説明

マルチメディアデータを用いて位置を管理する移動端末及びその方法

【課題】イメージなどのマルチメディアデータに位置情報(緯度/経度情報)や地名情報を移植して活用することのできる移動端末及びマルチメディアデータを用いた位置管理方法を提供する。
【解決手段】マルチメディアデータを画面に表示する表示部と、前記表示部に表示された前記マルチメディアデータとマッチングする位置情報を獲得するためのGPS衛星信号を用いた位置追跡方式を選択するモード選択部と、前記モード選択部にて選択された位置追跡方式によってユーザ位置を追跡して前記位置情報を獲得するユーザ位置追跡部と、前記位置情報を前記マルチメディアデータとマッチングして格納する格納部とを含む移動端末。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置案内サービスを提供するための移動端末及びその方法に係り、より詳しくは、GPS(Global Positioning System)信号とイメージなどのマルチメディアデータとを連携して効率的な位置案内サービスを提供する移動端末及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信関連技術が急速に発展し且つ移動通信サービスの加入者数が増え続けるのに伴い、音声通話サービス以外にもビデオ通話、メッセージ送受信、無線インターネット、放送などの移動端末を利用した様々な付加サービスが導入され商用化されつつある。
【0003】
位置案内サービスは、こうした付加サービスの一つである。例えば、移動端末は、ユーザの現在位置周辺の飲食店、公共機関、公演情報、地域行事などを地図とともに知らせるサービスや、現在位置から所望の目的地まで一番早く行ける方法、目的地への直接発呼、地図受信などのサービスを提供することができる。
【0004】
しかしながら、従来の位置案内サービスは、高解像度の地図上においてユーザの所望する地域にあたる部分を拡大して提供し、またはSMS(Short Message Service)を用いて位置情報を移動端末にその都度知らせる程度のものに過ぎない。このため、ユーザの位置把握や移動推移に関する情報を提供することのできる、より効率的で信頼性の高い方式が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国公開特許公報第10−2004−0087585号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明が解決しようとする技術的課題は、イメージなどのマルチメディアデータに位置情報(緯度/経度情報)や地名情報を配置して活用することのできる移動端末及びマルチメディアデータを用いた位置管理方法を提供することである。
【0007】
本発明が解決しようとする他の技術的課題は、GPS衛星信号とマルチメディアデータとを連携して効率的で信頼性の高い位置案内サービスを提供することのできる移動端末及びマルチメディアデータを用いた位置管理方法を提供することである。
【0008】
本発明が解決しようとする技術的課題は上述した技術的課題に制限されず、言及されていない他の技術的課題が本発明により解決されることが、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者には以下の記載より明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記技術的課題を解決するために、本発明の一実施形態において、マルチメディアデータを画面に表示する表示部と、前記表示部に表示された前記マルチメディアデータとマッチングする位置情報を獲得するためのGPS衛星信号を用いた位置追跡方式を選択するモード選択部と、前記モード選択部にて選択された位置追跡方式によってユーザ位置を追跡して前記位置情報を獲得するユーザ位置追跡部と、前記位置情報を前記マルチメディアデータとマッチングして格納する格納部とを含む移動端末を提供する。
【0010】
また、本発明の他の実施形態において、マルチメディアデータを画面に表示し、前記マルチメディアデータとマッチングする位置情報を獲得するために、GPS衛星信号を用いた位置追跡方式を選択し、前記選択された位置追跡方式によってユーザ位置を追跡して前記位置情報を獲得し、前記位置情報を前記マルチメディアデータとマッチングして格納することを特徴とするマルチメディアデータを用いた位置管理方法を提供する。
【0011】
本発明の一側面において、GPS衛星信号とイメージとを連携する移動端末及びその方法として、移動端末のカメラプレビュー上においてGPS衛星信号を獲得する方式を提供する。
【0012】
