説明

ムスカリン作動薬としてのテトラヒドロキノリン類似体

本発明は、ムスカリン受容体アゴニストとしてのテトラヒドロキノリン化合物、それを含む組成物、前記化合物を使ってムスカリン受容体の活性を阻害する方法、前記化合物を使ってムスカリン受容体に関係する疾患状態を処置する方法、および前記化合物を使った処置に適する対象を同定する方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式(I)の化合物ならびにその塩および異性体:
【化1】

式中、
mは、0、1または2であり、
−Cは、CH−CRもしくはCH=CRであるか、またはCがCRでありかつCが存在せず、
各Rおよび各Rは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよいC1−6アルキル、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよいC2−6アルケニル、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよいC2−6アルキニル、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよいC1−6アルキリデン、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよいC1−6アルコキシ、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよいC1−6ヘテロアルキル、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよいC1−6アミノアルキル、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよいC1−6ハロアルキル、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよいC1−6アルコキシカルボニル、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよいC1−6ヒドロキシアルコキシ、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよいC1−6ヒドロキシアルキル、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよいC1−6アルキルチオ、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよい−O−C2−6アルケニル、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよい−O−C2−6アルキニル、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよいC3−6アルケニルアルコキシ、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよいC1−6アルキルオキシイミノ、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよいC1−6アルキルオキシアミノ、置換されていてもよい−O−CH−C5−6アリール、−C(O)NR1011、−CR101112、−OC(O)R10、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよい−(O)(CHNR1112、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよい−(CHNR1112、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよい−OC(O)O(CHCH、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよい−S−C1−6アルキル、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよい−S−C2−6−アルケニルおよび直鎖または分枝鎖の置換されていてもよい−S−C2−6−アルキニルからなる群より選択され、その各々は、1つ以上の置換基Rで置換されていてもよく、
各R10は、水素、直鎖または分枝鎖のC1−6アルキル、直鎖または分枝鎖のC2−6アルケニル、直鎖または分枝鎖のC2−6アルキニル、直鎖または分枝鎖のC2−6ヘテロアルキル、直鎖または分枝鎖のC2−6アミノアルキル、直鎖または分枝鎖のC2−6ハロアルキル、直鎖または分枝鎖のC1−6アルコキシカルボニル、直鎖または分枝鎖のC2−6ヒドロキシアルキル、C3−8シクロアルキル、C1−3アルキルまたはハロで置換された−C(O)−C5−6アリール、C5−6アリール、C5−6ヘテロアリール、C5−6シクロアルキル、C5−6ヘテロシクロアルキル、−C(O)NR1112、−CR111213および直鎖または分枝鎖の−(CHNR1112からなる群より独立して選択され、
各sは、1から8までの整数から独立して選択され、
各R11および各R12は、水素、直鎖もしくは分枝鎖のC1−6アルキル、C3−6シクロアルキルおよびC5−6ヘテロアリールからなる群より独立して選択されるか、または各R11とR12が、全体としてC3−8シクロアルキルまたはC3−8ヘテロシクロアルキルを形成し、
13は、水素、ハロゲン、直鎖または分枝鎖のC1−6アルキル、ホルミルおよびC3−6シクロアルキルからなる群より選択され、
各Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよいC1−6アルキル、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよいC1−6アルコキシ、置換されていてもよいC3−8シクロアルキル、置換されていてもよいC3−8ヘテロシクリルおよび直鎖または分枝鎖の置換されていてもよいC1−6アルキリデンからなる群より独立して選択され、
およびRは、水素、置換されていてもよいC1−6アルキル、置換されていてもよいO−C1−6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシからなる群より独立して選択されるか、またはRとRが、共有結合的に連結されて全体として環系を形成するように選択され、
各Rおよび各Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、置換されていてもよいC1−6−アルキル、置換されていてもよいO−C1−6アルキル、置換されていてもよいアリール−C1−6アルキルおよび置換されていてもよいアリールヘテロアルキルからなる群より独立して選択され、
およびLは、−C(R)=C(R)、−C(R)=N−、−N=C(R)−、−S−、−NH−および−O−からなる群より独立して選択される二価基であって、LおよびLの一方だけを−S−、−NH−および−O−からなる群より選択することができ、
Yは、O、SおよびHからなる群より選択され、
Xは、−C(R)(R)−C(R)(R)−、−C(R)=C(R)−、−O−C(R)(R)−、C(R)(R)−O−、−S−C(R)(R)−、−C(R)(R)−S−、−N(R)−C(R)(R)−、−C(R)(R)−N(R)−、−C(R)(R)−C(R)(R)−C(R)(R)−、−O−C(R)(R)−C(R)(R)−、S−C(R)(R)−C(R)(R)−、N(R)−C(R)(R)−C(R)(R)−、−C(R)(R)−C(R)(R)−O、−C(R)(R)−C(R)(R)−S、−C(R)(R)−C(R)(R)−N(R)−、−C(R)(R)−C(R)=C(R)−および−C(R)=C(R)−C(R)(R)からなる群より選択される二価基であって、RおよびRは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、NR、N(R)−C(O)N(R)、置換されていてもよいC1−6−アルキル、C2−6−アルケニル、C2−6−アルキニル、置換されていてもよいO−C1−6−アルキル、置換されていてもよいO−アリール、置換されていてもよいO−C2−6−アルケニル、置換されていてもよいO−C2−6−アルキニルからなる群より独立して選択され、
は、水素および置換されていてもよいC1−6−アルキルからなる群より選択される。
【請求項2】
またはRの少なくとも1つが、ヒドロキシ、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよいC1−6アルコキシ、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよいC1−6アルキル、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよいC2−6アルケニル、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよいC3−6アルケニルアルコキシ、直鎖または分枝鎖の置換されていてもよいC1−6アルキルオキシイミノおよび直鎖または分枝鎖の置換されていてもよい−OC(O)O(CHCHからなる群より選択され、
が、ハロゲン、置換されていてもよいC3−8シクロアルキル、置換されていてもよい直鎖または分枝鎖のC1−6アルキル、置換されていてもよいC1−6アルコキシおよび置換されていてもよい直鎖または分枝鎖のC2−6アルケニルからなる群より選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
またはRの少なくとも1つが、ヒドロキシルメチル、エチル、プロピル、ブチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、エテニルメトキシ、エテニルエトキシ、エテニルプロポキシ、イミノブトキシ、イミノメトキシ、イミノエトキシ、イミノプロポキシ、イミノブトキシ;および−OC(O)O(CHCHからなる群より選択され、
が、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ハロゲン、およびエテニルからなる群より選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
Xが、−CHO−および−CHCH−からなる群より選択され、
およびLが、−C(R)=C(R)−であり、
各Rおよび各Rが、H、ハロゲン、メチルおよびメトキシからなる群より独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
【化2】

