説明

マイクロバルブアセンブリおよびその関連方法

【課題】耐用寿命を短縮しかねない機械的磨耗を受けにくい、ソレノイド駆動空気圧弁によって得られる機能が制限されにくい、さらに、ソレノイド駆動空気圧弁が、電力の損失の場合に通電位置を維持することができる弁アセンブリを提供する。
【解決手段】弁チップは、第1および第2の面および第1および第2の面との間にある開口119を有する基板101と、開口の少なくとも1つに関連付けられた、基板の面の一方にある複数の可撓性弁フラップ117とを含みうる。弁チップは、開口を有するフレームを形成し、フレームの開口に弁チップを固定することによってパッケージングされていてもよい。特に、弁チップは、基板の第1および第2の面の中央部分が、フレームにある開口を通って露出され、フレームと基板の縁部との間に流体シールが設けられるように、開口に固定されていてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2004年7月23日に出願された米国仮特許出願第60/590,483
号明細書および2004年7月23日に出願された米国仮特許出願第60/590,66
9号明細書の利益および優先権を主張する。上記の両仮特許出願の内容全体を引用するこ
とにより本明細書の一部をなすものとする。本出願はまた、本出願と同日に出願され、「
Methods Of Operating Microvalve Assembli
es And Related Structures and Devices」とい
う発明の名称の米国実用特許出願第_____号(代理人整理番号9451−4)に関連
し、同出願の内容全体を引用することにより本明細書の一部をなすものとする。
【0002】
(技術分野)
本発明は、弁の分野に関し、特に、マイクロバルブおよびマイクロバルブアセンブリ、
ならびにそれらに関連する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
流体の流れを制御するために、従来のソレノイド駆動空気圧弁が使用されてもよい。通
電時または電源切断時、ソレノイド駆動空気圧弁が、1つ以上の流体の流れを遮断および
/または許容してもよい。ソレノイド駆動空気圧弁の1つのアクチュエータは、電磁石で
ある。弁が通電されると、磁場が蓄積されて、ばねの作用に対してプランジャを引き、お
よび/または押す。電源切断時、プランジャは、ばねの作用により、元の位置に戻る。「
Technical Principles Of Valves」(omega.co
m,One Omega Drive,Stamford,CT,06907,J−3〜
J−7)という文献に、一例として、ソレノイド駆動空気圧弁が記述されており、同文献
の内容全体を引用することにより本明細書の一部をなすものとする。
【0004】
弁を通る空気(または他の流体)の流れは、制御されたポート接続部の数および切り換
え位置の数の関係によるものであってもよい。方向弁の機能は、例えば、4/2方弁とも
呼ばれる4方2位置弁などの「方向」と「位置」の組み合わせで呼ぶことによって表して
もよい。「方向」という用語は、弁が有する制御された流路(ISO記号では矢印で表示
)の数を定義する。「位置」という用語に関しては、空気圧方向弁が、(ISO記号では
正方形で表示される)2つまたは3つの切り換え位置を有してもよい。
【0005】
従来の5方2位置のソレノイド駆動空気圧弁(5/2弁)では、第1および第2のアク
チュエータポート、第1および第2の排気ポート、および吸気ポートの間で流体の流れが
制御されてもよい。ソレノイドが通電されると、5/2弁は、吸気ポートと第1のアクチ
ュエータポートとの間、および第2のアクチュエータポートと第2の排気ポートとの間に
流体結合を与えるものであってもよい。ソレノイドが電源切断されると、5/2弁は、吸
気ポートと第2のアクチュエータポートとの間、および第1のアクチュエータポートと第
1の排気ポートとの間に流体結合を与えるものであってもよい。このように、アクチュエ
ータポートに結合された空気圧式アクチュエータの動作を制御するために、5/2弁が使
用されてもよい。
【0006】
しかしながら、ソレノイド駆動空気圧弁は、その耐用寿命を短縮しかねない機械的磨耗
を受けやすいこともある。さらに、ソレノイド駆動空気圧弁によって得られる機能が制限
されてしまうこともある。さらに、ソレノイド駆動空気圧弁が、電力の損失の場合に通電
位置を維持することができないこともある。
【発明の概要】
【0007】
本発明のいくつかの実施形態によれば、弁アセンブリが、5つのチャンバを画定する主
要ハウジングと、4つの弁と、コントローラとを含んでもよい。低圧排気ポートに第1の
チャンバが結合されてもよく、第1のアクチュエータポートに第2のチャンバが結合され
てもよく、高圧供給ポートに第3のチャンバが結合されてもよく、第2のアクチュエータ
ポートに第4のチャンバが結合されてもよく、低圧排気ポートに第5のチャンバが結合さ
れてもよい。さらに、第1および第2のチャンバ間に第1の弁があってもよく、第1の弁
は、第1の電気信号に応答して、第1のチャンバと第2のチャンバとの間の流通を許可ま
たは実質的に阻止し、第2および第3のチャンバ間に第2の弁があってもよく、第2の弁
は、第2の電気信号に応答して、第2のチャンバと第3のチャンバとの間の流通を許可ま
たは実質的に阻止し、第3および第4のチャンバ間に第3の弁があってもよく、第3の弁
は、第3の電気信号に応答して、第3のチャンバと第4のチャンバとの間の流通を許可ま
たは実質的に阻止し、第4および第5のチャンバ間に第4の弁があってもよく、第4の弁
は、第4の電気信号に応答して、第4のチャンバと第5のチャンバとの間の流通を許可ま
たは実質的に阻止する。
【0008】
さらに、コントローラは、第1、第2、第3、および第4の電気信号をそれぞれの弁ア
センブリに対して発生するように構成されてもよく、コントローラは、一連の条件によっ
て弁を促すように構成されてもよい。第1の条件において、第2および第3のチャンバ間
および第4および第5のチャンバ間での流通が許可され、第1および第2のチャンバ間お
よび第3および第4のチャンバ間での流通が実質的に阻止されるように、第2および第4
の弁が開かれてもよく、第1および第3の弁が閉じられてもよい。第1の条件後の第2の
条件において、第2および第3のチャンバ間での流通が許可され、第1および第2のチャ
ンバ間、第3および第4のチャンバ間、第4および第5のチャンバ間での流通が実質的に
阻止されるように、第2の弁が開かれてもよく、第1、第3、および第4の弁が閉じられ
てもよい。第2の条件後の第3の条件において、第2および第3のチャンバ間および第3
および第4のチャンバ間での流通が許可され、第1および第2のチャンバ間および第4お
よび第5のチャンバ間の流通が実質的に阻止されるように、第2および第3の弁が開かれ
てもよく、第1および第4の弁が閉じられてもよい。第3の条件後の第4の条件において
、第3および第4のチャンバ間での流通が許可され、第1および第2のチャンバ間、第2
および第3のチャンバ間、第4および第5のチャンバ間での流通が実質的に阻止されるよ
うに、第3の弁が開かれてもよく、第1、第2、および第4の弁が閉じられてもよい。第
4の条件後の第5の条件において、第1および第2のチャンバ間および第3および第4の
チャンバ間での流通が許可され、第2および第3のチャンバ間および第4および第5のチ
ャンバ間での流通が実質的に阻止されるように、第1および第3の弁が開かれてもよく、
第2および第4の弁が閉じられてもよい。
【0009】
本発明のさらなる実施形態によれば、弁アセンブリが、低圧排気ポートに結合された第
1のチャンバと、第1のアクチュエータポートに結合された第2のチャンバと、高圧供給
ポートに結合された第3のチャンバと、第2のアクチュエータポートに結合された第4の
チャンバと、低圧排気ポートに結合された第5のチャンバとを有するハウジングを含んで
もよい。弁アセンブリは、第1および第2のチャンバ間にある第1の弁と、第2および第
3のチャンバ間にある第2の弁と、第3および第4のチャンバ間にある第3の弁と、第4
および第5のチャンバ間にある第4の弁とを含んでもよい。
【0010】
第1の条件を与えるために、第3のチャンバから第2のチャンバおよび第4のチャンバ
から第5のチャンバへの流通が許可され、第1および第2のチャンバ間および第3および
第4のチャンバ間での流通が実質的に阻止されるように、第2および第4の弁が開かれて
もよく、第1および第3の弁が閉じられてもよい。第1の条件後、第2の条件を与えるた
めに、第3のチャンバから第2のチャンバへの流通が許可され、第1および第2のチャン
バ間、第3および第4のチャンバ間、および第4および第5のチャンバ間での流通が実質
的に阻止されるように、第2の弁が開かれてもよく、第1、第3、および第4の弁が閉じ
られてもよい。第2の条件後、第3の条件を与えるために、第3のチャンバから第2のチ
ャンバおよび第3のチャンバから第4のチャンバへの流通が許可され、第1および第2の
チャンバ間および第4および第5のチャンバ間での流通が実質的に阻止されるように、第
2および第3の弁が開かれてもよく、第1および第4の弁が閉じられてもよい。
【0011】
第3の条件後、第4の条件を与えるために、第3のチャンバから第4のチャンバへの流
通が許可され、第1および第2のチャンバ間、第2および第3のチャンバ間、および第4
および第5のチャンバ間での流通が実質的に阻止されるように、第3の弁が開かれてもよ
く、第1、第2、および第4の弁が閉じられてもよい。第4の条件後、第5の条件を与え
るために、第2のチャンバから第1のチャンバおよび第3のチャンバから第4のチャンバ
への流通が許可され、第2および第3のチャンバ間および第4および第5のチャンバ間で
の流通が実質的に阻止されるように、第1および第3の弁が開かれてもよく、第2および
第4の弁が閉じられてもよい。
【0012】
本発明のさらなる実施形態によれば、弁が、第1および第2の対向する面を有する基板
と、第1および第2の面間で基板を貫通する複数の孔と、その上にある一対の入力パッド
とを含んでもよい。基板上に複数の可撓性弁フラップが、基板にある少なくとも1つのそ
れぞれの孔と各可撓性弁フラップとを関連させて設けられてもよく、可撓性弁フラップは
、入力パッド対に印加された電気信号に応答して、それぞれの孔を開いたり、または実質
的に阻止したりするように構成されてもよい。さらに、基板の第1および第2の面の中央
部分が、フレームにある開口を通って露出され、フレームと基板の縁部との間に流体シー
ルが設けられるように、フレームが、基板の縁部で基板を取り囲み支持してもよい。
【0013】
本発明のさらなる実施形態によれば、弁チップが、第1および第2の面および第1およ
び第2の面との間にある開口を有する基板と、基板の面の1つ上にあり、開口の少なくと
も1つとそれぞれ関連させた複数の可撓性弁フラップとを含んでもよい。開口を有するフ
レームが形成されてもよく、弁チップは、フレームの開口に固定されてもよい。さらに詳
しく言えば、基板の第1および第2の面の中央部分が、フレームにある開口を通って露出
されてもよく、フレームと基板の縁部との間に流体シールが設けられてもよい。
【0014】
本発明のさらなる実施形態によれば、弁アセンブリが、第1、第2、および第3のチャ
ンバを画定し、第1および第2のチャンバ間の第1の弁エンクロージャと、第2および第
3のチャンバ間の第2の弁エンクロージャを規定する主要ハウジングを含んでもよい。第
1の弁エンクロージャに、第1および第2の電気ハウジングリードの各々の部分を露出さ
せ、第2の弁エンクロージャに、第3および第4の電気ハウジングリードの部分を露出さ
せて、主要ハウジングに、第1、第2、第3、および第4の電気ハウジングリードが設け
られてもよい。
【0015】
第1の弁エンクロージャにある第1の弁が、第1および第2の電気ハウジングリードと
電気的に結合されてもよく、第1の弁は、第1および第2の電気ハウジングリードに与え
られた電気信号に応答して、第1および第2のチャンバ間での流通を許容または実質的に
阻止するように構成される。第2の弁のエンクロージャにある第2の弁が、第3および第
4の電気ハウジングリードと電気的に結合されてもよく、第2の弁は、第3および第4の
電気ハウジングリードに与えられた電気信号に応答して、第2および第3のチャンバ間の
流通を許可または実質的に阻止するように構成される。さらに、コントローラが、第1、
第2、第3、および第4の電気ハウジングリードに電気的に結合されてもよく、コントロ
ーラは、第1および第2のチャンバ間および第2および第3のチャンバ間での流通を許容
または実質的に阻止する電気信号を発生するように構成されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明のいくつかの実施形態による静電駆動式弁の断面図である。
【図2】本発明のいくつかの実施形態による静電駆動式弁のアレイを含む弁チップの平面図である。
【図3】空気圧式アクチュエータの制御を描いた、本発明のいくつかの実施形態による弁アセンブリの略図である。
【図4A−4C】本発明のいくつかの実施形態による弁アセンブリの一連の動作を示す略図である。
【図4D−4F】本発明のいくつかの実施形態による弁アセンブリの一連の動作を示す略図である。
【図5】本発明のいくつかの実施形態による弁チップのパッケージングフレームの正面図である。
【図6】本発明のいくつかの実施形態によるパッケージングされた弁チップの平面図である。
【図7】本発明のいくつかの実施形態による弁チップのパッケージングフレームの正面図である。
【図8】本発明のいくつかの実施形態によるパッケージングされた弁チップの平面図である。
【図9】本発明のいくつかの実施形態によるパッケージングフレームの電気リードの平面図である。
【図10】本発明のいくつかの実施形態による主要ハウジングの分解図である。
【図11】本発明のいくつかの実施形態による、組み立てられた状態を示す図10の主要ハウジングの背面斜視図である。
【図12】本発明のいくつかの実施形態による、組み立てられた状態を示す図10の主要ハウジングの正面斜視図である。
【図13】本発明のいくつかの実施形態による図10の主要ハウジングの底面斜視図である。
【図14】本発明のいくつかの実施形態による電子機器サブアセンブリの斜視図である。
【図15】本発明のいくつかの実施形態による図14の電子機器サブアセンブリのプリント回路基板の正面斜視図である。
【図16】本発明のいくつかの実施形態による図14の電子機器サブアセンブリの透視図である。
【図17】本発明のいくつかの実施形態による図14の電子機器サブアセンブリのプリント回路基板の背面斜視図である。
【図18】本発明のいくつかの実施形態による弁アセンブリのベースの斜視図である。
【図19】電子機器サブアセンブリの封入を透視図で示した、本発明のいくつかの実施形態による弁アセンブリの正面斜視図である。
【図20】弁チップアセンブリに対する主要ハウジングのリードの配向を示すために、主要ハウジングの非金属部分を除外した、本発明のいくつかの実施形態による図19の弁アセンブリの斜視図である。
【図21】パッケージングされた弁チップアセンブリを主要ハウジングのエンクロージャに挿入した、図19の主要ハウジングの底面斜視図である。
【図22】電子機器サブアセンブリの封入を透視図で示した、本発明のいくつかの実施形態による図19のアセンブリの弁アセンブリの背面斜視図である。
【図23】本発明のいくつかの実施形態によるバッフルの正面図である。
【図24】本発明のいくつかの実施形態によるパッケージングされた弁チップの異なる側面からの平面図である。
【図25】本発明のいくつかの実施形態によるパッケージングされた弁チップの異なる側面からの平面図である。
【図26】本発明のいくつかの実施形態によるパッケージングされた弁チップの分解図である。
【図27】本発明の実施形態によるパッケージングフレーム用の電気リードの平面図である。
【図28】本発明のいくつかの実施形態による主要ハウジングの分解図である。
【図29】本発明のいくつかの実施形態による組み立てられた主要ハウジングの背面斜視図である。
【図30】本発明のいくつかの実施形態による組み立てられた主要ハウジングの正面斜視図である。
【図31】本発明のいくつかの実施形態による主要ハウジングの底面斜視図である。
【図32】本発明のいくつかの実施形態による図29および図30の切断線I−I’の部分に沿って切り取った、主要ハウジングのエンクロージャとパッケージングされた弁チップの拡大断面図である。
【図33】弁チップアセンブリに対する主要ハウジングのリードの配向を示すために、主要ハウジングの非金属部分を除外した、本発明のいくつかの実施形態による弁アセンブリの斜視図である。
【図34】本発明のいくつかの実施形態による、フィルタを含む図29および図30の切断線I−I’に沿って切り取った弁アセンブリの断面図である。
【図35】本発明のいくつかの実施形態による、バッテリーカバーがそれぞれ閉じた状態および開いた状態にある、電子機器サブアセンブリの斜視図である。
【図36】本発明のいくつかの実施形態による、バッテリーカバーがそれぞれ閉じた状態および開いた状態にある、電子機器サブアセンブリの斜視図である。
【図37】本発明のいくつかの実施形態による弁アセンブリのベースの上面斜視図および底面斜視図である。
【図38】本発明のいくつかの実施形態による弁アセンブリのベースの上面斜視図および底面斜視図である。
【図39】本発明のいくつかの実施形態による弁アセンブリの斜視図である。
【図40】本発明のいくつかの実施形態による弁アセンブリの斜視図である。
【図41】本発明のいくつかの実施形態による電子機器サブアセンブリ用の特定用途向け集積回路(ASIC)などのカスタム回路の機能を示すブロック図である。
【図42】本発明のいくつかの実施形態によるカスタム回路を含む電子機器サブアセンブリの略図である。
【図43】本発明のいくつかの実施形態によるカスタム回路の入出力間の論理関係を示す表である。
【図44】本発明のいくつかの実施形態による状態遷移の配列および極性の反転を示す表である。
【図45A】本発明のいくつかの実施形態によるカスタム回路のピンの定義を示す表である。
【図45B】本発明のいくつかの実施形態によるカスタム回路のピンの定義を示す表である。
【図46】本発明のいくつかの実施形態によるカスタム回路のデザインパラメータを示す表である。
【図47】本発明のいくつかの実施形態による、弁ハウジング、ベース、および電子機器サブアセンブリを含む弁アセンブリの正面斜視図および背面斜視図である。
【図48】本発明のいくつかの実施形態による、複数の弁ハウジングおよび電子機器サブアセンブリを収容するように構成された共通ベースの斜視図である。
【図49】本発明のいくつかの実施形態による真空用途の弁アセンブリを示す略図である。
【図50】本発明の実施形態による、集積された空気圧弁およびシリンダアセンブリの斜視図および断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態が図示されている添付の図面を参照しながら、本発明について
さらに詳細に記載する。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態で実施されてもよく
、本明細書に示す実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これら
の実施形態は、本開示が完全かつ完璧なものになり、当業者に対して本発明の範囲を全て
伝えるように提供されるものである。
【0018】
図面において、層、領域、および/または線の厚みおよび/または幅は、明瞭にするた
めに誇張されている。また、層、領域、または基板などの要素が、別の要素上にあると言
及する場合、この要素が他の要素上に直接あり得るし、介在要素が存在することもあるこ
とを理解されたい。対照的に、層、領域、または基板などの要素が、別の要素上に直接あ
ると言及されれば、他の介在要素が存在しないということである。同様に、ある要素が別
の要素に「接続」または「結合」されると言及される場合、この要素は、他の要素に直接
接続または結合され得るし、介在要素が存在することもある。対照的に、ある要素が別の
要素に直接接続または直接結合されると言及される場合、他の介在要素は存在しないとい
うことである。および/またはという用語を本明細書において使用する場合、この用語は
、列挙した関連する項目の1つ以上の任意および全ての組み合わせを含む。
【0019】
さらに、図面に示すように、1つの要素と別の要素との関係を記載するために、下方、
上、下、上側、および/または下側などの相対語が本明細書において使用されてもよい。
相対語が、図面に描かれた配向の他にも、デバイスの異なる配向を包含するように意図さ
れていることを理解されたい。例えば、図面の1つの図にあるデバイスをひっくり返せば
、他の要素の下方にあるものとして記載されていた要素が、今度は他の要素の上方に配向
されることになる。したがって、以下の例示的な用語は、上方および下方の配向の両方を
含み得る。
【0020】
様々な領域、層、セクション、および/またはステップを記載するために、第1、第2
、第3などの用語を本明細書において使用するが、これらの領域、層、セクション、およ
び/またはステップは、これらの用語に限定されるべきではないことを理解されたい。こ
れらの用語は、1つの領域、層、セクション、またはステップを、別の領域、層、セクシ
ョン、またはステップと区別するために使用されるにすぎない。このように、本発明の教
示から逸脱することなく、以下に記述する第1の領域、層、セクション、またはステップ
を、第2の領域、層、セクション、またはステップと呼ぶこともでき、同様に、第2の領
域、層、セクション、またはステップを、第1の領域、層、セクション、またはステップ
と呼ぶこともできる。同様の参照番号は、本明細書の全体を通じて同様の要素をさす。
【0021】
本明細書において使用する用語は、特定の実施形態のみを記載するためのものであり、
本発明を限定することを意図したものではない。「1つ」および「その」の単数形を本明
細書において使用する場合、これらは、文脈に特段の明記がない限り、複数形も同様に含
むことを意図したものである。「含む(comprises)」および/または「含む(
comprising)」という用語は、本明細書において使用する場合、言及した特徴
、完全体、ステップ、動作、要素、および/またはコンポーネントの存在を指定するが、
1つ以上の他の特徴、完全体、ステップ、動作、要素、コンポーネント、および/または
それらの群の存在または追加を排除するものではないということをさらに理解されたい。
【0022】
特に定義しない限り、本明細書において使用する全ての用語(技術用語および科学用語
を含む)は、本発明が属する技術の当業者によって一般に理解されているものと同じ意味
を有する。一般に使用されている辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈に
おける意味と一貫した意味を有するものとして解釈されるべきであり、本明細書において
特別に定義されていない限り、理想的または過度に形式的な意味で解釈されるものではな
いということをさらに理解されたい。
【0023】
空気圧式アクチュエータにおいて、2つのアクチュエータチャンバが、ピストンによっ
て分離され、ピストンを動かすために、アクチュエータチャンバにおける圧力差が利用さ
れる。アクチュエータの外側で作動するデバイスにピストンの運動を伝達するために、ロ
ッドが使用され得る。空気圧式アクチュエータのアクチュエータチャンバの一方または両
方に対する空気の流出入を制御するために、本発明のいくつかの実施形態による弁アセン
ブリが使用され得る。
【0024】
本発明のいくつかの実施形態による弁アセンブリが、別々の基板上に各々が設けられた
複数の弁アレイを含んでもよい。各弁は、基板を貫通する弁オリフィスと、弁オリフィス
をゲート制御するために使用された静電駆動式可撓性弁フラップとを含んでもよい。さら
に詳しく言えば、各可撓性弁フラップは、第1の端部で基板に固定され、他の全ての縁部
で自由であってもよい。さらに、各可撓性弁フラップの各々の自由端部は、各可撓性弁フ
ラップが、印加静電力がない場合に常時開であるように、基板から離れる方向にカールし
てもよい。弁フラップは、基板の上面に設けられてもよく、開いた弁オリフィスを通る流
れが、基板の底面にかかる高圧力から基板の上面にかかる低圧力までのものであってもよ