また、本発明の他の側面において、GPS衛星信号とイメージとを連携する移動端末及びその方法は、緯度/経度情報を用いて地図サービスから地名情報を得て格納する方式を提供する。
【0013】
本発明のさらに他の側面において、GPS衛星信号とイメージとを連携する移動端末及びその方法は、マルチメディアデータに格納された位置情報を用いたサービス(例えば、道案内サービス及び地図サービスなど)を提供する。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る移動端末及びマルチメディアデータを用いた位置管理方法により、イメージなどのマルチメディアデータに位置情報(緯度/経度情報)や地名情報を配置して多様なサービスに活用することができる。
【0015】
また、本発明に係る移動端末及びマルチメディアデータを用いた位置管理方法により、GPS衛星信号とマルチメディアデータとを連携して効率的且つ信頼性の高い位置案内サービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係る移動端末の構成を示す概略図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るマルチメディアデータを用いた位置管理方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態に係る移動端末のカメラプレビュー上においてGPS衛星信号を獲得する過程を説明するための画面の例示である。
【図4】本発明の一実施形態に係る移動端末において、位置情報が含まれたイメージ及びその利用方式を説明するための画面の例示である。
【図5】本発明の一実施形態に係る移動端末において、位置情報が含まれたイメージ及びその利用方式を説明するための画面の例示である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の好適な実施形態に係る移動端末について、図1を参照して詳しく説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係る移動端末の構成を示す概略図である。
【0019】
図1を参照すると、本発明の一実施形態に係る移動端末は、入力部110と、モード選択部120と、ユーザ位置追跡部130と、格納部160、及び表示部170とを含む。
【0020】
入力部110は、確認ボタンなどでユーザが入力する入力データを用いて入力コードを生成する。数字キーや確認ボタンを含むキーパッドやタッチペン、マウスなどを入力部110として使用してもよい。
【0021】
表示部170は、移動端末の待ち状態におけるバッテリーの使用状態、電波の受信強度、日付と時刻、端末の動作状態などを表示する。とりわけ、表示部170は、ユーザの選択によってイメージなどのマルチメディアデータを画面上に視覚的に表示し、ユーザが当該マルチメディアデータに対する位置情報(緯度/経度情報)や地名情報登録作業を行なうことができるように支援する。
【0022】
モード選択部120は、表示部170に表示されたマルチメディアデータ(例えば、イメージ、動画など)とマッチングして登録する位置情報を得るために、GPS衛星信号を用いた位置追跡方式を選択する。
【0023】
例えば、ユーザは、自身の位置が屋内であるかあるいは屋外であるかを選択することによって位置追跡方式を選択することができる。ユーザが屋内にある場合、MS−Assisted GPS方式(サーバアシスト型)が適用でき、ユーザが屋外にある場合、MS−Based GPS方式(半自律型)が適用できる。MS−Based GPS方式は、移動端末がGPS衛星信号を検索するだけでなく、これを基に当該端末自体で自身の最終位置を計算する方式である。これに対し、MS−Assisted GPS方式では、移動端末に内蔵されたGPSチップがGPS衛星から送られる信号を受信し該信号を移動通信網の基地局に知らせ、基地局から位置に関するデータを受信してから最終的に位置を確認するようになる。移動端末が基地局を介して初期捕捉(first fix)に用いられる補助データを送ると、移動通信網内の位置決定サーバ(PDE:Position Determination Entity)にて実際の位置計算を行ない、当該移動端末の測位値を伝送する。このように、MS−Assisted GPS方式の場合、移動通信網とGPSとを複合的に活用する。移動端末は、支援(Assistance)データを用いて衛星の位置を追跡して同期をなし、擬似距離を測定して移動通信網の位置決定サーバへ測位データを送ることによって自身の位置が認識できるようになる。
【0024】
ユーザ位置追跡部130は、モード選択部120にて選択された位置追跡方式によってユーザ位置を追跡して位置情報(緯度及び経度情報)を獲得する。
【0025】
