g、9.37mmol)の溶液に、デス−マーティンペルヨウジナン(1.2g)を加えた。2時間撹拌した後、チオ硫酸ナトリウム(水中10%、0.50mL)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(0.50mL)の溶液を、同時に反応物に加えた。ついで、この混合物を、酢酸エチル(2×)で抽出した。この有機層をMgSOを乾燥し、濾過し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(1.1g)を得た。H NMR:(CDCl)δ9.8(s,1H),2.2(s,2H),0.8−1.8(m,11H)。
【0070】
1h)N−Boc−ベータ−(1−メチルシクロペンチル)アラ−OH
エタノール(12mL)および水(12mL)の混合物中の(1−メチル−シクロペンチル)−アセトアルデヒド(実施例1g、1.1g、8.73mmol)の溶液に、シアン化カリウム(624mg、9.6mmol)および炭酸アンモニウム(2.26g、23.57mmol)を加えた。反応混合物を60℃で24時間撹拌し、エタノールを減圧下で除去した後、得られた水溶液を、濃HClでpH=1に酸性化した。得られた白色固体を、濾過により回収し、水で洗浄し、減圧下で乾燥した(420mg)。この生成物(420mg)を、NaOH(水性)(12mL、0.7M)中で24時間還流し、この後、反応混合物を約4mlに濃縮し、THF(10mL)中の二炭酸ジ−tert−ブチル(970mg)の溶液を加えた。2時間後、THFを減圧下で除去した。残渣を水(30mL)で希釈し、混合物をエーテル(2×)で洗浄した。水相を1NのHCl水溶液でpH=1に酸性化し、ついで、酢酸エチル(3×)で抽出した。合した有機相をブラインで洗浄し、濾過し、濃縮して、標題化合物(300mg)を得た:LC−MSm/z271.2(M)。
【0071】
1i)(1S,4R,7R)−4−メチル−8−オキサ−3−アザビシクロ[5.1.0]オクタン−3−カルボン酸ベンジルエステル
トルエン(210mL)およびDMSO(210mL)の混合物中の(1R,4R,7S)−4−メチル−8−オキサ−3−アザビシクロ[5.1.0]オクタン−3−カルボン酸ベンジルエステル(25g、95.4mmol)の溶液に、酢酸カリウム(93.5g、954mmol)、酢酸(5.72g、95.4mmol)および18−クラウン−6(12.6g、47.7mmol)を室温にて加えた。反応混合物を110℃で24時間撹拌し、ついで、溶媒を減圧下で蒸発させた。残渣を、酢酸エチルで希釈し、水、炭酸水素ナトリウム(飽和)およびブラインで洗浄した。合した有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮させて、生成物の混合物を得、これをさらに精製することなく次の工程に用いた(27.86g).LC−MSm/z322.0(M)。
【0072】
塩化メチレン(400mL)中の混合物化合物(上記した)(27.86g、86.8mmol)の溶液に、メタンスルホニルクロライド(10.12ml、130.2mmol)およびトリエチルアミン(24.2mL、173.6mmol)を加えた。反応混合物を室温にて5時間撹拌した。ついで、塩化メチレンおよび水間で分配した。合した有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、生成物の混合物を得、これをさらに精製することなく次の工程に直接用いた(30.5g)。LC−MSm/z400.0(M)。
【0073】
メタノール(100mL)中の化合物の混合物(上記した)(30.5g、76.2mmol)の溶液に、10%の水酸化カリウム水溶液(100mL)を室温にて加えた。反応混合物を室温にて24時間撹拌し、ついで、溶媒を減圧下で除去した。残渣を酢酸エチルおよび水間で分配した。合した有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、生成物の混合物を得た。エポキシドの混合物をシリカゲルクロマトグラフィー(20%の酢酸エチル/80%のヘキサン)に付して、標題化合物(7.47g)および所望でないエポキシド生成物(10.5g)を得た。LC−MSm/z262(M)。
【0074】
1j) (2R,5S,6S)−5−アジド−6−ヒドロキシ−2−メチル−アゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステル
1リットルの丸底フラスコを(1S,4R,7R)−4−メチル−8−オキサ−3−アザビシクロ[5.1.0]オクタン−3−カルボン酸ベンジルエステル(実施例1i、7.47g、28.3mmol)で満たした。ついで、エチレングリコール(46ml)を加えた。トリエタノイルアミン(23.7ml、169.8mmol)を、HO(46ml)中に溶解し、ついで、加えた。NHCl(4.54g、84.9mmol)、ついで、アジ化ナトリウム(5.52g、84.9mmol)を加え、反応物を、80℃で一晩、爆発保護剤の陰で撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、ついで、10%のNaCl水溶液に注いだ。混合物をCHClで抽出し、合した有機物を、NaHCO水溶液、ついで、ブラインで逆抽出し、MgSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(20%〜33%の酢酸エチル/ヘキサン、シリカゲル)により精製して、標題化合物(7.4g、86%)を得た。LC−MSm/z305.0(M)。
【0075】
1k)(2R,5S,6S)−5−アミノ−6−ヒドロキシ−2−メチル−アゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステル,HCl塩
(2R,5S,6S)−5−アジド−6−ヒドロキシ−2−メチル−アゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステル(実施例1j、6.6g、21.7mmol)を、THF(100ml)およびHO(2.8ml)中に溶解させ、ついで、トリフェニルホスフィン(8.5g、32.6mmol)を加え、反応物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、得られた固体をMeOH(10ml)中に溶解した。EtO中の1MのHCl(20ml)の溶液を加え、ついで、溶液を減圧下で固体に濃縮した。これを丸底フラスコ中の最小限の量のMeOH中に溶解し、溶液をEtO(約500mL)でトリチュレートして、トリフェニルホスフィンオキシドを沈殿させた。固体を濾過により除去し、UV活性成分がさらに抽出されなくなるまで(LC−MSにより、トリフェニルホスフィンオキシドのUV吸収が10%未満になるまで)、上記方法を数回繰り返した。残った固体をさらに精製することなく次の工程に用いた(6.6g、91%)。LC−MSm/z279.2(M)。
【0076】
1l)(2R,5S,6S)−5−N−ボカミノ−6−ヒドロキシ−2−メチル−アゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステル
ジオキサン(74mL)中の(2R,5S,6S)−5−アミノ−6−ヒドロキシ−2−メチル−アゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステル,HCl塩(実施例1k、6.91g、22mmol)の溶液に、水酸化ナトリウム(1.76g、44mmol)および水(13mL)を加えた。ついで、反応混合物を0℃に冷却した。二炭酸ジ−tert−ブチル(5.28g、24.2mmol)を加え、反応混合物を室温に16時間加温した。溶媒を蒸発させ、残渣を酢酸エチルで希釈し、HO、10%のHCl溶液、NaHCO(水性)およびブラインで洗浄した。合した有機層を、MgSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。残った固体をシリカゲルのクロマトグラフィー(30%の酢酸エチル/70%のヘキサン)に付して、標題化合物(7.94g、95%)を得た。LC−MSm/z379.2(M)。
【0077】
1m)[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−アゼパン−4−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
エタノール(200mL)中の(2R,5S,6S)−5−N−ボカミノ−6−ヒドロキシ−2−メチル−アゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステル(実施例1l、7.94g、20.9mmol)の溶液に、パラジウム(活性炭素上10重量%)(1.7g)を加えた。反応混合物を5時間45psiで水素化した。反応混合物をセライトにより濾過し、減圧下でロータリーエバポレーションにより濃縮して、標題化合物を得、さらに精製することなく用いた(5.0g、97%)。LC−MSm/z245.0(M)。
【0078】
1n)[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
濃HCl(116mL)およびHO(34mL)の混合物中の2−メルカプトピリジン(10g、90mmol)の溶液を、0℃に冷却した。塩素ガスを溶液中に0℃で30分間バブリングした。氷を反応混合物に加え、ついで、冷エーテル(2×)で抽出した。エーテル層を冷10%のNaHCO溶液および冷ブラインで抽出した。エーテル層を、MgSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、2−ピリジンスルホニルクロライドを得、これをさらに精製することなく用いた(12.86g、80%)。LC−MSm/z178.0(M)。
【0079】
トリエチルアミン(9.38mL、67.32mmol)を、塩化メチレン(50mL)中の[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−アゼパン−4−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(実施例1m、5.0g、20.4mmol)の溶液に加えた。反応混合物を0℃に冷却し、塩化メチレン(10mL)中の2−ピリジンスルホニルクロライド(3.26g、18.36mmol)の溶液を滴下した。得られた溶液を室温にて4時間撹拌した。反応混合物を、塩化メチレンおよび水間で分配した。水相をさらに塩化メチレンで抽出した。合した有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して粗生成物を得、得られた固体をシリカゲルのクロマトグラフィー(70%の酢酸エチル/30%のヘキサン)に付して、所望の生成物(5.6g、71%)を得た。LC−MSm/z386.0(M)。
【0080】
1o)(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−3−オール,HCl塩
ジオキサン中のHCl(4.0M、89mL)を、MeOH(30mL)中の[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(実施例1n、5.6g、14.5mL)の撹拌溶液に加えた。反応混合物を、2時間室温にて撹拌し、ついで、減圧下で濃縮して、白色固体を得た。これをさらに精製することなく次の工程に用いた(5.7g)。LC−MSm/z286.0(M)。
【0081】
1p)2−アミノ−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4イル]−3−(1−メチル−シクロペンチル)−プロピオンアミド,HCl塩
DMF中の(3S,4S,7R)−4−アミノ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−3−オール,HCl塩(実施例1o、358mg、1.11mmol)の溶液に、N−Boc−ベータ−(1−メチルシクロペンチル)アラ−OH(実施例1h、300mg、1.11mmol)、HBTU(547mg、1.47mmol)および4−メチルモルホリン(561mg、5.55mmol)を加えた。反応混合物を室温にて16時間撹拌した後、酢酸エチルおよび水間で分配した。合した有機相を水、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(5%のメタノール:CHCl)に付して、N−Boc標題化合物(220mg、37%)を得た。MS(m/z)539.0(M)。
【0082】
メタノール(1mL)中のN−Boc−2−アミノ−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−3−(1−メチル−シクロペンチル)−プロピオンアミド(220mg、0.41mmol)の撹拌溶液に、HCl(ジオキサン中4M)(2.54mL)を加えた。室温にて2時間撹拌した後、混合物を濃縮し、白色固体を得た。白色固体をトルエン(2×)と共沸させ、ついで、濃縮して、標題化合物を固体(200mg)として得た。MS(m/z)439.0(M)。
【0083】
1q)モルホリン−4−カルボン酸[1−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジンスルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−2−(1−メチル−シクロペンチル)−エチル]−アミド
CHCl(5mL)中の2−アミノ−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−3−(1−メチル−シクロペンチル)−プロピオンアミド(実施例1p、0.2g、0.46mmol)の撹拌溶液に、4−モルホリンカルボニルクロライド(69mg、0.46mmol)およびトリエチルアミン(0.384ml、2.76mmol)を加えた。室温にて16時間撹拌した後、反応混合物を水、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(5%のメタノール:CHCl)に付して、標題化合物(120mg、47%)を得た。MSm/z552.2(M)。
【0084】
1r)モルホリン4−カルボン酸{(S)−2−[1−メチルシクロペンチル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
CHCl(2mL)中のモルホリン−4−カルボン酸[1−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−2−(1−メチル−シクロペンチル)−エチル]−アミド(実施例1q、100mg、0.18mmol)の撹拌溶液に、デス−マーティンペルヨウジナン(100mg、0.23mmol)を加えた。2時間撹拌した後、チオ硫酸ナトリウム(水中10%、0.50mL)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(0.50mL)の溶液を反応物に同時に加えた。ついで、混合物を酢酸エチル(2回)で抽出した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(5%のメタノール:CHCl)に付して標題化合物(100mg、99%)を得た。この化合物を分取R,R−Whelk−Oカラムを用いてHPLCにより精製して、標題化合物の2種のジアステレオマーを固体として得た[第1の溶出物(1A):30mg、第2の溶出物(1B):25mg]。MSm/z550.0(M);1AのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.78(d,1H),8.0(m,2H),7.53(m,1H),6.9(d,1H),5.1(m,1H),4.91(d,1H),4.80(d,1H),4.40(m,2H),3.9(d,1H),3.70(t,4H),3.40(t,4H),2.2(m,3H),0.93−1.93(m,17H)。1BのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.7(d,1H),8.0(m,2H),7.53(m,1H),7.2(d,1H),5.1(m,1H),4.8(d,1H),4.48(d,1H),3.86(d,1H),3.75(m,4H),3.40(m,4H),2.2(m,2H),2.05(m,1H),0.93−1.65(m,17H)。
【0085】
実施例2
2Aの調製:モルホリン4−カルボン酸{(S)−2−[1−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
【化19】

