説明

マネジメントボード及びそれを用いた障害情報取得方法

【課題】マネジメントボードがシステムから取り外された後においても、システム運用中に発生した障害についての障害情報を容易に取得する。
【解決手段】運用中のシステムにおいて発生したイベント情報がイベント収集部101にて収集され、収集されたイベント情報が不揮発性のメモリ112に格納され、マネジメントボード100にシステムから電源が供給されていない場合、サブ電源部106から供給された電源が電源切り替え部107にて選択され、選択された電源を用いて、メモリ112に格納されたイベント情報が格納された順番でメモリ112から読み出され、イベントコード表示部105に表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運用中のシステムにおいて発生した障害についての障害情報を取得するためのマネジメントボード及びそれを用いた障害情報取得方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、運用中のシステムにおいて障害等が発生した場合、その障害情報を収集して表示するために、当該システムに実装されているマネジメントボードに設けられたLEDを収集された障害情報の内容に基づいた所定の方法で点灯させたり、収集された障害情報をマネジメントボード内にログ情報として記憶してマネジメントボードに設けられた外部インタフェースを介して読み取ったりすることにより、システムにおいて発生した障害情報を視覚的に認識可能としている。
【0003】
しかし、このマネジメントボードが運用中のシステムから取り外されたりすることより、当該マネジメントボードへの電源の供給が無くなると、運用中に収集された障害情報がマネジメントボードから消去されてしまう。
【0004】
そこで、システムダウン等が原因で電源が遮断されても、電源を再度供給すれば、電源が遮断される前に収集された障害情報を読み出すことができるように、収集された障害情報を不揮発性のメモリに格納する方法が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開昭62−065141号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された方法においては、障害が発生した場合に障害情報のみがメモリに格納されるため、その障害が発生した経緯等の詳細な情報が乏しく、障害発生の原因や故障箇所の特定が困難になってしまうという問題点がある。
【0006】
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、マネジメントボードがシステムから取り外された後においても、システム運用中に発生した障害についての障害情報を容易に取得することができるマネジメントボード及びそれを用いた障害情報取得方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明は、
運用中のシステムにおいて発生したイベント情報を表示するためのマネジメントボードであって、
供給される電源を切断されても格納された情報が保持される記憶手段を有し、前記システムにおいて発生したイベント情報を収集し、収集されたイベント情報を前記記憶手段に格納し、前記マネジメントボードに前記システムから電源が供給されていない場合、サブ電源から供給された電源を用いて、前記記憶手段に格納されたイベント情報を格納された順番で前記記憶手段から読み出して表示する。
【0008】
また、前記システムにおいて発生したイベント情報を収集して前記記憶手段に格納するイベント収集手段と、
前記マネジメントボードに前記システムから電源が供給されていない場合、サブ電源から電源が供給されるルートを選択する電源切り替え手段と、
前記電源切り替え手段によって選択されたルートで供給された電源を用いて、前記記憶手段に格納されたイベント情報を格納された順番で前記記憶手段から読み出す読み出し制御手段と、
前記読み出し制御手段によって前記記憶手段から読み出されたイベント情報を表示するイベントコード表示手段とを有することを特徴とする。
【0009】
また、前記記憶手段からのイベント情報の読み出しを外部から指示する読み出しスイッチを有し、
前記読み出し制御手段は、前記読み出しスイッチが操作された回数に応じて、前記記憶手段から読み出すイベント情報の情報量を制御することを特徴とする。
【0010】
また、前記記憶手段から読み出されたイベント情報を前記イベント情報毎に対応付けられたLEDを点灯することにより表示することを特徴とする。
【0011】
また、前記記憶手段は、不揮発性のメモリであることを特徴とする。
【0012】
また、運用中のシステムにおいて発生したイベント情報を表示するためのマネジメントボードを用いた障害情報取得方法であって、
前記システムにおいて発生したイベント情報を収集する処理と、
収集されたイベント情報を不揮発性のメモリに格納する処理と、