い。
【0025】
図1に、本発明のいくつかの実施形態による個々の弁の構造を示す。図1に示すように
、弁100は、基板101(シリコン基板など)と、基板101の上面にある第1および
第2の絶縁層103および107の間に設けられた固定電極105と、第3および第4の
絶縁層109および115の間に設けられた可撓性電極111とを含んでもよい。固定お
よび可撓性電極105および111は、例えば、各々が、Ti、Cr、Au、Al、Cu
、W、Ptなどの金属層、および/または導電性高分子(例えば、ポリアニリン)および
/または導電性酸化膜(例えば、ITO)などの他の可撓性導電材料の層を含んでもよい
。ある導電性金属膜(例えば、Au、Ag、Al、Cu、および/またはPt)を使用す
る場合、可撓性フラップの絶縁層に適切な接着性を与えるために、導電性金属膜の上側お
よび/または下側表面上に、薄い接着層(例えば、Tiおよび/またはCr)が設けられ
てもよい。絶縁層103、107、109、および115の1つ以上は、ポリイミドまた
は他の感光性高分子などの高分子材料層であってもよい。別の実施形態において、第2の
絶縁層107または第3の絶縁層109の一方が省かれてもよく、および/または、第1
の絶縁層103が省かれてもよい。さらに、または他の形態において、絶縁層107およ
び/または絶縁層109が、酸化珪素(SiO2)などのセラミック誘電体を含んでもよ
い。
【0026】
第3および第4の絶縁層109および115、および可撓性電極111は、基板101
を貫通する弁オリフィス119のそれぞれに隣接した可撓性弁フラップ117を画定する
。弁孔は、基板を通して湿式化学エッチングおよび/またはディープ反応イオンエッチン
グを施すことによって形成されてもよい。可撓性弁フラップ117は、基板101の底面
から、弁オリフィス119を通って、基板101の上面にある可撓性弁フラップ117を
通過して流体が流れるように、固定電極105と可撓性電極111との間に静電引力がな
い場合に、基板の上面から離れて常時開位置へとカールするように構成されてもよい。弁
100は、可撓性弁フラップ117が弁オリフィス119を阻止するように、固定電極1
05と可撓性電極111との間に静電引力を生じさせることによって閉じされてもよい。
さらに詳しく言えば、弁フラップ117は、絶縁層109および115が所定の応力を有
するように作製することによって、基板101の上部から離れた常時開位置へカールする
ように作ることもできる。例えば、「Microelectromechanical
Flexible Membrane Electrostatic Valve De
vices And Related Fabrication Methods」とい
う発明の名称の、Scott H.Goodwin−Johanssonらの米国特許第
6,590,267号明細書に、マイクロ電子機械静電弁デバイスが記述されており、同
特許の内容全体を引用することにより本明細書の一部をなすものとする。図1に対して上
述したような弁フラップを使用するか、またはマイクロ機械加工ダイヤフラムなどの他の
可動弁部材を使用して、本発明の実施形態による静電駆動式弁が提供されてもよい。
【0027】
図2に示す弁チップ131を提供するために、単一の基板の上面に、弁1001-x,1-y
のアレイが設けられてもよい。図2に示すように、チップ131上の行列に複数の弁10
1-x,1-yが配設されてもよく、各弁1001-x,1-yは、弁オリフィス119(または孔)
と、可撓性弁フラップ117とをそれぞれ含む(図1に図示)。さらに、弁チップ131
上の各弁1001-x,1-yの固定電極105は、互いに電気的に接続されてもよく、チップ
131上の各弁1001-x,1-yの可撓性電極111は、互いに電気的に接続されてもよい
ため、固定電極と可撓性電極との間に静電引力を生じるように、それらの間に電位を与え
ることができる。図2に、複数の弁(各弁が1つの弁フラップと1つのオリフィスとを含
む)が示されているが、本発明の実施形態による弁チップに対して、他の配置が与えられ
てもよい。例えば、本発明のいくつかの実施形態による弁チップが、単一の弁フラップと
、単一のオリフィスとを有する単一の弁を含んでもよい。他の形態において、弁チップが
、少なくとも1つの弁に複数のオリフィスを開閉するために使用される単一の弁フラップ
がある1つ以上の弁を含んでもよい。
【0028】
したがって、弁1001-x,1-yのアレイは、一斉に開閉することができる。さらに詳し
く言えば、アレイの固定電極105とアレイの可撓性電極111との間に閉電位を印加し
て、静電引力を生じさせることで、可撓性弁フラップ117の全てが、弁チップ131上
の弁オリフィス119の全てを閉じるようにすることができる。同様に、アレイの固定電
極105と可撓性電極111との間に開電位を印加して、静電引力を取り除くことで、可
撓性弁フラップ117の全てが、チップ131上の弁オリフィス119の全てを開くよう
にすることができる。チップ131上に共通して作動する弁1001-x,1-yのアレイを設
けることによって、弁チップ131は、単一の弁を用いて可能であったものより多くの流
体の流れを調整することができる。このように、最大1.0Cvまでの流量サイズを有す
る異なる流量サイズ(Cv)の弁チップが提供されてもよい。例えば、およそ0.001
Cv〜およそ10Cvの範囲の流量サイズが与えられてもよい。(本明細書において使用
する場合、流量係数Cvは、インペリアル単位系に基づいたものであり、1lb/in2
の圧力降下、USガロン/分の単位で60°Fで弁を通る水の流れとして定義される。)
流量サイズは、例えば、弁の数、弁オリフィスのサイズなどによって決定されてもよい。
このように、弁チップが大きいほど、流量サイズが大きくなることもある。他の形態にお
いて、同じチップ上の弁は、個別に対処され、別々に作動させてもよい。
【0029】
図3に、本発明のいくつかの実施形態による弁アセンブリ141の略図を示す。図3に
示すように、4つの弁チップ131a〜dが、弁アセンブリ141の5つのチャンバ14
3a〜eを分離する。さらに詳しく言えば、弁チップ131aは、チャンバ143aおよ
び143bを分離し、弁チップ131bは、チャンバ143bおよび143cを分離し、
弁チップ131cは、チャンバ143cおよび143dを分離し、弁チップ131dは、
チャンバ143dおよび143eを分離する。チャンバ143aおよび143eは、低圧
排気ポート142aおよび142bのそれぞれに結合され、チャンバ143bおよび14
3dは、ポート146aおよび146bを通って、空気圧式アクチュエータ161の(可
動ピストン165によって分離された)チャンバ163aおよび163bのそれぞれに結
合され、チャンバ143cは、高圧供給ポート144cに結合される。したがって、弁チ
ップ131aは、チャンバ143bからチャンバ143aへの流体の流れを許可または阻
止するように構成される。弁チップ131bは、チャンバ143cからチャンバ143b
への流体の流れを許可または阻止するように構成される。弁チップ131cは、チャンバ
143cからチャンバ143dへの流体の流れを許可または阻止するように構成される。
弁チップ131dは、チャンバ143dからチャンバ143eへの流体の流れを許可また
は阻止するように構成される。
【0030】
本発明のいくつかの実施形態によれば、弁アセンブリ141および空気圧式アクチュエ
ータ161(シリンダとも呼ぶ)は、別々に生産された後に一体に結合されてもよい。こ
のように、顧客は、同じ仕入先または異なる仕入先から弁アセンブリおよび空気圧式アク
チュエータを別々に購入してもよい。本発明の他の実施形態によれば、弁アセンブリを空
気圧式アクチュエータに組み込んで(または集積して)、2つを1つのユニットとして生
産および/または販売してもよい。
【0031】
以下、本発明のいくつかの実施形態による図4A〜Fに対して、図3の弁アセンブリ1
41の連続した動作条件についてさらに詳細に記述する。図4Aに示す1つの可能性のあ
る始動条件において、弁チップ131a〜d上の全ての弁100a〜dの弁フラップが、
始動時、第1の条件で閉じられる。弁は、静電引力を弁の弁フラップに印加することによ
って閉状態に維持される。この始動条件において、供給チャンバ143cにのみゲージ圧
力があり、他のチャンバ143a〜bおよび143d〜eのいずれにもゲージ圧力がない
。始動後の動作中、ゲージ圧力は、供給チャンバ143cおよびチャンバ143bまたは
143dの少なくとも1つに存在することになる。一例として、始動時、ピストン165
およびロッド167は、後退位置に示されている。
【0032】
図4Bの第2の条件において、弁チップ131bおよび131d上の弁100bおよび
100dの弁フラップが開かれているのに対して、弁チップ131aおよび131cの弁
100aおよび100c上の弁フラップは閉じられている。チャンバ143cから143
bおよびチャンバ143dから143eへの圧力差により、弁100aおよび100cの
弁フラップは、弁フラップが常時開位置までカールするように、印加された静電引力を低
減/排除することによって開くことができる。したがって、チャンバ143bおよび16
3aの圧力は上昇し、ピストン165およびロッド167は拡張し、チャンバ163bお
よび143dは、チャンバ143eおよび排気ポート142bを通して排気される。
【0033】
図4Cの第3の条件において、弁チップ131dの弁100dの弁フラップを閉じるこ
とができるように、チャンバ143dおよび143eの圧力の間に十分な均衡が達成され
てもよく、弁チップ131dの弁100dを閉じるために、弁フラップ上の静電引力が利
用される。図4Dの第4の条件において、チャンバ143dが、図4Cの条件においてす
でに排気されているため、弁100cの弁フラップを開くことができる。弁100cの弁
フラップを閉じるために利用された静電力が除去されることで、弁100bを開状態に維
持したまま、弁100cは、図4Dに示すように、その弁フラップが常時開位置までカー
ルしながら開く。ピストン165が完全に拡張される前に弁100cを開くことによって
、チャンバ143dおよび163bの上昇中の圧力が、ピストン運動を遅くすることもあ
る。
【0034】
図4Eの第5の条件において、チャンバ143bおよび143c間に均衡を達成でき、
弁チップ131b上の弁100bの弁フラップは、静電引力を印加することによって閉じ
ることができる。さらに、チャンバ143bの圧力を、チャンバ143aの圧力に対して
上昇させることができる。
【0035】
チャンバ143aの圧力に対して、チャンバ143bの圧力を上昇させた後の図4Fの
第6の条件において、弁フラップが常時開位置までカールするように、弁100aの弁フ
ラップを閉じるために利用された静電力を除去することによって、弁チップ131a上の
弁100aの弁フラップを開くことができる。したがって、空気圧式アクチュエータチャ
ンバ163aは、チャンバ143aおよび143bを通って低圧排気ポート142aに結
合され、空気圧式アクチュエータチャンバ163bは、チャンバ143cおよび143d
を通って高圧供給ポート144cに結合される。図4Fの条件において、ピストン165
およびロッド167は後退する。チャンバ143cおよび143dの圧力が均衡し、チャ
ンバ143aおよび143bの圧力が均衡すると、弁チップ131aおよび131cの弁
100aおよび100cは、それらの弁フラップに静電引力を印加することによって閉じ
られ、ピストン165およびロッド167を拡張および後退させるために、図4A〜Fの
動作を繰り返すことができる。
【0036】
本発明のいくつかの実施形態によれば、弁アセンブリ141の弁チップ131a〜dは
、ピストン165およびロッド167を拡張位置から後退位置へ動かすために、図4Bの
条件から図4C、図4D、図4E、図4Fの条件へシーケンスしてもよい。弁アセンブリ
141の弁チップ131a〜dは、ピストン165およびロッド167を後退位置から拡
張位置へと動かすために、図4Fの条件から、図4E、図4D、図4C、図4Bの条件へ
シーケンスしてもよい。
【0037】
このように、ピストン165を拡張および後退させるために、図4A〜Fに対して上述
したシーケンス動作が用いられてもよい。しかしながら、ピストンを拡張するためのコマ
ンドが全て、ピストンを拡張または完全に拡張することになるわけではないし、ピストン
を後退するためのコマンドが全て、ピストンを後退または完全に後退することになるわけ
ではないことを理解されたい。例えば、前の拡張/後退が完了する前に、次のコマンドが
受信/開始されてもよい。さらに詳しく言えば、例えば、フォールト条件の検出、安全セ
ンサの作動、および/または電力異常の検出などの場合でも、前の拡張/後退が完了する
前に、次のコマンドが受信/開始されてもよい。
【0038】
他の形態において、弁アセンブリの弁チップは、図4Fの条件から、弁チップ131a
および131dが閉状態で、弁チップ131bおよび131cが開状態である図4Dの条
件へシーケンスしてもよい。別の形態において、弁アセンブリの弁チップは、図4Fの条
件から、弁チップ131bおよび131cが閉状態で、弁チップ131aおよび131d
が開状態である条件へシーケンスする。
【0039】
図4A〜Fに対して上述したシーケンス技術は、アクチュエータを拡張および後退する
ために弁アセンブリが動作し得る最大圧力を上昇させることもある。アレイの弁を開くこ
とに対する固有の動作制約は、弁チップの底面上により高い圧力が存在するため低減する
ことができる。弁の静電閉鎖力に近似する空気圧力からの力で弁を閉じるときに様々な制
約が生じることもある。このように、弁は、隣接するチャンバ間の圧力差を低減できるよ
うに選択的に開閉されてもよい。隣接するチャンバ間の圧力差を低減することによって、
弁チップの弁フラップが、元々存在していたものより著しく低い圧力差に対して閉じられ
るという状況が発生し得る。比較的高い圧力差が存在していたであろう状態において弁チ
ップの弁フラップを閉じるときに圧力差を低減するためには、比較的小さな時間遅延(例
えば、約100マイクロ秒程度)で十分なこともある。
【0040】
例えば、「Microelectromechanical Flexible Me
mbrane Electrostatic Valve Devices And R
elated Fabrication Methods」という発明の名称の、Sco
tt H.Goodwin−Johanssonらの米国特許第6,590,267号明
細書、「Micromachined Electrostatic Actuator
With Air Gap」という発明の名称の、Scott H.Goodwin−
Johanssonらの米国特許第6,236,491号明細書、および/または、国際
特許出願公開第02/22492号パンフレットに、マイクロ電子機械弁について記述さ
れている。これらの特許および公開公報の各々の内容全体を引用することにより本明細書
の一部をなすものとする。
【0041】
さらに、例えば、図5〜図9に示すような本発明のいくつかの実施形態によるフレーム
を使用して、弁チップがパッケージングされてもよい。図6および図8に、パッケージン
グされた弁チップ(図2に対して上述したような弁チップ131を各々が含む)の別の実
施形態を示す。図5および図7に、弁チップがないパッケージングフレームの対応する実
施形態を示し、図9に、フレームがない電気リードの実施形態を示す。
【0042】
例えば、図5に示すように、本発明のいくつかの実施形態によるパッケージングフレー
ム211aが、本体213aと、ガスケット215aと、電気リード217とを含んでも
よい。フレーム211aは、ウィンドウ219aと、ウィンドウ219aを取り囲む窪ん
だ棚部221aとを有する。さらに、トラフ223aが、棚部221aを取り囲んでもよ
い。棚部221aとトラフ223aとを組み合わせた幅は、およそ0.025インチ〜お
よそ0.060インチの範囲のものであってもよい。さらに詳しく言えば、棚部221a
とトラフ223aとを組み合わせた幅は、およそ0.050インチ〜およそ0.060イ
ンチの範囲のものであってもよい。電気リード217は、打ち抜き金属で形成されてもよ
く、電気リード217は、スズでめっきされてもよく(およそ150マイクロインチ)、
次いで、金でめっきされてもよい(およそ40マイクロインチ)。本体213aは、射出
成形絶縁材料(プラスチック材料、エラストマー材料、重合体、共重合体、および/また
はそれらの誘導体)で形成されてもよく、ガスケット215aは、ゴム、ヴァイトン、お
よび/またはシリコーンなどの射出成形可撓性シーリング材料で形成されてもよい。ガス
ケット215aにより、弁アセンブリの主要ハウジングに対して静的流体シールが与えら
れてもよい。
【0043】
さらに詳しく言えば、本体213aは、金型のインサートとして電気リード217を与
えて、射出成形絶縁材料(プラスチック材料、エラストマー材料、重合体、共重合体、お
よび/またはそれらの誘導体)で形成されてもよい。さらに、ガスケット215aは、2
段階ショット成形プロセスおよび/またはオーバーモールドプロセスを使用して、本体2
13aと一体に形成されてもよい。棚部221aは、弁チップの上面と底面とが流通状態
になるように露出させた状態にして、棚部によって片側の縁部で弁チップを支持できるよ
うに、本体213aの周囲部分に対して窪ませて形成されてもよい。さらに、棚部221
aは、引き続き設置された弁チップもまた本体213a内に窪ませて形成されるように、
十分に窪ませて形成されてもよい。さらに、電気リード217の部分が、引き続き設置さ
れた弁チップとの電気的接続(ワイヤボンディング、はんだバンプ形成、導電性エポキシ
、または当業者に公知の他の手段など)のために、ウィンドウ219aに隣接して露出さ
れる。さらに、本体213aの他の部分を弁チップにより接近して装着させた状態で、棚
部上に弁チップを設置するためのツールのスペースが得られるように、棚部221aの部
分に隣接して、本体213aのノッチ225aが設けられてもよい。リード217を取り
囲む本体213aの部分は、ワイヤボンディングの先端隙間を与えるために傾斜が付けら
れてもよい(例えば、およそ30度)。一例として、本明細書において射出成形について
記述しているが、インサート成形および/またはブロー成形などの他の成形技術が使用さ
れてもよい。
【0044】
次いで、トラフ223aに接着剤が与えられ、棚部221a上に弁チップ131が設置
されると、接着剤が完全に硬化するまで、トラフ223aにより接着剤を配置、定着、お
よび/または拡散制御することができる。さらに詳しく言えば、およそ0.015インチ
の幅の接着剤ビーズが使用されてもよい。弁チップは、光センサ機器を使用して、およそ
0.005インチの精度で、棚部221a上に設置されてもよい。したがって、パッケー
ジングフレームの本体213a内に、指示標示が成形されてもよい。さらに詳しく言えば
、「L」、「T」、「+」、または他の同様の文字に類似した外観を有する垂直の交差線
を含むように、指示標示が成形されてもよい。さらに、指示標示は、およそ0.010イ
ンチの深さを有してもよい。
【0045】
棚部221a上に弁チップ131を固定するために使用される接着剤が、およそ1時間
、およそ摂氏150度(華氏302度)で硬化されてもよい。他の形態において、接着剤
は、長時間、低温で硬化されてもよい。例えば、本体213aにポリカーボネートが使用
されてもよく、ポリカーボネートの融点温度は、およそ華氏430度〜およそ華氏480
度の範囲のものであってもよい。しかしながら、本体213aの変形を低減するために、
接着剤の硬化温度が、およそ華氏125度〜およそ華氏200度の範囲に維持されてもよ
い。他の形態において、接着剤として、UV硬化エポキシが使用されてもよい。
【0046】
図6に示す構造を与えるために、弁チップ131の露出縁部の周りで、本体213aの
部分229が変形されてもよい。接着剤は、弁チップ131と本体213aとの間に流体
シールを与えてもよく、変形部分229が、本体213a内に弁チップを固定してもよい
。さらに詳しく言えば、本体213a内に弁チップ131を保持するために、被加熱ツー
ル(熱カシメなど)を使用して、本体213aの部分229が変形されてもよい。したが
って、弁チップ131の縁部が、一方側では、棚部221aによって、他方側では、本体
213aの変形部分229によって支持されてもよい。さらに、リード217に隣接した
弁チップ131の表面が、リード217に対して、およそ0.010インチ、さらに、ノ
ッチ225a、棚部221a、およびトラフ223aを取り囲む本体213aの表面に対
して、およそ0.030インチだけ窪ませて形成されてもよい。
【0047】
弁チップ131上で、第1の入力パッド(第1の金ボンドパッドなど)に、全ての固定
電極が電気的に接続されてもよく、第2の入力パッド(第2の金ボンドパッドなど)に、
全ての可撓性電極が電気的に接続されてもよく、入力パッドは、(例えば、金ワイヤボン
ディングなどのワイヤボンディング、はんだバンプ形成、導電性エポキシ、または当業者
に公知の他の手段によって)ウィンドウ219aに隣接した電気リード217のそれぞれ
の露出部分に電気的に接続されてもよい。弁チップ131の入力パッドと電気リード21
7との間の電気的接続を保護するために、グローブトップポッティング231aが使用さ
れ得る。電気リード217の部分は、弁アセンブリの主要ハウジングとの電気的結合用に
、本体213の縁部上で露出される。
【0048】
図示した別の実施形態によれば、例えば、図7において、本発明のいくつかの実施形態
によるパッケージングフレーム211bが、本体213bと、ハウジングガスケット21
5bと、電気リード217とを含んでもよい。フレーム211bは、ウィンドウ219b
(貫通孔とも呼ぶ)と、ウィンドウ219bを取り囲む窪んだ棚部221bとを有する。
さらに、棚部221b上に、チップガスケット216bが設けられてもよい。
【0049】
棚部221bの幅は、およそ0.025インチ〜およそ0.060インチの範囲のもの
であってもよい。さらに詳しく言えば、棚部221bの幅は、およそ0.050インチ〜
およそ0.060インチの範囲のものであってもよい。電気リード217は、打ち抜き金
属で形成されてもよく、電気リード217は、スズでめっきされてもよく(およそ150
マイクロインチ)、次いで、金でめっきされてもよい(およそ40マイクロインチ)。本
体213bは、射出成形絶縁材料(プラスチック材料、エラストマー材料、重合体、共重
合体、および/またはそれらの誘導体)で形成されてもよく、ガスケット215bおよび
216bは、ゴム、ヴァイトン、および/またはシリコーンなどの射出成形可撓性シーリ
ング材料で形成されてもよい。ガスケット215bにより、主要ハウジングに対して静的
流体シールが与えられてもよい。ガスケット216bは、上部に設置された弁チップに対
して、静的流体シールを与えてもよい。
【0050】
さらに詳しく言えば、本体213bは、金型のインサートとして電気リード217を与
えて、射出成形絶縁材料(プラスチック材料、エラストマー材料、重合体、共重合体、お
よび/またはそれらの誘導体)で形成されてもよい。さらに、ガスケット215bおよび
216bは、2段階ショット成形プロセスおよび/またはオーバーモールドプロセスを使
用して、本体213bと一体に形成されてもよい。棚部221bは、流通状態になるよう
に弁チップの上面と底面とを露出させた状態にして、棚部221bおよびガスケット21
6bによって片側の縁部で弁チップを支持できるように、本体213bの周囲部分に対し
て窪ませて形成されてもよい。さらに、棚部221bは、引き続き設置された弁チップも
また本体213b内に窪ませて形成されるように、十分に窪ませて形成されてもよい。さ
らに、電気リード217の部分が、引き続き設置された弁チップとの電気的接続(ワイヤ
ボンディング、はんだバンプ形成、導電性エポキシ、または当業者に公知の他の手段など
)のために、ウィンドウ219bに隣接して露出される。さらに、本体213bの他の部
分を弁チップにより接近して装着させた状態で、棚部上に弁チップを設置するためのツー
ルのスペースが得られるように、棚部221bの部分に隣接して、本体213bのノッチ
225bが設けられてもよい。リード217を取り囲む本体213bの部分は、ワイヤボ
ンディングの先端隙間を与えるために傾斜が付けられてもよい(例えば、およそ30度)

