説明

ベントバルブ

燃料タンク(12)の内部に少なくとも部分的に配置されるベントバルブアセンブリ(10)が、提供される。該ベントバルブアセンブリ(10)は、ハウジング(20)と、第1排出オリフィス(26)と、前記ハウジング(20)内の燃料のレベルが既定のレベルに達したときに、前記第1排出オリフィス(26)を閉じるように構成されたフロート(24)と、第2排出オリフィス(28)と、前記ハウジング(20)と前記燃料タンク(12)との間の圧力差を促進させるために第2排出オリフィス(28)を閉鎖するように構成された止め具(36)を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概してベントバルブアセンブリに関し、動的な状態で燃料タンクの過充填を防ぎ、燃料のキャリーオーバーを減らすことができる満タン規制ベントバルブアセンブリを含む。
【背景技術】
【0002】
燃料のレベルに応答するベントバルブは、自動車の燃料タンクに一般に使用される。ベントバルブは、特定条件の下で排出オリフィス{かいこうぶ}を閉じるフロートを用いる。燃料のレベルがある一定のレベル以下ではベントバルブの排出オリフィスは開いたままで、燃料がバルブに達すると閉じる。したがってベントバルブは、燃料タンク内の過圧状態や真空状態を防ぐための燃料タンクの換気を管理する。したがってまた、ベントバルブ(つまり、燃料遮断または“満タン規制”ベントバルブ)は、自動的な遮断を操作するための燃料タンクと給油口内の圧力水頭を作るために、燃料タンクのレベルが既定のレベルに達したときに、蒸気流を防ぎ、かつ、または液体燃料が排出オリフィスから飛び散ることを防ぐ。
【0003】
従来型のベントバルブは、静止状態と動的状態(例えば給油の間)の下でさまざまな程度の効果で機能する。残留液体を気流の中に運び入れ、かつ、ベントバルブから運び出されることを防ぐために、排出オリフィス付近からの液体燃料をより速く排出させることができるベントバルブに対する要望がある(つまり、動的状態の間での液体のキャリーオーバーを減らすこと)。
【発明の概要】
【0004】
ハウジング、第1排出オリフィス、フロート、第2排出オリフィスを含むベントバルブアセンブリが提供されている。本発明の一実施の形態では、ベントバルブアセンブリは、ハウジングと燃料タンクとの間の圧力差を促進させるために第2排出オリフィスを閉鎖するように構成された球状の止め具を含む。
【0005】
本発明のいろいろな特徴は、以下の詳細な説明から当業者に明白となるであろうし、本発明の実施の形態と特徴を限定しない実施例によって解説する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
添付した図面を参照しつつ、本発明の実施の形態が例としてここで説明される。
【0007】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態に従うバルブを採用した車両の燃料システムの模式図である。
【0008】
【図2】図2は、本発明の一実施の形態に従うバルブの断面図である。
【0009】
【図3】図3は、本発明の一実施の形態に従う図2のバルブの一部、円錐の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
ここで本発明の実施の形態に言及すると、その例が添付した図面に示されている。本発明は実施の形態と関連して記述されるが、本発明をこれら実施の形態に限定することを意図されないことは理解されるであろう。それどころか本発明は、添付の特許請求の範囲によって具体化または定義された本発明の精神と範囲に含まれる、代替、一部変更、および相当するものをカバーすることが意図されている。
【0011】
ここで車両の燃料システムの模式図を示す図1を参照すると、満タン規制ベントバルブ10は、車両の燃料システムの燃料タンク12の内部に通常取り付けられる。車両の燃料システムは、再循環ライン13、給油カップ15、給油ノズル17を含む。さらに車両の燃料システムは、燃料タンク12に燃料を導入するための給油パイプ14と、燃料蒸気がバルブ10とベントライン18を経由して燃料タンク12から排出される蒸気回収システム16(例えば蒸気キャニスタ)を含む。燃料タンク12の内部の燃料レベルがバルブ10より下の場合には、バルブ10が開いて、蒸気回収システム16に高容量の燃料の蒸気を排出することができる。液体燃料がバルブ10に達すると、バルブ10は閉じるよう応答し、これによって、蒸気回収システム16への流れを遮断する。
【0012】
