説明

ポーターブル卓上多機能乾燥処理器。

【課題】生ごみは汚い物と言う感覚、だから「ごみ処理機」に廃棄投入の認識、同時に、生ごみ乾燥処理機は150℃前後の高温熱風加熱と破砕攪拌に大きなエネルギ−消費と騒音を発生して2時間前後で強制乾燥、熱風強制吹き付け破砕攪拌乾燥で、高温臭気発散と目視不能微細粉塵の室内飛散、臭気強制排気を下水管にジョイントで流し台下格納装填も機器温度影響で食品温度上昇、粉塵健康問題から格納食品劣化躍起は必至、熱風排気温度も暑く家屋厨房内設置での付近には生鮮食品が置けない。
【解決手段】生ごみの「廃棄処理機」と言う感覚を打破、ポーターブル卓上生ごみ乾燥調理機感覚に移行、魚のアラも煮物にすれば立派な食品、梅干しも種子除去乾燥で立派な食品、子供でも流し台上や食卓上に移動設置ができる約5kg前後の重さ、炊飯の電力都大差なく省電力、攪拌破砕機構不要の無騒音鍋釜タイプ、夕方投入翌朝は完全乾燥で室内紙屑箱にポイ捨て、無臭だから蠅も不在、好みのドライフル−ツ造り、緊急避難保存乾燥食品加工もセレクトスイッチでワンタッチ、廃棄物最終処理場の焼却でも乾燥物で省エネルギ−、便利に使う、その結果が環境保全に貢献。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
グロ−バルな環境保全目的の生ごみの乾燥減容及び減量処理で、超小型化によるポ−タ−ブルで、流し台上や食卓上で使用可能な、家庭用からオフィスビル及び店舗、先進国のキャンピングカ−からヨットにいたる迄、全ての分野の環境保全生ごみ乾燥処理機と共に、炊飯器にも使え、家族或はホームパーティー用のドライフル−ツから、緊急避難用の非常時乾燥保存食品造り迄の多機能性を有するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の生ごみ処理機の汚いものを処理するイメ−ジから脱却し、生ごみ処理機から生ごみ調理器的な斬新さを出し、押しつけの環境保全意識から便利さ主眼で率先して使用するその結果が種々の環境保全に無意識で貢献する事が理想であるが、現代社会にはこの面が欠けている。
【0003】
生ごみ処理機の従来技術の趨勢が、単に販売数量と利益追求のみで、単なるデザイン小型化に終始し、臭いがするから台所流し台下内部装填で臭気を下水口に接続し、高温温風吹き込みで処理器関連からの温度によって食品格納域の温度上昇を来し、破砕攪拌で騒音も伴い、高温熱風に電力は消耗し、流し台下格納と言う視界外出の万一の火災の危険性も有りただ価格的に4万円台によって攪拌を図っておいるものの、借家住まいの低所得過程では、既設の流し台の下水口改造に問題や、格納容積縮小等での問題をはらんでいる。
【0004】
其の他の従来機種では、床上に設置するのが限界で、水がしたたる生ゴミを生ゴミ乾燥機まで持ち運び投入するが、狭隘な台所スペ−スをよりせばめているが、この機種でも、乾燥機構は全く同様の高温熱風を吹き込み、破砕刃で回転破砕攪拌を行い、聞かない消臭器で無臭と称する製造販売各社、どれを見ても、老人子供の片手で持ち運び等は夢の世界であり、食事後の食卓上に持ってきて食事残渣をその場で投入出来る生ごみ処理機は全く無い。
【0005】
現在の生ごみ乾燥処理は、生ごみ水分を熱風吹き込み、破砕刃で高速破砕し、内部含有水分を加熱蒸散させるものであるが、電気的に相当なエネルギ−を消費して、尚且攪拌騒音では深夜稼働で困惑している。
【0006】
又、設置場所が何処であっても、高温熱風灰湖温度は高く、その高温加熱エネルギ−を使って熱量が放散され、その熱量に夜食品弊害や、室内ク−ラ−等のエネルギ−を使って冷却するもので、社会状勢に逆行している上に、攪拌と高温による臭気拡散があり、複合臭気の為に消臭装置装着でも効果が薄いい。
【0007】