【0051】
ガスケット216b上に、弁チップ131を設置することができ、ガスケット216b
は、上部に設置された弁チップに対して、静的流体シールを与える。ガスケット216b
の他の形態において、または追加して、弁チップを棚部に固定するために、打ち込み接着
テープが使用されてもよい。弁チップは、光センサ機器を使用して、およそ0.005イ
ンチの精度で、ガスケット216b上に設置されてもよい。したがって、パッケージング
フレームの本体213b内に、指示標示が成形されてもよい。さらに詳しく言えば、「L
」、「T」、「+」、または他の同様の文字に類似した外観を有する垂直の交差線を含む
ように、指示標示が成形されてもよい。さらに、指示標示は、およそ0.010インチの
深さを有してもよい。
【0052】
図8に示す構造を与えるために、弁チップ131の露出縁部の周りで、本体213bの
部分229が変形されてもよい。変形部分229は、本体213b内のガスケット216
bに対して、弁チップを固定してもよい。さらに詳しく言えば、本体213b内に弁チッ
プ131を保持するために、被加熱ツール(熱カシメなど)を使用して、本体213bの
部分229が変形されてもよい。したがって、弁チップ131の縁部が、一方側では、棚
部221bおよびガスケット216bによって、他方側では、本体213bの変形部分2
29によって支持されてもよい。さらに、リード217に隣接した弁チップ131の表面
が、リード217に対して、およそ0.010インチ、さらに、ノッチ225bおよび棚
部221bを取り囲む本体213bの表面に対して、およそ0.030インチだけ窪ませ
て形成されてもよい。
【0053】
さらに、弁チップ131は、弁フラップ117を解放する前にパッケージングされても
よい。さらに詳しく言えば、弁フラップ117は、犠牲酸化物上に形成されてもよく、犠
牲酸化物は、パッケージングフレームに弁チップ131が組み立てられている間、維持さ
れてもよい。次いで、犠牲酸化物は、パッケージングフレームに著しいダメージを及ぼす
ことなく、ドライ(気相)HF(フッ化水素酸)除去を使用して除去されてもよい。さら
に詳しく言えば、パッケージングフレームは、ドライ(気相)HF除去からのダメージに
耐性を含みることがあるヴァイトンおよび/または他の材料で形成されてもよい。一例と
して、犠牲酸化物層について記述しているが、他の適切な気相および/または湿式化学エ
ッチャントとともに、他の犠牲層(犠牲金属層など)が使用されてもよい。
【0054】
他の形態において、弁チップの弁フラップが、複数の弁チップを含むウェハからダイシ
ングする前、ダイシング後であるがパッケージングする前、またはパッケージングした後
のいずれかに、ウェットHF酸エッチを使用して犠牲酸化物を除去することによって解放
されてもよい。さらに詳しく言えば、犠牲酸化物層は、およそ10分間、49%HF溶液
を使用して弁チップから除去されてもよく、ウェットエッチの後に、任意の残留HFおよ
び/または水を除去するために、それぞれ20分間、脱イオン(DI)水リンス、イソプ
ロピルアルコールリンス、および第1および第2のメタノールリンスが続いてもよい。ウ
ェット処理後、解放された弁フラップを有する弁チップは、任意の表面張力を低減するた
めの超臨界乾燥サイクルに含みて、メタノールが下塗りされてもよく、このときに表面張
力が低減されなければ、弁フラップと基板との間に静止摩擦が生じることがある。
【0055】
さらに詳しく言えば、弁チップは、ドライヤチャンバ内に装填され、メタノールで被覆
されてもよく、次いで、およそ1200psigの圧力でチャンバからメタノールを取り
去るために、液体CO2が使用される。メタノールが全て取り去られると、チャンバは、
CO2を液相から気相へと転移させるために超臨界点(およそ摂氏31度)を超えて加熱
され、CO2気体のシステムを排出するために、圧力が解放される。超臨界CO2の表面張
力は極めて低いため、CO2は、液体から気体への転移に伴って弁フラップを引き下げる
可能性が高くない。市販および/またはカスタムの超臨界ドライヤが使用されてもよい。
【0056】
弁チップ上にある許容可能な数の弁フラップがうまく解放されていることを決定するた
めに、視覚検査を使用することもできる。特に、弁チップの表面は、弁フラップが解放さ
れ、弁チップが無通電にされるときに視認できるフラッパ下の露出シリコンとは色が異な
り、色の変動を検査することができる。他の形態において、解放後にウェハを通して光を
投影することができ、光検出器が、通電(閉)および無通電(開)弁チップ間の光差を検
出できる。いずれの例においても、検査を実行するために、機械視認システムを使用でき
る。
【0057】
弁チップ131上で、第1の入力パッド(第1の金ボンドパッドなど)に、全ての固定
電極が電気的に接続されてもよく、第2の入力パッド(第2の金ボンドパッドなど)に、
全ての可撓性電極が電気的に接続されてもよく、入力パッドは、例えば、金ワイヤボンデ
ィングなどのワイヤボンディング、はんだバンプ形成、導電性エポキシ、または当業者に
公知の他の手段を使用して、ウィンドウ219bに隣接した電気リード217のそれぞれ
の露出部分に電気的に接続されてもよい。弁チップ131の入力パッドと電気リード21
7との間の電気的接続を保護するために、グローブトップポッティング231bが使用さ
れ得る。電気リード217の部分は、主要ハウジングとの電気的結合用に、本体213b
の縁部上で露出される。
【0058】
さらに、図5〜図8に示す本発明のいくつかの実施形態によるパッケージングフレーム
を成形するために使用するツールは、同じ外寸を有するパッケージングフレームが、実質
的に同じ金型ツールを使用して異なるウィンドウ寸法で成形されるように適応されてもよ
い。例えば、異なるウィンドウサイズ、形状、および/または場所を与えるために異なる
金型リッドを使用して、異なるパッケージングフレームを形成するために、同じ金型ベー
スを使用できる。したがって、パッケージングフレームは、異なるサイズの弁チップに対
して効率的に作製されてもよい。さらに詳しく言えば、より低い流体流量能力を要する用
途のより小さな弁チップには、より小さなウィンドウが設けられてもよく、ワイヤボンデ
ィングに近接するように電気リードに隣接させて(中心に置くのではなく)、より小さな
ウィンドウが設けられてもよい。異なる弁チップサイズに対して同じ外寸を有するパッケ
ージングフレームを設けることによって、同じ主要ハウジングが、異なる動作特性を与え
るように、異なる能力/サイズのパッケージングされた弁チップを収容してもよい。
【0059】
さらに、圧力スパイクを偏向し、および/または弁チップ131の静電弁フラップ上の
応力を低減するために、フレーム(211aまたは211b)の本体(213aまたは2
13b)上に、バッフルが設けられてもよい。さらに詳しく言えば、バッフルは、可撓性
弁フラップおよび入力パッドを含む弁チップ131の側に隣接したガスケット(215a
または215b)内の本体(213aまたは213b)上に設けられてもよい。さらに、
バッフルは、接着剤で本体(213aまたは213b)に固定されるプレートとして設け
られてもよい。
【0060】
図23に、バッフル971の1つの例を示す。図示したように、バッフル971は、貫
通するオリフィス973を含み、バッフル971の寸法は、バッフルが、弁チップ131
よりわずかに長く幅広いが、ガスケット(215aまたは215b)の内寸よりわずかに
小さい。したがって、バッフル971は、弁チップ131から間隔を置いて隣接して、ガ
スケット(215aまたは215b)内に固定されてもよい。さらに、バッフル971を
設置できるフレームの本体(213aまたは213b)に、窪みが設けられてもよく、窪
みは、バッフル971と弁チップ131との間の間隔を規定してもよい。さらに、バッフ
ル971は、電気リード217から最も離れた弁チップ131の一部分にオリフィス97
3が隣接するように設置されてもよい。バッフル971を含むことによって、取り扱い中
およびその後の組み立て中に、弁チップ131の弁フラップが保護されてもよい。さらに
、バッフル971により、より多くの層流が弁チップ131を流れ、および/または、バ
ッフルとともにパッケージングされた弁チップを含む弁アセンブリのシーケンス速度が高
まることもある。他の形態において、バッフルを使用すると、シーケンスが不要になるこ
ともある。バッフル971は、単一の細長いオリフィスを有するように示されているが、
異なる形状、構成、および/または配向が与えられてもよく、および/または、複数のオ
リフィスが与えられてもよい。
【0061】
バッフルを使用して、バッフルと関連する弁チップとの間にバッフルチャンバが設けら
れてもよく、取り扱いおよび/または組み立て中に、バッフルチャンバで弁チップの弁フ
ラップが物理的に保護される。さらに、バッフルにあるオリフィスは、弁チップの弁フラ
ップにかけられた最大力が低減されるように、流体の流れを十分に制約してもよい。さら
に、バッフルチャンバの容積は、弁チップを流れる流体の層流がより迅速に得られ、弁フ
ラップの疲労が低減され得るように、弁ハウジングの関連するチャンバに対して十分に小
さいものであってもよい。このように、バッフルおよびシーケンス動作(図4A〜Fに対
して記述)は、疲労低減、流れの改良などのために、弁チップが動作し得る圧力を増大さ
せるために、別々に、または組み合わせて使用できる。
【0062】
さらに、異なるサイズのオリフィスを有するバッフルが、同じ弁アセンブリの異なる弁
チップに対して与えられてもよい。例えば、アクチュエータポート内へのより多くの流れ
、およびアクチュエータポートからのより制約された流れを与えるバッフルを有する5方
弁により、比較的滑らかなピストン運動が得られることもあり、最大ピストン速度が低減
されてもよい。
【0063】
図13および図21に対してさらに詳細に記述するように、主要ハウジングに対して、
パッケージングされた弁チップを抜き差しできる。したがって、1つ以上のパッケージン
グされた弁チップを含む弁アセンブリが、修理可能および/または適応可能であってもよ
い。このように、弁チップが動作不良の状態にある弁アセンブリの修理は、動作していな
いパッケージングされた弁チップを取り除き、新しいパッケージングされた弁チップを挿
入することによって行われてもよい。さらに、弁アセンブリの機能は、元のパッケージン
グされた弁チップを、異なる特性(弁チップの異なる流量能力および/またはサイズなど
)を有する新しいパッケージングされた弁チップに取り替えることによって変更されても
よい。
【0064】
図10〜図13に、本発明のいくつかの実施形態による主要ハウジングを示す。さらに
詳しく言えば、図10に、主要ハウジング401および関連するコンポーネントの分解図
を示し、図13に、主要ハウジングの底面斜視図を示す。図13の底面図に示すように、
主要ハウジング401は、図3および図4A〜Fに対して上述した弁アセンブリチャンバ
143a〜eを画定する。主要ハウジング401はまた、主要ハウジングの長さに垂直な
(図6および図8に対して上述したような)パッケージングされた弁チップを収容するよ
うに構成されたエンクロージャ403a〜dを含む。さらに、主要ハウジング401は、
エンクロージャ403a〜dにあるパッケージングされた弁チップの金属リード217に
信号を送信するために使用される導電リード405を含む。さらに、アセンブリのベース
(図18に示す)に対して流体シールを与えるために、ベースガスケット407が含まれ
てもよく、主要ハウジングのリード405へ外部接続するためのシールを与えるために、
PCBガスケット409が含まれてもよい。
【0065】
主要ハウジング401は、導電リード405をインサート成形して、絶縁材料(プラス
チック材料、エラストマー材料、重合体、共重合体、および/またはそれらの誘導体)を
射出成形することによって形成されてもよく、ガスケット407および/または409は
、2段階ショット成形プロセスおよび/またはオーバーモールドプロセスを使用して、可
撓性シーリング材料で形成されてもよい。さらに詳しく言えば、図3および図4A〜Fに
対して上述したように、成形ツールにより、高圧給気および低圧排気に対して5つの別々
のチャンバ143a〜eが作られる。主要ハウジングを射出成形するとき、チャンバ14
3a〜e間の内部孔の形成に対処できるように、孔411が、ハウジングの外側に含まれ
てもよい。ハウジングの外側にある孔411は、孔411を密封するために接着、溶接、
または貼り付けられてもよいプラグ413で密封されてもよい。さらに、圧力スパイクを
偏向し、および/または静電弁フラップ上の応力を低減するために、弁チップに隣接させ
てバッフルが設けられてもよい。例えば、バッフルは、弁チップ131の低圧側に隣接し
て主要ハウジング401にプレートとして設けられてもよい。上述したように、バッフル
は、主要ハウジング内に挿入する前に、弁チップをパッケージングするために使用された
パッケージングフレーム上に設けられてもよい。バッフルにより、より多くの層流が弁チ
ップを流れてもよく、バッフルを含む弁アセンブリのシーケンス速度が増大されてもよく
、および/またはバッフルは、シーケンスを不要にすることもある。
【0066】
主要ハウジング401はまた、バンジョーフィッティング415a〜b、Oリング41
7a〜b、およびコレット419a〜b(クイックコネクトフィッティングおよび/また
はカートリッジとも呼ばれる)を貼り付けてもよい。さらに詳しく言えば、コレット41
9a〜bは、押し込み式のカートリッジであってもよい。さらに詳しく言えば、バンジョ
ーフィッティング415a〜bは、例えば、超音波溶接および/または接着剤を使用して
、主要ハウジング401に貼り付けられてもよく、バンジョーフィッティング415a〜
bは、弁アセンブリのチャンバ143bおよび143dと流通状態にある。次いで、Oリ
ング417a〜bおよびコレット419a〜bは、空気圧式アクチュエータチャンバ16
3a〜b(図3に示す)との流通状態を与える空気管を保持するために、バンジョーフィ
ッティング415a〜bに挿入されてもよい。主要ハウジング401は、第5のチャンバ
(5方)の最外縁部、または第3および第4のチャンバ(3方)の間のいずれかにプラグ
413を設置することによって流体の流れを制御するために、使用するパッケージングさ
れたデバイスの数およびその場所に応じて、3方弁または5方弁のいずれかを設けるため
に使用され得る。
【0067】
上述したように、例えば、図6および/または図8に示すように、パッケージングされ
た弁チップを提供するために、フレームにマイクロ電子機械システム(MEMS)弁チッ
プ131がパッケージングされてもよい。弁アセンブリが適応可能および/または修理可
能であるように、主要ハウジング401のエンクロージャ403a〜dのそれぞれに対し
て、パッケージングされた弁チップを抜き差ししてもよい。パッケージングされた弁チッ
プのガスケット215aまたは215bにより、弁チップのそれぞれにある開口のみにエ
ンクロージャ間の流通状態が与えられるように、エンクロージャ403a〜dのそれぞれ
との流体シールが与えられる。さらに、パッケージングされた弁チップにある弁チップ1
31は、方向性を有し、ガスケット215aまたは215bは、図4A〜Fに対して上述
したチャンバ143a〜e間に流体の流れを与えるために、パッケージングされた弁チッ
プが主要ハウジング401において配向されるように、特定のエンクロージャの所定の側
と係合しなければならない。
【0068】
本発明のいくつかの実施形態において、弁アセンブリの異なる流路を通る異なる流体の
流れを与えることが望ましい場合がある。例えば、主要ハウジング401の異なるエンク
ロージャ403a〜dは、パッケージングされた弁チップに異なる流量特性をもたせて実
装されてもよい。さらに詳しく言えば、パッケージングされた弁チップに比較的少数のお
よび/または小さな弁オリフィス(孔)を設けて実装されてもよいエンクロージャ403
a〜dもあれば、パッケージングされた弁チップに比較的多数および/または大きな弁オ
リフィス(孔)を設けて実装されてもよいエンクロージャもあり、およびパッケージング
された弁チップの全ては、同じ外寸を有してもよい。さらに、比較的少数のおよび/また
は小さな弁オリフィス(孔)を有するパッケージングされた弁チップには、比較的少数の
および/または小さなバッフルオリフィス(孔)を有するバッフルが設けられてもよく、
比較的多数および/または大きなオリフィス(孔)を有するパッケージングされた弁チッ
プには、比較的多数および/または大きなバッフルオリフィス(孔)を有するバッフルが
設けられてもよい。他の形態において、異なる数および/またはサイズのバッフルオリフ
ィス(孔)を有するバッフルを設けることによって、同じ数およびサイズの弁オリフィス
(孔)を有する異なるパッケージングされた弁チップによって、異なる流れが与えられて
もよい。
【0069】
上述したように、弁チップをパッケージングするために使用されるフレームのウィンド
ウの内寸は、パッケージングされた弁チップアセンブリの外寸を変更することなく、異な
るサイズの弁チップを収容できるように変更され得る。このように、同じ主要ハウジング
401が、異なる流量能力特性を有するエンクロージャ403a〜dにパッケージングさ
れた弁チップアセンブリを収容してもよい。言い換えれば、MEMS弁チップのサイズは
、パッケージングされた弁チップの同じ包絡線形状を維持しながら、異なる流量特性(例
えば、およそ0.001Cv〜およそ10Cvの範囲)を与えるように変更されてもよい