ここで図2を参照すると、ハウジング20は、バルブ10用の内部のバルブ機構を収容するために備えられている。ハウジング20は円筒形または略円筒形の形状である。ハウジング20は、例えば耐油性のプラスチックから成形され、必要に応じて燃料タンク12の壁に取り付けられる。ハウジング20は、さらに後述するように、フロート24付近のハウジング20内に蒸気を流入させ、かつ、第1排出オリフィス26から蒸気を流出させることを目的とした平面22(例えばカラー)を定めている。燃料のレベルがハウジング20の底において既定のレベルに達したときに、ハウジング20の底から流れる蒸気流が停止されることができる。既定の燃料のレベルでは、蒸気は第2排出オリフィス28を経由してのみ流れる。
【0013】
第1排出オリフィス26は、バルブ10内の蒸気を蒸気回収システム16へ排出するために備えられている。下記のように、第1排出オリフィス26は特定の燃料条件下で一時的に閉鎖される。第1排出オリフィス26が閉鎖されるときに、ハウジング20内の圧力は上昇し、この圧力上昇が燃料タンク12の内部の圧力もまた上昇させ、最終的に燃料ポンプ(図には示されていない)から注入される燃料を遮断させる。
【0014】
バルブ10の内部のバルブ機構は、フロート24、シール30、弾性部材32を含む。ハウジング20内の燃料のレベルが選択されたレベルまたは既定のレベルに達したときに、第1排出オリフィス26を閉じるためにフロート24は備えられている。フロート24は、燃料タンク12内の燃料のレベルに応答して上昇および下降移動するためにハウジング20内を移動できる。本発明の一実施の形態において、燃料のレベルがフロート24の高さのおよそ3/4であるときに、フロート24は浮かぶ。フロート24は、ハウジング20内を一つの統制の下で自由に上昇および下降移動するように構成されると共に形成されている。
【0015】
ハウジング20内の燃料のレベルが選択されたレベルまたは既定のレベルに達したときに、第1排出オリフィス26を閉じるためにシール30が備えられている。シール30はフロート24に連結されている。
【0016】
弾性部材32は、ハウジング20内の燃料のレベルが選択されたレベルまたは既定のレベルに達したときに、フロート24を動かすための力(例えばスプリング力)を供給するために備えられているので、フロート24はスプリングベースの移動の範囲を有する。本発明の一実施の形態において、弾性部材32はスプリングから成る。フロート24と弾性部材32は、液体の浮力の存在下で閉じるために付勢されている(つまり、第1排出オリフィス26はフロート24によって閉鎖される)。液体(つまり燃料)が存在しないと、フロート24が開位置に移動するように、フロート24は弾性部材32の力より重く設定されている(つまり、第1排出オリフィス26は開いていて、フロート24によって閉鎖されない)。
【0017】
ハウジング20内の燃料のレベルが選択されたレベルまたは既定のレベルに達したときに、第2排出オリフィス28が蒸気を排出するために備えられているので、第1排出オリフィス26は閉鎖される。したがって、燃料の蒸気は、ハウジング20から第2排出オリフィス28を経由して排出し続ける。一旦、ハウジング20と燃料タンク12の間の圧力差が実質的に均等になると、フロート24の重量によりフロート24を下降移動させ、第1排出オリフィス26を開かせる。操作者は、その結果、これらの状態の下で燃料の追加量を“注ぎ足す”ことができる。第2排出オリフィス28はハウジング20の上端付近に配置されている。第2排出オリフィス28は第1排出オリフィス26と直列である。第2排出オリフィス28は、第1排出オリフィス26より小さい直径である。例えば本発明の一実施の形態において、第2排出オリフィス28の直径は、およそ1.5〜3mmである。第2排出オリフィス28が第1排出オリフィス26より小さいため、もしくは、第2排出オリフィス28が閉鎖されているために、燃料補給の間に燃料タンク12とハウジング20の内部の間の圧力差が促進されるのである。この圧力差は液体の燃料をハウジング20の底に流入させ、それによってフロート24を上昇させ、蒸気回収システム16に通じる第1排出オリフィス26を閉鎖させる。第1排出オリフィス26を経由する蒸気の流れを止めることは、燃料タンク12の圧力を上昇させ、給油パイプ14での燃料のレベルを上昇させる。給油ノズル17に到達すると、給油は遮断される。この燃料遮断のための方法は、一般に“ディップチューブの遮断”として言及される。操作者が最初の遮断後に燃料タンク12へ追加の燃料を加えることを試みる操作者の“注ぎ足し”を防止するために、第2排出オリフィス28のサイズは第1排出オリフィス26より相対的に小さい。本発明の一実施の形態における以下の特定条件の下で、第2排出オリフィス28も閉鎖される。例えば本発明の一実施の形態において、車両が停止された状況にあるときに、第2排出オリフィス28は閉鎖される。各“注ぎ足し”の間の期間は、第2排出オリフィス28のサイズにより決められる。したがって、第2排出オリフィス28のサイズの変更により、注ぎ足しの間の遮断クリックの間の期間を減らすか延ばすことができる。ハウジング20と燃料タンク12の間で圧力を均等化させる時間が長くなると、給油の間で“注ぎ足し”が許可される時間が短くなるので、有用性のために、より小さい第2排出オリフィス28を備えるのが望ましい。第2排出オリフィス28が閉鎖されると、所定の圧力が燃料タンク12の内部で保たれ、“注ぎ足し”を制限することができる。