同時に、生ゴミは汚い物と言う認識は、製造社開発部署のみならず、殆どの人間の持つ意識かも知れないが、現代の周知常識的な破砕攪拌加熱空気吹き込み乾燥の場合は、乾燥目的物の攪拌翼等の突起物への絡みつきで、内部撤去も困難な先入観的感覚意識から多用途性の考慮は全く皆無であり、ましてや、臭いがして汚い間隔では食卓上に設置する卓上生ゴミ乾燥器の開発意識すらないが、処理器の乾燥廃棄行程を転換すれば、全く炊飯器を卓上で使う事そのものと同等で違和感などなく、衛生的にも全く心配することはない。
【発明の開示】
【0008】
松下電器産業株式会社、National,2006年/冬、家庭用生ごみ処理機、総合カタログ、型式MS−N48及びMS=N22
【0009】
日立ホ−ム&ライフソリュ−ション株式会社、家庭用生ごみ処理機、総合カタログ、2006−3、型式ECO−V30
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
【0011】
環境保全とは、人間が便利が故に率先して購入使用する事で、その結果が自動的に環境保全に貢献する事が理想である。
【0012】
従来の生ごみ処理機の延長で、場所が屋外から室内台所床に、大型から小型に、しかし破砕攪拌騒音、高温加熱空気付記可もの高温排気温度で夏期の室内温度調節、高温排気の臭気室内蔓延、狭隘な台所床面積の一郭の占拠、流し台及び食卓から生ゴミ乾燥器迄の持ち運び行動は従来と変わらない。
【0013】
従来各社の生ごみ乾燥処理機は、内鍋本体内部には回転破砕刃攪拌翼がついており150℃前後の高温熱風を吹き込んで乾燥させるもので、電力費用は相当なものである。
【0014】
同時に、粉末化された乾燥生ごみを150℃前後の高温熱風吹き込み使用の為に、一つ間違えば生ごみを含めて電線各部位で、火災を含めた非常に危険な処理機にもなり兼ねない。
【0015】
又、150℃前後の高温熱風の生ごみへの熱風吹きつけは、上部位表面生ごみに衝突加熱乾燥させるが、物理現象で温度は内鍋本体の底に進行することなく上昇排気で生ごみ深部位の熱伝達が少なく乾燥困難の為、乾燥処理槽内で回転破砕刃攪拌翼による一定速度攪拌で攪拌破砕稼働の為に電力消費と共に深夜の駆動騒音で、室内床設置場所での使用が困難な事もあり、流し台下等での隔離の止むなきに到っているものもある。
【0016】
同時に、既に投入乾燥済みの投入生ごみと、新規投入生ごみが混合されて、既存回転破砕刃攪拌による破砕乾燥済み生ごみが断熱材の役目を発揮し、高温吹きつけの熱風が新規含水投入生ごみに直接に当たらず、熱効率が非常に悪く、その為に回転破砕刃攪拌と高温熱風の両者の必要性ある内鍋本体内部での乾燥機構となっており、エネルギ−ロスを含めて、破砕は絡みつき繊維素清掃時の煩わしさや手の擦過傷の危険性迄がある。
【0017】
内鍋本体内部での生ごみの表面熱風乾燥の為の生ごみ切り返し目的、及び破砕目的での回転破砕刃攪拌稼働で、以前に投入の乾燥済み生ごみ迄より以上に破砕されて微細粉末化し、排気穴からの目視可能、或は目視不能な微細粉塵室内飛散で健康上の危険性がある。
【0018】
また、150℃前後の高温温風熱源の為、生ごみ乾燥時点の乾燥処理槽内で、電気制御で一つ間違えれば着火のおそれがあり、特に流し台下等での隔離使用の場合には発見手遅れの危険性がある。
【0019】
150℃前後での高温加熱による水分蒸散は、生ごみが持つ各種複合臭気ガスが、高温加熱によって急速変化ガス化蒸散されて強烈臭気発散の要因ともなり、消臭装置の絶対的併設にもつながるが、特に急速加熱大量臭気発散ガスは可燃ガス化の要因ともなり高温触媒消臭使用は危険性もからみ、又複合臭気は簡単には消臭出来ず、不能であるが仮に消臭ガスの90%を分解しても10%の室内放散は、人間の臭覚細胞付着感受の閾値から言えば、臭気の半分近い残存放出といっても過言では無い。
【0020】