【0070】
さらに、パッケージングされた弁の縁部上にある金属リード217の露出部分と、主要
ハウジング401の対応するリードとを係合させて、弁チップの固定および可撓性電極を
主要ハウジング401のエンクロージャ403a〜d内に差し込んだ状態で、主要ハウジ
ングの外側からの電気信号の通信を行ってもよい。
【0071】
図10〜図13には示していないが、マイクロバルブを保護するために、チャンバ14
3a〜eの1つ以上に、フィルタが設けられてもよい。例えば、チャンバ143cのフィ
ルタが、高圧供給からの粒子および/または他のデブリからマイクロバルブを保護しても
よく、チャンバ143bおよび143dにあるフィルタが、排気サイクル中にアクチュエ
ータから入り込んだ粒子および/または他のデブリからマイクロバルブを保護してもよい

【0072】
図14〜図17に、本発明のいくつかの実施形態による弁アセンブリの電子機器サブア
センブリ501を示す。さらに詳しく言えば、プリント回路基板503が、主要ハウジン
グ401に含まれた弁チップ131の動作を制御するために使用される電子回路、および
/またはソフトウェア、および/またはファームウェアを含んでもよい。例えば、プリン
ト回路基板503は、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)などのリモートデ
バイスによって命令されると、図4A〜Fに対して上述した動作に従って弁チップ131
を制御および/または駆動するために、電子回路および/またはソフトウェアを含んでも
よい。
【0073】
プリント回路基板は、集積回路チップ505、レジスタ、コンデンサ、および/または
インダクタを含んでもよい。さらに、プリント回路基板503上のリード507により、
主要ハウジング401のリードとの電気的結合が得られてもよく、1つ以上のコネクタ5
09(モレックス(Molex)コネクタなど)により、PLCなどのリモートコントロ
ーラとの電気的接続が得られてもよい。プリント回路基板は、複数の異なる動作特性を与
えるように構成されてもよく、ジャンパ511、またはディップスイッチ、シャント51
0などの他の手段を使用して、1つのプログラミング特性が選択される。さらに詳しく言
えば、図41〜図44、図45A〜B、および図46A〜Bに対して以下に記述するよう
に、プリント回路基板は、1つ以上のカスタム回路(例えば、特定用途向け集積回路AS
ICデバイス)を含んでもよい。2004年7月23日に出願され、「Methods
Of Operating Electrostatically Actuated
Microvalve Assemblies And Related Struct
ures」という発明の名称のKevin Douglasらの米国仮特許出願第60/
590,699号明細書(以下、「Douglasら」)に、弁アセンブリおよび/また
はその電子機器サブアセンブリのさらなる動作について記述されている。同仮特許出願の
内容全体を引用することにより本明細書の一部をなすものとする。
【0074】
通常動作中、プリント回路基板503は、コネクタ509を介して制御信号とともに動
作電力を受けてもよい。また、電力異常が発生した場合、プリント回路基板が弁チップ1
31を所定のデフォルト条件にシーケンスすることができるように、バッテリー513な
どの代替電源が与えられてもよい。図15にバッテリーを示すが、他の代替電源(容量格
納デバイスおよび/または燃料電池など)が使用されてもよい。プリント回路基板503
はまた、弁チップ電極を駆動するために使用される高電圧駆動回路(多段階チャージポン
プなど)を含んでもよい。例えば、コネクタ509を介して、24Vの外部電源が与えら
れてもよく、高電圧駆動回路が、リード507、リード405、およびリード217を介
して、弁チップ電極を駆動するために使用される150Vの出力を発生してもよい。プリ
ント回路基板はまた、過渡電圧抑制(TVS)デバイス517(一対の直列接続された対
向するツェナーダイオード)を含んでもよい。
【0075】
電子機器サブアセンブリのコントローラが、外部電源をモニタし、外部電源の中断を検
出すると、弁チップ131a〜dを所定のデフォルト条件に進めて、代替電源から得られ
たエネルギーを用いて、そのデフォルト条件を保つように構成されてもよい。例えば、外
部電源の中断を検出すると、弁チップ131a〜dの現行条件が維持されてもよい。他の
形態において、外部電源の中断を検出すると、コントローラは、チャンバ143a〜eの
各々の間での流通が阻止されるように、弁チップ131a〜dを閉じてもよい。別の形態
において、外部電源の中断を検出すると、コントローラは、弁チップ131b〜cを閉じ
、弁チップ131aおよび131dを開いてもよい。さらなる別の形態において、外部電
源の中断を検出すると、コントローラは、弁チップ131aおよび131dを閉じ、弁チ
ップ131b〜cを開いてもよい。
【0076】
プリント回路基板503およびバッテリー513を含む電子機器サブアセンブリ501
は、図14および図16に示すように、例えば、オーバーモールドプロセスを用いて、絶
縁材料(プラスチック材料、エラストマー材料、重合体、共重合体、および/またはそれ
らの誘導体)に封入されてもよい。さらに詳しく言えば、電子機器を保護するために、比
較的低い温度および圧力で硬化可能なエポキシが使用されてもよい。プリント回路基板5
03のリード507が主要ハウジング401のリード405と係合するように、主要ハウ
ジング401上に装着する外部形状の封入された電子機器サブアセンブリが与えられても
よい。
【0077】
他の形態において、バッテリーまたは他の電力格納デバイスが、電子機器サブアセンブ
リから取り外し可能なものであってもよく、および/または、バッテリーが、電子機器サ
ブアセンブリの封入の外側に設けられてもよい。したがって、バッテリーの取り替えが、
より簡単なものになる場合もある。例えば、電子機器サブアセンブリに電力および/また
は制御信号を供給するために使用されるケーブルに、バッテリーが設けられてもよい。さ
らに、電子機器サブアセンブリは、外部供給電力を使用した通常動作中、バッテリーを充
電するように構成された回路を含んでもよい。したがって、バッテリーの寿命が延びる場
合もある。
【0078】
図18に、本発明のいくつかの実施形態による弁アセンブリのベース601を示す。ベ
ース601は、金属鋳造プロセスを用いて形成されてもよい。さらに詳しく言えば、ベー
ス601は、アルミニウムやステンレス鋼などの金属で形成されてもよく、排気ポート1
42a〜bおよび供給ポート144cは、螺装されたねじ孔であってもよい。主要ハウジ
ング401をベース601に固定するために、さらなるねじ孔603a〜bが使用されて
もよい。さらに、弁アセンブリを取り付けるためのベースに、隙間および/または取り付
け孔605(ポートに垂直および/または平行)が設けられてもよい。
【0079】
ベースとして鋳造金属を使用することによって、孔にあるねじ筋の完全性がより容易に
維持される場合もある。さらに、保護および/または美的目的のために、鋳造アルミニウ
ムベース上にエポキシ仕上げが施されてもよい。他の形態において、ベース601は、螺
装された場所で金属インサートを使用して、射出成形された材料(プラスチック材料、エ
ラストマー材料、重合体、共重合体、および/またはそれらの誘導体)で形成されてもよ
い。
【0080】
主要ハウジング401(図21に示す)の底面にあるエンクロージャ内にパッケージン
グされた弁チップ(例えば、図6および図8に示す)を差し込み、ねじ701を使用して
ベース601に主要ハウジング(パッケージングされた弁チップを含む)を固定し、図1
9および図21〜図22に示すように、主要ハウジングに電子機器サブアセンブリを差し
込むことによって弁アセンブリを完成してもよい。図20は、主要ハウジングのリードを
視認でき、リード217、405、および507の相互接続を視認できるように、主要ハ
ウジングの非金属部分を図示していない弁アセンブリを示す。
【0081】
同じ主要ハウジング、ベース、および電子機器サブアセンブリは、5方弁または3方弁
動作のいずれかに対して構成することができる。図4A〜Fに対して上述したように、5
方動作の場合、例えば、図21に示すように、主要ハウジングの底部にあるエンクロージ
ャのそれぞれに、4つのパッケージングされた弁チップが差し込まれてもよい。3方弁動
作の場合、電子機器サブアセンブリから最も離れた2つのエンクロージャ内の各々に、パ
ッケージングされた弁チップが差し込まれてもよく、チャンバ143d〜eが永久に密封
されるように、電子機器サブアセンブリに最も近い2つのエンクロージャ内に、シーリン
グプラグ413が差し込まれてもよい。上述したように、同じ電子機器サブアセンブリが
、ジャンパ、スイッチ、シャント、ヒューズ、または製造中および/または製造後に設定
可能な他の選択デバイスを使用してなされた選択に応じて、メモリ(ROM、PROM、
EPROM、EEPROMなど)に画定される複数の動作モードの1つを与えるように構
成されてもよい。例えば、スイッチ、シャント、ヒューズ、および/またはジャンパのセ
ッティングに応じて、5方、4方、3方、または2方動作のいずれかを制御するように、
同じ電子機器サブアセンブリを使用することができる。例えば、Douglasらのもの
には、3方および5方弁の動作が記述されている。
【0082】
さらなる他の形態において、主要ハウジング、ベース、および電子機器サブアセンブリ
は、4方および/または2方弁動作用に構成することができる。4方動作の場合、ベース
は、排気チャンバ143aおよび143eと同じ排気ポートとの間に流体結合が与えられ
るように修正されてもよい。他の方法では、4方動作には、図4A〜Fに対して上述した
ように、4つの弁チップが与えられてもよい。他の形態において、一方向のオン/オフ流
れデバイスを与えるために、単一の弁チップを用いて、2方動作が与えられてもよい。1
つの弁チップおよび他の弁チップの代替であるプラグとともに図10〜図13のコンポー
ネントを使用して、2方デバイスを与えることもできる。他の形態において、単一の弁チ
ップに対して、1つの入力ポート、1つの出力ポート、および1つのエンクロージャを有
するより小さなハウジングを用いて、2方デバイスを与えることもできる。
【0083】
本発明のいくつかの実施形態によれば、5方動作用に構成された弁アセンブリにおいて
、5つのチャンバ143a〜eの各々の間で空気路を独立して制御できることで、同じ弁
アセンブリが、「全シリンダポート排気」弁、「全シリンダポート阻止」弁、または「全
シリンダポート通電」弁として機能してもよい。このように、本発明のいくつかの実施形
態による弁アセンブリが、電子機器サブアセンブリのプログラミング、電子機器サブアセ
ンブリのプログラムの選択、および/または、主要ハウジングのエンクロージャ内へのパ
ッケージングされた弁チップアセンブリおよび/またはシーリングプラグの差し込みに基
づいて、任意の市販の弁タイプの機能を複製してもよい。
【0084】
さらに、本発明のいくつかの実施形態による弁アセンブリにより、新規の弁タイプが実
施されてもよいように、空気流が独立して制御されてもよい。例えば、バッテリーなどの
バックアップ電源を用いて、システム電力が失われた場合に特有の機能が与えられてもよ
い。さらに詳しく言えば、弁および空気圧式アクチュエータは、停電中の最後の位置(デ
フォルト条件の想定とは対照的)を保持してもよい。
【0085】
さらに、電子機器サブアセンブリ用のカスタム集積回路デバイス(例えば、特定用途向
け集積回路デバイス)などの回路が、同じ物理的な弁アセンブリ(弁チップの主要ハウジ
ング、ベース、電子機器サブアセンブリなどを含む)が、任意の弁タイプの機能を提供で
きる異なるプログラムを与えてもよい。例えば、電子機器サブアセンブリの複数のプログ
ラムの1つが、特定の電圧レベルまで入力ピンを引くことによって、インタフェース(シ
リアルインタフェースなど)を使用して電子機器サブアセンブリのチップをプログラミン
グし、ヒュージブルリンクを選択的に破棄し、1つ以上のジャンパをカットおよび/また
は維持し、2つ以上のピン間にシャントを配置および/または省略し、スイッチの位置を
選択することによって選択されてもよい。
【0086】
本発明のさらなる実施形態による弁アセンブリは、静電駆動式弁を通る流体の流れを制
御するために、パルス幅変調を使用してもよい。例えば、弁を通る流体の流れを決定する
ためにデューティーサイクルを使用して所定の周波数で静電駆動式弁フラップを開閉する
ために、パルス幅変調が使用されてもよい。例えば、100%のデューティーサイクルが
全流量を与えてもよく、50%のデューティーサイクルが半流量を与えてもよく、0%の
デューティーサイクルが、全く流量を与えないものであってもよい。例えば、弁チップ1
31a〜dを作動させるためにパルス幅変調を使用することによって、ロッド167が拡
張および後退する速度が制御されてもよい。さらに、ロッドの拡張または後退に伴ってデ
ューティーサイクルを変更することによって、ロッドが拡張および/または後退するとき
に、ロッド167の加速および/または減速が制御されてもよい。例えば、慣性を解消す
るために、拡張および/または後退の最初でより大きなデューティーサイクルで、それぞ
れの弁チップが作動されてもよく、ロッドが完全に拡張および/または後退位置に近付く
につれて低減されたデューティーサイクルで、それぞれの弁チップが作動されてもよい。
【0087】
さらに、本発明のいくつかの実施形態による弁アセンブリに、1つ以上のフィルタが設
けられてもよい。例えば、高圧供給ポート144cおよび/またはアクチュエータポート
146aおよび146bに、フィルタが設けられてもよい。さらに、または他の形態にお
いて、排気ポート142aおよび142bに、フィルタが設けられてもよい。供給ポート
144cおよび/または排気ポート142aおよび142bにあるフィルタは、図18の
ベース601上および/または内に設けられてもよい。アクチュエータポート146aお
よび146bにあるフィルタは、主要ハウジング401の内外、バンジョーフィッティン
グ415aおよび415bの内外、および/またはコレット419aおよび419bに設
けられてもよい。フィルタを使用することで、弁オリフィスの填塞、および/または、弁
が閉じられたときに、弁フラップとそれぞれのオリフィスとの間の密封性の低減によって
、弁アセンブリの動作を劣化してしまう可能性のあるダスト、オイル、および/または水
などの汚染物質から弁アセンブリを保護してもよい。
【0088】
図24〜図26に、くさび形のバッフル741、フレーム711、およびリード717
を有するパッケージングされた弁チップ(図2に対して上述したように、弁チップ131
を含む)のさらなる実施形態を示す。図27に、フレーム711から分離した本発明のい
くつかの実施形態による電気リード717を示す。
【0089】
例えば、図24〜図26に示すように、本発明のいくつかの実施形態によるパッケージ
ングフレーム711は、本体713、ガスケット715、および電気リード717を含ん
でもよい。フレーム711は、ウィンドウを有してもよく、ウィンドウの周りには窪んだ
棚部があり、図5〜図6および/または図7〜図8に対して上述したように、トラフが棚
部を取り囲んでもよい。棚部とトラフとを組み合わせた幅は、およそ0.025インチ〜
およそ0.060インチの範囲のものであってもよい。さらに詳しく言えば、棚部とトラ
フとを組み合わせた幅は、およそ0.050インチ〜およそ0.060インチの範囲のも
のであってもよい。電気リード717は、打ち抜き金属で形成されてもよく、電気リード
717は、スズでめっきされてもよく(およそ150マイクロインチ)、次いで、金でめ
っきされてもよい(およそ40マイクロインチ)。本体713は、射出成形絶縁材料(プ
ラスチック材料、エラストマー材料、重合体、共重合体、および/またはそれらの誘導体
)で形成されてもよく、ガスケット715は、ゴム、ヴァイトン、および/またはシリコ
ーンなどの射出成形可撓性シーリング材料で形成されてもよい。ガスケット715により
、弁アセンブリの主要ハウジングに対して静的流体シールが与えられてもよい。
【0090】
さらに詳しく言えば、本体713は、金型のインサートとして電気リード717を与え
て、射出成形絶縁材料(プラスチック材料、エラストマー材料、重合体、共重合体、およ
び/またはそれらの誘導体)で形成されてもよい。さらに、ガスケット715は、2段階
ショット成形プロセスおよび/またはオーバーモールドプロセスを使用して、本体713
と一体に形成されてもよい。棚部は、流通状態になるように弁チップの上面と底面とを露
出させた状態にして、棚部によって片側の縁部で弁チップを支持できるように、本体71
3の周囲部分に対して窪ませて形成されてもよい。さらに、棚部は、引き続き設置された
弁チップもまた本体713内に窪ませて形成されるように、十分に窪ませて形成されても
よい。さらに、電気リード717の部分が、引き続き設置された弁チップとの電気的接続
(ワイヤボンディング、はんだバンプ形成、導電性エポキシ、または当業者に公知の他の
手段など)のために、ウィンドウに隣接して露出される。さらに、本体713の他の部分
を弁チップにより接近して装着させた状態で、棚部上に弁チップを設置するためのツール
のスペースが得られるように、棚部の部分に隣接して、本体713のノッチ725が設け
られてもよい。リード717を取り囲む本体713の部分は、ワイヤボンディングの先端
隙間を与えるために傾斜が付けられてもよい(例えば、およそ30度)。
【0091】
次いで、本体713のトラフに接着剤が与えられ、ウィンドウを取り囲む本体713の
棚部上に弁チップ131が設置されると、接着剤が完全に硬化するまで、トラフにより接
着剤を配置、定着、および/または拡散制御することができる。さらに詳しく言えば、お
よそ0.015インチの幅の接着剤ビーズが使用されてもよい。弁チップは、光センサ機
器を使用して、およそ0.005インチの精度で、本体713の棚部上に設置されてもよ
い。したがって、パッケージングフレームの本体713内に、指示標示が成形されてもよ
い。さらに詳しく言えば、「L」、「T」、「+」、または他の同様の文字に類似した外
観を有する垂直の交差線を含むように、指示標示が成形されてもよい。さらに、指示標示
は、およそ0.010インチの深さを有してもよい。
【0092】
本体713の棚部上に弁チップ131を固定するために使用される接着剤が、およそ1
時間、およそ摂氏150度(華氏302度)で硬化されてもよい。他の形態において、接
着剤は、長時間、低温で硬化されてもよい。例えば、本体713にポリカーボネートが使
用されてもよく、ポリカーボネートの融点温度は、およそ華氏430度〜およそ華氏48
0度の範囲のものであってもよい。しかしながら、本体713の変形を低減するために、
接着剤の硬化温度が、およそ華氏125度〜およそ華氏200度の範囲に維持されてもよ
い。他の形態において、接着剤として、UV硬化エポキシが使用されてもよい。
【0093】
図26に示す構造を与えるために、弁チップ131の露出縁部の周りで、本体713の
部分729が変形されてもよい。接着剤は、弁チップ131と本体713との間に流体シ
ールを与えてもよく、変形部分729が、本体713内に弁チップを固定してもよい。さ
らに詳しく言えば、本体713内に弁チップ131を保持するために、被加熱ツール(熱
カシメなど)を使用して、本体713の部分729が変形されてもよい。したがって、弁
チップ131の縁部が、一方側では、本体713の棚部によって、他方側では、本体71
3の変形部分729によって支持されてもよい。さらに、リード717に隣接した弁チッ
プ131の表面が、リード717に対して、およそ0.010インチ、さらに、ノッチ7
25、棚部、およびトラフを取り囲む本体713の表面に対して、およそ0.030イン
チだけ窪ませて形成されてもよい。
【0094】
弁チップ131上で、第1の入力パッド(第1の金ボンドパッドなど)に、全ての固定
電極が電気的に接続されてもよく、第2の入力パッド(第2の金ボンドパッドなど)に、
全ての可撓性電極が電気的に接続されてもよく、入力パッドは、(例えば、金ワイヤボン
ディングなどのワイヤボンディング、はんだバンプ形成、導電性エポキシ、または当業者
に公知の他の手段によって)本体713を介してウィンドウに隣接した電気リード717
のそれぞれの露出部分に電気的に接続されてもよい。弁チップ131の入力パッドと電気
リード717との間の電気的接続を保護するために、グローブトップポッティング731
が使用され得る。電気リード717の部分は、弁アセンブリの主要ハウジングとの電気的
結合用に、本体713の縁部上で露出される。
【0095】
他の実施形態によれば、パッケージングフレーム711は、弁チップ131とパッケー
ジングフレームの本体との間に流体シールを与えるために、図7および図8に対して上述
したものに類似したチップガスケットを使用してもよい。前述したように、本体713は
、射出成形絶縁材料(プラスチック材料、エラストマー材料、重合体、共重合体、および
/またはそれらの誘導体)で形成されてもよく、上述したガスケット715および追加の
チップガスケットは、ゴム、ヴァイトン、および/またはシリコーンなどの射出成形可撓
性シーリング材料で形成されてもよい。ガスケット715は、主要ハウジングに対して静
的流体シールを与えてもよく、チップガスケットは、上部に設置された弁チップに対して
、静的流体シールを与えてもよい。さらに、ガスケット715およびチップガスケットは
、2段階ショット成形プロセスおよび/またはオーバーモールドプロセスを使用して、本
体713と一体に形成されてもよい。チップガスケットの他の形態において、または追加
して、弁チップを棚部に固定するために、打ち込み接着テープが使用されてもよい。
【0096】
さらに、弁チップ131は、弁フラップ117を解放する前にパッケージングされても
よい。さらに詳しく言えば、弁フラップ117は、犠牲酸化物上に形成されてもよく、犠
牲酸化物は、パッケージングフレームに弁チップ131が組み立てられている間、維持さ
れてもよい。次いで、犠牲酸化物は、パッケージングフレームに著しいダメージを及ぼす
ことなく、ドライ(気相)HF除去を使用して除去されてもよい。さらに詳しく言えば、
パッケージングフレームは、ドライ(気相)HF除去からのダメージに耐性を含みること
があるヴァイトンおよび/または他の材料で形成されてもよい。
【0097】
他の形態において、弁チップの弁フラップが、複数の弁チップを含むウェハからダイシ
ングする前、ダイシング後であるがパッケージングする前、またはパッケージングした後
のいずれかに、ウェットHF酸エッチを使用して犠牲酸化物を除去することによって解放
されてもよい。さらに詳しく言えば、犠牲酸化物層は、およそ10分間、49%HF溶液
を使用して弁チップから除去されてもよく、ウェットエッチの後に、任意の残留HFおよ
び/または水を除去するために、それぞれ20分間、脱イオン(DI)水リンス、イソプ
ロピルアルコールリンス、および第1および第2のメタノールリンスが続いてもよい。ウ
ェット処理後、解放された弁フラップを有する弁チップは、任意の表面張力を低減するた
めの超臨界乾燥サイクルに含みて、メタノールが下塗りされてもよく、このときに表面張
力が低減されなければ、弁フラップと基板との間に静止摩擦が生じることがある。
【0098】
さらに詳しく言えば、弁チップは、ドライヤチャンバ内に装填され、メタノールで被覆
されてもよく、次いで、およそ1200psigの圧力でチャンバからメタノールを取り
去るために、液体CO2が使用されてもよい。メタノールが全て取り去られると、チャン
バは、CO2を液相から気相へと転移させるために超臨界点(およそ摂氏31度)を超え
て加熱され、CO2気体のシステムを排出するために、圧力が解放される。超臨界CO2
表面張力は極めて低いため、CO2は、液体から気体への転移に伴って弁フラップを引き
下げる可能性が高くない。市販および/またはカスタムの超臨界ドライヤが使用されても
よい。
【0099】
弁チップ上にある許容可能な数の弁フラップがうまく解放されていることを決定するた
めに、視覚検査を使用することもできる。特に、弁チップの表面は、弁フラップが解放さ
れ、弁チップが無通電にされるときに視認できるフラッパ下の露出シリコンとは色が異な
り、色の変動を検査することができる。他の形態において、解放後にウェハを通して光を
投影することができ、光検出器が、非解放(閉)および解放(開)弁チップ間の光差を検
出できる。いずれの例においても、検査を実行するために、機械視認システムを使用でき
る。
【0100】
さらに、図24〜図26に示す本発明のいくつかの実施形態によるパッケージングフレ
ームを成形するために使用するツールは、同じ外寸を有するパッケージングフレームが、
実質的に同じ金型ツールを使用して異なるウィンドウ寸法で成形されるように適応されて
もよい。例えば、異なるウィンドウサイズ、形状、および/または場所を与えるために異
なる金型リッドを使用して、異なるパッケージングフレームを形成するために、同じ金型
ベースを使用できる。したがって、パッケージングフレームは、異なるサイズの弁チップ
に対して効率的に作製されてもよい。さらに詳しく言えば、より低い流体流量能力を要す
る用途のより小さな弁チップには、より小さなウィンドウが設けられてもよく、ワイヤボ
ンディングに近接するように電気リードに隣接させて(中心に置くのではなく)、より小
さなウィンドウが設けられてもよい。異なる弁チップサイズに対して同じ外寸を有するパ
ッケージングフレームを設けることによって、同じ主要ハウジングが、異なる動作特性を
与えるように、異なる能力/サイズのパッケージングされた弁チップを収容してもよい。
【0101】
図24〜図26にさらに示すように、圧力スパイクを偏向し、および/または弁チップ
131の静電弁フラップ上の応力を低減するために、フレーム711の本体713上に、
くさび形のバッフル741が設けられてもよい。さらに詳しく言えば、バッフル741は
、可撓性弁フラップおよび入力パッドを含む弁チップ131の側に隣接した本体713上
に設けられてもよい。バッフル741を含むことによって、取り扱い中およびその後の組
み立て中に、弁チップ131の弁フラップ117が保護されてもよい。さらに、バッフル
741により、より多くの層流が弁チップ131を流れ、バッフルとともにパッケージン
グされた弁チップを含む弁アセンブリのシーケンス速度が高まり、および/またはシーケ
ンスが不要になることもある。バッフル741は、4つの一般に円形のオリフィス743
を有するように示されているが、異なる形状、構成、および/または配向が与えられても
よく、および/または、単一のオリフィスなどのより小数のオリフィスが与えられてもよ
い。
【0102】
バッフル741は、4つのピン745a〜bおよび747a〜bおよび熱カシメ動作を
用いて、フレーム711の本体713に付着してもよい。さらに詳しく言えば、ピン74
5a〜bは、フレーム711の本体713に成形され、バッフル741内に成形された貫
通孔749a〜bと係合するように構成されてもよい。ピン747a〜bは、バッフル7
41に成形され、フレーム711の本体713内に成形された貫通孔751a〜bと係合
するように構成されてもよい。図24〜図26に示すように、ピン745a〜bおよび7
47a〜bおよび貫通孔749a〜bおよび751a〜bを配設することによって、本体
713に対するバッフル741の所望の配向が与えられることで、アセンブリの誤差を低
減できる。言い換えれば、図24〜図26に示すピンおよび孔の配置により、くさび形の
バッフル741の比較的薄い部分が電気リード717に隣接して配設され、くさび形のバ
ッフル741の比較的幅広の部分が、電気リード717から離れて配設される。バッフル
741は、本体713に使用されるのと同じ材料で成形されてもよく、異なる材料が使用
されてもよい。
【0103】
バッフル741にある貫通孔749a〜bには、本体713の反対側にカウンターボア
(すなわち、より幅が広い部分)が設けられてもよく、本体713にある貫通孔751a
〜bには、バッフル741の反対側にカウンターボアが設けられてもよい。したがって、
ピン745a〜bおよび747a〜bは、貫通孔749a〜bおよび751a〜bのそれ
ぞれと係合されてもよく、本体713にバッフル741を固定するために、ピン上で熱カ
シメ動作が用いられてもよい。貫通孔にカウンターボアを設けることによって、熱カシメ
動作の結果としてバッフル741および/または本体713の外側面が著しく変形しない
ように、ピンから熱カシメ材料が移動する余地が与えられてもよい。
【0104】
図24〜図26にさらに示すように、バッフル741は、複数の貫通するオリフィス7
43を含んでもよい。さらに、バッフル741は、弁チップ131のフラッパ側に隣接し
て設けられてもよく、ガスケット715は、弁チップ131の裏側に隣接して設けられて
もよい。このように、弁チップ131の裏側は、高圧環境(チャンバなど)と連通しても
よく、バッフル741のオリフィス743は、比較的低圧の環境(チャンバなど)と連通
してもよく、弁チップ131は、高圧環境から弁チップを通って、バッフル741のオリ
フィス743を通って、低圧環境までの流れを許容または阻止してもよい。したがって、
バッフル741は、取り扱い中および/またはその後の組み立て中に、弁チップ131の
フラッパ側を保護してもよい。
【0105】
さらに、バッフル741は、弁チップ131の両端の圧力差を制御してもよいことで、
音波空気流および/または全入力圧力に対して開および/または閉するのに、弁チップ1
31のフラッパが不要になる。バッフル741を設けることによって、流れが制約されて
もよいように、および/または、弁を閉じなければならない圧力が低減されてもよいよう
に、バッフル741と弁チップ131との間にリザーバが設けられる。言い換えれば、パ
ッケージングされた弁チップの両端の全圧力降下が、弁チップ131の両端で全圧力降下
を感じることがないように、弁チップ131の両端の第1の圧力降下と、バッフル741
の両端の第2の圧力降下との間で分割されてもよい。バッフル741により、弁アセンブ
リで使用された弁チップ131の弁フラップは、低減された圧力に対して比較的短い期間
(例えば、100マイクロ秒未満)で開および/または閉できるようになってもよいため
、弁チップ131を通る流体の流れは、例えば、図4A〜Fに対して上述したような特定
のシーケンスステップを要することなく、「意のままに」方向転換されてもよい。他の実
施形態において、図4A〜Fのシーケンス動作は、さらに高い圧力で動作を与えるために
、バッフル741とともにパッケージングされた弁チップ131とともに使用されてもよ
い。
【0106】
弁チップ131およびアセンブリを通る背圧および流体の流れを制御するために、オリ
フィス743のサイズ、場所、および数が使用されてもよい。図24〜図26に示すよう
に、オリフィス743は、弁チップ131の外側の角に隣接して設けられてもよいが、オ
リフィス743の他の配向、位置、形状などが与えられてもよい。バッフル741を用い
て、弁チップ131の弁フラッパが、バッフル741および弁チップ131を含むアセン
ブリの両端の全圧力の一部のみに対して開および/または閉してもよく、乱流の期間が低
減されることがある。したがって、弁フラップを開および/または閉するための応答時間
が短縮されることもあり、機能が改良されることもあり、および/または信頼性が高めら
れることもある。さらに、シーケンスが不調になることもある。
【0107】
また、バッフル743がくさび形状であることで、主要ハウジング内にパッケージング
された弁チップを組み立てやすくなることもある。さらに詳しく言えば、くさび形状によ
り、ガスケット715の圧迫が始まる前に、弁ハウジングの対応するくさび形のエンクロ
ージャ内に、およそ3/4(すなわち、75%)の行程だけ、パッケージングされた弁チ
ップを挿入することができることもある。したがって、その後の組み立て中、ガスケット
715へのダメージが低減されることもある。
【0108】
図24〜図26に示すように、ガスケット715は、弁チップ131の背面に隣接し、
バッフル741とは反対側の本体713の側に設けられてもよい。このように、ガスケッ
ト715は、組み立て中、本体713に弁チップ131を固定するために使用された接着
剤、熱カシメ動作などから保護されてもよい。図24〜図26に示すようにガスケット7
15を設置することによって、ガスケット715とバッフル741との間の干渉が低減さ
れてもよい。
【0109】
さらに、電気リード717は、リードのワイヤボンド部分717aが、弁チップ131
に実質的に平行であるとともに、リードの外部部分717bが、弁チップ131に対して
実質的に垂直であるように、図27に示すように形成されてもよい。さらに、主要ハウジ
ングのリードとの相互接続を高めるために、リードの外部部分717b上に、ディンプル
717cが設けられてもよい。
【0110】
図24〜図26のパッケージングされた弁チップは、図28〜図34に対してさらに詳
細に記述するように、主要ハウジングに対して抜き差しできる。したがって、1つ以上の
パッケージングされた弁チップを含む弁アセンブリが、修理可能および/または適応可能
であってもよい。このように、弁チップが動作不良の状態にある弁アセンブリの修理は、
動作していないパッケージングされた弁チップを取り除き、新しいパッケージングされた
弁チップを挿入することによって行われてもよい。さらに、弁アセンブリの機能は、元の
パッケージングされた弁チップを、異なる特性(弁チップの異なる流量能力および/また
はサイズなど)を有する新しいパッケージングされた弁チップに取り替えることによって
変更されてもよい。
【0111】
図28〜図31に、本発明のいくつかの実施形態による主要ハウジング801を示す。
さらに詳しく言えば、図28に、主要ハウジング801および関連するコンポーネントの
分解図を示し、図31に、主要ハウジングの底面斜視図を示す。図31の底面図に示すよ
うに、主要ハウジング801は、図3および図4A〜Fに対して上述した弁アセンブリチ
ャンバ143a〜eを規定する。主要ハウジング801はまた、主要ハウジングの長さに
垂直な(図24〜図27に対して上述したような)パッケージングされた弁チップを収容
するように構成されたエンクロージャ803a〜dを含む。さらに、主要ハウジング80
1は、エンクロージャ803a〜dにあるパッケージングされた弁チップの金属リード7
17に信号を送信するために使用される導電リード805を含む。アセンブリのベース(
例えば、図37および図38に示す)に対して流体シールを与えるために、外周ベースガ
スケット807が含まれてもよく、主要ハウジングのリード805へ外部接続するための
シールを与えるために、PCBガスケット809が含まれてもよい。
【0112】
主要ハウジング801は、導電リード805をインサート成形して、絶縁材料(プラス
チック材料、エラストマー材料、重合体、共重合体、および/またはそれらの誘導体)を
射出成形することによって形成されてもよく、ガスケット807および/または809は
、2段階ショット成形プロセスおよび/またはオーバーモールドプロセスを使用して、可
撓性シーリング材料で形成されてもよい。さらに詳しく言えば、図3および図4A〜Fに
対して上述したように、成形ツールにより、高圧給気および低圧排気に対して5つの別々
のチャンバ143a〜eが作られる。主要ハウジングを射出成形するとき、チャンバ14
3a〜e間の内部孔の形成に対処できるように、孔が、ハウジングの外側に含まれてもよ
く、ハウジングの外側にある孔は、孔を密封するために接着、溶接、または貼り付けられ
てもよいプラグで密封されてもよい。
【0113】
図28〜図30に示すように、主要ハウジング801はまた、バンジョーフィッティン
グ815a〜b、Oリング817a〜b、およびコレット819a〜b(クイックコネク
トフィッティングおよび/またはカートリッジとも呼ばれる)を貼り付けてもよい。さら
に詳しく言えば、コレット819a〜bは、押し込み式のカートリッジであってもよい。
さらに詳しく言えば、バンジョーフィッティング815a〜bは、例えば、超音波溶接お
よび/または接着剤を使用して、主要ハウジング801に貼り付けられてもよく、バンジ
ョーフィッティング815a〜bは、弁アセンブリのチャンバ143bおよび143dと
流通状態にある。次いで、Oリング817a〜bおよびコレット819a〜bは、空気圧
式アクチュエータチャンバ163a〜b(図3に示す)との流通状態を与える空気管を保
持するために、バンジョーフィッティング815a〜bに挿入されてもよい。主要ハウジ
ング801は、流体の流れを制御するために、使用するパッケージングされたデバイスの
数およびその場所に応じて、3方弁または5方弁のいずれかを設けるために使用され得る

【0114】
上述したように、例えば、図24〜図26に示すように、パッケージングされた弁チッ
プを提供するために、フレームにマイクロ電子機械システム(MEMS)弁チップ131
がパッケージングされてもよい。弁アセンブリが適応可能および/または修理可能である
ように、主要ハウジング801のエンクロージャ803a〜dのそれぞれに対して、パッ
ケージングされた弁チップを選択的に抜き差ししてもよい。パッケージングされた弁チッ
プのガスケット715により、弁チップのそれぞれにある開口のみにエンクロージャ間の
流通状態が与えられるように、エンクロージャ803a〜dのそれぞれとの流体シールが
与えられる。さらに、パッケージングされた弁チップにある弁チップ131は、方向性を
有し、ガスケット715は、図4A〜Fに対して上述したチャンバ143a〜e間に流体
の流れを与えるために、パッケージングされた弁チップが主要ハウジング801において
配向されるように、特定のエンクロージャの所定の側と係合しなければならない。
【0115】
図32に示すように、エンクロージャ803a〜dの各々(図31に示す)は、図24
〜図27に対して上述したように、くさび形のバッフル741を含むそれぞれのパッケー
ジングされた弁チップを受け入れるためのくさび形のプロファイルを有してもよい。さら
に詳しく言えば、エンクロージャ803a〜dの各々は、ハウジング801のベース85
1に隣接して比較的幅が広く、エンクロージャがベース851から離れて延在するにつれ
て狭くなるプロファイルを有してもよい。したがって、エンクロージャ803a〜dの各
々は、それぞれのパッケージングされた弁チップ(くさび形のバッフル741を含む)を
収容するように構成されてもよく、パッケージングされた弁チップの狭い部分およびリー
ド717がハウジング内に延在し、パッケージングされた弁チップの幅広い部分が、ハウ
ジング801のベース851に隣接する。
【0116】
くさび形のパッケージの幅広い部分は、ハウジング内に最初に挿入することができない
ため、ハウジング内にパッケージングされた弁チップを誤って挿入する可能性を低減する
ことができる。例えば、エンクロージャがくさび形であることにより、くさび形のチップ
アセンブリを逆さにまたは横に挿入する可能性が低減されることもある。さらに、くさび
形のチップアセンブリがエンクロージャに後向きに挿入されると、ベース851がハウジ
ング801と適切に係合せず、および/またはハウジング801とのシールを形成しない
場合、完全な挿入が達成されないこともある。
【0117】
さらに、くさび形のパッケージは、パッケージのガスケット715の圧迫が始まる前に
、それぞれのくさび形のエンクロージャ内に、著しい部分(例えば、50%より多く、多
くの場合、75%程度)の行程だけ挿入されてもよい。したがって、ガスケット715へ
のダメージを低減でき、および/または、くさび形のパッケージとくさび形のエンクロー
ジャとの間に、改良された流体シールが設けられることもある。
【0118】
上述したように、弁チップをパッケージングするために使用されるフレームのウィンド
ウの内寸は、パッケージングされた弁チップアセンブリの外寸を変更することなく、異な
るサイズの弁チップを収容できるように変更され得る。このように、同じ主要ハウジング
801が、異なる流量能力特性を有するエンクロージャ803a〜dにパッケージングさ
れた弁チップアセンブリを収容してもよい。言い換えれば、MEMS弁チップのサイズは
、パッケージングされた弁チップの同じ包絡線形状を維持しながら、異なる流量特性(例
えば、およそ0.001Cv〜およそ10Cvの範囲)を与えるように変更されてもよい