【0018】
第2排出オリフィス28は、残留液体(例えば燃料)が蒸気流ヘ運ばれベントバルブ10から運び出されることを防ぐことにより、動的状態(例えば燃料給油)の間のキャリーオーバーを減らすために備えられている。重力によりハウジング20の内部から液体(例えば燃料)をさらに取り除かせるために、蒸気が漏れる液体に取って替わることを許されなければならない。したがって、第2排出オリフィス28は、蒸気を漏れる液体に取って替わらせ、液体のより速い排出をもたらす。ハウジング20から液体をより速く排出させるために、より大きなサイズである第2排出オリフィス28のサイズは、“注ぎ足し”を制限するために望ましい。つまり、ハウジング20から液体の排出を促進するための第2排出オリフィス28の望ましいサイズは(残留液体が蒸気流へ運ばれることを防ぐために)、“注ぎ足し”を制限するための第2排出オリフィス28の望ましいサイズによって、平衡される。
【0019】
止め具36は、ハウジング20と燃料タンク12の間の圧力差を促進するために第2排出オリフィス28を閉鎖するように構成されている。ゆえに、止め具36は第2排出オリフィス28のサイズを変更し、かつ、止め具36は第2排出オリフィス28が“注ぎ足し” を制限するために使われているか、それとも、残りの液体が蒸気流へ運ばれることを防ぐためにハウジング20からの燃料の流出を向上させるために使われているのかどうかによって決まる第2排出オリフィス28のサイズを最適化する。例えば、第2排出オリフィス28を閉鎖するための手段34が関与されていないため、第2排出オリフィス28は動的状態の間(例えば給油すること)でより大きくすることができる。多量の蒸気をハウジング20に入れさせ、かつ、ハウジング20の内部から液体をより速く取り除かせることによって動的状態の下で、より大きなサイズの第2排出オリフィス28は液体(例えば燃料)をより速く流出させる。静止(つまり非動的)状態の間で、第2排出オリフィス28を閉鎖するための手段34が、第2排出オリフィス28を閉鎖するために関与させることができる。第2排出オリフィス28を閉鎖することは、“注ぎ足し”を制限することを助力するために燃料タンク12とハウジング20の内部の圧力差を促進する。
【0020】
止め具36は第2排出オリフィス28の上方に配置される。止め具36はスチールを含む。本発明の一実施の形態において、止め具36は球の止め具を含む。止め具36は一般に球状形態である。止め具36が球状であると、止め具36は、車両が移動中であるときに容易に動く。止め具36は、第2排出オリフィス28を閉鎖するようにサイズと形が構成されている。本発明の一実施の形態において、止め具36は、直径でおよそ約8.7mm〜約12.7mm(つまり約11/32インチから約1/2インチ)である。
【0021】
円錐面38は止め具36を収納するために備えられている。円錐面38は第2排出オリフィス28を定めている。円錐面38は止め具36を保持するようにサイズと形が構成されている。本発明の一実施の形態において、バルブ10が使われる車両が動いていないときに、円錐面38は止め具36を円錐面38の中心に戻させるように、サイズと形が構成されている。円錐面38は、DELRIN(登録商標)というブランド名でDupontにより販売されたもののようなナイロンまたはアセタール樹脂のエンジニアリングプラスチックを含む。ここで図3を参照すると、円錐面38の断面図が説明されている。説明された形態において、円錐面38は断面の幅でおよそ0.875mm、直径でおよそ0.625mmの上端のオリフィス42を定義している。円錐面38は高さでおよそ1.50mmあり、かつ、内部の高さ44がおよそ0.75mmに定められている。円錐面38の内部の底46は、幅でおよそ0.100mmの内部のオリフィス48に向けておよそ5°の角度(α)で放射方向内側に傾斜している。本発明の一実施の形態では、角度(α)はおよそ3°〜10°の範囲にすることができる。円錐面38の上端50から第2排出オリフィス28の中間点52までの距離は、およそ1.125mmである。これらの寸法は詳細に述べられているが、多くの他の寸法が円錐面38と関連して使われ、かつ、本発明の精神と範囲の中にとどまることが、当業者によって理解される。
【0022】