2Bの調製:モルホリン4−カルボン酸{(L)−2−[1−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
【化20】

【0086】
「1−メチルシクロペンチル」の代わりに「1−メチルシクロヘキシル」を用いること以外は、実施例1(b−r)の方法に従って、標題化合物を得た:2AのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.72(d,1H),7.95(m,2H),7.5(d,1H),6.91(d,1H),5.10(m,1H),4.95(d,1h),4.75(d,1H),4.40(m,2H),3.82(d,1H),3.70(t,4h),3.40(t,4H),2.20(m,3H),0.95−1.80(m,19H)。2AのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.70(d,1H),7.95(m,2H),7.52(m,1H),7.2(d,1H),5.10(m,1H),4.83(d,1H),4.70(d,1H),4.44(m,2H),3.82(d,1H),3.70(t,4H),3.40(t,4H),2.2(m,2H),1.9(m,1H),0.95−1.5(m,8H)。
【0087】
実施例3
3Aの調製:フラン−カルボン酸{(S)−2−[1−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
【化21】

3Bの調製:フラン−カルボン酸{(L)−2−[1−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
【化22】

【0088】
3a)フラン−2−カルボン酸[1−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2
スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−2−(1−メチル−シクロペンチル)−エチル]−アミド
DMF中の2−アミノ−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−3−(1−メチル−シクロヘキシル)−プロピオンアミド,HCl塩(実施例2o、357mg、0.73mmol)の溶液に、2−フロ酸(81.8mg、0.73mmol)、HBTU(360mg、0.95mmol)および4−メチルモルホリン(369mg、3.65mmol)を加えた。反応混合物を室温にて16時間撹拌し、これを酢酸エチルおよび水間で分配した。合した有機相を水、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(5%のメタノール:CHCl)に付して、N−Boc標題化合物(376mg、94%)を得た。MSm/z547.2(M)。
【0089】
3b)「1−メチルシクロペンチル」の代わりに「4−メチルシクロヘキシル」を、「モルホリン4−カルボン酸」の代わりに「フラン−2−カルボン酸」を用いること以外は、実施例1(b−p、r)の方法に従って、標題化合物を得た:3AのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.72(d,1H),8.0(m,2H),7.54(t,1H),7.50(s,1H),7.15(s,1H),6.96(d,1H),6.70(d,1H),6.52(d,1H),5.1(m,1H),4.75(d,1H),4.66(m,1H),4.45(m,1H),3.85(d,1H),2.2(m,3H),1.95(m,1H),0.95−1.60(m,18H)。3BのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δδ8.72(d,1H),8.0(m,2H),7.5(m,2H),7.12(m,2H),6.6(d,1H),6.54(d,1H),5.10(m,1H),4.66(m,2H),4.42(m,1H),3.80(d,1H),2.2(m,3H),2.08(m,1H),0.95−1.60(m,18H)。
【0090】
実施例4
調製4A:フラン−カルボン酸{(S)−2−[4−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
【化23】

調製4B:フラン−カルボン酸{(L)−2−[4−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
【化24】

【0091】
「1−メチルシクロヘキシル」の代わりに「4−メチルシクロヘキシル」を用いること以外は、実施例3(f−r)の方法に従って、標題化合物を得た:4AのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.75(d,1H),8.0(m,2H),7.60(m,2H),7.1(d,1H),6.90(d,1H),6.75(d,1H),6.5(s,1H),5.15(m,1H),4.80(d,1H),4.70(m,1H),4.45(m,1H),3.9(d,1H),2.2(m,3H),0.85−1.90(m,19H):4BのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.75(d,1H),8.0(m,2H),7.50(m,2H),7.20(d,1H),7.06(d,1H),6.70(m,1H),6.5(s,1H),5.1(m,1H),4.70(m,2H),4.45(m,1H),3.85(d,1H),2.2(m,3H),0.85−1.90(m,19H)。
【0092】
実施例5
5Aの調製:フラン−カルボン酸{(S)−2−[ホモシクロペンチル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
【化25】

5Bの調製:フラン−カルボン酸{(L)−2−[ホモシクロペンチル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
【化26】

【0093】
「1−メチルシクロヘキシル」の代わりに「ホモシクロペンチル」を用いること以外は、実施例3(f−r)の方法に従って標題化合物を得た:5AのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.75(d,1H),8.0(d,1H),7.95(t,1H),7.55(m,1H),7.48(s,1H),7.15(d,1H),6.85(t,2H),6.54(d,1H),5.15(d,1H),4.80(d,1H),4.60(m,1H),4.45(m,1H),3.85(d,1H),2.20(m,2H),1.90(m,1H),1.0−1.83(m,17H)。5BのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.70(d,1H),8.0(d,1H),7.95(t,1H),7.5(m,2H),7.2(d,1H),7.0(d,1H),6.8(d,1H),6.5(d,1H),5.15(m,1H),4.75(d,1H),4.6(q,1H),4.45(q,1H),3.85(d,1H),2.2(m,2H),2.0(m,1H),1.0−1.80(m,17H)。
【0094】
実施例6
6Aの調製:モルホリン4−カルボン酸{(S)−2−[ホモシクロペンチル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
【化27】

6Bの調製:モルホリン4−カルボン酸{(L)−2−[ホモシクロペンチル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
【化28】

【0095】
「1−メチルシクロペンチル」の代わりに「ホモシクロペンチル」を用いること以外、実施例1(f−r)の方法に従って、標題化合物を得た:6AのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.7(d,1H),7.9(m,2H),7.50(m,1H),7.0(m,1H),5.30(d,1H),5.10(m,1H),4.70(d,1H),4.35(m,2H),3.80(d,1H),3.65(t,4H),3.35(t,4H),2.20(m,3H),0.90−1.75(m,17H)。6BのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.70(d,1H),8.0(d,1H),7.95(t,1H),7.50(m,1H),7.0(d,1H),5.10(m,1H),5.0(d,1H),4.70(d,1H),4.50(m,1H),4.40(m,1H),3.85(d,1H),3.70(t,4H),3.40(t,4H),2.20(m,3H),1.0−1.9(m,17H)。
【0096】
実施例7
7Aの調製:フラン−カルボン酸{(S)−2−[シクロヘプチル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
【化29】

7Bの調製:フラン−カルボン酸{(L)−2−[シクロヘプチル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
【化30】

【0097】
「1−メチルシクロヘキシル」の代わりに「シクロヘプチル」を用いること以外は、実施例3(f−r)の方法に従って、標題化合物を得た:7AのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.70(d,1H),8.0(d,1H),7.90(t,1H),7.55(m,1H),7.5(s,1H),7.15(d,1H),6.90(d,1H),6.80(d,1H),6.5(d,1H),5.15(m,1H),4.80(d,1H),4.60(q,1H),4.40(q,1H),3.9(d,1H),2.2(m,2H),1.0−1.80(m,20H)。7BのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.70(d,1H),8.0(d,1H),7.90(t,1H),7.55(d,1H),7.50(s,1H),7.15(d,1H),7.05(d,1H),6.7(d,1H),6.5(d,1H),5.10(m,1H),4.75(d,1H),4.65(m,1H),4.5(m,1H),3.85(d,1H),2.20(m,2H),1.0−1.90(m,20H)。
【0098】
実施例8
8Aの調製:モルホリン4−カルボン酸{(S)−2−[シクロヘプチル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
【化31】

8Bの調製:モルホリン4−カルボン酸{(L)−2−[シクロヘプチル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
【化32】

【0099】
「1−メチルシクロペンチル」の代わりに「シクロヘプチル」を用いること以外は、実施例1(f−r)の方法に従って、標題化合物を得た:8AのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.75(d,1H),8.0(m,2H),7.55(m,1H),6.85(m,1H),5.15(m,1H),4.95(m,1H),4.80(d,1H),4.45(m,2H),3.90(d,1H),3.7(t,4H),3.40(t,4H),2.2(m,3H),1.0−1.80(m,19H)。8BのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.75(d,1H),8.0(m,2H),7.55(m,1H),7.10(m,1H),5.10(m,1H),4.80(m,1H),4.75(d,1H),4.40(m,2H),3.85(d,1H),3.70(t,4H),3.40(t,4H),2.2(m,3H),1.0−1.80(m,19H)。
【0100】
実施例9
9Aの調製:フラン−カルボン酸{(S)−2−[シクロペンテニル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
【化33】

9Bの調製:フラン−カルボン酸{(L)−2−[シクロペンテニル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
【化34】

【0101】
「1−メチルシクロヘキシル」の代わりに「シクロペンテニル」を用いること以外は、実施例3(f−r)の方法に従って標題化合物を調製した:9AのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.7(d,1H),8.0(m,2H),7.5(m,2H),7.1(d,1H),7.0(d,1H),6.85(d,1H),6.5(d,1H),5.6(m,1H),5.1(m,1H),4.7(m,2H),4.4(m,1H),3.80(m,1H),2.7(m,2H),2.3(m,4H),2.2(m,2H),1.9(m,2H),1.0−1.7(m,5H):9BのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.7(d,1H),8.0(m,2H),7.5(m,2H),7.2(d,1H),7.1(d,1H),6.80(d,1H),6.5(d,1H),5.5(d,1H),5.1(m,1H),4.7(m,2H),4.4(m,1H),3.8(d,1H),2.7(m,2H),2.3(m,4H),2.2(m,2H),1.9(m,2H),1.0−1.6(m,5H)。
【0102】
実施例10
10Aの調製:フラン−カルボン酸{(S)−2−[トリプトファニル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
【化35】

「1−メチルシクロヘキシル」の代わりに「トリプトファニル」を用いること以外は、実施例3(f−r)の方法に従って標題化合物を調製した:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.65(m,2H),8.05(d,1H),7.9(t,1H),7.8(d,1H),7.5(m,1H),7.45(s,1H),7.40(d,1H),7.35(d,1H),7.2(m,4H),6.5(d,1H),5.7(d,1H),5.0(m,1H),3.85(m,2H),3.65(m,1H),3.45(m,1H),3.2(m,1H),3.05(m,1H),2.40(d,1H),0.8−1.6(m,6H)。
【0103】
実施例11
11Aの調製:モルホリン4−カルボン酸{(S)−2−(7,7−ジエチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプチ−1−イル)−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
【化36】

11Bの調製:モルホリン4−カルボン酸{(L)−2−(7,7−ジエチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプチ−1−イル)−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
【化37】

【0104】
「1−メチルシクロペンチル」の代わりに「2−(7,7−ジエチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプチ−1−イル)」を用いること以外は、実施例1(f−r)の方法に従って、標題化合物を得た:11AのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.65(d,1H),7.9(m,2H),7.40(m,1H),6.9(d,1H),4.9(m,2H),4.65(d,1H),4.3(m,2H),3.75(d,1H),3.6(t,4H),3.3(t,4H),2.1(m,2H),0.8−1.7(m,22H):11BのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.70(d,1H),8.0(m,2H),7.55(d,1H),7.2(d,1H),5.1(m,1H),4.7(m,2H),4.4(m,2H),3.85(d,1H),3.7(t,4H),3.4(t,4H),2.2(m,2H),0.9−1.9(m,22H)。
【0105】
実施例12
12cの調製:2−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化38】