【0119】
さらに、パッケージングされた弁チップの縁部上にある金属リード717の露出部分と
、主要ハウジング801の対応するリード805とを係合させて、弁チップの固定および
可撓性電極を主要ハウジング801のエンクロージャ803a〜d内に差し込んだ状態で
、主要ハウジングの外側からの電気信号の通信を行ってもよい。
【0120】
図33は、4つのパッケージングされた弁チップ、電子機器サブアセンブリ1001、
および主要ハウジング801の非金属部分を除外したベース851を含む弁アセンブリを
示す。したがって、主要ハウジング801の電気リード805は視認でき、主要ハウジン
グの電気リード805とパッケージングされた弁アセンブリの電気リード717との結合
も視認できる。
【0121】
図33に示すように、パッケージングされたチップアセンブリのリード717と接触す
る電気リード805の部分(またはタブ)が、リード805の長さに対して平行に(およ
び主要ハウジング801の長さに対して平行に)設けられてもよいように、電気リード8
05の各々に湾曲部が設けられてもよい。したがって、リード717と接触する電気リー
ド805の部分は、強度を追加するために、その両端で支持されてもよい。さらに、主要
ハウジングのエンクロージャ内にパッケージングされたチップアセンブリが挿入されると
、パッケージングされたチップアセンブリのリード717は、挿入中にガスケット715
が圧迫されるときに、リード805のタブに沿って後ろおよび/または前にスライドして
もよい。このように、リード717および805の間の電気的結合の信頼性を高めること
ができる。
【0122】
さらに、マイクロバルブを保護するために、チャンバ143a〜eの1つ以上に、フィ
ルタが設けられてもよい。例えば、図34に示すように、チャンバ143bおよび143
cに、排気フィルタ1041が設けられてもよく、チャンバ143cに、入力フィルタ1
043が設けられてもよい。チャンバ143cのフィルタが、高圧供給からの粒子および
/または他のデブリからマイクロバルブを保護してもよく、チャンバ143bおよび14
3dにあるフィルタが、ポートからアクチュエータへ入り込んだ粒子および/または他の
デブリからマイクロバルブを保護してもよい。フィルタ1041および/または1043
は、ハウジング801と一体に製造されてもよく、および/または、フィルタ1041お
よび/または1043は、ハウジング801とは別々に製造されてもよい。例えば、フィ
ルタの1つ以上は、多孔性プラスチックフィルタ、多孔性金属フィルタ、ペーパーフィル
タ、乾燥フィルタ、合体フィルタ、ファイバフィルタ、薄膜フィルタ、メッシュフィルタ
/セパレータ、ミストセパレータ、ベーンセパレータ、サイクロンセパレータ、下降流セ
パレータ、レインアウトセパレータ、垂直流セパレータ、および/または水平セパレータ
であってもよい。
【0123】
入力フィルタ1043は、顧客によって与えられる高圧供給をフィルタリングするため
に使用されてもよい。高圧供給は、ハウジング801の外側でフィルタリングされてもよ
いが、弁の据え付け中に高圧供給内に有害な粒子が入り込むこともあり、および/または
、任意の外部フィルタリングから下流に入り込むこともある。一例として、入力フィルタ
1043は、Teflon(登録商標)テープの粒子、パイプシーラント、および/また
は顧客の高圧供給フィルタ/レギュレータから下流の高圧供給パイプに存在する可能性の
ある他の粒子などの材料を捕らえるように構成されてもよい。したがって、供給経路にお
ける弁チップへのダメージが低減されることもある。さらに、入力フィルタ1043は、
空気が全ての方向に流れるように構成されてもよい。したがって、フィルタの1つのエリ
アが、汚染物質で閉塞された状態になれば、空気は、流れを著しく制限することなく、フ
ィルタの隣接したエリアに流れることができる。ハウジング801にある供給フィルタ1
043を示したが、供給フィルタ1043の代わりに、および/または、それに追加して
、他のフィルタが設けられてもよい。例えば、ベース851に、および/または、ベース
に結合された供給ラインに供給フィルタが設けられてもよい。
【0124】
排気フィルタ1041は、作動の結果として発生した粒子を含む可能性のあるアクチュ
エータの排気をフィルタリングするために使用されてもよい。例えば、アクチュエータの
排気は、乾燥した潤滑剤、シール、ロッドベアリング、および/またはアクチュエータ本
体の材料の微粒子を含むこともある。このような粒子をアクチュエータからフィルタリン
グすることによって、排気経路にある弁チップへのダメージを低減することができる。さ
らに、排気フィルタ1041は、空気が全ての方向に流れるように構成されてもよい。し
たがって、フィルタの1つのエリアが、汚染物質で閉塞された状態になれば、空気は、流
れを著しく制限することなく、フィルタの隣接したエリアにを流れることができる。ハウ
ジング801にある排気フィルタ1041を示したが、排気フィルタ1041の代わりに
、および/または、それに追加して、他のフィルタが設けられてもよい。例えば、排気フ
ィルタは、バンジョーフィッティング815a〜b、コレット819a〜b、および/ま
たは空気圧式アクチュエータに設けられてもよい。
【0125】
バッフル741を使用して、バッフルと関連する弁チップとの間にバッフルチャンバが
設けられてもよく、取り扱いおよび/または組み立て中に、バッフルチャンバで弁チップ
の弁フラップが物理的に保護される。さらに、バッフルにあるオリフィスは、弁チップの
弁フラップにかけられた最大力が低減されるように、流体の流れを十分に制約してもよい
。さらに、バッフルチャンバの容積は、弁チップを流れる流体の層流がより迅速に得られ
、弁フラップの疲労が低減され得るように、弁ハウジングの関連するチャンバに対して十
分に小さいものであってもよい。このように、バッフルおよびシーケンス動作(図4A〜
Fに対して記述)は、疲労低減、流れの改良などのために、弁チップが動作し得る圧力を
増大させるために、別々に、または組み合わせて使用できる。
【0126】
さらに、異なるサイズのオリフィスを有するバッフルが、同じ弁アセンブリの異なる弁
チップに対して与えられてもよい。例えば、図34の5方弁には、アクチュエータポート
内により多くの流れを与えるバッフル741b〜cと、アクチュエータポートからのより
制約された流れを与えるバッフル741aおよび741dとが設けられてもよい。比較的
滑らかなピストン運動が与えられてもよく、および/または最大ピストン速度が低減され
てもよい。
【0127】
図35〜図36に、本発明のいくつかの実施形態による弁アセンブリの電子機器サブア
センブリ1001を示す。さらに詳しく言えば、電子機器サブアセンブリ1001内のプ
リント回路基板が、主要ハウジング801に含まれた弁チップ131の動作を制御するた
めに使用される電子回路、および/またはソフトウェア、および/またはファームウェア
を含んでもよい。例えば、プリント回路基板は、プログラマブルロジックコントローラ(
PLC)などのリモートデバイスによって命令されると、図4A〜Fに対して上述した動
作に従って弁チップ131を制御および/または駆動するために、電子回路および/また
はソフトウェアを含んでもよい。
【0128】
プリント回路基板は、集積回路チップ、レジスタ、コンデンサ、および/またはインダ
クタを含んでもよい。さらに、プリント回路基板上のリードにより、主要ハウジング80
1のリード805との電気的結合が得られてもよく、コネクタ1005(5ピンモレック
スコネクタなど)により、PLCなどのリモートコントローラとの電気的接続が得られて
もよい。電子機器サブアセンブリは、ジャンパ、ディップスイッチ、シャント、ヒューズ
などの手段を使用して選択された1つの特定のプログラミング特性を用いて、メモリ(R
OM、PROM、EPROM、EEPROMなど)に規定される複数の異なる動作特性を
与えるように構成されてもよい。さらに詳しく言えば、図41〜図44、図45A〜B、
および図46A〜Bに対して以下に記述するように、プリント回路基板は、1つ以上のカ
スタム回路(例えば、1つ以上の特定用途向け集積回路ASICデバイスを含む)を含ん
でもよい。2004年7月23日に出願され、「Methods Of Operati
ng Electrostatically Actuated Microvalve
Assemblies And Related Structures」という発明
の名称のKevin Douglasらの米国仮特許出願第60/590,699号明細
書(以下、「Douglasら」)に、弁アセンブリおよび/またはその電子機器サブア
センブリのさらなる動作について記述されている。同仮特許出願の内容全体を引用するこ
とにより本明細書の一部をなすものとする。
【0129】
通常動作中、電子機器サブアセンブリ1001は、コネクタ1005を介して制御信号
とともに動作電力を受けてもよい。また、電力異常が発生した場合、電子機器サブアセン
ブリが弁チップ131を所定のデフォルト条件にシーケンスすることができるように、バ
ッテリー1013などの代替電源が与えられてもよい。図35および図36にバッテリー
を示すが、他の代替電源(容量格納デバイスおよび/または燃料電池など)が使用されて
もよい。図35および図36に示すように、バッテリー1013は、バッテリーが取り替
えられるように、ヒンジ式の電池室カバー1015に設けられてもよい。ヒンジ1017
により、電池室カバーが開閉するようにしてもよく、ガスケット1019が、バッテリー
の電池室の外側にある汚染物質および/または湿気からバッテリー1013を保護しても
よい。バッテリーの電池室は、一体カバー1015およびガスケット1019を設けるた
めに、2段階ショットプロセスを使用して形成されてもよい。ディスクタイプのバッテリ
ーの場合、端子1021が、サブアセンブリ1001の電子機器とバッテリー1013と
の間の電気的結合を与えてもよい。さらに、電子機器サブアセンブリは、外部供給電力を
使用した通常動作中、バッテリーを充電するように構成された回路を含んでもよい。した
がって、バッテリーの寿命が延びる場合もある。
【0130】
さらに、表示灯1023(発光ダイオードなど)が、現行の動作モード、外部電源の状
態、バッテリー状態などの指示を与えてもよい。さらに、手動制御機能コンタクト対10
25が、拡張または後退位置のいずれかまで関連するアクチュエータを手動で駆動するた
めに使用されてもよい。例えば、第1の対の手動制御機能コンタクトが、関連するアクチ
ュエータを後退位置へ手動で駆動するために、ドライバの先端または他のツールで電気的
に短絡されてもよく、さらに、第2の対の手動制御機能コンタクトが、関連するアクチュ
エータを拡張位置へ手動で駆動するために、ドライバの先端(または他のツール)で電気
的に短絡されてもよい。
【0131】
電子機器サブアセンブリ1001はまた、弁チップ電極を駆動するために使用される高
電圧駆動回路(多段階チャージポンプなど)を含んでもよい。例えば、コネクタ1005
を介して、24Vの外部電源が与えられてもよく、高電圧駆動回路が、ハウジング801
のリード805、および弁チップのリード717を介して、弁チップ電極を駆動するため
に使用される150Vの出力を発生してもよい。プリント回路基板はまた、一対の直列接
続された対向するツェナーダイオードなどの過渡電圧抑制器(TVS)を含んでもよい。
【0132】
電子機器サブアセンブリのコントローラが、外部電源をモニタし、外部電源の中断を検
出すると、弁チップ131a〜dを所定のデフォルト条件に進めて、代替電源から得られ
たエネルギーを用いて、そのデフォルト条件を保つように構成されてもよい。例えば、外
部電源の中断を検出すると、弁チップ131a〜dの現行条件が維持されてもよい。他の
形態において、外部電源の中断を検出すると、コントローラは、チャンバ143a〜eの
各々の間での流通が阻止されるように、弁チップ131a〜dを閉じてもよい。別の形態
において、外部電源の中断を検出すると、コントローラは、弁チップ131b〜cを閉じ
、弁チップ131aおよび131dを開いてもよい。さらなる別の形態において、外部電
源の中断を検出すると、コントローラは、弁チップ131aおよび131dを閉じ、弁チ
ップ131b〜cを開いてもよい。
【0133】
プリント回路基板を含む電子機器サブアセンブリ1001は、図35および図36に示
すように、例えば、オーバーモールドプロセスを用いて、絶縁材料(プラスチック材料、
エラストマー材料、重合体、共重合体、および/またはそれらの誘導体)に封入されても
よい。さらに詳しく言えば、電子機器を保護するために、比較的低い温度および圧力で硬
化可能なエポキシが使用されてもよい。電子機器サブアセンブリのリードが主要ハウジン
グ801のリード805と係合するように、主要ハウジング801上に装着する外部形状
の封入された電子機器サブアセンブリが与えられてもよい。
【0134】
例えば、5ピンコネクタ1005は、電力(Vcc)入力接続、接地(GND)入力接
続、AおよびB入力制御接続、および電力状態出力接続を与えてもよい。さらに、手動制
御機能コンタクト1025の各対は、不慮の接触の可能性を低減するために、オーバーモ
ールド成形されたハウジングに窪ませて形成されてもよい。さらに、手動制御機能コンタ
クトの対には、ハウジングのアクチュエータポート番号に対応するように、バッテリーカ
バーの隣接する部分上に、「2」および「4」のラベルがそれぞれつけられてもよい。
【0135】
さらに、オーバーモールドの拡張部888が、その後の組み立て中にベースおよびハウ
ジングに対して電子機器サブアセンブリ1001の設置を誘導するように構成されてもよ
い。さらに詳しく言えば、拡張部888は、図37〜図38に対して以下に記述するベー
スの対応するスロットと係合してもよい。さらに、電子機器サブアセンブリ1001の溝
885は、図39および図40に対して記述したような保持クリップと係合するように構
成されてもよい。
【0136】
図37および図38に、本発明のいくつかの実施形態による弁アセンブリのベース85
1を示す。ベース851は、金属鋳造プロセスを用いて形成されてもよい。さらに詳しく
言えば、ベース851は、アルミニウムやステンレス鋼などの金属で形成されてもよく、
排気ポート142a〜bおよび供給ポート144cは、螺装されたねじ孔であってもよい
。主要ハウジング801をベース851に固定するために、さらなるねじ孔853a〜b
が使用されてもよい。さらに、弁アセンブリを取り付けるためのベースに、隙間および/
または取り付け孔855(ポートに垂直および/または平行)が設けられてもよい。さら
に、連通スロット857が、ねじ孔と主要ハウジング801にあるそれぞれのチャンバと
の間に比較的狭い開口を設ける。
【0137】
ベースとして鋳造金属を使用することによって、孔にあるねじ筋の完全性がより容易に
維持される場合もある。さらに、保護および/または美的目的のために、鋳造アルミニウ
ムベース上にエポキシ仕上げが施されてもよい。他の形態において、ベース851は、螺
装された場所で金属インサートを使用して、射出成形された材料(プラスチック材料、エ
ラストマー材料、重合体、共重合体、および/またはそれらの誘導体)で形成されてもよ
い。図37に示すように、ベース851の中子に溝889が形成されてもよく、溝889
は、電子機器サブアセンブリ1001の拡張部888を収容するように構成されてもよい
。溝887は、図39および図40に対して以下に記述するように、保持クリップと結合
するように、ベース851に形成されてもよい。
【0138】
さらに、排気ポート142a〜bおよび供給ポート144cは、平底タップドリルで穴
があけられた後、雌ねじが切られてもよい。さらに、排気ポート142a〜bの連通スロ
ット857は、中心から外れて形成されてもよい。したがって、排気ポートが、弁チャン
バのそれぞれに対して中心に位置する必要がないため、弁アセンブリの長さが低減される
こともある。
【0139】
主要ハウジング801(図31および図32に示す)の底面にあるエンクロージャ内に
パッケージングされた弁チップ(例えば、図24〜図26に示す)を差し込み、ねじ86
1を使用してベース851に主要ハウジング(パッケージングされた弁チップを含む)を
固定し、図39および図40に示すように、U字状の保持クリップ881を使用して、主
要ハウジング801およびベース851に電子機器サブアセンブリ1001を取り付ける
ことによって弁アセンブリを完成してもよい。さらに詳しく言えば、U字状の保持クリッ
プ881は、コンポーネントを固定するために、主要ハウジング801の溝883、電子
機器サブアセンブリ1001の溝885、およびベース851の溝887と結合するよう
に構成されてもよい。さらに、電子機器サブアセンブリ1001の拡張部888は、ベー
ス851のスロット889と係合して整列するように構成されてもよい。
【0140】
同じ主要ハウジング、ベース、および電子機器サブアセンブリは、5方、4方、3方、
または2方弁の動作用に構成され得る。5方動作の場合、図4A〜Fに対して上述したよ
うに、例えば、図34に示すように、主要ハウジングの底部のそれぞれのエンクロージャ
内に、4つのパッケージングされた弁チップが差し込まれてもよい。3方弁動作の場合、
電子機器サブアセンブリから最も離れた2つのエンクロージャの各々内に、パッケージン
グされた弁チップが差し込まれてもよく、チャンバ143d〜eが永久に密封されるよう
に、電子機器サブアセンブリに最も近い2つのエンクロージャ内に、シーリングプラグ4
13が差し込まれてもよい。上述したように、同じ電子機器サブアセンブリが、ジャンパ
、スイッチ、シャント、ヒューズ、または製造中および/または製造後に設定可能な他の
選択デバイスを使用してなされた選択に応じて、メモリ(ROM、PROM、EPROM
、EEPROMなど)に規定される複数の動作モードの1つを与えるように構成されても
よい。例えば、スイッチ、シャント、ヒューズ、および/またはジャンパのセッティング
に応じて、5方、4方、3方、または2方動作のいずれかを制御するように、同じ電子機
器サブアセンブリを使用することができる。例えば、Douglasらのものには、3方
および5方弁の動作が記述されている。
【0141】
さらなる他の形態において、主要ハウジング、ベース、および電子機器サブアセンブリ
は、4方および/または2方弁動作用に構成することができる。4方動作の場合、ベース
は、排気チャンバ143aおよび143eと同じ排気ポートとの間に流体結合が与えられ
るように修正されてもよい。他の方法では、4方動作には、図4A〜Fに対して上述した
ように、4つの弁チップが与えられてもよい。他の形態において、一方向のオン/オフ流
れデバイスを与えるために、単一の弁チップを用いて、2方動作が与えられてもよい。1
つの弁チップと、他の弁チップの代替であるプラグとを用いて、図28〜図31のコンポ
ーネントを使用して、2方デバイスを与えることもできる。他の形態において、単一の弁
チップに対して、1つの入力ポート、1つの出力ポート、および1つのエンクロージャを
有するより小さなハウジングを用いて、2方デバイスを与えることもできる。
【0142】
本発明のいくつかの実施形態によれば、カスタム回路(例えば、ASICとも呼ばれる
1つ以上の特定用途向け集積回路を含む)を使用して、図14〜図17および/または図
35〜図36に対して上述した電子機器サブアセンブリの電気的機能が与えられてもよい
。図41は、本発明のいくつかの実施形態による回路2001の機能ブロックを示すブロ
ック図であり、図42は、図41の回路2001を含むプリント回路基板の要素を示す略
図である。
【0143】
図41に示すように、回路2001は、電力調整/制御回路2011、高電圧発生回路
2013、バッテリー検出/制御回路2015、デグリッチ/デバウンス論理回路201
7、シーケンスコントローラ(状態機械)回路2019、高電圧(HV)出力レベルシフ
タ回路2021、コンフィギュレーション回路2023、反転タイミング/制御回路20
25、および発光ダイオード(LED)ドライバ回路2027を含んでもよい。図示した
ように、電力調整/制御回路2011は、図14〜図17のコネクタ509のそれぞれを
通して、または図35〜図36のコネクタ1005のそれぞれを通して、外部電源VDD
および接地GND信号を受信してもよい。同様に、デグリッチ/デバウンス論理回路20
17は、図14〜図17のコネクタ509のそれぞれを通して、または図35〜図36の
コネクタ1005のそれぞれを通して、入力制御信号AおよびBを受信してもよい。バッ
テリー検出/制御回路2015は、バッテリー(図14〜図17のバッテリー513また
は図35および図36のバッテリー1013など)からバッテリー電源VBatおよび接
地GBat信号を受信してもよい。
【0144】
HV出力レベルシフタ回路2021の出力F1〜F4およびHComOおよびHCom
Eは、弁アセンブリの弁チップを駆動するために使用され、出力F1〜F4およびHCo
mOおよびHComEは、主要ハウジングのリード(図13および図20のリード405
、または図31および図33のリード805などを介して)を介して弁チップのそれぞれ
に結合される。さらに詳しく言えば、弁アセンブリの弁チップは、第1(電子サブアセン
ブリから最も離れた位置にある)から第4(電子機器サブアセンブリに最も近い位置にあ
る)として識別されてもよく、高電圧出力F1〜F4は、第1から第4の弁チップのそれ
ぞれに印加され、高電圧共通奇数HComO信号は、第1および第3の弁チップに印加さ
れ、高電圧共通偶数HComE信号は、第2および第4の弁チップに印加される。
【0145】
コンフィギュレーション論理回路2023は、接地または浮動のいずれかであってもよ
いコンフィギュレーション選択信号C1〜C3を受信してもよい。図42に示すように、
回路2001は、プリント回路基板上に設けられてもよく、コンフィギュレーション選択
信号/ピンC1〜C3の各々は、ジャンパJ1〜J3または浮動のそれぞれを通して(そ
れぞれのジャンパを取り除くことによって)、接地に結合される。他の形態において、そ
れぞれのコンフィギュレーション選択信号/ピンC1〜C3の接地へのトレースは、それ
ぞれのコンフィギュレーション選択信号/ピンが接地または浮動のいずれかであるように
するために、パッケージング前に維持またはカットされてもよい。さらに、LEDドライ
バ回路2027の出力LED−AおよびLED−Bは、それぞれのLED1023を駆動
してもよい。
【0146】
図41および図42のカスタム回路は、結果的に得られる弁アセンブリを、従来のソレ
ノイド駆動弁のドロップイン代替品として使用するように構成されてもよい。したがって
、電子機器サブアセンブリの物理的および電気的インタフェースは、従来のソレノイド駆
動弁に使用される物理的および電気的インタフェースに準拠したものであってもよい。例
えば、デグリッチ/デバウンス論理回路2017は、ソレノイド駆動弁に使用される入力
制御信号AおよびBを受信するように構成されてもよい。図41および図42に示すよう
に、4つの別々の高電圧出力信号F1〜F4が与えられてもよく、各弁チップの負荷が、
ヒステリシス付きコンデンサVC1〜VC4として効率的にモデリングできる。このよう
に、コンデンサVC1〜VC4は、電子機器サブアセンブリにあるプリント回路基板上に
設けられた要素とは対照的に、主要弁ハウジングに設けられた弁チップを表す。さらに、
高作動電圧は、チャージポンプ、インダクタ回路、および/またはそれらの組み合わせ、
および/または当業者に公知の他の回路を使用して発生されてもよい。
【0147】
高電圧発生回路2013は、低電圧源(24ボルトの外部電源信号VDDおよび/また
は3ボルトのバッテリー電源信号VBatなど)を、200ボルトDC信号などの高電圧
信号に変換するように構成されてもよい。例えば、HV発生回路2013は、回路200
1上に設けられた一連のチャージポンプを含んでもよい。さらに、または、図41および
図42に示すような他の形態において、回路2001のサイズおよび/またはコストを低
減させながら、高電圧信号を発生させるために使用する1つ以上のブーストコンバータを
提供するために、外部インダクタコイルLLおよびLHが、外部レジスタRLおよびRH
と並列に設けられてもよい。さらに、このように発生させた高電圧の絶対値は、異なる用
途で使用する異なる作動電圧に順応するように、および/または、製造変動から得られた
異なる回路(ASICなど)の特性の変動に順応するように調節されてもよい。その結果
得られる高電圧は、高電圧発生回路2013が活性のときを制御するために、HV発生回
路2013のコンパレータとともに使用されるデバイダの一部として、レジスタHVAR
を使用して調節されてもよい。
【0148】
一次電源がなくなると(例えば、外部電源信号VDDがなくなると)、回路2001を
含む電子機器サブアセンブリが、弁アセンブリが、ある状態を維持するか、または所望の
状態へ転移できるように構成されてもよい。したがって、回路を含む電子機器サブアセン
ブリは、外部電源信号VDD(24ボルト供給であってもよい)の損失中、無期限に弁チ
ップを所望の状態に維持しながら、静電作動式弁チップを介した漏出を解消するために、
バッテリー(図15〜図17のバッテリー513、図36のバッテリー1013、および
/または図42のバッテリー3013など)から十分なエネルギーを供給するように構成
されてもよい。
【0149】
電力損失を検出すると、特定の用途および電力損失時の入力の状態に応じて、高電圧出
力信号F1〜F4を所定の条件に切り換えるためのエネルギーが必要な場合もある。DC
外部電源信号VDDが損失および/または中断すると、高電圧出力信号F1、F2、F3
、および/またはF4を維持するためのエネルギーを供給するために、比較的安価な3ボ
ルトリチウム一次バッテリーが使用されてもよい。他の形態において、3.0〜4.2ボ
ルトの範囲にある電圧出力を有する充電式リチウムイオンバッテリーが使用されてもよく
、回路2001は、外部電源信号VDDが存在するとき、バッテリーを充電するように構
成される。
【0150】
外部電源信号VDDが利用可能な状態の通常動作中、デグリッチ/デバウンス論理回路
2017は、入力制御信号AおよびBを受信および/またはフィルタリングしてもよく、
デグリッチ/デバウンス回路2017は、シーケンスコントローラ2019に入力制御信
号AおよびBを与えてもよい。外部電源信号VDDが利用可能な場合、シーケンスコント
ローラ回路2019は、入力制御信号AおよびBに応じて、およびコンフィギュレーショ
ン信号C1〜C3によって規定される回路コンフィギュレーションに応じて、HV出力レ
ベルシフタ回路2021の動作を命じる。外部電源信号VDDの損失中、バッテリー検出
/制御回路2015は、電力の損失を検出してもよく、電力損失信号が、検出/制御回路
2015によって発生され、シーケンスコントローラ回路2019に与えられてもよい。
外部電源信号VDDの損失中、シーケンスコントローラ回路2019は、(入力制御信号
AおよびBに関係なく)コンフィギュレーション信号C1〜C3によって規定された電力
損失モードに応じて、HV出力レベルシフタ回路2021の動作を命じる。
【0151】
外部電源信号VDDの損失中の動作は、バッテリーから利用可能なエネルギーが制限さ
れているため、回路2001の様々なコンポーネントの動作に影響を及ぼすこともある。
言い換えれば、回路2001のコンポーネントの1つ以上は、バッテリーの寿命を延長す
るために、信号VDDの損失中に低電力モードで動作するように構成されてもよい。例え
ば、HV出力レベルシフタ回路2021は、低漏出動作を与えるように構成されてもよく
、HV発生回路2013の高電圧発生発振器が、信号VDDの損失中に「必要に応じて」
動作されてもよく、および/またはLEDドライバ回路2027は、信号VDDの損失中
に漏出専用モードを与えるように構成されてもよい。バッテリーから流れる電流を低減す
ることによって、信号VDDの損失中にバッテリーを使用可能な期間を延長することがで
きる。
【0152】
さらに、バッテリー検出/制御回路2015は、低バッテリー電圧を検出し、例えば、
LED1023の一方または両方を点滅させることによって、バッテリーを取り替える必
要があることを指示するように構成されてもよい。さらに詳しく言えば、バッテリー検出
/制御回路2015は、定格負荷の下でバッテリー電圧を周期的にサンプリングしてもよ
く、バッテリー検出/制御回路2015は、(異なるバッテリータイプに順応するために
)バッテリー電圧信号VBatがおよそ2ボルトに下がると、バッテリーの取り替えが必
要になることを指示してもよい。例えば、バッテリー検出/制御回路2015は、少なく
ともおよそ10MΩの定格負荷を使用して、バッテリー電圧をサンプリングしてもよい。
【0153】
図43の表1に、(図41および図42に示す回路2001を含む電子機器サブアセン
ブリの)入出力間の論理関係が与えられる。指数関数的な増減(トランジスタを介して充
電および放電したコンデンサ)が、静電作動式弁チップを駆動するのに十分な場合がある
。しかしながら、本発明のいくつかの実施形態によれば、波形成形(意図的なオーバーシ
ュートおよび設定電圧など)が与えられてもよい。図43の表1において、Xは、それぞ
れの信号の「無関係」条件を表す。しかしながら、入力制御信号Aおよび/またはBの一
方または両方に対して、「無関係」条件が指示される場合、入力制御信号は、常に高電圧
または低電圧へ駆動されてもよい。
【0154】
図43の表1に示すように、コンフィギュレーション信号C1およびC2が接地される
(0として示す)ことによって、5方3位置シリンダポートの排気コンフィギュレーショ
ンが与えられてもよい。信号VDDが存在する場合の通常動作中、高電圧出力信号F1〜
F4(0は開いた状態の弁を示し、1は閉じた状態の弁を示す)、およびLED出力信号
LED−AおよびLED−B(0はオフを示し、1はオンを示す)が示すように入力制御
信号AおよびBに応答して駆動されてもよい。コンフィギュレーション信号C3が接地さ
れ、信号VDDが中断されると、HV出力信号F1〜F4は、入力信号AおよびBの条件
に関係なく、第1および第4の弁チップが開かれ、第2および第3の弁チップが閉じられ
る(すなわち、両方のシリンダポートが排気される)ように、「00」状態に駆動されて
もよい。コンフィギュレーション信号C3が浮動し(1として示す)、信号VDDが中断
されると、HV出力信号F1〜F4は、入力信号AおよびBの条件に関係なく、電力中断
時の最後の状態に保持されてもよい。
【0155】
コンフィギュレーション信号C1が接地(0として示す)され、コンフィギュレーショ
ン信号C2が浮動(1として示す)する状態を与えることによって、5方3位置の全ての
ポートが阻止されたコンフィギュレーションが与えられてもよい。信号VDDが存在する
場合の通常動作中、高電圧出力信号F1〜F4(0は開いた状態の弁を示し、1は、閉じ
た状態の弁を示す)、およびLED出力信号LED−AおよびLED−B(0はオフを示
し、1はオンを示す)が、示すように入力制御信号AおよびBに応答して駆動されてもよ
い。コンフィギュレーション信号C3が接地され、信号VDDが中断されると、HV出力
信号F1〜F4は、入力信号AおよびBの条件に関係なく、弁チップの全てが閉じられる
(すなわち、両方のシリンダポートが、高圧および排気ポートから隔離される)ように、
「00」状態に駆動されてもよい。コンフィギュレーション信号C3が浮動し(1として
示す)、信号VDDが中断されると、HV出力信号F1〜F4は、入力信号AおよびBの
条件に関係なく、電力中断時の最後の状態に保持されてもよい。
【0156】
コンフィギュレーション信号C1が浮動(1として示す)し、コンフィギュレーション
信号C2が接地(0として示す)される状態を与えることによって、5方3位置のシリン
ダポートが通電されたコンフィギュレーションが与えられてもよい。信号VDDが存在す
る場合の通常動作中、高電圧出力信号F1〜F4(0は開いた状態の弁を示し、1は閉じ
た状態の弁を示す)、およびLED出力信号LED−AおよびLED−B(0はオフを示
し、1はオンを示す)が、示すように入力制御信号AおよびBに応答して駆動されてもよ
い。コンフィギュレーション信号C3が接地され、信号VDDが中断されると、HV出力
信号F1〜F4は、入力信号AおよびBの条件に関係なく、第1および第4の弁チップが
閉じられ、第2および第3の弁チップが開かれる(すなわち、両方のアクチュエータポー
トが通電される)ように、「00」状態に駆動されてもよい。コンフィギュレーション信
号C3が浮動し(1として示す)、信号VDDが中断されると、HV出力信号F1〜F4
は、入力信号AおよびBの条件に関係なく、電力中断時の最後の状態に保持されてもよい