必要に応じて、第3排出オリフィス40は、バルブ10内における特定の圧力で燃料タンク12の排出することを容認するために、ハウジング20内に含まれる。第3排出オリフィス40は第2排出オリフィス28と並列であり、バルブ10内における選択された圧力で第3排出オリフィス40を開放するためのヘッドバルブ(図には示されていない)を含む。例えば、第3排出オリフィス40は、満タン状態より上のタンクの圧力において燃料タンク12に排出するために開放される。
【0023】
前述の本発明の特殊な実施の形態は、図示と記述を目的として示されている。それらは網羅的であり、または、正確な形式で開示された本発明を限定することを意図されず、かつ、上述の教示をふまえると様々な変更やバリエーションが可能である。実施の形態は、本発明の原理とその実際的な適用を説明するために選択されて記述され、これによって、他の当事者が本発明や熟考された特定の使用に適合される様々な変更と一体になった様々な実施の形態を利用できるようにする。本発明の趣旨は、請求の範囲とそれらの同等物によって定義されることが意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料タンク(12)の内部に少なくとも部分的に配置されるベントバルブアセンブリ(10)であって、
該ベントバルブアセンブリ(10)は、ハウジング(20)、第1排出オリフィス(26)、フロート(24)、第2排出オリフィス(28)及び止め具(36)から構成されており、
前記ハウジング(20)はチャンバを定めており、
第1排出オリフィス(26)は、前記ハウジング(20)から蒸気を排出するために前記ハウジング(20)に配置されており、
前記フロート(24)は、前記チャンバ内に配置され、前記ハウジング(20)内の燃料のレベルが既定のレベルに達したときに、前記第1排出オリフィス(26)を閉鎖するように構成されており、
前記第2排出オリフィス(28)は、前記ハウジング(20)から蒸気を排出するか、または、前記ハウジング(20)に蒸気を取り入れるために前記チャンバに流体連通されており、また、
前記止め具(36)は、前記ハウジング(20)と前記燃料タンク(12)との間の圧力差を促進させるために第2排出オリフィス(28)を閉鎖するように構成されている、ことを特徴とするベントバルブアセンブリ(10)。
【請求項2】
前記ハウジング(20)は、前記フロート(24)付近のハウジング内に蒸気を流入させ、かつ、前記第1排出オリフィス(26)から蒸気を流出させる平面(22)を含むことを特徴とする請求項1に記載のベントバルブアセンブリ(10)。
【請求項3】
前記フロート(24)は、浮力の増加により燃料の既定のレベルに応答して前記第1排出オリフィス(26)を閉じることを特徴とする請求項1に記載のベントバルブアセンブリ(10)。
【請求項4】
前記第1排出オリフィス(26)は、蒸気回収システム16に連結されていることを特徴とする、請求項1に記載の排出口バルブアセンブリ(10)。
【請求項5】
さらに、前記ハウジング(20)の燃料のレベルが既定のレベルに到達したときに、前記第1排出オリフィス(26)を閉じるために、前記フロート(24)に連結されたシール(30)を含むことを特徴とする請求項1に記載のベントバルブアセンブリ(10)。
【請求項6】
前記第2排出オリフィス(28)は、前記ハウジング(20)の上端または上端付近に配置されることを特徴とする請求項1に記載のベントバルブアセンブリ(10)。
【請求項7】
前記第2排出オリフィス(28)は、前記第1排出オリフィス(26)と直列に構成されることを特徴とする、請求項1に記載のベントバルブアセンブリ(10)。
【請求項8】
前記第2排出オリフィス(28)は、前記第1排出オリフィス(26)よりも小さい直径であることを特徴とする請求項1に記載のベントバルブアセンブリ(10)。
【請求項9】
前記第2排出オリフィス(28)の直径は、およそ1.5〜3mmであることを特徴とする請求項1に記載のベントバルブアセンブリ(10)。
【請求項10】
前記止め具(36)は、前記第2排出オリフィス(28)の上方に配置されることを特徴とする請求項1に記載のベントバルブアセンブリ(10)。
【請求項11】
前記止め具(36)はスチールから構成されることを特徴とする請求項1に記載のベントバルブアセンブリ(10)。
【請求項12】
前記止め具(36)は球状であることを特徴とする請求項1に記載のベントバルブアセンブリ(10)。
【請求項13】
さらに、前記止め具(36)を収納するための円錐面(38)を含むことを特徴とする請求項1に記載のベントバルブアセンブリ(10)。
【請求項14】
前記円錐面(38)は、ナイロンまたはアセタール樹脂のエンジニアリングプラスチックから成ることを特徴とする請求項13に記載のベントバルブアセンブリ(10)。