本来は、調理屑が流し台で発生すれば流し台で投入処理するのが最善で、事の善し悪しを別にすれば、アメリカの流し台でディスポ−ザ−に投入して加水破砕放流する事であるが、残念ながら、破砕放流は現代では時代に逆行する処理法である。
【0021】
主婦が、毎日毎日献立を考えて調理し、食器に移して食卓に、食事後は又流し台に移して残飯整理、一生行う生ゴミ処理、これを流し台で調理屑投入、食事後は食卓で生ゴミ投入することで、一生の台所行動削減と、生の調理屑を生活空間から排除する事で、生活空間環境を改善する。
【0022】
主婦の余暇は、欧米では家族やファミリーパーティ−でのケ−キ造り、しかし、それに必要な、ドライフル−ツ造り、しかも手造りケ−キにマッチした乾燥度、しかしドライフル−ツは市販の一定種類果実と一定乾燥度商品しか無い現状、好みの乾燥度のドライフル−ツ造りや、緊急乾燥保存食品の製造も、同時に、握り鮨に合った新米と古米のブレンド炊飯、一つの調理器具でいくつもの用途に使える物なんて、世界中捜しても皆無の現状を振り返って見てもらいたい。
【課題を解決するための手段】
【0023】
従来の生ごみ処理機のイメ−ジである事の最大の欠点は、その処理方法が何であろうとも、生ごみを処理機に持って行き投入する感覚であり、その先入観を捨て、生ごみ処理機をキッチンテ−ブルや食卓上に、老若男女幼児を問わず片手で軽がると取り手を持って置き、つまり生ごみがある場所に処理機を持って行き投入する感覚の実践である。
【0024】
生ごみと言うものは、その日に出た生ごみを1時間や2時間で乾燥処理する必要性は全く無く、その日の生ごみは次の投入迄に乾燥処理すれば良く、乾燥処理後は内鍋本体を取り出して、室内の紙屑箱の上で傾ければ、引っ掛かりもなくさっと落ち込み、からからに乾いた生ゴミは臭気も無く、紙屑と共に燃えるゴミで自治体収集で供出可能とし、内鍋本体の内部は通常の鍋同様で、表面積拡大で熱効率上昇の為の緩やかな曲線による単数又は複数の凸凹があっても、回転破砕刃装着部品的突起物は全く無く、布巾やキッチンペ−パ−でひと撫ぜできれいになる事も重要な要素である。
【0025】
本発明を炊飯器で稼動する場合は、最初チョロチョロ中ぱっぱ、つまり、30分乃至40分前後の炊飯加熱で、事後は保温加熱で蒸しに移行で、全く既存の炊飯加熱の行程と変わりは無いが、加熱に電磁加熱装置の必要は無く、加熱装置は、電気では安価なニクロム線加熱で十分であるが、従来のガス加熱炊飯器的構造でも差し支えない。
【0026】
生ゴミの乾燥処理に使用の場合、その為には物理的理論で、生ごみを内鍋本体の底に平らに投入すればよく、日本での通常一般家庭での平均的一日の生ごみ発生量が750グラムであることから試算実験した結果、円筒状の内鍋本体の直径を250mmで深さは200mmとしたが、生ごみは底から平均30mmの厚みになり、これを炊飯電力加熱同様の加熱で、最初の30分前が炊飯加熱、後は保温加熱で炊飯同様の加熱装置で良いが、保温加熱過程では、保温加熱経過30分経過毎に5分乃至10分の炊飯加熱温度で2回、次に保温加熱1時間前後経過毎に炊飯加熱5分を2回乃至3回の加熱行程を、電気制御回路基盤機器類で制御するが、各種稼動毎の加温行程は添付の「参考資料」に記載する通りである。
【0027】
乾燥処理で内鍋本体を加熱加温し、その内鍋本体内部の乾燥目的物に吹き込む空気は、無加熱の室内常温空気を、外気吹き込みファンによって吹き込み加圧し、内鍋本体内部空間で外気吹き込み風邪流を躍起し、内鍋本体内部の水分蒸散加湿空気を蒸散排気筒から強制的に排出することにより、乾燥目的物の内鍋本体底部位から加温された蒸散水分は上昇するが、無加熱の外部吹き込み空気によって冷却されて、適度名相対湿度で急激な大量の加温臭気発散もなく、そのままの大気放出排気温度も25℃前後で最大でも30℃前後で乳幼児でも安全な排気温度となり、夕方投入の生ごみは、高速回転破砕攪拌装置無しで、翌朝には乾燥処理が完了し、室内紙屑ボックスにポイ捨てが可能であることが実験結果から明白となった。