ユーザ位置追跡部130には、MS−Assisted GPS処理部131とMS−Based GPS処理部132とが含まれていてよい。MS−Assisted GPS処理部131は、ユーザの位置が屋内である場合に動作し、GPS衛星信号を送って移動通信網の位置決定サーバからその応答として測位値を受信するMS−Assisted GPS方式によって位置情報を獲得する。
【0026】
MS−Based GPS処理部132は、ユーザの位置が屋外である場合、GPS衛星信号を検索し該検索結果を基に当該端末自体で測位値を計算するMS−Based GPS方式によって位置情報を獲得する。
【0027】
このように、ユーザ位置追跡部130は、ユーザの位置が屋内であるかあるいは屋外であるかに応じてMS−Assisted GPS方式またはMS−Based GPS方式を選択的にあるいは組み合わせて遂行して正確な位置情報を獲得することができる。例えば、MS−Based GPS方式にて衛星から信号を検索し始めて所定の時間までに検索できない場合には、MS−Assisted GPS方式へ変更して、移動通信網の位置決定サーバを介して位置情報を獲得することができる。
【0028】
格納部160は、ユーザ位置追跡部130にて獲得した位置情報を当該マルチメディアデータとマッチングして登録する。例えば、特定のマルチメディアデータと関連付けられた位置情報は、そのマルチメディアデータのヘッダ部に格納される。
【0029】
図1に示す移動端末は、マルチメディア管理部140と、位置案内サービス連携部150をさらに含んでいてよい。
【0030】
マルチメディア管理部140は、ユーザによって地名検索が入力されると、格納部160からヘッダ部にユーザ入力とマッチングする地名情報やその地名情報に対応する位置情報が登録されている少なくとも一つのマルチメディアデータを検索し、該検索されたマルチメディアデータを整列して表示部170を介して表示する。
【0031】
位置案内サービス連携部150は、ユーザ位置追跡部130を介して獲得した位置情報を位置案内サービス(道案内サービス、地図サービス、交通案内サービスなど)と連携する。具体的に、位置案内サービス連携部150は、得られた位置情報が示す地図上での地名情報を獲得した後、それを格納部160へ伝達して位置情報とともに当該マルチメディアデータのヘッダ部に格納できるようにする。
【0032】
また、位置案内サービス連携部150は、ユーザによってマルチメディアデータが選択されると、該選択されたマルチメディアデータのヘッダ部に格納された位置情報を読み取って位置情報が示す地図上での地名情報を獲得し、該獲得した地名情報を地図サービスなどの位置案内サービスへ伝達して地名情報の示す位置が地図上に表示されるようにすることができる。
【0033】
例えば、道案内サービスは、ユーザが自身の移動端末を利用して現在位置を出発地点として行きたい目的地までの経路の案内を受けられるようにする移動端末基盤のナビゲーションサービスである。ユーザが移動端末に格納された写真のうち一つの写真を選択して道案内サービスを要求すると、移動端末は、該選択された写真のヘッダ部に格納された緯度/経度情報や地名情報から当該写真が示す位置を地図上に表示した後、現在位置から表示された位置まで辿りつくための経路を知らせることができる。
【0034】
以下、本発明の好適な実施形態に係るマルチメディアデータを用いた位置管理方法について、図2から図5を参照して詳しく説明する。
【0035】
図2は、本発明の一実施形態によるマルチメディアデータを用いた位置管理方法を示すフローチャートであって、位置管理方法のうちのマルチメディアデータに位置情報を配置する方法を例示している。
【0036】
先ず、移動端末は、ユーザが選択したマルチメディアデータ(例えば、イメージ)を画面上に表示する(S110)。
【0037】
ユーザが画面に表示されたマルチメディアデータに移植する位置情報を獲得するために、GPS衛星信号を用いた位置追跡方式を選択して入力すると(S120)、移動端末が選択された位置追跡方式によってユーザ位置を追跡して位置情報を獲得する(S130〜S150)。
【0038】
例えば、S120ステップにおいて、ユーザは現在位置が屋内であるかあるいは屋外であるかを選択することによって位置追跡方式を設定することができる。ユーザが屋内にある場合には、移動端末から信号を送ると移動通信網の位置決定サーバから移動端末の測位値を伝送するMS−Assisted GPS方式によって位置情報を獲得することができる(S130、S150)。ユーザが屋外にある場合には、移動端末がGPS衛星信号を検索し該検索結果を基に当該端末自体で測位値を計算するMS−Based GPS方式によって位置情報を獲得することができる。仮にユーザが屋外にあり、MS−Based GPS方式にて衛星から信号を検索し始めて所定の時間までに検索できない場合には、MS−Assisted GPS方式への自動変更によって位置決定サーバから位置情報を獲得することができる(S140、S150)。