12a)(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロペンチル−プロピオン酸
30mLの1,4−ジオキサンおよび水(1:1比)中の(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−プロピオン酸(3.0g、19.1mmol)の溶液を0℃に冷却し、水酸化ナトリウム(1.5g、38mmol)および二炭酸ジ−tert−ブチル(5.0g、22.9mmol)を加えた。室温にて一晩撹拌した後、混合物を、濃HClでpH=1に酸性化した。得られた混合物を酢酸エチル(3×)で抽出し、合した有機相をブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、標題化合物(4.9g)を得た。LC−MSm/z258.2(M)、1.84分。
【0106】
12b)(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩
実施例1pに従って、(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロペンチル−プロピオン酸(4.42g、17.2mmol)および(3S,4S,7R)−4−アミノ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−3−オール,HCl塩(実施例1o、7.26g、22.5mmol)を反応させ、ついで、1,4−ジオキサン中の4NのHClで脱保護して、標題生成物(7.9g、72%)を得た。LC−MSm/z452.0(M)、1.54分。
【0107】
12c)2−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
DMF中の(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例12b、125mg、0.27mmol)の溶液に、2−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸(33mg、0.26mmol)、HBTU(128mg、0.34mmol)および4−メチルモルホリン(143μl、1.3mmol)を加えた。反応混合物を室温にて16時間撹拌した後、酢酸エチルおよび水間で分配した。合した有機相を水、ブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(5%のメタノール:CHCl)に付して、2−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(3S,4S,7R)−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド(74mg、51%)を得た。MS(m/z)533.0(M)、1.88分。
【0108】
CHCl(2mL)中の2−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(3S,4S,7R)−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド(74mg、0.14mmol)の撹拌溶液に、デス−マーティンペルヨウジナン(77mg、0.18mmol)を加えた。3時間撹拌した後、混合物を濃縮した。残渣を、酢酸エチルで希釈し、水(2×)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(5%のメタノール:CHCl)に付し、ついで、ジクロロメタンおよびヘキサンから再結晶して、標題化合物(50mg、67%)を得た。LC−MSm/z530.6(M)、1.85分。
【0109】
実施例13
13の調製:1H−ピラゾール−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化39】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例12b、200mg、0.43mmol)を、1H−ピロール−2−カルボン酸(53mg、0.49mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(135mg、0.32mmol)で酸化して、標題化合物(50mg、23%)を得た。LC−MSm/z516.2(M)、1.94分。
【0110】
実施例14
14の調製:1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化40】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例12b、150mg、0.33mmol)を1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸(50mg、0.40mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(182mg、0.43mmol)で酸化して、標題化合物(20mg、18%)を得た。LC−MSm/z530.0(M)、2.08分。
【0111】
実施例15
15の調製:イソオキサゾール−5−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化41】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例12b、100mg、0.22mmol)を、イソオキサゾール−5−カルボン酸(25mg、0.22mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(115mg、0.27mmol)で酸化して標題化合物(20mg、18%)を得た。LC−MSm/z518(M)、1.88分。
【0112】
実施例16
16bの調製:チアゾール−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化42】

16a)チアゾール−2−カルボン酸
5mLのメタノール中のチアゾール−2−カルボン酸エチルエステル(100mg、0.64mmol)および水酸化リチウム一水和物(134mg、3.18mmol)の混合物を、室温にて16時間撹拌した。溶媒を除去した後、残渣を1NのHCl水溶液で酸性化し、酢酸エチル(2×)で抽出し、ブラインで洗浄した。合した有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮して、粗物質を得、これをさらに精製することなく次の工程に用いた(53mg)。
【0113】
16b)チアゾール−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例12b、94mg、0.20mmol)を、チアゾール−2−カルボン酸(26mg、0.20mmol)でカップリングし、ついで、デス−マーティン試薬(121mg、0.29mmol)で酸化して、標題化合物(30mg、28%)を得た。LC−MSm/z534.2(M)、2.04分。
【0114】
実施例17
17の調製:5−トリフルオロメチル−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化43】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例12b、150mg、0.33mmol)を5−トリフルオロメチル−フラン−2−カルボン酸(72mg、0.40mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(182mg、0.43mmol)で酸化して、標題化合物(29mg、15%)を得た。LC−MSm/z585.0(M)、2.25分。
【0115】
実施例18
18bの調製:1H−ピラゾール−4−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化44】

18a)ピラゾール−1,4−ジカルボン酸−1−tert−ブチルエステル
実施例12aに記載の一般方法に従って、1H−ピラゾール−4−カルボン酸(300mg、2.68mmol)、水酸化ナトリウム(214mg、5.36mmol)および二炭酸ジ−tert−ブチル(700mg、2.68mmol)を反応させて、標題化合物(153mg、27%)を得た。H NMR(400Hz,CDCl3)δ8.66(s,1H),8.14(s,1H),1.70(s,9H)。
【0116】
18b)1H−ピラゾール−4−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例12b、166mg、0.36mmol)を、ピラゾール−1,4−ジカルボン酸−1−tert−ブチルエステル(77mg、0.36mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(182mg、0.43mmol)で酸化し、ついで、tert−ブトキシカルボニル保護基を4NのHClで除去して、標題化合物(49mg、26%)を得た。LC−MSm/z517.2(M)、1.70分。
【0117】
実施例19
19の調製:テトラヒドロフラン−3−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化45】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例12b、200mg、0.43mmol)を、テトラヒドロ−フラン−3−カルボン酸(75mg、0.65mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(244mg、0.57mmol)で酸化して、標題化合物(88mg、39%)を得た。LC−MSm/z521.2(M)、1.79分。
【0118】
実施例20
20の調製:4,7−ジエチル−ピラゾロ[5,1−c][1,2,4]トリアジン−3−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化46】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例12b、150mg、0.33mmol)を、4,7−ジエチル−ピラゾロ[5,1−c][1,2,4]トリアジン−3−カルボン酸(77mg、0.40mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(182mg、0.43mmol)で酸化して、標題化合物(3mg、2%)を得た。LC−MSm/z597.0(M)、2.13分。
【0119】
実施例21
21の調製:2,7−ジエチル−ピラゾロ[5,1−a]ピリミジン−6−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化47】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例12b、150mg、0.33mmol)を、2,7−ジエチル−ピラゾロ[5,1−a]ピリミジン−6−カルボン酸(70mg、0.36mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(210mg、0.49mmol)で酸化して、標題化合物(80mg、41%)を得た。LC−MSm/z596.0(M)、1.92分。
【0120】
実施例22
22の調製:3−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化48】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例12b、180mg、0.39mmol)を、3−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸(81mg、0.43mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(225mg、0.53mmol)で酸化して、標題化合物(77mg、37%)を得た。LC−MSm/z594.2(M)、2.02分。
【0121】
実施例23
23の調製:2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル)−チアゾール−4−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化49】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例12b、150mg、0.33mmol)を、2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル)−チアゾール−4−カルボン酸(99mg、0.37mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(230mg、0.54mmol)で酸化して、標題化合物(96mg、41%)を得た。LC−MSm/z668.0(M)、2.42分。
【0122】
実施例24
24の調製:N−{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−2−ピラゾール−1−イル−ベンズアミド
【化50】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例12b、150mg、0.33mmol)を2−ピラゾール−1−イル−安息香酸(75mg、0.40mmol)とカップリングし、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(182mg、0.43mmol)で酸化して、標題化合物(30mg、15%)を得た。LC−MSm/z593.0(M)、2.00分。
【0123】
実施例25
25の調製:4−メチル−2−フェニル−チアゾール−5−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化51】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例12b、150mg、0.33mmol)を、4−メチル−2−フェニル−チアゾール−5−カルボン酸(88mg、0.40mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(182mg、0.43mmol)で酸化して、標題化合物(117mg、57%)を得た。LC−MSm/z624.2(M)、2.50分。
【0124】
実施例26
26の調製:5−(4−クロロ−フェニル)−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化52】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例12b、150mg、0.33mmol)を5−(4−クロロ−フェニル)−フラン−2−カルボン酸(82mg、0.37mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(210mg、0.50mmol)で酸化して、標題化合物(82mg、40%)。LC−MSm/z627.2(M)、2.57分。
【0125】
実施例27
27の調製:5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化53】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例12b、100mg、0.22mmol)を、5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−フラン−2−カルボン酸(56mg、0.22mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(121mg、0.29mmol)で酸化して、標題化合物(60mg、40%)を得た。LC−MSm/z661.2(M)、2.57分。
【0126】
実施例28
28bの調製:5−(2−クロロ−フェニル)−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化54】

28a)5−ブロモ−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例12b、1.0g、2.17mmol)を5−ブロモ−フラン−2−カルボン酸(415mg、2.17mmol)とカップリングさせて標題化合物(780mg、60%)を得た。LC−MSm/z597.0(M)、1.99分。
【0127】
28b)5−(2−クロロ−フェニル)−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
2mLの1,4−ジオキサンおよび0.5mLの水の混合物中の5−ブロモ−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド(25mg、0.04mmol)、2−クロロフェニルボロン酸(7mg、0.04mmol)、テトラキス−(トリフェニルホスフィン)パラジウム(o)(2.4mg、5%)および炭酸カリウム(17.4mg、0.13mmol)の混合物を、Smith Creatorマイクロ波装置中で100℃に800秒加熱した。ついで、混合物を、酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、粗3−ヒドロキシ中間体を得た。実施例12cに記載のようにデス−マーティンペルヨウジナン(50mg、0.12mmol)で酸化して、標題化合物を得た(4mg、15%)。LC−MSm/z627.2(M)、2.49分。
【0128】
実施例29
29の調製:5−(4−フルオロ−フェニル)−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化55】

実施例28bに記載の一般方法に従って、5−ブロモ−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド(実施例28a、25mg、0.04mmol)を4−フルオロフェニルボロン酸(6.4mg、0.05mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(50mg、0.12mmol)で酸化し、標題化合物を得た(6.2mg、24%)。LC−MSm/z611.2(M)、2.42分。
【0129】
実施例30
30の調製:5−(4−メトキシ−フェニル)−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化56】

実施例28bに記載の一般方法に従って、5−ブロモ−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド(実施例28a、25mg、0.04mmol)を、4−メトキシフェニルボロン酸(7.0mg、0.05mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(50mg、0.12mmol)で酸化して、標題化合物を得た(18mg、69%)。LC−MSm/z623.4(M)、2.42分。
【0130】
実施例31
31の調製:5−フェニル−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化57】

実施例28bに記載の一般方法に従って、5−ブロモ−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド(実施例28a、25mg、0.04mmol)をフェニルボロン酸(5.6mg、0.05mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(50mg、0.12mmol)で酸化して、標題化合物を得た(10mg、42%)。LC−MSm/z593.2(M)、2.40分。
【0131】
実施例32
32の調製:5−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化58】

実施例28bに記載の一般方法に従って、5−ブロモ−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド(実施例28a、25mg、0.04mmol)を、4−トリフルオロメチル−フェニルボロン酸(8.7mg、0.05mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(50mg、0.12mmol)で酸化して、標題化合物を得た(15mg、56%)。LC−MSm/z661.2(M)、2.59。
【0132】
実施例33
33の調製:5−(3−クロロ−フェニル)−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化59】

実施例28bに記載の一般方法に従って、5−ブロモ−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド(実施例28a、25mg、0.04mmol)を、3−クロロ−フェニルボロン酸(7.2mg、0.05mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(23mg、0.05mmol)で酸化して、標題化合物を得た(7mg、28%)。LC−MSm/z627.2(M)、2.59分。
【0133】
実施例34
34の調製:5−(4−メチルフェニル)フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化60】

実施例28bに記載の一般方法に従って、5−ブロモフラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド(実施例28a、25mg、0.04mmol)を、p−トイルボロン酸(6.3mg、0.05mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(48mg、0.11mmol)で酸化して、標題化合物を得た(6.2mg、25%)。LC−MSm/z607.4(M)、2.59分。
【0134】
実施例35
35の調製:5−(4−アセチル−フェニル)−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化61】

実施例28bに記載の一般方法に従って、5−ブロモ−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド(実施例28a、25mg、0.04mmol)を、4−アセチル−フェニルボロン酸(7.5mg、0.05mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(50mg、0.12mmol)で酸化して、標題化合物を得た(15mg、59%)。LC−MSm/z635.2(M)、2.30分。
【0135】
実施例36
36の調製:4−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化62】