【0028】
内鍋本体の底面積形状を広げて、投入の乾燥目的物の厚みを薄くすれば、尚、乾燥時間が急激に短縮されることは言う迄もない。
【0029】
内鍋本体内部には回転破砕刃攪拌機構も何も無いことから、高温耐熱付着防止塗装によって、乾燥生ごみを紙屑入れに捨てた後も、内鍋本体内部での生ごみの引っかかり残存も全くなく、乾燥処理中室内常温空気の強制的吹き込みでも、又排出時の生ごみポイ捨て時でも、微細粉の室内飛び散りも全く皆無で、投入生ごみの乾燥終了後は、乾燥収縮のみで投入した時と全く変化がない位置と乾燥縮小形状である為に、目視不能の微細粉塵も全く排出飛散することが無く衛生上でも安全である。
【0030】
又、室内常温空気の吹き込みであることから、高温熱風吹き込みの様な過度乾燥による着火の危険性も全く無い。
【0031】
内鍋本体の加熱温度が低い事と、室内常温空気の吹き込みから、生ごみ乾燥時の発生臭気は高温加熱送風乾燥に比べれば、排気口に鼻をつけなければ判らない位の臭い、それもキッチンで料理済中或は調理済の惣菜臭気とは比較にならない程低く、或は食卓での食事中の暑い食物の食品臭気よりも比べ物にならない程に非常に低く、食事後の残渣を食卓上で乾燥処理した場合でも、家族の食事後の食卓団欒でも、生ごみ消臭装置の必要性も無いくらいである。
【0032】
夕刻投入した乾燥目的物は翌朝には、からから乾燥状態で、そのまま、キッチンや居間の紙屑籠にそのまま、ポイ捨が出来、韓国製のキムチを茶わん一杯投入乾燥しても、乾燥過程或は乾燥後の紙屑籠からの室内発臭も全く気にならないものであった。
【0033】
従って、翌朝には、内鍋本体内部は空になり、夕刻の炊飯にはそのまま使えるが、夕刻迄の余暇には、ドライフル−ツ造りにも、保温の微弱温度で、加熱タイマ−操作で、好きなフル−ツを好みの乾燥度合いで造る楽しみも備えている。
【0034】
地震大国の日本では、緊急避難非常食を、栄養素と好みを交えて、乾燥保存しておき、いざと言う時には持ち出して、容器に非常ボトル飲料水と共に入れて、他の容器で消石灰加水可熱で十分に対応可能な実験も行った。
【発明の効果】
【0035】
何よりもの利点、生ごみ処理機本体を、老若男女幼児でも持てるポーターブル生ごみ乾燥処理機を調理残渣発生キッチン天板上に置いて投入し、食事後は食卓上に処理器本体を移動し、食卓で食べ残し投入ができ、翌日朝の乾燥処理後は原形姿の乾燥生ごみで粉末が無い為、簡単に紙屑入れにポイ捨てができて、紙屑と共に燃えるゴミで自治体回収に供出すれば、夏期室内でも生ごみ特有の臭気も無く、生ごみの持ち運びや、それに伴う汁の室内落下の心配も無く、常に含有水分生ゴミは、室内外共に存在しない。
【0036】
最終処理は日本では自治体、ヨ−ロッパ等諸外国では産業廃棄物処理企業、殆どが目的は発電或は廃棄で焼却処分しているが、一般家庭から原形乾燥生ごみが供出されれば、焼却エネルギ−のロスも少なく、特に現代の環境保全社会では、発電焼却燃料としてのエネルギ−補完で乾燥木材チップの添加攪拌行程後の燃焼も不要で、非常に有効である。
【0037】
乾燥生ごみ取り出し廃棄後の内鍋本体内部には何も破砕刃等の装着物が全く無く、通常の鍋や釜の内部と同様の形状状態で、高温耐熱付着防止コ−ティングで付着物も無く、キッチンペ−パ−1枚のひと拭きで水洗いの必要がない位に奇麗になる事でもあり、わが国に限らず、地球上の如何なる国民でも、如何なる料理残渣でも処理が出来、便利だからこそ継続性があり、市場価格2万円前後の安価な処理機で、なおかつ、乾燥経過加熱時間の大半が30W乃至40W/h前後の電力で副資材の必要も無く、ランニング費用の電気料金も僅少、デザインも自動炊飯器としか思えない斬新形状で現代社会最先端の高層アパ−ト住居でも、生ごみ汁に気をつけながら階下に運ぶ心労も無く、食卓上に常時設置されても、全く違和感がなく、全世界の家庭主婦の注目の的になる事は間違いない。