前記マネジメントボードに前記システムから電源が供給されていない場合、サブ電源から供給された電源を選択する処理と、
前記選択された電源を用いて、前記メモリに格納されたイベント情報を格納された順番で前記メモリから読み出す処理と、
前記読み出されたイベント情報を表示する処理とを有する。
【0013】
また、前記メモリからのイベント情報の読み出しを外部から指示された場合、指示された回数に応じて、前記メモリから読み出すイベント情報の情報量を制御する処理を有することを特徴とする。
【0014】
また、前記メモリから読み出されたイベント情報を前記イベント情報毎に対応付けられたLEDを点灯することにより表示する処理を有することを特徴とする。
【0015】
上記のように構成された本発明においては、運用中のシステムにおいて発生したイベント情報が収集され、供給される電源を切断されても格納された情報が保持される記憶手段に収集されたイベント情報が格納され、マネジメントボードにシステムから電源が供給されていない場合、サブ電源から供給された電源を用いて、記憶手段に格納されたイベント情報が格納された順番で記憶手段から読み出されて表示される。
【0016】
これにより、システムから電源が供給されていない場合であっても、サブ電源から電源が供給されることにより、システムから電源が供給されていた間に記憶手段に格納されたイベント情報が時系列的に表示されることが可能となる。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように本発明においては、運用中のシステムにおいて発生したイベント情報を収集し、供給される電源を切断されても格納された情報が保持される記憶手段に収集されたイベント情報を格納し、マネジメントボードにシステムから電源が供給されていない場合、サブ電源から供給された電源を用いて、記憶手段に格納されたイベント情報を格納された順番で記憶手段から読み出して表示する構成としたため、マネジメントボードがシステムから取り外された後においても、システム運用中に発生した障害についての障害情報を容易に取得することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
図1は、本発明のマネジメントボードの第1の実施の形態を示す図である。
【0020】
図1に示したマネジメントボード100は、イベント情報収集部101と、情報処理部102と、読み出しスイッチ103と、読み出し制御部104と、イベントコード表示部105と、サブ電源部106と、電源切り替え部107とから構成されている。イベント情報収集部101は、システム内にてマネジメントボード100に接続された装置やボードを制御するためのプログラム群であるBIOSやハードウェアで構成された回路であり、システムのイベント情報を収集する。情報処理部102は、イベント情報収集部101にて収集されたイベント情報を記憶し、表示するためのデータ変換を行う。読み出しスイッチ103は、情報処理部102に格納されたイベント情報を読み出すために作業者によって操作されるスイッチである。読み出し制御部104は、読み出しスイッチ103が作業者によって操作された場合、情報処理部102に記憶されたイベント情報を読み出すための制御を行う。イベントコード表示部105は、情報処理部102から出力されたイベントコードを表示する。サブ電源部106は、マネジメントボード100がシステムに実装されていない場合、つまりシステムからの電源が供給されていない場合に、電池や外部接続のサブ電源等によってマネジメントボード100に電源を供給する。電源切り替え部107は、システムに供給されるDC電源とサブ電源部107から供給される電源とのどちらかを選択する。ここでイベント情報とは、システムの電源スイッチが操作された、システムがブートした、訂正可能なエラーが検出された、診断エラーが検出された等のシステムに発生したシステムとして認識可能なイベント情報である。
【0021】
さらに、情報処理部102は、メモリ111,112と、データ変換部113とから構成されている。メモリ111は、イベント情報収集部101にて収集されたイベント情報をLogとして格納し、電源を切断されても格納された情報が保持される記憶手段である不揮発性メモリである。メモリ112は、イベント情報収集部101にて収集されたイベント情報を格納し、読み出し制御部104の制御によって格納されたイベント情報が読み出され、電源を切断されても格納された情報が保持される記憶手段である不揮発性のメモリである。データ変換部113は、メモリ112から読み出されたイベント情報をイベントコード表示部105で表示可能なイベントコードへのデータ変換を行う。なお、メモリ111とメモリ112とは、別個の媒体であっても良いし、同一媒体でメモリ111として使用されるエリアとメモリ112として使用されるエリアとを分けたものであっても良い。
【0022】
以下に、図1に示したマネジメントボード100を用いた障害情報取得方法について説明する。