2mLのジクロロメタン中の(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例12b、150mg、0.33mmol)、4−メチル−ピペラジン−1−カルボニルクロライド(66mg、0.33mmol)および0.5mLのピリジンの混合物を、室温にて18時間撹拌した。ついで、混合物をジクロロメタンで希釈し、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、粗3−ヒドロキシ中間体(117mg)を得た。実施例12cに記載のようにデス−マーティン試薬(121mg、0.29mmol)で酸化して、標題化合物を得た(50mg、43%)。LC−MSm/z549.2(M)、1.46分。
【0136】
実施例37
37cの調製:ピペラジン−1−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化63】

37a)4−(1−イミダゾール−1−イル−メタノイル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
40mLのテトラヒドロフラン中のピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.0g、10.7mmol)および1,1−ジ−イミダゾール−1−イル−メタノン(1.9g、11.8mmol)の混合物を、60℃で18時間加熱した。混合物を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル100%)により精製して、標題化合物(3.9g、100%)を得た。H NMR(400Hz、CDCl):δ7.90(s,1H),7.22(s,1H),7.14(s,1H),3.61(t,4H),3.55(t,4H),1.50(s,9H)。
【0137】
37b)4−(1−イミダゾール−1−イル−メタノイル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルヨウ化メチル塩
20mLのアセトニトリル中の4−(1−イミダゾール−1−イル−メタノイル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(3.9g、10.7mmol)およびヨウドメタン(2.67mL、42.8mmol)の混合物を、室温にて18時間撹拌した。混合物を濃縮し、残渣をジエチルエーテルおよびヘキサンでトリチュレートして、粗物質を得、これを、さらに精製することなく次の工程に直接用いた。
【0138】
37c)ピペラジン−1−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
(S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−N−[(3S,4S,7R)−3−ヒドロキシ−7−メチル−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例12b、150mg、0.33mmol)、4−(1−イミダゾール−1−イル−メタノイル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルヨウ化メチル塩(139mg、0.33mmol)およびトリエチルアミンの混合物を、Smith creatorマイクロ波装置中、70℃で10分間加熱して、3−ヒドロキシ中間体を得た。デス−マーティンペルヨウジナン(182mg、0.43mmol)で酸化し、ついで、tert−ブトキシカルボニル保護基を4NのHClで脱保護して、標題化合物を得た(50mg、28%)。LC−MSm/z535.2(M)、1.44分。
【0139】
実施例38
38hの調製:5−トリフルオロメチル−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(s)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化64】

38a)(S)−(R)−1−オキシラニル−プロプ−2−エン−1−オール
500mLのジクロロメタン中の4Aのモレキュラーシーブ(20g)の混合物に、−30℃でチタン(IV)イソプロポキシド(17.7mL、59.4mmol)、ついで、D−酒石酸ジイソプロピル(16.4mL、77.3mmol)を加えた。混合物を−30℃で30分間撹拌し、1,4−ペンタジエン−3−オール(50g、0.59mol)、ついで、クメンヒドロペルオキシド(153mL、0.92mol)を加えた。−15℃で72時間静置した後、300mLのジエチルエーテルおよび50mLの飽和無水硫酸ナトリウム水溶液を加えた。得られた混合物を3.5時間室温にて撹拌し、ついで、セライトにより濾過した。有機相を分離し、濃縮した。カラムクロマトグラフィー(5%のジエチルエーテル/95%のヘキサン〜50%のジエチルエーテル/50%のヘキサン)により精製して、粗標題化合物(56g)を得、これをさらに精製することなく次の工程に用いた。
【0140】
38b)2−((R)−(S)−1−オキシラニル−アリル)−イソインドール−1,3−ジオン
300mLのトルエン中の(S)−(R)−1−オキシラニル−プロプ−2−エン−1−オール(50g、0.5mol)、トリフェニルホスフィン(196g、0.75mol)およびフタルイミド(110g、0.75mmol)の混合物を、0℃に冷却し、そこで、100mLのトルエン中のジイソプロピルアゾジカルボキシレート(147mL0.75mol)の溶液を滴下した。得られた混合物を常温に加温し、18時間撹拌した。−15℃で60分間撹拌した後、混合物を濾過し、トルエンで洗浄した。濾液を1NのNaOH(2×)、水で洗浄し、ついで、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(20%のジエチルエーテル/80%のヘキサン)に付して、ついで、メタノールから再結晶して所望の生成物を得た(41g、36%二工程で)。H NMR(400Hz,DMSO−d6):δ7.87−7.93(m,4H),6.05−6.13(m,1H),5.37−5.34(m,2H),4.40−4.43(m,1H),3.59−3.62(m,1H),2.51−2.92(m,2H)。
【0141】
38c)ピリジン−2−スルホン酸アリル−[(2S,3S)−3−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−2−ヒドロキシ−ペント−4−エニル]−アミド
300mLのイソプロパノール中の2−((R)−(S)−1−オキシラニル−アリル)−イソインドール−1,3−ジオン(30g、132mmol)およびピリジン−2−スルホン酸アリルアミド(26g、132mmol)の混合物に、室温にて、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(1.97mL、13.2mmol)を加えた。混合物を18時間加熱還流した。混合物を常温に冷却し、ジクロロメタンで希釈し、1NのHCl水溶液、水およびブラインで洗浄した。有機相を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、粗生成物を得、これをさらに精製することなく次の工程に用いた。
【0142】
38d)2−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−アゼピン−4−イル]−イソインドール−1,3−ジオン
700mLの1,2−ジクロロエタン中のピリジン−2−スルホン酸アリル−[(2S,3S)−3−(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−2−ヒドロキシ−ペント−4−エニル]−アミド(53g、12.4mmol)を5分間脱気し、ついで、グラブス試薬(5.27g、6.21mmol)を加えた。混合物を70℃で18時間加熱した。混合物を室温に冷却し、濾過した。固体を酢酸エチルで洗浄し、乾燥して、標題化合物(22g、44%)を得た。H NMR(400Hz、DMSO−d6):δ8.78(s,1H),8.13(t,1H),7.96(d,1H),7.85−7.89(m,4H),7.73(m,1H),5.67−5.74(m,2H),5.51(m,1H),4.93−4.95(m,1H),4.23−4.25(m,1H),3.95(m,2H),3.5980−3.83(m,1H),3.36−3.39(m,1H)。
【0143】
38e)2−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−イソインドール−1,3−ジオン
80mLのN,N−ジメチルホルムアミドおよび20mLのエタノール中の2−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−2,3,4,7−テトラヒドロ−1H−アゼピン−4−イル]−イソインドール−1,3−ジオン(5g、12c.5mmol)を、5分間アルゴンでバブリングし、ついで、パラジウム(活性炭素上の10重量%、2.5g)を添加した。混合物を、Parr水素化装置で、50℃で2時間、および室温で16時間撹拌した。この混合物をセライトにより濾過し、濾液を濃縮して、所望の生成物(4.6g、91%)を得た。LC−MSm/z402.2(M)、1.62分。
【0144】
38f)(3S,4S)−4−アミノ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−3−オール
500mLのエタノール中の2−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−イソインドール−1,3−ジオン(29g、72mmol)の懸濁液に、ヒドラジン(8.8mL、281mmol)を加えた。混合物を2時間加熱還流した。冷却した後、混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をジクロロメタンで希釈し、10%のNaCO、水およびブラインで洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、所望の生成物(15g、76%)を得た。LC−MSm/z272.0(M)、0.75分。
【0145】
38g)(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩
実施例1pの方法に従って、(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロヘキシル−プロピオン酸(5.58g、20.6mmol)および(3S,4S)−4−アミノ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−3−オール(実施例38f、5.07g、18.7mmol)を反応させ、ついで、1,4−ジオキサン中の4NのHClで脱保護して、標題生成物を得た。LC−MSm/z425.2(M)、1.33分。
【0146】
38h)5−トリフルオロメチル−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(s)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(150mg、0.33mmol)を、5−トリフルオロメチル−フラン−2−カルボン酸(72mg、0.40mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(182mg、0.43mmol)で酸化して、標題化合物(17mg、6%)を得た。LC−MSm/z585.2(M)、2.34分。
【0147】
実施例39
39の調製:2,4−ジエチル−チアゾール−5−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(s)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化65】

【0148】
実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例38g、150mg、0.33mmol)を、2,4−ジエチル−チアゾール−5−カルボン酸(63mg、0.40mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(182mg、0.43mmol)で酸化して、標題化合物(88mg、48%)を得た。LC−MSm/z562.0(M)、2.09分。
【0149】
実施例40
40の調製:5−メチル−ピラジン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(s)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化66】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例38g、150mg、0.33mmol)を、5−メチル−ピラジン−2−カルボン酸(55mg、0.40mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(182mg、0.43mmol)で酸化して、標題化合物(62mg、35%)を得た。LC−MSm/z543.2(M)、2.07分。
【0150】
実施例41
41の調製:1−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(s)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化67】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例38g、150mg、0.33mmol)を、1−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボン酸(50mg、0.40mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(182mg、0.43mmol)で酸化して、標題化合物(70mg、40%)を得た。LC−MSm/z531.0(M)。
【0151】
実施例42
42の調製:1H−ピラゾール−4−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(s)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化68】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例38g、165mg、0.36mmol)を、ピラゾール−1,4−ジカルボン酸−1−tert−ブチルエステル(実施例18a、77mg、0.36mmol)とカップリングさせ、ついで、tert−ブトキシカルボニル保護基を4NのHClで脱保護した。デス−マーティンペルヨウジナン(182mg、0.43mmol)で酸化して、標題化合物(40mg、21%)を得た。LC−MSm/z517.2(M)、1.72分。
【0152】
実施例43
43:4−メチル−2−フェニル−チアゾール−5−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(s)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミドの調製
【化69】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例38g、150mg、0.33mmol)を、4−メチル−2−フェニル−チアゾール−5−カルボン酸(88mg、0.40mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(182mg、0.43mmol)で酸化して、標題化合物(117mg、57%)を得た。LC−MSm/z624.2(M)、2.50分。
【0153】
実施例44
44の調製:2,5−ジエチル−フラン−3−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化70】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例38g、150mg、0.33mmol)を、2,5−ジエチル−フラン−3−カルボン酸(56mg、0.40mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(182mg、0.43mmol)で酸化して、標題化合物(42mg、23%)を得た。LC−MSm/z545.0(M)、2.27分。
【0154】
実施例45
45の調製:2−メチル−フラン−3−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化71】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例38g、150mg、0.33mmol)を2−メチル−フラン−3−カルボン酸(50mg、0.40mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(182mg、0.43mmol)で酸化して、標題化合物(39mg、22%)を得た。LC−MSm/z531.0(M)、2.13分。
【0155】
実施例46
46の調製:イソオキサゾール−5−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化72】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例38g、100mg、0.22mmol)をイソオキサゾール−5−カルボン酸(25mg、0.22mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(182mg、0.43mmol)で酸化して、標題化合物(40mg、35%)を得た。LC−MSm/z518.2(M)、1.94分。
【0156】
実施例47
47の調製:5−メチル−イソオキサゾール−3−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化73】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例38g、100mg、0.22mmol)を、5−メチル−イソオキサゾール−3−カルボン酸(28mg、0.22mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(182mg、0.43mmol)で酸化して、標題化合物(53mg、45%)を得た。LC−MSm/z531.8(M)、2.14分。
【0157】
実施例48
48の調製:5−メチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化74】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例38g、100mg、0.22mmol)を、5−メチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸(28mg、0.22mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(121mg、0.29mmol)で酸化して、標題化合物(26mg、22%)を得た。LC−MSm/z532.0(M)、2.04分。
【0158】
実施例49
49の調製:3−メチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化75】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S、4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例38g、100mg、0.22mmol)を、3−メチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸(28mg、0.22mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(121mg、0.29mmol)で酸化して、標題化合物(16mg、14%)を得た。LC−MSm/z532.0(M)、2.04分。
【0159】
実施例50
50の調製:2−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化76】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例38g、100mg、0.22mmol)を、2−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸(28mg、0.22mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(121mg、0.29mmol)で酸化して、標題化合物(20mg、16%)を得た。LC−MSm/z531.2(M)、1.97分。
【0160】
実施例51
51の調製:ピラジン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化77】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例38g、100mg、0.22mmol)を、ピラジン−2−カルボン酸(27mg、0.22mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(121mg、0.29mmol)で酸化して、標題化合物(15mg、13%)を得た。LC−MSm/z529.2(M)、2.02分。
【0161】
実施例52
52の調製:チアゾール−2−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化78】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例38g、94mg、0.20mmol)を、チアゾール−2−カルボン酸(実施例16a、26mg、0.20mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(121mg、0.29mmol)で酸化して、標題化合物(45mg、28%)を得た。LC−MSm/z534.0(M)、2.10分。
【0162】
実施例53
53の調製:2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化79】