【0038】
投入生ごみの乾燥時点の重量は、投入生ごみの種類にもよるが、生ごみ保有水分が70%前後であることから、投入時の30%前後重量の原形残渣が通常で、乾燥時の容積は約2分1乃至3分の1となるが、破砕攪拌すれば重量は同一でも、微細粉になって容積は縮小されるものの、毎回の生ごみを攪拌破砕粉末化した上に、150℃前後の熱風強制吹き込みで再々攪拌破砕する事から、目視不能な微細粉塵が排気され、室内設置では衛生上でのアンノンファクタ−が数多く存在し問題があるが、この意味でも本発明は原形乾燥処理で微細粉塵飛散は皆無で、安全性の追求を行った。
【0039】
また、二次的機能として、原形乾燥で乾燥後も投入生ごみ種類迄判別ができる状態にあり、目的を持って、判別可能な乾燥生ごみの造成、例えば、そば、スパゲティ−、煮魚、漬物ですら、乾燥処理後真空包装保存で、緊急乾燥保存食品の製造機能をも持っている事は唯一の利点であり、動物飼料にもなりうる特徴を有する。
【0040】
乾燥後の生ごみは生ごみ保有の70%前後の水分が蒸散して乾燥状態にあり、バクテリアの繁殖も不能で衛生的にも安全である。
【0041】
又、炊飯機能は従来通りの機能を維持しながら、時には、余暇出の自家製ケ−キ製作出は、ケ−キの種類に応じた種類と乾燥度合いの自家製ドライフル−ツ造りも可能である。
【発明の実施するための最良の形態】
【0042】
以下、特許請求項毎に実施例によって説明するが、ポーターブルであることを主眼に、持ち運び移動、及び生ごみ処理機のイメ−ジの脱却、より進化して生ごみ調理の感覚で試作実施したが、単なる家庭用から事務所オフィス用、或は小規模食堂レストランにおいても使用可能な、各種処理能力毎に大きさとデザインは変化する。
【0043】
基本構成は、投入開閉蓋(13)の外部から装填する炊飯排気ユニット(19)と乾燥給排気ユニット(20)の脱着交換だけで、炊飯と生ゴミ乾燥、魚類を含む乾物造り、緊急避難保存食品、或は自家製ケ−キ等のドライフル−ツ造り等々での、稼動目的変更が、瞬時に出来、その機能性と効果は抜群であった。
【0044】
「請求項1」に基づく、「図1」「図2」「図5」の通り、残渣乾燥、食品乾燥、ドライフル−ツ造り目的に使用の場合、「図3」「図4」「図6」の炊飯目的に使用の場合、乾燥給気排気ユニット(20)或は炊飯排気ユニット(19)装着の場合で、それぞれ説明する。
【0045】
乾燥処理目的の場合、処理機本体(1)の外装パネル(2)と外装天板(3)は、低価格と量産に対応可能な、薄いステンレス鋼板、化粧フイルム張りの各種薄鋼板、或は樹脂成型とし、卓上に置いて食事後の残渣処理にふさわしい形状とデザインにして、専用炊飯器に間違えられる程にあか抜けたデザインにしたが、まだまだ種々の斬新デザインも思考される。
【0046】
外装パネル側壁(2)の内側には、不燃断熱材(4)によって装填保護された内鍋加熱装置(5)と安全の為の過熱防止装置(6)装着の内装筒(7)と、種々電気コントロ−ルの電気制御回路基盤機器(5)等々が装填され、外装底板(9)によって、処理機本体(1)の胴部位が構成される。
【0047】
内装筒壁(7)の中心側側面の全面に接して加熱される内鍋本体(10)は、挿入装填及び持ち上げ取り出しで容易に脱着可能な状態で装填される。
【0048】
内鍋本体(10)の内部形状は、攪拌軸も攪拌翼も何も無い円筒形状或は多角形状で、その内部には突起物は一切装着せず、投入生ごみの処理に当たって、乾燥処理後でも付着防止の為に、例えばフッ素樹脂剤等の高温耐熱付着防止塗膜(12)でコ−ティングされて、生ごみ等の乾燥処理後は付着する事無く、全量がポイ捨て可能と同時に、キッチンペ−パ−、ウエットペ−パ−等で、一瞬の一拭きで清掃が可能な形状としている。
【0049】