【0023】
図2は、図1に示したマネジメントボード100を用いた障害情報取得方法を説明するためのフローチャートである。
【0024】
イベント情報収集部101にて、マネジメントボード100が実装されているシステムにおけるイベント情報が収集される(ステップS1)。そして、イベント情報収集部101にて収集されたイベント情報は、メモリ111,112に格納される(ステップS2)。ここで、メモリ111に格納されたイベント情報は、後に、フロッピーディスク、光磁気ディスク、DVD、CDなどの移設可能な記録媒体の他、システムに設けられたハードディスク等にLog情報としてコピーされることを目的として保存される。
【0025】
その後、読み出しスイッチ103が操作されたかどうかが読み出し制御部104にて判断される(ステップS3)。
【0026】
この読み出しスイッチ103は、一般的に用いられるボタンスイッチやスライドスイッチ、トグルスイッチ等が考えられる。本形態においては、ボタンスイッチが使用され、作業者によってボタンスイッチが押される場合を例に挙げて説明する。また、読み出しスイッチ103は、マネジメントボード100上に実装されても良いが、マネジメントボード100がシステムに実装されている状態で読み出しスイッチ103を外部から操作可能にするために、マネジメントボード100の前面パネル上に設けられることがより好ましい。
【0027】
ステップS3にて、読み出しスイッチ103が操作されていない、つまり読み出しスイッチ103が押されていないと判断された場合、引き続きステップS1のイベント情報の収集が行われる。
【0028】
一方、読み出しスイッチ103が操作された、つまり読み出しスイッチ103が押されたと判断された場合、メモリ112に格納されたイベント情報が、読み出し制御部104によって読み出される(ステップS4)。このとき、読み出しスイッチ103が押された回数によって、メモリ112から読み出されるイベント情報の情報量が決定され、決定された情報量のイベント情報が読み出されるものであっても良い。例えば、読み出しスイッチ103が1回押されると、1つのイベント情報が読み出されるものであっても良いし、読み出しスイッチ103が1回押されると、予め設定された情報量だけのイベント情報が読み出されるものであっても良い。また、メモリ112から読み出されるイベント情報は、時系列でシーケンシャルに読み出される。つまり、イベント情報は、イベント情報収集部101にて収集されてメモリ112に格納された順番でメモリ112から読み出されることとなる。イベント情報にイベント発生の時刻がイベント情報の一部として格納されているとさらに認識しやすい。
【0029】
読み出し制御部104によってメモリ112から読み出されたイベント情報は、データ変換部113に入力され、データ変換部113にてイベントコード表示部105で表示可能なイベントコードに変換される(ステップS5)。
【0030】
そして、データ変換されたイベントコードがデータ変換部113からイベントコード表示部105へ出力され、イベントコード表示部105にて表示される(ステップS6)。
【0031】
また、図1に示したイベントコード表示部105の代わりに複数のLEDを用いてイベント情報を表示する構成も考えられる。
【0032】
図3は、本発明のマネジメントボードの第2の実施の形態を示す図である。
【0033】
図3に示したマネジメントボード200は、イベント情報収集部101と、情報処理部202と、読み出しスイッチ103と、読み出し制御部104と、サブ電源部106と、電源切り替え部107と、LED群203とから構成されている。イベント収集部101、読み出しスイッチ103、読み出し制御部104、サブ電源部106及び電源切り替え部107については、図1に示したものと同様である。情報処理部202は、イベント情報収集部101にて収集されたイベント情報を記憶し、複数のポートから各イベント情報をそれぞれ出力する。LED群203は、情報処理部202の複数のポートから出力された各イベント情報の発生を表示する。
【0034】
さらに、情報処理部202は、メモリ111,112と、GPIOコントローラ114とから構成されている。メモリ111,112については、図1に示したものと同様である。GPIOコントローラ114は、複数の汎用ポートを有し、メモリ112から読み出されたイベント情報を当該イベント情報に基づいて予め設定された汎用ポートから出力する。
【0035】
また、LED群203は、複数のLED121−1〜121−nから構成されている。LED121−1〜121−nは、GPIOコントローラ114が有するn本の汎用ポートにそれぞれ接続されており、GPIOコントローラ114の汎用ポートから出力される出力信号に基づいて点灯あるいは消灯する。
【0036】
以下に、図3に示したマネジメントボード200を用いた障害情報取得方法について説明する。
【0037】
図4は、図3に示したマネジメントボード200を用いた障害情報取得方法を説明するためのフローチャートである。