実施例12cに記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例38g、100mg、0.22mmol)を、2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸(32mg、0.22mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(121mg、0.29mmol)で酸化して、標題化合物(34mg、28%)を得た。LC−MSm/z548.0(M)、2.10分。
【0163】
実施例54
54の調製:(S)−3−シクロヘキシル−N−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−2−(チオフェン−2−スルホニルアミノ)−プロピオンアミド
【化80】

1mLのジクロロメタン中の(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例38g、100mg、0.22mmol)、チオフェン−2−スルホニルクロライド(40mg、0.22mmol)およびトリエチルアミン(0.15mL、1.1mmol)の混合物を室温にて18時間撹拌した。ついで、混合物を酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、粗3−ヒドロキシ中間体を得た。デス−マーティンペルヨウジナン(121mg、0.29mmol)で酸化し、標題化合物を得た(95mg、76%)。LC−MSm/z569.0(M)、2.15分。
【0164】
実施例55
55の調製:(S)−3−シクロヘキシル−2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホニルアミノ)−N−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミド
【化81】

実施例54に記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例38g、100mg、0.22mmol)を、1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホニルクロライド(20mg、0.11mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(121mg、0.29mmol)で酸化して、標題化合物(19mg、30%)を得た。LC−MSm/z567.4(M)、1.77分。
【0165】
実施例56
56の調製:(S)−3−シクロヘキシル−2−(3,5−ジエチル−イソオキサゾール−4−スルホニルアミノ)−N−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミド
【化82】

実施例54に記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例38g、100mg、0.22mmol)を、3,5−ジエチル−イソオキサゾール−4−スルホニルクロライド(43mg、0.22mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(121mg、0.29mmol)で酸化して、標題化合物(46mg、36%)を得た。LC−MSm/z582.4(M)、2.08分。
【0166】
実施例57
57bの調製:(S)−3−シクロヘキシル−2−(フラン−2−スルホニルアミノ)−N−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミド
【化83】

57a)フラン−2−スルホニルクロライド
10mLのテトラヒドロフラン中のフラン(1.0g、15mmol)の溶液に、−78℃で、n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、10mL、16mmol)を滴下した。混合物を、−78℃で30分間撹拌し、ついで、二酸化硫黄を、溶液に5分間通気した。ついで、得られた混合物を、さらに1時間撹拌し、常温に加温した。再び0℃に冷却した後、塩化スルフリル(1.17mL、14.7mmol)を加え、混合物を2時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮して、粗物質(1.5g)を得、これをさらに精製することなく次の工程に用いた。
【0167】
57b)(S)−3−シクロヘキシル−2−(フラン−2−スルホニルアミノ)−N−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミド
実施例54に記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例38g、150mg、0.33mmol)を、フラン−2−スルホニルクロライド(54mg、0.33mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(121mg、0.29mmol)で酸化して、標題化合物(34mg、19%)を得た。LC−MSm/z553.2(M)、2.00分。
【0168】
実施例58
58の調製:(S)−3−シクロヘキシル−N−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−2−(ピリジン−2−スルホニルアミノ)−プロピオンアミド
【化84】

実施例54に記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例38g、100mg、0.22mmol)を、ピリジン−2−スルホニルクロライド(39mg、0.22mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(121mg、0.29mmol)で酸化して、標題化合物(19mg、15%)を得た。LC−MSm/z564.0(M)、1.88分。
【0169】
実施例59
59の調製:(S)−3−シクロヘキシル−2−(モルホリン−4−スルホニルアミノ)−N−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミド
【化85】

実施例54に記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例38g、100mg、0.22mmol)を、モルホリン−4−スルホニルクロライド(モルホリンを塩化スルフリルとカップリングさせて調製した;41mg、0.22mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(121mg、0.29mmol)で酸化して、標題化合物(7mg、6%)を得た。LC−MSm/z572.0(M)。
【0170】
実施例60
60の調製:(S)−3−シクロヘキシル−2−(5−イソオキサゾール−3−イル−チオフェン−2−スルホニルアミノ)−N−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミド
【化86】

実施例54に記載の一般方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例38g、100mg、0.22mmol)を、5−イソオキサゾール−3−イル−チオフェン−2−スルホニルクロライド(55mg、0.22mmol)とカップリングさせ、ついで、デス−マーティンペルヨウジナン(121mg、0.29mmol)で酸化して、標題化合物(38mg、27%)を得た。LC−MSm/z636.2(M)、2.12分。
【0171】
実施例61
61の調製:4−{(S)−3−シクロペンチル−2−[(1−フラン−2−イル−メタノイル)−アミノ]−プロパノイルアミノ}−3−オキソ−アゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステル(第1に溶出されたジアステレオマー)
【化87】

61a)アリル−ペント−4−エニル−カルバミン酸ベンジルエステル
DMF中のNaH(1.83g、76.33mmol、90%のNaH)の溶液に、ベンジルアリル−カルバミン酸ベンジルエステル(7.3g、38.2mmol)を滴下した。混合物を室温にて約10分間撹拌し、5−ブロモ−1−ペンテン(6.78mL、57.24mmol)を滴下した。反応物を40℃で約4時間加熱し、反応物をジクロロメタンおよび水間で分配した。有機層を水(2×)、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(10%の酢酸エチル:ヘキサン)に付して、10.3グラムの標題化合物を油として得た:MS(EI)260(M+H)。
【0172】
61b)2,3,4,7−テトラヒドロ−アゼピン−1−カルボン酸ベンジルエステル
ジクロロメタン中の実施例1aの化合物(50g)の溶液に、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)ベンジリジンルテニウム(IV)ジクロライド(5.0g)を加えた。反応物を、TLC分析により測定して完了するまで加熱還流した。反応物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(50%のジクロロメタン:ヘキサン)に付して、35gの標題化合物を得た:MS(EI)232(M+H)。
【0173】
61c)8−オキサ−3−アザ−ビシクロ[5.1.0]オクタン−3−カルボン酸ベンジルエステル
CHCl中の実施例1bの化合物(35g、1.5mol)の溶液に、m−CPBA(78g、0.45mol)を加えた。混合物を一晩室温にて撹拌し、濾過して固体を除去した。濾液を水および飽和NaHCO(数回)で洗浄した。有機層を乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、35gの標題化合物を得、これは次の工程に用いるのに十分な純度であった:MS(EI)248(M+H)、270(M+Na)。
【0174】
61d)4−アジド−3−ヒドロキシ−アゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステル
メタノール:水(8:1溶液)中の実施例1c(2.0g、8.1mmol)からのエポキシドの溶液に、NHCl(1.29g、24.3mmol)およびアジ化ナトリウム(1.58g、24.30mmol)を加えた。TLC分析により出発エポキシドの完全な消費が確認されるまで反応物を40℃に加熱した。減圧下でほとんどの溶媒を除去し、残った溶液を酢酸エチルおよびpH4の緩衝液間で分配した。有機層を飽和NaHCO、水、ブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(20%の酢酸エチル:ヘキサン)に付して、1.3gの標題化合物を得た:MS(EI)291(M+H)および0.14gのtrans−4−ヒドロキシ−3−アジド−ヘキサヒドロ−1H−アゼピンを得た。
【0175】
61e)4−アミノ−3−ヒドロキシ−アゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステル
メタノール中の実施例1dのアジドアルコール(1.1g、3.79mmol)の溶液に、トリエチルアミン(1.5mL、11.37mmol)および1,3−プロパンジチオール(1.1mL、11.37mL)を加えた。反応物を、TLC分析により出発物質が完全に消費されるまで撹拌し、反応物を減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(20%のメタノール:ジクロロメタン)に付して、0.72gの標題化合物を得た:MS(EI)265(M+H)。
【0176】
61f)4−((S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロペンチル−プロパノイルアミノ)−3−ヒドロキシ−アゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステル
DMF(40mL)中の4−アミノ−3−ヒドロキシ−アゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステルの塩酸塩(実施例61e、1.17g、3.89mmol)、(S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロペンチルプロピオン酸(1.0g、3.89mmol)および4−メチルモルホリン(1.985g、19.45mmol)の撹拌混合物に、HBTU(1.915g、5.05mmol)を加えた。得られた混合物をアルゴン雰囲気下、室温にて90分間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチルおよび水間で分配した。有機相を、水(3×)、ブライン(1×)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて粗生成物を得、これを塩化メチレン中の0〜4%のメタノールで溶出するシリカゲル(70g)のフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(ジアステレオマーの混合物)を白色泡沫体として得た。LC−MSM+H=504。
【0177】
61g)4−((S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−プロパノイルアミノ)−3−ヒドロキシ−アゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステル
4−((S)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−シクロペンチル−プロパノイルアミノ)−3−ヒドロキシ−アゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステル(実施例61f、1.81g、3.6mmol)をメタノール(55mL)中に溶解し、ジオキサン中のHCl(4.0M、13.5mL)で処理した。混合物をアルゴン雰囲気下、室温にて6時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮した。残渣をトルエンと混合し、減圧下で濃縮した(2×)。残渣を、エーテル(2×)でトリチュレートし、残渣を減圧下で一晩乾燥して、粗標題化合物(ジアステレオマーの混合物)を白色泡沫体として得、これをさらに精製することなしに用いた。LC−MSM+H=404。
【0178】
61h)4−{(S)−3−シクロペンチル−2−[(1−フラン−2−イル−メタノイル)−アミノ]−プロパノイルアミノ}−3−ヒドロキシ−アゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステル
DMF(46mL)中の4−((S)−2−アミノ−3−シクロペンチル−プロパノイルアミノ)−3−ヒドロキシ−アゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステル(実施例61g、1.6g、3.64mmol)、2−フロ酸(0.416g、3.64mmol)および4−メチルモルホリン(1.84g、18.2mmol)の撹拌混合物に、HBTU(1.79g、4.73mmol)を加えた。得られた混合物をアルゴン雰囲気下、室温にて1時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチルおよび水間で分配した。有機相を水(3×)、ブライン(1×)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて粗生成物を得、これを塩化メチレン中の1〜4%のメタノールで溶出するシリカゲル(90g)のフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。塩化メチレン中の0〜4%のメタノールで溶出するシリカゲル(120g)に付して、標題化合物(ジアステレオマーの混合物)を白色固体として得た。LC−MSM+H=498。
【0179】
61i)4−{(S)−3−シクロペンチル−2−[(1−フラン−2−イル−メタノイル)−アミノ]−プロパノイルアミノ}−3−オキソ−アゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステル
塩化メチレン(10mL)中の4−{(S)−3−シクロペンチル−2−[(1−フラン−2−イル−メタノイル)−アミノ]−プロパノイルアミノ}−3−ヒドロキシ−アゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステル(実施例61h、103mg、0.207mmol)の撹拌溶液に、アルゴン雰囲気下、デス−マーティンペルヨウジナン(132mg、0.311mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を、塩化メチレンで希釈して処理し、有機相を10%のNaHCOおよび10%のNaの1:1の混合物で3回洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、塩化メチレン中の0〜4%のメタノールで溶出するシリカゲル(10g)に付して、標題化合物ジアステレオマーの混合物として得た。LC−MSM+H=496。
【0180】
61j)4−{(S)−3−シクロペンチル−2−[(1−フラン−2−イル−メタノイル)−アミノ]−プロパノイルアミノ}−3−オキソ−アゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステル(第1に溶出されたジアステレオマー)
実施例61iのジアステレオマーの混合物を、分取R,RWhelk−Oカラムで分離した。第1に溶出されたジアステレオマーが標題化合物であり、白色非晶質固体であった。mp72−74℃;LC−MSM+H=496;H NMR(400Hz,CDCl):δ7.48(s,1H),7.36−7.41(m,5H),6.94−6.99(m,1H),6.78−6.84(m,2H),6.53(s,1H),5.09−5.28(m,2H),4.22−4.82(m,4H),3.62−3.71(m,1H),1.17−2.67(m,16H)。
【0181】
実施例62
62の調製:4−{(S)−3−シクロペンチル−2−[(1−フラン−2−イル−メタノイル)−アミノ]−プロパノイルアミノ}−3−オキソ−アゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステル(第2に溶出されたジアステレオマー)
【化88】