又、内鍋本体(10)の加熱温度上昇効率向上から、投入開閉蓋(13)には、内鍋本体(10)の鍋上部縁全周の全面に接する内蓋(14)が装着され、投入開閉蓋(13)の裏側に接する内蓋給排気筒(15)が装着される。
【0050】
投入開閉蓋(13)の内側の内蓋に接する、内蓋給排気筒(15)は、給気穴筒(16)と排気穴筒(17)に分けられる。
【0051】
投入開閉蓋(13)から内部蒸散圧で吹き出す蒸気の外気による冷却水を溜める炊飯蒸気水溜まり(18)の底部位に開口された給気穴筒(16)と排気穴筒(17)は、内蓋給排気筒(15)の給気穴筒(16)と排気穴筒(17)に連結される。
【0052】
乾燥給排気ユニット(20)装着の場合で説明すれば、種々物体の乾燥処理の場合には投入開閉蓋(13)の炊飯蒸気水溜まり(18)の給気穴(16)及び排気穴(17)に乾燥給排気ユニット(20)を装着する。
【0053】
リングパッキン(21)が装着された外気吹き込み筒(25)の上部には、外気吹き込みファン(26)を装填し、外気吹き込み筒(25)は、内蓋(14)に貫通装着の給気穴(16)に結続装填され、内鍋本体(10)内部に強制的に、無加熱外気が拭き込まれる。
【0054】
外気吹き込み筒(25)から吹き込まれた無加熱外気は、外気吹き込み風流(29)となって、内鍋本体(10)内部の乾燥目的物(27)の含有水分を蒸散させ、蒸散水分(28)は外気吹き込みファン(26)の吹き込み圧力で強制的に蒸散排気筒(30)から消臭装置(31)を経由して大気放散される。
【0055】
この消臭装置(31)は、内鍋本体(10)内部温度は、稼働初期の炊飯温度同様の温度であるが、その後は内部空間温度は炊飯時の保温温度同様である為、従来他社の150℃熱風加熱空気吹き込み乾燥のような強烈臭気蒸散はないが、安全の為に蒸散排気筒(30)には、消臭装置を装着した。
【0056】
調理済みの通常の食事残渣投入、例えば、弁当の残りを処理する場合には、外気吹き込みファン(26)で無加熱常温空気での内鍋本体(10)内への吹き込みによる冷却も手伝って、殆どで臭気は無いが、調理残渣の特殊食品に対応する為に装着した。
【0057】
実施した消臭装置(31)の形状は、ハニカム状成型、装ルプ含浸、不織布等々種々で効能試験を実施し、素材では白金触媒を含む高温触媒消臭装置や活性炭素類消臭装置、銅イオン含浸消臭剤、銀イオン含浸消臭剤、二酸化チタン消臭装置、植物抽出エキス塗布材等、あらゆる消臭剤を使用し、それなりの室内での使用も、全く臭気が気にならない状態での実施確認が出来た。
【0058】
乾燥処理目的の場合に投入開閉蓋(13)に挿入装着する乾燥給気排気ユニット(20)は、外部に、外気導入口(32)と蒸散排出口(33)を有し、両者が近接する場合には、排出した蒸散空気が内鍋本体(10)に再導入防止の為、気流ガイドカバ−(34)を設置する。
【0059】
炊飯目的の場合、「請求項1」に基づく、「図3」「図4」及び「図6」により、炊飯目的に使用の場合は、乾燥給気排気ユニット(20)を炊飯排気ユニット(19)に交換装着するだけで、その炊飯機構的稼動が行われるが、
【0060】
同時に、乾燥処理目的と炊飯目的の稼動目的の稼動変更は、セレクトスイッチ(35)によって、乾燥と炊飯のスイッチを選択して、目的稼動を行う。
【0061】
炊飯目的は、従来から周知の炊飯のセレクトスイッチ(35)を、乾燥の場合は乾燥のセレクトスイッチ(35)で稼動すれば添付の「参考資料」の温度分布が自動的に履行される。
【0062】
乾燥の場合でも、ドライフル−ツや緊急避難乾燥非常食の場合には、加熱タイマ−(36)と、セレクトスイッチ(35)の低温、中温、高温等の温度分布スイッチ等を装着すれば、乾燥目的物(27)の種類及び量と乾燥時間の相関関係で、好みの稼動操作も可能である。
【0063】