が、
【化3】

(式中、Rは0回、1回または2回存在し、置換されていてもよいC1−6アルキル、置換されていてもよいO−C1−6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシからなる群より独立して選択される)
からなる群より選択されることになるように、R、R、R、mおよびC−Cが選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
−C、m、R、RおよびRが、水素であるか、または
【化4】


【化5】

からなる群より選択されるような形で、RとRが全体として環系を形成するように選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
およびRが、水素、置換されていてもよいC1−6アルキル、置換されていてもよいO−C1−6アルキル、ハロゲンおよびヒドロキシからなる群より独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
mが1である、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
【化6】

が、
【化7】

になるように、mが0であり、Cが存在せず、CがCHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
Xが、−C(R)(R)−C(R)(R)−、−C(R)=C(R)−、−O−C(R)(R)−、−C(R)(R)−O−、−S−C(R)(R)−、−C(R)(R)−S−、−N(R)−C(R)(R)−、−C(R)(R)−N(R)−からなる群より選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
Yが、OおよびHからなる群より選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
およびLが、−C(R)=C(R)−、−C(R)=N−および−N=C(R)−からなる群より独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
が、
【化8】

からなる群より選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
【化9】

からなる群より選択される、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
化合物が、
【化10】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
請求項1に記載の化合物の有効量またはその薬学的に許容できる塩、エステルまたはプロドラッグを含む、医薬組成物。
【請求項17】
哺乳動物における疾患を処置する方法であって、コリン受容体活性の調節が、前記哺乳動物の前記疾患における生理的に有益な応答に関係し、請求項1に記載の化合物の有効量を投与することを含む方法。
【請求項18】
コリン受容体がムスカリン受容体である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
コリン受容体が、ムスカリンM受容体サブタイプおよびムスカリンM受容体サブタイプからなる群より選択される、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
生理的に有益な応答が、ムスカリンMまたはM受容体サブタイプとの対比で、ムスカリンM受容体サブタイプの選択的な調節に関係する、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
化合物が、ムスカリン作動薬である、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
コリン受容体の活性を増大させる方法であって、コリン受容体、またはコリン受容体を含む系を、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物の有効量と接触させることを含む方法。
【請求項23】
哺乳動物における障害に関係する症状を処置または予防または軽減する方法であって、請求項1に記載の少なくとも1つの化合物の有効量を投与することを含み、前記障害がムスカリン受容体、たとえばMムスカリン受容体サブタイプに関係する方法。
【請求項24】
障害が、認知障害、健忘、錯乱、記憶喪失、注意欠陥、視覚欠陥、うつ、疼痛、睡眠障害、精神病、眼内圧上昇、神経変性疾患、アルツハイマー病、パーキンソン病、精神分裂病、ハンチントン舞踏病、フリードライヒ運動失調症、ジル・ド・ラ・トゥーレット症候群、ダウン症候群、ピック病、痴呆、臨床的抑うつ、加齢性認知機能低下、注意欠陥障害、乳児突然死症候群および緑内障からなる群より選択される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
疾患または障害が精神障害であり、生理的に有益な応答が、M作動作用、MおよびM作動作用、M作動作用とD拮抗作用の両方、またはMおよびM作動作用とD拮抗作用に関する調節によるものである、請求項23に記載の方法。


【公表番号】特表2008−524328(P2008−524328A)
【公表日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−548300(P2007−548300)
【出願日】平成17年12月15日(2005.12.15)
【国際出願番号】PCT/US2005/045313
【国際公開番号】WO2006/068904
【国際公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願人】(502295674)アカディア ファーマシューティカルズ,インコーポレーテッド (16)
【Fターム(参考)】