【0039】
次いで、移動端末は、GPS衛星信号を用いて獲得した位置情報(緯度及び経度情報)を当該マルチメディアデータとマッチングして登録する(S170)。なお、移動端末は、獲得した位置情報を内蔵された位置案内サービス(道案内サービス、地図、交通案内など)と連携して当該位置情報が示す地図上での地名情報を獲得した後(S160)、それを位置情報とともにマルチメディアデータのヘッダ部に格納することができる(S170)。
【0040】
このように、マルチメディアデータに位置情報を移植する一連の過程が終わると、こうしたマルチメディアデータを対象とする活用/管理過程が遂行できる(S180)。
【0041】
図3は、本発明の一実施形態に係る移動端末のカメラプレビュー上においてGPS衛星信号を獲得する過程を説明するための画面の例示である。
【0042】
本発明の一実施形態による移動端末は、GPSチップを装着し、該装着されたGPSチップを介して獲得した情報をマルチメディアデータ(代表的には、カメラが撮影した写真)と連携して道案内、地図、交通案内などの位置案内サービスに活用する。
【0043】
ユーザが移動端末のカメラにて写真撮影を開始すると、移動端末が図3の(a)に示すように、カメラプレビュー上においてユーザに対して現在のユーザの位置を選択できるようにする屋内/屋外の選択ウィンドウを表示する。しかる後、移動端末は、同図の(b)に示すように、ユーザが選択した位置に従ってGPS衛星信号追跡を開始する。このとき、屋内/屋外の選択に応じてMS−Based GPSモードあるいはMS−Assisted GPSモードを駆動させることができる。
【0044】
移動端末は、かかる方式にてユーザの位置による緯度/経度情報を獲得し、該獲得された緯度/経度情報は二つの方式にて使用されてもよい。第一に、移動端末は、緯度/経度情報をイメージファイルヘッダ(例えば、EXIFフォーマット)の緯度/経度パートに格納する。第二に、移動端末は、当該端末自体に内蔵された地図サービス(例えば、SKT社のT−MAP)と連携して地図から地名(例えば、ソウル市麻浦区上岩洞)を得てイメージファイルヘッダ(例えば、EXIFフォーマット)のユーザコメント(USER COMMENT)パートに格納する。
【0045】
このようにしてイメージファイル写真のヘッダに格納された緯度/経度情報は、後でマルチメディア管理アルバムにおいて道案内、地図、交通案内などの位置案内サービスと連携されるが、移動端末がヘッダに格納された値をパーシング(parsing)して緯度/経度を位置案内サービスへ伝達することで当該サービスに直接接続されるようにすることができる。また、ヘッダに格納された地名情報は、マルチメディア管理アルバムにおいて位置別検索及び管理に用いることができる。
【0046】
このような方式によると、GPS衛星信号を用いて獲得した位置情報をマルチメディアデータに移植して効率的に管理/利用する方式を実現することができる。すなわち、本発明の一実施形態は、単純入力された位置情報をヘッダに格納し、またはSMSなどを用いてユーザの位置を移動端末にその都度伝達する方式を改善して、カメラプレビュー上において直接且つ正確な位置情報をリアルタイムで獲得し、該位置情報をマルチメディアデータに移植して永久的に用いることができる。
【0047】
図3の(a)、(b)に示すように、移動端末は、ユーザが現在の位置を選択してからGPS衛星信号の追跡を開始する。
【0048】
屋内である場合には、衛星から位置データが得られないため、移動通信網内の基地局の位置情報を用いて現在の端末の位置情報を計算するMS−Assisted GPS方式を用いる。
【0049】
屋外を選択すると、MS−Based GPS方式とMS−Assisted GPS方式の両方を用いることができる。このような方式では、最初にはMS−Based GPS方式にて衛星から信号を検索し始めて所定の時間までに検索できない場合にMS−Assisted GPS方式へ変更して、基地局情報を用いて位置情報を獲得し格納するため、如何なる場合にも位置情報が検索できないという不具合が生じることがない。このようにして位置情報が獲得されると、図1の(c)に示すように、位置情報を地図サービスと連携して現在の緯度/経度が示す地名を獲得し、それをイメージファイルのヘッダに格納する。
【0050】
図4及び図5は、本発明の一実施形態に係る移動端末において、位置情報が含まれたイメージ及びその利用方式を説明するための画面の例示である。図2の場合は、JPEGファイルのEXIFヘッダに緯度/経度と地名情報をそれぞれ格納した後に該データを活用する方式を例示している。
【0051】