【0157】
コンフィギュレーション信号C1およびC2が浮動(1として示す)するという状態を
与えることによって、5方2位置のコンフィギュレーションが与えられてもよい。この場
合、1つの入力制御信号Bしか使用されず、したがって、入力制御信号Aは、「無関係」
条件にある。信号VDDが存在する場合の通常動作中、高電圧出力信号F1〜F4(0は
開いた状態の弁を示し、1は閉じた状態の弁を示す)、およびLED出力信号LED−A
およびLED−B(0はオフを示し、1はオンを示す)が、示すように入力制御信号Bに
応答して駆動されてもよい。コンフィギュレーション信号C3が接地され、信号VDDが
中断されると、HV出力信号F1〜F4は、入力信号AおよびBの条件に関係なく、第1
および第3の弁チップが開かれ、第2および第4の弁チップが閉じられるように、「0」
状態に駆動されてもよい。コンフィギュレーション信号C3が浮動し(1として示す)、
信号VDDが中断されると、HV出力信号F1〜F4は、入力信号AおよびBの条件に関
係なく、電力中断時の最後の状態に保持されてもよい。
【0158】
十分な期間、静電作動式弁チップに電圧が継続して印加されると、電荷の蓄積により、
動作停止を遅延してしまうことがある。本発明のいくつかの実施形態による用途では、数
日または数週間にもわたって所与の状態を維持することが必要な場合もあるため、電荷の
蓄積を低減する必要もある。この状況において、印加電圧の極性を周期的に反転させるこ
とによって、残留する電荷を低減でき、電荷蓄積および関連する作動遅延を低減させるこ
とができる。弁チップが静電的であるため、印加電圧の極性は重要ではない。さらに、弁
チップが全開する前に極性が反転できれば、デバイスの物理的動作に著しい影響を与える
可能性はない。
【0159】
したがって、回路は、著しい期間閉じたままにされた弁チップに印加されたHV出力信
号(例えば、F1、F2、F3、および/またはF4)の極性を周期的に反転させて、電
荷の蓄積を低減させるように構成されてもよい。高電圧発生回路2013においてオンチ
ップ発振器を使用すると、極性を切り換えるタイミングの信号を導出できる。発振の絶対
周期は、高電圧発生回路の機能の任意のものに対して重大なものではないこともある。
【0160】
極性の反転間を待機する時間の最小長さ(trev)が、使用される弁チップの特性に基
づいて決定されてもよい。外部電源信号VDDの損失中に弁チップの状態を保持するため
にバッテリーが使用されているとき、電荷の蓄積が生じることもあるため、極性の反転は
、電力中断の間中に与えられてもよい。したがって、電力異常中にHV発生回路の発振器
の継続的な動作が不要であるように、極性の反転は、HV発生回路2013が、電力異常
中に周期的に作動されるときにトリガされてもよい。さらに、入力制御信号AおよびBが
、極性反転動作中に状態を変化すれば、極性反転は、新しい入力制御信号コマンドに応答
する前に完了してもよい。
【0161】
1つの状態から別の状態への切り換え時、例えば、図4A〜Fに対して上述したように
、1つの動作状態から次へ遷移する間、シーケンスコントローラ回路2019が、動作停
止および/または作動の制御されたシーケンスを与えることが製品の機能に必要とされる
場合もある。言い換えれば、制御入力信号が変化した後および/または電力状態が変化し
た後、タイミング出力状態シーケンスが望まれることもある。さらに、極性反転は、実行
中に一連の中間状態を介したシーケンス制御を含んでもよい。さらに詳しく言えば、中間
状態を介したシーケンス制御により、特定の出力の組み合わせが少しの間にも生じず、あ
る中間条件が、定着するのに十分な時間与えられることもある。
【0162】
図43の表1に示すように、HV出力信号F1〜F4(0101、1010、1111
、0110、および1001)の5つの固有動作状態と、1つの動作状態から別の動作状
態への14個の異なる遷移が存在してもよい。本発明のいくつかの実施形態による図44
に、14個の全ての状態変化のシーケンスの例を示す。また、図44は、5つの極性反転
遷移(5つの動作状態の各々に対して)を実行するために使用されてもよいシーケンスを
示す。さらに、太字で示す状態へ切り換わる前に、最小時間遅延(tdel)が与えられて
もよい。さらに、図44の極性反転シーケンスは、電力損失モード中に生じてもよい。し
たがって、電力異常中にバッテリー電力を使用して、高電圧信号遷移が要求されることも
ある。
【0163】
極性を最初に反転させた弁チップは、両端にゼロボルトが印加される状態を通過する。
図44に、オーバーライン(すなわち、
【数1】