実施例61iのジアステレオマーの混合物を、分取R,RWhelk−Oカラムで分離した。第2に溶出されたジアステレオマーが標題化合物であり、白色非晶質固体であった。mp66−68℃;LC−MSM+H=496;H NMR(400Hz,CDCl):δ7.49(s,1H),6.74−7.39(m,8H),6.53(s,1H),4.23−4.28(m,6H),3.59−3.70(m,1H),1.18−2.67(m,16H)でした。
【0182】
実施例63
63bの調製:フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]エチル}−アミド(第1に溶出されたジアステレオマー)
【化89】

63a)フラン−2−カルボン酸[(S)−2−シクロペンチル−1−(3−ヒドロキシ−アゼパン−4−イルカルバモイル)−エチル]−アミド
4−{(S)−3−シクロペンチル−2−[(1−フラン−2−イル−メタノイル)−アミノ]−プロパノイルアミノ}−3−ヒドロキシ−アゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステル(実施例61h、0.5g、1mmol)を塩化メチレン(10mL)中に溶解し、氷浴中アルゴン雰囲気下で撹拌した。トリメチルシリルヨウダイド(0.5mL、3.5mmol)を滴下し、氷浴を除去した。3時間室温にて撹拌した後、溶媒を減圧下で除去した。残渣をエーテル中に溶解し、1NのHClで3回抽出した。合したHCl相を、固体炭酸ナトリウムで中和し、塩化メチレン(5×)で抽出した。合した有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、標題化合物(ジアステレオマーの混合物)を得、これをさらに精製することなく用いた。LC−MSM+H=364。
【0183】
63b)フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
フラン−2−カルボン酸[(S)−2−シクロペンチル−1−(3−ヒドロキシ−アゼパン−4−イルカルバモイル)−エチル]−アミド(実施例63a、72mg、0.2mmol)を、塩化メチレン(5mL)中に溶解し、10%の炭酸水素ナトリウム(0.84mL)を加えた。すぐに、混合物を室温にて撹拌し、ピリジン−2−スルホニルクロライド(35.4mg、0.2mmol)を加えた。2時間後、反応物を塩化メチレンおよび水;塩化メチレン(3×)で抽出した。合した有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、粗生成物を得た。これを0〜4%の塩化メチレン中のメタノールで溶出するシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーに付して、標題化合物をジアステレオマーの混合物として得た;C−MSM+H=505。
【0184】
63c)フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
4−{(S)−3−シクロペンチル−2−[(1−フラン−2−イル−メタノイル)−アミノ]−プロパノイルアミノ}−3−ヒドロキシ−アゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステルの代わりに、フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド(実施例63bの生成物)を用いること以外は、実施例61iの方法に従って、標題化合物をジアステレオマーの混合物として得た。LC−MSM+H=503。
【0185】
63d)フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド(第1に溶出されたジアステレオマー)
実施例63cのジアステレオマーの混合物を、分取Chiralpak ADカラムで分離した。第1に溶出されたジアステレオマーが標題化合物であり、白色非晶質固体であった。mp81−84℃;LC−MSM+H=503;H NMR(400Hz,CDCl):δ8.71(d,1H),7.94−7.99(m,2H),7.50−7.54(m,2H),7.16−7.17(m,1H),7.08−7.09(m,1H),6.77−6.80(m,1H),6.53−6.54(m,1H),5.14−5.17(m,1H),4.64−4.76(m,2H),4.11−4.30(m,1H),3.85(d,1H),2.74−2.75(m,1H),1.15−2.25(m,15H)。
【0186】
実施例64
64の調製:フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]エチル}−アミド(第2に溶出されたジアステレオマー)
【化90】

実施例63cからのジアステレオマーの混合物を分取Chiralpak ADカラムで分離した。第2に溶出されたジアステレオマーが標題化合物であり、白色非晶質固体であった。mp77−80℃;LC−MSM+H=503;H NMR(400Hz,CDCl):δ8.71(d,1H),7.93−8.01(m,2H),7.48−7.56(m,2H),7.13−7.14(m,1H),6.96−6.97(m,1H),6.84−6.86(m,1H),6.51−6.52(m,1H),5.14−5.22(m,1H),4.64−4.76(m,2H),4.11−4.16(m,1H),3.85(d,1H),2.68−2.75(m,1H),1.19−2.27(m,15H)。
【0187】
実施例65
65の調製:フラン−2−カルボン酸[(S)−2−シクロペンチル−1−(1−メタンスルホニル−3−オキソ−アゼパン−4−イルカルバモイル)−エチル]−アミド(第1に溶出されたジアステレオマー)
【化91】

工程63bのピリジン−2−スルホニルクロライドの代わりにメタンスルホニルクロライドを用い、ジアステレオマーを、分取R,RWhelk−Oカラムで分離すること以外は、実施例63(b−d)の方法に従って、標題化合物を第1に溶出されたジアステレオマーとして、灰白色非晶質固体として得た。mp167−170℃;LC−MSM+H=440;H NMR(400Hz,CDCl):δ7.48(s,1H),7.15−7.16(m,1H),6.93(m,1H),6.85(m,1H),6.51−6.523(m,1H),5.14−5.22(m,1H),4.52−4.71(m,2H),4.11−4.16(m,1H),3.65(d,1H),2.93(s,3H)1.16−2.93(m,16H)。
【0188】
実施例66
66の調製:フラン−2−カルボン酸[(S)−2−シクロペンチル−1−(1−メタンスルホニル−3−オキソ−アゼパン−4−イルカルバモイル)−エチル]−アミド(第2に溶出されたジアステレオマー)
【化92】

工程63bのピリジン−2−スルホニルクロライドの代わりにメタンスルホニルクロライドを用い、ジアステレオマーを分取R,RWhelk−Oカラムで分離すること以外は、実施例63(b−d)の方法に従って、標題化合物を第2に溶出されたジアステレオマーとして、灰白色非晶質固体として得た。mp158−161℃;LC−MSM+H=440;H NMR(400Hz,CDCl):δ7.49(s,1H),7.16−7.17(m,1H),7.12−7.13(m,1H),6.75−6.78(m,1H),6.52−6.54(m,1H),5.14−5.22(m,1H),4.48−4.70(m,2H),4.01−4.06(m,1H),3.68(d,1H),2.92(s,3H)1.15−2.82(m,16H)。
【0189】
実施例67
67の調製:フラン−2−カルボン酸[(S)−1−(1−ベンゼンスルホニル−3−オキソ−アゼパン−4−イルカルバモイル)−2−シクロペンチル−エチル]−アミド(第1に溶出されたジアステレオマー)
【化93】

工程63bのピリジン−2−スルホニルクロライドの代わりにベンゼンスルホニルクロライドを用い、ジアステレオマーを分取R,RWhelk−Oカラムで分離すること以外は、実施例63(b−d)の方法に従って、標題化合物を第1に溶出されたジアステレオマーとして、灰白色非晶質固体として得た。mp88−90℃;LC−MSM+H=502;H NMR(400Hz,CDCl):δ7.82(d,2H),7.48−7.66(m,4H),7.13−7.14(m,1H),6.82−6.91(m,2H),6.52−6.53(m,1H),5.05−5.09(m,1H),4.59−4.63(m,2H),4.04−4.07(m,1H),3.45(d,1H),1.19−2.51(m,16H)。
【0190】
実施例68
68の調製:フラン−2−カルボン酸[(S)−1−(1−ベンゼンスルホニル−3−オキソ−アゼパン−4−イルカルバモイル)−2−シクロペンチル−エチル]−アミド(第2に溶出されたジアステレオマー)
【化94】

工程63bのピリジン−2−スルホニルクロライドの代わりにベンゼンスルホニルクロライドを用いること以外は、実施例63(b−d)の方法に従って、分取R,RWhelk−Oカラムでジアステレオマーを分離し、標題化合物を第2に溶出されたジアステレオマーとして、白色結晶性固体として得た。mp166−167℃;LC−MSM+H=502;H NMR(400Hz,CDCl):δ7.80(d,2H),7.50−7.66(m,4H),7.17−7.18(m,1H),7.04(m,1H),6.78(m,1H),6.53−6.54(m,1H),5.03−5.08(m,1H),4.50−4.66(m,2H),3.98−4.02(m,1H),3.48(d,1H),1.18−2.56(m,16H)。
【0191】
実施例69
69の調製:フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[1−(1−フラン−2−イル−メタノイル)−3−オキソ−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド(第1に溶出されたジアステレオマー)
【化95】

69a)フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[1−(1−フラン−2−イル−メタノイル)−3−ヒドロキシ−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
DMF(2mL)中のフラン−2−カルボン酸[(S)−2−シクロペンチル−1−(3−ヒドロキシ−アゼパン−4−イルカルバモイル)−エチル]−アミド(実施例63a、70mg、0.19mmol)、2−フロ酸(22.4mg、0.19mmol)および4−メチルモルホリン(0.1mL、0.95mmol)の撹拌混合物に、HBTU(93mg、0.25mmol)を加えた。得られた混合物を、アルゴン雰囲気下、室温にて80分間加熱した。反応物を、減圧下で濃縮し、残渣を、酢酸エチルおよび水間で分配した。有機相を、水(4×)、ブライン(1×)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発させて、粗生成物を得、これを塩化メチレン中の0〜5%のメタノールで溶出するシリカゲル(10g)のフラッシュクロマトグラフィーに付して、標題化合物をジアステレオマーの混合物として得た。LC−MSM+H=458。
【0192】
69b)フラン−2−カルボン酸{(S)2−シクロペンチル−1−[1−(1−フラン−2−イル−メタノイル)−3−オキソ−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
4−{(S)−3−シクロペンチル−2−[(1−フラン−2−イル−メタノイル)−アミノ−プロパノイルアミノ}−3−ヒドロキシ−アゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステルの代わりに、フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[1−(1−フラン−2−イル−メタノイル)−3−ヒドロキシ−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド(実施例69aの生成物)を用いること以外は、実施例61iの方法に従って、標題化合物をジアステレオマーの混合物として得た。LC−MSM+H=456。
【0193】
69c)フラン−2−カルボン酸{(S)2−シクロペンチル−1−[1−(1−フラン−2−イル−メタノイル)−3−オキソ−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド(第1に溶出されたジアステレオマー)
実施例69bからジアステレオマーの混合物を分取R,RWhelk−Oカラムで分離した。灰白色非晶質固体の第1に溶出されたジアステレオマーが、標題化合物であった。mp88−89℃;LC−MSM+H=456;H NMR(400Hz,CDCl):δ7.48−7.55(m,2H),7.14−7.24(m,2H),6.98(m,1H),6.80(m,1H),6.52−6.55(m,2H),5.4(m,1H),4.60−4.90(m,4H),3.70(m,1H),1.18−2.30(m,15H)。
【0194】
実施例70
70の調製:フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[1−(1−フラン−2−イル−メタノイル)−3−オキソ−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド(第2に溶出されたジアステレオマー)
【化96】

実施例69bからジアステレオマーの混合物を、分取R,RWhelk−Oカラムで分離した。灰白色非晶質固体の第2に溶出されたジアステレオマーが標題化合物であった。mp85−88℃;LC−MSM+H=456;H NMR(400Hz,CDCl):δ7.47−7.52(m,2H),7.14−7.19(m,3H),6.75−6.76(m,1H),6.51−6.53(m,2H),5.20−5.30(m,1H),4.61−4.67(m,4H),3.65−3.95(m,1H),1.18−3.05(m,15H)。
【0195】
実施例71
71の調製:フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[3−オキソ−1−(1−フェニル−メタノイル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド(第1に溶出されたジアステレオマー)
【化97】