図4は、マルチメディア管理アルバム内の多くのデータを効率的に管理及び表示するサービスの例を示す図であって、ユーザが特定の地名(例えば、上岩洞)を検索したい場合、EXIFヘッダに格納された地名情報を用いてユーザの入力した地名が含まれた写真だけを別途に検索及び整列して表示する。
【0052】
このように、ユーザが特定の地名を入力して検索を要求すると、移動端末は、ヘッダ部にユーザ入力とマッチングする地名情報が登録されている少なくとも一つのマルチメディアデータを検索した後、該検索されたマルチメディアデータを整列して表示するようになる。
【0053】
図5は、EXIFヘッダに格納された緯度/経度情報を読み取り、該データを携帯電話に内蔵されている道案内、地図、交通案内などの位置案内サービスへ伝達し、写真に含まれた位置までの移動を案内するサービスを例示している。このようなサービスは、ユーザ間においてMMS(Multimedia Messaging Service)や赤外線通信などによって位置情報が含まれた写真データを送る場合に、ユーザの現在位置や観光地、おいしい料理店などを紹介する際に有用である。
【0054】
ユーザが移動端末上において任意のマルチメディアデータを選択し、それに関する地図サービスを要求した場合に、移動端末は、選択されたマルチメディアデータのヘッダ部に格納された位置情報を読み取り、該位置情報が示す地図上での地名情報を獲得するようにしてもよい。しかる後、移動端末は、地名情報を内蔵された位置案内サービスへ伝達し、当該地名情報の示す位置が地図上に表示されるようにしてもよい。これにより、位置情報とマルチメディアデータとを連動させて、現在の位置情報と紐付けした情報をリアルタイムで提供でき、多様な情報を提供することができる。
【0055】
以上に示したように、本発明の一実施形態において、イメージなどのマルチメディアデータに位置情報や地名情報を配置して多様なサービスに活用することができる。また、本発明に係る移動端末及びマルチメディアデータを用いた位置管理方法により、GPS衛星信号とマルチメディアデータとを連携して効率的且つ信頼性の高い位置案内サービスを提供することができる。さらに、緯度/経度情報及び地名情報がEXIFヘッダに直接格納されるため、移動端末ごとの管理システムの違いにかかわらず統一して位置案内サービスを利用することができ、且つMMSなどによって位置情報が含まれたデータを他人に伝達して様々なサービスを有効に活用できる。
【0056】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施形態について説明したが、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者ならば、本発明がその技術的思想や必須な特徴を変更することなく他の具体的な形態で実施できることが理解できるであろう。
【0057】
すなわち、上述した実施形態は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に本発明の特許請求の範囲を的確に理解させるために提供するものであって、すべての面において例示的なものであり限定的なものではないことを理解すべきで、本発明は、特許請求の範囲によって技術的範囲が解釈される。
【符号の説明】
【0058】
110:入力部
120:モード選択部
130:ユーザ位置追跡部
140:マルチメディア管理部
150:位置案内サービス連携部
160:格納部
170:表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチメディアデータを画面に表示する表示部と、
前記表示部に表示された前記マルチメディアデータとマッチングする位置情報を獲得するためのGPS衛星信号を用いた位置追跡方式を選択するモード選択部と、
前記モード選択部にて選択された位置追跡方式によってユーザ位置を追跡して前記位置情報を獲得するユーザ位置追跡部と、
前記位置情報を前記マルチメディアデータとマッチングして格納する格納部と、
を含む移動端末。
【請求項2】
前記モード選択部は、
前記モード選択部を利用する移動端末が屋内にあるか又は屋外にあるかに応じて位置追跡方式を選択することを特徴とする請求項1に記載の移動端末。
【請求項3】
前記ユーザ位置追跡部は、
前記モード選択部を利用する移動端末が屋内にある場合、GPS衛星信号を送って移動通信網のサーバからその応答として測位値を受信するMS−Assisted GPS方式によって前記位置情報を獲得することを特徴とする請求項1に記載の移動端末。
【請求項4】
前記ユーザ位置追跡部は、
前記モード選択部を利用する移動端末が屋外にある場合、GPS衛星信号を検索し、該検索結果を基に当該端末自体で測位値を計算するMS−Based GPS方式によって前記位置情報を獲得することを特徴とする請求項1に記載の移動端末。