)を用いてこれらのゼロ交差
点を示す。HV出力信号対(例えば、F1およびF3、またはF2およびF4)の両方が
、共有する共通信号(例えば、HcomOまたはHcomE)のそれぞれに対してゼロ電
位差で駆動されるオーバーライン付き状態に回路2011が達した後、HV出力信号対の
それぞれに対する共有共通信号の極性を反転できる。HV出力信号が、極性反転動作の最
初に、共有共通信号のそれぞれに対してまず高電位にあれば、高電圧出力信号対およびそ
れぞれの共有共通信号は、遷移中、高電位に全て引き寄せられてもよく、次いで、高電圧
出力信号対は、共有共通信号のそれぞれに対して低電位に引き寄せられてもよい。HV出
力信号が、極性反転動作の最初に、共有共通信号のそれぞれに対してまず低電位にあれば
、高電圧出力信号対およびそれぞれの共有共通信号は、遷移中、低電位に全て引き寄せら
れてもよく、次いで、高電圧出力信号対は、共有共通信号のそれぞれに対して高電位に引
き寄せられてもよい。
【0164】
図45A〜Bは、回路2001の入力/出力信号および/またはピンの概要を示す。ポ
テンシャル過電流に順応するために、これらのピンのいくつかに、複数のボンドパッドが
設けられてもよい。
【0165】
IEC61000−4−2の準拠レベル2(4kV接触)に準拠して、回路2001の
全ての入力/出力ピン上の回路2001内に、静電放電(ESD)回路保護が与えられて
もよい。さらに、入力制御信号ピン(AおよびB)および電源ピン(VDDおよびGND
)には、IEC61000−4−4、準拠レベル4に準拠して、外部電気的高速過渡(E
FT)回路が与えられてもよい。特に、主要電源信号/ピンVDDと接地信号/ピンGN
Dとの間に、過渡電圧抑制器TVS(例えば、2つのツェナーダイオードを含む)および
/または蓄積コンデンサSCが与えられてもよい。さらに、外部電源Vccと主要電源信
号/ピンVDDとの間に、ダイオードRPIが与えられてもよい。さらに、入力制御信号
/ピンAおよびBに、ダイオードRP2およびRP3が与えられてもよい。図46A〜B
は、本発明のいくつかの実施形態による回路2001のデザインパラメータを示す。
【0166】
過渡電圧抑制器TVSが、入力電源信号Vcc/VDDと接地GNDとの間に接続され
たツェナーダイオード対を含んでもよい。ツェナーダイオードは、図42に示すように接
続されたカソードと直列に設置されてもよい。過渡電圧抑制器TVSは、過電圧保護を与
えてもよく、比較的大きな高速過渡からの保護を与えてもよい。過渡電圧抑制器TVSは
、電子機器サブアセンブリが信頼性のある過渡保護を行いやすいように、プリント回路基
板上に回路2001から比較的離れた位置に設けられてもよい。電子機器サブアセンブリ
からプリント回路基板のトレースの容積、厚み、幅、長さ、および材料は、通常動作に有
効な信号経路を与えるとともに、上昇温度で過渡保護を与えるように選択されてもよい。
【0167】
電源ピンVDDと外部電源Vcc(24ボルトDC外部電源)との間の回路2001と
直列に、反転極性ダイオードRP1が設けられてもよく、反転極性ダイオードRP1は、
回路2001に反転極性保護を与えてもよい。追加のダイオードRP2およびRP3は、
入力制御信号/ピンAおよびBに反転極性保護を与えてもよい。過渡電圧抑制器TVSと
並列に蓄積コンデンサSCが設けられてもよく、蓄積コンデンサSCは、低域フィルタリ
ングを与えてもよい。蓄積コンデンサSCはまた、外部電源の損失中に、回路2001へ
電力を与えるように蓄積デバイスとして作用してもよい。外部電力(すなわち、Vcc)
が損失した後、蓄積コンデンサSCは、回路2001が電力損失を検出し、および/また
は、回路がバッテリー3013へ切り換えられるまで、電力損失動作モードへ遷移を開始
してもよいように、十分な電流のソースとなることもある。
【0168】
高電圧発生回路2013は、蓄積コンデンサHVSCを充電するために使用される誘導
キックバックを作り出すために、レジスタRLおよび/またはRHと、インダクタLLお
よび/またはLHを使用して、高電圧HVDDを発生してもよい。レジスタRLおよび/
またはRHは、最大キックバック電圧を制限するために使用されてもよく、それによって
、高電圧発生回路2013の切り換え回路にダメージを及ぼすことなく、十分に高い電圧
を発生する。
【0169】
インダクタの電流変化率は、その両端に印加された電圧に依存する。以下の式、V=L
(di/dt)を使用して、インダクタの両端にかかる電圧を計算することができ、イン
ダクタの両端の電圧を与えることで、インダクタを流れる電流がランプとして増大しても
よい。インダクタへ/から電流をソーシング/吸込むスイッチが開かれれば、インダクタ
を通る電流が、V=Ldi/dtというインダクタの性質により突然変化できないために
、インダクタの両端にかかる電圧が増大することになる。スイッチが開くと、インダクタ
の両端にかかる電圧は、電流を流すのに十分なレベルまで突然増大する。レジスタRLお
よびRHをインダクタLLおよびLHと並列に設けることで、インダクタが発生する最大
電流を限定でき、回路2001にダメージを与える可能性を低減できる。図41に示すよ
うに、インダクタLHおよびレジスタRHを含む誘導キックバック回路は、充電ダイオー
ドCD1を介して高電圧蓄積コンデンサHVSCを充電するために使用されてもよい。電
力異常中、インダクタLLおよびレジスタRLを含む誘導キックバック回路は、充電ダイ
オードCD2を介して蓄積コンデンサSCを充電するために使用されてもよい。
【0170】
図47Aおよび図47Bは、本発明のいくつかの実施形態による、弁ハウジング801
’、ベース851’、および電子機器サブアセンブリ1001’を含む弁アセンブリの正
面斜視図および背面斜視図である。図47A〜Bのアセンブリにおいて、供給、排気、お
よびアクチュエータポートへの全ての結合が、ベース851’を介して設けられてもよい
。図示したように、螺装された結合部146a’および146b’が、空気圧式シリンダ
用のアクチュエータポートを与えてもよく、螺装された結合部142a’および142b
が、排気ポートを与えてもよく、螺装された結合部144c’が、高圧供給ポートを与え
てもよい。このように、図47A〜Bの弁アセンブリは、図28〜図40の弁アセンブリ
およびコンポーネントに対して上述したものと同じ機能を提供することもある。さらに、
電子機器サブアセンブリ1001’は、図33、図35〜図36、および図39〜図40
に対して上述した電子機器サブアセンブリと同一のものであってもよい。
【0171】
さらに、弁ハウジング801’は、ベース851’とは反対の弁ハウジング801’の
表面上に、ポート(すなわち、バンジョーフィッティング815a〜bまたはコレット8
19a〜b)がないということを除けば、図28〜図34および図39〜図40の弁ハウ
ジング801と同一のものであってもよい。図47A〜Bに示すように、ベース851’
とは反対の弁ハウジング801’の表面は、開口がなく平坦なものであってもよい。しか
しながら、弁ハウジング801’の内部は、図28〜図34および図39〜図40に対し
て上述したように、チャンバ、弁エンクロージャ、リードなどを含んでもよい。
【0172】
図47A〜Bの弁ハウジング801’および図28〜図34および図39〜図40の弁
ハウジング801は、いくつかの共有ツールを使用して製造されてもよい。さらに詳しく
言えば、弁ハウジング801および801’の下側部分を成形するために、同一の下側成
形ツールが使用されてもよく、同一の下側成形ツールは、弁ハウジング801および80
1’のチャンバおよび弁エンクロージャを画定する。弁ハウジング801および801’
の異なる上側部分を成形するために、異なる上側成形ツールが使用されてもよい。さらに
詳しく言えば、同一の下側成形ツールは、バンジョーフィッティング815a〜bを含む
弁ハウジング801を成形するために、第1の上側成形ツールとともに使用されてもよく
、同一の下側成形ツールは、ベース851’とは反対の弁ハウジング801’の表面に開
口をもたずに、弁ハウジング801’を成形するために、第2の上側成形ツールとともに
使用されてもよい。
【0173】
図48に示すように、押出アルミニウムマニホールドベース851”が、複数の弁ハウ
ジング801a’〜801c’および電子機器サブアセンブリ1001a’〜1001c
’に同一の供給ポート144c”および排気ポート144a〜b’を与えてもよく、図4
7A〜Bに対して上述したように、弁ハウジングおよび電子機器サブアセンブリが設けら
れる。さらに、マニホールドベース851”は、各弁ハウジングに対してアクチュエータ
ポート146aa〜146afおよび146ba〜146bfの別々の対を与えてもよい
。このように、供給ポート144c”と弁ハウジング801a’〜810c’の各々の供
給チャンバとの間に、流体結合が設けられてもよい。同様に、排気ポート142a”およ
び142b”と、弁ハウジング801a’〜810c’の各々の排気チャンバのそれぞれ
との間に、流体結合が設けられてもよい。対照的に、アクチュエータポート146aaお
よび146baが、弁ハウジング801a’のアクチュエータチャンバのそれぞれに結合
されてもよく、弁ハウジング801b’のアクチュエータチャンバのそれぞれに、アクチ
ュエータポート146abおよび146bbが結合されてもよく、弁ハウジング801c
’のアクチュエータチャンバのそれぞれに、アクチュエータポート146acおよび14
6bcが結合されてもよい。
【0174】
マニホールドベース851”に結合された追加の弁ハウジングに、追加のアクチュエー
タポート146ad〜146afおよび146bd〜146bfが与えられてもよい。例
えば、図48に示すマニホールドベース851”は、6つの弁アセンブリを受け入れるよ
うに構成される。図48のマニホールドベース851”とともに、6つより少ない弁ハウ
ジングが使用されれば、供給ポート144c”からの漏出を低減するために、使用されて
いない弁ハウジングの位置にキャップを取り付けてもよい。図48に示すように、マニホ
ールドベース851”上の各弁ハウジングの位置は、それぞれのアクチュエータポートへ
および供給および排気ポートへの結合部893を含む。弁ハウジングが、マニホールドベ
ース851”の弁ハウジング位置に設けられなければ、漏出を低減するために、結合部8
93(または少なくとも供給ポート144c”への結合部)にキャップが取り付けられて
もよい。さらに、マニホールドベース851”には、(ドイツ工業標準規格による)DI
Nレール891用のコネクタなどの標準コネクタが設けられてもよい。
【0175】
例えば、マニホールドベース851”は、押出アルミニウムプロファイルから機械加工
されてもよく、DINレール上に取り付けられてもよい。供給ポート144c”および排
気ポート142a”および142b”は、押出形成されてもよい。アクチュエータポート
146aa〜146afおよび146ba〜146bfは、供給および排気ポートに垂直
な方向から、マニホールドベース851”内に機械加工されてもよい。供給ポート、排気
ポート、およびアクチュエータポートへの弁ハウジングの結合部893は、供給および排
気ポートに対して垂直およびアクチュエータポートに対して垂直な方向から、マニホール
ドベース内に機械加工されてもよい。
【0176】
本発明の実施形態による弁チップおよび/または弁アセンブリが、真空用途に使用され
てもよい。例えば、図49Aおよび図49Bに示すように、弁アセンブリ4141が、弁
アセンブリの弁エンクロージャにおいて支持された2つの弁チップ4131a〜bによっ
て分離された3つのチャンバ4143a〜cを画定してもよい。さらに、真空ポンプに真
空ポート4142が結合されてもよく、圧力解放源(大気など)に解放ポート4144が
結合されてもよく、真空ツール4148(マイクロ電子ウェハを取り扱うために、マイク
ロ電子機器作製業界で使用されている真空ワンドなど)に出力ポート4146が結合され
てもよい。
【0177】
図49Aに示すように、出力ポート4146が、弁チップ4131aを通して真空ポー
ト4143aと結合されるように、弁チップ4131bの弁フラップを閉じながら、弁チ
ップ4131aの弁フラップを開くことによって、真空ツール4148によって真空が適
用されてもよい。図49Bに示すように、出力ポート4146が、弁チップ4131bを
通して解放ポート4143bと結合されるように、弁チップ4131aの弁フラップを閉
じながら、弁チップ4131bの弁フラップを開くことによって、真空ツール4148か
ら真空が除去されてもよい。図49A〜Bには示していないが、弁チップ4131a〜b
は、ユーザおよび/または他の入力に応答して、コントローラの制御下で動作されてもよ
い。
【0178】
例えば、弁アセンブリ4141は、弁エンクロージャ803c〜dを密封するために使
用されるプラグを閉じた状態で図28〜図30の弁ハウジング801を使用して与えられ
てもよい。他の形態において、3つのチャンバ弁アセンブリが設けられてもよい。さらに
、弁チップ4131a〜bを保護するために、チャンバ4143a〜cの1つ以上に、フ
ィルタが設けられてもよい。さらに、弁チップ4131a〜bは、図6〜図9および/ま
たは図24〜図27に対して上述したようにパッケージングされてもよく、および/また
は、図23〜図26に対して上述したように、バッフルに弁チップ4131a〜bが設け
られてもよい。
【0179】
本発明のいくつかの実施形態によれば、外部電源なしに比較的低い電力バッテリー(図
15〜図17のバッテリー513、図36のバッテリー1013、および/または図42
のバッテリー3013など)を使用して、弁アセンブリおよび関連する制御装置が動作さ
れてもよい。さらに、電気的接続が要求されないように、光通信、無線周波数通信、およ
び/または他のワイヤレス通信を経由して、制御信号を与えることもできる。このように
、このような弁アセンブリは、本質安全(IS)用途のIS要求基準を満たすものであっ
てもよい。
【0180】
さらに、本発明のいくつかの実施形態によるマイクロ電子機械システム(MEMS)が
、従来の機械的弁より低い磨耗で動作してもよい。このように、本発明のいくつかの実施
形態によるMEMS弁は、より少ない微粒子(磨耗から生じる)しか発生しないこともあ
る。したがって、本発明のいくつかの実施形態によるMEMS弁は、半導体産業、製薬産
業、医療産業、生物医学産業などにおいて、汚染に対して最も敏感な用途に特に有用なこ
ともある。
【0181】
図50Aは、本発明の実施形態による集積空気圧弁およびシリンダアセンブリ5001
の斜視図であり、図50Bは、図50Aのアセンブリ5001の断面図である。明確に示
すために、図50A〜Bの要素の寸法は、誇張しているものもある。さらに詳しく言えば
、アセンブリは、シリンダチューブ5003(剛性金属シリンダチューブなど)、第1お
よび第2のエンドキャップ5005および5007、シリンダチューブ5003にあるピ
ストン5008、およびピストン5008に結合され、第1のエンドキャップ5005を
貫通して延在するロッド5009を含んでもよい。さらに、無通電(すなわち、排気)状
態にある後退(デフォルト)位置へとピストン5008およびロッド5009を押すよう
に、シリンダチューブ5003にばね5010が設けられてもよい。
【0182】
図50Bに示すように、第2のエンドキャップ5007は、第1、第2、および第3の
弁チャンバ5015a〜cを規定してもよい。第1の弁チャンバ5015aは、高圧供給
5011に結合されるように構成されてもよく、第2の弁チャンバ5015bは、チュー
ブシリンダ5003内のキャビティ5017に結合されるように構成されてもよく、第3
の弁チャンバは、低圧排気5019に結合されるように構成されてもよい。さらに、第2
のエンドキャップ5007に、静電駆動式弁チップ5021a〜bが設けられてもよい。
さらに詳しく言えば、弁チップ5021aは、第1および第2の弁チャンバ5015aお
よび5015bの間に設けられてもよく、弁チップ5021aは、第1の弁チャンバ50
15aから第2の弁チャンバ5015bへの流通を許容し、または印加電気信号に応答し
て、第1および第2の弁チャンバ5015aおよび5015bの間の流通を阻止するよう
に構成されてもよい。同様に、弁チップ5021bは、第2および第3の弁チャンバ50
15bおよび5015c間に設けられてもよく、弁チップ5021bは、第2の弁チャン
バ5015bから第2第3の弁チャンバ5015cへの流通を許容し、または印加電気信
号に応答して、第2および第3の弁チャンバ5015bおよび5015c間の流通を阻止
するように構成されてもよい。
【0183】
電気バス5025との結合部5023を経由して、第1および第2の弁チップ5021
a〜bに、電気信号が与えられてもよい。例えば、プログラマブルロジックコントローラ
(PLC)から、電気バス5025および結合部5023上を通って、第2のエンドキャ
ップ2007で拡張および後退信号が受信されてもよく、第2のエンドキャップ5007
にある制御回路が、高電圧信号を発生し、および/またはシーケンス制御、電力損失動作
、極性反転などの論理を与える。他の形態において、拡張および後退信号の処理の一部ま
たは全てが、第2のエンドキャップ5007の外側で生じてもよい。
【0184】
したがって、弁チップ5021a〜bは、ピストン5008およびロッド5009の拡
張および後退を制御するために、3方弁機能を与えてもよい。第1の条件において、弁チ
ップ5021aは、第1および第2の弁チャンバ5015a〜b間の流通を実質的に阻止
するために閉じられてもよく、第2の弁チップ5021bは、第2および第3の弁チャン
バ5015b〜c間の流通を許容するように開かれてもよい。したがって、キャビティ5
017は、ばね5010がピストン5008およびロッド5009を後退位置へと押すよ
うに、第2の弁チップ5021bを介して低圧力排気5019へ結合されてもよい。
【0185】
第2の条件において、弁チップ5021aは、第1および第2の弁チャンバ5015a
〜b間の流通を許容するように開かれてもよく、第2の弁チップ5021bは、第2およ
び第3の弁チャンバ5015b〜c間の流通を実質的に阻止するように閉じられてもよい
。したがって、キャビティ5017は、ピストン5008およびロッド5009が拡張位
置へ押されることで、ばね5010を圧縮するように、第1の弁チップ5021aを介し
て高圧供給5019へ結合されてもよい。
【0186】
例えば、ピストン5008と第1のエンドキャップ5005との間のシリンダチューブ
5003の第2のキャビティへの供給および排気圧力の結合部を制御するように、第1の
エンドキャップ5005に2つの弁チップを同様に含むことによって、5方弁の機能が与
えられてもよい。したがって、両方のエンドキャップに、電気および圧力結合部が与えら
れてもよい。他の形態において、空気圧式結合部を2つのエンドキャップ間に設けて、エ
ンドキャップの一方に設けた4つの弁チップを使用して、5方動作が与えられてもよい。
5方弁動作の場合、ばね5015は不要になることもある。
【0187】
エンドキャップ5005および5007およびシリンダチューブ5003は、別々に形
成された後に組み立てられてもよい。例えば、シリンダチューブ5003の端部は、エン
ドキャップ5005および5007のそれぞれの雌ねじを受けるように螺装されてもよく
、チューブおよびエンドキャップは、当業者に公知の他の手段によって組み立てられても
よい。
【0188】
弁チップ5021a〜bは、図1〜図2、図5〜図9、および/または図24〜図27
に対して上述したように与えられても、および/またはパッケージングされてもよく、エ
ンドキャップ5007は、成形、回転(例えば、旋盤上で)、機械加工、および/または
当業者に公知の他の手段によって、剛性材料で形成されてもよい。弁チャンバ5015a
〜cを含むエンドキャップ5007を形成した後、エンドキャップ5007にある開口内
に弁チップを挿入でき、エンドキャップ5007(弁チップおよびベースを有する)をシ
リンダチューブ5008に固定する前に、エンドキャップ5007にある開口にベースを
固定できる。このように、エンドキャップ5007は、剛性弁ハウジングを与えてもよく
、第1および第2の弁5015a〜bは、エンドキャップ5007によって画定された剛
性弁ハウジングに与えられてもよく、エンドキャップ5007によって画定された剛性弁
ハウジングは、シリンダチューブ5003へ直接取り付けられてもよい。したがって、エ
ンドキャップ5007によって画定された弁ハウジングとシリンダチューブ5003との
間に、流体シールが設けられてもよい。
【0189】
ロッドを含む空気圧式アクチュエータを制御するために使用される弁アセンブリに関し
て、本発明の実施形態を上述してきたが、本発明のいくつかの実施形態による弁アセンブ
リは、磁気結合されたシリンダおよび/または回転アクチュエータなどのロッドがないシ
リンダを含む空気圧式アクチュエータを制御するために使用することもできる。例えば、
図50A〜Bの構造からロッド5009をなくしてもよく、シリンダチューブ5003内
のピストン5008に、磁石が結合されてもよい。したがって、シリンダチューブ500
3内のピストン5008を使った磁石の動きを用いて、シリンダチューブ5003の外側
のキャリッジの動きに影響を及ぼす。
【0190】
本発明は、特に、本発明の実施形態を参照しながら図示および記載してきたが、当業者
であれば、添付の特許請求の範囲およびそれと同等のものによって規定されたような本発
明の精神および範囲から逸脱することなく、形態および詳細の様々な変更がなされてもよ
いことを理解するであろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
低圧排気ポートに結合された第1のチャンバと、第1のアクチュエータポートに結合さ
れた第2のチャンバと、高圧供給ポートに結合された第3のチャンバと、第2のアクチュ
エータポートに結合された第4のチャンバと、低圧排気ポートに結合された第5のチャン
バの5つのチャンバを画定する主要ハウジングと、
第1の電気信号に応答して、前記第1のチャンバと前記第2のチャンバとの間の流通を
許可または実質的に阻止する、前記第1および第2のチャンバ間にある第1の弁と、
第2の電気信号に応答して、前記第2のチャンバと前記第3のチャンバとの間の流通を
許可または実質的に阻止する、前記第2および第3のチャンバ間にある第2の弁と、
第3の電気信号に応答して、前記第3のチャンバと前記第4のチャンバとの間の流通を
許可または実質的に阻止する、前記第3および第4のチャンバ間にある第3の弁と、
第4の電気信号に応答して、前記第4のチャンバと前記第5のチャンバとの間の流通を
許可または実質的に阻止する、前記第4および第5のチャンバ間にある第4の弁と、
以下の条件シーケンスによって前記弁を促すように構成され、前記第1、第2、第3、
および第4の電気信号をそれぞれの弁アセンブリに対して発生するように構成されたコン
トローラとを含む弁アセンブリであって、
第1の条件において、前記第2および前記第3のチャンバ間および前記第4および前記
第5のチャンバ間での流通が許可され、前記第1および前記第2のチャンバ間および前記
第3および前記第4のチャンバ間での流通が実質的に阻止されるように、前記第2および
第4の弁を開き、前記第1および第3の弁を閉じ、
前記第1の条件後の第2の条件において、前記第2および第3のチャンバ間での流通が
許可され、前記第1および第2のチャンバ間、前記第3および第4のチャンバ間、前記第
4および第5のチャンバ間での流通が実質的に阻止されるように、前記第2の弁を開き、
前記第1、第3、および第4の弁を閉じ、
前記第2の条件後の第3の条件において、前記第2および第3のチャンバ間および前記
第3および第4のチャンバ間での流通が許可され、前記第1および第2のチャンバ間およ
び前記第4および第5のチャンバ間の流通が実質的に阻止されるように、前記第2および
第3の弁を開き、前記第1および第4の弁を閉じ、
前記第3の条件後の第4の条件において、前記第3および第4のチャンバ間での流通が
許可され、前記第1および第2のチャンバ間、前記第2および第3のチャンバ間、前記第
4および第5のチャンバ間での流通が実質的に阻止されるように、前記第3の弁を開き、
前記第1、第2、および第4の弁を閉じ、
前記第4の条件後の第5の条件において、前記第1および第2のチャンバ間および前記
第3および第4のチャンバ間での流通が許可され、前記第2および第3のチャンバ間およ
び前記第4および第5のチャンバ間での流通が実質的に阻止されるように、前記第1およ
び第3の弁を開き、前記第2および第4の弁を閉じる、弁アセンブリ。
【請求項2】
前記コントローラが、
前記第1の条件の前の初期条件において、前記第1および第2のチャンバ間、前記第2
および第3のチャンバ間、前記第3および第4のチャンバ間、および前記第4および第5
のチャンバ間の流通が実質的に阻止されるように、前記第1、第2、第3、および第4の
弁を閉じる条件をさらに含む条件シーケンスを与えるように構成される、請求項1に記載
の弁アセンブリ。
【請求項3】
前記コントローラが、
前記第5の条件の後の第6の条件において、前記第1および第2のチャンバ間、前記第
2および第3のチャンバ間、前記第3および第4のチャンバ間、および前記第4および第
5のチャンバ間の流通が実質的に阻止されるように、前記第1、第2、第3、および第4
の弁を閉じる条件をさらに含む条件シーケンスを与えるように構成される、請求項1に記
載の弁アセンブリ。
【請求項4】
前記コントローラが、
前記第5の条件の後の第6の条件において、前記第2および第3のチャンバ間および第
3および第4のチャンバ間の流通が実質的に阻止されるように前記第2および第3の弁を
閉じ、前記第1および第2のチャンバ間および前記第4および第5のチャンバ間の流通が
許容されるように、前記第1および第4の弁を開く条件をさらに含む条件シーケンスを与
えるように構成される、請求項1に記載の弁アセンブリ。
【請求項5】
前記コントローラが、
前記第5の条件後の第6の条件において、前記第1および第2のチャンバ間および前記
第4および第5のチャンバ間の流通が実質的に阻止されるように、前記第1および第4の
弁を閉じ、前記第2および第3のチャンバ間および前記第3および第4のチャンバ間の流
通が許容されるように、前記第2および第3の弁を開く条件をさらに含む条件シーケンス
を与えるように構成される、請求項1に記載の弁アセンブリ。
【請求項6】
前記コントローラが、
前記第1の条件の前の初期条件において、前記第2および第3のチャンバ間および前記
第3および第4のチャンバ間の流通状態が実質的に阻止されるように前記第2および第3
の弁を閉じ、前記第1および第2のチャンバ間および前記第4および第5のチャンバ間の
流通が許容されるように前記第1および第4の弁を開く条件をさらに含む条件シーケンス
を与えるようにさらに構成される、請求項1に記載の弁アセンブリ。
【請求項7】
前記コントローラが、
前記第1の条件前の初期条件において、前記第1および第2のチャンバ間および前記第
4および第5のチャンバ間の流通が実質的に阻止されるように、前記第1および第4の弁
を閉じ、前記第2および第3のチャンバ間および前記第3および第4のチャンバ間の流通
が許容されるように、前記第2および第3の弁を開く条件をさらに含む条件シーケンスを
与えるように構成される、請求項1に記載の弁アセンブリ。
【請求項8】
低圧排気ポートに結合された第1のチャンバと、第1のアクチュエータポートに結合さ
れた第2のチャンバと、高圧供給ポートに結合された第3のチャンバと、第2のアクチュ
エータポートに結合された第4のチャンバと、低圧排気ポートに結合された第5のチャン
バとを有するハウジングを含み、前記第1および第2のチャンバ間にある第1の弁と、前
記第2および第3のチャンバ間にある第2の弁と、前記第3および第4のチャンバ間にあ
る第3の弁と、前記第4および第5のチャンバ間にある第4の弁とをさらに含む弁アセン
ブリの動作方法であって、
第1の条件を与えるために、第3のチャンバから第2のチャンバおよび第3のチャンバ
から第4のチャンバへの流通が許容され、第1および第2のチャンバ間および第3および
第4のチャンバ間の流通が実質的に阻止されるように、前記第2および第4の弁を開き、
前記第1および第3の弁を閉じるステップと、
前記第1の条件の後、第2の条件を与えるために、第3のチャンバから第2のチャンバ
への流通が許容され、第1および第2のチャンバ間、第3および第4のチャンバ間、第4
および第5のチャンバ間の流通が実質的に阻止されるように、前記第2の弁を開き、前記
第1、第3、および第4の弁を閉じるステップと、
前記第2の条件の後、第3の条件を与えるために、前記第3のチャンバから前記第2の
チャンバおよび前記第3のチャンバから前記第4のチャンバへの流通が許容され前記第1
および第2のチャンバ間および前記第4および第5のチャンバ間の流通が実質的に阻止さ
れるように、前記第2および第3の弁を開き、前記第1および第4の弁を閉じるステップ
と、
前記第3の条件の後、第4の条件を与えるために、前記第3のチャンバから前記第4の
チャンバへの流通が許容され、前記第1および第2のチャンバ間、前記第2および第3の
チャンバ間、および前記第4および第5のチャンバ間の流通が実質的に阻止されるように
、前記第3の弁を開き、前記第1、第2、および第4の弁を閉じるステップと、
第4の条件の後に、第5の条件を与えるために、第2のチャンバから第1のチャンバお
よび第3のチャンバから第4のチャンバへの流通が許容され、第2および第3のチャンバ
間および第4および第5のチャンバ間の流通が実質的に阻止されるように、前記第1およ
び第3の弁を開き、前記第2および第4の弁を閉じるステップと
を含んでなる、方法。
【請求項9】
前記第1の条件の前に、初期条件を与えるために、前記第1および第2のチャンバ間、
前記第2および第3のチャンバ間、前記第3および第4のチャンバ間、前記第4および第
5のチャンバ間の流通が実質的に阻止されるように、前記第1、第2、第3、および第4
の弁を閉じるステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第5の条件の後、第6の条件を与えるために、前記第1および第2のチャンバ間、
前記第2および第3のチャンバ間、前記第3および第4のチャンバ間、および前記第4お
よび第5のチャンバ間の流通が実質的に阻止されるように、前記第1、第2、第3、およ
び第4の弁を閉じるステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記第5の条件の後、第6の条件を与えるために、前記第2および第3のチャンバ間お
よび前記第3および第4のチャンバ間の流通が実質的に阻止され、前記第1および第2の
チャンバ間および前記第4および第5のチャンバ間の流通が許容されるように、前記第2
および第3の弁を閉じ、前記第1および第4の弁を開く条件をさらに含む、請求項8に記
載の方法。
【請求項12】
前記第5の条件の後、前記第1および第2のチャンバ間および前記第4および第5のチ
ャンバ間の流通が実質的に阻止され、前記第2および第3のチャンバ間および前記第3お
よび第4のチャンバ間の流通が許容されるように、前記第1および第4の弁を閉じ、前記
第2および第3の弁を開くステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の条件の前に、初期条件を与えるために、前記第2および第3のチャンバ間お
よび前記第3および第4のチャンバ間の流通が実質的に阻止され、前記第1および第2の
チャンバ間および前記第4および第5のチャンバ間の流通が許容されるように、前記第2
および第3の弁を閉じ、前記第1および第4の弁を開くステップをさらに含む、請求項8
に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の条件の前に、初期条件を与えるために、前記第1および第2のチャンバ間お
よび前記第4および第5のチャンバ間の流通が実質的に阻止され、前記第2および第3の
チャンバ間および第3および第4のチャンバ間の流通が許容されるように、前記第1およ
び第4の弁を閉じ、前記第2および第3の弁を開くステップをさらに含む、請求項8に記
載の方法。
【請求項15】
前記第1および第5のチャンバが、同一の低圧排気ポートに結合される、請求項8に記
載の方法。
【請求項16】
前記第1および第5のチャンバが、異なる低圧排気ポートに結合される、請求項8に記
載の方法。
【請求項17】
前記弁の各々が、複数の弁フラップをそれぞれ含む弁チップをそれぞれ含む、請求項8
に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の弁チップが、前記第2の弁チップから間隔を置いて設けられる、請求項17
に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の弁チップが、前記第2の弁チップに対して平行である、請求項17に記載の
方法。
【請求項20】
前記第1および第5の条件の各々の間、外部電源をモニタするステップと、
前記第1の条件中に前記外部電源の中断を検出すると、前記第1の条件を維持するステ
ップと、
前記第5の条件中に前記外部電源の中断を検出すると、前記第5の条件を維持するステ
ップと
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項21】
前記第1、第2、第3、第4、および第5の条件の各条件中、外部電源をモニタするス
テップと、
前記第1、第2、第3、第4、および第5の条件の任意の条件中に前記外部電源の中断
を検出すると、デフォルト条件を与えるために、前記第1および第2のチャンバ間、前記
第2および第3のチャンバ間、前記第3および第4のチャンバ間、および前記第4および
第5のチャンバ間の流通が実質的に阻止されるように、前記第1、第2、第3、および第
4の弁を閉じるステップと
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項22】
前記第1、第2、第3、第4、および第5の条件の各条件中、外部電源をモニタするス
テップと、
前記第1、第2、第3、第4、および第5の条件の任意の条件中に前記外部電源の中断
を検出すると、デフォルト条件を与えるために、前記第2および第3のチャンバ間および
前記第3および第4のチャンバ間の流通が実質的に阻止され、前記第1および第2のチャ
ンバ間および前記第4および第5のチャンバ間の流通が許容されるように、前記第2およ
び第3の弁を閉じ、前記第1および第4の弁を開くステップと
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項23】
前記第1、第2、第3、第4、および第5の条件の各条件中、外部電源をモニタするス
テップと、
前記第1、第2、第3、第4、および第5の条件の任意の条件中に前記外部電源の中断
を検出すると、デフォルト条件を与えるために、前記第1および第2のチャンバ間および
前記第4および第5のチャンバ間の流通が実質的に阻止され、前記第2および第3のチャ
ンバ間および前記第3および第4のチャンバ間の流通が許容されるように、前記第1およ
び第4の弁を閉じ、前記第2および第3の弁を開くステップと
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項24】
第1および第2の対向する面、前記第1および第2の面の間にある基板を貫通する孔、
および入力パッド対を有する基板と、
前記基板にある前記孔と関連付けられ、前記入力パッド対に印加された電気信号に応答
して、前記孔を開き、または実質的に阻止するように構成された、前記基板上にある可動
弁部材と、
前記基板の前記第1および第2の面の中央部分が、前記フレームにある開口を通って露
出され、前記フレームと前記基板の縁部との間に流体シールが設けられるように、縁部で
前記基板を取り囲み支持するフレームと
を含んでなる、弁。
【請求項25】
前記可動弁部材が、可撓性弁フラップを含む、請求項24に記載の弁。
【請求項26】
前記フレームにある第1および第2の導電リードをさらに含み、前記第1および第2の
導電リードが、前記基板上の入力パッドのそれぞれに電気的に結合されている、請求項2
4に記載の弁。
【請求項27】
前記第1および第2の導電リードの部分が、前記フレームの外側縁部に沿って露出され
ている、請求項26に記載の弁。
【請求項28】
前記第1および第2の導電リードの露出部分が、前記基板に対して実質的に垂直な方向
に配向されている、請求項27に記載の弁。
【請求項29】
前記第1および第2の導電リードの前記露出部分が、前記フレームにある露出された貫
通スロットである、請求項27に記載の弁。
【請求項30】
前記第1および第2の導電リードが、前記入力パッドのそれぞれにワイヤボンディング
される、請求項26に記載の弁。
【請求項31】
前記フレームの厚みが、前記基板の厚みより大きく、前記フレームが、前記フレームに
ある開口に沿って窪んだ棚部を含み、前記基板の縁部が、前記窪んだ棚部によって支持さ
れている、請求項24に記載の弁。
【請求項32】
前記窪んだ棚部と前記基板の縁部との間に可撓性ガスケットをさらに含む、請求項31
に記載の弁。
【請求項33】
前記基板の前記縁部が、前記ガスケットおよび前記窪んだ棚部に固定され、前記フレー
ムの部分が、前記窪んだ棚部の反対にある前記基板の縁部と重なり合っている、請求項3
1に記載の弁。
【請求項34】
前記基板の前記縁部が、接着剤を使用して、前記窪んだ棚部に固定されている、請求項
31に記載の弁。
【請求項35】
前記フレーム上にあり、前記基板から間隔を置いて設けられ、少なくとも1つの開口が
貫通するバッフルをさらに含む、請求項24に記載の弁。
【請求項36】
前記弁部材が、前記基板と前記バッフルとの間にある、請求項35に記載の弁。
【請求項37】
前記バッフルおよび前記基板が、それらの間にバッフルチャンバを画定している、請求
項35に記載の弁。
【請求項38】
前記バッフルが、前記基板を通る複数の孔と直列に流体の流れに制約を与える、請求項
35に記載の弁。
【請求項39】
前記バッフルが、くさび形状を有する、請求項35に記載の弁。
【請求項40】
前記フレームの第1の縁部上にある第1および第2の導電リードをさらに含み、前記第
1および第2の導電リードは、前記基板上の入力パッドのそれぞれに電気的に結合され、
前記バッフルの薄い部分が、前記フレームの前記第1の縁部に隣接し、前記バッフルの幅
広い部分が、前記第1の縁部とは反対の前記フレームの第2の縁部に隣接している、請求
項39に記載の弁。
【請求項41】
前記バッフル、前記フレーム、および前記基板が、エンクロージャを規定し、前記エン
クロージャが、前記可動弁部材を含む、請求項35に記載の弁。
【請求項42】
前記フレームが可撓性ガスケットと前記バッフルとの間にあるように、前記フレーム上
に可撓性ガスケットをさらに含む、請求項35に記載の弁。
【請求項43】
前記フレーム上に可撓性ガスケットをさらに含み、前記基板が、前記ガスケットに対し
て前記フレームに窪ませて形成され、前記可撓性ガスケットが、前記基板の周囲によって
規定された寸法より大きな寸法を有する開口を画定する、請求項24に記載の弁。
【請求項44】
前記フレームが、剛性高分子材料を含む、請求項24に記載の弁。
【請求項45】
第1および第2の面、および前記第1および第2の面の間にある基板を貫通する孔を有
する基板と、前記孔と関連させて、前記基板の面の一方の上にある可動弁部材を含む弁チ
ップのパッケージング方法であって、
開口を有するフレームを形成するステップと、
前記基板の前記第1および第2の面の中央部分が、前記フレームにある開口を介して露
出され、前記フレームと前記基板の縁部との間に、流体シールが設けられるように、前記
フレームの前記開口に前記弁チップを固定するステップと
を含んでなる、方法。
【請求項46】
前記可動弁部材が、可撓性弁フラップを含む、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記フレームの形成ステップが、前記弁チップとは別に前記フレームを成形するステッ
プを含み、前記弁チップの固定ステップが、成形完了後に前記フレームの前記開口に前記
弁チップを固定するステップを含む、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
前記弁チップが、前記基板上に1対の入力パッドを含み、前記フレームを設けるステッ
プが、前記フレームに前記第1および第2の導電リードを設けるステップを含み、
前記開口に前記弁チップを固定した後、前記基板上の前記入力パッドのそれぞれに前記
第1および第2の導電リードを電気的に結合するステップをさらに含む、請求項45に記
載の方法。
【請求項49】
前記第1および第2の導電リードの部分が、前記フレームの外側縁部に沿って露出され
る、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記第1および第2の導電リードの露出部分が、前記基板に対して実質的に垂直な方向
に配向されている、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
前記第1および第2の導電リードの前記露出部分が、前記フレームにある露出された貫
通スロットである、請求項49に記載の方法。
【請求項52】
前記第1および第2の導電リードを電気的に結合するステップが、前記入力パッドのそ
れぞれに前記第1および第2の導電リードをワイヤボンディングすることを含む、請求項
48に記載の方法。
【請求項53】
前記フレームの厚みが、前記基板の厚みより大きく、前記フレームが、前記フレームに
ある開口に沿って窪んだ棚部を含み、前記基板の縁部が、前記窪んだ棚部によって支持さ
れる、請求項45に記載の方法。
【請求項54】
前記開口に前記弁チップを固定する前に、前記窪んだ棚部上に可撓性ガスケットを形成
するステップをさらに含み、前記弁チップを固定するステップが、前記可撓性ガスケット
の前記基板の縁部を固定することを含む、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記フレームの形成ステップおよび前記可撓性ガスケットの形成ステップが、前記フレ
ームに対して第1の材料の第1のショットを使用し、前記ガスケットに対して第2の材料
の第2のショットを使用して、前記フレームおよび前記ガスケットを成形することを含む
、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記弁チップの固定ステップが、前記窪んだ棚部と前記フレームの変形部分との間に、
前記基板の縁部が固定されるように、前記窪んだ棚部の反対にある前記基板の縁部と重な
り合うように、前記窪んだ棚部上に弁チップを設置した後、前記フレームの部分を変形す
ることを含む、請求項53に記載の方法。
【請求項57】
前記弁チップの固定ステップが、前記基板の縁部と前記窪んだ棚部との間に接着剤を設
けることを含む、請求項53に記載の方法。
【請求項58】
前記フレーム上にバッフルを設けるステップをさらに含み、少なくとも1つの貫通開口
を有する該バッフルが、前記基板から間隔を置いて設けられている、請求項45に記載の
方法。
【請求項59】
前記バッフルが、前記基板を通る複数の孔と直列に流体の流れに制約を与える、請求項
58に記載の方法。
【請求項60】
前記バッフルが、くさび形状を有する、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
前記フレームが、前記フレームの第1の縁部上に第1および第2の導電リードを含み、
前記第1および第2の導電リードが、前記基板上の前記入力パッドのそれぞれの電気的に
結合され、前記バッフルの第3の薄い部分が、前記フレームの前記第1の縁部に隣接し、
前記バッフルの幅広い部分が、前記第1の縁部と反対の前記フレームの第2の縁部に隣接
する、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記バッフル、前記フレーム、および前記基板が、エンクロージャを規定し、前記エン
クロージャが、前記可動弁部材を含む、請求項58に記載の方法。
【請求項63】
前記フレームが前記可撓性ガスケットと前記バッフルとの間にあるように、前記フレー
ム上に可撓性ガスケットを形成するステップをさらに含む、請求項58に記載の方法。
【請求項64】
前記開口に前記弁チップを固定する前に、前記フレーム上に可撓性ガスケットを形成す
るステップをさらに含み、前記可撓性ガスケットが、前記基板の周囲によって規定される
寸法より大きい寸法を有する開口を規定している、請求項45に記載の方法。
【請求項65】
前記フレームの形成ステップおよび前記可撓性ガスケットの形成ステップが、前記フレ
ームに対して第1の材料の第1のショットを使用し、前記ガスケットに対して第2の材料
の第2のショットを使用して、前記フレームおよび前記ガスケットを成形するステップを
含む、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記フレームが、剛性高分子材料を含む、請求項45に記載の方法。
【請求項67】
第1および第2のチャンバを規定するハウジングと、前記第1および第2のチャンバ間
にある弁チップエンクロージャとを、前記第1および第2のチャンバおよび前記弁チップ
エンクロージャが一端部で開いた状態で設けるステップと、
前記フレームの前記開口に前記弁チップを固定した後、前記弁チップエンクロージャに
前記フレームを挿入するステップと、
前記弁チップエンクロージャに前記フレームを挿入した後、前記第1および前記第2の
チャンバが前記弁チップによって分離されるように、前記ハウジングの開いた端部上にベ
ースを固定するステップと
を含む、請求項45に記載の方法。
【請求項68】
前記ハウジングが、前記第1のチャンバ内へおよび/または前記第1のチャンバからの
流通を与える第1のポートを含み、前記ベースが、前記第2のチャンバ内へおよび/また
は前記第2のチャンバからの流通を与える第2のポートを含む、請求項67に記載の方法