工程69aのフラン−2−カルボン酸の代わりに安息香酸を用いること以外は、実施例69(a−c)の方法に従って、標題化合物を、第1に溶出されたジアステレオマーとして得た。mp101−103℃;LC−MSM+H=466;H NMR(400Hz,CDCl):δ7.48(m,5H),7.14−7.15(m,1H),6.75−6.76(m,1H),7.03(m,1H),6.83(m,1H)6.52−6.53(m,1H)5.30−5.40(m,1H),3.64−4.79(m,5H),1.18−3.05(m,15H)。
【0196】
実施例72
72の調製:フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[3−オキソ−1−(1−フェニル−メタノイル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド(第2に溶出されたジアステレオマー)
【化98】

工程69aのフラン−2−カルボン酸の代わりに、安息香酸を用いること以外は、実施例69(a−c)の方法に従って、標題化合物を第2に溶出されたジアステレオマーとして得た。mp97−100℃;LC−MSM+H=466;H NMR(400Hz,CDCl):δ7.20−7.45(m,6H),7.14−7.15(m,1H),7.03(m,1H),6.82−6.84(m,1H)6.51−6.52(m,1H)5.20−5.40(m,1H),3.64−4.90(m,5H),1.18−3.05(m,15H)。
【0197】
実施例73
73の調製:ピペラジン−1−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化99】

実施例37cに記載の方法に従って、(S)−2−アミノ−3−シクロヘキシル−N−[(3S,4S)−3−ヒドロキシ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミドHCl塩(実施例38g、150mg、0.33mmol)を、4−(1−イミダゾール−1−イル−メタノイル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルヨウ化メチル塩(実施例37b、139mg、0.33mmol)とカップリングさせて、3−ヒドロキシ中間体を得た。デス−マーティンペルヨウジナン(182mg、0.43mmol)で酸化し、ついで、tert−ブトキシカルボニル保護基を、4NのHClで脱保護して、標題化合物を得た(8mg、4%)。LC−MSm/z535.2(M)、1.45分。
【0198】
実施例74
74Aの調製:モルホリン4−カルボン酸{(S)−2−[1−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−ピリジン−2−イル−メタノイル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化100】

74Bの調製:モルホリン4−カルボン酸{(L)−2−[1−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−ピリジン−2−イル−メタノイル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化101】

【0199】
「1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル」の代わりに「1−ピリジン−2−イル−メタノイル」を用いること以外は、実施例1(b−r)の方法に従って、標題化合物を得た:74AのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.4(d,1H),7.65(m,2H),7.35(m,1H),6.95(d,1H),5.35(m,1H),4.97(m,2H),4.55(d,1H),4.45(m,1H),3.80(d,1H),3.70(t,4H),3.35(t,4H),2.4(m,1H),2.15(m,1H),0.95−1.9(m,18H):75BのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.5(d,1H),7.82(m,2H),7.35(m,1H),7.1(d,1H),5.25(m,1H),4.97(m,2H),4.6(d,1H),4.45(m,1H),3.80(d,1H),3.70(t,4H),3.35(t,4H),2.4(m,1H),2.15(m,1H),0.95−1.9(m,18H)。
【0200】
実施例75
75Aの調製:2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸{(S)−2−[1−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−ピリジン−2−イル−メタノイル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化102】

74Bの調製:2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸{(L)−2−[1−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−ピリジン−2−イル−メタノイル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド
【化103】

【0201】
「モルホリン−4−カルボン酸」の代わりに「2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸」を用いること以外は、実施例3(f−r)の方法に従って、標題化合物を得た:74AのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.7(d,1H),8.08(d,1H),7.92(s,1H),7.6(d,1H),7.54(d,1H),6.88(d,1H),5.1(m,1H),4.6(m,1H),4.2(d,1H),4.0(m,2H),3.8(m,1H),3.4(d,1H),2.7(s,3H),2.2(m,2H),0.9−1.7(m,19H):75BのH NMRデータ:H NMR(400Hz,CDCl):δ8.7(d,1H),8.1(d,1H),7.92(s,1H),7.65(d,1H),7.52(d,1H),6.9(d,1H),5.10(m,1H),4.6(m,1H),4.1(d,1H),4.0(m,2H),3.8(m,1H),3.4(d,1H),2.7(s,3H),2.2(m,2H),0.9−1.7(m,19H)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテプシンSを阻害することによる疾患の治療方法であって、有効量の少なくとも1つの式I:
【化1】

[式中:
は、
【化2】

であり;
は、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキル、Het−C0−6アルキル、RC(O)−、RC(S)−、RSO−、ROC(O)−、R11NC(O)−、R11NC(S)−、R(R11)NSO−、
【化3】

であり;
は、Hまたは置換もしくは非置換C1−6アルキル、C3−7シクロアルキルC0−6アルキル、C4−7シクロアルケニルC0−6アルキル、C5−8ビシクロアルキルC0−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、HetC0−6アルキル、ArC0−6アルキル、Ar−ArC0−6アルキル、Ar−HetC0−6アルキル、Het−ArC0−6アルキルまたはHet−HetC0−6アルキルであり;
は、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキル、Het−C0−6アルキル、RC(O)−、RC(S)−、RSO−、RNSO−、ROC(O)−、R12NC(O)−またはR12NC(S)−であり;
は、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキル、Ar−ArC0−6アルキル、Ar−HetC0−6アルキル、Het−ArC0−6アルキル、Het−HetC0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
は、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
は、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキル、Het−C0−6アルキル、R10C(O)−、R10C(S)−、R10SO−、R10OC(O)−、R1013NC(O)−またはR1013NC(S)−であり;
は、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、HetC0−6アルキルまたはArC0−6アルキルであり;
は、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
10は、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
11は、H、C1−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
12は、H、C1−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
13は、H、C1−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
R’は、H、C1−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
R’’は、H、C1−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
R’’’は、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
Xは、CH、S、またはOであり;
Zは、C(O)またはCHである]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩、水和物もしくは溶媒和物を、そのまままたは医薬上許容される処方で、該治療を必要とする哺乳類に投与することを含む方法。
【請求項2】
式中:

【化4】

であり;
が、RSOOC(O)−またはRC(O)−であり;
が、C5−7シクロアルキルC1−2アルキル、C4−5シクロアルケニルC1−2アルキル、C5−8ビシクロアルキルC1−2アルキルまたはAr−HetC0−6アルキルであり;
が、RC(O)−またはRSO−であり;
が、非置換または置換フラニル、テトラヒドロフラニル、モルホリニル、ピロリル、ピペラジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、ピラゾロ[5,1−c]ピリミジニル、トリアゾゾリル、ピラジニル、イミダゾリル、ベンゾフラニル、チオフェニル、フロ[3,2−b]−ピリジン−2−イル、フェニル、ピリジニル、チエノ[3,2−b]チオフェネイルまたは非置換もしくはC1−2アルキル置換ピラゾロ[5,1−c]トリアジニルであり;
が、HetC0−6アルキル、ArC0−6アルキルまたはC1−6アルキルであり;
R’が、H、C1−6アルキルであり;
R’’が、HまたはC1−6アルキルであり;
R’’’が、C1−6アルキルである、
請求項1記載の方法。
【請求項3】
式I中:
が、
【化5】

であり;
が、RSOOC(O)−またはRC(O)−であり;
が、シクロペンチルメチル、シクロペンチルエチル、シクロペンテニルメチル、シクロペンテニルエチル、シクロヘキシルメチル、4−メチルシクロヘキシルメチル、2−シクロヘキシルプロプ−1−イル、シクロヘキシルエチル、シクロヘプチルメチル、7,7−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−1イルメチルまたはインドール−2−イルメチルであり;
が、RC(O)−またはRSO−であり;
が、フラン−2−イル、フラン−3−イル、2−メチルフラン−3−イル、2,4−ジメチルフラン−3−イル、5−フェニルフラン−2−イル、5−(2−クロロフェニル)フラン−2−イル、5−(3−クロロフェニル)フラン−2−イル、5−(4−クロロフェニル)フラン−2−イル、5−(4−フルオロフェニル)フラン−2−イル、5−(4−ヒドロキシフェニル)フラン−2−イル、5−(3−トリフルオロメチルフェニル)フラン−2−イル、5−(4−トリフルオロメチルフェニル)フラン−2−イル、5−(3−トリフルオロメチルフェニル)フラン−2−イル、5−(4−メチルフェニル)フラン−2−イル、5−(4−アセチルフェニル)フラン−2−イルまたは5−トリフルオロメチルフラン−2−イル;
テトラヒドロフラン−2−イルまたはテトラヒドロフラン−3−イル;
N−モルホリニル;
ピロール−2−イル;
ピペリジン−1−イルまたは4−メチルピペリジン−1−イル;
1H−ピラゾール−2−イル、1H−ピラゾール−4−イル、1−メチル−2H−ピラゾール−2−イル、2−メチル−2H−ピラゾール−2−イル、1−メチル−2H−ピラゾール−3−イルまたは2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル;
イソオキサゾール−5−イル、3−メチルイソオキサゾール−4−イル、5−メチルイソオキサゾール−3−イル、5−メチルイソオキサゾール−4−イルまたは3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル;
チアゾール−2−イル、2−メチルチアゾール−2−イル、2,4−ジメチルチアゾール−5−イル、2−(2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル)チアゾール−4−イルまたは4−メチル−2−フェニルチアゾール−5−イル;
4,7−ジメチルピラゾロ[5,1−c]トリアジン−3−イル;
2−メチル−2H−ピラゾール−2−イル;
2,7−ジメチルピラゾール[5,1−c]ピリミジン−6−イル;
3−フェニル−3H−{1,2,3]トリアゾール−3−イル;
ピラジン−2−イルまたは5−メチルピラジン−2−イル;
1−H−イミダゾール−2−イル、1−メチル−1H−イミダゾール−4−イルまたは1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル;
ベンゾフラン−2−イル、5,6−ジメトキシベンゾフラン−2−イルまたは5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)ベンゾフラン−2−イル;
チオフェン−3−イルまたはチオフェン−2−イル、5−ピリジン−2−イルチオフェン−2−イル、5−メチルチオフェニル3−メチルチオフェン−2−イル;または3−エトキシチオフェン−2−イル;
フロ[3,2−b]−ピリジン−2−イルまたは3−メチルフロ[3,2−b]ピリジン−2−イル;
フェニル、4−メチルフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、2−クロロフェニル、4−フルオロフェニル、4−ヒドロキシフェニルまたは4−アセチルフェニル;
ピリジン−2−イル;または
チエノ[3,2−b]チオフェン−2−イルまたは5−イソオキサゾール−3−イルチオフェン−2−イルであり;
が、ピリジン−2−イル、1−オキシピリジン−2−イル、フェニル、フラン−2−イルまたはメチルであり;
R’が、Hであり;
R’’が、HまたはC1−6アルキルであり;
R’’’が、メチルである、
請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
式Iが構造式:
【化6】