前項の「発明の効果」でも述べたが、生ごみとは言え、人間が食べるものの残渣であるが、使用目的で、処理機本体(1)の機構は全くそのままで、種々の用途にも使用でき、多用途処理機という呼び名のつく所以のものである。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】ポーターブル卓上多機能処理器の乾燥用途の断面図である。
【図2】ポーターブル卓上多機能処理器の乾燥用途の上視図である。
【図3】ポーターブル卓上多機能処理器の炊飯用途の断面図である。
【図4】ポーターブル卓上多機能処理器の炊飯用途の上視図である。
【図5】乾燥用途で投入開閉蓋上部に装着の、乾燥給排気ユニット単体の断面図である。
【図6】炊飯用途で投入開閉蓋上部に装着の、炊飯排気ユニット単体の断面図である。
【図7】ポーターブル卓上多機能処理器の全体斜視図である。
【符号の説明】
【0065】
1 処理器本体
2 外装パネル側壁
3 外装天板
4 不燃断熱材
5 内鍋加熱装置
6 過熱防止装置
7 内装筒
8 電気制御回路基盤機器類
9 外装底板
10 内鍋本体
11 内鍋取手
12 高温耐熱付着防止塗膜
13 投入開閉蓋
14 内蓋
15 内蓋給排気筒
16 給気穴
17 排気穴
18 炊飯蒸気水溜まり
19 炊飯排気ユニット
20 乾燥給排気ユニット
21 リングパッキン
22 盲突起
23 球受け円錐形状排気穴
24 転がり閉鎖弁
25 外気吹き込み筒
26 外気吹き込みファン
27 乾燥目的物
28 蒸散水分
29 外気吹き込み風流
30 蒸散排気筒
31 消臭装置
32 外気導入口
33 蒸散排出口
34 気流ガイドカバ−
35 セレクトスイッチ
36 加熱タイマ−

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理機本体(1)の外装パネル側壁(2)と連結された外装天板(3)、及び不燃断熱材(4)によって外部被覆装填された内鍋加熱装置(5)と過熱防止装置(6)付きの内装筒(7)の内部には、各稼動目的毎の電気制御回路基盤機器類(8)の安全スペ−スを維持した間隙を持って装着され、脱着可能な外装底板(9)で囲われ、最後に投入蓋()が装着されて形成される。
処理器本、(1)の内装筒(7)内部に接触して装填される内鍋本体(10)の内鍋上縁部位には、内鍋取り手(11)が装着されて、内鍋本体(10)の脱着を容易にする。
内鍋本体(10)の形状は底付きの円筒状又は多角形状とし、熱高率向上の為の表面積拡大でゆるやかの凹凸を持たせることも有り、その内面は単層または多層のフッ素樹脂加工等の高温耐熱付着防止塗膜(12)でコ−ティングされる。
処理器本体(1)の投入開閉蓋(13)の内側には、内鍋本体(10)の内鍋上縁部位に全面接触する形状の内蓋(14)が装着され、内蓋給排気筒(15)上端が投入開閉蓋(13)の内面に接触する。投入開閉蓋(13)の内蓋給排気筒(15)が接する部位には、一定大きさの給気穴(16)と排気穴(17)が、投入開閉蓋(13)外部表面の炊飯蒸気水溜まり(18)の中に貫通開口され、稼動目的毎に、炊飯排気ユニット(19)或は乾燥給排気ユニット(20)が装填される。
炊飯保温及びス−プ過熱保温等の目的稼動時には炊飯排気ユニット(19)を装着するが、投入開閉蓋(13)の給気穴(16)にはリングパッキン(21)で密着の盲突起(2)が、排気穴(17)には、リングパッキン(21)で密着の円錐形状球受け排気穴(23)にステンレス鋼球の転がり閉鎖弁(24)で落下開閉の排気弁座を持った、挿入装着及び撤去が可能な状態で、炊飯排気ユニット(19 )が炊飯時の内圧除去と加圧蒸気の排出で装着される。
調理屑及び食事残渣の乾燥処理、並びに乾燥野菜茸、乾燥魚介類、災害用乾燥非常食、ドライフル−ツ等々の製作目的稼動には、炊飯排気ユニット(17)が撤去されて、乾燥給排気ユニット(20)が、投入開閉蓋(13)が装着される。