【請求項15】
前記円錐面(38)内底部(46)は、およそ3°〜10°の角度(α)で放射方向内側に傾斜していることを特徴とする請求項10に記載のベントバルブアセンブリ(10)。
【請求項16】
さらに、前記フロート(24)を移動させるスプリング力を与えるための弾性部材(32)を含むことを特徴とする、請求項1に記載のベントバルブアセンブリ(10)。
【請求項17】
さらに、前記ハウジング(20)内に配置された第3排出オリフィス(40)を含むことを特徴とする請求項1に記載のベントバルブアセンブリ(10)。
【請求項18】
前記第3排出オリフィス(40)は、前記第2排出オリフィス(28)と並列であることを特徴とする請求項17に記載のベントバルブアセンブリ(10)。
【請求項19】
前記第3排出オリフィス(40)は、ベントバルブアセンブリ(10)内における選択された圧力で前記第3排出オリフィス(40)を開放するヘッドバルブを含むことを特徴とする、請求項18に記載のベントバルブアセンブリ(10)。
【請求項20】
燃料タンク(12)の内部に少なくとも部分的に配置されるベントバルブアセンブリ(10)であって、該ベントバルブアセンブリ(10)は、
チャンバを定めるハウジング(20)と、
前記ハウジング(20)から蒸気を排出するために前記ハウジング(20)に配置された第1排出オリフィス(26)と、
前記ハウジング(20)内の燃料のレベルが既定のレベルに達したときに、前記第1排出オリフィス(26)を閉鎖する手段と、
前記ハウジング(20)内の燃料のレベルが既定のレベルに達したときに、前記第1排出オリフィス(26)を閉鎖する前記手段を作動させるスプリング力を供給する手段と、
前記チャンバに流体連通され、前記ハウジング(20)から蒸気を排出するか、または、前記ハウジング(20)に蒸気を取り入れる第2排出オリフィス(28)と、
前記ハウジング(20)と前記燃料タンク(12)との間の圧力差を促進させるために第2排出オリフィス(28)を閉鎖する手段と、を含むことを特徴とするベントバルブアセンブリ(10)。
【請求項21】
前記第2排出オリフィス(28)を閉じる前記手段は、円錐面(38)に配置された球(36)を含むことを特徴とする請求項20に記載のベントバルブアセンブリ(10)。
【請求項22】
燃料タンク(12)の内部に少なくとも部分的に配置されるベントバルブアセンブリ(10)であって、該ベントバルブアセンブリ(10)は、
チャンバを定めるハウジング(20)と、
蒸気を、前記ハウジング(20)から蒸気回収システム(16)に排出するために前記ハウジング(20)に配置された第1排出オリフィス(26)と、
前記チャンバ内に配置され、前記ハウジング(20)内の燃料のレベルが既定のレベルに達したときに、浮力の増加により前記第1排出オリフィス(26)を閉じるように構成されたシール(30)を含むフロート(24)と、
前記ハウジング(20)の上端または上端付近に配置され、前記チャンバに流体連通され、前記第1排出オリフィス(26)と直列であり、かつ、前記第1排出オリフィス(26)よりも小径である第2排出オリフィス(28)と、
前記第2排出オリフィス(28)の上方に配置され、前記ハウジング(20)と前記燃料タンク(12)との間の圧力差を促進させるために第2排出オリフィス(28)を閉鎖するように構成された球状止め具(36)と、
前記ハウジング(20)に配置され、前記第2排出オリフィス(28)と並列であり、かつ、ベントバルブアセンブリ(10)内における選択された圧力で第3排出オリフィス(40)を開放するヘッドバルブを含む第3排出オリフィス(40)と、を含んでおり、
前記ハウジング(20)は、前記フロート(24)付近のハウジング内に蒸気を流入させ、かつ、前記第1排出オリフィス(26)から蒸気を流出させる平面(22)を含む、ことを特徴とするベントバルブアセンブリ(10)。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公表番号】特表2012−533015(P2012−533015A)
【公表日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−519075(P2012−519075)
【出願日】平成22年7月6日(2010.7.6)
【国際出願番号】PCT/IB2010/001665
【国際公開番号】WO2011/004246
【国際公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【出願人】(390033020)イートン コーポレーション (290)
【氏名又は名称原語表記】EATON CORPORATION
【Fターム(参考)】