【請求項5】
前記ユーザ位置追跡部は、
MS−Based GPS方式にて衛星からの信号を検索開始してから所定の時間が経過するまでに検索が完了しない場合にMS−Assisted GPS方式へ変更し、移動通信網のサーバを介して前記位置情報を獲得することを特徴とする請求項4に記載の移動端末。
【請求項6】
前記位置情報を位置案内サービスと連携して前記位置情報が示す地図上での地名情報を獲得した後、該地名情報を前記格納部へ伝達して前記位置情報とともに前記マルチメディアデータのヘッダ部に格納されるようにする位置案内サービス連携部をさらに含む請求項1に記載の移動端末。
【請求項7】
ユーザによって地名検索が要求されると、前記格納部からヘッダ部へユーザ入力とマッチングする地名情報が登録されている少なくとも一つのマルチメディアデータを検索し、該検索されたマルチメディアデータを整列して前記表示部を介して表示するマルチメディア管理部をさらに含む請求項1に記載の移動端末。
【請求項8】
ユーザによってマルチメディアデータが選択されると、前記マルチメディアデータのヘッダ部に格納された位置情報を読み取って前記位置情報が示す地図上での地名情報を獲得し、該地名情報を位置案内サービスへ伝達して前記地名情報の示す位置が地図上に表示されるようにする位置案内サービス連携部をさらに含む請求項1に記載の移動端末。
【請求項9】
マルチメディアデータを画面に表示し、
前記マルチメディアデータとマッチングする位置情報を獲得するために、GPS衛星信号を用いた位置追跡方式を選択し、
前記選択された位置追跡方式によってユーザ位置を追跡して前記位置情報を獲得し、
前記位置情報を前記マルチメディアデータとマッチングして格納する
ことを特徴とするマルチメディアデータを用いた位置管理方法。
【請求項10】
前記位置追跡方式を選択する際に、
移動端末が屋内にあるか又は屋外にあるかに応じて位置追跡方式を選択することを特徴とする請求項9に記載のマルチメディアデータを用いた位置管理方法。
【請求項11】
前記位置情報を獲得する際に、
前記移動端末が屋内にある場合、前記移動端末からGPS衛星信号を送ると、移動通信網のサーバからその応答として前記移動端末の測位値を伝送するMS−Assisted GPS方式によって前記位置情報を獲得することを特徴とする請求項9に記載のマルチメディアデータを用いた位置管理方法。
【請求項12】
前記位置情報を獲得する際に、
前記移動端末が屋外にある場合、前記移動端末がGPS衛星信号を検索し、該検索結果を基に当該端末自体で測位値を計算するMS−Based GPS方式によって前記位置情報を獲得することを特徴とする請求項9に記載のマルチメディアデータを用いた位置管理方法。
【請求項13】
前記MS−Based GPS方式にて衛星からの信号を検索開始してから所定の時間が経過するまでに検索が完了しない場合にMS−Assisted GPS方式へ変更して、移動通信網のサーバを介して前記位置情報を獲得することを特徴とする請求項12に記載のマルチメディアデータを用いた位置管理方法。
【請求項14】
前記位置情報を前記マルチメディアデータとマッチングして格納する際に、
前記位置情報を位置案内サービスと連携して前記位置情報が示す地図上での地名情報を獲得し、該地名情報を前記位置情報とともに前記マルチメディアデータのヘッダ部に格納することを特徴とする請求項9に記載のマルチメディアデータを用いた位置管理方法。
【請求項15】
さらに、ユーザによって地名検索が入力されると、ヘッダ部にユーザ入力とマッチングする地名情報が登録されている少なくとも一つのマルチメディアデータを検索し、
前記検索されたマルチメディアデータを整列して表示することを
特徴とする請求項9に記載のマルチメディアデータを用いた位置管理方法。
【請求項16】
さらに、ユーザによってマルチメディアデータが選択されると、前記マルチメディアデータのヘッダ部に格納された位置情報を読み取って前記位置情報が示す地図上での地名情報を獲得し、
前記地名情報を位置案内サービスへ伝達して前記地名情報が示す位置を地図上に表示する
ことを特徴とする請求項9に記載のマルチメディアデータを用いた位置管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−261954(P2010−261954A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−105861(P2010−105861)
【出願日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【出願人】(505463102)パンテック カンパニー リミテッド (89)
【Fターム(参考)】