乾燥給排気ユニット(20)の構造は、給気穴(16)の内径に、リングパッキン(21)で外周密着する外気供給筒(25)が挿入装着され、外気吹き込み筒(25)の上端部位に装着される外気吹き込みファン(26)は、遠心ブロア−ファン、軸流ファン、貫流ファン、渦流ファン等のどれかが装着されて、大気が無加熱で、内鍋本体(10)内に強制送気される。
内鍋本体(10)内に強制送気された外気は、内鍋加熱装置(5)によって加熱された内装筒(7)からの熱伝導で、内鍋本体(10)内の乾燥目的物(27)の蒸散水分(28)を外気吹き込み風流(29)によって、高湿空気を外気供給ファン(26)による供給風圧により、内気排気筒(30)から消臭装置(31)を経由して大気に放散されるが外気導入口(32)と内気排出口(33)が近接する場合、及び安全の為に、その片方または両方ともに気流ガイドカバ−(34)を装着する。
消臭装置(31)の種類については、吸着素材としては純粋の活性炭素不織布(37)と各種素材の破砕状活性炭(38)、ミクロン径銅繊維(39)の集合体、銅イオン含浸ハニカムコア−(40)、銅イオン含浸破砕状パルプ(41)、同様に銀イオン含浸ハニカムコア−(42)、または銀イオン含浸破砕状パルプ(43)、低温或は高温の消臭触媒(44)、二酸化チタン塗布含有ハニカムコア−(45)、二酸化チタン塗布含浸破砕状パルプ(46)、酸化チタン塗布複数種直径パイプ(47)等々で、消臭検証で好結果を得た。
各稼動目的毎の電気制御回路基盤機器類(8)の、炊飯保温及びス−プ加熱保温等の目的稼動時で炊飯目的では、処理器本体(1)の洗米、無洗米、麦米、玄米等々の単種または複数種のセレクトスイッチ(35)で、従来周知の加熱温度と加熱時間のコントロ−ルを、炊飯後は自動的切り替えで保温に移行、ス−プ加熱調理の場合は加熱タイマ−(33)により調理後は保温に手動または自動で移行する。
また、各稼動目的毎の電気制御回路基盤機器類(8)の、調理屑及び食事残渣の乾燥処理、並びに乾燥野菜茸、乾燥魚介類、災害用乾燥非常食等の乾燥処理、ドライフル−ツ等々の製作目的には、次の通りの電気制御を行う。
調理屑及び食事残渣の乾燥処理温度分布は、添付の「参考資料」記載のフローチャート図の通りで夕食後の食事残渣は翌日の朝には乾燥処理が完了し、室内の紙屑籠に投入廃棄して、数日放置しても、大気湿度を吸って軟弱化臭気発生する事は全く無い。
乾燥野菜茸、乾燥魚介類、災害用乾燥非常食、ドライフル−ツ等々の製作目的の乾燥処理には、それぞれの物質都大きさ、及び乾燥度合いが異なる為、加熱乾燥を望む場合と、無加熱乾燥を望む場合が有る事から、セレクトスイッチ(35)と加熱タイマ−(36)によって、取捨選択をする事で、外気供給ファン(26)だけで乾燥させる場合と、保温加熱温度と外気供給ファン(26)の両者による乾燥の場合とが選択可能である。
本発明の目的が従来の電気炊飯器同様のポーターブル卓上処理器で、炊飯機能と共に、炊飯にも、85%前後の含有水分保有の調理残渣及び食事残渣を持ち運ぶこと無く、最終処理場での焼却エネルギ−削減にも貢献し、また、いつ起きるか判らない災害保存食用の乾燥食品から、乾燥度合いが一定で、種類も限定される既存販売の魚介類やドライフル−ツから一歩進めて、販売していない干し魚介類、或は手造りケ−キに見合った乾燥度合いと種々の野菜果物のドライフル−ツの造成も、無農薬及び害虫を排除した、炊飯及び乾燥が可能な、ポーターブル卓上多機能乾燥処理器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−145031(P2009−145031A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−341823(P2007−341823)
【出願日】平成19年12月17日(2007.12.17)
【出願人】(591220148)伸洋産業株式会社 (69)
【Fターム(参考)】