【0038】
イベント情報収集部101にて、マネジメントボード200が実装されているシステムにおけるイベント情報が収集される(ステップS11)。そして、イベント情報収集部101にて収集されたイベント情報は、メモリ111,112に格納される(ステップS12)。ここで、メモリ111に格納されたイベント情報は、図1に示したマネジメントボード100を用いた障害情報取得方法と同様に、後に、フロッピーディスク、光磁気ディスク、DVD、CDなどの移設可能な記録媒体の他、システムに設けられたハードディスク等にLog情報としてコピーされることを目的として保存される。
【0039】
その後、読み出しスイッチ103が操作されたかどうかが読み出し制御部104にて判断される(ステップS13)。
【0040】
この読み出しスイッチ103は、図1に示したものと同様である。
【0041】
ステップS23にて、読み出しスイッチ103が操作されていない、つまり読み出しスイッチ103が押されていないと判断された場合、引き続きステップS1のイベント情報の収集が行われる。
【0042】
一方、読み出しスイッチ103が操作された、つまり読み出しスイッチ103が押されたと判断された場合、メモリ112に格納されたイベント情報が、読み出し制御部104によって読み出される(ステップS14)。このとき、読み出しスイッチ103が1回押されると、1つのイベント情報が読み出される。また、メモリ112から読み出されるイベント情報は、時系列でシーケンシャルに読み出される。つまり、イベント情報は、イベント情報収集部101にて収集されてメモリ112に格納された順番でメモリ112から読み出されることとなる。
【0043】
読み出し制御部104によってメモリ112から読み出されたイベント情報は、GPIOコントローラ114に入力され、GPIOコントローラ114にて予め対応付けられた汎用ポートから出力される信号がONに設定される(ステップS15)。
【0044】
そして、出力がONに設定されたGPIOコントローラ114のポートに接続されているLED121−1〜121−nが点灯される(ステップS16)。
【0045】
上述した処理は、マネジメントボード100,200がシステムに実装されている場合及びシステムに実装されていない状態において行われることが可能である。
【0046】
図5は、図1及び図3に示した電源切り替え部107の切り替え処理を説明するためのフローチャートである。
【0047】
電源切り替え部107にて、システムからDC電源が供給されているかどうかが常時監視されている(ステップS21)。
【0048】
電源切り替え部107にて、システムからDC電源が供給されていると判断された場合、DC電源からの電源供給ルートが選択される(ステップS22)。
【0049】
一方、電源切り替え部107にて、システムからDC電源が供給されていないと判断された場合は、サブ電源部107からの電源供給ルートが選択される(ステップS23)。
【0050】
また、電源切り替え部107によって選択されるルートを作業者が手動で切り替える構成としても良い。
【0051】
これにより、システムからDC電源が供給されていない場合であっても、サブ電源部106から電源が供給されることにより、不揮発性のメモリ112に格納されたイベント情報が時系列的に表示されることが可能となる。
【0052】
なお、第1及び第2の実施の形態におけるメモリ111,112は長時間におけるイベント情報を格納するために十分な容量を持ったメモリであることが望ましい。しかし、物理的に大容量のメモリを準備することが困難であり、格納されるイベント情報の情報量がメモリ111,112の容量を超えてしまった場合は、時系列的に最も古く格納されたイベント情報に最も新しく収集されたイベント情報が上書きされる形で格納されても良い。その場合でも、すべてのイベント情報を残しておく必要がある場合は、例えば、作業者が視覚的に認識できるLED等の表示手段をマネジメントボード100,200に設けておき、格納されるイベント情報の情報量がメモリ111,112の容量を超えてしまう虞がある時点で、容量超えの警告としてLED等を点灯させ、作業者にメモリ111,112に格納されたイベント情報を他の記憶媒体へ移動させることを促す手段を設けても良い。
【0053】
このように、マネジメントボードが運用中のシステムから未実装状態にされた場合であっても、マネジメントボードへのサブ電源の供給により、マネジメントボードが実装されていた状態でのシステムのイベント情報を時系列で確認することができ、時系列に表示されたイベント情報に基づいて障害発生の原因や故障箇所の特定をすることができる。さらに、客先等に設置されているシステムにて障害が発生した場合、マネジメントボードのみを取り外して持ち帰れば、障害発生の原因や故障箇所の特定をするための解析を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明のマネジメントボードの第1の実施の形態を示す図である。