【請求項69】
第1、第2、および第3のチャンバを規定し、前記第1および第2のチャンバ間に第1
の弁エンクロージャを、および前記第2および第3のチャンバ間に第2の弁エンクロージ
ャをさらに規定する主要ハウジングと、
前記第1の弁エンクロージャにおいて第1および第2の電気ハウジングリードの各々の
部分を露出させ、前記第2の弁エンクロージャにおいて第3および第4の電気ハウジング
リードの部分を露出させた、前記主要ハウジングにある第1、第2、第3、および第4の
電気ハウジングリードと、
前記第1の弁エンクロージャにあり、前記第1および第2の電気ハウジングリードと電
気的に結合され、前記第1および第2の電気ハウジングリードに与えられた電気信号に応
答して、前記第1および第2のチャンバ間の流通を許容または実質的に阻止するように構
成された、第1の弁と、
前記第2の弁エンクロージャにあり、前記第3および第4の電気ハウジングリードと電
気的に結合され、前記第3および第4の電気ハウジングリードに与えられた電気信号に応
答して、前記第2および第3のチャンバ間の流通を許容または実質的に阻止するように構
成された、第2の弁と、
前記第1、第2、第3、および第4の電気ハウジングリードに電気的に結合され、前記
第1および第2のチャンバ間および前記第2および第3のチャンバ間の流通を許容または
実質的に阻止するために前記電気信号を発生させるように構成された、コントローラと
を含んでなる、弁アセンブリ。
【請求項70】
前記第1の弁が、複数の孔が貫通する第1の平面基板を含み、前記第2の弁が、複数の
孔が貫通する第2の平面基板を含む、請求項69に記載の弁アセンブリ。
【請求項71】
前記第1および第2の平面基板が、互いに対して実質的に平行である、請求項70に記
載の弁アセンブリ。
【請求項72】
前記第1の弁が、その表面上に複数の可撓性弁フラップを含み、前記可撓性弁フラップ
が、前記第1および第2の電気ハウジングリードに印加される電気信号に応答して、それ
ぞれの孔を開き、または実質的に阻止するように構成される、請求項70に記載の弁アセ
ンブリ。
【請求項73】
前記第1、第2、および/または第3のチャンバの少なくとも1つにフィルタをさらに
含む、請求項69に記載の弁アセンブリ。
【請求項74】
前記第1の弁が、複数の孔が貫通する平面基板と、前記平面基板の中央部分が、前記フ
レームにある開口を通って露出され、前記フレームと前記基板の縁部との間に流体シール
が与えられるように、縁部分で前記平面基板を取り囲み支持するフレームとを含む、請求
項69に記載の弁アセンブリ。
【請求項75】
前記第1の弁が、前記バッフル、前記フレーム、および前記平面基板が、前記エンクロ
ージャを規定するように、前記フレーム上にバッフルをさらに含み、前記バッフルが、少
なくとも1つの開口を含む、請求項74に記載の弁アセンブリ。
【請求項76】
前記第1の弁が、くさび形のプロファイルを有する、請求項74に記載の弁アセンブリ

【請求項77】
前記主要ハウジングが、第4のチャンバと、前記第3および第4のチャンバ間にある第
3の弁エンクロージャとをさらに規定し、
前記第3の弁エンクロージャに前記第2および第5の電気ハウジングリードの各々の部
分を露出させた、前記主要ハウジングにある第5の電気ハウジングリードと、
前記第3の弁エンクロージャにあり、前記第5および第2の電気ハウジングリードと電
気的に結合され、前記第5および第2の電気ハウジングリードに与えられた電気信号に応
答して、前記第3および第4のチャンバ間の流通を許容または実質的に阻止するように構
成された、第3の弁とをさらに含み、
前記コントローラが、前記第5の電気ハウジングリードに電気的に結合され、前記コン
トローラが、前記第3および第4のチャンバ間の流通を許容または実質的に阻止するため
に前記電気信号を発生するように構成された、請求項69に記載の弁アセンブリ。
【請求項78】
前記第1の弁と前記第1の弁エンクロージャとの間に流体シールを与える第1の可撓性
ガスケットと、
前記第2の弁と前記第2の弁エンクロージャとの間に流体シールを与える第2の可撓性
ガスケットとをさらに含む、請求項69に記載の弁アセンブリ。
【請求項79】
第1および第2のチャンバを規定する弁ハウジングと、
孔が貫通した平面基板および前記孔に隣接した可動弁部材を含み、前記第1および第2
のチャンバ間の流通を許容または実質的に阻止するように構成された、前記第1および第
2のチャンバ間のハウジングにある弁と、
前記ハウジングの前記第2のチャンバにあるフィルタと
を含んでなる、弁アセンブリ。
【請求項80】
前記可動弁部材が、可撓性弁フラップを含む、請求項79に記載の弁アセンブリ。
【請求項81】
前記弁ハウジングが、第3のチャンバをさらに規定し、
前記第2および第3のチャンバ間の流通を許容または実質的に阻止するように構成され
た、前記第2および第3のチャンバ間のハウジングにある第2の弁をさらに含む、請求項
79に記載の弁アセンブリ。
【請求項82】
前記ハウジングの前記第3のチャンバに第2のフィルタをさらに含む、請求項81に記
載の弁アセンブリ。
【請求項83】
前記弁ハウジングが、第4のチャンバをさらに規定し、
前記第3および第4のチャンバ間の流通を許容または実質的に阻止するように構成され
た、前記第3および第4のチャンバ間のハウジングにある第3の弁をさらに含む、請求項
81に記載の弁アセンブリ。
【請求項84】
前記ハウジングの前記第4のチャンバに第2のフィルタをさらに含む、請求項83に記
載の弁アセンブリ。
【請求項85】
前記弁ハウジングが、第5のチャンバをさらに規定し、
前記第4および第5のチャンバ間の流通を許容または実質的に阻止するように構成され
た、前記第4および第5のチャンバ間のハウジングにある第4の弁をさらに含む、請求項
83に記載の弁アセンブリ。
【請求項86】
前記第4のチャンバに第2のフィルタをさらに含む、請求項85に記載の弁アセンブリ

【請求項87】
前記第3のチャンバに第3のフィルタをさらに含む、請求項86に記載の弁アセンブリ

【請求項88】
前記第3のチャンバが、高圧流体供給に結合されるように構成され、前記第2および第
4のチャンバが、シリンダのポートのそれぞれに結合されるように構成され、前記第1お
よび第5のチャンバが、低圧排気に結合されるように構成される、請求項85に記載の弁
アセンブリ。
【請求項89】
前記弁が、静電駆動式弁を含む、請求項79に記載の弁アセンブリ。
【請求項90】
前記静電駆動式弁が、孔が貫通した基板と、前記孔に隣接した前記第1のチャンバに対
面する前記基板の表面上にある可動弁部材とを含む、請求項89に記載の弁アセンブリ。
【請求項91】
前記ハウジングが、前記第1および第2のチャンバへの開口を有する主要部分と、前記
第1および第2のチャンバへの前記主要部分にある開口を密封するために、前記主要部分
に固定されたベース部分とを含む、請求項79に記載の弁アセンブリ。
【請求項92】
低圧排気ポートに結合された第1のチャンバと、第1のアクチュエータポートに結合さ
れた第2のチャンバと、高圧供給ポートに結合された第3のチャンバと、第2のアクチュ
エータポートに結合された第4のチャンバと、低圧排気ポートに結合された第5のチャン
バとを有するハウジングを含み、前記第1および第2のチャンバ間にある第1の弁と、前
記第2および第3のチャンバ間にある第2の弁と、前記第3および第4のチャンバ間にあ
る第3の弁と、前記第4および第5のチャンバ間にある第4の弁とをさらに含む弁アセン
ブリの動作方法であって、
前記第3のチャンバから前記第2のチャンバおよび前記第3のチャンバから前記第4の
チャンバへの流通が許容され、前記第1および第2のチャンバ間および前記第3および第
4のチャンバ間の流通が実質的に阻止されるように、前記第2および第4の弁へ開電気信
号を印加することによって、および前記第1および第3の弁に閉電気信号を印加すること
によって、第1の条件を与えるステップと、
前記第2のチャンバから前記第1のチャンバおよび前記第3のチャンバから前記第4の
チャンバへの流通が許容され、前記第2および第3のチャンバ間および前記第4および第
5のチャンバ間の流通が実質的に阻止されるように、前記第1および第3の弁へ開電気信
号を印加することによって、および前記第2および第4の弁に閉電気信号を印加すること
によって、第2の条件を与えるステップと
を含んでなる、方法。
【請求項93】
前記第1及び第2のチャンバ間および前記第2および第3のチャンバ間の流通が実質的
に阻止されるように、少なくとも前記第1および第2の弁を閉じることによって、または
、前記第2および第3のチャンバ間および前記第3および第4のチャンバ間の流通が実質
的に阻止されるように、少なくとも前記第2および第3の弁を閉じることによって、また
は、前記第3および第4のチャンバ間および前記第4および第5のチャンバ間の流通が実
質的に阻止されるように、少なくとも前記第3および第4の弁を閉じることによって、ま
たは、前記第1および第2のチャンバ間および前記第2および第3のチャンバ間の流通が
許容されるように、少なくとも前記第1および第2の弁を開くことによって、または、前
記第2および第3のチャンバ間および前記第3および第4のチャンバ間の流通が許容され
るように、少なくとも前記第2および第3の弁を開くことによって、または、前記第3お
よび第4のチャンバ間および前記第4および第5のチャンバ間の流通が許容されるように
、少なくとも前記第3および第4の弁を開くことによって、第3の条件を与えるステップ
をさらに含む、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
前記第1および第2のチャンバ間および前記第4および第5のチャンバ間の流通が実質
的に阻止されるように、少なくとも前記第1および第4の弁を閉じることによって、また
は、前記第2および第3のチャンバ間および前記第3および第4のチャンバ間の流通が実
質的に阻止されるように、少なくとも前記第2および第3の弁を閉じることによって、第
3の条件を与えるステップをさらに含む、請求項92に記載の方法。
【請求項95】
前記第3の条件を与えるステップが、前記第3のチャンバから前記第2のチャンバへの
流通が許容され、前記第1および第2のチャンバ間、前記第3および第4のチャンバ間、
および前記第4および第5のチャンバ間の流通が実質的に阻止されるように、前記第2の
弁を開き、前記第1、第3、および第4の弁を閉じることを含む、請求項94に記載の方
法。
【請求項96】
前記第3の条件を与えるステップが、前記第3のチャンバから前記第2のチャンバおよ
び前記第3のチャンバから前記第4のチャンバへの流通が許容され、前記第1および第2
のチャンバ間および前記第4および第5のチャンバ間の流通が実質的に阻止されるように
、前記第2および第3の弁を開き、前記第1および第4の弁を閉じることを含む、請求項
94に記載の方法。
【請求項97】
前記第3の条件を与えるステップが、前記第3のチャンバから前記第4のチャンバへの
流通が許容され、前記第1および第2のチャンバ間、前記第2および第3のチャンバ間、
および前記第4および第5のチャンバ間の流通が実質的に阻止されるように、前記第3の
弁を開き、前記第1、第2、および第4の弁を閉じることを含む、請求項94に記載の方
法。
【請求項98】
前記第3の条件を与えるステップが、前記第2のチャンバから前記第1のチャンバおよ
び前記第4のチャンバから前記第5のチャンバへの流通が許容され、前記第2および第3
のチャンバ間および前記第3および第4のチャンバ間の流通が実質的に阻止されるように
、前記第1および第4の弁を開き、前記第2および第3の弁を閉じることを含む、請求項
94に記載の方法。
【請求項99】
前記第3の条件を与えるステップが、前記第1および第2のチャンバ間、前記第2およ
び第3のチャンバ間、前記第3および第4のチャンバ間、および前記第4および第5のチ
ャンバ間の流通が実質的に阻止されるように、前記第1、第2、第3、および第4の弁を
閉じることを含む、請求項94に記載の方法。
【請求項100】
前記第3の条件を与えるステップが、前記第1および第2の条件を与えるステップの間
の時間に、中間条件として前記第3の条件を与えることを含む、請求項94に記載の方法

【請求項101】
前記第3の条件を与えるステップが、前記第1および第2の条件を与える前の時間に、
初期条件として前記第3の条件を与えることを含む、請求項94に記載の方法。
【請求項102】
前記第3の条件を与えるステップが、前記第1および第2の条件を与えるステップの後
の時間に、最終条件として前記第3の条件を与えることを含む、請求項94に記載の方法

【請求項103】
前記第1の条件を与えるステップが、前記第2の条件を与える時間に先行するものであ
る、請求項94に記載の方法。
【請求項104】
前記第2の条件を与えるステップが、前記第1の条件を与える時間に先行するものであ
る、請求項94に記載の方法。
【請求項105】
前記弁の各々が、静電駆動式弁を含む、請求項92に記載の方法。
【請求項106】
前記弁アセンブリが、外部電源への結合部を含み、
前記第1および第2の条件の各条件を与えている間に、外部電源をモニタするステップ
と、
前記第1の条件を与えている間に前記外部電源の中断を検出すると、前記外部電源の中
断中に前記第1の条件を維持するステップと、
前記第2の条件を与えている間に前記外部電源の中断を検出すると、前記外部電源の中
断中に前記第2の条件を維持するステップと
をさらに含む、請求項92に記載の方法。
【請求項107】
前記弁アセンブリが、バックアップ電源への結合部をさらに含み、前記外部電源の中断
中に前記第1の条件を維持するステップが、前記バックアップ電源を使用して前記第1の
条件を維持することを含み、前記外部電源の中断中に前記第2の条件を維持するステップ
が、前記バックアップ電源を使用して前記第2の条件を維持することを含む、請求項10
6に記載の方法。
【請求項108】
前記バックアップ電源が、バッテリーを含む、請求項107に記載の方法。
【請求項109】
第1、第2、および第3のチャンバを画定する弁ハウジングと、
第1の弁基板を含み、前記第1および第2のチャンバ間の流通を許容または実質的に阻
止するように構成された、前記第1および第2のチャンバ間にある第1の弁と、
第2の弁基板を含み、前記第2および第3のチャンバ間の流通を許容または実質的に阻
止するように構成された、前記第2および第3のチャンバ間にある第2の弁と
を含んでなり、前記第1の基板と前記第2の基板とが別個のものである、弁アセンブリ

【請求項110】
前記第1および第2の基板が、平行ではない、請求項109に記載の弁アセンブリ。
【請求項111】
前記第1および第2の弁が、第1および第2の静電駆動式弁を含む、請求項109に記
載の弁アセンブリ。
【請求項112】
前記第1の基板が、第1の貫通孔と、前記第1の孔に隣接した第1の弁部材とを含み、
前記第1の弁部材が、印加された第1の電気信号に応答して、前記第1の孔を開閉するよ
うに構成され、前記第2の基板が、第2の貫通孔と、前記第2の孔に隣接した第2の弁部
材とを含み、前記第2の弁部材が、印加された第2の電気信号に応答して、前記第2の孔
を開閉するように構成された、請求項109に記載の弁アセンブリ。
【請求項113】
前記第1および第2の弁部材が、第1および第2の可撓性弁フラップをそれぞれ含む、
請求項112に記載の弁アセンブリ。
【請求項114】
前記第1の弁と前記第1および第2のチャンバの一方との間にバッフルをさらに含み、
前記バッフルが、前記バッフルと前記弁との間にバッフルチャンバを規定し、前記バッフ
ルが、貫通するオリフィスを含む、請求項109に記載の弁アセンブリ。
【請求項115】
前記第1および第2のチャンバの少なくとも1つにフィルタをさらに含む、請求項10
9に記載の弁アセンブリ。
【請求項116】
前記弁ハウジングが、第4および第5のチャンバをさらに画定しており、
第3の弁基板を含み、前記第3および第4のチャンバ間の流通を許容または実質的に阻
止するように構成された、前記第3および第4のチャンバ間にある第3の弁と、
第4の弁基板を含み、前記第4および第5のチャンバ間の流通を許容または実質的に阻
止するように構成された、前記第4および第5のチャンバ間の第4の弁と
をさらに含み、前記第1、第2、第3、および第4の基板が別個のものである、請求項
109に記載の弁アセンブリ。
【請求項117】
前記第1および第2の弁の各々に結合され、前記第1および第2の弁の開閉を制御する
ように構成されたコントローラをさらに含む、請求項109に記載の弁アセンブリ。
【請求項118】
前記コントローラと前記第1の弁との間に、第1の電気信号結合部が設けられ、前記コ
ントローラと前記第2の弁との間に、第2の電気信号結合部が与えられ、前記第1および
第2の結合部が異なる、請求項117に記載の弁アセンブリ。
【請求項119】
前記第2の弁チャンバが、チューブの内部と流通状態になるように、チューブの第1の
端部に弁ハウジングが取り付けられたチューブと、
ピストンと前記弁ハウジングとの間にキャビティを規定する前記チューブにあるピスト
ンと、
前記チューブの第2の端部上にあるエンドキャップと
をさらに含む、請求項109に記載の弁アセンブリ。
【請求項120】
前記弁ハウジングが、前記チューブの第1の端部を密封するエンドキャップを与える、
請求項119に記載の弁アセンブリ。
【請求項121】
前記弁ハウジングが、剛性弁ハウジングを含み、前記第1および第2の弁が、剛性弁ハ
ウジングにあり、前記剛性弁ハウジングが、前記チューブに直接取り付けられている、請
求項119に記載の弁アセンブリ。
【請求項122】
第1、第2、および第3のチャンバを規定するハウジングを形成するステップを含み、
前記第1および第2のチャンバが、弁チップの第1の弁エンクロージャによって分離され
、前記第2および第3のチャンバが、弁チップの第2の弁エンクロージャによって分離さ
れ、チャンバおよび弁エンクロージャが、前記ハウジングの開端部で開かれ、
前記ハウジングを形成した後、前記弁エンクロージャの一方に弁チップを挿入するステ
ップを含み、前記弁チップが、孔がある基板と、前記弁孔を開閉するように構成された可
動弁部材とを含み、前記弁チップの両側が、前記弁エンクロージャの両側上のチャンバに
露出され、
前記弁チップを挿入した後、前記ハウジングの開端部にベースを固定することによって
、前記チャンバおよび前記弁エンクロージャを閉じるステップを含む、弁アセンブリの形
成方法。
【請求項123】
前記可動弁部材が、可撓性弁フラップを含む、請求項122に記載の方法。
【請求項124】
前記ハウジングが、第4および第5のチャンバをさらに規定し、前記第3および第4の
チャンバが、弁チップの第3の弁エンクロージャによって分離され、前記第4および第5
のチャンバが、弁チップの第4の弁エンクロージャによって分離される、請求項122に
記載の方法。
【請求項125】
弁チップを挿入するステップが、前記第1の弁エンクロージャに第1の弁チップを挿入
するステップと、前記第2の弁エンクロージャに第2の弁チップを挿入するステップと、
前記第3の弁エンクロージャに第3の弁チップを挿入するステップと、前記第4の弁エン
クロージャに第4の弁チップを挿入するステップとを含む、請求項124に記載の方法。
【請求項126】
前記ベースを固定する前に、前記プラグの両側のチャンバが、互いから密封されるよう
に、前記弁エンクロージャの他方にシーリングプラグを挿入するステップをさらに含む、
請求項124に記載の方法。
【請求項127】
前記ハウジングが、前記第2のチャンバから前記ハウジングを通って流通を与える第1
の出力ポートと、前記第4のチャンバから前記ハウジングを通って流通を与える第2の出
力ポートとを含み、前記ベースが、前記第1のチャンバから前記ベースを通って流通を与
える第1の排気ポートと、前記第3のチャンバから前記ベースを通って流通を与える供給
ポートと、前記第5のチャンバからベースを通って流通を与える第2の排気ポートとを含
む、請求項124に記載の方法。
【請求項128】
前記ハウジングが、前記弁チップから前記ハウジングの外側へ電気的結合を与える導電
リードを含む、請求項122に記載の方法。
【請求項129】
前記ハウジングを形成するステップが、前記ハウジングを成形し、前記ハウジングを成
形する間にインサートとして前記リードを与えることを含む、請求項122に記載の方法

【請求項130】
低圧排気ポートに結合された第1のチャンバと、アクチュエータポートに結合された第
2のチャンバと、高圧供給ポートに結合された第3のチャンバとを有するハウジングを含
み、前記第1および第2のチャンバ間にある第1の弁と、前記第2および第3のチャンバ
間にある第2の弁とをさらに含む弁アセンブリの動作方法であって、
前記第2のチャンバから前記第1のチャンバへの流通が許容され、前記第2および第3
のチャンバ間の流通が実質的に阻止されるように、第1の条件を与えるステップと、
前記第2のチャンバから前記第3のチャンバへの流通が許容され、前記第1および第2
のチャンバ間の流通が実質的に阻止されるように、第2の条件を与えるステップと、
前記第1および第2の条件の各条件を与えている間に、外部電源をモニタするステップ
と、
前記第1の条件を与えている間に前記外部電源の中断を検出すると、前記外部電源の中
断中に前記第1の条件を維持するステップと、
前記第2の条件を与えている間に前記外部電源の中断を検出すると、前記外部電源の中
断中に前記第2の条件を維持するステップと
をさらに含む、方法。
【請求項131】
前記外部電源の中断中に前記第1の条件を維持するステップが、バックアップ電源を使
用して前記第1の条件を維持することを含み、前記外部電源の中断中に前記第2の条件を
維持するステップが、前記バックアップ電源を使用して前記第2の条件を維持することを
含む、請求項130に記載の方法。
【請求項132】
前記バックアップ電源が、バッテリーを含む、請求項131に記載の方法。
【請求項133】
前記弁アセンブリが、第2のアクチュエータポートに結合された第4のチャンバと、低
圧排気ポートに結合された第5のチャンバと、前記第3および第4のチャンバ間の第3の
弁とをさらに含み、前記第1の条件を与えるステップが、前記第3のチャンバから前記第
4のチャンバへの流通を許容し、前記第4および第5のチャンバ間の流通を実質的に阻止
するステップをさらに含み、前記第2の条件を与えるステップが、前記第4のチャンバか
ら前記第5のチャンバへの流通を許容し、前記第3および第4のチャンバ間の流通を実質
的に阻止するステップをさらに含む、請求項120に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A−4C】
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【図4D−4F】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45A】
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【図45B】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【公開番号】特開2012−7733(P2012−7733A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−159596(P2011−159596)
【出願日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【分割の表示】特願2007−522802(P2007−522802)の分割
【原出願日】平成17年7月22日(2005.7.22)
【出願人】(507023382)エイエフエイ・コントロールズ,リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (3)
【Fターム(参考)】