を有し、基R〜R13、X、Z、R’、R’’およびR’’’が、請求項1〜3の記載と同意義である、請求項1〜3いずれか1項記載の方法。
【請求項5】
式Iで示される化合物が:
モルホリン4−カルボン酸{(S)−2−[1−メチルシクロペンチル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
モルホリン4−カルボン酸{(L)−2−[1−メチルシクロペンチル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
モルホリン4−カルボン酸{(S)−2−[1−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
モルホリン4−カルボン酸{(L)−2−[1−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
フラン−カルボン酸{(S)−2−[1−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
フラン−カルボン酸{(L)−2−[1−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
フラン−カルボン酸{(S)−2−[4−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
フラン−カルボン酸{(S)−2−[ホモシクロペンチル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
モルホリン4−カルボン酸{(S)−2−[ホモシクロペンチル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
フラン−カルボン酸{(S)−2−[シクロヘプチル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
モルホリン4−カルボン酸{(S)−2−[シクロヘプチル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
フラン−カルボン酸{(S)−2−[シクロペンテニル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
フラン−カルボン酸{(S)−2−[トリプトファニル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
モルホリン4−カルボン酸{(S)−2−(7,7−ジエチル−ビシクロ[2.2.1]ヘプチ−1−イル)−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
2−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
1H−ピラゾール−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
イソオキサゾール−5−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
チアゾール−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
5−トリフルオロメチル−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
1H−ピラゾール−4−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
テトラヒドロフラン−3−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
4,7−ジエチル−ピラゾロ[5,1−c][1,2,4]トリアジン−3−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
2,7−ジエチル−ピラゾロ[5,1−a]ピリミジン−6−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
3−フェニル−3H−[1,2,3]トリアゾール−4−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル)−チアゾール−4−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
N−{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−2−ピラゾール−1−イル−ベンズアミド;
4−メチル−2−フェニル−チアゾール−5−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
5−(4−クロロ−フェニル)−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
5−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
5−(2−クロロ−フェニル)−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
5−(4−フルオロ−フェニル)−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
5−(4−メトキシ−フェニル)−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
5−フェニル−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
5−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
5−(3−クロロ−フェニル)−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
5−(4−メチルフェニル)フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
5−(4−アセチル−フェニル)−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
4−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
ピペラジン−1−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
モルホリン4−カルボン酸{(S)−2−[1−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−ピリジン−2−イル−メタノイル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
モルホリン4−カルボン酸{(L)−2−[1−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−ピリジン−2−イル−メタノイル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸{(S)−2−[1−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−ピリジン−2−イル−メタノイル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸{(L)−2−[1−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−ピリジン−2−イル−メタノイル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
モルホリン4−カルボン酸{(S)−2−[1−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−ピリジン−2−イル−メタノイル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
モルホリン4−カルボン酸{(L)−2−[1−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−ピリジン−2−イル−メタノイル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸{(S)−2−[1−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−ピリジン−2−イル−メタノイル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸{(L)−2−[1−メチルシクロヘキシル−1−(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(1−ピリジン−2−イル−メタノイル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
またはその医薬上許容される塩、水和物もしくは溶媒和物である、請求項1記載の方法。
【請求項6】
カテプシンSの阻害が、自己免疫疾患の治療または予防;アテローム性領域の形成により生じる疾患およびそれに伴う合併症の治療または予防;および治療に関して、MHCクラスII−制限免疫応答の阻害、喘息反応の阻害、アレルギー反応の阻害、移植器官または組織に対する免疫応答の阻害またはアテロームにおけるエラスターゼ活性の阻害を必要とする疾患に効果的である、請求項1記載の方法。
【請求項7】
式II:
【化7】

[式中:
は、
【化8】

であり;
は、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキル、Het−C0−6アルキル、RC(O)−、RC(S)−、RSO−、ROC(O)−、R11NC(O)−、R11NC(S)−、R(R11)NSO−、
【化9】

であり;
は、Hまたは置換または非置換C1−6アルキル、C3−7シクロアルキルC0−6アルキル、C4−7シクロアルケニルC0−6アルキル、C5−8ビシクロアルキルC0−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、HetC0−6アルキル、ArC0−6アルキル、Ar−ArC0−6アルキル、Ar−HetC0−6アルキル、Het−ArC0−6アルキルまたはHet−HetC0−6アルキルであり;
は、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキル、Het−C0−6アルキル、RC(O)−、RC(S)−、RSO−、RNSO−、ROC(O)−、R12NC(O)−またはR12NC(S)−であり;
は、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキル、Ar−ArC0−6アルキル、Ar−HetC0−6アルキル、Het−ArC0−6アルキル、Het−HetC0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
は、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
は、H、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキル、Het−C0−6アルキル、R10C(O)−、R10C(S)−、R10SO−、R10OC(O)−、R1013NC(O)−またはR1013NC(S)−であり;
は、H、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、HetC0−6アルキルまたはArC0−6アルキルであり;
は、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
10は、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル−C0−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
11は、H、C1−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
12は、H、C1−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
13は、H、C1−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
R’は、H、C1−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
R’’は、C1−6アルキル、Ar−C0−6アルキルまたはHet−C0−6アルキルであり;
Xは、CH、SまたはOであり;
Zは、C(O)またはCHである]
で示される化合物または医薬上許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。
【請求項8】
が、
【化10】

であり;
が、RSO、ROC(O)−、RC(O)−またはC1−6アルキルであり;
が、C5−7シクロアルキルC1−2アルキル、C4−5シクロアルケニルC1−2アルキル、C5−8ビシクロアルキルC1−2アルキルまたはAr−HetC0−6アルキルであり;
が、RC(O)−またはRSO−であり;
が、非置換または置換フラニル、テトラヒドロフラニル、モルホリニル、ピロリル、ピペラジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、ピラゾロ[5,1−c]ピリミジニル、トリアゾゾリル、ピラジニル、イミダゾリル、ベンゾフラニル、チオフェニル、フロ[3、2−b]−ピリジン−2−イル、フェニル、ピリジニル、チエノ[3,2−b]チオフェネイルまたは非置換もしくはC1−2アルキル置換ピラゾロ[5,1−c]トリアジニルであり;
が、Het−C0−6アルキル、ArC0−6アルキルまたはC1−6アルキルであり;
R’が、H、C1−6アルキルであり;
R’’が、HまたはC1−6アルキルである、
請求項7記載の式IIで示される化合物。
【請求項9】
が、
【化11】

であり;
が、RSOOC(O)−またはRC(O)−であり;
が、シクロペンチルメチル、シクロペンチルエチル、シクロペンテニルメチル、シクロペンテニルエチル、シクロヘキシルメチル、4−メチルシクロヘキシルメチル、2−シクロヘキシルプロプ−1−イル、シクロヘキシルエチル、シクロヘプチルメチル、7,7−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−1イルメチルまたはインドール−2−イルメチルであり;
が、RC(O)−またはRSO−であり;
が、フラン−2−イル、フラン−3−イル、2−メチルフラン−3−イル、2,4−ジメチルフラン−3−イル、5−フェニルフラン−2−イル、5−(2−クロロフェニル)フラン−2−イル、5−(3−クロロフェニル)フラン−2−イル、5−(4−クロロフェニル)フラン−2−イル、5−(4−フルオロフェニル)フラン−2−イル、5−(4−ヒドロキシフェニル)フラン−2−イル、5−(3−トリフルオロメチルフェニル)フラン−2−イル、5−(4−トリフルオロメチルフェニル)フラン−2−イル、5−(3−トリフルオロメチルフェニル)フラン−2−イル、5−(4−メチルフェニル)フラン−2−イル、5−(4−アセチルフェニル)フラン−2−イルまたは5−トリフルオロメチルフラン−2−イル;
テトラヒドロフラン−2−イルまたはテトラヒドロフラン−3−イル;
N−モルホリニル;
ピロール−2−イル;
ピペリジン−1−イルまたは4−メチルピペリジン−1−イル;
1H−ピラゾール−2−イル、1H−ピラゾール−4−イル、1−メチル−2H−ピラゾール−2−イル、2−メチル−2H−ピラゾール−2−イル、1−メチル−2H−ピラゾール−3−イルまたは2−メチル−2H−ピラゾール−3−イル;
イソオキサゾール−5−イル、3−メチルイソオキサゾール−4−イル、5−メチルイソオキサゾール−3−イル、5−メチルイソオキサゾール−4−イルまたは3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル;
チアゾール−2−イル、2−メチルチアゾール−2−イル、2,4−ジメチルチアゾール−5−イル、2−(2,3−ジヒドロベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル)チアゾール−4−イルまたは4−メチル−2−フェニルチアゾール−5−イル;
4、7−ジメチルピラゾロ[5,1−c]トリアジン−3−イル;
2−メチル−2H−ピラゾール−2−イル;
2,7−ジメチルピラゾール[5,1−c]ピリミジン−6−イル;
3−フェニル−3H−{1,2,3]トリアゾール−3−イル;
ピラジン−2−イルまたは5−メチルピラジン−2−イル;
1−H−イミダゾール−2−イル、1−メチル−1H−イミダゾール−4−イルまたは
1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル;
ベンゾフラン−2−イル、5,6−ジメトキシベンゾフラン−2−イルまたは5−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)ベンゾフラン−2−イル;
チオフェン−3−イルまたはチオフェン−2−イル、5−ピリジン−2−イルチオフェン−2−イル、5−メチルチオフェニル3−メチルチオフェン−2−イルまたは3−エトキシチオフェン−2−イル;
フロ[3,2−b]−ピリジン−2−イルまたは3−メチルフロ[3,2−b]ピリジン−2−イル;
フェニル、4−メチルフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、2−クロロフェニル、4−フルオロフェニル、4−ヒドロキシフェニルまたは4−アセチルフェニル;
ピリジン−2−イル;または
チエノ[3,2−b]チオフェン−2−イルまたは5−イソオキサゾール−3−イルチオフェン−2−イルであり;
が、ピリジン−2−イル、フェニル、フラン−2−イルまたはメチルであり;
R’が、Hであり;
R’’が、HまたはC1−6アルキルである、
請求項8記載の式IIで示される化合物。
【請求項10】
フラン−2−カルボン酸{(S)−2−ホモシクロヘキシル−1−[3−オキソ−1−(1−オキシ−ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
フラン−2−カルボン酸{(S)−2−トリプトファニル−1−[3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
5−トリフルオロメチル−フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(s)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
2,4−ジエチル−チアゾール−5−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(s)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
5−メチル−ピラジン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(s)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
1−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(s)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
1H−ピラゾール−4−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(s)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
4−メチル−2−フェニル−チアゾール−5−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(s)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
2,5−ジエチル−フラン−3−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
2−メチル−フラン−3−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
イソオキサゾール−5−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
5−メチル−イソオキサゾール−3−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
5−メチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
3−メチル−イソオキサゾール−4−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
2−メチル−2H−ピラゾール−3−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
ピラジン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
チアゾール−2−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
2−メチル−チアゾール−4−カルボン酸{(S)−2−シクロヘキシル−1−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
(S)−3−シクロヘキシル−N−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−2−(チオフェン−2−スルホニルアミノ)−プロピオンアミド;
(S)−3−シクロヘキシル−2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−スルホニルアミノ)−N−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミド;
(S)−3−シクロヘキシル−2−(3,5−ジエチル−イソオキサゾール−4−スルホニルアミノ)−N−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミド;
(S)−3−シクロヘキシル−2−(フラン−2−スルホニルアミノ)−N−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミド;
(S)−3−シクロヘキシル−N−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−2−(ピリジン−2−スルホニルアミノ)−プロピオンアミド;
(S)−3−シクロヘキシル−2−(モルホリン−4−スルホニルアミノ)−N−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミド;
(S)−3−シクロヘキシル−2−(5−イソオキサゾール−3−イル−チオフェン−2−スルホニルアミノ)−N−[(S)−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イル]−プロピオンアミド;
4−{(S)−3−シクロペンチル−2−[(1−フラン−2−イル−メタノイル)−アミノ]−プロパノイルアミノ}−3−オキソ−アゼパン−1−カルボン酸ベンジルエステル;
フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]エチル}−アミド;
フラン−2−カルボン酸[(S)−2−シクロペンチル−1−(1−メタンスルホニル−3−オキソ−アゼパン−4−イルカルバモイル)−エチル]−アミド;
フラン−2−カルボン酸[(S)−1−(1−ベンゼンスルホニル−3−オキソ−アゼパン−4−イルカルバモイル)−2−シクロペンチル−エチル]−アミド
フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[1−(1−フラン−2−イル−メタノイル)−3−オキソ−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
フラン−2−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[3−オキソ−1−(1−フェニル−メタノイル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;または
ピペラジン−1−カルボン酸{(S)−2−シクロペンチル−1−[(4S,7R)−7−メチル−3−オキソ−1−(ピリジン−2−スルホニル)−アゼパン−4−イルカルバモイル]−エチル}−アミド;
である請求項7〜9いずれか1項記載の化合物またはその医薬上許容される塩、水和物もしくは溶媒和物。

【公表番号】特表2006−505526(P2006−505526A)
【公表日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−529860(P2004−529860)
【出願日】平成15年8月22日(2003.8.22)
【国際出願番号】PCT/US2003/026358
【国際公開番号】WO2004/017911
【国際公開日】平成16年3月4日(2004.3.4)
【出願人】(591002957)スミスクライン・ビーチャム・コーポレイション (341)
【氏名又は名称原語表記】SMITHKLINE BEECHAM CORPORATION
【Fターム(参考)】