【図2】図1に示したマネジメントボードを用いた障害情報取得方法を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明のマネジメントボードの第2の実施の形態を示す図である。
【図4】図3に示したマネジメントボードを用いた障害情報取得方法を説明するためのフローチャートである。
【図5】図1及び図3に示した電源切り替え部の切り替え処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0055】
100,200 マネジメントボード
101 イベント情報収集部
102,202 情報処理部
103 読み出しスイッチ
104 読み出し制御部
105 イベントコード表示部
106 サブ電源部
107 電源切り替え部
111,112 メモリ
113 データ変換部
114 GPIOコントローラ
121−1〜121−n LED
203 LED群

【特許請求の範囲】
【請求項1】
運用中のシステムにおいて発生したイベント情報を表示するためのマネジメントボードであって、
供給される電源を切断されても格納された情報が保持される記憶手段を有し、前記システムにおいて発生したイベント情報を収集し、収集されたイベント情報を前記記憶手段に格納し、前記マネジメントボードに前記システムから電源が供給されていない場合、サブ電源から供給された電源を用いて、前記記憶手段に格納されたイベント情報を格納された順番で前記記憶手段から読み出して表示するマネジメントボード。
【請求項2】
請求項1に記載のマネジメントボードにおいて、
前記システムにおいて発生したイベント情報を収集して前記記憶手段に格納するイベント収集手段と、
前記マネジメントボードに前記システムから電源が供給されていない場合、サブ電源から電源が供給されるルートを選択する電源切り替え手段と、
前記電源切り替え手段によって選択されたルートで供給された電源を用いて、前記記憶手段に格納されたイベント情報を格納された順番で前記記憶手段から読み出す読み出し制御手段と、
前記読み出し制御手段によって前記記憶手段から読み出されたイベント情報を表示するイベントコード表示手段とを有することを特徴とするマネジメントボード。
【請求項3】
請求項2に記載のマネジメントボードにおいて、
前記記憶手段からのイベント情報の読み出しを外部から指示する読み出しスイッチを有し、
前記読み出し制御手段は、前記読み出しスイッチが操作された回数に応じて、前記記憶手段から読み出すイベント情報の情報量を制御することを特徴とするマネジメントボード。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマネジメントボードにおいて、
前記記憶手段から読み出されたイベント情報を前記イベント情報毎に対応付けられたLEDを点灯することにより表示することを特徴とするマネジメントボード。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のマネジメントボードにおいて、
前記記憶手段は、不揮発性のメモリであることを特徴とするマネジメントボード。
【請求項6】
運用中のシステムにおいて発生したイベント情報を表示するためのマネジメントボードを用いた障害情報取得方法であって、
前記システムにおいて発生したイベント情報を収集する処理と、
収集されたイベント情報を不揮発性のメモリに格納する処理と、
前記マネジメントボードに前記システムから電源が供給されていない場合、サブ電源から供給された電源を選択する処理と、
前記選択された電源を用いて、前記メモリに格納されたイベント情報を格納された順番で前記メモリから読み出す処理と、
前記読み出されたイベント情報を表示する処理とを有する障害情報取得方法。
【請求項7】
請求項6に記載の障害情報取得方法において、
前記メモリからのイベント情報の読み出しを外部から指示された場合、指示された回数に応じて、前記メモリから読み出すイベント情報の情報量を制御する処理を有することを特徴とする障害情報取得方法。
【請求項8】
請求項7または請求項8に記載の障害情報取得方法において、
前記メモリから読み出されたイベント情報を前記イベント情報毎に対応付けられたLEDを点灯することにより表示する処理を有することを特徴とする障害情報取得方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−172243(P2007−172243A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−368209(P2005−368209)
【出願日】平成17年12月21日(2005.12.21)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(000168285)エヌイーシーコンピュータテクノ株式会社 (572)
【Fターム(参考)】